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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144263
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】トイレシステム
(51)【国際特許分類】
   A47K 17/00 20060101AFI20241003BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A47K17/00
E03D9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024045989
(22)【出願日】2024-03-22
(31)【優先権主張番号】P 2023051660
(32)【優先日】2023-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉田 佳弘
(72)【発明者】
【氏名】早田 哲弘
(72)【発明者】
【氏名】野村 航希
(72)【発明者】
【氏名】戸崎 正道
(72)【発明者】
【氏名】坪井 宏之
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037EA00
2D038ZA00
(57)【要約】
【課題】使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすること。
【解決手段】実施形態に係るトイレシステムは、複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、前記入力部にトイレブースの清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、
前記入力部にトイレブースの清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
【請求項2】
複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、
前記複数のトイレブースの清掃順序に基づいて、前記入力部に一のトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記一のトイレブースよりも後の清掃順序である他のトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
【請求項3】
前記複数のトイレブースの各々に対応して設置される複数の表示部、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の表示部のうち、前記指定トイレブースに対応する表示部に前記使用非推奨情報を表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項4】
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報が表示中の前記トイレブースが使用中になった場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項5】
前記制御部は、
清掃を必要とするトイレブースを示す情報を管理者に通知し、前記管理者の指示により指定されたトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項6】
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用された場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項7】
前記制御部は、
前記使用非推奨情報の表示が解除された前記トイレブースの使用が終了した場合、前記トイレブースの使用を推奨する前記使用非推奨情報を再表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項6に記載のトイレシステム。
【請求項8】
複数のトイレ空間の清掃者によって入力可能な入力部と、
前記入力部にトイレ空間の清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレ空間である指定トイレ空間の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレ空間の清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレ空間の前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
【請求項9】
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項10】
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を行わない
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項11】
前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、
前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、
を備え、
前記情報提供部は、前記情報取得部により取得された前記トイレブースの状態に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項12】
前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、
前記情報を記憶する記憶部と、
前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、
を備え、
前記情報提供部は、前記記憶部の中から前記清掃者または前記管理者によって指定された所定の条件に合致するトイレブースを検索する機能を有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【請求項13】
前記制御部は、
前記入力部にトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記清掃完了情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が推奨であることを示す使用推奨情報を表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、トイレシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のトイレ室(トイレ空間)等の清掃を適切に管理するシステムが知られている(例えば特許文献1)。例えば、特許文献1に記載されたシステムでは、便器装置の使用状況に基づいて、複数のトイレ室について清掃するタイミングを決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-141307号公報
【特許文献2】特許第7385988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術には改善の余地がある。例えば、上述した従来技術のシステムでは、トイレ清掃したい際に、トイレブース等の清掃対象が使用中であると、使用中の間はその清掃対象の清掃ができない。そのため、例えば、一つのトイレブースを清掃中に、次に清掃予定の別のトイレブースに人(使用者)が入ってしまった場合、一つのトイレブースの清掃が完了しても、その別のトイレブースを使用が終了するまで清掃ができない状態が発生してしまう。したがって、上述した従来技術のシステムでは、清掃タイミングを決定することはできるものの、使用者の使用態様によっては、その清掃タイミングで清掃対象の清掃を行うことができない事態が生じることとなる。そのため、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることが望まれている。
【0005】
上記のような点を鑑みて、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることが課題となる。
【0006】
開示の実施形態は、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができるトイレシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、前記入力部にトイレブースの清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、トイレの清掃前であることにより使用が非推奨であるトイレブースがわかるため、トイレ使用者に、不快感を与えずに、すでに清掃完了している別のトイレブースへの利用を促すことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0009】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、前記複数のトイレブースの清掃順序に基づいて、前記入力部に一のトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記一のトイレブースよりも後の清掃順序である他のトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、あらかじめ設定された清掃順序に従い、清掃完了の情報を取得した際、他のトイレブースに使用非推奨情報を表示することで、清掃の流れを阻害することなく、スムーズに清掃を行うことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0011】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、前記複数のトイレブースの各々に対応して設置される複数の表示部、を備え、前記制御部は、前記複数の表示部のうち、前記指定トイレブースに対応する表示部に前記使用非推奨情報を表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0012】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、個々のトイレブースに対応して設けられた表示部による表示により、どのトイレブースの使用が推奨されているのかがわかるため、トイレの使用者に、不快感を与えずに、すでに清掃完了している別のトイレブースへの利用を促すことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0013】
また、トイレ空間の一か所に設置されたサイネージの場合、設置場所によっては利用者の目に留まらなかったり、サイネージの確認に人が集まり混雑が発生したりする場合がある。また、アプリケーションがインストールされたスマートフォン等の携帯デバイス等の場合、利用者が携帯デバイスにインストールされたアプリケーションを使用しなければ目に留まることもない。一方で、トイレシステムにおいては、トイレブースの各々に表示部があることで、使用非推奨情報が必ず利用者の目に留まり、利用者が使用非推奨情報とトイレブースの対応を瞬時に認識することができる。また、トイレシステムにおいては、清掃者が清掃予定で使用非推奨情報を表示したブースを直観的に確認できるため、スムーズな清掃に繋がる。
【0014】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、トイレブースの使用を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記使用非推奨情報が表示中の前記トイレブースが使用中になった場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0015】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用された際に、他のトイレブースに使用非推奨情報を表示することで、清掃の流れを阻害することなく、スムーズに清掃を行うことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0016】
また、非使用推奨情報を表示されたトイレブースが使用されていると、すぐに清掃作業に入れるトイレブースがなくなってしまい、清掃作業の効率が下がってしまう場合がある。そこで、トイレシステムは、上述した制御(処理)により、常にすぐに清掃に入れるトイレブースを確保することが可能となり、清掃作業の効率を向上させることができる。
【0017】
実施形態の一態様に係るトイレシステムにおいて、前記制御部は、清掃を必要とするトイレブースを示す情報を管理者に通知し、前記管理者の指示により指定されたトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0018】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、清掃が必要なブースに対して、管理者の指示により一括で使用非推奨情報を表示することが可能となるため、より効率的に清掃を行うことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0019】
実施形態の一態様に係るトイレシステムにおいて、前記制御部は、前記使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用された場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行することを特徴とする。
【0020】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、誤った状態を表示しないようにすることができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0021】
また、使用中なのに使用非推奨情報が表示されているという状態は、表示の規則性が分からなくなることにつながり、利用者に混乱を招く可能性があり、結果として、トイレ(トイレブース)入室に時間がかかり混雑発生や、非推奨の意図が狙い通りに伝わらない可能性がある。そこで、実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用された場合、トイレブースの使用非推奨情報の表示を解除することで、利用者に混乱が生じることを抑制することができる。例えば、トイレシステムは、使用非推奨情報の表示を解除することで、利用者の混乱を防ぐことができる。
【0022】
実施形態の一態様に係るトイレシステムにおいて、前記制御部は、前記使用非推奨情報の表示が解除された前記トイレブースの使用が終了した場合、前記トイレブースの使用を推奨する前記使用非推奨情報を再表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0023】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、正しい状態を表示することができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0024】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、複数のトイレ空間の清掃者によって入力可能な入力部と、前記入力部にトイレ空間の清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレ空間である指定トイレ空間の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレ空間の清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレ空間の前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0025】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、トイレの清掃前であることにより使用が非推奨であるトイレ空間がわかるため、トイレ使用者に、不快感を与えずに、すでに清掃完了している別のトイレ空間の利用を促すことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0026】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、トイレブースの使用を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0027】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用中である場合、他のトイレブースに使用非推奨情報を表示することで、清掃の流れを阻害することなく、スムーズに清掃を行うことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。例えば、次に非推奨情報を表示するトイレブースが使用されている場合や清掃者が誤って使用中のトイレブースを次に清掃予定と入力してしまった場合等では、すぐに清掃作業に入れるトイレブースがなくなってしまい、清掃作業の効率が下がってしまうことが生じ得る。そこで、トイレシステムは、上記のような制御(処理)により、常にすぐに清掃に入れるトイレブースを確保することが可能となる。
【0028】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、トイレブースの使用を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を行わないことを特徴とする。
【0029】
例えば、トイレブースが使用中なのに使用非推奨情報が表示されているという状態は、表示の規則性が分からなくなることにつながり、利用者に混乱を招く可能性があり、結果として、トイレ(トイレブース)入室に時間がかかり混雑発生や、非推奨の意図が狙い通りに伝わらない可能性がある。そこで、実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用中である場合、トイレブースの使用非推奨情報の表示を行わないことで、利用者に混乱が生じることを抑制することができる。例えば、トイレシステムは、使用非推奨情報の表示を解除することで、利用者の混乱を防ぐことができる。
