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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144673
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】毛髪洗浄組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20241003BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20241003BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A61K8/44
A61Q5/02
A61K8/41
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024125854
(22)【出願日】2024-08-01
(62)【分割の表示】P 2023142369の分割
【原出願日】2018-10-12
(31)【優先権主張番号】P 2017199132
(32)【優先日】2017-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000115991
【氏名又は名称】ロート製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 大空
(72)【発明者】
【氏名】望月 佑次
(72)【発明者】
【氏名】山北 夏子
(57)【要約】
【課題】操作性が改善された、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成
物を提供する。
【解決手段】(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並
びに(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並びに(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪洗浄組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、日常的な毛髪の洗浄を行いながら、毛髪の染色効果を付与する技術の開発が進め
られている。このような毛髪洗浄組成物は、利便性の観点から素手での取り扱いが可能に
なるように、染毛料の種類を選択することが好ましい。特許文献1では、所定量の直接染
料及びシスチンビスPG-プロピルシラントリオールとを含有する染毛用化粧料が開示さ
れている。直接染料である酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料などは、種類によっては素
手での取り扱いも可能となるが、染色性は永久的ではない。直接染料を用いたヘアカラー
トリートメントやヘアマニキュアは毛髪を洗浄するたびに徐々に染色性が失われ、数週間
のうちに元の髪色に戻ってしまうことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-075630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、毛髪を洗浄しながら染色を行う技術は、まだ十分に開発がなされていな
い。また、染料は染色したい部位以外に付着すると汚れの原因になることがあり、それを
日常的に使用する毛髪洗浄組成物に含有させるためには、高い汚れ抑制の技術が要求され
る。
【0005】
そこで本発明は、操作性が改善された、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛
髪洗浄組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
染料を含有する毛髪洗浄組成物では、周囲環境への色汚れが問題となる。1回の使用量
が少ないため、収容される容器の吐出口は小さく設計され飛び散りやすい。また、容器の
吐出口から手の平の狭い領域に毛髪洗浄組成物を受ける際や、手の平から毛髪に適用する
際などに毛髪洗浄組成物をこぼしやすい。容器の吐出口から液がたれることによって、毛
髪洗浄組成物が容器を伝って床に接触することも周囲環境への色汚れの一因となりうる。
本発明者らは、このような操作性に関わる問題が、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含
有する毛髪洗浄組成物の、容器に対する濡れ性の低さに起因することを新たに見出した。
【0007】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)
アニオン性界面活性剤、並びに(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗
浄組成物を樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容することにより、毛髪洗浄組成物
利用時の操作性が改善することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、
[1](A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並びに
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物。
[2]前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対し、前記(
A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量が0.0
01~400重量部である、[1]に記載の毛髪洗浄組成物。
[3]更に(C-1)アルコール系防腐剤、(C-2)安息香酸系防腐剤、(D)カチ
オン性ポリマー、(E)シリコーン油、(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニ
ル基を有し、平均付加モル数が1~6であるプロポキシ化アルコール、及び、(G)カフ
ェインからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[1]又は[2]に記載の
毛髪洗浄組成物。
[4]前記(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均付加モル
数が1~6であるプロポキシ化アルコールが、PPG-3カプリリルエーテルである、[
1]~[3]のいずれかに記載の毛髪洗浄組成物。
[5]樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容される、[1]~[4]のいずれか
に記載の毛髪洗浄組成物。
[6]前記樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、(メタ)アクリル酸系重
合体、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、エチレンビニルアルコール共重合体、塩化ビニル、シリコンエラストマー及びウレタ
ンからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[5]に記載の毛髪洗浄組成物

[7]前記容器から泡状で吐出される、[5]又は[6]に記載の毛髪洗浄組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明の毛髪洗浄組成物は、樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容された場合で
あっても、濡れ性を高く維持することができ、利用時の操作性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、特に記載のない限り、略号「POE」はポリオキシエチレンを意味
する。
【0011】
[毛髪洗浄組成物]
本発明の毛髪洗浄組成物は、(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン
性界面活性剤、並びに(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物
である。該組成物は樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容されることによって好適
に使用される。
【0012】
(A-1)両性界面活性剤
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(A-1)両性界面活性剤は、特に制限なく公知のも
のを使用することができる。限定はされないが、(A-1)両性界面活性剤としては、ア
ルキルベタイン系、スルホベタイン系等のベタイン型界面活性剤、アミンオキシド型界面
活性剤又はイミダゾリン型界面活性剤が好ましい。
【0013】
アルキルベタイン系界面活性剤としては、例えば、ヒドロキシアルキル(C12-14)
ヒドロキシエチルサルコシン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン
、ミリスタミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリル
ベタイン、ミリスチルベタイン、ステアリルベタイン、オレイルベタイン、ココベタイン
、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエ
チルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロ
キシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)
カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマカルボキシプロピルベタイン、及び
ラウリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)アルファカルボキシエチルベタイン等が挙げ
られる。
【0014】
スルホベタイン系界面活性剤としては、例えば、ラウラミドプロプルヒドロキシスルタ
イン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホ
ベタイン、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベ
タイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチ
ル)スルホプロピルベタイン等が挙げられる。
【0015】
アミンオキシド型界面活性剤としては、例えば、ラウラミドプロピルアミンオキシド、
ラウリルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
【0016】
イミダゾリン型界面活性剤としては、例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ
ジ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸ナトリウム、ココ
アンホプロピオン酸ナトリウム、ラウラミノプロピオン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0017】
(A-1)両性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい
【0018】
これらの中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(A-1)両性界面活性剤は
、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウラミドプ
ロピルアミンオキシド、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシ
ン、ラウラミドプロピルベタイン及びラウリルベタインからなる群より選択される少なく
とも1種が好ましく、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタ
イン、ラウラミドプロピルアミンオキシド及びヒドロキシアルキル(C12-14)ヒド
ロキシエチルサルコシンからなる群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
【0019】
(A-1)両性界面活性剤の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され得
るが、例えば、組成物全量に対して、40重量%以下とすることができ、30重量%以下
が好ましく、20重量%以下がより好ましく、12重量%以下が更に好ましい。また、(
A-1)両性界面活性剤の総含有量は、例えば、0.01重量%以上とすることができ、
