(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145026
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20241004BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057248
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】514028695
【氏名又は名称】株式会社トレタ
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】中村 仁
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA03
5L049AA03
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、店舗予約を行うための情報処理装置であって、ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する受信部と、席のみの予約としないとされる場合に、店舗のメニューが記憶された記憶部を参照し、店舗のメニューの情報をユーザ端末に送信する送信部と、を備え、送信部は、席のみの予約とするとされる場合に、席のみの予約から予約の日時までの間に1回以上店舗のメニューの予約を催促する情報をユーザ端末へ送信し、メニューの予約が行われた場合に、メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報をユーザ端末へ送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗予約を行うための情報処理装置であって、
ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する受信部と、
前記席のみの予約としないとされる場合に、前記店舗のメニューが記憶された記憶部を参照し、前記店舗のメニューの情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備え、
前記送信部は、
前記席のみの予約とするとされる場合に、前記席のみの予約から前記予約の日時までの間に1回以上前記店舗のメニューの予約を催促する情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記メニューの予約が行われた場合に、前記メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報を前記ユーザ端末へ送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記店舗の予約日までの日数又はメニューの予約の催促回数に応じて前記メニューを変更するメニュー変更部を備え、
前記送信部は、
前記メニュー変更部が変更した前記店舗のメニューの情報を前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部には、
前記メニューに必要な食材と前記食材の在庫量とが記憶され、
前記メニュー変更部は、
前記在庫量に応じて前記メニューを変更する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶部には、
前記メニューに料金が関連付けて記憶され、
前記メニューの料金の決済を事前に行うとされる場合に、前記記憶部を参照し、前記予約されたメニューの料金を決済させる決済部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
メニューの予約のタイミング又はメニューの予約の催促回数に応じて前記メニューの料金を変更する料金変更部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信部は、
前記ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かの設定を受信し、前記設定に応じて前記ユーザ端末から前記席のみの予約を受け付けない、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記メニューの料金の決済を事前に行うユーザに対し、前記メニューの料金に関する特典を付与する特典付与部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記憶部には、
前記ユーザ端末のユーザが過去に予約又は注文したメニューが記憶され、
前記送信部は、
前記記憶部に記憶された前記予約又は前記注文に基づいて、前記店舗のメニューの情報を前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
店舗予約を行うための情報処理方法であって、
受信部が、ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する工程と、
送信部が、前記席のみの予約としないとされる場合に、前記店舗のメニューが記憶された記憶部を参照し、前記店舗のメニューの情報を前記ユーザ端末に送信する工程と、を有し、
前記送信部は、
前記席のみの予約とするとされる場合に、前記席のみの予約から前記予約の日時までの間に1回以上前記店舗のメニューの予約を催促する情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記メニューの予約が行われた場合に、前記メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報を前記ユーザ端末へ送信する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