【0030】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、を備え、前記情報提供部は、前記情報取得部により取得された前記トイレブースの状態に関する情報を提供することを特徴とする。
【0031】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、清掃者または管理者にトイレブースの状態に関する情報を提供することで、トイレブースの状態に関する情報を適切に提供することができる。例えば、トイレシステムは、清掃後の使用回数、ペーパーの残量情報、トイレブースの満空状態情報、清掃完了情報、トイレに設置されたセンサで検知された清潔度に関する情報等をトイレブースの状態に関する情報として提供することで、清掃すべきトイレブースを判断する材料を提供することができ、清掃作業の効率を向上させることができる。
【0032】
実施形態の一態様に係るトイレシステムは、前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、前記情報を記憶する記憶部と、前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、を備え、前記情報提供部は、前記記憶部の中から前記清掃者または前記管理者によって指定された所定の条件に合致するトイレブースを検索する機能を有することを特徴とする。
【0033】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、清掃者または管理者によって指定された所定の条件に合致するトイレブースを検索する機能を有することにより、指定された条件に対応するトイレブースを適切に抽出し、情報を適切に提供することができる。例えば、トイレシステムは、例えば、ペーパー残量が少ないトイレブース(残量30%以下等)だけ補充作業に向かいたい場合や、過剰に使用されたトイレブース(使用回数100回以上等)だけを清掃作業したい場合など、清掃者の清掃目的にあうトイレブースを抽出することができ、清掃作業の効率を向上させることができる。
【0034】
実施形態の一態様に係るトイレシステムにおいて、前記制御部は、前記入力部にトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記清掃完了情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が推奨であることを示す使用推奨情報を表示部に表示させる制御を実行することを特徴とする。
【0035】
実施形態の一態様に係るトイレシステムによれば、トイレブースの清掃完了情報が入力された場合、清掃完了情報により指定されたトイレブースの使用が推奨であることを示す使用推奨情報を表示することで、清掃が完了したことにより使用が推奨されているトイレブースがわかるため、トイレの使用者に、不快感を与えずに、清掃完了したトイレブースの利用を促すことができる。したがって、トイレシステムは、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。例えば、トイレシステムは、清掃が完了した直後の最もきれいなトイレブースを利用者に伝えることができ、利用者のトイレ利用の満足度を高めることができる。例えば、未清掃トイレブースが全て使用されると、非推奨情報を表示できない状態となる。そこで、トイレシステムは、上述したような制御(処理)によって、未清掃トイレブースではなく清掃済のトイレブースが優先的に使用される可能性を高めることができるため、非推奨情報を表示できない状態が発生する可能性を低減させることができる。したがって、トイレシステムは、清掃作業の効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0036】
実施形態の一態様によれば、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、実施形態に係るトイレ空間の構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るトイレブースの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るトイレシステムの構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る配置情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、トイレシステムが実行する推奨情報表示に関する処理概要を示す図である。
図7図7は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。
図10図10は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。
図14図14は、トイレシステムが実行する非推奨情報表示に関する処理概要を示す図である。
図15図15は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図17図17は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図18図18は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。
図19図19は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図20図20は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図21図21は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図22図22は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。
図23図23は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図24図24は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図25図25は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図26図26は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。
図27図27は、トイレシステムが実行する推奨情報及び非推奨情報の表示に関する処理概要を示す図である。
図28図28は、検索の条件の一例を示す図である。
図29図29は、清掃に関する情報提供の態様の一例を示す図である。
図30図30は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図31図31は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図32図32は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付図面を参照して、本願の開示するトイレシステムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0039】
<1.実施形態>
<1-1.トイレ空間の構成例>
実施形態に係るトイレシステム1(図3参照)において実行される処理の説明に先だって、図1を用いて、トイレ空間(トイレ室)の構成例について説明する。図1は、実施形態に係るトイレ空間の構成の一例を示す図である。図1は、トイレ空間の物理的な配置等の概念的に示す。
【0040】
以下では、トイレを清掃する人(清掃者)により清掃される対象(清掃対象)がトイレ空間2内の5つのトイレブースTBである場合を一例として説明するが、清掃対象は、トイレブースTBに限らず任意の対象であってもよく、例えばトイレ空間2であってもよい。なお、本願における清掃は、その清掃対象について清掃(掃除等)を行ったりすることのみに限らず、その清掃対象が正常な状態にあるかを点検(チェック)したり、その清掃対象に配置されるトイレットペーパー等の備品を補充したりすることも含むものとする。また、本願における清掃対象は、清掃者が一定期間その清掃対象での掃除、チェック、備品補充等の清掃に関する作業に従事し、その作業の間は使用者による使用が制限される対象である。なお、清掃者は作業者と読み替えてもよいし、清掃者による清掃は清掃者による作業と読み替えてもよいし、清掃対象は作業対象と読み替えてもよい。
【0041】
図1に示すように、トイレシステム1による制御に関する処理対象には、トイレ空間2、トイレ空間2等が含まれてもよい。なお、トイレ空間2、トイレ空間2等のトイレ空間を区別せずに説明する場合、「トイレ空間2」と記載する場合がある。例えば、トイレ空間2、トイレ空間2は、ビル等の同じ施設の異なる階に配置されるトイレ空間2であってもよい。図1では、トイレ空間2が2つのトイレ空間2、トイレ空間2を図示するが、トイレ空間2は3つ以上であってもよい。なお、トイレシステム1が処理対象とするトイレ空間2が1つである場合、例えばトイレ空間2はトイレ空間2のみであってもよい。
【0042】
また、図1に示すトイレ空間2は、個室空間を形成するトイレブース(単に「ブース」ともいう)であるトイレブースTB1~TB5と、ブース以外の空間である共有空間である共有空間CS1を有する。なお、トイレブースTB1、トイレブースTB2、トイレブースTB3、トイレブースTB4、トイレブースTB5等、トイレ空間2に設けられるトイレブースを区別せずに説明する場合、「トイレブースTB」と記載する場合がある。
【0043】
図1では、トイレ空間2が5つのトイレブースTBを有する場合を一例として説明するが、トイレ空間2は4つ以下または6つ以上のトイレブースTBを有してもよい。すなわち、図1に示すトイレ空間2は、トイレ空間2の一例に過ぎず、トイレ空間2については任意の構成が採用可能である。例えば、トイレシステム1が複数のトイレ空間2を対象として処理を実行する場合、複数のトイレ空間2には1つのトイレブースTBを有するトイレ空間2が含まれてもよい。例えば、1つのトイレブースTBを有するトイレ空間2は、トイレ空間2自体がトイレブースTBである空間、いわゆるバリアフリートイレであってもよい。
【0044】
トイレブースTBは、パーティション(間仕切り)で区切られた空間(個室空間)である。各トイレブースTBは、便器装置10を備え、人が排泄行為を行う場所としての機能を有する。また、各トイレブースTBは、そのトイレブースTB内に入室するための開閉可能なドア(図示は省略)を備える。なお、各トイレブースTBのドアは、一般的なトイレブースTBに設けられるドアと同様であるため、詳細な説明は省略する。また、トイレブースTBは、パーティションによって、完全に区切られた空間でなくてもよく、パーティションの上部や下部に、隣接するトイレブースTBや共有空間と区切られていない部分が設けられていてもよい。
【0045】
また、共有空間CS1等、トイレ空間2に設けられる共有空間を区別せずに説明する場合、「共有空間CS」と記載する場合がある。共有空間CSは、トイレ空間2内において複数人が同時に滞在し得る共有部である。例えば、共有空間CSは、トイレ空間2への入り口、洗面化粧台部50等の洗面の設備、各トイレブースTBへの経路を有する。共有空間CSは、トイレ空間2への入場、手等の洗浄、各トイレブースTBへの移動等を行うための場所としての機能を有する。なお、トイレ空間2が男性用のトイレ空間2として機能する場合、その共有空間CSには小便器が配置されてもよい。すなわち、共有空間CSも人が排泄行為を行う場所として機能する場合がある。
【0046】
このように、トイレ空間2は、施設等の空間に設けられ、トイレを使用する使用者が入退場する空間である。例えば、トイレ空間2は、トイレブースTB、共有空間CS等を有し、トイレに関する構造物が配置される空間である。例えば、図1に示すトイレ空間2は、複数の便器装置1011、1012、1013、1014、1015が各々配置されるトイレブースTB1~TB5、及び洗面化粧台部50が配置される共有空間CS1を有する。このように、トイレ空間2は、便器装置10が設置されたトイレブースTBを複数有する。
【0047】
次に、図1に示すトイレ空間2を参照して、トイレ空間2における各装置の配置について説明する。便器装置1011は、トイレブースTB1に配置される。また、便器装置1012は、トイレブースTB2に配置される。また、便器装置1013は、トイレブースTB3に配置される。また、便器装置1014は、トイレブースTB4に配置される。また、便器装置1015は、トイレブースTB5に配置される。なお、便器装置1011、便器装置1012、便器装置1013、便器装置1014、及び便器装置1015等を区別せずに説明する場合、「便器装置10」と記載する場合がある。
【0048】
図1では、便器装置10の数が5つである場合を一例として示すが、便器装置10の数は、任意の数が採用可能であり、便器装置10の数は、4つ以下または6つ以上であってもよい。なお、便器装置10の機能などの詳細は後述する。また、清掃対象として、便器装置10を説明する記載は、その便器装置10が配置されるトイレブースTBと読み替えてもよい。また、清掃対象として、トイレブースTBを説明する記載は、そのトイレブースTBに配置される便器装置10と読み替えてもよい。例えば、便器装置1011は、トイレブースTB1と読み替えてもよく、トイレブースTB1は、便器装置1011と読み替えてもよい。
【0049】
洗面化粧台部50は、トイレ空間2内に設けられる共有空間CSに配置される。洗面化粧台部50は、トイレを使用する使用者が手を洗ったり、顔を洗ったり、鏡を見たりする際に使用される洗面器を有するトイレの使用対象である。図1では、トイレ空間2の洗面化粧台部50は、共有空間CS1に配置される。
【0050】
<1-2.トイレ空間の配置>
トイレ空間2の配置の例について簡単に説明する。トイレ空間2は、そのトイレ空間2が物理的に配置可能な空間であれば、どのような場所に設けられてもよい。すなわち、トイレ空間2が設けられる場所は、任意の場所が採用可能である。例えば、トイレ空間2は、デパート(百貨店)等のような商業施設に設けられてもよい。また、トイレ空間2が設けられる場所は、店舗等の商業施設に限らず、種々の施設であってもよい。例えば、トイレ空間2が設けられる場所は、遊園地や競技場やオフィスビル等であってもよい。例えば、トイレ空間2が設けられる場所は、観光地等の地域に設けられるトイレであってもよい。例えば、トイレ空間2が設けられる場所は、公園や駐車場等であってもよい。すなわち、トイレは公園や駐車場等の屋外に設けられてもよい。このように、トイレ空間2が設けられる場所は、トイレ空間2が配置可能な空間があれば、どのような場所であってもよい。
【0051】
<1-3.トイレブースの構成例>
次に、トイレシステム1(図3参照)が処理対象とするトイレブースTBの構成例について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係るトイレブースの構成の一例を示す図である。具体的には、図2は、図1に示すトイレ空間2における5つのトイレブースTBのドアが開いた状態を示し、ドア(入口)側から見た正面図である。
【0052】
図2に示すように、トイレブースTB1内には、便器装置1011が配置され、トイレブースTB1の入り口付近に表示部2011及び検出部10111が配置される。また、トイレブースTB2内には、便器装置1012が配置され、トイレブースTB2の入り口付近に表示部2012及び検出部10112が配置される。また、トイレブースTB3内には、便器装置1013が配置され、トイレブースTB3の入り口付近に表示部2013及び検出部10113が配置される。また、トイレブースTB4内には、便器装置1014が配置され、トイレブースTB4の入り口付近に表示部2014及び検出部10114が配置される。また、トイレブースTB5内には、便器装置1015が配置され、トイレブースTB5の入り口付近に表示部2015及び検出部10115が配置される。
【0053】
以下では、表示部2011、表示部2012、表示部2013、表示部2014、表示部2015等を区別せずに説明する場合、「表示部20」と記載する場合がある。図2では、表示部20は、複数のトイレブースTBの各々に対応して設置される。なお、図2では、所望の色を点灯するランプを表示部20の一例として示すが、表示部20は文字情報等を表示する画面を有する装置等、任意の態様で情報を表示可能な装置であってもよい。
【0054】
また、図2に示す表示部20の配置は一例に過ぎず、表示部20は、トイレの使用者に所望の情報を提示可能であれば、任意の態様で配置されてもよい。例えば、表示部20は、トイレ空間2内に配置される場合に限らず、任意の場所に配置されてもよい。例えば、表示部20は、トイレ空間2の入り口に配置されてもよい。この場合、デジタルサイネージ(トイレ空間2前に設置される画面)等の表示機器が、複数のトイレブースTBに対応する情報を表示する表示部20として機能してもよい。この場合、表示部20は、対応するトイレ空間2の平面図等を表示し、その平面図中の各トイレブースTBに対応する領域に、そのトイレブースTBの情報(後述する推奨情報、非推奨情報等)を重畳して表示してもよい。
【0055】
また、清掃対象が施設に設けられる複数のトイレ空間2である場合、デジタルサイネージ等の1つの表示部20が、その施設の入り口や各階の所定の場所に配置されてもよい。この場合、デジタルサイネージ等の表示機器が、複数のトイレ空間2に対応する情報を表示する表示部20として機能してもよい。この場合、表示部20は、対応する施設のフロアマップ等を表示し、そのフロアマップ中の各トイレ空間2に対応する領域に、そのトイレ空間2の情報(後述する推奨情報、非推奨情報等)を重畳して表示してもよい。
【0056】
なお、表示部20は、トイレ空間2や施設に配置される装置に限らず、トイレの使用者が利用するスマートフォン等の携帯デバイスであってもよい。この場合、トイレシステム1は、トイレの使用者が利用するスマートフォン等の表示部20に表示する情報を送信し、トイレの使用者が利用する表示部20が受信した情報を表示してもよい。例えば、トイレの使用者が利用する表示部20は、トイレシステム1から受信した情報を表示アプリケーション等により表示する。
【0057】
