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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145063
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20241004BHJP
   B41J 29/13 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G03G21/16 133
B41J29/13
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057306
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】新石 邦亮
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061AS02
2C061CD07
2C061CD13
2H171FA01
2H171FA07
2H171GA15
2H171HA22
2H171HA23
2H171HA33
2H171QA04
2H171SA19
(57)【要約】
【課題】 容易に組立作業を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置1は、本体10と、本体10に開閉可能に取り付けられ、本体10に内蔵される構成部材を覆うドア20と、ドア20の内面20bに、ドア20の内面20bから本体10の内部に向けて突出する突出部材30とを備える。突出部材30は、ユーザーが把持可能に構成される。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に開閉可能に取り付けられ、前記本体に内蔵される構成部材を覆うドアと、
前記ドアの内面に、前記ドアの内面から前記本体の内部に向けて突出する突出部材と
を備え、
前記突出部材は、ユーザーが把持可能に構成される、画像形成装置。
【請求項2】
前記突出部材は、ユーザーが指を引っ掛けられる引掛部を有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記突出部材は、内部が空洞の突出部材本体と、前記突出部材本体の側面に設けられる切欠部とを備え、
前記切欠部が前記引掛部を構成する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
複数の前記突出部材を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
複数の前記突出部材は、前記ドアの重心を水平方向において挟むように配置される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
複数の前記突出部材は、前記ドアの重心を通る上下方向に延びる中心線を支点とする複数の前記突出部材の回転モーメントが釣り合うように配置される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
複数の前記突出部材は、複数の前記突出部材が、前記ドアの重心よりも上に位置するように配置される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記本体は、構成部材を取り外しまたは取り付ける開口をさらに備え、
複数の前記突出部材は、前記開口を貫通可能な位置に配置される、請求項5~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置では、装置のメンテナンス等を行う必要があり、装置の側面に装置の内部を開放するためのドアが設けられている。大型複合機、産業用印刷機、商業用印刷機などの大型の画像形成装置では、側面に設けられるドアが大型化する。この場合、画像形成装置の組立時に、どのようにしてドアを保持するかが問題となる。
【0003】
一方、特許文献1には、複数のカバー(ドア)の開閉順序を簡単な構造で設定できる画像形成装置が開示されている。特許文献1の画像形成装置では、複数のカバーの一つであるフロントカバーの内面にロック部を設け、ロック部によって画像形成装置の動作中にフロントカバーが開放されることを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-162944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のロック部は、カバーの組立時に、カバーの組み立てを行うユーザーがカバーを保持するために使用できる余地がある。しかしながら、特許文献1のロック部はカバーのロックを目的として設けられる部材であるため、例えば、サイズが小さい、角が尖っているなど、多くの場合ユーザーが把持するのに適さない形状である。そのため、ロック部材が設けられたとしても、特に大型で重くなるカバーを保持するには依然として不便であるという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、容易に組立作業を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置は、本体と、本体に開閉可能に取り付けられ、本体に内蔵される構成部材を覆うドアと、ドアの内面に、ドアの内面から本体の内部に向けて突出する突出部材とを備える。突出部材は、ユーザーが把持可能に構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、容易に組立作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一般的な画像形成装置の内部構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。
