(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144661
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
B25C 7/00 20060101AFI20241003BHJP
B25C 1/00 20060101ALI20241003BHJP
B25C 1/06 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B25C7/00 A
B25C1/00 A
B25C1/06
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024125671
(22)【出願日】2024-08-01
(62)【分割の表示】P 2023517178の分割
【原出願日】2022-03-25
(31)【優先権主張番号】P 2021076211
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清原 大樹
(72)【発明者】
【氏名】茂 哲仁
(72)【発明者】
【氏名】伊禮 博晃
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で作業機の作業性及び耐久性を向上させる。
【解決手段】作業機は、射出部7と、止具を打撃する打撃部30と、上記止具を射出部7に送るマガジン部20と、を有する。マガジン部20は、前後方向B1に延びかつ板状に形成され、上記止具を前後方向B1に移動可能な状態で係止可能なベース部材20aと、前後方向B1への移動時にベース部材20aと係合した上記止具と当接する当接状態及び上記止具と当接しない非当接状態の間で切替可能なフィーダ部20bと、フィーダ部20bの前後方向B1への移動をガイドするガイド部と、を備える。作業機は、前後方向B1におけるフィーダ部20bの位置を検出する検出部21を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出部と、
前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、
前記止具を前記射出部に送るマガジン部と、
を有し、
前記マガジン部は、
前記止具を第1方向に移動可能な状態で係止可能なベース部材と、
前記第1方向に移動可能であり、かつ前記第1方向の一方側に付勢されるフィーダ部と、
前記フィーダ部の前記第1方向への移動をガイドするガイド部と、
を備え、
前記ベース部材の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が係止及び離脱可能に開放され、
前記フィーダ部は、前記第1方向への移動時に前記ベース部材に係止された前記止具と当接する当接状態及び前記止具と当接しない非当接状態の間で切替可能であり、
前記第1方向における前記フィーダ部の位置を検出する検出部を有し、
前記ガイド部は、前記射出部に取り付けられ、
前記射出部にはホルダ部が取り付けられ、
前記検出部は、前記ホルダ部に設けられ、
前記ホルダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するホルダ付勢部と、
前記フィーダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するフィーダ付勢部と、を有する、作業機。
【請求項2】
前記フィーダ部は、
前記ガイド部と係合して前記第1方向へ移動する基部と、
前記基部に取り付けられ、作業者の操作によって、前記当接状態に対応する第1位置と、前記非当接状態に対応する第2位置との間で移動可能な当接部と、
を備え、
前記検出部は、前記基部の位置を検出する、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記当接部は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる回動軸を中心に回動することで、前記第1位置と前記第2位置との間で移動する、請求項2に記載の作業機。
【請求項4】
前記射出部に取り付けられ、前記打撃部を収容する本体ハウジングを有し、
前記マガジン部は、前記ホルダ部より前記第1方向の他方側に配置され、前記本体ハウジング及び前記ベース部材に取り付けられるアーム部を有し、
前記ホルダ付勢部は、前記アーム部と前記ホルダ部との間に介在する弾性体である、請求項1乃至3の何れか1項に記載の作業機。
【請求項5】
前記フィーダ付勢部は、一端が前記射出部に取り付けられるとともに他端が前記フィーダ部に取り付けられ、前記フィーダ部と前記射出部とを近づけるように付勢力を生じる弾性体である、請求項1乃至4の何れか1項に記載の作業機。
【請求項6】
前記検出部は、
前記フィーダ部の一部に係合可能であり、かつ回動自在に設けられたレバー部と、
前記レバー部の回動により押圧されて前記打撃部を動作させる電動モータの起動の可否を切り替える突出部を備えた検出部本体と、
