(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145594
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241004BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q50/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058024
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】505392916
【氏名又は名称】弁護士ドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 幸徳
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA12
5L049AA12
5L049CC32
5L050CC32
(57)【要約】
【課題】電子契約のシステムにおいて、送信側のユーザが、電子データについて受信者として妥当なユーザを指定することを支援する技術が必要とされている。
【解決手段】プログラムは、プロセッサに、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行させ、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが前記電子データを承認したものとして管理するためのコンピュータを動作させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
第1のユーザまたは前記第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、
前記第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、
前記電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、前記電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行させ、
前記管理するステップにおいて、前記指定される前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当する場合、前記第2のユーザに対し、前記電子データの承認を要求する一方、前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当しない場合に前記第2のユーザに前記電子データの承認を要求しない、プログラム。
【請求項2】
前記受け付けるステップにおいて、前記指定された電子データについて前記第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を前記第1のユーザから受け付けており、
前記管理するステップにおいて、前記第1の入力操作に応答して、前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当するか判定し、前記対象ユーザに該当しない場合に、前記第2のユーザの前記承認を要求せず、前記第1のユーザに対し、前記対象ユーザに該当しない通知をする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受け付けるステップにおいて、前記第2のユーザを指定するための情報の入力を前記第1のユーザから受け付ける都度、当該入力された情報が前記対象ユーザに該当するか判定し、判定した結果に基づき、前記第2のユーザに前記電子データの承認を要求できるか否かを前記第1のユーザへ提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記記憶部において、前記対象ユーザの情報として、メールアドレスのドメインの情報を記憶するように構成されており、
前記プログラムは、
前記受け付けるステップにおいて、少なくとも前記第2のユーザのドメインの指定を受け付けており、
前記管理するステップにおいて、前記指定される第2のユーザのドメインが前記対象ユーザのドメインに一致する場合に、前記第2のユーザに対し、前記電子データの承認を要求する一方、前記第2のユーザが前記対象ユーザのドメインに一致しない場合に前記第2のユーザに前記電子データの承認を要求しない、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記受け付けるステップにおいて、前記第1のユーザと関連付けられる前記対象ユーザの情報を、前記第1のユーザに対し提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記受け付けるステップにおいて、前記第1のユーザから前記指定を受け付ける前記第2のユーザが前記対象ユーザでない場合に、前記第2のユーザを前記対象ユーザとして前記記憶部に記憶させるための第2の入力操作を前記第1のユーザから受け付け、
前記第2の入力操作に応じて、前記第2のユーザを、前記対象ユーザとして前記記憶部に記憶させるための処理を行う、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記受け付けるステップにおいて、前記指定された電子データについて前記第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を前記第1のユーザから受け付けており、
前記管理するステップにおいて、前記第1の入力操作に応答して、前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当するか判定し、前記対象ユーザに該当しない場合に、前記第2のユーザの前記承認を要求せず、前記第1のユーザに対し、前記第2のユーザを前記対象ユーザとして前記記憶部に記憶させるための第2の入力操作を前記第1のユーザから受け付け、
前記第2の入力操作に応じて、前記第2のユーザを、前記対象ユーザとして前記記憶部に記憶させるための処理を行う、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得することにより、前記第1のユーザと関連付けられる前記対象ユーザの情報を更新するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記更新するステップにおいて、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、前記営業管理サービスまたは前記名刺管理サービスにおいて前記第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得する、請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1のユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を取得することにより、前記連絡した履歴に示される前記他のユーザの情報を、前記第1のユーザと関連付けられる前記対象ユーザの情報であるとして、前記記憶部の情報を更新するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
前記更新するステップにおいて、前記第1のユーザと前記他のユーザとがメールで連絡した履歴を取得して、当該メールに含まれる連絡先の情報を取得することにより、前記対象ユーザの情報を更新する、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1のユーザから、特定のユーザの情報を、前記対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作を受け付けるステップと、
前記依頼する入力操作に応答して、前記第1のユーザとは異なる第3のユーザに対し、前記特定のユーザについて、前記第1のユーザに関連付けられる前記対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの第3の入力操作を受け付けるステップと、
前記第3の入力操作に応答して、前記第1のユーザに関連付けられる前記対象ユーザとして前記特定のユーザを含めるよう前記記憶部の情報を更新するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、前記第3のユーザに対し、前記特定のユーザについて、前記営業管理サービスまたは前記名刺管理サービスにおいて前記第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定し、判定した結果を前記第3のユーザに提示する、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが前記電子データを承認したものとして管理するためのコンピュータを動作させる方法であって、前記方法は、前記コンピュータのプロセッサが、
第1のユーザまたは前記第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、
前記第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、
前記電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、前記電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行し、
前記管理するステップにおいて、前記指定される前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当する場合、前記第2のユーザに対し、前記電子データの承認を要求する一方、前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当しない場合に前記第2のユーザに前記電子データの承認を要求しない、方法。
【請求項15】
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが前記電子データを承認したものとして管理するための情報処理装置であって、前記情報処理装置の制御部が、
第1のユーザまたは前記第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、
前記第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、
前記電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、前記電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行し、
前記管理するステップにおいて、前記指定される前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当する場合、前記第2のユーザに対し、前記電子データの承認を要求する一方、前記第2のユーザが前記対象ユーザに該当しない場合に前記第2のユーザに前記電子データの承認を要求しない、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の発達および普及に伴い、これまでは紙媒体が利用されていた書類が電子化されつつある。例えば、当事者の署名および押印が必要となる契約書といった書類も、電子データで管理することが考えられている。
【0003】
特許文献1には、電子契約として、契約書の電子データをサーバにアップロードして、この契約書の電子データについて合意をすることを示す操作をユーザから受け付けることが記載されている。具体的には、特許文献1には、契約書の電子データに対し契約当事者が合意の意思表示を行い、その電子署名を契約書の電子データに付与することが記載されている。なお電子署名とは、電子署名及び電子署名法2条1項に定義される、電子データの作成者を表示し、電子データが改ざんされていないことを証明するための仕組みのことをいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子契約のシステムにおいて、当事者の一方のユーザ(送信側)が、合意の対象となる契約書を示す電子データと、その電子データに対し合意をする操作を行うユーザ(受信側)とを指定するものがある。この場合、電子データの送信側となるユーザが、その電子データの受信側として妥当なユーザ(契約締結の相手方の当事者)を正しく指定する必要がある。そのため、電子契約のシステムにおいて、送信側のユーザが、電子データについて受信者として妥当なユーザを指定することを支援する技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に示すプログラムは、電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが電子データを承認したものとして管理するためのコンピュータを動作させるプログラムであって、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行させ、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電子契約のシステムにおいて、送信側のユーザが、電子データについて受信者として妥当なユーザを指定することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
【
図2】第1ユーザ端末10の構成例を表すブロック図である。
【
図3】第2ユーザ端末30の構成例を表すブロック図である。
【
図4】第3ユーザ端末40の構成例を表すブロック図である。
【
図5】サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
【
図6】外部サーバ50の機能的な構成の例を示す図である。
【
図7】ユーザテーブル2022のデータ構造を示す図である。
【
図8】グループテーブル2023のデータ構造を示す図である。
【
図9】書類テーブル2024のデータ構造を示す図である。
【
図10】確認テーブル2025のデータ構造を示す図である。
【
図11】入力項目テーブル2026のデータ構造を示す図である。
【
図12】送信可能マスタ2027のデータ構造を示す図である。
【
図13】外部サービスマスタ5022のデータ構造を示す図である。
【
図14】契約書作成処理の第1実施形態における第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。
【
図15】契約書作成処理の第2実施形態における第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。
【
図16】契約書作成処理の第3実施形態における第1ユーザ端末10およびサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
【
図17】第1ユーザが電子契約情報に対して入力情報を設定するための情報を表示する画面の例を表す模式図である。
【
図18】第1ユーザにより確認者として設定された第2ユーザが、対象ユーザに該当するか否かを判定する処理(判定処理)における、サーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
【
図19】契約書作成処理の第1実施形態において、第1ユーザに対して、第2ユーザが対象ユーザに該当しないと判定された旨を表示する画面の例を表す模式図である。
【
図20】契約書作成処理の第2実施形態において、第1ユーザが確認者を設定するための画面の例を表す模式図である。
【
図21】第2ユーザが契約書を確認する契約書確認処理を実行する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。
【
図22】第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、外部サーバ50の動作の例を表すフローチャートである。
【
図23】記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新するための対象ユーザの候補を示す情報を表示する画面の例を表す模式図である。
【
図24】第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
【
図25】サーバ20により提供されたメールデータに含まれる情報を表示する画面の例を表す模式図である。
【
図26】第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、外部サーバ50、第3ユーザ端末40の動作の例を表すフローチャートである。
【
図27】第3ユーザに対し、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作を受け付けるための画面の例を表す模式図である。
【
図28】特定のユーザが閲覧可能ユーザでない旨を示すための画面の例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0010】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0011】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0012】
また、以下の説明において、「xxxテーブル」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。
【0013】
また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0014】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0015】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0016】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字または符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0017】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0018】
