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  • 特開-道路情報表示装置 図1
  • 特開-道路情報表示装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145287
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】道路情報表示装置
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/30 20160101AFI20241004BHJP
【FI】
E01F9/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057575
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】波多野 諒
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA11
2D064AA22
2D064BA01
2D064EA01
2D064EA10
2D064EA25
2D064HA11
(57)【要約】
【課題】保守点検が容易な道路情報表示装置を提供する。
【解決手段】自動車道の上方に設置される道路情報表示装置が、情報を表示する表示部と、
表示部による表示を制御する制御部と、外部の装置と通信するための第1の通信部と、携帯端末と近距離無線通信を行うための第2の通信部と、を有し、前記制御部は、前記表示部により表示する情報を、前記第1の通信部による通信を用いて、前記外部装置から受信し、前記表示部の状態に関する情報を含む状態情報を、前記第2の通信部による近距離無線通信を用いて、前記携帯端末に送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車道の上方に設置される道路情報表示装置であって、
情報を表示する表示部と、
表示部による表示を制御する制御部と、
外部の装置と通信するための第1の通信部と、
携帯端末と近距離無線通信を行うための第2の通信部と、を有し、
前記制御部は、
前記表示部により表示する情報を、前記第1の通信部による通信を用いて、前記外部装置から受信し、
前記表示部の状態に関する情報を含む状態情報を、前記第2の通信部による近距離無線通信を用いて、前記携帯端末に送信する、道路情報表示装置。
【請求項2】
前記状態情報は、前記表示部の故障に関する情報を含む、請求項1に記載の道路情報表示装置。
【請求項3】
前記状態情報は、前記表示部のLED、ファン、および/または電源装置の使用期間に関する情報を含む、請求項1に記載の道路情報表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2の通信部による近距離無線通信に用いて前記携帯端末から点検表示の指示を受信したならば、前記表示部により当該点検表示を行う、請求項1に記載の道路情報表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2の通信部による近距離無線通信を用いて前記携帯端末から点検の指示を受信したならば、当該点検の指示に基づいた点検を行う、請求項1に記載の道路情報表示装置。
【請求項6】
前記第2の通信部による近距離無線通信の通信規格は、Bluetoothである、請求項1に記載の道路情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車道には、自動車道に関する情報を表示する道路情報表示装置が設置されている(例えば、特許文献1)。道路情報表示装置は、自動車道を走行中の自動車の運転手が表示内容を視認やすいように、自動車道の上方に設置される。道路情報表示装置は、例えば、特許文献1に開示された道路情報表示装置のように、自動車道の脇に設置された支柱に取り付けられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-147974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、道路情報表示装置は、自動車道の上方に設置されている。このため、道路情報表示装置の保守点検を行うためには、自動車道の走行を規制することや、高所での作業が必要であった。
【0005】
そこで、本発明は、保守点検が容易な道路情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明における道路情報表示装置は、自動車道の上方に設置される道路情報表示装置であって、情報を表示する表示部と、表示部による表示を制御する制御部と、外部の装置と通信するための第1の通信部と、携帯端末と近距離無線通信を行うための第2の通信部と、を有し、前記制御部は、前記表示部により表示する情報を、前記第1の通信部による通信を用いて、前記外部装置から受信し、前記表示部の状態に関する情報を含む状態情報を、前記第2の通信部による近距離無線通信を用いて、前記携帯端末に送信する。
【0007】
前記状態情報は、前記表示部の故障に関する情報を含むようにすると良い。
【0008】
前記状態情報は、前記表示部のLED、ファン、および/または電源装置の使用期間に関する情報を含むようにしても良い。
【0009】
前記制御部は、前記第2の通信部による近距離無線通信に用いて前記携帯端末から点検表示の指示を受信したならば、前記表示部により当該点検表示を行うようにしても良い。
【0010】
前記制御部は、前記第2の通信部による近距離無線通信を用いて前記携帯端末から点検の指示を受信したならば、当該点検の指示に基づいた点検を行うようにしても良い。
【0011】
前記第2の通信部による近距離無線通信の通信規格は、Bluetoothであるようにすると良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、保守点検が容易な道路情報表示装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る道路情報表示装置100を示す図である。
図2】道路情報表示装置100と自動車道MWとの間の関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<道路情報表示装置100>
図1は、本発明の一実施形態に係る道路情報表示装置100を示す図である。道路情報表示装置100は、図2に示すように、自動車道MWの上方に設置される。道路情報表示装置100は、例えば、図2に示すように、自動車道MWの脇に設置された支柱Pに取り付けられる。
【0015】
車載器100は、制御部110と、表示部120と、第1の通信部130と、第2の通信部140と、を有する。制御部110は、情報を処理するための情報処理装置であり、例えば、コンピュータにより構成される。第1の通信部130は、外部の装置(車載器100の遠隔にある装置を含む)するための通信装置である。第2の通信部140は、携帯端末と、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの通信規格の近距離無線通信を行うための通信装置であり、特に、Bluetooth(登録商標)のBLE(Bluetooth Low Energy)モードを用いた通信を行うための通信装置である。
【0016】
制御部110は、表示部120による表示を制御する。制御部110は、例えば、表示部120による表示する情報を、第1の通信部130による通信を用いて、外部の装置から受信する。
【0017】
また、制御部110は、表示部120の状態に関する情報を含む状態情報を、第2の通信部140による近距離無線通信を用いて、携帯端末PTに送信する。
【0018】
道路情報表示装置の保守点検を行うために、一般的に、道路情報表示装置は、人間の手が届く高さの位置(例えば、道路表示装置が取り付けられた支柱)に制御盤が設けられている。本実施形態では、保守情報の取得を、近距離無線を用いて行うため、人間の手が届く高さの位置に設置される制御盤が必要ない。
【0019】
このとき、制御部110は、第2の通信部140による近距離無線通信による通信を用いて携帯端末PTから状態情報の要求を受けたときに、状態情報を携帯端末PTに送信するようにすると良い。また、制御部110は、携帯端末PTとの間で第2の通信部140による近距離無線通信の接続が確立したタイミングで、状態情報を携帯端末PTに送信するようにしても良い。
【0020】
また、このとき、表示部120の状態に関する情報は、表示部120の故障に関する情報を含むようにすると良い。このようにすることで、道路情報表示装置の保守点検担当者は、携帯端末PTを操作するのみで、状態情報を取得することが可能になる。
【0021】
表示部120の状態に関する情報は、表示部120のLED、ファン、および/または電源装置の使用期間に関する情報を含むようにすると良い。LEDや、ファン、電源装置は、消耗品である。特に、電源装置は、急激に性能が落ち、使用できなくなる。このため、このようにすることで、道路情報表示装置の保守点検担当者は、故障する前にLED、ファン、電源装置を交換をすることが可能になる。
【0022】
<携帯端末PTによる点検処理>
また、制御部110は、携帯端末PTからの指示に基づいて、表示部120の点検処理を行うようにするようにしても良い。
【0023】
例えば、制御部110は、第2の通信部140による近距離無線通信による通信を用いて携帯端末PTから点検表示の指示を受けたならば、表示部130により当該点検表示を行うようにすると良い。また、制御部110は、第2の通信部140による近距離無線通信を用いて携帯端末PTから点検の指示を受信したならば、当該点検の指示に基づいた点検を行うようにすると良い。このようにすることで、道路情報表示装置の保守点検担当者は、携帯端末PTを操作するのみで、表示部120の点検処理を行うことが可能になる。
【0024】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0025】
100 道路情報表示装置
110 制御部
120 表示部
130 第1の通信部
140 第2の通信部
図1
図2