IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新明和工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ダンプトラック 図1
  • 特開-ダンプトラック 図2
  • 特開-ダンプトラック 図3
  • 特開-ダンプトラック 図4
  • 特開-ダンプトラック 図5
  • 特開-ダンプトラック 図6
  • 特開-ダンプトラック 図7
  • 特開-ダンプトラック 図8
  • 特開-ダンプトラック 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144808
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】ダンプトラック
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/16 20060101AFI20241004BHJP
   B60P 1/04 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
B60P1/16 Z
B60P1/04 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056930
(22)【出願日】2023-03-31
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テレスコ
(71)【出願人】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】辻濱 康雄
(72)【発明者】
【氏名】関根 正博
(57)【要約】
【課題】走行用の駆動源として電動モータを備えたダンプトラックにおいて、荷台の昇降速度を好適に調整できるようにすること。
【解決手段】ダンプトラックは、車輪を駆動する走行用電動モータ15を有する車両本体10と、荷台を昇降させる油圧シリンダおよび油圧シリンダに油圧を供給する油圧ポンプ23を有する架装物20と、油圧ポンプ23を駆動する架装物用電動モータ25と、架装物用電動モータ25を制御することにより荷台の昇降速度を制御する昇降制御装置27と、を備える。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を有する車体と、前記車体に取り付けられ、前記車輪を駆動する走行用電動モータと、を有する車両本体と、
前記車体に傾動可能に支持された荷台と、前記荷台を水平位置と前記水平位置から傾斜した傾斜位置との間で昇降させる油圧シリンダと、前記油圧シリンダに油圧を供給する油圧ポンプと、を有する架装物と、
前記油圧ポンプを駆動する架装物用電動モータと、
前記架装物に備えられ、前記架装物用電動モータを制御することにより前記荷台の昇降速度を制御する昇降制御装置と、
を備えたダンプトラック。
【請求項2】
前記昇降制御装置と有線または無線により通信可能に接続され、作業者によって操作される端末装置を備え、
前記端末装置は、前記作業者の操作が入力される入力部と、前記入力部に対する入力に基づいて前記昇降制御装置の制御内容を変更する制御変更部と、を有している、請求項1に記載のダンプトラック。
【請求項3】
前記車体は、車両前後方向に延びる左右のシャシフレームを有し、
前記架装物は、前記シャシフレームよりも上方に配置されて車両前後方向に延びる左右のサブフレームを有し、
前記荷台の後端部は、前記左右のサブフレームの後端部に回動可能に連結され、
前記油圧シリンダは、前記サブフレームに回動可能に接続された根元部と、前記荷台に回動可能に接続された先端部とを有し、
前記油圧ポンプは、前記シャシフレームよりも上方であって、かつ、前記左右のサブフレームと前記荷台とに囲まれた空間内に配置されている、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【請求項4】
前記架装物用電動モータを制御するモータドライバを備え、
前記車体は、車両前後方向に延びる左右のシャシフレームを有し、
前記架装物は、前記シャシフレームよりも上方に配置されて車両前後方向に延びる左右のサブフレームを有し、
前記荷台の後端部は、前記左右のサブフレームの後端部に回動可能に連結され、
前記油圧シリンダは、前記サブフレームに回動可能に接続された根元部と、前記荷台に回動可能に接続された先端部とを有し、
前記架装物用電動モータおよび前記モータドライバは、前記シャシフレームよりも上方であって、かつ、前記左右のサブフレームと前記荷台とに囲まれた空間内に配置されている、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【請求項5】
前記車両本体は、前記走行用電動モータを制御する第1モータドライバと、前記第1モータドライバを冷却する冷媒が流通する本体冷媒回路と、を有し、
前記架装物は、前記架装物用電動モータを制御する第2モータドライバと、前記本体冷媒回路に接続された架装物冷媒回路とを有し、