また、以下の説明において、制御線または情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線または情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0019】
本開示において、ユーザは、PC(personal computer)を操作し、電子契約サービスにより契約を締結する。電子契約には電子データを承認するための承認者が一人以上存在する。承認者は電子データに基づき、当該電子データの内容に示される条件での契約締結の可否を判断する。
【0020】
<1 システム全体の構成図>
図1は、実施形態の電子契約システム1(以下、単にシステム1と称する)の全体の構成を示す図である。
図1に示すシステム1は、例えば、第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30、第3ユーザ端末40、外部サーバ50を含む。第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30、および外部サーバ50は、例えば、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
【0021】
第1ユーザ端末10は、電子契約サービスを利用するユーザが操作する装置である。第1ユーザ端末10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等である。この他、第1ユーザ端末10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットまたはスマートフォン等の携帯端末であってもよい。
【0022】
第1ユーザ端末10は、第1ユーザ端末10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0023】
通信IF12は、第1ユーザ端末10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0024】
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。
【0025】
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0026】
メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0027】
記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0028】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0029】
第2ユーザ端末30は、電子契約サービスを利用するユーザが操作する装置である。第2ユーザ端末30は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等である。この他、第2ユーザ端末30は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットまたはスマートフォン等の携帯端末であってもよい。
【0030】
第2ユーザ端末30は、通信IF32と、入力装置33と、出力装置34と、メモリ35と、記憶部36と、プロセッサ39とを備える。第2ユーザ端末30のハードウェア構成と第1ユーザ端末10のハードウェア構成とは共通するので、第2ユーザ端末30のハードウェア構成の詳細な説明を省略する。
【0031】
第3ユーザ端末40は、電子契約サービスを利用するユーザが操作する装置である。第3ユーザ端末40は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等である。この他、第3ユーザ端末40は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットまたはスマートフォン等の携帯端末であってもよい。
【0032】
第3ユーザ端末40は、通信IF42と、入力装置43と、出力装置44と、メモリ45と、記憶部46と、プロセッサ49とを備える。第3ユーザ端末40のハードウェア構成と第1ユーザ端末10のハードウェア構成とは共通するので、第3ユーザ端末40のハードウェア構成の詳細な説明を省略する。
【0033】
サーバ20は、複数のユーザ間で電子的な契約締結サービスを提供するコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0034】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0035】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0036】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0037】
ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0038】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0039】
外部サーバ50は、複数のユーザの情報を管理するサービス(外部サービス)を提供するコンピュータである。複数のユーザの情報を管理するサービスとしては、例えば、以下のようなサービスが挙げられるが、これらに限られない。
・ユーザが所有する名刺に含まれる情報を管理する名刺管理サービス
・ユーザの顧客情報を管理する顧客管理サービス
・ユーザの従業員情報を管理する従業員管理サービス
・メールサービス
・SNS(Social networking service)
【0040】
外部サーバ50は、サーバ20等からのデータ取得要求に応じて、要求があったデータをサーバ20等に提供する。外部サーバ50は、通信IF52と、入出力IF53と、メモリ55と、ストレージ56と、プロセッサ59とを備える。外部サーバ50のハードウェア構成とサーバ20のハードウェア構成とは共通するので、外部サーバ50のハードウェア構成の詳細な説明を省略する。
【0041】
<1.1 第1ユーザ端末10の機能的な構成>
図2は、第1ユーザ端末10の機能的な構成の例を示すブロック図である。第1ユーザ端末10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、記憶部180と、制御部190とを備える。第1ユーザ端末10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0042】
通信部120は、第1ユーザ端末10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0043】
入力装置13は、第1ユーザ端末10を操作するユーザが指示、または情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、キーボード131、マウス132、リーダー、タッチ・センシティブ・デバイス等により実現されてもよい。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0044】
出力装置14は、第1ユーザ端末10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0045】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して、当該音声を第1ユーザ端末10の外部へ出力する。
【0046】
記憶部180は、例えば、メモリ15、および記憶部16により実現され、第1ユーザ端末10が使用するデータ、およびプログラムを記憶する。記憶部180は、ユーザ情報181を記憶する。
【0047】
ユーザ情報181は、例えば、本開示のサービスを利用するユーザに関する情報を含む。ユーザに関する情報には、例えば、ユーザID、ユーザの氏名、年齢、住所、生年月日、登録年月日、ユーザの所属する組織の名称、ユーザの所属する組織におけるユーザの役職等が含まれる。
【0048】
制御部190は、プロセッサ19が、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、第1ユーザ端末10の操作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191、送受信部192、データ処理部193、提示制御部194としての機能を発揮する。
【0049】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、または情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、キーボード131、マウス132等から入力される指示に基づく情報を受け付ける。
【0050】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声指示を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタル信号に変換された音声信号を受信する。操作受付部191は、例えば、受信した音声信号を分析して所定の名詞を抽出することで、ユーザからの指示を取得する。
【0051】
送受信部192は、第1ユーザ端末10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、ユーザから入力された内容をサーバ20等へ送信する。また、送受信部192は、ユーザに関する情報を、サーバ20等から受信する。
【0052】
データ処理部193は、第1ユーザ端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ15等に出力する処理を行う。
【0053】
提示制御部194は、サーバ20等から提供された情報をユーザに対して提示するため、出力装置14を制御する。具体的には、例えば、提示制御部194は、サーバ20等から送信される情報をディスプレイ141に表示させる。また、提示制御部194は、サーバ20等から送信される情報をスピーカー172から出力させる。
【0054】
<1.2 第2ユーザ端末30の機能的な構成>
図3は、第2ユーザ端末30の機能的な構成を示す図である。第2ユーザ端末30は、通信部320と、入力装置33と、出力装置34と、音声処理部37と、マイク371と、スピーカー372と、記憶部380と、制御部390とを備える。第2ユーザ端末30に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0055】
第2ユーザ端末30の機能的な構成は、第1ユーザ端末10の機能的な構成と同一である。そのため、第2ユーザ端末30の機能的な構成の説明は省略する。
【0056】
<1.3 第3ユーザ端末40の機能的な構成>
図4は、第3ユーザ端末40の機能的な構成を示す図である。第3ユーザ端末40は、通信部420と、入力装置43と、出力装置44と、音声処理部47と、マイク471と、スピーカー472と、記憶部480と、制御部490とを備える。第3ユーザ端末40に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0057】
第3ユーザ端末40の機能的な構成は、第1ユーザ端末10の機能的な構成と同一である。そのため、第3ユーザ端末40の機能的な構成の説明は省略する。
【0058】
<1.4 サーバ20の機能的な構成>
図5は、サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図5に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0059】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0060】
記憶部202は、例えば、アプリケーションプログラム2021と、ユーザテーブル2022と、グループテーブル2023と、書類テーブル2024と、確認テーブル2025と、入力項目テーブル2026と、送信可能マスタ2027等とを有する。
【0061】
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。制御部203は、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、入力情報設定モジュール2033、判定モジュール2034、契約書確認モジュール2035、マスタ管理モジュール2036、連絡先取得モジュール2037、連絡履歴取得モジュール2038、としての機能を発揮する。
【0062】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0063】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0064】
入力情報設定モジュール2033は、電子契約情報に対し情報を設定する処理を制御する。具体的には、入力情報設定モジュール2033は、ユーザ等から受け付けた電子契約情報の書類データに対し、電子契約情報の作成者・送信者となるユーザの情報、電子契約情報の確認者となるユーザの情報、電子契約情報における入力項目に関する情報、入力項目に入力される入力データに関する情報等を設定する。なお、電子契約情報の作成者と送信者はそれぞれ異なるユーザであってもよい。
【0065】
電子契約情報の作成者・送信者となるユーザの情報として、例えば以下の情報が挙げられる。
・ユーザID
・ユーザ名
・所属するグループ名
・メールアドレス
・電子署名に関する情報
・作成者・送信者/確認者に対して設定されるアクセスコードに関する情報
【0066】
電子契約情報の確認者となるユーザの情報として、例えば以下の情報が挙げられる。
・ユーザID
・ユーザ名
・所属するグループ名
・メールアドレス
・電子署名に関する情報
・電子契約情報の確認順序
・作成者・送信者/確認者に対して設定されるアクセスコードに関する情報
【0067】
電子契約情報における入力項目に関する情報として、例えば以下の情報が挙げられる。
・位置、大きさ等、入力項目の外観に関する情報
・種類(テキストデータ入力欄、チェックボックス欄、日付欄、押印欄等)
・入力規則
・入力可能なユーザを示す情報(例えば、確認者のみが入力できる旨を示す情報)
【0068】
入力項目に入力される入力データに関する情報として、例えば以下の情報が挙げられる。
・整理番号等の所定の番号
・契約締結日の日付
・ユーザ名(氏名等)
・電子印影データ
【0069】
判定モジュール2034は、電子契約情報の確認者として設定されたユーザが、電子契約情報の承認を要求する相手先として適切なユーザ(対象ユーザ)であるか否かを判定する処理を制御する。具体的には、判定モジュール2034は、電子契約情報の送信者に関する情報と、確認者として設定されたユーザに関する情報とが、記憶部202等に関連付けられて記憶されているか否かに基づいて、確認者として設定されたユーザが対象ユーザであるか否かを判定する。「関連付けて記憶されている」とは、例えば、送信者のユーザ電子契約情報を送信するのに適切なユーザの情報が記憶されているマスタにおいて、送信者のユーザの情報と確認者として設定されたユーザの情報が紐付けて記憶されている(例えば、同じレコードに記憶されている)場合等が挙げられる。
【0070】
送信者のユーザに関する情報として、例えば、以下の情報が挙げられる。
・識別情報(ユーザID等)
・ユーザ名(氏名等)
・連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、ウェブサイトのURL等)
・送信者のユーザが所属するグループの識別情報(グループID等)
・送信者のユーザが所属するグループの名称(グループ名等)
・送信者のユーザが所属するグループの連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、代表者の名前、ウェブサイトのURL等)
・合言葉、パスワード等の、送信者と確認者として設定されたユーザとの間で共有されている文字列
【0071】
確認者として設定されたユーザに関する情報として、例えば、以下の情報が挙げられる。
・ユーザ名(氏名等)
・連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、ウェブサイトのURL等)
・送信者のユーザが所属するグループの識別情報(グループID等)
・送信者のユーザが所属するグループの名称(グループ名等)
・送信者のユーザが所属するグループの連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、代表者の名前、ウェブサイトのURL等)
・合言葉、パスワード等の、送信者と確認者として設定されたユーザとの間で共有されている文字列
【0072】
例えば、判定モジュール2034は、送信者のユーザに関する1以上の情報と、確認者として設定されたユーザに関する1以上の情報とが、記憶部202に紐づけて記憶されているか否かを判定することにより、確認者として設定されたユーザが対象ユーザであるか否かを判定してもよい。
【0073】
契約書確認モジュール2035は、電子契約情報の確認者による端末の操作に基づいて、電子契約情報を確認し、承認する処理を制御する。具体的には、契約書確認モジュール2035は、確認者が確認および承認すべき電子契約情報を特定し、確認者による端末の操作に基づいて当該電子契約情報に入力データを追加し、確認者による端末の操作に基づいて、確認者が電子契約情報の内容に同意し承諾する旨を示す情報を記憶部202等に記憶する。
【0074】
例えば、契約書確認モジュール2035は、確認者のユーザIDおよび/または電子契約情報の識別情報(書類ID)に基づいて、確認者が確認および承認すべき電子契約情報を特定する。
【0075】