店舗予約を行うための情報処理プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する受信部、
前記席のみの予約としないとされる場合に、前記店舗のメニューが記憶された記憶部を参照し、前記店舗のメニューの情報を前記ユーザ端末に送信する送信部、として機能させ、
前記送信部は、
前記席のみの予約とするとされる場合に、前記席のみの予約から前記予約の日時までの間に1回以上前記店舗のメニューの予約を催促する情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記メニューの予約が行われた場合に、前記メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報を前記ユーザ端末へ送信する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い、WEBサイトなどから飲食店など店舗の予約を行うことが一般的になっている。例えば、従来の飲食店の予約システムでは、店舗の予約だけでなく、商品やサービスも予約できるように提案したものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の飲食店の予約システムでは、飲食店の予約の際に席だけを予約する、席とメニューを予約するといったような対応ができておらず利便性の低いものであった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、店舗予約を行うための情報処理装置であって、ユーザ端末から店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する受信部と、席のみの予約としないとされる場合に、店舗のメニューが記憶された記憶部を参照し、店舗のメニューの情報をユーザ端末に送信する送信部と、を備え、送信部は、席のみの予約とするとされる場合に、席のみの予約から予約の日時までの間に1回以上店舗のメニューの予約を催促する情報をユーザ端末へ送信し、メニューの予約が行われた場合に、メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報をユーザ端末へ送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバ(情報処理装置)の構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの記憶装置に記憶されているデータベースの一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るデータベースに記憶されているデータの一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図12】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図13】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図14】実施形態に係る情報処理システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】実施形態に係る情報処理システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
[実施形態]
(情報処理システム1の構成)
図1に示すように、実施形態の情報処理システム1は、サーバ2、ユーザ端末3A,3Bが通信ネットワーク4を介して接続された構成を有する。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3A,3Bの数は任意である。また、実施形態において、情報処理システム1のサーバ2は、必ずしも単一の情報処理装置で構成されていなくてもよく、複数の情報処理装置を組み合わせてサーバの機能を実現してもよい。また、オンプレミス方式またはクラウド方式のいずれを採用してもよい。
【0011】
(サーバ2)
図2に示すように、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B(記憶部)、CPU200Cなどを備える。
【0012】
通信IF200Aは、外部端末(例えば、ユーザ端末3A,3Bなど)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置200Bには、サーバ2で利用する情報処理プログラムや各種データベースが記憶されている。なお、本実施形態では、情報処理プログラムや各種データベースは、サーバ2の記憶装置200Bに記憶されているが、USBメモリなどの外部記憶装置や通信ネットワーク4を介して接続された外部サーバ(データサーバ)に記憶し、必要に応じて参照やダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0014】
図3は、記憶装置200Bに記憶されているデータベースの一例である。
図3に示すように、記憶装置200Bには、ユーザデータベース1(以下、ユーザDB1)、店舗データベース2(以下、店舗DB2)、空席情報データベース3(以下、空席情報DB3)、予約データベース(以下、予約DB4)、在庫データベース(以下、在庫DB5)などが記憶されている。
【0015】
また、
図4は、各種データベースに記憶されている情報(データ)の一例を示す図である。なお、本実施形態では、複数のデータベースを備えているが一つのデータベースとして記憶装置200Bに記憶してもよい。また、必ずしもデータベースとして記憶装置200Bに記憶されていなくともよい。また、ユーザDB1から在庫DB5の情報をどのように関連付けて記憶装置200Bに記憶するかは任意である。
