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特開2024-144225移動体設定装置、移動体、移動体設定システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144225
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】移動体設定装置、移動体、移動体設定システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/037 20060101AFI20241003BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20241003BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B60R16/037
B60R25/24
E05B49/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024042211
(22)【出願日】2024-03-18
(31)【優先権主張番号】18/127,669
(32)【優先日】2023-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加持 将平
(72)【発明者】
【氏名】菊地 直規
(72)【発明者】
【氏名】蔡 宇南
(72)【発明者】
【氏名】岩嶋 恭子
(72)【発明者】
【氏名】柴田 直生
(72)【発明者】
【氏名】石川 友紀也
(72)【発明者】
【氏名】ディードリック ナサニエル ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】ミラー ロス キャメロン
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250DD06
2E250FF25
2E250FF27
2E250FF36
2E250GG05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】移動体が備える複数の機器を設定するための操作性の向上させるシステムを提供する。
【解決手段】移動体設定装置は、操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報及び前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する記憶部と、ユーザ操作に基づき又は前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づき、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、設定情報に基づき機器を設定する移動体設定部と、ユーザ選択部によってユーザ操作に基づきユーザの切り替えが行われた場合に、第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、切り替え後のユーザのユーザIDで更新する更新部とを備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作端末IDを保持する操作端末から送信される前記操作端末IDを受信可能な移動体設定装置であって、
前記操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する記憶部と、
ユーザ操作に基づいて、又は、前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づいて、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、
前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する移動体設定部と、
前記ユーザ選択部によってユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記切り替え後のユーザのユーザIDで更新する更新部と
を備える移動体設定装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記操作端末IDに対応づけることが可能な複数のユーザのユーザIDを含むユーザ情報を記憶し、
前記第1の情報において前記操作端末IDに対応づけられているユーザIDが前記ユーザ情報から削除される場合、前記更新部は、前記第1の情報において削除されるユーザIDに対応づけられている操作端末IDに、予め定められたデフォルト値を対応づける、
請求項1に記載の移動体設定装置。
【請求項3】
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記移動体設定部は、前記第2の情報において前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDに対応づけられた設定情報に基づいて、前記機器を設定する
請求項2に記載の移動体設定装置。
【請求項4】
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記更新部は、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDで更新する
請求項2に記載の移動体設定装置。
【請求項5】
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記更新部は、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDで更新する
請求項3に記載の移動体設定装置。
【請求項6】
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する
請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体設定装置。
【請求項7】
前記移動体は車両である
請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体設定装置。