を有する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打込機などの作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機の一例として、止具を収容可能なマガジンを備えた打込機が知られている。このような打込機の一例として、止具を収容するマガジンと、マガジンから止具が送られる射出部と、射出部へ送られた止具を打撃する打撃部と、を備えた打込機が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された打込機では、マガジンが、射出部に対して固定される本体部と、該本体部内に収容可能かつ前後方向にスライド可能なガイド部と、を有しており、上記ガイド部には止具を前方の射出部へ付勢するフィーダが設けられている。そして、マガジンに止具を補充する際には、本体部に対してガイド部を後方にスライドさせ、ガイド部におけるフィーダよりも前方(射出部側)に止具を装填する。この状態でガイド部を前方にスライドさせて本体部にセットすると、止具がフィーダによって前方へ付勢された状態となる。
【0005】
上記のようなマガジンは、構造が複雑なため、マガジンの構造をより単純なものにする要望がある。そして、マガジンの構造を単純にして、マガジンに装填された止具の残量を検知する制御を行うことで、打込機の作業性及び耐久性を向上させることが要望されている。
【0006】
本発明の目的は、簡単な構成で作業性及び耐久性が向上された作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態の作業機は、射出部と、前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、前記止具を前記射出部に送るマガジン部と、を有し、前記マガジン部は、前記止具を第1方向に移動可能な状態で係止可能なベース部材と、前記第1方向に移動可能であり、かつ前記第1方向の一方側に付勢されるフィーダ部と、前記フィーダ部の前記第1方向への移動をガイドするガイド部と、を備え、前記ベース部材の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が係止及び離脱可能に開放され、前記フィーダ部は、前記第1方向への移動時に前記ベース部材に係止された前記止具と当接する当接状態及び前記止具と当接しない非当接状態の間で切替可能であり、前記第1方向における前記フィーダ部の位置を検出する検出部を有し、前記ガイド部は、前記射出部に取り付けられ、前記射出部にはホルダ部が取り付けられ、前記検出部は、前記ホルダ部に設けられ、前記ホルダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するホルダ付勢部と、前記フィーダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するフィーダ付勢部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡単な構成で作業機の作業性及び耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態の作業機の一例である打込機を示す側面図である。
【
図2】
図1に示す打込機の外観を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示す打込機の一部内部構造を示す側面図である。
【
図4】
図1に示す打込機の内部構造を示す説明図である。
【
図5】
図1に示す打込機を後方から眺めた外観を示す説明図である。
【
図6】
図1に示す打込機の一部内部構造を示す底面図である。
【
図7】
図1に示す打込機のマガジン部とホルダ部の構造を示す斜視図である。
【
図8】
図1に示す打込機のホルダ部とフィーダ部の構造を示す説明図である。
【
図9】
図8に示す構造に止具を装填した構造を示す説明図である。
【
図10】
図1に示す打込機のフィーダ部における当接部の第1位置の状態を示す説明図である。
【
図11】
図10に示す当接部の第2位置の状態を示す説明図である。
【
図12】
図1に示す打込機の検出部の構造を示す平面図であり、(a)はスイッチOFF状態、(b)はスイッチON状態である。
【
図13】
図1に示す打込機のマガジン部とフィーダ付勢部の係合構造を示す説明図である。
【
図14】
図13に示す係合構造に止具を装填した構造を示す説明図である。
【
図15】
図14に示すA-A線に沿って切断した構造を示す断面図である。
【
図16】
図1に示す打込機のガタ抑制構造を示す模式図であり、(a)は止具を装填した状態、(b)は止具無しの状態である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施の形態の作業機について図面を参照して説明する。