0.1重量%以上が好ましく、0.5重量%以上がより好ましく、1.5重量%以上が更
に好ましい。また、(A-1)両性界面活性剤の総含有量は、例えば、0.01~40重
量%とすることができ、0.1~30重量%が好ましく、0.5~20重量%がより好ま
しく、1.5~12重量%が更に好ましく、1.5~10重量%が特に好ましい。
【0020】
(A-2)アニオン性界面活性剤
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(A-2)アニオン性界面活性剤は、特に制限なく公
知のものを使用することができる。限定はされないが、(A-2)アニオン性界面活性剤
としては、アルキルエーテル酢酸系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤、脂肪酸系界面活
性剤等を含むカルボン酸塩;アルキル硫酸塩系界面活性剤等を含むスルホン酸塩;POE
アルキルエーテル硫酸系界面活性剤等を含む硫酸エステル塩が好ましい。
【0021】
アルキルエーテル酢酸系界面活性剤としては、例えば、ラウレス-4カルボン酸ナトリ
ウム、ラウレス-5カルボン酸ナトリウム、トリセデス-4カルボン酸ナトリウム等のP
OEアルキルエーテル酢酸系界面活性剤、ラウリルグルコールカルボン酸ナトリウム等が
挙げられる。
【0022】
アミノ酸系界面活性剤としては、例えば、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイ
ルメチルタウリンタウリンナトリウム等のタウリン系界面活性剤、ラウロイルメチルアラ
ニンナトリウム、ココイルメチルアラニンナトリウム、ココイルグリシンカリウム、ココ
イルサルコシンナトリウム等のモノカルボン酸系界面活性剤、ココイルグルタミン酸ナト
リウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン等のジカルボン酸系界面活性剤等が
挙げられる。
【0023】
脂肪酸系界面活性剤としては、例えば、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸等の
高級脂肪酸の塩が挙げられ、これら高級脂肪酸のカリウム塩又はナトリウム塩が好ましい
【0024】
アルキル硫酸塩系界面活性剤としては、例えば、ココイルメチルタウリンナトリウム、
オレフィン(C12-16)スルホン酸ナトリウム、オレフィン(C14-16)スルホ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0025】
POEアルキルエーテル硫酸系界面活性剤としては、例えば、ラウレス硫酸ナトリウム
等が挙げられる。
【0026】
(A-2)アニオン性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0027】
これらの中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(A-2)アニオン性界面活
性剤は、ラウレス-4カルボン酸ナトリウム、ココイルメチルアラニンナトリウム、オレ
フィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、
ココイルメチルタウリンタウリンナトリウム及びココイルグルタミン酸トリエタノールア
ミンからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、ラウレス-4カルボン酸ナト
リウム、ココイルメチルアラニンナトリウム及びオレフィン(C14-16)スルホン酸
ナトリウムからなる群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
【0028】
(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定
され得るが、例えば、組成物全量に対して、30重量%以下とすることができ、20重量
%以下が好ましく、10重量%以下がより好ましく、6重量%以下が更に好ましい。また
、(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量は、例えば、0.01重量%以上とするこ
とができ、0.1重量%以上が好ましく、0.5重量%以上がより好ましく、1.5重量
%以上が更に好ましい。また、(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量は、例えば、
0.01~30重量%とすることができ、0.1~20重量%が好ましく、0.5~10
重量%がより好ましく、1.5~6重量%が更に好ましい。
【0029】
(A-1)両性界面活性剤に対する(A-2)アニオン性界面活性剤の含有比率は特に
制限されず、(A-1)両性界面活性剤や(A-2)アニオン性界面活性剤の種類等に応
じて適宜設定される。(A-1)両性界面活性剤に対する(A-2)アニオン性界面活性
剤の含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(A-1)両性界面活性
剤の総含有量1重量部に対して、(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量が、0.0
01~100重量部とすることができ、0.005~10重量部が好ましく、0.01~
5重量部がより好ましく、0.05~3重量部が更に好ましく、0.1~1重量部が特に
好ましい。
【0030】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料は、特に制限
なく公知のものを使用することができる。限定はされないが、(B)塩基性染料としては
、トリメチルアニリニウムクロリド又は芳香族アゾ化合物が好ましい。(B)塩基性染料
は、具体的には塩基性青3、塩基性青6、塩基性青7、塩基性青9、塩基性青26、塩基
性青41、塩基性青47、塩基性青75、塩基性青99、塩基性茶4、塩基性茶16、塩
基性茶17、塩基性橙31、塩基性赤2、塩基性赤22、塩基性赤46、塩基性赤51、
塩基性赤76、塩基性赤118、塩基性黄11、塩基性黄28、塩基性黄57、塩基性黄
87、塩基性紫4、塩基性紫10、塩基性紫11、塩基性紫14、塩基性紫16、塩基性
緑1、塩基性緑4等が挙げられる。(B)塩基性染料は、本発明の効果を顕著に奏する観
点から、特に好ましくは、塩基性青75、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、
塩基性橙31、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性黄87からなる群よ
り選択される少なくとも1種が好ましい。
【0031】
限定はされないが、(B)ニトロ染料としては、p-ニトロアニリン誘導体及び/又はo-
ニトロアニリン誘導体のニトロアニリン誘導体が好ましい。(B)ニトロ染料は、具体的
には、以下のHC染料、HC青2、HC青5、HC青6、HC青9、HC青10、HC青
11、HC青12、HC青13、HC青14、HC橙1、HC橙2、HC橙3、HC赤1
、HC赤3、HC赤7、HC赤10、HC赤11、HC赤13、HC赤14、HC黄2、
HC黄4、HC黄5、HC黄6、HC黄7、HC黄9、HC黄10、HC黄11、HC黄
12、HC黄13、HC黄14、HC黄15、HC紫1、HC紫2、2-アミノ-6-ク
ロロ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-3-ニトロフェノール、4-アミノ-3-ニ
トロフェノール、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノー
ル、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール(RBNともいう)、ヒドロ
キシアントラキノンアミノプロピルメチルモルホリニウムメトサルフェート、3-メチル
アミノ-4-ニトロフェノキシエタノール、2-ニトロ-5-グリセリルメチルアニリン
、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ニトロ-p-フェニレンジ
アミン、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクリン酸及びそれらの
塩等が挙げられる。(B)ニトロ染料は、本発明の効果を顕著に奏する観点から、特に好
ましくは、HC青2、HC橙1、HC橙2、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC黄2、
HC黄4、HC黄9、HC紫1、HC紫2、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノ
ール、2-アミノ-3-ニトロフェノール、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒ
ドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、ヒドロキシアントラキノンアミノプロ
ピルメチルモルホリニウムメトサルフェート、3-メチルアミノ-4-ニトロフェノキシ
エタノール、2-ニトロ-5-グリセリルメチルアニリン、3-ニトロ-p-ヒドロキシ
エチルアミノフェノールからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。本明細書
において、HC染料とは、「HC」を接頭辞として有する公知の染料をいう。
【0032】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0033】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量は、他の成分の種類や量等により適
宜設定され得るが、例えば、組成物全量に対して、5重量%以下とすることができ、4重
量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、2重量%以下が更に好ましい。また
、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量は、例えば、0.0001重量%以
上とすることができ、0.001重量%以上が好ましく、0.005重量%以上がより好
ましく、0.01重量%以上が更に好ましい。また、(B)塩基性染料及び/又はニトロ
染料の総含有量は、例えば、0.0001~5重量%とすることができ、0.001~4
重量%が好ましく、0.005~3重量%がより好ましく、0.01~2重量%が更に好
ましい。
【0034】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(A-1)両性界面活性剤及び/又は
(A-2)アニオン性界面活性剤の含有比率は特に制限されず、(A-1)両性界面活性
剤や(A-2)アニオン性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定される。(B)塩基性染
料及び/又はニトロ染料に対する(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオ
ン性界面活性剤の含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基
性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、(A-1)両性界面活性剤及
び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量が、0.001~400重量部とす
ることができ、0.01~200重量部が好ましく、0.05~150重量部がより好ま
しく、0.1~100重量部が更に好ましく、0.6~15重量部が特に好ましい。
【0035】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(A-1)両性界面活性剤の含有比率
は特に制限されず、(A-1)両性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定される。(B)
塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(A-1)両性界面活性剤の含有比率としては
、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含
有量1重量部に対して、(A-1)両性界面活性剤の総含有量が、0.001~200重
量部とすることができ、0.01~150重量部が好ましく、0.05~100重量部が
より好ましく、0.1~60重量部が更に好ましく、0.6~12重量部が特に好ましい
【0036】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(A-2)アニオン性界面活性剤の含
有比率は特に制限されず、(A-2)アニオン性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定さ
