(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144064
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報提供装置、システム、情報提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/04 20120101AFI20241003BHJP
G06Q 20/10 20120101ALI20241003BHJP
G06Q 40/12 20230101ALI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/04
G06Q20/10 300
G06Q40/12 410
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023200607
(22)【出願日】2023-11-28
(62)【分割の表示】P 2023053307の分割
【原出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】松浦 史明
(72)【発明者】
【氏名】村石 怜菜
(72)【発明者】
【氏名】川口 春香
(72)【発明者】
【氏名】柏 史毅
(72)【発明者】
【氏名】平野 翼
(72)【発明者】
【氏名】鵜木 崇史
(72)【発明者】
【氏名】保倉 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】氷室 詩乃
(57)【要約】
【課題】電子決済を商品またはサービスの提供者として利用する加盟店に向けて好適なインボイス対応をすることができる情報提供装置、システム、情報提供方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得する取得部と、前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部と、を備える情報提供装置。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得する取得部と、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付する、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項7】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置であって、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店、利用者との間の決済情報を情報提供装置に送信する決済仲介装置と、
前記決済仲介装置から、前記加盟店と前記利用者の間の決済情報を取得する取得部、および、前記決済情報に基づいて前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部を備える情報提供装置と、
を備えるシステム。
【請求項8】
前記処理部は、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付する、
請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項7記載のシステム。
【請求項10】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項7記載のシステム。
【請求項11】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項7記載のシステム。
【請求項12】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項7記載のシステム。
【請求項13】
情報提供装置が、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得し、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する、
情報提供方法。
【請求項14】
情報提供装置のプロセッサに、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得させ
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、システム、情報提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取引先がインボイス事業者であるか否かを容易に判定することを可能にする技術が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、電子決済を商品またはサービスの提供者として利用する加盟店に向けて好適なインボイス対応をするものではなかった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子決済を商品またはサービスの提供者として利用する加盟店に向けて好適なインボイス対応をすることができる情報提供装置、システム、情報提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店が使用する、加盟店向けインターフェースを介して前記加盟店に情報を提供する情報提供装置であって、前記電子決済サービスの事業者が前記加盟店から取得する決済ごとの手数料の情報を取得する取得部と、前記手数料に消費税率を乗算して消費税額を計算すると共に、所定の範囲内の決済についての請求書ごとに端数処理を行うことでインボイス要件を満たす前記請求書を作成する処理部と、を備える情報提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、電子決済を商品またはサービスの提供者として利用する加盟店に向けて好適なインボイス対応をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】決済仲介装置を含む構成の一例を示す図である。
【
図8】加盟店ごと決済詳細情報178の内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報提供装置、システム、情報提供方法、およびプログラムの実施形態について説明する。情報提供装置は、電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店が、電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成するものである。電子決済サービスは、アプリケーションプログラムと決済サーバが協働することで提供される、以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。以下、まずは利用者側に提供される電子決済サービスについて説明し、その後で加盟店向けインターフェースについて説明する。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70、および一以上の従業員端末装置80のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。第2店舗端末装置70の中には、第1店舗端末装置50と同様の機能、すなわちカメラを用いてコード画像を読み取って決済情報を決済サーバ100に送信する機能を有するものがある。これについて後述する。なお、この機能をダイレクト決済機能と称する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、後述するようにPOSゲートウェイ装置を介して決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、加盟店向けコンテンツ提供部150と、記憶部170とを備える。加盟店向けコンテンツ提供部150は、取得部152と、処理部154とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、加盟店ごと決済詳細情報178などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、法人/個人事業主フラグ、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名または名称・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。法人/個人事業主フラグは、当該利用者が法人または個人事業主であるか否かを示すフラグであり、例えば、当該利用者が法人または個人事業主である場合に1、そうでない場合にゼロが設定されるフラグである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0026】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0027】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0028】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0029】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0030】