【0016】
(ユーザDB1)
ユーザDB1には、本情報処理システム1へユーザ登録を行ったユーザの情報、例えば、姓名、携帯電話番号、メールアドレス、生年月日、住所、ログイン用パスワード(以下、PW)などの情報がユーザごとにユーザID(UID)に関連付けて記憶されている。また、ユーザDB1には、ユーザの過去の来店履歴(いつ来店したか)及び注文履歴(何を注文したか)がユーザIDに関連付けて記憶されている。なお、ユーザ登録を行ったユーザは、ユーザIDとPWでログインすることができる。
【0017】
(店舗DB2)
店舗DB2には、本情報処理システム1へ店舗登録を行った飲食店などの店舗の情報、例えば、店舗名、ジャンル、住所、電話番号、営業時間、メニュー、席種ごとの席数、予約受付の設定などの情報が店舗ごとに店舗ID(RID)に関連付けて記憶されている。ジャンルは、フランス料理、和食、中華、カフェ、創作など、店舗の業態のジャンルの情報である。住所は、店舗の所在地である。電話番号は、各店舗の電話番号である。営業時間は、店舗の営業時間である。なお、この営業時間には、営業曜日及び時間帯の情報が含まれる。予約受付の設定は ユーザ端末3Aからの店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かの設定である。席のみの予約とする設定の場合、サーバ2は、ユーザ端末3Aからの席のみの予約を受け付けるが、席のみの予約としない設定の場合、サーバ2は、ユーザ端末3Aからの席のみの予約を受け付けない(この場合、ユーザはメニューの予約まで行う必要がある)。
メニューには、コース料理、一品料理、ドリンクなどが含まれる。また、各メニューには、料金、使用している食材(例えば、トマト、パスタ、豚肉など)及び分量(一人前の分量)などの情報が関連付けられている。なお、各メニューに画像データを関連付けて店舗DB2へ記憶してもよい。なお、店舗DB2には、予約日までの日数に応じたメニューが店舗IDに関連付けて記憶されている。より具体的には、予約日3日前に受付可能なメニュー、予約日前日に受付可能なメニューが店舗IDに関連付けて記憶されている。後述のメニュー変更部204は、店舗DB2を参照して予約日までの日数に応じてメニューを変更する。また、店舗DB2には、メニューの予約のタイミングに応じた割引額が記憶されている。後述の料金変更部206は、店舗DB2を参照し、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金、具体的には割引額を変更する。例えば、席の予約時にメニューを予約する場合、500円引きとするが、予約日3日前であれば200円引きとし、予約日前日であれば100円引きとするなど割引額を設定することができる。また、割引額ではなく割引率としてもよいし、何等かのクーポン(例えば、ドリンク一杯無料など)の付与を設定できるようにしてもよい。なお、予約日までの日数と受付可能なメニュー、及び割引額は店舗側(ユーザ端末3Bから)でも設定できる。また、店舗がSNSのアカウントを有している場合には、SNSのアカウントも店舗IDに関連付けて店舗DB2に記憶される。
【0018】
(空席情報DB3)
空席情報DB3には、
図4(a)に示すように、本情報処理システム1に登録されている店舗の空席情報、例えば、座席ID、席数、席種、状態、個室か否か、予約ID(YID)などの情報が店舗ID(RID)に関連付けて記憶されている。席数は、座席の席数(1人席、2人席、4人席など)である。席種は、例えば、カウンター、座席、テーブル席など席の種類である。状態は、座席の状態であり、本実施形態では、予約、来店、空席のいずれかとなる。個室か否かは、座席が個室であるか否かの情報(個室であればYES、個室でない場合NO)である。なお、予約ID(YID)については予約DB4で説明する。
【0019】
(予約DB4)
予約DB4には、
図4(b)に示すように、ユーザによる店舗の予約の情報が記憶される。例えば、予約DB4には、予約ID(YID)に関連付けて、座席を予約したユーザのユーザID(ユーザ登録がされてない(ユーザIDがない)場合には、後述の画面(
図9参照)で入力された氏名など)、利用人数、予約時間(何年何月何時何分から何年何月何時何分)などの情報の他、席のみの予約か否かの情報、予約されたメニューの情報、決済済みか否かの情報などが記憶される。利用人数は、来店予定の人数である。予約時間は、ユーザが店舗に滞在を予定する時間である。なお、店舗滞在時間が不明の場合、来店予定時間だけを記憶してもよい。また、予め設定した所定時間(例えば、2時間や3時間)が来店予定時間からの滞在時間として自動的に記憶されるようにしてもよい。また、ユーザが予めメニューを注文している場合、注文したメニュー及び注文数の情報が予約IDに関連付けて記憶されるようにしてもよい。
【0020】
(在庫DB5)
在庫DB5には、食材の在庫量が店舗ごとに記憶されている。在庫DB5に記憶されている食材の在庫量は、後述するサーバ2の料金変更部206がメニューの料金を変更する際などに利用される。
【0021】
CPU200Cは、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備え、サーバ2を制御する。なお、NVMe(Non-Volatile Memory Express)系の記憶媒体を使用してもよいし、またCPUとRAMとが一体化しているSoC(System on Chip)であってもよい。
【0022】
(サーバ2の機能構成)
図5に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、メニュー変更部204、決済部205、料金変更部206、予約管理部207、特典付与部208などの機能を有する。なお、
