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特開2024-144219移動体設定システム、移動体、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144219
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】移動体設定システム、移動体、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/037 20060101AFI20241003BHJP
   B60H 1/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B60R16/037
B60H1/00 101H
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024041135
(22)【出願日】2024-03-15
(31)【優先権主張番号】18/127,662
(32)【優先日】2023-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智裕
(72)【発明者】
【氏名】加持 将平
(72)【発明者】
【氏名】石川 友紀也
(72)【発明者】
【氏名】チャング ジェーソン シー ディー
(72)【発明者】
【氏名】クラカー トマス ジー
(72)【発明者】
【氏名】アデルマン デレック エス
(72)【発明者】
【氏名】ブーデー ジュニア トマス ジェー
【テーマコード(参考)】
3L211
【Fターム(参考)】
3L211BA08
3L211EA32
(57)【要約】
【解決手段】移動体設定システムは、移動体が備える第1機器及び第2機器を制御する機器制御装置と、ユーザ情報に対応づけて前記第1機器及び前記第2機器のそれぞれの設定情報を記憶する記憶部と、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、前記ユーザ選択部により選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記機器制御装置に送信するための制御を行う送信制御部と、を備える設定装置とを備え、前記機器制御装置は、前記送信制御部の制御により送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体が備える第1機器及び第2機器を制御する機器制御装置と、
ユーザ情報に対応づけて前記第1機器及び前記第2機器のそれぞれの設定情報を記憶する記憶部と、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、前記ユーザ選択部により選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記機器制御装置に送信するための制御を行う送信制御部と、を備える設定装置と
を備え、
前記機器制御装置は、前記送信制御部の制御により送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する
移動体設定システム。
【請求項2】
前記送信制御部は、前記移動体の起動時に、前記起動時に実行される前記移動体の計器盤の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に前記第1機器及び前記第2機器の設定が完了するように、前記第1設定情報及び前記第2設定情報を前記機器制御装置に送信するタイミングを決定する
請求項1に記載の移動体設定システム。
【請求項3】
前記第1機器は前席用エアコンディショナであり、前記第2機器は後席用エアコンディショナである
請求項1又は2に記載の移動体設定システム。
【請求項4】
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更しない
請求項1又は2に記載の移動体設定システム。
【請求項5】
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更せず、
前記送信制御部は、前記予め定められた時間を考慮して、前記起動時に実行される前記移動体の計器盤の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に前記第1機器及び前記第2機器の設定が完了するように、前記第1設定情報及び前記第2設定情報を前記機器制御装置に送信するタイミングを決定する
請求項2に記載の移動体設定システム。
【請求項6】
前記移動体は車両である
請求項1又は2に記載の移動体設定システム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の移動体設定システムを備える移動体。
【請求項8】
ユーザ情報に対応づけて、移動体が備える第1機器及び第2機器のそれぞれの設定情報を記憶部に記憶する段階と、
移動体のユーザを選択する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階において選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出す段階と、
前記読み出す段階により読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1機器設定情報及び前記読み出す段階により読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2機器設定情報を、前記第1機器及び前記第2機器を制御する機器制御装置に送信するための制御を行う段階と、
