(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001452
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】貸出車両管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231227BHJP
G06Q 30/0645 20230101ALI20231227BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 350
G08G1/123 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100118
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】大熊 顕至
(72)【発明者】
【氏名】許田 一秀
(72)【発明者】
【氏名】友杉 宏之
(72)【発明者】
【氏名】池田 悠真
(72)【発明者】
【氏名】吉田 康佑
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA03
5H181AA20
5H181BB04
5H181BB05
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF06
5H181FF13
5H181FF22
5H181MA44
5H181MA48
5L049BB68
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】相乗りする利用者に対し、貸出車両の利用料金を適切に課金すること。
【解決手段】貸出車両管理装置1は、地図情報および貸出車両が配置されるステーションの位置を示すステーション情報を記憶する地図情報記憶部151と、あらかじめ登録された複数の利用者のID情報および小型乗物の利用情報を記憶する利用者情報記憶部153と、複数の利用者がそれぞれ利用する小型乗物の位置情報を、時刻情報およびID情報とともにそれぞれ取得する通信部11と、地図情報記憶部151に記憶されている情報および通信部11で取得された情報に基づいて、貸出車両の利用開始時に貸出車両が配置されているステーションに位置する複数の小型乗物を、貸出車両の利用者グループとして認定する認定部141と、利用者グループを構成する複数の小型乗物をそれぞれ利用する複数の利用者に対して貸出車両の利用料金を課金する課金情報を生成する課金情報生成部142と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者で共同利用するシェアリング方式の貸出車両を管理する貸出車両管理装置であって、
地図情報および前記貸出車両が配置されるステーションの位置を示すステーション情報を記憶する地図情報記憶部と、
あらかじめ登録された複数の利用者のID情報および前記貸出車両と異なる小型乗物の利用情報を記憶する利用者情報記憶部と、
複数の前記利用者がそれぞれ利用する前記小型乗物の位置情報を、時刻情報および前記ID情報とともにそれぞれ取得する通信部と、
前記地図情報記憶部に記憶されている情報および前記通信部で取得された情報に基づいて、前記貸出車両の利用開始時に前記貸出車両が配置されている前記ステーションに位置する複数の前記小型乗物を、前記貸出車両の利用者グループとして認定する認定部と、
前記利用者グループを構成する複数の前記小型乗物をそれぞれ利用する複数の前記利用者に対して前記貸出車両の利用料金を課金する課金情報を生成する課金情報生成部と、
を備えることを特徴とする貸出車両管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の貸出車両管理装置において、
前記通信部は、前記小型乗物の位置情報を、前記小型乗物に乗車する前記利用者が所持する通信端末から取得することを特徴とする貸出車両管理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の貸出車両管理装置において、
前記利用者情報記憶部は、前記利用者の出発位置の位置情報をさらに記憶し、
前記課金情報生成部は、前記利用者グループを構成する複数の前記小型乗物をそれぞれ利用する複数の前記利用者の前記出発位置の位置情報および前記ステーション情報に基づいて、前記出発位置から前記ステーションまでの距離が長いほど低料金になるように調整した前記利用者毎の負担額を示す情報を、前記課金情報として生成することを特徴とする貸出車両管理装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の貸出車両管理装置において、
