(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145404
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】画像作成プログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241004BHJP
B41J 5/30 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G06F3/12 357
G06F3/12 303
G06F3/12 351
G06F3/12 378
B41J5/30 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057729
(22)【出願日】2023-03-31
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 諒一
【テーマコード(参考)】
2C187
【Fターム(参考)】
2C187AC05
2C187AC07
2C187AC08
2C187AD05
2C187AG08
2C187BF18
(57)【要約】
【課題】データベースのデータを含む印刷画像のファイルをデータベースと共に適切に管理できるようにする。
【解決手段】制御部は、データベースを取得し、印刷装置に印刷させる印刷画像を生成する。データベースは、データが格納されたデータフィールドを含む。データフィールドは、データを示すテキストを含み、且つそのデータの属性情報が設定されている。印刷画像はデータ画像を含む。データ画像は、データベース中のデータのテキストが属性情報に基づく表示形式で表示された画像である。制御部は、印刷画像を示す画像情報ファイルと、データベースを含むデータベースファイルと、属性情報を含む属性情報ファイルとを、1つのファイルに統合して保存する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
制御部と、
を備えた情報処理装置における前記制御部が実行可能な画像作成プログラムであって、
前記制御部に、
データベースを取得するデータベース取得処理であって、前記データベースはデータが格納されたデータフィールドを含み、前記データフィールドは、前記データを示すテキストを含み且つ前記データの属性情報が設定されている、データベース取得処理と、
前記印刷装置に印刷させる印刷画像を生成する画像生成処理であって、前記印刷画像は、前記テキストを示すデータ画像を含み、前記データ画像を、前記データベースに設定されている対応する前記属性情報に基づく表示形式で表示することを含む、画像生成処理と、
前記画像生成処理により生成された前記印刷画像を示す画像情報を含む画像情報ファイルを生成する第1生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースを含むデータベースファイルを生成する第2生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースにおける前記属性情報を含む属性情報ファイルを生成する第3生成処理と、
前記第1生成処理で生成された前記画像情報ファイル、前記第2生成処理で生成された前記データベースファイル及び前記第3生成処理で生成された前記属性情報ファイルを、1つのファイルに統合することにより、当該1つのファイルである拡張画像ファイルを生成する統合処理と、
前記統合処理により生成された前記拡張画像ファイルを保存する保存処理と、
を実行させる画像作成プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像作成プログラムであって、
前記統合処理は、前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを一括して所定の圧縮形式で圧縮することにより前記拡張画像ファイルを生成する、
画像作成プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記統合処理により生成された前記拡張画像ファイルのファイル名を決定するファイル名決定処理であって、前記ファイル名は特定の拡張子を含み、前記特定の拡張子は、前記所定の圧縮形式に対応した規定の拡張子とは異なる、ファイル名決定処理、
を実行させ、
前記保存処理は、前記拡張画像ファイルを、前記ファイル名決定処理により決定された前記ファイル名で保存する、
画像作成プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載の画像作成プログラムであって、
前記第2生成処理は、前記データベースファイルを、異なる複数のアプリケーションソフトで利用可能な互換性のあるファイル形式で生成する、
画像作成プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルを生成するために一時的に用いるフォルダである第1の一時フォルダを作成する第1の一時フォルダ作成処理、
を実行させ、
前記第1生成処理は、生成した前記画像情報ファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記第2生成処理は、生成した前記データベースファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記第3生成処理は、生成した前記属性情報ファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記統合処理は、前記第1の一時フォルダに保存されている前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを、前記1つのファイルに統合する、
画像作成プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルの保存先フォルダの指定を受け付ける保存先受付処理、
を実行させ、
前記保存処理は、前記保存先受付処理により受け付けられた前記指定に基づく前記保存先フォルダに前記拡張画像ファイルを保存し、
前記第1の一時フォルダは、前記保存先フォルダとは異なる、
画像作成プログラム。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の画像作成プログラムであって、
前記情報処理装置は、表示部を備え、
当該画像作成プログラムは、前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルを解凍して前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを取得する解凍処理と、
前記解凍処理により取得された前記画像情報ファイル中の前記画像情報に基づく前記印刷画像を示す印刷画像オブジェクトを前記表示部に表示し、前記印刷画像中の前記データ画像については、前記解凍処理により取得された前記データベースファイル中の前記データベースにおける対応する前記テキストを、前記解凍処理により取得された前記属性情報ファイル中の対応する前記属性情報に基づく表示形式で表示する、オブジェクト表示処理と、
を実行させる、画像作成プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の画像作成プログラムであって、
前記オブジェクト表示処理は、前記データ画像を、当該データ画像の前記属性情報に対応した複数種類の表示フォーマットのうちの指定された1つの表示フォーマットで表示する、
画像作成プログラム。
【請求項9】
請求項7に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記解凍処理のために一時的に用いるフォルダである第2の一時フォルダを作成する第2の一時フォルダ作成処理、
を実行させ、
前記解凍処理は、解凍された前記画像情報ファイル及び前記データベースファイルを、前記第2の一時フォルダに保存する、
画像作成プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の画像作成プログラムであって、
前記第2の一時フォルダは、前記解凍処理により解凍される前記拡張画像ファイルが格納されているフォルダとは異なる、
画像作成プログラム。
【請求項11】
請求項1に記載の画像作成プログラムであって、
前記印刷画像は、前記印刷装置において、長尺状の被印刷媒体がその長さ方向に搬送されながら前記長さ方向に沿って前記被印刷媒体に印刷される、
画像作成プログラム。
【請求項12】
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
データベースを取得するデータベース取得処理であって、前記データベースはデータが格納されたデータフィールドを含み、前記データフィールドは、前記データを示すテキストを含み且つ前記データの属性情報が設定されている、データベース取得処理と、
前記印刷装置に印刷させる印刷画像を生成する画像生成処理であって、前記印刷画像は、前記テキストを示すデータ画像を含み、前記データ画像を、前記データベースに設定されている対応する前記属性情報に基づく表示形式で表示することを含む、画像生成処理と、
前記画像生成処理により生成された前記印刷画像を示す画像情報を含む画像情報ファイルを生成する第1生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースを含むデータベースファイルを生成する第2生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースにおける前記属性情報を含む属性情報ファイルを生成する第3生成処理と、
前記第1生成処理で生成された前記画像情報ファイル、前記第2生成処理で生成された前記データベースファイル及び前記第3生成処理で生成された前記属性情報ファイルを、1つのファイルに統合することにより、当該1つのファイルである拡張画像ファイルを生成する統合処理と、
前記統合処理により生成された前記拡張画像ファイルを保存する保存処理と、
