(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145426
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】コインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241004BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241004BHJP
D06F 95/00 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04M11/00 302
D06F95/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057768
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 利隆
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
(72)【発明者】
【氏名】野村 雅和
(72)【発明者】
【氏名】谷村 優
【テーマコード(参考)】
5K201
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5K201AA05
5K201CB10
5K201CC04
5K201EA05
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED08
5K201EF05
5K201EF10
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】位置を判断する仕組みを用いて利用者がコインランドリー店舗に入店したと判断した場合に、ランドリー機器の利用を可能とするコインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムを提供する。
【解決手段】実施形態のコインランドリーの制御方法は、複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、利用者の携帯機器が前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みから店舗IDを取得し、取得した前記店舗IDを前記携帯機器から管理装置に送信するステップと、前記店舗IDから前記管理装置が前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、
利用者の携帯機器が前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みから店舗IDを取得し、取得した前記店舗IDを前記携帯機器から管理装置に送信するステップと、
前記店舗IDから前記管理装置が前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、
を有することを特徴とするコインランドリーの制御方法。
【請求項2】
複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、
利用者の携帯機器が前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みにより店舗IDを取得し、取得した前記店舗IDと一緒に前記携帯機器のGPS情報を管理装置に送信するステップと、
前記GPS情報が示す位置と前記店舗IDが示す店舗位置とから前記管理装置が前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、
を有することを特徴とするコインランドリーの制御方法。
【請求項3】
前記位置を判断する仕組みは、前記店舗IDを含む電波を発信するビーコンであり、
前記携帯機器によって前記ビーコンの電波を受信して前記店舗IDを取得することを特徴とする請求項2に記載のコインランドリーの制御方法。
【請求項4】
前記位置を判断する仕組みは、前記コインランドリー店舗内の複数箇所に貼り付けられ、前記識別IDが記録された識別コードであり、
前記携帯機器によって前記識別コードを読み取ることで前記店舗IDを取得することを特徴とする請求項2に記載のコインランドリーの制御方法。
【請求項5】
複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、
利用者の携帯機器と、
前記複数のランドリー機器を制御する管理装置と、
前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みと、
を備え、
前記携帯機器は、前記位置を判断する仕組みから店舗IDを取得して前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記店舗IDから前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可する