前記課金情報生成部は、前記利用者グループを構成する複数の前記小型乗物をそれぞれ利用する複数の前記利用者が前記貸出車両の利用料金を均等に負担する個々の負担額を示す情報を、前記課金情報として生成することを特徴とする貸出車両管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸出車両を管理する貸出車両管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を時間単位で貸出すカーシェアリングサービスが普及している。カーシェアリングサービスにおいては、貸出車両に複数の利用者が相乗りして多人数乗車することで、環境負荷を下げることが可能である。
多人数乗車によるカーシェアリングサービスの利用について、例えば特許文献1には、貸出車両からの車内画像データをもとに乗車人数を特定し、乗車人数が多い場合に乗車人数が少ない場合よりも利用料金を低額に設定することにより、多人数での利用を促進する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、複数人での利用に対して利用料金が低額に設定されるだけで、相乗りする利用者に対して貸出車両の利用料金を適切に課金することが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である貸出車両管理装置は、複数の利用者で共同利用するシェアリング方式の貸出車両を管理する貸出車両管理装置であって、地図情報および貸出車両が配置されるステーションの位置を示すステーション情報を記憶する地図情報記憶部と、あらかじめ登録された複数の利用者のID情報および貸出車両と異なる小型乗物の利用情報を記憶する利用者情報記憶部と、複数の利用者がそれぞれ利用する小型乗物の位置情報を、時刻情報およびID情報とともにそれぞれ取得する通信部と、地図情報記憶部に記憶されている情報および通信部で取得された情報に基づいて、貸出車両の利用開始時に貸出車両が配置されているステーションに位置する複数の小型乗物を、貸出車両の利用者グループとして認定する認定部と、利用者グループを構成する複数の小型乗物をそれぞれ利用する複数の利用者に対して貸出車両の利用料金を課金する課金情報を生成する課金情報生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、相乗りする利用者に対し、貸出車両の利用料金を適切に課金することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】相乗りする複数の利用者がそれぞれ小型乗物に乗って出発位置からステーションへ向かう場面を説明する図。
【
図2A】貸出車両管理装置を用いたカーシェアリングシステムの概略構成図。
【
図3】貸出車両管理装置としてのサーバの要部構成を示すブロック図。
【
図4】利用料金算出処理の流れを説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して発明の実施の形態について説明する。
発明の一実施の形態による貸出車両管理装置は、カーシェアリングサービスをグループで利用(例えば複数人で貸出車両に相乗り乗車)する個々の利用者に適切にサービスを提供するように、カーシェアリング事業で用いられるシステムに工夫を加えたものである。
一般に、カーシェアリングは、利用者が貸出車両を他の利用者と共同で利用(例えば貸出車両を他の利用者と異なる時間帯に利用)するサービスをいう。本稿は、貸出車両を他の利用者と異なる時間帯に利用する場合のサービスではなく、貸出車両を複数人で相乗り利用する場合のサービスを中心に説明する。
【0009】
例えば、貸出車両管理装置は、複数人の利用者が利用した貸出車両の利用時間および利用距離(貸出車両の走行距離)等に基づいて貸出車両の利用料金を算出し、利用者各人に対して課金処理を行う。
実施の形態では、例えば、相乗りする個々の利用者が小型乗物を利用している場合に、小型乗物の位置情報に基づいて小型乗物を貸出車両の利用者グループとして認定し、当該グループを構成する小型乗物の利用者各人に対してそれぞれ課金する。一例として、利用者各人にそれぞれ割り前勘定した利用料金を課金する。小型乗物は、貸出車両とは別の移動手段であり、例えば1人乗りの電動式キックボード等が該当する。
このような貸出車両管理装置について、以下に詳細に説明する。
【0010】
図1は、複数の利用者U1~U3による貸出車両5Aまたは5Bの利用場面を例示する図である。利用者U1~U3は、あらかじめカーシェアリング事業者等に登録したICカード(Integrated Circuit Card)やスマートフォン等を用いてカーシェアリングサービスを利用する。ICカードは、集積回路が埋め込まれたカードである。カーシェアリング事業者等は、貸出場所としての無人のステーションPにおいてICカードやスマートフォン等で貸出車両5Aまたは5Bに認証することにより利用者U1~U3に貸出車両5Aまたは5Bの貸渡しを行い、無人のステーションPにおいて利用者U1~U3から貸出車両5Aまたは5Bの返却を受ける。
【0011】
