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特開2024-145096警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145096
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057344
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000202361
【氏名又は名称】綜合警備保障株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(72)【発明者】
【氏名】板橋 秀之
(72)【発明者】
【氏名】英 達夫
(72)【発明者】
【氏名】西本 翔
(72)【発明者】
【氏名】横山 葵
(72)【発明者】
【氏名】内田 悠太
(72)【発明者】
【氏名】川邉 浩二
(72)【発明者】
【氏名】飛島 佑野
(72)【発明者】
【氏名】布施 郁也
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことを課題とする。
【解決手段】携帯端末30は、複数の警備地区を指定し、警備モード変更依頼をサーバ40に通知する(S1)。例えば、自宅1階、自宅2階及び母自宅を指定して、警備モード変更依頼を通知する。サーバ40は、指定した警備地区のコントローラ50に対し、警備モード変更指示を通知する(S2)。例えば、自宅1階及び自宅2階を管理するコントローラ50a、並びに、母自宅を管理するコントローラ50bに対し、警備モード変更指示を通知する。コントローラ50a及びコントローラ50bは、指定の警備地区の警備モードを変更する(S3)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムであって、
前記携帯端末は、
前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記サーバ装置に通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする警備システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記携帯端末から通知された一又は複数の警備地区を受け付ける受付手段と、
前記携帯端末により前記一又は複数の警備地区の警備操作が可能である場合に、前記一又は複数の警備地区に対応するコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の警備システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記一又は複数の警備地区のうち警備操作が不能な警備地区が存在する場合に、該警備操作が不能な警備地区に対応するコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行わない旨を前記携帯端末に通知する警備結果通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の警備システム。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記サーバ装置から前記警備操作に対応する警備指示を受け付けたならば、該警備指示に対応する警備状態又は警備解除状態に移行するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の警備システム。
【請求項5】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムであって、
前記サーバ装置は、
前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段と
を備えたことを特徴とする警備システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、
前記サーバ装置により提供されるウェブページを表示する機能を用いて前記サーバ装置の情報の表示制御及び入力制御に係る処理を実行する所定のアプリケーションがインストールされたことを特徴とする請求項5に記載の警備システム。
【請求項7】
前記所定の警備操作は、
前記操作者が前記警備地区から外出した状態で外出警備を行うための外出警備操作、前記操作者が前記警備地区に所在した状態で在宅警備を行うための在宅警備操作、又は、前記外出警備又は前記在宅警備を解除するための警備解除操作であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の警備システム。
【請求項8】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末であって、
自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記一又は複数の警備地区に設けられたコントローラと通信可能な所定のサーバ装置に通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末及び前記警備地区に配設されたコントローラと通信可能なサーバ装置であって、
前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段と
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムにおける警備方法であって、
前記携帯端末が、自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理工程と、
前記携帯端末が、前記管理工程により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定工程と、
前記携帯端末が、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定工程によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記サーバ装置に通知する通知工程と
を含むことを特徴とする警備方法。
【請求項11】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムにおける警備方法であって、
前記サーバ装置が、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理工程と、
前記サーバ装置が、前記管理工程により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定工程と、
前記サーバ装置が、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定工程によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示工程と
を含むことを特徴とする警備方法。
【請求項12】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末上で動作する警備プログラムであって、
自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手順と、
前記管理手順により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手順と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手順によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記一又は複数の警備地区に設けられたコントローラと通信可能な所定のサーバ装置に通知する通知手順と
をコンピュータにより実行する警備プログラム。
【請求項13】
