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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144971
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】補強部材及び構造体
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/34 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
E04B1/34 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057174
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003296
【氏名又は名称】デンカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100185591
【弁理士】
【氏名又は名称】中塚 岳
(74)【代理人】
【識別番号】100160897
【弁理士】
【氏名又は名称】古下 智也
(72)【発明者】
【氏名】高橋 良輔
(72)【発明者】
【氏名】盛岡 実
(57)【要約】
【課題】支持ベースに対する固定対象部材の固定を簡便に補強することが可能な補強部材、及び、このような補強部材を備える構造体を提供する。
【解決手段】構造体100は、固定対象部材110と、補強部材120と、を備え、補強部材120は、地盤10の表面10aに対する固定対象部材110の固定を補強する補強部材であって、固定対象部材110における前記表面10aに交差する面110aと表面10aとに接すると共に面110a及び表面10aに跨る樹脂部122Aを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持ベースの支持面に対する固定対象部材の固定を補強する補強部材であって、
前記固定対象部材における前記支持面に交差する第1の面と前記支持面とに接すると共に前記第1の面及び前記支持面に跨る第1の樹脂部を有する、補強部材。
【請求項2】
前記第1の樹脂部の厚さが0.01~10mmである、請求項1に記載の補強部材。
【請求項3】
前記第1の樹脂部が繊維状物を含有する、請求項1に記載の補強部材。
【請求項4】
前記固定対象部材における前記第1の面に対向する第2の面と前記支持面とに接すると共に前記第2の面及び前記支持面に跨る第2の樹脂部を更に有する、請求項1に記載の補強部材。
【請求項5】
前記固定対象部材における前記第1の面及び前記第2の面に接続された第3の面に配置される第3の樹脂部を更に有し、
前記第1の面、前記第3の面及び前記第2の面に沿って前記固定対象部材を連続的に被覆する、請求項4に記載の補強部材。
【請求項6】
前記第1の樹脂部から前記支持ベースに達するアンカー部材が配置される、請求項1に記載の補強部材。
【請求項7】
前記支持ベースが地盤である、請求項1に記載の補強部材。
【請求項8】
前記固定対象部材と、請求項1~7のいずれか一項に記載の補強部材と、を備える、構造体。
【請求項9】
前記固定対象部材が、鉛直方向に交差する一方向に延在する壁体である、請求項8に記載の構造体。
【請求項10】
前記壁体が、前記一方向及び鉛直方向に配列された複数のブロック体によって形成されており、
前記補強部材が前記複数のブロック体を覆っている、請求項9に記載の構造体。
【請求項11】
建築土木材である、請求項8に記載の構造体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、補強部材、構造体等に関する。
【背景技術】
【0002】
支持ベースに固定された固定対象部材の固定状態を維持することが求められる場合があり、例えば、支持ベースに固定されたブロック塀が自然災害等により倒壊することを抑制することが求められる(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-291621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
固定対象部材の固定状態を維持する手法として、支持ベースに対する固定対象部材の固定を補強する手法が求められる場合があり、固定対象部材の固定を簡便に補強することが可能な手法が求められる。
【0005】
本開示の一側面は、支持ベースに対する固定対象部材の固定を簡便に補強することが可能な補強部材を提供することを目的とする。本開示の他の一側面は、このような補強部材を備える構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、いくつかの側面において、下記の[1]~[11]等に関する。
[1]支持ベースの支持面に対する固定対象部材の固定を補強する補強部材であって、前記固定対象部材における前記支持面に交差する第1の面と前記支持面とに接すると共に前記第1の面及び前記支持面に跨る第1の樹脂部を有する、補強部材。
[2]前記第1の樹脂部の厚さが0.01~10mmである、[1]に記載の補強部材。
[3]前記第1の樹脂部が繊維状物を含有する、[1]又は[2]に記載の補強部材。
