IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チザラ リヒトシステーメ ゲーエムベーハーの特許一覧

<>
  • 特開-自動車投光器用構造部材 図1
  • 特開-自動車投光器用構造部材 図2
  • 特開-自動車投光器用構造部材 図3
  • 特開-自動車投光器用構造部材 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144179
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】自動車投光器用構造部材
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/675 20180101AFI20241003BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20241003BHJP
   F21S 41/36 20180101ALI20241003BHJP
   F21S 45/10 20180101ALI20241003BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20241003BHJP
   F21S 41/39 20180101ALI20241003BHJP
【FI】
F21S41/675
F21V7/00 590
F21V7/00 340
F21V7/00 310
F21S41/36
F21S45/10
F21V17/00 250
F21S41/39
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024031273
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】23162428.9
(32)【優先日】2023-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】593045569
【氏名又は名称】ツェットカーヴェー グループ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ツォイナー
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ハッカー
(57)【要約】
【課題】自動車投光器用構造部材における構造部材コンポーネントと担持要素の結合の改善。
【解決手段】自動車投光器用構造部材であって、構造部材(1)は担持要素(2)と構造部材コンポーネント(3)を有し、担持要素(2)は構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口(4)を有し、構造部材(1)は受容口に配されかつ構造部材コンポーネント(3)と担持要素(2)を少なくとも部分的に結合する少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を有し、少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は、構造部材コンポーネント(3)の熱変形に応答して構造部材コンポーネント(3)に補償力(F)を及ぼすよう構成された発泡材料を含み、補償力(F)は構造部材コンポーネント(3)の熱変形(V)の反対の方向に沿って作用する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車投光器用の構造部材であって、
前記構造部材(1)は担持要素(2)及び構造部材コンポーネント(3)を有し、
前記担持要素(2)は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口(4)を有し、
前記受容口(4)は縁面(4a)によって画成され、
前記構造部材コンポーネント(3)は嵌込方向(x)に沿って前記受容口(4)に嵌込可能に構成されかつ側面(3a)を有し、
前記構造部材コンポーネント(3)は、前記受容口(4)に嵌め込まれた状態において、前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)が前記受容口(4)の前記縁面(4a)に向けられている嵌込位置において、前記受容口(4)に対し相対的に配置されており、
前記嵌込位置では、前記側面(3a)の第1側面部分(3a1)は前記縁面(4a)の第1縁面部分(4a1)とコンタクトし、かつ、前記側面(3a)の第2側面部分(3a2)は前記縁面(4a)の第2縁面部分(4a2)に対し予め定められた最小距離を有し、
前記担持要素(2)は、前記構造部材コンポーネント(3)が、前記嵌込方向(x)に沿って前記嵌込位置を越えてシフトしないようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素(5)を有し、
前記構造部材コンポーネント(3)は初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、
前記構造部材(1)は、前記構造部材コンポーネント(3)を前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置に保持するよう構成されており、
前記構造部材(1)は、前記第1縁面部分(4a1)の反対側に位置する前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)の部分に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を有し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)と前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の前記第2側面部分(3a2)とを結合し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形に応答して前記構造部材コンポーネント(3)に補償力(F)を伝達するよう調整された発泡材料を含み、
前記補償力(F)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形方向(V)の反対の方向に沿って作用し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力(F)によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項2】
請求項1に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するために、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記補償力(F)と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を前記構造部材コンポーネント(3)に及ぼすよう、調整されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項3】
請求項1に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネント(3)と前記担持要素(2)は、前記初期状態において、前記嵌込方向(x)に対し直角に配向されている少なくとも1つの熱膨張方向に沿った前記構造部材コンポーネント(3)の温度に依存する相対的な長さ変化よりも前記最小距離が大きいように、構成されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項4】
請求項1に記載の構造部材において、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネント(3)は、前記初期状態において前記最小距離が前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、前記受容口(4)に嵌め込まれていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項5】
請求項4に記載の構造部材において、
前記最小距離は、前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の前記第2側面部分(3a2)と前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)の間の垂直距離として定義されること
を特徴とする、構造部材。
【請求項6】
請求項1に記載の構造部材において、
前記受容口(4)は、前記担持要素に形成された貫通穴として構成されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項7】
請求項1に記載の構造部材において、
前記支持要素(5)は少なくとも2つの支持突出部(5a)を有すること、
前記少なくとも2つの支持突出部(5a)は前記受容口(4)の中心の方向に延伸すること、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネント(3)は、前記受容口(4)を貫通する前記構造部材コンポーネント(3)の完全な突き抜けが阻止されるように、前記少なくとも2つの支持突出部(5a)とコンタクトすること
を特徴とする、構造部材。
【請求項8】
請求項1に記載の構造部材において、
前記初期状態から前記運転状態への移行の際に前記構造部材コンポーネント(3)の熱膨張が前記担持要素(2)の熱膨張と異なるよう、前記構造部材コンポーネント(3)は第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ前記担持要素(2)は前記第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項9】
請求項1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は、前記受容口(4)の前記縁面(4a)及び/又は前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含むこと、
前記最小付着力によって、少なくとも重力に抗する前記縁面(4a)及び/又は前記側面(3a)における前記発泡材料の付着が達成可能であること
を特徴とする、構造部材。
【請求項10】
請求項1に記載の構造部材において、
前記担持要素(2)は、前記受容口(4)の前記縁面(4a)の反対側に位置する前記担持要素(2)の外面(8)に配されかつ前記外面(8)から前記縁面(4a)に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔(7)を有すること、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記導入孔(7)を介して前記構造部材コンポーネント(3)にまで到達可能であること、
