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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014458
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】無線タグ付媒体発行装置及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06K 7/10 20060101AFI20240125BHJP
G06K 17/00 20060101ALI20240125BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20240125BHJP
【ＦＩ】
G06K7/10 280
G06K17/00 025
G06K7/10 224
G06K19/07 220
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022117297
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】槌田 直
(72)【発明者】
【氏名】大石 禎利
(57)【要約】
【課題】固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することを可能にする技術を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、搬送部と、アンテナと、リーダと、制御部とを備える。搬送部は、無線タグを有する媒体を搬送する。リーダは、アンテナを介して無線タグの識別情報を読み取る。制御部は、リーダにより読み取られた識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を前記媒体に実行する。
【選択図】図６
【解決手段】実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、搬送部と、アンテナと、リーダと、制御部とを備える。搬送部は、無線タグを有する媒体を搬送する。リーダは、アンテナを介して無線タグの識別情報を読み取る。制御部は、リーダにより読み取られた識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を前記媒体に実行する。
【選択図】図６
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線タグを有する媒体を搬送する搬送部と、
アンテナと、
前記アンテナを介して前記無線タグの識別情報を読み取るリーダと、
前記リーダにより読み取られた前記識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を前記媒体に実行する制御部と、
を備える無線タグ付媒体発行装置。
アンテナと、
前記アンテナを介して前記無線タグの識別情報を読み取るリーダと、
前記リーダにより読み取られた前記識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を前記媒体に実行する制御部と、
を備える無線タグ付媒体発行装置。
【請求項2】
印字部をさらに備え、
前記制御部は、前記識別情報が固有の情報か否かに応じて、前記印字部による前記媒体への印字態様を変える、
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
前記制御部は、前記識別情報が固有の情報か否かに応じて、前記印字部による前記媒体への印字態様を変える、
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
【請求項3】
破壊部をさらに備え、
前記制御部は、前記識別情報が固有の情報か否かに応じて、前記破壊部により前記無線タグを破壊するか否かを変える、
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
前記制御部は、前記識別情報が固有の情報か否かに応じて、前記破壊部により前記無線タグを破壊するか否かを変える、
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記識別情報が固有の情報か否かに応じて、前記媒体の搬送先を変える、
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
請求項１に記載の無線タグ付媒体発行装置。
【請求項5】
１台以上の無線タグ付媒体発行装置と通信可能な情報処理装置において、
前記１台以上の無線タグ付媒体発行装置で読み取られた複数の無線タグの互いに異なる識別情報を記憶する記憶部と、
前記１台以上の無線タグ付媒体発行装置に含まれる無線タグ付媒体発行装置から、前記無線タグ付媒体発行装置により読み取られた無線タグの識別情報を受信する通信部と、
前記記憶部に記憶されている前記複数の無線タグの識別情報に基づいて前記通信部により受信された前記無線タグの前記識別情報が固有の情報か否かを判定し、前記識別情報が固有の情報である場合、前記識別情報を前記記憶部に保存する制御部と、
を備え、
前記通信部は、前記識別情報が固有の情報か否かに関する情報を前記無線タグ付媒体発行装置に送信する、
情報処理装置。
前記１台以上の無線タグ付媒体発行装置で読み取られた複数の無線タグの互いに異なる識別情報を記憶する記憶部と、
前記１台以上の無線タグ付媒体発行装置に含まれる無線タグ付媒体発行装置から、前記無線タグ付媒体発行装置により読み取られた無線タグの識別情報を受信する通信部と、
前記記憶部に記憶されている前記複数の無線タグの識別情報に基づいて前記通信部により受信された前記無線タグの前記識別情報が固有の情報か否かを判定し、前記識別情報が固有の情報である場合、前記識別情報を前記記憶部に保存する制御部と、
を備え、
前記通信部は、前記識別情報が固有の情報か否かに関する情報を前記無線タグ付媒体発行装置に送信する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、無線タグ付媒体発行装置及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
書き換え可能なＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグを付されたラベルの発行では、ラベル発行装置は、ラベルに印字すると共に、ラベルの取付対象の物品に紐付いたタグＩＤをＲＦＩＤタグに書き込む。他方、書き換え不可のＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）型のＲＦＩＤタグを付されたラベルの発行では、ラベル発行装置は、ラベルに印字すると共に、ラベルの取付対象の物品とタグＩＤとを紐付ける必要がある。
【0003】