を実行するように構成されている、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置に印刷させる画像を情報処理装置で生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ラベルプリンタに印刷させるテンプレートを生成するプログラムを開示している。このプログラムは、データベースを取得して、そのデータベースにリンクされたオブジェクトを含むテンプレートを生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生成されたテンプレートをファイルとして保存しておき、後でそのファイルを開いてテンプレートを編集したり印刷装置で印刷させたりする、という使用態様をユーザが望むことが予想される。この場合、テンプレートとデータベースとのリンクが適切に維持された状態でファイルが開かれることが望ましい。
【0005】
本開示の一局面は、データベースのデータを含む印刷画像のファイルをデータベースと共に適切に管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面は、情報処理装置が実行可能な画像作成プログラムを提供する。情報処理装置は、通信部と、制御部とを備える。通信部は、印刷装置と通信する。制御部は、画像作成プログラムを実行可能である。
【0007】
画像作成プログラムは、制御部に、データベース取得処理と、画像生成処理と、第1生成処理と、第2生成処理と、第3生成処理と、統合処理と、保存処理とを実行させる。
データベース取得処理は、データベースを取得する。データベースは、データが格納されたデータフィールドを含む。データフィールドは、データを示すテキストを含み、且つそのデータの属性情報が設定されている。画像生成処理は、印刷装置に印刷させる印刷画像を生成する。印刷画像は、前記データのテキストを示すデータ画像を含む。画像生成処理は、データ画像を、データベースに設定されている対応する属性情報に基づく表示形式で表示することを含む。
【0008】
第1生成処理は、画像情報ファイルを生成する。画像情報ファイルは、画像生成処理により生成された印刷画像を示す画像情報を含む。第2生成処理は、データベースファイルを生成する。データベースファイルは、データベース取得処理により取得されたデータベースを含む。第3生成処理は、属性情報ファイルを生成する。属性情報ファイルは、データベース取得処理により取得されたデータベースにおける属性情報を含む。
【0009】
統合処理は、拡張画像ファイルを生成する。拡張画像ファルは、第1生成処理で生成された画像情報ファイル、第2生成処理で生成されたデータベースファイル及び第3生成処理で生成された属性情報ファイルが、1つのファイルに統合されたものである。保存処理は、統合処理により生成された拡張画像ファイルを保存する。
【0010】
このような画像作成プログラムが情報処理装置で実行されると、画像情報ファイルとデータベースファイルと属性情報ファイルとが1つのファイル(拡張画像ファイル)に統合されて保存される。これにより、データベースのデータを含む印刷画像のファイルを、データベースと共に適切に管理することが可能となる。特に、拡張画像ファイルに属性情報ファイルが含まれることで、拡張画像ファイルを再び開いたときに、データ画像に属性情報を適切に反映させることができる。
【0011】
本開示の別の一局面は、情報処理装置を提供する。その情報処理装置は、上記の通信部と、制御部とを備える。制御部は、上記のデータベース取得処理と、上記の画像生成処理と、上記の第1生成処理と、上記の第2生成処理と、上記の第3生成処理と、上記の統合処理と、上記の保存処理とを実行するように構成されている。
【0012】
このような情報処理装置は、上記の画像作成プログラムと同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】データベースオープンダイアログを示す説明図である。
【
図6】オプション設定画面を介した日付フォーマットの変更手順を示す説明図である。
【
図8】第1の状態のファイル保存ダイアログを示す説明図である。
【
図9】第2の状態のファイル保存ダイアログを示す説明図である。
【
図12】
図12(a)は属性情報ファイルの第1の例を示す説明図、
図12(b)は属性情報ファイルの第2の例を示す説明図である。
【
図13】SLBX保存処理のフローチャートである。
【
図14】ファイルオープンダイアログを示す説明図である。
【
図15】SLBXオープン処理のフローチャートである。
【
図16】編集画面表示処理のフローチャートである。
【
図17】第5の状態の編集画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
(1-1)印刷システムの構成
図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、情報処理装置1と、印刷装置101とを備える。情報処理装置1は、印刷装置101と通信可能に構成されている。
【0015】
印刷装置101は、画像データを含む印刷コマンドを情報処理装置1から取得すると、その画像データが示す画像を被印刷媒体に印刷することができる。本実施形態の印刷装置101は、例えば、ラベルプリンタ或いはラベルライタの形態を有する。
【0016】
即ち、本実施形態の被印刷媒体は、長尺且つテープ状の形態を有する。印刷装置101は、被印刷媒体に対してその長さ方向(以下、「媒体長方向」と称する)に沿って画像を印刷するように構成されている。
【0017】
画像が印刷された被印刷媒体は、切断及び/または剥離されて、ラベルとして使用される。ラベルは、例えば名札、ファイルの背表紙、店舗におけるプライスタグ、郵便封筒、工業用資材、備品、手帳、標識その他の様々な目的物に貼付される。以下、1つのラベルに含まれる1つの画像のことを「ラベル画像」と称する。
【0018】
情報処理装置1は、印刷コマンドを生成して印刷装置101へ送信することができる。情報処理装置1は、ラベル画像作成アプリ5aを実行できる。ラベル画像作成アプリ5aは、印刷装置101に印刷させるラベル画像を作成するためのコンピュータプログラムを含むソフトウェアである。なお、ラベル画像を作成することは、新規に作成することに限らず、作成済みのラベル画像を編集することも含む。印刷システムのユーザは、情報処理装置1において、ラベル画像作成アプリ5aを用いてラベル画像を作成することができる。
【0019】
情報処理装置1は、作成されたラベル画像の印刷指示を受けると、そのラベル画像を示す画像データを、印刷装置101へ送信する。より詳しくは、本実施形態の情報処理装置1は、当該画像データを含む印刷コマンドを生成し、その印刷コマンドを印刷装置101へ送信する。
【0020】
情報処理装置1は、印刷装置101とどのような通信方式を用いて通信してもよい。情報処理装置1と印刷装置101とは、例えば、互いに無線通信できてもよいし有線通信できてもよい。無線通信における通信方式は、例えば、無線LAN、Bluetoothなどを含み得る。なお、「Bluetooth」は登録商標である。有線通信における通信方式は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、有線LANなどを含み得る。
【0021】
(1-2)情報処理装置の構成
図1に示すように、情報処理装置1は、制御部2と、表示部3と、入力部4と、記憶部5と、通信部6とを備える。制御部2は、CPU2aと、メモリ2bとを備える。プロセッサとしてのCPU2aは、メモリ2bおよび記憶部5に記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行する。メモリ2bは、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有していてもよい。
【0022】
記憶部5は、例えばソリッドステートドライブ(SSD)及びハードディスクドライブ(HDD)等のストレージを含み、各種のコンピュータプログラム及びデータを記憶する。本実施形態では、記憶部5に記憶されているプログラムは、オペレーティングシステム(以下、「OS」と称する)とプリンタドライバとを含む。プリンタドライバは、情報処理装置1から印刷装置101を制御するためのソフトウェアである。
【0023】
記憶部5には、さらに、前述のラベル画像作成アプリ5aが記憶される。ラベル画像作成アプリ5aは、画像作成機能を実現する。画像作成機能は、印刷システムのユーザの操作に基づいてラベル画像を作成し、そのラベル画像を示す画像データを含む印刷コマンドをプリンタドライバを介して印刷装置101へ送信することを含む。ラベル画像作成アプリ5aを制御部2が実行することにより画像作成機能が実現される。本実施形態では、OS、プリンタドライバ及びラベル画像作成アプリ5aは、情報処理装置1にインストールされて使用される。
【0024】
なお、ラベル画像作成アプリ5aは、プリンタドライバの機能の一部または全てを備えていてもよい。つまり、ラベル画像作成アプリ5aは、作成した画像データを、当該ラベル画像作成アプリ5aとは別のアプリケーションソフトウェアを介さずに印刷装置101へ送信するように構成されていてもよい。
【0025】
また、以下の説明では、プログラムを実行する主体(例えば情報処理装置1においては制御部2)のことを、単にプログラム名あるいはソフトウェア名で記載する場合がある。例えば、「ラベル画像作成アプリ5aは」という記載は、詳しくは「ラベル画像作成アプリ5aを実行する制御部2は」を意味する場合がある。
【0026】
OSはどのように構成されていてもよい。OSは、例えば、Windows(マイクロソフト社の登録商標)であってもよいし、Mac OS(アップル社の登録商標)であってもよいし、その他のOSであってもよい。
【0027】
ラベル画像作成アプリ5aは、OSを含むコンピュータシステムにインストールされて使用される。OSは、ファイルシステムを有する。ファイルシステムは、各種ファイルを管理する。ファイルシステムの詳細は、OSが有する機能として一般によく知られているため、ここでは説明を省略する。なお、ラベル画像作成アプリ5aは、コンピュータシステムへのインストール無しに実行可能であってもよい。
【0028】