前記発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化可能に構成されていること、
硬化した発泡材料は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項11】
請求項1に記載の構造部材において、
前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)が少なくとも部分的に受容される凹部(9)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項12】
請求項1に記載の構造部材において、
前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は、2つの更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素(6)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項13】
請求項12に記載の構造部材において、
前記第2縁面部分(4a2)の前記2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素(6)が少なくとも部分的に受容される凹部(9)を有するか又は弾性的補償要素(6)を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔(7)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項14】
請求項1~13の何れかに記載の構造部材(1)を含む、自動車投光器。
【請求項15】
構造部材(1)の製造方法であって、
前記方法は以下の工程を含むこと:
a)担持要素(2)及び前記担持要素(2)に嵌込可能な構造部材コンポーネント(3)を含む構造部材(1)を提供すること、但し、前記担持要素(2)は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口(4)を有し、前記受容口(4)は縁面(4a)によって画成されており、前記構造部材コンポーネント(3)は側面(3a)を有しかつ嵌込方向(x)に沿って前記受容口(4)に嵌込可能に構成されており、前記構造部材コンポーネント(3)は初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、前記構造部材(1)は前記構造部材コンポーネント(3)を前記初期状態及び前記運転状態において嵌込位置において保持するよう構成されている、
b)供給装置によって、前記受容口(4)の前記縁面(4a)の第2縁面部分(4a2)に少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を供給すること、但し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は発泡材料を含み、前記発泡材料は前記供給装置による供給中は可塑性状態で存在し、その供給後に硬化して、少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成する、
c)前記構造部材コンポーネント(3)を前記受容口(4)に、前記嵌込方向(x)に沿って、嵌込位置へ嵌め込むこと、但し、前記嵌込位置では、前記側面(3a)の第1側面部分(3a1)は前記第2縁面部分(4a2)の反対側に位置する前記縁面(4a)の第1縁面部分(4a1)とコンタクトし、かつ、前記側面(3a)の第2側面部分(3a2)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)に対し予め定められた最小距離を有し、嵌め込まれた状態において前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)と前記構造部材コンポーネント(3)の前記第2側面部分(3a2)とを結合し、前記担持要素(2)は、前記構造部材コンポーネント(3)が、前記嵌込方向(x)に沿って前記嵌込位置を越えてシフトしないようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素(5)を有し、硬化した発泡材料は前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形に応答して前記構造部材コンポーネント(3)に補償力(F)を伝達するよう調整されており、前記補償力(F)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形方向(V)と反対の方向に沿って作用し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力(F)によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている、
を特徴とする、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記担持要素(2)は前記受容口(4)の前記縁面(4a)の反対側に位置する前記担持要素(2)の外面(8)に配されかつ前記外面(8)から前記縁面(4a)に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔(7)を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔(7)を介して前記構造部材コンポーネント(3)に達するまで供給するよう調整されていること
を特徴とする、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法において、
前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は凹部(9)を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成するために、可塑性の発泡材料を前記凹部(9)に供給するよう、調整されていること
を特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2023年3月16日に出願された欧州特許出願第23162428.9号についてのパリ条約上の優先権の利益を主張するものであり、当該出願の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。
【0002】
本発明は、自動車投光器用の構造部材であって、
前記構造部材は担持要素と構造部材コンポーネント、とりわけDMD素子、とを有し、
前記担持要素は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有し、
前記受容口は縁面によって画成され、
前記構造部材コンポーネントは嵌込方向に沿って前記受容口に嵌込可能に構成されかつ側面を有し、
前記構造部材コンポーネントは、前記受容口に嵌め込まれた状態において、前記構造部材コンポーネントの前記側面が前記受容口の前記縁面に向けられている嵌込位置において、前記受容口に対し相対的に配置されており、
前記嵌込位置では、前記側面の第1側面部分は前記縁面の第1縁面部分とコンタクトし、かつ、前記側面の第2側面部分は前記縁面の第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有し、
前記担持要素は、前記構造部材コンポーネントが、前記嵌込方向に沿って前記嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素を有し、
前記構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、
前記構造部材は、前記構造部材コンポーネントを前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置に保持するよう構成されている、
構造部材に関する。
【0003】
本発明は、更に、構造部材を含む、自動車投光器に関する。
【0004】
本発明は、更に、構造部材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0005】
担持要素とこれに嵌め込まれた構造部材コンポーネントを有するこの種の構造部材は従来技術から既知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】EP 2 217 854 B1
【特許文献2】US 3 625 796 A
【特許文献3】EP 2 693 108 A1
【特許文献4】EP 2 279 907 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
構造部材が種々異なる運転状態にある間に、構造部材を担持要素に対し予め定められた特定の相対位置において保持することは、しばしば必要とされる。距離保持器又は類似の保持要素の導入は実用上不十分であることが判明している。
【0008】
本発明の課題は従来技術の欠点を軽減ないし克服することである。本発明は、従って、とりわけ、構造部材コンポーネントと担持要素との結合が改善される構造部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の視点により、自動車投光器用の構造部材が提供される。
前記構造部材は担持要素及び構造部材コンポーネントを有し、
前記担持要素は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有し、
前記受容口は縁面によって画成され、
前記構造部材コンポーネントは嵌込方向に沿って前記受容口に嵌込可能に構成されかつ側面を有し、
前記構造部材コンポーネントは、前記受容口に嵌め込まれた状態において、前記構造部材コンポーネントの前記側面が前記受容口の前記縁面に向けられている嵌込位置において、前記受容口に対し相対的に配置されており、
前記嵌込位置では、前記側面の第1側面部分は前記縁面の第1縁面部分とコンタクトし、かつ、前記側面の第2側面部分は前記縁面の第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有し、
前記担持要素は、前記構造部材コンポーネントが、前記嵌込方向に沿って前記嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素を有し、
前記構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、