[加盟店向けサービス]
以下、加盟店向けサービスについて説明する。本明細書における加盟店向けサービスとは、加盟店が利用者(法人アカウント、または個人事業主)に対して発行する適格請求書の作成を代行するサービスである。
図4における加盟店向けコンテンツ提供部150および加盟店ごと決済詳細情報178を含むものが、情報提供装置の一例である。
図4では情報提供装置は、決済サーバ100の一機能であるものとしたが、情報提供装置は決済サーバ100とは別体の装置であってもよい。
【0031】
加盟店向けコンテンツ提供部150は、例えば、加盟店向けインターフェース72を介して加盟店から、インボイス要件を満たす適格請求書の発行リクエストを取得する。適格請求書の発行リクエストには、発行対象である利用者の利用者ID、対象期間などが含まれている。以下、なお、依頼書は対象利用者からの適格請求書の発行要求を受けて発行リクエストを決済サーバ100に送信する。
【0032】
取得部152は、電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置に依頼して、発行リクエストに対応する決済情報(以下、
図2、
図3で説明した決済情報と区別するため「請求書作成用決済情報」と称する)を取得する。請求書作成用決済情報は、例えば、決済ごとの税抜金額、項目、税率、ポイントなどを含む。
【0033】
図7は、決済仲介装置を含む構成の一例を示す図である。決済仲介装置は、例えば、電子商取引サーバ200、POSゲートウェイ装置300、および第2店舗端末装置70Aのうち一部または全部を含む。
【0034】
電子商取引サーバ200は、電子決済サービスを利用して(電子決済サービスと提携して)決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である。電子商取引サーバ200は、ネットワークNWを介して電子商取引サービスを利用者に提供する。電子商取引サービスにおいて、購入される(カートに入れられた)商品またはサービスが確定し、支払い方法を選択する場面で電子決済サービスが選択されると、支払い処理を決済サーバ100が引き受けて電子決済が完了する。電子商取引サーバ200は、請求書作成用決済情報として必要な情報を保持しているため、必要に応じてこれを決済サーバ100に送信することができる。
【0035】
POSゲートウェイ装置300は、複数の第1店舗端末装置50にそれぞれ含まれる複数のPOS装置からの情報を集約して決済サーバ100に転送する装置である。POS装置は単独で決済サーバ100と通信するのではなく、POSゲートウェイ装置300を介して決済情報を決済サーバ100に送信する。POSゲートウェイ装置300も、請求書作成用決済情報として必要な情報を保持しているため、必要に応じてこれを決済サーバ100に送信することができる。
【0036】
第2店舗端末装置70Aは、前述したように、第2店舗端末装置70のうち、第1店舗端末装置50と同様のダイレクト決済機能を有するものである。第2店舗端末装置70Aは、例えば、カメラ付のタブレット端末等を用いて実現される。第2店舗端末装置70Aでは、加盟店向けインターフェース72の一機能としてダイレクト決済機能が搭載されている。第2店舗端末装置70Aも、請求書作成用決済情報として必要な情報を保持しているため、必要に応じてこれを決済サーバ100に送信することができる。
【0037】
上記の各種決済仲介装置は、決済サーバ100からの要求に応じて請求書作成用決済情報を決済サーバ100に送信するのではなく、電子決済の度に自動的に請求書作成用決済情報を決済サーバ100に送信してもよい。
【0038】
取得部152は、請求書作成用決済情報を取得すると、これを加盟店ごと決済詳細情報178に登録する。
図8は、加盟店ごと決済詳細情報178の内容の一例を示す図である。加盟店ごと決済詳細情報178は、例えば、加盟店IDに対して、当該加盟店の法人番号、および登録番号が対応付けられたものであり、更に、当該加盟店と決済を行った利用者のアカウントID(
図5参照)ごとの、決済を特定可能な決済ID、決済の日付(または日時)、決済額(税抜金額)、項目、税率、ポイントなどの情報が対応付けられたものである。
【0039】
加盟店の法人番号は、電子決済サービスへの加入時に加盟店から取得されたものである。登録番号について、取得部152は、国税局サーバ400が提供するAPI(Application Programming Interface)に法人番号を入力することで、国税局サーバ400から取得しておく。
【0040】
処理部154は、加盟店から適格請求書の発行リクエストを取得すると、加盟店ごと決済詳細情報178を参照し、加盟店が利用者に発行する、インボイス要件を満たす適格請求書を作成する。インボイス要件としては、請求書の発行事業者(本発明においては加盟店)の氏名または名称および登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとに合計した税抜きまたは税込み対価の額および税率、税率ごとに区分した消費税額等(請求書ごとに端数処理が行われている必要がある)、書類の交付を受ける事業者(利用者)の氏名または名称などが記載されている必要がある。
【0041】
このとき、処理部154は、例えば、利用者情報172を参照し、加盟店が決済を行った利用者のうち、法人/個人事業主フラグが1である利用者を抽出し、抽出した全ての利用者について自動的に適格請求書を作成する。これに代えて、処理部154は、適格請求書の発行リクエストの中に、対象とする利用者を指定する情報が含まれている場合、指定された利用者についてのみ適格請求書を作成してもよい。
【0042】
図9は、適格請求書の一例を示す図である。適格請求書(図では「支払通知書」の名称で示されている)には、利用者の名称、加盟店名、および加盟店の登録番号が記載される。また、加盟店ごと決済詳細情報178から転記された、税率ごとの支払金額(税抜き)が記載され、税率ごとの合計の消費税額が記載されている。処理部154は、適格請求書を利用者のメールアドレスに送信したり、決済アプリ20内でダウンロード可能な態様で表示させたりする。
【0043】
係る処理を行うことで、電子決済サービスを利用する加盟店は、自身で利用者ごとの適格請求書を発行する手間が低減するため、必要な事業に人的リソースを振り向けることができる。また、適格請求書に必要な登録番号の取得処理を行う必要が無いため、更に加盟店の事業負担を軽減することができる。このように、実施形態によればインボイス対応によって加盟店へのサービスを向上させることができる。
【0044】
以上説明した実施形態によれば、電子決済を商品またはサービスの提供者として利用する加盟店に向けて好適なインボイス対応をすることができる。
【0045】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0046】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
70、70A 第2店舗端末装置
72 加盟店向けインターフェース
100 決済サーバ
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
150 加盟店向けコンテンツ提供部
152 取得部
154 処理部
178 加盟店ごと決済詳細情報
