(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145600
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20241004BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G08G1/00 A
G07C5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058032
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷 泰司
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 英明
(72)【発明者】
【氏名】服部 正史
【テーマコード(参考)】
3E138
5H181
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138BA20
3E138CA03
3E138GA02
3E138MA02
3E138MB03
3E138MB08
3E138MB09
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB20
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181EE02
5H181EE15
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF10
5H181LL08
(57)【要約】
【課題】データ転送量をより軽量化すること。
【解決手段】実施形態に係るドライブレコーダは、車両に搭載され、車両の各種状態を示す車両データを取得する情報処理装置であって、コントローラを備える。コントローラは、上記車両の乗員が発する音声の音声認識を実行する。また、コントローラは、上記音声認識によって上記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、キーワードとキーワードに関連する上記車両データを対応付けて記憶するとともに、キーワードおよびキーワードを認識した際の音量値を少なくとも含むメタデータを、上記車両の外部にあるサーバ装置へ送信する。また、コントローラは、サーバ装置の要求に応じて、上記メタデータに対応する上記車両データをサーバ装置へ送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、当該車両の各種状態を示す車両データを取得する情報処理装置であって、
前記車両の乗員が発する音声の音声認識を実行し、
前記音声認識によって前記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、当該キーワードと当該キーワードに関連する前記車両データを対応付けて記憶するとともに、前記キーワードおよび前記キーワードを認識した際の音量値を少なくとも含むメタデータを、前記車両の外部にあるサーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置の要求に応じて、前記メタデータに対応する前記車両データを前記サーバ装置へ送信するコントローラ、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記メタデータは、テキストデータである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記メタデータは、前記車両データが取得された時刻情報または位置情報をさらに含み、
前記コントローラは、
前記サーバ装置から要求される前記時刻情報または前記位置情報に対応した前記車両データを前記サーバ装置へ送信する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記音声の周波数解析をさらに実行し、
前記周波数解析の結果をさらに前記メタデータへ含める、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記周波数解析の結果として前記乗員の性別または予め決められた異音を前記メタデータへ含める、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記車両データは、
前記車両の内外の映像データ、前記車両で収音された音声データおよび前記車両の状態を示す状態データを含む複数の種別を有し、
前記コントローラは、
前記キーワードおよび前記音量値の組み合わせに基づいて前記サーバ装置が選択した前記種別に対応する前記車両データを前記サーバ装置へ送信する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記キーワードまたは前記異音が事件、事故、犯罪またはハラスメントの少なくともいずれかに関する場合、前記サーバ装置によって前記音量値に関わりなく前記種別が複数選択された高レベルの要求に対応する前記車両データを前記サーバ装置へ送信する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記音声が前記キーワードに合致し、かつ、前記音量値が予め決められた閾値以上である場合に、前記メタデータを前記サーバ装置へ送信する、
請求項1~7のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
