(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144743
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報処理プログラム及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/20 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q20/20 370
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024130125
(22)【出願日】2024-08-06
(62)【分割の表示】P 2020053270の分割
【原出願日】2020-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】安田 隆博
(57)【要約】
【課題】 取引履歴の確認にかかる客の手間を軽減する。
【解決手段】 実施形態の情報提供装置は、収集手段、取得手段、生成手段及び出力手段を備える。収集手段は、実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを、複数のデータ管理装置から収集する。取得手段は、識別子を取得する。生成手段は、取得手段により取得された識別子で識別される商品の取引履歴を表した履歴データを、収集手段により収集された電子レシートデータに基づいて生成する。出力手段は、生成手段により生成された履歴データを出力する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを、複数のデータ管理装置から収集する収集手段と、
前記識別子を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記識別子で識別される商品の取引履歴を表した履歴データを、前記収集手段により収集された前記電子レシートデータに基づいて生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記履歴データを出力する出力手段と、
を具備した情報提供装置。
【請求項2】
前記収集手段は、未収集である前記電子レシートデータの収集を繰り返し行い、
実施済みの取引の対象となった前記商品のそれぞれに関する取引履歴を表したデータベースを記憶する記憶デバイスと、
前記収集手段により新たに収集された前記電子レシートデータに基づき前記データベースを更新する更新手段と、
をさらに備え、
前記生成手段は、前記データベースに基づいて前記履歴データを生成する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記取得手段により取得された前記識別子が、複数の店舗で別々の商品の識別のために用いられ得る特殊識別子に属する場合に、履歴確認の対象となる店舗を判定する判定手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記取得手段により取得された前記識別子が前記特殊識別子に属する場合は、前記判定手段により判定された店舗での取引履歴を表すものとして前記履歴データを生成する、
請求項1又は請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
表示デバイスを備え、
前記出力手段は、前記履歴データに基づく画面を前記表示デバイスに表示させる、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
情報処理装置に備えられたコンピュータを、
実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを、複数のデータ管理装置から収集する収集手段と、
前記識別子を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記識別子で識別される商品の取引履歴を表した履歴データを、前記収集手段により収集された前記電子レシートデータに基づいて生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記履歴データを出力する出力手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。
【請求項6】
実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを、複数のデータ管理装置から収集し、
前記識別子を取得し、
取得された前記識別子で識別される商品の取引履歴を表した履歴データを、収集された前記電子レシートデータに基づいて生成し、
生成された前記履歴データを出力する、
情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報提供装置、情報処理プログラム及び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品販売などの取引に関するレシートを電子化した電子レシートデータを任意に閲覧可能とした電子レシートサービスは既に実現されている。このような電子レシートサービスは、複数のサービス提供者によって個別に提供されている。そして、どの電子レシートサービスが適用されるかは、販売業者等の事情により決まり、客側では選択できないことが一般的である。
【0003】