ラベルの取付対象の物品を個品管理するためには、タグＩＤがユニークである必要がある。しかしながら、書き換え不可のＲＦＩＤタグは、ＲＦＩＤタグの製造段階でタグＩＤを格納されるので、タグＩＤは、製造段階で決定される。そのため、書き換え不可のＲＦＩＤタグに格納されているタグＩＤは、タグ不良によるビット化け等により、ユニークではない場合がある。このような場合、同一のタグＩＤを書き込まれたＲＦＩＤタグを付されたラベルが異なる物品に取り付けられることになる。そうすると、ラベルを取り付けられた物品を個品管理することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２００７－０１８０３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することを可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、搬送部と、アンテナと、リーダと、制御部とを備える。搬送部は、無線タグを有する媒体を搬送する。リーダは、アンテナを介して無線タグの識別情報を読み取る。制御部は、リーダにより読み取られた識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を前記媒体に実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
（第１の実施形態）
以下、第１の実施形態について図面を用いて説明する。
以下、第１の実施形態について図面を用いて説明する。
【0009】
（構成例）
図１は、無線タグ付媒体発行システムＳの構成例の概略を示すブロック図である。
無線タグ付媒体発行システムＳは、複数台のプリンタ１及びサーバ２を含む。複数台のプリンタ１及びサーバ２は、ネットワーク３を介して互いに通信自在に接続する。例えば、ネットワーク３は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等であるが、これに限定されない。ＬＡＮは、無線ＬＡＮでもよいし、有線ＬＡＮでもよい。図１では、複数台のプリンタ１が例示されているが、無線タグ付媒体発行システムＳは、１台以上のプリンタ１を含んでいればよい。無線タグ付媒体発行システムＳは、少なくとも２つの電子機器を含むシステムを指すこともある。
プリンタ１の構成例について説明する。
図２は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
図３は、プリンタ１で用いられるシート１１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、印字機能を備えた電子機器である。印字は、文字だけでなく、模様等の種々の画像を印刷することを含む。プリンタ１は、無線タグ付媒体発行装置の一例である。
プリンタ１は、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。
図１は、無線タグ付媒体発行システムＳの構成例の概略を示すブロック図である。
無線タグ付媒体発行システムＳは、複数台のプリンタ１及びサーバ２を含む。複数台のプリンタ１及びサーバ２は、ネットワーク３を介して互いに通信自在に接続する。例えば、ネットワーク３は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等であるが、これに限定されない。ＬＡＮは、無線ＬＡＮでもよいし、有線ＬＡＮでもよい。図１では、複数台のプリンタ１が例示されているが、無線タグ付媒体発行システムＳは、１台以上のプリンタ１を含んでいればよい。無線タグ付媒体発行システムＳは、少なくとも２つの電子機器を含むシステムを指すこともある。
プリンタ１の構成例について説明する。
図２は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
図３は、プリンタ１で用いられるシート１１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、印字機能を備えた電子機器である。印字は、文字だけでなく、模様等の種々の画像を印刷することを含む。プリンタ１は、無線タグ付媒体発行装置の一例である。
プリンタ１は、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。
【0010】
シート１１は、複数のラベル１１１を長手方向に沿って配置した部材である。複数のラベル１１１は、隣り合うラベル１１１の中心同士の間隔が等間隔となるように配置されている。ラベル１１１は、紙等の種々の材料で構成された媒体の一例である。
【0011】
シート１１は、複数のマーク１１２を長手方向に沿って設けている。複数のマーク１１２は、隣り合うマーク１１２同士の間隔が等間隔であって、ラベル１１１の中心同士の間隔と同じ間隔となるように配置されている。例えば、マーク１１２は、シート１１の長手方向と直交するシート１１の幅方向の端部に設けられている。シート１１にマーク１１２が設けられる場所は、何れの場所であっってもよい。マーク１１２は、黒色のマークであってもよい。
【0012】
ラベル１１１は、無線タグ１１１１を有する。ラベル１１１に無線タグ１１１１を付される場所は、ラベル１１１の何れの場所であってもよい。
【0013】
無線タグ１１１１は、ＩＣチップ及びアンテナを含むＩＣタグである。典型例では、無線タグ１１１１は、ＲＦＩＤタグであるが、その他のＩＣタグであってもよい。無線タグ１１１１は、アンテナ１４から放射された電波をエネルギー源として動作するパッシブ型の無線タグである。無線タグ１１１１は、無線タグ１１１１のＩＣチップに格納されているタグＩＤを含む信号を、アンテナを介して送信する。タグＩＤは、無線タグ１１１１の識別情報の一例である。
【0014】
複数の搬送ローラ１２は、シート１１を搬送する。シート１１を搬送することは、ラベル１１１を搬送することを含む。図２の例では、複数の搬送ローラ１２は、左側に向かってシート１１を搬送する。シート１１を搬送する方向を、搬送方向ともいう。
【0015】
センサ１３は、アンテナ１４よりも搬送方向の上流側に設置されている。センサ１３は、シート１１に設けられたマーク１１２を検出するセンサである。例えば、センサ１３は、マーク１１２を光学的に検出する光学センサである。プリンタ１は、センサ１３によるマーク１１２の検出に基づいて、検出されたマーク１１２よりも搬送方向の上流側のラベル１１１であって、検出されたマーク１１２に最も近いラベル１１１を検出することができる。
【0016】
アンテナ１４は、シート１１の面と対向するように設置されている。アンテナ１４は、センサ１３よりも搬送方向の下流側であって、印字ヘッド１６よりも搬送方向の上流側に設置されている。アンテナ１４は、電波を放射する。アンテナ１４は、無線タグ１１１１から放射された電波を受信する。アンテナ１４は、無線タグ１１１１から放射された電波を信号に変換し、信号をリーダ１５に出力する。
【0017】
リーダ１５は、アンテナ１４を介して無線タグ１１１１のタグＩＤを読み取る。例えば、リーダ１５は、アンテナ１４を介して取得した信号に基づいて、公知の技術により、無線タグ１１１１のタグＩＤを読み取る。
【0018】
印字ヘッド１６は、ラベル１１１に画像を印字するためのヘッドである。印字ヘッド１６は、アンテナ１４よりも搬送方向の下流側に設置されている。印字ヘッド１６は、ラベル１１１に画像を印字する機能を有していればよく、印字方式は問わない。ラベル１１１が感熱層を有する場合、印字ヘッド１６は、各発熱素子の発熱により、感熱層を有するラベル１１１に画像を印字する方式でもよい。印字ヘッド１６は、各発熱素子の発熱により、インクリボンに含まれるインクを溶解させることで、ラベル１１１に画像を印字する方式でもよい。印字ヘッド１６は、インクジェットにより、ラベル１１１に画像を印字する方式でもよい。