[4]前記固定対象部材における前記第1の面に対向する第2の面と前記支持面とに接すると共に前記第2の面及び前記支持面に跨る第2の樹脂部を更に有する、[1]~[3]のいずれか一つに記載の補強部材。
[5]前記固定対象部材における前記第1の面及び前記第2の面に接続された第3の面に配置される第3の樹脂部を更に有し、前記第1の面、前記第3の面及び前記第2の面に沿って前記固定対象部材を連続的に被覆する、[4]に記載の補強部材。
[6]前記第1の樹脂部から前記支持ベースに達するアンカー部材が配置される、[1]~[5]のいずれか一つに記載の補強部材。
[7]前記支持ベースが地盤である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の補強部材。
[8]前記固定対象部材と、[1]~[7]のいずれか一つに記載の補強部材と、を備える、構造体。
[9]前記固定対象部材が、鉛直方向に交差する一方向に延在する壁体である、[8]に記載の構造体。
[10]前記壁体が、前記一方向及び鉛直方向に配列された複数のブロック体によって形成されており、前記補強部材が前記複数のブロック体を覆っている、[9]に記載の構造体。
[11]建築土木材である、[8]~[10]のいずれか一つに記載の構造体。
【0007】
本開示の一側面に係る補強部材は、固定対象部材の第1の面と支持ベースの支持面とに接すると共に第1の面及び支持面に跨る樹脂部(第1の樹脂部)を有しており、当該樹脂部は、固定対象部材の固定状態(固定対象部材と支持ベースとの相対関係)を維持することに寄与する。そして、樹脂部は、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易であることから、このような樹脂部を用いることにより、支持ベースに対する固定対象部材の固定を簡便に補強することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一側面によれば、支持ベースに対する固定対象部材の固定を簡便に補強することが可能な補強部材を提供することができる。本開示の他の一側面によれば、このような補強部材を備える構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、構造体の一例を示す斜視図である。
図2図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
図3図3は、構造体の他の例を示す断面図である。
図4図4は、構造体の他の例を示す斜視図である。
図5図5は、構造体の他の例を示す側面図である。
図6図6は、構造体の他の例を示す断面図である。
図7図7は、構造体の他の例を示す断面図である。
図8図8は、構造体の他の例を示す断面図である。
図9図9は、構造体の他の例を示す断面図である。
図10図10は、構造体の他の例を示す断面図である。
図11図11は、構造体の他の例を示す断面図である。
図12図12は、構造体の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面を参照しつつ本開示の実施形態について説明する。各図において、同一の要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0011】
図1は、構造体の一例を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図1及び図2における構造体100は、固定対象部材110と、補強部材120と、を備える。構造体100は、地盤(支持ベース)10の表面(支持面;地表面)10aに固定されている。表面10aは、鉛直方向に直交する水平面(平坦面)である。以下、「鉛直方向」は、支持ベースである地盤10の表面10aに交差(本実施形態において直交)する方向を指し、「水平方向」は、地盤10の表面10aに沿った方向(表面10aに平行な方向)を指す。
【0012】
固定対象部材110は、鉛直方向に交差する一方向(本実施形態において水平方向)に延在すると共に鉛直方向に延在する壁体である。当該壁体は、水平方向及び鉛直方向に配列された複数のブロック体112によって形成されている(本実施形態において、1段当たり5つのブロック体112が7段配列されている)。ブロック体112は、直方体であり、ブロック体112の長手方向が水平方向を向く状態で配列されている。ブロック体112は、互いに対向する三対の面を有しており、図1の破線囲み部に示されるように、互いに隣接する面112a、面112b及び面112cを有している。互いに隣接するブロック体112が互いに接して配列されることにより目地部114が形成されている。
【0013】
固定対象部材110は、鉛直方向に沿った二つの主面として、互いに対向する面(第1の面)110a及び面(第2の面)110bを有する。面110aは、複数のブロック体112の面112aにより形成されている。面110bは、面110aに対向しており、複数のブロック体112における面112aに対向する面により形成されている。面110a及び面110bは、表面10aに交差(本実施形態において直交)している。面110a及び面110bにおいて、ブロック体112の配列方向に沿って目地部114が形成されており、目地部114は、水平方向に延びる部分、及び、鉛直方向に延びる部分が交差して格子状に形成されている。