図5に示す機能は、CPU200Cが記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0023】
受信部201は、ユーザ端末3A,3Bから送信される情報(データ)を受信する。受信部201は、例えば、ユーザ端末3Aから店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する。また、受信部201は、例えば、ユーザ端末3Bから送信される席のみの予約とするか否かの設定を受信する。なお、受信部201は、設定が席のみの予約とされていない場合、ユーザ端末3Aから席のみの予約を受け付けない。
【0024】
送信部202は、ユーザ端末3A,3Bへ情報(データ)を送信する。送信部202は、例えば、ユーザが席のみの予約としないとされる場合に、店舗のメニューが記憶された記憶装置200Bを参照し、店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する。また、送信部202は、例えば、席のみの予約とするとされる場合に、予約日までの日数に応じて1回以上店舗のメニューの予約を催促する情報をユーザ端末3Aへ送信する。また、送信部202は、例えば、メニューの予約が行われた場合に、メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報をユーザ端末3Aへ送信する。また、送信部202は、例えば、メニュー変更部204が抽出した店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する。また、送信部202は、例えば、記憶装置200Bに記憶されたユーザの過去の予約又は注文に基づいて店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する。
【0025】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0026】
メニュー変更部204は、例えば、予約日までの日数に応じてメニューを変更する。具体的には、記憶装置200Bの店舗DBを参照し、予約日までの日数に応じたメニューを抽出してユーザに提示するメニューを変更する。この機能により、例えば、店舗の予約日の3日前までに注文しないといけないメニューAがある場合に、ユーザが前日までにメニューを予約しない場合、メニューAは選択できなくなり、前日でも注文可能なメニューBしか選べなくなる、といったことが可能となる。また、メニュー変更部204は、例えば、食材の在庫量に応じてメニューを変更してもよい。例えば、在庫量の多い食材を使用するメニューに変更するようにしてもよい。
【0027】
決済部205は、メニューの料金の決済を事前に行うとされる場合に、記憶装置200Bを参照し、予約されたメニューの料金を決済させる。なお、決済部205による決済は、既知の決済手法を利用することができる。例えば、予め登録された銀行口座から引き落とす口座振替やクレジットカードを利用した決済などが利用できる。
【0028】
料金変更部206は、例えば、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金を変更する。具体的には、記憶装置200Bの店舗DBを参照し、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金、具体的には割引額を変更する。料金変更部206は、例えば、席の予約時にメニューを予約する場合、500円引きとするが、予約日3日前であれば200円引きとし、予約日前日であれば100円引きとする。なお、料金変更部206がメニューの料金をいくら割り引くかは任意であり、店舗側(ユーザ端末3Bから)でも設定可能である。このように、例えば、予約日までの日数が短いほどメニューの料金が上がる(割引額や割引率が減るなど)ようにメニューの料金を設定することで早めにメニューを予約することが期待できる。
【0029】
予約管理部207は、受信部201が受信したユーザによる店舗の予約に基づいて、店舗の予約状況を管理する。具体的には、空席情報DB3に記憶されている店舗の空席情報に含まれる席の状態を管理する。予約管理部207は、例えば、予約を受け付けると、予約を受け付けた店舗の席の状態を利用人数の分だけ予約状態に変更し、予約状態に変更した座席の座席IDに予約IDを関連付けて空席情報DB3に記憶させる。より具体的には、予約管理部207は、利用人数分の空席が存在する座席の状態を予約状態に変更し、予約状態に変更した座席の座席IDに予約IDを関連付けて空席情報DB3に記憶させる。また、記憶装置制御部203は、予約IDに関連付けて、座席を予約したユーザのユーザID、利用人数、予約時間(何年何月何時何分から何年何月何時何分)、席のみの予約か否か、予約されたメニュー、決済済みか否か、などの情報を予約DB4に記憶する。
【0030】
特典付与部208は、例えば、メニューの料金の決済を事前に行うユーザに対し、当日の追加注文の料金に関する特典(例えば、割引券など)を付与する。
【0031】
なお、サーバ2に入力装置(例えば、キーボード、タッチパネルなど)及び表示装置(例えば、液晶モニタや有機ELモニタなど)を備えるようにしてもよい。
【0032】
(ユーザ端末3A)
ユーザ端末3Aは、PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、タブレット端末、スマートフォン)などであり、ユーザが店舗を予約する際に利用する端末である。
図6(a)に示すように、ユーザ端末3Aは、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eなどを備える。
【0033】