契約書確認モジュール2035が追加する入力データは、入力情報設定モジュール2033が設定する入力データと同様の種類の情報である。
【0076】
例えば、契約書確認モジュール2035は、確認者を特定する情報がメールアドレスである場合には、電子契約情報の識別情報と確認者のメールアドレスとに紐付けられて記憶される確認フラグにTrueの値を記憶することにより、確認者が電子契約情報の内容に同意し承諾する旨を示す情報を記憶部202に記憶する。例えば、確認者を特定する情報が確認者のユーザIDである場合には、ユーザIDに基づいて確認者のメールアドレスを検索し、電子契約情報の識別情報と確認者のメールアドレスとに紐付けられて記憶される確認フラグにTrueの値を記憶することにより、確認者が電子契約情報の内容に同意し承諾する旨を示す情報を記憶部202に記憶する。
【0077】
マスタ管理モジュール2036は、本開示のサービスを利用するユーザごとに設定される対象ユーザの情報を管理する処理を制御する。具体的には、マスタ管理モジュール2036は、受信制御モジュール2031により所定のユーザ端末または所定のサーバ等から受け付けた、後述する送信可能マスタ2027において対象ユーザを登録・削除・ユーザ情報の変更を行うリクエストに基づいて、送信可能マスタ2027に記憶されている情報を更新する。
【0078】
例えば、マスタ管理モジュール2036は、以下の情報に基づいて、送信可能マスタ2027を更新する。
・ユーザがユーザ端末を操作することにより入力された、ユーザ端末から送信される情報
・外部サービスのサーバから送信される、所定のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報
・所定のユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報(例えば、メールデータ等の、テキストメッセージの履歴を示す情報、通話履歴等の、音声によるユーザ間の連絡履歴を示す情報など)
【0079】
連絡先取得モジュール2037は、外部サービスにおいて、所定のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得する処理を制御する。具体的には、例えば、連絡先取得モジュール2037は、受信制御モジュール2031が外部サーバ50から取得した情報から、送信可能マスタ2027へ記憶させる情報(例えば、所定のユーザが閲覧権限を有するユーザの連絡先、ユーザ名、当該ユーザの所属する組織のグループの識別情報、当該グループのグループ名等)を抽出し、マスタ管理モジュール2036が送信可能マスタ2027に記憶させるために適した形式に加工する。また、連絡先取得モジュール2037は、外部サーバ50から取得した情報から、当該ユーザの役職、当該ユーザの情報が外部サービスに登録された登録日等の情報を抽出してもよい。
【0080】
連絡履歴取得モジュール2038は、所定のユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を取得する処理を制御する。具体的には、連絡履歴取得モジュール2038は、所定のユーザと他のユーザとが、同期的にまたは非同期的に、テキストデータまたは音声データを用いて連絡した履歴を示す情報を取得する。連絡履歴取得モジュール2038は、当該連絡した履歴を示す情報から、連絡内容を示すテキストデータ、音声による連絡内容をテキスト変換したデータ、連絡の送信先の識別情報(メールアドレス、ユーザID等)、連絡の送信元の情報(メールアドレス、ユーザID等)、連絡のタイトル、連絡の送信日時、連絡に添付される添付ファイル等の情報を抽出してもよい。
【0081】
例えば、連絡履歴取得モジュール2038は、以下のような連絡手段を用いた連絡の履歴を、ユーザ端末等から取得する。連絡履歴取得モジュール2038は、例えば、連絡の履歴を示すテキストデータを含む情報をユーザ端末またはサーバ等から受信することにより、連絡の履歴を取得する。
・電話
・オンライン通話(電話会議システム、ビデオ会議システムを含む)
・メール
・SMS(ショートメッセージサービス)
・チャットアプリ
・SNS
【0082】
<1.5 外部サーバ50の機能的な構成>
図5は、外部サーバ50の機能的な構成の例を示す図である。
図5に示すように、外部サーバ50は、通信部501と、記憶部502と、制御部503としての機能を発揮する。
【0083】
通信部501は、外部サーバ50が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0084】
記憶部502は、例えば、アプリケーションプログラム5021と、外部サービスマスタ5022等とを有する。
【0085】
制御部503は、外部サーバ50のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。制御部503は、受信制御モジュール5031、送信制御モジュール5032、マスタ提供モジュール5033、判定モジュール5034としての機能を発揮する。
【0086】
受信制御モジュール5031は、外部サーバ50が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0087】
送信制御モジュール5032は、外部サーバ50が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0088】
マスタ提供モジュール5033は、外部サービスにおいて、所定のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を提供する処理を制御する。具体的には、マスタ提供モジュール5033は、サーバ20等から受信したリクエストに含まれる、外部サービスを利用する外部ユーザを特定する情報に基づいて、当該外部ユーザが外部サービスにおいて閲覧権限を有する連絡先の情報を記憶部502から抽出し、サーバ20等へ送信する。マスタ提供モジュール5033は、当該リクエストに含まれる指示(例えば、連絡先の情報に、外部サービスに登録されているユーザのユーザ名、役職、当該ユーザが所属するグループのグループ名、外部サービスへ当該ユーザの連絡先が登録された登録日、などを要求する指示)に従って、サーバ20等へ送信する情報を適宜変更してもよい。
【0089】
判定モジュール5034は、外部サービスにおいて、所定のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に、特定のユーザの情報が含まれているか否かを判定する処理を制御する。具体的には、判定モジュール5034は、特定のユーザの情報と、所定のユーザに関する情報とが、記憶部502等に関連付けられて記憶されているか否かに基づいて、所定のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定する。「関連付けて記憶されている」とは、例えば、特定のユーザの情報が記憶されているマスタにおいて、所定のユーザの情報と、特定のユーザの情報が紐付けて記憶されている(例えば、同じレコードに記憶されている)場合等が挙げられる。
【0090】
所定のユーザに関する情報として、例えば、以下の情報が挙げられる。
・識別情報(ユーザID等)
・ユーザ名(氏名等)
・連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、ウェブサイトのURL等)
・所定のユーザが所属するグループの識別情報(グループID等)
・所定のユーザが所属するグループの名称(グループ名等)
・所定のユーザが所属するグループの連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、代表者の名前、ウェブサイトのURL等)
・合言葉、パスワード等の、所定のユーザと特定のユーザとの間で共有されている文字列
【0091】
特定のユーザに関する情報として、例えば、以下の情報が挙げられる。
・ユーザ名(氏名等)
・連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、ウェブサイトのURL等)
・特定のユーザが所属するグループの識別情報(グループID等)
・特定のユーザが所属するグループの名称(グループ名等)
・特定のユーザが所属するグループの連絡先(メールアドレス、電話番号、住所、SNSアカウントの識別情報、SMSアカウントの識別情報、代表者の名前、ウェブサイトのURL等)
・合言葉、パスワード等の、所定のユーザと特定のユーザとの間で共有されている文字列
【0092】
<2 データ構造>
<2.1 サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造>
図7~
図12は、サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、
図7~
図12は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0093】
図7は、ユーザテーブル2022のデータ構造を示す図である。
図7に示すように、ユーザテーブル2022は、項目「ユーザID」と、項目「ユーザ名」と、項目「メールアドレス」と、項目「グループID」と、を含む。
【0094】
項目「ユーザID」は、ユーザを識別するためのIDを示す。
【0095】
項目「ユーザ名」は、ユーザの名称を示す。ユーザ名は、ユーザの氏名、ニックネームなど、任意の文字列を設定してもよい。
【0096】
項目「メールアドレス」は、ユーザのメールアドレスを示す。
【0097】
項目「グループID」は、ユーザが所属するグループのIDを示す。ユーザは、複数のグループに所属するものとしても構わない。
【0098】
図8は、グループテーブル2023のデータ構造を示す図である。
図8に示すように、グループテーブル2023は、項目「グループID」と、項目「グループ名」と、項目「管理者ID」と、を含む。
【0099】
項目「グループID」は、ユーザが所属するグループのIDを示す。ユーザは、複数のグループに所属するものとしても構わない。
【0100】
項目「グループ名」は、グループの名称を示す。グループ名は、会社名、組織名、部署名など、任意の文字列を設定することができる。
【0101】
項目「管理者ID」は、グループにおいて管理者権限を有するユーザのユーザIDを示す。管理者権限を有するユーザが、複数存在するものとしても構わない。
【0102】
図9は、書類テーブル2024のデータ構造を示す図である。
図9に示すように、書類テーブル2024は、項目「書類ID」と、項目「書類データ」と、項目「作成者ID」と、を含む。
【0103】
項目「書類ID」は、電子契約情報を識別するためのIDを示す。
【0104】
項目「書類データ」は、電子契約情報(バイナリまたはテキストデータ)を示す。
【0105】
項目「作成者ID」は、電子契約情報の作成者であるユーザを識別するためのユーザIDを示す。
【0106】
図10は、確認テーブル2025のデータ構造を示す図である。
図10に示すように、確認テーブル2025は、項目「書類ID」と、項目「確認順序」と、項目「確認者メールアドレス」と、項目「確認フラグ」と、項目「言語データ」と、項目「アクセスコード」と、項目「日時」と、を含む。
【0107】
項目「書類ID」は、確認者により確認対象となる電子契約情報を識別するためのIDを示す。
【0108】
項目「確認順序」は、確認者により電子契約情報が確認される際の確認順序に関する情報を示す。作成者により記憶された電子契約情報は、確認順序の順番で確認者に回覧され、確認が行われる。
【0109】
項目「確認者メールアドレス」は、電子契約情報の確認者のメールアドレスを示す。確認者のメールアドレスは、本開示にかかるサービスの利用にあたり予めユーザ登録を行う必要はない。つまり、確認者メールアドレスは、ユーザテーブル2022に含まれている必要はない。
【0110】
項目「確認フラグ」は、確認者による電子契約情報の確認手続きの完了有無を識別するための確認識別情報を示す。確認者により電子契約情報の確認が完了すると、確認フラグの項目にTrueの値などの確認が完了したことを示す情報が記憶される。
【0111】
項目「言語データ」は、確認者の言語に関する情報(言語情報)を示す。
【0112】
項目「アクセスコード」は、確認者に対して設定されたアクセスコードを示す。
【0113】
項目「日時」は、確認者による電子契約情報の確認手続きが行われた日時を示す。具体的には、日時は、確認識別情報が確認フラグの項目に記憶された日時を示す。
【0114】
図11は、入力項目テーブル2026のデータ構造を示す図である。
図11に示すように、入力項目テーブル2026は、項目「入力項目ID」と、項目「書類ID」と、項目「入力者ID」と、項目「入力データ」と、項目「入力規則」と、項目「日時」と、を含む。
【0115】
項目「入力項目ID」は、入力項目を識別するためのIDを示す。
【0116】
項目「書類ID」は、入力項目が関連付けられる電子契約情報を識別するためのIDを示す。
【0117】
項目「入力者ID」は、入力項目に対して入力データを入力した入力者のユーザIDまたはメールアドレスを示す。具体的には、入力者IDは、作成者ID、作成者IDにより特定されるユーザのメールアドレス、確認者メールアドレスなどである。
【0118】
項目「入力データ」は、入力者により入力項目に入力された入力データを示す。
【0119】
項目「入力規則」は、入力項目の入力規則に関する入力規則情報を示す。例えば、入力規則としては、日付(date)、日時(datetime)、文字列(text)、数値(integer)などのデータ型のほか、文字列であれば文字数、文字列の正規表現など任意の入力項目の入力規則に関する入力規則情報を記憶することができる。
【0120】
項目「日時」は、入力者により入力項目に入力データが入力された日時を示す。
【0121】
図12は、送信可能マスタ2027のデータ構造を示す図である。
図12に示すように、送信可能マスタ2027は、項目「管理ID」と、項目「送信ユーザID」と、項目「送信グループID」と、項目「対象メールアドレス」と、項目「対象ユーザ名」と、項目「対象グループID」と、項目「対象グループ名」と、を含む。
【0122】
項目「管理ID」は、送信可能マスタ2027により管理される情報を識別するためのIDを示す。
【0123】
項目「送信ユーザID」は、電子契約情報の送信者であるユーザのユーザIDを示す。
【0124】
項目「送信グループID」は、電子契約情報の送信者であるユーザが所属するグループのグループIDを示す。送信グループIDには、複数のグループIDが記憶されてもよい。
【0125】
項目「対象メールアドレス」は、送信ユーザIDにより識別されるユーザまたは送信グループIDにより識別されるグループに所属するユーザにとって、電子契約情報の承認を要求する相手先として適切なユーザ(対象ユーザ)のメールアドレスを示す。
【0126】
項目「対象ユーザ名」は、対象ユーザのユーザ名を示す。
【0127】
項目「対象グループID」は、送信ユーザIDにより識別されるユーザまたは送信グループIDにより識別されるグループに所属するユーザにとって、電子データの承認を要求する相手先として適切なグループ(対象グループ)のグループIDを示す。つまり、対象グループに所属するユーザは、対象ユーザに該当するといえる。
【0128】
項目「対象グループ名」は、対象グループIDにより識別される対象グループの名称を示す。対象グループ名は、会社名、組織名、部署名など、任意の文字列を設定することができる。
【0129】
<2.2 外部サーバ50が記憶するデータベースのデータ構造>
図13は、外部サーバ50が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、
図13は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0130】
図13は、外部サービスマスタ5022のデータ構造を示す図である。
図13に示すように、外部サービスマスタ5022は、項目「管理ID」と、項目「外部ユーザID」と、項目「登録ユーザ名」と、項目「登録メールアドレス」と、項目「登録グループ名」と、項目「役職」と、項目「登録日」と、を含む。
【0131】
項目「管理ID」は、外部サービスマスタ5022により管理される情報を識別するためのIDを示す。
【0132】
項目「外部ユーザID」は、外部サービスを利用するユーザ(外部ユーザ)を識別するためのIDを示す。
【0133】
項目「登録ユーザ名」は、外部ユーザIDにより識別される外部ユーザが連絡先を閲覧可能なユーザの名称を示す。
【0134】
項目「外部メールアドレス」は、外部ユーザIDにより識別される外部ユーザが連絡先を閲覧可能なユーザのメールアドレスを示す。
【0135】
項目「外部グループ名」は、外部ユーザIDにより識別される外部ユーザが連絡先を閲覧可能なユーザが所属するグループの名称を示す。
【0136】
項目「役職」は、外部ユーザIDにより識別される外部ユーザが連絡先を閲覧可能なユーザが所属するグループにおける、当該ユーザの役職を示す。
【0137】
項目「登録日」は、管理IDにより識別される情報が外部サービスに登録された日時を示す。
【0138】
<3 動作>
以下、電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが電子データを承認したものとして管理する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30、第3ユーザ端末40、外部サーバ50の動作について説明する。
【0139】
なお、本開示においては、電子契約情報の送信者である第1ユーザが、電子契約情報の受信者(確認者)として第2ユーザを選択し特定するものとする。また、第3ユーザが、第1ユーザ等からのリクエストに応じて、送信可能マスタ2027へ新たな情報を登録するものとする。
(契約書作成処理)
図14~16は、送信者である第1ユーザから電子契約情報を受け付け、電子契約情報の確認者、入力情報を設定し、確認者である第2ユーザへ電子契約情報を送信する処理(契約書作成処理)の動作を示すフローチャートである。
【0140】
(第1実施形態)
