IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社IHIの特許一覧

<>
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図1
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図2
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図3
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図4
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図5
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図6
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図7
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図8
  • 特開-レーザ点火式エンジン 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144389
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】レーザ点火式エンジン
(51)【国際特許分類】
   F02K 9/95 20060101AFI20241003BHJP
   F23R 3/00 20060101ALI20241003BHJP
   F23R 3/28 20060101ALI20241003BHJP
   F02C 7/232 20060101ALI20241003BHJP
   F02C 7/264 20060101ALI20241003BHJP
   F02K 9/97 20060101ALI20241003BHJP
   B64D 33/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
F02K9/95
F23R3/00 D
F23R3/28 B
F02C7/232 B
F02C7/264
F02K9/97
B64D33/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024055387
(22)【出願日】2024-03-29
(31)【優先権主張番号】P 2023052678
(32)【優先日】2023-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 諒介
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 光紀
(72)【発明者】
【氏名】バニョール ティボ
(72)【発明者】
【氏名】伊澤 淳
(57)【要約】
【課題】レーザ点火式エンジンにおいて、光学部品に伝わる熱を低減すること。
【解決手段】レーザ点火式エンジン100は、燃焼室12に向う軸線Xに沿って配置され、レーザ光を燃焼室12に導く少なくとも1つの光学部品3a,3b,3cと、少なくとも1つの光学部品3a,3b,3cを収容するハウジング5と、を備える。ハウジング5は、少なくとも1つの光学部品3a,3b,3cを収容する第1収容室52と、燃焼室12と流体連通し、燃焼室12に酸化剤を供給する酸化剤流路55と、を含む。酸化剤流路55は、軸線Xを基準とする径方向において第1収容室52の外側に位置し、かつ、軸線Xと平行な軸線方向において第1収容室52と重複する部分を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼室に向う軸線に沿って配置され、レーザ光を前記燃焼室に導く少なくとも1つの光学部品と、
前記少なくとも1つの光学部品を収容するハウジングであって、
当該ハウジングは、
前記少なくとも1つの光学部品を収容する第1収容室と、
前記燃焼室と流体連通し、前記燃焼室に酸化剤を供給する酸化剤流路であって、前記軸線を基準とする径方向において前記第1収容室の外側に位置し、かつ、前記軸線と平行な軸線方向において前記第1収容室と重複する部分を含む、酸化剤流路と、
を含む、ハウジングと、
を備える、
レーザ点火式エンジン。
【請求項2】
前記第1収容室に収容される部品のうち、前記燃焼室に最も近い部品は、前記燃焼室と対向する、
請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項3】
前記酸化剤流路は、前記燃焼室に最も近い前記部品に向かって前記酸化剤を噴射する、
請求項2に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項4】
前記ハウジングは、
前記軸線方向において、前記燃焼室と前記第1収容室との間に形成される連結通路と、
前記連結通路に形成され、前記連結通路の断面積を狭める絞りと、
を含む、
