(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144943
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】ポイントカード、ポイントカードサービス環境の形成方法、ポイント提供システム法並びにポイントサービスの提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057132
(22)【出願日】2023-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-28
(71)【出願人】
【識別番号】000212599
【氏名又は名称】中谷 進
(72)【発明者】
【氏名】中谷 進
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】目印数式ポイントカードにおいて、店舗側が指定する買物日(以下「指定買物日」という。)に顧客が買物をすることを促すポイントカードを提供する。
【解決手段】買物証明目印付け箇所群部4aの買物証明目印付け箇所a1、…、a4、a5、…、a54に買物金額に応じた押印などの通常買物証明目印を、間を置かずに次々に付けて行く(押印して行く)目印付け形態である目印数式ポイントカードであって、通常買物証明目印の付け数とは別に、指定買物日に買物をしたことでプラス買物証明目印が付けられる買物証明目印プラスの日(第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8)が表示される形態を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印である通常買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所が配列または配置され、前記買物証明目印付け箇所に前記通常買物証明目印を付けて行くポイントカードであって、
買物をした日が特別に指定された日にちであることで、前記買物をした日の買物金額に応じた前記通常買物証明目印の付け数とは別に、プラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印が付けられる前記特別に指定された日にちである買物証明目印プラスの日が、複数日表示された買物証明目印プラスの日表示部(例えば、買物証明目印プラスの日表示部(3a)、(3b)、(3d)、(3e)、(3f))と、
前記プラス買物証明目印を付けて行くためのプラス買物証明目印付け箇所と、を備え、
前記通常買物証明目印(例えば、通常買物証明目印(10))は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記プラス買物証明目印(例えば、プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c))は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどである、ことを特徴とするポイントカード(例えば、通常目印+指定日目印式カード(17a)、(17d)、(17e)、(17f)、(17g)、(17h)、(17i)、(17j))。
【請求項2】
前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数との合計数である買物証明目印合計数を記入するための買物証明目印合計数記入部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のポイントカード。
【請求項3】
前記買物証明目印付け箇所は前記プラス買物証明目印付け箇所を含むものであって、前記買物証明目印付け箇所に前記通常買物証明目印と前記プラス買物証明目印とを付けて行く形態であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のポイントカード。
【請求項4】
前記買物証明目印プラスの日表示部が前記記プラス買物証明目印付け箇所であり、または、前記買物証明目印プラスの日表示部の隣り(上隣り、下隣り、横隣りがある)に前記前記記プラス買物証明目印付け箇所が設けられた形態であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のポイントカード。
【請求項5】
前記買物証明目印プラスの日表示部の日付表示が、前記買物証明目印プラスの日の日にちのみが日付表示された形態であることを特徴とする請求項1に記載のポイントカード。
【請求項6】
前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数の合計の数うち、交換価値ポイント数に至らなかった買物証明目印の全部の数または一部の数からなる翌月繰越買物証明目印数が記入される翌月繰越目印数記入欄が設けられ、
前記交換価値ポイント数は(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なる数字のポイント数、金額など)、価値あるもの(例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、金額が表示されたサービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数である、ことを特徴とする請求項1に記載のポイントカード。
【請求項7】
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印を付ける箇所である買物証明目印付け箇所を配列または配置した買物証明目印付け箇所群部を有し、価値あるものに交換されるポイント数である交換価値ポイント数が、前記買物証明目印付け箇所に付けられた前記買物証明目印の数や列の成立数によって確定する、第1のポイントカードと第2のポイントカードを有するポイントカードであって、
前記第1のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である第1の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第1の買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、前記交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である第2の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第2の買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、前記交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第1の買物証明目印付け箇所群部と前記第2の買物証明目印付け箇所群部は異なる形態であり、
前記第1の交換価値ポイント数確定形態と前記第2の交換価値ポイント数確定形態は異なる形態であり、
前記買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記価値あるものは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどであり、
ポイントカードを使用する顧客が前記第1のポイントカードと前記第2のポイントカードにいずれか一方を選択して使用する形態である、ことを特徴とするポイントカード。
【請求項8】
前記第1のポイントカードは、請求項1に記載のポイントカードであり、
前記第2のポイントカードは、第2の買物証明目印付け箇所群部が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態(前記買物証明目印によるビンゴが形成される形態)に配列または配置された形態であり、前記買物証明目印付け箇所の全部又は一部に前記買物証明目印が付けられる日にちである指定買物日の日付が表示された形態であり、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示されている前記買物証明目印付け箇所に前記買物証明目印が付けられる形態(例えば、指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c))である、ことを特徴とする請求項7に記載のポイントカード。
【請求項9】
前記第1のポイントカードと前記第2のポイントカードの配置形態あるいは提示形態は以下の(ア)~(ウ)のいずれかの形態であることを特徴とする請求項7、8のいずれか1項に記載のポイントカード。
(ア)1枚の台紙の表面に第1のポイントカードが表示され、該台紙の裏面に第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
(イ)1枚の台紙の表面あるいは裏面の同一面に第1のポイントカード及び第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
(ウ)第1の台紙に前記第1のポイントカードが表示され、前記第1の台紙とは別体の台紙である第2の台紙に前記第2のポイントカードが表示され、前記第1の台紙と前記第2の台紙は分離形態あるは綴じ形態とされていて、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
【請求項10】
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所を配列または配置した買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、価値あるものに交換されるポイント数である交換価値ポイントが、前記買物証明目印付け箇所に付けられた前記買物証明目印の数や列の成立数によって確定する交換価値ポイント数確定形態のポイントカードによるポイントカードサービス環境の形成方法であって、
第1のポイントカードと第2のポイントカードの両方を顧客に提示するステップと、
前記顧客が、前記第1のポイントカード、前記第2のポイントカードのいずれか一方を選択するステップと、
前記第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と前記第2のポイントカードを使用する第2の顧客層が混在したポイントサービス環境ないし買物環境を形成するステップと、を有し、
前記第1のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所である第1の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第1の買物証明目印付け箇所群部を有し、前記交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所である第2の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第2の買物証明目印付け箇所群部(前記第1の買物証明目印付け箇所とは異なる形態)を有し、前記交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態(前記第1の交換価値ポイント数確定形態とは異なる形態)であり、
前記買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記価値あるものは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、金額が表示された商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどである、ことを特徴とするポイントカードサービス環境の形成方法。
【請求項11】
前記第1のポイントカードは、請求項1に記載のポイントカードであり、
前記第2のポイントカードは、第2の買物証明目印付け箇所群部が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態(前記買物証明目印による列の成立であるビンゴが形成される形態)に配列または配置された形態であり、前記第2の買物証明目印付け箇所の全部又は一部に前記買物証明目印が付けられる日にちである指定買物日の日付が表示された形態であり、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示されている前記第2の買物証明目印付け箇所に前記買物証明目印が付けられる形態(例えば、指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c))である、ことを特徴とする請求項10記載のポイントカードサービス環境の形成方法。
【請求項12】
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与する通常ポイント付与部(74)と、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した複数の指定買物日が記憶されている指定買物日記憶部(75)と、
前記指定買物日に買物をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するプラスポイント付与部(76)と、
前記通常ポイントの数と前記プラスポイントの数との合計であるポイント合計数を算出するポイント合計算出部(79)と、を有することを特徴とするポイント提供システム。
【請求項13】
(ア)前記通常ポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎通常ポイント数情報(74d)、
(イ)前記プラスポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎プラスポイント数情報(76d)、
(ウ)前記通常ポイントの会計毎の付与数の合計数と前記プラスポイントの会計毎の付与数の合計数の合計の情報であるポイント合計数情報(79d)、
(エ)前記指定買物日の情報である指定買物日情報(75d)、
前記(ア)~(エ)の情報を含む情報を、買物会計毎に顧客の通信端末などの表示装置に送信して表示させる、または、表示可能にするデータ送信部を設け、
前記顧客の通信端末などの表示装置は、例えば、スマートホン、タブレット、パソコン)、印刷装置(例えば、レジシートプリンター、転写プリント装置、カードプリント装置などである、ことを特徴とする請求項12記載のポイント提供システム。
【請求項14】
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与するステップと、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するステップと、
前記通常ポイントの合計数と前記プラスポイントの合計数との合計を算出するステップと、を有し、
前記通常ポイントは、例えば、通常買物証明目印(10)、通常買物証明電子目印(10b)であり、
前記プラスポイントは、例えば、プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c)、プラス買物証明電子目印(11d)であり、
前記指定買物日が前記指定期間内に複数日設定されている、ことを特徴とするポイントサービスの提供方法。
【請求項15】
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与するステップと、
前記通常ポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎通常ポイント数情報(74d)に基づいて前記通常ポイントの会計毎の付与数の合計の情報である通常ポイント合計数情報(77d)を通常ポイント数記憶部(77)に記憶するステップと、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するステップと、
前記プラスポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎プラスポイント数情報(76d)に基づいて前記プラスポイントの会計毎の付与数の合計の情報であるプラスポイント合計数情報(78d)を算出するステップと、
前記通常ポイント合計数情報(77d)の通常ポイント合計数と前記プラスポイント合計数情報(78d)のプラスポイント合計数の合計の情報であるポイント合計数情報(79d)を算出するステップと、
(ア)前記指定買物日の全部の情報又は一部の情報である指定買物日情報(75d)、(イ)前記通常ポイント合計数情報(77d)、(ウ)前記プラスポイント数情報(78d)、(エ)前記ポイント合計数情報(79d)、表示装置に送信する表示情報を前記(ア)~(エ)の全部の情報あるいは一部の情報に基づいて生成するステップと、