前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記第1機器及び前記第2機器を制御する前記機器制御装置に送信するための制御を行う段階により送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する段階と
を備える方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1又は2に記載の移動体設定システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体設定システム、移動体、方法、及びプログラムに関する。
【0002】
引用文献1にはMETERのイニシャルバルブチェックに関する技術が記載されている。特許文献2には、フロント席とリア席における空調装置の個人設定を反映する技術が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特開2004-322838号公報
特許文献2 特開2020-040543号公報
【0003】
ところで、移動体が備える複数の機器を設定することが容易でないという課題がある。本願は上記課題の解決のため、移動体が備える複数の機器を設定するための操作性の向上を目的としたものである。そして、延いては交通の安全性をより一層改善して持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】一実施形態における移動体10の構成を概念的に示す。
図2】設定装置100が備える構成を概念的に示す。
図3】記憶部240に記憶されるユーザ設定情報のデータ構造を示す。
図4】第1機器14aの設定情報のデータ項目を示す。
図5】第2機器14bの設定情報のデータ項目を示す。
図6】第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるタイミングを説明するための図である。
図7】ユーザ、設定装置100、及び機器制御装置110の処理の実行シーケンスを示す。
図8】機器制御装置110による設定情報の受け付け要件を説明するための図である。
図9】機器制御装置110による設定情報の受け付け処理の一例を示す。
図10】コンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0006】
図1は、一実施形態における移動体10の構成を概念的に示す。移動体10は、第1機器14a及び第2機器14bと、移動体設定システム20と、計器盤16と、機器設定表示装置18とを備える。移動体設定システム20は、設定装置100と、機器制御装置110とを備える。
【0007】
本実施形態において、移動体10は車両である。本実施形態において、第1機器14aは移動体10の前席用エアコンディショナであり、第2機器14bは移動体10の後席用エアコンディショナである。第1機器14a及び第2機器14bは、エアコンディショナに限られない。
【0008】
計器盤16は、インストルメントパネルの一部を構成する。計器盤16は、速度情報、走行距離情報等の各種の情報を表示する。機器設定表示装置18は、第1機器14a及び第2機器14bの設定状態を表示する。機器設定表示装置18は、計器盤16とは別の位置に設けられる。
【0009】
図2は、設定装置100が備える構成を概念的に示す。設定装置100は、ユーザ選択部230と、送信制御部220と、記憶部240とを備える。
【0010】
機器制御装置110は、移動体10が備える第1機器14a及び第2機器14bを制御する。例えば、機器制御装置110は、例えば前席用エアコンディショナ及び後席用エアコンティショナを制御するECU(Electronic Control Unit)である。設定装置100と機器制御装置110とは、CAN(Controller Area Network)メッセージにより設定情報を送受信する。
【0011】
設定装置100において、記憶部240は、ユーザ情報に対応づけて第1機器14a及び第2機器14bのそれぞれの設定情報を記憶する。ユーザ選択部230は、移動体10のユーザを選択する。例えば、ユーザ選択部230は、移動体10に搭乗したユーザが移動体10の利用者を選択するための操作に基づいて、移動体10のユーザを選択する。その他、ユーザ選択部230は、FOBキー等の移動体10の操作端末から送信された操作端末の識別情報を受信し、受信した識別情報に予め対応づけられたユーザを、移動体10のユーザとして選択してよい。
【0012】
送信制御部220は、ユーザ選択部230により選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた第1機器14a及び第2機器14bの設定情報を記憶部240から読み出し、読み出した第1機器14aの設定情報に基づく第1設定情報及び読み出した第2機器14bの設定情報に基づく第2設定情報を、機器制御装置110に送信するための制御を行う。機器制御装置110は、送信制御部220の制御により送信された第1設定情報及び第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した第1設定情報及び第2設定情報に基づいて、第1機器14a及び第2機器14bの設定を変更する。
【0013】
送信制御部220は、移動体10の起動時に、起動時に実行される移動体10の計器盤16の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に第1機器14a及び第2機器14bの設定が完了するように、第1設定情報及び第2設定情報を機器制御装置110に送信するタイミングを決定する。