ことを特徴とするコインランドリーシステム。
【請求項6】
複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、
利用者の携帯機器と、
前記複数のランドリー機器を制御する管理装置と、
前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みと、
を備え、
前記携帯機器は、前記位置を判断する仕組みにより店舗IDを取得し、取得した前記店舗IDと一緒に前記携帯機器のGPS情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記GPS情報が示す位置と前記店舗IDが示す店舗位置とから前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可する
ことを特徴とするコインランドリーシステム。
【請求項7】
前記位置を判断する仕組みは、前記店舗IDを含む電波を発信するビーコンであり、
前記携帯機器は前記ビーコンの電波を受信して前記店舗IDを取得することを特徴とする請求項6に記載のコインランドリーシステム。
【請求項8】
前記位置を判断する仕組みは、前記コインランドリー店舗内の複数箇所に貼り付けられ、前記識別IDが記録された識別コードであり、
前記携帯機器は前記識別コードを読み取ることで前記店舗IDを取得することを特徴とする請求項6に記載のコインランドリーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコインランドリー店舗では、利用者の利便性向上の一環として、利用者の所有する携帯機器(例えば、スマートフォンやタブレット)を用いてランドリー機器を操作する技法が導入されている。
例えば、ランドリー機器に、当該ランドリー機器と携帯機器とを紐づけるためのQRコード(登録商標)を貼り付け、そのQRコードを携帯機器で読み取ることで、当該ランドリー機器を使用できるランドリーシステムが提案されている(例えば、特許文献1)
【0003】
このようなランドリーシステムでは、利用者はコインランドリー店舗に到着すると、店舗内を見渡して空いているランドリー機器の中から使いたい機器を選び、その選んだランドリー機器に洗濯物を投入する。その後、携帯機器を用いて当該ランドリー機器に貼られているQRコードを読み取る作業を行うことで、当該ランドリー機器と紐づけされた携帯機器からコース選択や決済選択などの作業を行うことが出来るようになる。そのため、店舗内を移動しながら、空いている使いたいランドリー機器を見つけて、そのランドリー機器に貼付されているQRコードを読み取ることになるので、ランドリー機器を見つけるために余計な時間を要していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、位置を判断する仕組みを用いて利用者がコインランドリー店舗に入店したと判断した場合に、ランドリー機器の利用を可能とするコインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のコインランドリーの制御方法は、複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、利用者の携帯機器が前記コインランドリー店舗に在る位置を判断する仕組みから店舗IDを取得し、取得した前記店舗IDを前記携帯機器から管理装置に送信するステップと、前記店舗IDから前記管理装置が前記コインランドリー店舗内に前記利用者が居ると判断したならば、前記携帯機器によって前記ランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1および第2実施形態に係るコインランドリーシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態のコインランドリーの制御方法の処理手順を示す図である。
【
図3】第1実施形態のコインランドリーの制御方法におけるスマートフォンの画面に表示される問合せ画面例を示す図である。
【
図4】第2実施形態のコインランドリーの制御方法の処理手順を示す図である。
【
図5】第2実施形態における管理装置の制御動作を示すフローチャートである。
【
図6】第3実施形態に係るコインランドリーシステムの構成の一例を示す図である。
【
図7】第3実施形態のコインランドリーの制御方法の処理手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態のコインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムについて、図面を参照して説明する。
図1は、第1および第2実施形態のコインランドリーシステム100の構成例を示す図である。
図1において、コインランドリー店舗10には洗濯乾燥機、乾燥機、布団乾燥機(以下、これらをランドリー機器20と称する)が店舗の大きさに応じて多数設置されている。
図1では、2連式乾燥機3台(20a)、中型洗濯乾燥機2台(20b)、大型洗濯乾燥機1台(20c)、布団乾燥機1台(20d)を例示している。
