(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144890
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
H05B 47/115 20200101AFI20241004BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20241004BHJP
H05B 45/20 20200101ALI20241004BHJP
H05B 47/155 20200101ALI20241004BHJP
H05B 45/325 20200101ALI20241004BHJP
H05B 45/37 20200101ALI20241004BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20241004BHJP
【FI】
H05B47/115
H05B45/10
H05B45/20
H05B47/155
H05B45/325
H05B45/37
H05B47/165
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057059
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】村松 洋輔
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA16
3K273RA02
3K273RA05
3K273SA20
3K273SA22
3K273SA24
3K273SA31
3K273SA34
3K273SA57
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA37
3K273UA22
3K273UA27
3K273UA29
(57)【要約】
【課題】ユーザーの利便性を向上させることができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、発光部7と、制御部5と、筐体1aと、検知部2aとを備える。発光部7は、光を発生させる。制御部5は、発光部7から発生する光の状態を変化させる。筐体1aは、発光部7及び制御部5を収容する。検知部2aは、筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。制御部5は、検知部2aの検知結果に基づいて、発光部7から発生する光の状態を変化させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を発生させる発光部と、
前記光の状態を変化させる制御部と、
前記発光部及び前記制御部を収容する筐体と、
前記筐体に対するユーザーのアクションを検知する検知部と
を備え、
前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて前記光の状態を変化させる、照明器具。
【請求項2】
前記光の状態は、前記光の光量と、前記光の色温度と、前記筐体から前記光が出射される方向とのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記アクションと前記光の状態とを関連付けて記憶する記憶部を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記検知部は、前記筐体の角速度を検出するジャイロセンサと、前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、前記ユーザーによる接触操作を検出するタッチセンサと、前記ユーザーから発生する熱を検出する焦電センサと、前記筐体に対する前記ユーザーの身体の少なくとも一部の接近を検出する近接センサとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項5】
前記アクションは、前記筐体をひっくり返す動作と、前記筐体を持ち上げる動作と、前記筐体を揺する動作と、前記筐体を載置対象に載置する動作と、前記筐体を傾ける動作と、前記筐体を回す動作と、前記筐体を90°傾いた状態に変化させる動作と、前記筐体を擦る動作と、前記筐体を軽く叩く動作と、前記筐体を握る動作と、前記筐体の傍で手を振る動作と、前記筐体に手を近づける動作とのうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項6】
前記照明器具の駆動電力を蓄電する蓄電部と、
電力を受信して前記蓄電部を充電する受電部と
を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、LEDライト部を内蔵した「こけし人形」が開示されている。特許文献1のこけし人形は、転倒するとLEDライト部が点灯するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のこけし人形は、転倒するとLEDライト部が消灯状態から点灯状態に遷移する構成であり、LEDライト部から発生する光の状態を変化させる構成ではない。そのため、ユーザーの利便性を考慮すると、更なる改良の余地がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザーの利便性を向上させることができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、発光部と、制御部と、筐体と、検知部とを備える。前記発光部は、光を発生させる。前記制御部は、前記光の状態を変化させる。前記筐体は、前記発光部及び前記制御部を収容する。前記検知部は、前記筐体に対するユーザーのアクションを検知する。前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて前記光の状態を変化させる。
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記光の状態は、前記光の光量と、前記光の色温度と、前記筐体から前記光が出射される方向とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0008】
本願に開示する照明器具は、前記アクションと前記光の状態とを関連付けて記憶する記憶部を更に備えてもよい。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記検知部は、前記筐体の角速度を検出するジャイロセンサと、前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、前記ユーザーによる接触操作を検出するタッチセンサと、前記ユーザーから発生する熱を検出する焦電センサと、前記筐体に対する前記ユーザーの身体の少なくとも一部の接近を検出する近接センサとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記アクションは、前記筐体をひっくり返す動作と、前記筐体を持ち上げる動作と、前記筐体を揺する動作と、前記筐体を載置対象に載置する動作と、前記筐体を傾ける動作と、前記筐体を回す動作と、前記筐体を90°傾いた状態に変化させる動作と、前記筐体を擦る動作と、前記筐体を軽く叩く動作と、前記筐体を握る動作と、前記筐体の傍で手を振る動作と、前記筐体に手を近づける動作とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0011】
本願に開示する照明器具は、蓄電部と、受電部とを更に備えてもよい。前記蓄電部は、前記照明器具の駆動電力を蓄電する。前記受電部は、電力を受信して前記蓄電部を充電する。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る照明器具によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態2に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図4】筐体を持ち上げる動作と、筐体を降ろす動作とを示す図である。
【
図5】本発明の実施形態3に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図6】筐体を縦方向に揺する動作と、筐体を横方向に揺する動作とを示す図である。
【
図7】本発明の実施形態4に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図8】筐体を机の上に載置する動作と、筐体を持ち上げる動作とを示す図である。
【
図9】本発明の実施形態5に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図10】筐体を第1方向へ傾ける動作を示す図である。
【
図11】筐体を第2方向へ傾ける動作を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態6に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図13】(a)は、筐体を第1回転方向へ回す動作を示す図である。(b)は、筐体を第2回転方向へ回す動作を示す図である。
【
図14】本発明の実施形態7に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図15】(a)は、筐体を直立状態から第1方向に90°傾いた状態へ変化させる動作を示す図である。(b)は、筐体を直立状態から第2方向に90°傾いた状態へ変化させる動作を示す図である。
【
図16】本発明の実施形態8に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図17】筐体を第3方向に擦る動作と、筐体を第4方向に揺する動作とを示す図である。
【
図18】本発明の実施形態9に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図19】筐体の上部を軽く叩く動作と、筐体の下部を軽く叩く動作とを示す図である。
【
図20】本発明の実施形態10に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図21】(a)は、ユーザーによって筐体が握られていない状態を示す図である。(b)は、ユーザーによって筐体の上部が握られている状態を示す図である。(c)は、ユーザーによって筐体の下部が握られている状態を示す図である。
【
図22】本発明の実施形態11に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図23】筐体の上部の傍らでユーザーが手を振る動作と、筐体の下部の傍らでユーザーが手を振る動作とを示す図である。
【
図24】本発明の実施形態12に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
【
図25】ユーザーが筐体の上部に手を近づけている状態と、ユーザーが筐体の下部に手を近づけている状態とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面(
図1~
図25)を参照して本発明の照明器具に係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0015】
[実施形態1]
まず、
図1及び
図2を参照して本発明の実施形態1を説明する。
図1は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図1は、照明システム100を示す。
【0016】
図1に示すように、照明システム100は、照明器具1と、給電器具200とを含む。照明器具1は、第1検知部2aと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9とを備える。
【0017】
発光部7は、光を発生させる。発光部7は、少なくとも1つの発光素子を有する。発光素子は発光する。すなわち、発光素子は、光を発生させる。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
【0018】
本実施形態では、発光部7は、互いに光色が異なる光を発生する2色の発光素子を含む。例えば、発光部7は、発光色が異なる2種類のLEDを含む。2種類のLEDは、例えば、相関色温度が比較的高いLEDと、相関色温度が比較的低いLEDとを含む。相関色温度が比較的高いLEDは、例えば5000ケルビンの光を出射する。相関色温度が比較的低いLEDは、例えば2500ケルビンの光を出射する。なお、発光部7は、発光色が異なる3種類以上の発光素子を含んでもよい。例えば、発光部7は、赤色の光を出射するLEDと、緑色の光を出射するLEDと、青色の光を出射するLEDとを含んでもよい。
【0019】
電源部6は、発光部7を駆動する駆動電力を生成する。具体的には、電源部6は、電源回路を含む。発光素子がLEDである場合、電源回路は、LEDに直流電流を供給する。電源回路がLEDに直流電流を供給することにより、LEDが発光する。本実施形態では、電源部6は、2色の発光素子に供給する駆動電力を個別に生成する2つの電源回路を含む。
【0020】
第1検知部2aは、照明器具1の筐体1a(
図2参照)に対するユーザーのアクションを検知する。本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aをひっくり返す動作を含む。具体的には、第1検知部2aは、ジャイロセンサ21と、加速度センサ22とを含む。ジャイロセンサ21は、筐体1aの角速度を検出する。加速度センサ22は、筐体1aの加速度を検出する。筐体1aをひっくり返す動作は、筐体1aを上下に反転させることを示す。
【0021】
オンオフスイッチ3は、ユーザーによって操作される。オンオフスイッチ3は、照明器具1を消灯状態から点灯状態に遷移させる操作を受け付ける。また、オンオフスイッチ3は、照明器具1を点灯状態から消灯状態に遷移させる操作を受け付ける。ユーザーは、オンオフスイッチ3を操作することにより、照明器具1を点灯又は消灯させることができる。オンオフスイッチ3は、例えば、電源ボタンであってもよい。
【0022】
記憶部4は、各種のコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。記憶部4は、記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を有してもよい。
【0023】