請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項5】
前記レーザ点火式エンジンは、前記軸線に沿って配置され、レーザ発振を発生させるレーザ結晶を備え、
前記ハウジングは、前記レーザ結晶を収容する第2収容室を含む、
請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項6】
前記レーザ点火式エンジンは、ロケットに使用される、請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項7】
前記レーザ点火式エンジンは、航空機に使用される、請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記酸化剤流路に配置され、前記酸化剤に旋回流を付与する突起または溝を含む、請求項1に記載のレーザ点火式エンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レーザ点火式エンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料の点火には、レーザが使用される場合がある。例えば、特許文献1は、燃料の点火にレーザを使用するエンジンを開示する。このエンジンは、主室および副室を備える。副室は、着火用のレーザ点火プラグを備える。レーザ点火プラグは、副室に供給される着火用燃料にレーザを照射する。着火用燃料は、レーザによって着火され燃焼される。副室内で発生した燃焼ガスは、主室に供給され、主室内の混合ガスを燃焼させる。特許文献1の幾つかの形態では、副室への着火用燃料は、レーザ点火プラグのレーザ透過窓に向けて噴射される。これによって、レーザ透過窓に付着したミストが除去される。
【0003】
また、特許文献2は、燃料の点火にレーザを使用するガスタービンの燃焼器を開示する。この燃焼器は、レーザ燃焼支援装置を備える。レーザ燃焼支援装置は、レーザ発振器、光ファイバケーブルおよびレーザ集光光学系を含む。レーザ発振器は、燃焼器の外部に設置され、光ファイバケーブルによって燃焼器に接続される。レーザ集光光学系は、燃焼器の中心軸上に配置される。レーザ発振器からのレーザ光は、光ファイバケーブルによってレーザ集光光学系に導かれる。光ファイバケーブルおよびレーザ集光光学系の周りには、燃料の流路が形成される。流路内を流れる燃料によって、光ファイバケーブルおよびレーザ集光光学系が高温から保護される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6457759号公報
【特許文献2】特許第6130737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光学部品は、熱によって損傷するおそれがある。したがって、レーザを点火に使用するエンジンでは、光学部品に伝わる熱を低減することが望まれる。
【0006】
本開示は、光学部品に伝わる熱を低減することができる、レーザ点火式エンジンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るレーザ点火式エンジンは、燃焼室に向う軸線に沿って配置され、レーザ光を燃焼室に導く少なくとも1つの光学部品と、少なくとも1つの光学部品を収容するハウジングであって、当該ハウジングは、少なくとも1つの光学部品を収容する第1収容室と、燃焼室と流体連通し、燃焼室に酸化剤を供給する酸化剤流路であって、軸線を基準とする径方向において第1収容室の外側に位置し、かつ、軸線と平行な軸線方向において第1収容室と重複する部分を含む、酸化剤流路と、を含む、ハウジングと、を備える。
【0008】
第1収容室に収容される部品のうち、燃焼室に最も近い部品は、燃焼室と対向してもよい。
【0009】
酸化剤流路は、燃焼室に最も近い部品に向かって酸化剤を噴射してもよい。
【0010】
ハウジングは、軸線方向において、燃焼室と第1収容室との間に形成される連結通路と、連結通路に形成され、連結通路の断面積を狭める絞りと、を含んでもよい。
【0011】
レーザ点火式エンジンは、軸線に沿って配置され、レーザ発振を発生させるレーザ結晶を備えてもよく、ハウジングは、レーザ結晶を収容する第2収容室を含んでもよい。
【0012】
レーザ点火式エンジンは、ロケットに使用されてもよい。
【0013】
レーザ点火式エンジンは、航空機に使用されてもよい。
【0014】
