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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145312
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/01 20060101AFI20241004BHJP
   G02B 27/09 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G02B27/01
G02B27/09
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057601
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】長久 幸広
(72)【発明者】
【氏名】原 広紀
(72)【発明者】
【氏名】黒塚 章
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 信彦
【テーマコード(参考)】
2H199
【Fターム(参考)】
2H199DA03
2H199DA12
2H199DA16
2H199DA22
2H199DA26
2H199DA43
(57)【要約】
【課題】光の利用効率の低下を抑制することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、ホログラム素子を有する導光板30と、導光板30に光を出射する光出射部50とを備える。また、光出射部50は、光を出射する光源51と、光源51が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズ54aを有する第1光学体54とを備える。そして、複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、ホログラム素子の形状と同様である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラム素子を有する導光板と、
前記導光板に光を出射する光出射部とを備え、
前記光出射部は、
光を出射する光源と、
前記光源が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズを有する第1光学体とを備え、
複数の前記第1レンズのそれぞれの輪郭は、前記ホログラム素子の形状と同様である
表示装置。
【請求項2】
複数の前記第1レンズのそれぞれは、角柱状をなしており、
前記第1光学体は、複数の前記第1レンズが一体化して構成されている
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1光学体は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記光出射部は、前記第1光学体が出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズを有する第2光学体を備え、
複数の前記第2レンズが表す全体の輪郭は、前記ホログラム素子の形状と同様であり、
前記第2光学体で輪郭が整えられた光は、前記ホログラム素子に入射する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
複数の前記第2レンズは、前記第2光学体の中心軸と直交する方向に沿って延びる複数の溝部であり、
複数の前記溝部が表す全体の輪郭は、矩形状をなしている
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ホログラム素子は、矩形状であり、
複数の前記第1レンズのそれぞれが表す輪郭は、前記ホログラム素子の形状に応じた矩形状であり、
複数の前記第2レンズが表す全体の輪郭は、前記第1光学体の形状に応じた矩形状をなしている
請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2光学体は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである
請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記光源は、前記第1光学体に向けて光を出射する第1光源と、前記第1光学体とは異なる方向に向けて光を出射する第2光源とを有し、
前記光出射部は、前記第2光源が出射した光を前記第1光学体に向けて反射する第1反射体をさらに有し、
前記第1光学体の入射面には、前記第1光源が出射した光と、前記第2光源が出射した光であって前記第1反射体が反射した光とが重なり合って入射する
請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記光源は、さらに、前記第1光学体とは異なる方向に向けて光を出射する第3光源を有し、
前記光出射部は、
前記第3光源が出射した光を前記第1光学体に向けて反射する第2反射体と、
前記第1光学体が出射した光をコリメートさせるコリメートレンズと、
前記コリメートレンズが出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズを有する第2光学体と、
前記第2光学体が輪郭を整えた光が入射する偏光ビームスプリッタと、
前記偏光ビームスプリッタを介した光を前記ホログラム素子へ向けて反射する画像表示素子とをさらに備える
