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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144271
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】留置具搬送装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/966 20130101AFI20241003BHJP
【FI】
A61F2/966
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024046298
(22)【出願日】2024-03-22
(31)【優先権主張番号】P 2023051196
(32)【優先日】2023-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000200035
【氏名又は名称】SBカワスミ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】玉井 裕介
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA56
4C267BB04
4C267BB11
4C267BB26
4C267BB40
4C267CC08
4C267CC20
4C267CC22
4C267CC23
4C267CC24
4C267HH22
(57)【要約】
【課題】生産効率を高めることが可能な留置具搬送装置を提供する。
【解決手段】留置具搬送装置(ステントデリバリー装置)は、インナーシース4と、インナーシース4の周囲に設けられて体内に留置される留置具(ステント)と、ステントを覆うアウターシース5と、インナーシース4とアウターシース5とを軸方向に相対的に移動させる移動機構6と、を備える。移動機構6は、ギア部7と、アウターシース5に接続された接続部20dと、内ネジ8dを有する筒状のハンドル8と、を備える。ギア部7は、内ネジ8dに係合する複数の歯72aを有するウォームホイール72を有する。内ネジ8dは、複数の歯72aのうち内ネジ8dに同時に係合する歯の数以上の条数の雌ネジ溝によって形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナーシースと、
該インナーシースの周囲に設けられて体内に留置される留置具と、
該留置具を覆うアウターシースと、
前記インナーシースと前記アウターシースとを軸方向に相対的に移動させる移動機構と、を備え、
前記移動機構は、
ギア部と、
前記インナーシース又は前記アウターシースに接続された接続部と、
内ネジを有する筒状のハンドルと、を備え、
前記ギア部は、
前記内ネジに係合する複数の歯を有するウォームホイールを有し、
前記内ネジは、前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯のうち前記内ネジに同時に係合する歯の数以上の条数の雌ネジ溝によって形成されていることを特徴とする留置具搬送装置。
【請求項2】
前記内ネジの前記条数と、前記ウォームホイールの歯数は互いに素の関係である請求項1に記載の留置具搬送装置。
【請求項3】
前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯は、回転軸に対して斜めに延在しており、
前記ハンドルの前記内ネジを構成する前記雌ネジ溝は、係合する前記複数の歯と同じ方向に延在している請求項1に記載の留置具搬送装置。
【請求項4】
前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯のそれぞれは、歯底部と歯先部とを有し、
前記歯先部における前記回転軸に対する傾斜は、前記歯底部における前記回転軸に対する傾斜よりも大きい角度である請求項3に記載の留置具搬送装置。
【請求項5】
前記ハンドルの軸方向における前記雌ネジ溝の両端部の少なくとも一方の溝深さは、中央部の溝深さよりも浅く形成されている請求項4に記載の留置具搬送装置。
【請求項6】
前記インナーシースの一部、前記アウターシースの一部、及び前記移動機構の少なくとも一部を収容するハウジングと、前記ハウジングから露出する操作部と、を更に備え、
前記ハウジングには、軸方向に延在するラックが設けられており、
前記ギア部は、前記ウォームホイールの回転に従動して、前記ラックに係合するピニオンギアを更に備え、
前記操作部は、押圧されることで、前記ピニオンギアと前記ラックとの係合を解除し、
前記ハウジングには、ハニカム状に形成されたリブが形成されており、
前記リブは、前記操作部の押圧方向に立設している請求項5に記載の留置具搬送装置。
【請求項7】
前記ギア部を軸支しつつ、前記ピニオンギアを前記ラックに係合する係合位置と係合解除する位置である離間位置とに揺動可能に設けられた支持部を備え、