【0011】
本実施の形態では、作業機の一例として、打込機1を取り上げて説明する。
図1~
図6に示す打込機1は、釘やステープルなどの止具6(
図9参照)を板材や石膏ボードなどの相手材に打ち込む打込み作業に適している。
【0012】
打込機1は、ハウジング10及びマガジン部20を有する。ハウジング10は、本体ハウジング11,ハンドル12,モータ収容部13及び連結部14を含む。ハンドル12及びモータ収容部13の長手方向一端側は本体ハウジング11と繋がっており、ハンドル12及びモータ収容部13の長手方向他端側は連結部14と繋がっている。つまり、本体ハウジング11,ハンドル12,モータ収容部13及び連結部14は一体である。
【0013】
なお、ハウジング10は、ナイロンやポリカボネートなどの合成樹脂によって形成されている。ハウジング10の本体ハウジング11は、全体として略角筒形の形状を有する。ここで、
図1に示す本体ハウジング11の長手方向を「上下方向C1」と定義し、ハンドル12及びモータ収容部13の長手方向を「前後方向B1」と定義する。また、上下方向C1及び前後方向B1と直交する方向を
図2に示す「左右方向E1」と定義する。もっとも、かかる定義は説明の便宜上の定義に過ぎない。
【0014】
上記定義に従うと、ハンドル12は、モータ収容部13の上方に位置しており、本体ハウジング11の一側(後ろ側/背面)から後方に向かって延在している。一方、モータ収容部13は、ハンドル12の下方に位置しており、本体ハウジング11の一側(後ろ側/背面)から後方に向かって延在している。また、連結部14は、ハンドル12の後端とモータ収容部13の後端とを繋いでいる。つまり、本実施の形態における前後方向は、本発明におけるハンドル12の延在方向に相当する。
【0015】
また、打込機1は、
図4に示すように、打撃部30を備えている。打撃部30は、本体ハウジング11内に配置されたプランジャ31と、プランジャ31に固定されたドライバブレード32と、を有する。ドライバブレード32は金属製である。そして、ガイドシャフト33が本体ハウジング11内に固定されている。中心線A1は、ガイドシャフト33の中心である。プランジャ31は、ガイドシャフト33に取り付けられており、打撃部30は、中心線A1に沿った方向に移動可能である。
【0016】
また、
図1に示すように、本体ハウジング11には、この本体ハウジング11の外部に露出するように射出部7が取り付けられている。射出部7は、ノーズ部と定義可能である。打撃部30は、射出部7に送られた止具6を打撃する。
図4に示すように、射出部7は、ブレードガイド5及びガイドプレート38を有する。ブレードガイド5は、金属製または合成樹脂製の何れでもよい。射出部7には、ブレードガイド5によって形成された射出路2が設けられている。射出路2は、溝、通路、孔、隙間、空間の何れでもよい。ドライバブレード32は射出路2内を移動可能である。
【0017】
また、
図1に示すように、射出部7の先端付近には、プッシュレバー8が取り付けられている。プッシュレバー8は、射出部7に対して移動及び停止が可能である。さらに、プッシュレバー8は、相手材に接触及び離間可能である。また、
図4に示すように、射出部7は、ドライバブレード32に接触することにより、ドライバブレード32が、中心線A1に対して交差する方向に移動することを阻止する。
【0018】
また、ウェイト34は、ハウジング10が受ける反動を抑制する。ウェイト34は、一例として金属製である。ウェイト34はガイドシャフト33に取り付けられており、中心線A1に沿った方向に移動可能である。
【0019】
また、金属製のスプリング35が本体ハウジング11内に配置され、スプリング35は、中心線A1に沿った方向でプランジャ31とウェイト34との間に配置されている。プランジャ31は、中心線A1に沿った方向で、射出部7に近づく下方D1への付勢力を、スプリング35から受ける。ウェイト34は、中心線A1に沿った方向で射出部7から離間する上方D2への付勢力を、スプリング35から受ける。そして、ウェイトバンパ36及びプランジャバンパ37が、本体ハウジング11内に設けられている。ウェイトバンパ36及びプランジャバンパ37は、共に合成ゴム製である。
【0020】
また、電源部である電池パック19が、連結部14に対して取り付け及び取り外し可能に装着される。電池パック19から電動モータ16に電圧が印加されてモータ軸17が正回転すると、モータ軸17の回転力が第1ギヤ42に伝達される。第1ギヤ42の回転力は、第2ギヤ43を経由して第3ギヤ44に伝達される。
【0021】
また、連結部14内には、制御部15が設けられている。制御部15は、入力ポート、出力ポート、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。また、ハンドル12には、トリガ4及びトリガスイッチ41が設けられており、作業者がトリガ4に操作力を付加するとトリガスイッチ41がオンする。作業者がトリガ4に加えた操作力を解除すると、トリガスイッチ41がオフする。