例えば、電子レシートサービスAに加盟する販売業者Xとの取引に関しては電子レシートサービスAが適用され、電子レシートサービスBに加盟する販売業者Yとの取引に関しては電子レシートサービスBが適用される。この場合、販売業者X及び販売業者Yの双方を利用する客は、電子レシートサービスAと、電子レシートサービスBとの双方を利用しなければならない。そして客は、販売業者X及び販売業者Yのいずれでも購入したことのある商品を改めて購入する場合に、過去の購入履歴を確認したいならば、電子レシートサービスAと、電子レシートサービスBとのそれぞれで購入履歴を確認する必要があった。このため、購入履歴の確認のための客の手間が大きかった。
このような事情から、取引履歴の確認にかかる客の手間を軽減できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、取引履歴の確認にかかる客の手間を軽減できる情報提供装置、情報処理プログラム及び情報提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報提供装置は、収集手段、取得手段、生成手段及び出力手段を備える。収集手段は、実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを、複数のデータ管理装置から収集する。取得手段は、識別子を取得する。生成手段は、取得手段により取得された識別子で識別される商品の取引履歴を表した履歴データを、収集手段により収集された電子レシートデータに基づいて生成する。出力手段は、生成手段により生成された履歴データを出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態に係る情報提供装置の要部回路構成を示すブロック図。
【
図2】
図1中の管理データベースに含まれるデータレコードの構造を模式的に示す図。
【
図3】
図1中の履歴データベースに含まれるデータレコードの構造を模式的に示す図。
【
図4】レシートクライアント処理のフローチャート。
【
図5】レシートクライアント処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態の一例の情報提供装置について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る情報提供装置10の要部回路構成を示すブロック図である。
情報提供装置10は、複数のレシートサーバ20から通信ネットワーク30を介して収集した電子レシートデータに基づいて、指定された商品の購入履歴を提供する。
【0009】
レシートサーバ20は、POSシステム40で管理される取引の内容を表す取引データを、通信ネットワーク30を介して取得し、当該取引データに基づく電子レシートデータを蓄積する。電子レシートデータは、取引毎に、その取引の対象となった商品の個々に関して、商品コード、点数及び単価などを表す。商品コードは、商品を識別するために商品に割り当てられた識別子である。複数のレシートサーバ20は、それぞれ別のサービス提供者により運営される。複数のレシートサーバ20は、それぞれ別の電子レシートサービスを提供する。なおレシートサーバ20は、POSシステム40で生成された電子レシートデータを収集し、蓄積するのでもよい。かくしてレシートサーバ20は、実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータを管理するデータ管理装置の一例である。
【0010】
通信ネットワーク30は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN(local area network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。なお、情報提供装置10とレシートサーバ20との通信には、例えば移動体通信網及びインターネットが利用され、レシートサーバ20とPOSシステム40との通信には、例えばインターネット又はVPNが利用される。
【0011】
POSシステム40は、店舗における商品販売などの取引の内容の登録及び会計などのための処理を行う。POSシステム40は、取引の対象となる客が電子レシートサービスの利用者である場合には、その取引の内容を表す取引データをレシートサーバ20に送信する。複数のPOSシステム40は、それぞれ異なる店舗における取引を処理対象とする。そしてPOSシステム40は、店舗が加盟する電子レシートサービスに対応するレシートサーバ20に取引データを取得させる。
【0012】
情報提供装置10のハードウェアとしては、典型的には、スマートフォン、携帯電話、あるいはタブレット端末等のような携帯型の情報処理装置が用いられる。情報提供装置10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15、通信インタフェース16及び伝送路17等を備える。プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15及び通信インタフェース16とは、伝送路17を介して接続される。
【0013】
情報提供装置10においては、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶ユニット13を伝送路17で接続することによって、情報提供装置10としての各種の機能を実現するための情報処理を行うコンピュータを構成する。