前記支持部は、前記ハウジングに対して軸方向に移動可能に設けられたスライダを構成しており、
前記ハウジングには、軸方向に延在して、前記スライダを摺動可能に支持して、前記スライダの移動をガイドするガイドリブが形成されている請求項6に記載の留置具搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体管腔の内部に留置される留置具を搬送する留置具搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステント、クリップ等の留置具は、生体管腔(血管、消化器管等)内に生じた病変部位(例えば、血管で瘤が生じている部位や、消化器官で出血が生じている部位)等に留置して用いられる。
【0003】
このような留置具を留置する方法として、例えば、特許文献1には、アウターシース(同文献には、主要鞘部材と記載。)内に収容されたステント(同文献には、ステント移植片と記載。)を露出させて体内に留置するために、アウターシースをステントに対して後退させることの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5408866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のようなアウターシースを後退させる機構としては、複雑な構成によって実現されることがあり、その生産効率について改善が求められていた。
【0006】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、生産効率を高めることが可能な留置具搬送装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の留置具搬送装置は、インナーシースと、該インナーシースの周囲に設けられて体内に留置される留置具と、該留置具を覆うアウターシースと、前記インナーシースと前記アウターシースとを軸方向に相対的に移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、ギア部と、前記インナーシース又は前記アウターシースに接続された接続部と、内ネジを有する筒状のハンドルと、を備え、前記ギア部は、前記内ネジに係合する複数の歯を有するウォームホイールを有し、前記内ネジは、前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯のうち前記内ネジに同時に係合する歯の数以上の条数の雌ネジ溝によって形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の留置具搬送装置によれば、生産効率を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係るステントデリバリー装置を示す斜視図である。
図2】ステントデリバリー装置のギア部近傍を示す断面図である。
図3】ハンドルの断面図である。
図4図4(a)はハンドルを遠位端側から視た図であり、図4(b)はハンドルの斜視図である。
図5】上部ハウジングを外した状態でギア部及びその周辺構造を示す平面図である。
図6図5のVI-VI部に対応するステントデリバリー装置の断面図である。
図7図5のVII-VII部に対応するステントデリバリー装置の断面図である。
図8】スライダ及びその周辺構造の周囲を示す図であり、ステントデリバリー装置の上側半分の断面図である。
図9】第1変形例に係るウォームホイールが有する複数の歯のうちの1つを示す模式的な平面図である。
図10】第2変形例に係るハンドルの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更又は改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。
【0011】
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が単一の構成要素として構成されていること、一つの構成要素が複数の構成要素に分割されて形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0012】
本願の図面に記載の各部位の太さや大きさについて、説明を容易にするための変更が適宜加えられており、実物の縮尺と合わせたものに限定されるものではない。
また、ステントデリバリー装置Dを使用する術者に近い側を近位側、遠い側を遠位側というものとする。
【0013】
<概要>
はじめに、本実施形態に係る留置具搬送装置(ステントデリバリー装置D)の概要を、図1から図3を主に参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るステントデリバリー装置Dを示す斜視図、図2は、ステントデリバリー装置Dのギア部7近傍を示す断面図、図3は、ハンドル8の断面図である。
【0014】