【0014】
固定対象部材110は、鉛直方向に交差(本実施形態において直交)する二つの面として、面110a及び面110bに隣接する二面を有する。当該二面は互いに対向しており、二面のうちの一方の面は、固定対象部材110における地盤10とは反対側に位置する面110c(第3の面;固定対象部材110の頂面)であり、二面のうちの他方の面は、固定対象部材110における地盤10側に位置する面110d(固定対象部材110の底面)である。固定対象部材110は、地盤10に支持されており、面110dが地盤10の表面10aに接した状態で表面10aに固定されている。面110cは、複数のブロック体112の面112bにより形成されている。面110dは、複数のブロック体112における面112bに対向する面により形成されている。面110cは、面110a及び面110bに接続されており、具体的には、面110cにおける面110a及び面110bに交差(本実施形態において直交)する方向の端部において面110a及び面110bに接続されている。面110dは、面110a及び面110bに接続されており、具体的には、面110dにおける面110a及び面110bに交差(本実施形態において直交)する方向の端部において面110a及び面110bに接続されている。面110c及び面110dにおいて、ブロック体112間に目地部114が形成されている。
【0015】
固定対象部材110は、鉛直方向に沿った二つの側面として、面110a及び面110bに隣接する二面を有する。当該二面は互いに対向しており、二面のうちの一方の面は、図1において手前側に図示された面110eである。面110eは、複数のブロック体112の面112cにより形成されている。二面のうちの他方の面は、複数のブロック体112における面112cに対向する面により形成されている。
【0016】
固定対象部材110及びブロック体112の構成材料としては、特定の内容に限定されないが、無機材料、有機材料等が挙げられる。固定対象部材110及びブロック体112の構成材料は、導電材料(金属材料、炭素材料等)であってよく、絶縁材料であってよく、非金属材料であってよい。固定対象部材110及びブロック体112は、導電部材(金属部材、炭素部材等)であってよく、絶縁部材であってよく、非金属部材であってよい。固定対象部材110及びブロック体112としては、特定の内容に限定されないが、石膏ボード、コンクリート部材、モルタル部材、レンガ、磁器タイル、煉瓦、セメント板、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、パーライト板、ALC板、サイディング板、押出成形板、合板、木材、鋼板、プラスチック板、ガラス板等が挙げられる。
【0017】
補強部材120は、地盤10の表面10aに対する固定対象部材110の固定を補強する。補強部材120は、固定対象部材110を構成する複数のブロック体112を覆っている。補強部材120は、樹脂部120a、樹脂部120b、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120e(以下、場合により「樹脂部120a~120e」と総称する)を有している。
【0018】
樹脂部120aは、地盤10の表面10aに接しており、表面10aに接着(例えば固着)することができる。樹脂部120aは、固定対象部材110の基端部における面110aから、面110aに交差(本実施形態において直交)する方向に延在している。樹脂部120bは、地盤10の表面10aに接しており、表面10aに接着(例えば固着)することができる。樹脂部120bは、固定対象部材110の基端部における面110bから、面110bに交差(本実施形態において直交)する方向に延在している。面110aに交差(本実施形態において直交)する方向における樹脂部120aの長さ、及び、面110bに交差(本実施形態において直交)する方向における樹脂部120bの長さは、鉛直方向における固定対象部材110の長さより長くてよく、短くてよく、又は、同等であってよい。
【0019】
樹脂部120cは、固定対象部材110の面110aに接しており、面110aに接着(例えば固着)することができる。樹脂部120cは、面110aの少なくとも一部(本実施形態において全部)に接しており、固定対象部材110を構成するブロック体112の面112aに加えてブロック体112間の目地部114を覆っている。樹脂部120cは、固定対象部材110の基端部において樹脂部120aに接続されている。そのため、樹脂部120a及び樹脂部120cから構成される樹脂部(第1の樹脂部)122Aは、表面10a及び面110aに接していると共に、表面10a及び面110aに跨っている。すなわち、樹脂部122Aは、表面10aから面110aまで連続する部分を有している。
【0020】
樹脂部120dは、固定対象部材110の面110bに接しており、面110bに接着(例えば固着)することができる。樹脂部120dは、面110bの少なくとも一部(本実施形態において全部)に接しており、固定対象部材110を構成するブロック体112における面112aに対向する面に加えてブロック体112間の目地部114を覆っている。樹脂部120dは、固定対象部材110の基端部において樹脂部120bに接続されている。そのため、樹脂部120b及び樹脂部120dから構成される樹脂部(第2の樹脂部)122Bは、表面10a及び面110bに接していると共に、表面10a及び面110bに跨っている。すなわち、樹脂部122Bは、表面10aから面110bまで連続する部分を有している。
