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特開2024-145453光ファイバユニットおよび光ケーブル
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  • 特開-光ファイバユニットおよび光ケーブル 図1
  • 特開-光ファイバユニットおよび光ケーブル 図2
  • 特開-光ファイバユニットおよび光ケーブル 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145453
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】光ファイバユニットおよび光ケーブル
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/44 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
G02B6/44 381
G02B6/44 366
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057812
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋山 竹將
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 文昭
【テーマコード(参考)】
2H201
【Fターム(参考)】
2H201AX03
2H201AX13
2H201AX17
2H201AX20
2H201BB06
2H201BB08
2H201BB60
2H201BB65
2H201BB80
2H201DD13
2H201DD33
2H201KK02
2H201KK07
2H201KK08
2H201KK17
2H201KK28C
2H201KK32C
2H201KK34C
2H201KK42C
2H201KK43C
2H201KK63
2H201KK65
2H201KK72
2H201KK73
2H201KK76
(57)【要約】
【課題】光ファイバ心線を取り出す際の作業性が良好な光ファイバユニットを提供する。
【解決手段】光ファイバユニットは、複数の光ファイバ心線と、前記複数の光ファイバ心線を覆うチューブと、を有し、前記チューブの引張伸び率が100%以上500%以下である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバ心線と、
前記複数の光ファイバ心線を覆うチューブと、を有し、
前記チューブの引張伸び率が100%以上500%以下である、
光ファイバユニット。
【請求項2】
前記チューブの引張強さが5MPa以上30MPa以下である、請求項1に記載の光ファイバユニット。
【請求項3】
前記チューブが、
ポリブチレンテレフタレートとポリエーテルのブロック共重合体と、
シリカと、を含有し、
前記シリカの含有量が、前記ブロック共重合体100質量部に対して1.6質量部以上2.6質量部以下である、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバユニット。
【請求項4】
複数の請求項1または請求項2に記載の光ファイバユニットと、
前記複数の光ファイバユニットを覆うケーブル外被と、を有する、
光ケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバユニットおよび光ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバケーブルとして、複数の光ファイバ心線をまとめた光ファイバユニットをチューブで覆ったものを複数束ねて、ケーブル外被で覆ったルースチューブ型ケーブルが知られている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-134267号公報
【特許文献2】国際公開第2021/241485号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ルースチューブ型ケーブルを使用する場合、チューブによって覆われた光ファイバユニットを取り出す際には、通常チューブを人の手で裂くことによりチューブ内部に収容された光ファイバを露出させている。しかしながら、チューブを裂く作業に手間取る場合があることや、作業時に光ファイバを損傷させてしまう可能性があるという課題があった。したがって、チューブを手で裂く作業の効率性、すなわち手切れ性を改善することが求められている。
【0005】
本開示は、光ファイバ心線を取り出す際の作業性が良好な光ファイバユニットおよび光ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態に係る光ファイバユニットは、
複数の光ファイバ心線と、前記複数の光ファイバ心線を覆うチューブとを有し、
前記チューブの引張伸び率が100%以上500%以下である。
【0007】
