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  • 特開-連結ピンおよびコンパクト容器 図1
  • 特開-連結ピンおよびコンパクト容器 図2
  • 特開-連結ピンおよびコンパクト容器 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144928
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】連結ピンおよびコンパクト容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/00 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
A45D33/00 630Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057110
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】今西 裕樹
(57)【要約】
【課題】蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、フリーストップ機能を具備させる。
【解決手段】内容物が収容される収容部を有する容器本体と、収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、を互いに連結する連結ピン10であって、蓋体が、容器本体に対して連結ピン回りに回転することで、収容部が開閉され、収容部の開閉に伴い、蓋体に形成された装着孔の内周面を摺動する外周面を有する摺動部13を備え、摺動部の外周面は、硬度の高い第1樹脂材料からなる複数の硬質部14と、硬度の低い第2樹脂材料からなる複数の軟質部15と、が、連結ピンの中心軸線O回りに沿う周方向に交互に連ねられて構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される収容部を有する容器本体と、前記収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、を互いに連結する連結ピンであって、
前記蓋体が、前記容器本体に対して前記連結ピン回りに回転することで、前記収容部が開閉され、
前記収容部の開閉に伴い、前記蓋体に形成された装着孔の内周面を摺動する外周面を有する摺動部を備え、
前記摺動部の外周面は、硬度の高い第1樹脂材料からなる複数の硬質部と、硬度の低い第2樹脂材料からなる複数の軟質部と、が、前記連結ピンの中心軸線回りに沿う周方向に交互に連ねられて構成されている、連結ピン。
【請求項2】
前記軟質部のうち、周方向の少なくとも一部に、前記硬質部より径方向の外側に張り出した張出部が形成されている、請求項1に記載の連結ピン。
【請求項3】
前記第1樹脂材料で形成された硬質部材と、
前記第2樹脂材料で形成された軟質部材と、を備え、
前記硬質部材は、前記中心軸線と同軸に配設された芯棒部と、前記芯棒部の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外周面が前記硬質部とされた突出部と、を有し、
前記突出部は、周方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記軟質部材は、外周面が前記軟質部とされ、かつ周方向で互いに隣り合う前記突出部と、前記芯棒部の外周面と、に囲まれた空間に満たされている、請求項1または2に記載の連結ピン。
【請求項4】
前記第1樹脂材料は、ポリエステル系樹脂とされ、
前記第2樹脂材料は、エラストマー樹脂とされている、請求項1または2に記載の連結ピン。
【請求項5】
請求項1または2に記載の連結ピンと、扁平な前記容器本体と、前記蓋体と、を有する、コンパクト容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結ピンおよびコンパクト容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、内容物が収容される収容部を有する扁平な容器本体と、収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、容器本体および蓋体を互いに連結する連結ピンと、を備え、蓋体が、容器本体に対して連結ピン回りに回転することで、収容部が開閉されるコンパクト容器が知られている。
近年では、コンパクト容器の廃棄に際して分別を不要にするために、例えば下記特許文献1に示されるように、樹脂材料で形成された連結ピンが採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-37622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のコンパクト容器では、蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、手を離した状態でも蓋体を収容部が開いた任意の回転位置に仮固定できる、いわゆるフリーストップ機能を具備させることに改善の余地があった。
【0005】