【0021】
樹脂部120eは、固定対象部材110の面110cに接しており、面110cに接着(例えば固着)することができる。樹脂部120eは、面110cの少なくとも一部(本実施形態において全部)に接しており、固定対象部材110を構成するブロック体112の面112bに加えてブロック体112間の目地部114を覆っている。樹脂部120eは、樹脂部120c及び樹脂部120dに接続されており、具体的には、面110cにおける面110a及び面110bに交差(本実施形態において直交)する方向の端部において樹脂部120c及び樹脂部120dに接続されている。樹脂部120eは、上述の樹脂部122A(第1の樹脂部)及び樹脂部122B(第2の樹脂部)に対する第3の樹脂部であると位置づけられ、樹脂部122A及び樹脂部122Bに接続されている。これにより、樹脂部122Aから樹脂部120eを経由して樹脂部122Bまで連続的に固定対象部材110(固定対象部材110の面110a、面110c及び面110bの全体)が補強部材120によって被覆され、補強部材120は、面110a、面110c及び面110bに沿って固定対象部材110(固定対象部材110の面110a、面110c及び面110bの全体)を連続的に被覆している。
【0022】
補強部材120は、地盤10の表面10a及び固定対象部材110の面110a,110b,110cに沿って配置されている。補強部材120は、固定対象部材110の面110a及び地盤10の表面10aに平行な方向(本実施形態において水平方向)において、面110aにおける一端から他端にかけて延在する部分を有しており、本実施形態において、固定対象部材110の面110a及び表面10aに平行な方向(本実施形態において水平方向)において、固定対象部材110の面110a,110b,110cにおける一端から他端にかけて延在して面110a,110b,110cの全部を覆っている。固定対象部材110の面110e、及び、面110eに対向する面は、補強部材120に覆われることなく露出している。
【0023】
樹脂部120a、樹脂部120b、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種は、樹脂材料を含有することができる。樹脂部122A(第1の樹脂部)、樹脂部122B(第2の樹脂部)及び樹脂部120e(第3の樹脂部)からなる群より選ばれる少なくとも一種は、樹脂材料を含有することができる。樹脂材料としては、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、アミド樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂(例えば変成シリコーン樹脂)、ポリウレア樹脂等が挙げられる。樹脂材料としては、熱可塑性樹脂を用いてよく、硬化性樹脂(熱硬化性、光硬化性、常温硬化性等)を用いてよい。樹脂材料としては、繊維状物に該当しない材料を用いてよい。
【0024】
樹脂部120a、樹脂部120b、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種は、繊維状物を含有することができる。樹脂部122A(第1の樹脂部)、樹脂部122B(第2の樹脂部)及び樹脂部120e(第3の樹脂部)からなる群より選ばれる少なくとも一種は、繊維状物を含有することができる。繊維状物を用いることにより、補強効果を高めやすい。繊維状物としては、ナイロン繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、セルロース繊維等の有機繊維;ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミックス繊維等の無機繊維等が挙げられる。繊維状物は、繊維基材であってよい。
【0025】
樹脂部120a、樹脂部120b、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種は、樹脂材料及び繊維状物以外の成分を含有してよい。樹脂部122A(第1の樹脂部)、樹脂部122B(第2の樹脂部)及び樹脂部120e(第3の樹脂部)からなる群より選ばれる少なくとも一種は、樹脂材料及び繊維状物以外の成分を含有してよい。樹脂材料及び繊維状物以外の成分としては、フィラー、酸化防止剤、劣化防止剤、顔料、染料等が挙げられる。
【0026】