請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光を出射する光源と、当該光源から出射した光を所定の角度分布の光として出射するマイクロレンズアレイと、マイクロレンズアレイからの光を集光する結像レンズと、結像レンズで集光された光によって照明され映像を生成する表示部と、表示部で生成された映像を映像光として投射する投射部と、投射部から投射された映像光を導光する導光部とを備える虚像投射装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-189293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の虚像投射装置では、例えば投射部が導光部に入射させるための映像光の形状が、導光部の瞳入射面の形状と異なる場合、光の利用効率が低下する恐れがあるという課題がある。
【0005】
そこで、本開示は、光の利用効率の低下を抑制することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る表示装置は、ホログラム素子を有する導光板と、前記導光板に光を出射する光出射部とを備え、前記光出射部は、光を出射する光源と、前記光源が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズを有する第1光学体とを備え、複数の前記第1レンズのそれぞれの輪郭は、前記ホログラム素子の形状と同様である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の表示装置等によれば、光の利用効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、実施の形態に係る表示装置が設置される車両の一例を示す模式図である。
図1B図1Bは、実施の形態に係る表示装置及び車両を右方向に沿って見た場合を示す模式図である。
図2図2は、実施の形態に係る表示装置を示す斜視図である。
図3図3は、実施の形態に係る表示装置を示す図である。
図4図4は、光出射部の内部構成を示す図である。
図5図5は、第1光学体を示す斜視図である。
図6図6は、第1光学体の第1レンズを示す側面図である。
図7図7は、第2光学体を示す斜視図である。
図8図8は、第2光学体を示す断面図である。
図9図9は、第1光源と第2光源とが並んだ配置の場合において、第1光学体から出射される光の様子を示す図である。
図10図10は、第1光源が出射する光の方向と第2光源が出射する光の方向とを異ならせた配置の場合において、第1光学体から出射される光の様子を示す別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0010】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0012】
また、以下の実施の形態において、矩形状、略平行及び右方向等の表現を用いている。例えば、矩形状、略平行及び右方向は、完全に矩形、平行及び右方向であることを意味するだけでなく、実質的に矩形、平行及び右方向である、すなわち数%程度の誤差を含むことも意味する。また、矩形状、略平行及び右方向は、本開示による効果を奏し得る範囲において矩形、平行及び右方向という意味である。他の「状」、「略」を用いた表現がある場合についても同様である。
【0013】
(実施の形態)
<構成>
まず、表示装置1の構成について図1A図10を用いて説明する。
【0014】
図1Aは、実施の形態に係る表示装置1が設置される車両2の一例を示す模式図である。図1Bは、実施の形態に係る表示装置1及び車両2を右方向に沿って見た場合を示す模式図である。図2は、実施の形態に係る表示装置1を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係る表示装置1を示す図である。図3の(a)は表示装置1の正面図、図3の(b)は図3の(a)のB-B線における表示装置1の断面図、図3の(c)は図3の(a)のC-C線における表示装置1の断面図である。図4は、光出射部50の内部構成を示す図である。図4では、光の様子を示すため、出射する光を実線、破線、一点鎖線で示している。図5は、第1光学体54を示す斜視図である。図6は、第1光学体54の第1レンズ54aを示す側面図である。図7は、第2光学体56を示す斜視図である。図8は、第2光学体56を示す断面図である。図9は、第1光源151aと第2光源151bとが並んだ配置の場合において、第1光学体154から出射される光の様子を示す図である。図10は、第1光源51aが出射する光の方向と第2光源51bが出射する光の方向とを異ならせた配置の場合において、第1光学体54から出射される光の様子を示す別の図である。
【0015】
図1A及び図1Bに示すように、表示装置1は、例えば、自動車等の車両2のダッシュボード(インストルメントパネルともいう)に配置されている。車両2のダッシュボードの上方には、フロントウインド3(フロントシールドともいう)が配置されている。表示装置1の導光板30は、ダッシュボードとフロントウインド3との間に配置されている。導光板30は、フロントウインド3に向けて画像光を出射することができる。導光板30の具体的な構成については後述する。
【0016】
表示装置1は、運転者又は同乗者等であるユーザに対して、導光板30から出射された画像光をフロントウインド3に反射させることで、運転者の目に画像光を入射させることができる。つまり、表示装置1は、光出射部50が出射する画像光に示される画像をフロントウインド3の前方に投影させることで、画像に対応する虚像をフロントウインド3に表示させることができる。画像光は、画像を示す光であり、フロントウインド3の前方に虚像を表示させる光である。画像は、静止画像又は動画像であり、数字、文字及び図形等を示した画像である。