ハウジングは、酸化剤流路に配置され、酸化剤に旋回流を付与する突起または溝を含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、レーザ点火式エンジンにおいて、光学部品に伝わる熱を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、第1実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図2図2は、第2実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図3図3は、第3実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図4図4は、第4実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図5図5は、第5実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図6図6は、第6実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図7図7は、第7実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図8図8は、第8実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
図9図9は、第9実施形態に係るレーザ点火式エンジンを示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料および数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0018】
図1は、第1実施形態に係るレーザ点火式エンジン100を示す概略的な断面図である。本開示において、レーザ点火式エンジン100は、単に「エンジン」とも称され得る。例えば、エンジン100は、ロケット、姿勢制御スラスタ、または、ジェット機等の航空宇宙分野で使用されてもよい。例えば、エンジン100は、ロケットエンジン、ジェットエンジン、または、デトネーションエンジンであってもよい。本実施形態では、エンジン100は、液体燃料ロケットエンジンである。
【0019】
例えば、エンジン100は、燃焼器1と、レーザ発振器2と、を備える。エンジン100は、他の構成要素をさらに備えてもよい。
【0020】
例えば、燃焼器1は、ハウジング11を含む。燃焼器1は、他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0021】
ハウジング11は、燃焼室12を画定する。燃焼室12では、燃料および酸化剤の混合気が燃焼される。例えば、燃料は、水素であってもよく、不図示の燃料タンクに液体状態で貯蔵されてもよい。例えば、酸化剤は、酸素であってもよく、不図示の酸化剤タンクに液体状態または圧縮状態で貯蔵されてもよい。燃料および酸化剤はこれらに限定されず、例えば、液体燃料ロケットエンジンで使用される他の公知の燃料および酸化剤がエンジン100で使用されてもよい。
【0022】
レーザ発振器2は、燃焼室12内の混合気を点火する。例えば、レーザ発振器2は、パルスレーザを混合気に照射し、混合気を点火する。例えば、レーザ発振器2は、複数の光学部品3a,3b,3cと、レーザ結晶4と、ハウジング5と、を含む。レーザ発振器2は、他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0023】
光学部品3a,3b,3cは、燃焼室12に向かう軸線Xに沿って配置される。本開示において、軸線Xに平行な方向は、単に「軸線方向」と称され得る。また、本開示において、軸線Xを基準とする径方向および円周方向は、単に「径方向」および「円周方向」と称され得る。
【0024】
光学部品3a,3b,3cは、レーザ結晶4から発せられるレーザを、燃焼室12に導く。光学部品3a,3b,3cは、レーザを燃焼室12内に集光する。例えば、光学部品3a,3b,3cの各々は、集光レンズまたはコリメートレンズ等の様々なレンズであってもよい。本開示において、「光学部品」とは、例えば、光の集束、発散、平行化、反射、または、吸収等を引き起こす、レンズ、フィルタ、ミラーまたはプリズム等の部品を意味し、光学部品を保護するための単なる透明なガラス等の部品を含まない。本実施形態では、レーザ発振器2は、3つの光学部品3a,3b,3cを含む。光学部品の数はこれに限定されず、レーザ発振器2は、1つ、2つ、または、4つ以上の光学部品を含んでもよい。
【0025】
本実施形態では、複数の光学部品3a,3b,3cは、第1光学部品3aを含む。第1光学部品3aは、光学部品3a,3b,3cのうち、燃焼室12に最も近い。本実施形態では、レーザ発振器2は、燃焼室12と第1光学部品3aとの間に保護ガラスを含まない。したがって、第1光学部品3aは、燃焼室12と直接的に対向する。他の実施形態では、このような保護ガラスが燃焼室12と第1光学部品3aとの間に設けられてもよい。
【0026】
本実施形態では、複数の光学部品3a,3b,3cは、最終光学部品3cを含む。最終光学部品3cは、光学部品3a,3b,3cのうち、レーザ結晶4に最も近い。また、本実施形態では、複数の光学部品3a,3b,3cは、中間光学部品3bを含む。中間光学部品3bは、第1光学部品3aと最終光学部品3cとの間に位置する。本実施形態では、複数の光学部品3a,3b,3cは、1つの中間光学部品3bを含む。他の実施形態では、複数の光学部品3a,3b,3cは、中間光学部品3bを含まなくてもよく、または、2つ以上の中間光学部品を含んでもよい。