制御部5は、制御装置を含む。制御装置は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを有してもよい。あるいは、制御部5は、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような集積回路を有してもよい。照明器具1は、例えば、記憶部4と制御部5とを含むマイクロコンピュータを備えてもよい。
【0024】
制御部5は、発光部7を制御する。詳しくは、制御部5は、記憶部4に記憶されているコンピュータプログラム及びデータに基づいて電源部6を制御する。その結果、発光部7が制御される。例えば、制御部5は、オンオフスイッチ3に対するユーザーの操作に応じて、発光部7の点灯及び消灯を制御する。
【0025】
具体的には、制御部5は、照明器具1が消灯状態であるときにオンオフスイッチ3が操作されると、発光部7から光を発生させる。例えば、制御部5は、2つの電源回路にそれぞれ入力する各PWM信号(パルス幅変調信号;Pulse Width Modulation信号)を生成する。PWM信号は電源回路を駆動させ、電源回路から発光素子に駆動電力を供給させる。この結果、発光部7から光が発生する。
【0026】
また、制御部5は、照明器具1が点灯状態であるときにオンオフスイッチ3が操作されると、発光部7の発光を停止させる。例えば、制御部5は、電源回路の駆動を停止させる。この結果、発光素子の発光が停止する。
【0027】
更に、制御部5は、第1検知部2aの検知結果に基づいて、発光部7から発生する光の状態を変化させる。本実施形態では、制御部5は、筐体1a(
図2参照)がひっくり返されると、光の状態を変化させる。
【0028】
詳しくは、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aに対して特定のアクションが行われたか否かを判定する。本実施形態では、制御部5は、筐体1aがひっくり返されたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aがひっくり返されたと判定すると、発光部7から発生する光の状態を変化させる。換言すると、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、アクションが筐体1aをひっくり返す動作であることを特定すると、発光部7から発生する光の状態を変化させる。
【0029】
本実施形態では、光の状態は、光の光量と、光の色温度とを含む。具体的には、制御部5は、電源部6を制御して、発光部7から発生する光の光量及び色温度を、予め定められた光量及び色温度の組に設定する。以下、予め定められた光量及び色温度の組を、「シーン」と記載する場合がある。制御部5は、第1検知部2aの検知結果に基づいて、シーンを変化させる。つまり、制御部5は、筐体1a(
図2参照)がひっくり返されると、シーンを変化させる。例えば、制御部5は、各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、シーンが変化する。
【0030】
シーンに関する情報は、記憶部4に記憶されている。記憶部4は、少なくとも1つのシーンに関する情報を記憶する。記憶部4は、複数のシーンに関する情報を記憶してもよい。本実施形態において、記憶部4は、2つのシーン(第1シーン及び第2シーン)に関する情報を記憶する。
【0031】
本実施形態では、記憶部4が、第1テーブル41aを記憶している。第1テーブル41aは、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第1テーブル41aは、照明器具1(筐体1a)の姿勢とシーン(光量及び色温度)とを関連付ける。
【0032】
詳しくは、照明器具1(筐体1a)の姿勢には、第1姿勢と、第2姿勢とが含まれる。シーンには、第1シーンと、第2シーンとが含まれる。第1姿勢は、筐体1a(
図2参照)がひっくり返されていない状態の姿勢を示し、第2姿勢は、筐体1a(
図2参照)がひっくり返された状態の姿勢を示す。第1シーンと第2シーンとでは、光量及び色温度のうちの少なくとも一方が異なる。第1テーブル41aにより、第1姿勢と第1シーンとが関連づけられ、第2姿勢と第2シーンとが関連付けられる。
【0033】
制御部5は、ジャイロセンサ21及び加速度センサ22の出力に基づいて、筐体1aの姿勢を判定する。制御部5は、筐体1aの姿勢が第1姿勢である場合、第1テーブル41aを参照して、第1シーンの光が発光部7から発生するように電源部6を制御する。制御部5は、ジャイロセンサ21及び加速度センサ22の出力に基づいて、筐体1aがひっくり返され、筐体1aの姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変化したと判定した場合、第1テーブル41aを参照して、第2シーンの光が発光部7から発生するように電源部6を制御する。本実施形態によれば、記憶部4が第1テーブル41aを記憶することにより、ユーザーのアクションに応じて光の状態を所期の状態に正確に変化させることができる。
【0034】
蓄電部8は、照明器具1の駆動電力を蓄電している。蓄電部8は、例えば、蓄電池(バッテリー)を含む。蓄電部8に蓄電されている電力は、制御部5及び電源部6に供給される。更に、蓄電部8に蓄電されている電力は、記憶部4に供給されてもよい。
【0035】
制御部5は、蓄電部8から供給される電力に基づいて駆動する。例えば、制御部5は、DC/DCコンバータを含んでもよい。DC/DCコンバータは、蓄電部8から供給される電圧に基づいて、CPUを駆動する電圧を生成してもよい。
【0036】
電源部6(電源回路)は、蓄電部8から供給される電力に基づいて、発光部7を駆動する駆動電力を生成する。例えば、電源部6(電源回路)は、蓄電部8から供給される電流に基づいて、LEDを駆動する直流電流を生成してもよい。
【0037】
受電部9は、給電器具200から電力を受信して、蓄電部8を充電する。例えば、受電部9は、受電コイルと、充電回路とを含む。給電器具200は、送電コイルと、変換回路とを含む。変換回路は、外部交流電源EPから供給される交流電力を数十kHz以上数百kHz以下の高周波電力に変換して送信コイルに供給する。この結果、受電コイルが送信コイルから高周波電力を受信する。充電回路は、受電コイルから供給される高周波電力を直流電力に変換する。そして、充電回路は、直流電力に基づいて蓄電部8(蓄電池)を充電する。つまり、充電回路は、受電コイルから供給される高周波電力を、蓄電部8(蓄電池)を充電する電力に変換する。
【0038】
詳しくは、充電回路は、蓄電部8(蓄電池)を充電する充電電流の値が所定の値になるように、蓄電部8(蓄電池)に印加する電圧を調整する。充電回路は、例えば、ダイオードブリッジと、平滑コンデンサと、DC/DCコンバータとを含んでもよい。なお、外部交流電源EPは、例えば、交流商用電源を含む。交流商用電源は、例えば、公称電圧100V、周波数50Hz又は60Hzの交流電力を供給する。
【0039】
本実施形態によれば、非接触給電により蓄電部8を充電することができる。したがって、例えばUSBケーブル又は電力ケーブルを介して給電される照明器具と比べて、筐体1aをひっくり返す動作等のアクションを行うことが容易になる。なお、給電器具200は、例えば、照明器具1を載置可能な充電台であってもよい。
【0040】
続いて、
図1及び
図2を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図2は、筐体1aをひっくり返す動作を示す図である。詳しくは、
図2は、第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢が変化する筐体1aを示す。
【0041】
図2に示すように、照明器具1は、筐体1aを更に備える。筐体1aは、例えば、円柱状である。換言すると、照明器具1は、円柱状であってもよい。筐体1aは、
図1を参照して説明した第1検知部2aと、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9とを収容する。
【0042】
オンオフスイッチ3は、筐体1aに設けられる。オンオフスイッチ3の少なくとも一部は、筐体1aの外面から露出してもよい。本実施形態において、オンオフスイッチ3は、筐体1aの側壁に設けられる。より具体的には、オンオフスイッチ3は、円柱状の筐体1aの一方端部に設けられる。
【0043】
照明器具1(筐体1a)は、例えば、鉛直方向D1に沿った姿勢で机DE上に載置される。本実施形態において、第1姿勢は、鉛直方向D1に沿った姿勢で照明器具1(筐体1a)を机DE上に載置した場合にオンオフスイッチ3が机DE側に位置する姿勢である。つまり、第1姿勢の場合、オンオフスイッチ3は下側に位置する。一方、照明器具1(筐体1a)がひっくり返されて、照明器具1(筐体1a)の姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変化すると、オンオフスイッチ3は上側に位置する。
【0044】
既に説明したように、制御部5は、筐体1aの姿勢が第1姿勢である場合、電源部6を制御して、第1シーンの光を発光部7から発生させる。また、
図2に示すように、筐体1aがひっくり返されて、筐体1aの姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変化すると、制御部5は、電源部6を制御して、第2シーンの光を発光部7から発生させる。更に、筐体1aが再度ひっくり返されて、筐体1aの姿勢が第2姿勢から第1姿勢に変化すると、制御部5は、電源部6を制御して、第1シーンの光を発光部7から発生させる。
【0045】
以上、
図1及び
図2を参照して、本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)をひっくり返すことにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0046】
なお、本実施形態では、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aをひっくり返す動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)はシーンを変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aをひっくり返す動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量又は色温度を変化させてもよい。
【0047】
例えば、光量を変化させる場合、制御部5は、各色の光量の比率が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、発光部7から発生する光の光量が変化する。光色を変化させる場合、制御部5は、各色の光量の合計が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、発光部7から発生する光の光色が変化する。
【0048】
[実施形態2]
続いて
図3及び
図4を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、第1検知部2aによって検知されるアクションが実施形態1と異なる。
【0049】
図3は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図3は、照明システム100を示す。
図3に示すように、本実施形態の照明器具1は、第1検知部2aと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9とを備える。
【0050】
本実施形態において、第1検知部2aが検知するアクションは、筐体1aを持ち上げる動作を含む。換言すると、第1検知部2aが検知するアクションは、筐体1aを現在位置から上方へ移動させる動作を含む。
【0051】
具体的には、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが持ち上げられたか否かを判定する。換言すると、制御部5は、筐体1aが現在位置から上方向へ移動したか否かを判定する。本実施形態では、筐体1aが持ち上げられると、制御部5は、発光部7から発生する光の光量を増加させる。
【0052】
更に、制御部5は、筐体1aが持ち上げられた後に、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが下方へ降ろされたか否かを判定する。換言すると、制御部5は、筐体1aが現在位置から下方向へ移動したか否を判定する。制御部5は、光量を増加させた後に筐体1aが下方へ降ろされると、発光部7から発生する光の光量を元の光量に戻す。ここで、元の光量は、筐体1aが持ち上げられる前の光量を示す。
【0053】
本実施形態において、記憶部4は、第2テーブル41bを記憶する。第2テーブル41bは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第2テーブル41bは、オンオフスイッチ3が操作されて照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移した際に発光部7から発生させる光の光量及び色温度を規定している。更に、第2テーブル41bは、筐体1aが持ち上げられた際に発光部7から発生させる光の光量及び色温度を規定している。以下、オンオフスイッチ3が操作されて照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移した際に発光部7から発生させる光の光量及び色温度を、「第1光量及び第1色温度」と記載する場合がある。また、筐体1aが持ち上げられた際に発光部7から発生させる光の光量及び色温度を、「第2光量及び第2色温度」と記載する場合がある。
【0054】
制御部5は、筐体1aが持ち上げられたと判定した場合、第2テーブル41bを参照して、発光部7から発生させる光の光量及び色温度を、第1光量及び第1色温度から第2光量及び第2色温度に変化させる。本実施形態では、第2光量は第1光量より大きい光量を示し、第2色温度は第1色温度と同じ色温度を示す。
【0055】
また、制御部5は、光量を増加させた後に、筐体1aが下方へ降ろされたと判定した場合、第2テーブル41bを参照して、発光部7から発生させる光の光量及び色温度を、第2光量及び第2色温度から第1光量及び第1色温度に変化させる。つまり、制御部5は、発光部7から発生する光の光量を元の光量に戻す。
【0056】
続いて、
図3及び
図4を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図4は、筐体1aを持ち上げる動作と、筐体1aを降ろす動作とを示す図である。なお、筐体1aは、
図3に示す第1検知部2a、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0057】