樹脂部120a、樹脂部120b、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種の厚さは、下記の範囲であってよい。樹脂部122A(第1の樹脂部)、樹脂部122B(第2の樹脂部)及び樹脂部120e(第3の樹脂部)からなる群より選ばれる少なくとも一種の厚さは、下記の範囲であってよい。樹脂部の厚さは、0.01mm以上、0.05mm以上、0.1mm以上、0.3mm以上、0.5mm以上、0.8mm以上、又は、1mm以上であってよい。樹脂部の厚さは、10mm以下、8mm以下、5mm以下、3mm以下、2.5mm以下、2mm以下、又は、1.5mm以下であってよい。これらの観点から、樹脂部の厚さは、0.01~10mm、0.1~5mm、又は、0.5~3mmであってよい。樹脂部の厚さは、平均厚さであってよい。平均厚さは、樹脂部が配置された面の中心位置(例えば重心位置)、及び、当該面の中心位置と各角部との中間の位置における樹脂部の厚さの平均値であってよく、例えば、矩形状の面の場合、面の中心位置、及び、面の中心位置と4つの各角部との中間の位置の計5箇所における樹脂部の厚さの平均値であってよい。
【0027】
構造体100の製造方法(例えば施工方法)は、地盤10の表面10aに固定された固定対象部材110と、表面10aに対する固定対象部材110の固定を補強する補強部材120と、を備える構造体100の製造方法であり、固定対象部材110における表面10aに交差(本実施形態において直交)する面110aと表面10aとに接すると共に面110a及び表面10aに跨る樹脂部122Aを有する補強部材120を形成する補強工程を備える。補強工程において補強部材120は、上述の樹脂部122Bを有してよく、上述の樹脂部120eを有してよい。補強部材120における樹脂部120a~120eの形成手段は、特定の内容に限定されない。例えば、樹脂部120a~120eは、流動性を有する組成物(例えば、熱硬化性、光硬化性、常温硬化性等の樹脂組成物)を固定対象部材110に接触させた後に固化(乾燥、硬化等)させることにより形成されてよく、フィルム状の樹脂部材を固定対象部材110に接触させることにより形成されてよい。
【0028】
構造体100において補強部材120は、固定対象部材110の面110aと地盤10の表面10aとに接すると共に面110a及び表面10aに跨る樹脂部122Aを有しており、樹脂部122Aは、固定対象部材110の固定状態(固定対象部材110と地盤10との相対関係)を維持すること(例えば固定対象部材110の倒壊防止)に寄与する。そして、樹脂部122Aは、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易であることから、このような樹脂部122Aを用いることにより、地盤10に対する固定対象部材110の固定を簡便に補強することができる。
【0029】
補強部材120によれば、予め地盤10に固定された固定対象部材110に対して補強部材120を接触させることにより、地盤10に対する固定対象部材110の固定を補強することができることから、良好な固定状態を達成するために固定対象部材を新たに新設することを抑制できる。また、補強部材120によれば、地盤10に対する固定対象部材110の固定を補強するために固定対象部材110を加工することを要さず、例えば、補強部材を取り付けるために、固定対象部材110を貫通する貫通孔を固定対象部材110に形成することを抑制できる。
【0030】
構造体100において補強部材120は、固定対象部材110の面110bと地盤10の表面10aとに接すると共に面110b及び表面10aに跨る樹脂部122Bを有しており、樹脂部122Bは、固定対象部材110の固定状態(固定対象部材110と地盤10との相対関係)を維持することに寄与するため、補強効果を向上させることができる。また、樹脂部122Bは、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易であることから、このような樹脂部122Bを用いることにより、補強効果を向上させつつ、地盤10に対する固定対象部材110の固定を簡便に補強することができる。
【0031】
構造体100では、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易な樹脂部である樹脂部122A及び樹脂部122Bを用いることにより、樹脂部122A及び樹脂部122Bの形状を容易に調整できる。これにより、固定対象部材110の周辺環境に応じて容易に補強部材120を配置できると共に、固定対象部材110の周辺環境を空間的に制限することを抑制できる。
【0032】
構造体100において補強部材120は、固定対象部材110の面110a及び面110bに接続された面110cに配置された樹脂部120eを有し、面110a、面110c及び面110bに沿って固定対象部材110を連続的に被覆しているため、補強効果を向上させることができる。また、樹脂部120eは、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易であることから、このような樹脂部120eを用いることにより、補強効果を向上させつつ、地盤10に対する固定対象部材110の固定を簡便に補強することができる。
【0033】
構造体100において樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eは、固定対象部材110を構成するブロック体112間の目地部114を覆っている。これにより、固定対象部材110が複数のブロック体112により形成されているもののブロック体112間の相対関係が維持されやすいため、補強効果を向上させることができる。