本実施形態に係る留置具搬送装置(ステントデリバリー装置D)は、図1及び図2に示すように、インナーシース4と、インナーシース4の周囲に設けられて体内に留置される留置具(ステント10)と、ステント10を覆うアウターシース5と、インナーシース4とアウターシース5とを軸方向(インナーシース4及びアウターシース5の軸方向)に相対的に移動させる移動機構6と、を備える。
移動機構6は、ギア部7と、インナーシース4又はアウターシース5(本実施形態においてはアウターシース5)に接続された接続部20dと、内ネジ8dを有する筒状のハンドル8と、を備える。
ギア部7は、内ネジ8dに係合する複数の歯72aを有するウォームホイール72を有する。
内ネジ8dは、ウォームホイール72に設けられた複数の歯72aのうち内ネジ8dに同時に係合する歯の数(本実施形態においては3つ)以上の条数(本実施形態においては5条)の雌ネジ溝8eによって形成されていることを特徴とする。
【0015】
本実施形態において、「留置具」としてステント10を例に説明する。ステント10は、金属網体によって形成されるベアステントであっても、樹脂膜を備えるステントグラフトであってもよい。また、他の留置具としては、結紮用の不図示のクリップや、不図示の塞栓用コイル等、体内に留置するものを任意に適用可能である。
【0016】
また、本実施形態に係る移動機構6は、筒状に形成された接続部20dによってアウターシース5に対して接続されて(固定されて)おり、ハウジング20に対して接続されて(固定されて)いるインナーシース4に対して軸方向に相対的に移動可能となっている。このように構成されている移動機構6によって、インナーシース4の外周部に取り付けられているステント10を覆う位置と露出させる位置とにアウターシース5を変位させることが可能となっている。
【0017】
このように、本実施形態の場合、移動機構6とアウターシース5とが互いに固定されており、ハウジング20とインナーシース4とが互いに固定されている。そして、移動機構6ひいてはアウターシース5をインナーシース4に対して軸方向に相対的に移動させることによって、ステント10が当該アウターシース5によって覆われた状態と当該アウターシース5から露出した状態とに切り替えることができる。
ただし、本発明はこの例に限定されず、留置具搬送装置(ステントデリバリー装置D)は、少なくともインナーシース4とアウターシース5とを相対移動させてステント10を覆う位置と露出させる位置とに変位させることが可能に構成されていればよい。より詳細には、例えば、移動機構6とインナーシース4とが互いに接続されており、ハウジング20とアウターシース5とが互いに固定されていてもよい。この場合、移動機構6によってインナーシース4をアウターシース5に対して軸方向に相対的に移動させることで、ステント10が当該アウターシース5によって覆われた状態と当該アウターシース5から露出した状態とに切り替えることができる。
【0018】
本実施形態によれば、雌ネジ溝8eが、内ネジ8dに同時に係合するウォームホイール72の歯数(本実施形態においては3つ)以上の条数(本実施形態においては5条)で形成されているので、ウォームホイール72の歯72aに係合する雌ネジ溝8eが別の溝となる。そして、それぞれの歯72aを各雌ネジ溝8eが通して噛合できればよくなるため、寸法許容差が大きくなり、生産効率を高めることができる。
より詳細には、内ネジ8dに同時に係合する上記歯数以上の条数で雌ネジ溝8eが形成されていることで、これら同時に係合する歯72aが別々の雌ネジ溝8eを通過することになるため、各雌ネジ溝8eがすべての歯72aを良好に摺動させる必要がない。このため、同時に係合するウォームホイール72の歯数未満の条数で雌ネジ溝8eが形成されている場合と比較して、雌ネジ溝8eに対する歯72aのカジリが発生する確率が下がるため、寸法許容差が大きくなり、生産効率が高まる。
【0019】
次に、本実施形態に係るステントデリバリー装置Dについて、図1から図3に加え、図5から図8を主に参照して説明する。
図5は、ハウジング20のうち上部ハウジング20yを外した状態でギア部7を示す平面図、図6は、図5のVI-VI部に対応するステントデリバリー装置Dの断面図、図7は、図5のVII-VII部に対応するステントデリバリー装置Dの断面図である。図8は、スライダ30の周囲を示す図であり、ステントデリバリー装置Dの上側半分の断面図である。
【0020】
[全体構成]
本実施形態に係る留置具搬送装置(ステントデリバリー装置D)は、図1及び図2に示すように、ステント10と、ステント10を搬送するデリバリー部2と、を備える。ステントデリバリー装置Dを構成するデリバリー部2は、インナーシース4、インナーシース4の外周に設けられステント10よりも近位側に設けられたガイドロッド4a及びアウターシース5を含むシース2bと、シース2bの一部(インナーシース4の一部、及びアウターシース5の一部)及び移動機構6の少なくとも一部を収容するハウジング20と、シース2bの先端に取り付けられた先端チップ3と、移動機構6の一部を構成するハンドル8と、ハウジング20から露出する操作部(ボタン9)と、を備える。