図3図2の画像形成装置のドアを内側から見た斜視図である。
図4図2の画像形成装置の突出部材の斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のドアにおける複数の突出部材の配置を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のドアにおける複数の突出部材の配置を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のドアにおける複数の突出部材の配置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、図1を参照して、画像形成装置1の内部構成を説明する。図1は、一般的な画像形成装置1の内部構成の一例を示す図である。図1は、画像形成装置1を正面側から見た図である。図1では、画像形成装置1を通常使用する状態で設置した際の上下方向に従って上下方向を定義し、上下方向と前後方向に直交する方向を左右方向と定義する。
【0012】
画像形成装置1は、シートSに画像を形成する装置である。図1に示すように、画像形成装置1は、給送部2と、画像形成部3と、定着部4と、排出部5とを備える。
【0013】
給送部2は、シートSを収納しており、収納しているシートSをピックアップして画像形成部3に供給する。画像形成部3は、トナーにより、シートSに画像を形成する。画像形成部3は、画像形成装置1が電子写真方式である場合、シートSにトナー像を現像する。定着部4は、画像形成装置1が電子写真方式である場合に、シートSに現像されたトナー像を加熱および加圧して、シートSにトナー像を定着させる。排出部5は、画像形成部3で画像形成されたシートSを外部に排出する。
【0014】
これらの給送部2、画像形成部3、定着部4、および、排出部5が、画像形成装置1の構成部材となる。
【0015】
次に、図2図4を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の構造について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の斜視図である。図2に示す画像形成装置1は、画像形成装置1に接続可能なオプション装置1であってもよい。図3は、図2の画像形成装置1のドア20を内側から見た斜視図である。図4は、図2の画像形成装置1の突出部材30の斜視図である。図2では、画像形成装置1の構成部材を省略して示す。以下では、画像形成装置1を通常使用する状態で設置した際の上下方向に従って上下方向を定義し、ドア20が設けられる面を前方として前後方向を定義する。上下方向と前後方向に直交する方向を左右方向とする。図3および図4では、ドア20を閉鎖した場合の方向を示している。
【0016】
本発明では、画像形成装置1は、上記した構成部材を備える、例えば、コピー機、プリンタ、複合機などの一般的な画像形成装置に加え、一般的な画像形成装置に併設され、画像形成を補助する給送搬送装置(オプション装置1)なども含む。本実施形態では、画像形成装置1として、シートSの給送・搬送に特化した給送搬送装置を例に挙げて説明する。なお、以下で説明する画像形成装置1の構造は、上記した構成部材を備える一般的な画像形成装置にも適用できる。
【0017】
図2図4に示すように、画像形成装置1は、本体10と、ドア20と、突出部材30とを備える。
【0018】
図2および図3に示すように、本体10は、一例として、内部が空洞の略六面体状に形成される。本体10は、内部に上記したような構成部材を内蔵する。本体10の側面には、内蔵される構成部材のメンテナンス等を行うための開口11が設けられる。本実施形態では、本体10の前面に開口11が設けられる。
【0019】
ドア20は、本体10に開閉可能に取り付けられ、本体10の開口11を覆うことで、本体10に内蔵される構成部材を覆う。ドア20は、本体10の開口11を覆える大きさの板状に形成される。本実施形態では、2枚のドア20で本体10の開口11を覆っている。開口11は、ユーザーが構成部材を取り外しまたは取り付けるために設けられる。
【0020】
ドア20は、ヒンジ21によって本体10に取り付けられる。ドア20は、ヒンジ21の回転軸22を介して本体10に対して回転可能となる。本実施形態では、右側のドア20は、右端に設けられたヒンジ21で本体10に取り付けられ、左側のドア20は、左端に設けられたヒンジ21で本体10に取り付けられており、中央から両開きとなっている。
【0021】