また、検出部10111、検出部10112、検出部10113、検出部10114、検知部10115等を区別せずに説明する場合、「検出部101」と記載する場合がある。なお、図2に示す検出部101の配置は一例に過ぎず、検出部101は、所望の情報が検知可能であれば、任意の態様で配置されてもよい。
【0058】
検出部101は、トイレブースTBに関する検知を行う。検出部101は、トイレブースTBの使用を検知するセンサ(検知部)である。検出部101は、トイレブースTBの使用を示す情報を検知する。検出部101は、便器装置10が配置されたトイレブースTBに関する検知を行う。検出部101は、便器装置10が配置されたトイレブースTBへの人(使用者)の入退場を検知する検出部として機能する。検出部101は、種々のセンサにより実現されてもよい。
【0059】
例えば、検出部101は、人体検知センサ、行動検知センサ、着座検知センサ等の各種のセンサであってもよい。検出部101は、トイレブースTBのドア等に設けられ、トイレブースTBのドアの開閉を検知するドアセンサであってもよい。検出部101は、トイレブースTBのドア付近を撮像する画像センサであってもよい。検出部101は、便器装置10への使用者の着座を検知する着座センサであってもよい。検出部101は、便器洗浄実行の有無やトイレリモコンへの操作有無を検知するセンサであってもよい。
【0060】
なお、上記は一例であり、検出部101は、使用者の便器装置10への入退場の推定に利用可能な情報を検知可能であればどのような手段により実現されてもよい。なお、便器装置10と検出部101とは一体であってもよい。この場合、検出部101を有する便器装置10が、トイレシステム1に含まれてもよい。なお、検出部101の配置位置は、便器装置10の使用が検知可能であれば、図2に示すトイレブースTBの外壁面への配置に限定されず、トイレブースTBの天井、内壁面、床等に設置してもよく、便器装置10の便座に搭載してもよい。
【0061】
検出部101は、例えば無線通信機能を有する通信部(例えば通信回路等)を含み、制御装置100と無線により通信可能に接続される。例えば、検出部101は、便器装置10が配置されたトイレブースTBへの人の入退場を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を、トイレブースTBまたはトイレブースTBに配置された便器装置10を識別する識別情報(ID等)とともに制御装置100へ送信する。例えば、検出部101は、便器装置10が配置されたトイレブースTBへ入室した人が退室するまでの時間(使用時間)を示す検知情報を、トイレブースTBまたはトイレブースTBに配置された便器装置10が配置されたトイレブースTBを識別する識別情報(ID等)とともに制御装置100へ送信してもよい。なお、上述したトイレブースTBを対象とする処理の具体例については後述する。
【0062】
<1-4.トイレシステムの構成>
次に、トイレシステム1の構成について図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係るトイレシステムの構成例を示す図である。具体的には、図3は、トイレシステム1の構成を示す。
【0063】
トイレシステム1は、清掃に関する入力を受け付ける入力装置30に入力された情報を取得し、清掃に関する制御を実行する情報処理装置(コンピュータ)である制御装置100を有する。図3に示すトイレシステム1は、複数の便器装置1011、1012、1013、1014、1015、複数の表示部2011、2012、2013、2014、2015、複数の検出部10111、10112、10113、10114、10115、入力装置30、及び制御装置100を含む。
【0064】
また、トイレシステム1には、洗面化粧台部50等の各共有設備を検知対象とする検出部(共有設備検出部)が含まれてもよい。なお、トイレシステム1には、複数の制御装置100、複数の入力装置30等が含まれてもよい。
【0065】
便器装置10は、トイレを使用する使用者が大便または小便等を排泄する際に使用されるトイレの使用対象である。便器装置10は、トイレ空間2内に設けられるトイレブースTBに配置される。例えば、便器装置10は、使用者が着座する便座、及び洗浄用の水を吐水するためのノズルを操作するための操作部を含む便座装置を有する。便器装置10は、便座装置以外にも、便蓋、便器等、大便器としての機能を実現するための各種構成を有するが、詳細な説明は省略する。表示部20は、トイレブースTBの使用の推奨及び非推奨に関する情報を表示する。検出部101は、トイレブースTBの使用を検知する。
【0066】
入力装置30は、トイレの清掃者によって入力可能な情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、入力装置30は、トイレ空間2、トイレブースTB等を清掃する清掃者によって情報を入力可能な入力部として機能する。例えば、入力装置30は、清掃者が携帯するスマートフォン等の携帯デバイスである。入力装置30は、清掃者による清掃に関する情報の入力を受け付けるための情報を表示する。入力装置30は、清掃者による清掃に関する情報の入力を受け付けるためのコンテンツを表示する。なお、入力装置30は、清掃者が携帯する携帯デバイスに限らず、任意の装置であってもよい。例えば、入力装置30は、トイレ空間2に配置されるデバイス(操作パネル等)であってもよいし、トイレブースTBごとに配置されるリモコン装置であってもよい。
【0067】
入力装置30は、清掃者による清掃に関する情報の入力を受け付ける。例えば、入力装置30は、表示した清掃に関するコンテンツを介して清掃に関する情報の入力を受け付ける。例えば、入力装置30は、清掃者による清掃作業の開始、完了等の入力を受け付ける。なお、ここでいう清掃作業の開始は、実際に清掃作業を開始することに限らず、その時点以後に清掃の開始を予定していることを含む。例えば、入力装置30は、清掃者による清掃対象の清掃の開始、完了の入力を受け付ける。例えば、入力装置30は、清掃者による清掃対象の清掃の予約の入力を受け付ける。入力装置30は、清掃者によって入力された情報(入力情報)を制御装置100へ送信する。なお、清掃対象の清掃の予約は、清掃者等による手動の入力に限らず、所望の予約が可能であれば任意の態様が採用可能である。例えば、清掃対象の清掃の予約は、定期的な自動予約であってもよい。この場合、清掃対象の清掃の予約は、カレンダー機能により、毎週火曜の9時に自動予約される態様であってもよい。例えば制御装置100等のトイレシステム1に含まれる任意の装置が予約に関する情報(予約管理情報)を管理し、予約管理情報を用いて定期的な自動予約を行ってもよい。
【0068】
制御装置100は、清掃対象に関する使用者への使用の推奨に関する情報の表示を制御する制御処理を実行する情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、制御装置100は、クラウドサーバ等であってもよい。制御装置100は、表示部20、入力装置30、検出部101等と、インターネット等の所定のネットワークNを介して、無線または有線により通信可能に接続される。なお、制御装置100は、情報の送受信が可能であれば、表示部20、入力装置30、検出部101等とどのように接続されてもよく、無線により通信可能に接続されてもよいし、有線により通信可能に接続されてもよい。
【0069】
制御装置100は、各種情報を取得する。制御装置100は、他の装置から情報を取得する。制御装置100は、清掃者により入力された情報を用いて、清掃対象について使用者の使用が推奨されるか否かを示す情報の表示を制御する制御処理を実行する。制御装置100は、入力装置30から取得した情報を用いて、清掃対象について使用者の使用が推奨されるか否かを示す情報の表示を制御する。
【0070】
制御装置100は、検出部101から受信した情報である検知情報を用いて、使用者による清掃対象の使用有無を判定する制御処理を実行する。制御装置100は、検知情報を用いて、トイレブースTBへの使用者の入室有無を判定する。制御装置100は、検知情報を用いて、トイレブースTBを使用者が使用中であるか否かを判定する。例えば、制御装置100は、ゲートウェイ装置等であってもよい。制御装置100は、各清掃対象(使用対象)について検知されるセンサデータ等の検知情報を取得する。
【0071】
制御装置100はトイレ空間2外に配置されてもよいし、トイレ空間2内に配置されてもよい。例えば、制御装置100は、トイレ空間2が設けられた施設などに配置されるサーバ装置であってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、トイレシステム1は任意の装置構成及び配置が採用可能である。
【0072】
例えば、トイレシステム1において、情報の入力部をトイレシステム1の管理者が行う場合、入力装置30は、トイレシステム1の管理者が有してもよい。この場合、入力装置30は、清掃者が清掃状況を所定の装置(例えば携帯デバイス、トイレブースTB内のリモコン装置等)に入力した情報を受信し、受信した情報を基に管理者が入力した情報を受け付けてもよい。
【0073】
<1-5.制御装置の機能構成>
以下、制御装置の機能構成について図4を参照して説明する。図4は、実施形態に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0074】
図4に示すように、制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、制御装置100は、制御装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0075】
通信部110は、例えば、通信回路等によって実現される。通信部110は、所定のネットワークN(図3参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部110は、所定のネットワークN(図3参照)と有線または無線で接続され、表示部20、入力装置30、検出部101等の他の装置との間で情報の送受信を行う。
【0076】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部120は、制御処理等の情報処理プログラム等によって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
【0077】
実施形態に係る記憶部120は、図4に示すように、配置情報記憶部121と、制御用情報記憶部122とを有する。なお、記憶部120は、配置情報記憶部121及び制御用情報記憶部122に限らず、処理に必要な様々な情報を記憶する。
【0078】
実施形態に係る配置情報記憶部は、トイレシステム1の検知対象となる各種の使用対象の配置に関する各種情報を記憶する。例えば、配置情報記憶部は、トイレ空間2、トイレブースTB、便器装置10及び洗面化粧台部50の配置に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係る配置情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す配置情報記憶部には、「施設」、「トイレ空間」、「配置箇所」、「配置要素」といった項目が含まれる。
【0079】
「施設」は、トイレ空間(トイレ室)が配置される場所を示す。なお、「施設」には、構造物に限らず、トイレ空間が配置される場所であれば様々な場所が登録可能である。「トイレ空間」は、各トイレ空間を識別するための識別情報を示す。図5では、説明の為に「トイレ空間」に「2」、「2」といった各トイレ空間に付した符号を図示するが、「トイレ空間」には、トイレ空間を特定可能な情報(例えばトイレ空間ID等)が記憶される。
【0080】
「配置箇所」は、各配置箇所を識別するための識別情報を示す。図5では、説明の為に「配置箇所」に「TB1」、「TB2」、「TB3」、「TB4」、「TB5」、「CS1」といったトイレ空間2の各構成に付した符号を図示するが、「配置箇所」には、配置箇所を特定可能な情報(例えば配置箇所ID等)が記憶される。
【0081】
「配置要素」は、対応する配置箇所に配置されるトイレの使用対象を識別するための識別情報を示す。例えば、「配置要素」は、対応する配置箇所に配置される便器装置10、及び洗面化粧台部50等のトイレの使用対象を識別するための識別情報を示す。図5では、説明の為に「配置要素」に「1011」、「1012」、「1013」、「1014」、「1015」、「50」等の各構成に付した符号を図示するが、「配置要素」には、各使用対象を識別可能であればどのような情報が登録されてもよい。
【0082】
例えば、「配置要素」には、対応する配置箇所に配置される便器装置を特定可能な情報(例えば便器装置ID等)、小便器を識別するための識別情報(例えば小便器ID等)、または洗面器を識別するための識別情報(例えば洗面器ID等)が記憶される。
【0083】
図5の例では、「2」により識別されるトイレ空間2には、「TB1」により識別されるトイレブースTB1、「TB2」により識別されるトイレブースTB2、「TB3」により識別されるトイレブースTB3、「TB4」により識別されるトイレブースTB4、「TB5」により識別されるトイレブースTB5が配置箇所として含まれることを示す。また、トイレ空間2には、「CS1」により識別される共有空間CS1が配置箇所として含まれることを示す。
【0084】
「TB1」により識別される配置箇所であるトイレブースTB1には、「1011」により識別される便器装置1011が配置されることを示す。また、「TB2」により識別される配置箇所であるトイレブースTB2には、「1012」により識別される便器装置1012が配置されることを示す。また、「TB3」により識別される配置箇所であるトイレブースTB3には、「1013」により識別される便器装置1013が配置されることを示す。また、「TB4」により識別される配置箇所であるトイレブースTB4には、「1014」により識別される便器装置1014が配置されることを示す。また、「TB5」により識別される配置箇所であるトイレブースTB5には、「1015」により識別される便器装置1015が配置されることを示す。
【0085】
なお、配置情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、配置情報記憶部121は、検知対象となる各使用対象のセンサデータ(検知情報)を検知するセンサ(検出部)を特定可能な情報(例えばセンサID等)を、そのセンサが検知する使用対象に対応付けて記憶してもよい。
【0086】
各トイレの使用対象の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各トイレの使用対象に対応付けて記憶してもよい。例えば、各トイレ空間2の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各トイレ空間2に対応付けて記憶してもよい。例えば、各便器装置10の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各便器装置10に対応付けて記憶してもよい。例えば、配置情報記憶部121は、洗面化粧台部50が検知する情報や洗面化粧台部50の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、洗面化粧台部50に対応付けて記憶してもよい。
【0087】
制御用情報記憶部122は、制御処理で用いる様々な情報を記憶する。例えば、制御用情報記憶部122は、情報の表示の制御に用いる情報を記憶する。例えば、制御用情報記憶部122は、表示時間のカウントでの判定処理で用いる閾値(例えば、閾値TH1等)に関する情報を記憶する。例えば、制御用情報記憶部122は、複数の清掃対象の清掃順序を示す情報(清掃順序情報)を記憶する。
【0088】
なお、上記は一例に過ぎず、制御用情報記憶部122は、取得された様々な情報を記憶する。
【0089】
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって、制御装置100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る制御処理等の情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0090】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、判定部132と、送信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0091】
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、他の装置から情報を受信する。取得部131は、表示部20、入力装置30、検出部101等から情報を受信する。
【0092】
取得部131は、入力装置30に入力された情報(入力情報)を入力装置30から受信する。取得部131は、トイレの清掃者が入力した入力情報を入力装置30から受信する。取得部131は、入力装置30に入力された清掃作業の開始、完了等を示す入力情報を入力装置30から受信する。例えば、取得部131は、入力装置30に入力された清掃対象ごとの清掃の開始、完了を示す入力情報を入力装置30から受信する。例えば、取得部131は、入力装置30に入力された清掃対象ごとの清掃の予約を示す入力情報を入力装置30から受信する。
【0093】
取得部131は、検出部101が検知した情報(検知情報等)を検出部101から受信する。取得部131は、トイレの清掃対象(使用対象)について検知された検知情報を検出部101から受信する。取得部131は、トイレの使用対象に対応するセンサ等により検知された検知情報を検出部101から受信する。
【0094】
取得部131は、トイレブースTBについて検出部101により検知された検知情報を検出部101から受信する。取得部131は、便器装置10が配置されたトイレブースTBについて検出部101により検知された検知情報を検出部101から受信する。取得部131は、洗面化粧台部50等の各共有設備について共有設備検出部により検知された検知情報を共有設備検出部から受信する。
【0095】
取得部131は、処理に用いる情報を記憶部120から取得する。取得部131は、制御処理に用いる情報を、制御用情報記憶部122から取得する。取得部131は、判定対象となるトイレブースTBに対応する情報を、制御用情報記憶部122から取得する。
【0096】