また、移動機構6は、例えば、ギア部7、接続部20d及びハンドル8に加えて、接続部20dが形成されているスライダ30を備えている。スライダ30は、接続部20dを介してアウターシース5に対して接続(固定)されており、ハウジング20及びインナーシース4に対して軸方向に相対的に移動可能となっている。
図2に示すように、本実施形態の場合、インナーシース4、アウターシース5、ハンドル8、ハウジング20及び接続部20dは、互いに同軸に配置されている。
【0021】
[各部の構成]
次に各部の構成について説明する。
【0022】
[ハンドル]
図3に示すハンドル8は、術者が把持して当該ハンドル8の周方向(軸周り)に正逆回転させることにより、ギア部7を動作させて、アウターシース5とともにスライダ30を軸方向両側(一端側及び他端側)に移動させるものである。ハンドル8は、ハウジング20に対して軸周りに回転可能に支持(外挿)されている。ハンドル8は、近位端部8aから遠位端部8bに延在する円筒状に形成されており、ハンドル8の遠位端部8bには、ギア部7を構成するウォームホイール72の歯72aに噛合する内ネジ8d(雌ネジ溝8e)が形成されている。
より詳細には、図4(a)及び図4(b)に示すように、内ネジ8dは、ウォームホイール72に設けられた複数の歯72aのうち内ネジ8dに同時に係合する歯の数以上の条数(本実施形態においては5条)のネジ山8fによって形成されている。各ネジ山8fは、遠位端部8bの内周面において、ハンドル8の中心軸を軸として螺旋状に延在している。これらネジ山8fによって複数条(5条)の雌ネジ溝8eが構成されている。すなわち、雌ネジ溝8eも、ハンドル8の中心軸を軸として螺旋状に延在している。
各ネジ山8fは、ハンドル8の遠位端部8bから中間(ハンドル8の軸方向における中間)に亘って形成されている。図4(a)に示すように、各ネジ山8fの遠位端部は、ハンドル8の軸周りにおいて互いに等角度間隔で配置されている。また、図3及び図4(b)に示すように、各ネジ山8fは、ハンドル8の軸方向において、互いに等間隔に離間して配置されている。
このような構成によれば、雌ネジ溝8eが複数形成されている場合であっても、ハンドル8の回転によってウォームホイール72を均等に回転させ、移動機構6によってアウターシース5を再現性よく軸方向に移動させることができる。
本実施形態の場合、各ネジ山8fの突出高さ(ハンドル8の径方向における寸法)は、その延在方向における位置にかかわらず略一定となっている。同様に、各雌ネジ溝8eの溝深さ(ハンドル8の径方向における寸法)は、その延在方向における位置にかかわらず略一定となっている。
ただし、本発明はこの例に限定されず、後述する第2変形例のように、例えば、ハンドル80の軸方向における雌ネジ溝80eの両端部の少なくとも一方の溝深さは、中央部80cの溝深さよりも浅く形成されていてもよい。
図2及び図3に示すように、ハンドル8の近位端部8aは、内ネジ8d(雌ネジ溝8e及びネジ山8f)の非形成領域となっている。
【0023】
[ギア部]
ギア部7は、ハンドル8によるハウジング20の軸周りの回転力を、ハウジング20の軸方向へのスライダ30の移動に係る回転力に変換するものである。ギア部7は、図2に示すようにハンドル8の内ネジ8dに噛合するウォームホイール72と、ウォームホイール72に噛合する中継ギア73と、中継ギア73と同芯(同軸)に接続され、後述する2本のラック20aに噛合する一対のピニオンギア74と、を備える。
つまり、ピニオンギア74は、中継ギア73ひいてはウォームホイール72の回転に従動して、ラック20aに係合する。
より詳細には、図2図5及び図6に示すように、ウォームホイール72、中継ギア73及び一対のピニオンギア74は、それぞれ平坦な略円盤状に形成されている。
ウォームホイール72は、第1回転軸72dによって軸支されており、当該第1回転軸72dの軸回りに回転可能となっている。
中継ギア73及び一対のピニオンギア74は、第2回転軸73dによって軸支されており、当該第2回転軸73dの軸回りにそれぞれ回転可能となっている。
図5に示すように、第1回転軸72d及び第2回転軸73dは、それぞれハンドル8の軸方向に対して直交する方向、且つ、互いに同じ方向に延在している。
【0024】
ハンドル8に形成された内ネジ8d(より詳細には、雌ネジ溝8e)の条数(本実施形態においては5条)と、ウォームホイール72の歯数(本実施形態においては16個)は互いに素の関係である。
上記構成によれば、これらが互いに素の関係であることで、内ネジ8dの条数とウォームホイール72の歯数との最小公倍数を大きくすることができる。このため、複数回ハンドル8を回転させたときに、ウォームホイール72の歯72aが同じ雌ネジ溝8eを通ることを抑制できる。
【0025】