図14は、契約書作成処理の第1実施形態における第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。第1実施形態では、サーバ20は、第1ユーザから電子契約情報を送信するリクエストを受け付けると、確認者として設定された第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定する処理(判定処理)を行う。
【0141】
ステップS101において、第1ユーザ端末10は、電子契約情報の電子データを作成する。具体的には、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、契約書に関する書類データを含む電子契約情報を作成する。第1ユーザ端末10は、書類データとして、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式の書類データを電子契約情報に含めることができる。第1ユーザ端末10は、第1ユーザのユーザID、作成された書類データをサーバ20へ送信する。
【0142】
ステップS102において、制御部203は、受信制御モジュール2031により、第1ユーザ端末10から送信される、承認の対象となる電子データの指定を受け付ける。具体的には、例えば、受信制御モジュール2031は、第1ユーザ端末10から送信される書類データ、ユーザIDを受信する。制御部203は、入力情報設定モジュール2033により、受信した書類データ、第1ユーザのユーザIDを、書類テーブル2024の新たなレコードにおける書類データ、作成者IDの項目にそれぞれ記憶する。制御部203は、送信制御モジュール2032により、電子契約情報を受け付けた旨を示す情報を第1ユーザ端末10へ通知する。
【0143】
ステップS103において、第1ユーザ端末10は、電子契約情報の確認者(承認者)となる第2ユーザの指定を受け付ける。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、第2ユーザのメールアドレス、第2ユーザのユーザ名を入力する。第1ユーザ端末10は、第2ユーザのメールアドレス、第2ユーザのユーザ名を、サーバ20へ送信する。
【0144】
ステップS104において、制御部203は、電子契約情報に対し承認をする第2ユーザの指定を受け付けると、ステップS101において受け付けた電子契約情報の確認者として第2ユーザを設定する。具体的には、制御部203は、第1ユーザ端末10から送信される第2ユーザのメールアドレス、ユーザ名を受け付けると、入力情報設定モジュール2033により、ステップS101において書類テーブル2024に記憶した書類IDとともに、確認テーブル2025の新たなレコードに記憶する。制御部203は、送信制御モジュール2032により、電子契約情報の確認者として第2ユーザを設定した旨を示す情報を第1ユーザ端末10へ通知する。
【0145】
また、制御部203は、入力情報設定モジュール2033により、確認テーブル2025の確認順序の項目に「1」の値を記憶する。第1ユーザは、複数の確認者となるユーザを選択し設定できるものとしてもよい。この場合、ステップS104において、入力情報設定モジュール2033は、第1ユーザによる確認者となるユーザの選択順序に応じて、確認者となるユーザの確認順序の項目の値を1つずつインクリメントして記憶する。これにより、複数の確認者間において電子契約情報の確認順序が設定される。なお、確認順序の設定は必須ではない。
【0146】
ステップS105において、第1ユーザ端末10は、電子契約情報に対して入力情報を設定する。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、ステップS102において記憶された電子契約情報に対して複数の入力項目、当該入力項目における入力規則を設定する。入力項目は、印鑑データを押印する押印欄、署名データなどのテキストデータを入力する入力欄、チェック項目を選択できるチェックボックス欄、日付を入力する日付欄など任意の入力項目を設定することができる。なお、第1ユーザは、複数の入力項目に関する情報を、電子契約情報と関連付けて設定することができる。
【0147】
また、ステップS105において、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、入力項目ごとに入力データを入力する。例えば、第1ユーザは、管理番号が設定された入力項目に、自身が所属するグループにおける整理番号などの、電子契約情報を管理するための番号の入力データを入力してもよい。第1ユーザは、契約締結日が設定された入力項目に、当該電子契約情報の契約締結日の日付の入力データを入力してもよい。第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、入力項目、入力規則、入力データを追加するリクエストを、サーバ20へ送信する。
【0148】
図17は、第1ユーザが電子契約情報に対して入力情報を設定するための情報を表示する画面の例を表す模式図である。
図17に示す画面には、現在の電子契約情報の作成状況を示す領域1701が表示されている。これにより、第1ユーザは契約書作成処理の進行状況を把握することができる。
図17に示す画面には、入力項目を指定するためのボタン1702、1703、1704、電子契約情報を表示する領域1705、送信ボタン1707が表示されている。領域1705には、書類データを表示する領域1706が含まれている。領域1706には、入力項目17061、17062、17063が含まれている。
【0149】
第1ユーザは、ボタン1702、1703、1704のいずれかを選択することで、領域1706に追加する入力項目の入力規則を決定する。そして、領域1706における所定の箇所を選択し、入力項目を追加する。また、第1ユーザは、必要に応じて、追加された入力項目に入力データを入力する。
図17に示す画面には、第1ユーザが追加した入力項目として入力項目17061、17062、17063が表示されている。
【0150】
ステップS106において、制御部203は、受け付けたリクエストに基づいて電子契約情報の入力情報を設定する。具体的には、例えば、制御部203は、受信制御モジュール2031により電子契約情報への入力項目、入力規則、入力データを追加するリクエストを受け付けると、入力情報設定モジュール2033により、電子契約情報の書類ID、入力規則、入力データを、入力項目テーブル2026の新たなレコードに記憶する。これにより、新たに追加された入力項目に関する入力規則、入力データ等の情報が、入力項目ごとに、電子契約情報と関連付けられ記憶される。制御部203は、入力情報設定モジュール2033により、電子契約情報に対して入力情報を設定した旨を示す情報を、第1ユーザ端末10へ通知する。
【0151】
ステップS107において、第1ユーザ端末10は、第1ユーザから第2ユーザに対して電子契約情報の締結を依頼する指示を送信する。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、
図17に示す画面に表示された送信ボタン1707を押下することにより、電子契約情報の締結を依頼する指示を第2ユーザへ送信するリクエストを、サーバ20へ送信する。
【0152】
制御部203は、受信制御モジュール2031により、指定された電子契約情報について第2ユーザへ承認を要求するための入力操作を、第1ユーザから受け付ける。具体的には、例えば、受信制御モジュール2031は、ステップS107において第1ユーザ端末10から送信されたリクエストを受け付ける。そして、制御部203は、判定モジュール2034により、当該入力操作に応答して、第2ユーザが対象ユーザに該当するか判定する。具体的には、例えば、判定モジュール2034は、判定処理を実行する。判定処理の詳細は後述する。
【0153】
ステップS108において、制御部203は、入力情報設定モジュール2033により、第1ユーザから電子契約情報の確認依頼が送信されたことを通知するメッセージを送信する。具体的には、例えば、制御部203は、入力情報設定モジュール2033により、確認テーブル2025の確認順序の項目を検索し、確認順序の項目に記憶された値が最も小さい最初の確認者となるユーザ(第1確認ユーザ)を特定する。本開示において、第1確認ユーザは、一例として、第2ユーザとする。そして、送信制御モジュール2032は、第1確認ユーザのメールアドレスへ、第1ユーザから電子契約情報の確認依頼が送信されたことを通知するメッセージを、メールなどの連絡手段にて送信する。
【0154】
第1確認ユーザへ通知するメッセージには、電子契約情報を特定するための書類IDを含むURL(Uniform ReSource Locator)の情報を含める。URLは、書類IDを直接含んでもよいし、書類IDに対し任意の暗号化を行った文字列、その他、不図示のテーブルを参照して書類IDを特定可能な文字列などの情報を含んでもよい。また、URLには、第1確認ユーザを特定するための情報を含めてもよい。例えば、第1確認ユーザが本開示に係るサービスにユーザ登録をしていない場合には、URLに第1確認ユーザを特定するための情報を含める必要がある。
【0155】
第1ユーザは、第1確認ユーザに対してアクセスコードを設定した場合は、別途メールなどの手段により、アクセスコードを第1確認ユーザに対して伝える。これにより、第1確認ユーザへ通知されるメッセージが第三者に取得された場合においても、第三者はアクセスコードを入手しない限り、電子契約情報を確認することができない。
【0156】
(判定処理)
図18は、第1ユーザにより確認者として設定された第2ユーザが、対象ユーザに該当するか否かを判定する処理(判定処理)における、サーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
【0157】
ステップS401において、制御部203は、判定モジュール2034により、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定する。具体的には、例えば、判定モジュール2034は、第1ユーザのユーザIDおよび第2ユーザのメールアドレスに基づいて送信可能マスタ2027の送信ユーザIDの項目および対象メールアドレスの項目を検索し、該当するレコードの有無を判定する。
【0158】
(第2ユーザが対象ユーザに該当すると判定した場合)
第2ユーザが対象ユーザに該当すると判定したら(ステップS401においてYES)、判定処理は終了し、第2ユーザに対し、電子データの承認を要求するステップに進む。具体的には、第1実施形態では、契約書作成処理はステップS108へ進む。
【0159】
(第2ユーザが対象ユーザに該当しないと判定した場合)
第2ユーザが対象ユーザに該当しないと判定したら(ステップS401においてNO)、制御部203は、第2ユーザによる電子契約情報の承認を要求しない。制御部203は、判定結果を送信制御モジュール2032により第1ユーザ端末10へ送信することで、第1ユーザに対し、第2ユーザが対象ユーザに該当しない旨を通知する。そして、制御部203は、送信制御モジュール2032により、送信可能マスタ2027に第2ユーザの情報を第1ユーザと関連付けて記憶するか否かの選択を受け付けるための情報を、第1ユーザ端末10のディスプレイ141等を介して第1ユーザに提示する。
【0160】
そして、制御部203は、受信制御モジュール2031により、第2ユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための入力操作を第1ユーザから受け付ける(ステップS402)。
【0161】
第1ユーザは、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶させることを希望する場合、第1ユーザ端末10を操作することで、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ登録するリクエスト(入力操作)を、サーバ20へ送信する。第1ユーザは、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶させることを希望しない場合、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶させない旨を示す情報を、サーバ20へ送信する。
【0162】
制御部203が、受信制御モジュール2031により、第2ユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための入力操作(リクエスト)を受信した場合(ステップS402においてYES)、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、第2ユーザの情報を、対象ユーザとして記憶部に記憶させる(ステップS403)。具体的には、例えば、マスタ管理モジュール2036は、送信可能マスタ2027の新しいレコードの送信ユーザIDの項目に、第1ユーザのユーザIDを記憶する。また、マスタ管理モジュール2036は、対象メールアドレスの項目に、第2ユーザのメールアドレスを記憶する。マスタ管理モジュール2036は、第1ユーザによる第1ユーザ端末10への入力に応じて、送信グループIDの項目に、第1ユーザが所属するグループのグループIDを記憶してもよいし、対象グループIDの項目および対象グループ名の項目に、第2ユーザが所属するグループのグループIDおよびグループ名をそれぞれ記憶してもよい。
【0163】
ステップS403を実行した後、判定処理は終了する。その後、第1実施形態では、プログラムはステップS108へ進む。
【0164】
制御部203が、受信制御モジュール2031により、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶しない旨の情報を受信した場合(ステップS402においてNO)、制御部203は、送信制御モジュール2032により、第1ユーザに案内情報を提示する(ステップS404)。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、第2ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶しない旨の情報を、第1ユーザ端末10のディスプレイ141等を介して、第1ユーザに提示する。送信制御モジュール2032は、さらに、第2ユーザに電子契約情報の確認依頼が送信されない旨の情報を、第1ユーザ端末10の141等を介して第1ユーザに提示してもよい。
【0165】
ステップS404を実行した後、判定処理は終了する。その後、第1実施形態では、契約書作成処理はステップS108へ進むことなく(制御部203が、第1ユーザから電子契約情報の確認依頼が送信されたことを通知するメッセージを第2ユーザへ送信することなく)、終了する。
【0166】
したがって、契約書作成処理では、制御部203は、指定される第2ユーザが対象ユーザに該当する場合、第2ユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2ユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2ユーザに電子データの承認を要求しない。
【0167】
図19は、契約書作成処理の第1実施形態において、第1ユーザに対して、第2ユーザが対象ユーザに該当しないと判定された旨を表示する画面の例を表す模式図である。
図19に示す画面には、電子契約情報の題名を示す領域1901、書類データを確認するためのボタン1902、対象ユーザに該当しない第2ユーザ(非該当ユーザ)の情報を示す領域1903、
図17に示す画面等に戻る(遷移する)ためのボタン1904、非該当ユーザの情報を送信可能マスタ2027に登録し、電子契約情報を第2ユーザに送信するためのボタン1905が表示されている。領域1903には、非該当ユーザに対して設定された確認順序を示す領域19031、非該当ユーザのメールアドレスを示す領域19032、非該当ユーザの情報を削除するためのボタン19033、非該当ユーザのメールアドレスを修正するためのボタン19034、非該当ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ登録するためのボタン19035が含まれる。
【0168】
第1ユーザがボタン1902を選択すると、例えば、ステップS101~ステップS106において設定された書類データの確認画面が、ディスプレイ141に表示される。
【0169】
第1ユーザがボタン19033を選択すると、当該非該当ユーザの情報が確認テーブル2025から削除される。具体的には、例えば、制御部203は、ボタン19033が選択されると、マスタ管理モジュール2036により、確認テーブル2025において非該当ユーザのメールアドレスが記憶されているレコードを削除する。マスタ管理モジュール2036は、削除されたレコードと同じ書類IDを有するレコードを検索し、確認順序の項目を再設定してもよい。例えば、マスタ管理モジュール2036は、第1ユーザによる第1ユーザ端末10の操作により第1ユーザ端末10から送信された新しい確認順序の情報に基づいて確認順序の項目を再設定してもよい。また、マスタ管理モジュール2036は、削除されたレコード以降の確認順序を繰り上げることにより、確認順序を再設定してもよい。
【0170】
第1ユーザがボタン19034を選択すると、非該当ユーザのメールアドレスを修正するための画面が表示される。第1ユーザが非該当ユーザのメールアドレスを修正し、修正を確定させると、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、第1ユーザのユーザIDと修正されたメールアドレスとに基づいて、送信可能マスタ2027を検索し、該当するレコードが存在するか否かを判定する。制御部203は、該当するレコードが存在した場合、当該メールアドレスを有するユーザは対象ユーザである旨の表示を、ディスプレイ141に表示する。
【0171】
(第2実施形態)
図15は、契約書作成処理の第2実施形態における第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。第2実施形態では、電子契約情報の確認者として第2ユーザが設定される都度、サーバ20は、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定する。