本開示の実施形態に係る光ケーブルは、複数の上記光ファイバユニットと、前記複数の光ファイバユニットを覆うケーブル外被とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、光ファイバ心線を取り出す際の作業性が良好な光ファイバユニットおよび光ケーブルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る光ケーブルの断面図である。
図2図2は、光ファイバ心線の一例を示す断面図である。
図3図3は、実施例および比較例に係るチューブの引張強さおよび引張伸び率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態に係る光ファイバユニットは、
複数の光ファイバ心線と、
前記複数の光ファイバ心線を覆うチューブと、を有し、
前記チューブの引張伸び率が100%以上500%以下である。
【0011】
上記(1)の光ファイバユニットは、チューブの引張伸び率が500%以下であるため、手切れ性が良く、光ファイバ心線を取り出す際の作業性が良好である。また、チューブの引張伸び率が100%以上であるため、チューブを成形する時の押出し性や外観に優れる。
【0012】
(2)上記(1)の光ファイバユニットは、前記チューブの引張強さが5MPa以上30MPa以下であってもよい。
【0013】
引張強さが5MPaより小さいと、敷設時の張力で破断するおそれがあり、外観も悪くなる。また、引張強さが30MPaより大きいと、手切れ性が悪くなる。上記(2)の光ファイバユニットは、引張強さが適切な範囲であるため、引張伸び率を適切な範囲に制御しやすく、光ファイバ心線を取り出す際の作業性に特に優れる。
【0014】
(3)上記(1)または(2)の光ファイバユニットは、前記チューブが、ポリブチレンテレフタレートとポリエーテルのブロック共重合体と、シリカと、を含有し、前記シリカの含有量が、前記ブロック共重合体100質量部に対して1.6質量部以上2.6質量部以下であってもよい。
【0015】
上記(3)の光ファイバユニットは、チューブの伸縮性を低下させるシリカが添加されており、チューブの引張伸び率を適切な範囲に制御できる。これにより、光ファイバ心線を取り出す際の作業性に特に優れる。
【0016】
(4)本開示の光ケーブルは、複数の上記(1)から(3)のいずれかの光ファイバユニットと、前記複数の光ファイバユニットを覆うケーブル外被とを有する。
【0017】
上記(4)の光ケーブルは、収容されている光ファイバユニットを覆うチューブの手切れ性が良く、光ファイバ心線を取り出す際の作業性が良好である。
【0018】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る光ファイバユニットおよび光ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0019】
図1は、本実施形態に係る光ケーブル1の一例を示す断面図である。光ケーブル1は、複数の光ファイバユニット10と、複数の光ファイバユニット10を覆うケーブル外被20とを備える、ルースチューブ型ケーブルである。それぞれの光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ心線11と、複数の光ファイバ心線11を覆うチューブ12とを備える。
【0020】
複数の光ファイバ心線11は、並列に配置されて光ファイバテープ心線としてチューブ内部に収容されている。図1に示す例では、光ファイバ心線11が12本並列に並べられて光ファイバテープ心線を構成している。光ファイバテープ心線は光ファイバ心線11同士が間欠的に連結された間欠リボンであり、複数の光ファイバ心線11が並列に配置された状態で、隣接する光ファイバ心線11間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線11間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている。
【0021】
図2は、光ファイバ心線11の一例を示す断面図である。図2に示すように、光ファイバ心線11はガラスファイバ111と、ガラスファイバ111を覆う樹脂層112とを有する。ガラスファイバ111はコア111aと、コア111aよりも低い屈折率を有するクラッド111bとを有し、クラッド111bがコア111aを囲むように設けられている。コア111aおよびクラッド111bはそれぞれガラス製の部材、例えばSiOガラスからなる。樹脂層112はプライマリ層112aと、セカンダリ層112bと、着色層112cとを有する。樹脂層112は、例えば、オリゴマー、モノマー及び光重合開始剤を含む紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させて形成することができる。
【0022】
ガラスファイバ111の直径は通常125μm程度であり、樹脂層112の総厚は例えば70μm以下である。光ファイバ心線11の直径は例えば245μm以上265μm以下、細径のものでは例えば180μm以上220μm以下である。
【0023】
チューブ12は、複数の光ファイバ心線11を覆っている。図1の例では、複数の光ファイバテープ心線が一つのチューブ12内に収容されている。防水特性を高めるために、チューブ12の内部にジェリーや吸水ヤーンが充填されていてもよい。