前記ポイント合計数情報(79d)に基づいて、価値あるものとの交換権利が発生するポイント数である交換価値ポイント数の情報である交換価値ポイント数情報(93da)を作成するステップと、を有し、
前記通常ポイントは、例えば、通常買物証明電子目印(10b))などであり、
前記プラスポイントは、例えば、プラス買物証明電子目印(11d))などであり、
前記表示装置に送信する表示情報は、例えば、画面に表示する通信端末表示情報(81d)、レシートに印刷表示するレシート表示情報(67d)などであり、
前記価値あるものとは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、金額が表示された商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどであり、
前記指定買物日が前記指定期間内に複数日設定されている、ことを特徴とするポイントサービスの提供方法。
【請求項16】
顧客が操作する電子端末のディスプレイに、第1のポイントサービスと第2のポイントサービスの選択画面を表示するステップと、
前記電子端末を操作して、顧客が前記第1のポイントサービス、前記第2のポイントサービスのいずれか一方を選択するステップと、を有し、
前記第1のポイントサービスの交換価値ポイント数である第1の交換価値ポイント数を確定する形態である交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントサービスの交換価値ポイント数である第2の交換価値ポイント数を確定する形態である交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第1の交換価値ポイント数確定形態(例えば、押印(電子押印を含む)の数に基づいて交換価値ポイント数を確定する形態)と前記第2の交換価値ポイント数確定形態(例えば、マトリックス形態の配列欄への押印(電子押印を含)のビンゴの成立数よって交換価値ポイント数を確定する形態)は異なる交換価値ポイント数確定形態であり、
前記交換価値ポイント数は、価値あるもの(例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数であり、
前記第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と前記第2のポイントカードを使用する第2の顧客層が混在したポイントサービス環境ないし買物環境を形成する、ことを特徴とするポイントカードサービス環境の形成方法。
【請求項17】
前記第1のポイントサービスは、
買物金額に応じて付与されるポイントある通常ポイント(例えば、通常買物証明電子目印(10b))が付与され、店舗側が指定した買物日である指定買物日に買物をしたことで前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイント(例えば、プラス買物証明電子目印(11d))が付与され、前記通常ポイントの合計数に前記プラスポイントの合計数を加えた数であるポイント合計数に基づいて前記第第1の交換価値ポイント数が確定する形態であり、
前記第2のポイントサービスは、店舗側が指定した買物日である指定買物日に買物をするとポイントが付与される、前記指定買物日の日付が表示されたポイント付け箇所が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態で配列されたポイント付け箇所群部が設けられ、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示された前記ポイント付け箇所にポイント(例えば、電子押印)が付与され、前記ポイント付け箇所に付与され前記ポイント(例えば、電子押印)の列の成立であるビンゴ成立数に基づいて前記第2の交換価値ポイント数が確定する形態である、ことを特徴とする請求項16記載のポイントカードサービス環境の形成方法。
【請求項18】
前記第1のポイントサービスは、請求項15のポイントサービスの提供方法に記載のポイントサービスであることを特徴とする請求項16、17のいずれか1項に記載のポイントサービスの提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する目印(例えば、スタンプ印などの押印)である買物証明目印を所定箇所に付けて行き、その付け数や列成立数などに基づいてサービス券等と交換されるポイントである交換価値ポイントが決定されるポイントカードに関し、また、ポイントカードサービス環境の形成方法並びにポイントサービスの提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来において以下のようなポイントカードの技術が知られている。
[先行技術1]
3横列×3縦列のマトリックス形態の配列(先行技術では2横列×2縦列以上の配列形態)とされた、スタンプなどの確認印(買物証明目印)が押印される9個の買物証明目印付け箇所からなる第1の買物証明目印付け箇所群部と第2の買物証明目印付け箇所群部が設けられ、各買物証明目印付け箇所には押印がされる日にちである押印付与日(指定買物日)が表示されていて、押印付与日に来店し所定の金額以上の買物をすると該押印付与日の日付の表示のある買物証明目印付け箇所(欄)にスタンプ印を押印する形態のもので、縦列(3本)、横列(3本)、斜め列(2本)のビンゴ成立数(列の成立数)によって商品券やサービス券(以下「サービス券」ともいう。)を獲得(交換する権利が発生)するポイント数である交換価値ポイント数が決められていて、かかる交換価値ポイント数に応じたサービス券の獲得権利(=交換権利)が発生(確定・決定)し、交換価値ポイント数字と同金額数字のサービス券等の提供がされるポイントカードが知られている(例えば、特許文献1)。
先行技術1のポイントカードは、指定来店日(指定買物日)に所定金額以上の買物をするとポイントカードのビンゴ欄(買物証明目印付け箇所群部)の該指定買物日の欄(各買物証明目印付け箇所)にスタンプ印を一個押印するいうものである(以下「指定日目印ビンゴ式カード」ともいう)。
【0003】
先行技術1のポイントカードの「ビンゴ成立数(列の成立数)」は本発明における「ポイント数」に相当し、かつ、成立ビンゴ数に与えられたポイント数が商品券やサービス券(以下「サービス券」ともいう。)と交換される(提供される)ポイントであるので、該成立ビンゴ数に与えられたポイント数が「交換価値ポイント」に相当する。
【0004】
[先行技術2]
スタンプ印を押印するスタンプ欄が適当数配列され、所定の金額以上(例えば、所定の金額は1000円以上とし、1000円~1999円でスタンプ印を1個押印、2000円~2999円でスタンプ印を2個押印、3000円~3999円でスタンプ印を3個押印・・・)の買物をするごとに配列されたスタンプ押印欄(買物証明目印付け箇所)に、間をおかず次次に横列方向にスタンプ印を押印して行き、スタンプの押印数によって交換価値ポイント数が決定され、該交換価値ポイント数に応じたサービス券の提供がされるポイントカードが知られている(例えば、非特許文献1の「スタンプラリー」カード(登録商標))。
以下、先行技術2(非特許文献1)の「スタンプラリー」カード」の形態を「目印数式ポイントカード」ともいう。
先行技術2の目印数式ポイントカードは、押印数によって交換価値ポイント数を決める、というだけの単純なものである。
交換価値ポイント数の数字がサービス券の金額数字と同数字であるのもの、交換価値ポイント数に0.5円、2円や3円などの1円以外の数字を掛け算した数字をサービス券の金額としているもの、交換価値ポイント数の数字とサービス券の金額数字が適当に異なるもの決めているものなどがある。
【0005】
先行技術2の目印数式ポイントカードにおける押印数(買物証明目印数)とポイント(交換価値ポイント)の還元設定ないし関係設定は以下のようである。
押印数 交換価値ポイント数 交換サービス券
6 40 40円
12 100 100円
18 180 180円
24 300 300円
30 500 500円
【0006】
[先行技術3]
当月は前記先行技術1の指定日目印ビンゴ式カードのみを顧客に提供し、翌月は前記先行技術2の目印数式ポイントカードのみを顧客に提供する提供形態、すなわち、指定日目印ビンゴ式カードのみの提供月と目印数式ポイントカードのみの提供月を交互に行う、ポイントカードの提供方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】JA南アルプス市のサイト「ビンゴ・スタンプラリーでポイントが貯まる」(https://www.ja-minami-alps-city.or.jp/acoop/minori_card/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
<1>[先行技術1(特許文献1の技術)]について
第1の買物証明目印付け箇所群部と第2の買物証明目印付け箇所群部の買物証明目印付け箇所の合計は18個あり、これらすべてに異なる日を表示した場合は18個の日数となり、オールビンゴ(18ビンゴ)を獲得するためには、1ヶ月に全ての指定日の18日数店舗に買物に行かなければならない、各買物証明目印付け箇所群部の中央欄をFREEとした場合のオールビンゴ(16ビンゴ)を獲得するためには指定日の16日数買物に行かなければならない、スタンプ印の押印を2個付与される日にちを設ける等の工夫をした場合でも指定日の内の12日数~15日数買物をしなければオールビンゴを達成できない。
また、押印がされる条件が指定された指定買物日に所定金額以上(例えば1000円以上)の買物をした場合にのみ買物証明目印付け箇所に1個のみ押印される(1万円の買物をしても1個の押印しか付けられない)ものである。
以上のような先行技術1(指定日目印ビンゴ式カード)は、顧客の買物スタイル(1回の買物金額が少額であるがこまめに店舗に買物に行く顧客、来店数が多く1回の買物金額が高額である顧客、来店数が少ないが1ヶ月の買物が高額である顧客など)によって、お得感、優越感、公平感、使用感等が大きく異なるものである。
(1)例えば、刺身などの新鮮な生鮮食料品を購入するために頻繁に来店して比較的少額での買物をする店舗が近い一人暮らしの顧客や少人数家族の顧客にとっては、使いやすいポイントカードであると言える。例えば、12日数買物をすればオールビンゴとなる指定日目印ビンゴ式カードで、1000円以上(1000円を含む)~2000円以下(2000円を含まない)の買物を12日数行った場合、その合計金額は12000円~24000円となる。
(2)例えば、一回の買物で大量の商品を購入する大人数家族の顧客、来店数は少ないがまとめ買いにより一か月の買物金額が高額になる顧客にとっては、店舗の1ヶ月の売上に大いに貢献している優良顧客であるにも関わらずお得感が薄い、不公平感がある、面白くなく不愉快な感情を抱かせてしまう恐れがあるものである。例えば、一週間に1回の買物で平均10000円の買物を行う顧客の場合、12日数買物をすればオールビンゴとなる指定日目印ビンゴ式カードの場合、月40000円の買物をしているのに、オールビンゴにならない半分くらいしかビンゴとならないということになり、買物金額が多いのに(売上に貢献している優良顧客であるのに)半分しかビンゴが成立しない(交換価値ポイントが少ない)という、損をしているような感覚にもなる、なにより、最も大切にしなければならない優良顧客に、面白くない感情を募らせ、不愉快な感情をいだかせてしまう危険が大であるものである。
したがって、[先行技術1]の指定日目印ビンゴ式カードは、一回の買物で大量の商品を購入する大人数家族で一か月の購入額が大きい優良顧客、来店数は少ないが一回の買物でまとめ買いをして一か月の購入金額が大きい優良顧客等にとっては、オールビンゴを獲得することが困難な形態であり、不公平感、不愉快感を与えてしまう危険が大きいという欠点を有するものである。
(3)後記パレートの法則(2:8の法則)でみるなら、来店数は少ないが1ヶ月の購入金額が大きい優良顧客に不快感、不公平感を与え、かかる優良顧客へのサービスの相対的低下を招き、それによる優良顧客の店舗に対する感情やイメージの低下を招き、かかる優良顧客の店舗側が来店し買物をして欲しい日に来店を促すことができない、逆に来店の意欲を弱めしまうことで店舗の売り上げの7割~8割に貢献している2~3割の優良顧客の少なくない部分の、店舗への愛着心などを薄めて行く可能性があるものである。
【0010】
[指定日目印ビンゴ式カードの目的・作用効果]
特許文献1の指定日目印ビンゴ式カードを優良顧客に提供する意義(目的・作用効果)は、例えば、以下のようである。
(1)店舗へ来店する顧客数の少ない日(例えば、月曜日、火曜日)にスタンプ押印日(指定買物日)を設定することで、スタンプ印の押印が欲しいと願う優良顧客の来店買物を促し、その日の顧客数を増やすことが期待できるないし減りを少なくすることが期待できるとともに、指定買物日に競合店舗への優良顧客が行くことを少なくでき、優良顧客の店舗への好感度を維持できるないし上げることが期待できるという作用効果を奏する。
(2)競合店舗の大売出しなどのイベント日とスタンプ押印日を重ねることにより、競合店舗のイベントへの優良顧客が行くのを止めさせる、あるいは該イベントにはいったがスタンプ押印の欲しさに店舗で少額の買物をする等の購買行動を促すことができる、という作用効果を奏する。
(3)スタンプ押印日(指定買物日)には、例えば、刺身など1~数商品(少商品)を特別に安価にした特売品などを設定し、それをカレンダーに記載するのがよく、それは優良顧客にとってお買い得感とビンゴ成立によるポイント獲得期待感を与え、より効果的な販売戦略ないし戦術が可能にできる。
【0011】
<2>[先行技術2(非特許文献1)の目印数式ポイントカード]について
非特許文献1の目印数式ポイントカードは、買物日の買物金額を定めた所定金額で割った数のスタンプ押印を単に行なって行くものであるので、例えば、大人数家族の顧客などの1か月の買物金額の多い顧客にとって、お得感、優越感、特別感が得られるものであるが、次に述べるような問題を有するものである。
(1)店舗側が顧客に来店して買物をして欲しい日に来店を促すことができない。
(2)高額な買物はせず1ヶ月の買物総金額が例えば1万円~2万5千円程度ではあるが、頻繁に店舗に来店して買物をしてくれる、店舗の近隣に住みあるいは通勤等で毎日店舗前を通る一人暮らしや少人数家族の優良顧客にとっては、お得感が小さく優越感や特別感(特別扱い感)が小さい、むしろ不公平感、不愉快感を与え店舗に対する愛着感を薄めて行く危険が大きいという問題を有するものであった。
【0012】
<3>[先行技術3(非特許文献1)]について
非特許文献1においては、目印数式ポイントカードと前記指定日目印ビンゴ式カードを1ヶ月毎交互に顧客に提供するサービス形態であるので、目印数式ポイントカードのみが提供・使用されている月は該目印数式ポイントカード前記<2>で述べた問題を有し、指定日目印ビンゴ式カードのみが提供・使用されている月は該指定日目印ビンゴ式カードの前記<1>で述べた問題を有するものである。
指定日目印ビンゴ式カードのみが実施されている月は、顧客を店舗側の望む買物をして欲しい日(指定買物日)に来るように促すことができる、これに対して、目印数式ポイントカードのみが実施されている月は、店舗側が顧客に来店して欲しい日を促すことができないものである。
また、店舗側からすると、指定日目印ビンゴ式カードのみを実施している月においては顧客に指定買物日での買物を促すことができるが、目印数式ポイントカードのみが実施されている翌月では店舗側が買物をして欲しい日に買物を促すことができないものである。
また、顧客からすると、指定日目印ビンゴ式カードのみを実施している月においては、該指定日目印ビンゴ式カードの使用にお得感を感じない顧客はポイントカードを使用しない可能性や途中で放棄してしまう可能性があるので、それは顧客サービスの点でも、顧客に買物をして欲しい日に買物をするように促するという点でも、問題を有するものである。
【0013】
[パレートの法則(2:8の法則)]
パレートの法則(2:8の法則)と呼ばれる法則がある。
これは、例えば、スーパーマーケットなどの小売店舗に適用した場合、顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則であり、それは、全ての顧客を平等に扱うのではなく、2割の優良顧客を優遇的に差別化することで8割の売上が維持でき、高い費用対効果を実現可能にするものである。
実際に調査をしてみると、2割~3割の顧客(店舗で頻繁に買物をする顧客などの優良顧客)によって売り上げの7割~8割を占めているという調査結果が、多くの店舗で得られる。