【0027】
レーザ結晶4は、軸線Xに沿って配置される。レーザ結晶4は、光ファイバ6から励起光を受けて、レーザ発振を発生させる。レーザ結晶4は、発生したレーザを光学部品3cに向けて発する。例えば、レーザ結晶4は、Nd:YAG(Yttrium Aluminum Garnet)結晶であってもよい。レーザ結晶4はこれに限定されず、レーザ発振を発生させる他の公知の結晶であってもよい。
【0028】
ハウジング5には、光ファイバ6が接続される。光ファイバ6は、不図示の励起光源と接続される。光ファイバ6は、励起光源から発せられる励起光を、レーザ結晶4へ導く。
【0029】
このようなレーザ発振器2では、パルスの間隔を変更することによって、レーザ結晶4における温度分布が変化する。これによって、レーザ結晶4のレーザ広がり角度が変化し、同じ光学部品3a,3b,3cを用いながら、集光距離を変化させることができる。このような構成によれば、パルスレーザを、燃焼室12内の異なる位置に照射することができ、燃焼状態に応じて点火位置を変更することができる。
【0030】
ハウジング5は、燃焼器1のハウジング11に固定される。ハウジング5は、光学部品3a,3b,3cおよびレーザ結晶4を収容する。具体的には、ハウジング5は、軸線Xに沿って、燃焼室12から近い順に、連結通路51と、第1収容室52と、第2収容室53と、を含む。連結通路51、第1収容室52、および、第2収容室53は、光学部品3a,3b,3cおよびレーザ結晶4がハウジング5内に配置されないときには、互いに連通する。
【0031】
連結通路51は、概ね円筒形状を有する。連結通路51は、第1光学部品3aから発せられるレーザを燃焼室12に導く。また、連結通路51は、後述する第2流路55から酸化剤を受け入れ、酸化剤を燃焼室12に導く。このように、本実施形態では、連結通路51は、レーザおよび酸化剤の双方を燃焼室12に導く。
【0032】
連結通路51は、絞り51aを含む。絞り51aは、連結通路51の断面積を狭くする。絞り51aは、燃焼室12よりも径が小さい。連結通路51の内径、および、第1光学部品3aから発せられるレーザの直径の間の関係に関して、点火性は、レーザの直径が大きくなるにつれて増加する。対照的に、連結通路51の断面積が減少するにつれて、燃焼室12から連結通路51を介して第1光学部品3aへと逆流する排気ガスは減少する。排気ガスは、水等の物質を含む場合がある。これらの物質が第1光学部品3aに付着すると、レーザの透過が阻害される。この観点からは、連結通路51の内径は小さいほうが良い。これらの状況を考慮して、例えば、絞り51aの内径は、レーザの直径よりも大きく、かつ、レーザの直径の2倍未満であってもよい。この範囲では、点火性および逆流低減の双方を維持することができる。
【0033】
第1収容室52は、概ね円筒形状を有する。第1収容室52は、光学部品3a,3b,3cを収容する。連結通路51に近い第1収容室52の端は、第1光学部品3aによって閉じられる。第2収容室53に近い第1収容室52の端は、最終光学部品3cによって閉じられる。
【0034】
第2収容室53は、概ね円筒形状を有する。第2収容室53は、レーザ結晶4を収容する。
【0035】
ハウジング5は、第1流路(燃料流路)54と、第2流路(酸化剤流路)55と、を含む。
【0036】
第1流路54は、第1ポート54aを介して不図示の燃料タンクと接続される。例えば、第1ポート54aは、径方向に沿って第1流路54から外側までハウジング5を貫通する。他の実施形態では、複数の第1ポート54aが設けられてもよい。第1流路54は、燃焼室12と流体連通し、燃料タンクからの燃料を燃焼室12に供給する。
【0037】
第1流路54は、径方向において連結通路51の外側に位置し、かつ、軸線方向において連結通路51と重複する。本実施形態では、第1流路54は、円周方向に連続する。本実施形態では、第1流路54は、概ね截頭円錐形状を有する。本実施形態では、第1流路54は、燃焼室12に近づくにつれて径方向内側に向かって傾斜しながら、軸線方向に沿って燃焼室12まで延在する。他の実施形態では、截頭円錐形状の第1流路54に代えて、複数の直線形状の第1流路が円周方向に沿って配置されてもよい。
【0038】
第1流路54は、第1噴射孔54bを含む。本実施形態では、第1噴射孔54bは、燃焼室12に開口し、燃焼室12に向かって燃料を噴射する。本実施形態では、第1流路54は、燃焼室12に燃料を直接的に供給する。他の実施形態では、第1噴射孔54bは、燃焼室12に開口しなくてもよく、燃焼室12に燃料を直接的に噴射しなくてもよい。本実施形態では、第1噴射孔54bは、円環形状を有する。
【0039】
第2流路55は、複数の第2ポート55aを介して、不図示の酸化剤タンクと接続される。例えば、第2ポート55aは、径方向に沿って、第2流路55から外側までハウジング5を貫通する。例えば、複数の第2ポート55aは、円周方向に沿って等間隔で配置されてもよい。他の実施形態では、単一の第2ポート55aのみが設けられてもよい。第2流路55は、燃焼室12と流体連通し、酸化剤タンクからの酸化剤を燃焼室12に供給する。