【0172】
ステップS201~ステップS203は、
図14のステップS101~ステップS103と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0173】
制御部203は、受信制御モジュール2031によりリクエストを受け付けると、判定処理を実行する。第2実施形態における判定処理の動作は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態と第1実施形態とでは、判定処理終了後の動作が異なる。
【0174】
なお、ステップS203では、判定モジュール2034は、第2ユーザを指定するための情報の入力を第1ユーザから受け付ける都度、当該入力された情報が対象ユーザに該当するか判定する。
【0175】
第2実施形態では、例えば、第2ユーザが対象ユーザに該当すると判定したら(ステップS401においてYES)、判定処理は終了する。制御部203は、第2ユーザに電子データの承認を要求できる旨を示す情報を第1ユーザ端末10へ送信し、第1ユーザへ提示する。そして、契約書作成処理はステップS204へ進む。
【0176】
第2実施形態では、例えば、ステップS404の後、判定処理は終了する。制御部203は、第2ユーザに電子データの承認を要求できない旨を示す情報を第1ユーザ端末10へ送信し、第1ユーザへ提示する。契約書作成処理はステップS203へ進み、第1ユーザによる第2ユーザの選択を再度受け付ける。
【0177】
ステップS204~ステップS206は、
図14のステップS105~ステップS107と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0178】
ステップS207は、
図14のステップS108と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0179】
図20は、契約書作成処理の第2実施形態において、第1ユーザが確認者を設定するための画面の例を表す模式図である。
図20に示す画面には、確認順序を入力するための領域2001、確認者として設定するユーザのメールアドレスを入力するための領域2002、確認者として設定するユーザのユーザ名を表示する領域2003、ユーザ情報が入力されたユーザが対象ユーザに該当するか否かを表示する領域2004Aおよび領域2004B、非該当ユーザの情報を送信可能マスタ20027に登録するためのボタン2005、確認者を追加するためのボタン2006、確認者の設定を確定させるためのボタン2007が表示されている。
【0180】
第1ユーザは、領域2001、領域2002、領域2003を選択することで、それぞれ、確認者の確認順序、確認者として設定するユーザのメールアドレス、確認者として設定するユーザのユーザ名を入力・編集し設定することができる。少なくとも、領域2002にメールアドレスが入力されると、制御部203は、判定モジュール20034により、確認者として設定された第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定してもよい。
図20に示す画面では、領域2004Aには、ユーザBが対象ユーザに該当する旨を示す情報が表示されている。また、領域2004Bには、ユーザCが対象ユーザに該当しない旨を示す情報が表示されている。
【0181】
第1ユーザは、ボタン2005を選択することで、非該当ユーザの情報を送信可能マスタ2027に登録するリクエストをサーバ20へ送信することができる。これにより、ユーザは、他の画面への遷移を必要とすることなく、非該当ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶させることができる。そのため、ユーザの手間を削減することができる。
【0182】
ボタン2007は、第1ユーザにより確認者として設定された第2ユーザの中に非該当ユーザが存在する限り、第1ユーザの選択を受け付けないこととしてもよい。これにより、ユーザが、非該当ユーザの存在に気づくことなく電子契約情報の確認者の確定操作を実行することを抑制することができる。
【0183】
(第3実施形態)
図16は、契約書作成処理の第3実施形態における第1ユーザ端末10およびサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。第3実施形態では、サーバ20は、第1ユーザから電子契約情報を作成するリクエストを受け付けると、対象ユーザの一覧を、確認者の候補として第1ユーザに提示する。
【0184】
ステップS301~ステップS302は、
図14のステップS101~ステップS102と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0185】
ステップS303において、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、第1ユーザに対する対象ユーザの情報を、確認者の候補として抽出する。具体的には、例えば、マスタ管理モジュール2036は、第1ユーザのユーザIDに基づいて送信可能マスタ2027の送信ユーザIDの項目を検索し、該当するレコードを特定する。
【0186】
制御部203は、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を、第1ユーザに提示する。具体的には、例えば、制御部203は、送信制御モジュール2032により、ステップS303において特定したレコードに記憶されている対象メールアドレス、対象ユーザ名等の情報を第1ユーザ端末10へ送信する。
【0187】
第1ユーザ端末10は、サーバ20から受信した、対象メールアドレス、対象ユーザ名等の情報を含む対象ユーザの情報を、ディスプレイ141に表示する。
【0188】
ステップS304において、第1ユーザ端末10は、電子契約情報の確認者となる第2ユーザを示す情報の入力を受け付ける。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、対象ユーザの一覧から第2ユーザを選択する。第1ユーザ端末10は、確認者として選択された第2ユーザの情報をサーバ20へ送信する。
【0189】
ステップS305~ステップS308は、
図14のステップS104~ステップS107と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0190】
ステップS309は、
図14のステップS108と同様の処理であるため、重複する説明は省略する。
【0191】
(契約書確認処理)
図21は、第2ユーザが契約書を確認する契約書確認処理を実行する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、第2ユーザ端末30の動作の例を表すフローチャートである。
【0192】
ステップS501において、第2ユーザ端末30は、契約書を確認する処理を実行させるためのリクエストを、サーバ20へ送信する。具体的には、確認者となる第2ユーザは、第2ユーザ端末30を操作して受信したメッセージに記載されたURLを選択することにより、第2ユーザ端末30のブラウザアプリケーションにより、当該URLにより指定されたウェブページを開くことができる。これにより、第2ユーザ端末30は、当該リクエストをサーバ20へ送信する。
【0193】
ステップS502において、制御部203は、受信制御モジュール2031により、第2ユーザ端末30から送信された、契約書を確認する処理を実行させるためのリクエストを受け付ける。
【0194】
確認テーブル2025の第2ユーザのレコードにアクセスコードの項目が記憶されている場合には、制御部203は、第2ユーザに対してアクセスコードの入力を要求し、当該入力されたアクセスコードと確認テーブル2025の第2ユーザのレコードに記憶されたアクセスコードとを照合することにより、第2ユーザに対する認証処理を実行してもよい。具体的に、制御部203は、アクセスコードを認証するための入力画面を第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置33を操作し、アクセスコードを入力しサーバ20へ送信する。制御部203は、受信したアクセスコードと、確認テーブル2025の第2ユーザのレコードに記憶されたアクセスコードとが一致するか否かを判定し、一致する場合は契約書を確認する処理を継続する。一方、一致しない場合は、契約書を確認する処理を中止する。なお、アクセスコードによる認証処理は省略しても構わない。
【0195】
ステップS503において、制御部203は、契約書確認モジュール2035により、受信したリクエストに基づいて電子契約情報を特定する。具体的には、契約書確認モジュール2035は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、書類テーブル2024の書類IDの項目を検索し、電子契約情報を取得する。契約書確認モジュール2035は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、確認テーブル2025の書類IDの項目を検索し、確認者情報を取得する。契約書確認モジュール2035は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、入力項目テーブル2026の書類IDの項目を検索し、電子契約情報に関連付けられた入力項目情報を取得する。
【0196】
ステップS504において、第2ユーザ端末30は、第2ユーザに対して電子契約情報を承認する操作を受け付ける確認画面を、ディスプレイ341を介して提示する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ341に表示された電子契約情報を確認し承認する。
【0197】
なお、第2ユーザに提示される確認画面は、確認テーブル2025の第2ユーザのレコードの言語データに記憶された言語情報に基づき、確認者に対して指定された言語表記で第2ユーザに対して提示する構成としてもよい。
【0198】
ステップS505において、第2ユーザ端末30は、電子契約情報の1または複数の入力項目に対する第2ユーザの入力を受け付ける。具体的には、例えば、第2ユーザは、第2ユーザ端末30を操作し、電子契約情報に設定された入力項目に対し入力データを入力する。この際、第2ユーザによる入力が割当られていない入力項目に対しては、第2ユーザは入力データを入力できないことが視覚的に識別可能に表示される。
【0199】
ステップS506において、第2ユーザ端末30は、電子契約情報の契約締結に同意し承認する指示をサーバ20へ送信する。具体的には、第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ341に表示された電子契約情報および入力データを確認し、内容に同意し承諾する場合には、第2ユーザ端末30を操作し、書類ID、第2ユーザを特定する情報、ステップS505において入力した入力項目ごとの入力データを含むリクエストをサーバ20へ送信する処理を実行させる。第2ユーザを特定する情報は、例えば第2ユーザのユーザIDである。
【0200】
ステップS507において、制御部203は、契約書確認モジュール2035により、受信したリクエストに基づいて第2ユーザが電子契約情報を確認したことを示す情報を記憶する。具体的には、例えば、契約書確認モジュール2035は、受信した書類ID、第2ユーザを特定する情報に基づき、確認テーブル2025を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。
【0201】
制御部203は、契約書確認モジュール2035により、受信した入力データを、当該入力データと関連付けられた入力項目IDで特定される入力項目テーブル2026の入力データの項目に記憶する。これにより、ステップS505において第2ユーザにより入力された入力データが、入力項目テーブル2026の入力項目情報として記憶される。
【0202】
制御部203は、契約書確認モジュール2035により、契約書がすべての確認者により確認されたことを判定する。具体的には、契約書確認モジュール2035は、確認テーブル2025において、確認者のレコードの確認フラグにTrueの値が記憶されている場合に、契約書がすべての確認者により確認されたと判定する。以上の処理により、第2ユーザによる承認が要求された電子契約情報は、電子契約情報について指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、当該電子契約情報が承認されたものとして管理される。
【0203】
ステップS508において、制御部203は、送信制御モジュール2032により、契約書の確認が完了したことを通知する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、契約書のすべての確認者による確認が完了すると、第1ユーザのメールアドレスへ第2ユーザが電子契約情報の確認を完了したことを通知するメッセージを、メール等の連絡手段にて送信する。つまり、第1ユーザに対して、第2ユーザにより契約締結の承認がなされたことを通知する。これにより、第1ユーザは、第2ユーザとの間で契約締結が完了したことを知ることができる。第1ユーザへ通知するメッセージには、電子契約情報を特定するための書類IDを含むURLの情報を含めてもよい。
【0204】
送信制御モジュール2032は、複数のユーザが確認者として設定されている場合には、最後に契約書の確認を行ったユーザ以外の確認者に係るユーザへ、契約書の確認が完了したことを通知するメッセージを送信してもよい。これにより、確認者にかかるユーザも、すべての確認者により契約書の確認が完了したことを知ることができる。
【0205】
また、制御部203は、複数の確認者が所属するグループにおいて管理者に相当する権限を有するユーザへ契約書の確認が完了したことを通知するメッセージを送信してもよい。これにより、確認者にかかるユーザが所属するグループにおける管理者が、契約書の確認が完了したことの通知を受けることができる。制御部203は、ユーザIDまたはメールアドレスに基づきユーザテーブル2022の、ユーザIDまたはメールアドレスの項目を検索することにより、グループIDの項目を取得する。制御部203は、取得したグループIDの項目に基づき、グループテーブル2023のグループIDの項目を検索し、管理者IDの項目を取得し、管理者IDに基づき、管理者に相当する権限を有するユーザをユーザテーブル2022のユーザIDを検索することにより特定し、契約書の確認が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0206】
(電子署名処理)
ステップS508に、電子署名処理を含めてもよい。制御部203は、ステップS507において第2ユーザから受け付けた契約締結を承認する指示に応じて、第1ユーザから受け付けた電子契約情報に、電子契約情報の契約締結が承認されたことを示す電子署名を付与して記憶する。具体的には、制御部203は、受信したリクエストに基づき、電子契約情報に対し、電子署名を付与し記憶する。制御部203は、書類IDに基づき、書類テーブル2024の書類IDの項目を検索し、電子契約情報を取得する。
【0207】
制御部203は、取得した電子契約情報に電子署名を付与し、書類テーブル2024の書類データの項目に記憶する。なお、制御部203は、電子署名を付与した電子契約情報により書類データの項目を更新(上書き)しても良いし、電子署名付与前の電子契約情報を別途不図示の記憶装置に記憶しても構わない。
【0208】
制御部203は、電子署名に、書類ID、第1ユーザのメールアドレス、第2ユーザのメールアドレス、承認日時、確認日時、承認日時の認証方法、確認日時の認証方法、入力項目ごとの入力データの値、第1ユーザ、第2ユーザの同意(承認)、タイムスタンプなどのいずれかの情報を含めてもよい。これにより、制御部203は、電子契約情報に第2ユーザが電子契約情報の契約締結を承認したことを示す電子署名を付与して記憶する。これにより、電子契約情報に対する第三者によるなりすましおよび改ざんを防ぐことができる。
【0209】
(変形例)
契約書作成処理において、記憶部202の送信可能マスタ2027には、対象ユーザの情報として、メールアドレスの情報が記憶されていた。また、制御部203は、確認者として第2ユーザを指定するための情報として、第2ユーザのメールアドレスを受け付けていた。また、判定処理において、判定モジュール2034は、第1ユーザのユーザIDおよび第2ユーザのメールアドレスに基づいて送信可能マスタ2027の送信ユーザIDの項目および対象メールアドレスの項目を検索し、該当するレコードの有無を判定することにより、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定していた。しかしながら、サーバ20は、記憶部202の送信可能マスタ2027が、対象ユーザの情報として、メールアドレスのドメインの情報を記憶するように構成されていてもよい。また、制御部203は、第2ユーザのメールアドレスではなく、少なくとも第2ユーザのドメインの指定を受け付けてもよい。また、判定処理および契約書作成処理において、制御部203は、指定される第2ユーザのドメインが対象ユーザのドメインに一致する場合に、第2ユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2ユーザが対象ユーザのドメインに一致しない場合に第2ユーザに電子データの承認を要求しないものとしてもよい。具体的には、例えば、判定処理において、判定モジュール2034は、第1ユーザのユーザIDおよび第2ユーザのドメインに基づいて送信可能マスタ2027の送信ユーザIDおよびドメインが記憶されている項目を検索し、該当するレコードの有無を判定することにより、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定してもよい。また、第2ユーザのドメインと対象ユーザのドメインとが異なる場合、第2ユーザのドメインと対象ユーザのドメインとが異なる旨の警告を、第1ユーザに提示してもよい。