利用者U1~U3は、それぞれ小型乗物4A~4Cに乗って出発位置S1~S3(利用者U1~U3の自宅または勤務地、さらに店舗や公共交通機関の駅等であり、貸出車両5Aまたは5Bを利用する直前の各人の居所)からステーションPへ向かう。利用者U1~U3は、ステーションPに集合し、ステーションPから貸出車両5Aまたは5Bに相乗り乗車して目的地へ向かい、貸出車両5Aまたは5Bに相乗り乗車してステーションPへ戻る。
小型乗物4A~4Cは、利用者U1~U3が利用する相乗りする貸出車両5Aまたは5Bに搭載してもよいし、利用者U1~U3がステーションPに戻るまでステーションPに留め置いてもよい。
【0012】
<カーシェアリングシステムの概要>
図2Aは、実施の形態による貸出車両管理装置を構成するサーバ装置1(以下、単にサーバ1と呼ぶ)を用いた、カーシェアリングシステム100の概略構成図である。カーシェアリングシステム100は、通信ネットワーク3に接続されたサーバ1と、カーシェアリング事業を行う事業体Aまたは事業を委託された事業者Bからカーシェアリングに供された貸出車両5Aおよび5Bとを有する。
サーバ1は、事業体A等によって運用される。通信端末2A~2Cは、カーシェアリングサービスを利用する利用者U1~U3が使用するスマートフォン等によって構成される。貸出車両5Aおよび5Bは、カーシェアリングに供された車両のうちの2台である。
【0013】
貸出車両5Aおよび5Bには、それぞれ車載端末6Aおよび6Bが搭載されている。サーバ1、通信端末2A~2C、車載端末6Aおよび6Bは、無線通信網、インターネット網、および電話回線網などの通信ネットワーク3に接続される。
図2Aには、貸出車両5A等および車載端末6A等を2台ずつ示したが、それぞれ3台以上存在してもよい。すなわち、事業体A等がカーシェアリングに供する貸出車両5A等は2台に限らず3台以上でもよい。また、
図2Aには、3台の通信端末2A~2Cおよび3台の小型乗物4A~4Cを示したが、それぞれ4台以上存在してもよい。すなわち、サービスを利用する利用者は4人以上でもよい。
【0014】
利用者U1~U3は、事業体A等にあらかじめ必要な情報(利用者情報)を登録しておく。この登録は、サーバ1と通信可能な通信端末2A~2Cを用いて行われる。利用者情報には、例えば、利用者ID(identification)、通信端末の端末ID、利用者の住所、氏名、連絡先、免許証番号、決済に必要な情報(例えばクレジットカード番号、銀行口座の番号)、小型乗物4を利用しているか否かを示す情報等が含まれる。なお、小型乗物4A~4Cが事業体A等から利用者U1~U3に貸与されている場合は、小型乗物4A~4Cの貸与情報も利用者情報に含めてよい。利用者U1~U3は、通信端末2A~2Cに利用者情報を入力してサーバ1へ送信し、利用者登録をした後に、貸出車両5Aまたは5Bを利用することが可能となる。
【0015】
貸出車両管理装置は、あらかじめ利用者U1~U3から登録されたICカード等の情報と、利用者U1~U3のクレジットカード情報または銀行口座情報等とをそれぞれ紐づけておくことにより、例えば利用者U1からの貸出車両5A等の利用予約の受付、予約者としての利用者U1に対する貸出車両5A等の紹介、貸出車両5A等の貸渡し、利用者U1からの貸出車両5A等の返却受付、および相乗り利用した利用者U1~U3への利用料金の請求等を、自動で行うことが可能である。
【0016】
利用者U1~U3は、代表者1人(例えばU1)が貸出車両5A等の利用予約を行う。貸出車両管理装置は、利用者U1から貸出車両5A等の利用予約を受けた場合、利用者U1の出発位置S1から所定距離以内の範囲に位置するステーションPを探し、ステーションPに配置されている車両5A等を利用者U1に紹介する。所定距離は、例えば小型乗物4で所要時間約10分の距離とする。
【0017】
<通信端末>
図2Bは、利用者U1が使用する通信端末2Aの要部構成を示すブロック図である。利用者U2およびU3が所持する通信端末2Bおよび2Cの構成も通信端末2Aと同様である。
図2Bに示すように、通信端末2Aは、通信部21と、出力部22と、入力部23と、処理部24と、記憶部25と、位置検出部26とを有する。通信端末2Aは、利用者U1により操作されるスマートフォン等の携帯無線端末、または、パーソナルコンピュータ等の通信ネットワーク3に接続可能な機器により構成される。
【0018】
通信部21は、通信ネットワーク3を介してサーバ1と通信可能に構成される。例えば通信部21は、貸出車両5A等の利用予約の申し込みの際に利用者U1を識別する利用者IDとともに貸出車両5A等の利用予約の申し込みを指令する信号等(後述する予約希望情報)をサーバ1に送信する。また、通信部21は、貸出車両5A等の利用予約をキャンセルする際には、利用者U1を識別する利用者IDとともに貸出車両5A等の利用予約のキャンセルを指令する信号等をサーバ1に送信する。
【0019】
通信部21はさらに、通信端末2Aが小型乗物4Aに備わる通信端末ホルダ(holder)にセットされている場合には、後述する位置検出部26で検出される位置情報を時刻情報および利用者IDとともにサーバ1に送信する。