【0019】
図４は、プリンタ１の構成例の概略を示すブロック図である。
プリンタ１は、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図４では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
プリンタ１は、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図４では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
【0020】
プロセッサ１００は、プリンタ１の中枢部分に相当する。プロセッサ１００は、プリンタ１のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ１００は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等のプロセッサを含む。プロセッサ１００は、ＣＰＵに加えて、又はＣＰＵに代えて、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）又はＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等を含んでもよい。プロセッサ１００は、プログラムをメモリ１０１に展開する。プロセッサ１００は、メモリ１０１に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。プログラムは、プロセッサ１００に種々の処理を実行させるためのプログラムである。プロセッサ１００は、プリンタ１の制御部の一例である。
【0021】
メモリ１０１は、プリンタ１の主記憶部分に相当する要素を含む。メモリ１０１は、プリンタ１のコンピュータを構成する要素である。メモリ１０１は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メモリ１０１は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メモリ１０１は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ１００によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メモリ１０１は、不揮発性のメモリ領域としてＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）を含む。例えば、メモリ１０１は、揮発性のメモリ領域としてＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）を含む。メモリ１０１は、プリンタ１の補助記憶部分に相当する要素を含んでもよい。例えば、メモリ１０１は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）又はフラッシュメモリ等の半導体記憶媒体を含んでもよい。メモリ１０１は、補助記憶部分ではプログラムを記憶してもよい。メモリ１０１は、プリンタ１の記憶部の一例である。
【0022】
表示装置１０２は、画像を表示可能なデバイスである。表示装置１０２は、液晶ディスプレイ又は有機ＥＬ（ｅｌｅｃｔｒｏｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）ディスプレイ等を含むが、これらに限定されない。
【0023】
入力装置１０３は、ユーザ操作に基づく指示を入力可能なデバイスである。入力装置１０３は、押下可能なボタンを含んでいてもよい。入力装置１０３は、表示装置１０２と一体で構成されたタッチパネルを含んでいてもよい。
【0024】
通信インタフェース１０４は、ネットワーク３を介して、プリンタ１をサーバ２と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース１０４は、プリンタ１の通信部の一例である。
【0025】
印字装置１０５は、ラベル１１１に画像を印字するための装置である。印字装置１０５は、上述の印字ヘッド１６を含む。印字装置１０５は、ラベル１１１に画像を印字する印字部の一例である。
【0026】
搬送装置１０６は、シート１１を搬送するための装置である。搬送装置１０６は、上述の複数の搬送ローラ１２を含む。搬送装置１０６は、シート１１を搬送する搬送部の一例である。
【0027】
なお、プリンタ１のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。プリンタ１は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0028】
サーバ２の構成例について説明する。
図５は、サーバ２の構成例の概略を示すブロック図である。
サーバ２は、プロセッサ２１、メインメモリ２２、補助記憶デバイス２３及び通信インタフェース２４を含む。図５では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。サーバ２は、ネットワーク３を介して、１台以上のプリンタ１と通信可能な装置である。サーバ２は、情報処理装置の一例である。
図５は、サーバ２の構成例の概略を示すブロック図である。
サーバ２は、プロセッサ２１、メインメモリ２２、補助記憶デバイス２３及び通信インタフェース２４を含む。図５では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。サーバ２は、ネットワーク３を介して、１台以上のプリンタ１と通信可能な装置である。サーバ２は、情報処理装置の一例である。
【0029】
プロセッサ２１は、サーバ２の中枢部分に相当する。プロセッサ２１は、サーバ２のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ２１は、プロセッサ１００と同様のハードウェア構成であってもよい。プロセッサ２１は、メインメモリ２２又は補助記憶デバイス２３に予め記憶されているプログラムをメインメモリ２２に展開する。プロセッサ２１は、メインメモリ２２に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。プログラムは、プロセッサ２１に種々の処理を実行させるためのプログラムである。プロセッサ２１は、サーバ２の制御部の一例である。
【0030】
メインメモリ２２は、サーバ２の主記憶部分に相当する。メインメモリ２２は、サーバ２のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ２２は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ２２は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ２２は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ２１によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ２２は、不揮発性のメモリ領域としてＲＯＭを含む。例えば、メインメモリ２２は、揮発性のメモリ領域としてＲＡＭを含む。