【0210】
判定処理において、制御部203は、第1ユーザのユーザIDおよび第2ユーザのメールアドレスに基づいて送信可能マスタ2027の送信ユーザIDの項目および対象メールアドレスの項目を検索し、該当するレコードの有無を判定することにより、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定していた。しかしながら、制御部203は、送信可能マスタ2027に記憶される下記の第1項目のうち少なくとも1以上の項目と、下記の第2項目のうち少なくとも1以上の項目とに基づいて、送信可能マスタ2027を検索し、該当するレコードの有無を判定することにより、第2ユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定してもよい。
(第1項目)
・第1ユーザの送信ユーザID
・第1ユーザが所属する送信グループID
(第2項目)
・対象メールアドレス
・対象ユーザ名
・対象グループID
・対象グループ名
【0211】
(マスタ更新処理)
図22、
図24、
図26は、送信可能マスタ2027の更新を行う処理(マスタ更新処理)を実行する際の、第1ユーザ端末10、サーバ20、第3ユーザ端末40、外部サーバ50の動作を示すフローチャートである。マスタ更新処理では、例えば、第1ユーザまたは第1ユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子契約情報の承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部202に記憶させる。
(第1実施形態)
図22は、第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、外部サーバ50の動作の例を表すフローチャートである。以下に説明するマスタ更新処理の第1実施形態では、外部サーバ50に記憶されている、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に基づいて、送信可能マスタ2027に記憶される対象ユーザの情報を更新する。
【0212】
図22の例では、例えば、サーバ20および/または外部サーバ50には、サーバ20に記憶される第1ユーザのユーザIDを示す情報と、外部サーバ50に記憶される第1ユーザの外部ユーザIDを示す情報とが対応付けて記憶されている。サーバ20と外部サーバ50との間におけるユーザID、外部ユーザIDの共有には、例えば、API連携等の所定の公知の技術を用いることができる。
【0213】
ステップS601において、第1ユーザ端末10は、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を外部サーバ50から取得するリクエストを送信する。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10等を操作し、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を外部サーバ50から取得するリクエストを入力する。第1ユーザ端末10は、当該リクエストを、サーバ20へ送信する。サーバ20へ送信するリクエストには、第1ユーザのユーザIDが含まれる。サーバ20へ送信するリクエストには、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報(ユーザ名、メールアドレス、組織名、役職、登録日等)が含まれていてもよい。
【0214】
ステップS602において、制御部203は、送信制御モジュール2032により、外部サーバ50へ、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得するリクエストを送信する。
【0215】
ステップS603において、制御部503は、マスタ提供モジュール5033により、当該リクエストに基づいて、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を抽出する。具体的には、マスタ提供モジュール5033は、受信したリクエストに含まれる第1ユーザのユーザIDに対応付けられた外部ユーザIDに基づいて外部サービスマスタ5022の外部ユーザIDの項目を検索し、該当するレコードに記憶される情報をサーバ20へ送信する。当該リクエストに、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報(ユーザ名、メールアドレス、組織名、役職、登録日等)が含まれている場合、ユーザIDおよびこれらの情報に基づいて、外部サービスマスタ5022の登録ユーザ名、登録メールアドレス、登録グループ名、役職、登録日の項目を検索してもよい。
【0216】
ステップS604において、制御部203は、送信制御モジュール5032により、外部サーバ50から受信した、第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得し、第1ユーザ端末10へ送信する。ここで、外部サーバ50は、例えば、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバである。つまり、制御部203は、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得する。
【0217】
ステップS605において、第1ユーザ端末10は、サーバ20から受信した情報を第1ユーザに提示する。具体的には、例えば、第1ユーザ端末10は、サーバ20から受信した情報を、送信可能マスタ2027を更新するための対象ユーザの候補を示す情報として、ディスプレイ141を介して第1ユーザに表示する。
【0218】
図23は、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新するための対象ユーザの候補を示す情報を表示する画面の例を表す模式図である。
図23に示す画面には、送信可能マスタ2027を更新するための対象ユーザの候補を示す領域2301が含まれる。
図23に示す画面では、領域2301には、各ユーザのユーザ名(登録ユーザ名)、メールアドレス(登録メールアドレス)、グループ名(登録グループ名)、役職(役職)、登録日(登録日)が表示されている(なお、括弧内の名称は、外部サービスマスタ5022における各項目の名称である)。また、領域2301には、第1ユーザの選択を入力するためのチェックボックス23011が複数表示されている。また、
図23に示す画面には、キャンセルボタン2302、登録ボタン2303が含まれる。
【0219】
第1ユーザは、領域2301に表示される、ユーザ名、メールアドレス、グループ名、役職、登録日を参照しつつ、送信可能マスタ2027に記憶させるユーザについてチェックボックス23011を選択する。これにより、チェックボックス23011にチェックマークが入力される。第1ユーザが登録ボタン2303を選択すると、第1ユーザ端末10は、領域2301においてチェックボックス23011にチェックマークが入力された行に表示されるユーザを送信可能マスタ2027に追加するリクエストを、サーバ20へ送信する。また、第1ユーザがキャンセルボタン2302を選択すると、
図23に示す画面が閉じ、マスタ更新処理が終了する。
【0220】
図23に示す画面では、第1ユーザは、グループ名、役職を参照することができる。そのため、第1ユーザは、領域2301に表示されたユーザの詳細な情報(ユーザがどのような組織に所属し、その組織内でどの程度の決裁権を有するかなど)を把握しつつ、適切に送信可能マスタ2027への対象ユーザの登録を行う事ができる。また、
図23に示す画面では、第1ユーザは、登録日を参照することができる。一般的に、組織における組織名、ユーザの役職等の情報は頻繁に入れ替わることが想定されるため、登録日が新しい情報ほど、より正しい情報が表示されている可能性が高いと考えられる。そのため、第1ユーザは、登録日を参照することで、より適切に、送信可能マスタ2027への対象ユーザの登録を行う事ができる。
【0221】
ステップS606において、第1ユーザ端末10は、送信可能マスタ2027を更新するリクエストを、第1ユーザから受け付ける。具体的には、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作することで、送信可能マスタ2027へ記憶させるユーザをディスプレイ141に表示されたユーザから選択し、送信可能マスタ2027を更新するリクエストを、サーバ20へ送信する。送信可能マスタ2027を更新するリクエストには、第1ユーザのユーザID、第1ユーザにより選択されたユーザに関する、外部サービスマスタ5022に記憶されていた登録ユーザ名、登録メールアドレス、登録グループ名、役職、登録日等の情報が含まれてもよい。
【0222】
ステップS607において、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、受信したリクエストに基づいて送信可能マスタ2027を更新する。具体的には、例えば、マスタ管理モジュール2036は、送信可能マスタ2027の新しいレコードに、受信したリクエストに含まれる情報を記憶する。例えば、第1ユーザのユーザIDは、送信ユーザIDの項目に記憶される。第1ユーザにより選択された候補のメールアドレスは、対象メールアドレスの項目に記憶される。登録グループ名は、対象グループ名の項目に記憶される。マスタ管理モジュール2036は、受信した登録グループ名に基づいて送信可能マスタ2027のグループ名の項目を検索し、該当する対象グループIDを、当該新しいレコードの対象グループIDの項目に記憶してもよい。該当する対象グループIDが存在しない場合、当該対象グループ名に対して新たな対象グループIDを付与し、送信可能マスタ2027に記憶させてもよい。その他、送信可能マスタ2027に役職、外部サービスにおいて情報が登録された登録日等の情報を記憶する項目がある場合、マスタ管理モジュール2036は、対応する情報を送信可能マスタ2027の対応する項目にそれぞれ記憶させてもよい。
【0223】
制御部203は、送信可能マスタ2027の更新を実行した後に、更新が完了した旨を示す画面を提示するための情報を第1ユーザ端末10へ送信してもよい。第1ユーザ端末10は、受信した情報に基づいて、送信可能マスタ2027の更新が完了した旨を、ディスプレイ141を介して第1ユーザに通知してもよい。当該画面には、送信可能マスタ2027に新たに記憶された対象ユーザの情報が表示されてもよい。
【0224】
(第2実施形態)
図24は、第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20の動作の例を表すフローチャートである。以下に説明するマスタ更新処理の第2実施形態では、第1ユーザの要求により、第1ユーザと他のユーザとの間で送受信されたメールデータに基づいて、当該他のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させることにより、送信可能マスタ2027を更新する。
【0225】
本実施形態では、第1ユーザと他のユーザとが連絡した履歴として、メールデータが利用されるが、第1ユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報は、これに限られない。
【0226】
ステップS701において、第1ユーザ端末10は、サーバ20へ、第1ユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を送信する。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作して所定のメールクライアントを起動し、例えば、送信先が第1ユーザ、送信元が他のユーザである電子メールを選択し、サーバ20がメールデータを取得するための所定のメールサーバ(不図示)へ当該電子メールを転送する操作を行う。なお、第1ユーザ端末10は、第1ユーザが第1ユーザ端末10を操作することにより、当該電子メールのメールデータを、サーバ20へ直接送信してもよい。メールデータには、メール本文のテキスト、送信先メールアドレス、送信元メールアドレス、タイトル、送信日時、当該電子メールに添付される添付ファイル等を示す情報を含んでもよい。メールデータは、所定の形式にエンコードされていてもよい。
【0227】
ステップS702において、制御部203は、受信制御モジュール2031により、第1ユーザ端末10から送信された第1ユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報であるとして取得する。具体的には、例えば、受信制御モジュール2031は、上記のメールサーバから、第1ユーザ端末10から送信されたメールデータを、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報として取得する。または、受信制御モジュール2031は、第1ユーザ端末10から直接送信されたメールデータを受け付ける。
【0228】
ステップS703において、制御部203は、連絡履歴取得モジュール2038により、第1ユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報に含まれる、第1ユーザに提示するための情報を取得する。具体的には、連絡履歴取得モジュール2038は、メールデータ内を検索し、メールに含まれる連絡先の情報を取得する。例えば、連絡履歴取得モジュール2038は、メール本文のテキスト、送信先メールアドレス、送信元メールアドレス、タイトル、送信日時、添付ファイル等の情報をメールデータからそれぞれ取得する。制御部203は、第1ユーザに提示するための情報を、第1ユーザ端末10へ送信する。
【0229】
ステップS704において、第1ユーザ端末10は、サーバ20により提供されたメールデータに含まれる情報を、ディスプレイ141を介してユーザに提示する。具体的には、例えば、第1ユーザ端末10は、少なくとも、他のユーザの連絡先を示す情報を、ディスプレイ141に表示する。
【0230】
図25は、サーバ20により提供されたメールデータに含まれる情報を表示する画面の例を表す模式図である。
図25に示す画面には、メールの件名を表す領域2501、メールの送信日時を表す領域2502、メールの本文の一部を表す領域2503、メールの添付ファイル名を表す領域354、メールの送信元、送信先を表す領域2505、第1ユーザの選択を入力するための複数のチェックボックス25051、キャンセルボタン2506、登録ボタン2507が表示されている。
【0231】
領域2501が第1ユーザにより選択されると、メール本文の全文の内容がディスプレイ141に表示される。これにより、第1ユーザは、メールのやりとりの内容を確認しつつ送信可能マスタ2027の更新を行うことができる。
【0232】
領域2503が第1ユーザにより選択されると、例えば、所定のクライアントアプリケーションが起動し、添付ファイルの内容がディスプレイ141に表示される。これにより、第1ユーザは、添付ファイルの内容(例えば、メールに添付された契約書の草案の内容)を確認しつつ、送信可能マスタ2027の更新を行うことができる。
【0233】
領域2505には、メールの送信元または送信先の種別(例えば、from、to、cc、bcc)、送信元・送信先のメールアドレスが表示される。また、領域2505には、各ユーザのユーザ名およびグループ名を入力するためのフィールドが表示される。第1ユーザがユーザ名のフィールドにテキストデータを入力すると、送信可能マスタ2027のユーザ名の項目に当該テキストデータが記憶される。第1ユーザがグループ名のフィールドにテキストデータを入力すると、送信可能マスタ2027のグループ名の項目に当該テキストデータが記憶される。
図25に示す画面では、例えば、「ユーザB」または「A社営業部」のテキストが、第1ユーザにより入力されたテキストである。これにより、より簡便に送信可能マスタ2027の更新を行うことができる。さらに、上述の通り、第1ユーザは領域2503、領域2504を選択することでメール本文の内容、添付ファイルの内容をそれぞれ確認することができるため、ユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させる際の、第1ユーザの手間を削減することができる。
【0234】
ステップS705において、第1ユーザ端末10は、第1ユーザによる送信可能マスタ2027の更新リクエストを受け付ける。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作し、第1ユーザの対象ユーザとして送信可能マスタ2027へ記憶させたいユーザを選択し、当該ユーザの情報を送信可能マスタ2027へ記憶させるリクエストを、サーバ20へ送信する。
【0235】
図25に示す画面では、ステップS705において、第1ユーザは、領域2505等に表示される情報を参照しつつ、送信可能マスタ2027に記憶させるユーザについてチェックボックス25051を選択する。これにより、チェックボックス25011にチェックマークが入力される。第1ユーザが登録ボタン2507を選択すると、第1ユーザ端末10は、領域2501においてチェックボックス25011にチェックマークが入力された行に表示されているユーザを対象ユーザとして送信可能マスタ2027に記憶させるリクエストを、サーバ20へ送信する。当該リクエストには、例えば、第1ユーザのユーザID、および、領域2501においてチェックボックス25011にチェックマークが付されたユーザのメールアドレスを示す情報が含まれる。また、第1ユーザにより各ユーザのユーザ名、グループ名が入力されている場合は、当該リクエストには、ユーザ名、グループ名を示す情報も含まれていてもよい。
【0236】