前記構造部材は、前記構造部材コンポーネントを前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置に保持するよう構成されている。
前記構造部材は、前記第1縁面部分の反対側に位置する前記縁面の前記第2縁面部分の部分に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素を有し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記縁面の前記第2縁面部分と前記構造部材コンポーネントの前記側面の前記第2側面部分とを結合し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は、前記構造部材コンポーネントの熱変形に応答して前記構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)された発泡材料を含み、
前記補償力は、前記構造部材コンポーネントの熱変形方向の反対の方向に沿って作用し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
本発明の第2の視点により、本発明の構造部材を含む、自動車投光器が提供される。
本発明の第3の視点により、構造部材の製造方法が提供される。
前記方法は以下の工程を含む:
a)担持要素及び前記担持要素に嵌込可能な構造部材コンポーネントを含む構造部材を提供すること、但し、前記担持要素は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有し、前記受容口は縁面によって画成されており、前記構造部材コンポーネントは側面を有しかつ嵌込方向に沿って前記受容口に嵌込可能に構成されており、前記構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、前記構造部材は前記構造部材コンポーネントを前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置において保持するよう構成(調整)されている、
b)供給装置によって、前記受容口の前記縁面の第2縁面部分に少なくとも1つの弾性的補償要素を供給する(配する)こと、但し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素は発泡材料を含み、前記発泡材料は前記供給装置による供給中は可塑性状態で存在し、その供給後に硬化して、少なくとも1つの弾性的補償要素を形成する、
c)前記構造部材コンポーネントを前記受容口に、前記嵌込方向に沿って、嵌込位置へ嵌め込むこと、但し、前記嵌込位置では、前記側面の第1側面部分は前記第2縁面部分の反対側に位置する前記縁面の第1縁面部分とコンタクトし、かつ、前記側面の第2側面部分は前記縁面の前記第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有し、嵌め込まれた状態において前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記縁面の前記第2縁面部分と前記構造部材コンポーネントの前記第2側面部分とを結合し、前記担持要素は、前記構造部材コンポーネントが、前記嵌込方向に沿って前記嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素を有し、硬化した発泡材料は前記構造部材コンポーネントの熱変形に応答して前記構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)されており、前記補償力は、前記構造部材コンポーネントの熱変形方向と反対の方向に沿って作用し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここに本発明の好ましい形態を示す。
(形態1)上掲本発明の第1の視点参照。
(形態2)形態1に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するために、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記補償力と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を前記構造部材コンポーネントに及ぼすよう、調整(構成)されていること
が好ましい。
(形態3)形態1又は2に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネントと前記担持要素は、前記初期状態において、前記嵌込方向に対し直角に配向されている少なくとも1つの熱膨張(熱伸び)方向に沿った前記構造部材コンポーネントの温度に依存する相対的な長さ変化よりも前記最小距離が大きいように、構成されていること
が好ましい。
(形態4)形態1~3の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記初期状態において前記最小距離が前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、前記受容口に嵌め込まれていること
が好ましい。
(形態5)形態4に記載の構造部材において、
前記最小距離は、前記構造部材コンポーネントの前記側面の前記第2側面部分と前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分の間の垂直距離として定義されること
が好ましい。
(形態6)形態1~5の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記受容口は、前記担持要素に形成された貫通穴として構成されていること
が好ましい。
(形態7)形態1~6の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記支持要素は少なくとも2つの支持突出部を有すること、
前記少なくとも2つの支持突出部は前記受容口の中心の方向に延伸すること、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記受容口を貫通する前記構造部材コンポーネントの完全な突き抜けが阻止されるように、前記少なくとも2つの支持突出部とコンタクト(当接)すること
が好ましい。
(形態8)形態1~7の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記初期状態から前記運転状態への移行の際に前記構造部材コンポーネントの熱膨張が前記担持要素の熱膨張と異なるよう、前記構造部材コンポーネントは第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ前記担持要素は前記第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有すること
が好ましい。
(形態9)形態1~8の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は、前記受容口の前記縁面及び/又は前記構造部材コンポーネントの前記側面の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含むこと、
前記最小付着力によって、少なくとも重力に抗する前記縁面及び/又は前記側面における前記発泡材料の付着が達成可能であること
が好ましい。
(形態10)形態1~9の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記担持要素は、前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントにまで到達(供給)可能であること、
前記発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化可能に構成されていること、
硬化した発泡材料は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成すること
が好ましい。
(形態11)形態1~9の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有すること
が好ましい。
(形態12)形態1~11の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、2つの更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素を有すること
が好ましい。
(形態13)形態12に記載の構造部材において、
前記第2縁面部分の前記2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有するか又は弾性的補償要素を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔を有すること
が好ましい。
(形態14)上掲本発明の第2の視点参照。
(形態15)上掲本発明の第3の視点参照。
(形態16)形態15に記載の方法において、
前記担持要素は前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントに達するまで供給する(配する)よう調整(構成)されていること
が好ましい。
(形態17)形態15に記載の方法において、
前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分は凹部を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記凹部に供給する(配する)よう、調整(構成)されていること
が好ましい。
【0011】
本発明に応じ、構造部材は第1縁面部分の反対側に位置する縁面の第2縁面部分の部分に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素を有し、少なくとも1つの弾性的補償要素は縁面の第2縁面部分と構造部材コンポーネントの側面の第2側面部分とを結合し、少なくとも1つの弾性的補償要素は構造部材コンポーネントの熱変形に応答して構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)された、好ましくは弾性的かつ硬化可能に構成された、発泡材料を含み、補償力は構造部材コンポーネントの熱変形方向と反対の方向に沿って作用し、少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料はその達成可能な補償力によって初期状態から運転状態へ移行する際に構造部材コンポーネントを、とりわけ実質的に、嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整される。