所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末及び前記警備地区に配設されたコントローラと通信可能なサーバ装置において実行される警備プログラムであって、
前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手順と、
前記管理手順により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手順と、
所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手順によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手順と
をコンピュータにより実行する警備プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、警備システムは、住宅の各所に設置されたセンサの検知データを収集するコントローラが住宅に配設されている。このコントローラには、外出警備を行うための外出警備ボタン及び警備解除を行う警備解除ボタン等が設けられており、居住者が外出する場合には外出警備ボタンを押下して外出警備中とし、居住者が帰宅した場合には警備解除ボタンを押下して警備解除中とする。このように、住宅に居住する全ての居住者は、コントローラに設けられた外出警備ボタン又は警備解除ボタン等を押下操作することにより、外出警備中又は警備解除中を切り替えることになる。
【0003】
ところが、最近では、携帯端末を用いて住宅の外出警備又は警備解除等を行うことができる(例えば、特許文献1を参照)。このため、あらかじめ居住者のスマートフォン等の携帯端末を登録しておけば、この携帯端末を用いて住宅の外出警備又は警備解除等を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-063400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術は、居住者が居住する住宅を外出警備中又は警備解除中とするものであるため、例えば二世帯住宅のように、別々の契約を行っている親世帯と子世帯をそれぞれ外出警備中とするためには、携帯端末を2度操作してそれぞれの世帯を外出警備中としなければならない。その結果、居住者の勘違いによる警備操作忘れが生ずる可能性がある。
【0006】
かかる課題は、二世帯住宅に限らず、ある住宅の居住者が近隣の高齢者世帯の警備操作を任せられた場合のように複数の警備地区の警備操作を行う場合にも同様に生ずる課題である。また、外出警備又は警備解除だけではなく、在宅警備、高齢者の見守り等の各種操作を行う場合にも同様に生ずる課題である。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点(課題)を解決するためになされたものであって、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムであって、前記携帯端末は、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記サーバ装置に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、前記サーバ装置は、前記携帯端末から通知された一又は複数の警備地区を受け付ける受付手段と、前記携帯端末により前記一又は複数の警備地区の警備操作が可能である場合に、前記一又は複数の警備地区に対応するコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記サーバ装置は、前記一又は複数の警備地区のうち警備操作が不能な警備地区が存在する場合に、該警備操作が不能な警備地区に対応するコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行わない旨を前記携帯端末に通知する警備結果通知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記コントローラは、前記サーバ装置から前記警備操作に対応する警備指示を受け付けたならば、該警備指示に対応する警備状態又は警備解除状態に移行するよう制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムであって、前記サーバ装置は、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記携帯端末は、前記サーバ装置により提供されるウェブページを表示する機能を用いて前記サーバ装置の情報の表示制御及び入力制御に係る処理を実行する所定のアプリケーションがインストールされていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記所定の警備操作は、前記操作者が前記警備地区から外出した状態で外出警備を行うための外出警備操作、前記操作者が前記警備地区に所在した状態で在宅警備を行うための在宅警備操作、又は、前記外出警備又は前記在宅警備を解除するための警備解除操作であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末であって、自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記一又は複数の警備地区に設けられたコントローラと通信可能な所定のサーバ装置に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末及び前記警備地区に配設されたコントローラと通信可能なサーバ装置であって、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手段と、前記管理手段により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手段と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手段によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムにおける警備方法であって、前記携帯端末が、自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理工程と、前記携帯端末が、前記管理工程により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定工程と、前記携帯端末が、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定工程によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記サーバ装置に通知する通知工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末と、前記警備地区に配設されたコントローラと、前記携帯端末及び前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを有する警備システムにおける警備方法であって、前記サーバ装置が、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理工程と、前記サーバ装置が、前記管理工程により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定工程と、前記サーバ装置が、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定工程によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末上で動作する警備プログラムであって、自装置に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