指定日目印ビンゴ式カードも目印数式ポイントカードもかかる優良顧客に対するポイント還元サービスとして行われていることが多い。顧客全体の2割~3割の優良顧客に非優良顧客(大売出しなどのイベント時だけに来る顧客など)とは異なる格別な優遇的サービスを提供することで、優良顧客の特別扱いされている感、大切にされている優越感、お得感などを実感してもらうことで、8割の売り上げを維持し続けることの一方策・一助となる。例えば、非特許文献1のインタネットサイトにおいては、指定日目印ビンゴ式カード及び目印数式ポイントカードの利用者条件は登録会員のみに限定されている。登録会員の多くは、店舗の近隣に住んでいて店舗に頻繁(こまめ)に来店する、店舗が通勤などの通り道沿いであるため頻繁に買物をすることが多い優良顧客であることが圧倒的に多いと推察される。
【0014】
[先行技術1,2の発明の問題点]
以上述べて来たことから、先行技術1(指定日目印ビンゴ式カード),先行技術2(目印数式ポイントカード)の発明は、指定買物日に来店して買物をしてくれる顧客を多くするということにおいて、先行技術1の発明は頻繁に来店することが容易な優良顧客(以下「来店頻繁顧客」ないし「来店頻繁顧客層」ともいう。)の指定買物日での来店買物を多くすることができるが、頻繁に来店することが出来難いが高額の買物をする優良顧客(以下「高額買物優良顧客」ないし「高額買物優良顧客層」ともいう。)の指定買物日での来店買物を多くすることが出来難い、という問題を有するものである。
【0015】
[本発明の目的]
本発明は以上のような従来技術の問題点に鑑み、次のような課題を解決することを目的としている。
(1)店側が指定する買物日である指定買物日に顧客が買物をすることを促すポイントカード、ポイントカードの提供方法、ポイント提供システム、イントカードサービス環境の形成方法並びにポイントサービスの提供方法を提供することを目的としている。
(2)来店頻繁優良顧客、高額買物優良顧客のいずれの顧客もポイントが獲得し易く、かつ、いずれの顧客にも店舗側が指定する指定買物日に買物をすることを促すことができる、ポイントカード、ポイントカードサービス環境の形成方法、ポイント提供システム並びにポイントサービスの提供方法を提供することを目的としている。
(3)第1のポイントサービスを使用する第1の顧客層と、前記第1のポイントサービスとは異なる交換価値ポイント数確定形態の第2のポイントサービスを使用する第2の顧客層が混在するポイントサービス環境ないし買物環境を形成するポイントカード、ポイントカードサービス環境の形成方法、ポイント提供システム並びにポイントサービスの提供方法を提供することを目的としている。(交換価値ポイント数は、価値あるもの(例えば、買物金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数であり、交換価値ポイント数確定形態はその確定形態(例えば、押印数に連動したポイント数(交換価値ポイント数)でサービス券の金額が確定、ビンゴ成立数(列の成立数)に連動したポイント数(交換価値ポイント)でサービス券の金額が確定など)のことである。)
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記発明の目的を達成するために、本発明は以下に述べるような構成となっている。
[発明1]
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印である通常買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所が配列または配置され、前記買物証明目印付け箇所に前記通常買物証明目印を付けて行くポイントカードであって、
買物をした日が特別に指定された日にちであることで、前記買物をした日の買物金額に応じた前記通常買物証明目印の付け数とは別に、プラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印が付けられる前記特別に指定された日にちである買物証明目印プラスの日が、複数日表示された買物証明目印プラスの日表示部(例えば、買物証明目印プラスの日表示部(3a)、(3b)、(3d)、(3e)、(3f))と、
前記プラス買物証明目印を付けて行くためのプラス買物証明目印付け箇所と、を備え、
前記通常買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記プラス買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどである、ことを特徴とするポイントカード(例えば、通常目印+指定日目印式カード(17a)、(17d)、(17e)、(17f)、(17g)、(17h)、(17i)、(17j))である。
*(定義)「買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることで、・・・プラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印」とは、買物金額にかかわらずプラス買物証明目印が付けられる(例えば、押印される)形態、又は、所定の金額以上の買物をした場合にプラス買物証明目印が付けられる形態である。
【0017】
[発明2]
前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数との合計数である買物証明目印合計数を記入するための買物証明目印合計数記入部を設けたことを特徴とする前記発明1に記載のポイントカードである。
【0018】
[発明3]
前記買物証明目印付け箇所は前記プラス買物証明目印付け箇所を含むものであって、前記買物証明目印付け箇所に前記通常買物証明目印と前記プラス買物証明目印とを付けて行く形態であることを特徴とする前記発明1、2のいずれか1の発明に記載のポイントカードである。
【0019】
[発明4]
前記買物証明目印プラスの日表示部が前記記プラス買物証明目印付け箇所であり、または、前記買物証明目印プラスの日表示部の隣り(上隣り、下隣り、横隣りがある)に前記前記記プラス買物証明目印付け箇所が設けられた形態であることを特徴とする前記発明1、2のいずれか1に記載のポイントカードである。
【0020】
[発明5]
前記買物証明目印プラスの日表示部の日付表示が、前記買物証明目印プラスの日の日にちのみが日付表示された形態であることを特徴とする前記発明1に記載のポイントカードである。
【0021】
[発明6]
前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数の合計の数うち、交換価値ポイント数に至らなかった買物証明目印の全部の数または一部の数からなる翌月繰越買物証明目印数が記入される翌月繰越目印数記入欄が設けられ、
前記交換価値ポイント数は(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なる数字のポイント数、金額など)、価値あるもの(例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、金額が表示されたサービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数である、ことを特徴とする前記発明1に記載のポイントカードである。
【0022】
[発明7]
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印を付ける箇所である買物証明目印付け箇所を配列または配置した買物証明目印付け箇所群部を有し、価値あるものに交換されるポイント数である交換価値ポイント数が、前記買物証明目印付け箇所に付けられた前記買物証明目印の数や列の成立数によって確定する、第1のポイントカードと第2のポイントカードを有するポイントカードであって、
前記第1のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である第1の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第1の買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、前記交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である第2の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第2の買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、前記交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第1の買物証明目印付け箇所群部と前記第2の買物証明目印付け箇所群部は異なる形態であり、
前記第1の交換価値ポイント数確定形態と前記第2の交換価値ポイント数確定形態は異なる形態であり、
前記買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記価値あるものは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどであり、
ポイントカードを使用する顧客が前記第1のポイントカードと前記第2のポイントカードにいずれか一方を選択して使用する形態である、ことを特徴とするポイントカードである。
【0023】
[発明8]
前記第1のポイントカードは、請求項1に記載のポイントカード(例えば、通常目印+指定日目印式カード(17a))であり、
前記第2のポイントカードは、第2の買物証明目印付け箇所群部が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態(前記買物証明目印によるビンゴが形成される形態)に配列または配置された形態であり、前記買物証明目印付け箇所の全部又は一部に前記買物証明目印が付けられる日にちである指定買物日の日付が表示された形態であり、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示されている前記買物証明目印付け箇所に前記買物証明目印が付けられる形態(例えば、指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c))である、ことを特徴とする発明7に記載のポイントカードである。
【0024】
[発明9]
前記第1のポイントカードと前記第2のポイントカードの配置形態あるいは提示形態は以下の(ア)~(ウ)のいずれかの形態であることを特徴とする請求項7、8のいずれか1項に記載のポイントカード。
(ア)1枚の台紙の表面に第1のポイントカードが表示され、該台紙の裏面に第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
(イ)1枚の台紙の表面あるいは裏面の同一面に第1のポイントカード及び第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
(ウ)第1の台紙に前記第1のポイントカードが表示され、前記第1の台紙とは別体の台紙である第2の台紙に前記第2のポイントカードが表示され、前記第1の台紙と前記第2の台紙は分離形態あるは綴じ形態とされていて、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態
【0025】
[発明10]
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所を配列または配置した買物証明目印付け箇所群部を有し、かつ、価値あるものに交換されるポイント数である交換価値ポイントが、前記買物証明目印付け箇所に付けられた前記買物証明目印の数や列の成立数によって確定する交換価値ポイント数確定形態のポイントカードによるポイントカードサービス環境の形成方法であって、
第1のポイントカードと第2のポイントカードの両方を顧客に提示するステップと、
前記顧客が、前記第1のポイントカード、前記第2のポイントカードのいずれか一方を選択するステップと、
前記第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と前記第2のポイントカードを使用する第2の顧客層が混在したポイントサービス環境ないし買物環境を形成するステップと、を有し、
前記第1のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所である第1の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第1の買物証明目印付け箇所群部を有し、前記交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントカードは、前記買物証明目印を付ける箇所である第2の買物証明目印付け箇所を配列または配置した第2の買物証明目印付け箇所群部(前記第1の買物証明目印付け箇所とは異なる形態)を有し、前記交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態(前記第1の交換価値ポイント数確定形態とは異なる形態)であり、
前記買物証明目印は、例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなどであり、
前記価値あるものは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、金額が表示された商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどである、ことを特徴とするポイントカードサービス環境の形成方法である。
【0026】
[発明11]
前記第1のポイントカードは、請求項1に記載のポイントカードであり、
前記第2のポイントカードは、第2の買物証明目印付け箇所群部が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態(前記買物証明目印による列の成立であるビンゴが形成される形態)に配列または配置された形態であり、前記第2の買物証明目印付け箇所の全部又は一部に前記買物証明目印が付けられる日にちである指定買物日の日付が表示された形態であり、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示されている前記第2の買物証明目印付け箇所に前記買物証明目印が付けられる形態(例えば、指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c))である、ことを特徴とする前記発明10に記載のポイントカードサービス環境の形成方法である。
【0027】
[発明12]
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与する通常ポイント付与部(74)と、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した複数の指定買物日が記憶されている指定買物日記憶部(75)と、
前記指定買物日に買物(所定金額以上の買物)をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するプラスポイント付与部(76)と、
前記通常ポイントの数と前記プラスポイントの数との合計であるポイント合計数を算出するポイント合計算出部(79)と、を有することを特徴とするポイント提供システムである。
*(定義)「前記指定買物日に買物をしたという条件を満たした場合に、」とは、金額にかかわらずプラスポイントが付与される形態、又は、所定の金額以上の買物をした場合にプラスポイントが付与される形態である。
【0028】
[発明13]
(ア)前記通常ポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎通常ポイント数情報(74d)、
(イ)前記プラスポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎プラスポイント数情報(76d)、
(ウ)前記通常ポイントの会計毎の付与数の合計数と前記プラスポイントの会計毎の付与数の合計数の合計の情報であるポイント合計数情報(79d)、
(エ)前記指定買物日の情報である指定買物日情報(75d)、
前記(ア)~(エ)の情報を含む情報を、買物会計毎に顧客の通信端末などの表示装置に送信して表示させる、または、表示可能にするデータ送信部を設け、
前記顧客の通信端末などの表示装置は、例えば、スマートホン、タブレット、パソコン)、印刷装置(例えば、レジシートプリンター、転写プリント装置、カードプリント装置などである、ことを特徴とする発明12に記載のポイント提供システムである。
指定買物日情報(75d)は、指定買物日の全情報、該指定買物日の一部の情報でよく、少なくとも次の指定買物日に関する情報が含まれているものである。
【0029】
[発明14]
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与するステップと、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するステップと、