【0031】
補助記憶デバイス２３は、サーバ２の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス２３は、サーバ２のコンピュータを構成する要素である。例えば、補助記憶デバイス２３は、ＨＤＤ、ＳＳＤ又はフラッシュメモリ等の半導体記憶媒体を含んでもよい。補助記憶デバイス２３は、上述のプログラム、プロセッサ２１が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ２１の処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス２３は、サーバ２の記憶部の一例である。
【0032】
補助記憶デバイス２３は、タグＩＤ記憶領域２３１を含む。タグＩＤ記憶領域２３１は、タグＩＤデータを記憶する。タグＩＤデータは、１台以上のプリンタ１で読み取られた複数の無線タグ１１１１のタグＩＤのデータである。以下では、タグＩＤ記憶領域２３１に記憶されているタグＩＤを登録タグＩＤともいう。複数の登録タグＩＤは、ユニークなタグＩＤである。ユニークなタグＩＤは、互いに重複しない固有のタグＩＤである。そのため、各登録タグＩＤは、複数の登録タグＩＤの中で他の登録タグＩＤと重複しない。ユニークなタグＩＤは、ユニークな情報又は固有の情報の一例である。
【0033】
受信タグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れとも重複しない場合、サーバ２は、受信タグＩＤをユニークなタグＩＤであると判定する。受信タグＩＤは、サーバ２がプリンタ１から受信したタグＩＤである。受信タグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、サーバ２は、受信タグＩＤを登録タグＩＤとしてタグＩＤ記憶領域２３１に保存する。サーバ２は、タグＩＤ記憶領域２３１への新たな登録タグＩＤの保存により、タグＩＤデータを更新する。他方、受信タグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れかと重複する場合、サーバ２は、受信タグＩＤをユニークなタグＩＤではないと判定する。受信タグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、サーバ２は、受信タグＩＤを登録タグＩＤとしてタグＩＤ記憶領域２３１に保存しない。
【0034】
なお、タグＩＤデータは、登録タグＩＤに関連付けて登録されたラベル１１１の取付対象の情報を含んでもよい。例えば、ラベル１１１の取付対象の情報は、物品の型番等の情報であってもよい。
【0035】
通信インタフェース２４は、ネットワーク３を介して、サーバ２をプリンタ１と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース２４は、サーバ２の通信部の一例である。
【0036】
なお、サーバ２のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ２は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0037】
（動作例）
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0038】
【0039】
プロセッサ１００は、シート１１の搬送を開始するように搬送装置１０６を制御する（ＡＣＴ１）。搬送装置１０６は、シート１１を搬送する。
【0040】
プロセッサ１００は、センサ１３によるマーク１１２の検出に基づいて、ラベル１１１を検出する（ＡＣＴ２）。プロセッサ１００がラベル１１１を検出しない場合（ＡＣＴ２、ＮＯ）、プロセッサ１００は、ＡＣＴ２の処理を継続する。プロセッサ１００がラベル１１１を検出する場合（ＡＣＴ２、ＹＥＳ）、処理は、ＡＣＴ２からＡＣＴ３へ遷移する。
【0041】
プロセッサ１００は、リーダ１５による無線タグ１１１１からのタグＩＤの読取に基づいて、タグＩＤを取得する（ＡＣＴ３）。リーダ１５が無線タグ１１１１からタグＩＤを読み取らない場合（ＡＣＴ３、ＮＯ）、処理は、ＡＣＴ３からＡＣＴ４へ遷移する。リーダ１５が無線タグ１１１１からタグＩＤを読み取る場合（ＡＣＴ３、ＹＥＳ）、処理は、ＡＣＴ３からＡＣＴ５へ遷移する。
【0042】
プロセッサ１００は、センサ１３によりシート１１の長手方向に沿って隣り合う２つのマーク１１２を検出される間にリーダ１５により無線タグ１１１１からタグＩＤを読み取られない場合、ラベル１１１を未検出と判定する（ＡＣＴ４）。プロセッサ１００がラベル１１１を未検出と判定しない場合（ＡＣＴ４、ＮＯ）、処理は、ＡＣＴ４からＡＣＴ３へ遷移する。プロセッサ１００がラベル１１１を未検出と判定する場合（ＡＣＴ４、ＹＥＳ）、処理は、ＡＣＴ４からＡＣＴ８へ遷移する。
【0043】
プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かをサーバ２に問い合わせる（ＡＣＴ５）。ＡＣＴ５では、プロセッサ１００は、通信インタフェース１０４を用いて、リーダ１５により読み取られたタグＩＤをサーバ２に送信するように制御する。通信インタフェース１０４は、ネットワーク３を介して、リーダ１５により読み取られたタグＩＤをサーバ２に送信する。プロセッサ１００は、通信インタフェース１０４を用いて、リーダ１５により読み取られたタグＩＤの送信の応答として、比較結果をサーバ２から受信するように制御する。通信インタフェース１０４は、ネットワーク３を介して、比較結果をサーバ２から受信する。比較結果は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに関する情報を含む。例えば、比較結果は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤであること又はユニークなタグＩＤではないことを示す。サーバ２による比較結果の取得例については後述する。
【0044】
プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定する（ＡＣＴ６）。ＡＣＴ６では、例えば、プロセッサ１００は、比較結果に基づいて、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合（ＡＣＴ６、ＹＥＳ）、処理は、ＡＣＴ６からＡＣＴ７へ遷移する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合（ＡＣＴ６、ＮＯ）、処理は、ＡＣＴ６からＡＣＴ８へ遷移する。
【0045】
ＡＣＴ７及びＡＣＴ８で説明するように、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じた制御をラベル１１１に実行する。ここでは、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じて、印字装置１０５によるラベル１１１への印字態様を変える。印字装置１０５によるラベル１１１への印字態様を変えることは、印字装置１０５によりラベル１１１に印字される画像を変えることを含む。印字態様を変えるのは、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とを区別可能にするためである。