前記第2モータドライバは、前記架装物冷媒回路を流れる冷媒によって冷却されるように構成されている、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【請求項6】
前記車両本体は、前記車体の走行速度を検出する速度センサを有し、
前記昇降制御装置は、前記速度センサの検出値に基づいて前記荷台の昇降速度を制御するように構成されている、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【請求項7】
前記昇降制御装置は、前記車体が走行しているか否かを検出する走行検出部と、前記車体が走行していることが検出されているときに前記荷台を昇降させるときに、警報を発する警報部と、を有している、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【請求項8】
前記車両本体は、前記車体の走行速度を検出する速度センサを有し、
前記昇降制御装置は、前記速度センサの検出値が所定速度以上の場合には前記荷台の昇降を禁止する昇降禁止部を有している、請求項1または2に記載のダンプトラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台の昇降速度を制御可能なダンプトラックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、荷台を昇降させる油圧シリンダと、油圧シリンダに油圧を供給する油圧ポンプと、走行用の内燃機関(以下、エンジンという)の動力を取り出して油圧ポンプを駆動するPTOとを備えたダンプトラックが知られている。この種のダンプトラックでは、作業者がアクセルペダルを操作することによってエンジンの出力を調整することができ、荷台の昇降速度を変更することができる。しかし、作業者は、所望の昇降速度を得るために、足を使ってアクセルペダルを適切に操作する必要がある。作業者にとって、足による操作には熟練度が必要となる。
【0003】
特許文献1には、荷台の昇降速度を調整する操作レバーを備えたダンプトラックが記載されている。このダンプトラックの油圧回路は、油圧ポンプと油圧シリンダとの間に設けられた電磁比例弁を備えている。操作レバーは、電磁比例弁を操作するように構成されている。作業者は、操作レバーを操作することにより、油圧シリンダの伸縮速度を調整することができ、荷台の昇降速度を変更することができる。特許文献1に記載されたダンプトラックによれば、乗員は手で操作レバーを操作することにより、荷台の昇降速度を調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4244149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、走行用の駆動源として電動モータを備えたダンプトラックが検討されている。この電動モータによって油圧ポンプを駆動することが考えられる。しかし、走行用の電動モータの制御によって荷台の昇降速度を制御することについては、様々な制約が懸念される。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行用の駆動源として電動モータを備えたダンプトラックにおいて、荷台の昇降速度を好適に調整できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るダンプトラックは、車輪を有する車体と、前記車体に取り付けられ、前記車輪を駆動する走行用電動モータと、を有する車両本体を備える。前記ダンプトラックは、前記車体に傾動可能に支持された荷台と、前記荷台を水平位置と前記水平位置から傾斜した傾斜位置との間で昇降させる油圧シリンダと、前記油圧シリンダに油圧を供給する油圧ポンプと、を有する架装物を備える。前記ダンプトラックは、前記油圧ポンプを駆動する架装物用電動モータと、前記架装物に備えられ、前記架装物用電動モータを制御することにより前記荷台の昇降速度を制御する昇降制御装置と、を備える。
【0008】
上記ダンプトラックによれば、走行用電動モータとは別に、架装物の油圧ポンプを駆動する架装物用電動モータを備えている。また、上記ダンプトラックは、架装物用電動モータを制御することにより荷台の昇降速度を制御する昇降制御装置を備えている。よって、走行用の駆動源として電動モータを備えたダンプトラックにおいて、荷台の昇降速度を好適に調整することができる。
【0009】
前記ダンプトラックは、前記昇降制御装置と有線または無線により通信可能に接続され、作業者によって操作される端末装置を備えていてもよい。前記端末装置は、前記作業者の操作が入力される入力部と、前記入力部に対する入力に基づいて前記昇降制御装置の制御内容を変更する制御変更部と、を有していてもよい。
【0010】
このことにより、作業者が端末装置(例えば、スマートフォン、タブレットパソコンなど)を操作することにより、昇降制御装置が行う制御を適宜変更することができる。作業者は、積載物や作業現場の状況等に応じて、荷台の昇降速度をより簡単に調整することができる。