ラベル画像作成アプリ5aは、記憶部5にどのように記憶されてもよい。ラベル画像作成アプリ5aは、例えば、CD,DVD,USBメモリなどの記憶媒体から情報処理装置1に読み込まれて記憶部5に記憶されてもよい。また例えば、ラベル画像作成アプリ5aは、所定のサーバ(例えば印刷装置101のベンダが管理するサーバ)からネットワークを介して情報処理装置1にダウンロードされて記憶部5に記憶されてもよい。また例えば、ラベル画像作成アプリ5aは、情報処理装置1の出荷時に予め記憶部5に記憶されていてもよい。
【0029】
表示部3は、情報処理装置1のユーザへ各種画面を表示するように構成されている。表示部3の例には、液晶ディスプレイが含まれる。各種画面の例には、後述する編集画面10(
図2参照)が含まれる。
【0030】
入力部4は、例えばキーボード及びポインティングデバイス等の、情報処理装置1に対するユーザからの入力操作を受け付けるための一つ以上の入力デバイスを備える。入力部4は、具体的には、例えばマウスを備えていてもよい。また例えば、入力部4は、タッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルは、表示部3における、画像が表示される領域の全体またはほぼ全体に重畳して配置されていてもよい。入力部4がキーボードを備えている場合、そのキーボードは、いわゆるハードウェアキーボードであってもよいし、いわゆるソフトウェアキーボード(またはスクリーンキーボード)であってもよい。
【0031】
通信部6は、印刷装置101の通信部105と前述の通信方式に従って無線通信または有線通信するように構成されている。前述の印刷コマンドは通信部6から送信される。
情報処理装置1は、例えば、据え置き型のパーソナルコンピュータの形態であってもよいし、容易に持ち運びが可能ないわゆるノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどの形態であってもよい。
【0032】
(1-3)印刷装置の構成
図1に示すように、印刷装置101は、制御部102と、表示部103と、入力部104と、通信部105と、印刷部106とを備える。
【0033】
制御部102は、CPU102aと、メモリ102bとを備える。メモリ102bは、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有していてもよい。メモリ102bにおける不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)に、印刷装置101の各種機能を実現するためのコンピュータプログラム及びデータ等が記憶されている。プロセッサとしてのCPU102aは、メモリ102bに記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、印刷装置101全体を統括制御する。
【0034】
表示部103は、印刷装置101を操作するユーザへ各種情報を表示する。表示部103は、例えば、ランプあるいは液晶ディスプレイなどの1つ以上の表示デバイスを備えていてもよい。
【0035】
入力部104は、ユーザからの各種入力操作を受け付ける。入力部104は、例えば、押しボタン、キーボード、タッチパネルなどの1つ以上の入力デバイスを備えていていもよい。
【0036】
通信部105は、情報処理装置1の通信部6と前述の通信方式に従って無線通信または有線通信するように構成されている。前述の印刷コマンドは通信部105で受信される。
印刷部106は、制御部102に制御されて、被印刷媒体に画像を印刷するように構成される。情報処理装置1からの印刷コマンドを印刷装置101が受信した場合、印刷部106は、印刷コマンドに含まれている画像データが示すラベル画像を被印刷媒体に印刷する。印刷部106は、熱転写方式、感熱方式、インクジェット方式及びレーザー方式などの各種印刷方式のいずれかを用いて画像を印刷する。本実施形態の印刷部106は、例えば、熱転写方式によって被印刷媒体へ画像を印刷するように構成されていてもよい。
【0037】
本実施形態では、被印刷媒体の表面に画像が印刷される。被印刷媒体の裏面には粘着剤が塗布されており、その粘着剤は剥離紙によって覆われている。なお、被印刷媒体が粘着剤を有することは必須ではない。被印刷媒体は、ラベル画像を印刷可能などのような形態を有していてもよい。
【0038】
本実施形態の被印刷媒体は、当該被印刷媒体が巻回されたロール状の形態で提供される。被印刷媒体は、カセット(不図示)に収容されている。カセットは、印刷装置101に着脱自在に装着される。印刷部106は、カセットから被印刷媒体を引き出しながら、被印刷媒体にラベル画像を印刷する。被印刷媒体における、ラベル画像が印刷された部分は、印刷装置101に設けられた排出口(不図示)から排出され、自動または手動で切断される。
【0039】
制御部102は、通信部105を介して印刷コマンドを受信すると、印刷部106を制御して、カセットから被印刷媒体を引き出させながら被印刷媒体にラベル画像を印刷させる。これにより、ラベル画像毎にラベルが作成される。
【0040】
(1-4)ラベル画像作成アプリによるラベル画像の新規作成
ラベル画像作成アプリ5aは、起動された後、所定の新規作成トリガが発生すると、
図2に例示する編集画面10を表示部3に表示する。編集画面10は、ラベル画像を作成するためのユーザインタフェースである。新規作成トリガは、初期状態の編集画面10を表示させることを要求する操作あるいは入力などを含む。初期状態の編集画面10は、ラベル画像がまだ作成されていない状態の編集画面10である。したがって、新規作成トリガが発生すると、
図2に例示する初期状態の編集画面10が表示される。
【0041】
図2に示すように、編集画面10は、メニューバー11と、ツールバー12と、編集領域13とを含む。編集領域13は、画像表示領域14を含む。
画像表示領域14は、ラベルオブジェクト16が表示される。なお、以下の説明では、オブジェクトのことを「OBJ」と称する。ラベルOBJ16は、ラベル画像を示すラベル画像OBJ16aと、そのラベル画像OBJ16aを配置可能な領域を示す入力枠16bとを含む。
【0042】
ラベル画像OBJ16aは、ラベル画像が被印刷媒体に実際にどのように印刷されるのかを仮想的に示すもの、即ちラベル画像のプレビュー画像である。ラベルOBJ16は、被印刷媒体も含めたラベル画像のプレビュー画像である。ラベルOBJ16は、被印刷媒体においてラベル画像がどのように配置されるのかを示すものである。ユーザは、ラベルOBJ16を見ることで、実際に生成されるラベルをイメージすることができる。入力枠16bは、ラベルOBJ16の外縁に沿うように表示される。
【0043】
ユーザは、入力部4を介してラベルOBJ16に対して各種編集操作を行うことで、ラベル画像OBJ16aを作成(つまりラベル画像を作成)することができる。各種編集操作には、入力枠16b内に対する直接的な操作、例えばタップ、クリックその他の操作が含まれる。編集操作には、さらに、ツールバー12に表示されている、複数の編集機能がそれぞれ対応付けられたアイコンを、択一的に指定(例えばクリック)する操作が含まれる。
【0044】
ラベル画像作成アプリ5aは、ラベル画像を作成するための、前述の複数の編集機能を備えている。複数の編集機能は、本実施形態では、テキスト挿入機能、フレーム挿入機能、記号挿入機能、画像挿入機能、図形挿入機能、テーブル挿入機能、バーコード挿入機能、日時挿入機能、及びデータベース読込機能を含む。
【0045】
テキスト挿入機能は、ラベル画像にテキストを挿入する機能である。フレーム挿入機能は、ラベル画像にフレームを挿入する機能である。記号挿入機能は、ラベル画像に記号を挿入する機能である。画像挿入機能は、別途用意された画像をラベル画像に挿入する機能である。図形挿入機能は、ラベル画像に図形を挿入する機能である。テーブル挿入機能は、ラベル画像にテーブル(即ち、表)を挿入する機能である。バーコード挿入機能は、ラベル画像にバーコードを挿入する機能である。日時挿入機能は、現在日時を示すテキストをラベル画像に挿入する機能である。データベース読込機能は、別途用意されたデータベースを読み込んで、読み込まれたデータベースに含まれているデータをラベル画像に挿入する機能である。
【0046】
ユーザは、ツールバー12において、所望の編集機能が対応付けられたアイコンを選択することで、ラベル画像OBJ16aにその編集機能を適用させることができる。そして、その編集機能を利用してラベル画像OBJ16aを編集することができる。例えば、テキストを挿入する機能に対応した編集機能OBJを選択することによってラベル画像OBJ16aにテキストを挿入する(ひいてはラベル画像にテキストを挿入する)ことができる。そして、作成したラベル画像を印刷装置101で印刷させることができる。
【0047】
ここで、データベース読込機能についてより具体的に説明する。ユーザは、データベースを読み込むための所定の読込操作を行うことで、ラベル画像作成アプリ5aにデータベースを読み込ませることができる。この読込操作には、ツールバー12における、データベース読込機能に対応したアイコンの操作が含まれる。
【0048】
読込操作が行われると、ラベル画像作成アプリ5aは、表示部3に、
図3に例示するデータベース選択画面20を表示する。データベース選択画面20は編集画面10に重畳して表示されてもよい。データベース選択画面20は、参照ボタン21と、アドレスバー22と、テーブル名ボックス23と、OKボタン25とを含む。
【0049】
参照ボタン21が操作されると、読み込み対象のデータベースを選択するための不図示のデータベース選択ダイアログが表示される。データベース選択ダイアログには、選択可能なデータベースのファイル名またはそれに類する画像が列挙される。ユーザは、そのデータベース選択ダイアログから所望のデータベースのファイルを選択することで、データベースを選択することができる。
【0050】
データベースは、1つ以上のデータテーブルを有する。データテーブルはデータシート(又はシート)とも呼ばれる。以下の説明ではデータテーブルのことを単に「テーブル」と略称する。テーブルは、データが格納されるまたは格納されている複数のデータフィールドを含む。データフィールドは、単に「フィールド」あるいは「セル」などと呼ばれることもある。各データフィールドは、当該データフィールドに格納されているデータを示すテキストを含む。各データフィールドは、さらに、格納されているデータの属性(以下、「データ属性」と称する)が設定され得る。