本発明は、蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、フリーストップ機能を具備させることができる連結ピンおよびコンパクト容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る連結ピンは、内容物が収容される収容部を有する容器本体と、前記収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、を互いに連結する連結ピンであって、前記蓋体が、前記容器本体に対して前記連結ピン回りに回転することで、前記収容部が開閉され、前記収容部の開閉に伴い、前記蓋体に形成された装着孔の内周面を摺動する外周面を有する摺動部を備え、前記摺動部の外周面は、硬度の高い第1樹脂材料からなる複数の硬質部と、硬度の低い第2樹脂材料からなる複数の軟質部と、が、前記連結ピンの中心軸線回りに沿う周方向に交互に連ねられて構成されている。
【0007】
本発明のコンパクト容器は、本発明の連結ピンと、扁平な前記容器本体と、前記蓋体と、を有する。
【0008】
連結ピンの摺動部の外周面が軟質部を備えているので、軟質部を、弾性変形させた状態で、蓋体の装着孔の内周面に圧接させることにより、手を離した状態でも蓋体を収容部が開いた任意の回転位置に仮固定できる、いわゆるフリーストップ機能を具備させることができる。
連結ピンの摺動部の外周面が、全周にわたって軟質部となっておらず、複数の硬質部と複数の軟質部とが周方向に交互に連ねられて構成されているので、それぞれの軟質部を弾性変形させ易くすることが可能になり、蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えることができる。
【0009】
前記軟質部のうち、周方向の少なくとも一部に、前記硬質部より径方向の外側に張り出した張出部が形成されてもよい。
【0010】
軟質部のうち、周方向の少なくとも一部に、硬質部より径方向の外側に張り出した張出部が形成されているので、軟質部を確実に弾性変形させ易くすることができる。
【0011】
前記第1樹脂材料で形成された硬質部材と、前記第2樹脂材料で形成された軟質部材と、を備え、前記硬質部材は、前記中心軸線と同軸に配設された芯棒部と、前記芯棒部の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外周面が前記硬質部とされた突出部と、を有し、前記突出部は、周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記軟質部材は、外周面が前記軟質部とされ、かつ周方向で互いに隣り合う前記突出部と、前記芯棒部の外周面と、に囲まれた空間に満たされてもよい。
【0012】
芯棒部が第1樹脂材料で形成され、第2樹脂材料で形成された軟質部材が、前記空間に満たされているので、連結ピンを蓋体の装着孔に嵌合する際に、連結ピンが曲げ変形したり、軟質部材が前記空間から外れる等して軟質部が装着孔の内周面に引っ掛かったりするのを抑制することができる。
【0013】
前記第1樹脂材料は、ポリエステル系樹脂とされ、前記第2樹脂材料は、エラストマー樹脂とされてもよい。
【0014】
第1樹脂材料が、ポリエステル系樹脂とされ、第2樹脂材料が、エラストマー樹脂とされているので、蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、フリーストップ機能を確実に具備させることができる連結ピンおよびコンパクト容器を容易に得ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の上記態様によれば、蓋体を連結ピン回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、フリーストップ機能を具備させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一実施形態のコンパクト容器の、蓋体を開いた状態を示す上面図である。
図2】一実施形態の連結ピンの斜視図である。
図3】一実施形態の連結ピンの硬質部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態のコンパクト容器1は、図1に示されるように、内容物が収容される収容部11aを有する容器本体11と、収容部11aを開放可能に閉塞する蓋体12と、連結ピン10と、を備えている。容器本体11、蓋体12、および連結ピン10は、樹脂材料で形成されている。
【0018】
以下、収容部11aが開口している向きを上側といい、これとは逆向きを下側という。連結ピン10の中心軸線Oが延びている方向を軸方向という。軸方向から見て中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、軸方向から見て中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
図示の例では、中心軸線Oは、上下方向に直交する方向に延びている。なお、中心軸線Oは、上下方向に沿って延びてもよい。
【0019】