【0012】
かくして以下の利点が得られる:担持要素に対する構造部材コンポーネントの相対位置が実質的に同一に維持されること、及び、相対位置を変化させるはずであった熱膨張力が補償力によって補償されること。第2縁面部分に2つ又は3つ以上の補償要素を設けることも可能である。とりわけ、更なる縁面部分(複数)にも、好ましくは対向する2つの更なる縁面部分にも、夫々1つの更なる補償力を、1つの更なる変形方向ないし複数の更なる変形方向と反対方向に、生成する少なくとも1つの又は複数の補償要素が設けられることができる。少なくとも1つの補償要素が、好ましくは硬化可能な、発泡材料として構成されることによって、補償要素は、受容口内への構造部材コンポーネントの嵌め込み後又は前に相応の縁面部分に(ないし、複数の補償要素を使用する場合、複数の相応の縁面部分に)供給(導入)されることができ、かくして、構造部材の組立は簡単化される。これは、導入中に構造部材コンポーネントが予め定められた位置において保持されなければならない固体補償要素(例えばゴム製の弾性的「シム(shims)」)に対する重要な利点である。格別に有利なことに、発泡材料は、自動化された方法によって、例えばロボットによって制御されるノズルによって、構造部材コンポーネントの組立プロセス中に、担持要素の受容口と構造部材コンポーネントとの間に形成されている中間空間へと導入されることができる。このために、補償要素は個別に保持されかつ調整される必要はない。構造部材コンポーネント及び/又は担持要素の熱膨張によって引き起こされる主平面(ここに受容口と構造部材コンポーネントが存在する)の内部における構造部材コンポーネントのずれ(シフト)は、有利な態様で、少なくとも1つの弾性的補償要素によって補償されることができる。とりわけ、補償力と熱変形方向は主平面の内部において方向が合わせられている。少なくとも1つの弾性的補償要素によって生成される補償力によって、初期状態から運転状態への移行の際における担持要素に対する構造部材コンポーネントの相対位置は実質的に一定に維持される。受容口に構造部材コンポーネントを本発明に応じて配することによって、とりわけ、いわゆる「固定受け-非固定受け(Festlager-Loslager)」支承構造を実現することができる。なぜなら、構造部材コンポーネントは、受容口の1つの側部に当接しないしは第1縁面部分とコンタクトし(固定受け:Festlager)かつ受容口の他の側部(第2縁面部分)から離隔しており(非固定受け:Loslager)、それによって形成されるギャップに少なくとも1つの補償要素が配置されるからである。担持要素はとりわけプラスチック又は金属から形成可能である。構造部材コンポーネントは例えばセラミック材料を含むことができる。構造部材コンポーネントは、とりわけ、例えばセラミックを有するか又はセラミック基板に配されているDMD素子(“digital micromirror device”;マイクロミラーアクチュエータ(複数)の構造体)を含むことができる。担持要素は例えばDMD素子のための担持フレームである。とりわけ、担持要素の熱膨張係数(熱膨張率)と構造部材コンポーネントの熱膨張係数(熱膨張率)は、有利には10~15倍、異なる。
【0013】
少なくとも1つの弾性的補償要素は、運転状態から初期状態へ移行する際に構造部材コンポーネントを嵌込位置において保持するために、運転状態から初期状態へ移行する際に補償力と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を構造部材コンポーネントに及ぼすよう、調整(構成)されることが可能である。
【0014】
受容口の縁面の第2縁面部分と構造部材コンポーネントの側面の第2側面部分の間の最小距離は、初期状態では、運転状態である場合よりもより大きいことが可能である。これは、初期状態から運転状態への移行中における最小距離の短縮と同義であり、この短縮(の大きさ)は補償要素の力作用によって最小化されることができる。
【0015】
構造部材コンポーネントと担持要素は、初期状態において、嵌込方向に対し直角に配向されており及びとりわけ受容口を規定する主平面の内部にある少なくとも1つの熱膨張(熱伸び)方向に沿った構造部材コンポーネントの温度に依存する相対的な長さ変化よりも最小距離が大きいように、構成されることが可能である。
【0016】
嵌込位置において、構造部材コンポーネントは、初期状態において最小距離が受容口の縁面の第2縁面部分全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、受容口に嵌め込まれることが可能である。
【0017】
最小距離は構造部材コンポーネントの側面と受容口の縁面の間の垂直距離として定義されることが可能である。
【0018】
受容口は担持要素に形成された貫通穴として構成されることが可能である。
【0019】
支持要素は好ましくは受容口の対向する側部(複数)に設けられた少なくとも2つの支持突出部を有すること、少なくとも2つの支持突出部は受容口の中心の方向に延伸すること、嵌込位置において、構造部材コンポーネントは、受容口を貫通する構造部材コンポーネントの完全な突き抜けが阻止されるように、少なくとも2つの支持突出部とコンタクト(当接)することが可能である。
【0020】
構造部材コンポーネントは受容口に少なくとも部分的に入り込むことが可能である。
【0021】
初期状態から運転状態への移行の際に構造部材コンポーネントの熱膨張が担持要素の熱膨張と異なるように、とりわけより大きいように、構造部材コンポーネントは第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ担持要素は第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有することが可能である。
【0022】
発泡材料は2成分ポリウレタン材料、例えばFERMAPOR K31、又は、例えばポリウレタン又はシリコーン系の、1成分シーリング材であることが可能である。
【0023】
発泡材料は(とりわけ硬化前における)その弾性的挙動(性質)がフックの法則で記述可能である(フックの法則に従う)ことが可能である。
【0024】
発泡材料は受容口の縁面及び/又は構造部材コンポーネントの側面の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含むこと、最小付着力によって、少なくとも重力に抗する縁面及び/又は側面における発泡材料の付着が達成可能であることが可能である。
【0025】
担持要素は受容口の縁面の反対側に位置する担持要素の外面に配されかつ外面から縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、少なくとも1つの弾性的補償要素は導入孔を介して構造部材コンポーネントにまで到達可能であることが可能である。
【0026】
発泡材料は供給状態において供給装置によって導入孔内へ供給可能であること、発泡材料は、供給前及び供給中は可塑性に構成され、供給後は硬化可能に構成されること、硬化した発泡材料は少なくとも1つの弾性的補償要素を構成することが可能である。
【0027】
縁面の第2縁面部分は、少なくとも1つの弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有することが可能である。
【0028】
縁面の第2縁面部分は対向する2つの更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素を有すること、好ましくは、第2縁面部分の2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有するか又は弾性的補償要素を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔を有することが可能である。
【0029】
本発明の構造部材を含む自動車投光器が提供可能である。
【0030】
本発明に応じ、構造部材の製造方法が提供される。本方法は以下の工程を含む:
a)担持要素及び担持要素に嵌込可能な構造部材コンポーネントを含む構造部材を提供すること、但し、担持要素は構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有し、受容口は縁面によって画成されており、構造部材コンポーネントは側面を有しかつ嵌込方向に沿って受容口に嵌込可能に構成されており、構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において第1温度より高い第2温度を有し、構造部材は構造部材コンポーネントを初期状態及び運転状態において嵌込位置において保持するよう構成(調整)されている、
b)供給装置によって、受容口の縁面の第2縁面部分に少なくとも1つの弾性的補償要素を供給すること、但し、少なくとも1つの弾性的補償要素は好ましくは弾性的かつ硬化可能に構成された発泡材料を含み、発泡材料は供給装置による供給中は可塑性状態で存在し、その供給後に硬化して、少なくとも1つの弾性的補償要素を形成する、
c)構造部材コンポーネントを受容口に、嵌込方向に沿って、嵌込位置へ嵌め込むこと、但し、嵌込位置では、側面の第1側面部分は第2縁面部分の反対側に位置する縁面の第1縁面部分にコンタクト(当接)し、かつ、側面の第2側面部分は縁面の第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有し、嵌め込まれた状態において少なくとも1つの弾性的補償要素は縁面の第2縁面部分と構造部材コンポーネントの第2側面部分と結合し、担持要素は、構造部材コンポーネントが、嵌込方向に沿って嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素(Auflageelement)を有し、硬化した発泡材料は構造部材コンポーネントの熱変形に応答して構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)されており、補償力は、構造部材コンポーネントの熱変形方向と反対の方向に沿って作用し、少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力によって、初期状態から運転状態へ移行する際に構造部材コンポーネントを嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
【0031】
工程b)及び工程c)は逆の順序でも実行可能である。この場合、まず、構造部材コンポーネントが受容口に嵌め込まれ、その後、少なくとも1つの弾性的補償要素が供給され(もたらされ)、この供給後に、少なくとも1つの弾性的補償要素は、受容口の縁面の第2縁面部分と構造部材コンポーネントの第2側面部分とを結合する。