なお、小型乗物4Aに備わる不図示の無線通信部と、小型乗物4Aに乗る利用者U1のポケット等に収められた通信端末2Aの通信部21との間で、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信が確立されている場合には、通信端末2Aが小型乗物4Aの通信端末ホルダにセットされていなくても、位置検出部26で検出される位置情報を時刻情報および利用者IDとともに通信部21からサーバ1に送信してよい。
【0020】
上述した通信端末2Aからサーバ1へ位置情報の送信を行うため、あらかじめ利用者U1の通信端末2Aに、事業体A等から配布されたアプリケーションソフトウェア(application software:以後アプリと呼ぶ)をインストールしておく。アプリのインストールは、利用者U1が事業体A等に対して利用者登録する際に行うことができる。利用者U1が通信端末2Aでアプリを起動させて所定の入力操作を行うことにより、位置検出部26で検出される位置情報のサーバ1への送信が開始される。利用者U1が通信端末2Aで当該アプリを終了させると、位置情報のサーバ1への送信が停止される。
【0021】
出力部22は、例えば文字情報や画像等を表示する表示部と、音声等を再生するスピーカ部等を含む。入力部23は、タッチ操作部材やキーボード等の利用者U1が操作する各種スイッチ部と、利用者U1が発する音声を入力するマイク部等を含む。利用者U1は、入力部23を介して利用者情報の入力、貸出車両5A等の利用予約の申し込み、または利用予約のキャンセル等の入力を行う。
【0022】
処理部24は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。処理部24は、入力部23を介して入力された信号、通信部21を介して外部機器から受信した信号、および記憶部25に記憶されたデータ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部21、出力部22、および記憶部25等の通信端末2Aの各部に対する制御信号を出力する。
処理部24は、さらに通信部21に制御信号を出力し、通信端末2Aとサーバ1との間の信号の送受信、通信端末2Aと車載端末6A等との間の信号の送受信を制御する。処理部24で行う処理により、利用者U1は、出力部22に表示される情報を見ながら、利用予約した車両情報の確認や変更、および登録した利用者情報の変更等を行うことができる。
【0023】
記憶部25は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部25は、処理部24が実行するアプリを含む各種プログラムや各種のデータを記憶する。記憶部25はさらに、利用者情報等を記憶する。
【0024】
位置検出部26は、GPS(Global Positioning System)衛星や準天頂衛星などからの測位信号を受信して通信端末2Aの位置を検出する。通信端末2Aが小型乗物4Aに備わる上記通信端末ホルダにセットされている場合には、位置検出部26で検出される位置情報は、小型乗物4Aの位置情報に対応する。
なお、通信端末2Aは、必ずしも小型乗物4Aの通信端末ホルダにセットされていなくてもよい。小型乗物4Aに備わる上記不図示の無線通信部と、小型乗物4Aに乗る利用者U1のポケット等に収められた通信端末2Aの通信部21との間で上述した近距離無線通信が確立されている場合には、通信端末2Aの位置検出部26で検出される位置情報は、小型乗物4Aの位置情報に対応する。
【0025】
<車載端末>
例えば貸出車両5Aに搭載されている車載端末6Aは、一例としてカーナビゲーション装置を含めて構成され、貸出車両5Aの不図示のセンサ群およびアクチュエータと接続されている。車載端末6Aは、通信ネットワーク3を介してサーバ1と通信可能に構成される。
車載端末6Aは、利用者U1~U3が有する認証カード(例えばICカード免許証)から利用者情報を読み取る不図示のカードリーダを有している。カードリーダは、貸出車両5Aの外部から近づけられた認証カードを非接触で認識可能なように、貸出車両5Aの所定部位(例えばリアウィンドウの下方)に設けられている。
貸出車両5Aの利用開始時に例えば利用者U1がカードリーダに認証カードを近づけると、カードリーダを介して読み取った利用者情報が車載端末6Aから通信ネットワーク3を介してサーバ1に送信される。
【0026】
利用者情報を受信したサーバ1は、後述する予約情報記憶部155に記憶される車両予約情報を参照する。サーバ1は、車載端末6Aから受信した利用者情報に対応付けられた車両予約情報が存在する場合は車載端末6Aへ解錠指令を送信し、対応する車両予約情報が存在しない場合は車載端末6Aへ施錠指令を送信する。車載端末6Aは、サーバ1から解錠指令を受信した場合は解錠信号を、サーバ1から施錠指令を受信した場合は施錠信号を、それぞれ対応する貸出車両5Aのアクチュエータに出力する。
