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特開2024-145337睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145337
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61M 21/02 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
A61M21/02 G
A61M21/02 E
A61M21/02 B
A61M21/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057641
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000196129
【氏名又は名称】西川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】野々村 琢人
(72)【発明者】
【氏名】仁科 翠
(57)【要約】
【課題】使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラムを提供する。
【解決手段】睡眠状態改善システム1は、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報の少なくとも1つを取得するセンサ部11と、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報の少なくとも1つから使用者の睡眠状態を取得する睡眠状態取得部41と、使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器103と、睡眠状態取得部41によって予め取得されている過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御することにより、環境の明るさ及び香りを制御する機器制御部43と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、前記使用者の体動を示す情報である体動情報、及び前記使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つを取得するセンサ部と、
前記呼吸情報、前記体動情報、及び前記心拍情報の少なくとも1つから前記使用者の睡眠状態を取得する睡眠状態取得部と、
前記使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器と、
前記睡眠状態取得部によって予め取得されている前記使用者の過去の前記睡眠状態である過去睡眠状態から前記睡眠状態改善機器の動作を制御することにより、前記環境の明るさ及び香りを制御する機器制御部と、を備える、
睡眠状態改善システム。
【請求項2】
前記睡眠状態取得部は、
就床時刻から入眠時刻までの時間から前記使用者の入眠状態を取得し、
覚醒時刻から起床時刻までの時間から前記使用者の覚醒状態を取得し、
前記機器制御部は、前記使用者の前回の睡眠時に前記睡眠状態取得部によって取得された前記入眠状態及び前記覚醒状態から前記睡眠状態改善機器の動作を制御する、
請求項1に記載の睡眠状態改善システム。
【請求項3】
前記睡眠状態取得部は、入眠時刻から覚醒時刻までの間における前記睡眠状態から中途覚醒の時間を取得し、
前記機器制御部は、前記使用者の前回の睡眠時に前記睡眠状態取得部によって取得された前記中途覚醒の時間から前記睡眠状態改善機器の動作を制御する、
請求項1又は2に記載の睡眠状態改善システム。
【請求項4】
前記睡眠状態取得部は、前記覚醒時刻の一定時間前の前記睡眠状態から前記覚醒状態を取得する、
請求項2に記載の睡眠状態改善システム。
【請求項5】
前記機器制御部は、予め設定された明るさ及び香りの制御パターンに応じて前記睡眠状態改善機器の動作を制御する、
請求項1又は2に記載の睡眠状態改善システム。
【請求項6】
前記機器制御部は、予め設定された気流及び音の少なくとも一方の制御パターンに応じて前記睡眠状態改善機器の動作を制御する、
請求項5に記載の睡眠状態改善システム。
【請求項7】
使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、前記使用者の体動を示す情報である体動情報、及び前記使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つから取得される睡眠状態に応じて稼働し、前記使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器であって、
前記環境の明るさを制御する照明部と、
前記環境の香りを制御する香発生部と、
前記照明部及び前記香発生部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記使用者の過去の前記睡眠状態である過去睡眠状態から前記照明部及び前記香発生部を制御する、
睡眠状態改善機器。
【請求項8】
コンピュータに、
使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、前記使用者の体動を示す情報である体動情報、及び前記使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つから前記使用者の睡眠状態を取得するステップと、
前記取得するステップにおいて予め取得されている前記使用者の過去の前記睡眠状態である過去睡眠状態から前記使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器の動作を制御することにより、前記環境の明るさ及び香りを制御するステップと、
を実行させるための睡眠状態改善プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開平5-146512号公報には、睡眠する人の睡眠環境を調整するスリーピングシステムが記載されている。このスリーピングシステムは、寝室の温度及び湿度を調整するエアコンディショナーと、音楽を再生する音発生装置と、照明装置と、人の鼾を検出する鼾音検知装置と、人の脈拍を検知する脈拍検知器とを備える。スリーピングシステムは、鼾音検知装置及び脈拍検知器によって人の睡眠状態を検出し、検出した睡眠状態によってエアコンディショナー、音発生装置及び照明装置を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-146512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のスリーピングシステムでは、使用者(睡眠する人)が就床後から起床するまでの睡眠状態に応じて機器(エアコンディショナー、音発生装置及び照明装置)の動作を制御する。しかし、このスリーピングシステムでは、使用者が就寝してから起床するまでの間の睡眠状態から機器の動作を制御するため、機器の動作のための情報が十分でない場合がある。その結果、機器の動作の制御をしても使用者の睡眠状態を精度よく改善できないことが想定される。
【0005】
本開示は、使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る睡眠状態改善システムは、(1)使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、使用者の体動を示す情報である体動情報、及び使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つを取得するセンサ部と、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報の少なくとも1つから使用者の睡眠状態を取得する睡眠状態取得部と、使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器と、睡眠状態取得部によって予め取得されている使用者の過去の睡眠状態である過去睡眠状態から睡眠状態改善機器の動作を制御することにより、環境の明るさ及び香りを制御する機器制御部と、を備える。
【0007】
この睡眠状態改善システムでは、予め取得されている使用者の過去睡眠状態から睡眠状態改善機器の動作を制御することで環境の明るさ及び香りを制御する。これにより、その日の睡眠状態だけでなく使用者の過去の睡眠状態を加味して睡眠状態改善機器の動作を制御することができる。使用者が就寝してから起床するまでの間の睡眠状態のみから睡眠状態改善機器の動作を制御する場合と比較して、より長期的な記録に基づいて睡眠状態改善機器の動作を制御することが可能となる。その結果、使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる。
【0008】
(2)上記(1)において、睡眠状態取得部は、就床時刻から入眠時刻までの時間から使用者の入眠状態を取得し、覚醒時刻から起床時刻までの時間から使用者の覚醒状態を取得してもよい。機器制御部は、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部によって取得された入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器の動作を制御してもよい。この場合、使用者の前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器の動作が制御されるので、使用者の前回の睡眠状態を加味して睡眠状態改善機器の動作を制御できる。その結果、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)において、睡眠状態取得部は、入眠時刻から覚醒時刻までの間における睡眠状態から中途覚醒の時間を取得してもよい。機器制御部は、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部によって取得された中途覚醒の時間から睡眠状態改善機器の動作を制御してもよい。この場合、使用者の前回の睡眠時における中途覚醒の時間を加味して睡眠状態改善機器の動作が制御されるので、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0010】