判定部132は、表示の制御に関する制御処理を実行する。判定部132は、入力装置30にトイレブースTBの清掃完了情報が入力された場合、清掃完了情報が入力されたトイレブースTBである対象トイレブースTBの使用を推奨する使用推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。判定部132は、複数の表示部20のうち、対象トイレブースTBに対応する表示部20に使用推奨情報を表示させる制御を実行する。
【0097】
判定部132は、表示部20による使用推奨情報の表示を表示開始から一定時間経過後に解除する制御を実行する。判定部132は、複数のトイレブースTBの清掃完了後に、使用推奨情報を表示中の全ての表示部20による使用推奨情報の表示を解除する制御を実行する。判定部132は、使用推奨情報を表示中のトイレブースTBが使用された場合、表示部20によるトイレブースTBの使用推奨情報の表示を解除する制御を実行する。判定部132は、使用推奨情報の表示が解除されたトイレブースTBの使用が終了した場合、トイレブースTBの使用を推奨する使用推奨情報を再表示させる制御を実行する。
【0098】
判定部132は、入力装置30にトイレブースTBの清掃開始情報が入力された場合、清掃開始情報により指定されたトイレブースTBである指定トイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。判定部132は、入力装置30に指定トイレブースTBの清掃完了情報が入力された場合、表示部20による指定トイレブースTBの使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する。
【0099】
判定部132は、複数のトイレブースTBの清掃順序に基づいて、入力装置30に一のトイレブースTBの清掃完了情報が入力された場合、一のトイレブースTBよりも後の清掃順序である他のトイレブースTBである指定トイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。判定部132は、複数の表示部20のうち、指定トイレブースTBに対応する表示部20に使用非推奨情報を表示させる制御を実行する。
【0100】
判定部132は、使用非推奨情報が表示中のトイレブースTBが使用中になった場合、トイレブースTBとは異なる他のトイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。判定部132は、管理者の指示により指定されたトイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。
【0101】
判定部132は、使用非推奨情報を表示中のトイレブースTBが使用された場合、表示部20によるトイレブースTBの使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する。判定部132は、使用非推奨情報の表示が解除されたトイレブースTBの使用が終了した場合、トイレブースTBの使用を推奨する使用非推奨情報を再表示させる制御を実行する。
【0102】
判定部132は、判定処理を行う。判定部132は、記憶部120に記憶された各種の情報を用いて判定処理を行う。判定部132は、取得部131により取得された各種の情報を用いて判定処理を行う。判定部132は、算出した各種の値(情報)を用いて判定処理を行う。判定部132は、制御用情報記憶部122に記憶された閾値を用いて判定処理を行う。
【0103】
判定部132は、判定に用いる各種の情報を生成する。判定部132は、生成処理を行う。判定部132は、記憶部120に記憶された各種の情報を用いて生成処理を行う。判定部132は、取得部131により取得された各種の情報を用いて生成処理を行う。判定部132は、使用者への清掃対象の使用の推奨、非推奨を示す情報を生成する。
【0104】
判定部132は、表示部20の点灯、消灯を指示する制御情報を生成する。判定部132は、表示部20に点灯態様を指定する情報を含む制御情報を生成する。判定部132は、表示部20に点灯させる色を指定する情報を含む制御情報を生成する。
【0105】
判定部132は、表示部20による表示開始の条件を満たした場合、その表示部20の表示を点灯すると決定する。判定部132は、表示部20の点灯を指示する制御情報(点灯指示情報)を生成し、生成した制御情報(点灯指示情報)を送信部133にその表示部20へ送信するよう指示する。
【0106】
判定部132は、表示部20による推奨情報の表示開始の条件を満たした場合、その表示部20の推奨情報の表示を点灯すると決定する。判定部132は、表示部20による推奨情報の点灯を指示する制御情報(第1の点灯指示情報)を生成し、生成した制御情報(第1の点灯指示情報)を送信部133にその表示部20へ送信するよう指示する。
【0107】
判定部132は、表示部20による非推奨情報の表示開始の条件を満たした場合、その表示部20の非推奨情報の表示を点灯すると決定する。判定部132は、表示部20による非推奨情報の点灯を指示する制御情報(第2の点灯指示情報)を生成し、生成した制御情報(第2の点灯指示情報)を送信部133にその表示部20へ送信するよう指示する。
【0108】
判定部132は、表示部20による情報の表示終了の条件を満たした場合、その表示部20の表示を消灯すると決定する。判定部132は、表示部20へ消灯を指示する制御情報(消灯指示情報)を生成し、生成した制御情報(消灯指示情報)を送信部133にその表示部20へ送信するよう指示する。
【0109】
判定部132は、表示部20の点灯開始時間から一定期間経過したか否かを判定する。判定部132は、表示部20の点灯開始から時間をカウントし、カウントした時間が閾値(例えば閾値TH1)に達したか否かを判定する。判定部132は、カウントした時間が閾値(例えば閾値TH1)に達した場合、表示部20の表示を消灯すると決定する。判定部132は、表示部20の消灯を指示する制御情報(消灯指示情報)を生成し、生成した制御情報(消灯指示情報)を送信部133にその表示部20へ送信するよう指示する。
【0110】
判定部132は、トイレシステム1の制御に関するコンテンツを生成する処理を実行する。判定部132は、表示部20や入力装置30へ提供するコンテンツを生成する。例えば、判定部132は、掃者による清掃に関する情報の入力を受け付けるためのコンテンツを生成する。例えば、判定部132は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、コンテンツを生成する。なお、判定部132は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、コンテンツを生成してもよい。また、例えば、判定部132は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式でコンテンツを生成してもよい。
【0111】
送信部133は、各種情報を送信する送信処理を実行する。送信部133は、他の装置へ情報を送信することにより、送信処理を実行する。送信部133は、他の装置の処理を制御する制御処理を実行する。送信部133は、他の装置へ各種情報を送信することにより、送信先の他の装置の処理を制御する制御処理を実行する。
【0112】
送信部133は、表示部20、入力装置30等に表示させる情報を送信する。送信部133は、表示部20の表示を制御する制御情報を表示部20に送信する。送信部133は、表示部20の点灯を指示する制御情報を表示部20に送信する。送信部133は、表示期間が経過した表示部20の消灯を指示する制御情報を表示部20に送信する。
【0113】
送信部133は、判定部132が表示部20に推奨情報に対応する点灯を行わせると決定した場合、その表示部20による推奨情報の点灯を指示する制御情報(第1の点灯指示情報)をその表示部20に送信する。送信部133は、判定部132が表示部20に非推奨情報に対応する点灯を行わせると決定した場合、その表示部20による非推奨情報の点灯を指示する制御情報(第2の点灯指示情報)をその表示部20に送信する。
【0114】
送信部133は、判定部132が表示部20による表示を消灯すると決定した場合、その表示部20へ消灯を指示する制御情報(消灯指示情報)をその表示部20に送信する。
【0115】
送信部133は、清掃を必要とするトイレブースTBを示す情報を管理者に通知する。送信部133は、清掃を必要とするトイレブースTBを示す情報をトイレシステム1の管理者が利用する装置(管理者装置)に送信する。送信部133は、清掃を必要とするトイレブースTBを示す情報をトイレシステム1の管理者が携帯するスマートフォンである管理者装置に送信する。
【0116】
<1-6.表示例>
ここから、清掃状況に応じた表示制御の処理例を説明する。以下では、使用対象の使用を推奨する情報(「使用推奨情報」ともいう)の表示制御、及び使用対象の使用を推奨しない情報(「非使用推奨情報」ともいう)の表示制御について説明する。なお、使用推奨情報及び非使用推奨情報については、組み合わせて処理可能であれば、適宜の態様で組み合わされてもよい。
【0117】
使用推奨情報は、使用者に使用を推奨可能であれば任意の情報が採用可能である。例えば、使用推奨情報は、表示部20の表示態様に応じて、任意の情報が含まれる。例えば、使用推奨情報は、使用を推奨する態様(例えば色)での点灯であってもよい。すなわち、表示部20による情報の表示は、所望の色での点灯も含む。例えば、表示部20がランプである場合、使用推奨情報は、青でのランプの点灯であってもよい。この場合、使用推奨情報は、点灯する青という色である。また、表示部20が文字情報を表示可能であれば、使用推奨情報は、「使用推奨」「使用可能」「きれいである」等の文字情報等が含まれてもよい。なお、上記は一例に過ぎず、使用推奨情報は、使用者に使用を推奨することを伝達可能であれば、任意の情報が採用可能である。
【0118】
使用非推奨情報は、使用者に使用を非推奨可能であれば任意の情報が採用可能である。例えば、使用非推奨情報は、表示部20の表示態様に応じて、任意の情報が含まれる。例えば、使用非推奨情報は、使用を推奨しない態様(例えば色)での点灯であってもよい。例えば、表示部20がランプである場合、使用非推奨情報は、赤でのランプの点灯であってもよい。この場合、使用非推奨情報は、点灯する赤という色である。また、表示部20が文字情報を表示可能であれば、使用非推奨情報は、「使用非推奨」「使用不可」「清掃前である」等の文字情報等が含まれてもよい。なお、上記は一例に過ぎず、使用非推奨情報は、使用者に使用を推奨しないことを伝達可能であれば、任意の情報が採用可能である。
【0119】
<1-6-1.推奨情報の表示>
まず、トイレシステム1が実行する推奨情報表示の概要について説明する。まず、図6を用いて処理概要を説明する。図6は、トイレシステムが実行する推奨情報表示に関する処理概要を示す図である。図6では、図1中のトイレ空間2の5つのトイレブースTB1~TB5が清掃対象であり、清掃者CL1が清掃対象の清掃を行う場合を一例として説明する。
【0120】
図6中の左側に示すトイレ空間2は、清掃者CL1がトイレブースTB1の清掃が完了した状態を示す。清掃者CL1は、入力部である入力装置30にトイレブースTB1の清掃完了情報を入力する(ステップS11)。トイレブースTB1の清掃が完了した清掃者CL1は、自身が携帯するスマートフォンである入力装置30を操作して、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す清掃完了情報を入力する。図6では、清掃者CL1は、コンテンツCT11が表示された入力装置30を操作して、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す清掃完了情報を入力する。
【0121】
図6に示すコンテンツCT11は、清掃者CL1が利用する入力装置30に表示される。例えば、制御装置100は、コンテンツCT11を生成し、コンテンツCT11を清掃者CL1が利用する入力装置30に送信する。清掃者CL1が利用する入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT11を表示する。
【0122】
図6に示すように、コンテンツCT11は、清掃対象となるトイレブースTB1(図中ではブースTB1とも表記。以下同様)、トイレブースTB2(図中ではブースTB2とも表記。以下同様)、トイレブースTB3(図中ではブースTB3とも表記。以下同様)、トイレブースTB4(図中ではブースTB4とも表記。以下同様)、トイレブースTB5(図中ではブースTB5とも表記。以下同様)の5つのトイレブースTBの情報を含む。コンテンツCT11は、トイレブースTB1~TB5の各々を示す情報(例えばブースIDやそのブースに配置される機器名等)と、その清掃に関する状態を示す情報を対応付けた一覧を含む。
【0123】
なお、図6に示すコンテンツCT11は一例に過ぎず、コンテンツCT11は、例えば図9に示すコンテンツCT12等のように、各トイレブースTBの清掃完了の入力を受け付けるボタンを含んでもよい。この場合、コンテンツCT11中のトイレブースTB1に対応するボタンを清掃者CL1が指定することにより、入力装置30は、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す清掃完了情報の入力を受け付ける。これにより、入力装置30は、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す情報(清掃完了情報)を制御装置100に送信する。このように、トイレシステム1は、入力装置30により受け付けられた入力に基づいて、トイレブースTB等の清掃対象の清掃状況を示す情報を取得する。
【0124】
そして、入力装置30は、トイレブースTB1の状態を完了に変更されたコンテンツCT11を表示する。また、清掃者CL1は、次の清掃対象であるトイレブースTB2の清掃を開始する。なお、入力装置30は、清掃者CL1による音声入力等により、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す清掃完了情報の入力を受け付けてもよい。なお、コンテンツCT11等の各種コンテンツの表示内容の変更は、制御装置100が行ってもよいし、入力装置30が行ってもよい。制御装置100が行う場合、制御装置100は、入力装置30から受信した情報を基にコンテンツCT11を更新し、更新したコンテンツCT11を入力装置30へ送信する。
【0125】
入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了情報を受信した制御装置100は、清掃完了情報が入力されたトイレブースTB1の使用を推奨する使用推奨情報を表示部2011に表示させる制御を実行する(ステップS12)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、使用推奨を示す色(例えば青等)の態様(推奨態様)で点灯させるように制御する。これにより、トイレブースTB1の表示部2011は、推奨態様で点灯し、トイレブースTB1の使用が推奨されていることを示す使用推奨情報を表示する。
【0126】
図6では、右側に示すトイレ空間2中のトイレブースTB1に対応する領域にハッチングを付すことにより、トイレブースTB1の表示部2011が推奨態様(例えば青)で点灯している状態を示す。なお、表示部20が画像等を表示可能である場合、図6中の右側に示すトイレ空間2の状態に対応する平面図(トイレブースTB1の領域に青色が付された図等)が表示されてもよい。
【0127】
トイレ清掃の際、トイレが使用中であるとトイレ清掃ができない。そこで、トイレシステム1は、上述したように、清掃が完了したトイレブースの使用を使用者に推奨することで、清掃予定のトイレブースが使用される可能性を低減させることができるため、清掃作業を効率化することができる。
【0128】
ここから、各フローチャートを基に各種制御の処理の流れについて説明する。以下では、トイレシステム1を処理主体として説明するが、第1の処理~第14の処理の各々は、トイレシステム1に含まれる装置構成に応じて、制御装置100、表示部20、入力装置30、検知部101等のいずれの装置が行ってもよい。また、以下に示す第1の処理~第14の処理は、各処理が組み合わせ可能であれば、任意の組み合わせで実行されてもよい。
【0129】
<1-6-2.第1の制御>
まず、図7図9を参照してトイレシステム1による第1の制御について説明する。まず、図7を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図7は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図7は、トイレシステム1が実行する第1の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0130】
まず、第1の処理では、トイレシステム1は、ブースの清掃完了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了情報を受信する。
【0131】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用推奨情報を表示する(ステップS101)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、使用推奨を示す色(例えば青等)の態様(推奨態様)で点灯させるように制御する。
【0132】
トイレシステム1は、表示時間tのカウントを開始する(ステップS102)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011の点灯開始から表示時間tのカウントを開始する。
【0133】
トイレシステム1は、清掃作業終了情報を取得したか否かを判定する(ステップS103)。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業終了情報を受信したか否かを判定する。
【0134】
トイレシステム1は、清掃作業終了情報を取得した場合(ステップS103:Yes)、ステップS105の処理を実行する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業終了情報を受信した場合、ステップS105の処理を実行する。
【0135】
トイレシステム1は、清掃作業終了情報を取得していない場合(ステップS103:No)、表示時間tが所定時間T以上であるか否かを判定する(ステップS104)。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業終了情報を受信していない場合、表示時間tが所定時間T(例えば閾値TH1)以上であるかを判定する。
