(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145004
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】端末装置、および、設定プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/61 20180101AFI20241004BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20241004BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20241004BHJP
【FI】
G06F8/61
G06F3/0482
H04L67/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057220
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001058
【氏名又は名称】鳳国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】柴田 寛
【テーマコード(参考)】
5B376
5E555
【Fターム(参考)】
5B376AA17
5B376AA32
5B376AD23
5E555AA05
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA27
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA42
5E555CB48
5E555CC03
5E555DB16
5E555DC21
5E555DD01
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】対象製品の設定にかかるユーザの負担を軽減する。
【解決手段】
設定プログラムが端末装置にインストールされる前に、対象製品に関連する識別情報を取得する。設定プログラムを端末装置にインストールする。端末装置にインストールされた設定プログラムを起動する。識別情報を設定プログラムに供給する。設定プログラムは、識別情報に対応付けられる設定画面であって、対象製品の操作と端末装置の操作との一方または両方を含む対象製品の設定のための設定操作を示す設定画面を表示部に表示させる機能を、端末装置に実行させる。設定操作による対象製品の設定のための処理を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置であって、
表示部と、
対象製品の設定のための設定プログラムが端末装置にインストールされる前に、前記対象製品に関連する識別情報を取得する取得部と、
前記設定プログラムを前記端末装置にインストールするインストール処理を実行するインストール処理部と、
前記端末装置にインストールされた前記設定プログラムを起動する起動部と、
前記識別情報を前記設定プログラムに供給する供給部と、
を備え、
前記設定プログラムは、前記識別情報に対応付けられる設定画面であって、前記対象製品の操作と前記端末装置の操作との一方または両方を含む前記対象製品の設定のための設定操作を示す前記設定画面を前記表示部に表示させる機能を、前記端末装置に実行させ、
前記端末装置は、さらに、
前記設定操作による前記対象製品の前記設定のための処理を実行する設定処理部を備える、端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末装置であって、さらに、
前記設定プログラムが前記端末装置にインストールされているかを判断する判断部を備え、
前記インストール処理部は、前記設定プログラムが前記端末装置にインストールされていない場合に、前記設定プログラムの前記インストール処理を実行する、
端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の端末装置であって、
前記設定プログラムは、
製品の種類を選択するための選択画面を前記表示部に表示させる機能と、
前記選択画面の表示の後に、選択された種類に対応付けられる設定画面を前記表示部に表示させる機能と、
を前記端末装置に実行させるように構成され、
前記設定プログラムは、前記識別情報が前記設定プログラムに供給される場合には、前記選択画面を前記表示部に表示させずに、前記識別情報に対応付けられる前記設定画面を前記表示部に表示させる機能を、前記端末装置に実行させる、
端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の端末装置であって、
前記設定プログラムは、前記識別情報が前記設定プログラムに供給されない場合には、前記選択画面を前記表示部に表示させる機能を、前記端末装置に実行させる、
端末装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の端末装置であって、
前記設定プログラムは、
前記識別情報が第1種製品を示す場合には、第1種の設定画面を前記表示部に表示させる機能と、
前記識別情報が第2種製品を示す場合には、第2種の設定画面を前記表示部に表示させる機能と、
を前記端末装置に実行させる、端末装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の端末装置であって、
前記取得部は、ウェブページを示すリンク情報であって、前記識別情報を含む前記リンク情報を取得し、
前記ウェブページは、前記設定プログラムのインストールを示すアイテムを含み、
前記端末装置は、前記リンク情報によって示される前記ウェブページを前記表示部に表示させるブラウザを備え、
前記インストール処理部は、ユーザによるインストール指示であって、前記表示部に表示される前記ウェブページに含まれる前記アイテムの操作を含む前記インストール指示に従って、前記設定プログラムを前記端末装置にインストールし、
前記供給部は、前記識別情報を含む前記リンク情報を前記設定プログラムに供給し、
前記設定プログラムは、前記リンク情報から前記識別情報を取得する機能を、前記端末装置に実行させる、
端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の端末装置であって、
前記リンク情報は、Uniform Resource Locator(URL)であり、
前記リンク情報は、前記ウェブページのネットワーク上の位置を示す位置情報と、前記識別情報を含むクエリと、を含む、
端末装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の端末装置であって、さらに、
撮影部を備え、
前記取得部は、コード画像を前記撮影部によって撮影することによって生成される撮影画像を解析することによって、前記識別情報を取得する、
端末装置。
【請求項9】
請求項1または2に記載の端末装置であって、さらに、
前記設定画面は、前記対象製品を無線ネットワークのアクセスポイントに接続するための前記設定操作を示す、
端末装置。
【請求項10】
端末装置のための設定プログラムであって、
端末装置は、表示部と、コンピュータと、を備え、
設定プログラムは、対象製品に関連する識別情報を含むリンク情報によって示されるウェブページであってブラウザによって表示部に表示される前記ウェブページに含まれるアイテムの操作を含むユーザによるインストール指示に従って前記端末装置にインストールされるように、構成されており、
前記設定プログラムは、
前記設定プログラムのインストールの後に前記設定プログラムが起動する場合に、前記リンク情報から前記識別情報を取得する機能と、
前記識別情報に対応付けられる設定画面であって、前記対象製品の操作と前記端末装置の操作との一方または両方を含む前記対象製品の設定のための設定操作を示す前記設定画面を前記表示部に表示させる機能と、
をコンピュータに実現させる、設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、対象製品の設定のためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、スキャナなどの製品を使用するために、種々の設定が行われる。例えば、アクセスポイントとの無線接続を確立するために、SSIDとパスワードとを含む接続情報が設定される。特許文献1は、端末装置のアプリケーションを使用して接続情報をデバイスに送信する技術を提案している。ここで、デバイスの筐体には、デバイスのモデル名を含むQRコード(登録商標)を示すシールが貼り付けられている。端末は、端末のカメラを使用して、デバイスのQRコードを撮影する。端末のOSプログラムは、QRコードをデコードしてモデル名を取得し、モデル名をアプリケーションに供給する。アプリケーションは、モデル名に関連付けられている操作画面を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対象製品の設定のためのアプリケーションのプログラムが端末装置にインストールされていない場合、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、大きかった。
【0005】