【0040】
第2流路55は、径方向において第1収容室52の外側に位置し、かつ、軸線方向において第1収容室52と重複する部分を含む。本実施形態では、第2流路55は、円周方向に連続する。本実施形態では、第2流路55は、概ね円筒形状を有する。本実施形態では、第2流路55は、軸線方向に沿って燃焼室12に向かって、第1収容室52を越える位置まで延在し、燃焼室12に到達する前に、径方向内側かつ軸線方向反対側に湾曲する。つまり、本実施形態では、第2流路55は、切り返し部を含む。他の実施形態では、第2流路55は、切り返し部を含まなくてもよい。すなわち、他の実施形態では、第2流路55は、径方向内側にのみ湾曲してもよく、軸線方向反対側には湾曲しなくてもよい。他の実施形態では、円筒形状の第2流路55に代えて、複数の直線形状の第2流路が円周方向に沿って配置されてもよい。
【0041】
第2流路55は、第2噴射孔55bを含む。本実施形態では、第2噴射孔55bは、連結通路51に開口し、連結通路51に向かって酸化剤を噴射する。より具体的には、第2噴射孔55bは、第1光学部品3aに向かって開口し、第1光学部品3aに向かって酸化剤を噴射する。したがって、本実施形態では、第2流路55は、連結通路51を介して、燃焼室12に酸化剤を間接的に供給する。他の実施形態では、第2流路55は、燃焼室12に直接的に接続されてもよく、燃焼室12に酸化剤を直接的に噴射してもよい。
【0042】
続いて、エンジン100の動作について説明する。
【0043】
不図示の燃料タンクは、第1流路54に燃料を供給する。燃料は、第1流路54を通過し、第1噴射孔54bから燃焼室12に向かって噴射される。
【0044】
また、不図示の酸化剤タンクは、第2流路55に酸化剤を供給する。例えば、エンジン100がロケットに使用される場合、酸化剤は、酸化剤タンクに液体状態または圧縮状態で貯蔵され得る。この場合、第2流路55を流れる酸化剤は、低温である(例えば、0℃よりも低い温度)。したがって、酸化剤は、第2流路55を通過する際に、第2流路55に隣接する第1収容室52を冷却する。したがって、第1収容室52内の光学部品3a,3b,3cが、酸化剤によって冷却される。
【0045】
酸化剤は、第2流路55を通過し、第2噴射孔55bから第1光学部品3aに向かって噴射される。したがって、第1光学部品3aは、酸化剤との直接接触によっても冷却される。酸化剤は第1光学部品3aと衝突し、酸化剤の流れの方向が軸線方向反対側に変えられる。酸化剤は、連結通路51を通過し、燃焼室12に供給される。したがって、燃焼室12では、燃料および酸化剤の混合気が生成される。
【0046】
レーザ結晶4は、光ファイバ6から励起光を受けて、レーザ発振を発生させる。光学部品3a,3b,3cは、レーザ結晶4から発せられるレーザを、レーザを燃焼室12内に集光する。これによって、燃焼室12内の混合気が着火され燃焼される。
【0047】
燃焼によって生じる排気ガスは、水等の物質を含む場合がある。本実施形態では、連結通路51は、絞り51aを含む。絞り51aは、燃焼室12から第1収容室52へと逆流する排気ガスを低減することができ、これによって、第1光学部品3aに付着する物質を低減することができる。
【0048】
以上のようなエンジン100は、燃焼室12に向う軸線Xに沿って配置され、レーザ光を燃焼室12に導く光学部品3a,3b,3cと、光学部品3a,3b,3cを収容するハウジング5と、を備える。ハウジング5は、光学部品3a,3b,3cを収容する第1収容室52と、燃焼室12と流体連通し、燃焼室12に酸化剤を供給する第2流路55と、を含む。第2流路55は、径方向において第1収容室52の外側に位置し、かつ、軸線方向において第1収容室52と重複する部分を含む。このような構成によれば、光学部品3a,3b,3cを収容する第1収容室52は、酸化剤が流れる第2流路55と隣接する。したがって、酸化剤によって、第1収容室52が冷却される。このため、燃焼室12から光学部品3a,3b,3cに伝わる熱を低減することができる。
【0049】
また、エンジン100では、第1収容室52に収容される部品のうち、燃焼室12に最も近い部品、本実施形態では、第1光学部品3aは、燃焼室12と対向する。上記のように、エンジン100は、燃焼室12から第1収容室52に伝わる熱を低減することができるので、断熱材等の追加の部品を省略することができる。したがって、構造を簡略化することができる。
【0050】
また、エンジン100では、第2流路55は、酸化剤を噴射する第2噴射孔55bを含み、第2噴射孔55bは、燃焼室12に最も近い部品、本実施形態では、第1光学部品3aに向かって酸化剤を噴射する。このような構成によれば、第1光学部品3aは、酸化剤との直接接触によっても冷却される。このため、燃焼室12から光学部品3a,3b,3cに伝わる熱をさらに低減することができる。また、酸化剤は、第1光学部品3aに付着した物質を除去することができる。したがって、第1光学部品3aを清浄に保つことができ、レーザの透過を維持することができる。