【0011】
前記車体は、車両前後方向に延びる左右のシャシフレームを有していてもよい。前記架装物は、前記シャシフレームよりも上方に配置されて車両前後方向に延びる左右のサブフレームを有していてもよい。前記荷台の後端部は、前記左右のサブフレームの後端部に回動可能に連結されていてもよい。前記油圧シリンダは、前記サブフレームに回動可能に接続された根元部と、前記荷台に回動可能に接続された先端部とを有していてもよい。前記油圧ポンプは、前記シャシフレームよりも上方であって、かつ、前記左右のサブフレームと前記荷台とに囲まれた空間内に配置されていてもよい。
【0012】
このことにより、シャシフレームの上面よりも下方であって、かつ、左右のサブフレームと荷台とに囲まれた空間に、スペースの余裕を確保することができる。その余裕スペースに、バッテリや、走行用電動モータを駆動または制御するための各種機器などを好適に配置することができる。
【0013】
前記ダンプトラックは、前記架装物用電動モータを制御するモータドライバを備えていてもよい。前記車体は、車両前後方向に延びる左右のシャシフレームを有していてもよい。前記架装物は、前記シャシフレームよりも上方に配置されて車両前後方向に延びる左右のサブフレームを有していてもよい。前記荷台の後端部は、前記左右のサブフレームの後端部に回動可能に連結されていてもよい。前記油圧シリンダは、前記サブフレームに回動可能に接続された根元部と、前記荷台に回動可能に接続された先端部とを有していてもよい。前記架装物用電動モータおよび前記モータドライバは、前記シャシフレームよりも上方であって、かつ、前記左右のサブフレームと前記荷台とに囲まれた空間内に配置されていてもよい。
【0014】
このことにより、シャシフレームの上面よりも下方であって、かつ、左右のサブフレームと荷台とに囲まれた空間に、スペースの余裕を確保することができる。その余裕スペースに、バッテリや、走行用電動モータを駆動または制御するための各種機器などを好適に配置することができる。
【0015】
前記車両本体は、前記走行用電動モータを制御する第1モータドライバと、前記第1モータドライバを冷却する冷媒が流通する本体冷媒回路と、を有していてもよい。前記架装物は、前記架装物用電動モータを制御する第2モータドライバと、前記本体冷媒回路に接続された架装物冷媒回路とを有していてもよい。前記第2モータドライバは、前記架装物冷媒回路を流れる冷媒によって冷却されるように構成されていてもよい。
【0016】
このことにより、車両本体に設けられた本体冷媒回路の冷媒を利用して、架装物に備えられた第2モータドライバを冷却することができる。
【0017】
前記車両本体は、前記車体の走行速度を検出する速度センサを有していてもよい。前記昇降制御装置は、前記速度センサの検出値に基づいて前記荷台の昇降速度を制御するように構成されていてもよい。
【0018】
このことにより、車体の走行速度と荷台の昇降速度との連携制御が可能となる。
【0019】
前記昇降制御装置は、前記車体が走行しているか否かを検出する走行検出部と、前記車体が走行していることが検出されているときに前記荷台を昇降させるときに、警報を発する警報部と、を有していてもよい。
【0020】
このことにより、走行中に荷台を昇降させるときに、作業者等に注意喚起を行うことができる。
【0021】
前記車両本体は、前記車体の走行速度を検出する速度センサを有していてもよい。前記昇降制御装置は、前記速度センサの検出値が所定速度以上の場合には前記荷台の昇降を禁止する昇降禁止部を有していてもよい。
【0022】
このことにより、ダンプトラックが所定速度以上で走行しているときに作業者が誤って荷台の昇降操作を行った場合に、荷台を昇降してしまうことを防止することができる。よって、作業の安全性を高めることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、走行用の駆動源として電動モータを備えたダンプトラックにおいて、荷台の昇降速度を好適に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態に係るダンプトラックの左側面図である。
図2】実施形態に係るダンプトラックの平面図である。
図3】油圧装置の油圧回路図である。
図4】ダンプトラックの制御系のブロック図および冷却系の冷媒回路図である。
図5】昇降入力装置の正面図である。
図6】操作開始後の経過時間と荷台の昇降速度との関係の例を表すグラフである。
図7】操作開始後の経過時間と荷台の昇降速度との関係の他の例を表すグラフである。
図8】操作量と荷台の昇降速度との関係の例を表すグラフである。
図9】昇降制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は一実施形態に係るダンプトラック1の左側面図である。図2はダンプトラック1の平面図である。ダンプトラック1は、車両本体10と、車両本体10に積載された架装物20とを備えている。