本明細書は、対象製品の設定にかかるユーザの負担を軽減する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]端末装置であって、表示部と、対象製品の設定のための設定プログラムが端末装置にインストールされる前に、前記対象製品に関連する識別情報を取得する取得部と、前記設定プログラムを前記端末装置にインストールするインストール処理を実行するインストール処理部と、前記端末装置にインストールされた前記設定プログラムを起動する起動部と、前記識別情報を前記設定プログラムに供給する供給部と、を備え、前記設定プログラムは、前記識別情報に対応付けられる設定画面であって、前記対象製品の操作と前記端末装置の操作との一方または両方を含む前記対象製品の設定のための設定操作を示す前記設定画面を前記表示部に表示させる機能を、前記端末装置に実行させ、前記端末装置は、さらに、前記設定操作による前記対象製品の前記設定のための処理を実行する設定処理部を備える、端末装置。
【0008】
この構成によれば、設定プログラムが端末装置にインストールされる前に、対象製品に関連する識別情報が取得される。そして、識別情報に対応付けられる設定画面を表示部に表示させることによって、ユーザに、対象製品の設定のための設定操作を案内できる。従って、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0009】
[適用例2]端末装置のための設定プログラムであって、端末装置は、表示部と、コンピュータと、を備え、設定プログラムは、対象製品に関連する識別情報を含むリンク情報によって示されるウェブページであってブラウザによって表示部に表示される前記ウェブページに含まれるアイテムの操作を含むユーザによるインストール指示に従って前記端末装置にインストールされるように、構成されており、前記設定プログラムは、前記設定プログラムのインストールの後に前記設定プログラムが起動する場合に、前記リンク情報から前記識別情報を取得する機能と、前記識別情報に対応付けられる設定画面であって、前記対象製品の操作と前記端末装置の操作との一方または両方を含む前記対象製品の設定のための設定操作を示す前記設定画面を前記表示部に表示させる機能と、をコンピュータに実現させる、設定プログラム。
【0010】
この構成によれば、設定プログラムのインストールのために対象製品に関連する識別情報を含むリンク情報が使用される。そして、識別情報に対応付けられる設定画面を表示部に表示させることによって、ユーザに、対象製品の設定のための設定操作を案内できる。従って、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0011】
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、端末装置の制御方法および端末装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、対象製品の設定のための設定プログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施例としてのシステムを示す説明図である。
【
図5】(A)、(B)は、リンク情報の例を示す図である。
【
図6】(A)-(C)は、表示部240に表示される画面の例を示す図である。
【
図7】表示部240に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
A.第1実施例:
A1.システムの構成:
図1は、一実施例としてのシステムを示す説明図である。このシステム1000は、第1複合機100Aと、第2複合機100Bと、端末装置200と、管理サーバ300と、アプリケーションサーバ400と、無線アクセスポイント900(単に、アクセスポイント900とも呼ぶ)と、を含む。管理サーバ300とアプリケーションサーバ400とアクセスポイント900とは、インターネットITに接続されている。アクセスポイント900は、無線のローカルエリアネットワークLNを形成する。アクセスポイント900の図示しない記憶装置には、ローカルエリアネットワークLNに割り当てられる情報SSIDz、PWzのデータが格納されている。SSIDzは、Service Set Identifier(SSID)を示し、PWzは、パスワードを示している。端末装置200は、ローカルエリアネットワークLNに接続されている。
【0014】
第1複合機100Aおよび第2複合機100Bと端末装置200(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、など)とは、ユーザによって管理される。第1複合機100Aおよび第2複合機100Bには、端末装置200が接続され得る。ユーザは、端末装置200を操作することによって、第1複合機100Aおよび第2複合機100Bの種々の設定を行う。例えば、ユーザは、第1複合機100Aおよび第2複合機100Bをアクセスポイント900に接続するための無線設定(例えば、SSIDとパスワードとの設定)を、端末装置200を介して行う。この設定には、第1複合機100Aおよび第2複合機100Bのための設定アプリケーションが使用される。管理サーバ300は、設定アプリケーションのインストールを支援するウェブページを提供する。アプリケーションサーバ400は、設定アプリケーションを提供する。
【0015】
第1複合機100Aおよび第2複合機100Bのハードウェア構成について説明する。本実施例では、第1複合機100Aと第2複合機100Bとの間では、モデルが異なっている。ただし、第1複合機100Aおよび第2複合機100Bは、類似するハードウェア構成を有している。第1複合機100Aおよび第2複合機100Bは、プロセッサ110A、110Bと、記憶装置115A、115Bと、表示部140A、140Bと、操作部150A、150Bと、印刷実行部160A、160Bと、読取実行部170A、170Bと、通信インタフェース180A、180Bとを、それぞれ有している。各複合機100A、100Bにおいて、これらの要素は、図示しないバスを介して互いに接続されている。
【0016】
表示部140A、140Bは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの、画像を表示するように構成された装置である。操作部150A、150Bは、ボタン、レバー、表示部140A、140B上に重ねて配置されたタッチスクリーンなどの、ユーザによる操作を受け取るように構成された装置である。本実施例では、第1複合機100Aの操作部150Aは、タッチスクリーンを含む。第2複合機100Bの操作部150Bは、タッチスクリーンを含まずに複数の物理ボタンを含む。通信インタフェース180A、180Bは、他の装置と通信するように構成されたインタフェースである。本実施例では、IEEE802.11の無線LANのインタフェースを含む。本実施例では、通信インタフェース180A、180Bは、ローカルエリアネットワークLNに接続可能である。また、通信インタフェース180A、180Bは、アクセスポイントとして動作することによって、他の装置(例えば、端末装置200)と通信可能である。
【0017】
印刷実行部160A、160Bは、画像を印刷する装置である。本実施例では、印刷実行部160A、160Bは、いわゆるインクジェットプリンタである(レーザープリンタなど、他の方式で画像を印刷する装置が採用されてもよい)。読取実行部170A、170Bは、文書などの対象物を光学的に読み取って、読み取った対象物を表すスキャンデータを生成する。
【0018】
プロセッサ110A、110Bは、データを処理するように構成された装置である。プロセッサ110A、110Bは、例えば、Central Processing Unit(CPU)、または、System on a chip(SoC)である。記憶装置115A、115Bは、揮発性記憶装置120A、120Bと、不揮発性記憶装置130A、130Bとを、それぞれ含む。揮発性記憶装置120A、120Bは、例えば、DRAMであり、不揮発性記憶装置130A、130Bは、例えば、フラッシュメモリである。
【0019】
不揮発性記憶装置130A、130Bは、プログラムP1A、P1Bのデータを、それぞれ格納している。プログラムP1A、P1Bに従ってプロセッサ110A、110Bによって実行される処理は、印刷実行部160A、160Bと読取実行部170A、170Bとを制御する処理と、通信インタフェース180A、180Bを通じて他の装置と通信する処理と、複合機100A、100Bの設定を行う処理とを、それぞれ含んでいる。後述する設定処理によって、不揮発性記憶装置130A、130Bには、SSIDzとPWzとのデータが格納される。
【0020】
次に、端末装置200のハードウェア構成について説明する。本実施例では、端末装置200は、プロセッサ210と、記憶装置215と、表示部240と、操作部250と、デジタルカメラ255と、通信インタフェース280とを、有している。これらの要素は、図示しないバスを介して互いに接続されている。
【0021】