手順と、前記管理手順により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手順と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手順によって特定された一又は複数の警備地区に対して、前記警備操作に対応する警備制御を行うよう前記一又は複数の警備地区に設けられたコントローラと通信可能な所定のサーバ装置に通知する通知手順とをコンピュータにより実行することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、所定の警備地区の警備操作を行う場合に用いられる操作者の携帯端末及び前記警備地区に配設されたコントローラと通信可能なサーバ装置において実行される警備プログラムであって、前記操作者に関連付けられた複数の警備地区を管理する管理手順と、前記管理手順により管理された複数の警備地区の中から警備操作を行う一又は複数の警備地区を特定する特定手順と、所定の警備操作を受け付けた場合に、前記特定手順によって特定された一又は複数の警備地区に配設された一又は複数のコントローラに対して前記警備操作に対応する警備指示を行う警備指示手順とをコンピュータにより実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、実施形態1に係る警備システムの概要の説明図である。
図2図2は、実施形態1に係る警備システムのシステム構成を示す図である。
図3図3は、図2に示した携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
図4図4は、図3に示したユーザID及び警備地区データの一例を示す図である。
図5図5は、図2に示したサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図6図6は、図5に示したメインユーザデータ及び警備地区データの一例を示す図である。
図7図7は、図5に示したユーザ設定データ及び警備モードデータの一例を示す図である。
図8図8は、携帯端末における警備地区選択に関する表示の一例を示す図である。
図9図9は、携帯端末における警備モード変更に関する表示の一例(その1)を示す図である。
図10図10は、携帯端末における警備モード変更に関する表示の一例(その2)を示す図である。
図11図11は、実施形態1に係るサーバにおける警備モード変更に関する処理手順を示すフローチャートである。
図12図12は、変形例に係る警備システムの概要の説明図である。
図13図13は、図12に示したサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図14図14は、図13に示したユーザ設定データの一例を示す図である。
図15図15は、携帯端末における警備地区選択に関する表示の一例を示す図である。
図16図16は、実施形態2に係る携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
図17図17は、実施形態2に係るサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図18図18は、図17に示したユーザ設定データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
<実施形態1に係る警備システムの概要>
図1は、本実施形態1に係る警備システムの概要を説明するための説明図である。本実施形態1に係る警備システムでは、警備地区の警備モードの制御は、コントローラを操作することにより可能である他、携帯端末を用いて制御することができる。
【0025】
また、警備モードの制御は、単一の警備地区に対して制御できる他、複数の警備地区を一括して制御することもできる。本実施形態1では、携帯端末を利用して、複数の警備地区に対する警備モードの制御を一括して制御する警備システムについて説明する。
【0026】
図1に示すように、携帯端末30は、複数の警備地区を指定し、警備モード変更依頼をサーバ40に通知する(S1)。例えば、自宅1階、自宅2階及び母自宅を指定して、警備モード変更依頼を通知する。
【0027】
サーバ40は、指定した警備地区のコントローラ50に対し、警備モード変更指示を通知する(S2)。例えば、自宅1階及び自宅2階を管理するコントローラ50a、並びに、母自宅を管理するコントローラ50bに対し、警備モード変更指示を通知する。
【0028】
コントローラ50a及びコントローラ50bは、指定の警備地区の警備モードを変更する(S3)。
【0029】
このように、本実施形態1に係る警備システムでは、携帯端末を利用して、複数の警備地区に対する警備モードの制御を一括して制御するよう構成したので、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【0030】
<実施形態1に係るシステム構成>
次に、本実施形態1に係る警備システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る警備システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、携帯端末30、サーバ40及びコントローラ50は、インターネットを介して通信可能に接続される。
【0031】
携帯端末30は、警備システムの利用者が所持するスマートフォンなどの端末である。携帯端末30は、ユーザID及び警備地区IDを受け付けたならば、受け付けたデータに、自端末のユーザIDを付加し、これをユーザ設定データとしてサーバ40に送信する。
【0032】
また、携帯端末30は、サーバ40から警備地区データを受信したならば、受信したデータを警備地区データとして記憶する。携帯端末30は、警備地区選択画面において、警備モードを制御する対象の警備地区の指定を受け付ける。受け付けることができる警備地区の数は、単一でもよいし、複数でもよい。
【0033】
また、携帯端末30は、警備操作画面において、警備モードの制御を受け付ける。具体的には、警備操作画面に、「外出警備」、「在宅警備」及び「警備解除」のボタンが表示され、このいずれかのボタンの押下により、警備モードの制御を受け付ける。
【0034】
また、携帯端末30は、警備操作画面において、警備モード変更操作を受け付けたならば、警備モード変更依頼をサーバ40に通知する。この警備モード変更依頼には、警備地区ID及び警備モードが含まれる。
【0035】
また、携帯端末30は、サーバ40から警備モード変更結果を受信したならば、次の処理を行う。警備モード変更結果に警備モード変更完了した警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更が完了した旨を表示する。また、警備モード変更結果に警備中の警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更ができなかった旨を表示する。
【0036】
サーバ40は、警備センタなどに設置され、各警備地区に係る警備モードの管理を行う装置である。サーバ40は、携帯端末30からユーザ設定データを受信したならば、受信したデータをユーザ設定データとして記憶する。
【0037】
また、サーバ40は、携帯端末30から警備モード変更依頼を受信したならば、この警備モード変更依頼に含まれる警備地区IDの警備地区が警備中か解除中かを判定する。サーバ40は、この判定結果に応じて、次の処理を行う。
【0038】
判定結果が解除中であるならば、この判定に係るコントローラ50に警備モード変更指示を通知する。そして、コントローラ50から警備モード変更完了通知を受信したならば、解除中と判定された警備地区IDを警備モード変更完了した警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。また、判定結果が警備中であるならば、判定された警備地区IDを警備中の警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。