【0014】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラム等の情報処理プログラムに従って、情報提供装置10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0015】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域では情報処理プログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0016】
補助記憶ユニット13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット13は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)である。HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)などが補助記憶ユニット13として使用されてもよい。補助記憶ユニット13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ11での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット13は、情報処理プログラムを記憶する。
【0017】
補助記憶ユニット13が記憶する情報処理プログラムの1つは、レシートクライアントとしての動作のためのアプリケーションプログラム(以下、レシートクライアントアプリと称する)APAである。ただし典型的には、レシートクライアントアプリAPAは、情報提供装置10の使用者による操作に応じて、例えばインターネットを介してダウンロードされて補助記憶ユニット13に書き込まれる。つまり、情報提供装置10の使用者への情報提供装置10の譲渡は、レシートクライアントアプリAPAが補助記憶ユニット13に記憶されていない状態で行われる。しかしながら、レシートクライアントアプリAPAが補助記憶ユニット13に記憶された状態の情報提供装置10が情報提供装置10の使用者に譲渡されても構わない。
【0018】
タッチパネル14は、情報提供装置10の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。
カメラ15は、任意の被写体を撮影して、その被写体を含んだ画像を表した画像データを生成する。カメラ15としては、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサなどを用いた周知の撮像デバイスを利用できる。
【0019】
通信インタフェース16は、通信ネットワーク30を介したデータ通信のインタフェースである。通信インタフェース16としては、例えば移動通信網を介したデータ通信を行うための周知の通信デバイスを利用できる。
伝送路17は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
【0020】
補助記憶ユニット13の記憶領域の一部は、管理データベースDBA及び履歴データベースDBBとして使用される。管理データベースDBAは、情報提供装置10の利用者が利用する電子レシートサービスを管理するためのデータベースである。履歴データベースDBBは、情報提供装置10の利用者による商品の購入履歴を表すデータベースである。つまり補助記憶ユニット13は、取引履歴を表したデータベースを記憶する記憶デバイスの一例である。
【0021】
図2は管理データベースDBAに含まれるデータレコードDRAの構造を模式的に示す図である。
管理データベースDBAは、複数のレシートサーバ20がそれぞれ提供する複数の電子レシートサービスがそれぞれに関連付けられたデータレコードDRAの集合である。データレコードDRAは、フィールドFAA,FAB,FAC,FAD,FAEを含む。フィールドFAAには、関連付けられた電子レシートサービスを識別するためのサービス識別子がセットされる。フィールドFABには、関連付けられた電子レシートサービスにて利用者を識別するための利用者識別子がセットされる。フィールドFACには、関連付けられた電子レシートサービスにて利用者に関して定められたパスワードがセットされる。フィールドFADには、関連付けられた電子レシートサービスに対応するレシートサーバ20にアクセスするためのアドレスデータがセットされる。当該アドレスデータは、例えばURL(uniform resource locator)である。フィールドFAEには、関連付けられた電子レシートサービスに関して電子レシートデータのダウンロードを行った最新の日時がセットされる。
【0022】
図3は履歴データベースDBBに含まれるデータレコードDRBの構造を模式的に示す図である。
履歴データベースDBBは、商品がそれぞれに関連付けられたデータレコードDRBの集合である。データレコードDRBは、フィールドFBA,FBBを含む。データレコードDRBは、フィールドFBC以降の1つ又は複数のフィールドを含む場合がある。フィールドFBAには、関連付けられた商品を識別するための商品コードがセットされる。商品コードは、典型的にはJAN(Japanese article number)コード又はインストアコードである。フィールドFBBには、詳細データがセットされる。詳細データは、関連付けられた商品が対象となった一取引に関連付けられ、当該取引に関する詳細を表す。インストアコードは、複数の店舗で別々の商品の識別のために用いられ得る商品コードであり、特殊識別子の一例である。
【0023】