れる。(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(A-2)アニオン性界面活性剤
の含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又
はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量
が、0.001~200重量部とすることができ、0.01~120重量部が好ましく、
0.1~100重量部がより好ましく、0.5~50重量部が更に好ましく、1.5~1
0重量部が特に好ましい。
【0037】
本発明の毛髪洗浄組成物は、更に(C-1)アルコール系防腐剤、(C-2)安息香酸
系防腐剤及び(D)カチオン性ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種を含有
することが好ましい。
【0038】
(C-1)アルコール系防腐剤
(C-1)アルコール系防腐剤としては、本発明の効果を阻害しない範囲において、特
に制限なく公知のものを使用することができる。(C-1)アルコール系防腐剤としては
、分岐又は直鎖の炭化水素鎖を有する鎖状アルコール(好ましくは炭素数2~10)の水
素原子の一部が、他の原子(例えば塩素や臭素などのハロゲン原子)または分子(例えば
ベンジル基やフェニル基など)に置換されている構造である化合物が例示される。(C-
1)アルコール系防腐剤としては、例えば、フェノキシエタノール、クロロブタノール、
フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アルカンジオール、1,2-ペンタン
ジオール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
【0039】
(C-1)アルコール系防腐剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よい。
【0040】
これらの中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(C-1)アルコール系防腐
剤は、フェノキシエタノール、アルカンジオール及びイソプロピルメチルフェノールから
なる群より選択される少なくとも1種が好ましく、フェノキシエタノールからなる群より
選択される少なくとも1種がより好ましい。
【0041】
(C-1)アルコール系防腐剤の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定さ
れ得るが、例えば、組成物全量に対して、6重量%以下とすることができ、4重量%以下
が好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下が更に好ましい。また、(C-
1)アルコール系防腐剤の総含有量は、例えば、0.0001重量%以上とすることがで
き、0.001重量%以上が好ましく、0.005重量%以上がより好ましく、0.01
重量%以上が更に好ましい。また、(C-1)アルコール系防腐剤の総含有量は、例えば
、0.0001~6重量%とすることができ、0.001~4重量%が好ましく、0.0
05~2重量%がより好ましく、0.01~1重量%が更に好ましい。
【0042】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(C-1)アルコール系防腐剤の含有
比率は特に制限されず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設
定される。(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(C-1)アルコール系防腐
剤の含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/
又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、(C-1)アルコール系防腐剤の総含有量
が、0.0001~5重量部とすることができ、0.0005~4重量部が好ましく、0
.001~3重量部がより好ましく、0.005~2重量部が更に好ましく、0.01~
1重量部が特に好ましい。
【0043】
(C-2)安息香酸系防腐剤
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(C-2)安息香酸系防腐剤は、本発明の効果を阻害
しない範囲において、特に制限なく公知のものを使用することができる。限定はされない
が、(C-2)安息香酸系防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル(例え
ば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピ
ル、パラオキシ安息香酸ブチルなど)、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0044】
(C-2)安息香酸系防腐剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0045】
これらの中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(C-2)安息香酸系防腐剤
は、パラオキシ安息香酸エステルが好ましく、パラオキシ安息香酸メチル及び/又はパラ
オキシ安息香酸エチルがより好ましく、パラオキシ安息香酸メチルが更に好ましい。
【0046】
(C-2)安息香酸系防腐剤の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され
得るが、例えば、組成物全量に対して、6重量%以下とすることができ、4重量%以下が
好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下が更に好ましい。また、(C-2
)安息香酸系防腐剤の総含有量は、例えば、0.0001重量%以上とすることができ、
0.001重量%以上が好ましく、0.005重量%以上がより好ましく、0.01重量
%以上が更に好ましい。また、(C-2)安息香酸系防腐剤の総含有量は、例えば、0.
0001~6重量%とすることができ、0.001~4重量%が好ましく、0.005~
2重量%がより好ましく、0.01~1重量%が更に好ましい。
【0047】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(C-2)安息香酸系防腐剤の含有比
率は特に制限されず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設定
される。(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(C-2)安息香酸系防腐剤の
含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又は
ニトロ染料の総含有量1重量部に対して、(C-2)安息香酸系防腐剤の総含有量が、0
.0001~5重量部とすることができ、0.0005~4重量部が好ましく、0.00
1~3重量部がより好ましく、0.005~2重量部が更に好ましく、0.01~1重量
部が特に好ましい。
【0048】
(D)カチオン性ポリマー
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(D)カチオン性ポリマーは、本発明の効果を阻害し
ない範囲において、特に制限なく公知のものを使用することができる。限定はされないが
、(D)カチオン性ポリマーとしては、多糖系カチオン性ポリマー、ジメチルジアリルア
ンモニウムクロリド系カチオン性ポリマー及びアクリル酸系カチオン性ポリマーであるこ
とが好ましい。例えば、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化澱粉誘導体、カチオン
化グアーガム誘導体、カチオン化ムコ多糖誘導体、カチオン化微生物由来ポリマー、ジア
リル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライ
ド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニ
ルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピ
ロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルア
クリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレング
リコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチ
レントリアミン共重合体、ジアリル四級アンモニウム塩/ビニルポリピロリドン/ビニル
イミダゾール共重合体等が挙げられる。
【0049】
好ましい(D)カチオン性ポリマーとしては、例えば、塩化トリメチルアンモニオヒド
ロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム-10(カチナールHC
-200(登録商標):東邦化学工業社製)、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム共重合体(ポリクオタニウム-22(マーコート280(登録商標)、マーコート
280SD(登録商標)、マーコート281(登録商標)、マーコート295(登録商標
):日本ルーブリゾール社製)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルア
ンモニウム共重合体(ポリクオタニウム-39(マーコートplus3330(登録商標
)、マーコート3330DRY(登録商標)、マーコート3330PR(登録商標)、マ
ーコート3331PR(登録商標)、マーコートplus3331(登録商標)、マーコ
ート3333(登録商標)、マーコート3940(登録商標):日本ルーブリゾール社製
)、アクリル酸メチル・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニ
ウム酸共重合体(ポリクオタニウム-47(マーコート2001(登録商標):日本ルー
ブリゾール社製)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメ
チルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム-53(マーコート2003(登録商標)
、マーコート5300(登録商標):日本ルーブリゾール社製)、塩化ジメチルジアリル
アンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-7(マーコート2200(
登録商標)、マーコート550(登録商標)、マーコート550PR(登録商標)、マー
コート740(登録商標):日本ルーブリゾール社製)、アクリル酸・塩化メタクリルア
ミドプロピルジメチルアンモニウム・ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム共重合
体(ポリクオタニウム-74)、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-49、ポリク
オタニウム-51、ポリクオタニウム-61、ポリクオタニウム-64、(メタクリロイル
オキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー(ユカフォーマー
SM(登録商標)、ユカフォーマー301(登録商標)、ユカフォーマー202(登録商
標)、ユカフォーマーR205(登録商標):三菱化学社製)、(オクチルアクリルアミ
ド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー(ア
ンフォマーSH-30(登録商標)、アンフォマー28-4910(登録商標):アクゾ
ノーベル社製)、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、キサンタンヒドロキシ
プロピルトリモニウムクロリド、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン等が挙げ
られる。
【0050】
(D)カチオン性ポリマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい
【0051】
中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(D)カチオン性ポリマーは、ポリク
オタニウム-7、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-22及びポリクオタニウ
ム-39、カチオン化セルロース誘導体及びカチオン化性澱粉誘導体からなる群より選択
される少なくとも1種が好ましく、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、ポ