【0009】
コインランドリー店舗10には、複数台のランドリー機器20を制御するゲートウェイ(GW)50と、ランドリー機器20を使用するための入力操作、利用料金の決済等を行う集中精算機30と、店舗内に在って店舗IDや時刻等の情報を含む電波を発信するビーコン80等が設けられる。集中精算機30は、ランドリー機器20と同じ建屋に設置しても良いし、別な建屋に設置しても良い。ゲートウェイ50は、複数台のランドリー機器20に対して各種の動作を指示すると共に、ランドリー機器20の動作を掌握する。集中精算機30には、タッチスクリーン40、現金の決済装置45、印刷機48等が設けられる。位置を判断する仕組みであるビーコン80は、30~50m以内に電波を発信することが可能である。
【0010】
ゲートウェイ50は、有線又は無線を経由して管理装置60に接続されている。管理装置60は、ユーザー(利用者)の所有する携帯機器70と接続するためのAPI(アプリケーションインタフェース)63と、大容量のデータベース(DB)65を有するアプリサーバー(クラウドサーバーとも言う)67等を有して構成されている。なお、
図1に示すゲートウェイ50の持つ機能を管理装置60に組み入れて、ゲートウェイ50を持たずに1つのクラウドサーバーで構成しても良い。
【0011】
管理装置60のアプリサーバー67は、コインランドリー店舗10を管理する店舗管理機能部と、ユーザーの携帯機器70(例えば、スマートフォンやタブレット)とコインランドリー店舗10と紐づけしてランドリー機器20を利用する「ランドリーアプリケーション」(以下、ランドリーアプリと称する)を運営および管理する利用管理機能部とを有している。
【0012】
アプリサーバー67の店舗管理機能部は、コインランドリー店舗10のゲートウェイ50に各種指令を送信する。ゲートウェイ50は、その指令を受けて店舗内のランドリー機器20を制御する。ケートウェイ50は、ランドリー機器20からの応答を受信すると、その情報をアプリサーバー67に送信する。店舗管理機能部は、それらのやり取りした情報に基づきコインランドリー店舗10を管理運営する。従って、アプリサーバー67は、ゲートウェイ50から情報を受けて、ランドリー機器20の空き/稼働中の情報、残りの稼働時間等を掌握してユーザーに提供することができる。
【0013】
アプリサーバー67の利用管理機能部は、携帯機器70(以下ではスマートフォンを例に説明する)にインストールされたランドリーアプリからの操作に応じて、ランドリー機器20が利用できるように管理制御する。スマートフォン70は、ネットワークNW(例えば、インターネット)を経由して管理装置60のAPI63と接続されている。スマートフォン70はランドリーアプリを用いて、アプリサーバー67との通信によりランドリー機器20を利用するための操作を行うことができる。また、データベース65に格納されている情報の一つであるコインランドリー店舗10の利用により獲得したポイント数を見ることができる。
【0014】
アプリサーバー67のデータベース65内にはコインランドリー店舗10を利用するユーザーの情報を記憶するユーザー情報テーブル、利用者毎に利用履歴を記憶する履歴情報テーブル、後述する店舗IDに対応して各コインランドリー店舗の位置情報を示す店舗位置情報テーブル、および各コインランドリー店舗の機器情報(刻々と変化する稼働状態)を格納するテーブル等(いずれも図示せず)が設けられる。
【0015】
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態のコインランドリーの制御方法を示した処理ルーチンである。
図3は、スマートフォン70の画面に表示される所在確認の問合せ画面例を示している。以下、
図2、
図3を参照して、第1実施形態のコインランドリーの制御方法について説明する。
【0016】
まずユーザーは、洗濯物の洗濯乾燥又は洗濯又は乾燥(以下、これらをランドリー操作と称する)を行うためにコインランドリー店舗10に入店する(
図2のS100)。そして、ユーザーが所有するスマートフォン70のランドリーアプリを起動する。ここでは、スマートフォン70にランドリーアプリを事前にインストールして、例えば会員登録(希望者を対象)を済ませたものとして取り扱う。
【0017】
コインランドリー店舗10に入店するとスマートフォン70は、コインランドリー店舗10内に設けられた位置を判断する仕組みであるビーコン80からの電波を受信する(
図2のS110)。ビーコン80から発信される電波には、少なくとも当該コインランドリー店舗10の識別情報(以下、店舗IDと称する)を含んでいる。なお、ランドリーアプリは、店舗10に入店前に起動しても良い。また、ビーコン80からの電波には、時刻情報等の他の情報を含んでも良い。
【0018】
スマートフォン70は、インターネットを経由して受信した店舗IDをアプリサーバー67のAPI63に向けて送信する(
図2のS120)。これにより、スマートフォン70と管理装置60とは紐づけられる。スマートフォン70から店舗IDを受信した管理装置60は、スマートフォン70を所有するユーザーがコインランドリー店舗10内に居るかどうかを確認するための問い合わせを行う(