【0017】
図2及び図3の(a)に示すように、表示装置1は、導光板30と、光出射部50とを備える。
【0018】
導光板30は、画像光が示す画像をユーザに表示するホログラム導光体である。導光板30は、光透過性を有し、光出射部50が出射した画像光に示される画像をX軸方向及びY軸方向に引き延ばして出射することができる。
【0019】
導光板30は、矩形状をなしている。導光板30は、図1の車両2内において、光出射部50及びフロントウインド3と対向するように配置されている。
【0020】
図3の(a)、(b)に示すように、導光板30には、入射面31aと、出射面31bとが形成されている。
【0021】
入射面31aは、光出射部50の出射面と対向するように配置されている。入射面31aは、光出射部50の出射面から出射された画像光が入射する。入射面31aは、矩形状をなした導光板30の裏面の一部である。裏面は、導光板30の出射面31bと反対側の面である。
【0022】
出射面31bは、入射面31aから入射した画像光であり、導光板30の内部を伝搬した画像光をフロントウインド3に向けて出射する。出射面31bは、フロントウインド3と対向し、フロントウインド3と所定距離、離れている。出射面31bは、導光板30の表面の一部である。
【0023】
図2及び図3の(a)に示すように、導光板30は、光透過性を有する導光部31と、光学素子40とを有している。
【0024】
導光部31には、光出射部50と対向する入射面31aが形成されている。入射面31aは、導光部31の裏面における一部の面である。また、導光部31には、フロントウインド3と対向するように出射面31bが形成されている。出射面31bは導光部31の表面における一部の面である。
【0025】
導光部31は、例えば、ガラス及び樹脂材料等の光透過性を有する材料で構成されている。
【0026】
導光部31は、光学素子40を内包している。光学素子40は、導光部31の中を伝搬する光を回折して出射する光透過型のホログラム素子である。光学素子40は、導光部31の入射面及び出射面と略平行な姿勢で、導光部31に内包される。光学素子40は、光透過性を有する材料で構成されている。
【0027】
このような光学素子40は、入射光学素子41と、折返光学素子42と、出射光学素子43とを有している。入射光学素子41は、ホログラム素子の一例である。折返光学素子42及び出射光学素子43もホログラム素子の一例であってもよい。
【0028】
入射光学素子41及び折返光学素子42は、X軸方向に沿って並んで配置されている。折返光学素子42及び出射光学素子43は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。また、入射光学素子41は、Z軸方向に沿って見た場合に導光板30の入射面31aと重なり、かつ、導光板30のZ軸マイナス方向側に配置された光出射部50の出射面と重なるように配置されている。
【0029】
入射光学素子41は、矩形板状をなしている。入射光学素子41には、光出射部50の出射面から出射されたZ軸プラス方向に沿って進む、輪郭が矩形状の画像光が入射する。入射光学素子41は、入射した画像光を折返光学素子42に向けて出射する。具体的には、入射光学素子41は、光出射部50の画像光であって、入射面31aから入射した画像光を偏向させた第1画像光を、折返光学素子42に向けて出射することができる。より具体的には、入射光学素子41は、導光板30に入射した画像光が導光板30内を伝搬する際に、入射光学素子41の回折効率に応じて画像光を回折によって偏向することで、X軸プラス方向に沿って伝搬する第1画像光として出射する。入射光学素子41で回折によって偏向された第1画像光は、折返光学素子42に入射する。
【0030】
折返光学素子42は、入射光学素子41のX軸プラス方向側であり、入射光学素子41の光出射側に配置され、かつ、出射光学素子43のY軸プラス方向側であり、出射光学素子43の光入射側に配置されている。
【0031】
折返光学素子42は、X軸方向に沿って長尺な矩形板状をなしている。折返光学素子42には、入射光学素子41から出射された矩形状の第1画像光が入射する。折返光学素子42は、入射光学素子41が回折によって偏向した第1画像光をさらに回折によって偏向することで、偏向させた第2画像光を出射する。具体的には、折返光学素子42は、入射光学素子41を透過した第1画像光が入射(透過)するたびに、入射した第1画像光をさらに回折によって偏向させた第2画像光を出射光学素子43に向けて出射する。より具体的には、折返光学素子42は、折返光学素子42に入射した第1画像光がX軸プラス方向に沿って導光板30内を伝搬する際に、折返光学素子42の回折効率に応じて第1画像光をさらに回折によって偏向する。このとき、第1画像光の画像は、折返光学素子42によってX軸方向に沿って引き延ばされる。これにより、折返光学素子42は、X軸方向に沿って引き延ばされた第2画像光をY軸マイナス方向に沿って出射する。折返光学素子42で回折によって偏向された第2画像光は、出射光学素子43に入射する。
【0032】
出射光学素子43は、折返光学素子42よりも、Y軸マイナス方向側であり、折返光学素子42の光入射側と対向するように配置されている。また、出射光学素子43は、導光板30の出射面31bと重なりかつ対向するように配置されている。