【請求項8】
請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体設定装置を備える移動体。
【請求項9】
請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体設定装置と、
前記操作端末と
を備える移動体設定システム。
【請求項10】
操作端末IDを保持する操作端末から送信される前記操作端末IDを受信可能な移動体設定装置が実行する方法であって、
前記操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する段階と、
ユーザ操作に基づいて、又は、前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づいて、前記移動体のユーザを選択する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階において選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階においてユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記切り替え後のユーザのユーザIDで更新する段階と
を備える方法。
【請求項11】
コンピュータを、
請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体設定装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体設定装置、移動体、移動体設定システム、方法、及びプログラムに関する。
【0002】
下記特許文献1、2及び5には、車両用のスマートデバイスに関する技術が記載されている。下記特許文献3には、車両用のユーザ識別にスマートフォンを用いる技術が記載されている。下記特許文献4には、電子キーのキー情報を無効化するに当たって、キー情報を、今まで利用していたキー情報とは異なるIDコードに変更する技術が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特開2019-156155号公報
特許文献2 特開2011-026768号公報
特許文献3 特開2017-144834号公報
特許文献4 特開2015-052223号公報
特許文献5 特開2018-028192号公報
【0003】
ところで、移動体が備える複数の機器を設定することが容易でないという課題がある。本願は上記課題の解決のため、移動体が備える複数の機器を設定するための操作性の向上を目的としたものである。そして、延いては交通の安全性をより一層改善して持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】一実施形態における移動体設定システム5の構成を概念的に示す。
図2】記憶部240に記憶される第1の情報のデータ構造の一例を示す。
図3】記憶部240に記憶される第2の情報のデータ構造の一例を示す。
図4】記憶部240に記憶されるユーザ情報のデータ構造の一例を示す。
図5】記憶部240に記憶される第3の情報のデータ構造の一例を示す。
図6】一実施形態にかかるユーザ端末180、操作端末160、移動体設定装置100、及び制御装置12が行う処理の実行シーケンスの一例を示す。
図7】一実施形態にかかるユーザ端末180、操作端末160、移動体設定装置100、及び制御装置12が行う処理の実行シーケンスの一例を示す。
図8】コンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0006】
図1は、一実施形態における移動体設定システム5の構成を概念的に示す。移動体設定システム5は、移動体10と、操作端末160と、ユーザ端末180とを備える。
【0007】
移動体10は、機器14a及び機器14bを含む複数の機器と、制御装置12a及び制御装置12bを含む複数の制御装置と、移動体設定装置100とを備える。移動体設定装置100は、更新部210と、ユーザ選択部230と、移動体設定部250と、記憶部240と、受信部270と、表示部290とを備える。
【0008】
本実施形態において、移動体10は車両である。本実施形態において、機器14a及び機器14bは、移動体10が備える機器である。機器14a及び機器14bは、例えば、移動体10が備えるシート位置制御装置、エアコンディショナ等であってよい。本実施形態において、機器14a及び機器14bを「機器14」と総称する場合がある。
【0009】
操作端末160は、スマートキー、FOBキー、リモコンキー等とも呼ばれるデバイスである。操作端末160は、移動体10の操作を制御するために使用され得る。例えば、操作端末160の操作に従って、移動体10のドアの開閉が実行されてよい。操作端末160は、少なくとも操作端末IDを記憶し、記憶している操作端末IDを移動体10に送信する。
【0010】
ユーザ端末180は、例えば、スマートフォンである。ユーザ端末180は、スマートフォン以外の携帯可能な端末であってよい。ユーザ端末180は、通信機能を有するコンピューティングデバイスであってよい。ユーザ端末180は、携帯電話、PDA(登録商標)、タブレット・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータ等の端末であってよい。
【0011】
制御装置12aは、機器14aを制御する。制御装置12bは、機器14bを制御する。制御装置12a及び制御装置12bは、例えばECU(Electronic Control Unit)である。本実施形態において、制御装置12a及び制御装置12bを「制御装置12」と総称する場合がある。移動体設定装置100と制御装置12とは、CAN(Controller Area Network)メッセージにより設定情報を送受信する。
【0012】
移動体設定装置100は、例えば、IVI(In-Vehicle Infotainment)システムの少なくとも一部を構成する。表示部290は、ユーザに提供される画像情報を表示する。記憶部240は、不揮発性記憶媒体を含んで構成される。受信部270は、操作端末160から送信される操作端末IDを受信する。受信部270は、ユーザ端末180からユーザ認証に必要な情報を受信する。