車両と通信可能に設けられた情報処理装置であって、
前記車両の乗員が発するキーワードおよび前記キーワードを認識した際の音量値の組み合わせごとに前記車両へ要求する車両データを関連付けたテーブル情報を有し、
前記車両から前記キーワードおよび前記音量値を少なくとも含むメタデータを受信した場合に、前記テーブル情報において前記メタデータに対応する前記車両データを前記車両へ要求するコントローラ、
を備える情報処理装置。
【請求項10】
車両に搭載され、当該車両の各種状態を示す車両データを取得する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記車両の乗員が発する音声の音声認識を実行することと、
前記音声認識によって前記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、当該キーワードと当該キーワードに関連する前記車両データを対応付けて記憶するとともに、前記キーワードおよび前記キーワードを認識した際の音量値を少なくとも含むメタデータを、前記車両の外部にあるサーバ装置へ送信することと、
前記サーバ装置の要求に応じて、前記メタデータに対応する前記車両データを前記サーバ装置へ送信することと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される通信型ドライブレコーダが知られている。通信型ドライブレコーダは、撮影した映像を含む記録データを、携帯電話回線網等のネットワークを介してサーバ装置へ転送する。
【0003】
一般にこのような通信型ドライブレコーダは、定期的に記録データをサーバ装置へ転送する必要があり、データ転送量が嵩みがちになるという問題がある。そこで、「あっ」、「まずい」、「やっちゃった」といった異常発生時に運転者が発すると想定されるトリガ音声データを検知した場合にのみ、このトリガ音声データを含む記録データをサーバ装置へ転送する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術を用いた場合、トリガ音声データを検知した場合にはこのトリガ音声データを含む記録データを必ずサーバ装置へ転送する必要があり、データ転送量をより軽量化するうえではさらなる改善の余地がある。
【0006】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、データ転送量をより軽量化することができる情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、車両に搭載され、当該車両の各種状態を示す車両データを取得する情報処理装置であって、コントローラを備える。前記コントローラは、前記車両の乗員が発する音声の音声認識を実行する。また、前記コントローラは、前記音声認識によって前記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、当該キーワードと当該キーワードに関連する前記車両データを対応付けて記憶するとともに、前記キーワードおよび前記キーワードを認識した際の音量値を少なくとも含むメタデータを、前記車両の外部にあるサーバ装置へ送信する。また、前記コントローラは、前記サーバ装置の要求に応じて、前記メタデータに対応する前記車両データを前記サーバ装置へ送信する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、データ転送量をより軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るデータ転送システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るドライブレコーダの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、キーワード情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、車両データ情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、データ要求情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るデータ転送システムが実行する処理シーケンスを示す図である。
【
図9】
図9は、変形例に係るドライブレコーダの構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、変形例に係るドライブレコーダを含むデータ転送システムが実行する処理シーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理装置および情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
また、以下では、実施形態に係る情報処理システムが、データ転送システム1(
図1以降参照)であるものとする。また、以下では、実施形態に係る情報処理装置が、データ転送システム1の含むドライブレコーダ10またはサーバ装置100(ともに
図1以降参照)であるものとする。また、以下では、実施形態に係る情報処理方法が、ドライブレコーダ10またはサーバ装置100が実行するデータ転送方法であるものとする。また、以下では、「転送」は、適宜「送信」と読み替えてもよい。
【0012】
まず、実施形態に係るデータ転送方法の概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図である。