リクオタニウム-22、カチオン化セルロース誘導体及びカチオン化性澱粉誘導体からな
る群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
【0052】
(D)カチオン性ポリマーの総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され得
るが、例えば、組成物全量に対して、10重量%以下とすることができ、5重量%以下が
好ましく、3重量%以下がより好ましく、1.5重量%以下が更に好ましい。また、(D
)カチオン性ポリマーの総含有量は、例えば、0.001重量%以上とすることができ、
0.005重量%以上が好ましく、0.01重量%以上がより好ましく、0.05重量%
以上が更に好ましい。また、(D)カチオン性ポリマーの総含有量は、例えば、0.00
1~10重量%とすることができ、0.005~5重量%が好ましく、0.01~3重量
%がより好ましく、0.05~1.5重量%が更に好ましい。
【0053】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(D)カチオン性ポリマーの含有比率
は特に制限されず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設定さ
れる。(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(D)カチオン性ポリマーの含有
比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又はニト
ロ染料の総含有量1重量部に対して、(D)カチオン性ポリマーの総含有量が、0.00
01~5重量部とすることができ、0.0005~4重量部が好ましく、0.001~3
重量部がより好ましく、0.005~2重量部が更に好ましく、0.01~1重量部が特
に好ましい。
【0054】
(E)シリコーン油
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(E)シリコーン油は、本発明の効果を阻害しない範
囲において、特に制限なく公知のものを使用することができる。限定はされないが、(E
)シリコーン油としては、環構造の有無や、ケイ素原子に結合した有機置換基の種類によ
り、鎖状シリコーン油、環状シリコーン油、変性シリコーン油に分類される。鎖状シリコ
ーン油及び環状シリコーン油では、メチル基、フェニル基、水素原子を置換基として有し
ており、変性シリコーン油はその他の有機置換基を有している。
【0055】
限定はされないが、鎖状シリコーン油としては、例えば、一般式(CHSiO-
[(CHSiO]-Si(CH(n=0~5)で表される直鎖状ジメチル
ポリシロキサン、平均重合度が650~7000である高重合メチルポリシロキサン、ジ
フェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンのようなメチルフェニル
ポリシロキサン、メチルトリメチコン([(CHSiO]SiCH)、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等が挙げられる。
【0056】
限定はされないが、環状シリコーン油としては、例えば、メチルシクロテトラシロキサ
ンのようなメチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン(シクロペンタシロキサン)、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン等が挙げられる。
【0057】
限定はされないが、変性シリコーン油としては、例えば、アミノプロピルメチルシロキ
サン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチル
シロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサ
ン共重合体のようなアミノ変性シリコーン油、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シ
リコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性
シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコ
ーン等が挙げられる。
【0058】
(E)シリコーン油は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0059】
中でも、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(E)シリコーン油は、鎖状シリコー
ン油、環状シリコーン油、及び変性シリコーン油からなる群より選択される少なくとも1
種が好ましく、鎖状シリコーン油がより好ましく、平均重合度1~3の直鎖状ジメチルポ
リシロキサン及び平均重合度が650~20000である高重合メチルポリシロキサンか
らなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましく、平均重合度が650~1500
0である高重合メチルポリシロキサンが特に好ましい。
【0060】
(E)シリコーン油の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され得るが、
例えば、組成物全量に対して、10重量%以下とすることができ、6重量%以下が好まし
く、3重量%以下がより好ましく、1.5重量%以下が更に好ましい。また、(E)シリ
コーン油の総含有量は、例えば、0.01重量%以上とすることができ、0.05重量%
以上が好ましく、0.1重量%以上がより好ましく、0.15重量%以上が更に好ましい
。また、(E)シリコーン油の総含有量は、例えば、0.01~10重量%とすることが
でき、0.05~6重量%が好ましく、0.1~3重量%がより好ましく、0.15~1
.5重量%が更に好ましい。
【0061】
(A-1)両性界面活性剤に対する(E)シリコーン油の含有比率は特に制限されず、
(A-1)両性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定される。(A-1)両性界面活性剤
に対する(E)シリコーン油の含有比率としては、本発明の効果を顕著に奏する観点から
、(A-1)両性界面活性剤の総含有量1重量部に対して、(E)シリコーン油の総含有
量が、0.01~200重量部とすることができ、0.01~150重量部が好ましく、
0.05~100重量部がより好ましく、0.1~80重量部が更に好ましく、0.1~
50重量部が特に好ましい。
【0062】
(A-2)アニオン性界面活性剤に対する(E)シリコーン油の含有比率は特に制限さ
れず、(A-2)アニオン性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定される。(A-2)ア
ニオン性界面活性剤に対する(E)シリコーン油の含有比率としては、本発明の効果を顕
著に奏する観点から、(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量1重量部に対して、(
E)シリコーン油の総含有量が、0.01~200重量部とすることができ、0.01~
100重量部が好ましく、0.05~80重量部がより好ましく、0.1~40重量部が
更に好ましく、0.1~20重量部が特に好ましい。
【0063】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(E)シリコーン油の含有比率は特に
制限されず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設定される。
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(E)シリコーン油の含有比率としては
、本発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含
有量1重量部に対して、(E)シリコーン油の総含有量が、0.001~1000重量部
とすることができ、0.005~800重量部が好ましく、0.01~600重量部がよ
り好ましく、0.05~400重量部が更に好ましく、0.1~100重量部が特に好ま
しい。
【0064】
(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均付加モル数が1~6
であるプロポキシ化アルコール
本発明の毛髪洗浄組成物に用いる(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基
を有し、平均付加モル数が1~6であるプロポキシ化アルコールは、本発明の効果を阻害
しない範囲において、特に制限なく公知のものを使用することができる。
【0065】
限定はされないが、(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均
付加モル数が1~6であるプロポキシ化アルコールとしては、例えば、下記式(1)で表
される構造を有する。
【0066】
【化1】
【0067】
上記式(1)において、Rは、炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を示し、
平均付加モル数nが1~6を示す。
【0068】
限定はされないが、(F)成分としては、例えば、PPG-2カプリリルエーテル、P
PG-3カプリリルエーテル、PPG-4カプリリルエーテル、PPG-2ラウリルエー
テル、PPG-3ラウリルエーテル、PPG-4ラウリルエーテル、PPG-2ミリスチ
ルエーテル、PPG-3ミリスチルエーテル、PPG-4ミリスチルエーテル等が挙げら
れる。これらの(F)成分のうち、本願発明の効果を顕著に奏する観点から、PPG-3
カプリリルエーテルが好ましい。なお、略号「PPG」は、ポリプロピレングリコールを
意味し、PPG-3は、ポリプロピレングリコール単位の平均付加モル数が、3であるこ
とを示す。
【0069】
(F)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0070】
(F)成分の総含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され得るが、例えば、
組成物全量に対して、10重量%以下とすることができ、5重量%以下が好ましく、3重
量%以下がより好ましく、1.5重量%以下が更に好ましい。また、(F)成分の総含有
量は、例えば、0.01重量%以上とすることができ、0.05重量%以上が好ましく、
0.1重量%以上がより好ましく、0.2重量%以上が更に好ましい。また、(F)成分
の総含有量は、例えば、0.01~10重量%とすることができ、0.05~5重量%が
好ましく、0.1~3重量%がより好ましく、0.2~1.5重量%が更に好ましい。
【0071】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(F)成分の含有比率は特に制限され
ず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設定される。(B)塩
基性染料及び/又はニトロ染料に対する(F)成分の含有比率としては、本発明の効果を
顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対
して、(F)成分の総含有量が、0.01~1000重量部とすることができ、0.1~
500重量部が好ましく、0.2~100重量部がより好ましく、0.3~80重量部が
更に好ましく、0.4~50重量部が特に好ましい。
【0072】
(G)カフェイン
本明細書において、(G)カフェインとは、カフェイン(1,3,7-トリメチルキサン
チン)又はカフェインとテオフィリンやテオブロミン等のカフェイン誘導体との混合物を
示す。カフェインは、カフェインを含有する茶葉、コーヒー豆、ガラナ、ココア等から抽
出して得ることができる。抽出されたカフェインは、そのまま用いても、希釈液又は濃縮
液として用いても良い。カフェインは、合成品を用いる事も可能である。カフェインは市
販品を用いることも可能である。カフェインの市販品としては、例えば商品名:無水カフ
ェイン(静岡カフェイン工業所製)等が挙げられる。
【0073】
(G)カフェインの含有量は、他の成分の種類や量等により適宜設定され得るが、例え
ば、組成物全量に対して、2.5重量%以下とすることができ、2重量%以下が好ましく
、1.5重量%以下がより好ましく、1重量%以下が更に好ましい。また、(G)カフェ
インの含有量は、例えば、0.001重量%以上とすることができ、0.005重量%以
上が好ましく、0.01重量%以上がより好ましく、0.05重量%以上が更に好ましい
。また、(G)カフェインの含有量は、例えば、0.001~2.5重量%とすることが
でき、0.005~2重量%が好ましく、0.01~1.5重量%がより好ましく、0.