【0022】
また、
図3に示すように、モータ収容部13のハンドル12と反対側には、ホルダ部24及びマガジン部20が設けられている。マガジン部20は、打撃部30によって打撃される複数本の止具6(
図9参照)を収容可能な板状のベース部材20aを備えている。さらに、マガジン部20は、収容している複数本の止具6を1本ずつ射出路2に供給するフィーダ部20bを備えている。フィーダ部20bによって射出部7の射出路2に送り出された止具6は、
図4に示す下方D1に移動する打撃部30によって打撃される。そして、射出路2の出口である射出口3から射出され、相手材に打ち込まれる。より具体的には、マガジン部20のベース部材20aからフィーダ部20bによって射出路2に送り出された止具6の頭部が、下方D1に移動するドライバブレード32によって打撃される。
【0023】
なお、作業者が、トリガ4に操作力を付加するとトリガスイッチ41がオンし、かつ、プッシュレバー8を相手材に押し付けると、プッシュレバースイッチ9がオンする。すると、制御部15は、電動モータ16に電圧を印加し、モータ軸17を回転させる。モータ軸17の回転力は、減速機18で増幅されて第1ギヤ42に伝達され、第1ギヤ42、第2ギヤ43及び第3ギヤ44が回転する。そして、第1ギヤ42のカムローラと第2ギヤ43のカムローラのうちの少なくとも一方の係合により、打撃部30は待機位置から上昇する。また、第3ギヤ44のカムローラの係合により、ウェイト34は下降する。
【0024】
次いで、第1ギヤ42のカムローラ及び第2ギヤ43のカムローラが共に係合から解放されると、打撃部30はスプリング35の付勢力で下降する。また、第3ギヤ44のカムローラの係合が解放されると、ウェイト34がスプリング35の付勢力で上昇する。ドライバブレード32は、マガジン部20のベース部材20aから射出路2へ到達した1本の止具6を打撃し、止具6は相手材に打ち込まれる。
【0025】
ドライバブレード32が止具6を打撃した後、プランジャ31がプランジャバンパ37に衝突する。プランジャバンパ37は、打撃部30の運動エネルギの一部を吸収する。また、ウェイト34はウェイトバンパ36に衝突する。ウェイトバンパ36はウェイト34の運動エネルギの一部を吸収する。このように、打撃部30が下方D1へ移動して止具6を打撃する際、ウェイト34は、打撃部30が止具6を打撃する際の反動を低減可能である。
【0026】
また、制御部15は、止具6が相手材に打ち込まれた後に、作業者がプッシュレバー8を相手材から離し、かつ、トリガスイッチ41がオフされた後も、電動モータ16を回転させている。そして、打撃部30がスプリング35の付勢力に抗して下死点から上昇し、プランジャ31は、プランジャバンパ37から離間する。制御部15は、打撃部30が待機位置に到達したことを検出すると、電動モータ16を停止させる。
【0027】
次に、打込機1のマガジン部20について詳細に説明する。
【0028】
図4に示すように、マガジン部20は、前後方向(第1方向)B1に延び、かつ板状に形成されたベース部材20aと、前後方向B1に沿って移動可能であり、かつ前後方向B1の一方側に付勢されるフィーダ部20bと、フィーダ部20bの前後方向B1への移動をガイドする
図6に示すレール(ガイド部)20fと、を備えている。ベース部材20aは、止具6を前後方向B1に移動可能な状態で係止可能であり、
図7に示すように、ベース部材20aの前後方向B1における一方側の端部20iは、射出部7に取り付けられ、ベース部材20aの前後方向B1における他方側の端部20jは、止具6が挿入、係止および離脱可能に開放される。また、フィーダ部20bは、前後方向B1への移動時にベース部材20aと係合した止具6と当接する当接状態及び止具6と当接しない非当接状態の間で切替可能となっている。
【0029】
そして、本実施の形態の打込機1は、
図4に示すように、前後方向B1におけるフィーダ部20bの位置を検出する検出部21を有している。なお、
図6に示すように、フィーダ部20bは、レール20fと係合して前後方向B1へ移動する基部20cと、基部20cに取り付けられた当接部20dと、を備えており、検出部21は、基部20cの位置を検出する。打込機1においては、検出部21は、基部20cが検出部21の予め設定された所定箇所に到達したことを検出する。
【0030】
ここで、レール20fは、
図7に示す射出部7に取り付けられている。また、射出部7にはホルダ部24が取り付けられており、検出部21は、このホルダ部24に設けられている。また、
図4に示すように、打撃部30を収容する本体ハウジング11は、射出部7に取り付けられている。さらに、マガジン部20は、ホルダ部24より前後方向B1の他方側(射出部7から遠ざかる後方側)に配置されるハンドルアーム(アーム部)27を有している。そして、ハンドルアーム27は、ハウジング10及びベース部材20aに取り付けられている。
【0031】