【0026】
車両本体10は、左前輪12LF、右前輪12RF、左後輪12LB、および右前輪12RBを有する車体11を備えている。車体11は、内部に運転席が設けられたキャブ13と、左右のシャシフレーム14とを有している。左右のシャシフレーム14は車両前後方向に延びている。また、車両本体10は、左後輪12LBおよび右後輪12RBを駆動する走行用駆動モータ15と、バッテリ16とを有している(図4参照)。本実施形態では、左後輪12LBおよび右後輪12RBが走行用駆動モータ15によって駆動される駆動輪であり、左前輪12LFおよび右前輪12RFが従動輪である。ただし、駆動輪および従動輪は特に限定されない。左前輪12LFおよび右前輪12RBが駆動輪であり、左後輪12LBおよび右後輪12RBが従動輪であってもよい。また、左前輪12LF、右前輪12RB、左後輪12LB、および右後輪12RBの全てが駆動輪であってもよい。
【0027】
架装物20は、車両本体10に積載された設備である。架装物20はシャシフレーム14に支持されている。ここでは、架装物20は、車体11に傾動可能に支持された荷台21と、油圧シリンダ22と、油圧シリンダ22に油圧を供給する油圧ポンプ23(図3および図4参照)とを有している。また、架装物20は、車両前後方向に延びる左右のサブフレーム24と、荷台21の後端部と左右のサブフレーム24の後端部とを回動可能に連結するダンプ軸(図示せず)とを有している。サブフレーム24はシャシフレーム14の上方に配置されている。油圧シリンダ22は、サブフレーム24に回動可能に接続された根元部22aと、荷台21に回動可能に接続された先端部22bとを有している。油圧シリンダ22は、荷台21を水平位置(図1に実線で示す位置)と、水平位置から傾斜した傾斜位置(図1に仮想線で示す位置)との間で昇降させる。油圧シリンダ22が伸長すると、荷台21はダンプ軸を中心として図1の時計回りに回動し、水平位置から傾斜位置に移動する。油圧シリンダ22が収縮すると、荷台21はダンプ軸を中心として図1の反時計回りに回動し、傾斜位置から水平位置に移動する。
【0028】
図3は、架装物20に備えられた油圧装置30の油圧回路図である。油圧装置30は、前述の油圧ポンプ23に加えて、切換弁31、フィルタ32、およびリザーバ33等を備えている。油圧装置30は油圧シリンダ22に接続されている。油圧装置30は、油圧シリンダ22に油圧を供給することにより、油圧シリンダ22を伸長または収縮させる。なお、油圧装置30の構成は周知の構成であるので、詳しい説明は省略する。油圧装置30の配置は特に限定されないが、本実施形態では、油圧ポンプ23を含めた油圧装置30は、シャシフレーム14よりも上方であって、かつ、左右のサブフレーム24と荷台21とに囲まれた空間内に配置されている(図1および図2参照)。言い換えると、油圧装置30は、シャシフレーム14の上面よりも上方、荷台21の底面よりも下方、左のサブフレーム24よりも右方、および、右のサブフレーム24よりも左方に配置されている。また、本実施形態では油圧装置30は、左右のサブフレーム24の車両前後方向の中央よりも前方に配置されている。
【0029】
図4に示すように、ダンプトラック1は、油圧ポンプ23を駆動する架装物用電動モータ25を備えている。架装物用電動モータ25は車両本体10に備えられていてもよいが、ここでは架装物20に備えられている。架装物20は架装物用電動モータ25に電力を供給する専用のバッテリを備えていてもよいが、ここでは架装物用電動モータ25は車両本体10のバッテリ16に接続されている。架装物20は、車両本体10の接続端子16aに接続された接続端子25aを有している。架装物用電動モータ25は、接続端子16a,25aおよびケーブルを介して、バッテリ16に接続されている。車両本体10のバッテリ16は、走行用電動モータ15および架装物用電動モータ25の両方に電力を供給するように構成されている。架装物用電動モータ25の配置は特に限定されないが、本実施形態では、架装物用電動モータ25は油圧装置30と同様に、シャシフレーム14よりも上方であって、かつ、左右のサブフレーム24と荷台21とに囲まれた空間内に配置されている(図1および図2参照)。言い換えると、架装物用電動モータ25は、シャシフレーム14の上面よりも上方、荷台21の底面よりも下方、左のサブフレーム24よりも右方、および、右のサブフレーム24よりも左方に配置されている。また、架装物用電動モータ25は、左右のサブフレーム24の車両前後方向の中央よりも前方に配置されている。なお、架装物用電動モータ25が車両本体10に備えられる場合、架装物用電動モータ25は、例えば、左右のシャシフレーム14とキャブ13とに囲まれた位置に配置される。架装物用電動モータ25が車両本体10に備えられる場合、架装物用電動モータ25は、車両平面視においてキャブ13の一部および荷台21の一部と重なる位置に配置されていてもよい。
【0030】