本実施形態において詳細データは、フィールドFCA,FCB,FCC,FCDを含む。フィールドFCAには、関連付けられた取引が行われた店舗を識別するための店舗識別子がセットされる。フィールドFCBには、関連付けられた取引が行われた日時を表すデータがセットされる。フィールドFCCには、関連付けられた取引における取引点数を表す数値がセットされる。フィールドFCDには、関連付けられた取引において適用された単価を表す数値がセットされる。
【0024】
次に以上のように構成された情報提供装置10の動作について説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0025】
利用者は、例えば自らが所有するスマートフォンなどの情報処理装置にレシートクライアントアプリAPAをインストールし、当該情報処理装置を情報提供装置10として機能可能としておく。また利用者は、複数のレシートサーバ20によりそれぞれ提供される電子レシートサービスのうちの利用を希望するサービスに関して利用者登録を行う。利用者は、複数の電子レシートサービスを利用するならば、該当する複数の電子レシートサービスのそれぞれに関しての利用者登録を行う。この利用者登録により、レシートサーバ20にて利用者を識別するための利用者識別子が定められるとともに、この利用者識別子に、パスワードが関連付けられる。利用者識別子及びパスワードは、少なくともいずれか一方が利用者により指定されてもよいし、双方がレシートサーバ20又はサービス業者により定められてもよい。
【0026】
利用者は、情報提供装置10の利用設定として、利用する電子レシートサービスと、その電子レシートサービスでの利用者識別子及びパスワードとを登録しておく。この登録のための操作に応じてプロセッサ11は、管理データベースDBAに新たなデータレコードDRAを追加する。プロセッサ11は、当該の新たなデータレコードDRAのフィールドFAAには、利用するとして利用者により指定された電子レシートサービスのサービス識別子をセットする。これにより新たなデータレコードDRAは、利用者により指定された電子レシートサービスが関連付けられる。プロセッサ11は、当該の新たなデータレコードDRAのフィールドFAB,FACには、利用者により指定された利用者識別子及びパスワードをそれぞれセットする。プロセッサ11は、当該の新たなデータレコードDRAのフィールドFADには、関連付けられた電子レシートサービスに対応するレシートサーバ20のアドレスをセットする。プロセッサ11は、当該の新たなデータレコードDRAのフィールドFAEには、実際の日時を表さないものとして予め定められた無効データをセットする。プロセッサ11は、フィールドFAEをブランクとしておくのでもよい。
【0027】
利用者は、複数の電子レシートサービスを利用するのであれば、それら複数の電子レシートサービスのそれぞれを登録しておく。従って、この場合は、これら複数の電子レシートサービスのそれぞれが関連付けられた複数のデータレコードDRAが管理データベースDBAに含まれることとなる。
【0028】
利用者が利用登録済みの電子レシートサービスに加盟している店舗での取引を終えると、その店舗に備えられたPOSシステム40から該当の電子レシートサービスに対応したレシートサーバ20へと取引データが送られる。レシートサーバ20では、このように送られた取引データに基づく電子レシートデータを、利用者の利用者識別子に関連付けて保存する。つまり電子レシートデータには、一取引に関連付き、その取引が行われた店舗の店舗識別子及び取引日時が含まれる。また電子レシートデータには、その取引の対象となった商品に関して、例えば商品コード、点数及び単価がなど含まれる。そして利用者が、ある電子レシートサービスに加盟している店舗で取引を繰り返すと、その電子レシートサービスに対応したレシートサーバ20には、該当の利用者の利用者識別子に関連付けて複数の電子レシートデータが蓄積される。
通常、電子レシートサービスでは、利用者が任意の情報端末からレシートサーバ20にアクセスすることにより、取引毎の明細を表したレシート画面を上記の情報端末に表示させ、これを利用者が閲覧することができる。
【0029】
さて情報提供装置10にてプロセッサ11は、レシートクライアントアプリAPAに基づくアプリケーションの実行が指示されたならば、レシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理(以下、レシートクライアント処理と称する)を開始する。
図4及び
図5はレシートクライアント処理のフローチャートである。
【0030】
図4中のACT1としてプロセッサ11は、ホーム画面を例えばタッチパネル14に表示させる。ホーム画面は、レシートクライアント処理により提供する各種の機能の操作を開始するための画面である。
【0031】
ACT2としてプロセッサ11は、履歴照会モードが指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指定がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT3へと進む。
ACT3としてプロセッサ11は、他の操作がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、有効な何らかの操作がなされていないならばNOと判定し、ACT2へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT2及びACT3としては、履歴照会モードの指定を含めた何らかの有効な操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ11は、履歴照会モードの指定以外のための何らかの操作が行われたならば、その操作に応じた機能の実行のための処理に移行する。この場合のプロセッサ11の処理は、本実施形態の特徴とするところではないので、その説明は省略する。前述のような取引毎の明細を表したレシート画面を表示するための処理が、この場合の処理の1つであってもよい。