(4)上記(2)又は(3)において、睡眠状態取得部は、覚醒時刻の一定時間前の睡眠状態から覚醒状態を取得してもよい。この場合、覚醒時刻の一定時間前の睡眠状態から覚醒状態が取得される。具体例として、覚醒時刻の一定時間前の睡眠段階から覚醒状態の良否が取得され、当該覚醒状態に基づいて睡眠状態改善機器の動作が制御される。例えば、覚醒時刻の直前の睡眠状態から睡眠状態改善機器の動作を制御するので、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0011】
(5)上記(1)~(4)のいずれかにおいて、機器制御部は、予め設定された明るさ及び香りの制御パターンに応じて睡眠状態改善機器の動作を制御してもよい。この場合、例えば使用者が環境の明るさ及び香りの制御パターンをそれぞれ設定する場合と比較して、容易に睡眠状態改善機器の動作を制御できる。
【0012】
(6)上記(5)において、機器制御部は、予め設定された気流及び音の少なくとも一方の制御パターンに応じて睡眠状態改善機器の動作を制御してもよい。この場合、環境の明るさ及び香りに加えて、環境の気流又は音を制御することができる。また、例えば使用者が環境の気流又は音の制御パターンをそれぞれ設定する場合と比較して、容易に睡眠状態改善機器の動作を制御できる。
【0013】
本開示に係る睡眠状態改善機器は、(7)使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、使用者の体動を示す情報である体動情報、及び使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つから取得される睡眠状態に応じて稼働し、使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器である。睡眠状態改善機器は、環境の明るさを制御する照明部と、環境の香りを制御する香発生部と、照明部及び香発生部を制御する制御部と、を備える。制御部は、使用者の過去の睡眠状態である過去睡眠状態から照明部及び香発生部を制御する。
【0014】
この睡眠状態改善機器は、使用者の過去睡眠状態から照明部及び香発生部を制御するので、前述の睡眠状態改善システムと同様に、使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる。
【0015】
本開示に係る睡眠状態改善プログラムは、(8)コンピュータに、使用者の呼吸を示す情報である呼吸情報、使用者の体動を示す情報である体動情報、及び使用者の心拍を示す情報である心拍情報の少なくとも1つから使用者の睡眠状態を取得するステップと、取得するステップにおいて予め取得されている使用者の過去の睡眠状態である過去睡眠状態から使用者の周囲の環境を構成する睡眠状態改善機器の動作を制御することにより、環境の明るさ及び香りを制御するステップと、を実行させる。
【0016】
この睡眠状態改善プログラムでも、予め記憶された使用者の過去睡眠状態から睡眠状態改善機器の動作を制御するので、前述の睡眠状態改善システム、及び睡眠状態改善機器と同様に、使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、使用者の睡眠状態をより高精度に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態に係る睡眠状態改善システムを示すブロック図である。
図2図2(a)は、センサ部が取り付けられるクッション体を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)に示されたクッション体を構成する芯材を示す斜視図である。
図3】一実施形態に係る睡眠状態改善機器を示す斜視図である。
図4】情報端末に表示されるモード選択画面の一例を示す図である。
図5】パターンデータベースに格納されているテーブルの一例である。
図6】情報端末に表示されるコース選択画面の一例を示す図である。
図7】制御データベースに格納されているテーブルの一例である。
図8】情報端末に表示される第1入力画面の一例を示す図である。
図9】情報端末に表示される第2入力画面の一例を示す図である。
図10】情報端末に表示される第3入力画面の一例を示す図である。
図11】睡眠状態改善システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器、及び睡眠状態改善プログラムの実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0020】
本開示に係る睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器及び睡眠状態改善プログラムは、使用者の睡眠状態を改善する。睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器及び睡眠状態改善プログラムは、個人用又は家庭用として用いられてもよいし、試験研究用として研究所等で用いられてもよい。睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器及び睡眠状態改善プログラムは、治療用として病院等で用いられてもよい。「使用者」は、睡眠状態改善システム、睡眠状態改善機器又は睡眠状態改善プログラムにより睡眠状態を改善される対象となる者を言う。使用者は、例えば、睡眠状態の乱れ等による健康リスクを抱える者、病院等で睡眠治療を受ける者、又は自己の睡眠状態の改善を希望する者である。
【0021】
「睡眠状態」とは、使用者の睡眠の状態を言う。睡眠状態は、例えば、睡眠時間及び睡眠段階等の眠りの深度、疲労度、並びにストレス度等、眠りの状態以外の使用者の生体情報を含んでもよい。
【0022】
図1は、一実施形態に係る睡眠状態改善システム1を示すブロック図である。睡眠状態改善システム1は、センサ部11と、情報端末101と、睡眠改善サーバ102と、睡眠状態改善機器103と、を備える。
【0023】
情報端末101は、例えば、携帯端末である。「携帯端末」は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット又はノートパソコン、腕時計等のウェアラブル端末等、携帯可能な情報端末を示している。情報端末101は、携帯端末以外の端末であってもよく、例えば、デスクトップのコンピュータであってもよい。情報端末101は、一例として、オペレーティングシステム及びソフトウェア(アプリケーション)等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAMによって構成される主記憶部と、フラッシュメモリ等によって構成される補助記憶部と、無線通信モジュール等によって構成される通信制御部と、入力装置と、ディスプレイ等の出力装置とを備える。但し、情報端末101の構成は、上記に限定されず適宜変更可能である。以下では、ROM及びRAMをまとめてメモリと称することがある。
【0024】
情報端末101では、アプリケーションプログラムとして睡眠状態改善アプリケーション(睡眠状態改善プログラム)40が実行される。睡眠状態改善アプリケーション40は、情報端末101にダウンロードされ、情報端末101において実行されるアプリケーションであってもよいし、睡眠改善サーバ102において実行されてもよい。睡眠状態改善アプリケーション40は、睡眠改善サーバ102からダウンロードされるものであってもよい。以下では、睡眠状態改善アプリケーション40が情報端末101にダウンロードされたアプリケーションであって、睡眠状態改善アプリケーション40の機能が情報端末101において実行される例について説明する。
【0025】
睡眠状態改善アプリケーション40の各機能は、プロセッサ又は主記憶部に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部、入力装置又は出力装置を動作させ、主記憶部又は補助記憶部におけるデータの読み出し及び書き込みを行う。睡眠状態改善アプリケーション40の機能の実行に必要なデータ又はデータベースは主記憶部又は補助記憶部に格納される。
【0026】
情報端末101の各機能要素は、プロセッサ又は記憶部(例えば前述した主記憶部又は補助記憶部)に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部、入力装置又は出力装置を動作させ、記憶部におけるデータの読み出し及び書き出しを行う。情報端末101の処理に用いられるデータ又はデータベースは記憶部に格納される。
【0027】
睡眠状態改善アプリケーション40は、複数のコンピュータによって構成される分散処理システムであってもよいし、クライアントサーバシステム、又はクラウドシステムであってもよい。本実施形態に係る睡眠状態改善アプリケーション40は、例えば、メインモジュール、データ取得モジュール、判定モジュール、及び出力モジュールを含む。データ取得モジュール、判定モジュール、及び出力モジュールが実行されることによって睡眠状態改善アプリケーション40の各機能要素が機能する。睡眠状態改善アプリケーション40は、一例として、CD-ROM、DVD-ROM、又は半導体メモリ等の有形の記憶媒体に固定的に記録された上で提供されるものであってもよい。睡眠状態改善アプリケーション40は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されるものであってもよい。
【0028】
センサ部11は、使用者の身体の情報を取得する。センサ部11は、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報の少なくとも1つを取得する。本実施形態では、センサ部11は、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報を取得する。呼吸情報は、使用者の呼吸を示す情報である。体動情報は、使用者の体動を示す情報である。心拍情報は、使用者の心拍を示す情報である。センサ部11が取得する情報の内容は、適宜変更可能である。センサ部11は、例えば、血圧を示す情報を取得してもよい。
【0029】