ダンプトラック1は、架装物用電動モータ25を制御することにより荷台21の昇降速度を制御する昇降制御装置27を備えている。昇降制御装置27はコンピュータによって構成されている。昇降制御装置27は架装物20に備えられている。
【0031】
昇降制御装置27は、有線または無線により端末装置40と通信可能に接続されている。端末装置40の形態は特に限定されないが、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータのような携帯型端末であってもよい。端末装置40は、ダンプトラック1の乗員、または乗員以外の作業員等の作業者によって操作される。昇降制御装置27が行う制御の内容は、端末装置40によって変更可能である。端末装置40は、入力部41と、入力部41に対する入力に基づいて昇降制御装置27の制御内容を変更する制御変更部42と、表示部43と、音声出力部44と、通信部45とを備えている。入力部41は、作業者の操作が入力されるものである。入力部41には、例えば、タッチパネル式ディスプレイ、キーボード、ボタン等を用いることができる。また、入力部41は、音声によって指示が入力されるものであってもよい。表示部43は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。音声出力部44は、スピーカ等である。通信部45は、図示しないアンテナ等を有している。
【0032】
車両本体10は、走行用駆動モータ15を制御する走行制御装置17を備えている。走行制御装置17はコンピュータによって構成されている。また、車両本体10は、キャブ13の内部に図示しないアクセルペダルを備えている。走行制御装置17は、乗員のアクセルペダルの操作を受けて、走行用駆動モータ15を制御する。これにより、車体11の走行速度が制御される。また、車両本体10は、車体11の走行速度(以下、ダンプトラック1の走行速度とも言う)を検出する速度センサ19を備えている。
【0033】
図4に示すように、走行用電動モータ15には、走行用電動モータ15を制御するためのドライバICである第1モータドライバ15Dが設けられている。架装物用電動モータ25には、架装物用電動モータ25を制御するためのドライバICである第2モータドライバ25Dが設けられている。ダンプトラック1は、第1モータドライバ15Dおよび第2モータドライバ25Dを冷却する冷却装置50を備えている。本実施形態では、冷却装置50は、第1モータドライバ15Dおよび第2モータドライバ25Dを冷媒によって冷却するように構成されている。車両本体10は、第1モータドライバ15Dを冷却する冷媒が流れる本体冷媒回路18を備えている。本体冷媒回路18は、冷媒を搬送する冷媒ポンプ51と、第1モータドライバ15Dを冷却する冷却器52と、放熱器53と有している。本体冷媒回路18は、接続ポート18a,18bを有している。架装物20は、本体冷媒回路18に接続された架装物冷媒回路28を有している。架装物冷媒回路28は、本体冷媒回路18の接続ポート18a,18bに接続された接続ポート28a,28bと、第2モータドライバ25Dを冷却する冷却器54と、を有している。第2モータドライバ25Dは、架装物冷媒回路28を流れる冷媒によって冷却されるように構成されている。
【0034】
冷却器52の構成は何ら限定されない。冷却器52は、第1モータドライバ15Dに供給される空気を冷却するフィンを備えていてもよく、第1モータドライバ15Dのケース(図示せず)に固定された伝熱板を備えていてもよい。また、第1モータドライバ15Dのケースの一部に冷媒を流通させる冷媒流路が形成され、そのケースの一部が冷却器52を構成していてもよい。同様に、冷却器54の構成も何ら限定されない。冷却器54は、第2モータドライバ25Dに供給される空気を冷却するフィンを備えていてもよく、第2モータドライバ25Dのケース(図示せず)に固定された伝熱板を備えていてもよい。第2モータドライバ25Dのケースの一部に冷媒を流通させる冷媒流路が形成され、そのケースの一部が冷却器54を構成していてもよい。冷媒の種類は特に限定されない。例えば、冷媒として冷却水を用いてもよい。また、冷媒として、相変化によって吸熱または放熱するフロンまたは代替フロン等を用いることも可能である。本体冷媒回路18は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、および冷却器52としての蒸発器を備えていてもよく、架装物冷媒回路28は冷却器54として他の蒸発器を備えていてもよい。
【0035】
ダンプトラック1は、例えば図5に示すように、作業者が荷台21の昇降指令を入力するための昇降入力装置60を備えている。昇降入力装置60は、例えば、上昇ボタン61および下降ボタン62を有している。昇降入力装置60は、車両本体10に備えられていてもよく、架装物20に備えられていてもよい。例えば、昇降入力装置60は、キャブ13内に配置され、ダンプトラック1のハンドル(図示せず)の近傍に配置されていてもよい。また、昇降入力装置60は、左または右のシャシフレーム14に取り付けられていてもよい。なお、作業者が荷台21の昇降指令を入力する装置として、昇降入力装置60に代えて、または、昇降入力装置60と共に、端末装置40を用いることも可能である。