図5に示すように、ハンドルアーム27の後方部分には、ベース部材20aが配置される開口部27aが設けられており、この開口部27aから止具6を装填する。すなわち、打込機1は、止具6を打込機1の後方から装填する後ろ込めタイプの打込機1である。
【0032】
また、
図9及び
図10に示すように、ガイドプレート38を有する射出部7に向けて止具6を押圧するフィーダ部20bの当接部20dは、作業者の操作によって、当接状態に対応する第1位置22と、
図11に示す非当接状態に対応する第2位置23との間で移動可能である。
【0033】
そして、当接部20dは、
図8及び
図9に示すように、前後方向B1と交差する上下方向(第2方向)C1に沿って延びる回動軸20gを中心に回動することで、第1位置22と第2位置23との間で移動する。詳細には、当接部20dは後端部20eと連結されているとともに、回動軸20gを中心に回動可能なように基部20cに支持されている。このような当接部20d、後端部20e及び基部20cの構造が、
図10及び
図11に示すように、フィーダ部20bとして、左右方向E1における板状のベース部材20aの両側に設けられている。つまり、フィーダ部20bの構造として、ベース部材20aの両側に後端部20eがハの字型に開いた状態で配置されている。そして、ベース部材20aの両側の後端部20eを内側に向けて摘まむ(押圧する)ことで、両側の当接部20dが回動軸20gを中心に回動する。これにより、ベース部材20aに当接状態となっていた両側の当接部20dが回動して、
図11に示すように、外側に向けて開き、ベース部材20aから離間した状態となる。つまり、フィーダ部20bは、前後方向B1への移動時にベース部材20aと係合した止具6と当接する当接状態及び止具6と当接しない非当接状態の間で切替可能となっている。
【0034】
打込機1において止具6を装填させる際には、
図5に示すハンドルアーム27の開口部27aからベース部材20aに対して止具6を装填する。装填後、作業者が、両側の後端部20eを内側に押圧することで、
図11に示すように、両側の当接部20dが開いて当接部20dとベース部材20aとの間に隙間が形成される。この状態で止具6を当接部20dとベース部材20aとの間の隙間に通して、
図10に示すように、止具6を当接部20dの前方側に配置させる。その後、後端部20eの内側への押圧を解除することで、当接部20dがベース部材20aに接触する状態となり、止具6と当接することが可能になる。
【0035】
次に、
図12に示す検出部21について説明する。打込機1は、前後方向B1に移動するフィーダ部20bの位置を検出する検出部21を有している。検出部21は、電池パック19と電気的に接続されており、電動モータ16の起動の可否を切り替えるスイッチである。
【0036】
検出部21は、
図11に示すフィーダ部20bの一部である押圧部20hに係合可能であり、かつ回動自在に設けられたレバー部21cと、レバー部21cの回動により押圧されて電動モータ16の起動の可否を切り替える検出部本体21aと、を有している。そして、検出部本体21aは、レバー部21cによって押圧される突出部21bを備えている。すなわち、止具6を打込むごとに前方に向かって移動するフィーダ部20bにおいて、
図12(a)に示すように、押圧部20hがレバー部21cを押圧するまでは、突出部21bがレバー部21cによって押されることはなく、検出部本体21a(スイッチ)は、例えば、OFF状態であり、電動モータ16は起動可能な状態(起動可の状態)となっている。つまり、打込まれていない止具6がベース部材20a上にまだ残っていて、打込みを行うことが可能な状態である。
【0037】
一方、
図12(b)に示すように、フィーダ部20bの押圧部20hがレバー部21cを押圧すると、突出部21bがレバー部21cによって押され、検出部本体21a(スイッチ)は、例えば、ON状態となり、電動モータ16は起動しない状態(起動否の状態)となる。本実施の形態の打込機1では、装填されていた全ての止具6が打込まれて止具6が無くなる(0本になる)と、レバー部21cによって突出部21bが押され、検出部本体21a(スイッチ)は、例えば、ON状態となり、電動モータ16が起動しない状態(起動否の状態)となる。この状態では、打込機1は打込みの動作を行うことができない。これにより、打込機1において空打ちを防止することができる。
【0038】
なお、本実施の形態の打込機1では、ベース部材20aに装填された止具6が0本になった時点で検出部本体21a(スイッチ)がフィーダ部20bを検出することが好ましい。そのためには、止具6の1つ分に相当する僅かなフィーダ部20bの移動を検出しなければならず、検出部21によるフィーダ部20bの位置検出の精度を高める必要がある。
【0039】