図2のS130)。
【0019】
図3(a)は、管理装置60からの問い合わせ情報に基づき、スマートフォン70の画面に表示される問合せ画面100の一例を示している。
図3(a)では、ランドリーアプリのホーム画面に「ご利用の確認」と題するメッセージ110を表示することで、ユーザーがコインランドリー店舗10内に所在することを確認する。ランドリー機器20を利用したいユーザーであれば、画面100のメッセージ110に対し「ランドリー機器を使う」ボタン120をタッチすることになる。すると、そのタッチ信号が管理装置60に送信され、利用者が店舗内に居ると判断する(
図2のS140)。一方、「キャンセルする」ボタン130がタッチされた場合は、受付処理を終了する。なお、メッセージ100は、管理装置60からスマートフォン70に向けてプッシュ通知によって通知しても良い。また、ビーコン80からの電波の変化(電波受信が徐々に強くなる)を併せて参考にして、利用者が店舗内に居ると判断しても良い。
【0020】
なお、スマートフォン70の内部メモリに店舗IDを予め格納するものであれば、ステップS120、S130の工程を省略しても良い。その場合、スマートフォン70は、内部メモリに記憶する店舗IDと受信した電波に含まれる店舗IDとの一致判断に従ってランドリー機器の利用を管理装置60に送信する。管理装置60は、ランドリー機器の利用受信に従って現在利用可能なランドリー機器の情報をスマートフォン70に提供する手順となる。
【0021】
管理装置60は、スマートフォン70から「ランドリー機器を使う」ボタンを示す信号を受信すると、先に受信した店舗IDに基づき、当該店舗IDが示すコインランドリー店舗10の現時点で利用(選択)可能なランドリー機器の機器選択情報をスマートフォン70に提供する(
図2のS150)。
【0022】
図3(b)は、スマートフォン70の画面に現時点で利用(選択)可能なランドリー機器の画面例200を示している。
図3(b)において、濃く表記しているランドリー機器(例えば、機器番号2、4、6、7~10…)は、利用可能(空き状態)なランドリー機器を示している。一方、薄く表記しているランドリー機器(機器番号1、3、6)は、既に他のユーザーが利用中であることを示している。ユーザーは、画面200から利用したいランドリー機器を選択し、当該ランドリー機器内に持参した洗濯物を投入する。つまり、店舗内10に利用者が居ると判断されたら、その利用者の所有する携帯機器からランドリー機器の1つを操作許可とする。
【0023】
ランドリー機器20の選択情報はスマートフォン70からアプリサーバー67に送信される(
図2のS160)。そして、アプリサーバー67は、ゲートウェイ50を介して選択されたランドリー機器20に機器選択を通知する(
図2のS170)。
この後、スマートフォン70を用いて、コース選択、支払い決済方法の選択等の入力操作を実行して、アプリサーバー67が手続きを承認するとランドリー機器20を稼働させ、ランドリー操作を実施して終了する。
【0024】
以上説明したように、第1実施形態によれば、位置を判断する仕組みであるビーコン80の電波信号を受信してコインランドリー店舗10に入店したことが確認されると、提供される機器選択情報から利用したいランドリー機器を選択してランドリー操作を行うことが出来る。よって、ユーザーは、QRコードを読み取ることなく、ビーコンの電波信号に含まれる店舗IDを送信することでスマートフォン70とランドリー店舗を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、スマートフォン70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。例えば、何時も使っているランドリー機器があれば、その空き状態を確認し、空きであればそのランドリー機器に直行すれば良い。
【0025】
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態のコインランドリーの制御方法を示した処理ルーチンである。
図5は、第2実施形態における管理装置60の制御動作を示すフローチャートである。以下、
図4、
図5を参照して、第2実施形態のコインランドリーの制御方法について説明する。
【0026】
まずユーザーは、洗濯物の洗濯乾燥又は選択又は乾燥(以下、これらをランドリー操作と称する)を行うためにコインランドリー店舗10に入店する(
図4のS200)。そして、ユーザーが所有するスマートフォン70のランドリーアプリを起動する。ここでも、スマートフォン70にランドリーアプリを事前にインストールして、例えば会員登録を済ませたものとして取り扱う。
【0027】
コインランドリー店舗10に入店するとスマートフォン70は、コインランドリー店舗10内に設けられたビーコン80からの電波を受信する(
図4のS210)。ビーコン80から発信される電波には、同様に店舗IDが含まれている。これにより、スマートフォン70とランドリー店舗10とを紐づけすることが出来る。