【0136】
トイレシステム1は、表示時間tが所定時間T以上ではない場合(ステップS104:No)、ステップS103に戻って処理を繰り返す。例えば、制御装置100は、表示時間tが所定時間Tに達していないと判定した場合、ステップS103に戻って処理を繰り返す。
【0137】
トイレシステム1は、表示時間tが所定時間T以上である場合(ステップS104:Yes)、ステップS105の処理を実行する。例えば、制御装置100は、表示時間tが所定時間Tに達したと判定した場合、ステップS105の処理を実行する。
【0138】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部の使用推奨表示を解除する(ステップS105)。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業終了情報を受信した場合、トイレブースTB1の表示部2011の推奨態様での点灯を解除、すなわち表示部2011を消灯する制御を実行する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業終了情報を受信する前に表示時間tが所定時間Tに達した場合、トイレブースTB1の表示部2011の推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0139】
次に、図8を用いて、トイレシステム1が実行する第2の処理の処理フローについて説明する。図8は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8は、トイレシステム1が実行する第2の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0140】
まず、第2の処理では、トイレシステム1は、ブースの使用を感知する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の検出部10111からトイレブースTB1の使用を示す検知情報を受信する。
【0141】
トイレシステム1は、当該ブースは使用推奨情報を表示中であるか否かを判定する(ステップS201)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が使用推奨を示す色(例えば青等)の態様(推奨態様)で点灯中であるか否かを判定する。
【0142】
トイレシステム1は、当該ブースは使用推奨情報を表示中ではない場合(ステップS201:No)、第2の処理を終了する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が推奨態様で点灯中ではないと判定した場合、第2の処理を終了する。
【0143】
トイレシステム1は、当該ブースが使用推奨情報を表示中の場合(ステップS201:Yes)、当該ブースの表示部の使用推奨表示を解除する(ステップS202)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が推奨態様で点灯中であると判定した場合、トイレブースTB1の表示部2011の推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0144】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知したか否かを判定する(ステップS203)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の検出部10111から受信した検知情報に基づいて、トイレブースTB1の使用が終了したか否かを判定する。
【0145】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知していない場合(ステップS203:No)、ステップS203の処理を繰り返す。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の使用が終了していないと判定した場合、ステップS203の処理を繰り返す。
【0146】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知した場合(ステップS203:Yes)、当該ブースの表示部に使用推奨情報を表示する(ステップS204)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の使用が終了したと判定した場合、トイレブースTB1の表示部2011を、推奨態様で点灯させるように制御する。
【0147】
ここで、図9を用いて、入力を受け付ける態様の一例を説明する。図9は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。具体的には、図9は、清掃に関する入力を受け付ける第1の受付態様の一例を示す図である。なお、図9では、図示を簡略化するためにトイレブースTB1、トイレブースTB2、トイレブースTB3の3つのトイレブースのみの情報を表示する場合を示す。例えば、図1のトイレ空間2が対象の場合、トイレブースTB1~TB5の5つのトイレブースTBの情報が表示される。
【0148】
図9に示すコンテンツCT12は、入力装置30に表示される。例えば、制御装置100は、コンテンツCT12を生成し、コンテンツCT12を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT12を表示する。
【0149】
図9に示すように、コンテンツCT12は、入力を受け付けるボタンBT1~BT4を含む。例えば、ボタンBT1は、作業終了を示す情報の入力を受け付けるボタンである。図9では、ボタンBT1が指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB1~TB3等の清掃対象となる全トイレブースTBの作業終了を示す情報(清掃作業終了情報)を制御装置100に送信する。
【0150】
また、ボタンBT2~BT4は、各トイレブースTBの作業完了を示す情報の入力を受け付けるボタンである。図9では、ボタンBT2は、トイレブースTB1に対応し、ボタンBT3は、トイレブースTB2に対応し、ボタンBT4は、トイレブースTB3に対応する。
【0151】
図9では、ブースTB1の状態が清掃完了である場合を示す。例えば、入力装置30を利用する清掃者は、トイレブースTB1の清掃が完了した場合、入力装置30の表示画面中のボタンBT2が表示された領域に指等でタッチ(接触)すること等により、ボタンBT2を指定する。これにより、入力装置30は、トイレブースTB1の清掃が完了したことを示す情報(清掃完了情報)を制御装置100に送信する。
【0152】
例えば、ボタンBT3が指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB2の清掃が完了したことを示す情報(清掃完了情報)を制御装置100に送信する。そして、入力装置30は、トイレブースTB2の状態を完了に変更されたコンテンツCT12を表示する。例えば、ボタンBT4が指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB3の清掃が完了したことを示す情報(清掃完了情報)を制御装置100に送信する。そして、入力装置30は、トイレブースTB3の状態を完了に変更されたコンテンツCT12を表示する。
【0153】
<1-6-3.第2の制御>
次に、図10図12を参照してトイレシステム1による第2の制御について説明する。具体的には、第2の制御では、清掃予定を非推奨にし、清掃完了後に推奨する場合の例を示す。なお、第2の制御のみの処理を実行する場合、トイレシステム1は、検出部101を有しなくてもよい。すなわち、第2の制御のみの処理を実行する場合、トイレシステム1は、図2中の各トイレブースTBに対応付けて設けられた検出部101を有しなくてもよい。
【0154】
まず、図10を用いて、トイレシステム1が実行する第3の処理の処理フローについて説明する。図10は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図10は、トイレシステム1が実行する第3の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0155】
まず、第3の処理では、清掃作業開始情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃対象となる全トイレブースTBの清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信する。
【0156】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS301)。全トイレブースTBの清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信した場合、制御装置100は、清掃対象となる全トイレブースTBの表示部20を、使用非推奨を示す色(例えば赤等)の態様(非推奨態様)で点灯させるように制御する。全トイレブースTB1の清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信した場合、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0157】
なお、入力装置30は、清掃開始情報を各トイレブースTBで個別に送信してもよいし、清掃開始情報を全トイレブースTBに一括で送信してもよい。全トイレブースTBに一括で送信する場合、図1の例では、入力装置30は、トイレブースTB1~TB5の5つのトイレブースTBについて一括で、清掃開始情報を制御装置100へ送信してもよい。
【0158】
次に、図11を用いて、トイレシステム1が実行する第4の処理の処理フローについて説明する。図11は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図11は、トイレシステム1が実行する第4の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0159】
まず、第4の処理では、ブースの清掃完了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了を示す清掃完了情報を受信する。
【0160】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS401)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が非推奨態様で点灯中である場合、トイレブースTB1の表示部2011の非推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0161】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用推奨情報を表示する(ステップS402)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、推奨態様で点灯させるように制御する。
【0162】
次に、図12を用いて、トイレシステム1が実行する第5の処理の処理フローについて説明する。図12は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図12は、トイレシステム1が実行する第5の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0163】
まず、第5の処理では、清掃作業終了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃対象の全トイレブースTBの清掃作業終了を示す清掃作業終了情報を受信する。
【0164】
トイレシステム1は、全ブースの表示部の使用推奨及び使用非推奨情報を解除する(ステップS501)。例えば、制御装置100は、全トイレブースTBの表示部20について、推奨態様または非推奨態様で点灯中である表示部20を対象として、点灯を解除する制御を実行する。
【0165】
ここで、図13を用いて、入力を受け付ける態様の一例を説明する。図13は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。具体的には、図13は、清掃に関する入力を受け付ける第2の受付態様の一例を示す図である。なお、上述した受付態様(図9等)と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0166】
図13に示すコンテンツCT13は、清掃開始のボタンBT5及び清掃要否の項目が図9に示すコンテンツCT12に追加されたコンテンツである。図13では、トイレブースTB1及びトイレブースTB2が清掃が必要である場合を示す。なお、清掃要否の判断については後述する。例えば、制御装置100は、コンテンツCT13を生成し、コンテンツCT13を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT13を表示する。
【0167】
図13に示すように、コンテンツCT13は、入力を受け付けるボタンBT1~BT5を含む。例えば、ボタンBT5は、作業開始を示す情報の入力を受け付けるボタンである。図13では、ボタンBT5が指定された場合、入力装置30は、全トイレブースTBのうち、清掃要であるトイレブースTB1、TB2の作業開始を示す情報(清掃作業開始情報)を制御装置100に送信する。なお、トイレシステム1は、トイレシステム1の管理者の指示により指定されたトイレブースTBを清掃要のトイレブースTBとしてもよい。この場合、制御装置100は、清掃を必要とするトイレブースTBを示す情報を管理者が利用する管理者装置に送信し、管理者装置から管理者が指定したトイレブースTBを示す情報を受信する。この場合、管理者が利用する管理者装置は、制御装置100から受信した情報を表示し、管理者によるトイレブースTBを指定する操作に応じて、管理者が指定したトイレブースTBを示す情報を制御装置100へ送信する。
【0168】
なお、図13は一例に過ぎず、コンテンツCT13は、任意の態様が採用可能である。例えば、コンテンツCT13は、トイレブースTBごとに清掃開始を受け付けるボタンを有してもよい。この場合、コンテンツCT13は、トイレブースTB1~TB3の各々に対応する3つの個別清掃開始ボタンを有してもよい。この場合、トイレブースTB1に対応する個別清掃開始ボタンが指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB1の清掃を開始することを示す情報(清掃開始情報)を制御装置100に送信する。また、トイレブースTB2に対応する個別清掃開始ボタンが指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB2の清掃を開始することを示す情報(清掃開始情報)を制御装置100に送信する。また、コンテンツCT13は、清掃要否の項目を有しなくてもよい。
【0169】
<1-6-4.非推奨情報の表示>
ここで、トイレシステム1が実行する非推奨情報表示の概要について説明する。まず、図14を用いて処理概要を説明する。図14は、トイレシステムが実行する非推奨情報表示に関する処理概要を示す図である。図14では、図1中のトイレ空間2の5つのトイレブースTB1~TB5が清掃対象であり、清掃者CL1が清掃対象の清掃を行う場合を一例として説明する。なお、図6等で説明した内容と同様の点については、適宜説明を省略する。
【0170】
図14では、清掃者CL1は、清掃対象であるトイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定し、自身が携帯するスマートフォンである入力装置30を操作して、トイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定することを示す清掃開始情報を入力する。図14では、清掃者CL1は、コンテンツCT20が表示された入力装置30を操作して、トイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定することを示す清掃開始情報を入力する。
【0171】
図14に示すコンテンツCT20は、清掃者CL1が利用する入力装置30に表示される。例えば、制御装置100は、コンテンツCT20を生成し、コンテンツCT20を清掃者CL1が利用する入力装置30に送信する。清掃者CL1が利用する入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT20を表示する。コンテンツCT20は、トイレブースTB1~TB5の各々を示す情報と、その清掃に関する状態を示す情報を対応付けた一覧を含む。
【0172】
なお、図14に示すコンテンツCT20は一例に過ぎず、コンテンツCT20は、例えば図9に示すコンテンツCT12等のように、各トイレブースTBの清掃開始の入力を受け付けるボタンを含んでもよい。この場合、コンテンツCT20中のトイレブースTB4、TB5に対応するボタンを清掃者CL1が指定することにより、入力装置30は、トイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定することを示す清掃開始情報の入力を受け付ける。これにより、入力装置30は、トイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定することを示す情報(清掃開始情報)を制御装置100に送信する。そして、入力装置30は、トイレブースTB4、TB5の状態を完了に変更されたコンテンツCT20を表示する。なお、入力装置30は、清掃者CL1による音声入力等により、トイレブースTB4、TB5の清掃開始を予定することを示す清掃開始情報の入力を受け付けてもよい。
【0173】
入力装置30からトイレブースTB4、TB5の清掃開始情報を受信した制御装置100は、清掃開始情報が入力されたトイレブースTB4、TB5の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部2014、2015に表示させる制御を実行する(ステップS21)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB4、TB5の表示部2014、2015を、使用非推奨を示す色(例えば赤等)の態様(非推奨態様)で点灯させるように制御する。これにより、トイレブースTB4、TB5の表示部2014、2015は、非推奨態様で点灯し、トイレブースTB4、TB5の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示する。