そこで、検出部21においては、フィーダ部20bの押圧部20hが、検出部本体21aの突出部21bを直接押圧するのではなく、フィーダ部20bの押圧部20hがレバー部21cを押圧し、押圧されたレバー部21cの回動によって検出部本体21aの突出部21bを押圧する構造となっている。これにより、フィーダ部20bの押圧部20hが突出部21bを直接押圧するのに比べて、押圧部20hのレバー部21cに対する押圧量が少なくても突出部21bを押圧することが可能になり、フィーダ部20bの位置検出の精度を高めることができる。
【0040】
また、打込機1には、
図13及び
図14に示すように、ホルダ部24を射出部7に対して前後方向B1の前方側(一方側)へ付勢する弾性体(ホルダ付勢部)25が設けられている。さらに、打込機1には、フィーダ部20bを射出部7に対して前後方向B1の前方側(一方側)へ付勢するゼンマイバネ(フィーダ付勢部)26が設けられている。なお、打込機1には、ホルダ付勢部である弾性体25として、ゴム製のOリングが設けられている。弾性体25は、ハンドルアーム27とホルダ部24との間に介在している。
【0041】
また、ゼンマイバネ26は、一端が射出部7に取り付けられるとともに他端がフィーダ部20bに取り付けられている。そして、ゼンマイバネ26は、フィーダ部20bと射出部7とを近づけるように付勢力を生じさせる弾性体である。
【0042】
つまり、打込機1では、検出部21が取り付けられたホルダ部24が、ハンドルアーム27とホルダ部24との間に介在する弾性体(ゴム製のOリング)25によって後方(ハンドルアーム27側)から前方(射出部7側)に向けて付勢されている。また、フィーダ部20bは、射出部7から後方側に離間した状態となると、ホルダ部24の射出部7側に設けられたゼンマイバネ26によって射出部7に接近するように付勢される。言い換えると、ホルダ部24とフィーダ部20bは、射出部7に近づくように付勢力を受ける。
【0043】
また、
図15に示すように、止具6の上部は、マガジン部20のベース部材20aの上端と、レール20fとの間に配置され、ゼンマイバネ26は、レール20fによってガイドされる基部20cの上部の上方に配置されている。したがって、検出部21は、レール20fよりさらに上方に配置されている。
【0044】
また、打込機1において、フィーダ部20bの位置を高精度に検出するためには、検出部21が取り付けられるホルダ部24や、フィーダ部20bが設けられるベース部材20a等も高精度に位置決めされていることが好ましい。すなわち、ホルダ部24やベース部材20aの取付けのガタツキは、可能な限り抑制する必要がある。
【0045】
そこで、本実施の形態の打込機1は、
図16に示すようなガタ抑制構造を備えている。具体的には、ブレードガイド5とガイドプレート38とはボルトによって固定されている。また、ガイドプレート38とマガジン部20とは溶接によって固定されている。さらに、マガジン部20とハンドルアーム27とはボルトによって固定されている。これにより、ガイドプレート38とブレードガイド5とマガジン部20とハンドルアーム27とが一体となり、コの字状の一体部品として構成されている。
【0046】
そして、ホルダ部24とハンドルアーム27との間にゴム製の弾性体(Oリング)25が設けられていることで、弾性体25の付勢力P1により、検出部21を含むホルダ部24とブレードガイド5が、ガイドプレート38へ向けて前方(射出部7側)へ付勢される。
【0047】
一方、フィーダ部20bの基部20cとブレードガイド5との間にゼンマイバネ26がかけ渡されており、このゼンマイバネ26の付勢力P2により、フィーダ部20bの基部20cとフィーダ部20bの当接部20dとドライバブレード32が、ガイドプレート38へ向けて前方(射出部7側)へ付勢される。つまり、検出部21側の部材とフィーダ部20b側の部材の各々が、ガイドプレート38へ向けて前方へ付勢されているため、前後方向B1のガタツキを抑制することができる。これにより、フィーダ部20bの位置を高精度に検出することが可能になり、止具6の残量を精度良く検出することができる。
図16(a)は、止具6が残っている状態を示しており、止具6とフィーダ部20bの基部20cとフィーダ部20bの当接部20dとドライバブレード32が、ゼンマイバネ26の付勢力P2により、ガイドプレート38へ向けて付勢された状態となっている。
図16(b)は、止具6が0本になった状態を示しており、基部20cの押圧部20hが検出部21のレバー部21cを押圧することで、検出部21は、フィーダ部20bが検出部21のレバー部21cの位置に到達したことを検出する。すなわち、止具6の残量が0本になったことを検出する。
【0048】
以上の構成により、本実施の形態の打込機1では、マガジン部20の構成をより簡単な構成にするとともにマガジン部20に装填された止具6の残量を高精度に検知することが可能になるため、打込機1の作業性を向上させることができる。さらに、打込機1では空打ちを防止することが可能になるため、打込機1の耐久性を向上させることができる。
【0049】
また、検出部21は、回動可能な当接部20dを検出するのではなく、回動しないフィーダ部20bの基部20cを検出するため、検出精度を高めることができる。
【0050】