【0014】
機器制御装置110は、第1設定情報及び第2設定情報の一方の設定情報を受信してから予め定められた時間内に他方の設定情報を受信した場合に、受信した一方の設定情報及び予め定められた時間内に受信した他方の設定情報に基づいて、第1機器14a及び第2機器14bの両方の設定を変更する。機器制御装置110は、一方の設定情報を受信してから予め定められた時間内に他方の設定情報を受信しなかった場合に、一方の設定情報に基づいて、第1機器14a及び第2機器14bのうちの対応する機器の設定を変更する。この場合、機器制御装置110は、設定情報を受信することができなかった他方の機器の設定は変更せず、設定を維持してよい。
【0015】
第1設定情報がユーザ情報を含み、第2設定情報がユーザ情報を含まない場合、機器制御装置110は、第1設定情報を受信することなく第2設定情報を受信した場合に、第2機器14bの設定を変更せずに、第2設定情報を破棄する。
【0016】
機器制御装置110は、第1機器14aの設定情報を受信してから予め定められた時間内に第2機器14bの設定情報を受信しなかった場合に、第1機器14aの設定情報に基づいて、第1機器14aの設定を変更し、第2機器14bの設定を変更しなくてよい。送信制御部220は、予め定められた時間を考慮して、起動時に実行される移動体10の計器盤の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に第1機器14a及び第2機器14bの設定が完了するように、第1設定情報及び第2設定情報を機器制御装置110に送信するタイミングを決定してよい。
【0017】
機器制御装置110は、他方の設定情報を受信するまでの間に一方の設定情報を複数回受信した場合、複数回受信した複数の一方の設定情報のうち最初に受信した設定情報以外の設定情報を破棄し、他方の設定情報を受信した場合に、最初に受信した設定情報及び他方の設定情報に基づいて、第1機器14a及び第2機器14bの両方の設定を変更してよい。機器制御装置110は、一方の設定情報を受信した後に他方の設定情報を複数回受信した場合、複数回受信した複数の他方の設定情報のうち最初に受信した設定情報以外の設定情報を破棄し、一方の設定情報及び複数回受信した複数の他方の設定情報のうち最初に受信した設定情報に基づいて、第1機器14a及び第2機器14bの両方の設定を変更してよい。
【0018】
図3は、記憶部240に記憶されるユーザ設定情報のデータ構造を示す。ユーザ設定情報は、ユーザIDと、設定情報とをデータ項目として有する。このように、記憶部240は、ユーザIDと、設定情報とを対応づけて記憶する。設定情報は、第1機器14aの設定情報及び第2機器14bの設定情報を含む。
【0019】
ユーザ選択部230によって移動体10のユーザが選択された場合、送信制御部220は、ユーザ設定情報を参照して、ユーザ選択部230によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた第1機器14a及び第2機器14bの設定情報を取得する。送信制御部220は、取得した第1機器14aの設定情報及び第2機器14bの設定情報を、機器制御装置110に送信する。これにより、移動体10のユーザの好みに合わせて第1機器14a及び第2機器14bの動作を設定することができる。
【0020】
図4は、第1機器14aの設定情報のデータ項目を示す。第1機器14aの設定情報は、User ID、DR Tempo、AS Temp、SYNC、FAN、Mode、REC/FRE、及びA/C Stateを含む。
【0021】
User IDは、ユーザIDを示す。DR Tempは、ドライバ側設定温度を示す。AS Tempは、助手席側設定温度を示す。SYNCは、全席のエアコンディショナ設定を前席側エアコンディショナ設定と一致させるか否かを示す。FANは設定風量を示す。Modeは、前席側の風向き設定、例えば、顔、足元、顔及び足元、デフロスタ向け等の風向設定を示す。REC/FREは、内気循環及び外気導入のいずれを行うかを示す。A/C Stateは、コンプレッサーの動作状態を示す。
【0022】
図5は、第2機器14bの設定情報のデータ項目を示す。第2機器14bの設定情報は、RR Temp、RR Fan、RR Mode、及びRR Lockを含む。
【0023】
RR Tempは、後席側の設定温度を示す。RR Fanは、後席側の設定風量を示す。RR Modeは、後席側の前席側の風向き設定を示す。RR Lockは、後席側のユーザによる後席側のエアコンディショナの設定を禁止するか否かを示す。
【0024】
図6は、第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるタイミングを説明するための図である。イグニッション(IG)電源がオンされると、計器盤16の全ての点灯要素を点灯させる全灯期間に入る。本実施形態では、全灯期間はおよそ2.3秒である。
【0025】
本実施形態において、第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるべきタイミングを、全灯期間の終了タイミングの前後0.3秒間の期間内とする。つまり、第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるべきタイミングを、IGオン後2秒から2.6秒の期間内とする。送信制御部220は、第1機器14a及び第2機器14bの設定が、全灯期間の終了タイミングの前後0.3秒間の期間内部で完了するように、第1設定情報及び第2設定情報の送信タイミングを決定する。