【0046】
プロセッサ１００は、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１に通常印字をするように印字装置１０５を制御する（ＡＣＴ７）。ＡＣＴ７では、例えば、プロセッサ１００は、通常印字により、第１の画像をラベル１１１に印字するように印字装置１０５を制御する。印字装置１０５は、通常印字により、第１の画像をラベル１１１に印字する。例えば、第１の画像は、ラベル１１１の取付対象の物品に関するコードシンボル又は型番等である。
【0047】
プロセッサ１００は、ユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１にＶｏｉｄ印字をするように印字装置１０５を制御する（ＡＣＴ８）。ＡＣＴ８では、例えば、プロセッサ１００は、Ｖｏｉｄ印字により、第２の画像をラベル１１１に印字するように印字装置１０５を制御する。印字装置１０５は、Ｖｏｉｄ印字により、第２の画像をラベル１１１に印字する。第２の画像は、ユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１であることを認識可能な、第１の画像とは異なる画像であればよい。例えば、第２の画像は、文字、記号又は模様等である。
【0048】
上述の例では、プロセッサ１００は印字装置１０５によりラベル１１１に印字される画像を変えることで、ラベル１１１への印字態様を変えているが、これに限定されない。印字装置１０５によるラベル１１１への印字態様を変えることは、印字装置１０５によるラベル１１１への画像の印字の要否を変えることを含んでもよい。この例では、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、ＡＣＴ７と同様に、ラベル１１１に通常印字をするように印字装置１０５を制御する。他方、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、プロセッサ１００は、ＡＣＴ８とは異なり、ラベル１１１に印字をしないように印字装置１０５を制御する。そのため、ＡＣＴ８の処理は省略される。
【0049】
サーバ２による処理について説明する。
図７は、サーバ２による処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、１台以上のプリンタ１に含まれる任意のプリンタ１により読み取られた無線タグ１１１１のタグＩＤに対するサーバ２の処理を例にして説明する。
図７は、サーバ２による処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、１台以上のプリンタ１に含まれる任意のプリンタ１により読み取られた無線タグ１１１１のタグＩＤに対するサーバ２の処理を例にして説明する。
【0050】
プロセッサ２１は、通信インタフェース２４を用いて、プリンタ１から、プリンタ１により読み取られた無線タグ１１１１のタグＩＤを受信するように制御する（ＡＣＴ１１）。通信インタフェース２４は、ネットワーク３を介して、プリンタ１からタグＩＤを受信する。
【0051】
プロセッサ２１は、通信インタフェース２４により受信された受信タグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定する（ＡＣＴ１２）。ＡＣＴ１２では、例えば、プロセッサ２１は、タグＩＤ記憶領域２３１に記憶されている複数の登録タグＩＤに基づいて受信タグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定する。プロセッサ２１は、受信タグＩＤを、タグＩＤ記憶領域２３１に記憶されている複数の登録タグＩＤと比較する。受信タグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れとも重複しない場合、プロセッサ２１は、受信タグＩＤをユニークなタグＩＤであると判定する。他方、受信タグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れかと重複する場合、プロセッサ２１は、受信タグＩＤをユニークなタグＩＤではないと判定する。
【0052】
プロセッサ２１は、通信インタフェース２４を用いて、比較結果をプリンタ１に送信するように制御する（ＡＣＴ１３）。通信インタフェース２４は、ネットワーク３を介して、比較結果をプリンタ１に送信する。
【0053】
受信タグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合（ＡＣＴ１４，ＮＯ）、処理は、終了する。受信タグＩＤがユニークなタグＩＤである場合（ＡＣＴ１４，ＹＥＳ）、処理は、ＡＣＴ１４からＡＣＴ１５へ遷移する。受信タグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ２１は、受信タグＩＤを登録タグＩＤとしてタグＩＤ記憶領域２３１に保存する（ＡＣＴ１５）。
【0054】
（効果）
第１の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、無線タグを有する媒体を搬送する搬送部を備える。無線タグ付媒体発行装置は、アンテナを備える。無線タグ付媒体発行装置は、アンテナを介して無線タグの識別情報を読み取るリーダを備える。無線タグ付媒体発行装置は、リーダにより読み取られた識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を媒体に実行する制御部を備える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にするための制御を実行することができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
第１の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、無線タグを有する媒体を搬送する搬送部を備える。無線タグ付媒体発行装置は、アンテナを備える。無線タグ付媒体発行装置は、アンテナを介して無線タグの識別情報を読み取るリーダを備える。無線タグ付媒体発行装置は、リーダにより読み取られた識別情報が固有の情報か否かに応じた制御を媒体に実行する制御部を備える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にするための制御を実行することができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
【0055】
第１の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、印字部を備える。制御部は、識別情報が固有の情報か否かに応じて、印字部による前記媒体への印字態様を変える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、異なる印字態様によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、異なる印字態様によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