また、打込機1では、検出部21の設置個所にも工夫が施されている。例えば、検出部21をマガジン部20のベース部材20aに設けようとしても、ベース部材20aには止具6が装填されるため、ベース部材20aに検出部21を取り付けるスペースはない。また、止具6より下方に検出部21を配置しようとすると、検出部21の配線の引き回しが困難になるため、止具6より上方に検出部21を配置することが好ましい。ただし、止具6より上方に位置するレール20fには、可動するフィーダ部20bが取り付けられるため、レール20fに検出部21を取り付けることもできない。
【0051】
そこで、打込機1では、止具6より上方に位置するホルダ部24に検出部21が取り付けられている。さらに、ホルダ部24は、弾性体25によってブレードガイド5に付勢された状態でブレードガイド5に固定されているとともに、レール20fもブレードガイド5に固定されている。すなわち、打込機1では、検出部21が、レール20fが繋がるブレードガイド5に固定されたホルダ部24に取り付けられることで、マガジン部20に設けられる部材を可能な限り少なくしてマガジン部20の構成をより簡単にすることを実現しつつ、フィーダ部20bの位置検出の精度をより高めることができる。
【0052】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、ホルダ付勢部がゴム製のOリングであり、フィーダ付勢部がゼンマイバネの場合を説明したが、ホルダ付勢部やフィーダ付勢部は、他の弾性部材を用いてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…打込機(作業機)、2…射出路、3…射出口、4…トリガ、5…ブレードガイド、6…止具、7…射出部、8…プッシュレバー、9…プッシュレバースイッチ、10…ハウジング、11…本体ハウジング、12…ハンドル、13…モータ収容部、14…連結部、15…制御部、16…電動モータ、17…モータ軸、18…減速機、19…電池パック、20…マガジン部、20a…ベース部材、20b…フィーダ部、20c…基部、20d…当接部、20e…後端部、20f…レール(ガイド部)、20g…回動軸、20h…押圧部、20i,20j…端部、21…検出部、21a…検出部本体、21b…突出部、21c…レバー部、22…第1位置、23…第2位置、24…ホルダ部、25…弾性体(ホルダ付勢部)、26…ゼンマイバネ(フィーダ付勢部)、27…ハンドルアーム(アーム部)、27a…開口部、30…打撃部、31…プランジャ、32…ドライバブレード、33…ガイドシャフト、34…ウェイト、35…スプリング、36…ウェイトバンパ、37…プランジャバンパ、38…ガイドプレート、41…トリガスイッチ、42…第1ギヤ、43…第2ギヤ、44…第3ギヤ
【手続補正書】
【提出日】2024-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出部と、
前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、
前記打撃部を駆動するためのモータと、
第1方向に延び、前記止具を前記射出部に送るマガジン部と、
前記モータ及び前記打撃部を支持する本体ハウジングと、
を有し、
前記マガジン部は、
前記止具を前記第1方向に移動可能な状態で係止可能なベース部材と、
前記第1方向に移動可能であり、かつ前記第1方向の一方側に付勢されるフィーダ部と、
前記フィーダ部の前記第1方向への移動をガイドするガイド部と、
を備え、
前記ベース部材の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が前記ベース部材に係止されるように前記止具を装填可能に開放され、
前記フィーダ部は、前記第1方向への移動時に前記ベース部材に係止された前記止具と当接して前記止具を前記射出部に押圧可能な当接状態及び前記止具と当接しない非当接状態の間で切替可能であり、
前記第1方向における前記フィーダ部の位置を検出する検出部と、
前記第1方向に延び、前記第1方向の一方側端部が前記射出部に接続されるホルダ部と、を有し、
前記検出部は、前記ホルダ部に設けられる、作業機。
【請求項2】
前記打撃部は、前記第1方向と直交する打撃方向に前記止具を打撃し、
前記ホルダ部は、前記打撃方向において前記本体ハウジングと前記ベース部材との間に配置される、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記検出部は、前記第1方向における前記モータの他方側端部よりも一方側に配置される、請求項1または2に記載の作業機。
【請求項4】
前記ホルダ部に設けられ、前記フィーダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するフィーダ付勢部を有する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の作業機。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記ベース部材に対して、前記第1方向と直交する第2方向における一方側に配置され、