例えば、ウォームホイール72とハンドル8が偏心して配設されており、ある位相でハンドル8の回転が悪くなることがある場合において、ハンドル8を複数回転させたときに、この位相が複数回生じることを防ぐことができる。
【0026】
図5に示すように、ウォームホイール72に設けられた複数の歯72aは、平面視において、第1回転軸72dに対して斜めに延在しており(第1回転軸72dに対して交差する方向に延在しており)、ハンドル8の内ネジ8dを構成する雌ネジ溝8eは、係合する複数の歯72aと同じ方向に延在している。
より詳細には、歯72aは、図5の紙面において、下か上に向かうにつれて右側に傾くように、第1回転軸72dに対して斜めに延在している。歯72aに噛合する雌ネジ溝8eの延在方向についても歯72aの傾斜方向と同じ方向に延在している。
【0027】
このように、本実施形態の場合、ウォームホイール72に設けられた複数の歯72aが、第1回転軸72dに対して斜めに延在し、ハンドル8が、ウォームホイール72の歯72aに係合して同じ方向に延在する雌ネジ溝8eを有する構成となっている。このため、ハウジング20に対して移動機構6を移動させる際に、ハンドル8を回したときにウォームホイール72をスムーズに回転させつつ、ハウジング20に対する移動機構6の移動を阻害しにくくすることができる。
【0028】
[スライダ]
スライダ30は、図5に示すように、ギア部7が収容されているギアボックス31と、ギアボックス31に設けられた一対の揺動軸31aを揺動軸として揺動可能に配設された支持部(レバー部材32)と、を備える。
ギア部7(ウォームホイール72、中継ギア73及びピニオンギア74)は、ギアボックス31内において、当該ギアボックス31に対して回転可能に軸支されている。
【0029】
本実施形態の場合、支持部(レバー部材32)は、ギアボックス31に対して揺動軸31aの軸回りに揺動可能となっている。
より詳細には、支持部(レバー部材32)はギアボックス31に対して揺動可能となっており、支持部(レバー部材32)の揺動に伴ってピニオンギア74は後述するラック20aに対して近づく方向及び遠ざかる方向に移動する。すなわち、支持部(レバー部材32)を揺動させることによって、ラック20aに係合する係合位置と係合が解除される位置である離間位置とにそれぞれピニオンギア74を移動させ、当該ピニオンギア74をラック20aに対して噛合した状態と噛合が解除された状態とに切り替えることができる。
ギアボックス31には、図7に示すように、長穴で形成された貫通孔31bが形成されており、貫通孔31bの形成領域の範囲内で、ピニオンギア74を軸支している第2回転軸73dがレバー部材32の揺動に伴って移動できるようになっている。これにより、レバー部材32の揺動ひいてはピニオンギア74の移動が阻害されないようにできる。
【0030】
レバー部材32は、後述のボタン9が操作されることによって揺動軸31aの軸回りに揺動して、ラック20aに対して近接及び離間可能となっている。揺動軸31aは、ハウジング20の軸方向に対して直交する方向に延在している。レバー部材32は、スライダ30の一部を構成している。また、レバー部材32には、第2回転軸73dの両端部がそれぞれ挿入されている一対の軸受穴32bが形成されており、軸受穴32bの形成領域の範囲内で、第2回転軸73dはレバー部材32に対して相対的に変位可能となっている。
本実施形態の場合、レバー部材32が揺動方向における一方側に揺動すると、第2回転軸73dの両端部は当該レバー部材32によってハウジング20の軸心側に押し下げられて、第2回転軸73dはラック20aに対して遠ざかる方向に移動し、ラック20aに対するピニオンギア74の噛合が解除された状態となる。一方、レバー部材32が揺動方向における他方側に揺動すると、第2回転軸73dの両端部は当該レバー部材32によってハウジング20の軸心側とは反対側に押し上げられて、第2回転軸73dはラック20aに対して近づく方向に移動し、ピニオンギア74がラック20aに対して噛合した状態となる。
また、図2に示すように、ギアボックス31には、当該ギアボックス31の内部と外部とを相互に連通している挿通孔31cが形成されている。挿通孔31cにはインナーシース4が挿通されている。挿通孔31cひいてはギアボックス31は、インナーシース4に対して軸方向に摺動可能となっている。
図8に示すように、ギアボックス31の遠位端部には、アウターシース5に接続された接続部20dが形成されており、アウターシース5は、ギアボックス31の遠位端部から遠位側に向けて導出されている。また、インナーシース4の一端部は、ギアボックス31の遠位端部から遠位側に向けて導出されており、当該インナーシース4の他端部は、ギアボックス31の近位端部から挿通孔31cを介して近位側に向けて導出されている。
【0031】
[ハウジング]