図3に示すように、筐体1aを持ち上げる動作は、例えば、筐体1aを現在位置から鉛直上方向D11へ移動させる動作であってもよい。また、筐体1aを降ろす動作は、筐体1aを現在位置から鉛直下方向D12へ移動させる動作であってもよい。
【0058】
筐体1a(照明器具1)は、例えば、ユーザーが手Hで筐体1a(照明器具1)を掴んで持ち上げることができる寸法を有してもよい。既に説明したように、制御部5は、ユーザーが筐体1aを持ち上げると、発光部7から発生する光の光量を増加させる。また、ユーザーが筐体1aを持ち上げ後に下方へ降ろすと、発光部7から発生する光の光量を元に戻す。
【0059】
以上、
図3及び
図4を参照して、本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)を持ち上げることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0060】
なお、本実施形態では、筐体1aが持ち上げられたことに応じて、発光部7から発生する光の光量が増加したが、筐体1aが持ち上げられたことに応じて、発光部7から発生する光の光量が減少してもよい。
【0061】
また、本実施形態では、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aを持ち上げる動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は光量を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aを持ち上げる動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の色温度を変化させてもよいし、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0062】
[実施形態3]
続いて
図5及び
図6を参照して本発明の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、第1検知部2aによって検知されるアクションが実施形態1、2と異なる。
【0063】
図5は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図5は、照明システム100を示す。
図5に示すように、本実施形態の照明器具1は、第1検知部2aと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0064】
本実施形態において、第1検知部2aが検知するアクションは、筐体1aを揺する動作である。詳しくは、第1検知部2aにより、筐体1aを縦方向に揺する動作と、筐体1aを横方向に揺する動作とが検知される。ここで、縦方向は、例えば筐体1a(照明器具1)が長軸を有する場合、長軸が延びる方向であってもよい。横方向は、縦方向に直交する方向であってもよい。つまり、縦方向は、筐体1a(照明器具1)の上下方向であってもよく、横方向は、筐体1a(照明器具1)の左右方向であってもよい。上下方向は、例えば、鉛直方向D1(
図6参照)と平行な方向であってもよい。また、左右方向は、水平方向D2(
図6参照)と平行な方向であってもよい。
【0065】
具体的には、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが縦方向に揺すられているか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが縦方向に揺すられている場合、筐体1aが縦方向に揺すられた回数をカウントする。制御部5は、筐体1aが縦方向に揺すられた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。
【0066】
また、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが横方向に揺すられているか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが横方向に揺すられている場合、筐体1aが横方向に揺すられた回数をカウントする。制御部5は、筐体1aが横方向に揺すられた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0067】
固定スイッチ11は、ユーザーによって操作される。固定スイッチ11は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を固定する操作を受け付ける。ユーザーが固定スイッチ11を操作すると、制御部5は、筐体1aに対するユーザーのアクションを検知しても、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させない。本実施形態では、制御部5は、ユーザーによって固定スイッチ11が操作されると、筐体1aが揺すられても光の光量及び色温度を変化させない。
【0068】
更に、固定スイッチ11は、光量及び色温度の固定を解除する操作を受け付ける。光量及び色温度を固定した後にユーザーが再度固定スイッチ11を操作すると、制御部5は、光量及び色温度の固定を解除する。制御部5は、光量及び色温度の固定を解除した後に筐体1aが揺すられると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させる。
【0069】
本実施形態において、記憶部4は、第3テーブル41cを記憶する。第3テーブル41cは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第3テーブル41cは、筐体1aが揺すられる回数と、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0070】
例えば、第3テーブル41cは、光量及び色温度の変化量として、筐体1aが縦方向に揺すられる回数が第1既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第3テーブル41cは、光量及び色温度の変化量として、筐体1aが横方向に揺すられる回数が第2既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第1既定回数及び第2既定回数は、同じ回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。第1既定回数及び第2既定回数は、例えば、1回であってもよい。
【0071】
制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて筐体1aの縦揺れを検知すると、筐体1aが縦方向に揺すられる回数が第1既定回数ずつ増える度に、第3テーブル41cに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて筐体1aの横揺れを検知すると、筐体1aが横方向に揺すられる回数が第2既定回数ずつ増える度に、第3テーブル41cに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0072】
続いて、
図5及び
図6を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図6は、筐体1aを縦方向に揺する動作と、筐体1aを横方向に揺する動作とを示す図である。なお、筐体1aは、
図5に示す第1検知部2a、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0073】
図6に示すように、筐体1aを縦方向に揺する動作は、例えば、筐体1aを鉛直方向D1に揺する動作であってもよい。また、筐体1aを横方向に揺する動作は、例えば、筐体1aを水平方向D2に揺する動作であってもよい。
【0074】
既に説明したように、制御部5は、ユーザーが筐体1aを縦方向(例えば、鉛直方向D1)に揺すると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。また、ユーザーが筐体1aを横方向(例えば、水平方向D2)に揺すると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0075】
なお、
図6に示すように、固定スイッチ11は、オンオフスイッチ3と同様に、筐体1aに設けられる。固定スイッチ11の少なくとも一部は、筐体1aの外面から露出してもよい。本実施形態において、固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。より具体的には、固定スイッチ11は、円柱状の筐体1aの一方端部に設けられる。固定スイッチ11は、オンオフスイッチ3と同じ側に配置されてもよい。例えば、オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、横方向に並べて配置されてもよい。換言すると、オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、左右方向に並べて配置されてもよい。ここで、左右方向は、照明器具1が鉛直方向D1に沿った姿勢である場合に、鉛直方向D1を筐体1aの上下方向としたときの左右方向を示す。
【0076】
以上、
図5及び
図6を参照して、本発明の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)を揺することにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0077】
なお、本実施形態では、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aを揺する動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1aを揺する動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよいし、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0078】
[実施形態4]
続いて
図7及び
図8を参照して本発明の実施形態4について説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態4は、照明器具1の構成が実施形態1~3と異なる。また、実施形態4は、第1検知部2aによって検知されるアクションが実施形態1~3と異なる。
【0079】
図7は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態の照明器具1は、第1検知部2aと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、第1発光部7aと、第2発光部7bと、蓄電部8と、入力部12と、切替部13とを備える。
【0080】
入力部12には、外部交流電源EPから交流電力が入力される。入力部12は、外部交流電源EPから供給される交流電力に基づいて蓄電部8を充電する。例えば、入力部12は、
図1を参照して説明した受電部9と同様に、充電回路を含んでもよい。充電回路は、外部交流電源EPから供給される交流電力を、蓄電部8(蓄電池)を充電する電力に変換する。
【0081】
第1発光部7a及び第2発光部7bは、
図1を参照して説明した発光部7と略同様の構成を有する。切替部13は、制御部5によって制御されて、電源部6の出力先を切り替える。切替部13は、例えば、複数のスイッチ素子を含む。本実施形態では、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が吊り下げられた状態である場合に、切替部13を制御して、電源部6から第1発光部7a及び第2発光部7bへ駆動電力を供給する。この結果、第1発光部7a及び第2発光部7bから光が発生する。また、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が載置対象に載置された状態である場合に、切替部13を制御して、電源部6から第2発光部7bへ駆動電力を供給する。この結果、第1発光部7aが消灯し、第2発光部7bから光が発生する。
【0082】
例えば、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が天井CEから吊り下げられた状態である場合に、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発生させる。あるいは、制御部5は、照明器具1(筐体1a)がユーザーの手Hから吊り下げられた状態である場合に、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発生させる。また、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が机DEの上に載置された状態である場合に、第1発光部7aを消灯させ、第2発光部7bから光を発生させる。
【0083】
本実施形態において、第1検知部2aが検知するアクションは、筐体1aを載置対象に載置する動作である。具体的には、制御部5は、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが載置対象に載置されたか否かを判定する。筐体1aが載置対象に載置されると、制御部5は、切替部13を制御して、電源部6の出力先を切り替える。詳しくは、制御部5は、筐体1aが載置対象に載置されると、第1発光部7a及び第2発光部7bのうち、第2発光部7bのみから光を発生させる。換言すると、制御部5は、第1発光部7aを消灯する。本実施形態において制御部5が制御する光の状態は、筐体1aから光が出射される方向を含む。
【0084】
更に、制御部5は、筐体1aが載置対象に載置された後に、ジャイロセンサ21の出力と、加速度センサ22の出力とに基づいて、筐体1aが持ち上げられたか否かを判定する。換言すると、制御部5は、筐体1aが現在位置から上方向へ移動したか否を判定する。筐体1aが載置対象に載置された後に、筐体1aが持ち上げられると、制御部5は、発光部7から発生する光の状態を元の状態に戻す。具体的には、制御部5は、切替部13を制御して、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発生させる。換言すると、制御部5は、第1発光部7aを点灯させる。
【0085】