【0032】
担持要素は受容口の縁面の反対側に位置する担持要素の外面に配されかつ外面から縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、供給装置は、工程b)に従って少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔を介して構造部材コンポーネントに達するまで供給する(配する)よう調整(構成)されることが可能である。
【0033】
受容口の縁面の第2縁面部分は凹部を有すること、供給装置は、工程b)に従って少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を凹部に供給する(配する)よう、調整(構成)されることが可能である。
【0034】
本書の枠内において、概念「上」、「下」、「水平」及び「垂直」は、構造部材が、例えば自動車投光器に組み込まれた後に、正常な使用位置に配置されている場合における配向(方向)を示したものと理解されるべきものである。
【0035】
本発明は以下において好ましい実施例を用いて更に詳細に説明されるが、本発明はこの実施例に限定されることは意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の構造部材の一実施例の平面図。
図2図1の一細部。
図3図1の構造部材の担持要素の一細部。
図4】第2実施形態の担持要素の一例の一細部。
【実施例0037】
図1は自動車投光器(前照灯等)用の構造部材の一例を示す。構造部材1は担持要素2及び構造部材コンポーネント3を含む。担持要素2は構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口4(図4参照)を有する。受容口4は縁面4aによって画成されている。
【0038】
構造部材コンポーネント3は受容口4内に嵌込方向x(図1では嵌込方向xは紙面に対し直角に配向されている)に沿って嵌込可能に構成されており、側面(側端面)3aを有する。構造部材コンポーネント3は、受容口4に嵌め込まれた状態では、構造部材コンポーネント3の側面3aが受容口4の縁面(内壁面)4aに指向されている嵌込位置において、受容口4に対し相対的に配置されている。嵌込位置では、側面3aの第1側面部分3a1は縁面4aの第1縁面部分4a1とコンタクトし(当接し)、側面3aの第2側面部分3a2は縁面4aの第2縁面部分4a2に対し予め定められた最小距離を以って離隔されている。最小距離は、構造部材コンポーネント3の側面3aの第2側面部分3a2と受容口4の縁面4aの第2縁面部分4a2の間の垂直距離として定義される。嵌込位置では、構造部材コンポーネント3は、初期状態において最小距離が受容口4の縁面4aの第2縁面部分4a2の全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、受容口4内に嵌め込まれることができる。構造部材コンポーネント3と担持要素2は、初期状態において、嵌込方向xに対し直角に配向されておりかつとりわけ受容口4を規定する主平面Hの内部にある少なくとも1つの熱膨張(熱伸び)方向に沿った(とりわけ変形方向Vに沿った)構造部材コンポーネント3の温度に依存する相対的な長さ変化よりも最小距離が大きいように、構成されることができる。受容口4の縁面4aの第2縁面部分4a2と構造部材コンポーネント3の側面3aの第2側面部分3a2の間の最小距離は、初期状態では、運転状態である場合よりもより大きい。
【0039】
図示の実施例では、受容口4は担持要素に形成された貫通穴として構成されており、この場合、構造部材コンポーネント3は受容口4に少なくとも部分的に入り込む(嵌入する)。
【0040】
構造部材コンポーネント3は、初期状態において第1温度を、運転状態において第1温度より高い第2温度を有する。構造部材1は、構造部材コンポーネント3を初期状態及び運転状態において嵌込位置に保持するよう調整(構成)されている。
【0041】
構造部材コンポーネント3は第1の熱膨張係数を有する第1の材料を含む。担持要素2は第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を含む。初期状態から運転状態への移行の際、構造部材コンポーネント3の熱膨張は担持要素2の熱膨張と異なる、とりわけより大きい。
【0042】
構造部材1は、第1縁面部分4a1の反対側に位置する縁面4aの第2縁面部分4a2に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素6を含む。図1に示されている実施例は2つの補償要素6を有し、第2の(オプションの)補償要素6は、第2縁面部分4a2と境を接している更なる(紙面左側の)縁面部分に設けられている。例えば複数の補償要素6を第2縁面部分4a2に設けることも可能である。少なくとも1つの弾性的補償要素6は、縁面4aの第2縁面部分4a2と構造部材コンポーネント3の側面3aの第2側面部分3a2とを結合する(よう介在する)。少なくとも1つの弾性的補償要素6は、好ましくは弾性的かつ硬化可能に構成された発泡材料である。発泡材料は、構造部材コンポーネント3の熱変形に応答して構造部材コンポーネント3に補償力Fを伝達する(及ぼす)よう調整(構成)されており、補償力Fは、構造部材コンポーネント3の熱変形方向Vと反対の方向に沿って作用する。少なくとも1つの弾性的補償要素6を形成する発泡材料は、その達成可能な補償力Fによって、初期状態から運転状態へ移行する際に構造部材コンポーネント3を実質的に嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
【0043】
少なくとも1つの弾性的補償要素6は、好ましくは、運転状態から初期状態へ移行する際に構造部材コンポーネント3を嵌込位置において保持するために、運転状態から初期状態へ戻る移行をする際に補償力Fと反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を構造部材コンポーネント3に及ぼすよう、調整(構成)される。弾性的補償要素6の補償作用は、好ましくは、可逆的である。
【0044】
発泡材料は、受容口4の縁面4a及び/又は構造部材コンポーネント3の側面3aの間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含み、最小付着力は、少なくとも重力に抗する縁面4a及び/又は側面3aにおける発泡材料の付着を達成可能にする。
【0045】
図2及び図3に示した実施例では、担持要素2は、受容口4の縁面4aの反対側に位置する担持要素2の外面8に配されかつ外面8から縁面4aの第2縁面部分4a2に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔7を有する。少なくとも1つの弾性的補償要素6は導入孔7を介して構造部材コンポーネント3にまで到達可能である。補償要素6を形成する発泡材料は、供給状態において供給装置(例えば自動供給ロボット)によって導入孔7内へ供給可能であるように構成されており、発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化する。硬化した発泡材料は、少なくとも1つの弾性的補償要素6を形成する。図3の実施例では、縁面(内壁面)4aは、導入孔7に加えて、更なるオプションの補償要素6が受容されるオプションの凹部9も有する。
【0046】
図4に示されているように、担持要素2は、構造部材コンポーネント3を、嵌込方向xに沿って嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、嵌込位置において少なくとも部分的に支持する支持要素(Auflageelement)5を有する。支持要素5は、好ましくは受容口4の対向する側部(内壁部:複数)に配置される少なくとも2つの支持突出部(突出段部)5aを有し、少なくとも2つの支持突出部5aは受容口4の中心の方向に延伸する。嵌込位置において、構造部材コンポーネント3は、受容口4を貫通する構造部材コンポーネント3の完全な突き抜けが阻止されるように、少なくとも2つの支持突出部5aとコンタクト(当接)する。
【0047】
図4に示した実施例では、縁面4aの第2縁面部分4a2は、少なくとも1つの弾性的補償要素6が少なくとも部分的に受容される凹部9を有する。この実施例は、とりわけ、少なくとも1つの導入孔7も有することができる。[訳注:図4において図3の担持要素2の重要部分のみがほぼ垂直状態において示されており、図4の縁面4aは図3の縁面4aに対応する。]
【0048】
有利には、縁面4aの第2縁面部分4a2は、対向する2つの(更なる)部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素6を有する。有利には、第2縁面部分4a2の2つの(更なる)部分は、夫々、更なる弾性的補償要素6が少なくとも部分的に受容される凹部9を有するか、又は、2つの(更なる)部分は、夫々、弾性的補償要素6を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔7を有する。
【0049】
本発明は以下の付記として記載可能である。
[付記1]自動車投光器用の構造部材。
前記構造部材は担持要素及び構造部材コンポーネント、とりわけDMD素子、を有する。
前記担持要素は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有する。
前記受容口は縁面によって画成されている。
前記構造部材コンポーネントは嵌込方向に沿って前記受容口に嵌込可能に構成されかつ側面を有する。
前記構造部材コンポーネントは、前記受容口に嵌め込まれた状態において、前記構造部材コンポーネントの前記側面が前記受容口の前記縁面に向けられている嵌込位置において、前記受容口に対し相対的に配置されている。
前記嵌込位置では、前記側面の第1側面部分は前記縁面の第1縁面部分とコンタクトし、かつ、前記側面の第2側面部分は前記縁面の第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有する。
前記担持要素は、前記構造部材コンポーネントが、前記嵌込方向に沿って前記嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素を有する。
前記構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有する。
前記構造部材は、前記構造部材コンポーネントを前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置に保持するよう構成されている。