表示部240は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの、画像を表示するように構成された装置である。操作部250は、ボタン、レバー、表示部240上に重ねて配置されたタッチスクリーンなどの、ユーザによる操作を受け取るように構成された装置である。デジタルカメラ255は、対象物を撮影することによって対象物の画像データを生成するように構成された装置である。通信インタフェース280は、他の装置と通信するように構成されたインタフェースである。本実施例では、IEEE802.11の無線LANのインタフェースを含む。本実施例では、通信インタフェース280は、ローカルエリアネットワークLNと、複合機100A、100Bとに、接続可能である。
【0022】
プロセッサ210は、データを処理するように構成された装置であり、例えば、CPU、または、SoCである。記憶装置215は、揮発性記憶装置220と、不揮発性記憶装置230と、を含む。揮発性記憶装置220は、例えば、DRAMであり、不揮発性記憶装置230は、例えば、フラッシュメモリである。
【0023】
不揮発性記憶装置230は、オペレーティングシステム21と、カメラアプリケーション22と、ブラウザ23と、ストアアプリケーション24と、設定アプリケーション25と、のそれぞれのプログラムのデータを格納している。
【0024】
オペレーティングシステム21(単に、OS21とも呼ぶ)は、Android(登録商標)、iOS(登録商標)など、種々のオペレーティングシステムであってよい。
【0025】
カメラアプリケーション22(単に、カメラアプリ22とも呼ぶ)は、デジタルカメラ255に対象物を撮影させる機能と、撮影画像に含まれるコード画像のデコードの機能と、を有する。
【0026】
ブラウザ23は、ウェブサーバと通信することによって、ウェブサーバによって提供されるウェブページを表示部240に表示させる。
【0027】
ストアアプリケーション24(単に、ストアアプリ24とも呼ぶ)は、端末装置200上のアプリケーションを管理する。ストアアプリ24は、ユーザの指示に従って、アプリケーションサーバ400からアプリケーションのデータをダウンロードし、ダウンロードしたデータを使用してアプリケーションを端末装置200にインストールする。
【0028】
設定アプリケーション25(単に、設定アプリ25とも呼ぶ)は、第1複合機100Aおよび第2複合機100Bの設定を行う。
【0029】
本実施例では、OS21とカメラアプリ22とブラウザ23とストアアプリ24とは、端末装置200の製造時(すなわち、出荷前)に、端末装置200に組み込まれる。設定アプリ25は、ユーザの指示に応じて、インストールされる。
【0030】
以下、端末装置200では、端末装置200をローカルエリアネットワークLNに接続するための無線設定が完了していることとする。不揮発性記憶装置230には、SSIDzとPWzとのデータが格納される。リンク情報SAは、後述する設定処理によって、不揮発性記憶装置230に格納される。
【0031】
次に、サーバ300、400のハードウェア構成について説明する。本実施例では、サーバ300、400は、類似するハードウェア構成を有している。サーバ300、400は、プロセッサ310、410と、記憶装置315、415と、通信インタフェース380、480とを、それぞれ有している。各サーバにおいて、これらの要素は、図示しないバスを介して互いに接続されている。
【0032】
通信インタフェース380、480は、他の装置と通信するように構成されたインタフェースである。各通信インタフェース380、480は、例えば、有線LAN、IEEE802.11の無線LAN、のうちの1種以上のインタフェースを含む。各通信インタフェース380、480は、インターネットITに接続されている。プロセッサ310、410は、データを処理するように構成された装置であり、例えば、CPU、または、SoCである。記憶装置315、415は、揮発性記憶装置320、420と、不揮発性記憶装置330、430とを、それぞれ含む。揮発性記憶装置320、420は、例えば、DRAMであり、不揮発性記憶装置330、430は、例えば、フラッシュメモリである。
【0033】
管理サーバ300の不揮発性記憶装置330は、プログラムP3と、ウェブ情報D3との、それぞれのデータを格納している。ウェブ情報D3は、種々のウェブページを表している。プロセッサ310は、プログラムP3に従って、外部装置からの要求に対応付けられるウェブページのデータを外部装置に送信する。管理サーバ300は、設定アプリ25を開発する開発事業者によって、運用される。
【0034】
アプリケーションサーバ400の不揮発性記憶装置430は、プログラムP4と、データベースDBと、のそれぞれのデータを格納している。データベースDBのデータは、設定アプリ25を含む複数のアプリケーションのそれぞれのデータを含んでいる。プロセッサ410は、プログラムP4に従って、外部装置からの要求に対応付けられるアプリケーションのデータを外部装置に送信する。
【0035】
なお、アプリケーションサーバは、端末装置のオペレーティングシステム毎に、準備される。アプリケーションサーバは、対応するオペレーティングシステムを提供するシステム事業者によって、運用されてよい。アプリケーションサーバは、アプリケーションのデータに加えて、アプリケーションの説明を含むウェブページである製品ページを提供してよい。以下、アプリケーションサーバ400は、端末装置200のオペレーティングシステム21に対応していることとする。
【0036】
A2.設定処理:
図2、
図3は、設定処理の例を示すシーケンス図である。
図3は、
図2の続きを示している。以下、ユーザが、第1複合機100Aの設定を行うこととする。第1複合機100Aの処理は、プログラムP1Aに従って、プロセッサ110Aによって実行される。管理サーバ300の処理は、プログラムP3に従って、プロセッサ310によって実行される。端末装置200の処理は、種々のプログラム21、22、23、24、25に従って、プロセッサ210によって実行される。以下、端末装置200の処理については、プロセッサ210が処理を実行することを、対応するプログラム(例えば、カメラアプリ22)が処理を実行する、とも表現する。
【0037】
S110では、ユーザは、操作部150Aを操作することによって、設定開始の指示を第1複合機100Aに入力する。S120では、第1複合機100Aのプロセッサ110Aは、指示に応じて、参照画面を表示部140Aに表示する。
図4は、参照画面の例を示す図である。本実施例では、参照画面SCaは、コード画像CIとメッセージMSとを表している。コード画像CIは、例えば、QRコードであり、設定用のUniform Resource Locator(URL)を表している。後述するように、このURLは、設定アプリ25のインストールを支援するウェブページを示している。メッセージMSは、設定アプリ25のダウンロードをユーザに促している。以下、コード画像CIによって表されるURLを、リンク情報と呼ぶ。また、リンク情報によって表されるウェブページを、支援ページとも呼ぶ。
【0038】
図5(A)、
図5(B)は、リンク情報の例を示す図である。
図5(A)は、第1複合機100Aによって提供される第1リンク情報の例を示している。第1リンク情報URL1(単に、第1リンクURL1とも呼ぶ)は、スキーム(「http」、「https」など)と、ウェブページのネットワーク上の位置を示す位置情報PLと、クエリPQと、を含んでいる。
【0039】
位置情報PLは、ウェブサーバのネットワーク上の名前(例えば、ホスト名、または、IPアドレス)を含んでいる。位置情報PLは、更に、ウェブページを示すパスを含んでよい。本実施例では、位置情報PLは、管理サーバ300上のウェブページを示している。
【0040】
クエリPQは、キーuiの値を表している。第1リンクURL1では、キーuiは「1」に設定されている。
図5(B)は、第2複合機100Bによって提供される第2リンク情報の例を示している(単に、第2リンクURL2とも呼ぶ)。第1リンクURL1(
図5(A))とは異なり、第2リンクURL2では、キーuiは「1」ではなく「2」に設定されている。このように、キーuiは、複合機100A、100Bのモデルを示している。キーuiは、複合機に関連する識別情報の例である。以下、キーuiを、識別情報uiとも呼ぶ。なお、位置情報PLは、モデルに拘わらずに、同じである。
【0041】
S130(
図2)では、ユーザは、端末装置200の操作部250を操作することによって、カメラアプリ22を起動する。ユーザは、端末装置200のデジタルカメラ255が表示部140A(
図4)を向いた状態で、操作部250を操作することによって撮影指示を入力する。S140では、カメラアプリ22は、表示部140A(
図4)をデジタルカメラ255に撮影させ、撮影画像のデータを取得する。S150では、カメラアプリ22は、撮影画像に含まれるコード画像CIを解析し、リンク情報(ここでは、第1リンクURL1)を取得する。なお、コード画像CIの解析(すなわち、リンク情報の取得)は、カメラアプリ22に代えて、OS21によって行われてよい。
【0042】
S160では、カメラアプリ22は、リンク情報(ここでは、第1リンクURL1)をブラウザ23に供給する。ブラウザ23は、第1リンクURL1に従って、管理サーバ300にアクセスする。ブラウザ23は、管理サーバ300から、第1リンクURL1に対応付けられるウェブページのデータを取得する。なお、ブラウザ23は、ユーザの指示に従って起動してよい。例えば、カメラアプリ22は、第1リンクURL1を表示部240に表示する。ユーザは、操作部250を介して第1リンクURL1を操作する。これにより、ブラウザ23が起動し、第1リンクURL1がブラウザ23に供給されてよい。これに代えて、ブラウザ23は、カメラアプリ22とオペレーティングシステム21とによって、自動的に起動されてよい。