【0051】
また、エンジン100では、ハウジング5は、軸線方向において、燃焼室12と第1収容室52との間に形成される連結通路51と、連結通路51に形成され、連結通路51の断面積を狭める絞り51aと、を含む。このような構成によれば、燃焼室12から第1収容室52へと逆流する排気ガスが絞り51aによって低減され、これによって、第1光学部品3aに付着する物質をさらに低減することができる。
【0052】
また、エンジン100は、軸線Xに沿って配置され、レーザ発振を発生させるレーザ結晶4を備え、ハウジング5は、レーザ結晶4を収容する第2収容室53を含む。このような構成によれば、第1収容室52に隣接する第2収容室53も、熱伝導によって冷却される。したがって、レーザ結晶4に伝わる熱を低減することができる。このような構成によれば、レーザ結晶4をハウジング5内に光学部品3a,3b,3cの近くに配置することができる。したがって、レーザ強度の低下を抑制することができる。
【0053】
また、エンジン100は、例えば、ロケットに使用されてもよい。ロケットに搭載されるエンジンは、酸化剤として、液体酸素および圧縮酸素を貯蔵する場合がある。これらの場合、低温の酸素(例えば、0℃よりも低い酸素)が第2流路55を流れることになる。したがって、高い冷却効果が得られる。
【0054】
また、エンジン100は、例えば、航空機に使用されてもよい。航空機に搭載されるエンジンは、酸化剤として、周囲の空気を使用する場合がある。したがって、圧縮された高温の空気が酸化剤として使用される場合に比して、良好な冷却効果が得られる。
【0055】
続いて、他の実施形態について説明する。
【0056】
図2は、第2実施形態に係るレーザ点火式エンジン200を示す概略的な断面図である。エンジン200は、第2流路55が直接的に燃焼室12に接続される点、および、連結通路51が絞りを含まない点において、第1実施形態に係るエンジン100と異なる。その他の構成については、エンジン200は、エンジン100と同じであってもよい。
【0057】
本実施形態では、第1実施形態に係るエンジン100と比して、連結通路51が軸線方向に短縮されており、第2流路55は、軸線方向に沿って燃焼室12まで直線的に延在する。したがって、第2噴射孔55bは、連結通路51には開口せずに、燃焼室12に開口する。
【0058】
本実施形態では、酸化剤は、第2流路55を通過し、第2噴射孔55bから燃焼室12に向かって直接的に噴射される。燃焼室12では、燃料および酸化剤の混合気が生成される。混合気は、レーザによって着火され燃焼される。
【0059】
本実施形態では、燃焼室12内における第1光学部品3a付近の領域は、第2噴射孔55b付近の領域に比べて、より低い圧力を有する。したがって、第2噴射孔55bからの酸化剤の一部は、第1光学部品3aに向かって流れ、これによって、第1光学部品3a付近に剥離渦が発生する。剥離渦によって、保炎性が向上される。
【0060】
上記のようなエンジン200は、第1実施形態に係るエンジン100と同様、第2流路55を流れる酸化剤によって、光学部品3a,3b,3cに伝わる熱を低減することができる。このため、光学部品3a,3b,3cを保護するための部品を省略することができる。また、エンジン200では、エンジン100と同様、レーザ結晶4が、第1収容室52に隣接する第2収容室53に収容されるので、レーザ結晶4に伝わる熱を低減することができる。
【0061】
図3は、第3実施形態に係るレーザ点火式エンジン300を示す概略的な断面図であり、図2中のIII-III線に沿って得られる断面図である。図3は、軸線Xに垂直でかつ第2ポート55aを通る断面を示す。エンジン300は、第2ポート55aの延在方向において、第2実施形態に係るエンジン200と異なる。その他の構成については、エンジン300は、エンジン200と同じであってもよい。
【0062】
軸線方向に見た場合に、第2ポート55aは、径方向に対して傾いた方向に延在する。本実施形態では、軸線方向に見た場合に、第2ポート55aは、円筒形状を有する第2流路55の接線方向に延在する。なお、図3では、ハウジング5は、4つの第2ポート55aを含むが、第2ポート55aの数はこれに限定されず、ハウジング5は、1つ、2つ、3つ、または、5つ以上の第2ポート55aを含んでもよい。
【0063】
本実施形態では、第2ポート55aから第2流路55に酸化剤が流れると、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流が付与される。このような構成によれば、第2実施形態に係るエンジン200に比して、燃焼室12内における第1光学部品3a付近の圧力と、第2噴射孔55b付近の圧力との間の差が、増加する。したがって、剥離渦が強化され、保炎性が向上される。
【0064】