通信IF300Aは、他の装置(例えば、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0034】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3Aの識別子(ID)及び情報処理プログラムなどが記憶されている。なお、識別子は、サーバ2がユーザ端末3Aに対して新たに付与してもよいし、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよい。
【0035】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、タッチパネルなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して情報を入力することができる。
【0036】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、例えば、後述する画面(
図7から
図13など)を表示する。
【0037】
CPU300Eは、図示しないROM及びRAMを備え、ユーザ端末3Aを制御する。
【0038】
図6(b)に示すように、ユーザ端末3Aは、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、操作受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図6(b)に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0039】
受信部301は、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0040】
送信部302は、入力装置300Cを利用して入力された情報に識別子を付与してサーバ2へ送信する。ユーザ端末3Aから送信される情報に識別子を付与することでサーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3Aから送信されたものであるかを認識できる。
【0041】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0042】
操作受付部304は、入力装置300Cでの入力操作を受け付ける。
【0043】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御して実施形態に係る情報処理システム1の利用に必要な画面を表示させる。
【0044】
(ユーザ端末3B)
ユーザ端末3Bは、PCや携帯端末などであり、店舗情報や在庫情報などをサーバ2に登録する際に利用する端末である。なお、ユーザ端末3Bの構成は、
図6を参照して説明したユーザ端末3Aと同様であるため重複する説明を省略する。
【0045】
なお、ユーザ端末3A,3Bは、例えば、WEBブラウザを用いて、サーバ2から送信される情報を表示するようにしてもよいし、ユーザ端末3A,3Bにアプリケーションソフトウェアがインストールされており、このアプリケーション上でサーバ2から送信される情報を表示してもよい。
【0046】
(表示装置300Dに表示される画面の一例)
図7から
図13は、ユーザ端末3Aの表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。
【0047】
(予約画面)
図7は、店舗の予約画面の一例を示す図である。該画面では、選択された店舗名1011が表示され、大人の人数1012、子供の人数1013、来店日1014、来店時間1015、席種1016などをユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して入力することができる。その後、検索ボタン1017を選択することで入力した条件(人数、来店日時、席種)で予約が可能か検索される。
【0048】
(検索結果提示画面)
図8は、
図7での検索結果提示画面の一例を示す図である。該画面では、予約が可能か否かの結果1021、予約条件1022、席のみの予約とする場合のメニューの予約の期限1023が表示される。また、該画面において、ユーザは、席のみの予約とするかメニューまで予約するかを決めることができる。席までの予約とする場合、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「この条件で席のみ予約する」ボタン1024を選択する。また、メニューまで予約する場合は、ユーザは、「この条件で席のみ予約する」ボタン1024を選択せずに、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「この条件で席のみ予約する」ボタン1024の下に表示されるメニュー1025から予約したいメニューを選択する。
【0049】
(お客様情報入力画面)
図9は、お客様情報入力画面の一例を示す図である。該画面では、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して自身の姓1031A、名1031B、姓のよみ1032A、名のよみ1032B、携帯電話番号1033、メールアドレス1034、ご要望1035などを入力することができる。また、該画面において、お店と系列店からのお知らせを受け取るか否か、ブラウザに情報を登録するか否かを選択することができる。お店と系列店からのお知らせを受け取る場合、チェックボックス1036を選択してチェックを入れ、ブラウザに情報を登録する場合、チェックボックス1037を選択してチェックを入れる。入力が完了したら、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「次へ」1038ボタンを選択する。なお、既にユーザ登録を行っている場合は、
図9の画面の入力は求められない。
【0050】