【0043】
S170では、ブラウザ23は、管理サーバ300から取得したデータを使用して、表示部240にウェブページを表示する。
図6(A)-
図6(C)は、表示部240に表示される画面の例を示す図である。
図6(A)は、S170で表示される画面の例を表している。この画面SC1は、ウェブページWP(すなわち、支援ページ)を表している。ウェブページWPは、設定アプリ25の説明文D1と、2個のバッジB1a、B1bと、を含んでいる。バッジB1a、B1bは、いずれも、設定アプリ25のダウンロードとインストールとを行うためのボタンを表している(このようなバッジは、ダウンロードバッジとも呼ばれる)。端末装置200のオペレーティングシステム21は、種々のオペレーティングシステムであり得る。バッジB1a、B1bは、互いに異なるオペレーティングシステムに、対応付けられている。
【0044】
バッジB1a、B1bのそれぞれには、端末装置にストアアプリを起動させ、そして、ストアアプリに設定アプリの画面を表示させるためのリンクが、対応付けられている。このようなバッジを形成する方法は、種々の方法であってよい。例えば、バッジを表すHyperText Markup Language(HTML)のコードをウェブページのソースコードに埋め込むことによって、バッジが形成されてよい。バッジに対応付けられるリンクは、例えば、設定アプリ25の製品ページのURLを含んでよい。バッジのコードの取得方法は、種々の方法であってよい。例えば、オペレーティングシステムを提供するシステム事業者は、バッジのコードを生成するためのウェブサービスを提供してよい。設定アプリ25の開発事業者は、このウェブサービスを使用して、バッジのコードを取得してよい。これに代えて、設定アプリ25の開発事業者は、対応するオペレーティングシステムによって処理可能な指示情報(例えば、URLスキーム)を含むリンクを、バッジに対応付けてよい。いずれの場合も、バッジには、設定アプリ25の識別子を含む情報(例えば、リンク)が、対応付けられてよい。
【0045】
なお、本実施例では、管理サーバ300によって提供されるウェブページWPの内容は、リンク情報URL1、URL2(
図5(A)、
図5(B))の識別情報uiに拘わらず、同じである。
【0046】
S180(
図2)では、ユーザは、バッジB1a、バッジB1b(
図6(A))のうち、端末装置200のOS21に対応付けられるバッジを、操作部250を介して操作する。
【0047】
S185では、S180での操作に応じて、現在に表示部240に表示されているウェブページWPのURLであるリンク情報(ここでは、第1リンクURL1)を表すデータが、記憶装置に格納される。後述するように、格納されたリンク情報は、後で、設定アプリ25によって取得される。このように、S185の処理によって、リンク情報は、設定アプリ25に供給される。すなわち、リンク情報は、ブラウザ23と設定アプリ25との間で共有される。
【0048】
リンク情報を設定アプリ25に供給するためのアーキテクチャ(ひいては、リンク情報をブラウザ23と設定アプリ25との間で共有するためのアーキテクチャ)は、種々のアーキテクチャであってよい。例えば、ブラウザ23は、リンク情報を、クッキーとして、記憶装置215(例えば、不揮発性記憶装置230)に格納してよい。
図1のリンク情報SAは、S185で格納されるリンク情報(ここでは、第1リンクURL1)を表している。リンク情報によって表される支援ページWP(
図6(A))は、リンク情報をクッキーとして保存するためのコードを含んでよい。設定アプリ25は、起動時にクッキーを参照することによって、リンク情報を取得してよい。これに代えて、オペレーティングシステム21、または、ストアアプリ24は、リンク情報を、記憶装置215(例えば、不揮発性記憶装置230)に格納してよい。ここで、リンク情報は、リファラと呼ばれるHTTPのヘッダと同様に、リソースの要求元である支援ページWPのアドレスを表すリファラとして、格納されてよい。リンク情報によって表される支援ページWPは、リンク情報をリファラとして保存するためのコードを含んでよい。設定アプリ25は、起動時にリファラを参照することによって、リンク情報を取得してよい。
【0049】
なお、リンク情報を設定アプリ25に供給するためのアーキテクチャ(以下、供給アーキテクチャと呼ぶ)としては、OS21に適するアーキテクチャが採用される。OS21が「Android」である場合、例えば、Google社の「Play Install Referrer Library」が使用されてよい。OS21が「iOS」である場合、例えば、オペレーティングシステムの事業者とは異なるサードパーティによるライブラリが使用されてよい。このようなライブラリとしては、例えば、Google社の「Firebase Dynamic Links」、AppsFlyer社の「Unified deep linking」などを採用可能である。このようなライブラリは、「iOS」に限らず、「Android」など、種々のオペレーティングシステムに対応し得る。
【0050】
いずれの場合も、リンク情報は、端末装置200の記憶装置215に代えて、端末装置200と通信可能な外部装置(例えば、図示しないサーバ)の記憶装置に、格納されてよい。
【0051】
S190では、S180での操作に応じて、OS21によって、ストアアプリ24が起動される。
【0052】
S200では、ストアアプリ24は、設定アプリ25がインストール済であるか否かを判断する。設定アプリ25がインストールされていない場合(S200:No)、S210で、ストアアプリ24は、設定アプリ25の画面を表示部240に表示する。
【0053】
図6(B)は、S210で表示される画面の例を示している。画面SC2は、設定アプリ25の説明文D2と、インストールボタンB2と、を含んでいる。なお、ストアアプリ24は、アプリケーションサーバ400と通信することによって、画面SC2を生成してよい。
【0054】
S220(
図2)では、ユーザは、インストールボタンB2を、操作部250を介して操作する。S230では、S220の操作に応じて、アプリケーションサーバ400から設定アプリ25のデータがダウンロードされる。S240では、設定アプリ25のインストール処理が、行われる。ダウンロード処理(S230)とインストール処理(S240)とは、OS21に適する種々の処理であってよい。例えば、ストアアプリ24は、S230で、アプリケーションサーバ400から設定アプリ25のデータをダウンロードする。S240では、ストアアプリ24は、ダウンロードしたデータを使用して設定アプリ25を端末装置200にインストールする。OS21は、インストールされた設定アプリ25のアイコン画像を、ホーム画面に追加する。S240の後、ストアアプリ24は、S250(
図3)へ移行する。
【0055】
S200(
図2)の判断結果がYesである場合、ストアアプリ24は、S210-S240をスキップして、S250(
図3)へ移行する。
【0056】
S250では、ストアアプリ24は、設定アプリ25の画面を表示部240に表示する。
図6(C)は、S250で表示される画面の例を示している。
図6(B)の画面SC2との差違は、インストールボタンB2が、起動ボタンB3に置換されている点である。
【0057】
S260(
図3)では、ユーザは、起動ボタンB3を、操作部250を介して操作する。S270では、S260の操作に応じて、設定アプリ25が起動する。設定アプリ25の起動は、ストアアプリ24、または、OS21によって、行われてよい。
【0058】
S280では、設定アプリ25は、リンク情報(ここでは、第1リンクURL1)を取得する。リンク情報は、S185(
図2)で説明した供給アーキテクチャによって、設定アプリ25に供給される。例えば、設定アプリ25は、クッキーを参照することによって、リンク情報を取得してよい。クッキーの参照のために、設定アプリ25は、設定アプリ25に組み込まれる内部ブラウザを使用してよい。また、設定アプリ25は、リファラを参照することによって、リンク情報を取得してよい。設定アプリ25は、供給アーキテクチャのためのライブラリを使用してよい。このようなライブラリは、設定アプリ25とともに、または、予めに、端末装置200にインストールされてよい。
【0059】
S290では、設定アプリ25は、S280で取得したリンク情報から、識別情報uiを取得する(
図5(A)、
図5(B))。ここでは、識別情報uiは「1」に設定されている。
【0060】
S300では、設定アプリ25は、識別情報uiが供給されるか否かを判断する。ユーザは、種々の方法で、設定アプリ25をインストールし得る。例えば、ユーザは、バッジB1a、B1b(
図6(A))を操作せずに、ストアアプリ24を起動して、設定アプリ25を端末装置200にインストールし得る。この場合、S280で取得されるリンクは、識別情報uiを含むクエリPQを含まない。従って、S280で取得されるリンクからは、識別情報uiは取得されない。すなわち、識別情報uiは供給されない。