本実施形態において、記憶部4は、第4テーブル41dを記憶する。第4テーブル41dは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第4テーブル41dは、照明器具1(筐体1a)が吊り下げられた状態である場合に第1発光部7a及び第2発光部7bを点灯状態にすることを規定している。更に、第4テーブル41dは、照明器具1(筐体1a)が載置対象に載置された場合に第1発光部7aを消灯状態にすることを規定している。換言すると、第4テーブル41dは、照明器具1(筐体1a)が載置対象に載置された場合に、第1発光部7a及び第2発光部7bのうち第2発光部7bのみを点灯状態にすることを規定している。
【0086】
続いて、
図7及び
図8を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図8は、筐体1aを机DE(載置対象)の上に載置する動作と、筐体1aを持ち上げる動作とを示す図である。
【0087】
図8に示すように、筐体1aは、天井CEから吊り下げられてもよい。例えば、筐体1aは、天井CEに設けられたアダプターから吊り下げられてもよいし、天井CEに設けられたダクトレールから吊り下げられてもよい。筐体1aは、
図7に示す第1検知部2a、記憶部4、制御部5、電源部6、第1発光部7a、第2発光部7b、蓄電部8、入力部12、及び切替部13を収容する。オンオフスイッチ3は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0088】
詳しくは、第1発光部7aは、筐体1aの中心より上側に収容されてもよい。また、第2発光部7bは、筐体1aの中心より下側に収容されてもよい。この場合、第1発光部7a及び第2発光部7bから光が発生すると、照明器具1の周囲全般に光が拡散する。ここで、筐体1aの上側は、例えば、照明器具1が天井CEから吊り下げられている場合、天井CEに近い側を示す。また、筐体1aの下側は、例えば、照明器具1が天井CEから吊り下げられている場合、天井CEから遠い側を示す。つまり、照明器具1が天井CEから吊り下げられている場合、筐体1aの上側は鉛直方向上側を示し、筐体1aの下側は鉛直方向下側を示す。
【0089】
既に説明したように、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が天井CEに吊り下げられているとき、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発生させる。また、制御部5は、ユーザーが照明器具1(筐体1a)を天井CEから外して鉛直下方向D12へ移動させ、照明器具1(筐体1a)を机DE(載置対象)の上に載置すると、第1発光部7aを消灯して、第1発光部7a及び第2発光部7bのうち、第2発光部7bのみから光を発生させる。この結果、照明器具1から下向きの光が発生する。机DE上に載置された照明器具1(筐体1a)をユーザーが持ち上げて鉛直上方向D11へ移動させ、照明器具1(筐体1a)を天井CEに吊り下げると、制御部5は、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発生させる。つまり、制御部5は、第1発光部7aを点灯させる。
【0090】
なお、
図8に示すように、オンオフスイッチ3は、筐体1aの中央部に配置されてもよい。例えば、オンオフスイッチ3は、第1発光部7aと第2発光部7bとの間に配置されてもよい。
【0091】
以上、
図7及び
図8を参照して、本発明の実施形態4を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)を載置対象に載置することにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0092】
なお、本実施形態において、載置対象は机DEであったが、載置対象は特に限定されない。例えば、載置対象は、床であってもよい。
【0093】
また、本実施形態では、筐体1a(照明器具1)が吊り下げられている状態において第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発光させたが、筐体1a(照明器具1)が吊り下げられている状態において第1発光部7a及び第2発光部7bのうちの一方から光を発光させてもよい。
【0094】
また、本実施形態では、制御部5は、筐体1a(照明器具1)が載置対象に載置されると、第2発光部7bのみから光を発光させたが、筐体1a(照明器具1)が載置対象に載置されると、制御部5は、第1発光部7a及び第2発光部7bから光を発光させてもよいし、第1発光部7aのみから光を発光させてもよい。
【0095】
また、本実施形態では、制御部5は、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1a(照明器具1)を載置対象に載置する動作であると判定した場合、筐体1aから光が出射される方向を変化させたが、第1検知部2aにより検知されたアクションが筐体1a(照明器具1)を載置対象に載置する動作であると判定した場合、制御部5は、筐体1aから光が出射される方向に加えて、光の光量及び色温度の少なくとも一方を変化させてもよいし、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0096】
[実施形態5]
続いて
図9~
図11を参照して本発明の実施形態5について説明する。但し、実施形態1~4と異なる事項を説明し、実施形態1~4と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態5は、第2検知部2bによって検知されるアクションが実施形態1~4と異なる。
【0097】
図9は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図9は、照明システム100を示す。
図9に示すように、本実施形態の照明器具1は、第2検知部2bと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0098】
第2検知部2bは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第2検知部2bは、ジャイロセンサ21を含む。本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aを傾ける動作を含む。詳しくは、筐体1aを傾ける動作は、筐体1aを鉛直面VSに対して90°未満の角度に傾ける動作を示す。筐体1aを傾ける動作には、第1方向D21(
図10参照)に傾ける動作と、第2方向D22(
図11参照)に傾ける動作とが含まれる。第1方向D21及び第2方向D22は、互いに反対の方向である。第1方向D21及び第2方向D22は、例えば、水平方向D2に平行な方向であってもよい。
【0099】
制御部5は、ジャイロセンサ21の出力に基づいて、筐体1aが傾けられたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが傾けられた場合、ジャイロセンサ21の出力に基づいて、筐体1aの傾斜角度θを検出する。傾斜角度θは、鉛直面VSに対する角度を示す。制御部5は、傾斜角度θに応じて、発光部7から発生する光の色温度を変化させる。ユーザーは、筐体1aを傾けて、照明器具1から発生する光の色温度を所望の色温度に変化させた後、固定スイッチ11を操作する。この結果、照明器具1の姿勢を傾斜した姿勢から直立した姿勢に戻しても、照明器具1から発生する光の色温度が変化後の色温度に維持される。ここで、直立した姿勢は、照明器具1(筐体1a)の中心軸CX(
図10参照)を鉛直方向D1に平行にした姿勢であってもよい。
【0100】
詳しくは、制御部5は、筐体1aが第1方向D21(
図10参照)に傾けられると、筐体1aの傾斜角度+θを検出する。そして、制御部5は、傾斜角度+θに応じて光の色温度を増加させる。また、制御部5は、筐体1aが第2方向D22(
図11参照)に傾けられると、筐体1aの傾斜角度-θを検出する。そして、制御部5は、傾斜角度-θに応じて光の色温度を減少させる。具体的には、制御部5は、傾斜角度+θが大きい程、光の色温度をより大きくする。また、制御部5は、傾斜角度-θが大きい程、光の色温度をより小さくする。
【0101】
本実施形態において、記憶部4は、第5テーブル41eを記憶する。第5テーブル41eは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第5テーブル41eは、傾斜角度+θと色温度との関係を示す。また、第5テーブル41eは、傾斜角度-θと色温度との関係を示す。制御部5は、傾斜角度+θを検出すると、第5テーブル41eを参照して、発光部7から発生する光の色温度を増加させる。同様に、制御部5は、傾斜角度-θを検出すると、第5テーブル41eを参照して、発光部7から発生する光の色温度を減少させる。
【0102】
続いて、
図9~
図11を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図10は、筐体1aを第1方向D21へ傾ける動作を示す図である。
図11は、筐体1aを第2方向D22へ傾ける動作を示す図である。なお、筐体1aは、
図9に示す第2検知部2b、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0103】
図10に示すように、傾斜角度+θは、鉛直面VSに対する中心軸CXの第1方向D21の角度を示す。中心軸CXは、筐体1aの中心軸を示す。具体的には、中心軸CXは、平面視したときの筐体1aの中心を通る。筐体1aが直立した姿勢のとき、中心軸CXは、鉛直方向D1に延びる。第1方向D21は、筐体1aの中心軸CXに対して予め定められた方向である。例えば、筐体1aにおいてオンオフスイッチ3が設けられる側を筐体1aの正面側としたとき、筐体1aを正面側から見て右方向が、第1方向D21に規定されてもよい。
【0104】
制御部5は、ユーザーにより筐体1aが第1方向D21に傾けられると、発光部7から発生する光の色温度を筐体1aの傾斜角度+θに応じて変化させる。以下、変化前の色温度を、「第1色温度」と記載する場合がある。また、筐体1aが第1方向D21に傾けられることによって変化した後の色温度を、「第2色温度」と記載する場合がある。第2色温度は、第1色温度より大きい色温度を示す。
【0105】
なお、制御部5は、ユーザーが第1方向D21に筐体1aを傾けた後に、筐体1aを直立した姿勢に戻す方向(第2方向D22)に回転させると、変化後の色温度(第2色温度)を保持してもよい。これにより、ユーザーが固定スイッチ11を操作することなく、筐体1aを直立した姿勢に戻す際に色温度が第2色温度から第1色温度へ戻ることを回避できる。ユーザーは、筐体1aを直立した姿勢に戻した後に、固定スイッチ11を操作してもよい。
【0106】
図11に示すように、傾斜角度-θは、鉛直面VSに対する中心軸CXの第2方向D22の角度を示す。第2方向D22は、筐体1aの中心軸CXに対して予め定められた方向である。例えば、筐体1aにおいてオンオフスイッチ3が設けられる側を筐体1aの正面側としたとき、筐体1aを正面側から見て左方向が第2方向D22に規定されてもよい。
【0107】
制御部5は、ユーザーにより筐体1aが第2方向D22に傾けられると、発光部7から発生する光の色温度(第1色温度)を筐体1aの傾斜角度-θに応じて変化させる。以下、筐体1aが第2方向D22に傾けられることによって変化した後の色温度を、「第3色温度」と記載する場合がある。第3色温度は、第1色温度より小さい色温度を示す。
【0108】
制御部5は、ユーザーが第2方向D22に筐体1aを傾けた後に、筐体1aを直立した姿勢に戻す方向(第1方向D21)に回転させると、変化後の色温度(第3色温度)を保持してもよい。これにより、ユーザーが固定スイッチ11を操作することなく、筐体1aを直立した姿勢に戻す際に色温度が第3色温度から第1色温度へ戻ることを回避できる。ユーザーは、筐体1aを直立した姿勢に戻した後に、固定スイッチ11を操作してもよい。
【0109】
以上、
図9~
図11を参照して、本発明の実施形態5を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)を傾けることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0110】
なお、本実施形態では、第2検知部2bにより検知されたアクションが筐体1aを傾ける動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第2検知部2bにより検知されたアクションが筐体1aを傾ける動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させてもよいし、光の光量を変化させてもよいし、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0111】
[実施形態6]
続いて
図12及び
図13を参照して本発明の実施形態6について説明する。但し、実施形態1~5と異なる事項を説明し、実施形態1~5と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態6は、第2検知部2bによって検知されるアクションが実施形態1~5と異なる。
【0112】
図12は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図12は、照明システム100を示す。
図12に示すように、本実施形態の照明器具1は、第2検知部2bと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0113】
本実施形態において、第2検知部2bが検知するアクションは、中心軸CXを中心に筐体1aを回す動作である。筐体1aを回す動作には、第1回転方向R1(
図13(a)参照)に回す動作と、第2回転方向R2(
図13(b))に回す動作とが含まれる。第1回転方向R1及び第2回転方向R2は筐体1aの中心軸CXを中心とする回転方向である。第2回転方向R2は、第1回転方向R1とは反対の回転方向を示す。例えば、第1回転方向R1が、筐体1aを平面視したときの時計回り方向を示す場合、第2回転方向R2は反時計回り方向を示す。
【0114】
制御部5は、ジャイロセンサ21の出力に基づいて、筐体1aが回されたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが回された場合、ジャイロセンサ21の出力に基づいて、回転方向と、回転角度とを検出する。制御部5は、回転角度に応じて、発光部7から発生する光の色温度を変化させる。ユーザーは、筐体1aを回して、照明器具1から発生する光の色温度を所望の色温度に変化させた後、固定スイッチ11を操作する。この結果、照明器具1から発生する光の色温度が変化後の色温度に維持される。
【0115】