【0056】
第１の実施形態に係る情報処理装置は、１台以上の無線タグ付媒体発行装置と通信可能な装置である。情報処理装置は、１台以上の無線タグ付媒体発行装置で読み取られた複数の無線タグの互いに異なる識別情報を記憶する。情報処理装置は、１台以上の無線タグ付媒体発行装置に含まれる無線タグ付媒体発行装置から、無線タグ付媒体発行装置により読み取られた無線タグの識別情報を受信する。情報処理装置は、記憶部に記憶されている複数の無線タグの識別情報に基づいて通信部により受信された無線タグの識別情報が固有の情報か否かを判定し、識別情報が固有の情報である場合、識別情報を記憶部に保存する制御部を備える。通信部は、識別情報が固有の情報か否かに関する情報を無線タグ付媒体発行装置に送信する。
これにより、情報処理装置は、１台の無線タグ付媒体発行装置だけでなく、複数台の無線タグ付媒体発行装置を管理し、固有ではない識別情報を検出することができる。そのため、情報処理装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
これにより、情報処理装置は、１台の無線タグ付媒体発行装置だけでなく、複数台の無線タグ付媒体発行装置を管理し、固有ではない識別情報を検出することができる。そのため、情報処理装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
【0057】
（第２の実施形態）
以下、第２の実施形態について図面を用いて説明する。
以下、第２の実施形態について図面を用いて説明する。
【0058】
第２の実施形態では、第１の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。第２の実施形態では、主として、第１の実施形態と異なる部分について説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0059】
（構成例）
無線タグ付媒体発行システムＳの構成例は、図１を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
無線タグ付媒体発行システムＳの構成例は、図１を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0060】
プリンタ１の構成例について説明する。
図８は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。プリンタ１は、第１の実施形態と異なり、パンチ装置１７を備える。
図８は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。プリンタ１は、第１の実施形態と異なり、パンチ装置１７を備える。
【0061】
パンチ装置１７は、無線タグ１１１１に穴を開けるための装置である。パンチ装置１７は、印字ヘッド１６よりも搬送方向の下流側に設置されている。無線タグ１１１１に穴を開けることは、無線タグ１１１１を使用不能にするために無線タグ１１１１を破壊することの一例である。パンチ装置１７は、無線タグ１１１１を使用不能にするために無線タグ１１１１を破壊する破壊部の一例である。なお、無線タグ１１１１の破壊は、無線タグ１１１１を使用不能にすることができればよく、無線タグ１１１１に穴を開けることに限定されない。
【0062】
図９は、プリンタ１の構成例の概略を示すブロック図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図９では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図９では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
【0063】
サーバ２の構成例は、図５を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0064】
（動作例）
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0065】
プリンタ１による処理について説明する。
図１０は、プリンタ１による処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、１台以上のプリンタ１に含まれる任意のプリンタ１の処理を例にして説明する。
ＡＣＴ２１～ＡＣＴ２６の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ１～ＡＣＴ６の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
図１０は、プリンタ１による処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、１台以上のプリンタ１に含まれる任意のプリンタ１の処理を例にして説明する。
ＡＣＴ２１～ＡＣＴ２６の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ１～ＡＣＴ６の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0066】
ＡＣＴ２７及びＡＣＴ２８で説明するように、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じた制御をラベル１１１に実行する。ここでは、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じて、パンチ装置１７により無線タグ１１１１に穴を開けるか否かを変える。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、無線タグ１１１１に穴を開けないようにパンチ装置１７を制御する。他方、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、プロセッサ１００は、無線タグ１１１１に穴を開けるようにパンチ装置１７を制御する。無線タグ１１１１に穴を開けるのは、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とを区別可能にするためである。また、ユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１が誤って使用されることを防止するためでもある。
【0067】
リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１に通常印字をするように印字装置１０５を制御する（ＡＣＴ２７）。ＡＣＴ２７の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ７の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。プロセッサ１００は、ラベル１１１への通常印字後、上述のように、無線タグ１１１１に穴を開けないようにパンチ装置１７を制御する。