上記のようなエンジン300は、第2実施形態に係るエンジン200と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン300では、軸線方向に見た場合に、第2ポート55aは、径方向に対して傾いた方向に延在する。したがって、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流が付与される。このような構成によれば、剥離渦が強化され、保炎性が向上される。
【0065】
図4は、第4実施形態に係るレーザ点火式エンジン400を示す概略的な断面図である。エンジン400は、ハウジング5が第2流路55に突起55cを含む点で、第2実施形態に係るエンジン200と異なる。その他の構成については、エンジン400は、エンジン200と同じであってもよい。
【0066】
本実施形態では、突起55cは、第2流路55の外周面から径方向内側に突出する。突起55cは、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流を付与するように形成される。例えば、突起55cは、軸線X周りの螺旋形状を有してもよい。突起55cの形状はこれに限定されず、例えば、各々がブレード形状を有する複数の突起55cが、円周方向に沿って形成されてもよい。また、他の実施形態では、ハウジング5は、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流を付与する限りにおいて、突起55cに代えて、第2流路55の外周面に形成される溝を備えてもよい。
【0067】
上記のようなエンジン400は、第2実施形態に係るエンジン200と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン400では、ハウジング5は、第2流路55に配置され、酸化剤に旋回流を付与する突起55cまたは溝を含む。したがって、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流が付与される。このような構成によれば、剥離渦が強化され、保炎性が向上される。
【0068】
図5は、第5実施形態に係るレーザ点火式エンジン500を示す概略的な断面図である。エンジン500は、突起55cが、第2流路55の外周面に代えて、第2流路55の内周面に形成される点で、第4実施形態に係るエンジン400と異なる。その他の構成については、エンジン500は、エンジン400と同じであってもよい。
【0069】
本実施形態では、突起55cは、第2流路55の内周面から径方向外側に突出する。突起55cは、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流を付与するように形成される。例えば、突起55cは、軸線X周りの螺旋形状を有してもよい。突起55cの形状はこれに限定されず、例えば、各々がブレード形状を有する複数の突起55cが、円周方向に沿って形成されてもよい。また、他の実施形態では、ハウジング5は、第2流路55を流れる酸化剤に旋回流を付与する限りにおいて、突起55cに代えて、第2流路55の内周面に形成される溝を備えてもよい。
【0070】
上記のようなエンジン500は、第4実施形態に係るエンジン400と概ね同様な効果を奏する。
【0071】
図6は、第6実施形態に係るレーザ点火式エンジン600を示す概略的な断面図である。エンジン600は、ハウジング5が、第2流路55と第1収容室52とを接続する貫通孔55dを含む点で、第2実施形態に係るエンジン200と異なる。その他の構成については、エンジン600は、エンジン200と同じであってもよい。
【0072】
例えば、貫通孔55dは、径方向に沿って、第2流路55から第1収容室52までハウジング5を貫通する。本実施形態では、円周方向に沿って、複数の貫通孔55dが設けられる。また、本実施形態では、軸線方向に沿って、複数列(本実施形態では、2列)の貫通孔55dが設けられる。
【0073】
上記のようなエンジン600は、第2実施形態に係るエンジン200と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン600では、ハウジング5が、第2流路55と第1収容室52とを接続する貫通孔55dを含む。エンジン600では、第2ポート55aから第2流路55に酸化剤が流れると、酸化剤の一部は、貫通孔55dを介して第1収容室52へと流れる。このような構成によれば、光学部品3a,3b,3cを、酸化剤によって直接的に冷却することができる。
【0074】
図7は、第7実施形態に係るレーザ点火式エンジン700を示す概略的な断面図である。エンジン700は、ハウジング5が、複数の第3流路(パージライン)56を含む点で、第2実施形態に係るエンジン200と異なる。その他の構成については、エンジン700は、エンジン200と同じであってもよい。
【0075】
具体的には、本実施形態では、第2実施形態に係るエンジン200に比して、連結通路51が軸線方向に延長される。第3流路56は、この延長部分に設けられる。複数の第3流路56は、円周方向に沿って配置される。他の実施形態では、ハウジング5は、単一の第3流路56のみを含んでもよい。
【0076】