【0051】
データ属性は、データをどのような表示形式で表示するのかを示す。本実施形態で設定可能なデータ属性は、例えば、日付属性及び時刻属性を含む。日付属性は、対応するデータが日付を表していることを示す。即ち、日付属性は、対応するデータが日付として扱われて日付に対応した表示形式で表示されることを示す。時刻属性は、対応するデータが時刻を表していることを示す。即ち、時刻属性は、対応するデータが時刻として扱われて時刻に対応した表示形式で表示されることを示す。これらのデータ属性は、データフィールド毎に個別に設定可能である。カラム単位、及び/またはレコード単位で、一括して同じデータ属性を設定することもできる。
【0052】
読み込み対象のデータベースが選択されると、アドレスバー22に、その選択されたデータベースのファイルパスが表示される。さらに、データベース選択画面20に、テーブル画像24が表示される。テーブル画像24は、選択されたデータベースの中の何れかのテーブルを示す画像である。
【0053】
図3は、読み込み対象のデータベースとして、「test.xlsx」というファイル名のデータベース(以下、「元データベース」と称する)150が選択されている例を示している。元データベース150は、表計算ソフトとして知られているエクセル(マイクロソフト社の登録商標)で作成されて保存されたものである。エクセルで作成されたデータベースは一般に「xlsx」という拡張子のファイルとして保存される。
【0054】
本実施形態では、説明の簡素化のため、元データベース150は1つのテーブルを有しているものとして説明する。そのテーブルの名称は例えば「test_a」である。
図3は、そのテーブル「test_a」のテーブル画像24が表示されている例を示している。なお、元データベース150が複数のテーブルを有している場合は、ユーザは、テーブル画像24としてプレビューさせるテーブルを、テーブル名ボックス23への操作を介して切り替えることができる。
【0055】
テーブルは、1つ以上のカラム(または列)と、1つ以上のレコード(または行)とを有する。各データフィールドは、何れか1つのカラム及びレコードに属する。
図3に例示するように、テーブル「test_a」は、第1カラムC1と第2カラムC2とを有する。また、テーブル「test_a」は、第1レコードR1と、第2レコードR2と、第3レコードR3とを有する。テーブル「test_a」はさらに先頭行R0を有する。先頭行R0は、カラム毎の名称を規定している。なお、先頭行R0もレコードとして使用されてもよい。
【0056】
元データベース150には、データ属性が設定されている。本実施形態では、一例として、第1カラムC1に属する3つのデータフィールドの各々に日付属性が設定されており、第2カラムC2に属する3つのデータフィールドの各々に時刻属性が設定されている。
【0057】
本実施形態では、元データベース150において、各データフィールドは、入力されたデータのテキストが、対応するデータ属性に応じた表示形式で表示される。例えば、元データベース150における「2022年3月22日」と表示されているデータフィールドは、もともとはこれとは異なるテキスト(例えば「20220322」)が入力されたのであるが、日付属性が設定されていることに基づいて、「2022年3月22日」という表示形式で表示されている。なお、はじめから「2022年3月22日」というテキストが入力された場合は、その入力されたテキストがそのまま表示され得る。元データベース150においては、日付属性の表示形式が複数種類用意されていてそのうちの1つを択一的に選択可能であってもよい。そして、複数種類の表示形式に、「20220322」という表示形式、即ち単に年・月・日を順に配列するだけという表示形式が含まれていて、その表示形式が選択されているならば、「20220322」というテキストがそのまま表示される。時刻属性のデータフィールドも、上述した日付属性のデータフィールドと同等の性質を有する。
【0058】
なお、
図3においては、テーブル画像24中の各データフィールドの表示形式が、元データベース150における各データフィールドの表示形式とは異なっている。これは、ラベル画像作成アプリ5aの仕様による。即ち、本実施形態のラベル画像作成アプリ5aは、後述するように、データ属性毎に、複数種類の表示フォーマットを切り替えることができる。日付属性であれば、例えば「2022年3月22日」、「2022/03/22」などといった複数種類の表示フォーマットのうちの1つを設定できる。
図3は、日付属性のデータフィールドに対して
図3の第1カラムC1に例示するような表示フォーマットが設定され、時刻属性のデータフィールドに対しては
図3の第2カラムC2に例示するような表示フォーマットが設定されている例を示している。
【0059】
ただし、このようにテーブル画像24において、設定された表示フォーマットで各データが表示されることは、あくまで一例である。テーブル画像24においては、各データがどのような表示形式で表示されてもよい。例えば、元データベース150で入力された通りのテキストが表示されてもよい。
【0060】
図3に示すようにデータベース選択画面20で元データベース150が選択されている状態で、OKボタン25が操作されると、ラベル画像作成アプリ5aは、選択されている元データベース150を取り込む。そして、編集画面10を表示して、その編集画面10に、
図4に例示するようにデータベースOBJ18を表示する。データベースOBJ18は、元データベース150における1つのテーブルを示す画像である。
【0061】
元データベース150が取り込まれると、編集画面10の編集領域13は、画像表示領域14とデータベース領域15とに分割される。データベースOBJ18はデータベース領域15に表示される。データベースOBJ18における各データフィールドはどのような表示形式で表示されてもよい。例えば、データベース選択画面20のテーブル画像24と同様の要領でデータベースOBJ18の各データフィールドが表示されてもよい。
【0062】
編集画面10にはさらにテーブルボックス17が表示される。元データベース150が複数のテーブルを有している場合は、ユーザは、テーブルボックス17への操作を介して、データベースOBJ18として表示させるテーブルを切り替えることができる。
【0063】
ユーザは、元データベース150の一部または全てのデータをラベル画像に追加することができる。即ち、ユーザは、元データベース150中のデータ毎に、当該データを示すデータ画像をラベル画像に追加することができる。以下、ラベル画像へのデータ画像の追加について、
図5を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、テーブル中のデータフィールドのことを、対応するカラム及びレコードを用いて表現する場合がある。例えば、第1カラムC1及び第2レコードR2に属するデータフィールドのことを、「C1-R2フィールド」と称する場合がある。
【0064】
ラベル画像作成アプリ5aは、ユーザによるマージ操作を受け付ける。マージ操作は、データベース中のデータをラベル画像へ挿入するように要求する操作である。本実施形態のマージ操作は、データベースOBJ18中の、ラベル画像に追加したいデータを含むデータフィールドを、ラベルOBJ16へドラッグアンドドロップすることを含む。
【0065】
例えば、C1-R1フィールドをラベルOBJ16へ挿入するマージ操作が行われると、
図5に例示するように、C1-R1フィールドのデータ画像を示すデータ画像OBJ161がラベル画像OBJ16aに追加される。これにより、当該データ画像が追加されたラベル画像が生成される。
【0066】
また例えば、C2-R1フィールドをラベルOBJ16へ挿入するマージ操作が行われると、
図5に例示するように、C2-R1フィールドのデータ画像を示すデータ画像OBJ162がラベル画像OBJ16aに追加される。
【0067】
なお、データフィールド単位でのマージ操作のほか、カラム単位で一括してマージ操作することもできる。例えば、先頭行R0における特定のカラム名をラベルOBJ16へマージ操作することで、対応するカラムに含まれているデータを一括してラベル画像に追加することができる。
【0068】
ラベル画像に追加されたデータ画像は、当該データ画像のデータに設定されているデータ属性に応じた表示形態(より具体的には設定されている表示フォーマットに応じた形態)を有する。
【0069】
ユーザは、データ属性毎に、より具体的にどのような表示フォーマット(換言すれば表示態様)で表示するのかを、複数種類の表示フォーマットの中から選択できる。データ画像は、選択された表示フォーマットにて表示される。以下、日付属性に対応した表示フォーマットを日付フォーマットと称し、時刻属性に対応した表示フォーマットを時刻フォーマットと称する。
【0070】
日付属性のデータに関しては、複数種類の日付フォーマットが用意されている。複数種類の日付フォーマットには、例えば、「yyyy/mm/dd」、「yyyy-mm-dd」、「mm dd,yyyy」などがある。なお、日付フォーマットにおいて、「yyyy」は「西暦」を表し、「MM」は「月」を表し、「dd」は「日」を表す。
【0071】
時刻属性のデータに関しても、複数種類の時刻フォーマットが用意されている。複数種類の時刻フォーマットには、例えば、「hh:mm」、「hh:mm:ss」、「hh:mm
AM/PM」などがある。なお、時刻フォーマットにおいて、「hh」は「時」を表し、「mm」は「分」を表し、「ss」は「秒」を表し、「AM/PM」は「AM」(午前)か「PM」(午後)のどちらかであることを表す。
【0072】
日付フォーマット及び時刻フォーマットの設定はどのように行われてもよい。本実施形態では、ラベル画像作成アプリ5aの起動時には、日付フォーマット及び時刻フォーマットがそれぞれ、所定の値に初期設定される。所定の値はどのように決められてもよい。所定の値は例えば複数種類のうちの予め決められた1つであってもよい。
【0073】
そして、本実施形態では、設定されている日付フォーマット及び時刻フォーマットを変更することができる。即ち、ラベル画像作成アプリ5aは、ユーザ操作に基づいて、