【0026】
このように第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるべき機器設定完了期間を定めることで、計器盤16の全灯期間が終了したタイミングと概ね同じタイミングで、第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させることができる。これにより、計器盤16の全灯期間の終了と実質的に同じタイミングで機器設定表示装置18上の表示に第1機器14a及び第2機器14bのユーザ設定が反映されるので、移動体10のユーザは、ユーザ設定システムが正しく動作していると感じることができる。
【0027】
第1機器14a及び第2機器14bの設定を完了させるべきタイミングと、全灯期間の終了タイミングとに0.3秒の時間差が生じ得る。しかし、計器盤16と機器設定表示装置18とは異なる位置に設けられるため、ユーザが計器盤16の全灯期間が終了したことを認識した後に機器設定表示装置18の方向を見て機器設定表示装置18の表示を認識するまでに0.3秒程度の時間がかかる。逆に、ユーザが機器設定表示装置18を見て機器設定表示装置18上の表示にユーザ設定が反映されたことを認識した後に計器盤16の方向を見て計器盤16の表示を認識するまでに0.3秒程度の時間がかかる。そのため、0.3秒程度の時間差があっても、移動体10のユーザには実質的に時間のズレを感じにくい。
【0028】
図7は、ユーザ、設定装置100、及び機器制御装置110の処理の実行シーケンスを示す。本シーケンスでは、設定装置100のうち、設定情報の読み込み及び設定情報の送信タイミングの制御を行う送信制御部220の機能と、移動体10におけるユーザ選択に関する外部インタフェースとなるユーザ選択部230の機能とを別の機能ブロックとして示している。
【0029】
S410において、移動体10のユーザのユーザ操作又はFOBキー等により、ユーザが選択される。ユーザ選択部230は、ユーザが選択されたことを検知すると、S420において、送信制御部220に、ユーザIDを含むユーザ切替通知を出力する。送信制御部220は、ユーザ切替通知を取得すると、S430において、ユーザ設定情報を参照して設定情報を読み出す。
【0030】
S440において、ユーザによってIG電源がオンされると、機器制御装置110を含む移動体10内の各制御装置の動作が開始する。送信制御部220は、IGオンを検知すると、IGオンを検知したタイミングから2.04秒が経過したタイミングで、設定情報の送信指示を出力する(S450)。この「2.04秒」は、機器制御装置110に設定情報が反映されるタイミングをIGオン後2.3秒後に合わせるべく決定された時間である。
【0031】
具体的には、S450において、ユーザ選択部230に設定送信指示を出力した後、ユーザ選択部230は機器制御装置110に第1設定情報を送信する処理を行う(S460)。設計上、ユーザ選択部230はこの処理を50ms内に行うことが保証されている。加えて、後述するように、機器制御装置110は、S460で送信される第1設定情報を受信した後、最大170msだけ第2設定情報が送信されるのを待つ。したがって、ユーザ選択部230は、第1設定情報を送信してから170ms以内に第2設定情報を送信する(S470)ように設計されている。
【0032】
さらに、機器制御装置110は、受信した第2設定情報の受付処理を40ms内に行うことが設計上保証されている。したがって、S450で設定送信指示を送信した後、機器制御装置110が第2設定情報を受け付けるまでに最大260msの時間がかかることが予測される。よって、IGオン後に送信制御部220が設定情報送信指示を出力するまでに2.04sの待ち時間を設定することで、予測される最大の時間を要した場合でも、IGオンから2.3秒の時点で機器制御装置110が設定情報を受け付けるようにすることが可能になる。
【0033】
図8は、機器制御装置110による設定情報の受付要件を説明するための図である。機器制御装置110は、第1設定情報を受信してから170ms以内に第2設定情報を受信した場合に、第1設定情報及び第2設定情報を受け付けて、受け付けた第1設定情報に基づき第1機器14aを設定し、受け付けた第2設定情報に基づき第2機器14bを設定する。逆に、機器制御装置110は、第1設定情報を受信してから170ms以内に第2設定情報を受信しなかった場合、受け付けた第1設定情報に基づき第1機器14aを設定し、第2機器14bの設定は変更しない。
【0034】
機器制御装置110は、受け付けた第1設定情報を受信したタイミングから170ms以内に第2設定情報を受信した場合のみ、第2設定情報を受け付ける。つまり、機器制御装置110は、第1設定情報を受け付けていない状態で受信した第2設定情報を破棄する。
【0035】
図9は、機器制御装置110による設定情報の受け付け処理の一例を示す。図9に示されるように、機器制御装置110は、第1設定情報900を受信した後、170ms以内に新たな第1設定情報910を受信した場合、当該新たな第1設定情報910は破棄する。図8に関連して説明したように、機器制御装置110は、第1設定情報900を受信した後、170ms以内に1つの第2設定情報920を受信した場合、当該第2設定情報920を受け付ける。
【0036】