【0174】
図14では、トイレ空間2中のトイレブースTB4、TB5に対応する領域にハッチング(図6のハッチングとは異なる種別のハッチング)を付すことにより、トイレブースTB4、TB5の表示部2014、2015が非推奨態様(例えば赤)で点灯している状態を示す。なお、表示部20が画像等を表示可能である場合、図14中のトイレ空間2の状態に対応する平面図(トイレブースTB4、TB5の領域に赤色が付された図等)が表示されてもよい。
【0175】
トイレ清掃の際、トイレが使用中であるとトイレ清掃ができない。そこで、トイレシステム1は、上述したように、清掃予定のブースの利用を制限することで、清掃予定のトイレブースが使用される可能性を低減させることができるため、清掃作業を効率化することができる。
【0176】
<1-6-5.第3の制御>
次に、図15図18を参照してトイレシステム1による第3の制御について説明する。複数の清掃対象の清掃順序を示す情報(清掃順序情報)に基づいて、処理を行う場合を一例として説明する。
【0177】
まず、図15を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図15は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図15は、トイレシステム1が実行する第6の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0178】
まず、第6の処理では、清掃作業開始情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信する。
【0179】
トイレシステム1は、清掃順序情報を参照し清掃予定のブース情報を取得する(ステップS601)。例えば、制御装置100は、清掃順序情報を参照し、清掃予定のブースのうち、清掃前であって順序が最先のブースを、清掃予定のトイレブース(例えばトイレブースTB1等)として、そのブースを示すブース情報を取得する。
【0180】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS602)。例えば、制御装置100は、清掃予定のトイレブースであるトイレブースTB1の表示部2011を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0181】
次に、図16を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図16は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図16は、トイレシステム1が実行する第7の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0182】
まず、第7の処理では、トイレシステム1は、ブースの清掃完了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了情報を受信する。
【0183】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS701)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が非推奨態様で点灯中である場合、トイレブースTB1の表示部2011の非推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0184】
トイレシステム1は、清掃未完了のブースがあるか否かを判定する(ステップS702)。例えば、制御装置100は、清掃順序情報が示す清掃予定のブースのうち清掃未完了のブースがあるか否かを判定する。
【0185】
トイレシステム1は、清掃未完了のブースがない場合(ステップS702:No)、第7の処理を終了する。例えば、制御装置100は、清掃順序情報が示す清掃予定のブースのうち清掃未完了のブースがない場合、第7の処理を終了する。
【0186】
トイレシステム1は、清掃未完了のブースがある場合(ステップS702:Yes)、清掃順序情報を参照し次に清掃予定のブース情報を取得する(ステップS703)。例えば、制御装置100は、清掃順序情報を参照し、清掃予定のブースのうち、清掃前であって順序が最先のブースを、清掃予定のトイレブース(例えばトイレブースTB2等)として、そのブースを示すブース情報を取得する。
【0187】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS704)。例えば、制御装置100は、清掃予定のトイレブースであるトイレブースTB2の表示部2012を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0188】
次に、図17を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図17は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図17は、トイレシステム1が実行する第8の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0189】
まず、第8の処理では、トイレシステム1は、ブースの使用を感知する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の検出部10112からトイレブースTB2の使用を示す検知情報を受信する。
【0190】
トイレシステム1は、当該ブースは使用非推奨情報を表示中であるか否かを判定する(ステップS801)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中であるか否かを判定する。
【0191】
トイレシステム1は、当該ブースは使用非推奨情報を表示中ではない場合(ステップS801:No)、第8の処理を終了する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中ではないと判定した場合、第8の処理を終了する。
【0192】
トイレシステム1は、当該ブースが使用非推奨情報を表示中の場合(ステップS801:Yes)、清掃未完了のブースがあるか否かを判定する(ステップS802)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中であると判定した場合、清掃順序情報が示す清掃予定のブースのうち清掃未完了のブースがあるか否かを判定する。
【0193】
トイレシステム1は、清掃未完了のブースがない場合(ステップS802:No)、第8の処理を終了する。例えば、制御装置100は、清掃順序情報が示す清掃予定のブースのうち清掃未完了のブースがない場合、第8の処理を終了する。
【0194】
トイレシステム1は、清掃未完了のブースがある場合(ステップS802:Yes)、清掃順序情報を参照し次に清掃予定のブース情報を取得する(ステップS803)。例えば、制御装置100は、清掃順序情報を参照し、清掃予定のブースのうち、清掃前であって順序が最先のブースを、清掃予定のトイレブース(例えばトイレブースTB3等)として、そのブースを示すブース情報を取得する。
【0195】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS804)。例えば、制御装置100は、清掃予定のトイレブースであるトイレブースTB3の表示部2013を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0196】
ここで、図18を用いて、入力を受け付ける態様の一例を説明する。図18は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。具体的には、図18は、清掃に関する入力を受け付ける第3の受付態様の一例を示す図である。なお、上述した受付態様(図9等)と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0197】
図18に示すコンテンツCT21は、清掃順序の項目が図9に示すコンテンツCT12に追加されたコンテンツである。例えば、制御装置100は、コンテンツCT21を生成し、コンテンツCT21を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT21を表示する。
【0198】
図18に示すように、コンテンツCT21は、清掃順序が、トイレブースTB1、トイレブースTB2、トイレブースTB3の順であることを示す情報を含む。清掃順序を確認した清掃者は、清掃順に従って清掃対象となるトイレブースTBを対象として作業を行う。
【0199】
<1-6-6.第4の制御>
ここから、図19図22を参照してトイレシステム1による第4の制御について説明する。まず、図19を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図19は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図19は、トイレシステム1が実行する第9の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0200】
まず、第9の処理では、清掃作業開始情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信する。
【0201】
トイレシステム1は、清掃要否情報を参照し清掃が必要なブース情報を取得する(ステップS901)。例えば、制御装置100は、清掃要否情報を参照し、清掃が必要と判定されたブース(例えばトイレブースTB1等)を示すブース情報を取得する。例えば、制御装置100は、清掃要否の判断に使用する情報(「清掃判断用情報」ともいう)を用いて、清掃要否情報を生成する。なお、清掃判断用情報については後述する。
【0202】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS902)。例えば、制御装置100は、清掃予定のトイレブースであるトイレブースTB1の表示部2011を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0203】
<1-6-7.清掃判断用情例>
トイレシステム1が清掃要否の判断(判定)に使用する情報(清掃判断用情報)は、清掃の判断に利用可能であればどのような情報であってもよいが、例えば、以下のような情報であってもよい。
【0204】
清掃判断用情報は、清掃対象の汚れを示す情報であってもよい。例えば、清掃判断用情報は、清掃後の使用回数、累積使用時間等の情報であってもよい。この場合、トイレシステム1は、前回の清掃後の使用回数、累積使用時間が多い(大きい)程、清掃対象が汚れていると判断(判定)してもよい。例えば、トイレシステム1は、前回の清掃後の使用回数、累積使用時間のうち少なくとも1つが所定の値以上である場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0205】
例えば、清掃判断用情報は、清掃からの経過時間であってもよい。この場合、トイレシステム1は、前回の清掃からの経過時間が長い程、清掃対象が汚れていると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、前回の清掃からの経過時間が所定の値以上である場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0206】
例えば、清掃判断用情報は、臭いセンサ(ガスセンサ)による検知情報(センサ値)であってもよい。この場合、トイレシステム1は、臭いの度合いを示すセンサ値が大きい程、清掃対象が汚れていると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、臭いセンサ(ガスセンサ)のセンサ値が所定の値以上である場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0207】
例えば、清掃判断用情報は、測距センサによるゴミ箱内のゴミの量を検知した検知情報(センサ値)であってもよい。この場合、トイレシステム1は、ゴミ箱内のゴミの量を示すセンサ値が大きい程、清掃対象が汚れていると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、測距センサのセンサ値が所定の値以上である場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0208】
清掃判断用情報は、清掃対象の異常を示す情報であってもよい。例えば、清掃判断用情報は、漏水検知センサによる検知情報であってもよい。この場合、トイレシステム1は、漏水検知センサによる検知情報が漏水を示す場合、清掃対象が通常と異なると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、漏水検知センサによる検知情報が漏水を示す場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0209】
例えば、清掃判断用情報は、便器または配管の詰まりを検知するセンサ(詰まり検知センサ)による検知情報であってもよい。この場合、トイレシステム1は、詰まり検知センサによる検知情報が詰まりを示す場合、清掃対象が通常と異なると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、詰まり検知センサによる検知情報が詰まりを示す場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0210】
例えば、清掃判断用情報は、便座またはタンクの温度異常、リモコンの動作不良等を検知するセンサ(異常検知センサ)による検知情報であってもよい。この場合、トイレシステム1は、異常検知センサによる検知情報が異常を示す場合、清掃対象が通常と異なると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、異常検知センサによる検知情報が異常を示す場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0211】
例えば、清掃判断用情報は、清掃対象の使用に関する情報(使用情報)であってもよい。この場合、トイレシステム1は、使用情報がその清掃対象が長期間使用されていないことを示す場合、清掃対象が通常と異なると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、使用情報がその清掃対象が所定の期間以上継続して使用されていないことを示す場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0212】
例えば、清掃判断用情報は、清掃対象での消耗品残量に関する情報(残量情報)であってもよい。この場合、トイレシステム1は、残量情報が示す残量が補充が必要な状態であることを示す場合、清掃対象が通常と異なると判断してもよい。例えば、トイレシステム1は、残量情報が示す残量が所定の量以下である場合、清掃対象の清掃が必要であると判断してもよい。
【0213】
ここから、図20を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図20は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図20は、トイレシステム1が実行する第10の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0214】
まず、第10の処理では、ブースの清掃完了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了を示す清掃完了情報を受信する。
【0215】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS1001)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が非推奨態様で点灯中である場合、トイレブースTB1の表示部2011の非推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0216】
ここから、図21を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図21は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図21は、トイレシステム1が実行する第11の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0217】
まず、第11の処理では、トイレシステム1は、ブースの使用を感知する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の検出部10112からトイレブースTB2の使用を示す検知情報を受信する。
【0218】
トイレシステム1は、当該ブースは使用非推奨情報を表示中であるか否かを判定する(ステップS1101)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中であるか否かを判定する。
【0219】
トイレシステム1は、当該ブースは使用非推奨情報を表示中ではない場合(ステップS1101:No)、第11の処理を終了する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中ではないと判定した場合、第11の処理を終了する。
【0220】
トイレシステム1は、当該ブースが使用非推奨情報を表示中の場合(ステップS1101:Yes)、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS1102)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の表示部2012が非推奨態様で点灯中である場合、トイレブースTB2の表示部2012の非推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0221】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知したか否かを判定する(ステップS1103)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の検出部10112から受信した検知情報に基づいて、トイレブースTB2の使用が終了したか否かを判定する。