【0061】
識別情報uiが供給される場合(S300:Yes)、S320で、設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる第1設定画面を表示部240に表示する。
【0062】
図7は、表示部240に表示される画面の例を示す図である。
図7には、S320で表示される第1設定画面の例が、表されている。設定アプリ25は、2種類の第1設定画面SC10A、SC10Bのうち、識別情報uiに対応付けられる画面を表示部240に表示する。第1種設定画面SC10Aは、「ui=1」に対応付けられ、第2種設定画面SC10Bは、「ui=2」に対応付けられている。図示するように、設定画面SC10Aは、説明文MSAと、説明
図GIAと、次ボタンB1Aと、を含む。設定画面SC10Bは、説明文MSBと、説明
図GIBと、次ボタンB1Bと、を含む。説明文MSA、MSBと説明
図GIA、GIBとは、複合機の操作方法を表している。
【0063】
本実施例では、「ui=1」のモデルの操作部150Aは、表示部140A上に配置されたタッチスクリーンを含む。第1種設定画面SC10Aの説明文MSAと説明
図GIAは、表示部140Aに表示される特定のボタンの操作(すなわち、タッチスクリーンの操作)を、表している。
【0064】
「ui=2」のモデルの操作部150Bは、タッチスクリーンを含まずに、複数の物理ボタンを含む。第2種設定画面SC10Bの説明文MSBと説明
図GIBとは、特定の物理ボタンの操作を表している。
【0065】
このように、設定のための複合機の操作方法は、モデルに応じて異なっている。本実施例では、設定アプリ25は、モデルに適する操作方法を表す第1設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)を、表示部240に表示する。ここでは、「ui=1」に対応付けられる第1種設定画面SC10Aが、表示される。
【0066】
S330(
図3)では、ユーザは、表示された設定画面を参照して、複合機を操作する。ここでは、ユーザは、第1複合機100Aのタッチスクリーンを操作する。
【0067】
S340では、第1複合機100Aのプロセッサ110Aは、S330の操作に応じて、SoftAPの処理を実行する。SoftAPは、「software enabled access point」の略である。SoftAPは、ルータとは異なる装置を、無線ネットワークのアクセスポイントとしてソフトウェアによって動作させる技術である。プロセッサ110Aは、通信インタフェース180Aを制御することによって、無線のローカルエリアネットワークを形成する。第1複合機100AのSoftAPのSSIDは様々に設定され得る。例えば、プロセッサ110Aは、予め決められたSSIDを設定してよい。パスワードは、予め決められた値が設定されても良く、省略されてもよい。
【0068】
S350では、端末装置200の設定アプリ25は、SoftAPによって形成されるローカルエリアネットワークへの接続を、OS21に指示する。OS21は、指示に従って、SoftAPのローカルエリアネットワークに接続する。ここで、設定アプリ25は、S320の第1設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A(
図7))の次ボタンB1Aの操作に応じて、接続を行う。これに代えて、設定アプリ25は、自動的に、接続を行ってよい。
【0069】
S360では、設定アプリ25は、第2設定画面を、表示部240に表示する。
図7には、S360で表示される第2設定画面の例が、表されている。第2設定画面SC20は、SSIDと、パスワードの入力欄FPと、完了ボタンB20と、を表している。SSIDは、アクセスポイント900(
図1)によって形成されるローカルエリアネットワークLNに接続するためのSSIDである(ここでは、SSIDz)。設定アプリ25は、このSSIDzを、不揮発性記憶装置230から自動的に取得してよい。これに代えて、設定アプリ25は、端末装置200上で設定済のSSIDのリストを表示部240に表示し、ユーザによって選択されたSSIDを採用してよい。
【0070】
S370では、ユーザは、端末装置200の操作部250を操作することによって、入力欄FPにパスワードを入力する(ここでは、PWz)。そして、ユーザは、操作部250を通じて、完了ボタンB20を操作する。
【0071】
S380では、設定アプリ25は、S370で入力されたユーザの指示(ここでは、PWz)を取得する。S390では、設定アプリ25は、第1複合機100Aと通信することによって、第1複合機100Aの設定のための処理である装置設定処理を実行する。本実施例では、設定アプリ25は、SSIDzとPWzとを含む接続情報を表すデータの送信を、OS21に指示する。OS21は、指示に従って、接続情報を表すデータを、第1複合機100Aへ送信する。
【0072】
S400では、第1複合機100Aのプロセッサ110Aは、端末装置200から受信した情報SSIDz、PWzのデータを、不揮発性記憶装置130Aに格納する。S510では、プロセッサ110Aは、SoftAPを終了し、情報SSIDz、PWzを使用して、ローカルエリアネットワークLNに接続する。
【0073】
S520では、端末装置200の設定アプリ25は、第1複合機100Aとの接続の終了と、ローカルエリアネットワークLNとの接続とを、OS21に指示する。OS21は、指示に従って、第1複合機100Aとの接続からアクセスポイント900との接続へ切り替える。そして、設定処理が、終了する。以後、端末装置200は、ローカルエリアネットワークLNを通じて(すなわち、アクセスポイント900を介して)、第1複合機100Aと通信可能である。ユーザは、端末装置200を操作することによって、画像の印刷、文書のスキャンなど、種々の処理を、第1複合機100Aに実行させる。なお、S520は、S510よりも先に実行されてよい。
【0074】
S300(
図3)で、識別情報uiが供給されない場合(S300:No)、S310で、端末装置200の設定アプリ25は、選択画面を表示部240に表示する。
図7には、S310で表示される選択画面の例が、表されている。選択画面SCsは、モデル名リストL10と、次ボタンB10と、を含んでいる。各モデル名には、識別情報uiが対応付けられている。本実施例では、識別情報uiは、「1」または「2」に設定される。
【0075】
S315(
図3)では、ユーザは、操作部250を通じてモデル名リストL10を操作することによって、処理対象の複合機である対象複合機(ここでは、第1複合機100A)に対応付けられるモデル名を選択する。そして、ユーザは、操作部250を通じて次ボタンB10を操作することによって、選択指示を入力する。端末装置200の設定アプリ25は、選択指示に従って識別情報uiを決定し、S320へ移行する。S320とそれに続く処理では、S315で決定された識別情報uiが使用される。
【0076】
以上、第1複合機100Aの設定処理について説明した。第2複合機100Bの設定処理も、
図2、
図3と同様に、行われる。第1複合機100Aのための処理との差違は、以下の通りである。S150(
図2)では、第2リンク情報URL2(
図5(B))が取得される。第2リンクURL2は「ui=2」を示している。S185では、第2リンク情報URL2を表すデータが、記憶装置に格納される。S280(
図3)では、設定アプリ25は、第2リンク情報URL2を取得する。S290では、設定アプリ25は、第2リンク情報URL2から識別情報uiを取得する(ui=2)。S320では、設定アプリ25は、識別情報ui(ui=2)に対応付けられる第2種設定画面SC10B(
図7)を、表示部240に表示する。S330では、ユーザは、第2種設定画面SC10Bを参照して、第2複合機100Bの物理ボタンを操作する。
【0077】
他の処理は、第1複合機100Aのための設定処理のうちの対応する処理と同じである。例えば、S170で表示部240に表示されるウェブページは、第1複合機100Aの設定処理で表示されるウェブページWP(
図6(A))と同じである。
【0078】
以上のように、本実施例では、端末装置200(
図1)は、表示部240を備えている。端末装置200のプロセッサ210は、対象複合機(ここでは、第1複合機100A、または、第2複合機100B)の設定のための以下の処理を実行する(なお、対象複合機は、処理対象の製品である対象製品の例である)。S150(
図2)では、プロセッサ210は、対象製品の設定のための設定アプリ25が端末装置200にインストールされる前に、対象製品に関連する識別情報uiを取得する。S240では、プロセッサ210は、設定アプリ25を端末装置200にインストールする。S270(
図3)では、プロセッサ210は、端末装置200にインストールされた設定アプリ25を起動する。S280では、設定アプリ25は、S185(
図2)で説明した供給アーキテクチャに従って、リンク情報を取得する。リンク情報は、対象製品の識別情報uiを含んでいる。このように、プロセッサ210は、S185、S280の処理によって、識別情報uiを設定アプリ25に供給する。
【0079】
S320では、設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示させる機能を、端末装置200に実行させる。