【0039】
また、サーバ40は、警備モード変更完了した警備地区ID及び/又は警備中の警備地区IDを警備モード変更結果に含める処理が完了したならば、この警備モード変更結果を携帯端末30に通知する。
【0040】
コントローラ50は、住宅に設置され、警備モードの制御を行う装置である。コントローラ50は、サーバ40から警備地区の警備モード変更指示を受信したならば、この警備モード変更指示に含まれる警備地区ID及び警備モードに従って、警備地区の警備モードを変更する。
【0041】
また、コントローラ50は、警備モードの変更が完了したならば、変更した警備地区ID及び警備モードを含む警備モード変更完了通知をサーバ40に通知する。
【0042】
<携帯端末30の構成>
次に、携帯端末30の構成について説明する。図3は、図2に示した携帯端末30の構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、携帯端末30は、表示操作部31、通信部33、記憶部35及び制御部36を有する。
【0043】
表示操作部31は、タッチパネルディスプレイ等の入出力デバイスである。通信部33は、インターネットとデータ通信するためのインタフェース部である。
【0044】
記憶部35は、不揮発性メモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、ユーザID35a及び警備地区データ35bを記憶する。ユーザID35aは、警備システムを利用する利用者に対して、一意に割り当てられたIDである。警備地区データ35bは、ユーザID35aに示すユーザIDにより、警備モードの制御を行うことができる警備地区を示すデータである。
【0045】
制御部36は、携帯端末30の全体制御を行う制御部であり、ユーザ設定部36a、警備地区管理部36b、警備地区選択部36c、警備制御部36d及び表示制御部36eを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、ユーザ設定部36a、警備地区管理部36b、警備地区選択部36c、警備制御部36d及び表示制御部36eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0046】
ユーザ設定部36aは、他の警備システム利用者が警備地区の制御を可能とするための承認を行う処理部である。ユーザ設定部36aは、表示操作部31から、ユーザID及び警備地区IDを受け付けたならば、受け付けたデータに、自端末のユーザIDであるユーザID35aを付加し、これをユーザ設定データとしてサーバ40に送信する。なお、受け付けたユーザIDはユーザID35aと異なっていることが条件であり、警備システムの契約者であるメインユーザであってもよい。また、受け付けた警備地区IDは、警備地区データ35bの警備地区IDに含まれていることが条件である。
【0047】
警備地区管理部36bは、警備地区データ35bを管理する処理部である。警備地区管理部36bは、サーバ40から警備地区データを受信したならば、受信したデータを警備地区データ35bに記憶する。
【0048】
また、警備地区管理部36bは、警備地区データ35bの警備地区IDに対する名称データを表示操作部31から受け付けたならば、この名称データを警備地区IDに対応付けて警備地区データ35bに記憶する。
【0049】
警備地区選択部36cは、警備モードを制御する際に、その対象となる警備地区を選択する処理部である。警備地区選択部36cは、表示操作部31に表示された警備操作画面において、警備地区選択操作を受け付けたならば、警備地区選択画面を表示する。
【0050】
また、警備地区選択部36cは、警備地区選択画面において、警備地区の選択操作を受け付けたならば、警備操作画面を表示する。なお、受け付けることができる警備地区の数は、単一でもよいし、複数でもよい。
【0051】
警備制御部36dは、警備モードの制御を行う処理部である。警備制御部36dは、表示操作部31に表示された警備操作画面において、警備モードの制御を受け付ける。具体的には、警備操作画面に、「外出警備」、「在宅警備」及び「警備解除」のボタンが表示され、このいずれかのボタンの押下により、警備モードの制御を受け付ける。
【0052】
また、警備制御部36dは、警備操作画面において、警備モード変更操作を受け付けたならば、警備モード変更依頼をサーバ40に通知する。なお、警備モード変更操作の受付には、警備地区選択部36cによる警備地区の選択操作及び警備モード変更操作の受付が完了していることが条件である。警備モード変更依頼には、警備地区ID及び警備モードが含まれる。
【0053】
表示制御部36eは、警備モード変更結果の表示を制御する処理部である。表示制御部36eは、サーバ40から警備モード変更結果を受信したならば、次の処理を行う。
【0054】
警備モード変更結果に警備モード変更完了した警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更が完了した旨を表示操作部31に表示する。警備モード変更結果に警備中の警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更ができなかった旨を表示操作部31に表示する。
【0055】
次に、図3に示した携帯端末30の記憶部35が記憶するデータの具体例について説明する。図4は、図3に示したユーザID35a及び警備地区データ35bの一例を示す図である。
【0056】
図4(a)に示すユーザID35aは、ユーザIDが「YS20010」である状態を示している。
【0057】
図4(b)に示す警備地区データ35bは、警備地区ID「KT10131」に対して、名称が「自宅1階」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10132」に対して、名称が「自宅2階」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10561」に対して、名称が「母自宅」である状態を対応付けている。
【0058】
<サーバ40の構成>
次に、図2に示したサーバ40の構成について説明する。図5は、図2に示したサーバ40の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、サーバ40は、表示部41及び入力部42と接続され、通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
【0059】
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。通信部44は、インターネットを介して携帯端末30及びコントローラ50とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0060】
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、メインユーザデータ45a、警備地区データ45b、ユーザ設定データ45c及び警備モードデータ45dを記憶する。
【0061】
メインユーザデータ45aは、警備システムの契約者であるメインユーザの情報を示すデータである。警備地区データ45bは、警備地区IDを管理するコントローラのコントローラIDを示すデータである。ユーザ設定データ45cは、ユーザID毎に制御可能な警備地区IDを示すデータである。警備モードデータ45dは、警備地区ID毎の警備モードを示すデータである。
【0062】
制御部46は、サーバ40の全体制御を行う制御部であり、ユーザ設定部46a、警備地区判定部46b、警備制御部46c、警備モード管理部46d及び警備通知部46eを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、ユーザ設定部46a、警備地区判定部46b、警備制御部46c、警備モード管理部46d及び警備通知部46eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0063】