ハウジング20は、上記のように、シース2bの一部(インナーシース4の一部、及びアウターシース5の一部)、及び移動機構6の少なくとも一部(本実施形態の場合、ギア部7の一部及びスライダ30)を収容するものである。ハウジング20は、図1に示すように、それぞれ略半円筒形状に形成されている下部ハウジング20xと上部ハウジング20yとが上下に組み合わせられており、全体として略円筒形状に形成されている。
以下の説明において、ハウジング20の径方向における、上部ハウジング20yが配置されている側を上側又は上方と称し、下部ハウジング20xが配置されている側を下側又は下方と称する。
【0032】
図6に示すように、ハウジング20(より詳細には、上部ハウジング20y)における上側内面には、移動機構6の一部を構成して軸方向に延在するラック20aが設けられている。
より詳細には、ラック20aにはピニオンギア74が噛合しており、当該ピニオンギア74が回転することによってピニオンギア74及びスライダ30は軸方向に移動可能となっている。したがって、スライダ30ひいてはアウターシース5は、軸方向におけるラック20aの形成領域において移動可能となっている。
ラック20aは、一対のピニオンギア74の上方に、ピニオンギア74に対向して一対設けられている。そして、一のラック20aに対して、一のピニオンギア74が噛合している。
【0033】
ハウジング20(上部ハウジング20y、下部ハウジング20xの少なくとも一方)における内周面は、図6に示すように、ハニカム状に形成されたリブ20bが形成されている。より詳細には、本実施形態の場合、上部ハウジング20y及び下部ハウジング20xの各々の内周面にリブ20bが形成されている。
リブ20bは、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xの剛性を高めるものであり、六角形の単位ユニットが所定方向(例えば、軸方向や周方向)に複数連設されてハニカム状をなしている。リブ20bの各単位ユニットは、ボタン9の操作方向(図6においては上下方向)に立設されている。また、リブ20bの各単位ユニットの一辺は、例えば、周方向に沿って延在している。
【0034】
上記構成によれば、ハンドル8を回転操作する際に上部ハウジング20yや下部ハウジング20xに対して加わる、当該ハウジング20の軸心周りに捻じる方向の力に対する剛性をリブ20bによって高めることができる。さらに、ボタン9を押圧操作する際に、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xに対して、これらの軸方向に直交する曲げ方向に加わる力に対する剛性をリブ20bによって高めることができる。
【0035】
なお、本発明において、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xにおけるリブ20bの配置は特に限定されず、例えば、ハンドル8の回転操作やボタン9の押圧操作を考慮して適宜任意に設定可能である。例えば、ハンドル8の回転操作は、ステント10の留置位置を微調整しながら少しずつシース2bから放出する際に行われるため、リブ20bは、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xにおいて軸方向中央部よりも先端側(より好ましくは先端部)に設けられるのが好ましい。また、ボタン9の押圧操作は、留置位置が微調整されたステント10を一気にシース2bから放出する際に行われるため、リブ20bは、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xにおいて軸方向先端側から基端側(より好ましくは、軸方向全体)に設けられるのが好ましい。
【0036】
また、ハウジング20(上部ハウジング20yの内周面の上側)には、図7及び図8に示すように、スライダ30の移動をガイドするガイドリブ20cが形成されている。
ガイドリブ20cは、軸方向に直交する方向(図7における左右方向)にスライダ30を挟むように一対設けられており、ボタン9の操作方向(図7における上下方向)に立設されている。また、ガイドリブ20cは、図8に示すように、軸方向に延在しており、スライダ30を摺動可能に支持している。
【0037】
上記構成によれば、ガイドリブ20cによって、スライダ30の移動をガイドできるため、スライダ30が上下(より詳細には、レバー部材32がラック20aに対して近づく方向及び遠ざかる方向)に揺動可能に構成されるものであっても、ラック20aとピニオンギア74とが係合可能な位置に、スライダ30(レバー部材32)を安定的に配置することができる。
さらに、ガイドリブ20cによって上部ハウジング20yの剛性を高めることができ、上部ハウジング20yや下部ハウジング20xにおけるリブ20bの配置を最適化することができる。よってハウジング20の大きさや重さの増大を抑制できる。
【0038】