前記検出部は、前記ガイド部に対して、前記第2方向における一方側に配置され、
前記フィーダ付勢部は、前記ガイド部に対して、前記第2方向における一方側に配置される、請求項4に記載の作業機。
【請求項6】
前記検出部は、前記ベース部材に対して、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における一方側に配置される、請求項5に記載の作業機。
【請求項7】
前記フィーダ付勢部はゼンマイバネである、請求項4乃至6の何れか1項に記載の作業機。
【請求項8】
前記フィーダ部は、
前記ガイド部と係合して前記第1方向へ移動する基部と、
前記基部に取り付けられ、作業者の操作によって、前記当接状態に対応する第1位置と、前記非当接状態に対応する第2位置との間で移動可能な当接部と、
を備え、
前記検出部は、前記基部の位置を検出する、請求項1乃至7の何れか1項に記載の作業機。
【請求項9】
前記当接部は、前記第1方向と交差する軸線方向に延びる回動軸を中心に回動することで、前記第1位置と前記第2位置との間で移動する、請求項8に記載の作業機。
【請求項10】
前記マガジン部は、前記ホルダ部より前記第1方向の他方側に配置され、前記本体ハウジング及び前記ベース部材に取り付けられるアーム部を有し、
前記ホルダ部は、前記第1方向の一方側が前記射出部に支持されるとともに、前記第1方向の他方側が前記アーム部に支持される、請求項1乃至9の何れか1項に記載の作業機。
【請求項11】
前記アーム部と前記ホルダ部との間に介在し、前記ホルダ部を前記射出部に対して前記第1方向の一方側へ付勢するホルダ付勢部を有する、請求項10に記載の作業機。
【請求項12】
前記検出部は、
前記フィーダ部の一部に係合可能であり、かつ回動自在に設けられたレバー部と、
前記レバー部の回動により押圧されて前記打撃部を動作させる電動モータの起動の可否を切り替える突出部を備えた検出部本体と、
を有する、請求項1乃至11の何れか1項に記載の作業機。
【請求項13】
射出部と、
打撃方向に移動可能であり、前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、
前記打撃方向と直交する第1方向に延び、前記打撃部を駆動するためのモータと、
前記第1方向に延び、前記止具を前記第1方向に移動可能な状態で係止可能なマガジン部と、
前記止具の残量を検出する検出部と、を有し、
前記マガジン部の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が前記マガジン部に係止されるように前記止具を装填可能に開放され、
前記打撃方向における前記モータと前記マガジン部の間にホルダ部を備え、
前記検出部は、前記ホルダ部に設けられる、作業機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
一実施の形態の作業機は、射出部と、前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、前記打撃部を駆動するためのモータと、第1方向に延び、前記止具を前記射出部に送るマガジン部と、前記モータ及び前記打撃部を支持する本体ハウジングと、を有し、前記マガジン部は、前記止具を前記第1方向に移動可能な状態で係止可能なベース部材と、前記第1方向に移動可能であり、かつ前記第1方向の一方側に付勢されるフィーダ部と、前記フィーダ部の前記第1方向への移動をガイドするガイド部と、を備え、前記ベース部材の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が前記ベース部材に係止されるように前記止具を装填可能に開放され、前記フィーダ部は、前記第1方向への移動時に前記ベース部材に係止された前記止具と当接して前記止具を前記射出部に押圧可能な当接状態及び前記止具と当接しない非当接状態の間で切替可能であり、前記第1方向における前記フィーダ部の位置を検出する検出部と、前記第1方向に延び、前記第1方向の一方側端部が前記射出部に接続されるホルダ部と、を有し、前記検出部は、前記ホルダ部に設けられる。
他の実施の形態の作業機は、射出部と、打撃方向に移動可能であり、前記射出部に送られた止具を打撃する打撃部と、前記打撃方向と直交する第1方向に延び、前記打撃部を駆動するためのモータと、前記第1方向に延び、前記止具を前記第1方向に移動可能な状態で係止可能なマガジン部と、前記止具の残量を検出する検出部と、を有し、前記マガジン部の前記第1方向における一方側端部は、前記射出部に取り付けられ、前記第1方向における他方側端部は、前記止具が前記マガジン部に係止されるように前記止具を装填可能に開放され、前記打撃方向における前記モータと前記マガジン部の間にホルダ部を備え、前記検出部は、前記ホルダ部に設けられる。