前記構造部材は、前記第1縁面部分の反対側に位置する前記縁面の前記第2縁面部分の部分に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素を有する。
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記縁面の前記第2縁面部分と前記構造部材コンポーネントの前記側面の前記第2側面部分とを結合する。
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は、前記構造部材コンポーネントの熱変形に応答して前記構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)された発泡材料を含む。
前記補償力は、前記構造部材コンポーネントの熱変形方向の反対の方向に沿って作用する。
前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを、とりわけ実質的に、前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
[付記2]付記1に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するために、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記補償力と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を前記構造部材コンポーネントに及ぼすよう、調整(構成)されている。
[付記3]付記1又は2に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネントと前記担持要素は、前記初期状態において、前記嵌込方向に対し直角に配向されており及びとりわけ前記受容口を規定する主平面の内部にある少なくとも1つの熱膨張(熱伸び)方向に沿った前記構造部材コンポーネントの温度に依存する相対的な長さ変化よりも前記最小距離が大きいように、構成されている。
[付記4]付記1~3の何れかに記載の構造部材において、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記初期状態において前記最小距離が前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、前記受容口に嵌め込まれている;
好ましくは、前記最小距離は、前記構造部材コンポーネントの前記側面の前記第2側面部分と前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分との間の垂直距離として定義されている。
[付記5]付記1~4の何れかに記載の構造部材において、
前記受容口は、前記担持要素に形成された貫通穴として構成されている。
[付記6]付記1~5の何れかに記載の構造部材において、
前記支持要素は、好ましくは前記受容口の対向する側部(複数)に設けられる少なくとも2つの支持突出部を有する;
前記少なくとも2つの支持突出部は前記受容口の中心の方向に延伸する;
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記受容口を貫通する前記構造部材コンポーネントの完全な突き抜けが阻止されるように、前記少なくとも2つの支持突出部とコンタクト(当接)する。
[付記7]付記1~6の何れかに記載の構造部材において、
前記初期状態から前記運転状態への移行の際に前記構造部材コンポーネントの熱膨張が前記担持要素の熱膨張と異なるように、とりわけより大きいように、前記構造部材コンポーネントは第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ前記担持要素は前記第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有する。
[付記8]付記1~7の何れかに記載の構造部材において、
前記発泡材料は、前記受容口の前記縁面及び/又は前記構造部材コンポーネントの前記側面の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含む;
前記最小付着力によって、少なくとも重力に抗する前記縁面及び/又は前記側面における前記発泡材料の付着が達成可能である。
[付記9]付記1~8の何れかに記載の構造部材において、
前記担持要素は、前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有する;
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントにまで到達可能である;
有利には、前記発泡材料は、供給状態において供給装置によって前記導入孔へ供給(導入)可能であるように、構成されている;
前記発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化可能に構成されている;
硬化した発泡材料は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する。
を特徴とする、構造部材。
[付記10]付記1~8の何れかに記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有する。
[付記11]付記1~10の何れかに記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、2つの、好ましくは対向する、更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素を有する;
有利には、前記第2縁面部分の前記2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有するか又は弾性的補償要素を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔を有する。
[付記12]付記1~11の何れかに記載の構造部材を含む、自動車投光器。
[付記13]構造部材の製造方法。
前記方法は以下の工程を含む:
a)担持要素及び前記担持要素に嵌込可能な構造部材コンポーネントを含む構造部材を提供すること;但し、前記担持要素は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口を有する;前記受容口は縁面によって画成されている;前記構造部材コンポーネントは側面を有しかつ嵌込方向に沿って前記受容口に嵌込可能に構成されている;前記構造部材コンポーネントは初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有する;前記構造部材は前記構造部材コンポーネントを前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置において保持するよう構成(調整)されている、
b)供給装置によって、前記受容口の前記縁面の第2縁面部分に少なくとも1つの弾性的補償要素を供給すること;但し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素は好ましくは弾性的かつ硬化可能に構成された発泡材料を含む;前記発泡材料は前記供給装置による供給中は可塑性状態で存在し、その供給後に硬化して、少なくとも1つの弾性的補償要素を形成する、
c)前記構造部材コンポーネントを前記受容口に、前記嵌込方向に沿って、嵌込位置へ嵌め込むこと、但し、前記嵌込位置では、前記側面の第1側面部分は前記第2縁面部分の反対側に位置する前記縁面の第1縁面部分とコンタクトし、かつ、前記側面の第2側面部分は前記縁面の前記第2縁面部分に対し予め定められた最小距離を有する;嵌め込まれた状態において前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記縁面の前記第2縁面部分と前記構造部材コンポーネントの前記第2側面部分とを結合する;前記担持要素は、前記構造部材コンポーネントが、前記嵌込方向に沿って前記嵌込位置を越えて(外部へ)シフトしない(ずれない)ようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素を有する;硬化した発泡材料は前記構造部材コンポーネントの熱変形に応答して前記構造部材コンポーネントに補償力を伝達する(及ぼす)よう調整(構成)されている;前記補償力は、前記構造部材コンポーネントの熱変形方向と反対の方向に沿って作用する;前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている。
[付記14]付記13に記載の方法において、
前記担持要素は前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有する;
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントに達するまで供給する(配する)よう調整(構成)されている。
[付記15]付記13に記載の方法において、
前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分は凹部を有する;
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記凹部に供給する(配する)よう、調整(構成)されている。
【0050】
本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(「非選択」を含む。)が可能である。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及び図面を含む全開示、本発明の技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
【0051】
更に、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものであり、本発明を実施形態及び図示の実施例に限定することは意図していない。
【0052】
更に、上記の文献の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。
【符号の説明】
【0053】
1 構造部材
2 担持要素
3 構造部材コンポーネント
3a 側面
3a1 第1側面部分
3a2 第2側面部分
4 受容口
4a 縁面
4a1 第1縁面部分
4a2 第2縁面部分
5 支持要素
6 補償要素
7 導入孔
8 外面
9 凹部
F 補償力
V 変形方向
x 嵌込方向
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車投光器用の構造部材であって、
前記構造部材(1)は担持要素(2)及び構造部材コンポーネント(3)を有し、