本実施形態に係るガイドリブ20cは、軸方向に直線的に延在する壁部20caと、壁部20caよりも近位側に設けられた一対の側壁部20cb(図8においては一対の側壁部20cbのうち近位側のものは不図示)及び主壁部20ccと、によって形成されている。側壁部20cbは、軸方向に直交する方向(図7における左右方向、図8における上下方向)に延在している。主壁部20ccは、一対の側壁部20cbの間に設けられ、軸方向に直線的に延在し、側壁部20cbの左右方向(幅方向)中心側にある端部に連続して形成されている。
【0039】
これらの壁部20ca、側壁部20cb及び主壁部20ccのそれぞれがボタン9の操作方向(図7における上下方向)に立設している。近位側に設けられた側壁部20cb及び主壁部20ccにおいては、遠位側に設けられた壁部20caよりも上部ハウジング20yにおける他の上側内周面からの突出量が大きい。つまり、側壁部20cb及び主壁部20ccの下面は、壁部20caの下面よりも上下方向中央側に位置している。
そして、側壁部20cbは、壁部20caよりも、幅方向(図7における左右方向)中央側にスライダ30が通る領域に近接して配置されており、軸方向に長尺に形成されている。
【0040】
ガイドリブ20cは、このように構成されていることによって、上下(ラック20a対して近づく方向及び遠ざかる方向)に揺動しつつ軸方向に移動するスライダ30を好適に支持することができる。
より詳細には、スライダ30を近位側に移動させ、後述のようにボタン9に対する押圧操作によって、ピニオンギア74とラック20aとの係合を解除しスライダ30を近位側においてスライダ30を下方に揺動させて軸方向に移動させる際に、ガイドリブ20cの主壁部20ccによって、スライダ30の揺動及び軸方向の移動の際に生じる横振れを、上下方向において広範囲に抑制することができる。
【0041】
[操作部]
操作部(ボタン9)は、押圧操作されることで、ピニオンギア74とラック20aとの係合(噛合)を解除するものである。ピニオンギア74とラック20aとの係合を解除することによって、スライダ30ひいてはアウターシース5をインナーシース4に対して素早く相対移動させることが可能となる。
つまり、術者は、ハンドル8を回転させて、ギア部7を動作させることをせずとも、ボタン9に対する押圧操作を行いつつ、ハンドル8を軸方向に移動させることによって、スライダ30ひいてはアウターシース5を軸方向に移動させることができる。
このような構成によれば、例えば、ハンドル8の回転操作によって、ステント10の留置位置を微調整しながら少しずつシース2bから当該ステント10を放出し、ボタン9の押圧操作によって、留置位置が微調整されたステント10を一気にシース2bから放出することができる。
【0042】
<第1変形例>
第1実施形態に係るウォームホイール72の歯72aは、第1回転軸72dに対して単に傾斜しているものであったが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、第1変形例に係るウォームホイール72の歯72aについて、図9を主に参照して説明する。図9は、第1変形例に係るウォームホイール72の1つの歯72aを示す模式的な平面図である。
【0043】
図9に示すように、ウォームホイール72に設けられた複数の歯72aのそれぞれは、歯底部72bと歯先部72cとを有する。
歯先部72cにおける第1回転軸72dに対する傾斜は、歯底部72bにおける第1回転軸72dに対する傾斜よりも大きい角度である。
【0044】
つまり、歯72aは、第1回転軸72dに平行な方向に対して、歯先部72cが捻じれるように形成されている。
上記構成によれば、円盤状を有して回転するウォームホイール72の径方向に突出して設けられた複数の歯72aを、内ネジ8dの雌ネジ溝8eにスムーズに係合させることができる。
【0045】
<第2変形例>
第1実施形態に係るハンドル8の内ネジ8d(雌ネジ溝8e)は、5条ねじで均等に形成されるものであったが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、第2変形例に係るハンドル80について、図10を主に参照して説明する。図10は、第2変形例に係るハンドル80の断面を示す図である。
【0046】
図10に示すように、ハンドル80の軸方向における雌ネジ溝80eの両端部の少なくとも一方(遠位端部80b)の溝深さは、中央部80cの溝深さよりも浅く形成されている。
より詳細には、雌ネジ溝80eの底面は一定の位置にあり、底面までの深さが上記のように形成されている。特に、図10に示すハンドル80においては、中央部80cから遠位端部80bに向かうにつれて漸次的に浅く形成されている。
上記構成によれば、雌ネジ溝8eの両端部の一方(本例においては遠位端部80b)の溝深さが中央部80cの溝深さよりも浅いことで、ウォームホイール72の歯72aに噛み合うように、ハンドル80を組付けやすくなる。
ただし、本発明はこの例に限定されず、ハンドル80の軸方向における雌ネジ溝80eの両端部の両方(遠位端部80b及び近位端部)の溝深さが、中央部80cの溝深さよりも浅く形成されていてもよい。