【0027】
貸出車両5Aのアクチュエータは、車載端末6Aからの指令により貸出車両5Aに搭載された各種機器を駆動する。アクチュエータは、一例として、ドアロックを解錠および施錠するロックアクチュエータを有する。ロックアクチュエータは車載端末6Aから解錠信号が出力されるとドアロックを解錠し、施錠信号が出力されるとドアロックを施錠する。
【0028】
貸出車両5Aのセンサ群は、貸出車両5Aの状態を検出する各種センサを含む。センサ群は、一例としてGPS衛星や準天頂衛星などからの測位信号を受信して貸出車両5Aの位置を検出する位置センサと、貸出車両5Aの走行速度(車速)を検出する車速センサと、貸出車両5Aの角速度を検出するジャイロセンサとを含む。
車載端末6Aは、位置センサで受信された測位信号、あるいは、ジャイロセンサで検出されたヨーレート、車速センサで検出された車速等の検出信号に基づく自律航法の算出処理により貸出車両5Aの現在位置を算出する。算出された貸出車両5Aの位置情報は、車載端末6Aから通信ネットワーク3を介してサーバ1へ送信される。
【0029】
<サーバ>
図3は、貸出車両管理装置としてのサーバ1の要部構成を示すブロック図である。サーバ1は、通信部11と、情報入力部12と、情報出力部13と、処理部14と、記憶部15とを有する。サーバ1は、クラウド上で仮想サーバ機能を利用して構成することもでき、各機能を分散して構成することもできる。
【0030】
通信部11は、通信ネットワーク3を介して外部機器と通信可能に構成される。情報入力部12は、タッチ操作部材やキーボード等の、サーバ1の保守または管理を行うオペレータが操作する各種スイッチ部と、オペレータが発する音声を入力するマイク部等を含む。情報入力部12には、上記オペレータによる入力情報と、通信部11を介して外部機器から入力された情報とが入力される。
情報出力部13は、例えば文字情報や画像等を表示する表示部と、音声等を再生するスピーカ部等を含み、視覚的な情報を出力したり、音の情報を出力したりする。また、情報出力部13は、外部機器へ送信する情報を通信部11へ出力する。
【0031】
処理部14は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。処理部14は、情報入力部12に入力された信号、通信部11を介して外部機器から受信した信号、および記憶部15に記憶されたデータ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部11、情報出力部13および記憶部15に制御信号を出力する。
処理部14は、処理部14で担う機能的構成として、認定部141と、課金情報生成部142と、車両選定部143とを有する。
【0032】
処理部14は、利用者U1等の通信端末2A等から送信された予約希望情報に基づき、貸出車両5A等の利用予約の申し込みを受付ける。予約希望情報は、例えば、貸出車両5A等の利用日時(利用日、利用開始時刻、利用終了時刻)、出発位置S1等、小型乗物4A等の利用情報、および利用者U1等の氏名等を含む。処理部14は、車両選定部143に、利用者U1等が希望する条件を満たす貸出車両候補(予約可能な車両と呼ぶ)を選定させる。
【0033】
また、処理部14は、例えば貸出車両5Aに対して確定している利用予約の利用開始時(例えば利用開始時刻を基準時とする)に、貸出車両5Aの利用者グループを認定部141により認定する。認定部141は、ステーションP内において、利用予定の貸出車両5Aから例えば5m以内に位置し、相互の距離がいずれも5m以下である複数の小型乗物4A~4Cを、貸出車両5Aの利用者グループとして認定する。複数の利用者U1~U3がそれぞれ利用する小型乗物4A~4Cの位置情報は、上述したアプリを起動させた通信端末2A~2Cの通信部21から時刻情報および利用者IDとともに送信される。
【0034】
処理部14はさらに、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する複数の利用者U1~U3に対して貸出車両5Aの利用料金Payを課金するための課金情報を、課金情報生成部142により生成する。課金情報生成部142は、例えば、貸出車両5Aの利用料金Payを利用者U1~U3の人数で除算して1人当たりの料金を算出する。
【0035】
また、課金情報生成部142は、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cの利用者U1~U3間で、以下のように負担額を調整してもよい。課金情報生成部142は、複数の利用者U1~U3のそれぞれの出発位置S1~S3からステーションPまでの距離が長いほど低料金になるように、利用者U1~U3の個々の負担額を調整した課金情報を生成する。これにより、課金情報生成部142は、利用者U1~U3に対して負担額Pay1~Pay3をそれぞれ課金する課金情報を生成する。利用者U1~U3の各負担額Pay1、Pay2、Pay3の和は、貸出車両5Aの利用料金Payに対応する。なお、課金情報生成部142は、利用者U1が1人で貸出車両5Aを利用する場合は、その利用者U1に対して貸出車両5Aの利用料金Payを課金する課金情報を生成する。