【0013】
移動体設定装置100は、操作端末IDを保持する操作端末160から送信される操作端末IDを受信可能である。具体的には、移動体設定装置100は、受信部270を通じて操作端末160から送信される操作端末IDを受信する。
【0014】
記憶部240は、操作端末160の操作端末IDと移動体10のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、ユーザIDと移動体10が備える機器14の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する。ユーザ選択部230は、ユーザ操作に基づいて、又は、操作端末160から受信した操作端末ID及び第1の情報に基づいて、移動体10のユーザを選択する。
【0015】
移動体設定部250は、ユーザ選択部230によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた機器14の設定情報を第2の情報から取得して、取得した設定情報に基づいて、機器14を設定する。更新部210は、ユーザ選択部230によってユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、第1の情報において操作端末160から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、切り替え後のユーザのユーザIDで更新する。
【0016】
記憶部240は、操作端末IDに対応づけることが可能な複数のユーザのユーザIDを含むユーザ情報を記憶する。第1の情報において操作端末IDに対応づけられているユーザIDがユーザ情報から削除される場合、更新部210は、第1の情報において削除されるユーザIDに対応づけられている操作端末IDに、予め定められたデフォルト値を対応づける。
【0017】
操作端末160から受信した操作端末IDが第1の情報においてデフォルト値と対応づけられている場合、移動体設定部250は、第2の情報において移動体10を使用した最新のユーザのユーザIDに対応づけられた設定情報に基づいて、機器14を設定する。操作端末160から受信した操作端末IDが第1の情報においてデフォルト値と対応づけられている場合、更新部210は、第1の情報において操作端末160から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、移動体10を使用した最新のユーザのユーザIDで更新する。
【0018】
記憶部240はさらに、ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶する。移動体設定部250は、ユーザ選択部230によって選択されたユーザのユーザIDと第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と移動体設定装置100が接続されていることを条件として、ユーザ選択部230によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた機器14の設定情報を第2の情報から取得して、取得した設定情報に基づいて、機器14を設定する。
【0019】
図2は、記憶部240に記憶される第1の情報のデータ構造の一例を示す。第1の情報は、操作端末IDとユーザIDとをデータ項目として有する。本実施形態において、移動体10において2つの操作端末160を使用することができ、操作端末160は操作端末ID1及び2で識別されるとする。本実施形態において、移動体10を使用可能なユーザを5人まで登録可能であるとする。説明が複雑になることを避けることを目的として、ユーザIDはアルファベット1文字で構成されるとする。
【0020】
図3は、記憶部240に記憶される第2の情報のデータ構造の一例を示す。第2の情報は、ユーザIDと設定情報とをデータ項目として有する。設定情報は、例えば、シートポジション、エアコンティショナの設定、バックミラーのポジション等の、複数の機器14のための複数の設定情報を含んでよい。
【0021】
図2に示されるように、操作端末ID「1」とユーザID「A」が対応づけられている場合、移動体設定装置100は、操作端末160から操作端末ID「1」を受信した場合、ユーザID「A」で識別されるユーザが移動体10を利用すると仮定することができる。そのため、操作端末160から操作端末ID「1」を受信した場合には、移動体設定装置100は、第2の情報を参照して、ユーザID「A」に対応づけられた設定情報Aに基づいてシート位置調整装置を制御して、ユーザID「A」で識別されるユーザが事前設定したシートポジションに設定することで、ユーザがシートポジション等の調整操作をしなくて済むようにすることができる。
【0022】
しかし、ユーザID「A」で識別されるユーザの家族が操作端末160を借りて移動体10を利用する場合もある。この場合、ユーザID「A」の家族は、シートポジション等の各種の調整を自分で行うか、操作端末IDとユーザIDとの対応づけを設定し直す必要がある。移動体設定システム5は、このようなユーザにとって機器操作の煩わしさを軽減することができる手段を提供する。
【0023】
本実施形態において、ユーザID「A」から「E」で識別される5人が移動体10を使用可能であるとする。第2の情報におけるユーザID「X」はデフォルトユーザを表す。
【0024】
図4は、記憶部240に記憶されるユーザ情報のデータ構造の一例を示す。ユーザ情報は、ユーザIDと、認証情報とをデータ項目として有する。
【0025】
認証情報は、例えば、PINコード等のパスコードでユーザ認証を行う場合に参照される情報である。パスコードは、移動体設定装置100にユーザを登録する際に決定されてよい。
【0026】
図5は、記憶部240に記憶される第3の情報のデータ構造の一例を示す。第3の情報は、ユーザIDと、ユーザ端末情報とをデータ項目として有する。
【0027】