図1に示すように、データ転送システム1は、ドライブレコーダ10と、サーバ装置100とを有する。ドライブレコーダ10は、車両に搭載される通信型のデータ記録装置である。
【0013】
ドライブレコーダ10は、車両の起動中に、ドライブレコーダ10の有するカメラによって撮影した車両内外の映像データ、マイクによって収音した音声データおよび車両の各種状態を示す状態データを含む車両データを記録する。状態データは、車両の位置、速度、加速度、車室内温度、振動等を含む。ドライブレコーダ10は、車両データをリングバッファメモリに一定期間分(例えば24時間分)が上書き可能に記録する。
【0014】
また、ドライブレコーダ10は、車両の起動中に、事故発生やヒヤリ・ハット等の特定のイベントを検知した場合は、検知時点の前後一定時間分の記録データを上書き禁止に設定する。あるいはドライブレコーダ10は、この検知時点の前後一定時間分の記録データを別の記録媒体へ記録する。なお、この上書き禁止処理や別の記録媒体への記録処理は、サーバ装置100からの指示で行われてもよい。
【0015】
また、ドライブレコーダ10は、上述の特定のイベントを検知した場合は、車両データをサーバ装置100へ転送する。サーバ装置100は、例えばクラウドサーバとして実現され、車両から転送された車両データに基づいて事故発生やヒヤリ・ハット等が検知された場合の車両の状況を解析する。
【0016】
ところで、従来のドライブレコーダ10は、定期的にあるいは上述の特定のイベントを検知した場合は車両データを必ずサーバ装置100へ転送する必要があり、データ転送量が嵩みがちになるという問題がある。
【0017】
この点につき、「あっ」、「まずい」、「やっちゃった」といった異常発生時に運転者が発すると想定されるトリガ音声データを検知した場合にのみ、このトリガ音声データを含む車両データをサーバ装置100へ転送する既存技術がある。
【0018】
しかしながら、この既存技術を用いても、トリガ音声データを検知した場合にはトリガ音声データを含む記録データを必ずサーバ装置100へ転送する必要があり、データ転送量をより軽量化するうえではさらなる改善の余地がある。
【0019】
そこで、実施形態に係るデータ転送方法では、ドライブレコーダ10が、車両の乗員が発する音声の音声認識を実行することとした。また、ドライブレコーダ10が、上記音声認識によって上記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、上記キーワードおよび上記キーワードの音量値を少なくとも含むメタデータをサーバ装置100へ送信することとした。また、ドライブレコーダ10が、上記メタデータに基づいてサーバ装置100から要求される車両データの実データをサーバ装置100へ送信することとした。
【0020】
具体的には、
図1に示すように、実施形態に係るデータ転送方法では、ドライブレコーダ10は車両の起動中に常時、映像データ、音声データおよび状態データを含む車両データを記録する(ステップS1)。このとき、ドライブレコーダ10は、ドライブレコーダ10が有する車両データのデータベースである車両データ情報13aへ車両データを記録する。
【0021】
また、ドライブレコーダ10は車両の起動中に常時、音声データの音声認識を実行する(ステップS2)。このとき、ドライブレコーダ10は、マイクによって集音された音声データに対する自然言語処理による音声認識を実行する。そして、ドライブレコーダ10は、この音声認識において認識された音声が、ドライブレコーダ10が有するキーワード情報13bに予め登録されたキーワードと合致するか否かを判定する。
【0022】
キーワード情報13bには、事故発生やヒヤリ・ハットといった異常発生時に車両の乗員が発すると想定されるキーワードの他、異常発生までには至らないもののその予兆となりうる乗員の言動を示すキーワードとなるテキストデータが予め登録される。このキーワードは、例えば「ジャマだ」、「どけ」といったものである。ドライブレコーダ10は、ステップS2の音声認識において音声データをテキストデータへ変換し、このキーワード情報13bに予め登録されたキーワードと合致するか否かを判定する。
【0023】
そして、ドライブレコーダ10は、キーワードに合致する音声を検知した場合(ステップS3)、このキーワードと音量値をサーバ装置100へ送信する(ステップS4)。音量値は、キーワードがテキストデータであるのと同様に、キーワードに合致した音声の音量レベル(例えば、「○○dB」)のみを示すテキストデータである。ドライブレコーダ10は、キーワードに合致する音声を検知した場合、キーワードに合致した音声の軽量なメタデータとしてこのキーワードおよび音量値を、サーバ装置100へ送信する。メタデータをテキストデータとすることで、メタデータそのものの転送量をより軽量化させることができる。
【0024】
そして、サーバ装置100は、ドライブレコーダ10から受信したキーワードと音量値をデータ要求情報102aへ照らし、車両へ要求する車両データの種別を選択する(ステップS5)。データ要求情報102aは、受信したキーワードと音量値に応じて、車両へ要求すべき車両データの種別が予め設定された情報である。別の言い方をすれば、データ要求情報102aは、キーワードおよびキーワードの音量値の組み合わせごとに車両へ要求する車両データを関連付けた情報である。データ要求情報102aは、「テーブル情報」の一例に相当する。
【0025】