詳しくは、制御部5は、筐体1aが第1回転方向R1(
図13(a)参照)に回されると、第1回転方向R1の回転角度を検出する。そして、制御部5は、第1回転方向R1の回転角度に応じて光の色温度を増加させる。また、制御部5は、筐体1aが第2回転方向R2(
図13(b)参照)に回されると、第2回転方向R2の回転角度を検出する。そして、制御部5は、第2回転方向R2の回転角度に応じて光の色温度を減少させる。具体的には、制御部5は、第1回転方向R1の回転角度が大きい程、光の色温度をより大きくする。また、制御部5は、第2回転方向R2の回転角度が大きい程、光の色温度をより小さくする。
【0116】
本実施形態において、記憶部4は、第6テーブル41fを記憶する。第6テーブル41fは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第6テーブル41fは、第1回転方向R1(
図13(a)参照)の回転角度と色温度との関係を示す。また、第6テーブル41fは、第2回転方向R2(
図13(b)参照)の回転角度と色温度との関係を示す。
【0117】
制御部5は、第1回転方向R1(
図13(a)参照)の回転角度を検出すると、第6テーブル41fを参照して、発光部7から発生する光の色温度を増加させる。同様に、制御部5は、第2回転方向R2(
図13(b)参照)の回転角度を検出すると、第6テーブル41fを参照して、発光部7から発生する光の色温度を減少させる。なお、第6テーブル41fにおいて規定される第1回転方向R1の回転角度は、0度以上360度未満又は0度以上720度未満であってもよい。同様に、第6テーブル41fにおいて規定される第2回転方向R2の回転角度は、0度以上360度未満又は0度以上720度未満であってもよい。
【0118】
続いて、
図12及び
図13を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図13(a)は、筐体1aを第1回転方向R1へ回す動作を示す図である。
図13(b)は、筐体1aを第2回転方向R2へ回す動作を示す図である。なお、筐体1aは、
図12に示す第2検知部2b、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0119】
図13(a)に示すように、制御部5は、ユーザーにより筐体1aが第1回転方向R1に回されると、発光部7から発生する光の色温度を第1回転方向R1の回転角度に応じて変化させる。詳しくは、制御部5は、第1回転方向R1の回転角度が大きくなるほど、色温度をより大きくする。
【0120】
図13(b)に示すように、制御部5は、ユーザーにより筐体1aが第2回転方向R2に回されると、発光部7から発生する光の色温度を第2回転方向R2の回転角度に応じて変化させる。詳しくは、制御部5は、第2回転方向R2の回転角度が大きくなるほど、色温度をより小さくする。
【0121】
以上、
図12及び
図13を参照して、本発明の実施形態6を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、照明器具1(筐体1a)を回すことにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0122】
なお、本実施形態では、第2検知部2bにより検知されたアクションが筐体1aを回す動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第2検知部2bにより検知されたアクションが筐体1aを回す動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量を変化させてもよいし、光量及び色温度を変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0123】
[実施形態7]
続いて
図14及び
図15を参照して本発明の実施形態7について説明する。但し、実施形態1~6と異なる事項を説明し、実施形態1~6と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態7は、第3検知部2cによって検知されるアクションが実施形態1~6と異なる。
【0124】
図14は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図14は、照明システム100を示す。
図14に示すように、本実施形態の照明器具1は、第3検知部2cと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9とを備える。
【0125】
第3検知部2cは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第3検知部2cは、加速度センサ22を含む。本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aを90°傾いた状態へ変化させる動作を含む。具体的には、ユーザーのアクションは、筐体1aを直立状態から90°傾いた状態へ変化させる動作を含む。ここで、直立状態は、鉛直方向D1に沿った姿勢で照明器具1(筐体1a)を机DE上に載置した場合にオンオフスイッチ3が机DE側に位置する状態を示す。
【0126】
筐体1aを直立状態から90°傾いた状態へ変化させる動作は、例えば、筐体1aを寝かせる動作を示す。換言すると、筐体1aを直立状態から90°傾いた状態へ変化させる動作は、筐体1aを横に倒れた状態に変化させる動作を示す。
【0127】
具体的には、筐体1aを直立状態から90°傾いた状態へ変化させる動作には、筐体1aを第1方向D21(
図15(a)参照)に90°傾いた状態へ変化させる動作と、筐体1aを第2方向D22(
図15(b)参照)に90°傾いた状態へ変化させる動作とが含まれる。
【0128】
制御部5は、加速度センサ22の出力に基づいて、筐体1aが直立状態から90°傾いた状態へ変化したか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが直立状態から90°傾いた状態へ変化した場合、加速度センサ22の出力に基づいて、筐体1aが90°傾けられた方向が第1方向D21(
図15(a)参照)であるのか、第2方向D22(
図15(b)参照)であるのかを検出する。
【0129】
制御部5は、筐体1aが90°傾けられた方向に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させる。詳しくは、制御部5は、筐体1aが90°傾けられた方向に応じて、シーンを変化させる。
【0130】
本実施形態において、記憶部4は、第7テーブル41gを記憶している。第7テーブル41gは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第7テーブル41gは、照明器具1(筐体1a)が90°傾けられた方向とシーン(光量及び色温度)とを関連付ける。
【0131】
詳しくは、第7テーブル41gは、照明器具1(筐体1a)が直立状態であるときのシーンとして第1シーンを規定する。また、第7テーブル41gは、照明器具1(筐体1a)が第1方向D21へ90°傾けられたときのシーンとして第2シーンを規定し、照明器具1(筐体1a)が第2方向D22へ90°傾けられたときのシーンとして第3シーンを規定する。
【0132】
制御部5は、照明器具1(筐体1a)が第1方向D21へ90°傾けられたことを検出すると、第7テーブル41gを参照して、発光部7から第2シーンの光を発生させる。同様に、制御部5は、照明器具1(筐体1a)が第2方向D22へ90°傾けられたことを検出すると、第7テーブル41gを参照して、発光部7から第3シーンの光を発生させる。また、制御部5は、照明器具1(筐体1a)の姿勢が90°傾けられた状態から直立状態に変化すると、第7テーブル41gを参照して、発光部7から第1シーンの光を発生させる。
【0133】
続いて、
図14及び
図15を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図15(a)は、筐体1aを直立状態から第1方向D21に90°傾いた状態へ変化させる動作を示す図である。
図15(b)は、筐体1aを直立状態から第2方向D22に90°傾いた状態へ変化させる動作を示す図である。なお、筐体1aは、
図14に示す第3検知部2c、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0134】
図15(a)に示すように、筐体1aが直立状態から第1方向D21に90°傾いた状態へ変化すると、制御部5は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を、第1シーンに対応する光量及び色温度から、第2シーンに対応する光量及び色温度へ変化させる。制御部5は、筐体1aが第1方向D21に90°傾いた状態から直立状態に戻されると、発光部7から発生する光の状態を元に戻す。具体的には、制御部5は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を、第2シーンに対応する光量及び色温度から、第1シーンに対応する光量及び色温度へ変化させる。なお、筐体1aが直立状態から第1方向D21に90°傾いた状態へ変化したとき、筐体1aの中心軸CXは鉛直面VSに対して直交してもよい。
【0135】
図15(b)に示すように、筐体1aが直立状態から第2方向D22に90°傾いた状態に変化すると、制御部5は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を、第1シーンに対応する光量及び色温度から、第3シーンに対応する光量及び色温度へ変化させる。制御部5は、筐体1aが第2方向D22に90°傾いた状態から直立状態に戻されると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を、第3シーンに対応する光量及び色温度から、第1シーンに対応する光量及び色温度へ変化させる。なお、筐体1aが直立状態から第2方向D22に90°傾いた状態へ変化したとき、筐体1aの中心軸CXは鉛直面VSに対して直交してもよい。
【0136】
以上、
図14及び
図15を参照して、本発明の実施形態7を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、筐体1aを90°傾いた状態へ変化させることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0137】
なお、本実施形態では、第3検知部2cにより検知されたアクションが筐体1aを90°傾いた状態へ変化させる動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)はシーンを変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第3検知部2cにより検知されたアクションが筐体1aを90°傾いた状態へ変化させる動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量又は色温度を変化させてもよい。
【0138】
[実施形態8]
続いて
図16及び
図17を参照して本発明の実施形態8について説明する。但し、実施形態1~7と異なる事項を説明し、実施形態1~7と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態8は、第4検知部2dによって検知されるアクションが実施形態1~7と異なる。
【0139】
図16は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図16は、照明システム100を示す。
図16に示すように、本実施形態の照明器具1は、第4検知部2dと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0140】
第4検知部2dは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第4検知部2dは、タッチセンサ23を含む。タッチセンサ23は、ユーザーによる接触操作を検出する。
【0141】
本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aを擦る動作を含む。筐体1aを擦る動作は、ユーザーが、例えば自身の手指Fでタッチセンサ23のタッチ面を擦る動作であってもよい。
【0142】
具体的には、筐体1aを擦る動作には、第3方向D3(
図17参照)に擦る動作と、第4方向D4(
図17参照)に擦る動作とが含まれる。第3方向D3及び第4方向D4は、互いに反対の方向を示す。本実施形態において、第3方向D3は、上方向を示す。第4方向D4は、下方向を示す。具体的には、第3方向D3は、実施形態7で説明した直立状態の筐体1aに対する上方向を示す。第4方向D4は、実施形態7で説明した直立状態の筐体1aに対する下方向を示す。第3方向D3は、例えば、鉛直上方向であってもよい。第4方向D4は、鉛直下方向であってもよい。
【0143】
制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが擦られたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが擦られた場合、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが擦られた方向が第3方向D3(
図17参照)であるのか、第4方向D4(
図17参照)であるのかを検出する。
【0144】
制御部5は、筐体1aが擦られた方向に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させる。詳しくは、制御部5は、筐体1aが第3方向D3(
図17参照)に擦られた回数をカウントする。制御部5は、筐体1aが第3方向D3に擦られた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、筐体1aが第4方向D4(
図17参照)に擦られた回数をカウントする。制御部5は、筐体1aが第4方向D4に擦られた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0145】
本実施形態において、記憶部4は、第8テーブル41hを記憶する。第8テーブル41hは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第8テーブル41hは、筐体1aが擦られる回数と、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0146】