図6に例示するオプション設定画面30を表示する。オプション設定画面30には、オプションメニュー31が表示される。オプションメニュー31には、各種の設定項目がリストアップされる。各種の設定項目には、データベースの表示フォーマットに対応した項目31aが含まれる。この項目31aがユーザにより選択されると、オプション設定画面30に、表示フォーマット設定タブ32が表示される。ユーザは、この表示フォーマット設定タブ32を介して、日付フォーマット及び時刻フォーマットをそれぞれ設定することができる。
【0074】
表示フォーマット設定タブ32には、第1ボックス33と第2ボックス34とが表示される。第1ボックス33には、現在設定されている日付フォーマットが表示される。第2ボックス34には、現在設定されている時刻フォーマットが表示される。
【0075】
図6の上段は、現時点で、日付フォーマットとして「yyyy/mm/dd」が設定され、時刻フォーマットとして「hh:mm」が設定されている例を示している。このような表示フォーマットが設定されているが故に、現時点における編集画面10では、各データ画像OBJ161,162は、
図5に例示するような形態で表示されている。つまり、この時点では
図5に例示するような形態のデータ画像がラベル画像に組み込まれている。
【0076】
ユーザは、第1ボックス33への操作を介して日付フォーマットを変更することができ、第2ボックス34への操作を介して時刻フォーマットを変更することができる。
日付フォーマットの変更について具体例を挙げて説明する。第1ボックス33がユーザにより操作されると、
図6下段に例示するように、プルダウンメニュー33aが表示される。プルダウンメニュー33aには、選択可能な複数種類の日付フォーマットが列挙される。ユーザは、プルダウンメニュー33aの中から所望の日付フォーマットを選択することで、日付フォーマットを変更することができる。
【0077】
日付フォーマットの変更は、作成中のデータ画像及び編集画面10に反映される。例えば、日付フォーマットが「yyyy-mm-dd」に変更されたことを想定する。この場合、ラベル画像における、日付属性が設定されているデータ画像の態様が、変更後の日付フォーマットによる態様に変更される。さらに、
図7に示すように、そのデータ画像に対応したデータ画像OBJ161の表示態様も、変更された日付フォーマットに切り替わる。
【0078】
時刻フォーマットについても、第2ボックス34への操作を介して、日付フォーマットと同様の手順で変更することができる。
図7は、時刻フォーマットが「hh:mm PM」に変更されたことにより、データ画像OBJ162の表示態様がその変更後の時刻フォーマットに切り替わったことを例示している。
【0079】
ここで、ラベル画像作成アプリ5aがメモリ2bに展開する各種情報等について説明する。上述したラベル画像の作成や、後述するラベル画像の保存などの、ラベル画像作成アプリ5aによる各種処理は、メモリ2bを用いて行われる。
【0080】
即ち、ラベル画像作成アプリ5aは、起動すると、メモリ2bに作業用の記憶領域(以下、「作業領域」と称する)を確保する。そして、その作業領域に、各種プログラム、データ等を読み込んで各種処理を行う。
【0081】
編集画面10でラベル画像が作成されると、ラベル画像作成アプリ5aは、作業領域にLBX情報を書き込む。LBX情報は、作成されているラベル画像の情報であり、ラベル画像の内容を示す。つまり、LBX情報は、ラベル画像において、どのようなオブジェクトがどのようなサイズでどこに配置されるのか、といった情報を含む。ユーザによりラベル画像が編集されると、LBX情報も更新される。
【0082】
また、編集画面10においてデータベースが読み込まれると、ラベル画像作成アプリ5aは、作業領域にその読み込んだデータベースを書き込む。
また、編集画面10においてマージ操作が行われた場合、ラベル画像作成アプリ5aは、LBX情報に、データベースを接続する。具体的には、LBX情報に、データベースパスとデータベース参照OBJリストとを追加する。
【0083】
データベースパスは、元データベース150のファイルパスである。データベース参照OBJリストは、ラベル画像に追加されたデータ画像毎のOBJ情報を示す。OBJ情報は、ラベル画像におけるデータ画像の位置、データ画像のサイズ、データテーブルにおける対応するデータの所在などを含む。データベース中のデータがラベル画像OBJ16aにマージされてそのデータのデータ画像がラベル画像に追加されると、そのデータ画像に関するOBJ情報が、データベース参照OBJリストにリストアップされる。
【0084】
(1-5)ラベル画像の新規保存
(1-5-1)新規保存の概要
ユーザは、作成したラベル画像を、ファイル名を付けて新規に保存することができる。以下、ラベル画像の保存について説明する。ラベル画像作成アプリ5aは、ユーザからラベル画像の新規保存要求を受け付ける。新規保存要求はどのように行われてもよい。本実施形態では、新規保存要求は例えば、
図8に例示するファイル保存ダイアログ40における各項目の設定及び保存ボタン44の操作を含む。
【0085】
編集画面10において、ファイル保存ダイアログ40を表示させるための操作が行われると、ラベル画像作成アプリ5aは、表示部3にファイル保存ダイアログ40を表示する。ファイル保存ダイアログ40は、ナビゲーションペイン41と、ファイル名ボックス42と、ファイル種類ボックス43と、保存ボタン44とを含む。
【0086】
ナビゲーションペイン41には、OSが管理しているフォルダツリーが表示される。ユーザは、ナビゲーションペイン41を操作することで、ラベル画像を保存するフォルダを指定することができる。ラベル画像作成アプリ5aは、指定されたフォルダにラベル画像を保存する。
【0087】
ユーザは、ファイル名ボックス42に、ラベル画像のファイル名を入力することができる。ラベル画像作成アプリ5aは、入力されたファイル名を、保存用のファイルのファイル名に決定する。
【0088】
ユーザは、さらに、ファイル種類ボックス43において、ラベル画像の保存形式を指定することができる。具体的には、ファイル種類ボックス43が操作されると、
図9に例示するように、選択可能な保存形式が列挙されたプルダウンメニュー45が表示される。ユーザは、プルダウンメニュー45の中から所望の保存形式を選択することで、保存形式を指定することができる。ラベル画像作成アプリ5aは、指定された保存形式でラベル画像を保存する。
【0089】
本実施形態では、作成したラベル画像を、2種類のファイル形式のうちのいずれかのファイルとして保存することができる。2種類のファイル形式は、本実施形態では、LBX形式とSLBX形式とを含む。
【0090】
図10は、LBX形式のファイルであるLBXファイル51と、SLBX形式のファイルであるSLBXファイル50とを模式的に示している。
LBXファイル51は、レイアウト情報ファイル51aと、プロファイル情報ファイル51bとを含む。LBXファイル51は、レイアウト情報ファイル51aとプロファイル情報ファイル51bとが圧縮されて生成される。レイアウト情報ファイル51a及びプロファイル情報ファイル51bはそれぞれどのようなファイル形式であってもよい。本実施形態では、レイアウト情報ファイル51a及びプロファイル情報ファイル51bは、XML形式である。なお、「XML」は「Extensible Markup Language」の略称である。
【0091】
前述のLBX情報は、例えばレイアウト情報ファイル51aに含まれている。よって、前述のデータベースパス及びデータベース参照OBJリストは、レイアウト情報ファイル51aに含まれる。なお、LBX情報の一部が、レイアウト情報ファイル51aとは異なるファイルに含まれてもよい。
【0092】
LBX形式は、レイアウト情報ファイル51aとプロファイル情報ファイル51bとが圧縮されたファイル形式であると言える。換言すれば、LBX形式は、LBX情報をデータベースから独立してファイル化する形式であると言える。LBXファイル51の拡張子は本実施形態では「lbx」である。
【0093】
SLBXファイル50は、前述のLBXファイル51を含む。SLBXファイル50は、さらに、CSVファイル52と属性情報ファイル53とを含む。
CSVファイル52には、LBX情報に接続されているデータベース、詳しくは編集画面10でマージ操作が行われたテーブル、が格納される。
図5では、一例として、テーブル「test_a」の中のデータがラベル画像に組み込まれた。つまりテーブル「test_a」がLBX情報に接続された。このようにして作成されたラベル画像がSLBX形式で保存される場合は、テーブル「test_a」がCSVファイル52としてSLBXファイル50に含まれて保存される。またこのとき、テーブル「test_a」は、CSV形式に変換される。
【0094】
CSV形式は、よく知られているように、異なる複数のアプリケーションソフトで利用可能な、互換性のある(換言すれば汎用性が高い)ファイル形式である。「CSV」は「Comma Separated Value」の略称である。CSV形式のファイルの拡張子は「csv」である。
図11は、CSVファイル52の一例を示す。このCSVファイル52は、元データベース150がCSV形式に変換されたものを例示している。
【0095】
属性情報ファイル53は、ラベル画像がデータベースに接続されている場合に生成される。属性情報ファイル53は、接続されているデータベースの属性情報を含む。属性情報は、各データフィールドのデータ属性を示す。
図12(a)及び
図12(b)は、属性情報ファイル53の一例を示す。
図12(a)は、各データフィールドのデータ属性が個別に列挙された属性情報を例示している。
図12(b)は、カラム単位で一括してデータ属性が設定されている場合における、カラム毎にデータ属性が列挙された属性情報を例示している。
【0096】
属性情報ファイル53はどのようなファイル形式であってもよい。属性情報ファイル53のファイル形式は、例えば、XML形式またはJSON形式であってもよい。「JSON」は「JavaScript Object Notation」の略称である。
【0097】