前記通常ポイントの合計数と前記プラスポイントの合計数との合計を算出するステップと、を有し、
前記通常ポイントは、例えば、通常買物証明目印(10)、通常買物証明電子目印(10b)であり、
前記プラスポイントは、例えば、プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c)、プラス買物証明電子目印(11d)であり、
前記指定買物日が前記指定期間内に複数日設定されている、ことを特徴とするポイントサービスの提供方法である。
*(定義)「・・・指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、・・・プラス買物証明電子目印(11d))を付与する」形態は、買物金額の如何にかかわらず付与される形態、又は、所定の買物金額以上の買物をした場合に付与される形態、がある。
【0030】
[発明15]
所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントを付与するステップと、
前記通常ポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎通常ポイント数情報(74d)に基づいて前記通常ポイントの会計毎の付与数の合計の情報である通常ポイント合計数情報(77d)を通常ポイント数記憶部(77)に記憶するステップと、
店舗側が定めた指定期間(例えば、1ヶ月期間)内に指定した指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイントを付与するステップと、
前記プラスポイントの会計毎の付与数の情報である会計毎プラスポイント数情報(76d)に基づいて前記プラスポイントの会計毎の付与数の合計の情報であるプラスポイント合計数情報(78d)を算出するステップと、
前記通常ポイント合計数情報(77d)の通常ポイント合計数と前記プラスポイント合計数情報(78d)のプラスポイント合計数の合計の情報であるポイント合計数情報(79d)を算出するステップと、
(ア)前記指定買物日の全部の情報又は一部の情報である指定買物日情報(75d)、
(イ)前記通常ポイント合計数情報(77d)、
(ウ)前記プラスポイント数情報(78d)、
(エ)前記ポイント合計数情報(79d)、
表示装置に送信する表示情報を、前記(ア)~(エ)の全部の情報あるいは一部の情報に基づいて生成するステップと、
前記ポイント合計数情報(79d)に基づいて、価値あるものとの交換権利が発生するポイント数である交換価値ポイント数の情報である交換価値ポイント数情報(93da)を作成するステップと、を有し、
前記通常ポイントは、例えば、通常買物証明電子目印(10b))などであり、
前記プラスポイントは、例えば、プラス買物証明電子目印(11d))などであり、
前記表示装置に送信する表示情報は、例えば、画面に表示する通信端末表示情報(81d)、レシートに印刷表示するレシート表示情報(67d)などであり、
前記価値あるものとは、例えば、金額が表示された買物券、値引券、金額が表示された商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなどであり、
前記指定買物日が前記指定期間内に複数日設定されている、ことを特徴とするポイントサービスの提供方法である。
*(定義)「・・・指定買物日において、買物をしたという条件を満たした場合に、・・・プラスポイント(例えば、プラス買物証明電子目印(11d))を付与する」形態は、買物金額の如何にかかわらず付与される形態、又は、所定の買物金額以上の買物をした場合に付与される形態、がある。
【0031】
[発明16]
顧客が操作する電子端末のディスプレイに、第1のポイントサービスと第2のポイントサービスの選択画面を表示するステップと、
前記電子端末を操作して、顧客が前記第1のポイントサービス、前記第2のポイントサービスのいずれか一方を選択するステップと、を有し、
前記第1のポイントサービスの交換価値ポイント数である第1の交換価値ポイント数を確定する形態である交換価値ポイント数確定形態が第1の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第2のポイントサービスの交換価値ポイント数である第2の交換価値ポイント数を確定する形態である交換価値ポイント数確定形態が第2の交換価値ポイント数確定形態であり、
前記第1の交換価値ポイント数確定形態(例えば、押印(電子押印を含む)の数に基づいて交換価値ポイント数を確定する形態)と前記第2の交換価値ポイント数確定形態(例えば、マトリックス形態の配列欄への押印(電子押印を含)のビンゴの成立数よって交換価値ポイント数を確定する形態)は異なる交換価値ポイント数確定形態であり、
前記交換価値ポイント数は、価値あるもの(例えば、金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数であり、
前記第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と前記第2のポイントカードを使用する第2の顧客層が混在したポイントサービス環境ないし買物環境を形成する、ことを特徴とするポイントカードサービス環境の形成方法である。
【0032】
[発明17]
前記第1のポイントサービスは、
買物金額に応じて付与されるポイントある通常ポイント(例えば、通常買物証明電子目印(10b))が付与され、店舗側が指定した買物日である指定買物日に買物をしたことで前記通常ポイントとは別に付与されるポイントであるプラスポイント(例えば、プラス買物証明電子目印(11d))が付与され、前記通常ポイントの合計数に前記プラスポイントの合計数を加えた数であるポイント合計数に基づいて前記第第1の交換価値ポイント数が確定する形態であり、
前記第2のポイントサービスは、店舗側が指定した買物日である指定買物日に買物をするとポイントが付与される、前記指定買物日の日付が表示されたポイント付け箇所が、2横列×2縦列以上のマトリックス形態で配列されたポイント付け箇所群部が設けられ、前記指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示された前記ポイント付け箇所にポイント(例えば、電子押印)が付与され、前記ポイント付け箇所に付与され前記ポイント(例えば、電子押印)の列の成立であるビンゴ成立数に基づいて前記第2の交換価値ポイント数が確定する形態である、ことを特徴とする発明16記載のポイントサービスの提供方法である。
【0033】
[発明18]
前記第1のポイントサービスは、請求項15のポイントサービスの提供方法に記載のポイントサービスであることを特徴とする発明16、17のいずれか1に記載のポイントサービスの提供方法である。
【発明の効果】
【0034】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
[発明1の効果]
(1)[ア]来店頻繁優良顧客(例えば、店舗近隣に住み時間が自由な高齢者など)は、買物証明目印プラスの日(指定買物日)に来店して買物をすることが容易であるので、買物証明目印プラスの日(指定買物日)の買物でプラス買物証明目印を多く獲得してポイントを稼ぎ増やすことが容易であり、よって、来店頻繁優良顧客の買物証明目印プラスの日(指定買物日)での買物行動の確率を高め、
[イ]他方、高額買物優良顧客は、いつ買物をしても買物金額に応じた通常買物証明目印が得られるので、買物証明目印プラスの日での買物によるプラス買物証明目印が得られなくても、強い不公平感を感じ難いとともに、一部の買物証明目印プラスの日で買物をすることでプラス買物証明目印が得られるのでお得感があり、一部の買物証明目印プラスの日(指定買物日)での買物行動が期待でき、よって高額買物優良顧客の買物証明目印プラスの日での買物硬度を増やせるという作用効果を奏する。
[ウ]よって、全体として買物証明目印プラスの日(指定買物日)に来店して買物をする優良顧客(来店頻繁優良顧客+高額買物優良顧客)を多くすることができるという、作用効果を奏する。
(2)買物証明目印プラスの日(指定買物日)には、通常買物証明目印(10)とは別にプラス買物証明目印が追加されるというお得感から、顧客が買物をする日(例えば、来店しての買物日や注文配達による買物日など)を、買物証明目印プラスの日(指定買物日)にしようとする動機、欲求や意志などを促し強め誘う作用効果を奏し、他方、店舗側にとっては、買物をしてほしい日(指定買物日)に顧客が買物をするように促すことができる。
これにより、例えば、買物証明目印プラスの日が競合店の特売日と重なる場合においても、競合店に行かずに通常目印+指定日目印式カードを発行している店舗で買物をする顧客が生まれる可能性を強め、また、競合店の特売日で買物をするが、通常目印+指定日目印式カードの発行店でも買物(例えば、競合店の特売品以外のものは通常目印+指定日目印式カード発行店で購入するなど)をする顧客が生まれる可能性を強める、など買物証明目印プラスの日に買物をする顧客の発生を促すという作用効果を奏する。
(3)一回の買物でまとめ買い的に大量に購入し一定期間内(例えば、約1ヶ月期間内)の購入金額が高額の高額買物優良顧客(例えば、冷凍品や日持ちの良い食品などをまとめて購入する顧客、人数の多い家族構成の顧客、食い盛りの子供や青年のいる家族構成の顧客、社員食堂を営む顧客、寮の食堂を営む顧客、飲食店を営む顧客など)にとって、その月の買物金額に応じた通常買物証明目印(10)が獲得でき、かつ、買物証明目印プラスの日に買物をすれば通常買物証明目印(10)の押印とは別にプラス買物証明目印を得られるので、お得感や好感度が維持され、例えば、後述する指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c)の使用顧客との混在した2種類ポイントカード混在サービス環境であっても、不公平感や不愉快感を起こさせないないしそれらが緩和されるので、前記2種類ポイントカード混在サービス環境において高額買物優良顧客の店舗への好感度、来店頻度や売上貢献度、それらを維持するのに役立つ、それらを高めるのに役立つ又はそれらが低下を小さくするのに役立つ、という作用効果を奏する。
【0035】
[発明2の効果]
発明1と同様な効果を奏する。
【0036】
[発明3の効果]
発明1又は2と同様な効果を奏する。
【0037】
[発明4の効果]
発明1又は2と同様な効果を奏する。
【0038】
[発明5の効果]
発明1と同様な効果を奏するとともに、買物証明目印プラスの日表示部(3a)、(3b)、~(3f)の日付表示が、買物証明目印プラスの日(指定買物日)の日にちのみが日付表示された形態であるので、買物証明目印プラスの日が記された一定期間内(例えば、約1ヶ月期間内)の全ての日付が表示されたカレンダー形態のものより小面積とできるので、その分カードを小さいものにでき、また、顧客が買物証明目印プラスの日がいつかを一目で視認できるという作用効果を奏する。
【0039】
[発明6の効果]
発明1と同様な効果を奏するとともに、ポイント獲得に至らなかった(貢献しなかった)買物証明目印の全部の数または一部の数の買物証明目印(通常買物証明目印+プラス買物証明目印)を、翌月のポイントカードに繰越し付けることを実現することになるので、顧客の交換価値ポイント数の獲得に貢献しなかった買物証明目印を捨てる感や損感などを緩和するないし解消することに貢献できるという作用効果を奏する。
また、翌月のポイントカードに先月の繰越した買物証明目印の数だけ又は一部の数だけ通常買物証明目印が付けられているので、翌月も買物証明目印(通常買物証明目印+プラス買物証明目印)を獲得しようという動機づけ、プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c)を付けられる日に買物に行こうという動機づけ、を促すという作用効果を奏する。
【0040】
[発明7の効果]
交換価値ポイント数が買物証明目印の付け数に応じて確定する第1の交換価値ポイント数確定形態の第1のポイントカードを使用しやすい第1の顧客層と、第1の交換価値ポイント数確定形態とは異なる交換価値ポイント数確定形態である第2の交換価値ポイント数確定形態の第2のポイントカードを使用しやすい第2の顧客層を、同一店舗内及び同一期間内において形成できるので、ポイントカードを使用する顧客層及び顧客数を増やすことを可能にするとともに、1つのポイントカードの提供のみで生じる異なる買物スタイルの顧客層の相違によって生じる不快感、不愉快感、損感などが生じ難い、歪が生じ難いポイントサービス環境ないし買物環境を形成可能にするという作用効果を奏する。
【0041】
[発明8の効果]
発明7と同様な作用効果を奏するとともに、次に述べるような作用効果を奏する。
第1のポイントカードの具体例が実施例1の通常目印+指定日目印式カード(17a)が相当し、第2のポイントカードの具体例が実施例1の指定日目印ビンゴ式カード(17b)が相当するので、ここでは、通常目印+指定日目印式カード(17a)と指定日目印ビンゴ式カード(17b)によって、その作用効果を説明する。
(1)通常目印+指定日目印式カード(17a)と指定日目印ビンゴ式カード(17b)の提供(配布)は、専ら特売日に来るだけの顧客に代表される店舗の売り上げの2割~3割を形成している7割~8割の顧客である特売日来店顧客に代表される、店舗の売上や利益に貢献度の低い顧客である売上低貢献度顧客と、店舗の売り上げの7割~8割を形成している2割~3割の優良顧客(会員登録制が在る場合はその多くの登録会員)とを差別化したポイントサービス環境ないし買物環境を形成するのが効果的であるので、この環境における作用効果を説明する。
すなわち、通常目印+指定日目印式カード(17a)、指定日目印ビンゴ式カード(17b)のいずれのポイントカードも、売上低貢献度顧客にとっては高いポイントを獲得することが難しいものであるので、売上低貢献度顧客(7割~8割)にとってお得感が無く魅力の無いものであり、他方、優良顧客(2割~3割)にとっては最高ポイントや多くのポイントを獲得しやすいものであるので、優良顧客層にとっては、お得感のある魅力的なものできるという作用効果を奏する。
(2)そして、優良顧客は、買物証明目印の付与形態(付与方法)の異なる2種類のポイントカードの内から、自分の買物スタイルに合った方のポイントカードを選択できるので、ポイント獲得の満足感が得られ、またポイントカードが1つである場合(選択枝の無い場合)の不平等感、不愉快感、損感等が生じ難くでき、買物スタイルの異なる2種類の優良顧客層のいずれにおいても、優良顧客であることの特別感、満足感ないし優越感を強めたり高めたり不公平感を弱めたりすることに貢献できる、という作用効果を奏する。
(3)異なる買物スタイルの顧客にその買物スタイルでも最高ポイントないし多くのポイントを達成することが可能な二種類の買物日促しポイントカードを提供することにより、買物日促しポイントカードを使用する顧客、特に優良顧客を増やすことを可能にするという作用効果を奏する。
(4)異なる買物スタイルの2種類の顧客層のそれぞれに対して、ポイントを獲得しやすい店舗側が買物をして欲しい日(指定買物日)に買物をするように促す二種類のポイントカードを使用することになるので、一種類のポイントカードのポイントサービス環境ないし買物環境よりも、買物をして欲しい日(指定買物日)に買物をする顧客数(特に優良顧客)を増やすことが可能になる、という作用効果を奏する。
【0042】
[第1のポイントカードと第2のポイントカードが混在するポイントサービス環境を形成するポイントカードサービス形態の技術的思想]
第1のポイントカードと、該第1のポイントカードとは買物証明目印付け箇所の形態が異なる(例えば、買物証明目印(押印など)付け形態が、並び順ないし通し番号順に押印して行く形態、この形態と異なる指定買物日の日付部分に押印して行く形態)の第2のポイントカードが顧客に提供され、顧客はいずれか一方のポイントカードを選択しポイントカードのサービスを利用するサービス形態を実現するものであるので、同一店舗内で第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と第2のポイントカードを使用する第2の顧客層とが混在するポイントサービス環境を実現することを技術的思想としているものである。
例えば、本実施例1及び以下に述べる実施例に示す、通常目印+指定日目印式カード(17a)をはじめとする通常目印+指定日目印式カード等が第1のポイントカードに相当し、指定日目印ビンゴ式カード(17b)をはじめとする指定日目印ビンゴ式カード等が第2のポイントカードに相当する。