例えば、第8テーブル41hは、光量及び色温度の変化量として、筐体1aが第3方向D3(
図17参照)に擦られる回数が第3既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第8テーブル41hは、筐体1aが第4方向D4(
図17参照)に擦られる回数が第4既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第3既定回数及び第4既定回数は、同じ回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。第3既定回数及び第4既定回数は、例えば、1回であってもよい。
【0147】
制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが第3方向D3(
図17参照)に擦られたことを検知すると、筐体1aが第3方向D3に擦られる回数が第3既定回数ずつ増える度に、第8テーブル41hに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが第4方向D4(
図17参照)に擦られたことを検知すると、筐体1aが第4方向D4に擦られる回数が第4既定回数ずつ増える度に、第8テーブル41hに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0148】
続いて、
図16及び
図17を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図17は、筐体1aを第3方向D3に擦る動作と、筐体1aを第4方向D4に揺する動作とを示す図である。なお、筐体1aは、
図16に示す第4検知部2d、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0149】
図17に示すように、タッチセンサ23は、タッチ面が筐体1aの外面から露出するように配置される。本実施形態において、タッチセンサ23のタッチ面は、筐体1aの側壁から露出する。また、タッチセンサ23のタッチ面は、上下方向に延びる。上下方向は、例えば、鉛直方向D1と平行であってもよい。筐体1aを擦る動作は、ユーザーが、例えば自身の手指Fでタッチ面を擦る動作であってもよい。なお、手指Fは、ユーザーの手Hに含まれる指を示す。
【0150】
制御部5は、ユーザーにより筐体1a(タッチ面)が第3方向D3に擦られると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を大きくする。また、制御部5は、ユーザーにより筐体1a(タッチ面)が第4方向D4に擦られると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を小さくする。例えば、制御部5は、筐体1a(タッチ面)が擦られる度に、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させてもよい。
【0151】
以上、
図16及び
図17を参照して、本発明の実施形態8を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは筐体1aを擦ることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0152】
なお、本実施形態では、第4検知部2dにより検知されたアクションが筐体1aを擦る動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第4検知部2dにより検知されたアクションが筐体1aを擦る動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0153】
また、本実施形態では、タッチセンサ23のタッチ面が上下方向に延びたが、タッチセンサ23のタッチ面は左右方向に延びてもよい。この場合、第3方向D3及び第4方向D4はそれぞれ、右方向及び左方向であってもよい。ここで、右方向は、筐体1aを正面側から見たときの右方向を示してもよい。左方向は、筐体1aを正面側から見たときの左方向を示してもよい。筐体1aの正面側は、既に説明したように、オンオフスイッチ3が設けられる側であってもよい。
【0154】
また、本実施形態において、タッチセンサ23のタッチ面は、筐体1aの側壁から露出したが、タッチセンサ23のタッチ面は、筐体1aの上壁から露出してもよい。この場合、タッチ面は、左右方向に延びてもよいし、前後方向に延びてもよい。タッチ面が前後方向に延びる場合、第3方向D3及び第4方向D4はそれぞれ、前方向及び後方向であってもよい。前方向は、筐体1aの正面側に向かう方向を示してもよい。後方向は、筐体1aの背面側(正面側とは反対の側)に向かう方向を示してもよい。
【0155】
[実施形態9]
続いて
図18及び
図19を参照して本発明の実施形態9について説明する。但し、実施形態1~8と異なる事項を説明し、実施形態1~8と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態9は、第4検知部2dによって検知されるアクションが実施形態1~8と異なる。
【0156】
図18は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図18は、照明システム100を示す。
図18に示すように、本実施形態の照明器具1は、第4検知部2dと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0157】
本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aを軽く叩く動作を含む。筐体1aを軽く叩く動作は、ユーザーが、例えば自身の手指Fでタッチセンサ23のタッチ面を軽く叩く動作であってもよい。
【0158】
具体的には、筐体1aを軽く叩く動作には、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23a(
図19参照)を軽く叩く動作と、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23b(
図19参照)を軽く叩く動作とが含まれる。なお、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23aは、筐体1aが直立状態であるとき、タッチセンサ23(タッチ面)の中央より上側の部分を示してもよい。同様に、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23bは、筐体1aが直立状態であるとき、タッチセンサ23(タッチ面)の中央より下側の部分を示してもよい。
【0159】
制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが軽く叩かれたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが軽く叩かれた場合、タッチセンサ23の出力に基づいて、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23a(
図19参照)が軽く叩かれたのか、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23b(
図19参照)が軽く叩かれたのかを検出する。
【0160】
更に、制御部5は、筐体1aが軽く叩かれた場合、タッチセンサ23の出力に基づいて、筐体1aが軽く叩かれた回数をカウントする。そして、制御部5は、筐体1aが軽く叩かれた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させる。
【0161】
詳しくは、制御部5は、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23a(
図19参照)が軽く叩かれた回数をカウントする。そして、制御部5は、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23aが軽く叩かれた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。同様に、制御部5は、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23b(
図19参照)が軽く叩かれた回数をカウントする。そして、制御部5は、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23bが軽く叩かれた回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0162】
本実施形態において、記憶部4は、第9テーブル41kを記憶する。第9テーブル41kは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第9テーブル41kは、筐体1aが軽く叩かれる回数と、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0163】
例えば、第9テーブル41kは、光量及び色温度の変化量として、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23a(
図19参照)が軽く叩かれる回数が第5既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第9テーブル41kは、光量及び色温度の変化量として、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23b(
図19参照)が軽く叩かれる回数が第6既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第5既定回数及び第6既定回数は、同じ回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。第5既定回数及び第6既定回数は、例えば、1回であってもよい。
【0164】
制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23a(
図19参照)が軽く叩かれたことを検知すると、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23aが軽く叩かれる回数が第5既定回数ずつ増える度に、第9テーブル41kに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、タッチセンサ23の出力に基づいて、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23b(
図19参照)が軽く叩かれたことを検知すると、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23bが軽く叩かれる回数が第6既定回数ずつ増える度に、第9テーブル41kに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0165】
続いて、
図18及び
図19を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図19は、筐体1aの上部を軽く叩く動作と、筐体1aの下部を軽く叩く動作とを示す図である。詳しくは、
図19は、タッチセンサ23(タッチ面)の上部23aを軽く叩く動作と、タッチセンサ23(タッチ面)の下部23bを軽く叩く動作とを示す。なお、筐体1aは、
図18に示す第4検知部2d、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0166】
制御部5は、ユーザーにより筐体1aの上部(タッチセンサ23の上部23a)が軽く叩かれると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を大きくする。また、制御部5は、ユーザーにより筐体1aの下部(タッチセンサ23の下部23b)が軽く叩かれると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を小さくする。例えば、制御部5は、筐体1a(タッチ面)が軽く叩かれる度に、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させてもよい。
【0167】
以上、
図18及び
図19を参照して、本発明の実施形態9を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは筐体1aを軽く叩くことにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0168】
なお、本実施形態では、第4検知部2dにより検知されたアクションが筐体1aを軽く叩く動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第4検知部2dにより検知されたアクションが筐体1aを軽く叩く動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0169】
また、本実施形態では、タッチセンサ23のタッチ面が上下方向に延びたが、タッチセンサ23のタッチ面は左右方向に延びてもよい。この場合、制御部5は、タッチ面の右側部分が軽く叩かれたことに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させてもよい。また、制御部5は、タッチ面の左側部分が軽く叩かれたことに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させてもよい。
【0170】
また、本実施形態において、タッチセンサ23のタッチ面は、筐体1aの側壁から露出したが、タッチセンサ23のタッチ面は、筐体1aの上壁から露出してもよい。この場合、タッチ面は、左右方向に延びてもよいし、前後方向に延びてもよい。タッチ面が前後方向に延びる場合、制御部5は、タッチ面の前側部分(正面側部分)が軽く叩かれたことに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させてもよい。また、制御部5は、タッチ面の後側部分(背面側部分)が軽く叩かれたことに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させてもよい。
【0171】
[実施形態10]
続いて
図20及び
図21を参照して本発明の実施形態10について説明する。但し、実施形態1~9と異なる事項を説明し、実施形態1~9と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態10は、第5検知部2eによって検知されるアクションが実施形態1~9と異なる。