ユーザ設定部46aは、ユーザ設定データ45cを管理する処理部である。ユーザ設定部46aは、携帯端末30からユーザ設定データを受信したならば、受信したデータを記憶部45にユーザ設定データ45cとして記憶する。なお、受信したユーザ設定データに含まれる自端末のユーザIDをユーザ設定データ45cの関連ユーザIDに記憶する。
【0064】
警備地区判定部46bは、警備地区の警備モードが警備中か解除中かを判定する処理部である。警備地区判定部46bは、携帯端末30から警備モード変更依頼を受信したならば、警備モードデータ45dを用いて、この警備モード変更依頼に含まれる警備地区IDの警備地区が警備中か解除中かを判定する。
【0065】
具体的には、警備地区判定部46bは、警備モード変更依頼に含まれる警備地区IDが、警備モードデータ45dの警備モードにおいて、「外出警備」又は「在宅警備」に対応付けられていたならば、警備中と判定する。また、「警備解除」に対応付けられていたならば、解除中と判定する。
【0066】
警備制御部46cは、コントローラ50に対する警備モード変更指示を行う処理部である。警備制御部46cは、警備地区判定部46bにおいて解除中と判定されたならば、この判定に係る警備地区IDに対応するコントローラIDを、警備地区データ45bを用いて特定し、このコントローラIDに対応するコントローラ50に警備モード変更指示を通知する。なお、この警備モード変更指示には、携帯端末30から受信した警備モード変更依頼に含まれる警備モードを含む。
【0067】
警備モード管理部46dは、警備モードデータ45dを管理する処理部である。警備モード管理部46dは、コントローラ50から警備モード変更完了通知を受信したならば、この警備モード変更完了通知に含まれる警備地区ID及び警備モードを用いて、警備モードデータ45dを更新する。
【0068】
具体的には、警備モード管理部46dは、警備モード変更完了通知に含まれる警備地区IDに対応する警備モードデータ45dの警備モードを、警備モード変更完了通知に含まれる警備モードに変更して更新する。
【0069】
警備通知部46eは、警備モード変更結果を通知する処理部である。警備通知部46eは、警備地区判定部46bにより解除中と判定された場合は、コントローラ50から警備モード変更完了通知を受信したならば、解除中と判定された警備地区IDを警備モード変更完了した警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。
【0070】
また、警備通知部46eは、警備地区判定部46bにより警備中と判定された場合は、判定された警備地区IDを警備中の警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。
【0071】
また、警備通知部46eは、警備モード変更完了した警備地区ID及び/又は警備中の警備地区IDを警備モード変更結果に含める処理が完了したならば、この警備モード変更結果を携帯端末30に通知する。
【0072】
次に、図5に示したサーバ40の記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。図6及び図7は、図5に示したメインユーザデータ45a、警備地区データ45b、ユーザ設定データ45c及び警備モードデータ45dの一例を示す図である。
【0073】
図6(a)に示すメインユーザデータ45aは、ユーザID「YS20010」に対して、氏名が「特許太郎」であり、コントローラIDが「ABC12345」である状態を対応付け、ユーザID「YS20150」に対して、氏名が「開発花子」であり、コントローラIDが「ABC16789」である状態を対応付けている。
【0074】
図6(b)に示す警備地区データ45bは、警備地区ID「KT10131」に対して、コントローラIDが「ABC12345」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10132」に対して、コントローラIDが「ABC12345」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10561」に対して、コントローラIDが「ABC16789」である状態を対応付けている。
【0075】
図7(a)に示すユーザ設定データ45cは、ユーザID「YS20010」に対して、関連ユーザIDが「YS20150」であり、警備地区IDが「KT10131」、「KT10132」及び「KT10561」である状態を対応付け、ユーザID「YS20011」に対して、関連ユーザIDが「YS20010」であり、警備地区IDが「KT10132」である状態を対応付け、ユーザID「YS20150」に対して、関連ユーザIDが「-」であり、警備地区IDが「KT10561」である状態を対応付けている。
【0076】
図7(b)に示す警備モードデータ45dは、警備地区ID「KT10131」に対して、警備モードが「外出警備」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10132」に対して、警備モードが「警備解除」である状態を対応付け、警備地区ID「KT10561」に対して、警備モードが「在宅警備」である状態を対応付けている。
【0077】
<携帯端末30における警備地区選択に関する表示の一例>
次に、携帯端末30における警備地区選択に関する表示の一例について説明する。図8は、携帯端末30における警備地区選択に関する表示の一例を示す図である。
【0078】
図8に示すように、警備操作画面では、画面の上部に、現在選択されている警備地区及び対象地区選択ボタンが表示される。例えば、「自宅1階」が選択されている場合は、「選択地区:自宅1階」と表示される。
【0079】
対象地区選択ボタンが押下されたならば、対象地区選択画面が表示される。この対象地区選択画面では、選択可能な警備地区が表示され、選択済みの警備地区はチェック済みのチェックボタンで表示される。
【0080】
警備地区を選択後、適用ボタンを押下したならば、確認画面が表示される。この確認画面において、「はい」ボタンを押下したならば、警備操作画面に推移する。この警備操作画面では、対象地区選択画面で選択した警備地区が表示される。なお、複数の警備地区を選択した場合は、その旨が表示される。例えば、「選択地区:複数地区選択中」と表示される。
【0081】
<携帯端末30における警備モード変更に関する表示の一例>
次に、携帯端末30における警備モード変更に関する表示の一例について説明する。図9及び図10は、携帯端末30における警備モード変更に関する表示の一例を示す図である。
【0082】
図9に示すように、警備操作画面では、画面の中央部に、選択可能な警備モードのボタンが表示される。具体的には、「外出警備」、「在宅警備」及び「警備解除」のそれぞれのボタンが表示される。
【0083】
「在宅警備」ボタンを押下したならば、「在宅警備」ボタンの色が変化し、「在宅警備」を選択していることが表示される。
【0084】
警備操作画面の下部に表示されている「警備モード変更」ボタンを押下したならば、確認画面が表示される。この確認画面において、「はい」ボタンを押下したならば、警備モード変更依頼が通知される。そして、警備モード変更結果を受信したならば、この警備モード変更結果に応じた表示を行う。
【0085】
例えば、2件の警備地区に対する警備モード変更依頼に対して、2件の警備モード変更完了した警備地区IDを受信した場合には、「2件中2件の地区の警備を開始しました。」、「対象地区:自宅1階、母自宅」と表示される。
【0086】
また、図10に示すように、2件の警備地区に対する警備モード変更依頼に対して、1件の警備モード変更完了した警備地区ID及び1件の警備中の警備地区IDを受信した場合には、次のように表示される。