(予約内容確認画面)
図10は、予約内容確認画面の一例を示す図である。該画面では、予約内容1041、店舗のキャンセルポリシー1042が表示される。ユーザは、予約内容及び店舗のキャンセルポリシーと、利用規約及び個人情報の取扱いに同意する場合、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して、チェックボックス1043,1044を選択してチェックを入れる。次いで、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「予約確定」1045ボタンを選択することで予約が確定する。
【0051】
(予約完了画面)
図11は、
図8で「この条件で席のみ予約」1024を選択した場合における予約完了画面の一例を示す図である。該画面では、予約内容1051、メニュー予約の催促文1052、予約可能なメニュー1053が表示される。メニューを予約する場合、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作してメニュー1053から予約したいメニューを選択する。
【0052】
(注文内容確認画面)
図12は、メニューを予約した場合に表示される画面の一例を示す図である。該画面では、予約したメニュー1061、料金1062などが表示される。また、
図12において、ユーザは、事前決済を行うか否かを選択することができる。事前決済を行う場合、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「事前決済へ」1063ボタンを選択する。事前決済を行わない場合、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して「注文のみ(事前決済なし)」1064ボタンを選択する。
【0053】
(決済完了画面)
図13は、
図12で事前決済を行った場合に表示される決済完了画面の一例を示す図である。該画面では、予約したメニューの内容1071、席の予約内容1072などが表示される。
【0054】
(情報処理システム1で実行される処理)
図14から
図15は、情報処理システム1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図14から
図15を参照して、情報処理システム1で実行される処理について説明するが、
図1から
図13を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0055】
(予約処理)
図14は、情報処理システム1で実行される予約処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図14を参照して、サーバ2で実行される予約処理について説明する。
【0056】
(ステップS101)
ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して、予約したい店舗を選択し、予約条件(大人と子供の人数、来店日、来店時間、席種など)を入力する(
図7参照)。次いで、ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して、検索を選択すると、入力した予約条件がサーバ2へ送信され、サーバ2の受信部201で受信される。
【0057】
(ステップS102)
サーバ2の予約管理部207は、空席情報DB3を参照し、受信部201が受信した予約条件で予約が可能か(席の空きがあるか否か)判定する。予約が可能である場合(YES)、サーバ2はステップS103の処理を実行する。予約が可能でない場合(NO)、サーバ2はステップS101の処理へ戻り予約条件の再入力(予約条件の変更)を促す。
【0058】
(ステップS103)
サーバ2の送信部202は、予約内容及び店舗のメニューをユーザ端末3Aへ送信する。ユーザ端末3Aの受信部301がサーバ2から予約内容及び店舗のメニューを受信すると、表示装置制御部305は、表示装置300Dに予約内容及び店舗のメニューを表示させる(
図8参照)。
【0059】
(ステップS104)
ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して、席のみ予約するかメニューも予約するかを選択する。ユーザ端末3Aの送信部302は、ユーザの選択をサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3Aから送信される選択を受信する。受信した選択がメニューも予約でない(席のみ予約の)場合(NO)、サーバ2は、ステップS109の処理を実行する。受信した選択がメニューも予約である場合(YES)、サーバ2は、ステップS105の処理を実行する。
【0060】
(ステップS105)
サーバ2の送信部202は、受信部201が受信した席及びメニューの予約内容をユーザ端末3Aへ送信する。ユーザ端末3Aの受信部301は、サーバ2から送信された予約内容を受信する。ユーザ端末3Aの表示装置制御部305は、表示装置300Dに予約内容を表示させる(
図12参照)。
【0061】
(ステップS106)
ユーザは、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して、事前決済をするか、注文のみとするかを選択する(
図12参照)。事前決済をする場合(YES)、サーバ2は、ステップS107の処理を実行する。事前決済をしない(注文のみの)場合(NO)、サーバ2は、予約処理を終了する。
【0062】
(ステップS107)
サーバ2の特典付与部208は、事前決済を行うユーザに特典(例えば、当日の追加注文の割引券など)を付与する。
【0063】
(ステップS108)