ユーザ端末情報は、例えば、対応するユーザが信頼できるユーザ端末として認定したユーザ端末180を認証するための端末情報である。端末情報は、例えば、ユーザ端末180を認証するために用いる秘密鍵等の認証情報であってよい。端末情報は、例えばユーザがパスコードを用いてログインした状態で、移動体設定装置100と操作端末160との間でBluetooth(登録商標)接続等を通じてペアリングを行い、信頼できるユーザ端末180として登録する操作を行うことで、設定される。
【0028】
図6は、一実施形態にかかるユーザ端末180、操作端末160、移動体設定装置100、及び制御装置12が行う処理の実行シーケンスの一例を示す。
【0029】
図6のシーケンスにおいて、移動体10を使用するユーザは、第1の情報において自身のユーザIDに対応づけられた操作端末IDの操作端末160を用いて移動体10を使用するものとする。加えて、第3の情報において、移動体10を使用するユーザIDと信頼できるユーザ端末180の端末情報とが既に対応づけられているものとする。
【0030】
S610において、操作端末160は、操作端末IDを移動体設定装置100に送信する。S620において、ユーザ選択部230は、第1の情報を参照して、受信した操作端末IDに対応づけられたユーザIDを選択する。
【0031】
S630においてユーザ端末180と移動体設定装置100との間で接続を行う。移動体10を使用するユーザのユーザ端末180と移動体設定装置100とは以前にペアリングが完了しているため、第3の認証において、ユーザ選択部230が選択したユーザIDとユーザ端末180の端末情報とは既に対応づけられている。そのため、移動体設定部250は、ユーザ端末180で認証できた判断して(S632)、使用中ユーザを更新する(S638)。
【0032】
S642において、ユーザがアクセサリ電源をONにすると、移動体設定装置100は、アクセサリ電源がONになったことを検知し、表示部290にホーム画面を表示させる(S650)。ホーム画面を通じて、ユーザは機器の設定、ユーザ設定等が可能である。
【0033】
S652において、移動体設定装置100は、IG電源がONになったことを検知すると、S620で選択したユーザIDに対応する機器設定を読み出す。例えば、移動体設定部250は、第2の情報を参照して、S620で選択したユーザIDに対応づけられた設定情報を読み出す。S662において、移動体設定部250は、S660で読み出した設定情報を制御装置12に送信する。S664において、制御装置12は、受信した設定情報に基づいて機器を設定する。
【0034】
S670において、ユーザが機器の設定を変更すると、S672において、移動体設定部250は変更された設定情報を制御装置12に送信し、S674において制御装置12は機器を設定する。S676において、更新部210は、第2の情報を更新する。例えば、更新部210は、第2の情報において、S620で選択したユーザIDに対応づけられた設定情報に、S670で変更された設定を反映する。
【0035】
図6に関連して説明したシーケンスによれば、ユーザが所持する操作端末160で自動的にユーザ選択が行われ、ユーザ端末180を用いて認証が行われる。そしてIG電源がONされると、ユーザに対応づけられた設定情報に基づいて機器14の設定が行われる。そのため、パスコード等の認証情報を入力する必要がなく、スムーズに機器を設定することができる。
【0036】
図6のシーケンスにおいて、例えば、S650で表示部290に表示されたホーム画面を通じて、ユーザを削除することができる。例えば、ユーザID「A」のユーザが、ユーザID「C」のユーザを削除する操作を行うと、更新部210は、図2に示す第1の情報において、操作端末IDに対応づけたユーザIDを、現在使用中のユーザのユーザIDである「A」に更新する。これにより、操作端末ID「2」に対応けられた操作端末160を用いて次に移動体10が使用される場合、直近に使用したユーザID「A」のユーザの設定が機器14に反映されることとなる。これにより、ユーザを削除した後に、操作端末160にユーザを割り当てる操作をする必要がなくなる。
【0037】
一方、ユーザID「C」のユーザが、自身のユーザを削除する操作を行う場合、更新部210は、図2に示す第1の情報において、操作端末IDに対応づけたユーザIDを、デフォルトユーザのユーザIDである「X」に更新する。これにより、操作端末ID「2」に対応けられた操作端末160を用いて次に移動体10が使用される場合、予め定められたデフォルトユーザの設定が機器14に反映されることとなる。これにより、ユーザを削除した後に、操作端末160にユーザを割り当てる操作をする必要がなくなる。
【0038】
図7は、一実施形態にかかるユーザ端末180、操作端末160、移動体設定装置100、及び制御装置12が行う処理の実行シーケンスの一例を示す。図7のシーケンスにおいて、ユーザは、第1の情報において自身のユーザIDに対応づけられていない操作端末IDの操作端末160を用いて、移動体10を使用するものとする。加えて、第3の情報において、移動体10を使用するユーザIDと信頼できるユーザ端末180の端末情報とが対応づけられていないものとする。
【0039】
S710において、操作端末160は、操作端末IDを移動体設定装置100に送信する。S720において、ユーザ選択部230は、第1の情報を参照して、受信した操作端末IDに対応づけられたユーザIDを選択する。上述したように、移動体10を使用するユーザのユーザIDと使用する操作端末160の操作端末IDとは第1の情報において対応づけられていないため、S720で選択されたユーザIDは、移動体10を使用しようとするユーザのユーザIDではない。
【0040】
S734において、ユーザはユーザ切り替え操作を行う。例えば、S734において、表示部290にはユーザ情報に基づいてユーザ一覧情報が表示され、切り替え先のユーザを選択させる。移動体10を使用するユーザが自身に該当する項目を選択すると、表示部290にパスコード入力画面が表示される。ユーザがパスコード入力画面に正しいパスコードを入力すると、更新部210は、第1の情報において、移動体10を使用するユーザのユーザIDを、操作端末160の操作端末IDに対応づける。これにより、ユーザは移動体設定装置100において自身のログインを行うことで、第1の情報を更新することができる。これにより、ユーザは、操作端末160の操作端末IDと自身のユーザIDと対応づけるための操作を改めて行う必要がない。