顧客は、種類の異なる二つ以上のポイントカードから、自分の買物スタイルで多くポイントを獲得できやすいポイントカードを選択でき、また、ポイントカードを使用する顧客数を増やすことが出来、すなわち、ポイントカードを楽しむ顧客数を増やすことができ、結果店舗の顧客好感度をあげる、店舗に対する愛着度の低下を招かない、愛着度を高めるないし愛着度の低下を小さくできるという作用効果を奏する。
また、買物スタイルの異なる2種類の顧客層に対して、ポイントカードに店舗側が買物をして欲しい日(指定買物日)を促す仕組みや形態を組み込んでいるので、店舗側が買物をして欲しい日(指定買物日)に買物をする顧客を増やすことが出来るという作用効果を奏する。
【0043】
[発明9の効果]
発明7又は発明8と同様な作用効果を奏する。
【0044】
[発明10の効果]
交換価値ポイント数が買物証明目印の付け数に応じて確定する第1の交換価値ポイント数確定形態の第1のポイントカードを使用しやすい第1の顧客層と、第1の交換価値ポイント数確定形態とは異なる交換価値ポイント数確定形態である第2の交換価値ポイント数確定形態の第2のポイントカードを使用しやすい第2の顧客層を形成できるので、ポイントカードを使用する顧客層が増えるのでポイントカードを使用する顧客数を増やすことになり、1つのポイントカードの提供のみで生じる顧客層の買物スタイルの相違によって生じる不快感、不愉快感、損感などが生じ難い、歪が生じ難いポイントサービス環境ないし買物環境を形成するという作用効果を奏する。
【0045】
[発明11の効果]
発明10と同様な効果を奏するとともに、第1のポイントカードと第2のポイントカードのいずれにも指定買物日が設定され、第1のポイントカードの指定買物日に買物をすると通常の買物証明目印とは別にプラス買物証明目印が付けられるものであり、第1のポイントカードの指定買物日に買物をすると該指定買物日の日付が表示された買物証明目印付け箇所に買物証明目印が付けられる形態であるので、第1の顧客層、第2の顧客層のいずれに対しても店舗側が設定した指定買物日での買物を促すことが実現されるという作用効果を奏する。
【0046】
[発明12の効果]
指定買物日に買物をすると、所定の買物金額に対して付与されるポイントである通常ポイントの付与とは別に、プラスポイントが付与されるようにしたポイント提供システムであるので、次のような作用効果を奏する。
(1)指定買物日に通常ポイントとは別にプラスポイントが付与されるというお得感から、顧客は買物をする日(例えば、来店しての買物日や注文配達による買物日など)を指定買物日にしようとする動機を促し強め誘う作用効果を奏し、他方、ポイント提供システムを提供している店舗(以下「ポイント提供店舗」ともいう。)の側にとっては、買物をして欲しい日である指定買物日に顧客がポイント提供店舗で買物をするように促し誘うことができる。
これにより、例えば、指定買物日が競合店の特売日と重なる場合において、競合店に行かずにポイント提供店舗で買物をしてくれる顧客が出る可能性を強める、また、競合店の特売日で特売品の買物はするが、ポイント提供店舗でも買物(例えば、競合店の特売品以外のものないしその一部をポイント提供店舗で購入するなど)をする顧客が生まれる可能性を強める、などポイント提供店舗で指定買物日に買物をする顧客の発生を促すという作用効果を奏する。
(2)一回の買物でまとめ買い的に大量に購入し一定期間内(例えば、約1ヶ月期間内)の購入金額が高額買物優良顧客(例えば、冷凍品や日持ちの良い食品などをまとめて購入する顧客、人数の多い家族構成の顧客、食い盛りの子供や青年のいる家族構成の顧客、社員食堂を営む顧客、寮の食堂を営む顧客、飲食店を営む顧客など)にとって、その月の買物金額に応じたポイント数が獲得でき、かつ、指定買物日に買物をすれば通常ポイントとは別にプラスポイントを得られるので、お得感や好感度が増し高額買物優良顧客の店舗への好感度、指定買物日での来店買物を増やし、それらを維持するのに役立つ、それらを高めるのに役立つ又はそれらの低下を小さくするのに役立つ、という作用効果を奏する。
【0047】
[発明13の効果]
発明12と同様な作用効果を奏するとともに、買物会計毎に、通常ポイントの数情報である会計毎通常ポイント数情報(74d)、プラスポイントの数情報である会計毎プラスポイント数情報(76d)、ポイント合計数の情報であるポイント合計数情報(79d)、指定買物日情報(75d)を、顧客は、該顧客の通信端末の画面表示、会計レシートなどの印刷表示で確認することができ、次の指定買物日を確認させて動機づけや意識付けを可能にするという作用効果を奏する。
【0048】
[発明14の効果]
発明12と同様な作用効果を奏する。
【0049】
[発明15の効果]
発明12と同様な作用効果を奏する。
【0050】
[発明16の効果]
第1の交換価値ポイント数確定形態の第1のポイントカードを使用する第1の顧客層と第1の交換価値ポイント数確定形態の第2のポイントカードを使用する第2の顧客層が混在したポイントサービス環境ないし買物環境を形成するので、一方のみのポイントカードによるポイントサービス環境ないし買物環境での不公平感を解消ないし緩和するという作用効果を奏する。
【0051】
[発明17の効果]
発明16と同様な作用効果を奏するとともに、両方のポイントカードに複数の指定買物日が設定されているので、指定買物日に買物をする顧客を増やすことが期待できるという作用効果を奏する。
【0052】
[発明18の効果]
発明16、17のいずれかと同様な作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本発明の実施例1のポイントカードの表面図。
【
図2】
図1に示すポイントカードの使用状態例を示す図。
【
図3】本発明の実施例1の翌月ポイントカードの表面図。
【
図4】本発明の実施例1の当月ポイントカードの裏面図。
【
図5】本発明の実施例2の翌月ポイントカードの表面図。
【
図6】本発明の実施例3の翌月ポイントカードの表面図。
【
図7】本発明の実施例4のポイントカードの表面図及びその使用状態例を示す図。
【
図8】本発明の実施例5のポイントカードの表面図。
【
図9】本発明の実施例6のポイントカードの表面図。
【
図10】本発明の実施例7のポイントカードの表面図。
【
図11】本発明の実施例8のポイントカードの表面図。
【
図12】本発明の実施例9の通常目印+指定日目印式カードの買物証明目印付け箇所群部の例を示す図。
【
図13】本発明の実施例10の買物証明目印付け箇所群部の表面図。
【
図14】本発明の実施例11の買物証明目印付け箇所群部の表面図。
【
図15】本発明の実施例12の買物証明目印付け箇所群部の2例の表面図。
【
図18】本発明の実施例14の通信端末の表示画面。
【
図19】本発明の実施例14の通信端末の異なる表示画面。
【
図20】本発明の実施例14の通信端末の異なる表示画面。
【
図21】本発明の実施例14の通信端末の異なる表示画面。
【
図25】本発明の実施例15の第2のポイント提供システムのブロック図
【
図27】本発明の実施例15の第1のサービス確定画面図。
【
図28】本発明の実施例15の第1のサービス提供画面図。
【
図29】本発明の実施例15の第2のサービス確定画面図。
【
図30】本発明の実施例15の第2のサービス提供画面図。
【
図31】本発明の実施例15の第2のサービス提供画面の使用状況図。
【
図32】本発明の実施例15の処理の流れを示すフローチャート図。
【
図33】本発明の実施例16のポイントカードの表面図。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例0055】
図1~
図4に示す本発明の実施例において、
ポイントカード1aは、台紙2の表面2aの通常目印+指定日目印式カード17a(第1のポイントカード)を印刷により設け、該台紙2の裏面2bに指定日目印ビンゴ式カード17b(第2のポイントカード)を印刷により設けた形態となっている。
【0056】
[通常目印+指定日目印式カード17a]
通常目印+指定日目印式カード17aは、買物証明目印付け箇所a1~a54、買物証明目印プラスの日表示部3a(指定買物日表示部)、買物証明目印プラスの日表示部3b(指定買物日表示部)、買物証明目印付け箇所群部4a、交換価値ポイント表示部5a、交換価値ポイント獲得証明目印数表示部6a(交換価値ポイント獲得ポイント数表示部)と、確定記入部7aと、ルール説明部37aが印刷により表示された形態となっていて、上部に「スタンプplus+カード」とカードの名称8を表示している。
カードの名称は、「スタンプ+plusカード」、「+plusスタンプカード」、「plusスタンプカード」、「+スタンプカード」、「プラススタンプカード」、「スタンププラスカード」などもよい。
【0057】
[買物証明目印付け箇所a1~a54]
買物証明目印付け箇所a1~a54は、買物金額が所定の金額条件(例えば、千円以上、500円以上など)を満たしたことを証明する買物証明目印である通常買物証明目印10(通常ポイント)(例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷(インク印刷、加熱印刷、熱転写印刷、リライトカードの表示等)による印し、シールの貼つけによる印しなどを1つ付ける箇所(部位、部分を含む)である。
「買物金額が所定の金額条件を満たし」とは、例えば、1000円以上(1000円を含む)を所定の金額条件とし、買物日の買物金額が1000円超えるごとに通常買物証明目印10を1個(例えば、押印を1個)付ける。具体的には、買物日の買物金額が1000円~1999円の場合は通常買物証明目印10を1個つけ、2000円~2999円の場合は通常買物証明目印10を2個つけ、3000円~3999円の場合は通常買物証明目印10を3個つけ、・・・n000円~n999円の場合は通常買物証明目印10をn個つける、というようである。本実施例1ではこのようにしているが、所定の金額条件は1000円に限定するものではなく、例えば、500円以上(500円を含む)、1500円以上や2000円以上等でもよい。
【0058】
[買物証明目印プラスの日表示部3a、3b]
買物証明目印プラスの日表示部3a、3bは、買物をした日の買物金額に応じた通常買物証明目印10の買物証明目印付け箇所a1~a54への付け数とは別に、前記買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることでプラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印11(プラスポイント)(例えば、当日の日付の入った形態のもの、文字のもの、絵のもの、模様のものなどのスタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなど)が付けられる、前記特別に指定された日にちである買物証明目印プラスの日(指定買物日)が複数日(本実施例1では、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8)が表示された形態である。
本実施例1では略1ヶ月間(月の初日、月の末日、月の初日~数日、月の末日を含む前数日が除かれた形態も含む)を期間として以下の8日間を買物証明目印プラスの日としている。
第1の買物証明目印プラスの日b1(第1の指定買物日)(1日(金))
第2の買物証明目印プラスの日b2(第2の指定買物日)(4日(月))
第3の買物証明目印プラスの日b3(第3の指定買物日)(11日(月))
第4の買物証明目印プラスの日b4(第4の指定買物日)(14日(木))
第5の買物証明目印プラスの日b5(第5の指定買物日)(18日(月))
第6の買物証明目印プラスの日b6(第6の指定買物日)(22日(金))
第7の買物証明目印プラスの日b7(第7の指定買物日)(25日(月))
第8の買物証明目印プラスの日b8(第8の指定買物日)(28日(木))
プラス買物証明目印11が通常買物証明目印10と同じ形態の目印でもよく、また、異なる形態(異なる色彩を含む)の目印でもよいが、異なる印とするのがよい。
また、本実施例1では、買物証明目印プラスの日表示部3a、3bを設けているが、いずれか一方のみの買物証明目印プラスの日表示部(指定買物日表示部)を設けた形態とするのでもよい。
*買物証明目印プラスの日(指定買物日)は店舗側が設定した指定買物日である。
*(定義)「前記買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることでプラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印11・・・が付けられる、」とは、指定買物日に買物金額にかかわらずプラス買物証明目印11が付けられる(例えば、押印される)形態、又は、指定買物日に所定の金額以上の買物をした場合にプラス買物証明目印11が付けられる形態である。
【0059】
プラス買物証明目印11の押印数を、買物証明目印プラスの日(指定買物日)の買物金額に応じて押印数を多くして行くという形態もよい。
例えば、金額にかかわらず買物をすれば一個押印、2000円~4999円で2個押印、4999円~8000円で3個押印、1万円以上で4個押印としこれを押印の上限とするなどである。
【0060】
[買物証明目印プラスの日表示部3a(指定買物日表示部)]
買物証明目印プラスの日表示部3aは、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8が縦列の欄に表示された形態である。そして、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8が縦列の欄のそれぞれの右横隣位置(左横隣位置でもよい)には、プラス買物証明目印11を付ける欄(ここでは、押印をする欄)からなる箇所(部位、部分を含む)であるプラス買物証明目印付け箇所c1~c8が設けられている。
例えば、第1の買物証明目印プラスの日b1に1000円以上(1000円を含む)の買物をした場合に、プラス買物証明目印付け箇所c1のみに1個だけプラス買物証明目印11が付けられる(例えば、押印される)。
プラス買物証明目印付け箇所c8の下部にはプラス買物証明目印11の付け数の合計数を記入するプラス買物証明目印合計数記入部13aが設けられている。
【0061】
第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8を横並び配列形態又は配置形態とし、プラス買物証明目印付け箇所c1~c8を第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8の上隣位置または下隣位置に配置した形態とするのもよい。
また、プラス買物証明目印付け箇所c1~c8を設けないで、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8のみ(日付のみ)とし、あるいは、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8とプラス買物証明目印合計数記入部12のみとして、プラス買物証明目印11を第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8の欄あるいは日付の上に押印等で付けるようにするのもよい。
【0062】
[買物証明目印プラスの日表示部3b(指定買物日表示部)]
買物証明目印プラスの日表示部3bは、店舗における1ヶ月間の特売日等のイベントを表示した当該月の全日にち表示のカレンダーである。
買物証明目印プラスの日表示部3bにおいて、「★ST+」の表示の日が買物証明目印プラスの日であることを示しており、この日に来店して所定金額以上(ここでは1000円以上(1000円を含む))の買物をすると、買物金額に応じた数の通常買物証明目印10の付けられるとともに、該通常買物証明目印10の付け数以外に(付け数とは別に)プラス買物証明目印11が1個付けられる。
「★ST+」以外に「スタンプplus+」、「スタンプ+」などの記載とするのもよい。
【0063】
買物証明目印プラスの日を、例えば、「毎週月曜日は+plusスタンプの日」、「毎週月曜日はスタンプ+plusの日」、「毎週月曜日は+スタンプの日」、「毎週月曜日はスタンプ+の日」、「毎週月、火曜日はプラス+スタンプの日」、「毎週月、火曜日はスタンプ+プラスの日」などの表示をした形態とするのもよい。
【0064】
買物証明目印プラスの日は月によって異なる場合が多いし、買物証明目印プラスの日数も月によって異なることが生じることもあり、その月の販売戦略(競合店舗の特売日等を顧慮するなど)に沿った日にち数や日にち配置に工夫するのがよい。
また、買物証明目印プラスの日(指定買物日)は1ヶ月の設定数(指定数)は6日以上(6日を含む)とするのがよい。
また、買物証明目印プラスの日(指定買物日)は1ヶ月の設定数(指定数)は5日以上(5日を含む)とするのがよい。
また、買物証明目印プラスの日(指定買物日)は1ヶ月の設定数(指定数)は4日以上(4日を含む)とするのがよい。
また、買物証明目印プラスの日(指定買物日)は1ヶ月の設定数(指定数)は3日以上(3日を含む)とするのがよい。