SLBXファイル50は、より詳しくは、LBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53が1つのファイルに統合されたものである。具体的には、SLBXファイル50は、LBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53が所定の圧縮形式で圧縮されることにより生成される。所定の圧縮形式は、本実施形態ではZIP形式である。
【0098】
SLBX形式は、LBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53が所定の圧縮形式で圧縮されたファイル形式であると言える。換言すれば、SLBX形式は、LBX情報をデータベースと共に1つのファイルに統合(具体的には本実施形態では圧縮)してファイル化する形式であると言える。
【0099】
ZIP形式で圧縮されたファイルの標準的な拡張子は「zip」である。そのため、SLBXファイル50の拡張子もその標準拡張子「zip」であってもよい。しかし、本実施形態では、SLBXファイル50の拡張子として、ZIP形式の標準拡張子とは異なる規定の拡張子を用いる。規定の拡張子は、本実施形態では例えば「slbx」である。この拡張子「slbx」は、SLBXファイル50の生成の過程で設定されてもよいし、「zip」の拡張子が付いたSLBXファイル50が生成された後にその拡張子が「slbx」に変換されてもよい。
【0100】
(1-5-2)SLBX保存処理
SLBX形式での新規保存要求がなされた場合に制御部2がラベル画像作成アプリ5aに従って実行するSLBX保存処理について、
図13を参照して説明する。なお、
図13のSLBX保存処理は、説明の便宜上、ラベル画像を作成する処理も含んでいる。SLBX保存処理は、ラベル画像作成アプリ5aにおける該当するプログラムモジュールを制御部2が実行することにより実行される。
【0101】
制御部2は、SLBX保存処理を開始すると、S100で、ユーザ操作に従ってラベル画像を作成する。そして、SLBX形式での新規保存要求を受け付ける。新規保存要求は、例えば前述のファイル保存ダイアログ40を介して受け付ける。S100で行われる処理には、元データベース150を取得すること、ラベル画像OBJ16aを介してラベル画像を作成すること、作成したラベル画像を印刷装置101で印刷させること、等を含む。ラベル画像の作成は、元データベース150中のデータのデータ画像をラベル画像に追加することを含む。また、ラベル画像の作成の過程では、制御部2は、前述の通り、作業領域にLBX情報を書き込む。データベースが読み込まれた場合はさらにそのデータベースを作業領域に書き込む。S100でSLBX形式での新規保存要求が受け付けられると、本処理はS110に移行する。
【0102】
S110では、制御部2は、ユーザにより指定された、保存用のファイルパス及びファイル名を取得する。これらは前述のファイル保存ダイアログ40においてユーザに指定される。
【0103】
S120では、制御部2は、一時フォルダを作成する。一時フォルダは、SLBXファイル50を生成するために一時的に用いるフォルダである。本実施形態では、一時フォルダは、ユーザにより指定されたSLBXファイル50の保存先フォルダとは異なる。より具体的には、本実施形態では、一時フォルダは、OSによっていわゆる隠しフォルダとして管理されているフォルダに作成される。
【0104】
S130では、制御部2は、LBX情報にデータベースが接続されているか否か、つまり保存対象のラベル画像にデータ画像が含まれているか否か判断する。データベースが接続されていない場合は、本処理はS200に移行する。データベースが接続されている場合は、本処理はS140に移行する。
【0105】
S140では、制御部2は、接続されているデータベースがテキスト以外のデータ属性を有するか否か判断する。テキスト以外のデータ属性を有していない場合は、本処理はS170に移行する。テキスト以外のデータ属性を有している場合は、本処理はS150に移行する。
【0106】
S150では、制御部2は、接続しているデータベースから各データフィールドのデータ属性を抽出する。
S160では、抽出したデータ属性を示す属性情報を、属性情報ファイル53として、一時ファイルに保存する。属性情報ファイル53は、規定ファイル形式及び規定ファイル名で保存される。規定ファイル形式は、例えば前述のXML形式またはJSON形式であってもよい。規定ファイル名はどのように決められてもよい。本実施形態では規定ファイル名は予め決められている。
【0107】
S170では、制御部2は、接続しているデータベースがCSV形式であるか否か判断する。接続しているデータベースが例えば前述の元データベース150ならば、S170では否定判定される。本実施形態では、もともとCSV形式のデータベースを元データベース150として読み込むこともでき、その場合はS170では肯定判定される。
【0108】
S170で、接続しているデータベースがCSV形式である場合は、制御部2は、S190で、そのデータベースをそのままCSVファイル52として一時フォルダに保存する。接続しているデータベースがCSV形式ではない場合は、制御部2は、S180で、そのデータベース(詳しくは接続しているテーブル)をCSV形式に変換して、CSVファイル52として一時フォルダに保存する。
【0109】
S200では、制御部2は、LBX情報内のデータベースパスを、一時フォルダに保存したCSVファイル52のファイルパスに置き換える。
S210では、制御部2は、LBX情報を、LBX形式のLBXファイル51として、一時フォルダに保存する。
【0110】
S220では、制御部2は、一時フォルダに保存したLBXファイル51,CSVファイル52及び属性情報ファイル53を所定の圧縮形式で圧縮して、SLBXファイル50を生成する。そして、生成したSLBXファイル50を、ユーザ指定の保存先のファイルパスに保存する。
【0111】
このようにしてラベル画像がSLBX形式にて保存される。なお、ラベル画像の作成時にデータベースが読み込まれなかった場合も、SLBX形式での保存が可能である。但しその場合、そのSLBXファイル50にはCSVファイル52及び属性情報ファイル53は含まれない。
【0112】
(1-6)ラベルファイルを開く処理
(1-6-1)処理の概要
次に、保存されているSLBXファイル50を開く処理について説明する。ユーザは、SLBXファイル50を指定してそのSLBXファイル50を開く要求(以下、「オープン要求」と称する)を行うことで、そのSLBXファイル50を開いて編集画面10に表示させることができる。オープン要求はどのような手順で行われてもよい。オープン要求は、例えば、
図14に例示するファイルオープンダイアログ60を介して行われてもよい。本実施形態では、オープン要求は、以下に述べるように、ファイルオープンダイアログ60を介してSLBXファイル50を選択して開くボタン65を操作すること、を含む。ファイルオープンダイアログ60はどのような手順で表示されてもよい。ファイルオープンダイアログ60は、例えば編集画面10を起点に表示させることができる。
【0113】
図14に示すように、ファイルオープンダイアログ60は、ナビゲーションペイン61と、ファイルリスト62と、ファイル名ボックス63と、ファイル種類ボックス64と、開くボタン65とを含む。
【0114】
ナビゲーションペイン61には、OSが管理しているフォルダツリーが表示される。ユーザは、ナビゲーションペイン61を操作することで、開きたいファイルが格納されているフォルダを選択することができる。ファイルリスト62には、ナビゲーションペイン61で選択されたフォルダに格納されているファイルの一部または全てが表示される。
【0115】
ユーザは、ファイル種類ボックス64を介して、ファイルリスト62に表示させるファイルのファイル形式を指定することができる。ファイル種類ボックス64が操作されると、
図14に例示するように、選択可能なファイル形式が列挙されたプルダウンメニュー66が表示される。
図14のプルダウンメニュー66において、「拡張レイアウトファイル」はSLBX形式を示し、「標準レイアウトファイル」はLBX形式を示す。ユーザは、プルダウンメニュー66の中から所望のファイル形式を選択することで、ファイルリスト62に表示させるファイルのファイル形式を指定することができる。
【0116】
ユーザは、ファイルリスト62の中から、開きたいファイルを選択することができる。ファイルリスト62でファイルが選択されると、その選択されたファイルのファイル名がファイル名ボックス63に表示される。ファイルが選択された状態で、開くボタン65が操作されると、選択されたファイルを開くための処理が開始される。このとき、選択されたファイルがSLBXファイル50ならば、
図15に示すSLBXオープン処理が開始される。
【0117】
(1-6-2)SLBXオープン処理
SLBXオープン処理は、ラベル画像作成アプリ5aにおける該当するプログラムモジュールを制御部2が実行することにより実行される。
【0118】
制御部2は、SLBXオープン処理を開始すると、S310で、作業領域に一時フォルダを作成する。ここで作成される一時フォルダは、選択されたSLBXファイルを解凍するために一時的に使用される。この一時フォルダはどこに設定されてもよい。この一時フォルダは、保存時に作成された一時フォルダと同じであってもよい。
【0119】
S320では、制御部2は、選択されたオープン対象のSLBXファイル50を、一時フォルダにコピーする。
S330では、制御部2は、一時フォルダにコピーされたSLBXファイル50を、一時フォルダ内で解凍する。これにより、一時フォルダに、SLBXファイル50に含まれていたLBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53がそれぞれ個別に保存される。
【0120】
S340では、制御部2は、一時フォルダから、解凍されたLBXファイル51を読み込む。そして、そのLBXファイル51からLBX情報を取得する。
S350では、制御部2は、S330での解凍によってCSVファイル52が得られたか否か判断する。CSVファイル52が得られていない場合は、本処理はS410に移行する。CSVファイル52が得られている場合は、本処理はS360に移行する。
【0121】
S360では、制御部2は、一時フォルダから、解凍されたCSVファイル52を読み込む。そして、そのCSVファイル52からデータベースを取得する。