【0222】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知していない場合(ステップS1103:No)、ステップS1103の処理を繰り返す。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2の使用が終了していないと判定した場合、ステップS1103の処理を繰り返す。
【0223】
トイレシステム1は、当該ブースの使用終了を感知した場合(ステップS1103:Yes)、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS1104)。例えば、制御装置100は、清掃予定のトイレブースであるトイレブースTB2の表示部2012を非推奨態様で点灯させるように制御する。
【0224】
ここで、図22を用いて、入力を受け付ける態様の一例を説明する。図22は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。具体的には、図22は、清掃に関する入力を受け付ける第4の受付態様の一例を示す図である。なお、上述した受付態様(図13等)と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0225】
図22に示すコンテンツCT22は、ボタンBT1が図13に示すコンテンツCT13から除かれたコンテンツである。例えば、制御装置100は、コンテンツCT22を生成し、コンテンツCT22を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT22を表示する。
【0226】
<1-6-8.第5の制御>
ここから、図23図26を参照してトイレシステム1による第5の制御について説明する。具体的には、第5の制御では、清掃予定を非推奨にし、清掃完了後に推奨する場合の例を示す。なお、第5の制御のみの処理を実行する場合、トイレシステム1は、検出部101を有しなくてもよい。すなわち、第5の制御のみの処理を実行する場合、トイレシステム1は、図2中の各トイレブースTBに対応付けて設けられた検出部101を有しなくてもよい。
【0227】
まず、図23を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図23は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図23は、トイレシステム1が実行する第12の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0228】
まず、第12の処理では、清掃作業開始情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃作業開始を示す清掃作業開始情報を受信する。
【0229】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS1201)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、使用非推奨を示す色(例えば赤等)の態様(非推奨態様)で点灯させるように制御する。
【0230】
ここから、図24を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図24は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図24は、トイレシステム1が実行する第13の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0231】
まず、第13の処理では、ブースの清掃完了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了を示す清掃完了情報を受信する。
【0232】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS1301)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011が非推奨態様で点灯中である場合、トイレブースTB1の表示部2011の非推奨態様での点灯を解除する制御を実行する。
【0233】
トイレシステム1は、当該ブースの表示部に使用推奨情報を表示する(ステップS1302)。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、推奨態様で点灯させるように制御する。
【0234】
ここから、図25を用いて、トイレシステム1が実行する処理の処理フローについて説明する。図25は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図25は、トイレシステム1が実行する第14の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0235】
まず、第14の処理では、清掃作業終了情報を取得する。例えば、制御装置100は、入力装置30から清掃対象の全トイレブースTBの清掃作業終了を示す清掃作業終了情報を受信する。
【0236】
トイレシステム1は、全ブースの表示部の使用推奨及び使用非推奨情報を解除する(ステップS1401)。例えば、制御装置100は、全トイレブースTBの表示部20について、推奨態様または非推奨態様で点灯中である表示部20を対象として、点灯を解除する制御を実行する。
【0237】
ここで、図26を用いて、入力を受け付ける態様の一例を説明する。図26は、清掃に関する入力を受け付ける態様の一例を示す図である。具体的には、図262は、清掃に関する入力を受け付ける第5の受付態様の一例を示す図である。なお、上述した受付態様(図9等)と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0238】
図26に示すコンテンツCT23は、図13に示すコンテンツCT13と同様のコンテンツである。例えば、制御装置100は、コンテンツCT23を生成し、コンテンツCT23を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT23を表示する。
【0239】
<1-6-9.推奨情報及び非推奨情報の表示>
なお、トイレシステム1は推奨情報及び非推奨情報の両方を合わせて表示してもよい。この点について、図27を用いて処理概要を説明する。図27は、トイレシステムが実行する推奨情報及び非推奨情報の表示に関する処理概要を示す図である。図27では、図1中のトイレ空間2の5つのトイレブースTB1~TB5が清掃対象であり、清掃者CL1が清掃対象の清掃を行う場合を一例として説明する。なお、図6及び図14等で説明した内容と同様の点については、適宜説明を省略する。
【0240】
図27では、清掃者CL1は、トイレブースTB1の清掃が完了し、トイレブースTB2、TB3の清掃開始を予定している場合を一例として示す。清掃者CL1は、自身が携帯するスマートフォンである入力装置30を操作して、入力部である入力装置30にトイレブースTB1の清掃完了情報を入力し、トイレブースTB2、TB3の清掃開始情報を入力する。なお、図27では説明を簡単にするために、清掃完了情報及び清掃開始情報を同じタイミングで一括して入力する場合を示すが、清掃完了情報及び清掃開始情報は異なるタイミングで個別に入力されてもよい。
【0241】
図27に示すコンテンツCT31は、清掃者CL1が利用する入力装置30に表示される。例えば、制御装置100は、コンテンツCT31を生成し、コンテンツCT31を清掃者CL1が利用する入力装置30に送信する。清掃者CL1が利用する入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT31を表示する。コンテンツCT31は、トイレブースTB1~TB5の各々を示す情報と、その清掃に関する状態を示す情報を対応付けた一覧を含む。なお、入力装置30による入力の受け付け、及び制御装置100への情報の送信については、図6及び図14等と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0242】
入力装置30からトイレブースTB1の清掃完了情報及びトイレブースTB2、TB3の清掃開始情報を受信した制御装置100は、取得した情報に応じた制御を実行する(ステップS31)。図27では、制御装置100は、トイレブースTB1についての推奨情報の表示、及びトイレブースTB2、TB3についての非推奨情報の表示の制御を実行する。
【0243】
トイレブースTB1の清掃完了情報を受信した制御装置100は、清掃完了情報が入力されたトイレブースTB1の使用を推奨する使用推奨情報を表示部2011に表示させる制御を実行する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1の表示部2011を、使用推奨を示す色(例えば青等)の態様(推奨態様)で点灯させるように制御する。これにより、トイレブースTB1の表示部2011は、推奨態様で点灯し、トイレブースTB1の使用が推奨されていることを示す使用推奨情報を表示する。図27では、トイレ空間2中のトイレブースTB1に対応する領域に第1の種別のハッチングを付すことにより、トイレブースTB1の表示部2011が推奨態様(例えば青)で点灯している状態を示す。
【0244】
また、トイレブースTB2、TB3の清掃開始情報を受信した制御装置100は、清掃開始情報が入力されたトイレブースTB2、TB3の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部2012、2013に表示させる制御を実行する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB2、TB3の表示部2012、2013を、使用非推奨を示す色(例えば赤等)の態様(非推奨態様)で点灯させるように制御する。これにより、トイレブースTB2、TB3の表示部2012、2013は、非推奨態様で点灯し、トイレブースTB2、TB3の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示する。
【0245】
図27では、トイレ空間2中のトイレブースTB2、TB3に対応する領域に、第1の種別とは異なる第2の種別のハッチングを付すことにより、トイレブースTB2、TB3の表示部2012、2013が非推奨態様(例えば赤)で点灯している状態を示す。なお、表示部20が画像等を表示可能である場合、図27中のトイレ空間2の状態に対応する平面図(トイレブースTB1の領域に青色が付され、トイレブースTB2、TB3の領域に赤色が付された図等)が表示されてもよい。
【0246】
トイレ清掃の際、トイレが使用中であるとトイレ清掃ができない。そこで、トイレシステム1は、上述したように、清掃が完了したトイレブースの使用を使用者に推奨し、清掃予定のトイレブースの使用を非推奨とすることで、清掃予定のトイレブースが使用される可能性を低減させることができるため、清掃作業を効率化することができる。
【0247】
また、トイレシステム1は、様々な処理を行ってもよい。この点について以下いくつか例示を記載する。例えば、トイレシステム1は、使用非推奨情報を表示させるトイレブースTBが使用中である場合、そのトイレブースTBとは異なる他のトイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる。
【0248】
この場合、制御装置100の制御部130は、例えば清掃予定のトイレブースTBが使用中である場合、他のトイレブースTBに清掃予定を変更して、他のトイレブースTBの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示させる。例えば、制御装置100の制御部130は、使用非推奨情報を表示させる予定のトイレブースTB1が使用中である場合、他のトイレブースTBでありかつ未使用である他のトイレブースTB(例えばトイレブースTB2)の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20(例えば表示部2012)に表示させる制御を実行する。
【0249】
例えば、トイレシステム1は、使用非推奨情報を表示させるトイレブースTBが使用中である場合、表示部によるトイレブースTBの使用非推奨情報の表示を行わなくてもよい。この場合、制御装置100の制御部130は、例えば清掃予定のトイレブースTBが使用中である場合、そのトイレブースTBについて使用非推奨情報の表示を行わない。例えば、制御装置100の制御部130は、使用非推奨情報を表示させる予定のトイレブースTB1が使用中である場合、表示部20(例えば表示部2011)によるトイレブースTB1の使用非推奨情報の表示を行わない。
【0250】
また、例えば、トイレシステム1は、様々な処理により情報提供を行う。例えば、トイレシステム1は、トイレブースTBの状態に関する情報を取得し、記清掃者または管理者にトイレブースTBの状態に関する情報を提供する。例えば、トイレシステム1は、清掃後の使用回数、ペーパー等の消耗品の残量情報、トイレブースTBの満空状態情報、清掃完了情報、トイレに設置されたセンサで検知された清潔度に関する情報等をトイレブースTBの状態に関する情報として提供する。例えば、トイレブースTBの満空状態情報は、そのトイレブースTBが使用中であるか否かを示す情報である。例えば、清潔度に関する情報は、トイレブースTBの清潔さの度合いを示す情報である。清潔度に関する情報は、臭いセンサ(ガスセンサ)による検知情報(センサ値)に基づく清潔さの度合い(レベル)を示す情報であってもよい。この場合、トイレシステム1は、臭いの度合いを示すセンサ値が大きい程、清潔度が低いと判定し、トイレブースTBが清潔ではないことを示す情報を清潔度に関する情報を提供する。また、トイレシステム1は、臭いの度合いを示すセンサ値が小さい程、清潔度が高いと判定し、トイレブースTBが清潔であることを示す情報を清潔度に関する情報を提供する。なお、上記は一例に過ぎず、トイレシステム1は、様々な情報を提供してもよい。
【0251】
例えば、制御装置100の記憶部120は、トイレシステム1が情報提供を行うために用いる各種情報を記憶する。例えば、記憶部120は、各トイレブースTBについて、清掃後の使用回数、ペーパー等の消耗品の残量情報、トイレブースTBの満空状態情報、清掃完了情報、トイレに設置されたセンサで検知された清潔度に関する情報等をトイレブースTBの状態に関する情報として提供する。
【0252】
例えば、制御装置100の取得部131は、トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部として機能する。例えば、取得部131は、記憶部120から情報提供の対象となるトイレブースの状態に関する情報を取得する。
【0253】
例えば、制御装置100の送信部133は、清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部として機能する。送信部133は、取得部131により取得されたトイレブースの状態に関する情報を提供する。例えば、送信部133は、入力装置30等、清掃者が携帯する携帯デバイスにトイレブースの状態に関する情報を送信することにより、清掃者に情報を提供する。例えば、送信部133は、入力装置30等、管理者が利用するが管理者装置にトイレブースの状態に関する情報を送信することにより、管理者に情報を提供する。
【0254】
例えば、トイレシステム1は、検索機能を有してもよい。この場合、制御装置100の送信部133は、検索処理を行う機能を有する。なお、検索処理を行う機能は、判定部132等の他の構成が有してもよい。
【0255】
例えば、送信部133は、記憶部120の中から清掃者または管理者によって指定された所定の条件に合致するトイレブースTBを検索する機能を有する。例えば、送信部133は、指定された検索に関する条件(「検索条件」ともいう)を用いて検索処理を行うことにより、指定された検索条件に該当する情報を抽出する。例えば、送信部133は、記憶部120に記憶された情報を対象として検索処理を行うことにより、指定された検索条件に該当するトイレブースを特定(抽出)する。
【0256】
以下、トイレシステム1が検索機能を有する場合の処理の一例について説明する。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
【0257】
まず、図28を用いて検索条件の指定の一例を説明する。図28は、検索の条件の一例を示す図である。例えば、図28は、入力部である入力装置30が表示する検索条件に関する画面の一例を示す。例えば、清掃者は、入力装置30等を操作して、図28中の第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の2つの検索条件を指定する。例えば、第1検索条件CN1は、消耗品(例えばペーパー)残量が50%以下であることを条件とする検索条件である。例えば、第2検索条件CN2は、(清掃後の)使用回数が50回以上であることを条件とする検索条件である。なお、図28は一例に過ぎず、検索条件は、2つに限らず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0258】
清掃者による指定を受け付けた入力装置30は、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2を示す情報を、検索条件情報として制御装置100へ送信する。入力装置30から検索条件情報を受信した制御装置100は、検索条件情報を用いて検索処理を実行し、検索条件情報が示す検索条件に該当するトイレブースTBを特定(抽出)する。例えば、制御装置100は、トイレブースTB1~TB3のうち、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の2つの検索条件の両方を満たすトイレブースTBを特定(抽出)する。制御装置100は、記憶部120に記憶されたトイレブースTB1~TB3の各々の状態に関する情報を用いて、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の2つの検索条件の両方を満たすトイレブースTBを特定(抽出)する。