図2(a)は、センサ部11が取り付けられるクッション体10を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)に示されたクッション体10を構成する芯材2を示す斜視図である。図2(a)及び図2(b)に示されるように、センサ部11は、例えば、クッション体10に着脱可能なセンサシートである。センサ部11は、クッション体10に横たわる使用者のバイタルデータを取得する。一例として、センサ部11は心電図を取得してもよい。前述した呼吸情報、体動情報、及び心拍情報は、例えば、上記のバイタルデータに含まれる。
【0030】
例えば、センサ部11は糸状センサが刺繍されたシート状生地を有し、クッション体10に対する当該シート状生地の位置は変更可能とされている。センサ部11の糸状センサは、例えば、当該シート状生地において2次元的に広がるように刺繍によって固定されている。当該糸状センサは、一例として、圧電センサである。この場合、センサ部11の圧電センサが、付与された使用者の身体の荷重から当該荷重に応じた電気信号を生成する。センサ部11は、当該電気信号を前述した呼吸情報、体動情報及び心拍情報として取得する。呼吸情報、体動情報及び心拍情報として取得される電気信号を以下では「信号」と称することがある。
【0031】
センサ部11は、例えば、上記の糸状センサ(一例として圧電センサ)と、糸状センサにより生成された電気信号としての呼吸情報、体動情報、及び心拍情報をセンサ部11の外部に出力する通信部とを有する。上記では、センサ部11が圧電センサを有する例について説明した。しかし、センサ部11のセンサの種類は、圧電センサに限られず、特に限定されない。例えば、センサ部11は、加速度センサを含んでいてもよい。
【0032】
呼吸情報は、使用者の呼吸に伴う体動を示す信号を含む。「呼吸に伴う体動」とは、呼吸に伴う身体の動きを示している。センサ部11は、使用者の呼吸に伴う体動を検出する。センサ部11は、当該呼吸に伴う体動を示す信号をセンサ部11の外部に出力する。心拍情報は、使用者の心拍に伴う体動を示す信号を含む。「心拍に伴う体動」とは、心拍に伴う身体の動きを示している。センサ部11は、使用者の心拍に伴う体動を検出する。センサ部11は、当該心拍に伴う体動を示す信号をセンサ部11の外部に出力する。体動情報は、使用者の呼吸及び心拍に伴わない体動を示す信号を含む。「呼吸及び心拍に伴わない体動」とは、呼吸及び心拍とは関係がない身体の動き、例えば、寝返りによる身体の移動を示している。センサ部11は、使用者の呼吸及び心拍に伴わない体動を検出する。センサ部11は、呼吸及び心拍に伴わない体動を示す信号をセンサ部11の外部に出力する。
【0033】
例えば、センサ部11は、使用者の身体が載せられるクッション体10に取り付けられて用いられる。クッション体10は、平面視において長方形状を呈する。クッション体10は、長手方向DR1、及び長手方向DR1と直交する短手方向DR2に延在する。クッション体10は、長手方向DR1及び短手方向DR2の双方に直交する厚さ方向DR3に厚みを有する。
【0034】
クッション体10の長手方向DR1の長さは、例えば、120cm以上且つ210cm以下(一例として195cm)である。クッション体10の短手方向DR2の長さは、例えば、70cm以上且つ180cm以下(一例として97cm)である。クッション体10の厚さ方向DR3の長さは、例えば、3cm以上且つ40cm以下(一例として9cm)である。
【0035】
本実施形態では、クッション体10は、マットレスである。クッション体10の使用者は、自らの身体をクッション体10の上に載せる。このとき、横たわった使用者の身体が延びる方向(すなわち、使用者の頭部と脚部とを結ぶ方向)は、例えば、クッション体10の長手方向DR1と一致する。
【0036】
図2(b)に示されるように、クッション体10は、後述する側地3の内部に収容される芯材2を有する。本実施形態では、芯材2は、平面視において長方形状を呈する。芯材2は、例えば、内容物と、当該内容物を収容する袋体とを有する。内容物は、例えば、ウレタンフォーム又はポリエステルである。袋体の材料は、例えば、綿又はポリエステルである。
【0037】
芯材2は、直方体形状を呈する。芯材2は、使用者の身体が載せられる上面21と、上面21とは反対側を向く下面22とを有する。上面21は、厚さ方向DR3の一方側(図2(b)における上側)を向く面である。下面22は、厚さ方向DR3の他方側(図2(b)における下側)を向く面である。芯材2は、上面21と下面22とを繋ぐ複数の側面23を有する。
【0038】
図2(a)に示されるように、クッション体10は、側地3を有する。本実施形態では、側地3は、袋状であり、平面視において長方形状を呈する。側地3は、例えば、芯材2の上面21を覆う表地31と、芯材2の下面22を覆う裏地32と、表地31及び裏地32を互いに繋ぐ開閉部材33とを有する。開閉部材33は、側地3における芯材2の側面23に対応する位置に設けられている。厚さ方向DR3から見た場合において、開閉部材33は、芯材2の側面23の外側に位置する。側地3は、芯材2から着脱可能とされている。「芯材から着脱可能」とは、芯材に対して側地を捲り上げること、及び、側地を捲って芯材の少なくとも一部を露出させることを含んでいる。
【0039】
開閉部材33は、一例として、いわゆるダブルスライダである。すなわち、開閉部材33は、2つのスライド部材34と、スライド部材34のスライドによって表地31及び裏地32を開閉する開閉部35とを有してもよい。
【0040】
この場合、一方のスライド部材34を開閉部35に沿って一方向(図2(a)における時計回りの方向)にスライドさせると共に、他方のスライド部材34を開閉部35に沿って他方向(図2(a)における反時計回りの方向)にスライドさせることで、表地31及び裏地32を開くことができる。
【0041】
一方のスライド部材34を開閉部35に沿って他方向にスライドさせると共に、他方のスライド部材34を開閉部35に沿って一方向にスライドさせることで、表地31及び裏地32を閉じることができる。開閉部材33は、いわゆるシングルスライダであってもよい。この場合、開閉部材33は、1つのスライド部材34と、開閉部35とを有する。
【0042】
センサ部11は、例えば、袋状の側地3の内部に配置されている。より具体的には、センサ部11は、芯材2と側地3との間に配置されている。センサ部11がクッション体10に取り付けられるに際し、例えば、センサ部11は、クッション体10の短手方向DR2に延びるように配置される。この場合、センサ部11は、クッション体10の側地3から見て使用者の身体とは反対側に位置する。クッション体10に使用者の身体が載せられたとき、センサ部11は、使用者に対して非接触となる。より具体的には、センサ部11と使用者との間には、側地3、及び使用者が着用している衣類が介在し、センサ部11は使用者の身体に直接接触しない。このように、センサ部11は、非接触で使用者の呼吸情報、体動情報、及び心拍情報を取得する。
【0043】
センサ部11は、例えば、長手方向DR1における使用者の心臓と対応する位置に取り付けられる。センサ部11は、一例として、使用者の頭部が載せられる位置からクッション体10の長手方向DR1に離隔した位置(図2(a)における右下側の位置)までのいずれかの位置に取り付けられる。長手方向DR1におけるセンサ部11の取付位置は変更可能とされている。使用者の頭部が載せられる位置からセンサ部11が取り付けられる位置までの距離は、例えば、40cm以上且つ50cm以下(一例として50cm)であってもよい。
【0044】
図3は、一実施形態に係る睡眠状態改善機器103を示す模式的な斜視図である。睡眠状態改善機器103は、使用者の周囲の環境を構成する。「使用者の周囲の環境を構成する」とは、使用者の周囲に対し、気温の調整、湿度の調整、音量の調整、香りの調整、気流の調整、及び、明るさの調整の少なくともいずれかを行い、使用者の周囲の環境を調えることを言う。睡眠状態改善機器103は、例えば、使用者の寝室に配置される。睡眠状態改善機器103は、例えば、情報端末101と無線通信可能とされている。本実施形態では、睡眠状態改善機器103は、1台で光、香り、気流、及び音を発生させる。睡眠状態改善機器103は、後述する睡眠状態取得部41によって取得された使用者の睡眠状態に応じて稼働する。睡眠状態改善機器103は、照明部141と、香発生部142と、気流発生部143と、音発生部144と、制御部145とを有する。
【0045】
照明部141は、光を発することで使用者の周囲(環境)の明るさを制御する。照明部141は、例えば、使用者の寝室内の照明として用いられる。照明部141は、例えば、白熱電球、蛍光灯、又はLEDを含んでもよい。本実施形態では、照明部141は、制御部145により制御されることで、発する光の強度、及び光を発するタイミングを調整する。香発生部142は、香りを発することで使用者の周囲の香りを制御する。香発生部142は、例えば、使用者の寝室内のアロマディフューザとして用いられる。本実施形態では、香発生部142は、制御部145により制御されることで、発する香りの種類、及び香りを発するタイミングを変更する。
【0046】
気流発生部143は、気流を発生させることで使用者の周囲の気流を制御する。気流発生部143は、例えば、気流を発生させることで寝室の内部における所定の位置に向けて風を送る。気流発生部143は、使用者に向けて風を送ってもよいし、所定の位置に風を送って使用者の寝室内に対流を生じさせてもよい。気流発生部143は、例えば、ファンを含んでもよい。本実施形態では、気流発生部143は、制御部145により制御されることで、発生させる気流の強度、及び気流の発生のタイミングを調整する。音発生部144は、音を発することで使用者の周囲の音を制御する。音発生部144は、例えば、使用者の寝室内のスピーカとして用いられる。本実施形態では、音発生部144は、制御部145により制御されることで、発する音の強度、種類、及び音の発生のタイミングを調整する。
【0047】
制御部145は、照明部141、香発生部142、気流発生部143、及び音発生部144を制御する。制御部145は、後述する機器制御部43と通信を行う。制御部145は、機器制御部43による制御を受けて、後述する使用者の過去睡眠状態から照明部141、香発生部142、気流発生部143、及び音発生部144を制御する。
【0048】