ドア20の外面20aには、ヒンジ21と離れる位置に、ドア20を開閉するための取っ手23が設けられている。
【0022】
突出部材30は、ドア20の内面20bに取り付けられる。突出部材30は、ドア20の内面20bから本体10の内部に向けて突出する。突出部材30は、例えば、構成部材を本体10に係止するための、図示しないレバーその他の係止部材が所定の位置に無い場合に、画像形成装置1の誤動作を防ぐために、画像形成装置1に設けられている突起を利用して形成されることが好ましい。これにより、新たな部材を別途準備することによるコストアップを防止することができる。
【0023】
構成部材を本体10に係止するための、図示しないレバーその他の係止部材が所定の位置にある場合、ドア20の突出部材30は、開口11を貫通する。ドア20の突出部材30は、開口11を貫通可能な位置に配置される。そのため、左右のドア20は開口11の構成部材を閉鎖でき、画像形成装置1を好適に閉じることができる。
【0024】
図3および図4に示すように、突出部材30は、ユーザーが把持可能に構成される。すなわち、突出部材30は、ユーザーがドア20を持ち上げたり保持したりする際に力を入れやすい形状を有する。突出部材30は、ユーザーが指を引っ掛けられる引掛部31を有することが好ましい。引掛部31は、例えば、突出部材30を凹ませて形成される窪み、突出部材30に一体成形される突起、突出部材30の一部を切り欠いてできる穴などである。
【0025】
図4に示すように、本実施形態では、突出部材30は、突出部材本体301と、切欠部302とを備える。
【0026】
突出部材本体301は、一例として、内部が空洞の略六面体状に形成される。突出部材本体301は、一の端面301aが開口している。切欠部302は、突出部材本体301の開口している端面301aから一の側面301bを切り欠くことで、突出部材本体301の側面に設けられる。このように形成される切欠部302は、突出部材本体301の内部空間と連通する穴となっており、この切欠部302が指を引っ掛けられる引掛部31を構成する。
【0027】
突出部材本体301の開口している端面301aの周囲には、切欠部302が形成される部分を除いてフランジ303が一体成形されている。フランジ303には、ドア20に突出部材30を取り付けるためのネジ穴304が形成されている。
【0028】
次に、さらに、図5図7を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1のドア20における複数の突出部材30の配置について説明する。図5図7は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1のドア20における複数の突出部材30の配置を示す図である。
【0029】
上記した突出部材30は、1枚のドア20に対して複数個設けられる。複数の突出部材30は、例えば、以下のように3つの態様でドア20に配置される。
【0030】
図5に示すように、第1の態様では、複数の突出部材30は、ドア20の重心Gを水平方向において挟むように配置される。具体的には、図5では、複数の突出部材30のうち、理解を簡便にするために、突出部材30aと、突出部材30bとを考える。このとき、複数の突出部材30a,30bは、ドア20に配置される突出部材30aと突出部材30bとの間に、ドア20単体の重心Gが位置するように配置される。なお、突出部材30はドア20の重量に対して僅かの重量であるため、ドア20の重心位置にほとんど影響しない。同様に、ヒンジ21および回転軸22の重量もドア20の重量に対して僅かの重量であるため、理解を簡便にするために、ヒンジ21および回転軸22は考慮しない。
【0031】
ドア20の質量をMとすると、ドア20の重心Gにかかる重力はMgである。
【0032】
本実施形態によれば、ユーザーが突出部材30aと突出部材30bとを把持してドア20を持ち上げるとき、突出部材30aと突出部材30bとにかかる重力Mgのバランスがとれ、ドア20が倒れにくくなり、ユーザーにかかる負担を低減させることができる。
【0033】
次に、図6に示すように、第2の態様では、複数の突出部材30は、ドア20に配置される複数の突出部材30が、ドア20単体の重心Gよりも上に位置するように配置される。図6では、図5と重複する説明は省略する。
【0034】
図5と同様、複数の突出部材30のうち、突出部材30aと突出部材30bとを考える。突出部材30aと突出部材30bは、ドア20の重心Gよりも上方にくるように配置する。
【0035】
本実施形態によれば、ユーザーが突出部材30aと突出部材30bとを把持してドア20を持ち上げるとき、ドア20がさらに倒れにくくなり、ユーザーにかかる負担をさらに好適に低減させることができる。
【0036】
次に、図7に示すように、第3の態様では、複数の突出部材30は、ドア20の重心Gに対して、ドア20に配置される複数の突出部材30の回転モーメントが釣り合うように配置される。図7では、図5と重複する説明は省略する。
【0037】
具体的には、図7では、ドア20に重心Gを通る上下方向に延びる中心線20dと、重心Gを通る水平方向に延びる中心線20eを仮想する。また、複数の突出部材30のうち、理解を簡便にするために、突出部材30aと、突出部材30bとを考える。