【0036】
車両選定部143による貸出車両候補の選定の一例について、利用者U1が予約者である場合を説明する。車両選定部143は、後述する記憶部15の予約情報記憶部155に記憶されている車両予約情報と、後述する地図情報記憶部151に記憶されている地図情報のうち、利用者U1の出発位置S1の周辺の地図およびステーションPに関する情報とを参照して、利用者U1の出発位置S1から所定距離L以内に位置するステーションPと、ステーションPに配置されている貸出車両5Aおよび5Bの中で利用日時等の利用者U1が希望する条件を満たす貸出車両候補(予約可能な貸出車両と呼んでもよい)とを探す。なお、所定距離Lは、一般的な小型乗物4A等の航続距離よりも短い距離を設定するものとする。これにより、利用者U1が出発位置S1から小型乗物4Aを利用して到達可能な距離内に位置するステーションPを探すことが可能になる。
【0037】
車両選定部143で選定された貸出車両候補の情報は、車両紹介情報として情報出力部13から通信部11へ出力され、通信部11から通信端末2Aへ送信される。処理部14は、通信端末2Aから選択または承認を示す情報を待つ。処理部14は、通信端末2Aから送信された選択または承認を示す情報が通信部11で受信されると利用予約を確定し、後述する記憶部15の予約情報記憶部155における車両予約情報を更新する。
【0038】
記憶部15は、図示しない揮発性および不揮発性メモリを有する。記憶部15は、処理部14が実行する各種プログラムや各種データ等を記憶する。また、記憶部15は、メモリが担う機能的構成として、地図情報記憶部151と、車両情報記憶部152と、利用者情報記憶部153と、位置情報記憶部154と、予約情報記憶部155とを有する。
【0039】
地図情報記憶部151は、上述した車両選定部143で用いられる地図情報を記憶する。地図情報には、事業体A等からカーシェアリングに供された貸出車両5A等が配置される複数のステーションPの位置、換言すると、各貸出車両5A等が貸出しおよび返却されるステーションPの位置を示す情報を含む。
【0040】
車両情報記憶部152は、個々の貸出車両5A等の車両ID、および車種、年式、車体番号、車両番号、走行距離、メンテナンス履歴等の車両情報を記憶する。車両情報記憶部152は、上記車両情報を当該貸出車両5A等が配置されているステーションPのID(ステーションIDと呼んでもよい)と、車両IDと対応付けて記憶する。車両情報記憶部152で記憶する車両IDは、予約情報記憶部155で記憶する各貸出車両5A等の利用計画にも対応付けられる。利用計画には、例えば各貸出車両5A等について、時系列に表した過去の利用実績と、現在から未来へ時系列に表した予約情報と、予約情報の合間に行われるメンテナンス計画とを含めてよい。
【0041】
利用者情報記憶部153は、利用者登録された利用者U1等の利用者ID、利用者情報および利用者U1等の利用実績等を記憶する。利用者情報記憶部153は、利用者IDと対応付けて各利用者U1等の利用者情報および利用実績等を記憶する。
【0042】
位置情報記憶部154は、事業体A等からカーシェアリングに供された個々の貸出車両5A等の位置を示す位置情報を記憶する。記憶する位置情報は、利用者U1等へ貸出中に貸出車両5A等のセンサ群(不図示)で検出された位置、換言すると、貸出中の貸出車両5A等の走行軌跡である。利用者U1等へ貸出中の各貸出車両5A等の車載端末6A等からは、各貸出車両5A等の位置情報が各貸出車両5A等の車両IDと対応付けてサーバ1へ送信される。記憶部15は、処理部14からの制御信号に基づき、貸出中の各貸出車両5A等の位置情報を位置情報記憶部154に記憶する。位置情報記憶部154に記憶された貸出中の貸出車両5A等の位置情報は、貸出車両5A等の管理情報として参照することが可能である。
【0043】
予約情報記憶部155は、上述したように、個々の貸出車両5A等の利用計画を記憶する。記憶される利用計画には、各貸出車両5A等の予約情報も含まれる。
処理部14が貸出車両5A等に対して解錠指令を送信するか、施錠指令を送信するかを判定するためには、予約情報記憶部155に記憶されている貸出車両5A等の予約情報が参照される。
【0044】
<フローチャートの説明>
貸出車両管理装置としてのサーバ1の処理部14が実行する利用料金(貸出料金と呼んでもよい)算出処理の流れについて、
図4に例示するフローチャートを参照して説明する。処理部14は、
図4による処理を予約案件毎に実行する。
【0045】
ステップS10において、処理部14は、位置情報が入力されたか否かを判定する。処理部14は、上述したアプリを起動した利用者U1~U3の通信端末2A~2Cから送信された位置情報が通信部11を介して入力された場合にステップS10を肯定判定してステップS20へ進む。処理部14は、利用者U1~U3の通信端末2A~2Cからの位置情報が入力されない場合には、ステップS10を否定判定して