続いて、睡眠状態改善アプリケーション40の機能構成について説明する。図1に示されるように、睡眠状態改善アプリケーション40は、その機能構成として、睡眠状態取得部41と、記憶部42と、機器制御部43とを有する。例えば、睡眠状態取得部41及び機器制御部43の機能は、情報端末101にインストールされた睡眠状態改善アプリケーションの命令に従って情報端末101のCPUが動作することによって実現される。例えば、記憶部42の機能は、情報端末101のCPU及びメモリの少なくともいずれかによって実現される。
【0049】
睡眠状態取得部41は、センサ部11により取得された呼吸情報、体動情報、及び心拍情報の少なくとも1つから使用者の睡眠状態を取得する。睡眠状態取得部41は、例えば、センサ部11から出力された呼吸に伴う体動を示す信号、心拍に伴う体動を示す信号、並びに、呼吸及び心拍に伴わない体動を示す信号を用いて使用者の睡眠状態を取得する。本実施形態では、睡眠状態は、睡眠段階、入眠状態、及び覚醒状態を含む。
【0050】
睡眠段階は、使用者の睡眠の深さを示す指標である。睡眠段階は、例えば、覚醒、レム睡眠、及びノンレム睡眠に分類される。ノンレム睡眠は、例えば、4種類の睡眠段階に分類される。また、ノンレム睡眠は、2種類又は3種類の睡眠段階に分類されてもよい。入眠状態は、例えば、使用者が床についてから入眠するまでの状態である。覚醒状態は、例えば、使用者が覚醒してから起床するまでの状態である。具体例として、入眠状態は寝つきの良さであり、覚醒状態は目覚めの良さである。
【0051】
睡眠状態取得部41は、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報から睡眠段階を取得する。睡眠状態取得部41は、就床時刻から入眠時刻までの時間から入眠状態を取得する。睡眠状態取得部41は、覚醒時刻から起床時刻までの時間、及び覚醒時刻の一定時間前の睡眠段階から覚醒状態を取得する。当該一定時間は、例えば予め設定されており、適宜変更可能である。覚醒時刻の一定時間前とは、例えば、覚醒時刻の直前を意味する。当該一定時間は、例えば、30分である。このように、覚醒時刻の一定時間前における睡眠段階から覚醒状態が取得される場合、目覚めの良さを効果的に把握できる。
【0052】
就床時刻とは、使用者が床についた時刻を言う。起床時刻とは、使用者が翌朝等に起床した時刻を言う。入眠時刻とは、就床時刻から起床時刻までの間において、睡眠段階が最初に睡眠の段階(覚醒以外の段階)となった時刻を言う。覚醒時刻とは、就床時刻から起床時刻までの間において、睡眠段階が最後に覚醒の段階となった時刻を言う。
【0053】
本実施形態では、睡眠状態取得部41は、センサ部11により取得された体動情報、及びセンサ部11の加速度センサにより検知された寝具の動きから使用者の就床時刻及び起床時刻を取得する。睡眠状態取得部41は、センサ部11から出力された呼吸に伴う体動を示す信号、心拍に伴う体動を示す信号、並びに呼吸及び心拍に伴わない体動を示す信号を用いて睡眠段階を取得する。
【0054】
本実施形態では、睡眠状態取得部41は、就床時刻及び睡眠段階から入眠時刻を取得する。より具体的には、睡眠状態取得部41は、就床時刻から起床時刻までの間において、睡眠段階が最初に睡眠の段階となった時刻を入眠時刻として取得する。睡眠状態取得部41は、起床時刻及び睡眠段階から覚醒時刻を取得する。より具体的には、睡眠状態取得部41は、就床時刻から起床時刻までの間において、睡眠段階が最後に覚醒の段階となった時刻を覚醒時刻として取得する。睡眠状態取得部41は、覚醒時刻の一定時間前における睡眠段階を取得する。
【0055】
睡眠状態取得部41は、例えば、就床時刻及び入眠時刻を用いて、就床時刻から入眠時刻までの時間が所定時間以上であるか否かを判定する。睡眠状態取得部41は、就床時刻から入眠時刻までの時間に関する判定結果から使用者の入眠状態の良否を判定する。例えば、睡眠状態取得部41は、入眠状態の良否を寝つきの良さとして判定する。
【0056】
睡眠状態取得部41は、例えば、覚醒時刻及び起床時刻を用いて、覚醒時刻から起床時刻までの時間が所定時間以上であるか否かを判定する。睡眠状態取得部41は、例えば、覚醒時刻の一定時間前の睡眠段階から、覚醒時刻の一定時間前の使用者の睡眠段階がノンレム睡眠であるか否かを判定する。睡眠状態取得部41は、前述の判定結果の少なくともいずれかから、使用者の覚醒状態の良否を判定する。例えば、睡眠状態取得部41は、覚醒状態の良否を目覚めの良さとして判定する。
【0057】
睡眠状態取得部41は、例えば、就床時刻から入眠時刻までの時間が所定時間以上でないと判定した場合、使用者の入眠状態が良い(寝つきが良い)と判定する。睡眠状態取得部41は、例えば、就床時刻から入眠時刻までの時間が所定時間以上であると判定した場合、使用者の入眠状態が悪い(寝つきが悪い)と判定する。
【0058】
睡眠状態取得部41は、例えば、覚醒時刻から起床時刻までの時間が所定時間以上でないと判定した場合、使用者の覚醒状態が良い(目覚めが良い)と判定する。睡眠状態取得部41は、例えば、覚醒時刻の一定時間前の使用者の睡眠段階がノンレム睡眠でないと判定した場合、使用者の覚醒状態が良い(目覚めが良い)と判定する。睡眠状態取得部41は、例えば、覚醒時刻から起床時刻までの時間が所定時間以上であると判定した場合、又は、覚醒時刻の一定時間前の使用者の睡眠段階がノンレム睡眠であると判定した場合、使用者の覚醒状態が悪いと判定してもよい。
【0059】
記憶部42は、睡眠状態取得部41により取得された睡眠状態を記憶する。本実施形態では、記憶部42は、睡眠状態を睡眠改善サーバ102に記憶する。記憶部42は、例えば、情報端末101のメモリに睡眠状態を記憶させてもよい。
【0060】
機器制御部43は、睡眠状態取得部41によって予め取得されている過去睡眠状態から、睡眠状態改善機器103の動作を制御することにより、使用者の周囲の環境の明るさ及び香りを制御する。過去睡眠状態とは、使用者の過去の睡眠状態を言う。例えば、過去睡眠状態は、Nを自然数としたときに、(N+1)日前から1日前、N週間前から1日前、又はN月前から1日前までの睡眠状態の蓄積データであってもよい。過去とは、機器制御部43が睡眠状態改善機器103の動作を制御している時点よりも前の時点を言う。
【0061】
本実施形態では、過去睡眠情報は、睡眠改善サーバ102に記憶されている。しかし、過去睡眠情報は情報端末101のメモリに記憶されていてもよく、過去睡眠情報を記憶するハードウェアが何であるかは特に限定されない。機器制御部43は、睡眠状態改善機器103に含まれる制御部145と通信を行う。機器制御部43は、制御部145に睡眠状態改善機器103の動作を制御させることで、睡眠状態改善機器103の動作を制御する。機器制御部43は、過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御することで、環境の明るさ、香り、気流、及び音を制御する。
【0062】
本実施形態では、機器制御部43は、睡眠改善サーバ102に保存されたデータベースに格納されたテーブルデータ、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された入眠状態、及び覚醒状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御する。「前回の睡眠時」とは、使用者が最後にした睡眠を言う。
【0063】
図4は、情報端末101に表示されるモード選択画面70の一例を示す図である。睡眠状態改善アプリケーション40は、モード選択画面70を情報端末101のディスプレイに表示する。モード選択画面70は、例えば、自動指示部71と、カスタム指示部72とを含む。自動指示部71は、睡眠状態取得部41によって取得されている過去睡眠状態から推奨される制御パターンにより、睡眠状態改善機器103の動作を制御することを指示する部分である。カスタム指示部72は、使用者が設定した制御により、睡眠状態改善機器103の動作を制御することを指示する部分である。
【0064】
まず、使用者がモード選択画面70の自動指示部71を押下した場合について説明する。睡眠状態改善アプリケーション40は、使用者が自動指示部71を押下した場合、以下で説明するパターンデータベースDB1を参照して、使用者に推奨されるコース(お勧めコース)を情報端末101に表示する。お勧めコースとは、前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態から推奨される睡眠状態改善機器103の制御パターンを言う。本実施形態では、お勧めコースは、光、香り、気流、及び音の制御パターンである。制御パターンとは、睡眠状態改善機器103の制御の内容を言う。
【0065】
図5は、パターンデータベースDB1に格納されているテーブルの一例を示す表である。パターンデータベースDB1は、例えば、睡眠改善サーバ102に保存されている。しかし、パターンデータベースDB1は、睡眠状態改善アプリケーション40が保有するデータの一部であってもよく、情報端末101にダウンロードされているものであってもよい。
【0066】
前述したように、機器制御部43は、過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御する。一例として、パターンデータベースDB1のテーブルでは、最も左側のカラムに、睡眠状態のパターンの名称が記載されている。パターンデータベースDB1の左から2番目のカラムには、睡眠改善サーバ102に記憶された前回の睡眠時における入眠状態の良否が記載されている。パターンデータベースDB1の左から3番目のカラムには、睡眠改善サーバ102に記憶された前回の睡眠時における覚醒状態の良否が記載されている。
【0067】
パターンデータベースDB1の左から4番目のカラムには、入眠時における光及び音の漸減勾配時間が記載されている。漸減勾配時間とは、睡眠状態改善機器103が光及び音を発してから、光及び音の強度を漸減させ、光及び音を発しなくなるまでの時間である。パターンデータベースDB1の左から5番目のカラムには、起床時における光及び音の漸増勾配時間が記載されている。漸増勾配時間とは、睡眠状態改善機器103が光及び音を発してから、光及び音の強度を漸増させ、光及び音の強度を所定の強度とするまでの時間である。
【0068】
パターンデータベースDB1の左から6番目のカラムには、使用者に対して推奨されるコース(お勧めコース)が記載されている。図5の「お勧めコース」に示される1~8の数字は、後述する制御データベースDB2(図7参照)の最も左側のカラムに記載されたコースの番号に対応する。