【0033】
出射光学素子43は、Z軸方向に沿って見た場合に矩形状をなしている。出射光学素子43には、折返光学素子42から出射された矩形状の第2画像光が入射する。出射光学素子43は、折返光学素子42が回折によって偏向した第2画像光をさらに回折によって偏向することで、偏向させた第3画像光を導光板30の外部へ出射する。具体的には、出射光学素子43は、折返光学素子42を透過した第2画像光が入射(透過)するたびに、入射した第2画像光をさらに回折によって偏向させた第3画像光を所定の出射角をもって出射する。より具体的には、出射光学素子43は、折返光学素子42が回折によって偏向した第2画像光がY軸マイナス方向に沿って導光板30内を伝搬する際に、出射光学素子43の回折効率に応じて第2画像光をさらに回折によって偏向する。このとき、X軸方向に沿って引き延ばされた第2画像光の画像は、出射光学素子43によってさらに略Y軸方向に沿って引き延ばされる。これにより、出射光学素子43は、X軸方向及び略Y軸方向に沿って引き延ばされた第3画像光を、所定の出射角をもって導光板30の外部へ出射する。つまり、出射光学素子43は、折返光学素子42が出射した第2画像光をさらに略Y軸方向に引き延ばすことで、X軸方向及びY軸方向に拡大した第3画像光を所定の出射角をもって出射する。本実施の形態では、出射光学素子43は、第3画像光をフロントウインド3に向けたZ軸プラス方向に出射する。
【0034】
ここで、所定の出射角は、出射光学素子43の出射面から出射される第3画像光の出射角であり、出射光学素子43の出射面の法線に対して出射する光の角度である。
【0035】
また、出射光学素子43は、第3画像光の出射角が異なるように、出射する画像光を発散させてもよい。出射光学素子43は、入射する画像光を回折によって偏向させる際に、出射光学素子43上の位置(部分)によって出射角を異ならせてもよい。これにより、出射光学素子43は、出射光学素子43が回折によって偏向した画像光のうちの一部の画像光の出射角をそれぞれ異ならせることができる。
【0036】
図1B及び図4に示すように、光出射部50は、導光板30に画像光(光の一例)を出射する画像生成装置である。光出射部50は、矩形状の出射面から画像光を出射することができる。光出射部50が矩形状の画像を示す画像光を出射することで、所定の画像が、導光板30を介してフロントウインド3に投影される。これにより、ユーザに虚像が認識される。
【0037】
具体的には、図4に示すように、光出射部50は、複数の光源51と、複数の反射体53と、複数のレンズ52と、第1光学体54と、コリメートレンズ55と、第2光学体56と、画像表示素子59と、偏光ビームスプリッタ58とを有する。
【0038】
複数の光源51のそれぞれは、互いに異なる所定の波長帯域の光である光線を出射するレーザ光源である。本実施の形態では、複数の光源51の一例として、第1光源51a、第2光源51b及び第3光源51cが設けられている。例えば、第1光源51aは、青色の光を出射することができる。第2光源51bは、緑色の光を出射することができる。第3光源51cは、赤色の光を出射することができる。
【0039】
本実施の形態の第3光源51cは、赤色の光が第1光学体54に短距離で入射されるように、第1光学体54の近くに配置されている。これは、赤色の光が、緑色の光及び青色の光に比べて光の出力が小さいため、赤色の光の出力を確保するために、第3光源51cが第1光学体54の近くに配置されている。
【0040】
第1光源51aは、第1光学体54に向けて光を出射する。第2光源51bは、第1光学体54とは異なる方向に向けて光を出射する。第3光源51cは、第1光学体54とは異なる方向に向けて光を出射する。つまり、第1光源51aが出射する光の方向と、第2光源51b及び第3光源51cが出射する光の方向は異なっている。本実施の形態では、第2光源51b及び第3光源51cが出射する光の方向は、同様の方向である。
【0041】
複数の光源51のそれぞれが出射した光は、複数の光源51のそれぞれと一対一で対応する複数のレンズ52によって集光される。つまり、複数のレンズ52は、複数の光源51のそれぞれと一対一で対応するように、複数の光源51のそれぞれが出射する光の出射方向に配置されている。複数のレンズ52のそれぞれが集光した光は、複数の反射体53のそれぞれに入射される。
【0042】
複数の反射体53のそれぞれは、複数の光源51が出射する光線上に配置され、所定の波長帯域の光線を反射させ、他の波長帯域の光線を透過させることができる。反射体53は、例えば、波長選択性を有するダイクロイックミラーである。複数の反射体53のそれぞれは、異なる波長選択性を有していてもよい。
【0043】
本実施の形態では、複数の反射体53の一例として、第1反射体53a、第2反射体53b及び第3反射体53cが設けられている。本実施の形態では、第1光学体54側から第3反射体53c、第2反射体53b、第1反射体53a、及び、第1光源51aのこの順で並ぶように配置されている。
【0044】
第2反射体53bは、第3光源51cと対向するように配置されている。第2反射体53bは、赤色の光(赤色の波長成分の光)を反射し、赤色の光以外の光を透過させる性質を有する。このため、第2反射体53bは、第3光源51cが発した赤色の光を第1光学体54に向けて反射する。
【0045】
第1反射体53aは、第2光源51b及び第1光源51aと対向するように配置されている。具体的には、第1反射体53aは、第1反射体53aの一方面が第2光源51bと対向し、第1反射体53aの他方面が第1光源51aと対向するように配置されている。