05~1重量%が更に好ましい。
【0074】
(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(G)カフェインの含有比率は特に制
限されず、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の種類等に応じて適宜設定される。(
B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に対する(G)カフェインの含有比率としては、本
発明の効果を顕著に奏する観点から、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量
1重量部に対して、(G)カフェインの含有量が、0.001~30重量部とすることが
でき、0.005~25重量部が好ましく、0.01~20重量部がより好ましく、0.
05~20重量部が更に好ましい。
【0075】
本発明の毛髪洗浄組成物は、更に水を含有していてもよい。本発明に用いられる水は、
通常配合される品質のものであればよく、蒸留水であっても、イオン交換水であっても、
精製水であってもよい。
【0076】
水の含有量としては、通常の毛髪洗浄組成物に含まれる水の含有量と同程度の範囲が挙
げられる。水を加えることで、毛髪洗浄組成物を使用しやすい粘度等に調整することがで
きる。従って、水の含有量としては、他の成分の種類や量等により適宜設定され得るが、
例えば、組成物全量に対して、30~99重量%とすることができ、35~98重量%が
好ましく、40~95重量%がより好ましく、45~92重量%が更に好ましく、50~
90重量%が特に好ましい。
【0077】
[他の成分]
本発明の毛髪洗浄組成物には、通常、毛髪洗浄組成物に使用されている他の成分を配合
することができる。他の成分としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、エチレングリ
コールジステアレート、エチレングリコールモノステアレート等の懸濁剤、プロピレング
リコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、尿素等の保湿剤、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
、メチルセルロース、高級アルコール、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、カチ
オン化セルロース、天然高分子類等の粘度調整剤、ヤシ油、ツバキ油、アボガド油、ラノ
リン誘導体等の油性成分、エチレンジアミン四酢酸またはその塩、ヒドロキシエタンジホ
スホン酸またはその塩等のキレート剤、トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌
剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、塩化ナトリウム等の
塩類、その他、パール化剤、スクラブ剤、1-メントール等の冷感剤、蛋白誘導体、動物
抽出エキス、植物エキス、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗フケ剤、殺菌剤が
挙げられる。これらの他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合する
ことができる。
【0078】
[pH]
本発明の毛髪洗浄組成物のpHは、通常の毛髪洗浄組成物で用いられている範囲であれ
ば特に制限されない。毛髪洗浄組成物のpHとしては、例えば、4.0~9.5とするこ
とができ、4.0~9.0が好ましく、4.5~9.0がより好ましく、4.5~8.5
が更に好ましく、5.0~8.5が特に好ましい。
【0079】
[容器]
本発明の毛髪洗浄組成物は、樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容されることが
好ましい。
【0080】
該容器は、本発明の毛髪洗浄組成物と接する部分の一部又は全部が樹脂及び/又はアル
ミで形成されていることが好ましい。本明細書において、毛髪洗浄組成物と接する部分は
、容器の最内層に限られず、毛髪洗浄組成物を容器から出した際に付着する可能性がある
部分であってもよい。例えば、樹脂及び/又はアルミを含有する容器が穴あき中栓(ノズ
ル)を有する容器の場合、穴あき中栓部分のみが樹脂及び/又はアルミで形成されていて
もよく、穴あき中栓以外の収容部分等が樹脂及び/又はアルミで形成されていてもよく、
また、容器全体が樹脂及び/又はアルミで形成されていてもよい。
【0081】
本発明の毛髪洗浄組成物は、樹脂及び/又はアルミと接触した場合の濡れ性が高く(接
触角が低く)、容器からの吐出時に飛び散りにくく、容器の外面に付着した場合であって
も、流れ落ちにくい。本発明によれば、毛髪洗浄組成物が容器から流れ落ちる前に拭き取
る等の対応が可能となるため、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成
物であっても、周囲環境への色汚れが顕著に改善される。
【0082】
容器に用いられる樹脂としては、通常の毛髪洗浄組成物で用いられている材質であれば
特に制限されない。本発明の効果を顕著に奏する観点から、容器に用いられる樹脂は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
、ポリアリレート、ポリカーボネート、(メタ)アクリル酸系重合体、ポリスチレン、ア
クリロニトリルブタジエンスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアル
コール共重合体、塩化ビニル、シリコンエラストマー及びウレタンからなる群より選択さ
れる少なくとも1種を含有することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート及びポリカーボネー
トからなる群より選択される少なくとも1種を含有することがより好ましい。
【0083】
毛髪洗浄組成物の容器に関し、限定はされないが、詰め替え用容器においてアルミを利
用してもよい。毛髪洗浄組成物の詰め替え時は、吐出量が多く、吐出速度も速いため、適
切に詰め替え作業を行うことができずに、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛
髪洗浄組成物をこぼしてしまい、周囲環境への色汚れが問題となることがある。本発明に
よれば、毛髪洗浄組成物が容器から流れ落ちる前に拭き取る等の対応が可能となるため、
塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物であっても、周囲環境への色
汚れが顕著に改善される。
【0084】
樹脂及び/又はアルミを含有する容器において、樹脂及び/又はアルミの重量は、限定
はされないが、容器の全重量に対して、例えば、50重量%以上とすることができ、60
重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましい。
【0085】
容器の形状及び容量は、通常の毛髪洗浄組成物で用いられている形状及び容量であれば
特に制限されない。容器の容量は、例えば、10~2000mLとすることができ、50
~1500mLが好ましく、100~1200mLがより好ましく、200~1000m
Lが更に好ましい。
【0086】
容器の吐出口の形状や孔径は、通常の毛髪洗浄組成物で用いられているであれば特に制
限されない。容器の吐出口の孔径は、例えば、1mm~5mmとすることができ、2mm
~3mmが好ましい。
【0087】
本発明の毛髪洗浄組成物は、容器からの吐出の際の飛び散りを低減する観点から、泡状
で吐出されることが好ましい。泡状で吐出するための容器の形状としては、毛髪洗浄組成
物で通常用いられている形状であれば特に制限されない。泡状で吐出するための容器の形
状としては、例えば、軟質容器の胴部を手指で押圧することにより泡を吐出するスクイズ
フォーマーやポンプ機構を備えたキャップの頭を手指で押圧することにより泡を吐出する
ポンプフォーマー等が挙げられる。
【0088】
[毛髪洗浄組成物の使用及び染色]
本発明の毛髪洗浄組成物は、通常の毛髪洗浄組成物(シャンプー)と同様に用いて毛髪
を洗浄し、且つ、染色することができる。例えば、本発明の毛髪洗浄組成物を毛髪に塗布
し、泡立てた後、一定時間放置して、その後すすいで毛髪を乾かすことで洗浄・染色を行
うことができる。また、例えば、本発明の毛髪洗浄組成物を泡立てた後、毛髪に塗布し、
その後すすぐことで洗浄・染色を行うことも可能である。本発明の毛髪洗浄組成物は、泡