【0069】
機器制御部43は、睡眠改善サーバ102に記憶された過去睡眠状態から使用者の睡眠状態のパターンを分類する。本実施形態では、機器制御部43は、睡眠改善サーバ102に記憶された前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態から、使用者の睡眠状態のパターンを分類する。例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における入眠状態が悪いと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が悪いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンAに分類する。例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における入眠状態が悪いと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が良いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンBに分類する。
【0070】
例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における入眠状態が良いと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が悪いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンCに分類する。例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における入眠状態が良いと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が良いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンDに分類する。
【0071】
機器制御部43は、例えば、使用者の睡眠状態のパターンをパターンA、又はパターンBに分類した場合、入眠時における光及び音の漸減勾配時間が60分となるように睡眠状態改善機器103の動作を制御する。機器制御部43は、例えば、使用者の睡眠状態のパターンをパターンC、又はパターンDに分類した場合、入眠時における光及び音の漸減勾配時間が10分となるように睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0072】
機器制御部43は、例えば、使用者の睡眠状態のパターンをパターンA、又はパターンCに分類した場合、起床時における光及び音の漸増勾配時間が30分となるように睡眠状態改善機器103の動作を制御する。機器制御部43は、例えば、使用者の睡眠状態のパターンをパターンB、又はパターンDに分類した場合、起床時における光及び音の漸増勾配時間が10分となるように睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0073】
使用者の睡眠状態のパターンがパターンA、又はパターンBである場合、使用者の入眠状態が悪いことが推定される。機器制御部43は、使用者の入眠状態が良い場合(つまり、使用者の睡眠状態のパターンがパターンC,Dである場合)と比較して、光及び音の漸減勾配時間を長くする。この場合、使用者が比較的長い時間をかけてゆっくりと入眠に向かうこととなるので、使用者をゆっくりと眠りに誘うことができる。
【0074】
使用者の睡眠状態のパターンがパターンA、又はパターンCである場合、使用者の覚醒状態が悪いことが推定される。機器制御部43は、使用者の覚醒状態が良い場合(つまり、使用者の睡眠状態のパターンがパターンB,Dである場合)と比較して、光及び音の漸増勾配時間を長くする。使用者が比較的長い時間をかけてゆっくりと覚醒に向かうこととなるので、使用者をゆっくりと覚醒させることができる。
【0075】
睡眠状態改善アプリケーション40は、例えば、機器制御部43により分類された使用者の睡眠状態のパターンに応じたお勧めコースを情報端末101のディスプレイに表示する。お勧めコースの表示態様については、後に図6を参照しながら説明する。例えば、機器制御部43が使用者の睡眠状態のパターンをパターンAに分類した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、1~4のコースを情報端末101のディスプレイに表示する。例えば、機器制御部43が使用者の睡眠状態のパターンをパターンBに分類した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、5及び6のコースを情報端末101のディスプレイに表示する。例えば、機器制御部43が使用者の睡眠状態のパターンをパターンCに分類した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、7及び8のコースを情報端末101のディスプレイに表示する。例えば、機器制御部43が使用者の睡眠状態のパターンをパターンDに分類した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、1~8のコースを情報端末101のディスプレイに表示する。
【0076】
図6は、情報端末101に表示されるコース選択画面73の一例を示す図である。睡眠状態改善アプリケーション40は、機器制御部43により分類された使用者の睡眠状態のパターンから、コース選択画面73を情報端末101に表示してもよい。図6では、機器制御部43が使用者の睡眠状態のパターンをパターンAに分類した場合の画像の例が示されている。コース選択画面73は、例えば、リゾートコース指示部74と、旅コース指示部75と、夏コース指示部76と、冬コース指示部77とを含む。機器制御部43は、使用者がリゾートコース指示部74、旅コース指示部75、夏コース指示部76、及び冬コース指示部77のいずれかを押下した場合、以下で説明する制御データベースDB2を参照して、使用者により選択されたお勧めコースに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0077】
図7は、制御データベースDB2に格納されているテーブルの一例である。制御データベースDB2は、例えば、睡眠改善サーバ102に保存されている。しかし、制御データベースDB2は、睡眠状態改善アプリケーション40が保有するデータの一部であってもよく、情報端末101にダウンロードされているものであってもよい。
【0078】
一例として、制御データベースDB2のテーブルでは、最も左側のカラムに、お勧めコースの番号及び名称が記載されている。制御データベースDB2の左から2番目のカラムには、入眠時における光の制御パターンが記載されている。入眠時における光の制御パターンは、例えば、パターンA1,B1を含む。パターンA1,B1では、機器制御部43は、照明部141を制御することで、一定の周期で光の強度を漸増及び漸減させる。パターンB1では、機器制御部43は、照明部141を制御することで、光の強度の最大値及び最小値の差(以下では「強度の最大値及び最小値の差」を「ゆらぎ幅」と称する)をパターンA1における光のゆらぎ幅よりも小さくさせる。
【0079】
制御データベースDB2の左から3番目のカラムには、起床時における光の制御パターンが記載されている。起床時における光の制御パターンは、例えば、パターンC1,D1を含む。パターンC1,D1では、機器制御部43は、照明部141を制御することで、光の強度を一定の割合で漸減させる。パターンD1では、機器制御部43は、照明部141を制御することで、光の強度をパターンC1における光の強度よりも小さくさせる。
【0080】
制御データベースDB2の左から4番目のカラムには、入眠時における気流(風)の制御パターンが記載されている。入眠時における気流の制御パターンは、例えば、パターンA2,B2を含む。パターンA2,B2では、機器制御部43は、気流発生部143を制御することで、一定の周期で気流の強度を漸増及び漸減させる。パターンB2では、機器制御部43は、気流発生部143を制御することで、気流のゆらぎ幅をパターンA2における気流のゆらぎ幅よりも小さくさせる。
【0081】
制御データベースDB2の左から5番目のカラムには、起床時における気流の制御パターンが記載されている。起床時における気流の制御パターンは、例えば、パターンC2,D2を含む。パターンC2,D2では、機器制御部43は、気流発生部143を制御することで、気流の強度を一定の割合で漸減させる。パターンD2では、機器制御部43は、気流発生部143を制御することで、気流の強度をパターンC2における気流の強度よりも小さくさせる。
【0082】
制御データベースDB2の左から6番目のカラムには、入眠時における音の種類が記載されている。入眠時における音の種類は、例えば、波音、列車、風鈴、心音、虫の音、雨音、ゆらぎ、及び清流の少なくとも1つを含む。ゆらぎとは、例えば、一定の周期で音の強度が漸増、及び漸減する音を言う。制御データベースDB2の左から7番目のカラムには、起床時における音の種類が記載されている。起床時における音の種類は、例えば、波音、列車、及びゆらぎの少なくとも1つを含む。機器制御部43は、音発生部144を制御することで、前述の種類の音を発生させる。
【0083】
制御データベースDB2の左から8番目のカラムには、入眠時における香りの種類が記載されている。入眠時における香りの種類は、例えば、香りA3,B3を含む。香りA3,B3は、入眠用の香りである。入眠用の香りとは、人間が入眠するために適した香りを言う。香りA3は、例えば、交感神経を鎮静する効果があり、リラックス効果があるとされるマンダリンの香りである。香りB3は、例えば、ストレスを和らげ、心をリフレッシュさせる効果があるとされるベルガモットの香りである。
【0084】
制御データベースDB2の左から9番目のカラムには、起床時における香りの種類が記載されている。起床時における香りの種類は、例えば、香りC3,D3を含む。香りC3,D3は、起床用の香りである。起床用の香りとは、人間が起床するために適した香りを言う。香りC3は、例えば、交感神経を活発にする効果があり、気分を明るくリフレッシュさせる効果があるとされるグレープフルーツの香りである。香りD3は、例えば、ストレス及び不安等の緊張を緩和し、気分を明るくする効果があるとされるオレンジの香りである。機器制御部43は、香発生部142を制御することで、前述の種類の香りを発生させる。