【0032】
利用者は、例えば店舗にて商品を見て回っている最中などにおいて、ある商品についての購入履歴を確認したい場合には、履歴照会モードを起動するための予め定められた操作を例えばタッチパネル14にて行う。なお、当該の操作は例えば、ホーム画面に配置されたソフトキーのタップである。
【0033】
プロセッサ11は、上記の操作を確認したならば、ACT2にてYESと判定してACT4へと進む。
ACT4としてプロセッサ11は、情報提供装置10に登録済みの電子レシートサービスの1つに関して、未ダウンロードである電子レシートデータをダウンロードする。プロセッサ11は例えば、管理データベースDBAに含まれるデータレコードDRAの1つを選択する。そしてプロセッサ11は、選択したデータレコードDRAのフィールドFADにセットされているアドレスに宛てて、フィールドFAB,FAC,FAEにセットされた利用者識別子、パスワード及び日時の通知を伴ってダウンロードを要求する。この要求を受けたレシートサーバ20は、通知された利用者識別子及びパスワードによって利用者を認証した上で、通知された日時よりも後に該当の利用者に関して取得した電子レシートデータを情報提供装置10にダウンロードする。情報提供装置10にてプロセッサ11は、電子レシートデータが通信インタフェース16によって受信されたならば、これをメインメモリ12又は補助記憶ユニット13に保存する。これにより、実施済みの取引の対象となった商品の識別子を含んだ電子レシートデータが、それぞれがデータ管理装置に相当する複数のレシートサーバ20から収集される。かくしてレシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは収集手段として機能する。
【0034】
ACT5としてプロセッサ11は、今回のダウンロードを管理に反映するために管理データベースを更新する。プロセッサ11は例えば、ACT4にて選択したデータレコードDRAのフィールドFAEにセットされている日時を最新のダウンロード日時を表すように更新する。プロセッサ11は例えば、ダウンロードを要求した日時を表す数値にフィールドFAEを書き替える。
【0035】
ACT6としてプロセッサ11は、今回、まだダウンロードしていない電子レシートサービスが有るか否かを確認する。プロセッサ11は例えば、管理データベースDBAに含まれるデータレコードDRAの中に、ACT4にて選択済みのデータレコードDRAとは別のデータレコードDRAが含まれるならば、該当の電子レシートサービスがあるとしてYESと判定し、ACT4へと戻る。そしてプロセッサ11は、ACT4及びACT5を上記と同様に繰り返す。ただしプロセッサ11は、2回目以降にACT4を実行する場合には、それ以前にACT4にて選択したのとは別の電子レシートサービスを選択する。
【0036】
かくしてプロセッサ11は、登録済みの電子レシートサービスの全てに関して、未ダウンロードである電子レシートデータをダウンロードする。そしてプロセッサ11は、登録済みの電子レシートサービスの全てに関してのダウンロードを完了したのちには、ACT6にてNOと判定し、ACT7へと進む。
【0037】
ACT7としてプロセッサ11は、今回ダウンロードした電子レシートデータに基づいて履歴データベースDBBを更新する。プロセッサ11は例えば、今回ダウンロードした電子レシートデータに含まれる商品コードのそれぞれに関して、当該商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBが履歴データベースDBBに含まれないならば、新たなデータレコードDRBを履歴データベースDBBに追加する。プロセッサ11は、当該の新たなデータレコードDRBのフィールドFBAには該当の商品コードをセットするとともに、フィールドFBBに詳細データをセットする。プロセッサ11は、当該の詳細データのフィールドFCA~FCDには、該当の電子レシートデータに示された店舗識別子及び取引日時と、該当の商品コードに関して該当の電子レシートデータに示された点数及び単価をそれぞれセットする。またプロセッサ11は例えば、今回ダウンロードした電子レシートデータに含まれる商品コードのそれぞれに関して、当該商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBが履歴データベースDBBに既に含まれるならば、当該データレコードDRBに新たな詳細データを追加する。そしてプロセッサ11は、当該の新たな詳細データのフィールドFCA~FCDには、該当の電子レシートデータに示された店舗識別子及び取引日時と、該当の商品コードに関して該当の電子レシートデータに示された点数及び単価をそれぞれセットする。なお、プロセッサ11は例えば、取引日時がより古い詳細データから順にデータレコードDRBに追加する。かくしてレシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは更新手段として機能する。
【0038】
ACT8としてプロセッサ11は、指定画面を例えばタッチパネル14にて表示させる。指定画面は、履歴確認の対象となる商品を利用者に指定させるための画面である。
図6は指定画面SCAの一例を示す図である。