図4による処理を終了する。上述したように、利用者U1~U3が使用する通信端末2A~2Cから送信された位置情報は、利用者U1~U3が利用する小型乗物4A~4Cの位置情報に対応する。
【0046】
ステップS20において、処理部14は、入力された位置情報(小型乗物4A~4Cの位置に対応)がステーションPの位置であるか否かを判定する。処理部14は、小型乗物4A~4Cの位置がステーションPの位置と一致する場合にステップS20を肯定判定してステップS30へ進む。処理部14は、小型乗物4A~4Cの位置がステーションPの位置と一致しない場合には、ステップS20を否定判定して
図4による処理を終了する。
【0047】
ステップS30において、処理部14は、利用者IDが複数存在するか否かを判定する。処理部14は、位置情報とともに入力された利用者IDが複数存在する、換言すると、複数の利用者U1~U3の複数の通信端末2A~2Cからそれぞれ利用者IDとともに位置情報が入力されている場合に、ステップS30を肯定判定してステップS40へ進む。処理部14は、位置情報とともに入力された利用者IDが1つ、換言すると、例えば1人の利用者U1の1台の通信端末2Aから利用者IDとともに位置情報が入力されている場合に、ステップS30を否定判定してステップS70へ進む。
【0048】
実施の形態では、ステップS20およびステップS30における判定の基準時を、上述したように貸出車両5A等の利用開始時刻とする。利用開始時刻は、記憶部15の予約情報記憶部155における車両予約情報に基づく。なお、上記判定の基準時を利用開始時刻の5分前から5分後までの10分間に幅を持たせてもよい。
【0049】
上記ステップS30を肯定判定してステップS40へ進む場合は、貸出車両5A等を利用者U1~U3が相乗り乗車する場合である。ステップS40において、処理部14は、認定部141により、複数の利用者IDに対応する複数の小型乗物4A~4Cを貸出車両5Aの利用者グループとして認定してステップS50へ進む。認定部141は、上述したように、ステーションPにおいて利用予定の貸出車両5A等から5m以内に位置し、相互の距離がいずれも5m以下である複数の小型乗物4A~4Cを、貸出車両5A等の利用者グループとして認定する。
【0050】
ステップS50において、処理部14は、課金情報生成部142により、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する複数の利用者U1~U3の出発位置S1~S3からステーションPまでの距離が長いほど低料金になるように利用者U1~U3毎の負担額を調整してステップS60へ進む。
【0051】
ステップS60において、処理部14は、課金情報生成部142により、利用者U1~U3毎に料金を算出して
図4による処理を終了する。これにより、利用者U1~U3に対して負担額Pay1~Pay3をそれぞれ課金する課金情報が生成される。上述したように、負担額Pay1~Pay3の合計は、貸出車両5Aの利用料金Payと一致する。なお、利用料金Payは、貸出車両5A等の返却後に実際の走行距離および利用時間等に基づいて課金情報生成部142で算出される。
【0052】
上記ステップS30を否定判定してステップS70へ進む場合は、貸出車両5A等を利用者U1等が1人で利用する場合である。ステップS70において、処理部14は、課金情報生成部142により、例えば利用者U1に対する貸出車両5Aの利用料金Payを算出して
図4による処理を終了する。これにより、利用者U1に対して利用料金Payを課金する課金情報が生成される。
なお、課金処理は
図4の処理とは別に行われる。課金処理については公知であるため、詳細な説明を省略する。
【0053】
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(1)複数の利用者U1~U3で共同利用するシェアリング方式の貸出車両5A、5Bを管理する貸出車両管理装置としてのサーバ1は、地図情報および貸出車両5A、5Bが配置されるステーションPの位置を示すステーション情報を記憶する地図情報記憶部151と、あらかじめ登録された複数の利用者U1~U3のID情報および貸出車両5A、5Bと異なる小型乗物4A~4Cの利用情報を記憶する利用者情報記憶部153と、複数の利用者U1~U3がそれぞれ利用する小型乗物4A~4Cの位置情報を、時刻情報およびID情報とともにそれぞれ取得する通信部11と、地図情報記憶部151に記憶されている情報および通信部11で取得された情報に基づいて、例えば貸出車両5Aの利用開始時に貸出車両5Aが配置されているステーションPに位置する複数の小型乗物4A~4Cを、貸出車両5Aの利用者グループとして認定する認定部141と、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する複数の利用者U1~U3に対して貸出車両5Aの利用料金Payを課金する課金情報を生成する課金情報生成部142と、を備える。