【0028】
スマートフォン70は、インターネットを経由して受信した店舗IDをアプリサーバー67のAPI63に向けて送信する。この時、スマートフォン70にGPS機能が備わるものであるならば、店舗IDと同時にGPS情報をアプリサーバー67に送信する(
図4のS220)。
【0029】
図5は、第2実施形態における管理装置60の制御動作を示すフローチャートである。
管理装置60は、スマートフォン70からGPS情報が示す位置情報と店舗IDとを受信すると(S300)、データベース65の店舗位置情報テーブル(不図示)を検索して、当該店舗IDが示すコインランドリー店舗10の店舗位置情報を取得する(S310)。管理装置60は、GPS情報が示す位置情報とコインランドリー店舗10の店舗位置情報とが許容範囲内(誤差内)であると判断すると(S320のYes)、スマートフォン70を所有するユーザーがコインランドリー店舗10内に所在していると判断する(S330および
図4のS230)。もしも、GPSが示す位置情報とコインランドリー店舗10の位置情報とが許容範囲以上(誤差外)と判断した場合は(S320のNo)、受付を終了して再試行を促す。
【0030】
管理装置60は、スマートフォン70を所有するユーザーがコインランドリー店舗10内に所在していると判断すると、データベース65を参照して当該店舗IDが示すコインランドリー店舗10の現時点で利用(選択)可能なランドリー機器の機器選択情報をスマートフォン70に提供する(S330および
図4のS240)。その結果、上述した
図3(b)に示した画面200がスマートフォン70に表示される。ユーザーは、画面200から利用したいランドリー機器を選択し、当該ランドリー機器内に持参した洗濯物を投入する。つまり、店舗内10に利用者が居ると判断されたら、その利用者の所有する携帯機器からランドリー機器の1つを操作許可とする。
【0031】
ランドリー機器20の選択情報はスマートフォン70からアプリサーバー67に送信される(
図4のS250)。アプリサーバー67は、ゲートウェイ50を介して選択されたランドリー機器20に機器選択を通知する(
図4のS260)。
この後、スマートフォン70を用いて、コース選択、支払い決済方法の選択等の入力操作を実行して、アプリサーバー67が手続きを承認するとランドリー機器20を稼働して、ランドリー操作を実施して終了する。
なお、第2実施形態でも、
図4のステップS230の後で、
図3(a)に示す問合せ画面100を表示して、その応答により機器選択画面200を提供するようにしても良い。
【0032】
以上説明したように、第2実施形態によれば、位置を判断する仕組みであるビーコン80の電波信号に含まれる店舗IDから店舗位置情報を取得し、スマートフォン70のGPS機能が示す位置情報と店舗位置情報とが許容範囲内である場合、ユーザーがコインランドリー店舗10に入店したと判断される。そして、利用したいランドリー機器を選択してランドリー操作を行うことが出来る。よって、ユーザーは、QRコードを読み取ることなく、ビーコンの電波信号に含まれる店舗IDとスマートフォン70のGPS情報とを送信することでスマートフォン70とランドリー店舗を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、スマートフォン70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。例えば、何時も使っているランドリー機器があれば、その空き状態を確認し、空きであればそのランドリー機器に直行すれば良い。
【0033】
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態のコインランドリーシステム100bの構成例を示す図である。
図7は、第3実施形態のコインランドリーの制御方法を示した処理ルーチンである。以下、
図6、
図7を参照して、第3実施形態のコインランドリーの制御方法について説明する。
【0034】
まず、
図6のコインランドリーシステム100bにおいて、
図1のコインランドリーシステム100との違いは、ビーコン80の代わりにコインランドリー店舗10との紐づけをおこなう識別コード(以下では、QRコードを例に説明する)90がコインランドリー店舗10内に複数貼り付けられている点が異なっている。
図6では、コインランドリー店舗10内に同じQRコードが4つ(90a~90d)貼り付けられている例を示している。QRコード90a~90dには、同じ店舗IDが記録されている。このQRコードは、位置を判断する仕組みである。
【0035】
例えば、QRコード90aは、入口付近に設置される集中精算機30に前面又は側面に貼られている。QRコード90b、90cは、出入口のコインランドリー店舗10内に掲示板又は受付机又は消毒液テーブル等に貼られている。QRコード90dは、コインランドリー店舗10内の柱や壁等に貼られている。これらは一例であって、貼り付け場所は自由であるが、少なくとも店舗10内の出入口付近や、入口からランドリー機器20に向かう動線上に必ず貼り付けられることが望ましい。何故なら、ユーザーがランドリー店舗に入店したら素早くランドリー機器20の利用操作が出来るからである。