【0041】
S734においてユーザ切り替えが完了すると、S736において、ユーザ選択部230は現在使用中のユーザIDを取得する。S738において、移動体設定部250は、使用中ユーザを更新する。具体的には、移動体設定部250は、ユーザ選択部230が選択したユーザIDを、現在使用中のユーザとして保持する。
【0042】
S730においてユーザ端末180と移動体設定装置100との間でBluetooth接続を行う。移動体10を使用するユーザのユーザ端末180と移動体設定装置100とはペアリングが完了していないため、第3の認証において、ユーザ選択部230が選択したユーザIDとユーザ端末180の端末情報とは対応づけられていない。そのため、S740において、ユーザ端末を登録するための処理を実行する。例えば、表示部290は、新たに接続されたユーザ端末180を信頼できるデバイスとして登録するか否かの問い合わせを表示する。登録する旨の応答をユーザが入力すると、更新部210は、第3の情報において、ユーザ選択部230が選択したユーザIDに対応づけて新たなユーザ端末180の端末情報を登録する。
【0043】
S742において、ユーザがアクセサリ電源をONにすると、移動体設定装置100は、アクセサリ電源がONになったことを検知し、表示部290にホーム画面を表示させる(S750)。ホーム画面を通じて、ユーザは機器の設定、ユーザ設定等が可能である。
【0044】
S752において、移動体設定装置100は、IG電源がONになったことを検知すると、S736で選択したユーザIDに対応する機器設定を読み出す。例えば、移動体設定部250は、第2の情報を参照して、S736で選択したユーザIDに対応づけられた設定情報を読み出す。S762において、移動体設定部250は、S760で読み出した設定情報を制御装置12に送信する。S764において、制御装置12は、受信した設定情報に基づいて機器を設定する。
【0045】
図7に関連して説明したシーケンスによれば、自身のユーザIDに対応づけられていない操作端末IDの操作端末160を用いて、移動体10を使用する場合、移動体10を使用するためにユーザの切り替えを行うだけで、操作端末IDの操作端末160と自身のユーザIDとを自動的に対応づけることができる。そのため、操作端末IDの操作端末160と自身のユーザIDとを対応づける操作を別途に行う必要がない。
【0046】
以上に説明した移動体設定システム5によれば、操作端末160とユーザとの対応づけを更新する場合にユーザの煩わしさを軽減することができる。更に、操作端末160及びユーザ端末180を使用して、パスコード等を入力せずに、スムーズに機器設定を行うことができる。更に、操作端末160に対応づけられたユーザを削除した場合に、操作端末160と他のユーザとを対応づけるための操作を行う必要がない。このように、移動体設定システム5によれば、操作端末160とユーザとの対応づけに関して煩わしい操作を軽減することができる。
【0047】
以上に説明した実施形態において、移動体10は車両であるとした。しかし、移動体10として車両以外の任意の移動体を適用し得る。
【0048】
図8は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000を、実施形態にかかる移動体設定システム5又は当該システムの各部、もしくは移動体設定装置100等の各種装置又は当該装置の各部として機能させる、当該システム又はシステムの各部もしくは当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
【0049】
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
【0050】
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0051】
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
【0052】
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読記憶媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0053】
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0054】
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
【0055】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0056】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
【0057】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を移動体設定装置100として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、移動体設定装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である移動体設定装置100の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の移動体設定装置100が構築される。
【0058】
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
【0059】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0060】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0061】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0063】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0064】
[他の考えられる項目]
[項目1]