このように構成したので、貸出車両5Aに相乗り乗車する複数の利用者U1~U3がそれぞれ利用する小型乗物4A~4Cの位置情報に基づいて貸出車両5Aの利用者グループを認定するとともに、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する利用者U1~U3に対し、貸出車両5Aの利用料金Payを適切に課金することが可能になる。
【0054】
(2)上記(1)において、通信部11は、小型乗物4A~4Cの位置情報を、小型乗物4A~4Cに乗車する利用者U1~U3が所持する通信端末2A~2Cから取得する。
このように構成したので、小型乗物4A~4Cに特別な位置情報取得手段および通信手段を備えることなしに、複数の利用者U1~U3がそれぞれ利用する小型乗物4A~4Cの位置情報を得ることが可能になる。
【0055】
(3)上記(1)または(2)において、利用者情報記憶部153は、利用者U1~U3の出発位置S1~S3の位置情報をさらに記憶し、課金情報生成部142は、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する複数の利用者U1~U3の出発位置S1~S3の位置情報およびステーション情報に基づいて、出発位置S1~S3からステーションPまでの距離が長いほど低料金になるように調整した利用者U1~U3毎の負担額Pay1~Pay3を示す情報を、課金情報として生成する。
このように構成したので、相乗り乗車した複数の利用者U1~U3の出発位置S1~S3からステーションPまでの距離に基づき、利用者U1~U3間で不公平感のない課金が可能となる。
【0056】
(4)上記(1)または(2)において、課金情報生成部142は、利用者グループを構成する複数の小型乗物4A~4Cをそれぞれ利用する複数の利用者U1~U3が貸出車両5Aの利用料金Payを均等に負担する個々の負担額(割り前勘定)を示す情報を、課金情報として生成する。
このように構成したので、相乗りした複数の利用者U1~U3に対して均等に課金することが可能となる。
【0057】
上記実施の形態は、種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。
(変形例1)
上記実施の形態では、利用者U1~U3がステーションPに集合し、ステーションPから貸出車両5Aに相乗り乗車して目的地へ向かい、利用者U1~U3が貸出車両5Aに相乗り乗車してステーションPへ戻る例を説明した。この代わりに、目的地からステーションPへ戻る途中で、例えば利用者U1が貸出車両5Aを運転して利用者U2およびU3をそれぞれ出発位置S2およびS3まで送ってから、利用者U1が1人でステーションPまで戻ってもよい。
課金情報生成部142は、ステーションPから利用者U1の出発位置S1までの帰路の負担を考慮して調整した個々の負担額Pay1~Pay3を示す情報を、課金情報として生成する。変形例1の場合においても、利用者U1~U3間で不公平感のない課金が可能となる。
【0058】
(変形例2)
上述した実施の形態では、利用者U1~U3が、ステーションPから貸出車両5Aに乗車して目的地へ向かい、貸出車両5Aに乗車してステーションPへ戻るまで、小型乗物4A~4CをステーションPに留め置いてもよい旨を説明した。
ステーションPに小型乗物4A~4Cの電池を充電する充電器を備え、利用者U1~U3が貸出車両5Aを利用している間に、ステーションPに留め置いた小型乗物4A~4Cの電池を充電するように構成してもよい。
【0059】
(変形例3)
また、利用者U1~U3が利用する小型乗物4A~4Cの電池が着脱可能に構成されている場合には、ステーションPに備えられた充電器で充電された充電済の予備電池と、小型乗物4A~4Cで使用した使用済電池とを、ステーションPにおいて交換可能に構成してもよい。
【0060】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施の形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施の形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 サーバ、2A,2B,2C 通信端末、3 通信ネットワーク、4A,4B,4C 小型乗物、5A,5B 貸出車両、6A,6B 車載端末、11,21 通信部、12 情報入力部、13 情報出力部、14,24 処理部、15,25 記憶部、22 出力部、23 入力部、26 位置検出部、100 カーシェアリングシステム、141 認定部、142 課金情報生成部、143 車両選定部、151 地図情報記憶部、152 車両情報記憶部、153 利用者情報記憶部、154 位置情報記憶部、155 予約情報記憶部、P ステーション、S1,S2,S3 出発位置、U1,U2,U3 利用者