コインランドリーシステム100bは、上記の違い以外は
図1のコインランドリーシステム100と同じなので、その説明は省略する。
【0036】
次に、
図7を参照して第3実施形態のコインランドリーの制御方法について説明する。
ユーザーがコインランドリー店舗10に入店すると(S400)、スマートフォン70のランドリーアプリを起動して、その画面操作にてコインランドリー店舗10内に貼り付けられたQRコード90を読み取る(S410)。QRコード90には、店舗IDが含まれているので、スマートフォン70とコインランドリー店舗10との間を紐づけることが出来る。
【0037】
スマートフォン70は、読み取ったQRコード90に含まれている店舗IDをインターネットを経由してアプリサーバー67のAPI63に向けて送信する。この時、店舗IDと同時にGPS情報をアプリサーバー67に送信する(
図4のS420)。
【0038】
管理装置60は、
図5に示したように、スマートフォン70からGPS情報が示す位置情報と店舗IDとを受信すると、データベース65の店舗位置情報テーブル(不図示)を検索して、当該店舗IDが示すコインランドリー店舗10の店舗位置情報を取得する。管理装置60は、GPS情報が示す位置情報とコインランドリー店舗10の店舗位置情報とが許容範囲内(誤差内)であると判断すると、スマートフォン70を所有するユーザーがコインランドリー店舗10内に所在していると判断する(S430)。もしも、GPSが示す位置情報とコインランドリー店舗10の位置情報とが許容範囲以上(誤差外)と判断した場合は、受付を終了して再試行を促す。
【0039】
管理装置60は、スマートフォン70を所有するユーザーがコインランドリー店舗10内に所在していると判断すると、データベース65を参照して当該店舗IDが示すコインランドリー店舗10の現時点で利用(選択)可能なランドリー機器の機器選択情報をスマートフォン70に提供する(S440)。その結果、上述した
図3(b)に示した画面200がスマートフォン70に表示される。ユーザーは、画面200から利用したいランドリー機器を選択し、当該ランドリー機器内に持参した洗濯物を投入する。つまり、店舗内10に利用者が居ると判断されたら、その利用者の所有する携帯機器からランドリー機器の1つを操作許可とする。
【0040】
ランドリー機器20の選択情報はスマートフォン70からアプリサーバー67に送信される(S450)。アプリサーバー67は、ゲートウェイ50を介して選択されたランドリー機器20に機器選択を通知する(S460)。
この後、スマートフォン70を用いて、コース選択、支払い決済方法の選択等の入力操作を実行して、アプリサーバー67が手続きを承認するとランドリー機器20を稼働して、ランドリー操作を実施して終了する。
【0041】
なお、第3実施形態でも、
図7のステップS430の後で、
図3(a)に示す問合せ画面100を表示して、その応答により機器選択画面200を提供するようにしても良い。また、QRコード90の読み取り時の時刻を店舗IDおよびGPS情報と共に記録して管理装置60に送信するようにしても良い。管理装置60では、店舗IDおよびGPS情報を受信した時刻が、上記読み取り時刻と大きな差異が有る場合、不正な利用であるケースを回避するため、QRコードの再送を促すメッセージを送付する処理を行う。
【0042】
以上説明したように、第3実施形態によれば、位置を判断する仕組みである識別コード90に含まれる店舗IDから店舗位置情報を取得し、スマートフォン70のGPS機能が示す位置情報と店舗位置情報とが許容範囲内である場合、ユーザーがコインランドリー店舗10に入店したと判断される。そして、利用したいランドリー機器を選択してランドリー操作を行うことが出来る。よって、ユーザーは、店舗内に複数貼り付けられている識別コードを読み取るだけで、スマートフォン70とランドリー店舗を紐づけすることが出来る。そして、空いているランドリー機器を探すことなくスマートフォン70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。例えば、何時も使っているランドリー機器があれば、その空き状態を確認し、空きであればそのランドリー機器に直行すれば良い。
【0043】
実施形態のコインランドリーの制御方法は、複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、利用者の携帯機器70がコインランドリー店舗10に在る位置を判断する仕組み(80)から店舗IDを取得し、取得した店舗IDを携帯機器70から管理装置60に送信するステップと、店舗IDから管理装置60がコインランドリー店舗10内に利用者が居ると判断したならば、携帯機器70によってランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、を有する方法である。これにより、ユーザーは、QRコードを読み取ることなく、位置を判断する仕組み(ビーコン80)から取得した店舗IDを管理装置に送信することで携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、携帯機器70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。