【0036】
作業者が上昇ボタン61を押すと、油圧シリンダ22が伸長し、荷台21が上昇する。作業者が下降ボタン62を押すと、油圧シリンダ22が収縮し、荷台21が下降する。前述したように、昇降制御装置27は、架装物用電動モータ25を制御することにより荷台21の昇降速度を制御する。図6は、操作開始後の経過時間Tと荷台21の昇降速度Vとの関係の一例を表すグラフである。例えば図6に示すように、作業者が上昇ボタン61を押すと、荷台21は一定の昇降速度Vaで上昇する。なお、荷台21の昇降速度Vは、例えば、荷台21の水平線に対する傾斜角度の単位時間当たりの変化量として定義される。また、油圧シリンダ22の単位時間当たりの伸縮量を荷台21の昇降速度と見なしてもよい。荷台21の昇降速度Vは、例えば、荷台21の傾斜角度を計測する傾斜計を用いて検出してもよい。また、荷台21の昇降速度Vは、架装物用電動モータ25の回転数を用いて検出してもよく、架装物用電動モータ25に入力する電力を架装物用電動モータ25の回転数に変換して検出してもよい。なお、架装物電動モータ25の入力電力と回転数との関係は、電動モータ25とモータドライバの設計によって特定することができ、モータドライバへ回転数で指令することも出来る。架装物用電動モータ25の回転数から油圧ポンプ23の回転数が特定され、油圧ポンプ23の回転数から油圧ポンプ23の吐出量が特定されるので、油圧シリンダ23の伸張量が求められる。油圧シリンダ23の伸張量から荷台21の昇降速度Vを算出してもよい。
【0037】
本実施形態に係るダンプトラック1によれば、例えば現場の状況や積載物を降ろす作業の内容によって、作業者が端末装置40を操作することにより、昇降制御装置27の制御内容を変更することができる。例えば、作業現場の状況が積載物を迅速に降ろすことが望まれる状況等の場合、作業者が端末装置40の入力部41に、昇降速度を大きくするための指令を入力する。すると、制御変更部42が荷台21の昇降速度を大きくするよう制御内容を変更し、変更後の制御内容が通信部45から送信される。通信部45から信号を受けた昇降制御装置27は、変更後の昇降速度にて荷台21を昇降させる。その結果、例えば図6に破線で示すように、荷台21は、昇降速度Vaよりも大きな昇降速度Vbにて上昇する。一方、例えば作業現場の状況が騒音の低減が望まれる状況等の場合、作業者は端末装置40の入力部41に、昇降速度を小さくするための指令を入力する。すると、制御変更部42が制御内容を変更し、通信部45が昇降制御装置27に信号を送ることにより、図6に一点鎖線で示すように、荷台21は昇降速度Vaよりも小さな昇降速度Vcにて上昇する。
【0038】
また、荷台21の昇降速度を一定とするよりも、適宜変化させた方が好ましい場合がある。例えば、作業者が端末装置40に昇降速度が徐々に大きくなるような指令を入力すると、制御変更部42が制御内容を変更し、通信部45が昇降制御装置27に信号を送ることにより、図7に実線で示すように、荷台21は昇降速度Vが時間Tの経過と共に大きくなるように上昇する。一方、作業者が端末装置40に昇降速度が徐々に小さくなるような指令を入力すると、制御変更部42が制御内容を変更し、通信部45が昇降制御装置27に信号を送ることにより、図7に破線で示すように、荷台21は昇降速度Vが時間Tの経過と共に小さくなるように上昇する。
【0039】
また、昇降制御装置27は、作業者が手動で荷台21の昇降速度を変更できるように構成されていてもよい。ダンプトラック1は、作業者が操作量を調整できる操作装置を備えていてもよい。操作装置の形態は特に限定されないが、例えば、キャブ13内に配置された操作レバーなどである。昇降制御装置27は、作業者の操作量に基づいて荷台21の昇降速度を制御するように構成されていてもよい。図8は、作業者の操作量Sと荷台21の昇降速度Vとの関係の一例を表すグラフである。図8に実線で示すように、昇降制御装置27は、操作量Sと昇降速度Vとが正比例の関係となるように昇降速度Vを制御してもよい。
【0040】
また、図8に一点鎖線で示すように、昇降制御装置27は、操作量Sが増加すると昇降速度Vが増加し、かつ、操作量Sが大きいほど単位操作量当たりの昇降速度Vの増加量が低減するようにしてもよい。昇降制御装置27がこのような制御を行うこととすれば、昇降速度Vが大きい場合、作業者が操作量Sを大きく変更しても、昇降速度Vの増加量は比較的小さく抑えられる。そのため、荷台21の上昇中に作業者が操作レバー等を急激に操作した場合等において、荷台21の急上昇が抑制される。また、昇降速度Vが大きい領域(例えば図8の速度領域R1)において、作業者の昇降速度Vの微調整が容易になる。作業者の操作感覚を変更することができる。
【0041】