図7に示すように、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)は、対象製品(ここでは、第1複合機100A、または、第2複合機100B)の設定のための操作を示している。本実施例では、設定画面によって示される操作(設定操作とも呼ぶ)は、対象製品の操作を含んでいる。S330では、ユーザは、S320の設定画面によって示される設定操作を行う。S350、S360、S380、S390では、端末装置200のプロセッサ210は、この設定操作による対象製品の設定のための処理を実行する。
【0080】
この構成によれば、設定アプリ25のインストール前に対象製品の識別情報uiが取得され、そして、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)が表示部240に表示されるので、ユーザに、対象製品の設定のための設定操作を案内できる。従って、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0081】
また、本実施例では、S200(
図2)では、プロセッサ210は、設定アプリ25が端末装置200にインストールされているかを判断する。S240では、プロセッサ210は、設定アプリ25が端末装置200にインストールされていない場合に(S200:No)、設定アプリ25のインストール処理を実行する。従って、設定アプリ25が端末装置200にインストールされていない場合であっても、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0082】
また、本実施例では、
図7に示すように、設定アプリ25は、以下の機能を端末装置200に実行させるように構成されている。
(1)S310:製品の種類(ここでは、モデル名)を選択するための選択画面SCs(
図7)を表示部240に表示させる機能
(2)S320:選択画面SCsの表示の後に、選択された種類に対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)を表示部240に表示させる機能(本実施例では、設定画面は種類に対応付けられる識別情報uiに対応付けられる)
そして、
図3に示すように、設定アプリ25は、S300の判断結果がYesである場合には、S310を実行せずに、S320を実行する。すなわち、識別情報uiが設定アプリ25に供給される場合には(S300:Yes)、選択画面SCsを表示部240に表示させずに、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)を表示部240に表示させる機能を、端末装置200に実行させる。このように、ユーザによる製品の種類の選択が省略されるので、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0083】
また、本実施例では、設定アプリ25は、識別情報uiが設定アプリ25に供給されない場合には(S300:No)、選択画面SCsを表示部240に表示させる機能を、端末装置200に実行させる(S310)。従って、識別情報uiが設定アプリ25に供給されない場合であっても、端末装置200は、対象製品の設定を進行できる。
【0084】
また、本実施例では、
図7のS320に示すように、設定アプリ25は、識別情報uiが第1種製品を示す場合には(ui=1)、第1種設定画面SC10Aを表示部240に表示させる機能と、識別情報uiが第2種製品を示す場合には(ui=2)、第2種設定画面SC10Bを表示部240に表示させる機能とを、端末装置200に実行させる。このように、設定アプリ25は、識別情報uiに適する設定画面を表示部240に表示するので、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。例えば、適切な操作方法は、識別情報ui(例えば、製品の種類)に応じて異なり得る。このような場合に、設定アプリ25は、対象製品の適切な操作を示す設定画面を、表示部240に表示させることができる。ユーザは、表示される設定画面を参照することによって、適切な操作を容易に行うことができる。
【0085】
また、本実施例では、S150(
図2)では、端末装置200のプロセッサ210は、ウェブページWPを示すリンク情報(例えば、第1リンクURL1)を取得する。
図5(A)、
図5(B)に示すように、リンク情報URL1、URL2は、識別情報uiを含んでいる。
図6(A)に示すように、ウェブページWPは、設定アプリ25のインストールを示すアイテムの例であるバッジB1a、B1bを含んでいる。端末装置200(
図1)は、リンク情報によって示されるウェブページWPを表示部240に表示させるブラウザ23を備えている。
【0086】
S180で、ユーザは、表示部240に表示されるウェブページWPに含まれるアイテム(ここでは、バッジB1a、または、バッジB1b)を操作する。この操作に応じて、S190で、ストアアプリ24が、起動する。ストアアプリ24は、S220のユーザの指示に応じて、S240で、設定アプリ25をインストールする。このように、プロセッサ210は、S180でのアイテムの操作を含むユーザによるインストール指示(S180、S220を含む)に従って、設定アプリ25を端末装置200にインストールする。
【0087】
S185(
図2)、S280(
図3)では、プロセッサ210は、上記の供給アーキテクチャに従って、識別情報uiを含むリンク情報(例えば、第1リンクURL1)を設定アプリ25に供給する。S290で説明したように、設定アプリ25は、リンク情報から識別情報uiを取得する機能を、端末装置200に実行させる。
【0088】
この構成によれば、設定アプリ25のインストールのためのウェブページWPの表示と、設定アプリ25への識別情報uiの供給とが、識別情報uiを含むリンク情報を使用して行われるので、プロセッサ210は、設定アプリ25のインストールと、識別情報uiに対応付けられる設定画面の表示と、を含む適切な処理を、リンク情報を使用することによって実行できる。
【0089】
ここで、
図5(A)、
図5(B)に示すように、リンク情報URL1、URL2は、URLであり、ウェブページのネットワーク上の位置を示す位置情報PLと、識別情報uiを含むクエリPQと、を含んでいる。このようなリンク情報URL1、URL2は、ウェブページWPの表示と識別情報uiの供給とを、容易に実現できる。
【0090】
また、本実施例では、端末装置200(
図1)は、撮影部の例であるデジタルカメラ255を備えている。S150(
図2)では、プロセッサ210は、コード画像CI(
図4)をデジタルカメラ255によって撮影することによって生成される撮影画像を解析することによって、リンク情報(識別情報uiを含む)を取得する。ユーザによる識別情報uiの入力は省略されるので、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0091】
また、本実施例では、
図3、
図7で説明したように、設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)は、対象製品を無線ネットワークのアクセスポイント900に接続するための操作を示している。従って、対象製品の無線設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0092】
0
また、本実施例では、設定アプリ25(
図1)は、端末装置200のためのプログラムである(すなわち、設定アプリ25は、端末装置200上で動作する)。端末装置200は、表示部240と、コンピュータの例であるプロセッサ210と、を備えている。S170(
図2)では、対象製品の識別情報uiを含むリンク情報(
図5(A)、
図5(B))によって示されるウェブページWP(
図6(A))が、ブラウザ23によって表示部240に表示される。S180では、ユーザは、このウェブページWPに含まれるアイテム(例えば、バッジB1a、B1b)を操作する。この操作に応じて、S190で、ストアアプリ24が、起動する。ストアアプリ24は、S220のユーザの指示に応じて、S240で、設定アプリ25をインストールする。このように、設定アプリ25は、S180でのアイテムの操作を含むユーザによるインストール指示(S180、S220を含む)に従って、端末装置200にインストールされるように、構成されている。
【0093】
0
設定アプリ25は、以下の機能を、プロセッサ210に実現させる。S290(
図3)では、設定アプリ25は、設定アプリ25のインストールの後に設定アプリ25が起動する場合に、リンク情報(
図5(A)、
図5(B))から識別情報uiを取得する機能を、プロセッサ210に実現させる。S320では、設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示させる機能を、プロセッサ210に実現させる。
図7に示すように、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC10A、または、第2種設定画面SC10B)は、対象製品(ここでは、第1複合機100A、または、第2複合機100B)の設定のための操作を示している。