【0087】
「2件中1件の地区の警備を開始しました。」、「対象地区:自宅1階」と表示されるとともに、「指定した以下の地区は警備モードを変更できませんでした。一度、警備解除状態に変更後に、警備操作をしてください。」、「対象地区:母自宅」と表示される。
【0088】
<実施形態1に係るサーバ40における警備モード変更に関する処理手順>
次に、本実施形態1に係るサーバ40における警備モード変更に関する処理手順について説明する。図11は、本実施形態1に係るサーバ40における警備モード変更に関する処理手順を示すフローチャートである。
【0089】
サーバ40は、携帯端末30から警備モード変更依頼の受信を待機し(ステップS101;No)、携帯端末30から警備モード変更依頼を受信した場合に(ステップS101;Yes)、この警備モード変更依頼に係る対象の警備地区の警備モードに警備中と判定されたものがあるならば(ステップS102;Yes)、この警備中の警備地区IDを警備モード変更結果に含める(ステップS103)。一方、警備モード変更依頼に係る対象の警備地区の警備モードに警備中と判定されたものがなければ(ステップS102;No)、ステップS104へ進む。
【0090】
警備モード変更依頼に係る対象の警備地区の警備モードに解除中と判定されたものがないならば(ステップS104;No)、ステップS108に移行する。
【0091】
警備モード変更依頼に係る対象の警備地区の警備モードに解除中と判定されたものがあるならば(ステップS104;Yes)、この解除中の警備地区に対する警備モード変更指示を、この警備地区を管理するコントローラ50に通知する(ステップS105)。
【0092】
コントローラ50から、警備モード変更完了通知の受信を待ち受け(ステップS106;No)、警備モード変更完了通知を受信したならば、(ステップS106;Yes)、この警備モード変更完了した警備地区IDを警備モード変更結果に含める(ステップS107)。そして、警備モード変更結果を携帯端末30に通知し(ステップS108)、処理を終了する。
【0093】
上述してきたように、本実施形態1に係る警備システムでは、携帯端末を利用して、複数の警備地区に対する警備モードの制御を一括して制御するよう構成したので、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【0094】
なお、上記の実施形態1では、メインユーザが制御できる警備地区は、契約時に設定した全ての警備地区に固定されて変更できない構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。メインユーザが制御できる警備地区を、契約時に設定した警備地区の中から、全部又は一部を選択できるよう構成することもできる。
【0095】
[変形例]
ところで、上記の実施形態1では、契約時に設定した警備地区の個数や範囲は固定されて変更できない構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。警備地区の個数や範囲を変更できるよう構成することもできる。本変形例では、警備地区の個数や範囲を変更できる警備システムについて説明する。
【0096】
<変形例に係る警備システムの概要>
本変形例に係る警備システムの概要について説明する。図12は、本変形例に係る警備システムの概要の説明図である。
【0097】
図12に示すように、本変形例に係る警備システムでは、携帯端末100から、自宅の警備地区変更依頼をサーバ200に通知したならば(S11)、サーバ200は、指定した警備地区のコントローラ300に対し、警備地区変更指示を通知する(S12)。
【0098】
警備地区変更指示を受信したコントローラ300は、指定された警備地区を変更する(S13)。例えば、自宅全体が一つの警備地区「自宅」だったものを、「自宅1階」及び「自宅2階」の二つの警備地区に変更する。
【0099】
このように、本変形例に係る警備システムでは、警備地区の個数や範囲を変更できるよう構成したので、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【0100】
<サーバ200の構成>
次に、図12に示したサーバ200の構成について説明する。図13は、図12に示したサーバ200の構成を示す機能ブロック図である。図13に示すように、サーバ200は、表示部41及び入力部42と接続され、通信部44、記憶部210及び制御部220を有する。なお、図5に示したサーバ40と同様の機能部についての説明は省略する。
【0101】
記憶部210は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、メインユーザデータ45a、警備地区データ45b、ユーザ設定データ211及び警備モードデータ45dを記憶する。ユーザ設定データ211は、ユーザID毎の設定済警備地区ID及び未設定警備地区IDを示すデータである。
【0102】
制御部220は、サーバ200の全体制御を行う制御部であり、ユーザ設定部221、警備地区判定部46b、警備制御部46c、警備モード管理部46d及び警備通知部46eを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、ユーザ設定部221、警備地区判定部46b、警備制御部46c、警備モード管理部46d及び警備通知部46eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0103】
ユーザ設定部221は、ユーザ設定データ211を管理する処理部である。ユーザ設定部221は、携帯端末30からユーザ設定データを受信したならば、受信したデータを記憶部210にユーザ設定データ211として記憶する。なお、受信したユーザ設定データに含まれる自端末のユーザIDは、ユーザ設定データ211の関連ユーザIDに記憶し、受信したユーザ設定データに含まれる警備地区ID(以下、「ユーザ設定警備地区ID」と言う)は、設定済警備地区IDに記憶する。なお、ユーザ設定警備地区IDが未設定警備地区IDに含まれている場合は、この未設定警備地区IDのユーザ設定警備地区IDを削除する。
【0104】
また、ユーザ設定部221は、携帯端末30から警備地区変更依頼を受信したならば、この警備地区変更依頼に含まれるユーザID(以下、「変更依頼ユーザID」と言う)及び警備地区ID(以下、「変更依頼警備地区ID」と言う)を用いてユーザ設定データ211を更新する。
【0105】
具体的には、ユーザ設定データ211のユーザIDが変更依頼ユーザIDであるデータを特定し、このデータの設定済警備地区ID(以下、「特定設定済警備地区ID」と言う)の中に変更依頼警備地区IDが全て含まれる場合は、特定設定済警備地区IDにのみ含まれていた警備地区IDをユーザ設定データ211の全てのデータから削除する。
【0106】
特定設定済警備地区IDが変更依頼警備地区IDに全て含まれる場合は、変更依頼警備地区IDにのみ含まれていた警備地区ID(以下、「追加警備地区ID」と言う)を、特定設定済警備地区IDに追加して記憶する。この際、ユーザ設定データ211の関連ユーザIDが変更依頼ユーザIDである場合には、このデータにおける未設定警備地区IDに追加警備地区IDを記憶する。
【0107】
また、ユーザ設定部221は、ユーザ設定データ211が更新されたならば、更新されたデータ(以下、「更新データ」と言う)に対応するユーザIDを特定し、このユーザIDに対応する携帯端末100に対して、更新データを警備地区データとして送信する。
【0108】
次に、図13に示したサーバ200の記憶部210が記憶するデータの具体例について説明する。図14は、図13に示したユーザ設定データ211の一例を示す図である。
【0109】