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得する取得部と、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部と、
を備え、
前記処理部は、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記加盟店を介さずに前記請求書を送付する、
情報提供装置。
【請求項2】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項6】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置であって、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店、利用者との間の決済情報を情報提供装置に送信する決済仲介装置と、
前記決済仲介装置から、前記加盟店と前記利用者の間の決済情報を取得する取得部、および、前記決済情報に基づいて前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部を備え、前記処理部は、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記加盟店を介さずに前記請求書を送付する、情報提供装置と、
を備えるシステム。
【請求項7】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項6記載のシステム。
【請求項9】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項6記載のシステム。
【請求項10】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項6記載のシステム。
【請求項11】
情報提供装置が、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得し、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成し、
作成した前記請求書を、利用者が使用する利用者端末装置に対して前記加盟店を介さずに送付する、
情報提供方法。
【請求項12】
情報提供装置のプロセッサに、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得させ
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成させ、
作成した前記請求書を、利用者が使用する利用者端末装置に対して前記加盟店を介さずに送付させる、
プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得する取得部と、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部と、
を備え、
前記処理部は、前記加盟店の端末装置から前記請求書の発行リクエストを取得したことに応じて、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付する、
情報提供装置。
【請求項2】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得する取得部と、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部と、
を備え、
前記決済仲介装置は、複数の前記加盟店のそれぞれの店舗端末装置から前記決済情報を取得して集約する装置である、
情報提供装置。
【請求項3】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項7】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置であって、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店、利用者との間の決済情報を情報提供装置に送信する決済仲介装置と、
前記決済仲介装置から、前記加盟店と前記利用者の間の決済情報を取得する取得部、および、前記決済情報に基づいて前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部を備え、前記処理部は、前記加盟店の端末装置から前記請求書の発行リクエストを取得したことに応じて、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付する、情報提供装置と、
を備えるシステム。
【請求項8】
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置であって、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店、利用者との間の決済情報を情報提供装置に送信する決済仲介装置と、
前記決済仲介装置から、前記加盟店と前記利用者の間の決済情報を取得する取得部、および、前記決済情報に基づいて前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成する処理部を備える情報提供装置と、
を備え、
前記決済仲介装置は、複数の前記加盟店のそれぞれの店舗端末装置から前記決済情報を取得して集約する装置である、
システム。
【請求項9】
前記利用者は、法人または個人事業者である、
請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記決済仲介装置は、前記電子決済サービスを利用して決済を行う電子商取引業者の取引管理装置である、
請求項7または8に記載のシステム。
【請求項11】
前記電子決済サービスは、前記加盟店が使用する店舗端末装置が送信する決済情報を用いて決済を行うものであり、
前記決済仲介装置は、前記店舗端末装置である、
請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記処理部は、予め取得されている前記加盟店の法人番号を公的サービスのAPI(Application Programming Interface)に入力することで、前記請求書に必要な前記加盟店の登録番号を取得する、
請求項7または8に記載のシステム。
【請求項13】
情報提供装置が、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得し、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成し、
前記加盟店の端末装置から前記請求書の発行リクエストを取得したことに応じて、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付する、
情報提供方法。
【請求項14】
情報提供装置のプロセッサに、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得させ、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成させ、
前記加盟店の端末装置から前記請求書の発行リクエストを取得したことに応じて、前記利用者が使用する利用者端末装置に対して前記請求書を送付させる、
プログラム。
【請求項15】
情報提供装置が、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得し、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成し、
前記決済仲介装置は、複数の前記加盟店のそれぞれの店舗端末装置から前記決済情報を取得して集約する装置である、
情報提供方法。
【請求項16】
情報提供装置のプロセッサに、
電子決済サービスにおける決済を仲介する決済仲介装置から、前記電子決済サービスにおいて商品またはサービスを提供する加盟店と、利用者との間の決済情報を取得させ、
前記決済情報に基づいて、前記加盟店が前記電子決済サービスにおける購入者である利用者に発行する請求書であって、インボイス要件を満たす請求書を作成させ、
前記決済仲介装置は、複数の前記加盟店のそれぞれの店舗端末装置から前記決済情報を取得して集約する装置である、
プログラム。