【0038】
図7に示すように、中心線20dから突出部材30aまでの水平方向の距離を距離x3とし、中心線20dから突出部材30bまでの水平方向の距離を距離x4とする。また、中心線20eから突出部材30aまでの垂直方向の距離を距離y3とし、中心線20eから突出部材30bまでの垂直方向の距離を距離y4とする。さらに、突出部材30aの中心と重心Gを通る仮想線の中心線20eとのなす角度をθ3、突出部材30bの中心と重心Gを通る仮想線の中心線20eとのなす角度をθ4とする。
【0039】
このとき、突出部材30aにかかる回転モーメントM3は、突出部材30aと重心Gの直線距離r3、カバーにかかる重力をMgとすると
M3=r3×Mg×cosθ3である。
【0040】
突出部材30bにかかる回転モーメントM4は、突出部材30aと重心Gの直線距離r4とすると、
M4=r4×Mg×cosθ4である。
【0041】
突出部材30aにかかる回転モーメントM3と突出部材30bにかかる回転モーメントM4とがなるべく釣り合うように、突出部材30aと突出部材30bとを配置するのが望ましい。
【0042】
本実施形態によれば、突出部材30aにかかる回転モーメントM3と突出部材30bにかかる回転モーメントM4とが釣り合うことにより、ユーザーが突出部材30aと突出部材30bとを把持してドア20を持ち上げるとき、突出部材30aおよび突出部材30bにかかる重力Mgのバランスがとれ、ドア20が回転しにくくなり、または、ドア20が傾きにくくなるため、ユーザーにかかる負担を好適に低減することができる。突出部材30aおよび突出部材30bの配置可能領域の制約から、それぞれに作用する回転モーメントM3,M4をつり合わせることが難しい場合は、突出部材30aおよび突出部材30bにかかる回転モーメントM3,M4の差ができるだけ小さくなるように配置することで、ユーザーにかかる負担を低減することができる。
【0043】
各突出部材30は、上記第1~第3のいずれかの態様で配置される位置に置いて、切欠部302が下側に向くようにして、ドア20に取り付けられる。人は、上から吊り下げるより、下から支える方が、力が入りやすい。切欠部302を下側に向くようにすることで、切欠部302から突出部材本体301の内部空間に指を入れて、突出部材本体301を手のひらで下から支えてドア20を持ち上げることができ、大型で重いドア20でも持ち上げやすくなる。
【0044】
以上のように、本発明の画像形成装置1では、ドア20にユーザーが把持可能な突出部材30が取り付けられている。これにより、ユーザーは、画像形成装置1の本体10にドア20を取り付けたり、取り外したりする際に、突出部材30を把持してドア20を保持することができる。本体10にドア20を組み立てる時、本体10に対してドア20が開閉可能となるように、本体10とドア20の位置を合わせてヒンジ21で固定する細かな位置合わせの作業が必要となる。突出部材30を把持してドア20を保持できることで、このような位置合わせの作業の際にドア20を容易に保持することができ、組立作業を容易に行うことができる。特に、突出部材30が複数備えられていることで、両手で1個ずつ突出部材30を把持してドア20を保持することができ、より楽にドア20を保持できて、より容易に組立作業を行うことができる。
【0045】
また、画像形成装置1の内部に設けられるインカバーやガイド板などの構成部材、構成部材の取り外しおよび取り付けの際に移動させるレバーが所定の場所に戻っていない場合に、レバーに衝突するなどにより、ドア20が閉じないようにする突起に取っ手機能を持たせて突出部材30を形成することで、別途、突出部材30を設ける必要がなく、コストアップを防止して作業性を向上させることができる。
【0046】
以上、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示していることがある。図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合上から実際と異なってもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
上記の実施形態では、引掛部31(図4)は、切欠部302によって構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、突出部材本体301を中実の略六面体状に形成し、ドア20の取付面(一の端面301a)から本体10の内部に延びる方向の中央部を、指が引っ掛けられるように窪ませて引掛部31としてもよい。また、突出部材本体301のドア20の取付面と反対側の端部に、ドア20の取付面(一の端面301a)から本体10の内部に延びる方向と直交する方向に延び、指が引っ掛けられる凸状材を突出部材本体301と一体形成して引掛部31としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 画像形成装置
10 本体
11 開口
20 ドア
20b ドアの内面
22 回転軸
30 突出部材
301 突出部材本体
302 切欠部
31 引掛部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7