容器本体11は、上下方向の大きさが上下方向に交差する方向の大きさよりも小さい扁平な有底筒状に形成されている。上下方向から見て、容器本体11の外周縁部に、軸方向に間隔をあけて2つの差込凹部11bが形成されている。差込凹部11bは、容器本体11を上下方向に貫通し、かつ容器本体11の外周面に開口している。容器本体11には、軸方向に延び、かつ容器本体11における軸方向の端面、および差込凹部11bに開口した第1装着孔11cが形成されている。第1装着孔11cは、容器本体11における軸方向の両端部に各別に形成されている。
【0020】
蓋体12には、下方に向けて突出し、容器本体11の差込凹部11bに差し込まれた脚片12aが形成されている。脚片12aの軸方向の両端面は、差込凹部11bの内面のうち、軸方向で互いに対向する対向面に当接、若しくは近接している。脚片12aには、軸方向に貫通し、容器本体11の第1装着孔11cに軸方向で対向した第2装着孔(装着孔)12bが形成されている。
【0021】
連結ピン10は、第1装着孔11cおよび第2装着孔12bに一体に嵌合され、容器本体11と蓋体12とを互いに連結している。蓋体12が、容器本体11に対して連結ピン10回りに回転することで、収容部11aが開閉される。
【0022】
図2に示されるように、連結ピン10は、軸方向に延びる摺動部13と、摺動部13における軸方向の一方側の端部に設けられた大径部10aと、摺動部13における軸方向の他方側の端部に設けられたテーパー部10bと、を備えている。
大径部10aは、全周にわたって摺動部13の外周面から径方向の外側に向けて突出している。テーパー部10bは、摺動部13から軸方向の他方側に離れるに従い縮径している。連結ピン10は、テーパー部10bが容器本体11の軸方向の端面における第1装着孔11cの開口から挿入されて、第1装着孔11cおよび第2装着孔12bに嵌合される。
【0023】
摺動部13の外周面は、蓋体12の第2装着孔12bの内周面を摺動する。摺動部13の外周面は、硬度の高い第1樹脂材料からなる複数の硬質部14と、硬度の低い第2樹脂材料からなる複数の軟質部15と、が、連結ピン10の中心軸線O回りに沿う周方向に交互に連ねられて構成されている。
【0024】
軟質部15の周方向の大きさは、硬質部14の周方向の大きさより大きくなっている。軟質部15の周方向の大きさを、硬質部14の周方向の大きさ以下としてもよい。
第1樹脂材料は、ポリエステル系樹脂とされ、第2樹脂材料は、エラストマー樹脂とされている。第1樹脂材料および第2樹脂材料の各材質は、適宜変更してもよい。
【0025】
なお、第1樹脂材料に使用するポリエステル系樹脂としては、例えば、ホモPET(PET)、グリコール変性PET(PET-G)、イソフタル酸変性PET(I-PET)、およびポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。
また、第2樹脂材料に使用するエラストマー樹脂としては、例えば、アロン化成株式会社製「エステラール」、東レ・セラニーズ株式会社製「ハイトレル」、および三菱ケミカル株式会社製「テファブロック」等のポリエステル系のエラストマー樹脂が挙げられる。
第1樹脂材料および第2樹脂材料の各材質は、機械的性質に限らず融着性も考慮に入れて選択される。
【0026】
軟質部15のうち、周方向の少なくとも一部に、硬質部14より径方向の外側に張り出した張出部16が形成されている。張出部16は、軟質部15における周方向の中央部に設けられている。なお、張出部16は、例えば、軟質部15のうち、周方向の中央部から離れた位置等に設けてもよい。張出部16は、摺動部13の外周面における軸方向の全長にわたって設けられている。張出部16における軸方向の他方側の端部には、軸方向の他方側に向かうに従い径方向の内側に向けて延びる面取り部16bが形成されている。面取り部16bは、テーパー部10bにおける軸方向の一方側の端部に段差なく軸方向に連なっている。
【0027】
連結ピン10は、第1樹脂材料で形成された硬質部材20と、第2樹脂材料で形成された軟質部材30と、を備えている。
【0028】
図3に示されるように、硬質部材20は、中心軸線Oと同軸に配設された芯棒部21と、芯棒部21の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外周面が硬質部14とされた突出部22と、テーパー部10bと、を有している。
テーパー部10bは、中心軸線Oと同軸に配設された円錐台形状に形成されている。芯棒部21および突出部22は、テーパー部10bにおける軸方向の一方側の端面から軸方向の一方側に向けて延びている。
芯棒部21は、軸方向に延びる円柱状に形成され、突出部22は、軸方向に延びる直方体状に形成されている。
【0029】
突出部22は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。突出部22の、中心軸線Oに直交する横断面視形状は、周方向に長い長方形状を呈する。突出部22は、芯棒部21の軸方向の一方側の端部から軸方向の一方側に突出している。突出部22の軸方向の一方側の端部には、径方向の外側に向けて膨出した膨出部22aが形成されている。膨出部22aは、芯棒部21の軸方向の一方側の端面21aを軸方向に跨いでいる。膨出部22aは、大径部10aの表面のうち、軸方向の両端面、および外周面それぞれの一部を構成している。