前記担持要素(2)は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口(4)を有し、
前記受容口(4)は縁面(4a)によって画成され、
前記構造部材コンポーネント(3)は嵌込方向(x)に沿って前記受容口(4)に嵌込可能に構成されかつ側面(3a)を有し、
前記構造部材コンポーネント(3)は、前記受容口(4)に嵌め込まれた状態において、前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)が前記受容口(4)の前記縁面(4a)に向けられている嵌込位置において、前記受容口(4)に対し相対的に配置されており、
前記嵌込位置では、前記側面(3a)の第1側面部分(3a1)は前記縁面(4a)の第1縁面部分(4a1)とコンタクトし、かつ、前記側面(3a)の第2側面部分(3a2)は前記縁面(4a)の第2縁面部分(4a2)に対し予め定められた最小距離を有し、
前記担持要素(2)は、前記構造部材コンポーネント(3)が、前記嵌込方向(x)に沿って前記嵌込位置を越えてシフトしないようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素(5)を有し、
前記構造部材コンポーネント(3)は初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、
前記構造部材(1)は、前記構造部材コンポーネント(3)を前記初期状態及び前記運転状態において前記嵌込位置に保持するよう構成されており、
前記構造部材(1)は、前記第1縁面部分(4a1)の反対側に位置する前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)の部分に配されている少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を有し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)と前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の前記第2側面部分(3a2)とを結合し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形に応答して前記構造部材コンポーネント(3)に補償力(F)を伝達するよう調整された発泡材料を含み、
前記補償力(F)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形方向(V)の反対の方向に沿って作用し、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力(F)によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項2】
請求項1に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するために、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記補償力(F)と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を前記構造部材コンポーネント(3)に及ぼすよう、調整されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項3】
請求項1に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネント(3)と前記担持要素(2)は、前記初期状態において、前記嵌込方向(x)に対し直角に配向されている少なくとも1つの熱膨張方向に沿った前記構造部材コンポーネント(3)の温度に依存する相対的な長さ変化よりも前記最小距離が大きいように、構成されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項4】
請求項1に記載の構造部材において、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネント(3)は、前記初期状態において前記最小距離が前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、前記受容口(4)に嵌め込まれていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項5】
請求項4に記載の構造部材において、
前記最小距離は、前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の前記第2側面部分(3a2)と前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)の間の垂直距離として定義されること
を特徴とする、構造部材。
【請求項6】
請求項1に記載の構造部材において、
前記受容口(4)は、前記担持要素に形成された貫通穴として構成されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項7】
請求項1に記載の構造部材において、
前記支持要素(5)は少なくとも2つの支持突出部(5a)を有すること、
前記少なくとも2つの支持突出部(5a)は前記受容口(4)の中心の方向に延伸すること、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネント(3)は、前記受容口(4)を貫通する前記構造部材コンポーネント(3)の完全な突き抜けが阻止されるように、前記少なくとも2つの支持突出部(5a)とコンタクトすること
を特徴とする、構造部材。
【請求項8】
請求項1に記載の構造部材において、
前記初期状態から前記運転状態への移行の際に前記構造部材コンポーネント(3)の熱膨張が前記担持要素(2)の熱膨張と異なるよう、前記構造部材コンポーネント(3)は第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ前記担持要素(2)は前記第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項9】
請求項1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は、前記受容口(4)の前記縁面(4a)及び/又は前記構造部材コンポーネント(3)の前記側面(3a)の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含むこと、
前記最小付着力によって、少なくとも重力に抗する前記縁面(4a)及び/又は前記側面(3a)における前記発泡材料の付着が達成可能であること
を特徴とする、構造部材。
【請求項10】
請求項1に記載の構造部材において、
前記担持要素(2)は、前記受容口(4)の前記縁面(4a)の反対側に位置する前記担持要素(2)の外面(8)に配されかつ前記外面(8)から前記縁面(4a)に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔(7)を有すること、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記導入孔(7)を介して前記構造部材コンポーネント(3)にまで到達可能であること、
前記発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化可能に構成されていること、
硬化した発泡材料は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項11】
請求項1に記載の構造部材において、
前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)が少なくとも部分的に受容される凹部(9)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項12】
請求項1に記載の構造部材において、
前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は、2つの更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素(6)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項13】
請求項12に記載の構造部材において、
前記第2縁面部分(4a2)の前記2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素(6)が少なくとも部分的に受容される凹部(9)を有するか又は弾性的補償要素(6)を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔(7)を有すること
を特徴とする、構造部材。
【請求項14】
請求項1~13の何れかに記載の構造部材(1)を含む、自動車投光器。
【請求項15】
構造部材(1)の製造方法であって、
前記方法は以下の工程を含むこと:
a)担持要素(2)及び前記担持要素(2)に嵌込可能な構造部材コンポーネント(3)を含む構造部材(1)を提供すること、但し、前記担持要素(2)は前記構造部材コンポーネントを受容するよう構成された受容口(4)を有し、前記受容口(4)は縁面(4a)によって画成されており、前記構造部材コンポーネント(3)は側面(3a)を有しかつ嵌込方向(x)に沿って前記受容口(4)に嵌込可能に構成されており、前記構造部材コンポーネント(3)は初期状態において第1温度を、運転状態において前記第1温度より高い第2温度を有し、前記構造部材(1)は前記構造部材コンポーネント(3)を前記初期状態及び前記運転状態において嵌込位置において保持するよう構成されている、
b)供給装置によって、前記受容口(4)の前記縁面(4a)の第2縁面部分(4a2)に少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を供給すること、但し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は発泡材料を含み、前記発泡材料は前記供給装置による供給中は可塑性状態で存在し、その供給後に硬化して、少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成する、