また、図8に破線で示すように、昇降制御装置27は、操作量Sが増加すると昇降速度Vが増加し、かつ、操作量Sが大きいほど単位操作量当たりの昇降速度Vの増加量が増大するようにしてもよい。昇降制御装置27がこのような制御を行うこととすれば、昇降速度Vが大きい場合、作業者が操作量Sを少し変更しただけで、昇降速度Vを十分に高めることができる。そのため、荷台21をいったん上昇させ始めた後、作業者が昇降速度Vを増加させたい場合に、操作レバー等を僅かに操作するだけで昇降速度Vを迅速に高めることができる。また、昇降速度Vが小さい領域(例えば図8の速度領域R2)において、作業者の昇降速度Vの微調整が容易になる。この場合も、作業者の操作感覚を変更することができる。
【0042】
なお、作業者が操作する操作装置は操作レバーに限らず、端末装置40であってもよい。例えば、端末装置40の入力部41および表示部43がタッチパネルにより構成され、そのタッチパネルに仮想的な操作レバーが表示されるようになっていてもよい。作業者がタッチパネルを触って仮想的な操作レバーを指で操作することにより、操作量Sが変更されるようになっていてもよい。また、端末装置40に対するその他の操作により、操作量Sが変更されるようになっていてもよい。
【0043】
前述の制御は作業者によって切り換え可能であってもよい。例えば、作業者が端末装置40の入力部41に、前述の制御を切り替える指令を入力してもよい。この場合、端末装置40の制御変更部42が作業者の指令に基づいて制御内容を変更し、通信部45が昇降制御装置27に信号を送信する。昇降制御装置27は上記信号を受信すると、作業者が選択した内容の制御を実行する。
【0044】
ダンプトラック1を用いた作業では、例えば、荷台21から砂利を排出するときなどに、徐行しながら排出したい場合がある。そこで、昇降制御装置27は、ダンプトラック1の走行速度と荷台21の昇降速度とを連携させる連携制御を行ってもよい。昇降制御装置27は、速度センサ19の検出値に基づいて荷台21の昇降速度を制御するように構成されていてもよい。PTOを用いる従来のダンプトラックでは、走行速度と荷台の昇降速度との両方がアクセルペダルと連動しており、走行速度および昇降速度の同時調整が難しかった。しかし、昇降制御装置27が上記の連携制御を行うことにより、走行速度および荷台21の昇降速度の両方を良好に同時調整することができる。
【0045】
図9に示すように、昇降制御装置27は、速度センサ19からの信号を受けて車体11が走行しているか否かを検出する走行検出部27Aと、車体11が走行していることが検出されているときに荷台21を昇降させるときに、警報を発する警報部27Bとを有していてもよい。警報部27Bは、例えば、キャブ13の内部または外部に配置されたスピーカ、あるいは、端末装置40の音声出力部44に、警報音を出力させるように構成されていてもよい。または、警報部27Bは、キャブ13内に配置された表示装置(図示せず)または端末装置40の表示部43に警告表示を出力させるように構成されていてもよい。これにより、ダンプトラック1を徐行させながら荷台21を上昇させる場合、キャブ13の内部または外部にいる作業者、あるいは、ダンプトラック1の周囲にいる人に対して、注意を喚起することができる。よって、ダンプトラック1を使った作業をより安全に行うことができる。
【0046】
図9に示すように、昇降制御装置27は、速度センサ19の検出値が所定速度以上の場合には荷台21の昇降を禁止する昇降禁止部27Cを有していてもよい。上記所定速度は、予め定められた速度であるが、作業者が端末装置40等を操作することにより適宜変更可能であってもよい。これにより、ダンプトラック1の走行速度が大きい状態で荷台21を上昇させてしまうことを防止することができる。よって、ダンプトラック1を使った作業をより安全に行うことができる。
【0047】
以上のように、本実施形態に係るダンプトラック1によれば、走行用電動モータ15とは別に、架装物20の油圧ポンプ23を駆動する架装物用電動モータ25を備えている。また、架装物用電動モータ25を制御することにより荷台21の昇降速度を制御する昇降制御装置27を備えている。本実施形態によれば、走行用電動モータ15による制約を受けることなく、荷台21の昇降速度を制御することができる。よって、走行用の駆動源として走行用電動モータ15を備えたダンプトラック1において、荷台21の昇降速度を好適に調整することができる。
【0048】
本実施形態によれば、架装物用電動モータ25は、走行用電動モータ15に電力を供給するバッテリ16に接続されている。走行用電動モータ15用のバッテリ16を架装物用電動モータ25のバッテリに兼用することができる。したがって、架装物用電動モータ25に電力を供給するバッテリを架装物20に設けることが不要となる。
【0049】
本実施形態によれば、作業者によって操作される端末装置40が、昇降制御装置27と有線または無線により通信可能に接続されている。端末装置40は、作業者の操作が入力される入力部41と、入力部41に対する入力に基づいて昇降制御装置27の制御内容を変更する制御変更部42とを有している。よって、作業者は端末装置40を操作することにより、昇降制御装置27が行う制御を適宜変更することができる。作業者は、作業現場の状況等に応じて、荷台21の昇降速度をより簡単に調整することができる。