【0030】
軟質部材30は、外周面が軟質部15とされ、かつ周方向で互いに隣り合う突出部22と、芯棒部21の外周面と、に囲まれた空間に満たされている。軟質部材30は硬質部材20に接着されている。軟質部材30は、周方向で互いに隣り合う膨出部22a同士の間、並びに、芯棒部21の軸方向の一方側の端面21aと、膨出部22aの内周面と、に囲まれた空間にも満たされている。連結ピン10の軸方向の一方側の端面は、面一となっている。
【0031】
以上説明したように、本実施形態による連結ピン10およびコンパクト容器1によれば、連結ピン10の摺動部13の外周面が軟質部15を備えているので、軟質部15を、弾性変形させた状態で、蓋体12の第2装着孔12bの内周面に圧接させることにより、手を離した状態でも蓋体12を収容部11aが開いた任意の回転位置に仮固定できる、いわゆるフリーストップ機能を具備させることができる。
連結ピン10の摺動部13の外周面が、全周にわたって軟質部15となっておらず、複数の硬質部14と複数の軟質部15とが周方向に交互に連ねられて構成されているので、それぞれの軟質部15を弾性変形させ易くすることが可能になり、蓋体12を連結ピン10回りに回転させるのに要する力を抑えることができる。
【0032】
軟質部15のうち、周方向の少なくとも一部に、硬質部14より径方向の外側に張り出した張出部16が形成されているので、軟質部15を確実に弾性変形させ易くすることができる。
【0033】
芯棒部21が第1樹脂材料で形成され、第2樹脂材料で形成された軟質部材30が、周方向で互いに隣り合う突出部22と、芯棒部21の外周面と、に囲まれた空間に満たされているので、連結ピン10を蓋体12の第2装着孔12bに嵌合する際に、連結ピン10が曲げ変形したり、軟質部材30が前記空間から外れる等して軟質部15が第2装着孔12bの内周面に引っ掛かったりするのを抑制することができる。
【0034】
第1樹脂材料が、ポリエステル系樹脂とされ、第2樹脂材料が、エラストマー樹脂とされているので、蓋体12を連結ピン10回りに回転させるのに要する力を抑えつつ、フリーストップ機能を確実に具備させることができる連結ピン10およびコンパクト容器1を容易に得ることができる。
【0035】
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0036】
例えば、軟質部15に張出部16を形成しなくてもよい。
芯棒部21、大径部10a、およびテーパー部10bを設けなくてもよい。
差込凹部11bおよび脚片12aは、例えば一つずつ設けてもよい。
連結ピン10は、コンパクト容器1以外の容器に採用してもよい。
【0037】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記実施形態および前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
【0038】
本発明の態様は、例えば以下の通りである。
<1>
内容物が収容される収容部を有する容器本体と、前記収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、を互いに連結する連結ピンであって、
前記蓋体が、前記容器本体に対して前記連結ピン回りに回転することで、前記収容部が開閉され、
前記収容部の開閉に伴い、前記蓋体に形成された装着孔の内周面を摺動する外周面を有する摺動部を備え、
前記摺動部の外周面は、硬度の高い第1樹脂材料からなる複数の硬質部と、硬度の低い第2樹脂材料からなる複数の軟質部と、が、前記連結ピンの中心軸線回りに沿う周方向に交互に連ねられて構成されている、連結ピン。
<2>
前記軟質部のうち、周方向の少なくとも一部に、前記硬質部より径方向の外側に張り出した張出部が形成されている、前記<1>に記載の連結ピン。
<3>
前記第1樹脂材料で形成された硬質部材と、
前記第2樹脂材料で形成された軟質部材と、を備え、
前記硬質部材は、前記中心軸線と同軸に配設された芯棒部と、前記芯棒部の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外周面が前記硬質部とされた突出部と、を有し、
前記突出部は、周方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記軟質部材は、外周面が前記軟質部とされ、かつ周方向で互いに隣り合う前記突出部と、前記芯棒部の外周面と、に囲まれた空間に満たされている、前記<1>または<2>に記載の連結ピン。
<4>
前記第1樹脂材料は、ポリエステル系樹脂とされ、
前記第2樹脂材料は、エラストマー樹脂とされている、前記<1>から<3>のいずれか1つに記載の連結ピン。
<5>
前記<1>から<4>のいずれか1つに記載の連結ピンと、扁平な前記容器本体と、前記蓋体と、を有する、コンパクト容器。
【符号の説明】
【0039】
1 コンパクト容器
10 連結ピン
11 容器本体
11a 収容部
12 蓋体
12b 第2装着孔(装着孔)
13 摺動部
14 硬質部
15 軟質部
16 張出部
20 硬質部材
21 芯棒部
22 突出部
30 軟質部材
O 中心軸線
図1
図2
図3