ステップS706において、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、第1ユーザ端末10から送信されたリクエストに基づいて、送信可能マスタ2027を更新する。具体的には、例えば、マスタ管理モジュール2036は、受信したリクエストに含まれるユーザID、メールアドレス、ユーザ名、グループ名を、送信可能マスタ2027の新しいレコードにおける、送信ユーザIDの項目、対象メールアドレスの項目、対象ユーザ名の項目、対象グループ名の項目に、それぞれ記憶する。マスタ管理モジュール2036は、受信したリクエストに含まれるグループ名に基づいてグループテーブル2023のグループ名の項目を検索し、該当するグループIDを、送信可能マスタ2027の当該新しいレコードの対象グループIDの項目に記憶してもよい。該当するグループIDが存在しない場合、当該グループ名に対応する新たなグループIDを作成し、対象グループIDの項目に記憶させてもよい。
【0237】
制御部203は、送信可能マスタ2027の更新を実行した後に、更新が完了した旨を示す画面を提示するための情報を第1ユーザ端末10へ送信してもよい。そして、第1ユーザ端末10は、サーバ20から受信した情報に基づいて、送信可能マスタ2027の更新が完了した旨を、ディスプレイ141を介して第1ユーザに提示してもよい。当該画面には、送信可能マスタ2027に新たに記憶された対象ユーザの情報が表示されてもよい。
【0238】
(第3実施形態)
図26は、第1ユーザからの要求に応じ、記憶部に記憶される対象ユーザの情報を更新する際の第1ユーザ端末10、サーバ20、外部サーバ50、第3ユーザ端末40の動作の例を表すフローチャートである。以下に説明するマスタ更新処理の第3実施形態では、第3ユーザが、第1ユーザの要求により、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させることにより、送信可能マスタ2027を更新する。
【0239】
ステップS801において、第1ユーザ端末10は、特定のユーザの情報を対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作を、サーバ20へ送信する。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作することにより、第1ユーザのユーザID、特定のユーザのメールアドレス、ユーザ名、特定のユーザが所属するグループ名を入力し、当該特定のユーザを対象ユーザとして送信可能マスタ2027に登録するリクエストを、サーバ20へ送信する。当該リクエストには、例えば、第1ユーザのユーザID、特定のユーザのメールアドレス、ユーザ名、特定のユーザが所属するグループ名が含まれる。
【0240】
ステップS802において、制御部203は、第1ユーザ端末10から送信された、特定のユーザの情報を対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作を受け付ける。
【0241】
ステップS803において、制御部203は、送信制御モジュール2032により、第1ユーザ端末10から送信されたリクエストに係る特定のユーザが、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定する指示を外部サーバ50へ送信する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、特定のユーザのメールアドレスが、外部サーバ50が提供する外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定する指示を、外部サーバ50へ送信する。当該指示には、少なくとも、第1ユーザのユーザID、特定のユーザのメールアドレスが含まれる。以下、特定のユーザが、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているユーザである場合、当該特定ユーザを「閲覧可能ユーザ」と称することがある。
【0242】
ステップS804において、制御部503は、判定モジュール5034により、特定のユーザについて、外部サービス(例えば、営業管理サービスまたは名刺管理サービスであるが、これに限られない)において第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定する。具体的には、例えば、判定モジュール5034は、サーバ20から受信した指示に含まれる第1ユーザのユーザIDおよび特定のユーザのメールアドレスに基づいて外部サービスマスタ5022を検索し、該当するレコードが存在するか否かを判定する。制御部503は、判定結果をサーバ20へ送信する。
【0243】
なお、制御部503ではなく、制御部203が、特定のユーザについて、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定する処理を実行してもよい。この場合、制御部503は、制御部203のリクエストに応じて、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報をサーバ20へ送信する。具体的には、制御部503は、マスタ提供モジュール5033により、第1ユーザのユーザIDと対応付けられた外部ユーザIDに基づいて外部サービスマスタ5022を検索し、該当するレコードを示す情報を、サーバ20へ送信する。そして、制御部203は、特定のユーザのメールアドレスに基づいて、外部サーバ50から送信された情報を検索し、該当するレコードが存在するか否かを判定する。
【0244】
(ステップS804において、特定のユーザが閲覧可能ユーザであると判定された場合)
ステップS805において、制御部203は、送信制御モジュール2032により、当該判定結果と、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作を受け付けるための情報を第3ユーザ端末40へ送信する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、特定のユーザが閲覧可能ユーザである旨を示す情報と、ステップS802において第1ユーザ端末10から受信した、第1ユーザのユーザID、特定のユーザのメールアドレス、ユーザ名、特定のユーザが所属するグループ名を含む情報を、第3ユーザ端末40へ送信する。
【0245】
ステップS806において、第3ユーザ端末40は、第3ユーザに対し、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作を受け付ける。更新を認める場合、具体的には、例えば、第3ユーザは、第3ユーザ端末40を操作し、特定のユーザの情報(特定のユーザのメールアドレス、ユーザ名、特定のユーザが所属するグループ名)を、第1ユーザのユーザIDと関連付けて送信可能マスタ2027に記憶する指示を、サーバ20へ送信する。更新を認めない場合、具体的には、例えば、第3ユーザは、第3ユーザ端末40を操作し、特定のユーザの情報を、第1ユーザのユーザIDと関連付けて送信可能マスタ2027へ記憶させる処理が不要である旨を示す情報を、サーバ20へ送信する。
【0246】
図27は、第3ユーザに対し、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作を受け付けるための画面の例を表す模式図である。
図27に示す画面には、ステップS804における判定結果を示す領域2701、特定のユーザの情報を示す領域2702、キャンセルボタン2703、登録ボタン2704が表示されている。
【0247】
領域2701には、特定のユーザが閲覧可能ユーザである旨を示すメッセージ27011Aが含まれる。これにより、第3ユーザは、特定のユーザが、対象ユーザとして送信可能マスタ2027に登録するのに適切なユーザであることを容易に把握することができる。そのため、第3ユーザは、第1ユーザの依頼ミス、第3ユーザの操作ミス等が生じている可能性があるという不安を抱えることなく、送信可能マスタ2027の更新作業を行うことができる。
【0248】
領域2702には、特定のユーザのメールアドレスを示す領域27021、特定のユーザのユーザ名を示す領域27022、特定のユーザが所属するグループ名を示す領域27023、第1ユーザのユーザ名を示す領域27024が含まれる。
【0249】
図28は、特定のユーザが閲覧可能ユーザでない旨を示すための画面の例を表す模式図である。
図28に示す画面には、特定のユーザが閲覧可能ユーザでない旨を示すメッセージ27011Bが表示されている。これにより、第3ユーザは、特定のユーザが、対象ユーザとして送信可能マスタ2027に登録するのに適切なユーザでないことを容易に把握することができる。また、
図28に示す画面には、報告ボタン2705が表示されている。第3ユーザが報告ボタンを選択すると、送信可能マスタ2027を更新するリクエストを送信した第1ユーザ端末10に、特定のユーザが閲覧可能ユーザでない旨を示す情報を送信し、第1ユーザにその旨を通知する。その他、
図27と重複する部分については繰り返しの説明を省略する。
【0250】
ステップS807において、制御部203は、受信制御モジュール2031により、対象ユーザとして特定のユーザを含めるよう記憶部の情報を更新する処理の要否を受け付ける。具体的には、例えば、特定のユーザの情報を、第1ユーザの情報と関連付けて送信可能マスタ2027に記憶する処理の要否を示す情報を、第3ユーザ端末40から受け付ける。
【0251】
つまり、マスタ更新処理の第3実施形態においては、ステップS802~ステップS807において、制御部203は、特定のユーザの情報を、対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作に応答して、第1ユーザとは異なる第3ユーザに対し、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作を受け付ける。
【0252】
(特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶する処理が必要との情報を受け付けた場合)
ステップS808において、制御部203は、特定のユーザについて、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの入力操作に応答して、第1ユーザに関連付けられる対象ユーザとして特定のユーザを含めるよう記憶部の情報を更新する。具体的には、例えば、制御部203は、送信可能マスタ2027の新しいレコードにおいて、第1ユーザのユーザIDを送信ユーザIDの項目に、特定のユーザのメールアドレスを対象メールアドレスの項目に、特定のユーザのユーザ名を対象ユーザ名の項目に、それぞれ記憶させる。制御部203は、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させた旨を示す情報を、第1ユーザ端末10へ送信してもよい。第1ユーザ端末10は、ディスプレイ141等を介して、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させた旨を、第1ユーザに通知してもよい。
【0253】
(特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶する処理が不要との情報を受け付けた場合)
マスタ更新処理はステップS808へ進まず、制御部203は、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させない。制御部203は、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させなかった旨を示す情報を、第1ユーザ端末10へ送信してもよい。第1ユーザ端末10は、ディスプレイ141等を介して、特定のユーザの情報を送信可能マスタ2027に記憶させなかった旨を、第1ユーザに通知してもよい。
【0254】
(ステップS804において、特定のユーザについて、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれていないと判定された場合)
ステップS805において、制御部203は、送信制御モジュール2032により、当該判定結果を第3ユーザ端末40へ送信する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、特定のユーザについて、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれていない旨を示す情報を、第3ユーザ端末40へ送信する。第3ユーザ端末40は、ディスプレイ141等を介して、特定のユーザについて外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれていない旨を、第3ユーザに通知する。なお、制御部203は、第1ユーザ端末10へ、特定のユーザについて、外部サービスにおいて第1ユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれていない旨を示す情報を送信することにより、第1ユーザに当該情報を通知してもよい。
【0255】
(変形例)
制御部203は、第1ユーザに関連付けられた電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を取得することにより、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を更新してもよい。例えば、制御部203は、第1ユーザにより作成された、または第1ユーザにより承認が要求された電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を取得することにより、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を更新してもよい。
【0256】
本変形例では、まず、第1ユーザ端末10は、第1ユーザの操作に基づいて、第1ユーザが作成した電子契約情報の一覧を取得するリクエストを、サーバ20へ送信する。当該リクエストには、第1ユーザのユーザIDが含まれる。
【0257】
次に、制御部203は、第1ユーザに関連付けられた電子契約情報を特定する。具体的には、例えば、制御部203は、受信制御モジュール2031によりリクエストを受け付けると、第1ユーザのユーザIDに基づいて書類テーブル2024の作成者IDの項目を検索し、該当するレコードの書類IDおよび書類データを特定する。制御部203は、特定した書類IDおよび書類データを、第1ユーザ端末10へ送信する。
【0258】
次に、第1ユーザ端末10は、サーバ20から受け付けた書類データを示す情報を、ディスプレイ141を介して第1ユーザに提示する。
【0259】
次に、第1ユーザ端末10は、第1ユーザによる電子契約情報の選択を受け付ける。具体的には、例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末10を操作することにより、ディスプレイ141に提示された書類データの中から、1以上の書類データを選択する。
【0260】
次に、第1ユーザ端末10は、第1ユーザの操作に基づいて、第1ユーザにより選択された電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を、対象ユーザとして登録するよう依頼するリクエストを、サーバ20へ送信する。当該リクエストには、第1ユーザにより選択された書類データに対応する書類IDが含まれる。
【0261】
次に、制御部203は、第1ユーザにより選択された電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を取得する。具体的には、例えば、制御部203は、第1ユーザ端末10から送信された書類IDに基づいて確認テーブル2025の書類IDの項目を検索する。そして、該当するレコードのうち、確認フラグの項目の値が「TRUE」であるレコードの確認者メールアドレスの項目の値を取得する。
【0262】
次に、制御部203は、第1ユーザに関連付けられた電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報として、記憶部202に記憶する。具体的には、例えば、制御部203は、送信可能マスタ2027の新しいレコードに、第1ユーザのユーザIDと紐づけて、確認テーブル2025から取得した確認者メールアドレスを記憶させる。この際、第1ユーザのユーザIDは送信ユーザIDの項目に、確認者メールアドレスは対象メールアドレスの項目に、それぞれ記憶される。なお、制御部203は、第1ユーザが所属するグループのグループIDと、確認テーブル2025から取得した確認者メールアドレスとを紐付けて、送信可能マスタ2027に記憶させてもよい。
【0263】
制御部203は、第1ユーザに関連付けられた電子契約情報に対して承認する操作を行った他のユーザの情報を、第1ユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を更新した旨を示す画面を提示するための情報を、第1ユーザ端末10へ送信してもよい。第1ユーザ端末10は、受信した情報に基づいて、送信可能マスタ2027の更新が完了した旨を、ディスプレイ141を介して第1ユーザに通知してもよい。当該画面には、送信可能マスタ2027に新たに記憶された対象ユーザの情報が表示されてもよい。
【0264】
(その他の変形例)
また、マスタ更新処理では、制御部203は、第1ユーザのユーザIDと関連付けて、対象ユーザとして登録するユーザの情報(メールアドレス等)を、送信可能マスタ2027に記憶させていた。しかしながら、制御部203は、ユーザによるユーザ端末の操作等に基づいて、下記の第1情報のうち少なくとも1以上の種類の情報と、下記の第2情報のうち少なくとも1以上の種類の情報とを取得してもよい。そして、取得した第1情報と第2情報とを関連付けて、送信可能マスタ2027の第1情報または第2情報に対応する第1項目または第2項目に記憶することで、対象ユーザの情報を記憶部202に記憶させてもよい。なお、制御部203は、第1情報または第2情報として、複数のユーザの情報を取得してもよい。
(第1情報:第1項目)
・第1ユーザのユーザID:送信ユーザID
・第1ユーザが所属するグループのグループID:送信グループID
・第1ユーザとは異なるユーザのユーザID:送信ユーザID
・第1ユーザとは異なるユーザが所属するグループのグループID:送信グループID(第2情報:第2項目)