サーバ2の決済部205は、ユーザに決済に必要な情報(例えば、クレジットカードの番号、有効期限、セキュリティコードなど)を入力させてメニューの料金(本実施形態では、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金(割引額)が変更される)の決済を行う。決済後は、例えば、
図13に例示する画面がユーザ端末3Aの表示装置300Dに表示される。
【0064】
(ステップS109)
サーバ2の送信部202は、予約確認に必要な情報をユーザ端末3Aへ送信する。ユーザ端末3Aの受信部301は、サーバ2から送信された予約確認に必要な情報を受信する。ユーザ端末3Aの表示装置制御部305は、表示装置300Dに予約確認に必要な情報を表示させる(
図10参照)。
次いで、ユーザが、ユーザ端末3Aの入力装置300Cを操作して予約を確定(予約確定ボタンを選択)すると、該情報がサーバ2へ送信され、サーバ2の受信部201で受信される。サーバ2の送信部202は、予約内容を表示させる情報をユーザ端末3Aへ送信する。ユーザ端末3Aの受信部301は、サーバ2から送信された予約内容を表示させる情報を受信する。ユーザ端末3Aの表示装置制御部305は、表示装置300Dに予約内容を表示させる情報を表示させる(
図11参照)。
【0065】
(ステップS110)
サーバ2は、ステップS110の処理を実行する。このステップS110の催促処理では、予約日時の前日(期限は設定可能)まで、予約日までの日数に応じて催促メール等をユーザ端末3Aへ送信する。この催促メールには、ユーザの姓名、携帯番号、メールアドレス、予約番号、予約日時のほか店舗メニューへのリンク(例えば、URLなど)が記載されている。なお、本実施形態では、予約日3日前、予約日前日の2回、メニューの予約を催促するが、催促する回数は任意であり、また催促を行うタイミングについても任意である。催促を行う回数及びタイミングは、店舗側(ユーザ端末3Bから)でも設定可能である。
【0066】
(催促処理)
図15は、情報処理システム1で実行される催促処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図15を参照して、情報処理システム1で実行される催促処理について説明する。
【0067】
(ステップS201)
サーバ2の送信部202は、予約日3日前(予約日の何日前とするかは設定可能である)であるか否かを判定する。予約日3日前である場合(YES)、サーバ2は、ステップS202の処理を実行する。予約日3日前でない場合(NO)、サーバ2は、催促処理を終了する。
【0068】
(ステップS202)
サーバ2のメニュー変更部204は、記憶装置200Bの店舗DB2を参照して予約日3日前に受付可能なメニューを抽出してユーザに提示するメニューを変更する。次いで、送信部202は、メニュー変更部204が変更したメニューをユーザ端末3Aへメール、SMSなどにより送信する(送信される情報を催促メール等ともいう)。この催促メールには、ユーザの姓名、携帯番号、メールアドレス、予約番号、予約日時のほか店舗メニューへのリンク(例えば、URLなど)が記載されている。
【0069】
(ステップS203)
サーバ2の受信部201は、メニューの予約を受信したか否かを判定する。メニューの予約を受信した場合(YES)、サーバ2は、
図14のステップS105の処理を実行する。メニューの予約を受信していない場合(NO)、サーバ2は、ステップS204の処理を実行する。
【0070】
(ステップS204)
サーバ2の送信部202は、予約日前日(予約日の何日前とするかは設定可能である)であるか否かを判定する。予約日前日である場合(YES)、サーバ2は、ステップS205の処理を実行する。予約日前日でない場合(NO)、サーバ2は、催促処理を終了する。
【0071】
(ステップS205)
サーバ2のメニュー変更部204は、記憶装置200Bの店舗DB2を参照して予約日前日に受付可能なメニューを抽出してユーザに提示するメニューを変更する。次いで、送信部202は、メニュー変更部204が変更したメニューをユーザ端末3Aへメール、SMSなどにより送信する(送信される情報を催促メール等ともいう)。
【0072】
(ステップS206)
サーバ2の受信部201は、メニューの予約を受信したか否かを判定する。メニューの予約を受信した場合(YES)、サーバ2は、
図14のステップS105の処理を実行する。メニューの予約を受信していない場合(NO)、サーバ2は、ステップS207の処理を実行する。
【0073】
(ステップS207)
サーバ2の受信部201は、メニューの予約の受信を停止する。メニューの予約の停止により、ユーザは、当日の来店時にメニューを注文することになる。なお、送信部202は、メニューの予約を停止したことをユーザ端末3Aへメール、SMSなどにより送信する。
【0074】
以上のように、本実施形態に係るサーバ2は、店舗予約を行うための情報処理装置であって、ユーザ端末3Aから店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かを受信する受信部201と、席のみの予約としないとされる場合に、店舗のメニューが記憶された記憶装置200Bを参照し、店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する送信部202と、を備える。そして、送信部202は、席のみの予約とするとされる場合に、席のみの予約から所定期間経過後に1回以上店舗のメニューの予約を催促する情報をユーザ端末3Aへ送信し、メニューの予約が行われた場合に、メニューの料金の決済を事前に行うか否かを確認させるための情報をユーザ端末3Aへ送信する。
このように、席のみの予約、メニューまで予約、などユーザのニーズ(例えば、人気店でとりあえず席を予約しておき、後日にゆっくりとメニューを予約するなど)に合わせて予約内容をカスタマイズすることができ利便性に優れる。