【0065】
買物証明目印プラスの日のプラス買物証明目印11の付け数を2個または2個以上などの複数個とするのもよい。
また、買物証明目印プラスの日のうちの一部の日を、例えば、2個または2個以上のプラス買物証明目印11を付けるようにするのもよい。その場合、そのことを視認し易くするために、例えば、「スタンププラスの日11日(月)は+plusスタンプを2個押印」などの表示をするのがよい。
【0066】
買物証明目印プラスの日表示部3bには、4日、11日、14日、18日、22日、25日、28日、31日に「★BG」の文字が表示されているが、これは、裏面2bの指定日目印ビンゴ式カード17bに対応した箇所である。
買物証明目印プラスの日表示部3bにおいては、「★BG」が表示されていない形態とし、通常目印+指定日目印式カード17aの専用とするのもよい。
また、買物証明目印プラスの日表示部3bを設けず、買物証明目印プラスの日表示部3aのみとするのもよい。
また、プラス買物証明目印付け箇所(ここではc1~c8)を設けない形態として、プラス買物証明目印11を買物証明目印プラスの日(ここではb1~b8)の日付の上や該日付の表示欄に付けるようにするのもよい。
【0067】
[買物証明目印付け箇所群部4a]
買物証明目印付け箇所群部4aは、通常買物証明目印10または通常買物証明目印10とプラス買物証明目印11を、間をおかずに次次に横列方向に付けて行くための、1~54の通し番号が付された54個の欄である買物証明目印付け箇所a1~a54が欄を6個ずつ横列並びの縦列9行に配列した形態または配置した形態としている。
買物証明目印は通し番号順に付けて行く。
買物証明目印付け箇所群部4aを有するポイントカード1aは目印数式ポイントカードである。
【0068】
異なる配列形態又は配置形態とするのもよい。
例えば、買物証明目印付け箇所a1~a54が欄を6個ずつ縦列並びの横列9行に配列または配置された配列形態又は配置形態とし(買物証明目印付け箇所a1が左端最上部とし、買物証明目印付け箇所a2が該a1の下蘭と、買物証明目印付け箇所a6が左端最下部とする形態とし、左側から2列目(縦列)の最上部を買物証明目印付け箇所a7とし、該2列目の再下部欄を買物証明目印付け箇所a12とした配列形態又は配置形態。)交換価値ポイント表示部5aも横並びの形態で買物証明目印付け箇所群部4aの下方に配置する形態もよい。
この形態では、買物証明目印は左側から縦列欄で付けて行く。
【0069】
[交換価値ポイント/交換価値ポイント数]
交換価値ポイント数は、価値あるもの(例えば、金額が表示された買物券、値引券、金額が表示された商品券、金額が表示されたサービス券、旅行券、イベント鑑賞券、景品、商品そのものなど(以下これらを統括して「サービス券等」ともいう。)と交換する権利が発生する(「確定する」、「獲得する」、「決定する」、「生じる」を含む)ポイント/ポイント数である。
交換価値ポイント数の数字がサービス券の金額数字と同数字であるのもの、交換価値ポイント数に0.5円、2円や3円などの1円以外の数字を掛け算した数字がサービス券の金額となるもの、交換価値ポイント数の数字とサービス券の金額数字が異なるもの(法則性のある者、法則性のないものを含む)など、いろいろな価値決定方法がある。
【0070】
[交換価値ポイント表示部5a]
交換価値ポイント表示部5aは、
第1の交換価値ポイント数d1(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なるポイント数や金額など)が表示され、前段の交換価値ポイント数である前記第1の交換価値ポイント数d1よりも大きい第2の交換価値ポイント数d2(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なるポイント数や金額など)が表示され・・・前段の交換価値ポイント数よりも大きい第8の交換価値ポイント数d8が表示されている。
本実施例1では、第1の交換価値ポイント数d1~第8の交換価値ポイント数d8のポイント数は以下のように設定されている。
<<交換価値ポイントとポイント獲得証明目印数の関連表>>
交換価値ポイント数 ポイント獲得証明目印の数
第1の交換価値ポイント数d1=20・・・・ 6目印(第1のポイント獲得証明目印の数)
第2の交換価値ポイント数d2=70・・・・12目印(第2のポイント獲得証明目印の数)
第3の交換価値ポイント数d3=130・・・18目印(第3のポイント獲得証明目印の数)
第4の交換価値ポイント数d4=220・・・24目印(第4のポイント獲得証明目印の数)
第5の交換価値ポイント数d5=330・・・30目印(第5のポイント獲得証明目印の数)
第6の交換価値ポイント数d6=480・・・36目印(第6のポイント獲得証明目印の数)
第7の交換価値ポイント数d7=700・・・42目印(第7のポイント獲得証明目印の数)
第8の交換価値ポイント数d8=1000・・48目印(第8のポイント獲得証明目印の数)
買物証明目印数が多くなればなるほど交換価値ポイント1ポイントの価値がアップするようにしている。
ここでは、交換価値ポイント1ポイントは1円とし、交換価値ポイント数が1000ポイントの場合には、ポイントカード1aと1000円のサービス券等と交換される、あるいはポイントカード1aに「サービス券交換済」などの押印等がされる。
【0071】
交換価値ポイント表示部(ここでは交換価値ポイント表示部5a)の交換価値ポイントの表示は、例えば数字が「10」である場合は「10」、「10ポイント」、「10円」、「¥10」など、例えば商品である場合は「マグロ中トロ100g」、「和牛200g」など、多様な価値の表示形態がある。
【0072】
[交換価値ポイント獲得証明目印数表示部6a]
交換価値ポイント獲得証明目印数表示部6a(交換価値ポイント獲得ポイント数表示部、交換価値ポイント獲得スタンプ数表示部)は、第1の交換価値ポイント数d1(20ポイント)~第8の交換価値ポイント数d8(1000ポイント)の各々を獲得するための買物証明目印の数(通常買物証明目印10の付け数を表示する、あるいは通常買物証明目印10の付け数にプラス買物証明目印11の付け数を足したもの(プラスしたもの))を表示したものである。
本実施例1では、買物証明目印付け箇所群部4aの6列目の各数字からなる部分が交換価値交換価値ポイント獲得証明目印数表示部6a(交換価値ポイント獲得ポイント数表示部)となっている。
交換価値ポイント数とポイント獲得証明目印の数の関係は、前記「<<交換価値ポイントとポイント獲得証明目印数の関連表>>」に示しているように、
第1の交換価値ポイント数d1(20ポイント)を獲得するための第1のポイント獲得証明目印の数は6目印、
第2の交換価値ポイント数d2(70ポイント)を獲得するための第2のポイント獲得証明目印の数は12目印、
第3の交換価値ポイント数d3(130ポイント)を獲得するための第3のポイント獲得証明目印の数は18目印、
第4の交換価値ポイント数d4(220ポイント)を獲得するための第4のポイント獲得証明目印の数は24目印、
第5の交換価値ポイント数d5(330ポイント)を獲得するための第5のポイント獲得証明目印の数は30目印、
第6の交換価値ポイント数d6(480ポイント)を獲得するための第6のポイント獲得証明目印の数は36目印、
第7の交換価値ポイント数d7(700ポイント)を獲得するための第7のポイント獲得証明目印の数は42目印、
第8の交換価値ポイント数d1(1000ポイント)を獲得するための第1のポイント獲得証明目印の数は48目印、
である。
【0073】
第1の交換価値ポイント数d1を獲得する第1のポイント獲得証明目印の数、前記第2の交換価値ポイント数d2を獲得する第2のポイント獲得証明目印の数・・・第nの交換価値ポイント数dnを獲得する第nの買物証明目印の数が、通常買物証明目印10の付け数とプラス買物証明目印の付け数11の合計数である旨が、ポイント獲得ルール表示部22に表示され、また、買物証明目印付け箇所群部4aの最右縦列欄の交換価値ポイント獲得証明目印数表示部6aに目印付け数の到達数字で表示されてる。
【0074】
[確定記入部7a]
確定記入部7aは、通常買物証明目印10の付け数を記入する通常買物証明目印合計数記入部12と、プラス買物証明目印11の付け数を記入するプラス買物証明目印付け数記入部13bと、通常買物証明目印10の付け数とプラス買物証明目印11の付け数とを足した数である買物証明目印合計数を記入するための買物証明目印合計数記入部14と、翌月繰越押印数記入部15(翌月繰越スタンプ数記入部、翌月繰越ポイント数記入部、翌月繰越買物証明目印数記入部)と、確定したポイント数である確定ポイント数記入部16と、を有する形態となっている。
ここでは、確定記入部7aは店舗側が記入する箇所、すなわち顧客の記入は禁止箇所としているが、顧客が全部の箇所を又は一部の箇所を記入する形態にするのもよい。
【0075】
また、確定記入部7aは、第1の交換価値ポイント数d1を獲得する第1のポイント獲得証明目印の数、前記第2の交換価値ポイント数d2を獲得する第2のポイント獲得証明目印の数・・・第nの交換価値ポイント数dnを獲得する第nの買物証明目印の数が、通常買物証明目印の付け数とプラス買物証明目印の付け数の合計数である旨を表示したポイント獲得ルール表示部でもある。
【0076】
プラス買物証明目印11も買物証明目印付け箇所群部4aの買物証明目印付け箇所に押印をする(付ける)使用形態とする場合には、通常買物証明目印合計数記入部12、プラス買物証明目印付け数記入部13b、プラス買物証明目印合計数記入部13a、プラス買物証明目印付け箇所c1~c2は、必ずしも必要ではなく、これらを設けない形態するのもよい。
【0077】
[翌月繰越押印数記入部15]
翌月繰越押印数記入部15(翌月繰越スタンプ数記入部、翌月繰越ポイント数記入部、翌月繰越買物証明目印数記入部)は、通常買物証明目印10の付け数とプラス買物証明目印11の付け数の合計数のうち、交換価値ポイント数に至らなかった買物証明目印の全部の数または一部の数からなる翌月繰越買物証明目印数を記入する箇所(ここでは、四角枠欄)である。
翌月繰越押印数記入部15に記入された翌月繰越買物証明目印数だけ、翌月のポイントカード1aの買物証明目印付け箇所群部4aに通常買物証明目印10が買物証明目印付け箇所a1から通し番号順に押印して(付けて)顧客に渡される。
交換価値ポイント数に至らなかった買物証明目印の全部の数または一部の数からなる翌月繰越買物証明目印数が、翌月のポイントカード1aに繰り越されるので、優良顧客の「翌月もポイントカード1aを利用する」という動機づけを促すものであり、それは、翌月も店舗側が買物をして欲しい日である指定買物日に買いものをする優良顧客の維持に貢献することが期待できるという作用効果を奏する。
【0078】
[ルール説明部37a]
ルール説明部37aには以下のような趣旨を記載している。
(1)「[水曜市]の日はスタンプの無い日(スタンプ押印は行わない日)です。」というように、買物をしても通常買物証明目印10の押印が行われない日である証明目印押印無し日を表示した証明目印押印無し日表示部19を設けている。
(2)「最大ポイント数は1000ポイントです。通常スタンプの最大数は54スタンプです。」というように、最大ポイント数と通常買物証明目印10の押印の最大付け数である最大付与数を表示した最大付与数表示部20を設けている。
(3)「1ポイントを1円としたお買物券(1000ポイントでは1000円)を発行します。」というように、交換価値ポイント数によって与えられる獲得サービスが表示された獲得サービス表示部21が設けられている。
(4)「ポイント獲得ルール[お買物スタンプと+plusスタンプの合計押印数によって交換価値ポイント数が確定します]1行の全ての欄を埋めるスタンプで右端欄のポイント獲得権利が発生します。例えば、合計押印数44の場合、交換価値ポイント数は42スタンプの700ポイント(お買物券700円)となります。No43、44(44から42を引いた2個の買物証明目印)のスタンプは翌月繰り越しのスタンプNo1,2となります(繰り越し最大押印数は6スタンプまで)。」というように、ポイント獲得および繰越買物証明目印のルールについての説明を表示したポイント獲得ルール表示部22が設けられている。
(5)「サービス券交換日(お買物券のお渡し日)及び翌月カードのお渡しは、当月の末日、翌月1日、2日、3日の4日間です。」というように、交換価値ポイント数に応じたサービス券が渡される日にちであるサービス券渡し日が表示されたサービス券渡し日表示部23が設けられている。
(6)買物証明目印プラスの日表示部3bに表示されている「★ST+」の表示が、買物証明目印プラスの日(スタンププラスの日)であることを説明した買物証明目印プラスの日説明部24(スタンププラスの日説明部)が設けられている。
(7)買物証明目印プラスの日表示部3bに表示されている「★BG」の表示が、ビンゴの日(買物証明目印が押印される日)であることを説明したビンゴの日目印説明部25が設けられている。
(8)顧客の氏名、電話番号を顧客が記入する顧客記入欄26が設けられ、バーコード27が設けられている。
(9)「登録会員のみ配布」と表示された、ポイントカード1aを使用することのできる使用顧客条件表示部28が設けられている。
登録会員とは店舗の求めに応じて住所、氏名、電話番号等を登録してある会員のことであり、その多くは頻繁に買物をする、一か月の買物金額が高額であるなどの店舗の売り上げの7割~8割に大きく貢献している優良顧客である。
【0079】
[通常目印+指定日目印式カード17aの使用例]
主に
図2を参照して通常目印+指定日目印式カード17aの使用例について説明する。
買物日(顧客が買物をした日)の買物金額が1000円~1999円(消費税抜き金額)のときは通常買物証明目印10(ここでは例えば、☆形目印のゴムスタンプ印を使用)を買物証明目印付け箇所群部4aの番号1の欄(買物証明目印付け箇所a1)に1個押印し、3000円~3999円のときは通常買物証明目印10を買物証明目印付け箇所群部4aの番号1~3の欄(買物証明目印付け箇所a1~a3)に1個ずつ合計3個を押印する。そして、買物日が買物証明目印プラスの日表示部3a、3bに表示された第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b4であるときは、該当する買物証明目印プラスの日(例えば、1日(金)=第1の買物証明目印プラスの日b1)の買物証明目印プラスの日表示部3aのプラス買物証明目印付け箇所(例えば、プラス買物証明目印付け箇所c1)に1個のプラス買物証明目印11(ここでは、通常買物証明目印10と同じ☆形目印のゴムスタンプ印を押印されているが、異なった目印でもよい。)を付ける。
【0080】
図2の例示においては、通常買物証明目印10が38個付けられ、プラス買物証明目印11b(プラスポイント)(ここでは、丸印しに+印しが入ったゴム印スタンプの押印を使用しているが、これに限定するものではない。例えば、通常買物証明目印10と同じ形状ではあるが色が異なる目印などでもよいし、通常買物証明目印10と同じものでもよいが、異なる方が分かり易いのでこのましい。)が6個付けられている。
サービス券渡し日表示部23に表示された、サービス券交換日(お買物券のお渡し日)の当月の末日~翌月3日の4日間の間に、例えば、店舗に来店して係員(店舗側)にポイントカード1aを提出する。
係員(店舗側)は、
[A]提出されたポイントカード1aのプラス買物証明目印付け数記入部13aにプラス買物証明目印11の付け数(合計数)を記入(ここでは合計数6)し、
[B]買物証明目印付け箇所群部4aの通常買物証明目印10の最後の目印に続けて、6個のプラス買物証明目印11bを押印し、
[C]通常買物証明目印合計数記入部12に通常買物証明目印10の付け数である38を記入し、
[D]プラス買物証明目印付け数記入部13bにプラス買物証明目印11の付け数である6を記入し、
[E]買物証明目印合計数記入部14に、通常買物証明目印10の付け数である38とプラス買物証明目印11の付け数である6の合計数44を記入し、
[F]確定ポイント数記入部16に確定ポイント数700を記入し、
[G]翌月繰越押印数記入部15に、翌月繰越数([通常買物証明目印10の付け数である38とプラス買物証明目印11の付け数である6の合計数44]-「700ポイント(第7の交換価値ポイント数d7)の獲得買物証明目印数である42(買物証明目印付け箇所a42)」(44-42)=2を記入する。
[H]係員は、700円のお買物券1枚と、翌月繰越数の2個の通常買物証明目印10からなる繰越買物証明目印29を買物証明目印付け箇所a1、a2の2箇所に押印した(押印済みとした)翌月(
図3参照:ここでは2月)のポイントカードを顧客に提供する。
繰越買物証明目印29は、通常買物証明目印10とは異なる形態(色彩を含む)とするのもよい。
【0081】