【0034】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。構造体及びその構成要素の実施形態は、例えば、以下のように様々な変形形態であってよい。
【0035】
補強部材を構成する樹脂部は、上述の構造体100における樹脂部120a~120eの形態に限られない。例えば、樹脂部の形状、寸法(例えば厚さ)等は、特定の内容に限定されない。
【0036】
上述の構造体100において補強部材120は、樹脂部122Aに加えて樹脂部122B及び樹脂部120eを有しているが、樹脂部122B及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種を有さなくてよい。例えば、図3の(a)における構造体100Aにおいて、補強部材120は、樹脂部122Aを有するものの樹脂部122B及び樹脂部120eを有していない。図3の(b)における構造体100Bにおいて、補強部材120は、樹脂部122A及び樹脂部122Bを有するものの樹脂部120eを有していない。これらの形態に代えて、補強部材120は、樹脂部122A及び樹脂部120eを有するものの樹脂部122Bを有していない形態であってもよい。
【0037】
上述の構造体100において、固定対象部材110の面110e、及び、面110eに対向する面は、補強部材120に覆われることなく露出しているが、補強効果が向上する観点から、樹脂部により覆われてよい。例えば、図4における構造体100Cにおいて、補強部材120は、面110eの少なくとも一部(図4において全部)に接する樹脂部120fを有する。樹脂部120fは、補強効果が向上する観点から、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120fからなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂部(面110eに隣接する面110a、面110b及び面110cに配置された樹脂部)に接続されてよい。樹脂部120fは、樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120eからなる群より選ばれる少なくとも一種に接続されていない形態であってもよい。
【0038】
図4における構造体100Cにおいて、補強部材120は、地盤の表面(構造体100の地盤10の表面10aと同様)に接する樹脂部として、固定対象部材110の基端部における面110eから、面110eに交差(例えば直交)する方向に延在する樹脂部(以下、「樹脂部X」と称する)を有してよく、樹脂部Xは、固定対象部材110の基端部において樹脂部120fに接続されてよい。すなわち、樹脂部120f及び樹脂部Xから構成される樹脂部は、地盤の表面及び面110eに接していると共に地盤の表面及び面110eに跨っていることから、補強効果を向上させることができる。
【0039】
上述の構造体100において、固定対象部材110の面に接する樹脂部(樹脂部120c、樹脂部120d及び樹脂部120e)は、固定対象部材110の各面(面110a、面110b及び面110c)の全体に接しているが、各面の一部分に接してよい。樹脂部が接する面において、樹脂部は、単一の部分により構成されてよく、複数の部分により構成されてよい。樹脂部の形状は、特定の内容に限定されず、樹脂部が接する面において樹脂部が接触する面積についても、特定の内容に限定されない。樹脂部が接する面において、樹脂部は、当該面に沿った一方向の一端側の領域に配置されると共に当該一方向の他端側の領域に配置されていなくてもよい。例えば、鉛直方向に沿った面において、樹脂部は、鉛直方向下方側の領域(例えば、当該面における下方側の半分の領域)に配置されると共に鉛直方向上方側の領域(例えば、当該面における上方側の半分の領域)に配置されていなくてもよい。
【0040】
樹脂部が固定対象部材の面の一部分に配置される形態の例として、図5の(a)~(c)は、構造体100における補強部材120の構成が異なること以外は構造体100と同様の構造体100D、100E及び100Fを示し、固定対象部材110の面110aに直交する方向から見た側面図である。
【0041】
図5の(a)における構造体100Dにおいて、補強部材120は、構造体100と同様の樹脂部120aを有し、樹脂部120cに代えて、固定対象部材110の面110aのブロック体112間の目地部114に沿って格子状に配置された樹脂部120gを有している。樹脂部120gは、固定対象部材110の面110aに接している。樹脂部120gを配置することにより、ブロック体112間の相対関係が維持されやすいため、補強効果を向上させることができる。また、樹脂部120gのうち、鉛直方向に延びる部分は、固定対象部材110の基端部において樹脂部120aに接続されている。そのため、樹脂部120a及び樹脂部120gから構成される樹脂部は、表面10a及び面110aに接していると共に表面10a及び面110aに跨っていることから、固定対象部材110の固定状態(固定対象部材110と地盤10との相対関係)を維持することができる。
【0042】