【0085】
機器制御部43は、予め設定された明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンを取得する。当該制御パターンは、例えば、使用者によって予め睡眠改善サーバ102に設定されている。機器制御部43は、取得した制御パターンに応じて、睡眠状態改善機器103の動作を制御する。本実施形態では、明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンは、睡眠改善サーバ102に予め保存されている。一例として、使用者がお勧めコースとしてリゾートコースを選択した場合、機器制御部43は、入眠時において、パターンA1で照明部141を制御し、パターンA2で気流発生部143を制御する。このとき、機器制御部43は、入眠時において、音発生部144を制御することで波音を発生させ、香発生部142を制御することで香りA3を発生させる。起床時には、例えば、機器制御部43は、パターンC1で照明部141を制御し、パターンC2で気流発生部143を制御する。このとき、機器制御部43は、起床時において、音発生部144を制御することで波音を発生させ、香発生部142を制御することで香りC3を発生させる。
【0086】
前回の睡眠時における入眠状態が悪いと判定され、使用者の入眠状態が悪いことが推定される場合、機器制御部43は、光の制御パターンをパターンA1とし、気流の制御パターンをパターンA2とする。機器制御部43は、照明部141及び気流発生部143を制御することで、一定の周期で光及び気流の強度を漸増及び漸減させる。パターンA1,A2では、機器制御部43は、照明部141及び気流発生部143を制御することで、光及び気流のゆらぎ幅をパターンB1,B2における光及び気流のゆらぎ幅よりも大きくする。この場合、入眠時において、よりゆらぎを感じやすくさせリラックス効果を促す。また、光及び気流の強度の周期的変化に合わせて使用者が呼吸をすることができるので、使用者を眠りに効率的に誘うことができる。
【0087】
前回の睡眠時における覚醒状態が悪いと判定され、使用者の覚醒状態が悪いことが推定される場合、機器制御部43は、光の制御パターンをパターンC1とし、気流の制御パターンをパターンC2とする。機器制御部43は、照明部141及び気流発生部143を制御することで、一定の割合で光及び気流の強度を漸減させる。パターンC1,C2では、機器制御部43は、照明部141及び気流発生部143を制御することで、光及び気流の強度をパターンD1,D2における光及び気流の強度よりも大きくする。この場合、起床時において、使用者がより大きい強度の光及び気流を受けるので、使用者を効率的に目覚めさせることができる。
【0088】
使用者の入眠時において、機器制御部43は、香発生部142を制御することで、入眠用の香りを発生させる。使用者の起床時において、機器制御部43は、香発生部142を制御することで、起床用の香りを発生させる。使用者が入眠時であるか又は起床時であるかに応じて香りの種類が変更されるので、入眠及び起床を良好にすることができる。
【0089】
続いて、使用者がモード選択画面70(図4参照)のカスタム指示部72を押下した場合について説明する。図8は、情報端末101のディスプレイに表示される第1入力画面78の一例を示す図である。睡眠状態改善アプリケーション40は、モード選択画面70において使用者がカスタム指示部72を押下した場合、第1入力画面78を情報端末101のディスプレイに表示する。第1入力画面78は、例えば、漸減勾配時間入力部79と、漸増勾配時間入力部80と、進行部81とを含む。
【0090】
漸減勾配時間入力部79は、入眠時における光及び音の漸減勾配時間が入力される部分である。漸減勾配時間入力部79には、例えば、使用者により選択された漸減勾配時間が入力される。漸増勾配時間入力部80は、起床時における光及び音の漸増勾配時間が入力される部分である。漸増勾配時間入力部80には、例えば、使用者により選択された漸増勾配時間が入力される。進行部81は、漸減勾配時間入力部79及び漸増勾配時間入力部80に情報が入力された後、押下される。
【0091】
図9は、情報端末101のディスプレイに表示される第2入力画面82の一例を示す図である。睡眠状態改善アプリケーション40は、第1入力画面78の進行部81が押下された場合、第2入力画面82を情報端末101のディスプレイに表示する。第2入力画面82は、入眠時における睡眠状態改善機器103の動作の制御内容を表示する。第2入力画面82は、例えば、光制御入力部83と、気流制御入力部84と、音種類入力部85と、香種類入力部86と、進行部87とを含む。
【0092】
光制御入力部83は、入眠時における光の制御パターンが入力される部分である。光制御入力部83には、例えば、使用者によりパターンA1,B1のいずれかが選択されて入力される。気流制御入力部84は、入眠時における気流の制御パターンが入力される部分である。気流制御入力部84には、例えば、使用者によりパターンA2,B2のいずれかが選択されて入力される。
【0093】
音種類入力部85は、入眠時における音の種類が入力される部分である。音種類入力部85には、例えば、使用者により波音、列車、風鈴、心音、虫の音、雨音、ゆらぎ、及び清流のうちいずれかが選択されて入力される。香種類入力部86は、入眠時における香りの種類が入力される部分である。香種類入力部86には、例えば、使用者によりグレープフルーツの香り、及びオレンジの香りのいずれかが選択されて入力される。進行部87は、光制御入力部83、気流制御入力部84、音種類入力部85、及び香種類入力部86に情報が入力された後、押下される。
【0094】
図10は、情報端末101のディスプレイに表示される第3入力画面88の一例を示す図である。睡眠状態改善アプリケーション40は、第2入力画面82の進行部87が押下された場合、第3入力画面88を情報端末101のディスプレイに表示する。第3入力画面88は、起床時における睡眠状態改善機器103の動作の制御内容を表示する。第3入力画面88は、例えば、光制御入力部89と、気流制御入力部90と、音種類入力部91と、香種類入力部92と、完了部93とを含む。
【0095】
光制御入力部89は、起床時における光の制御パターンが入力される部分である。光制御入力部89には、例えば、使用者によりパターンC1,D1のいずれかが選択されて入力される。気流制御入力部90は、起床時における気流の制御パターンが入力される部分である。気流制御入力部90には、例えば、使用者によりパターンC2,D2のいずれかが選択されて入力される。
【0096】
音種類入力部91は、起床時における音の種類が入力される部分である。音種類入力部91には、例えば、使用者により波音、列車、及びゆらぎのうちいずれかが選択されて入力される。香種類入力部92は、起床時における香りの種類が入力される部分である。香種類入力部92には、例えば、使用者によりマンダリンの香り、及びベルガモットの香りのいずれかが選択されて入力される。完了部93は、光制御入力部89、気流制御入力部90、音種類入力部91、及び香種類入力部92に情報が入力された後、押下される。完了部93が押下された場合、機器制御部43は、第1入力画面78、第2入力画面82、及び第3入力画面88における入力内容から、明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンを取得する。機器制御部43は、取得した制御パターンに応じて、睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0097】
続いて、本実施形態に係る睡眠状態改善システム1の動作(睡眠状態改善アプリケーション40の動作を含む)の一例について説明する。図11は、睡眠状態改善システム1の動作の一例を示すフローチャートである。睡眠状態改善システム1を動作させる前に、まず、クッション体10にセンサ部11を取り付ける。次に、クッション体10の上に使用者の身体が載せられる。例えば、使用者の身体は、側地3の表地31に接するようにクッション体10に載せられる。
【0098】
続いて、使用者の呼吸に伴う体動、心拍に伴う体動、並びに呼吸及び心拍に伴わない体動から、センサ部11が呼吸情報、体動情報及び心拍情報を取得する(工程S1)。工程S1では、センサ部11が使用者の呼吸に伴う体動、心拍に伴う体動、並びに呼吸及び心拍に伴わない体動を検出する。センサ部11は、呼吸に伴う体動を示す信号、心拍に伴う体動を示す信号、並びに呼吸及び心拍に伴わない体動を示す信号をセンサ部11の外部に出力する。
【0099】
次に、睡眠状態取得部41は、例えば、センサ部11から出力された信号から睡眠状態を取得する。睡眠状態取得部41は、センサ部11により取得された呼吸情報、体動情報及び心拍情報の少なくとも1つから、使用者の睡眠状態を取得する(工程S2、取得するステップ)。工程S2では、睡眠状態取得部41は、例えば、呼吸情報、体動情報、及び心拍情報から、睡眠段階、入眠状態、及び覚醒状態を取得する。
【0100】
続いて、記憶部42は、睡眠状態取得部41により取得された使用者の睡眠状態を睡眠改善サーバ102に記憶する(工程S3)。次に、機器制御部43は、明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンを取得する(工程S4)。工程S4では、睡眠状態改善アプリケーション40は、モード選択画面70(図4参照)を情報端末101のディスプレイに表示する。
【0101】
使用者がモード選択画面70の自動指示部71を押下した場合(以下では「自動モード」と称する)、睡眠状態改善アプリケーション40は、パターンデータベースDB1を参照して、コース選択画面73を情報端末101に表示する(図5及び図6参照)。コース選択画面73では、使用者の前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態に応じたコースが表示される。前述したように、情報端末101のディスプレイに表示されるコースの種類は、取得されている入眠状態及び覚醒状態に応じて異なる。具体例として、入眠状態が良好でなく、且つ覚醒状態が良好でない場合には、番号が1~4であるコース(リゾートコース、旅コース、夏コース及び冬コース)が表示される。使用者は、表示されたコースから好きなコースを選択する。睡眠状態改善アプリケーション40は、制御データベースDB2(図7参照)を参照して、使用者により選択されたコースに応じた環境の明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンを取得する。