【0044】
実施形態のコインランドリーの制御方法は、複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、利用者の携帯機器70がコインランドリー店舗10に在る位置を判断する仕組み(80又は90)から店舗IDを取得し、取得した店舗IDと一緒に携帯機器70のGPS情報を管理装置60に送信するステップと、GPS情報が示す位置と店舗IDが示す店舗位置とから管理装置60がコインランドリー店舗10内に利用者が居ると判断したならば、携帯機器70によってランドリー機器の1つを選択する操作を許可するステップと、を有する方法である。これにより、ユーザーは、位置を判断する仕組み(80又は90)から店舗IDを取得して管理装置に送信することで、携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、携帯機器70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。
【0045】
実施形態のコインランドリーシステムは、複数のランドリー機器20が設置されるコインランドリー店舗10において、利用者の携帯機器70と、複数のランドリー機器20を制御する管理装置60と、コインランドリー店舗10に在る位置を判断する仕組み(80又は90)と、を備え、携帯機器70は、位置を判断する仕組み(80)から店舗IDを取得して管理装置60に送信し、管理装置60は、店舗IDからコインランドリー店舗10内に利用者が居ると判断したならば、携帯機器70によってランドリー機器の1つを選択する操作を許可する構成である。これにより、ユーザーは、QRコードを読み取ることなく、位置を判断する仕組み(ビーコン80)から取得した店舗IDを管理装置に送信することで携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、携帯機器70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。
【0046】
実施形態のコインランドリーシステムは、複数のランドリー機器が設置されるコインランドリー店舗において、利用者の携帯機器70と、複数のランドリー機器20を制御する管理装置60と、コインランドリー店舗10に在る位置を判断する仕組み(80又は90)と、を備え、携帯機器70は、位置を判断する仕組み(80又は90)により店舗IDを取得し、取得した店舗IDと一緒に携帯機器70のGPS情報を管理装置60に送信し、管理装置60は、GPS情報が示す位置と店舗IDが示す店舗位置とからコインランドリー店舗10内に利用者が居ると判断したならば、携帯機器70によってランドリー機器の1つを選択する操作を許可する構成である。これにより、ユーザーは、位置を判断する仕組み(80又は90)から店舗IDを取得して管理装置に送信することで、携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけすることが出来る。また、空いているランドリー機器を探すことなく、携帯機器70に提供される機器選択情報から空いてるランドリー機器を選択し、希望するランドリー操作を行うことが出来る。
【0047】
また、実施形態のコインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムの位置を判断する仕組みは、店舗IDを含む電波を発信するビーコン80であり、携帯機器70はビーコンの電波を受信して店舗IDを取得するものである。これにより、コインランドリー店舗に入店時に素早く店舗IDを取得することが出来、携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけして、ランドリー機器の操作を行うことが出来る。
【0048】
また、実施形態のコインランドリーの制御方法およびコインランドリーシステムの位置を判断する仕組みは、コインランドリー店舗10内の複数箇所に貼り付けられ、識別IDが記録された識別コード90であり、携帯機器70は識別コード90を読み取ることで店舗IDを取得するものである。これにより、コインランドリー店舗に入店時に素早く店舗IDを取得することが出来、携帯機器70とコインランドリー店舗10を紐づけして、ランドリー機器の操作を行うことが出来る。
【0049】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
10…コインランドリー店舗、 20…ランドリー機器、 30…集中精算機
40…タッチスクリーン、 45…決済装置、 48…印刷機
50…ゲートウェイ、 60…管理装置、 63…API
65…データベース、 67…アプリサーバー
70…携帯機器(例えば、スマートフォン)、 80…ビーコン