【0024】
チューブ12の厚さは、材料にもよるが、0.05mm以上0.2mm以下程度である。
【0025】
チューブ12は、軟質材料で構成される。軟質材料とは、例えばヤング率が10MPa以上400MPa以下の樹脂材料である。チューブ12を構成する材料の例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0026】
熱可塑性エラストマーは、熱可塑性樹脂の性質とエラストマーの性質の両方を有する材料である。チューブを構成する材料として用いられる熱可塑性エラストマーの例としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリエーテルのブロック共重合体のようなポリエステル系熱可塑性エラストマーや、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。
【0027】
チューブ12は、無機フィラーを含んでもよい。無機フィラーの例としては、シリカ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。無機フィラーを添加する態様は特に限定されず、無機フィラーを単独で添加してもよいし、適宜選択された樹脂材料に無機フィラーを分散させたペレットの形態で添加してもよい。
【0028】
チューブ12にシリカを添加すると、チューブ12の引張伸び率を小さくすることができる。シリカの添加量はチューブ12を構成する軟質材料の特性に応じて適宜調整できるが、典型的には軟質材料100質量部に対して0.1質量部以上5.0質量部以下程度であり、好ましくは1.0質量部以上3.0質量部以下である。例えばチューブ12の軟質材料としてPBTとポリエーテルのブロック共重合体を使用する場合、シリカの含有量は、ブロック共重合体100質量部に対して1.6質量部以上2.6質量部以下であることが好ましい。
【0029】
チューブ12に水酸化アルミニウムまたは炭酸カルシウムを添加すると、難燃性や低発煙性が向上する。
【0030】
光ファイバユニット10は、引裂紐13を有していてもよい。引裂紐13は光ファイバ心線の長手方向に沿って設けられている。引裂紐13を引っ張ってチューブ12を裂くことにより、チューブ12内部の光ファイバ心線11を取り出すことができる。光ファイバユニット10の断面視において、引裂紐13の少なくとも一部はチューブ12に埋没していてもよい。
【0031】
図1に示すように、光ケーブル1は、複数の光ファイバユニット10を備えている。図1には6個の光ファイバユニット10を備える例を示しているが、光ファイバユニットの数は特に限定されない。また、図1ではチューブ12が真円形の断面を有しているが、チューブ12は軟質材料で構成されているため、容易に変形可能である。チューブ12が容易に変形可能であることで、光ケーブル1に収容される光ファイバ心線11の密度を高めることができる。
【0032】
光ケーブル1は、複数の光ファイバユニット10を覆うケーブル外被20を有している。ケーブル外被20は高密度ポリエチレンなどの硬質材料で構成される。硬質材料とは、例えばヤング率が800MPa以上1200MPa以下の樹脂材料である。
【0033】
光ケーブル1は、ケーブル外被20の内側に吸水テープ30を備えていてもよい。吸水テープ30を備えることにより、光ケーブルの防水特性が向上する。
【0034】
光ケーブル1は、引裂紐40を備えていてもよい。引裂紐40を引っ張ってケーブル外被20を裂くことにより、内部に収容された光ファイバユニット10を取り出すことができる。
【0035】
光ケーブル1は、テンションメンバ50を備えていてもよい。テンションメンバ50は、例えば繊維強化プラスチック(FRP)やアラミド繊維で構成され、光ファイバ心線11に過度の応力がかかることを防止する。図1に示す例ではテンションメンバ50は断面視において光ケーブルの中心に一つ配置されているが、テンションメンバ50の位置は限定されず、2つ以上のテンションメンバ50を設けられていてもよい。
【0036】
光ファイバユニット10は、チューブ12の引張伸び率が100%以上500%以下である。チューブ12の引張伸び率が500%以下であるため、手切れ性が良く、光ファイバ心線11を取り出す作業の効率が向上する。また、チューブ12の引張伸び率が100%以上であるため、チューブ12を成形する時の押出し性に優れる。チューブ12の引張伸び率は、例えばチューブ12の材料の種類、添加するフィラーの種類、フィラーの添加量により調整できる。チューブ12の引張伸び率は150%以上450%以下が好ましく、200%以上400%以下がより好ましい。
【0037】
本明細書における引張伸び率とは、破断伸び率と同義であり、引張試験において破断する時の伸び率をいう。引張伸び率は、例えば実施例に記載の方法で測定できる。
【0038】
光ファイバユニット10のチューブ12は、引張強さが5MPa以上30MPa以下であってもよい。引張強さがこの範囲であると、引張伸び率を適切な範囲に制御しやすい。チューブ12の引張強さは10MPa以上25MPa以下であることがより好ましい。
【0039】