【0102】
使用者がモード選択画面70のカスタム指示部72を押下した場合(以下では「カスタムモード」と称する)、睡眠状態改善アプリケーション40は、第1入力画面78(図8参照)を情報端末101のディスプレイに表示する。使用者は、漸減勾配時間入力部79に漸減勾配時間を入力し、漸増勾配時間入力部80に漸増勾配時間を入力した後、進行部81を押下する。
【0103】
使用者が進行部81を入力した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、第2入力画面82(図9参照)を情報端末101のディスプレイに表示する。使用者は、光制御入力部83に光の制御パターンを入力し、気流制御入力部84に気流の制御パターンを入力する。使用者は、音種類入力部85に音の種類を入力し、香種類入力部86に香りの種類を入力する。その後、使用者は、進行部87を押下する。
【0104】
使用者が第2入力画面82の進行部87を押下した場合、睡眠状態改善アプリケーション40は、第3入力画面88を情報端末101のディスプレイに表示する。使用者は、光制御入力部89に光の制御パターンを入力し、気流制御入力部90に気流の制御パターンを入力する。使用者は、音種類入力部91に音の種類を入力し、香種類入力部92に香りの種類を入力する。その後、使用者は、完了部93を押下する。
【0105】
使用者が第3入力画面88の完了部93を押下した場合、機器制御部43は、第1入力画面78、第2入力画面82、及び第3入力画面88における入力内容から、明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンを取得する。
【0106】
続いて、機器制御部43は、工程S4において取得した明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンに応じて、睡眠状態改善機器103の動作を制御する(工程S5)。自動モードである場合、工程S5において、機器制御部43は、予め取得されている過去睡眠状態から、睡眠状態改善機器103の動作を制御することにより、環境の明るさ、香り、気流、及び音を制御する(制御するステップ)。本実施形態では、機器制御部43は、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御する。より具体的には、機器制御部43は、予め設定された明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0107】
カスタムモードである場合、工程S5において、機器制御部43は、工程S4において使用者により設定された明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンに応じて、睡眠状態改善機器103の動作を制御する。
【0108】
以上、本実施形態に係る睡眠状態改善システム1の動作の工程の一例について説明した。しかし、睡眠状態改善システム1の動作の工程の内容及び順序は、前述の例に限られず、適宜変更可能である。
【0109】
続いて、本実施形態に係る睡眠状態改善システム1、睡眠状態改善機器103、及び睡眠状態改善アプリケーション40の作用効果について説明する。本実施形態に係る睡眠状態改善システム1、睡眠状態改善機器103及び睡眠状態改善アプリケーション40は、予め取得された使用者の過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御することで環境の明るさ及び香りを制御する。これにより、その日の睡眠状態だけでなく使用者の過去の睡眠状態を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御することができる。使用者が就寝してから起床するまでの間の睡眠状態のみから睡眠状態改善機器103の動作を制御する場合と比較して、より長期的な記録に基づいて睡眠状態改善機器103の動作を制御することが可能となる。その結果、使用者の睡眠状態を高精度に改善できる。
【0110】
本実施形態では、睡眠状態取得部41は、就床時刻から入眠時刻までの時間から使用者の入眠状態を取得し、覚醒時刻から起床時刻までの時間から使用者の覚醒状態を取得する。機器制御部43は、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御する。これにより、使用者の前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御するので、使用者の過去の睡眠状態の傾向を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。その結果、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0111】
本実施形態では、睡眠状態取得部41は、覚醒時刻の一定時間前の睡眠状態から、覚醒状態を取得する。これにより、覚醒時刻の一定時間前の睡眠状態を加味して覚醒状態を取得し、当該覚醒状態に基づいて睡眠状態改善機器103の動作を制御するので、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0112】
本実施形態では、機器制御部43は、予め設定された明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンに応じて、睡眠状態改善機器103の動作を制御する。この場合、例えば使用者が環境の明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンをそれぞれ設定する場合と比較して、容易に睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。
【0113】
また、本実施形態では、睡眠状態改善機器103は、1台で光、香り、気流、及び音を発生させる。これにより、例えば環境の明るさ、香り、気流、及び音の制御が複数台の機器により実現される場合と比較して、容易に環境の明るさ等を総合的に制御することができる。
【0114】
以上、本開示に係る睡眠状態改善システムの実施形態について説明した。しかし、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能である。
【0115】
睡眠状態は、中途覚醒の時間を含んでもよい。中途覚醒とは、入眠時刻から覚醒時刻までの間に使用者が覚醒することを言う。「覚醒する」とは、睡眠段階がレム睡眠又はノンレム睡眠の段階から覚醒の段階となることを言う。中途覚醒の時間とは、使用者が中途覚醒してから睡眠段階がレム睡眠又はノンレム睡眠の段階となるまでの時間を言う。なお、中途覚醒が複数回にわたる場合、中途覚醒の時間は、複数回の中途覚醒の時間の累計である。
【0116】
この場合、睡眠状態取得部41は、入眠時刻から覚醒時刻までの間における睡眠状態から中途覚醒の時間を取得する。睡眠状態取得部41は、入眠時刻、覚醒時刻、及び睡眠状態から中途覚醒の時間を取得する。具体例として、睡眠状態取得部41は、入眠時刻から覚醒時刻までの間において睡眠段階が覚醒となっている時間の累計を中途覚醒の時間として取得する。睡眠状態取得部41は、例えば、取得した中途覚醒の時間が所定時間以上であるか否かを判定する。前述した図5の例では、機器制御部43は、前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された入眠状態及び覚醒状態から使用者の睡眠状態のパターンを分類した。これに対し、本変形例では、図5の入眠状態に代えて、中途覚醒の時間と覚醒状態とから使用者の睡眠状態のパターンを分類する。すなわち、機器制御部43は、前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された中途覚醒の時間、及び覚醒状態から、使用者の睡眠状態のパターンを分類する。
【0117】
例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における中途覚醒の時間が所定時間以上であると判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が悪いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンA(図5参照)に分類してもよい。例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における中途覚醒の時間が所定時間以上であると判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が良いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンBに分類してもよい。
【0118】
例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における中途覚醒の時間が所定時間以上でないと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が悪いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンCに分類してもよい。例えば、睡眠状態取得部41が前回の睡眠時における中途覚醒の時間が所定時間以上でないと判定し、且つ、前回の睡眠時における覚醒状態が良いと判定した場合、機器制御部43は、使用者の睡眠状態のパターンをパターンDに分類してもよい。
【0119】
本変形例では、睡眠状態取得部41は、入眠時刻から覚醒時刻までの間における睡眠状態から中途覚醒の時間を取得し、機器制御部43は、使用者の前回の睡眠時に睡眠状態取得部41によって取得された中途覚醒の時間から睡眠状態改善機器103の動作を制御する。これにより、使用者の前回の睡眠時における中途覚醒の時間を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御するので、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0120】