指定画面SCAは、表示エリアARAA、メッセージMEAA,MEAB及びボタンBUAAを含む。表示エリアARAAは、カメラ15で得られた画像に、縦横の中心線を重ねて表示する。ただし
図6においては、カメラ15で得られた画像は図示していない。メッセージMEAAは、商品の購入履歴を確認するための動作状態にあることを利用者に伝えるための文字メッセージである。メッセージMEABは、履歴確認の対象となる商品のバーコードをスキャンさせることを利用者に促すための文字メッセージである。ボタンBUAAは、履歴照会モードの終了を利用者が指示するためのソフトキーである。
【0039】
ACT9としてプロセッサ11は、商品が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指定がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT10へと進む。
ACT10としてプロセッサ11は、履歴照会モードの終了が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指示がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT9へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT9及びACT10としては、商品が指定されるか、終了が指示されるのを待ち受ける。
【0040】
利用者は、予め定められた操作により、購入履歴を確認したい商品を指定する。例えば利用者は、該当の商品のバーコードが表示エリアARAAに映り込むようにカメラ15を商品に向ける。
プロセッサ11は、指定画面SCAを表示させているときには、カメラ15で得られる画像を解析し、バーコードが表す商品コードの読み取りを試みる。このバーコードの読み取りは、レシートクライアントアプリAPAに基づく処理として行われてもよいし、バーコードの読み取り用の別のアプリケーションプログラムに基づく処理として行われてもよい。そしてプロセッサ11は、商品コードが読み取れたならば、その商品コードで識別される商品が指定されたとしてACT9にてYESと判定し、ACT11へと進む。このときにプロセッサ11は、読み取られたバーコードが表す商品コードを商品の識別子として取得しているのである。かくしてレシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは取得手段として機能する。
【0041】
ACT11としてプロセッサ11は、指定された商品についての購入歴が有るか否かを確認する。プロセッサ11は例えば、指定された商品の商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBを履歴データベースDBBから探す。そしてプロセッサ11は、該当のデータレコードDRBをみつけられなかったならばNOと判定し、ACT12へと進む。
ACT12としてプロセッサ11は、未購入画面を例えばタッチパネル14に表示させる。未購入画面は、購入歴がないことを利用者に通知するための予め定められた画面である。未購入画面は例えば、指定画面SCAにおけるメッセージMEAAに代えて、購入歴がないことを表した文字メッセージを表した画面とすればよい。そしてプロセッサ11はこののち、ACT9及びACT10の待受状態に戻る。
【0042】
プロセッサ11は、指定された商品の商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBを見つけ出せたならば、購入歴があるとしてACT11にてYESと判定し、
図5中のACT13へと進む。
ACT13としてプロセッサ11は、指定された商品の商品コードがインストアコードであるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、インストアコードではなければNOと判定し、ACT14へと進む。
【0043】
ACT14としてプロセッサ11は、購入歴画面を生成し、例えばタッチパネル14に表示させる。プロセッサ11は例えば、上記のようにみつかったデータレコードDRBに含まれる全ての詳細データの中の1つを選択し、当該詳細データに含まれるデータを表すように購入歴画面を生成する。なおプロセッサ11は例えば、データレコードDRBの最も後ろのフィールドにセットされた詳細データを選択する。このようにすれば、最も新しい取引に関する詳細データが最初に選択されることになる。しかしながらプロセッサ11は、データレコードDRBのフィールドFBBにセットされた詳細データを選択してもよい。このようにすると、最も古い取引に関する詳細データが最初に選択されることになる。プロセッサ11は、予め定められた条件に合致する詳細データを選択すればよい。なお条件は、例えばレシートクライアントアプリAPAの作成者、あるいは利用者によって適宜に定められてよい。
【0044】
図7は購入歴画面SCBの一例を示す図である。なお
図7において、
図6に示す指定画面SCAに含まれるのと同じ表示要素については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態では、購入歴画面SCBは、指定画面SCAにおけるメッセージMEAAに代えて、文字列CSBA、表示エリアARBA及びボタンBUBA,BUBBを含む。
文字列CSBAは、指定された商品の商品名を表す。表示エリアARBAは、上記の詳細データに含まれるデータを表す。ボタンBUBA,BUBBは、別の購入歴の表示を利用者が指示するためのソフトキーである。
【0045】