・対象ユーザとして記憶するユーザのメールアドレス:対象メールアドレス
・対象ユーザとして記憶するユーザのユーザ名:対象ユーザ名
・対象ユーザとして記憶するユーザが所属するグループのグループID:対象グループID
・対象ユーザとして記憶するユーザが所属するグループのグループ名:対象グループ名
【0265】
これにより、制御部203は、第1ユーザまたは第1ユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部202に記憶させる。つまり、例えば、制御部203は、第1ユーザの情報または第1ユーザが所属するグループの情報と、対象ユーザの情報または対象ユーザが所属するグループの情報とを関連付けて、記憶部202に記憶させることができる。
【0266】
例えば、第1ユーザが所属するグループ(第1グループ)と対象ユーザとを関連付けて送信可能マスタ2027に記憶した場合、第1グループに所属する、第1ユーザ以外のユーザも、対象ユーザに対して電子契約情報の承認を要求することができる。また、第1グループと対象ユーザが所属するグループ(対象グループ)とを関連付けて送信可能マスタ2027に記憶した場合、第1グループに所属するユーザは、対象グループに所属する、対象ユーザ以外のユーザに対しても、電子契約情報の承認を要求することができる。また、第1ユーザと対象グループとを関連付けて送信可能マスタ2027に記憶した場合、第1ユーザは、対象グループに所属する、対象ユーザ以外のユーザに対しても、電子契約情報の承認を要求することができる。
【0267】
以上のように、上記実施形態では、制御部203は、マスタ管理モジュール2036により、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部202に記憶させる。制御部203は、受信制御モジュール2031により、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付ける。制御部203は、契約書確認モジュール2035により、電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、電子データが承認されたものとして管理する。制御部203は、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない。これにより、第1のユーザが、電子データの承認の要求する相手先として適切でないユーザを指定した場合に、当該ユーザに承認の要求が送信されることを抑制することができる。
【0268】
したがって、本実施形態によれば、送信側のユーザが、電子データについて受信者として妥当なユーザを指定することを支援することができる。
【0269】
また、上記実施形態では、受信制御モジュール2031は、指定された電子データについて第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を第1のユーザから受け付けている。制御部203は、判定モジュール2034により、第1の入力操作に応答して、第2のユーザが対象ユーザに該当するか判定する。制御部203は、送信制御モジュール2032により、対象ユーザに該当しない場合に、第2のユーザの承認を要求せず、第1のユーザに対し、対象ユーザに該当しない通知をする。これにより、第1のユーザが承認を要求するための入力操作を行ったことに応答して、第2のユーザが対象ユーザに該当するか否かの判定することができる。
【0270】
また、上記実施形態では、判定モジュール2034は、第2のユーザを指定するための情報の入力を第1のユーザから受け付ける都度、当該入力された情報が対象ユーザに該当するか判定する。送信制御モジュール2032は、判定した結果に基づき、第2のユーザに電子データの承認を要求できるか否かを第1のユーザへ提示する。これにより、第1のユーザが第2のユーザを指定した段階で、第2のユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定し、判定結果を第1のユーザに提示することができる。
【0271】
また、上記実施形態では、記憶部202は、対象ユーザの情報として、メールアドレスのドメインの情報を記憶するように構成されている。受信制御モジュール2031は、少なくとも第2のユーザのドメインの指定を受け付けている。送信制御モジュール2032は、指定される第2のユーザのドメインが対象ユーザのドメインに一致する場合に、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザのドメインに一致しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない。これにより、第2のユーザのメールアドレスのドメイン情報に基づいて、第2のユーザが対象ユーザに該当するか否かを判定することができる。
【0272】
また、上記実施形態では、送信制御モジュール2032は、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を、第1のユーザに対し提示する。これにより、第1のユーザは、第2のユーザの指定をより適切に行うことができる。
【0273】
また、上記実施形態では、受信制御モジュール2031は、第1のユーザから指定を受け付ける第2のユーザが対象ユーザでない場合に、第2のユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための第2の入力操作を第1のユーザから受け付ける。マスタ管理モジュール2036は、第2の入力操作に応じて、第2のユーザを、対象ユーザとして記憶部に記憶させるための処理を行う。これにより、第1ユーザは、第2のユーザが対象ユーザとして記憶部202に記憶されていなかった場合に、第2のユーザの情報を対象ユーザとして記憶する際の手間を削減することができる。
【0274】
また、上記実施形態では、受信制御モジュール2031は、指定された電子データについて第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を第1のユーザから受け付ける。判定モジュール2034は、第1の入力操作に応答して、第2のユーザが対象ユーザに該当するか判定する。送信制御モジュール2032は、対象ユーザに該当しない場合に、第2のユーザの承認を要求せず、第1のユーザに対し、第2のユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための第2の入力操作を第1のユーザから受け付け、マスタ管理モジュール2036は、第2の入力操作に応じて、第2のユーザを、対象ユーザとして記憶部に記憶させるための処理を行う。これにより、第1ユーザは、第2のユーザが対象ユーザとして記憶部202に記憶されていなかった場合に、第2のユーザの情報を対象ユーザとして記憶する際の手間を削減することができる。
【0275】
また、上記実施形態では、制御部203は、マスタ管理モジュール2036および連絡先取得モジュール2037により、第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得することにより、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を更新する。これにより、対象ユーザの情報を第1のユーザと関連付けて記憶する際の手間を削減することができる。
【0276】
また、上記実施形態では、連絡先取得モジュール2037は、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得する。これにより、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスにおいて第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に基づいて、対象ユーザの情報を第1のユーザと関連付けて記憶することができる。
【0277】
また、上記実施形態では、制御部203は、マスタ管理モジュール2036および連絡履歴取得モジュール2038により、第1のユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を取得することにより、連絡した履歴に示される他のユーザの情報を、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報であるとして、記憶部の情報を更新する。これにより、対象ユーザの情報を第1のユーザと関連付けて記憶する際の手間を削減することができる。
【0278】
また、上記実施形態では、制御部203は、マスタ管理モジュール2036および連絡履歴取得モジュール2038により、第1のユーザと他のユーザとがメールで連絡した履歴を取得して、当該メールに含まれる連絡先の情報を取得することにより、対象ユーザの情報を更新する。これにより、第1のユーザと他のユーザとがメールで連絡した履歴に基づいて、対象ユーザの情報を第1のユーザと関連付けて記憶することができる。
【0279】
また、上記実施形態では、受信制御モジュール2031は、第1のユーザから、特定のユーザの情報を、対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作を受け付ける。受信制御モジュール2031は、依頼する入力操作に応答して、第1のユーザとは異なる第3のユーザに対し、特定のユーザについて、第1のユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの第3の入力操作を受け付ける。マスタ管理モジュール2036は、第3の入力操作に応答して、第1のユーザに関連付けられる対象ユーザとして特定のユーザを含めるよう記憶部の情報を更新する。これにより、第3のユーザにより、第1のユーザの対象ユーザの登録依頼が適切かどうか判断される。したがって、対象ユーザに関する情報をより適切に管理することができる。
【0280】
また、上記実施形態では、制御部203は、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、第3のユーザに対し、特定のユーザについて、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定し、判定した結果を第3のユーザに提示する。これにより、第1のユーザの対象ユーザの登録依頼が適切かどうか判断する際の判断材料が、第3のユーザに提供される。したがって、第3のユーザは、第1のユーザの対象ユーザの登録依頼が適切かどうか判断する際の手間を削減することができる。
【0281】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが電子データを承認したものとして管理するためのコンピュータを動作させるプログラムであって、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行させ、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない、プログラム。
(付記2)
受け付けるステップにおいて、指定された電子データについて第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を第1のユーザから受け付けており、管理するステップにおいて、第1の入力操作に応答して、第2のユーザが対象ユーザに該当するか判定し、対象ユーザに該当しない場合に、第2のユーザの承認を要求せず、第1のユーザに対し、対象ユーザに該当しない通知をする、(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
受け付けるステップにおいて、第2のユーザを指定するための情報の入力を第1のユーザから受け付ける都度、当該入力された情報が対象ユーザに該当するか判定し、判定した結果に基づき、第2のユーザに電子データの承認を要求できるか否かを第1のユーザへ提示する、(付記1)に記載のプログラム。
(付記4)
記憶部において、対象ユーザの情報として、メールアドレスのドメインの情報を記憶するように構成されており、プログラムは、受け付けるステップにおいて、少なくとも第2のユーザのドメインの指定を受け付けており、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザのドメインが対象ユーザのドメインに一致する場合に、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザのドメインに一致しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない、(付記1)に記載のプログラム。
(付記5)
受け付けるステップにおいて、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を、第1のユーザに対し提示する、(付記1)に記載のプログラム。
(付記6)
受け付けるステップにおいて、第1のユーザから指定を受け付ける第2のユーザが対象ユーザでない場合に、第2のユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための第2の入力操作を第1のユーザから受け付け、第2の入力操作に応じて、第2のユーザを、対象ユーザとして記憶部に記憶させるための処理を行う、(付記1)に記載のプログラム。
(付記7)受け付けるステップにおいて、指定された電子データについて第2のユーザへ承認を要求するための第1の入力操作を第1のユーザから受け付けており、管理するステップにおいて、第1の入力操作に応答して、第2のユーザが対象ユーザに該当するか判定し、対象ユーザに該当しない場合に、第2のユーザの承認を要求せず、第1のユーザに対し、第2のユーザを対象ユーザとして記憶部に記憶させるための第2の入力操作を第1のユーザから受け付け、第2の入力操作に応じて、第2のユーザを、対象ユーザとして記憶部に記憶させるための処理を行う、(付記1)に記載のプログラム。
(付記8)
プログラムは、プロセッサに、さらに、第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得することにより、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報を更新するステップを実行させる、(付記1)に記載のプログラム。
(付記9)
更新するステップにおいて、外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報を取得する、(付記8)に記載のプログラム。
(付記10)
プログラムは、プロセッサに、さらに、第1のユーザと他のユーザとが連絡した履歴を示す情報を取得することにより、連絡した履歴に示される他のユーザの情報を、第1のユーザと関連付けられる対象ユーザの情報であるとして、記憶部の情報を更新するステップを実行させる、(付記1)に記載のプログラム。
(付記11)
更新するステップにおいて、第1のユーザと他のユーザとがメールで連絡した履歴を取得して、当該メールに含まれる連絡先の情報を取得することにより、対象ユーザの情報を更新する、(付記10)に記載のプログラム。
(付記12)
プログラムは、プロセッサに、さらに、第1のユーザから、特定のユーザの情報を、対象ユーザとして登録するよう依頼する入力操作を受け付けるステップと、依頼する入力操作に応答して、第1のユーザとは異なる第3のユーザに対し、特定のユーザについて、第1のユーザに関連付けられる対象ユーザの情報の更新を認めるか否かの第3の入力操作を受け付けるステップと、第3の入力操作に応答して、第1のユーザに関連付けられる対象ユーザとして特定のユーザを含めるよう記憶部の情報を更新するステップを実行させる、(付記1)に記載のプログラム。
(付記13)
外部の営業管理サービスのサーバまたは外部の名刺管理サービスのサーバと通信することにより、第3のユーザに対し、特定のユーザについて、営業管理サービスまたは名刺管理サービスにおいて第1のユーザが閲覧権限を有する連絡先の情報に含まれているか否かを判定し、判定した結果を第3のユーザに提示する、(付記12)に記載のプログラム。
(付記14)
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが電子データを承認したものとして管理するためのコンピュータを動作させる方法であって、方法は、コンピュータのプロセッサが、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行し、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない、方法。
(付記15)
電子データに対し承認する操作を各ユーザから受け付けることにより、各ユーザが電子データを承認したものとして管理するための情報処理装置であって、情報処理装置の制御部が、第1のユーザまたは第1のユーザが属するグループの各ユーザと関連付けて、電子データの承認を要求する相手先となる対象ユーザの情報を記憶部に記憶させるステップと、第1のユーザから、承認の対象となる電子データの指定と、当該電子データに対し承認をする第2のユーザの指定とを受け付けるステップと、電子データについて指定された各ユーザから承認する操作を受け付けて、電子データが承認されたものとして管理するステップと、を実行し、管理するステップにおいて、指定される第2のユーザが対象ユーザに該当する場合、第2のユーザに対し、電子データの承認を要求する一方、第2のユーザが対象ユーザに該当しない場合に第2のユーザに電子データの承認を要求しない、情報処理装置。
【符号の説明】
【0282】
1 :システム
10 :第1ユーザ端末
30 :第2ユーザ端末
40 :第3ユーザ端末
50 :外部サーバ
2031 :受信制御モジュール
2032 :送信制御モジュール
2033 :入力情報設定モジュール
2034 :判定モジュール
2035 :契約書確認モジュール
2036 :マスタ管理モジュール
2037 :連絡先取得モジュール
2038 :連絡履歴取得モジュール
5031 :受信制御モジュール
5032 :送信制御モジュール
5033 :マスタ提供モジュール
5034 :判定モジュール