c)前記構造部材コンポーネント(3)を前記受容口(4)に、前記嵌込方向(x)に沿って、嵌込位置へ嵌め込むこと、但し、前記嵌込位置では、前記側面(3a)の第1側面部分(3a1)は前記第2縁面部分(4a2)の反対側に位置する前記縁面(4a)の第1縁面部分(4a1)とコンタクトし、かつ、前記側面(3a)の第2側面部分(3a2)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)に対し予め定められた最小距離を有し、嵌め込まれた状態において前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)は前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)と前記構造部材コンポーネント(3)の前記第2側面部分(3a2)とを結合し、前記担持要素(2)は、前記構造部材コンポーネント(3)が、前記嵌込方向(x)に沿って前記嵌込位置を越えてシフトしないようにするために、前記嵌込位置において少なくとも部分的に支持される支持要素(5)を有し、硬化した発泡材料は前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形に応答して前記構造部材コンポーネント(3)に補償力(F)を伝達するよう調整されており、前記補償力(F)は、前記構造部材コンポーネント(3)の熱変形方向(V)と反対の方向に沿って作用し、前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を構成する発泡材料は、その達成可能な補償力(F)によって、前記初期状態から前記運転状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネント(3)を前記嵌込位置において保持するよう、構成されかつ調整されている、
を特徴とする、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記担持要素(2)は前記受容口(4)の前記縁面(4a)の反対側に位置する前記担持要素(2)の外面(8)に配されかつ前記外面(8)から前記縁面(4a)に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔(7)を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔(7)を介して前記構造部材コンポーネント(3)に達するまで供給するよう調整されていること
を特徴とする、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法において、
前記受容口(4)の前記縁面(4a)の前記第2縁面部分(4a2)は凹部(9)を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素(6)を形成するために、可塑性の発泡材料を前記凹部(9)に供給するよう、調整されていること
を特徴とする、方法。
【請求項18】
請求項1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は弾性的かつ硬化可能に構成されていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項19】
請求項3に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの熱膨張方向は前記受容口を規定する主平面の内部にあること
を特徴とする、構造部材。
【請求項20】
請求項7に記載の構造部材において、
前記少なくとも2つの支持突出部(5a)は前記受容口の対向する側部に設けられていること
を特徴とする、構造部材。
【請求項21】
請求項8に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネント(3)の熱膨張は前記担持要素(2)の熱膨張より大きいこと
を特徴とする、構造部材。
【請求項22】
請求項10に記載の構造部材において、
前記発泡材料は供給状態において供給装置によって導入孔(7)内へ供給可能であること
を特徴とする、構造部材。
【請求項23】
請求項15に記載の方法において、
前記発泡材料は弾性的かつ硬化可能に構成されていること
を特徴とする、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
ここに本発明の好ましい形態を示す。
(形態1)上掲本発明の第1の視点参照。
(形態2)形態1に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記構造部材コンポーネントを前記嵌込位置において保持するために、前記運転状態から前記初期状態へ移行する際に前記補償力と反対方向の復元力(Rueckstellkraft)を前記構造部材コンポーネントに及ぼすよう、調整(構成)されていること
が好ましい。
(形態3)形態1又は2に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネントと前記担持要素は、前記初期状態において、前記嵌込方向に対し直角に配向されている少なくとも1つの熱膨張(熱伸び)方向に沿った前記構造部材コンポーネントの温度に依存する相対的な長さ変化よりも前記最小距離が大きいように、構成されていること
が好ましい。
(形態4)形態1~3の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記初期状態において前記最小距離が前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分全体に沿って実質的に同じ大きさであるように、前記受容口に嵌め込まれていること
が好ましい。
(形態5)形態4に記載の構造部材において、
前記最小距離は、前記構造部材コンポーネントの前記側面の前記第2側面部分と前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分の間の垂直距離として定義されること
が好ましい。
(形態6)形態1~5の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記受容口は、前記担持要素に形成された貫通穴として構成されていること
が好ましい。
(形態7)形態1~6の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記支持要素は少なくとも2つの支持突出部を有すること、
前記少なくとも2つの支持突出部は前記受容口の中心の方向に延伸すること、
前記嵌込位置において、前記構造部材コンポーネントは、前記受容口を貫通する前記構造部材コンポーネントの完全な突き抜けが阻止されるように、前記少なくとも2つの支持突出部とコンタクト(当接)すること
が好ましい。
(形態8)形態1~7の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記初期状態から前記運転状態への移行の際に前記構造部材コンポーネントの熱膨張が前記担持要素の熱膨張と異なるよう、前記構造部材コンポーネントは第1の熱膨張係数を有する第1の材料を有しかつ前記担持要素は前記第1の熱膨張係数とは異なる第2の熱膨張係数を有する第2の材料を有すること
が好ましい。
(形態9)形態1~8の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は、前記受容口の前記縁面及び/又は前記構造部材コンポーネントの前記側面の間に最小付着力(Mindesthaftkraft)を有する材料を含むこと、
前記最小付着力によって、少なくとも重力に抗する前記縁面及び/又は前記側面における前記発泡材料の付着が達成可能であること
が好ましい。
(形態10)形態1~9の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記担持要素は、前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、
前記少なくとも1つの弾性的補償要素は前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントにまで到達(供給)可能であること、
前記発泡材料は、供給前及び供給中、可塑性に構成されており、供給後、硬化可能に構成されていること、
硬化した発泡材料は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素を構成すること
が好ましい。
(形態11)形態1~9の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、前記少なくとも1つの弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有すること
が好ましい。
(形態12)形態1~11の何れかに、とりわけ形態1に記載の構造部材において、
前記縁面の前記第2縁面部分は、2つの更なる部分において夫々1つの更なる弾性的補償要素を有すること
が好ましい。
(形態13)形態12に記載の構造部材において、
前記第2縁面部分の前記2つの更なる部分は、夫々、更なる弾性的補償要素が少なくとも部分的に受容される凹部を有するか又は弾性的補償要素を形成するために発泡材料が供給可能な更なる導入孔を有すること
が好ましい。
(形態14)上掲本発明の第2の視点参照。
(形態15)上掲本発明の第3の視点参照。
(形態16)形態15に記載の方法において、
前記担持要素は前記受容口の前記縁面の反対側に位置する前記担持要素の外面に配されかつ前記外面から前記縁面に向かって延伸する少なくとも1つの導入孔を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記導入孔を介して前記構造部材コンポーネントに達するまで供給する(配する)よう調整(構成)されていること
が好ましい。
(形態17)形態15に記載の方法において、
前記受容口の前記縁面の前記第2縁面部分は凹部を有すること、
前記供給装置は、工程b)に従って前記少なくとも1つの弾性的補償要素を形成するために、可塑性の発泡材料を前記凹部に供給する(配する)よう、調整(構成)されていること
が好ましい。
(形態18)形態1に記載の構造部材において、
前記発泡材料は弾性的かつ硬化可能に構成されていること
が好ましい。
(形態19)形態3に記載の構造部材において、
前記少なくとも1つの熱膨張方向は前記受容口を規定する主平面の内部にあること
が好ましい。
(形態20)形態7に記載の構造部材において、
前記少なくとも2つの支持突出部は前記受容口の対向する側部に設けられていること
が好ましい。
(形態21)形態8に記載の構造部材において、
前記構造部材コンポーネントの熱膨張は前記担持要素の熱膨張より大きいこと
が好ましい。
(形態22)形態10に記載の構造部材において、
前記発泡材料は供給状態において供給装置によって導入孔内へ供給可能であること
が好ましい。
(形態23)形態15に記載の方法において、
前記発泡材料は弾性的かつ硬化可能に構成されていること
が好ましい。
【外国語明細書】