【0094】
この構成によれば、設定アプリ25のインストールのために対象製品に関連する識別情報uiを含むリンク情報が使用される。そして、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示させることによって、ユーザに、対象製品の設定のための設定操作を案内できる。従って、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0095】
B.第2実施例:
図8は、設定処理の別の実施例を示す図である。第1実施例との差違は、
図3のS400とS510との間に、S410からS440が挿入される点である。設定処理の他の部分の処理は、第1実施例の設定処理の対応する部分の処理と、同様である。
図8には、S410からS440に加えて、
図7に示すS310、S320、S360の画面SCs、SC10A、SC10B、SC20の遷移の概略が、示されている。
【0096】
S400の後、S410(
図3)で、端末装置200の設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる第3設定画面を、表示部240に表示する。図中のS410を示すボックス内には、設定画面の例が示されている。設定アプリ25は、2種類の第3設定画面SC30A、SC30Bのうち、識別情報uiに対応付けられる画面を表示部240に表示する。第1種設定画面SC30Aは、「ui=1」に対応付けられ、第2種設定画面SC30Bは、「ui=2」に対応付けられている。図示するように、設定画面SC30A、SC30Bは、複合機100A、100Bの標準の動作設定の選択領域SFA、SFBと、完了ボタンB3A、B3Bとを、それぞれ表している。標準の動作設定は、ユーザによる設定指示が省略される場合に使用される設定を示している。
【0097】
本実施例では、「ui=1」のモデルのための選択領域SFAは、「印刷品質」の選択肢と「スキャン解像度」の選択肢とを表している。ユーザは、端末装置200の操作部250を操作することによって、設定項目毎に1つの選択肢を選択できる。
【0098】
「ui=2」のモデルのための選択領域SFBは、「印刷方法」の選択肢と「スキャン方法」の選択肢とを表している。ユーザは、端末装置200の操作部250を操作することによって、設定項目毎に1つの選択肢を選択できる。
【0099】
このように、標準の動作設定の設定項目は、モデルに応じて異なっている。本実施例では、設定アプリ25は、モデルに適する設定を行うための第3設定画面(ここでは、第1種設定画面SC30A、または、第2種設定画面SC30B)を、表示部240に表示する。
【0100】
S420では、ユーザは、端末装置200の操作部250を操作することによって、設定項目毎に1つの選択肢を選択する。そして、ユーザは、操作部250を通じて、完了ボタン(完了ボタンB3A、または、完了ボタンB3B)を操作する。これにより、設定アプリ25は、入力された指示を取得する。
【0101】
S430では、設定アプリ25は、対象複合機と通信することによって、対象複合機の設定のための処理である装置設定処理を実行する。本実施例では、設定アプリ25は、ユーザによって選択される選択肢を表すデータを、対象複合機に送信する。S440では、対象複合機のプロセッサ(プロセッサ110A、または、プロセッサ110B)は、端末装置200から受信した情報のデータを、不揮発性記憶装置(不揮発性記憶装置130A、または、不揮発性記憶装置130B)に格納する。その後、S510-S520が実行される。以上により、設定処理は終了する。
【0102】
以上のように、本実施例では、S410では、設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示させる機能を、端末装置200に実行させる。
図8に示すように、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC30A、または、第2種設定画面SC30B)は、選択領域(ここでは、選択領域SFA、または、選択領域SFB)を表している。選択領域は、端末装置200の操作のための領域である。すなわち、選択領域は、対象製品の設定のための操作を示している。このように、S410で表示される設定画面によって示される設定操作は、対象製品の設定のための操作であって、端末装置200の操作を含んでいる。S420では、ユーザは、S410の設定画面によって示される設定操作を行う。S430では、端末装置200のプロセッサ210は、この設定操作による対象製品の設定のための処理を実行する。
【0103】
この構成によれば、設定アプリ25のインストール前に対象製品の識別情報uiが取得され、そして、識別情報uiに対応付けられる設定画面(ここでは、第1種設定画面SC30A、または、第2種設定画面SC30B)が表示部240に表示される。これにより、ユーザに、対象製品の設定のための設定操作を案内できる。従って、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。
【0104】
また、本実施例では、
図8(S410)に示すように、設定アプリ25は、識別情報uiが第1種製品を示す場合には(ui=1)、第1種設定画面SC30Aを表示部240に表示させる機能と、識別情報uiが第2種製品を示す場合には(ui=2)、第2種設定画面SC30Bを表示部240に表示させる機能とを、端末装置200に実行させる。このように、設定アプリ25は、識別情報uiに適する設定画面を表示部240に表示するので、対象製品の設定にかかるユーザの負担は、軽減される。例えば、設定可能な項目は、識別情報ui(例えば、製品の種類)に応じて異なり得る。このような場合に、設定アプリ25は、端末装置200の適切な操作を示す設定画面を、表示部240に表示させることができる。ユーザは、表示される設定画面を参照することによって、適切な操作を容易に行うことができる。
【0105】
なお、本実施例の設定処理は、第1実施例の設定処理を含んでいる。従って、本実施例は、第1実施例の利点と同じ種々の利点を有する。
【0106】
C.変形例:
(1)対象製品の識別情報uiを表すコード画像CI(
図4)は、QRコードに代えて、1次元のバーコードなど、種々のコード画像であってよい。また、識別情報uiの取得方法は、種々の方法であってよい。例えば、対象製品には、コード画像を表すステッカーが貼付されてよい。S140(
図2)では、デジタルカメラ255は、このステッカーを撮影してよい。この場合、対象製品からは、表示部(例えば、表示部140A、140B)は、省略されてよい。また、対象製品と端末装置200とは、近距離通信を行う無線インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)インタフェース、Near Field Communication(NFC)インタフェース、など)を備えてよい。そして、端末装置200は、近距離通信を介して、対象製品から識別情報uiを取得してよい。また、管理サーバ300は、対象製品毎のURL(例えば、リンク情報URL1、URL2(
図5(A)、
図5(B)))を表すウェブページを提供してよい。ユーザは、端末装置200のブラウザ23を使用してこのウェブページを閲覧し、対象製品に対応付けられるURLを操作してよい。これにより、処理は、
図2のS160へ移行する。この場合、端末装置200からは、デジタルカメラ255は省略されてよい。
【0107】
(2)識別情報uiを含むURLの構成は、位置情報PLと、識別情報uiを表すクエリPQと、を含む構成(
図5(A)、
図5(B)))に代えて、識別情報uiを含む種々の構成であってよい。例えば、位置情報PLが識別情報uiを含んでよい。この場合、クエリPQは、省略されてよい。
【0108】
(3)
図6(A)のウェブページWPは、設定アプリ25のインストールを示すアイテムとして、バッジB1a、B1bを含んでいる。このようなアイテムの構成は、バッジB1a、B1bに限らず、ハイパーリンクが埋め込まれるテキストなど、種々の構成であってよい。
【0109】
(4)識別情報uiを設定アプリ25に供給するための供給アーキテクチャは、識別情報uiを含むリンク情報を設定アプリ25に供給するアーキテクチャに限らず、種々のアーキテクチャであってよい。例えば、設定アプリ25は、起動時に(例えば、S280(
図3))、予め決められた設定ファイルを読み込むように、構成されてよい。ブラウザ23は、S185(
図2)で、識別情報uiを設定ファイルに書き込んでよい。ウェブページWP(
図6(A))は、バッジB1a、B1bが操作される場合に識別情報uiを設定ファイルに書き込むためのコードを含んでよい。また、S185で、ブラウザ23は、識別情報uiを図示しない外部サーバに送信してよい。S280では、設定アプリ25は、外部サーバから識別情報uiを取得してよい。なお、供給アーキテクチャは、ソフトウェアアーキテクチャと、ハードウェアアーキテクチャとの、一方、または、両方によって、構成されてよい。
【0110】
(5)対象製品の設定は、無線設定(S360-S400(
図3))と、標準の動作設定(S410-S440(
図8))と、に限らず、対象製品の動作に関連する任意の設定であってよい。例えば、