図5の(b)における構造体100Eにおいて、補強部材120は、構造体100と同様の樹脂部120aを有し、樹脂部120cに代えて、固定対象部材110の面110aのブロック体112間の目地部114における鉛直方向に延びる部分に沿って配置された複数の樹脂部120hを有している。複数の樹脂部120hは、水平方向に間隔をおいて配置されている。樹脂部120hは、固定対象部材110の面110aに接している。樹脂部120hを配置することにより、ブロック体112間の相対関係が維持されやすいため、補強効果を向上させることができる。また、樹脂部120hは、固定対象部材110の基端部において樹脂部120aに接続されている。そのため、樹脂部120a及び樹脂部120hから構成される樹脂部は、表面10a及び面110aに接していると共に表面10a及び面110aに跨っていることから、固定対象部材110の固定状態(固定対象部材110と地盤10との相対関係)を維持することができる。
【0043】
図5の(c)における構造体100Fにおいて、補強部材120は、構造体100と同様の樹脂部120aを有し、樹脂部120cに代えて、固定対象部材110の面110aのブロック体112間の目地部114における水平方向に延びる部分に沿って配置された複数の樹脂部120iを有している。複数の樹脂部120iは、鉛直方向に間隔をおいて配置されている。樹脂部120iは、固定対象部材110の面110aに接している。樹脂部120iを配置することにより、ブロック体112間の相対関係が維持されやすいため、補強効果を向上させることができる。また、構造体100Fにおいて樹脂部120iは樹脂部120aに接続されていないが、樹脂部120aにおける固定対象部材110側の端部が固定対象部材110の面110aに接している。これにより、樹脂部120aは、表面10a及び面110aに跨っていることから、固定対象部材110の固定状態(固定対象部材110と地盤10との相対関係)を維持することができる。
【0044】
上述の構造体100において補強部材120は、面110a、面110c及び面110bに沿って固定対象部材110の面110a、面110c及び面110bの全体を連続的に被覆しているが、補強部材120が面110a、面110c及び面110bのそれぞれの一部を経由して固定対象部材110を連続的に被覆する形態として、補強部材120は、面110a、面110c及び面110bに沿って固定対象部材110を連続的に被覆する部分を有すると共に、面110a、面110c及び面110bに沿って固定対象部材110を連続的に被覆することのない部分を有してよい。
【0045】
補強部材の樹脂部は、単層であってよく、複数層であってよい。例えば、補強部材は、基材と、基材に接する接着剤層と、を備え、接着剤層が上述の構造体100における樹脂部122Aを有する形態であってよい。この場合、基材としては、各種基材を用いることが可能であり、例えば意匠層であってもよい。
【0046】
固定対象部材及び補強部材を備える構造体は、固定対象部材及び補強部材以外の部材を更に備えてよい。例えば、構造体は、補強部材における支持ベースの支持面(例えば、上述の構造体100における地盤10の表面10a)に接する樹脂部(例えば、上述の構造体100において、樹脂部122A及び樹脂部122Bからなる群より選ばれる少なくとも一種)から支持ベースに達するアンカー部材(以下、「アンカー部材A」という)を備えてよい。すなわち、構造体では、このようなアンカー部材Aが配置されてよい。アンカー部材Aを用いることにより、補強部材を支持ベースに固定することによって補強効果を向上させることができる。アンカー部材Aは、支持ベースの内部まで延在してよい。アンカー部材Aは、樹脂部を貫通して支持ベースに達してよく、樹脂部を貫通することなく樹脂部の内部から支持ベースに達してよい。アンカー部材Aの数は、特定の内容に限定されず、複数であってよい。アンカー部材Aを備える構造体の一例として、図6における構造体100Gは、地盤10の表面10aに接する樹脂部122Aの樹脂部120aから地盤10に達するアンカー部材130aと、地盤10の表面10aに接する樹脂部122Bの樹脂部120bから地盤10に達するアンカー部材130bと、を備えている。構造体100Gでは、固定対象部材110の面110a及び地盤10の表面10aに平行な方向に複数のアンカー部材130aが配列されており、固定対象部材110の面110b及び地盤10の表面10aに平行な方向に複数のアンカー部材130bが配列されている。
【0047】
構造体は、固定対象部材から支持ベースに達するアンカー部材(以下、「アンカー部材B」という)を備えてよい。すなわち、構造体では、このようなアンカー部材Bが配置されてよい。このようなアンカー部材Bを用いることにより、固定対象部材を支持ベースに固定しやすいため、補強効果を向上させることができる。アンカー部材Bは、固定対象部材の内部に延在してよく、支持ベースの内部まで延在してよい。アンカー部材Bを備える構造体の一例として、図7における構造体100Hは、固定対象部材110から地盤10に達するアンカー部材140(例えば鉄筋)を備えている。構造体100Hでは、固定対象部材110の面110a及び地盤10の表面10aに平行な方向に複数のアンカー部材140が配列されている。
【0048】