第3流路56は、酸化剤タンクに接続される。第3流路56は、第3噴射孔56aを含む。第3噴射孔56aは、連結通路51に開口する。第3流路56は、第3噴射孔56aが第1光学部品3aに対向するように、径方向に対して傾斜して形成される。第3噴射孔56aは、酸化剤タンクからの酸化剤を、第1光学部品3aに向かって噴射する。
【0077】
上記のようなエンジン700は、第2実施形態に係るエンジン200と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン700では、ハウジング5が、酸化剤を第1光学部品3aに向かって噴射する第3流路56を含む。このような構成によれば、第1光学部品3aに付着した物質をより除去することができる。また、このような構成によれば、光学部品3a,3b,3cに伝わる熱をさらに低減することができる。
【0078】
図8は、第8実施形態に係るレーザ点火式エンジン800を示す概略的な断面図である。エンジン800は、第3流路56にノズル57が設けられる点で、第7実施形態に係るエンジン700と異なる。その他の構成については、エンジン800は、エンジン700と同じであってもよい。
【0079】
ノズル57は、第3流路56の延長線に沿って設けられる。ノズル57は、第3流路56の第3噴射孔56aから径方向内側に突出する。ノズル57は、第4噴射孔57aを含む。第4噴射孔57aは、連結通路51に開口する。ノズル57は、第4噴射孔57aが第1光学部品3aに対向するように、径方向に対して傾斜して形成される。第4噴射孔57aは、酸化剤タンクからの酸化剤を、第1光学部品3aに向かって噴射する。
【0080】
上記のようなエンジン800は、第7実施形態に係るエンジン700と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン700では、ハウジング5が、第3流路56の第3噴射孔56aから、第1光学部品3aに向かって径方向内側に突出するノズル57を含む。このような構成によれば、より近い位置から第1光学部品3aに酸化剤を噴射することができる。このような構成によれば、剥離渦が強化され、保炎性が向上される。
【0081】
図9は、第9実施形態に係るレーザ点火式エンジン900を示す概略的な断面図である。エンジン900は、ハウジング5が、連結通路51に絞り51aを含む点で、第8実施形態に係るエンジン800と異なる。その他の構成については、エンジン900は、エンジン800と同じであってもよい。
【0082】
絞り51aは、連結通路51の表面から径方向内側に突出する。連結通路51の内径、および、第1光学部品3aから発せられるレーザの直径の間の関係に関して、エンジン900の絞り51aは、第1実施形態に係るエンジン100の絞り51aと同様に設計されてもよい。
【0083】
上記のようなエンジン900は、第8実施形態に係るエンジン800と概ね同様な効果を奏する。また、エンジン900では、ハウジング5は、連結通路51に形成され、連結通路51の断面積を狭める絞り51aを含む。このような構成によれば、燃焼室12から第1収容室52へと逆流する排気ガスが絞り51aによって低減され、これによって、第1光学部品3aに付着する物質を低減することができる。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば、図9に示される絞り51aは、図7のエンジン700のハウジング5に設けられてもよい。
【0086】
また、エンジン100から900では、第1光学部品3aは、燃焼室12と直接的に対向する。すなわち、レーザ発振器2は、燃焼室12と第1光学部品3aとの間に保護ガラスを含まない。他の実施形態では、このような保護ガラスが燃焼室12と第1光学部品3aとの間に設けられてもよい。例えば、図1のエンジン100において、このような保護ガラスが第1収容室52に設けられる場合、第2噴射孔55bは、燃焼室12に最も近い部品として、保護ガラスに向かって酸化剤を噴射してもよい。
【0087】
また、図4のエンジン400では、突起55cは、第2流路55の外周面から径方向内側に突出し、図5のエンジン500では、突起55cは、第2流路55の内周面から径方向外側に突出する。他の実施形態では、突起55cは、第2流路55の内周面から外周面に至るまで突出してもよい、すなわち、突起55cは、第2流路55の内周面および外周面の双方に固定されてもよい。
【符号の説明】
【0088】
3a 第1光学部品
3b 中間光学部品
3c 最終光学部品
4 レーザ結晶
5 ハウジング
12 燃焼室
51 連結通路
52 第1収容室
53 第2収容室
55 第2流路(酸化剤流路)
55b 第2噴射孔
55c 突起
100 レーザ点火式エンジン
200 レーザ点火式エンジン
300 レーザ点火式エンジン
400 レーザ点火式エンジン
500 レーザ点火式エンジン
600 レーザ点火式エンジン
700 レーザ点火式エンジン
800 レーザ点火式エンジン
900 レーザ点火式エンジン
X 軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9