【0172】
図20は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図20は、照明システム100を示す。
図20に示すように、本実施形態の照明器具1は、第5検知部2eと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0173】
第5検知部2eは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第5検知部2eは、第1タッチセンサ231aと、第2タッチセンサ231bとを含む。第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231bは、ユーザーによる接触操作を検出する。
【0174】
本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aを握る動作を含む。筐体1aを握る動作は、ユーザーが第1タッチセンサ231a又は第2タッチセンサ231bのタッチ面を覆うように自身の手Hで筐体1aを握る動作を示す。
【0175】
制御部5は、第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231bの出力に基づいて、筐体1aが握られたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aが握られた場合、第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231bの出力に基づいて、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われたのか、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われたのかを検出する。
【0176】
制御部5は、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われたことを検出すると、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われている時間を計時する。そして、制御部5は、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われたことを検出すると、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われている時間を計時する。そして、制御部5は、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0177】
本実施形態において、記憶部4は、第10テーブル41mを記憶する。第10テーブル41mは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第10テーブル41mは、筐体1aが握られている時間の長さと、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0178】
例えば、第10テーブル41mは、光量及び色温度の変化量として、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われている時間の長さが第1既定時間ずつ増加する度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第10テーブル41mは、光量及び色温度の変化量として、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われている時間の長さが第2既定時間ずつ増加する度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第1既定時間及び第2既定時間は、同じ時間の長さを示してもよいし、異なる時間の長さを示してもよい。第1既定時間及び第2既定時間は、例えば、3秒であってもよい。
【0179】
制御部5は、第1タッチセンサ231aの出力に基づいて、筐体1aが握られていることを検知すると、第1タッチセンサ231aのタッチ面が覆われている時間の長さが第1既定時間ずつ増加する度に、第10テーブル41mに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、第2タッチセンサ231bの出力に基づいて、筐体1aが握られていることを検知すると、第2タッチセンサ231bのタッチ面が覆われている時間の長さが第2既定時間ずつ増加する度に、第10テーブル41mに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0180】
続いて、
図20及び
図21を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図21(a)は、ユーザーによって筐体1aが握られていない状態を示す図である。
図21(b)は、ユーザーによって筐体1aの上部が握られている状態を示す図である。詳しくは、
図21(b)は、第1タッチセンサ231aのタッチ面がユーザーの手Hによって覆われている状態を示す。
図21(c)は、ユーザーによって筐体1aの下部が握られている状態を示す図である。詳しくは、
図21(c)は、第2タッチセンサ231bのタッチ面がユーザーの手Hによって覆われている状態を示す。
【0181】
筐体1aは、
図20に示す第5検知部2e、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0182】
図21(a)に示すように、第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231bはそれぞれ、タッチ面が筐体1aの外面から露出するように配置される。具体的には、第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231bのタッチ面は、筐体1aの側壁から露出する。
【0183】
第1タッチセンサ231aのタッチ面と、第2タッチセンサ231bのタッチ面とは、上下方向(縦方向)の位置が異なる。本実施形態において、第1タッチセンサ231aのタッチ面は、第2タッチセンサ231bのタッチ面の上方に配置される。具体的には、第1タッチセンサ231aのタッチ面は、筐体1aの上部に配置される。第2タッチセンサ231bのタッチ面は、筐体1aの下部に配置される。
【0184】
図21(b)に示すように、ユーザーが第1タッチセンサ231aのタッチ面を覆うように筐体1aを握ると、制御部5は、ユーザーが筐体1aを握っている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を大きくする。詳しくは、制御部5は、ユーザーが筐体1aを握っている時間が長くなるほど、光量及び色温度をより大きくする。
【0185】
図21(c)に示すように、ユーザーが第2タッチセンサ231bのタッチ面を覆うように筐体1aを握ると、制御部5は、ユーザーが筐体1aを握っている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を小さくする。詳しくは、制御部5は、ユーザーが筐体1aを握っている時間が長くなるほど、光量及び色温度をより小さくする。
【0186】
以上、
図20及び
図21を参照して、本発明の実施形態10を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは筐体1aを握ることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0187】
なお、本実施形態では、第5検知部2eにより検知されたアクションが筐体1aを握る動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第5検知部2eにより検知されたアクションが筐体1aを握る動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0188】
また、本実施形態では、第5検知部2eが2つのタッチセンサ(第1タッチセンサ231a及び第2タッチセンサ231b)を有したが、第5検知部2eは1つのタッチセンサを有してもよい。この場合、第5検知部2eのタッチセンサ(タッチ面)は、上下方向(縦方向)に延びる。
【0189】
[実施形態11]
続いて
図22及び
図23を参照して本発明の実施形態11について説明する。但し、実施形態1~10と異なる事項を説明し、実施形態1~10と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態11は、第6検知部2fによって検知されるアクションが実施形態1~10と異なる。
【0190】
図22は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図22は、照明システム100を示す。
図22に示すように、本実施形態の照明器具1は、第6検知部2fと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0191】
第6検知部2fは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第6検知部2fは、第1焦電センサ24aと、第2焦電センサ24bと含む。第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bは、ユーザーから発生する熱を検出する。
【0192】
本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aの傍でユーザーが手Hを振る動作を含む。筐体1aの傍でユーザーが手Hを振る動作には、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振る動作と、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振る動作とが含まれる。
【0193】
制御部5は、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bの出力に基づいて、筐体1aの傍でユーザーが手Hを振っているか否かを判定する。制御部5は、筐体1aの傍でユーザーが手Hを振っている場合、第1焦電センサ24aの傍らで手Hを振っているのか、第2焦電センサ24bの傍らで手Hを振っているのかを検出する。
【0194】
更に、制御部5は、筐体1aの傍でユーザーが手Hを振っている場合、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bの出力に基づいて、ユーザーが手Hを振っている回数をカウントする。そして、制御部5は、ユーザーが手Hを振っている回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させる。
【0195】
詳しくは、制御部5は、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振っている回数をカウントする。そして、制御部5は、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振っている回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。同様に、制御部5は、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振っている回数をカウントする。そして、制御部5は、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振っている回数に応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0196】
本実施形態において、記憶部4は、第11テーブル41nを記憶する。第11テーブル41nは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第11テーブル41nは、筐体1aの傍でユーザーが手Hを振る回数と、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0197】
例えば、第11テーブル41nは、光量及び色温度の変化量として、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振る回数が第7既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第11テーブル41nは、光量及び色温度の変化量として、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振る回数が第8既定回数ずつ増える度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第7既定回数及び第8既定回数は、同じ回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。第7既定回数及び第8既定回数は、例えば、1回であってもよい。
【0198】
制御部5は、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振っていることを検知すると、手Hを振る回数が第7既定回数ずつ増える度に、第11テーブル41nに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振っていることを検知すると、手Hを振る回数が第8既定回数ずつ増える度に、第11テーブル41nに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0199】
続いて、
図22及び
図23を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図23は、筐体1aの上部の傍らでユーザーが手Hを振る動作と、筐体1aの下部の傍らでユーザーが手Hを振る動作とを示す図である。詳しくは、
図23は、第1焦電センサ24aの傍らでユーザーが手Hを振る動作と、第2焦電センサ24bの傍らでユーザーが手Hを振る動作とを示す。なお、筐体1aは、
図22に示す第6検知部2f、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0200】