ACT15としてプロセッサ11は、表示する購入歴の変更が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指示がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT16へと進む。
ACT16としてプロセッサ11は、商品が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指定がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT17へと進む。
ACT17としてプロセッサ11は、履歴照会モードの終了が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指示がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT15へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT15~ACT17としては、変更または終了が指示されるか、商品が指定されるのを待ち受ける。
【0046】
利用者は、表示されている購入歴画面が表す購入歴とは別の購入歴を確認したいならば、例えば購入歴画面SCBにてボタンBUBA,BUBBのいずれかに利用者がタッチするなどの予め定められた操作により、表示する購入歴の変更を指示する。
そうするとプロセッサ11は、ACT15にてYESと判定し、ACT14を前述と同様に実行した上で、ACT15~ACT17の待ち受け状態に戻る。なおプロセッサ11は、ACT14を二度目以降に実行する場合には、前回にACT14にて選択した詳細データとは別の詳細データを選択し、その詳細データに含まれるデータを表すように表示エリアARBAを更新する。プロセッサ11が、新たに詳細データを選択する際の条件は、例えばレシートクライアントアプリAPAの作成者、あるいは利用者によって適宜に定められてよい。一例としてプロセッサ11は、ボタンBUBAがタッチされたことに応じて、選択中の詳細データがセットされているフィールドよりも1つ後のフィールドにセットされている詳細データを新たに選択する。また一例としてプロセッサ11は、ボタンBUBBがタッチされたことに応じて、選択中の詳細データがセットされているフィールドよりも1つ前のフィールドにセットされている詳細データを新たに選択する。このようにすれば、前述のようにデータレコードDRBにて詳細データが、取引日時が古いものほど前のフィールドにセットしてあるならば、購入歴を時系列に表示するように購入歴画面SCBが更新される。
【0047】
このように、購入歴を時系列に表わす複数の購入歴画面SCBのデータは、指定された商品の取引履歴を表した履歴データに相当する。つまり、購入歴画面SCBを表すデータを順次に生成し、当該データに応じた購入歴画面SCBを順次に表示することは、購入歴データを生成し、出力することに相当する。かくしてレシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは生成手段及び出力手段として機能する。
【0048】
さてプロセッサ11は、指定された商品の商品コードがインストアコードであった場合、ACT13にてYESと判定し、ACT18へと進む。
ACT18としてプロセッサ11は、店舗選択画面を例えばタッチパネル14に表示させる。店舗選択画面は、指定されている商品の購入歴のある店舗の1つを利用者に選択させるための画面である。プロセッサ11は例えば、指定された商品の商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBに含まれる詳細データのフィールドFCAにセットされた店舗識別子で識別される店舗名を選択肢として店舗選択画面に表す。
【0049】
利用者は、購入歴を確認したい店舗を店舗選択画面に選択肢として表された店舗の中から選択したならば、それを指定するための予め定められた操作を行う。
ACT19としてプロセッサ11は、店舗が指定されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ11は、上述のように店舗が指定されたならばYESと判定し、ACT20へと進む。このときにプロセッサ11は、指定された店舗を、履歴確認の対象となる店舗として判定していることになる。かくしてレシートクライアントアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは判定手段として機能する。
【0050】
ACT20としてプロセッサ11は、購入歴の表示のために参照する詳細データを指定店舗に関するものに絞り込む。プロセッサ11は例えば、指定された商品の商品コードがフィールドFBAにセットされているデータレコードDRBに含まれる詳細データのうちから、上記の指定された店舗の店舗識別子がフィールドFCAにセットされている詳細データを抽出し、該当するものを上記の参照する詳細データとする。
ACT21としてプロセッサ11は、ACT14と同様に購入歴画面SCBを生成し、例えばタッチパネル14に表示させる。ただしプロセッサ11はACT21では、ACT20にて絞り込んだ詳細データのうちの1つを選択する。
【0051】
ACT22としてプロセッサ11は、表示する購入歴の変更が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指示がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT23へと進む。