S370では、制御部2は、S330での解凍によって属性情報ファイル53が得られたか否か判断する。属性情報ファイル53が得られていない場合は、本処理はS400に移行する。属性情報ファイル53が得られている場合は、本処理はS380に移行する。
【0122】
S380では、制御部2は、一時フォルダから、解凍された属性情報ファイル53を読み込む。そして、その属性情報ファイル53から属性情報を取得する。
S390では、制御部2は、取得したデータベースに、取得した属性情報を反映させる。即ち、データベースにおけるデータフィールド毎(あるいはカラム毎、あるいはレコード毎)に、対応するデータ属性を割り付ける。これにより、ラベル画像作成アプリ5aは、データフィールド毎にそのデータ属性を認識できるようになる。この状態は、ラベル画像の新規作成時に元データベース150が読み込まれた状態と等価である。
【0123】
S400では、制御部2は、LBX情報内のデータベースパスを、一時フォルダに解凍されたCSVファイル52のファイルパスに置き換える。
S410では、制御部2は、編集画面表示処理を実行する。編集画面表示処理の詳細は
図16に示す通りである。
【0124】
制御部2は、編集画面表示処理に移行すると、S510で、データベースがあるか否か、即ちS360でデータベースが取得されたか否か判断する。データベースがない場合は、本処理はS640に移行する。データベースがある場合は、本処理はS520に移行する。
【0125】
S520では、制御部2は、LBX情報からデータベース参照OBJリストを取得する。なお、
図16において「DB」とはデータベースの略称である。
S530では、制御部2は、変数Nを初期値「1」に設定する。
【0126】
S540では、制御部2は、データベース参照OBJリストにおけるN番目のOBJ情報を取得する。
S550では、制御部2は、S540で取得したOBJ情報に基づいて、そのOBJ情報により示されるデータと、そのデータに割り付けられているデータ属性とを、データベースから取得する。
【0127】
S560では、制御部2は、S550で取得されたデータ属性を判断する。データ属性が日付属性及び時刻属性のどちらでもない場合は、本処理はS610に移行する。S610に移行するケースは、基本的には、データ属性がテキストである場合(換言すればテキスト以外の属性を有しない場合)である。
【0128】
データ属性が日付属性である場合は、本処理はS570に移行する。S570では、制御部2は、現在設定されている日付フォーマットを取得する。
S580では、制御部2は、N番目のOBJ情報に基づくデータ画像を、S570で取得した日付フォーマットで生成する。S580の処理後は、本処理はS610に移行する。
【0129】
S560でデータ属性が時刻属性と判断された場合は、本処理はS590に移行する。S590では、制御部2は、現在設定されている時刻フォーマットを取得する。
S600では、制御部2は、N番目のOBJ情報に基づくデータ画像を、S590で取得した時刻フォーマットで生成する。S600の処理後は、本処理はS610に移行する。
【0130】
S610では、制御部2は、OBJ情報に基づいて、S580またはS600で生成されたデータ画像をラベル画像に配置する。なお、データ属性がテキストのみである場合は、当該テキストのデータ画像をOBJ情報に基づいてラベル画像に配置する。
【0131】
S620では、制御部2は、変数Nを1つインクリメントする。
S630では、制御部2は、変数Nがリスト長以上であるか否か判断する。リスト長とは、データベース参照OBJリストにリストアップされているOBJ情報の数である。変数Nがリスト長より少ない場合は、本処理はS540に移行する。この場合、新たなN番目のOBJ情報に基づいてS540~S610の処理が行われる。このようにして、データベース参照OBJリストにリストアップされている全てのOBJ情報に対して、S540~S610の処理が順次行われる。
【0132】
S630で、変数Nがリスト長を超えている場合は、本処理はS640に移行する。S640では、制御部2は、編集画面10を表示してその編集画面10にラベル画像OBJ16aを描画する。このラベル画像OBJ16aには、S610で配置されたデータ画像のデータ画像OBJが含まれる。
【0133】
例えば
図5に例示したラベル画像OBJ16aで示されるラベル画像がSLBXファイル50として保存され、そのSLBXファイル50が開かれた場合は、上述した処理によって、
図5に例示する元のラベル画像OBJ16aが復元されて表示される。つまり、データ画像についてはデータ属性が反映された表示フォーマットで表示される。
【0134】
また例えば、
図7に例示したラベル画像OBJ16aで示されるラベル画像がSLBXファイル50として保存され、そのSLBXファイル50が開かれた場合も、上述した処理によって、
図7に例示する元のラベル画像OBJ16aが復元される。
【0135】
なお、仮に、SLBXファイル50が属性情報ファイル53を持っていないことを想定する。これは即ち、ラベル画像がSLBXファイル50として保存されることによってデータ属性が失われることを意味する。この場合、このSLBXファイル50が開かれると、
図17に例示するように、データ画像OBJ161,162として、CSVファイル52における該当するデータのテキストがそのまま表示される。
【0136】
S510で否定判定されてS640に移行してきた場合は、データ画像を含まないラベル画像が、LBX情報に基づいて描画される。S640の処理後は、本処理はS420(
図15参照)に移行する。
【0137】
S420では、制御部2は、編集画面10に対するユーザ指示に基づいて各種処理を行う。各種処理には、ラベル画像の編集、印刷、保存などが含まれる。
(1-7)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、LBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53が、1つのSLBXファイル50に統合されて保存される。これにより、データ画像を含むラベル画像のラベルファイルを、データベースと共に適切に管理することが可能となる。
【0138】
特に、本実施形態では、CSVファイル52と共に属性情報ファイル53も、SLBXファイル50として一括して保存される。そして、SLBXファイル50が開かれると、CSVファイル52から取得されたデータベースに、属性情報ファイル53に基づく属性情報が反映される。つまり、データフィールド毎に、データ属性が割り付けられる。これにより、データ属性が反映されたデータ画像を復元することが可能となる。
【0139】
また、SLBXファイル50は、所定の圧縮形式による圧縮によって生成される。そのため、SLBXファイル50を容易且つ効率的に生成することができる。
また、SLBXファイル50が生成される際は、データベースのファイル形式がCSV形式に変換される。そのため、SLBXファイル50を扱えるOSの制約が無くなるか若しくは緩和される。
【0140】
また、SLBXファイル50が生成される際は、そのSLBXファイル50の拡張子が、圧縮形式の標準拡張子とは異なる拡張子に変更される。そのため、SLBXファイル50がラベルファイルであることをユーザに認識させることができる。
【0141】
また、一時フォルダは、保存先のフォルダとは異なる。そのため、保存先フォルダに影響を与えることなくSLBXファイル50を生成することができる。特に本実施形態では、一時フォルダはいわゆる隠しフォルダに生成される。そのため、SLBXファイル50の生成に一時フォルダが用いられていることをユーザに認識させることなくSLBXファイル50を生成することができる。このような効果は、ファイルオープン時に作成される一時フォルダについても共通する。
【0142】
また、本実施形態では、ラベル画像の保存形式として、SLBX形式またはLBX形式のどちらかを選べる。そのため、保存形式の自由度の高いラベル画像作成アプリ5aを提供できる。
【0143】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0144】
(2-1)上記実施形態では、データ属性として、日付属性及び時刻属性を例示した。しかし、データ属性はこれら日付属性及び日付属性に限定されない。様々なデータ属性を本開示に適用できる。適用可能なデータ属性の一例として、例えば、文字列属性、パーセンテージ属性、会計属性などが挙げられる。
【0145】
文字列属性は、セル(フィールド)の値が文字列フォーマットにて表示されることを示す。文字列フォーマットは、セルの値をそのまま文字列として表示することを示す。文字列属性のセルの値は、当該セルに入力された値がそのまま表示される。例えば、ユーザがキーボードまたはそれに類するユーザインタフェースを用いてセルに「2022/12/31」と入力し、当該セルの属性を文字列属性に設定したことを想定する。この場合、当該セルには、入力された値の通りの「2022/12/31」という文字列が表示される。
【0146】
パーセンテージ属性は、セル(フィールド)の値がパーセンテージフォーマットにて表示されることを示す。パーセンテージフォーマットは、セルの値を百分率に換算し且つパーセントの記号「%」を付加して表示するフォーマットである。例えば、ユーザがセルに「0.3」と入力し、当該セルの属性をパーセンテージ属性に設定したことを想定する。この場合、当該セルには例えば「30%」というテキストが表示される。パーセンテージフォーマットは複数種類用意されていてもよい。複数種類のパーセンテージフォーマットは、例えば、小数点以下の桁数が互いに異なっていてもよい。
【0147】
会計属性は、セル(フィールド)の値が会計フォーマットにて表示されることを示す。会計フォーマットは、セルの値に通貨記号を付加して表示するフォーマットである。例えば、ユーザがセルに「200」と入力し、当該セルの属性を会計属性に設定したことを想定する。この場合、当該セルには例えば「$200」というテキストが表示される。会計フォーマットは複数種類用意されていてもよい。複数種類の会計フォーマットは、例えば、通貨記号が互いに異なっていてもよい。
【0148】