【0068】
リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、プロセッサ１００は、ユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１に穴を開けるようにパンチ装置１７を制御する（ＡＣＴ２８）。
【0069】
サーバ２による処理は、図７を用いて第１の実施形態で説明した処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0070】
（効果）
第２の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、破壊部を備える。制御部は、識別情報が固有の情報か否かに応じて、破壊部により無線タグを破壊するか否かを変える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、無線タグの破壊の有無によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
第２の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置は、破壊部を備える。制御部は、識別情報が固有の情報か否かに応じて、破壊部により無線タグを破壊するか否かを変える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、無線タグの破壊の有無によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
【0071】
（第３の実施形態）
以下、第３の実施形態について図面を用いて説明する。
以下、第３の実施形態について図面を用いて説明する。
【0072】
第３の実施形態では、第１の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。第３の実施形態では、主として、第１の実施形態と異なる部分について説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0073】
（構成例）
無線タグ付媒体発行システムＳの構成例は、図１を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
無線タグ付媒体発行システムＳの構成例は、図１を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0074】
プリンタ１の構成例について説明する。
図１１は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。プリンタ１は、第１の実施形態と異なり、カッター１８及びフラッパー１９を備える。
図１１は、プリンタ１の構成例の概略を示す図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、シート１１、複数の搬送ローラ１２、センサ１３、アンテナ１４、リーダ１５及び印字ヘッド１６を備える。プリンタ１は、第１の実施形態と異なり、カッター１８及びフラッパー１９を備える。
【0075】
カッター１８は、シート１１をカットし、搬送方向の先頭のラベル１１１をシート１１から分離するための装置である。カッター１８は、印字ヘッド１６よりも搬送方向の下流側に設置されている。カッター１８は、シート１１をカットする切断部の一例である。
【0076】
フラッパー１９は、カッター１８によりシート１１から分離されたラベル１１１の搬送経路を切り替えるための装置である。フラッパー１９は、プロセッサ１００による制御に基づいて駆動し、ラベル１１１の搬送経路を第１の搬送経路又は第１の搬送経路とは異なる第２の搬送経路の何れかに切り替える。フラッパー１９は、ラベル１１１の搬送経路を切り替える経路切替部の一例である。
【0077】
図１２は、プリンタ１の構成例の概略を示すブロック図である。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図１２では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
プリンタ１は、第１の実施形態と同様に、プロセッサ１００、メモリ１０１、表示装置１０２、入力装置１０３、通信インタフェース１０４、印字装置１０５及び搬送装置１０６を含む。図１２では、インタフェースは、「Ｉ／Ｆ」と記載されている。
【0078】
サーバ２の構成例は、図５を用いて第１の実施形態で説明した構成例と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0079】
（動作例）
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
次に、以上のように構成されたプリンタ１のプロセッサ１００及びサーバ２のプロセッサ２１による処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0080】
プリンタ１による処理について説明する。
図１３は、プリンタ１による処理の一例を示すフローチャートである。
ＡＣＴ３１～ＡＣＴ３６の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ１～ＡＣＴ６の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
図１３は、プリンタ１による処理の一例を示すフローチャートである。
ＡＣＴ３１～ＡＣＴ３６の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ１～ＡＣＴ６の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0081】
ＡＣＴ３９及びＡＣＴ４１で説明するように、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じた制御をラベル１１１に実行する。ここでは、プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かに応じて、ラベル１１１の搬送先を変える。ラベル１１１の搬送先は、フラッパー１９により切り替えられる搬送経路を経由して搬送されるラベル１１１の到達する先である。ラベル１１１の搬送先は、ラベル１１１を集積するユニットを含んでもよい。ラベル１１１を集積するユニットは、トレイであってもよい。以下では、第１の搬送経路を経由するラベル１１１の搬送先を第１の搬送先ともいう。第１の搬送先は、ラベル１１１を集積する第１のユニットを含んでもよい。第１のユニットは、第１のトレイであってもよい。第１の搬送先は、第１の集積部の一例である。以下では、第２の搬送経路を経由するラベル１１１の搬送先を第２の搬送先ともいう。第２の搬送先は、ラベル１１１を集積する第２のユニットを含んでもよい。第２のユニットは、第２のトレイであってもよい。第２の搬送先は、第２の集積部の一例である。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、ラベル１１１を第１の搬送先に搬送するように制御する。他方、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、プロセッサ１００は、ラベル１１１を第２の搬送先に搬送するように制御する。ラベル１１１の搬送先を変えるのは、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１とを区別可能にするためである。