その後、機器制御装置110は、第1設定情報900の受信後170msを超える時間が経過したタイミングより後において、最初に受信する第1設定情報930を受け付ける。更に、機器制御装置110は、第1設定情報930を受信してから170ms以内に受信した最初の第2設定情報940を受け付ける。その後、機器制御装置110は、第1設定情報930を受信してから170ms以内に新たな第2設定情報950を受信したとしても、新たな第2設定情報950を受け付けない。このように、機器制御装置110は、170ms以内に複数の第1設定情報を受信した場合に、最初に受信した第1設定情報のみを受け付け、他の第1設定情報を破棄する。同様に、機器制御装置110は、受け付けた第1設定情報を受信してから170ms以内に複数の第2設定情報を受信した場合に、最初に受信した第2設定情報のみを受け付け、他の第2設定情報を破棄する。これにより、ノイズ等によって複数の設定情報が短時間に送信された場合でも、機器制御装置110は適正な第1設定情報及び第2設定情報の1つの組み合わせを受け付けることができる。
【0037】
以上に説明した移動体設定システム20によれば、同種の複数の機器を複数のメッセージを用いて設定する必要がある場合でも、機器の設定が遅延することなく、かつ、他の機器の設定タイミングと合致したタイミングで機器の設定を完了することができる。これにより、移動体10の設計変更による機器の追加にも柔軟に対応することができる。更に、ノイズ等によって複数のメッセージが送信された場合であっても、機器制御装置110は正しく1ユーザ分の設定を受け付けることができる。
【0038】
以上に説明した実施形態において、移動体10は車両であるとした。しかし、移動体10として車両以外の任意の移動体を適用し得る。例えば、移動体10は、列車、航空機、船舶等の輸送機器であってよい。
【0039】
図10は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000を、実施形態にかかる移動体設定システム20又は当該システムの各部、もしくは設定装置100及び機器制御装置110等の各種装置又は当該装置の各部として機能させる、当該システム又はシステムの各部もしくは当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
【0040】
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
【0041】
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0042】
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
【0043】
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読記憶媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0044】
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0045】
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
【0046】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0047】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
【0048】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を移動体設定システム20として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、移動体設定システム20の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である移動体設定システム20の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の移動体設定システム20が構築される。
【0049】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を設定装置100として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、設定装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である設定装置100の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の設定装置100が構築される。
【0050】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を機器制御装置110として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、機器制御装置110の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である機器制御装置110の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の機器制御装置110が構築される。
【0051】
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
【0052】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0053】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0054】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0055】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0056】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0057】