【0046】
第1反射体53aは、緑色の光(緑色の波長成分の光)を反射する性質を有する。このため、第1反射体53aは、第2光源51bが発した緑色の光を第2反射体53bへ向けて、つまり第1光学体54に向かうように反射する。
【0047】
また、第1反射体53aは、緑色の光以外の光を透過させる性質も有する。このため、第1反射体53aは、第1光源51aが発した青色の光を透過させて、第2反射体53bへ向けて出射する。
【0048】
第3反射体53cは、例えば、赤色の光、緑色の光及び青色の光を透過させ、赤色の光、緑色の光及び青色の光以外の光を反射する性質を有していてもよい。このため、第3反射体53cは、第3光源51c、第2光源51b及び第1光源51aが発した赤色の光、緑色の光、及び、青色の光等のような複数の波長帯域の光を第1光学体54へ向けて透過させてもよい。なお、第3反射体53cは、光出射部50に設けられていなくてもよい。
【0049】
図4及び図5に示すように、第1光学体54は、第3反射体53cとコリメートレンズ55との間に配置されている。第1光学体54には、第3反射体53cを透過した光が入射する。第1光学体54は、入射した光の輪郭を整えて出射することが可能である。光の輪郭とは、光を仮想平面に照射した場合の光の形状を示す。本実施の形態では、第1光学体54は、第3反射体53cを透過した光の輪郭を整え、輪郭が矩形状となる光をコリメートレンズ55へ向けて出射することができる。
【0050】
第1光学体54は、例えば、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである。第1光学体54は、光源51が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズ54aを有する。具体的には、複数の第1レンズ54aのそれぞれは、角柱状をなしており、第1光学体54に入射する光の方向、言い換えれば第3反射体53cを透過する主たる光の方向に沿って長尺である。第1光学体54では、マトリクス状に並べられた複数の第1レンズ54aが一体化して構成されている。なお、本実施の形態では、複数の第1レンズ54aのそれぞれは、四角柱状をなした場合を例示しているが、隙間なくマトリクス状に並べることが可能であれば、第1光学体54に他の多角柱を用いてもよい。
【0051】
複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、入射光学素子41(ホログラム素子)の形状と同様である。本実施の形態の同様とは、第1レンズ54aの輪郭と入射光学素子41の形状とが同一又は、相似していることを意味している。複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、第1入射面54a1又は第1出射面54a2と対向して見た場合の形状である。例えば、入射光学素子41の形状が多角形状であれば、第1レンズ54aが表す形状も多角形状となる。本実施の形態では、複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、入射光学素子41の形状に応じた矩形状である。
【0052】
複数の第1レンズ54aのそれぞれは、第1入射面54a1と、第1入射面54a1の反対側の面である第1出射面54a2とを有する。
【0053】
第1入射面54a1及び第1出射面54a2の少なくとも一方は、凹状又は凸状に湾曲している。本実施の形態の図6では、第1入射面54a1が凸状に湾曲し、第1出射面54a2が平面である場合を例示している。なお、第1入射面54a1及び第1出射面54a2の一方が凹状又は凸状に湾曲し、他方が平面であってもよい。
【0054】
図4及び図5に示すように、第1入射面54a1は、第3反射体53cと対向している。このため、第1入射面54a1には、第3反射体53cを透過した光が入射する。第1出射面54a2は、コリメートレンズ55と対向している。このため、第1出射面54a2は、第1入射面54a1から入射した光をコリメートレンズ55へ向けて出射する。
【0055】
複数の第1レンズ54aのそれぞれは、このような構成のため、第3反射体53cを透過した光の輪郭を整え、輪郭が矩形状となる光を出射することができる。また、複数の第1レンズ54aのそれぞれは、角柱状をなしているため、出射する光を均一化したトップハット型の光(輝度ムラが抑制された光)を出射することができる。上述したように、第1光学体54は、均一化し、かつ、輪郭が矩形状となる光を出射することができる。
【0056】
コリメートレンズ55は、第1光学体54と第2光学体56との間に配置される。コリメートレンズ55には、第1光学体54から出射された光が入射し、入射した光をコリメートさせて、第2光学体56へ向けて出射することができる。
【0057】
図4及び図7に示すように、第2光学体56は、コリメートレンズ55と偏光ビームスプリッタ58との間に配置されている。第2光学体56には、コリメートレンズ55から出射された光が入射し、入射した光の輪郭を整えて出射することが可能である。本実施の形態では、第2光学体56は、コリメートレンズ55を透過した光の輪郭を整え、輪郭が矩形状となる光を偏光ビームスプリッタ58へ向けて出射することができる。
【0058】
第2光学体56は、例えば、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである。第2光学体56は、第1光学体54が出射した光の輪郭をさらに整えることが可能な複数の第2レンズ56aを有する。具体的には、複数の第2レンズ56aは、第2光学体56の中心軸Oと直交する方向に沿って延びる複数の溝部である。なお、複数の溝部のそれぞれが延びる方向は、例えば縦方向又は横方向のいずれであってもよい。