図14(a)に示すユーザ設定データ211は、携帯端末30から警備地区変更依頼を受信する前の状態を示すデータである。具体的には、ユーザID「YS20010」に対して、関連ユーザIDが「-」であり、設定済警備地区IDが「KT10131」であり、未設定警備地区IDが「-」である状態を対応付け、ユーザID「YS20011」に対して、関連ユーザIDが「YS20010」であり、設定済警備地区IDが「KT10131」であり、未設定警備地区IDが「-」である状態を対応付けている。
【0110】
図14(b)に示すユーザ設定データ211は、携帯端末30から警備地区変更依頼を受信した後の状態を示すデータである。ここでは、受信した警備地区変更依頼に、警備地区IDとして「KT10131」及び「KT10132」が含まれている場合を示す。
【0111】
具体的には、ユーザ設定データ211は、ユーザID「YS20010」に対して、関連ユーザIDが「-」であり、設定済警備地区IDが「KT10131」及び「KT10132」であり、未設定警備地区IDが「-」である状態を対応付け、ユーザID「YS20011」に対して、関連ユーザIDが「YS20010」であり、設定済警備地区IDが「KT10131」であり、未設定警備地区IDが「KT10132」である状態を対応付けている。
【0112】
<携帯端末100における警備地区選択に関する表示の一例>
次に、携帯端末100における警備地区選択に関する表示の一例について説明する。図15は、携帯端末100における警備地区選択に関する表示の一例を示す図である。ここでは、メインユーザが警備地区を追加した場合に、メインユーザの携帯端末100における表示と、メインユーザの承認を受けて警備システムを利用するユーザ(以下、「サブユーザ」と言う)の携帯端末100における表示の一例について説明する。
【0113】
図15(a)に示すように、メインユーザの携帯端末100においては、従来の警備地区に加えて、追加した警備地区も制御可能な警備地区として表示される。例えば、従来の警備地区が「自宅1階」であり、追加した警備地区が「自宅2階」である場合、いずれの警備地区にもチェックボックスが表示され、警備モードもそれぞれ表示される。
【0114】
図15(b)に示すように、サブユーザの携帯端末100においては、従来の警備地区は制御可能な警備地区として表示されるが、追加した警備地区は制御不可能な警備地区として表示される。例えば、従来の警備地区である「自宅1階」は、チェックボックス及び警備モードが表示されるが、追加した警備地区である「自宅2階」は、チェックボックスは表示されず、警備モードの表示位置に「(選択対象外)」と表示される。
【0115】
上述してきたように、本変形例に係る警備システムでは、警備地区の個数や範囲を変更できるよう構成したので、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【0116】
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、警備地区名の管理、警備地区の選択処理等については、携帯端末において処理する場合について説明したが、警備地区名の管理、警備地区の選択処理等を含めた全ての処理をサーバにおいて処理し、携帯端末は処理の指示や処理結果の表示のみを行うよう構成することもできる。本実施形態2では、警備地区名の管理、警備地区の選択処理等を含めた全ての処理をサーバにおいて実施し、携帯端末では処理の指示や処理結果の表示のみを行う警備システムについて説明する。
【0117】
<携帯端末400の構成>
まず、本実施形態2に係る携帯端末400の構成について説明する。図16は、本実施形態2に係る携帯端末400の構成を示す機能ブロック図である。図16に示すように、携帯端末400は、表示操作部31、通信部33、記憶部35及び制御部420を有する。なお、図3に示した携帯端末30と同様の機能部についての説明は省略する。
【0118】
制御部420は、携帯端末400の全体制御を行う制御部であり、表示制御部421を有する。実際には、このプログラムをCPUにロードして実行することにより、表示制御部421に対応するプロセスを実行させることになる。
【0119】
表示制御部421は、サーバ500が提供する各種情報を表示するとともに、表示された内容に対する指示等を通知する処理部である。例えば、表示制御部421は、スマートフォン等の携帯端末において、WebViewにより実装される。
【0120】
表示制御部421は、表示操作部31からユーザ設定要求を受け付けたならば、サーバ500に対して、ユーザ設定画面要求を通知する。そして、サーバ500からユーザ設定画面データを受信したならば、ユーザ設定画面を表示操作部31に表示する。
【0121】
また、表示制御部421は、ユーザ設定画面において、ユーザID及び警備地区IDを受け付けたならば、受け付けたデータに、自端末のユーザIDであるユーザID35aを付加し、これをユーザ設定データとしてサーバ500に送信する。
【0122】
また、表示制御部421は、表示操作部31から警備地区名設定要求を受け付けたならば、サーバ500に対して、警備地区名設定画面要求を通知する。そして、サーバ500から警備地区名設定画面データを受信したならば、警備地区名設定画面を表示操作部31に表示する。
【0123】
また、表示制御部421は、警備地区名設定画面において、警備地区IDに対応する警備地区名を受け付けたならば、受け付けた警備地区ID及び警備地区名にユーザID35aを付加し、これを警備地区名データとしてサーバ500に送信する。
【0124】
また、表示制御部421は、表示操作部31から警備地区選択要求を受け付けたならば、サーバ500に対して、警備地区選択画面要求を通知する。そして、サーバ500から警備地区選択画面データを受信したならば、警備地区選択画面を表示操作部31に表示する。
【0125】
また、表示制御部421は、警備地区選択画面において、警備地区の選択操作を受け付けたならば、受け付けた警備地区IDにユーザID35aを付加し、これを警備地区選択データとしてサーバ500に送信する。なお、受け付けることができる警備地区の数は、単一でもよいし、複数でもよい。
【0126】
また、表示制御部421は、サーバ500から警備操作画面データを受信したならば、警備操作画面を表示操作部31に表示する。表示制御部421は、警備操作画面において警備モードの制御を受け付ける。具体的には、警備操作画面に、「外出警備」、「在宅警備」及び「警備解除」のボタンが表示され、このいずれかのボタンの押下により、警備モードの制御を受け付ける。そして、表示制御部421は、警備操作画面において、警備モード変更操作を受け付けたならば、警備モードを含む警備モード変更依頼をサーバ500に通知する。
【0127】
また、表示制御部421は、サーバ500から警備モード変更結果データを受信したならば、この警備モード変更結果データを表示操作部31に表示する。
【0128】
<サーバ500の構成>
次に、本実施形態2に係るサーバ500の構成について説明する。図17は、本実施形態2に係るサーバ500の構成を示す機能ブロック図である。図17に示すように、サーバ500は、表示部41及び入力部42と接続され、通信部44、記憶部510及び制御部520を有する。なお、図5に示したサーバ40と同様の機能部についての説明は省略する。
【0129】
記憶部510は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、メインユーザデータ45a、警備地区データ45b、ユーザ設定データ511及び警備モードデータ45dを記憶する。ユーザ設定データ511は、ユーザID毎に制御可能な警備地区ID及びその名称を示すデータである。
【0130】
制御部520は、サーバ500の全体制御を行う制御部であり、ユーザ設定部521、警備地区管理部522、警備地区選択部523、警備地区判定部524、警備制御部525、警備モード管理部526及び警備通知部527を有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、ユーザ設定部521、警備地区管理部522、警備地区選択部523、警備地区判定部524、警備制御部525、警備モード管理部526及び警備通知部527にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0131】