また、買物証明目印付け箇所群部に通常買物証明目印とプラス買物証明目印を押印する押印形態を採用する使用形態では、買物証明目印付け箇所群部は、第1の交換価値ポイント数d1を獲得する第1のポイント獲得証明目印の数、前記第2の交換価値ポイント数d2を獲得する第2のポイント獲得証明目印の数・・・第nの交換価値ポイント数dnを獲得する第nの買物証明目印の数が、通常買物証明目印の付け数とプラス買物証明目印の付け数の合計数である旨を表示したポイント獲得ルール表示部でもある。
【0082】
ポイントの還元方法は、サービス券等との交換、登録会員カードへの電子ポイントにしての移行、加算や蓄積など多様な形態がある。
【0083】
[通常目印+指定日目印式カード17aの作用効果]
買物証明目印付け箇所群部4aの縦列並びにあるいは横列並び(本実施例1では横並び)に配列または配置された買物証明目印付け箇所(本実施例1では買物証明目印付け箇所a1~a54)に、買物金額に応じた買物証明目印(通常買物証明目印10または通常買物証明目印10と前記プラス買物証明目印11)を、間をおかずに次次に縦列方向又は横列方向(本実施例1では横列方向)に付けて行くポイントカードにおいて、
買物をした日の買物金額に応じた通常買物証明目印10の買物証明目印付け箇所a1~a54への付け数とは別に、前記買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることでプラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印11が付けられる、前記特別に指定された日にち(指定買物日)である買物証明目印プラスの日(指定買物日)が複数日(本実施例1では、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b4)表示された形態であるので、次のような作用効果を奏する。
(1)[ア]来店頻繁優良顧客(例えば、店舗近隣に住み時間が自由な高齢者など)は、指定買物日に来店して買物をすることが容易であるので、指定買物日の買物でプラス押印(プラス買物証明目印11を多く獲得してポイントを稼ぎ増やすことが容易であり、よって、来店頻繁優良顧客の指定買物日での買物行動の確率を高め、[イ]他方、高額買物優良顧客は、いつ買物をしても買物金額に応じた通常買物証明目印が得られるので、指定買物日での買物によるプラス押印が得られなくても、強い不公平感を感じ難いとともに、一部の指定買物日に来店し買物をすることが期待できる。
よって、全体として指定買物日に来店して買物をする優良顧客を多くすることが実現されるという、作用効果を奏する。
(2)通常目印+指定日目印式カード17aの技術的思想は、一回の買物金額の少ないが来店頻度を多くできる来店頻繁優良顧客層が指定買物日の多くに来店することで多くのポイントを獲得でき、他方、一回の買物金額が高額で頻繁な来店が出来難い高額買物優良顧客層が買物金額に応じたポイントを確実に獲得できかつ指定買物日で買物をすれば追加のプラスポイントをポイント数を増やすことが出来、よって、いずれの顧客層も不公平感や損感を抱くことなくポイントカードサービスを使用でき、高額買物優良顧客層の指定買物日での買物行動を多くすることができる。
(3)買物証明目印プラスの日(指定買物日)に通常買物証明目印10とは別にプラス買物証明目印11が追加されるというお得感から、顧客が買物をする日(例えば、来店しての買物日や注文配達による買物日など)を、買物証明目印プラスの日(指定買物日)にしようとする動機づけを促し強め誘う作用効果を奏し、他方、店舗側にとっては、買物をしてほしい日(指定買物日)に顧客が買物をするように促し誘うことができる。
これにより、例えば、指定買物日が競合店の特売日と重なる場合は、顧客は競合店に行かずに通常目印+指定日目印式カード17aを発行している店舗で買物をする、または、競合店の特売品の買物はするが、特売品以外のものは通常目印+指定日目印式カード17aの発行店舗で所定の金額を上回る買物をする、などの優良顧客行動を促すことが期待できる。
(4)一回の買物でまとめ買い的に大量に購入し1ヶ月の購入金額が高額の高額買物優良顧客(例えば、冷凍品や日持ちの良い食品などをまとめて購入する顧客、人数の多い家族構成の顧客、食い盛りの子供や青年のいる家族構成の顧客、社員食堂を営む顧客、寮の食堂を営む顧客、飲食店を営む顧客など)にとって、その月の買物金額に応じた押印数及びポイントが獲得でき、かつ、指定買物日に買物をすれば通常買物証明目印10の押印以外にプラス押印を得られるので、お得感や好感度が増し、後述する指定日目印ビンゴ式カード17bの使用顧客との混在環境であっても不公平感や不愉快感を起こさせないので、こうした優良顧客の売上貢献度を維持するのに役立つ、貢献度を上げるのに役立つ、ないし貢献度の低下を小さくすることに役立つ。
【0084】
通常目印+指定日目印式カード17aは、買物証明目印付け箇所群部4aの買物証明目印付け箇所a1、a2~a54に買物金額に応じた押印などの通常買物証明目印10を、間をおかずに次次に付けて行く(押印して行く)目印付け形態である目印数式ポイントカードにおいて、通常買物証明目印10の付け数とは別に、指定買物日に買物をしたことでプラス買物証明目印11が付けられる買物証明目印プラスの日(第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8)が表示された形態である。
【0085】
[指定日目印ビンゴ式カード17b]
ポイントカード1は、
図4に示す、台紙2の裏面2bに指定日目印ビンゴ式カード17bを印刷により設けた形態となっていて、上部に「ビンゴカード」とカードの名称9を表示している。
指定日目印ビンゴ式カード17bは、
買物証明目印付け箇所群部33aと、
カレンダー34a(指定買物日表示部(買物証明目印プラスの日表示部3b)と同じ形態である)と、
ビンゴ数と交換価値ポイント数の関係を説明するビンゴポイント説明部35aと、記入部36と、ルール説明部37bと、を備えた形態となっている。
【0086】
買物証明目印付け箇所群部33aは、3横列×3縦列のマトリックス形態(ビンゴが成立が形成される形態)に配列または配置された買物証明目印付け箇所f1~f9からなっていて、該買物証明目印付け箇所f1~f9には主に店舗側が顧客に買物をして欲しい日にち(指定買物日)が表示され、その日にちの配置表示は次のようにされている。
買物証明目印付け箇所f1は4日(月)
買物証明目印付け箇所f2は28日(月)
買物証明目印付け箇所f3は25日(月)
買物証明目印付け箇所f4は28日(木)
買物証明目印付け箇所f5はFREE(中央欄であって買物をする以前に予め押印済とされている)
買物証明目印付け箇所f6は22日(金)
買物証明目印付け箇所f7は11日(月)
買物証明目印付け箇所f8は1日(金)
買物証明目印付け箇所f9は14日(木)
【0087】
買物証明目印付け箇所f1~f9の日にちに顧客が所定の金額(ここでは1000円以上(1000円は含まれる))の買物をした場合に、買物した日が表示されている買物証明目印付け箇所に買物証明目印としてスタンプ印が押印される(買物証明目印が付与される、付けられる)。
【0088】
[カレンダー34a(指定買物日表示部)]
カレンダー34aには、店舗のその月のイベント全般が表示されるとともに、買物証明目印付け箇所f1~f9の該当日にちであるビンゴ押印日に「★BG」の文字が表示されていて、顧客が「★BG」の文字が表示されている日が買物証明目印付け箇所群部33aの買物証明目印付け箇所に押印がされる日(例えば「ビンゴの日」と呼ぶ)であることが認識できるようになっている。
「★BG」が表示された日であるビンゴ押印日(指定買物日)は以下のようにしている。
第1のビンゴ押印日e1(第1の指定買物日)(1日(金))
第2のビンゴ押印日e2(第2の指定買物日)(4日(月))
第3のビンゴ押印日e3(第3の指定買物日)(11日(月))
第4のビンゴ押印日e4(第4の指定買物日)(14日(木))
第5のビンゴ押印日e5(第5の指定買物日)(18日(月))
第6のビンゴ押印日e6(第6の指定買物日)(22日(金))
第7のビンゴ押印日e7(第7の指定買物日)(25日(月))
第8のビンゴ押印日e8(第8の指定買物日)(28日(木))
*ビンゴ押印日は店舗側が設定した指定買物日である。
【0089】
[お助けビンゴの日38]
カレンダー34aの31日に表示された「★お助けビンゴの日」は、お助けビンゴの日38であって、この日に所定金額以上(例えば、1000円以上(1000円含む))の買物をした場合、押印の無い買物証明目印付け箇所に1個または複数個(本実施例1では1個)の押印のサービスを行う。
そのことを、お助けビンゴの日説明部39で「31日はお助けビンゴの日(押印の無い箇所に1個押印サービス)」と、31日に所定金額以上(1000円以上)買物をした場合には、(買物ができなかったために買物証明目印付け箇所群部33aの押印がされていない買物証明目印付け箇所f1~f9のいずれかの一箇所(複数個所とすることもある)に押印のサービスをする、という旨を表示している。
【0090】
本実施例1では、「★BG」の表示は「★ST+」が表示された日と基本的に同じ日にちに設定している。すなわち、買物証明目印プラスの日(指定買物日)の多くと買物証明目印付け箇所の日の多くとを略同じ日にちに設定している。
割合的には、5割以上が同じとするのがよく、好ましくは6割以上が同じとするのがよく、より好ましくは7割以上が同じとするのがよく、さらに好ましくは8割以上が同じとするのがよい。
また、1日が異なる日にちである、2日間が異なる日にちである、3日間が異なる日にちである、4日間が異なる日にちである、1日~2日間が異なる日にちである、1日~3日間が異なる日にちである、1日~4日間が異なる日にちである、2日間~3日間が異なる日にちである、又は、2日間~4日間が異なる日にちであるようにするのもよい。
このようにすることにより、店舗側が顧客に買物(例えば、直接来店しての買物、注文配達による買物など)をしてほしい日(指定買物日)の、来店を促し増やすという作用効果を奏する。
【0091】
カレンダー34aに「★ST+」の表示を設けない形態とし、買物証明目印付け箇所群部33aを設けたビンゴカード専用のカレンダーとするのもよい。
【0092】
[ビンゴの成立(列の成立)とビンゴポイント説明部35a」
買物証明目印付け箇所群部33aのビンゴの成立は縦軸3列、横軸3列、斜め軸2列の合計8列であり、つまり、8列全てでビンゴが成立(8列成立)するとオールビンゴとなる。
よって、交換価値ポイント数確定形態は、買物証明目印付け箇所群部33aに付けられた買物証明目印(例えば、通常買物証明目印10)が形成するビンゴの成立数によって規定の交換価値ポイント数が確定する。
[ビンゴポイント説明部35a]
ビンゴポイント説明部35aにおいて、ビンゴ成立数(列の成立数)と交換価値ポイント数の関係を以下のように説明している。
ビンゴ数 交換価値ポイント数
1ビンゴで 30ポイント
2ビンゴで 60ポイント
3ビンゴで 100ポイント
4ビンゴで 150ポイント
5ビンゴで 200ポイント
6ビンゴで 300ポイント
7ビンゴで 400ポイント
8ビンゴで 500ポイント
例えば、1ポイントは1円とされ500ポイントは500円のサービス券等と交換される。
【0093】
買物証明目印付け箇所へ表示する日にちは月によって異なるし、並べかたも日にちの配置も同じにする必要はなく、その月の販売戦略に沿った配置に工夫するのがよい。
また、複数の買物証明目印付け箇所に同じ日(同じ指定買物日)が表示された形態とし、該当日に買物をした場合には、複数の買物証明目印付け箇所に押印を行なうようにするのもよい。
また、一箇所の買物証明目印付け箇所に異なる複数の日付(指定買物日)が表示された指定買物日表示形態とし、いずれかの日付(指定買物日)に買物をすれば当該買物証明目印付け箇所に買物証明目印が押印されるルール形態とするのもよく、いずれかの日付に買物をすればよいので顧客は買物予定が立てやすく、指定買物日での買物をする確率があげることが期待できる。
【0094】
買物証明目印付け箇所f1~f9の中央欄である買物証明目印付け箇所f5(FREE欄)は日にち以外の表示であるFREEが表示されていて、買物をする以前に予め押印がされている(押印済み)欄としている。
FREE欄は、中央の買物証明目印付け箇所に限らないし、中央欄に日付を表記し中央欄以外の欄をFREE欄するのもよいし、一つの買物証明目印付け箇所群部に複数設けた形態のものものもよい。
FREE欄はなにも表示されていない空白欄に押印をした該欄を押印済欄にした形態のものもよい。
【0095】
買物証明目印付け箇所群部33aは、2横列×2縦列以上(例えば、3横列×3縦列、4横列×4縦列、5横列×5縦列など)のマトリックス形態(ビンゴが成立が形成される形態)の配列または配置であればよく、買物証明目印付け箇所の形状は四角形、円形、多角形、何らかの模様形でよく、買物証明目印付け箇所群部を二つ以上設けた形態とするのもよい。
枠欄を設けないで、日付のみと日付以外の表示物(例えば、「FREE」などの文字、絵などの模様)2横列×2縦列以上(例えば、3横列×3縦列、4横列×4縦列、5横列×5縦列など)のマトリックス形態に配列した形態とするのもよい。
【0096】
[記入部36]
記入部36は、有効期間に達したカードに記入(ここでは、店舗側が記入する対応)する箇所であって、ビンゴ数記入欄41、ポイント数記入欄42、係員押印欄43を備えた形態としている。
顧客が記入する使用とするのもよい。この場合、係員がチェックを行い記入に間違いなければ係印を押印するような使用とするのもよい。
【0097】
[ルール説明部37b]
ルール説明部37bには以下のような表示がされている。
(1)本カードを使用されますと、お会計の際にレジにて該当当日欄にスタンプを押印させていただきます。
(2)揃ったビンゴの列数に応じてボーナスポイントを差し上げます。
(3)サービス券交換日(お買物券のお渡し日)及び翌月カードのお渡しは、当月の末日、翌月1日、2日、3日の4日間です。
(4)お客様1名につき本カード1枚限り有効です。
(5)本カードの再発行や、2枚まとめることは出来ません。
(6)発行店のみ有効です。
【0098】
[通常目印+指定日目印式カードと指定日目印ビンゴ式カードの配置形態あるいは提示形態]
本実施例1においては、台紙2の表面に通常目印+指定日目印式カード17a(スタンプplus+カード)を表示した形態、台紙2の裏面に指定日目印ビンゴ式カード17b(ビンゴカード)を表示した形態、すなわち、1枚の台紙に通常目印+指定日目印式カード17aと指定日目印ビンゴ式カード17bを表示した表示形態で、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態としている。
【0099】
配置形態あるいは提示形態は上記形態に限定されず、第1のポンとカード(例えば、通常目印+指定日目印式カード17a)と第2のポイントカード(例えば、指定日目印ビンゴ式カード17b)のいずれか一方のポイントカードを、顧客が選択して使用できる配置形態あるいは提示形態は、
(1)1枚の台紙の表面に第1のポイントカードが表示され、該台紙の裏面に第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態、
(2)1枚の台紙の表面あるいは裏面の同一面に第1のポイントカード及び第2のポイントカードが表示され、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態、
(3)第1の台紙に前記第1のポイントカードが表示され、前記第1の台紙とは別体の台紙である第2の台紙に前記第2のポイントカードが表示され、前記第1の台紙と前記第2の台紙を分離形態であるは綴じ形態で、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択して使用できる配置形態あるいは提示形態、などがある。
【0100】
通常目印+指定日目印式カード17aの面に設ける買物証明目印プラスの日表示部は、買物証明目印プラスの日表示部3a及び買物証明目印プラスの日表示部3bとし、かつ、買物証明目印プラスの日表示部3bには第1のビンゴ押印日e1~第8のビンゴ押印日e8(「★BG」の表示)を設けない形態とするのもよい。
また表示は、買物証明目印プラスの日表示部3a、買物証明目印プラスの日表示部3bのいずれか一方のみを表示とする形態もよい。
【0101】
指定日目印ビンゴ式カード17bの面に設ける買物証明目印プラスの日表示部3bは、第1の買物証明目印プラスの日b1~第8の買物証明目印プラスの日b8(「★ST」の表示)を設けない形態とするのもよい。
【0102】
店舗側は顧客に対して、通常目印+指定日目印式カード17aと指定日目印ビンゴ式カード17bの両方を提示する。
顧客はいずれか一方を選択する。