本明細書における引張強さとは、引張試験においてサンプルが破断するまでに加えられる最大応力である。具体的には引張試験において破断するまでにサンプルに加えられた最大の試験力を、サンプルの断面積で除した値(単位:MPa)である。
【実施例0040】
(チューブの作製)
例1から例18について、表1および表2に示す組成によって材料を押出成形機(株式会社プラスチック工学研究所製、型式:φ30横型)に投入し、ダイスを通して外径5mm、厚さ0.15mmのチューブを成形した。なお、成形時の温度は使用する材料に応じて150℃から200℃の範囲で適宜調整した。
【0041】
表1、2に示す各材料の詳細は以下の通りである。
低密度ポリエチレンA:LLDPEとEVAの混合物に水酸化アルミニウムを添加したもの(例えば、アビエント社製EC-8500)
低密度ポリエチレンB:LLDPE(例えば、NUC社製DFDJ7540)
低密度ポリエチレンB共重合体:LLDPE78質量%、オレフィン系樹脂12質量%、HDPE系樹脂10質量%の共重合体
熱可塑性エラストマーA:プロピレン/α-オレフィン共重合体(例えば、三井化学社製タフマー(登録商標)PN-3560)
熱可塑性エラストマーB:環状オレフィン共重合体(例えば、三井化学社製APL6011T)
熱可塑性エラストマーC:PBTとポリエーテルのブロック共重合体(例えば、東レ社製ハイトレル(登録商標)4767N)
熱可塑性エラストマーD:PBTとポリエーテルのブロック共重合体(例えば、東レ社製ハイトレル3046)
熱可塑性エラストマーE:PBTとポリエーテルのブロック共重合体(例えば、東レ社製ハイトレルG3548LN)
【0042】
シリカ:シリカは、LLDPEにシリカを練り込んだペレットの形態で添加した。ペレット中のシリカ含有量は10%である。例えば「シリカ1質量部」は、当該ペレットを10質量部添加したことを示す。
シリコーン:シリコーンは、LDPEにシリコーンを練り込んだペレットの形態で添加した。ペレット中のシリコーン含有量は50%である。例えば「シリコーン5質量部」は、当該ペレットを10質量部添加したことを示す。
ポリプロピレン:ポリプロピレンは、ペレットの形態で添加した。
炭酸カルシウム:炭酸カルシウムは、粉体の形態で添加した。
【0043】
(評価)
作製したチューブについて、下記の方法により引張伸び率、引張強さ、押出し性、手切れ性および外観を評価した。
【0044】
<引張伸び率および引張強さ>
各チューブについて内径3.85mm、肉厚0.15mmのチューブサンプルを切り出した。引張試験機(島津製作所社製、型番:AG-XPlus)を用いて、切り出したサンプルを500mm/minの速度で引っ張り、サンプルが破断するまでの伸び率と応力を測定した。破断直前におけるサンプルの伸び率(%)と最大応力(MPa)をそれぞれ引張伸び率、引張強さとした。引張伸び率の計算式は下記の通りである。
引張伸び率(%)=(破断直前の標点間距離-試験前の標点間距離)/試験前の標点間距離×100
引張伸び率および引張強さの測定結果を表1、2に示す。また、図3は横軸を引張強さ、縦軸を引張伸び率として各チューブの測定結果をプロットしたグラフである。図3において、黒丸は後述の押出し性、手切れ性、外観すべての評価がAまたはBである例を表し、白丸は押出し性、手切れ性、外観のうち少なくとも一つの評価がCである例を表している。
【0045】
<押出し性>
チューブを押出成形する際、塗布切れを起こさずに良好に成形が行えたものをA、塗布切れを起こし成形不良が生じたものをC、その中間をBとした。押出し性の評価結果を表1に示す。
【0046】
<手切れ性>
熟練した作業者がチューブを手で裂き、チューブの手切れ性を評価した。切るのに過度な力を必要とせず、手切れ性が特に良好であるものをA、手切れ性が良好であり許容可能な水準にあるものをB、切るために過度な力が必要であり手切れ性が不良であるものをCとした。手切れ性の評価結果を表1、2に示す。
【0047】
<外観>
チューブを手で触り、チューブ表面の状態を評価した。表面が平滑なものをA、表面がザラザラしているものをC、その中間をBとした。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
例1から例7が実施例であり、例8から例18が比較例である。表1に示されるように、引張伸び率が100%以上500%以下の範囲内であるチューブは、優れた押出し性を有し、かつ手切れ性が良好である。特に、ブロック共重合体(熱可塑性エラストマーC)100質量部に対して、シリカを1.6質量部以上2.6質量部以下添加した場合(例5から例7)、引張伸び率を100%以上500%以下の良好な範囲に制御できる。また、引張強さが5MPa以上30MPa以下であれば、敷設時の張力で破断することも無く、手切れ性、外観も良好である。
【符号の説明】
【0051】
1:光ケーブル
10:光ファイバユニット
11:光ファイバ心線
111:ガラスファイバ
111a:コア
111b:クラッド
112:樹脂層
112a:プライマリ層
112b:セカンダリ層
112c:着色層
12:チューブ
13:引裂紐
20:ケーブル外被
30:吸水テープ
40:引裂紐
50:テンションメンバ
図1
図2
図3