【0059】
複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭は、入射光学素子41の形状と同様である。本実施の形態の同様とは、第2レンズ56aが表す全体の輪郭と入射光学素子41の形状とが同一又は、相似していることを意味している。第2光学体56が表す輪郭(形)は、中心軸Oに沿って見た形状であり、入射光学素子41の形状と同様となっている。例えば、入射光学素子41の形状が多角形状であれば、複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭も多角形状となる。本実施の形態では、複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭は、入射光学素子41の形状に応じた矩形状である。
【0060】
第2光学体56は、第2入射面56a1と、第2入射面56a1の反対側の面である第2出射面56a2とを有する。
【0061】
第2入射面56a1及び第2出射面56a2の少なくとも一方には、複数の第2レンズ56aが形成されている。本実施の形態の図8では、第2入射面56a1及び第2出射面56a2の一部に複数の第2レンズ56aが形成されている。また、第2入射面56a1に形成された複数の第2レンズ56aのそれぞれが延びる方向と、第2出射面56a2に形成された複数の第2レンズ56aのそれぞれが延びる方向とは直交していてもよい。
【0062】
図4及び図7に示すように、第2入射面56a1は、コリメートレンズ55と対向している。このため、第2入射面56a1には、コリメートレンズ55から出射された光が入射する。第2出射面56a2は、偏光ビームスプリッタ58と対向している。このため、第2出射面56a2は、第2入射面56a1から入射した光を、フィールドレンズ57aを介して偏光ビームスプリッタ58へ向けて出射する。フィールドレンズ57aは、第2光学体56が出射した光を集光して偏光ビームスプリッタ58へ出射する。
【0063】
第2光学体56は、このような構成のため、図4に示すように、コリメートレンズ55を透過した光の輪郭を整え、輪郭が矩形状となる光を偏光ビームスプリッタ58側へ向けて出射することができる。
【0064】
偏光ビームスプリッタ58には、第2光学体56が輪郭を整えた光が入射する。偏光ビームスプリッタ58は、第2光学体56が出射した光を画像表示素子59へ向けて反射させ、画像表示素子59へ入射させる。具体的には、画像表示素子59は、例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の液晶表示素子であり、偏光ビームスプリッタ58から複数の波長帯域の光が照射される。そして、画像表示素子59は、照射された光を画像光として、偏光ビームスプリッタ58及び投射レンズ57bを介して入射光学素子41へ向けて出射する。
【0065】
投射レンズ57bは、画像表示素子59が出射した画像光であって偏光ビームスプリッタ58を介した画像光を集光して、導光板30の入射面に出射させる。導光板30の入射面に入射した画像光は、瞳面となる入射光学素子41に入射される。こうして、入射光学素子41の形状と同様の形状となるように、第1光学体54及び第2光学体56で輪郭が整えられた光は、入射光学素子41に画像光として入射することとなる。
【0066】
<作用効果>
このような、本実施の形態における表示装置1の作用効果について説明する。
【0067】
上述したように、本実施の形態の表示装置1は、ホログラム素子(入射光学素子41)を有する導光板30と、導光板30に光を出射する光出射部50とを備える。また、光出射部50は、光を出射する光源51と、光源51が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズ54aを有する第1光学体54とを備える。そして、複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、ホログラム素子の形状と同様である。
【0068】
これによれば、複数の第1レンズ54aのそれぞれは、光源51が発した光の輪郭を、入射光学素子41の形状と同様に整えることができる。このため、光源51が発した光を可能な限り利用することができる。
【0069】
したがって、表示装置1では、光の利用効率の低下を抑制することができる。
【0070】
また、本実施の形態の表示装置1において、複数の第1レンズ54aのそれぞれは、角柱状をなしている。そして、第1光学体54は、複数の第1レンズ54aが一体化して構成されている。
【0071】
これによれば、角柱状をなした複数の第1レンズ54aのそれぞれは、さらに輝度を均一化させた光を出射することができる。このため、複数の第1レンズ54aのそれぞれが輪郭を整えかつ輝度を均一化した光を出射することができるようになる。その結果、光の利用効率の低下を抑制し、表示装置1が出射した光のムラを抑制することができる。
【0072】
また、本実施の形態の表示装置1において、第1光学体54は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである。
【0073】
これによれば、表示装置1における光の利用効率の低下を抑制することと、輝度ムラを抑制した光を出射することと、スペックルの発生を抑制した光を出射することとを実現することができる。