【0050】
図1および図2に示すように本実施形態によれば、油圧ポンプ23を含む油圧装置30は、シャシフレーム14よりも上方であって、かつ、左右のサブフレーム24と荷台21とに囲まれた空間内に配置されている。また、架装物用電動モータ25および第2モータドライバ25Dは、シャシフレーム14よりも上方であって、かつ、左右のサブフレーム24と荷台21とに囲まれた空間内に配置されている。シャシフレーム14の上面よりも下方であって、かつ、左右のサブフレーム24と荷台21とに囲まれた空間に、スペースの余裕を確保することができる。したがって、その余裕スペースに、例えばバッテリ16や、走行用電動モータ15を駆動または制御するための各種機器などを好適に配置することができる。また、サブフレーム24に孔を開けておくことにより、油圧装置30等のメンテナンスの際に、保守用のバルブ操作レバーなどをサブフレーム24の孔から外側に通すことが容易になる。また、作業者がシャシフレーム14の内側に潜り込む必要がなくなるので、メンテナンス作業が容易となる。
【0051】
図4に示すように本実施形態によれば、車両本体10は、第1モータドライバ15Dを冷却する冷媒が流通する本体冷媒回路18を有している。架装物20は、本体冷媒回路18に接続された架装物冷媒回路28を有している。そして、第2モータドライバ25Dは、架装物冷媒回路28を流れる冷媒によって冷却されるように構成されている。本実施形態によれば、車両本体10に設けられた本体冷媒回路18の冷媒を利用して、架装物20の第2モータドライバ25Dを冷却することができる。
【0052】
以上、ダンプトラックの一実施形態について説明したが、前記実施形態は一例に過ぎない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、他にも様々な実施形態が可能である。
【0053】
前記実施形態では、ダンプトラックは荷台21を油圧シリンダ22が直接押し上げて昇降させる機構を備えていたが、荷台21を昇降させるダンプ機構は特に限定されない。ダンプ機構は、リンク機構を備えていても良い。また油圧シリンダも図1に図示したものには限定されず、テレスコシリンダを備えていてもよい。
【0054】
前記実施形態では、走行用電動モータ15および架装物用電動モータ25には共通のバッテリ16が用いられているが、架装物用電動モータ25に電力を供給するバッテリは、走行用電動モータ15に電力を供給するバッテリ16と異なっていてもよい。架装物用電動モータ25に電力を供給するバッテリは、車両本体10に備えられていてもよく、架装物20に備えられていてもよい。
【0055】
端末装置40は携帯型端末に限られない。端末装置40は、架装物20に備えられたコンピュータによって構成されていてもよく、車両本体10に備えられたコンピュータによって構成されていてもよい。また、昇降制御装置27の制御内容を変更する必要がない場合は、制御変更部42を備えた端末装置40は必ずしも必要ではない。
【0056】
架装物20に備えられた油圧装置30の位置は特に限定されない。また、架装物用電動モータ25および第2モータドライバ25Dの位置は特に限定されない。油圧装置30の一部(例えば油圧ポンプ23)または全部、あるいは、架装物用電動モータ25または第2モータドライバ25Dの一部または全部は、シャシフレーム14の上端よりも下方に配置されていてもよく、左のサブフレーム24の左方または右のサブフレーム24の右方に配置されていてもよい。
【0057】
前記実施形態では、第2モータドライバ25Dを冷却する架装物冷媒回路28は、第1モータドライバ15Dを冷却する本体冷媒回路18に接続されている。架装物冷媒回路28および本体冷媒回路18には共通の冷媒が用いられる。ただし、架装物冷媒回路28は本体冷媒回路18に接続されていなくてもよく、架装物冷媒回路28は本体冷媒回路18と別々に構成されていてもよい。また、第1モータドライバ15Dおよび第2モータドライバ25Dを冷却する冷却装置50は、冷媒回路を備えた装置でなくてもよい。
【0058】
ダンプトラック1が徐行しながら荷台21を昇降させる場合、ダンプトラック1の走行速度と荷台21の昇降速度とは、必ずしも連携して制御しなくてもよい。昇降制御装置27は、ダンプトラック1の走行速度と無関係に荷台21の昇降速度を制御してもよい。警報部27Bまたは昇降禁止部27Cは無くてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 ダンプトラック
10 車両本体
11 車体
14 シャシフレーム
15 走行用電動モータ
16 バッテリ
20 架装物
21 荷台
22 油圧シリンダ
23 油圧ポンプ
24 サブフレーム
25 架装物用電動モータ
27 昇降制御装置
40 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9