弾性が高いため、髪に広がりやすく、行き渡りやすい。よって、本発明の毛髪洗浄組成物
を用いることにより、染色のムラを改善することが可能となる。
【0089】
[用途]
塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物が容器から吐出され、手の
平に受ける際に、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料がこぼれやすく、床や毛髪以外
の人体が染色されてしまいやすいことが新たに見出された。本発明の毛髪洗浄組成物は、
容器からの吐出の際の飛び散り、吐出の際に液がたれて容器を伝って流れ落ちること(液
出損失)を低減することができるため、塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪
洗浄組成物が意図しない人体の部分や床などの周囲環境に付着することを防止することが
できる。よって、特に本発明の毛髪洗浄組成物は、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染
料による色汚れを低減するために好ましく用いられる。限定はされないが、本発明の毛髪
洗浄組成物は、泡状で吐出されることにより、(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料に
よる色汚れを更に低減することが可能となる。染料を含有する毛髪洗浄組成物では、周囲
環境への色汚れが問題となる。
【0090】
本発明は、以下の態様でもあり得る。
(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並びに(B)
塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物;
前記(A-1)両性界面活性剤が、アルキルベタイン系、スルホベタイン系等のベタイ
ン型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤及びイミダゾリン型界面活性剤からなる群
より選択される少なくとも1種である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(A-1)両性界面活性剤が、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒ
ドロキシスルタイン、ラウラミドプロピルアミンオキシド、ヒドロキシアルキル(C12
-14)ヒドロキシエチルサルコシン、ラウラミドプロピルベタイン及びラウリルベタイ
ンからなる群より選択される少なくとも1種である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(A-2)アニオン性界面活性剤が、アルキルエーテル酢酸系界面活性剤、アミノ
酸系界面活性剤、脂肪酸系界面活性剤、アルキル硫酸塩系界面活性剤、及びPOEアルキ
ルエーテル硫酸系界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種である、上記毛髪
洗浄組成物;
前記(A-2)アニオン性界面活性剤が、ラウレス-4カルボン酸ナトリウム、ココイ
ルメチルアラニンナトリウム、オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム、ラウ
ロイルメチルアラニンナトリウム、ココイルメチルタウリンタウリンナトリウム及びココ
イルグルタミン酸トリエタノールアミンからなる群より選択される少なくとも1種である
、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料が、トリメチルアニリニウムクロリド及び/又は芳香族アゾ化合
物である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料が、塩基性青75、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17
、塩基性橙31、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性黄57、及び塩基性黄87からな
る群より選択される少なくとも1種である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)ニトロ染料が、p-ニトロアニリン誘導体及び/又はo-ニトロアニリン誘導体
のニトロアニリン誘導体である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)ニトロ染料が、HC青2、HC橙1、HC橙2、HC赤1、HC赤3、HC
赤7、HC黄2、HC黄4、HC黄9、HC紫1、HC紫2、2-アミノ-6-クロロ-
4-ニトロフェノール、2-アミノ-3-ニトロフェノール、4-アミノ-3-ニトロフ
ェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、ヒドロキシアントラ
キノンアミノプロピルメチルモルホリニウムメトサルフェート、3-メチルアミノ-4-
ニトロフェノキシエタノール、2-ニトロ-5-グリセリルメチルアニリン、及び3-ニ
トロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノールからなる群より選択される少なくとも1種
である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(A-1)両性界面活性剤の総含有量が、0.01~40重量%である、上記毛髪
洗浄組成物;
前記(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量が、0.01~30重量%である、上
記毛髪洗浄組成物;
前記(A-1)両性界面活性剤の総含有量1重量部に対して、前記(A-2)アニオン
性界面活性剤の総含有量が、0.001~100重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量が、0.0001~5重量%で
ある、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対し、前記(A-1
)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量が0.001~
400重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
更に(C-1)アルコール系防腐剤、(C-2)安息香酸系防腐剤、(D)カチオン性
ポリマー、(E)シリコーン油、(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を
有し、平均付加モル数が1~6であるプロポキシ化アルコール、及び、(G)カフェイン
からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、上記毛髪洗浄組成物;
前記(C-1)アルコール系防腐剤が、フェノキシエタノール、アルカンジオール及び
イソプロピルメチルフェノールからなる群より選択される少なくとも1種である、上記毛
髪洗浄組成物;
前記(C-2)安息香酸系防腐剤が、パラオキシ安息香酸エステルである、上記毛髪洗
浄組成物;
前記(D)カチオン性ポリマーが、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、
ポリクオタニウム-22及びポリクオタニウム-39、カチオン化セルロース誘導体及び
カチオン化性澱粉誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、上記毛髪洗浄
組成物;
前記(E)シリコーン油が、鎖状シリコーン油、環状シリコーン油、及び変性シリコー
ン油からなる群より選択される少なくとも1種である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均付加モル数が1
~6であるプロポキシ化アルコールが、下記式(1)で表される、上記毛髪洗浄組成物;
【0091】
【化2】
(上記式(1)において、Rは、炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を示し
、平均付加モル数nが1~6を示す。);
前記(F)炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均付加モル数が1
~6であるプロポキシ化アルコールが、PPG-3カプリリルエーテルである、上記毛髪
洗浄組成物;
前記(C-1)アルコール系防腐剤の総含有量が、0.0001~6重量%である、上