操作端末IDを保持する操作端末から送信される前記操作端末IDを受信可能な移動体設定装置であって、
前記操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する記憶部と、
ユーザ操作に基づいて、又は、前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づいて、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部と、
前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する移動体設定部と、
前記ユーザ選択部によってユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記切り替え後のユーザのユーザIDで更新する更新部と、
を備える移動体設定装置。
[項目2]
前記記憶部は、前記操作端末IDに対応づけることが可能な複数のユーザのユーザIDを含むユーザ情報を記憶し、
前記第1の情報において前記操作端末IDに対応づけられているユーザIDが前記ユーザ情報から削除される場合、前記更新部は、前記第1の情報において削除されるユーザIDに対応づけられている操作端末IDに、予め定められたデフォルト値を対応づける、
項目1に記載の移動体設定装置。
[項目3]
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記移動体設定部は、前記第2の情報において前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDに対応づけられた設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目2に記載の移動体設定装置。
[項目4]
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記更新部は、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDで更新する、
項目2に記載の移動体設定装置。
[項目5]
前記操作端末から受信した操作端末IDが前記第1の情報において前記デフォルト値と対応づけられている場合、前記更新部は、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記移動体を使用した最新のユーザのユーザIDで更新する、
項目3に記載の移動体設定装置。
[項目6]
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目1に記載の移動体設定装置。
[項目7]
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目2に記載の移動体設定装置。
[項目8]
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目3に記載の移動体設定装置。
[項目9]
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目4に記載の移動体設定装置。
[項目10]
前記記憶部はさらに、前記ユーザIDと予め認証された携帯端末の端末IDとを対応づける第3の情報を記憶し、
前記移動体設定部は、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDと前記第3の情報において対応づけられている端末IDで識別される携帯端末と前記移動体設定装置が接続されていることを条件として、前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する、
項目5に記載の移動体設定装置。
[項目11]
前記移動体は車両である、
項目1に記載の移動体設定装置。
[項目12]
項目1に記載の移動体設定装置を備える移動体。
[項目13]
項目1に記載の移動体設定装置と、
前記操作端末と、
を備える移動体設定システム。
[項目14]
操作端末IDを保持する操作端末から送信される前記操作端末IDを受信可能な移動体設定装置が実行する方法であって、
前記操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する段階と、
ユーザ操作に基づいて、又は、前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づいて、前記移動体のユーザを選択する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階において選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する段階と、
前記移動体のユーザを選択する段階においてユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記切り替え後のユーザのユーザIDで更新する段階と、
を備える方法。
[項目15]
コンピュータを、操作端末IDを保持する操作端末から送信される前記操作端末IDを受信可能な移動体設定装置として機能させるためのプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記操作端末の操作端末IDと移動体のユーザIDとを対応づける第1の情報、及び、前記ユーザIDと前記移動体が備える機器の設定情報とを対応づける第2の情報を記憶する記憶部、
ユーザ操作に基づいて、又は、前記操作端末から受信した操作端末ID及び前記第1の情報に基づいて、前記移動体のユーザを選択するユーザ選択部、
前記ユーザ選択部によって選択されたユーザのユーザIDに対応づけられた前記機器の設定情報を前記第2の情報から取得して、取得した前記設定情報に基づいて、前記機器を設定する移動体設定部、及び、
前記ユーザ選択部によってユーザ操作に基づいてユーザの切り替えが行われた場合に、前記第1の情報において前記操作端末から受信した操作端末IDに対応づけられるユーザIDを、前記切り替え後のユーザのユーザIDで更新する更新部、
として機能させるコンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8