ユーザ設定部521は、ユーザ設定データ511を管理する処理部である。ユーザ設定部521は、携帯端末400からユーザ設定画面要求を受信したならば、ユーザ設定画面データを携帯端末400に送信する。
【0132】
また、ユーザ設定部521は、携帯端末400からユーザ設定データを受信したならば、受信したデータを記憶部510にユーザ設定データ511として記憶する。なお、受信したユーザ設定データに含まれる自端末のユーザIDをユーザ設定データ511の関連ユーザIDに記憶する。
【0133】
警備地区管理部522は、警備地区IDに係る警備地区名を管理する処理部である。警備地区管理部522は、携帯端末400から警備地区名設定画面要求を受信したならば、警備地区名設定画面データを携帯端末400に送信する。
【0134】
また、警備地区管理部522は、携帯端末400から警備地区名データを受信したならば、受信した警備地区名データに含まれるユーザID及び警備地区IDに警備地区名を対応付けてユーザ設定データ511に記憶する。
【0135】
警備地区選択部523は、警備モードを制御する際に、その対象となる警備地区を選択する処理部である。警備地区選択部523は、携帯端末400から警備地区選択画面要求を受信したならば、警備地区選択画面データを携帯端末400に送信する。
【0136】
また、警備地区選択部523は、携帯端末400から警備地区選択データを受信したならば、警備操作画面データを携帯端末400に送信する。
【0137】
警備地区判定部524は、警備地区の警備モードが警備中か解除中かを判定する処理部である。警備地区判定部524は、携帯端末400から警備モード変更依頼を受信したならば、警備地区選択部523において受信した警備地区選択データ及び警備モードデータ45dを用いて、この警備地区選択データに含まれる警備地区IDの警備地区が警備中か解除中かを判定する。
【0138】
具体的には、警備地区判定部524は、警備地区選択データに含まれる警備地区IDが、警備モードデータ45dの警備モードにおいて、「外出警備」又は「在宅警備」に対応付けられていたならば、警備中と判定する。また、「警備解除」に対応付けられていたならば、解除中と判定する。
【0139】
警備制御部525は、コントローラ50に対する警備モード変更指示を行う処理部である。警備制御部525は、警備地区判定部524において解除中と判定されたならば、この判定に係る警備地区IDに対応するコントローラIDを、警備地区データ45bを用いて特定し、このコントローラIDに対応するコントローラ50に警備モード変更指示を通知する。なお、この警備モード変更指示には、携帯端末400から受信した警備モード変更依頼に含まれる警備モードを含む。
【0140】
警備モード管理部526は、警備モードデータ45dを管理する処理部である。警備モード管理部526は、コントローラ50から警備モード変更完了通知を受信したならば、この警備モード変更完了通知に含まれる警備地区ID及び警備モードを用いて、警備モードデータ45dを更新する。
【0141】
具体的には、警備モード管理部526は、警備モード変更完了通知に含まれる警備地区IDに対応する警備モードデータ45dの警備モードを、警備モード変更完了通知に含まれる警備モードに変更して更新する。
【0142】
警備通知部527は、警備モード変更結果を通知する処理部である。警備通知部527は、警備地区判定部524により解除中と判定された場合は、コントローラ50から警備モード変更完了通知を受信したならば、解除中と判定された警備地区IDを警備モード変更完了した警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。
【0143】
また、警備通知部527は、警備地区判定部524により警備中と判定された場合は、判定された警備地区IDを警備中の警備地区IDとして、警備モード変更結果に含める。
【0144】
また、警備通知部527は、警備モード変更完了した警備地区ID及び/又は警備中の警備地区IDを警備モード変更結果に含める処理が完了したならば、この警備モード変更結果を警備モード変更結果データとして携帯端末400に送信する。
【0145】
具体的には、警備モード変更結果に警備モード変更完了した警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更が完了した旨を警備モード変更結果データに含める。警備モード変更結果に警備中の警備地区IDが含まれていたならば、この警備地区IDの警備地区において、警備モードの変更ができなかった旨を警備モード変更結果データに含める。なお、警備モード変更結果データに含めた警備地区IDに対応する警備地区名をユーザ設定データ511を用いて特定し、この警備地区名も警備モード変更結果データに含める。
【0146】
次に、図17に示したサーバ500の記憶部510が記憶するデータの具体例について説明する。図18は、図17に示したユーザ設定データ511の一例を示す図である。
【0147】
図18に示すユーザ設定データ511は、ユーザID「YS20010」に対して、関連ユーザIDが「YS20150」であり、警備地区ID/警備地区名が「KT10131」に対して「自宅1階」であり、「KT10132」に対して「自宅2階」であり、「KT10561」に対して「母自宅」である状態を対応付けている。
【0148】
また、ユーザ設定データ511は、ユーザID「YS20011」に対して、関連ユーザIDが「YS20010」であり、警備地区ID/警備地区名「KT10132」に対して「自宅2階」である状態を対応付け、ユーザID「YS20150」に対して、関連ユーザIDが「-」であり、警備地区ID/警備地区名「KT10561」に対して「自宅」である状態を対応付けている。
【0149】
上述してきたように、本実施形態2に係る警備システムでは、警備地区名の管理、警備地区の選択処理等を含めた全ての処理をサーバにおいて実施し、携帯端末では処理の指示や処理結果の表示のみを行うよう構成したので、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行うことができる。
【0150】
なお、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0151】
本発明に係る警備システム、携帯端末、サーバ装置、警備方法及び警備プログラムは、携帯端末を用いて複数の警備地区の警備操作を行う場合に、操作忘れを伴うことなく効率良く警備操作を行う場合に適している。
【符号の説明】
【0152】
30 携帯端末
31 表示操作部
33 通信部
35 記憶部
35a ユーザID
35b 警備地区データ
36 制御部
36a ユーザ設定部
36b 警備地区管理部
36c 警備地区選択部
36d 警備制御部
36e 表示制御部
40 サーバ
41 表示部
42 入力部
44 通信部
45 記憶部
45a メインユーザデータ
45b 警備地区データ
45c ユーザ設定データ
45d 警備モードデータ
46 制御部
46a ユーザ設定部
46b 警備地区判定部
46c 警備制御部
46d 警備モード管理部
46e 警備通知部
50、50a、50b コントローラ
100 携帯端末
200 サーバ
210 記憶部
211 ユーザ設定データ
220 制御部
221 ユーザ設定部
300 コントローラ
400 携帯端末
420 制御部
421 表示制御部
500 サーバ
510 記憶部
511 ユーザ設定データ
520 制御部
521 ユーザ設定部
522 警備地区管理部
523 警備地区選択部
524 警備地区判定部
525 警備制御部
526 警備モード管理部
527 警備通知部


図1
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