[他の考えられる項目]
[項目1]
移動体が備える第1機器及び第2機器を制御する機器制御装置と、
ユーザ情報に対応づけて前記第1機器及び前記第2機器のそれぞれの設定情報を記憶する記憶部と、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、前記ユーザ選択部により選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記機器制御装置に送信するための制御を行う送信制御部と、を備える設定装置と、
を備え、
前記機器制御装置は、前記送信制御部の制御により送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する、
移動体設定システム。
[項目2]
前記送信制御部は、前記移動体の起動時に、前記起動時に実行される前記移動体の計器盤の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に前記第1機器及び前記第2機器の設定が完了するように、前記第1設定情報及び前記第2設定情報を前記機器制御装置に送信するタイミングを決定する、
項目1に記載の移動体設定システム。
[項目3]
前記第1機器は前席用エアコンディショナであり、前記第2機器は後席用エアコンディショナである、
項目1に記載の移動体設定システム。
[項目4]
前記第1機器は前席用エアコンディショナであり、前記第2機器は後席用エアコンディショナである、
項目2に記載の移動体設定システム。
[項目5]
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更しない、
項目1に記載の移動体設定システム。
[項目6]
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更しない、
項目2に記載の移動体設定システム。
[項目7] 前記送信制御部は、前記予め定められた時間を考慮して、前記起動時に実行される前記移動体の計器盤の全灯処理が完了するタイミングを含む予め定められた期間内に前記第1機器及び前記第2機器の設定が完了するように、前記第1設定情報及び前記第2設定情報を前記機器制御装置に送信するタイミングを決定する、
項目6に記載の移動体設定システム。
[項目8]
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更しない、
項目3に記載の移動体設定システム。
[項目9]
前記機器制御装置は、前記第1機器の設定情報を受信してから予め定められた時間内に前記第2機器の設定情報を受信しなかった場合に、前記第1機器の設定情報に基づいて、前記第1機器の設定を変更し、前記第2機器の設定を変更しない、
項目4に記載の移動体設定システム。
[項目10]
前記移動体は車両である、
項目1に記載の移動体設定システム。
[項目11]
項目1に記載の移動体設定システムを備える移動体。
[項目12]
ユーザ情報に対応づけて、移動体が備える第1機器及び第2機器のそれぞれの設定情報を記憶部に記憶する段階と、
移動体のユーザを選択する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階において選択されたユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出す段階と、
前記読み出す段階により読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1機器設定情報及び前記読み出す段階により読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2機器設定情報を、前記第1機器及び前記第2機器を制御する機器制御装置に送信するための制御を行う段階と、
前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記第1機器及び前記第2機器を制御する前記機器制御装置に送信するための制御を行う段階により送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する段階と、
を備える方法。
[項目13]
プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムは、コンピュータを、
移動体が備える第1機器及び第2機器を制御する機器制御装置、及び、
ユーザ情報に対応づけて前記第1機器及び前記第2機器のそれぞれの設定情報を記憶部に記憶すると、前記移動体のユーザを選択し、選択したユーザのユーザ情報に対応づけられた前記第1機器及び前記第2機器の設定情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記第1機器の設定情報に基づく第1設定情報及び読み出した前記第2機器の設定情報に基づく第2設定情報を、前記機器制御装置に送信するための制御を行う送信制御部、
として機能させ、
前記機器制御装置は、前記送信制御部の制御によって送信された前記第1設定情報及び前記第2設定情報の両方を受信したタイミングで、受信した前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記第1機器及び前記第2機器の設定を変更する、
コンピュータ可読記憶媒体。
図1
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