図23に示すように、第1焦電センサ24aと第2焦電センサ24bとは、上下方向の位置が異なる。本実施形態において、第1焦電センサ24aは、第2焦電センサ24bの上方に配置される。具体的には、第1焦電センサ24aは、筐体1aの上部に配置される。第2焦電センサ24bは、筐体1aの下部に配置される。
【0201】
第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bのセンサ面は、筐体1aの側壁から露出してもよい。あるいは、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bのセンサ面は、筐体1aの側壁から露出しなくてもよい。つまり、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bのセンサ面は、筐体1aの側壁の内面に対向してもよい。
【0202】
制御部5は、筐体1aの上部(第1焦電センサ24a)の傍らでユーザーが手Hを振ると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を大きくする。また、制御部5は、筐体1aの下部(第2焦電センサ24b)の傍らでユーザーが手Hを振ると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を小さくする。例えば、制御部5は、筐体1aの傍らでユーザーが手Hを振る度に、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させてもよい。
【0203】
以上、
図22及び
図23を参照して、本発明の実施形態11を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは筐体1aの傍で手Hを振ることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0204】
なお、本実施形態では、第6検知部2fにより検知されたアクションが筐体1aの傍らで手Hを振る動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第6検知部2fにより検知されたアクションが筐体1aの傍らで手Hを振る動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0205】
また、本実施形態では、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bは上下方向(縦方向)において異なる位置に配置されたが、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bは左右方向(横方向)において異なる位置に配置されてもよい。
【0206】
また、本実施形態において、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bはそれぞれ、センサ面が筐体1aの側壁から露出するか、筐体1aの側壁の内面に対向したが、第1焦電センサ24a及び第2焦電センサ24bはそれぞれ、センサ面が筐体1aの上壁から露出してもよいし、センサ面が筐体1aの上壁の内面に対向してもよい。
【0207】
[実施形態12]
続いて
図24及び
図25を参照して本発明の実施形態12について説明する。但し、実施形態1~11と異なる事項を説明し、実施形態1~11と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態12は、第7検知部2gによって検知されるアクションが実施形態1~11と異なる。
【0208】
図24は、本実施形態の照明器具1の構成を示すブロック図である。詳しくは、
図24は、照明システム100を示す。
図24に示すように、本実施形態の照明器具1は、第7検知部2gと、オンオフスイッチ3と、記憶部4と、制御部5と、電源部6と、発光部7と、蓄電部8と、受電部9と、固定スイッチ11とを備える。
【0209】
第7検知部2gは、照明器具1の筐体1aに対するユーザーのアクションを検知する。具体的には、第7検知部2gは、第1近接センサ25aと、第2近接センサ25bとを含む。第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bは、筐体1aに対するユーザーの身体の少なくとも一部の接近を検出する。第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bは、例えば、静電容量式であってもよい。
【0210】
本実施形態において、ユーザーのアクションは、筐体1aにユーザーが手Hを近づける動作を含む。筐体1aにユーザーが手Hを近づける動作には、第1近接センサ25aに手Hを近づける動作と、第2近接センサ25bに手Hを近づける動作とが含まれる。
【0211】
制御部5は、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bの出力に基づいて、筐体1aにユーザーが手Hを近づけたか否かを判定する。制御部5は、筐体1aにユーザーが手Hを近づけた場合、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bの出力に基づいて、第1近接センサ25aに手Hが近づいたのか、第2近接センサ25bに手Hが近づいたのかを検出する。
【0212】
制御部5は、第1近接センサ25aに手Hが近づいたことを検出すると、第1近接センサ25aに手Hが近づいている時間を計時する。そして、制御部5は、第1近接センサ25aに手Hが近づいている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、第2近接センサ25bに手Hが近づいたことを検出すると、第2近接センサ25bに手Hが近づいている時間を計時する。そして、制御部5は、第2近接センサ25bに手Hが近づいている時間の長さに応じて、発光部7から発生する光の光量及び色温度を減少させる。
【0213】
本実施形態において、記憶部4は、第12テーブル41pを記憶する。第12テーブル41pは、第1テーブル41aと同様に、ユーザーのアクションと光の状態とを関連付ける。具体的には、第12テーブル41pは、ユーザーが筐体1aに手Hを近づけている時間の長さと、光量及び色温度の変化量との関係を示す。
【0214】
例えば、第12テーブル41pは、光量及び色温度の変化量として、第1近接センサ25aに手Hが近づいている時間の長さが第3既定時間ずつ増加する度に光量及び色温度を増加させる量を示してもよい。また、第12テーブル41pは、光量及び色温度の変化量として、第2近接センサ25bに手Hが近づいている時間の長さが第4既定時間ずつ増加する度に光量及び色温度を減少させる量を示してもよい。第3既定時間及び第4既定時間は、同じ時間の長さを示してもよいし、異なる時間の長さを示してもよい。第3既定時間及び第4既定時間は、例えば、3秒であってもよい。
【0215】
制御部5は、第1近接センサ25aの出力に基づいて、筐体1aにユーザーが手Hを近づけていることを検知すると、第1近接センサ25aに手Hが近づいている時間の長さが第3既定時間ずつ増加する度に、第12テーブル41pに規定されている量ずつ光量及び色温度を増加させる。また、制御部5は、第2近接センサ25bの出力に基づいて、筐体1aにユーザーが手Hを近づけていることを検知すると、第2近接センサ25bに手Hが近づいている時間の長さが第4既定時間ずつ増加する度に、第12テーブル41pに規定されている量ずつ光量及び色温度を減少させる。
【0216】
続いて、
図24及び
図25を参照して、筐体1aに対するユーザーのアクションを説明する。
図25は、ユーザーが筐体1aの上部に手Hを近づけている状態と、ユーザーが筐体1aの下部に手Hを近づけている状態とを示す図である。詳しくは、
図25は、第1近接センサ25aに手Hが近づいている状態と、第2近接センサ25bに手Hが近づいている状態とを示す。筐体1aは、
図24に示す第7検知部2g、記憶部4、制御部5、電源部6、発光部7、蓄電部8、及び受電部9を収容する。オンオフスイッチ3及び固定スイッチ11は、筐体1aの側壁に設けられる。
【0217】
図25に示すように、第1近接センサ25aと第2近接センサ25bとは、上下方向の位置が異なる。本実施形態において、第1近接センサ25aは、第2近接センサ25bの上方に配置される。具体的には、第1近接センサ25aは、筐体1aの上部に配置される。第2近接センサ25bは、筐体1aの下部に配置される。
【0218】
第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bのセンサ面は、筐体1aの側壁から露出してもよい。あるいは、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bのセンサ面は、筐体1aの側壁から露出しなくてもよい。つまり、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bのセンサ面は、筐体1aの側壁の内面に対向してもよい。
【0219】
制御部5は、ユーザーが筐体1aの上部(第1近接センサ25a)に手Hを近づけると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を大きくする。また、制御部5は、ユーザーが筐体1aの下部(第2近接センサ25b)に手Hを近づけると、発光部7から発生する光の光量及び色温度を小さくする。詳しくは、制御部5は、ユーザーが第1近接センサ25aに手Hを近づけている時間が長くなるほど、発光部7から発生する光の光量及び色温度をより大きくする。また、制御部5は、ユーザーが第2近接センサ25bに手Hを近づけている時間が長くなるほど、発光部7から発生する光の光量及び色温度をより小さくする。
【0220】
以上、
図24及び
図25を参照して、本発明の実施形態12を説明した。本実施形態によれば、ユーザーは筐体1aに手Hを近づけることにより、照明器具1から発生する光の状態を変化させることができる。したがって、ユーザーは、照明器具1から発生する光の状態を容易に変化させることができる。よって、本実施形態によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0221】
なお、本実施形態では、第7検知部2gにより検知されたアクションが筐体1aに手Hを近づける動作であると判定した場合、照明器具1(制御部5)は、発光部7から発生する光の光量及び色温度を変化させたが、照明器具1(制御部5)は、第7検知部2gにより検知されたアクションが筐体1aに手Hを近づける動作であると判定した場合、発光部7から発生する光の光量及び色温度のうちの一方のみを変化させてもよい。あるいは、照明器具1(制御部5)は、実施形態1と同様にシーンを変化させてもよい。
【0222】
また、本実施形態では、第1近接センサ25aと第2近接センサ25bとが、上下方向(縦方向)において異なる位置に配置されたが、第1近接センサ25aと第2近接センサ25bとは、横方向(左右方向)において異なる位置に配置されてもよい。
【0223】
また、本実施形態において、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bはそれぞれ、センサ面が筐体1aの側壁から露出するか、筐体1aの側壁の内面に対向したが、第1近接センサ25a及び第2近接センサ25bはそれぞれ、センサ面が筐体1aの上壁から露出してもよいし、センサ面が筐体1aの上壁の内面に対向してもよい。
【0224】
以上、図面(
図1~
図25)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0225】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0226】
例えば、実施形態1~実施形態12の全てを組み合わせてもよい。この場合、照明器具1は、筐体1aをひっくり返す動作と、筐体1aを持ち上げる動作と、筐体1aを揺する動作と、筐体1aを載置対象に載置する動作と、筐体1aを傾ける動作と、筐体1aを回す動作と、筐体1aを90°傾いた状態に変化させる動作と、筐体1aを擦る動作と、筐体1aを軽く叩く動作と、筐体1aを握る動作と、筐体1aの傍で手Hを振る動作と、筐体1aに手Hを近づける動作とを検知し、それぞれの動作に応じて光の状態を変化させる。あるいは、実施形態1~実施形態12のうちの任意の2つ以上を組み合わせてもよい。この場合、照明器具1は、筐体1aをひっくり返す動作と、筐体1aを持ち上げる動作と、筐体1aを揺する動作と、筐体1aを載置対象に載置する動作と、筐体1aを傾ける動作と、筐体1aを回す動作と、筐体1aを90°傾いた状態に変化させる動作と、筐体1aを擦る動作と、筐体1aを軽く叩く動作と、筐体1aを握る動作と、筐体1aの傍で手Hを振る動作と、筐体1aに手Hを近づける動作とのうちから選択された任意の2つ以上の動作を検知し、それぞれの動作に応じて光の状態を変化させる。
【0227】
また、
図1~
図25を参照して説明した実施形態において、照明器具1は、蓄電部8を備えたが、蓄電部8は省略されてもよい。この場合、照明器具1は、給電器具200から供給される電力に基づいて駆動してもよいし、電力ケーブルを介して供給される電力に基づいて駆動してもよい。蓄電部8が省略されることにより、照明器具1の軽量化を図ることができる。その結果、筐体1aをひっくり返す動作等のアクションを行うことが容易になる。
【0228】
また、
図1~
図25を参照して説明した実施形態において、照明器具1は、受電部9を備えたが、受電部9は省略されてもよい。この場合、照明器具1は、例えば、USBケーブル又は電力ケーブルを介して供給される電力に基づいて蓄電部8を充電してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0229】
本発明は、照明器具に有用である。
【符号の説明】
【0230】
1 :照明器具
1a :筐体
2a :第1検知部
2b :第2検知部
2c :第3検知部
2d :第4検知部
2e :第5検知部
2f :第6検知部
2g :第7検知部
4 :記憶部
5 :制御部
7 :発光部
7a :第1発光部
7b :第2発光部
8 :蓄電部
9 :受電部
21 :ジャイロセンサ
22 :加速度センサ
23 :タッチセンサ
24a :第1焦電センサ
24b :第2焦電センサ
25a :第1近接センサ
25b :第2近接センサ
41a :第1テーブル
41b :第2テーブル
41c :第3テーブル
41d :第4テーブル
41e :第5テーブル
41f :第6テーブル
41g :第7テーブル
41h :第8テーブル
41k :第9テーブル
41m :第10テーブル
41n :第11テーブル
41p :第12テーブル
231a :第1タッチセンサ
231b :第2タッチセンサ
DE :机(載置対象)