記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(C-
1)アルコール系防腐剤の総含有量が、0.0001~5重量部である、上記毛髪洗浄組
成物;
前記(C-2)安息香酸系防腐剤の総含有量が、0.0001~6重量%である、上記
毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(C-
2)安息香酸系防腐剤の総含有量が、0.0001~5重量部である、上記毛髪洗浄組成
物;
前記(D)カチオン性ポリマーの総含有量が、0.001~10重量%である、上記毛
髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(D)
カチオン性ポリマーの総含有量が、0.0001~5重量部である、上記毛髪洗浄組成物

前記(E)シリコーン油の総含有量が、0.01~10重量%である、上記毛髪洗浄組
成物;
前記(A-1)両性界面活性剤の総含有量1重量部に対して、前記(E)シリコーン油
の総含有量が、0.01~200重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(A-2)アニオン性界面活性剤の総含有量1重量部に対して、前記(E)シリコ
ーン油の総含有量が、0.01~200重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(E)
シリコーン油の総含有量が、0.001~1000重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(F)成分の総含有量が、0.01~10重量%である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(F)
成分の総含有量が、0.01~1000重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
前記(G)カフェインの含有量が、0.001~2.5重量%である、上記毛髪洗浄組
成物;
前記(B)塩基性染料及び/又はニトロ染料の総含有量1重量部に対して、前記(G)
カフェインの含有量が、0.001~30重量部である、上記毛髪洗浄組成物;
更に水を含有する、上記毛髪洗浄組成物;
前記水の含有量が、30~99重量%である、上記毛髪洗浄組成物;
樹脂及び/又はアルミを含有する容器に収容される、上記毛髪洗浄組成物;
前記容器は、本発明の毛髪洗浄組成物と接する部分の一部又は全部が樹脂及び/又はア
ルミで形成されている上記毛髪洗浄組成物;
前記樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、(メタ)アクリル酸系重合体、
ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エ
チレンビニルアルコール共重合体、塩化ビニル、シリコンエラストマー及びウレタンから
なる群より選択される少なくとも1種を含有する、上記毛髪洗浄組成物;
前記容器が、詰め替え用容器である、上記毛髪洗浄組成物;
前記容器の吐出口の孔径が、1mm~5mmである、上記毛髪洗浄組成物;
染色ムラの改善用である、上記毛髪洗浄組成物;
周囲環境への色汚れ低減用である、上記毛髪洗浄組成物;
前記容器から泡状で吐出される、上記毛髪洗浄組成物;
【0092】
本発明は、以下の態様でもあり得る。
(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並びに(B)
塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物を、樹脂及び/又はアルミを
含有する容器に収容する工程を有する、容器に対する濡れ性の低減、及び/又は、周囲環
境への色汚れ低減方法。
【0093】
本発明は、以下の態様でもあり得る。
(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤、並びに(B)
塩基性染料及び/又はニトロ染料を含有する毛髪洗浄組成物を、毛髪に適用させる工程を
有する、染色ムラの改善方法。
【実施例0094】
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0095】
[試験例1:濡れ性試験(1)]
表1に示す試験液を常法で調製し、接触角計を用いて、ポリエチレン含有樹脂に対する
各試験液の接触角を測定した。具体的には、板状(1辺20mmで厚さ約2mmの正四角
柱)のポリエチレン含有樹脂(高密度ポリエチレン、HDPE)を接触角計のステージの
上に置き、接触角計のディスペンサに試験液をセットした。室温下で試験液の液滴をポリ
エチレン含有樹脂上に着滴させ、接触角を測定した。各試験液について3回測定した。
【0096】
接触角の測定条件は以下の通りである。
使用機器:接触角計DM-501及び解析ソフト(いずれも協和界面科学株式会社製)
測定法:液滴法
液滴量:0.8μl
計測時間:着滴から500m秒後
接触角計算方法:θ/2法
【0097】
測定した接触角の平均値を算出し、下記[式1]により、比較例1-1に対する濡れ性
改善率を算出した。結果は表1に併せて示した。
【0098】
[式1]
濡れ性改善率(%)={1-(各試験液の接触角の平均値/比較例1-1の接触角の平
均値)}×100
【0099】
【表1】
【0100】
表1に示される通り、比較例1-1に対して、各実施例の試験液では、樹脂と接触した
場合の濡れ性が改善されていることが確認された。よって、本発明の毛髪洗浄組成物は、
このような樹脂を含有する容器からの吐出時に飛び散りにくく、容器の外面に付着した場
合であっても、流れ落ちにくいことが推測され、周囲環境への色汚れが顕著に改善される
【0101】
[試験例2:濡れ性試験(2)]
表2に示す試験液を常法で調製し、試験例1と同様の方法で接触角を求めた。濡れ性改
善率の算出は、下記[式2]により行った。結果は表2に併せて示した。
【0102】
[式2]
濡れ性改善率(%)={1-(各試験液の接触角の平均値/比較例2-1の接触角の平
均値)}×100
【0103】
【表2】
【0104】
表2に示される通り、比較例2-1に対して、各実施例の試験液では、樹脂と接触した
場合の濡れ性が改善されていることが確認された。よって、本発明の毛髪洗浄組成物は、
このような樹脂を含有する容器からの吐出時に飛び散りにくく、容器の外面に付着した場
合であっても、流れ落ちにくいことが推測され、周囲環境への色汚れが顕著に改善される
【0105】
[試験例3:濡れ性試験(3)]
表3に示す試験液を常法で調製し、高密度ポリエチレン(HDPE、1辺20mmで厚
さ約2mmの正四角柱)に加えてポリエチレンテレフタレート(PET、1辺20mmで
厚さ約2mmの正四角柱)、ポリプロピレン(PP、1辺20mmで厚さ約2mmの正四
角柱)、アルミ含有材質(1辺20mmで厚さ約2umのシート)に対する各試験液の接
触角を測定したことを除いては、試験例1と同様の方法で接触角を求めた。濡れ性改善率
の算出は、下記[式3]により行った。結果は表3に併せて示した。
【0106】
[式3]
濡れ性改善率(%)={1-(各試験液の接触角の平均値/参考例3-1の接触角の平
均値)}×100
【0107】
【表3】
【0108】
表3に示される通り、PE含有樹脂を用いた参考例3-1と同様に、PET、PP又は
アルミ含有樹脂を用いた各実施例の試験液においても、濡れ性が改善されていることが確
認された。
【0109】
[試験例4:液出損失試験]
表4に示す試験液を常法で調製し、200mL容量のポリエチレン含有樹脂(HDPE
)に40gを充填した。該容器は、底面は長径5cm、短径3cmの楕円で、高さ14c
mの細口円柱ボトルであり、直径2.8cmの細口部に、直径5mmの吐出口を備える。
容器の吐出口が上を向くように正立した状態から、約100度の角度に静かに傾けた。試
験液が吐出した後、吐出口が上を向くように容器の傾きを戻し、紙を敷いた試験台の上に
静置した。容器の外表面に付着した試験液を紙で吸い取り、重量を測定した(液出損失量
)。容器を静置した紙に試験液が付着した場合は、その液重量を測定し、外表面に付着し
た試験液の重量との合計を液出損失量とした。液出損失量を3回測定して平均値を求め、
液出損失率を下記[式4]により算出し、下記の評価基準で液出損失を評価した。結果は
表4に併せて示した。なお、容器の吐出口が上を向くように正立した状態から、約100
度の角度に傾ける際、十分に静かに傾ける限り、容器や吐出口の種類によらず、液出損失
試験を行うことが可能である。上記の使用した容器の場合、吐出した試験液が100~3