前述の実施形態では、機器制御部43が使用者の前回の睡眠時における入眠状態及び覚醒状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御する例を説明した。しかし、機器制御部43は、使用者の過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御すればよく、過去における所定期間(例えば過去1週間)の過去睡眠状態から睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。
【0121】
前述の実施形態では、機器制御部43が照明部141を制御することで環境の明るさを制御し、香発生部142を制御することで香りの種類を制御し、気流発生部143を制御することで気流の強度を制御する例を説明した。しかし、機器制御部43は、照明部141を制御することで、照明の色を調整してもよい。機器制御部43は、香発生部142を制御することで、香りの強さを調整してもよい。機器制御部43は、気流発生部143を制御することで、空気の温度及び湿度の少なくともいずれかを調整してもよい。
【0122】
前述の実施形態では、睡眠状態改善機器103が音発生部144を有し、機器制御部43が音発生部144を制御することで環境の音を制御する例を説明した。しかし、睡眠状態改善機器103の音発生部144に代えて、情報端末101が音発生部を有していてもよい。この場合、音発生部は、例えば、情報端末101のスピーカである。機器制御部43は、例えば情報端末101の音発生部を制御することで、環境の音を制御してもよい。さらに、睡眠状態改善システム1は、音発生部を有していなくてもよい。
【0123】
機器制御部43は、使用者が睡眠状態改善システム1を使用する曜日を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。機器制御部43は、例えば、使用者の睡眠状態のパターンから推奨されるコースのうち、曜日に応じたコースに基づいて睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。当該曜日に応じたコースは、例えば予め設定されていてもよい。
【0124】
機器制御部43は、使用者が朝型であるか夜型であるかを加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。機器制御部43は、例えば、過去睡眠状態から、過去の所定期間内の就床時刻、起床時刻、入眠時刻、及び覚醒時刻のそれぞれの平均値を算出する。機器制御部43は、例えば、算出した就床時刻、起床時刻、入眠時刻、及び覚醒時刻のそれぞれの平均値から、使用者が朝型であるか夜型であるかを判定する。機器制御部43は、例えば、起床時刻又は覚醒時刻が所定時刻よりも早い場合、使用者が朝型であると判定する。機器制御部43は、例えば、就床時刻又は入眠時刻が所定時刻よりも遅い場合、使用者が夜型であると判定する。この場合、使用者が朝型であるか夜型であるかを加味することで、使用者が普段活動している時間帯に合わせて睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。
【0125】
機器制御部43は、「環境」の一種である寝室環境を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。寝室環境とは、使用者の寝室内における温度、湿度、音、明るさ、及び香りの少なくともいずれかを言う。機器制御部43は、例えば、予め設定された所定の寝室環境となるように睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。この場合、例えば使用者の好みに基づいて予め設定された寝室環境となるように、睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。
【0126】
機器制御部43は、寝床内温度及び寝床内湿度を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。この場合、睡眠状態改善機器103は、温熱マットレスを含んでもよい。機器制御部43は、温熱マットレスの動作を制御することで、例えば使用者の寝床内の温度及び湿度を調整してもよい。これにより、例えば使用者の好みに基づいて予め設定された寝床内温度及び寝床内湿度となるように、睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。
【0127】
機器制御部43は、使用者の睡眠中の状態を示す情報を加味して、睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。睡眠中の状態を示す情報は、例えば、歯ぎしりの頻度を示す情報、鼾の大小を示す情報、無呼吸状態であるか否かを示す情報、及び低呼吸状態であるか否かを示す情報の少なくともいずれかを含む。この場合、使用者の睡眠中の状態を加味することで、使用者の睡眠中の状態に合わせて睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。
【0128】
機器制御部43は、使用者の属性を加味して睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。使用者の属性とは、例えば、使用者の年齢、性別、及びBMI(Body Mass Index)の少なくともいずれかを含む。この場合、使用者の属性に合わせて睡眠状態改善機器103の動作を制御できる。これにより、使用者の睡眠状態を一層高精度に改善できる。
【0129】
睡眠状態改善機器103は、クッション体10が載せられるベッドであってもよい。この場合、機器制御部43は、ベッドの動作を制御することで、ベッドを振動させてもよい。機器制御部43は、ベッドの振動数、振動の強さ、及び振動の向きを制御してもよい。この場合、例えば過去の覚醒状態から使用者の目覚めが良くない傾向にあると判断される場合に、ベッドを振動させることで使用者を効果的に起こすことが可能となる。機器制御部43は、ベッドの動作を制御することで、例えば使用者の上半身が載せられる載置面の水平面に対する角度を調整してもよい。例えば、過去睡眠状態から気道を確保する必要があると判定された場合、使用者が横向き寝となるようにベッドの角度を調整できるので、使用者の鼾を抑制できる。
【0130】
睡眠状態改善機器103は、使用者の頭が載せられる枕であってもよい。この場合、機器制御部43は、枕の動作を制御することで、例えば使用者の頭及び首の水平面に対する角度を調整してもよい。この場合も、使用者の頭及び首の水平面に対する角度を調整することで、使用者の頭を横向き寝となるように枕の傾きを調整できるので、使用者の鼾を抑制できる。さらに、機器制御部43は、過去睡眠情報の内容に応じて枕の高さ、又は枕の硬さを制御してもよい。
【0131】
センサ部11は、使用者の脳波を示す情報である脳波情報を取得する脳波計を含んでもよい。この場合、睡眠状態取得部41は、脳波計により取得された脳波情報から覚醒状態を取得してもよい。センサ部11は、使用者の血圧を示す情報を取得する血圧計、使用者の体温を示す情報を取得する体温計、及び使用者の血流量を示す情報を取得する血流計の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0132】
前述の実施形態では、機器制御部43がパターンデータベースDB1及び制御データベースDB2を参照して、睡眠状態改善機器103の動作を制御する例を説明した。しかし、前述したパターンデータベースDB1及び制御データベースDB2の内容はあくまで一例であり、適宜変更可能である。
【0133】
前述した実施形態及び変形例は、適宜組み合わせてもよい。例えば、機器制御部43は、使用者の前回の睡眠時における入眠状態、中途覚醒の時間を示す情報、及び覚醒状態から、機器制御部43の動作を制御してもよい。
【0134】
前述の実施形態では、機器制御部43が予め設定された明るさ、香り、気流、及び音の制御パターンに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御する例を説明した。しかし、機器制御部43は、予め設定された明るさ及び香りの制御パターンに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。また、機器制御部43は、予め設定された明るさ、香り、及び気流の制御パターンに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよく、予め設定された明るさ、香り、及び音の制御パターンに応じて睡眠状態改善機器103の動作を制御してもよい。
【符号の説明】
【0135】
1…睡眠状態改善システム、2…芯材、3…側地、10…クッション体、11…センサ部、21…上面、22…下面、23…側面、31…表地、32…裏地、33…開閉部材、34…スライド部材、35…開閉部、40…睡眠状態改善アプリケーション(睡眠状態改善プログラム)、41…睡眠状態取得部、42…記憶部、43…機器制御部、70…モード選択画面、71…自動指示部、72…カスタム指示部、73…コース選択画面、74…リゾートコース指示部、75…旅コース指示部、76…夏コース指示部、77…冬コース指示部、78…第1入力画面、79…漸減勾配時間入力部、80…漸増勾配時間入力部、81,87…進行部、82…第2入力画面、83,89…光制御入力部、84,90…気流制御入力部、85,91…音種類入力部、86,92…香種類入力部、88…第3入力画面、93…完了部、101…情報端末、102…睡眠改善サーバ、103…睡眠状態改善機器、141…照明部、142…香発生部、143…気流発生部、144…音発生部、145…制御部、A1,A2,B1,B2,C1,C2,D1,D2…パターン、A3,B3,C3,D3…香り、DB1…パターンデータベース、DB2…制御データベース、DR1…長手方向、DR2…短手方向、DR3…厚さ方向。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図11