【0075】
また、本実施形態に係るサーバ2は、予約日までの日数に応じてメニューを変更するメニュー変更部204を備える。そして、送信部202は、メニュー変更部204が変更した店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する。
このように予約日までの残り日時に応じて準備できるメニューを提示することができるので準備できないメニューの予約があった場合のユーザへの断りや説明などをする必要がなくなり店舗スタッフ等の負担を軽減することが期待できる。
【0076】
また、本実施形態に係るサーバ2の記憶装置200Bには、メニューに必要な食材と食材の在庫量とが記憶される。そして、メニュー変更部204は、在庫量に応じてメニューを変更する。
このように食材の在庫量に応じてメニューを提示することができるので準備できないメニューの予約があった場合の食材の発注や、ユーザへの断りや説明などをする必要がなくなり店舗スタッフ等の負担を軽減することが期待できる。
【0077】
また、本実施形態に係るサーバ2の記憶装置200Bには、メニューに料金が関連付けて記憶される。そして、メニューの料金の決済を事前に行うとされる場合に、記憶装置200Bを参照し、予約されたメニューの料金を決済させる決済部205を備える。
このように事前決済を行うことができるので、当日の会計処理などをする必要がなくなり店舗スタッフ等の負担を軽減することが期待できる。
【0078】
また、本実施形態に係るサーバ2は、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金を変更する料金変更部206を備える。
このように、例えば、予約日までの日数が短いほどメニューの料金が上がる(割引額や割引率が減るなど)ようにメニューの料金を設定することで早めにメニューを予約することが期待でき、直前での食材の発注などがなくなり余裕をもって対応することが期待できる。
【0079】
また、本実施形態に係るサーバ2の受信部201は、ユーザ端末3Aから店舗の予約を受け付ける際に席のみの予約とするか否かの設定を受信し、設定に応じてユーザ端末3Aから席のみの予約を受け付けない。
このように席のみの予約を受け付けない設定とするなど店舗の事情に合わせた設定が可能であるため利便性に優れる。
【0080】
また、本実施形態に係るサーバ2は、メニューの料金の決済を事前に行うユーザに対し、当日の追加注文の料金に関する特典(例えば、割引券など)を付与する特典付与部208を備える。
このように事前決済を行うよう誘導することができるので、準備できないメニューの予約があった場合の食材の発注や、ユーザへの断りや説明などをする必要がなくなり店舗スタッフ等の負担を軽減することが期待できる。
【0081】
また、本実施形態に係るサーバ2の記憶装置200Bには、ユーザ端末3Aのユーザが過去に予約又は注文したメニューが記憶される。そして、送信部202は、記憶装置200Bに記憶された予約又は注文に基づいて、店舗のメニューの情報をユーザ端末3Aに送信する。
このようにユーザごとに提示するメニューを変更したりすることができ、ユーザは特別感を感じることができることが期待できる。
【0082】
[その他の実施形態]
上記実施形態においてサーバ2が有する機能の一部(例えば、メニュー変更部204、決済部205、料金変更部206、予約管理部207、特典付与部208など)をユーザ端末3Aが備えるようにしてもよい。この場合、記憶装置200Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置や通信ネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置のほか、ユーザ端末3Aの記憶装置300Bに記憶されてもよい。
【0083】
また、メニュー変更部204は、ユーザの来店履歴や注文履歴に応じて、特別メニュー(裏メニューなどでもよい)を選択可能としたり、選択可能なメニューを変更するようにしてもよい。なお、特別メニューを選択可能とする場合、記憶装置200Bの店舗DB2に特別メニューを記憶しておき、ユーザの来店回数が所定回数を超えた場合や過去の利用料金が所定金額を超えると、記憶しておいた特別メニューを選択可能としてもよい。また、選択可能なメニューを変更する場合、ユーザの過去の注文履歴に基づいて、ユーザの好みを推定して選択可能なメニューを変更するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、予約日までの日数に応じて予約できるメニューを(メニュー変更部204が)変更したり、メニューの予約のタイミングに応じてメニューの料金(割引額や割引率)を(料金変更部206が)変更している。しかし、メニューの予約の催促回数に応じて予約できるメニューを(メニュー変更部204が)変更したり、メニューの予約の催促回数に応じてメニューの料金(割引額や割引率)を(料金変更部206が)変更するようにしてもよい。
【0085】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、実施形態の各構成を各々組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 :情報処理システム
2 :サーバ
3A :ユーザ端末
3B :ユーザ端末
4 :通信ネットワーク
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :メニュー変更部
205 :決済部
206 :料金変更部
207 :予約管理部
208 :特典付与部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :操作受付部
305 :表示装置制御部