【0074】
また、本実施の形態の表示装置1において、光出射部50は、複数の第1レンズ54aのそれぞれが出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズ56aを有する第2光学体56を備える。また、複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭は、ホログラム素子の形状と同様である。そして、第2光学体56で輪郭が整えられた光は、ホログラム素子に入射する。
【0075】
これによれば、第2光学体56は、光源51が発した光の輪郭を、入射光学素子41の形状と同様に整えることができる。このため、光源51が発した光をより可能な限り利用することができる。
【0076】
したがって、表示装置1では、光の利用効率の低下をより抑制することができる。
【0077】
また、本実施の形態の表示装置1において、複数の第2レンズ56aは、第2光学体56の中心軸Oと直交する方向に沿って延びる複数の溝部である。そして、複数の溝部が表す全体の輪郭は、矩形状をなしている。
【0078】
これによれば、第2光学体56から出射された光において、さらにスペックル(輝度ムラ)の発生を抑制することができる。このため、第2光学体56全体が輪郭を整えかつスペックルの発生を抑制した光を出射することができる。その結果、光の利用効率の低下を抑制し、表示装置1が出射した光のムラを抑制することができる。
【0079】
また、本実施の形態の表示装置1において、ホログラム素子は、矩形状である。また、複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭は、ホログラム素子の形状に応じた矩形状である。そして、複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭は、第1光学体54の形状に応じた矩形状をなしている。
【0080】
これによれば、複数の第1レンズ54aのそれぞれの輪郭、及び複数の第2レンズ56aが表す全体の輪郭がホログラム素子と同様の形状であるため、入射光学素子41の大きさ及び形状に応じた光を入射させることができる。このため、表示装置1では、光の利用効率の低下をより抑制することができる。
【0081】
また、本実施の形態の表示装置1において、第2光学体56は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである。
【0082】
これによれば、表示装置1における光の利用効率の低下を抑制することと、輝度ムラを抑制した光を出射することと、スペックルの発生を抑制した光を出射することとを実現することができる。
【0083】
また、本実施の形態の表示装置1において、光源51は、第1光学体54に向けて光を出射する第1光源51aと、第1光学体54とは異なる方向に向けて光を出射する第2光源51bとを有する。また、光出射部50は、第2光源51bが出射した光を第1光学体54に向けて反射する第1反射体53aをさらに有する。そして、第1光学体54の入射面には、第1光源51aが出射した光と、第2光源51bが出射した光であって第1反射体53aが反射した光とが重なり合って入射する。
【0084】
例えば、図9に示すように、第1光源151aと第2光源151bとを、第1光学体154に向けて光を出射させる構成の場合、第1光学体154で合波されて出射した光にムラが生じないように、第1光源151aが出射した光の方向と第2光源151bが出射した光の方向との角度をできるだけ小さくする必要がある。このため、第1光源151aと第2光源151bとを近接させて配置することが好ましい。しかし、高出力の光源を要する場合、光源(例えばLEDパッケージ)が大型化するため、上記角度が大きくなり、第1光学体154で合波されて出射してコリメートレンズ155に入射した光にムラが生じやすくなってしまう。このため、第1光学体154から出射された光には、第1光源151aが出射した光と第2光源151bが出射した光とで重なったハッチングの濃い部分と、2つの光が重なっていないハッチングの薄い部分とが生じてしまう。また、第1光源51aと第2光源51bとが近接しているため、表示装置の放熱性という観点で課題が生じてしまう。
【0085】
しかしながら、本実施の形態では、図10に示すように、第1光源51aが出射する光の方向と第2光源51bが出射する光の方向とを異なるように配置し、第2光源51bが出射した光を第1光学体54に向けて反射する第1反射体53aとを用いている。このため、第1光学体54に入射する第1光源51aが出射した光の方向と、第2光学体56に入射する第2光源51bが出射した光の方向との角度を可能な限り小さくすることができる。これにより、第1光源51aが出射した光と第2光源51bが出射した光との大部分が重ね合わさって第1光学体54に入射することができる。その結果、光を効率的に合波させることができるため、第1光学体54からは、より輝度ムラが抑制された光を出射してコリメートレンズ55に入射させることができる。
【0086】
また、第1光源51aと第2光源51bとを離れた位置に配置することもできるため、表示装置1における放熱性の低下を抑制することができる。
【0087】