店舗側は選択しなかった方を回収する、切り離して回収する、太い油性ペンなどで斜線や×線を引く、又は、ワッペン等のマスク貼り紙をする、などして使用不可能にする処置を行って、顧客に該顧客が選択した方を提供する(渡す)。
【0103】
[通常目印+指定日目印式カード17aを持つ顧客と指定日目印ビンゴ式カード17bを持つ顧客の混在した指定買物日促し環境]
本実施例1のポイントカード1は、通常目印+指定日目印式カード17aを持つ顧客(+plusスタンプカード持ち顧客)と、指定日目印ビンゴ式カード17bを持つ顧客(ビンゴカード持ち顧客)が混在していて、+plusスタンプカード持ち顧客とビンゴカード持ち顧客のいずれにも指定買物日に買物をするように促す指定買物日促し環境を形成するところに特徴がある。
【0104】
通常目印+指定日目印式カード17aを使用する顧客は、まとめ買いや1回の買物が高額な傾向の高額買物優良顧客や、来店数が少ないが1回の買物金額が高額で一か月の買物金額が高額な高額買物優良顧客に向いている。
指定日目印ビンゴ式カード17bを使用する顧客は、買物日が多く1回の買物金額が比較的に少額な傾向の来店頻繁優良顧客に向いている。
【0105】
通常目印+指定日目印式カード17aと指定日目印ビンゴ式カード17bの提供(配布)は、会員登録している登録会員に限定するのがよい。こうすることで、登録会員であることによる特別のメリットや優遇されているという優越感や特別感を感じてもらうことができ、登録会員に店舗側が促す特定日に買物をすることを促し、また、顧客の登録会員になろうとする動機づけを強める。
登録会員になる顧客は、店舗が居住地に近い距離に位置していたり、帰宅道路線近傍に位置していたり、店舗に特別な好感を持っているファンであったりして、店舗をよく利用する顧客であり、この登録会員の顧客が店舗の売り上げに大きく貢献している、店舗の売り上げと存続を支えているといっても過言ではないものである。
実際に調査をしてみると、2割~3割の顧客(店舗で頻繁に買物をする優良顧客)によって売り上げの7割~8割を占めているという調査結果が得られる。
これは、パレートの法則(2:8の法則)と呼ばれる、顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則に概ね合致する、それは、顧客の2割から3割を占めている有力の店舗での買物維持が売り上げを維持するうえで極めて重要であることを意味している。
【0106】
[異なる2種類のカード使用顧客層が混在した買物日促し環境の作用効果]
(1)通常目印+指定日目印式カード17aと指定日目印ビンゴ式カード17bの提供(配布)は、特売日に来るだけの顧客に代表される店舗の売り上げの2割~3割を形成している7割~8割の売上低貢献度顧客と、店舗の売り上げの7割~8割を形成している2割~3割の優良顧客(会員登録制が在る場合はその多くの登録会員)とを差別化したポイントサービス環境ないし買物環境を形成する、効果的な方法である。
すなわち、通常目印+指定日目印式カード17a、指定日目印ビンゴ式カード17bのいずれのポイントカードも、売上低貢献度顧客(7割~8割の顧客)にとっては高いポイントを獲得することが難しいものであるので、売上低貢献度顧客にとってお得感が無く魅力の無いものであり、他方、獲得2割~3割の優良顧客にとっては最高ポイントや多くのポイントを獲得しやすいものであるのでお得感のある魅力的なものできるという作用効果を奏する。
(2)そして、優良顧客は、買物証明目印の付与形態(付与方法)の異なる2種類のポイントカードの内から、自分の買物スタイルに合った方のポイントカードを選択できるので、ポイント獲得の満足感が得られ、またポイントカードが1つである場合(選択枝の無い場合)の不平等感や不愉快感が生じ難くでき、優良顧客であることの特別感、満足感ないし優越感を強めたり高めたりすることができるという作用効果を奏する。
(3)異なる買物スタイルの顧客にその買物スタイルでも最高ポイントを達成することが可能な、あるいは多くのポイントを達成することが可能な二種類の買物日促しポイントカードを提供することにより、買物日促しポイントカードを使用する顧客、特に優良顧客を増やすことを可能にするという作用効果を奏する。
(4)異なる買物スタイルの2種類の顧客層に対して、それぞれがポイントを獲得しやすい異なる種類の店舗側が買物をして欲しい日に買物をするように促すポイントカードを使用することになるので、一種類のポイントカードのポイントサービス環境ないし買物環境よりも買物をして欲しい日に買物をする顧客数(特に優良顧客)を増やすことが可能になる、という作用効果を奏する。
【0107】
[第1のポイントカードと第2のポイントカードが混在するポイントサービス環境を形成するポイントカードサービス形態の技術的思想]
第1のポイントカードと、該第1のポイントカードとは買物証明目印付け箇所の形態又は買物証明目印付け箇所群の形態が異なる(例えば、買物証明目印(押印など)付け形態が、並び順ないし通し番号順に押印して行く形態、これ形態と異なる指定買物日の日付部分に押印して行く形態)の第2のポイントカードが顧客に提供され、顧客はいずれか一方のポイントカードを選択しポイントカードのサービスを利用するサービス形態を実現するものであるので、同一店舗内で第1のポイントカードを利用する第1の顧客層と第2のポイントカードを利用する第2の顧客層とが混在するポイントサービス環境を実現することを技術的思想としているものである。
例えば、本実施例1及び以下に述べる実施例に示す、通常目印+指定日目印式カード17aをはじめとする通常目印+指定日目印式カード等が第1のポイントカードに相当するとするなら、指定日目印ビンゴ式カード17bをはじめとする指定日目印ビンゴ式カード等が第2のポイントカードに相当する。
顧客は、種類の異なる二つ以上のポイントカードから、自分の買物スタイルで多く交換価値ポイントを獲得しやすいポイントカードを選択でき、また、ポイントカードを使用する顧客数を増やすことが出来る。すなわち、ポイントカードを楽しむ顧客数を増やすことができ、結果店舗の顧客好感度をあげるという作用効果を奏する。
また、ポイントカードに店舗側が買物をして欲しい日を促す仕組みや形態を、両方のポイントカードが有するものであるので、店舗側が買物をして欲しい日(指定買物日)に買物をする顧客を増やすことが期待できるという作用効果を奏する。
【0108】
[
図3に示す形態について]
図3において、確定記入部を確定記入部7cとしている。
確定記入部7cの
図1の確定記入部7aと主に異なる点は、確定記入部7cへの記入を「顧客様記入欄」と表記した顧客が記入する欄としたこと、プラス買物証明目印付け数記入部13aを無くして、買物証明目印プラスの日表示部3aの下方にプラス買物証明目印付け数記入部13bが位置するようにし、かつ、買物証明目印プラスの日表示部3aとプラス買物証明目印付け数記入部13bを直線で連絡するようにした点にある。
確定記入部を確定記入部7cの記入が正しければ店舗側が係印を押印する係印の押印欄18を設けている。
このように、まとめ作業を顧客の記入申告形態とすることにより、顧客の思いや意識を高めることができ、また店舗側の煩雑な負担やコストを軽減できる。
【0109】
本実施例1のポイントカード1aは、通常目印+指定日目印式カード17aと指定日目印ビンゴ式カード17bを設けた形態としているが、指定日目印ビンゴ式カード17bを設けない形態、すなわち、通常目印+指定日目印式カード17aのみとするのもよい。
また、指定日目印ビンゴ式カード17bとは異なる形態のポイントカード(例えば、買物日に指定された商品を購入した場合に押印される形態など)と通常目印+指定日目印式カード17aを設けた形態とし、顧客がいずれか一方のポイントカードを選択使用する形態のポイントカードとするのもよい。
【0110】
[付記1の発明]
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印である通常買物証明目印(例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなど)を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所が配列または配置され、前記買物証明目印付け箇所に間をおかずに次次に前記通常買物証明目印を付けて行く(例えば、押印して行く)ポイントカードであって、
買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることで、前記買物をした日の買物金額に応じた前記通常買物証明目印の付け数とは別に、プラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印(例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなど)が付けられる前記特別に指定された日にちである買物証明目印プラスの日(指定買物日)が、複数日(第1の買物証明目印プラスの日・・・第nの買物証明目印プラスの日)表示された買物証明目印プラスの日表示部(指定買物日表示部)と、
前記通常買物証明目印または前記通常買物証明目印と前記プラス買物証明目印を、縦列方向に又は横列方向に付けて行くための、前記買物証明目印付け箇所が縦列並びにあるいは横列並びに配列または配置された買物証明目印付け箇所群部と、
第1の交換価値ポイント数(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なるポイント数や金額など)が表示され、前段の交換価値ポイント数である前記第1の交換価値ポイント数よりも大きい第2の交換価値ポイント数(例えば、買物証明目印数、該買物証明目印数とは異なるポイント数や金額など)が表示され・・・前段の交換価値ポイント数の数字よりも大きい数字の第nの交換価値ポイント数が表示された交換価値ポイント表示部と、
前記第1の交換価値ポイント数を獲得する(獲得するための)前記第1のポイント獲得証明目印の数(第1のポイント獲得証明目印数)、前記第2の交換価値ポイント数を獲得する(獲得するための)前記第2のポイント獲得証明目印の数(第1のポイント獲得証明目印数)・・・前記第nの交換価値ポイント数を獲得する(獲得するための)第nのポイント獲得証明目印の数(第nのポイント獲得証明目印の数)が表示された交換価値ポイント獲得証明目印数表示部と、
前記第1のポイント獲得証明目印の数、前記第2のポイント獲得証明目印の数・・・前記第nのポイント獲得証明目印の数が、前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数の合計数である旨を表示したポイント獲得ルール表示部と、を備え、
前記交換価値ポイント数は、価値あるもの(例えば、買物金額が表示された買物券、値引券、商品券、サービス券、旅行券、イベント鑑賞券、商品そのものなど)との交換権利が発生するポイント数(○○○円などの金額表示を含む)である、ことを特徴とするポイントカードである。
*(定義)「買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることで、・・・プラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印」とは、買物金額にかかわらずプラス買物証明目印が付けられる(例えば、押印される)形態、又は、所定の金額以上の買物をした場合にプラス買物証明目印が付けられる形態などである。
[付記1の発明の作用効果]
買物金額が所定の金額条件を満たしたことを証明する買物証明目印である通常買物証明目印(10)(例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなど)を付ける箇所(部位、部分を含む)である買物証明目印付け箇所が配列または配置され、前記買物証明目印付け箇所に間をおかずに次次に前記通常買物証明目印(10)を付けて行くポイントカードであって、
買物をした日の買物金額に応じた前記通常買物証明目印(10)の付け数とは別に、前記買物をした日が特別に指定された日にち(指定買物日)であることでプラス付けされる買物証明目印であるプラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c)(例えば、スタンプや印鑑や印章などの印影による印し、印刷による印し、シールの貼つけによる印しなど)が付けられる、前記特別に指定された日にち(指定買物日)である買物証明目印プラスの日(指定買物日)が複数日(第1の買物証明目印プラスの日・・・第nの買物証明目印プラスの日)表示された買物証明目印プラスの日表示部(3a)、(3b)、~(3f)と、
前記第1の交換価値ポイント数を獲得する前記第1のポイント獲得証明目印の数、前記第2の交換価値ポイント数を獲得する前記第2のポイント獲得証明目印の数・・・前記第nの交換価値ポイント数を獲得する第nの買物証明目印の数が、前記通常買物証明目印の付け数と前記プラス買物証明目印の付け数の合計の数である旨を表示したポイント獲得ルール表示部(22)と、
という形態を発明特定事項としているものであるので以下に述べるような作用効果を奏する。
(1)[ア]来店頻繁優良顧客(例えば、店舗近隣に住み時間が自由な高齢者など)は、指定買物日に来店して買物をすることが容易であるので、指定買物日の買物でプラス押印(プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c))を多く獲得してポイントを稼ぎ増やすことが容易であり、よって、来店頻繁優良顧客の指定買物日での買物行動の確率を高め、[イ]他方、高額買物優良顧客は、いつ買物をしても買物金額に応じた通常買物証明目印が得られるので、指定買物日での買物によるプラス押印が得られなくても、強い不公平感を感じ難いとともに、一部の指定買物日に来店し買物をすることが期待できる。
よって、全体として指定買物日に来店して買物をする優良顧客を多くすることが実現されるという、作用効果を奏する。
(2)技術的思想は、一回の買物金額の少ないが来店頻度を多くできる来店頻繁優良顧客層が指定買物日の多くに来店することで多くのポイントを獲得でき、他方、一回の買物金額が高額で頻繁な来店が出来難い高額買物優良顧客層が買物金額に応じたポイントを確実に獲得できかつ指定買物日で買物をすれば追加のプラスポイントをポイント数を増やすことが出来、よって、いずれの顧客層も不公平感や損感を抱くことなくポイントカードサービスを使用でき、高額買物優良顧客層の指定買物日での買物行動を多くすることができる。
(3)買物証明目印プラスの日(指定買物日)に通常買物証明目印(10)とは別にプラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c)が追加されるというお得感から、顧客が買物をする日(例えば、来店しての買物日や注文配達による買物日など)を、買物証明目印プラスの日(指定買物日)にしようとする動機、欲求や意志などを促し強め誘う作用効果を奏し、他方、店舗側にとっては、買物をしてほしい日(指定買物日)に顧客が買物をするように促すことができる。
これにより、例えば、指定買物日が競合店の特売日と重なる場合において、競合店に行かずに通常目印+指定日目印式カードを発行している店舗で買物をしてくれる顧客が出る可能性を強める、また、競合店の特売日で買物をするが、通常目印+指定日目印式カードの発行店でも買物(例えば、競合店の特売品以外のものは通常目印+指定日目印式カード発行店で購入するなど)をする顧客が生まれる可能性を強める、など指定買物日に買物をする顧客の発生を促すという作用効果を奏する。
(4)一回の買物でまとめ買い的に大量に購入し一定期間内(例えば、約1ヶ月期間内)の購入金額が高額の優良顧客(例えば、冷凍品や日持ちの良い食品などをまとめて購入する顧客、人数の多い家族構成の顧客、食い盛りの子供や青年のいる家族構成の顧客、社員食堂を営む顧客、寮の食堂を営む顧客、飲食店を営む顧客など)にとって、その月の買物金額に応じた押印数(=ポイント数)が獲得でき、かつ、指定買物日に買物をすれば通常買物証明目印(10)の押印とは別にプラス押印(プラス買物証明目印(11)、(11b)、(11c))を得られるので、お得感や好感度が増し、後述する指定日目印ビンゴ式カード(17b)、(17c)の使用顧客との混在環境であっても不公平感や不愉快感を起こさせないので、こうした優良顧客の店舗への好感度、来店頻度や売上貢献度、それらを維持するのに役立つ、それらを高めるのに役立つ又はそれらが低下を小さくするのに役立つ、という作用効果を奏する。
第1の交換価値ポイント数確定形態の第1のポイントカードと、確定ポイント形態が前記第1の交換価値ポイント数確定形態とは異なる第2のポイントカードの具体例として、通常目印+指定日目印式カード(17a)(第1の交換価値ポイント数確定形態の第1のポイントカード)と指定日目印ビンゴ式カード(17b)(第2の交換価値ポイント数確定形態の第2のポイントカード)であり、その技術的思想は、第1の交換価値ポイント数確定形態と第2の交換価値ポイント数確定形態が異なる形態である点にある。