また、本実施形態の場合、ハンドル80の軸方向に各ネジ山8fの両端部の少なくとも一方(遠位端部)の突出高さも、中央部80cの溝深さよりも浅く形成されている。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
上記実施形態では、内ネジ8dの雌ネジ溝8eの条数を5条とし、ウォームホイール72の3つの歯が同時に係合するようにしたが、一例であってこれに限られるものではない。すなわち、内ネジ8dの雌ネジ溝8eの条数は、当該内ネジ8dに同時に係合するウォームホイール72の歯の数以上であれば適宜任意に変更可能であり、例えば、内ネジ8dに同時に係合するウォームホイール72の歯の数が1つであれば、雌ネジ溝8eの条数は1条以上であればよい。
【0048】
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)
インナーシースと、
該インナーシースの周囲に設けられて体内に留置される留置具と、
該留置具を覆うアウターシースと、
前記インナーシースと前記アウターシースとを軸方向に相対的に移動させる移動機構と、を備え、
前記移動機構は、
ギア部と、
前記インナーシース又は前記アウターシースに接続された接続部と、
内ネジを有する筒状のハンドルと、を備え、
前記ギア部は、
前記内ネジに係合する複数の歯を有するウォームホイールを有し、
前記内ネジは、前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯のうち前記内ネジに同時に係合する歯の数以上の条数の雌ネジ溝によって形成されていることを特徴とする留置具搬送装置。
(2)
前記内ネジの前記条数と、前記ウォームホイールの歯数は互いに素の関係である(1)に記載の留置具搬送装置。
(3)
前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯は、回転軸に対して斜めに延在しており、
前記ハンドルの前記内ネジを構成する前記雌ネジ溝は、係合する前記複数の歯と同じ方向に延在している(1)又は(2)に記載の留置具搬送装置。
(4)
前記ウォームホイールに設けられた前記複数の歯のそれぞれは、歯底部と歯先部とを有し、
前記歯先部における前記回転軸に対する傾斜は、前記歯底部における前記回転軸に対する傾斜よりも大きい角度である(1)から(3)のいずれか一項に記載の留置具搬送装置。
(5)
前記ハンドルの軸方向における前記雌ネジ溝の両端部の少なくとも一方の溝深さは、中央部の溝深さよりも浅く形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載の留置具搬送装置。
(6)
前記インナーシースの一部、前記アウターシースの一部、及び前記移動機構の少なくとも一部を収容するハウジングと、前記ハウジングから露出する操作部と、を更に備え、
前記ハウジングには、軸方向に延在するラックが設けられており、
前記ギア部は、前記ウォームホイールの回転に従動して、前記ラックに係合するピニオンギアを更に備え、
前記操作部は、押圧されることで、前記ピニオンギアと前記ラックとの係合を解除し、
前記ハウジングには、ハニカム状に形成されたリブが形成されており、
前記リブは、前記操作部の押圧方向に立設している(1)から(5)のいずれか一項に記載の留置具搬送装置。
(7)
前記ギア部を軸支しつつ、前記ピニオンギアを前記ラックに係合する係合位置と係合解除する位置である離間位置とに揺動可能に設けられた支持部を備え、
前記支持部は、前記ハウジングに対して軸方向に移動可能に設けられたスライダを構成しており、
前記ハウジングには、軸方向に延在して、前記スライダを摺動可能に支持して、前記スライダの移動をガイドするガイドリブが形成されている(1)から(6)のいずれか一項に記載の留置具搬送装置。
【符号の説明】
【0049】
D ステントデリバリー装置(留置具搬送装置)
2 デリバリー部
2b シース
3 先端チップ
4 インナーシース
4a ガイドロッド
5 アウターシース
6 移動機構
7 ギア部
8 ハンドル
8a 近位端部
8b 遠位端部
8d 内ネジ
8e 雌ネジ溝
8f ネジ山
9 ボタン(操作部)
10 ステント(留置具)
20 ハウジング
20a ラック
20b リブ
20c ガイドリブ
20ca 壁部(遠位部)
20cb 側壁部(近位部)
20cc 主壁部(近位部)
20d 接続部
20x 下部ハウジング
20y 上部ハウジング
30 スライダ
31 ギアボックス
31a 揺動軸
31b 貫通孔
31c 挿通孔
32 レバー部材(支持部)
32b 軸受穴
72 ウォームホイール
72a 歯
72b 歯底部
72c 歯先部
72d 第1回転軸
73 中継ギア
73d 第2回転軸
74 ピニオンギア
80 ハンドル
80b 遠位端部
80c 中央部
80d 内ネジ
80e 雌ネジ溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10