また、本実施の形態の表示装置1において、光源51は、さらに、第1光学体54とは異なる方向に向けて光を出射する第3光源51cを有する。そして、光出射部50は、第3光源51cが出射した光を第1光学体54に向けて反射する第2反射体53bと、第1光学体54が出射した光をコリメートさせるコリメートレンズ55と、コリメートレンズ55が出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズ56aを有する第2光学体56と、第2光学体56が輪郭を整えた光が入射する偏光ビームスプリッタ58と、偏光ビームスプリッタ58を介した光をホログラム素子へ向けて反射する画像表示素子59とをさらに備える。
【0088】
これによれば、第1光学体54は、光源51が発した光の輪郭を、入射光学素子41の形状と同様に整えることができる。このため、光源51が発した光を可能な限り利用することができる。
【0089】
したがって、表示装置1では、光の利用効率の低下を抑制することができる。
【0090】
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これら実施の形態等に限定されるものではない。
【0091】
例えば、実施の形態の表示装置において、第1光源が青色の光を出射し、第2光源が緑色の光を出射し、第3光源が赤色の光を出射する構成としてもよい。この場合、第3光源が第1光学体から遠く離れてしまうため、表示装置は、第3光源を2つ有していてもよい。このとき、2つの第3光源については、図10のような配置にしてもよい。
【0092】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつくそれぞれの種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【0093】
(付記)
以下に、上記実施の形態に基づいて説明した表示装置の特徴を示す。
【0094】
<技術1>
ホログラム素子を有する導光板と、
前記導光板に光を出射する光出射部とを備え、
前記光出射部は、
光を出射する光源と、
前記光源が発した光の輪郭を整えることが可能な複数の第1レンズを有する第1光学体とを備え、
複数の前記第1レンズのそれぞれの輪郭は、前記ホログラム素子の形状と同様である
表示装置。
【0095】
<技術2>
複数の前記第1レンズのそれぞれは、角柱状をなしており、
前記第1光学体は、複数の前記第1レンズが一体化して構成されている
技術1に記載の表示装置。
【0096】
<技術3>
前記第1光学体は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである
技術1に記載の表示装置。
【0097】
<技術4>
前記光出射部は、前記第1光学体が出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズを有する第2光学体を備え、
複数の前記第2レンズが表す全体の輪郭は、前記ホログラム素子の形状と同様であり、
前記第2光学体で輪郭が整えられた光は、前記ホログラム素子に入射する
技術1又は2に記載の表示装置。
【0098】
<技術5>
複数の前記第2レンズは、前記第2光学体の中心軸と直交する方向に沿って延びる複数の溝部であり、
複数の前記溝部が表す全体の輪郭は、矩形状をなしている
技術4に記載の表示装置。
【0099】
<技術6>
前記ホログラム素子は、矩形状であり、
複数の前記第1レンズのそれぞれの輪郭は、前記ホログラム素子の形状に応じた矩形状であり、
複数の前記第2レンズが表す全体の輪郭は、前記第1光学体の形状に応じた矩形状をなしている
技術4又は5に記載の表示装置。
【0100】
<技術7>
前記第2光学体は、マイクロレンズアレイ、又は、レンチキュラーレンズである
技術4~6のいずれか1項に記載の表示装置。
【0101】
<技術8>
前記光源は、前記第1光学体に向けて光を出射する第1光源と、前記第1光学体とは異なる方向に向けて光を出射する第2光源とを有し、
前記光出射部は、前記第2光源が出射した光を前記第1光学体に向けて反射する第1反射体をさらに有し、
前記第1光学体の入射面には、前記第1光源が出射した光と、前記第2光源が出射した光であって前記第1反射体が反射した光とが重なり合って入射する
技術1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【0102】
<技術9>
前記光源は、さらに、前記第1光学体とは異なる方向に向けて光を出射する第3光源を有し、
前記光出射部は、
前記第3光源が出射した光を前記第1光学体に向けて反射する第2反射体と、
前記第1光学体が出射した光をコリメートさせるコリメートレンズと、
前記コリメートレンズが出射した光の輪郭を整えることが可能な複数の第2レンズを有する第2光学体と、
前記第2光学体が輪郭を整えた光が入射する偏光ビームスプリッタと、
前記偏光ビームスプリッタを介した光を前記ホログラム素子へ向けて反射する画像表示素子とをさらに備える
技術1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本開示は、車両のヘッドアップディスプレイ装置等の表示装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0104】
1 表示装置
30 導光板
40 光学素子(ホログラム素子)
41 入射光学素子(ホログラム素子)
50 光出射部
51 光源
51a 第1光源
51b 第2光源
51c 第3光源
53a 第1反射体
53b 第2反射体
54 第1光学体
54a 第1レンズ
55 コリメートレンズ
56 第2光学体
56a 第2レンズ
58 偏光ビームスプリッタ
59 画像表示素子
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10