図8の実施例において、S360、S370、S380、S390、S400は、省略されてよい。また、対象製品は、電子メールの送信、または、受信を行ってよい。対象製品の設定は、メールアドレスの設定を含んでよい。このように、対象製品の設定は、対象製品によって使用される種々の情報の設定を含んでよい。
【0111】
(5)対象製品の設定は、対象製品の操作と、端末装置200の操作と、の一方、または、両方によって、行われてよい。対象製品の操作は、種々の操作を含んでよい(例えば、対象製品の特定の物理ボタンを押した状態での電源の投入、対象製品の操作部の操作による情報の入力、など)。また、端末装置200の操作は、操作部250(例えば、タッチスクリーン)の操作による情報の入力に限らず、種々の操作を含んでよい(例えば、端末装置200の特定の物理ボタンの長押し)。いずれの場合も、対象製品の設定は、N個(Nは1以上の整数)の操作を通じて行われてよい(N個の対象操作とも呼ぶ)。設定画面によって示される設定操作は、N個の対象操作のうちの一部または全部である1以上の対象操作を含んでよい。このように、設定アプリ25は、対象製品の設定のために行われるN個の対象操作のうちの一部または全部である1以上の操作を示す設定画面を表示部240に表示してよい。設定操作による対象製品の設定(すなわち、設定操作によって行われる設定)は、設定操作を含む1以上の操作(すなわち、設定操作を含むN個の対象操作)を通じて行われる設定であってよい。設定アプリ25は、対象製品の設定のために、L個(Lは1以上の整数)の設定画面を、表示部240に表示してよい。L個の設定画面は、識別情報uiに対応付けられる1以上の設定画面を含んでよい。識別情報uiに対応付けられる設定画面は、識別情報uiに対応付けられる対象操作を示してよい。Lが2以上である場合、L個の設定画面は、互いに異なる設定操作を示してよい。設定アプリ25は、L個の設定画面を、1つずつ設定操作の順番に、表示部240に表示してよい。いずれの場合も、設定画面は、対象製品の操作と、端末装置200の操作と、の一方、または、両方を示してよい。例えば、S320(
図3)で表示される設定画面は、第1種設定画面SC10A(
図7)の内容と、第1種設定画面SC30A(
図8)の内容と、の両方を含んでよい。
【0112】
(6)対象製品の設定のための対象製品の操作は、識別情報uiに応じて異なってよい。この場合、「ui=2」に対応付けられる第2種設定画面によって示される対象製品の操作は、「ui=1」に対応付けられる第1種設定画面によって示される対象製品の操作と、異なってよい。また、対象製品の設定のための端末装置200の操作は、識別情報uiに応じて異なってよい。この場合、第2種設定画面によって示される端末装置200の操作は、第1種設定画面によって示される端末装置200の操作と、異なってよい。例えば、対象製品の設定可能な項目は、識別情報uiに応じて異なってよい。この場合、第2種設定画面によって示される選択項目は、第1種設定画面によって示される選択項目と、異なってよい。また、同じ設定項目に対する使用可能な選択肢が、識別情報uiに応じて異なってよい。この場合、第2種設定画面によって示される選択可能な選択肢は、第1種設定画面によって示される選択可能な選択肢と、異なってよい。
【0113】
いずれの場合も、設定アプリ25は、設定アプリ25の起動後に、ユーザの指示無しで、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示してよい。これに代えて、設定アプリ25は、ユーザの指示に応じて、識別情報uiに対応付けられる設定画面を表示部240に表示してよい。
【0114】
(7)設定アプリ25は、設定画面によって示される設定操作によって行われる設定のための種々の処理を実行してよい。設定操作によって行われる設定のための処理は、例えば、対象製品の設定のために対象製品によって使用される情報を、対象製品に送信する処理を含んでよい。送信される情報は、無線設定の情報、標準の動作設定に限らず、対象製品の動作に関連する種々の情報であってよい。なお、設定操作によって行われる設定のための処理は、設定アプリ25に代えて、OS21によって実行されてよい。
【0115】
(7)設定処理は、
図2、
図3、
図7、
図8の実施例に限らず、他の種々の処理であってよい。例えば、
図2のS200は、省略されてよい。すなわち、設定アプリ25がインストール済であるか否かに拘わらずに、設定アプリ25のインストールが行われてよい。また、設定アプリ25は、ユーザの指示(
図3:S260)無しで、自動的に起動してよい。また、
図3のS310、S315は省略されてよい。S300の判断結果がNoである場合、設定アプリ25は、設定処理のやり直しを促す情報を、表示部240に表示してよい。
【0116】
(8)識別情報uiは、対象製品に関連する種々の情報であってよい。例えば、複数の製品は、複数のシリーズに分類され得る。この場合、識別情報uiは、対象製品に対応付けられるシリーズを識別する情報であってよい。また、複数の製品は、「端末装置を使用する無線設定機能」を有する製品と、そのような機能を有していない製品と、の2つの機能区分に分類され得る。この場合、識別情報uiは、対象製品に対応付けられる機能区分を識別する情報であってよい。
【0117】
また、識別情報uiは、対象製品で発生したエラーの種類を識別する情報であってよい。エラーとしては、誤った無線設定、印刷実行部における紙詰まりなど、種々のエラーを採用可能である。識別情報uiに対応付けられる設定画面は、識別情報uiに対応付けられるエラーを解消するための操作を示してよい。ユーザは、表示された設定画面を参照することによって、エラーを解消するための操作を容易に行うことができる。例えば、複合機100Aは、エラーが発生した場合に、当該エラーに対応する識別情報uiを表すコード画像を表示部140Aに表示する。この後、
図2、
図3のS130とそれに続く処理が実行される。S130からS240の処理によって、設定アプリ25がインストールされる。S250からS270(
図3)の処理によって、設定アプリ25が起動する。S280からS320の処理によって、設定アプリ25は、識別情報uiに対応付けられる設定画面を、表示部240に表示する。設定画面は、エラーを解消するための操作を示している。例えば、ローカルエリアネットワークLNとの接続のエラーが発生する場合、複合機100Aの無線設定をやり直すことが好ましい。この場合、
図3、
図7の実施例のS320からS520と同じ処理が、実行されてよい。
【0118】
(9)対象製品は、複合機に限らず、プリンタ、スキャナ、ミシン、カッティングマシン、工作機械、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ゲーム機など、種々の製品であってよい。また、端末装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、などの携帯端末に限らず、据え置き型のコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ)であってよい。また、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、端末装置による設定処理の機能を一部ずつ分担して、全体として、設定処理の機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが端末装置に対応する)。
【0119】
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、
図2のS150のコード画像の解析は、専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
【0120】
また、本開示の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含み得る。
【0121】
上記の実施例と変形例とは、適宜に組み合わせることができる。また、上記の実施例と変形例とは、本開示の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0122】
21…オペレーティングシステム(OS)、22…カメラアプリケーション(カメラアプリ)、23…ブラウザ、24…ストアアプリケーション(ストアアプリ)、25…設定アプリケーション(設定アプリ)、100A…第1複合機、100B…第2複合機、110A、110B…プロセッサ、115A、115B…記憶装置、120A、120B…揮発性記憶装置、130A、130B…不揮発性記憶装置、140A、140B…表示部、150A、150B…操作部、160A…印刷実行部、170A、170B…読取実行部、180A、180B…通信インタフェース、200…端末装置、210…プロセッサ、215…記憶装置、220…揮発性記憶装置、230…不揮発性記憶装置、240…表示部、250…操作部、255…デジタルカメラ、280…通信インタフェース、300…管理サーバ、310…プロセッサ、315…記憶装置、320…揮発性記憶装置、330…不揮発性記憶装置、380…通信インタフェース、400…アプリケーションサーバ、410…プロセッサ、415…記憶装置、420…揮発性記憶装置、430…不揮発性記憶装置、480…通信インタフェース、900…無線アクセスポイント、1000…システム