00mgの範囲外である場合は、容器を傾ける手技が一定でなかったとみなし、再度試験
を行った。
【0110】
[式4]
液出損失率(%)=(試験液の液出損失量/試験液の吐出量)×100
【0111】
評価基準
×:液出損失率が25%以上
△:液出損失率が15%以上25%未満
○:液出損失率が15%未満
【0112】
【表4】
【0113】
表4に示される通り、比較例4-1は液出損失が大きく、実施例4-1と実施例4-2
は液出損失が小さく良好であった。よって、本発明の毛髪洗浄組成物は、容器からの吐出
時に、容器の外面に液が付着しにくく、周囲環境への色汚れが顕著に改善される。
【0114】
[試験例5:泡移動試験]
表5に示す試験液を常法で調製し、160mL容量のポリエチレン含有樹脂(HDPE
)からなるポンプフォーマー容器に30gを充填した。該容器と同一形状の容器Aを、収
容部の扁平面が上を向くように置いた。ポンプから吐出した泡50mgを容器Aの収容部
の扁平面の上に載せた。容器Aを90°傾け(すなわち容器を直立させる)、泡が5cm
下方に移動するまでに要する時間を測定した。各試験液について3回測定し、平均値を試
験液の泡移動時間(秒)とした。
泡移動性を下記[式5]により算出した。結果は表5に併せて示した。
【0115】
[式5]
泡移動性=実施例5-1の泡移動時間/比較例5-1の泡移動時間
【0116】
【表5】
【0117】
表5に示される通り、比較例5-1と比べて、実施例5-1は泡が容器表面を垂れ落ち
る時間が長く、泡移動性が優れていた。よって、本発明の毛髪洗浄組成物は、泡で適用す
る場合に、容器の外面に付着した泡の垂れ落ちを抑制でき、周囲環境への色汚れが顕著に
改善される。
【0118】
[試験例6:泡弾性試験(1)]
表6に示す試験液を常法で調製し、精製水で10倍希釈した。希釈液100gをミルサ
ー(IFM-620DG、岩谷産業社製)で5秒間撹拌して泡を作成した。攪拌後すぐに
、泡物性試験機を用いて泡弾性(押込み面積)を測定した。具体的には、泡物性試験機用
のビーカーに泡を入れてステージに置き、ビーカー開口部からあふれた泡をすり切り、計
測を開始した。
【0119】
泡弾性の測定条件は以下の通りである。
使用機器:泡物性試験機TB-1T(株式会社テクノハシモト製)
回数:5回
開始位置:100.00mm
往復幅:50.00mm
移動速度:10.00mm/秒
加減速度:0.10G
【0120】
下記[式6]により、参考例6-1に対する泡弾性改善率を算出した。結果は表6に併
せて示した。
【0121】
[式6]
泡弾性改善率(%)={(各試験液の測定値/参考例6-1の測定値)-1}×100
【0122】
【表6】
【0123】
表6に示される通り、(C-1)成分であるフェノキシエタノール、(C-2)成分で
あるメチルパラベン、及び/又は(D)成分であるポリクオタニウム-10は、(A-1
)成分と組み合わせて用いた場合に、泡弾性を低下させる可能性が確認された。
【0124】
[試験例7:泡弾性試験(2)]
表7に示す試験液を常法で調製し、試験例6と同様の方法で泡弾性を求めた。泡弾性改
善率の算出は、下記[式7]により行った。結果は表7に併せて示した。
【0125】
[式7]
泡弾性改善率(%)={(各試験液の測定値/参考例7-1の測定値)-1}×100
【0126】
【表7】
【0127】
表7に示される通り、泡弾性を低下させる可能性のある成分が含有されている場合であ
っても、(A-1)両性界面活性剤及び/又は(A-2)アニオン性界面活性剤と、(B
)塩基性染料及び/又はニトロ染料とが共に含有されることにより、顕著な泡弾性改善効
果を奏することが確認された。泡弾性が改善することにより泡もちが向上し、泡が毛髪に
広がりやすく、毛髪を洗浄しやすく染色性が高まる。
【0128】
[試験例8:濡れ性試験(4)]
表8に示す試験液を常法で調製し、試験例1と同様の方法で接触角を求めた。濡れ性改
善率の算出は、下記[式8]により行った。結果は表8に併せて示した。
【0129】
[式8]
濡れ性改善率(%)={1-(各試験液の接触角の平均値/比較例8-1の接触角の平
均値)}×100
【0130】
【表8】
【0131】
表8に示される通り、比較例8-1に対して、各実施例の試験液では、樹脂と接触した
場合の濡れ性が改善されていることが確認された。よって、本発明の毛髪洗浄組成物は、
このような樹脂を含有する容器からの吐出時に飛び散りにくく、容器の外面に付着した場
合であっても、流れ落ちにくいことが推測され、周囲環境への色汚れが顕著に改善される
【0132】
[製造例]
下記表9~表12に記載の処方1~31で毛髪洗浄組成物を調製し、下記表13に記載
の容器に収容することにより、液状吐出型製造例又は泡状吐出型製造例を調製した。
【0133】
【表9】
【0134】
【表10】
【0135】
【表11】
【0136】
【表12】
【0137】
【表13】
【0138】
(液状吐出型製造例)
容器A-1に処方例1~12を収容したものを製剤例A1~A12とした。容器A-2
に処方例1~12を収容したものを製剤例A13~A24とした。容器A-3に処方例1
~12を収容したものを製剤例A25~A36とした。容器A-4に処方例1~12を収
容したものを製剤例A37~A48とした。容器A-1に処方例19~20を収容したも
のを製剤例A49~A50とした。容器B-1に処方例1~12を収容したものを製剤例
B1~B12とした。容器B-2に処方例1~12を収容したものを製剤例B13~B2
4とした。容器B-3に処方例1~12を収容したものを製剤例B25~B36とした。
容器B-4に処方例1~12を収容したものを製剤例B37~B48とした。容器B-1
に処方例21~22を収容したものを製剤例B49~B50とした。容器C-1に処方例
1~12を収容したものを製剤例C1~C12とした。容器C-2に処方例1~12を収
容したものを製剤例C13~C24とした。容器C-3に処方例1~12を収容したもの
を製剤例C25~C36とした。容器C-4に処方例1~12を収容したものを製剤例C
37~C48とした。容器C-1に処方例23~24を収容したものを製剤例C49~C
50とした。容器D-1に処方例1~12を収容したものを製剤例D1~D12とした。
容器D-2に処方例1~12を収容したものを製剤例D13~D24とした。容器D-3
に処方例1~12を収容したものを製剤例D25~D36とした。容器D-4に処方例1
~12を収容したものを製剤例D37~D48とした。容器D-1に処方例25~26を
収容したものを製剤例D49~D50とした。
【0139】
(泡状吐出型製造例)
容器E-1に処方例13~18を収容したものを製剤例E1~E6とした。容器E-2
に処方例13~18を収容したものを製剤例E7~E12とした。容器E-3に処方例1
3~18を収容したものを製剤例E13~E18とした。容器E-4に処方例13~18
を収容したものを製剤例E19~E24とした。容器E-1に処方例27~28を収容し
たものを製剤例E25~E26とした。容器F-1に処方例13~18を収容したものを
製剤例F1~F6とした。容器F-2に処方例13~18を収容したものを製剤例F7~
F12とした。容器F-3に処方例13~18を収容したものを製剤例F13~F18と
した。容器F-4に処方例13~18を収容したものを製剤例F19~F24とした。容
器F-1に処方例29を収容したものを製剤例F25とした。容器G-1に処方例13~
18を収容したものを製剤例G1~G6とした。容器G-2に処方例19~24を収容し
たものを製剤例G7~G12とした。容器G-3に処方例13~18を収容したものを製
剤例G13~G18とした。容器G-4に処方例13~18を収容したものを製剤例G1
9~G24とした。容器G-1に処方例30を収容したものを製剤例G25とした。容器
H-1に処方例13~18を収容したものを製剤例H1~H6とした。容器H-2に処方
例19~24を収容したものを製剤例H7~H12とした。容器H-3に処方例13~1
8を収容したものを製剤例H13~H18とした。容器H-4に処方例13~18を収容
したものを製剤例H19~H24とした。容器H-1に処方例31を収容したものを製剤
例H25とした。
【0140】
(液状吐出型の他の製造例)
アルミ製の袋状容器に処方例3、10、14、19~31を収容したものを製剤例J3
、J10、J14、J19~J31とした。PETフィルムにアルミを蒸着した袋状容器
に処方例3、10、14、19~31を収容したものを製剤例K3、K10、K14、K
19~K31とした。中間層としてエチレンビニルアルコール共重合体層を含有するPE
T製の袋状容器に処方例3、10、14、19~31を収容したものを製剤例L3、L1
0、L14、L19~L31とした。