上述の構造体100において、固定対象部材110を支持する地盤10の表面10aは、鉛直方向に直交する水平面であるが、固定対象部材110を支持する支持ベースの支持面は、水平方向に傾斜する傾斜面であってよい。傾斜面の傾斜角度は、特定の内容に限定されない。傾斜面に支持された固定対象部材を備える構造体の一例として、図8の(a)における構造体100Iを支持する地盤10は、表面10aと、表面10aに連続する表面10bと、を有しており、構造体100Iは、表面10bに支持されると共に固定されている。また、上述の構造体100において地盤10の表面10aは平坦面であるが、固定対象部材110を支持する支持ベースの支持面は、曲面、凹凸面等であってよい。
【0049】
上述の構造体100において固定対象部材110は、鉛直方向に延在しているが、図8の(b)に示す構造体100Jのように、鉛直方向に対して傾斜する方向に延在してよい。鉛直方向に対する傾斜角度は、特定の内容に限定されない。
【0050】
上述の構造体100において、固定対象部材110を支持する支持ベースは地盤10であるが、支持ベースは地盤でなくてよい。例えば、図9における構造体100Kは、固定対象部材110及び補強部材120に加えて、支持ベースとして、固定対象部材110と地盤10との間に配置された支持部材150を備える。構造体100Kにおいて固定対象部材110は、支持部材150の表面150aに固定されている。支持部材150の形状、材質、寸法等は、特定の内容に限定されない。構造体100Kは、上述のアンカー部材Aとして、樹脂部120aから支持部材150に達するアンカー部材(図示せず)を備えてよく、樹脂部120bから支持部材150に達するアンカー部材(図示せず)を備えてよい。構造体100Kは、上述のアンカー部材Bとして、固定対象部材110から支持部材150に達するアンカー部材(図示せず:例えば鉄筋)を備えてよい。
【0051】
図10における構造体100Lは、地盤10の表面10aに固定された柱状体160と、柱状体160の側面に接続された支持部材(支持ベース)170と、支持部材170の表面(支持面)170aに固定された固定対象部材110と、表面170aに対する固定対象部材110の固定を補強する補強部材120と、を備える。柱状体160及び支持部材170の形状、材質、寸法等は、特定の内容に限定されない。固定対象部材110及び補強部材120は、固定対象部材110が表面170aに固定されていることを除いて構造体100と同様である。構造体100Lにおいて固定対象部材110は、地盤10に接しておらず、支持ベースである支持部材170の表面170aに接している。
【0052】
上述の構造体100における固定対象部材110は、鉛直方向に交差する一方向(構造体100において水平方向)に延在すると共に鉛直方向に延在しているが、固定対象部材の形状は、特定の内容に限定されず、任意の形状であってよい。例えば、上述の構造体100において固定対象部材110の面110cは、平坦面でなくてよく、傾斜面であってもよい。また、上述の構造体100における固定対象部材110は、水平方向及び鉛直方向に配列された複数のブロック体112により形成されているが、複数のブロック体により形成される組積造とは異なる構成を有してよく、固定対象部材の構成は、特定の内容に限定されない。例えば、図11における構造体100Mは、構造体100の固定対象部材110と同様の外形を有しているが、複数のブロック体によって形成されることなく、単一の部材により形成されている。
【0053】
構造体は、地盤に接する形態、及び、各種部材を介して間接的に地盤に接続されて固定される形態に限られない。例えば、分岐構造を有する構造体(例えば工業部品)の例として、図12における構造体200は、支持部材(支持ベース)210と、固定対象部材220と、補強部材230と、を備える。固定対象部材220は、支持部材210の表面(支持面)210aに固定されており、表面210aに交差する面220aを有する。補強部材230は、面220a及び表面210aに接すると共に面220a及び表面210aに跨る樹脂部を有する。面220a及び表面210aに跨る樹脂部を有する補強部材230は、固定対象部材220の固定状態(支持部材210と固定対象部材220との相対関係)を維持することに寄与する。そして、補強部材230の樹脂部は、金属材料からなる部材等に比べて加工等が容易であることから、このような樹脂部を用いることにより、支持部材210に対する固定対象部材220の固定を簡便に補強することができる。
【0054】
構造体が用いられる用途は、特定の内容に限定されない。例えば、構造体は、建築土木材(建築材又は土木材)であってよく、工業部品等の各種部品であってよい。
【符号の説明】
【0055】
10…地盤、10a,10b,150a,170a,210a…表面、100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100I,100J,100K,100L,100M,200…構造体、110,220…固定対象部材、110a,110b,110c,110d,110e,112a,112b,112c,220a…面、112…ブロック体、114…目地部、120,230…補強部材、120a,120b,120c,120d,120e,120f,120g,120h,120i,122A,122B…樹脂部、130a,130b,140…アンカー部材、150,170,210…支持部材、160…柱状体。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12