ACT23としてプロセッサ11は、商品が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指定がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT24へと進む。
ACT24としてプロセッサ11は、履歴照会モードの終了が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の指示がなされたことを確認できないならばNOと判定し、ACT22へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT22~ACT24としては、変更または終了が指示されるか、商品が指定されるのを待ち受ける。
【0052】
利用者が前述と同様に購入歴の変更を指示すると、プロセッサ11は、ACT22にてYESと判定し、ACT21を実行した上で、ACT22~ACT24の待ち受け状態に戻る。なおプロセッサ11は、ACT21を二度目以降に実行する場合には、前回にACT14にて選択した詳細データとは別の詳細データを、ACT20で絞り込んだ詳細データの中から選択する。
【0053】
利用者は、未購入画面が表示されているときに、別の商品に関する購入履歴を確認したいならば、その商品のバーコードが未購入画面の表示エリアARAAに映り込むようにカメラ15を商品に向ける。そうするとプロセッサ11は、上述と同様に
図4中のACT9にてYESと判定し、ACT11へと進む。利用者は、購入歴画面SCBが表示されているときに、別の商品に関する購入履歴を確認したいならば、その商品のバーコードが購入歴画面SCBの表示エリアARAAに映り込むようにカメラ15を商品に向ける。そうするとプロセッサ11は、
図5中のACT16又はACT23にてYESと判定し、
図4中のACT11へと進む。そしてプロセッサ11は、ACT11以降を前述と同様に実行する。これによりプロセッサ11は、新たに指定された商品の購入履歴を表示する。
【0054】
また利用者は、指定画面SCA、未購入画面又は購入歴画面SCBのいずれかが表示されているときに、購入履歴の確認を終えるならば、各画面においてボタンBUAAにタッチするなどの予め定められた操作によって終了を指示する。
このように終了が指示されたならば、プロセッサ11は
図4中のACT10、あるいは
図5中のACT17又はACT24にてYESと判定し、
図4中のACT1へと戻り、ACT1以降を前述と同様に実行する。
【0055】
以上のように情報提供装置10によれば、複数の電子レシートサービスに跨った購買履歴を表示する。これにより、取引履歴の確認にかかる客の手間を軽減できる。
【0056】
また情報提供装置10によれば、補助記憶ユニット13に設けた履歴データベースDBBを逐次に更新した上で、当該履歴データベースDBBに基づいて購入履歴の表示を行う。このため、履歴データベースDBBの一度の更新のために収集する取引データのデータ量を低減することができ、履歴データベースDBBの更新、さらには更新された履歴データベースDBBに基づく購入履歴の表示のための処理時間を短縮できる。
【0057】
また情報提供装置10によれば、商品の指定のためにインストアコードが指定された場合には、指定された店舗に関する購入履歴のみを表示する。これにより、複数の店舗において同じインストアコードが別々の商品の識別に用いられているとしても、それらを混在した購入履歴を表示することがない。
【0058】
また情報提供装置10によれば、ユーザは、備え付けの表示デバイスでの表示により購入履歴を容易に確認できる。
【0059】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
取引は、店舗における客への物品の売り渡し、通信販売による客への物品の売り渡し、客により店舗内で消費される飲食物等の提供、客に対する無体のサービスの提供など、どのような形態のものであってもよい。
【0060】
履歴表示の対象とする商品の商品コードは、例えば購入歴のある商品リストからの指定などのように、バーコード読み取り以外の任意の方法で取得してもよい。
【0061】
収集した電子レシートデータをそのままメインメモリ12又は補助記憶ユニット13に蓄積しておき、これら電子レシートデータから履歴画面を生成してもよい。
【0062】
履歴照会モードが起動される毎に、電子レシートデータをレシートサーバ20からダウンロードしてもよい。
【0063】
購入歴画面SCBの表示に代えて、複数の購入歴の一覧を表した購入履歴画面を表示させてもよい。
【0064】
また購入履歴の出力には、例えば音声メッセージの出力、印刷、あるいは他の装置へのデータ出力など、表示以外の任意の方法を用いてもよい。
【0065】
指定された商品の商品コードがインストアコードである場合の購入履歴を案内する対象とする店舗の判定は、例えば利用者が訪れている店舗を周知の判定方法により自動判定してもよい。
【0066】
情報処理によりプロセッサ11が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0067】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0068】
10…情報提供装置、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶ユニット、14…タッチパネル、15…カメラ、16…通信インタフェース、17…伝送路、20…レシートサーバ、30…通信ネットワーク、40…POSシステム。