【0259】
制御装置100は、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の2つの検索条件の両方を満たすトイレブースTBの抽出結果に基づいて、図29に示すような情報を基に情報提供を行う。図29は、清掃に関する情報提供の態様の一例を示す図である。図29では、検索結果情報RS1がトイレブースTB1に対応し、検索結果情報RS2がトイレブースTB2に対応し、検索結果情報RS3がトイレブースTB3に対応する。検索結果情報RS1~RS3等を区別せずに説明する場合、「検索結果情報RS」と記載する場合がある。検索結果情報RSでは、チェックマークがある場合がそのトイレブースTBが検索条件に合致することを示す。このように、図29では、検索結果情報RSでのチェックマークの有無により、各トイレブースTBが検索条件に合致するか否かを示す。
【0260】
例えば、制御装置100は、トイレブースTB1~TB3のうち、図29で検索結果情報RSにチェックマークが付されたトイレブースTB1を第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の2つの検索条件の両方を満たすトイレブースTBとして特定(抽出)し、情報提供を行う。例えば、制御装置100は、図29に示すコンテンツCT24を、検索条件を指定した清掃者に提供する。制御装置100は、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の両方に合致するトイレブースTB1を、他のトイレブースTB2、TB3とは区別可能に示すコンテンツCT24を提供する。
【0261】
図29では、コンテンツCT24中の「検索」の欄で、検索条件に合致するトイレブースTBのみにチェックマークを付すことにより、検索条件に合致するトイレブースTBと、検索条件に合致しないトイレブースTBとを区別可能に表示する場合を示す。なお、図29に示す表示態様は一例に過ぎず、検索条件に合致するトイレブースTBの表示は、検索条件に合致するトイレブースTBが区別可能であれば、図29に示す表示態様に限らず、任意の表示態様が採用可能である。
【0262】
コンテンツCT24は、「使用回数」の欄に、各トイレブースTBの(清掃後の)使用回数を示す情報を含む。また、コンテンツCT24は、「満空状態」の欄に、各トイレブースTBの満空状態(使用中か否か)を示す情報を含む。例えば、「満空状態」の欄が「空」である場合は、そのトイレブースTBが使用中ではないことを示す。また、「満空状態」の欄が「満」である場合は、そのトイレブースTBが使用中であることを示す。
【0263】
また、コンテンツCT24は、「ペーパー残量」の欄に、各トイレブースTBに配置される備品(消耗品)であるペーパー(トイレットペーパー)の残量を示す情報を含む。また、コンテンツCT24は、「状態」の欄に、各トイレブースTBの清掃に関する状態(使用中か否か)を示す情報を含む。例えば、「状態」の欄が「-」である場合は、そのトイレブースTBが清掃中ではないことを示す。また、「状態」の欄が「清掃中」である場合は、そのトイレブースTBが清掃中であることを示す。
【0264】
また、コンテンツCT24は、各トイレブースTBの清掃開始のボタンBT6~TB8を含むコンテンツである。例えば、ボタンBT6は、トイレブースTB1の清掃開始を示す情報の入力を受け付けるボタンである。また、ボタンBT7は、トイレブースTB2の清掃開始を示す情報の入力を受け付けるボタンである。また、ボタンBT8は、トイレブースTB3の清掃開始を示す情報の入力を受け付けるボタンである。
【0265】
例えば、制御装置100は、コンテンツCT24を生成し、コンテンツCT24を入力装置30に送信する。入力装置30は、制御装置100から受信したコンテンツCT24を表示する。例えば、図29では、ボタンBT7が指定された場合、入力装置30は、トイレブースTB2の作業開始を示す情報(清掃作業開始情報)を制御装置100に送信する。
【0266】
なお、図29は一例に過ぎず、コンテンツCT24は、任意の態様が採用可能である。例えば、コンテンツCT24は、検索条件に合致するトイレブースTBの情報のみを含んでもよい。この場合、コンテンツCT24は、トイレブースTB1~TB3のうち、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2の両方に合致するトイレブースTB1のみの情報を含み、第1検索条件CN1及び第2検索条件CN2のうち少なくとも1つには合致しないトイレブースTB2、TB3の情報を含まなくてもよい。
【0267】
また、上述したように、制御装置100の制御部130は、入力装置30にトイレブースTBの清掃完了情報が入力された場合、清掃完了情報により指定されたトイレブースTBの使用が推奨であることを示す使用推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。
【0268】
ここで、上述した各処理に関する処理フローについて説明する。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。まず、図30に示す処理フローについて説明する。図30は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図30は、トイレシステム1が実行する検索に基づく処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0269】
トイレシステム1は、検索条件の入力があったか否かを判定する(ステップS1501)。例えば、制御装置100は、検索条件の入力を受け付ける入力装置30から検索条件を示す情報を受信したか否かを判定する。トイレシステム1は、検索条件の入力がなかった場合(ステップS1501:No)、ステップS1501の処理を繰り返す。
【0270】
トイレシステム1は、検索条件の入力があった場合(ステップS1501:Yes)、条件に合致するブースについて情報提供を行う(ステップS1502)。例えば、制御装置100は、検索条件に合致するトイレブースTBを、他のトイレブースTBを区別可能に示す情報を提供する。
【0271】
次に、図31に示す処理フローについて説明する。図31は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図31は、トイレシステム1が実行する使用非推奨情報の表示に関する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0272】
トイレシステム1は、入力部から清掃開始の入力があったか否かを判定する(ステップS1601)。例えば、制御装置100は、清掃開始の入力を受け付ける入力装置30から清掃開始を示す情報を受信したか否かを判定する。トイレシステム1は、清掃開始の入力がなかった場合(ステップS1601:No)、ステップS1601の処理を繰り返す。
【0273】
トイレシステム1は、清掃開始の入力があった場合(ステップS1601:Yes)、当該ブースの表示部に使用非推奨情報を表示する(ステップS1602)。例えば、制御装置100は、あるトイレブースTBについて清掃開始の入力があった場合、そのトイレブースTBの表示部20に使用非推奨情報を表示する。
【0274】
次に、図32に示す処理フローについて説明する。図32は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図32は、トイレシステム1が実行する使用非推奨情報の表示に関する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0275】
トイレシステム1は、入力部から清掃完了の入力があったか否かを判定する(ステップS1701)。例えば、制御装置100は、清掃完了の入力を受け付ける入力装置30から清掃完了を示す情報を受信したか否かを判定する。トイレシステム1は、清掃完了の入力がなかった場合(ステップS1701:No)、ステップS1701の処理を繰り返す。
【0276】
トイレシステム1は、清掃完了の入力があった場合(ステップS1701:Yes)、当該ブースの表示部の使用非推奨情報を解除する(ステップS1702)。例えば、制御装置100は、あるトイレブースTBについて清掃完了の入力があった場合、そのトイレブースTBの表示部20の使用非推奨情報の表示を解除する。例えば、制御装置100は、あるトイレブースTBについて清掃完了の入力があった場合、そのトイレブースTBの表示部20の使用非推奨情報の表示を非表示にする。
【0277】
例えば、利用者ごとにトイレブースTB(便器装置10等)の使用開始時刻や使用時間も異なるうえ、使用状況は時間とともに変化するため、複数の利用者がいる状況では、複雑な清掃順序が提供される可能性がある。一方で、トイレシステム1は、上述した処理により、トイレブースの使用状況に応じて情報の表示を行って、清掃を行うことにより、清掃の流れを阻害することなく、スムーズに清掃を行うことができる。したがって、トイレシステム1は、使用者によるトイレの使用を所望の態様に誘導可能にすることができる。
【0278】
また、トイレシステム1は、複雑な清掃順序の場合のような、清掃者の移動距離も長く、また清掃順序の確認に時間もかかる事態が生じる可能性を低減させ、清掃者にかかる負荷の増大を抑制することができる。例えば、トイレシステム1は、清掃したいブースの利用を清掃者が制限可能にすること、すなわち清掃者が清掃したいブースが使用されない状況にすることを可能にすることにより、スムーズな清掃を可能にすることができる。したがって、トイレシステム1は、清掃作業の効率を向上させることができる。
【0279】
<1-6-10.他の清掃対象例(トイレ空間)>
上述した例では、トイレブースTBを清掃対象の一例として説明したが、清掃対象はトイレ空間2であってもよい。清掃対象はトイレ空間2である場合、トイレシステム1は、清掃が完了したトイレ空間2の使用を使用者に推奨し、清掃予定のトイレ空間2の使用を使用者に非推奨とすることにより、清掃対象であるトイレ空間2の清掃作業を効率化することができる。
【0280】
この場合、表示部20は、トイレ空間2ごとに配置されてもよく、例えば各トイレ空間2の入り口に表示部20が配置されてもよい。また、表示部20は、清掃対象となるトイレ空間2が設けられた施設の入り口等に配置されてもよい。
【0281】
このように、清掃対象がトイレ空間2である場合、制御装置100は、入力装置30にトイレ空間2の清掃完了情報が入力された場合、清掃完了情報が入力されたトイレ空間2である対象トイレ空間の使用を推奨する使用推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する。
【0282】
また、清掃対象がトイレ空間2である場合、制御装置100は、入力装置30にトイレ空間2の清掃開始情報が入力された場合、清掃開始情報により指定されたトイレ空間2である指定トイレ空間の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部20に表示させる制御を実行する、また、制御装置100は、入力装置30に指定トイレ空間の清掃完了情報が入力された場合、表示部20による指定トイレ空間の使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する。なお、清掃対象がトイレブースTBからトイレ空間2に変更される点以外は、清掃対象がトイレ空間2である場合もトイレシステム1が実行する処理は上述したトイレブースTBの場合と同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。
【0283】
なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0284】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【0285】
上述してきた各実施形態及び変形例について、以下のような構成であってもよいが、以下には限られない。
(1)
複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、
前記入力部にトイレブースの清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
(2)
複数のトイレブースのうち少なくとも1つのトイレブースを清掃する清掃者によって入力可能な入力部と、
前記複数のトイレブースの清掃順序に基づいて、前記入力部に一のトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記一のトイレブースよりも後の清掃順序である他のトイレブースである指定トイレブースの使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
(3)
前記複数のトイレブースの各々に対応して設置される複数の表示部、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の表示部のうち、前記指定トイレブースに対応する表示部に前記使用非推奨情報を表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載のトイレシステム。
(4)
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報が表示中の前記トイレブースが使用中になった場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(1)~(3)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(5)
前記制御部は、
清掃を必要とするトイレブースを示す情報を管理者に通知し、前記管理者の指示により指定されたトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(1)~(4)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(6)
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示中のトイレブースが使用された場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する
ことを特徴とする(1)~(5)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(7)
前記制御部は、
前記使用非推奨情報の表示が解除された前記トイレブースの使用が終了した場合、前記トイレブースの使用を推奨する前記使用非推奨情報を再表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(6)に記載のトイレシステム。
(8)
複数のトイレ空間の清掃者によって入力可能な入力部と、
前記入力部にトイレ空間の清掃開始情報が入力された場合、前記清掃開始情報により指定されたトイレ空間である指定トイレ空間の使用が非推奨であることを示す使用非推奨情報を表示部に表示させる制御を実行し、前記入力部に前記指定トイレ空間の清掃完了情報が入力された場合、前記表示部による前記指定トイレ空間の前記使用非推奨情報の表示を解除する制御を実行する制御部と、
を備えることを特徴とするトイレシステム。
(9)
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記トイレブースとは異なる他のトイレブースの使用が非推奨であることを示す前記使用非推奨情報を前記表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(1)~(8)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(10)
トイレブースの使用を検出するセンサを備え、
前記制御部は、
前記使用非推奨情報を表示させるトイレブースが使用中である場合、前記表示部による前記トイレブースの前記使用非推奨情報の表示を行わない
ことを特徴とする(1)~(8)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(11)
前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、
前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、
を備え、
前記情報提供部は、前記情報取得部により取得された前記トイレブースの状態に関する情報を提供する
ことを特徴とする(1)~(10)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(12)
前記トイレブースの状態に関する情報を取得する情報取得部と、
前記情報を記憶する記憶部と、
前記清掃者または管理者に情報を提供する情報提供部と、
を備え、
前記情報提供部は、前記記憶部の中から前記清掃者または前記管理者によって指定された所定の条件に合致するトイレブースを検索する機能を有する
ことを特徴とする(1)~(10)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
(13)
前記制御部は、
前記入力部にトイレブースの清掃完了情報が入力された場合、前記清掃完了情報により指定されたトイレブースである指定トイレブースの使用が推奨であることを示す使用推奨情報を表示部に表示させる制御を実行する
ことを特徴とする(1)~(12)のいずれか1つに記載のトイレシステム。
【符号の説明】
【0286】
1 トイレシステム
2 トイレ空間(トイレ室)
10 便器装置
20 表示部
30 入力装置
50 洗面化粧台部
100 制御装置(情報処理装置)
101 検出部
110 通信部
120 記憶部
121 配置情報記憶部
122 制御用情報記憶部
130 制御部
131 取得部(情報取得部)
132 判定部
133 送信部(情報提供部)
CS 共有空間
TB トイレブース
図1
図2
図3
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図5
図6
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