【0082】
リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１に通常印字をするように印字装置１０５を制御する（ＡＣＴ３７）。ＡＣＴ３７の処理は、図６を用いて第１の実施形態で説明したＡＣＴ７の処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0083】
プロセッサ１００は、シート１１をカットするようにカッター１８を制御する（ＡＣＴ３８）。カッター１８は、ユニークなタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１をシート１１から分離するようにシート１１をカットする。
【0084】
プロセッサ１００は、シート１１から分離されたラベル１１１を第１の搬送先に搬送するように搬送装置１０６及びフラッパー１９を制御する（ＡＣＴ３９）。フラッパー１９は、ラベル１１１の搬送経路が第１の搬送経路となる位置に移動する。搬送装置１０６は、ラベル１１１を第１の搬送経路を経由して第１の搬送先に搬送する。
【0085】
リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤではない場合、プロセッサ１００は、シート１１をカットするようにカッター１８を制御する（ＡＣＴ４０）。カッター１８は、ユニークではないタグＩＤを格納する無線タグ１１１１を有するラベル１１１をシート１１から分離するようにシート１１をカットする。
【0086】
プロセッサ１００は、シート１１から分離されたラベル１１１を第２の搬送先に搬送するように搬送装置１０６及びフラッパー１９を制御する（ＡＣＴ４１）。フラッパー１９は、ラベル１１１の搬送経路が第２の搬送経路となる位置に移動する。搬送装置１０６は、ラベル１１１を第２の搬送経路を経由して第２の搬送先に搬送する。
【0087】
サーバ２による処理は、図７を用いて第１の実施形態で説明した処理と同様であってもよく、その説明を省略する。
【0088】
（効果）
第３の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置では、制御部は、識別情報が固有の情報か否かに応じて、媒体の搬送先を変える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、媒体の異なる搬送先によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
第３の実施形態に係る無線タグ付媒体発行装置では、制御部は、識別情報が固有の情報か否かに応じて、媒体の搬送先を変える。
これにより、無線タグ付媒体発行装置は、媒体の異なる搬送先によって、固有の識別情報を格納する無線タグを有する媒体と固有ではない識別情報を格納する無線タグを有する媒体とを区別可能にすることができる。そのため、無線タグ付媒体発行装置は、固有ではない識別情報を格納した無線タグを有する媒体の発行を防止することができる。
【0089】
（他の実施形態）
上述の実施形態では、プリンタ１がサーバ２に問い合わせる例について説明したが、これに限定されない。１台のプリンタ１でラベルを発行するような場合、プリンタ１は、サーバ２に問い合わせることなく、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定してもよい。この例では、メモリ１０１は、プリンタ１で読み取られた複数の無線タグ１１１１の登録タグＩＤを記憶する。プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤを、メモリ１０１に記憶されている複数の登録タグＩＤと比較する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れとも重複しない場合、プロセッサ１００は、タグＩＤをユニークなタグＩＤであると判定する。他方、リーダ１５により読み取られたタグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れかと重複する場合、プロセッサ１００は、タグＩＤをユニークなタグＩＤではないと判定する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、タグＩＤを登録タグＩＤとしてメモリ１０１に保存する。
上述の実施形態では、プリンタ１がサーバ２に問い合わせる例について説明したが、これに限定されない。１台のプリンタ１でラベルを発行するような場合、プリンタ１は、サーバ２に問い合わせることなく、リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤか否かを判定してもよい。この例では、メモリ１０１は、プリンタ１で読み取られた複数の無線タグ１１１１の登録タグＩＤを記憶する。プロセッサ１００は、リーダ１５により読み取られたタグＩＤを、メモリ１０１に記憶されている複数の登録タグＩＤと比較する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れとも重複しない場合、プロセッサ１００は、タグＩＤをユニークなタグＩＤであると判定する。他方、リーダ１５により読み取られたタグＩＤが複数の登録タグＩＤの何れかと重複する場合、プロセッサ１００は、タグＩＤをユニークなタグＩＤではないと判定する。リーダ１５により読み取られたタグＩＤがユニークなタグＩＤである場合、プロセッサ１００は、タグＩＤを登録タグＩＤとしてメモリ１０１に保存する。
【0090】
上述の実施形態では、ラベル１１１を発行するプリンタ１を無線タグ付媒体発行装置の例にして説明したが、これに限定されない。無線タグ付媒体発行装置は。ＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）であってもよい。この例では、一枚の紙が無線タグを有する。一枚の紙が媒体の一例となる。
【0091】
プログラムは、実施形態に係る電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、ＣＤ－ＲＯＭ、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0092】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
１…プリンタ、２…サーバ、３…ネットワーク、１１…シート、１２…搬送ローラ、１３…センサ、１４…アンテナ、１５…リーダ、１６…印字ヘッド、１７…パンチ装置、１８…カッター、１９…フラッパー、１００…プロセッサ、１０１…メモリ、１０２…表示装置、１０３…入力装置、１０４…通信インタフェース、１０５…印字装置、１０６…搬送装置、１１１…ラベル、１１２…マーク、１１１１…無線タグ、Ｓ…無線タグ付媒体発行システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