(2-2)一時フォルダは、どこに作成されてもよい。一時フォルダは、隠しフォルダではないフォルダに作成されてもよいし、ユーザにより指定されたSLBXファイル50の保存先フォルダと同じであってもよい。
【0149】
(2-3)SLBXファイル50は、圧縮とは異なる方法で生成されてもよい。つまり、LBXファイル51、CSVファイル52及び属性情報ファイル53は、どのような方法で1つのファイルに統合されてもよい。そして、SLBXオープン処理においては、保存時に用いられた統合方法に応じた解凍方法によってSLBXファイル30を解凍してもよい。
なお、本開示における「解凍」とは、ZIP形式等の圧縮方式で圧縮されたファイルを解凍することに限らず、複数のファイルが統合されてなる1つのファイルを統合前のもとの状態に戻すことを含む広義の意味を有する。
【0150】
(2-4)
図3~
図5に例示したデータベースのテーブル構造はあくまで一例である。即ち、テーブルは、いくつのレコードを有していていもよいし、いくつのカラムを有していてもよい。また、データベースはいくつのテーブルを有していていもよい。
【0151】
(2-5)上記実施形態では、カセットタイプのカートリッジを装着するように構成された印刷装置101を例示したが、本開示は、カセットタイプとは異なるカートリッジを装着するように構成された印刷装置にも適用可能である。また、本開示の印刷装置は、ラベルプリンタまたはラベルライタの形態の印刷装置に限定されるものではない。つまり、本開示は、長尺状の被印刷媒体に画像を印刷するように構成された印刷装置への適用に限定されるものではない。
【0152】
(2-6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0153】
[3.本明細書が開示する技術思想]
(3-1)本明細書が開示する技術思想
本明細書は、以下の技術思想を開示していると理解されてよい。
[項目1]
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
制御部と、
を備えた情報処理装置における前記制御部が実行可能な画像作成プログラムであって、
前記制御部に、
データベースを取得するデータベース取得処理であって、前記データベースはデータが格納されたデータフィールドを含み、前記データフィールドは、前記データを示すテキストを含み且つ前記データの属性情報が設定されている、データベース取得処理と、
前記印刷装置に印刷させる印刷画像を生成する画像生成処理であって、前記印刷画像は、前記テキストを示すデータ画像を含み、前記データ画像を、前記データベースに設定されている対応する前記属性情報に基づく表示形式で表示することを含む、画像生成処理と、
前記画像生成処理により生成された前記印刷画像を示す画像情報を含む画像情報ファイルを生成する第1生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースを含むデータベースファイルを生成する第2生成処理と、
前記データベース取得処理により取得された前記データベースにおける前記属性情報を含む属性情報ファイルを生成する第3生成処理と、
前記第1生成処理で生成された前記画像情報ファイル、前記第2生成処理で生成された前記データベースファイル及び前記第3生成処理で生成された前記属性情報ファイルを、1つのファイルに統合することにより、当該1つのファイルである拡張画像ファイルを生成する統合処理と、
前記統合処理により生成された前記拡張画像ファイルを保存する保存処理と、
を実行させる画像作成プログラム。
[項目2]
項目1に記載の画像作成プログラムであって、
前記統合処理は、前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを一括して所定の圧縮形式で圧縮することにより前記拡張画像ファイルを生成する、
画像作成プログラム。
[項目3]
項目2に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記統合処理により生成された前記拡張画像ファイルのファイル名を決定するファイル名決定処理であって、前記ファイル名は特定の拡張子を含み、前記特定の拡張子は、前記所定の圧縮形式に対応した規定の拡張子とは異なる、ファイル名決定処理、
を実行させ、
前記保存処理は、前記拡張画像ファイルを、前記ファイル名決定処理により決定された前記ファイル名で保存する、
画像作成プログラム。
[項目4]
項目1~項目3のいずれか1項に記載の画像作成プログラムであって、
前記第2生成処理は、前記データベースファイルを、異なる複数のアプリケーションソフトで利用可能な互換性のあるファイル形式で生成する、
画像作成プログラム。
[項目5]
項目1~項目4のいずれか1項に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルを生成するために一時的に用いるフォルダである第1の一時フォルダを作成する第1の一時フォルダ作成処理、
を実行させ、
前記第1生成処理は、生成した前記画像情報ファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記第2生成処理は、生成した前記データベースファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記第3生成処理は、生成した前記属性情報ファイルを前記第1の一時フォルダに保存し、
前記統合処理は、前記第1の一時フォルダに保存されている前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを、前記1つのファイルに統合する、
画像作成プログラム。
[項目6]
項目5に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルの保存先フォルダの指定を受け付ける保存先受付処理、
を実行させ、
前記保存処理は、前記保存先受付処理により受け付けられた前記指定に基づく前記保存先フォルダに前記拡張画像ファイルを保存し、
前記第1の一時フォルダは、前記保存先フォルダとは異なる、
画像作成プログラム。
[項目7]
項目1~項目6のいずれか1項に記載の画像作成プログラムであって、
前記情報処理装置は、表示部を備え、
当該画像作成プログラムは、前記制御部に、さらに、
前記拡張画像ファイルを解凍して前記画像情報ファイル、前記データベースファイル及び前記属性情報ファイルを取得する解凍処理と、
前記解凍処理により取得された前記画像情報ファイル中の前記画像情報に基づく前記印刷画像を示す印刷画像オブジェクトを前記表示部に表示し、前記印刷画像中の前記データ画像については、前記解凍処理により取得された前記データベースファイル中の前記データベースにおける対応する前記テキストを、前記解凍処理により取得された前記属性情報ファイル中の対応する前記属性情報に基づく表示形式で表示する、オブジェクト表示処理と、
を実行させる、画像作成プログラム。
[項目8]
項目7に記載の画像作成プログラムであって、
前記オブジェクト表示処理は、前記データ画像を、当該データ画像の前記属性情報に対応した複数種類の表示フォーマットのうちの指定された1つの表示フォーマットで表示する、
画像作成プログラム。
[項目9]
項目7または項目8に記載の画像作成プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記解凍処理のために一時的に用いるフォルダである第2の一時フォルダを作成する第2の一時フォルダ作成処理、
を実行させ、
前記解凍処理は、解凍された前記画像情報ファイル及び前記データベースファイルを、前記第2の一時フォルダに保存する、
画像作成プログラム。
[項目10]
項目9に記載の画像作成プログラムであって、
前記第2の一時フォルダは、前記解凍処理により解凍される前記拡張画像ファイルが格納されているフォルダとは異なる、
画像作成プログラム。
[項目11]
項目1~項目の10いずれか1項に記載の画像作成プログラムであって、
前記印刷画像は、前記印刷装置において、長尺状の被印刷媒体がその長さ方向に搬送されながら前記長さ方向に沿って前記被印刷媒体に印刷される、
画像作成プログラム。
【0154】
(3-2)用語の対応
ラベル画像作成アプリ5aは本開示における画像作成プログラムの一例に相当する。ラベル画像OBJ16aは本開示における印刷画像オブジェクトの一例に相当する。ラベル画像OBJ16aにより示されるラベル画像は本開示における印刷画像の一例に相当する。LBX情報は本開示における画像情報の一例に相当する。LBXファイル51は本開示における画像情報ファイルの一例に相当する。CSVファイル52は本開示におけるデータベースファイルの一例に相当する。SLBXファイル50は本開示における拡張画像ファイルの一例に相当する。SLBXファイル50の拡張子「slbx」は本開示における特定の拡張子の一例に相当する。ZIP形式の圧縮ファイルの標準拡張子「zip」は本開示における規定の拡張子の一例に相当する。CSV形式は本開示における互換性のあるファイル形式の一例に相当する。一時フォルダは本開示における第1の一時フォルダまたは第2の一時フォルダの一例に相当する。
【0155】
S100は本開示における画像生成処理及びデータベース取得処理の一例に相当する。S110は本開示における保存先受付処理の一例に相当する。S120は本開示における第1の一時フォルダ作成処理の一例に相当する。S180は本開示における第2生成処理の一例に相当する。S210は本開示における第1生成処理の一例に相当する。S160は本開示における第3生成処理の一例に相当する。S220は本開示におけるファイル名決定処理、統合処理及び保存処理の一例に相当する。S310は本開示における第2の一時フォルダ作成処理の一例に相当する。S330は本開示における解凍処理の一例に相当する。S410は本開示におけるオブジェクト表示処理の一例に相当する。
【符号の説明】
【0156】
1…情報処理装置、2…制御部、2a…CPU、2b…メモリ、3…表示部、5a…ラベル画像作成アプリ、10…編集画面、16a…ラベル画像オブジェクト、50…SLBXファイル、51…LBXファイル、52…CSVファイル、53…属性情報ファイル、
101…印刷装置、150…元データベース、161,162…データ画像オブジェクト。