そして、サーバ装置100は、選択した種別が指定された車両データ要求を生成し、ドライブレコーダ10へ送信する(ステップS6)。そして、ドライブレコーダ10は、サーバ装置100から受信した車両データ要求に対応する車両データをサーバ装置100へ転送する(ステップS7)。サーバ装置100は、この送信された車両データに基づき、車両の状況を解析することとなる。これにより、サーバ装置100は、キーワードおよび音量値の組み合わせが示す状況に応じた車両データの実データを、データ転送量を抑えつつ収集し、解析することが可能となる。
【0026】
このように、実施形態に係るデータ転送方法では、ドライブレコーダ10が、車両の乗員が発する音声の音声認識を実行する。また、ドライブレコーダ10が、上記音声認識によって上記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、上記キーワードおよび上記キーワードの音量値を少なくとも含むメタデータをサーバ装置100へ送信する。また、ドライブレコーダ10が、上記メタデータに基づいてサーバ装置100から要求される車両データの実データをサーバ装置100へ送信する。
【0027】
したがって、実施形態に係るデータ転送方法によれば、データ転送量をより軽量化することができる。また、実施形態に係るデータ転送方法によれば、例えば危険運転に繋がりうるドライバの感情を軽量なキーワードおよび音量値に基づいて簡便に推定することができる。また、この推定結果に応じ、事故発生やヒヤリ・ハットまでには至らないものの、これらの予兆となりうるドライバの言動が発せられた車両の状況を解析することが可能となる。
【0028】
以下、上述した実施形態に係るデータ転送方法を適用したデータ転送システム1の構成例について、より具体的に説明する。
【0029】
図2は、実施形態に係るデータ転送システム1の構成例を示す図である。データ転送システム1は、ドライブレコーダ10-1,10-2,…10-n(nは自然数)に示す1以上のドライブレコーダ10と、サーバ装置100とを含む。
【0030】
各ドライブレコーダ10と、サーバ装置100とは、インターネットや携帯電話回線網、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)通信網等であるネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。
【0031】
ドライブレコーダ10は、上述したように、カメラによって撮影した車両内外の映像データや、マイクによって収音した音声データや、車両の各種状態を示す状態データを含む車両データをリングバッファメモリに一定期間分が上書き可能に記録する。
【0032】
また、ドライブレコーダ10は、車両の起動中に、事故発生やヒヤリ・ハット等の特定のイベントを検知した場合は、検知時点の前後一定時間分の記録データを上書き禁止に設定する。あるいはドライブレコーダ10は、この検知時点の前後一定時間分の記録データを別の記録媒体へ記録する。
【0033】
また、ドライブレコーダ10は、上述の特定のイベントを検知した場合は、車両データをサーバ装置100へ転送する。
【0034】
また、ドライブレコーダ10は、サーバ装置100から任意の車両データ要求を受け付けた場合に、この車両データ要求に応じた車両データをサーバ装置100へ転送する。
【0035】
サーバ装置100は、上述したように、例えばクラウドサーバとして実現される。サーバ装置100は、例えばデータ転送システム1を運営する事業者によって管理される。サーバ装置100は、ドライブレコーダ10から転送された車両データに基づいて各車両の状況を解析する。また、サーバ装置100は、解析した解析結果に基づく各種のクラウドサービスを提供する。
【0036】
サーバ装置100は、例えば解析結果に基づいて警報やガイダンス、ナビゲーション情報等を通知する運転支援サービスを各車両に対し提供する。また、サーバ装置100は、例えば事故発生時の状況の解析結果を保険会社等へ提供する。また、サーバ装置100は、例えばヒヤリ・ハットの統計結果に基づく教育資料等を運送事業者等へ提供する。
【0037】
次に、ドライブレコーダ10の構成例について説明する。
図3は、実施形態に係るドライブレコーダ10の構成例を示す図である。
図3に示すように、ドライブレコーダ10は、センサ部11と、通信部12と、記憶部13と、コントローラ14とを有する。
【0038】
センサ部11は、ドライブレコーダ10に搭載される各種のセンサ群である。センサ部11は、例えばマイク11aと、カメラ11bと、GPS(Global Positioning System)センサ11cと、Gセンサ11dとを含む。
【0039】
マイク11aは、車両内外の音声データを収音する。ドライバの感情を推定するうえでは、ドライバの発声する音声データが最も重要となるので、マイク11aはドライバ席への指向性を有する指向性マイクであることが好ましい。なお、マイク11aは、無指向性マイクであってもよい。
【0040】
カメラ11bは、1以上設けられる。カメラ11bは、フロントガラス付近やリアガラス付近、ダッシュボード付近等の車両の各所に取り付けられ、車両内外の予め決められた撮影領域を撮影可能に設けられる。本実施形態では、カメラ11bは少なくとも、ドライバの顔の向きや視線が検知可能となる車内映像を撮影可能に設けられる。なお、カメラ11bが撮影する車内映像は、車内全体が視認可能となる視野角の広い広角映像であることが好ましい。
【0041】
GPSセンサ11cは、車両のGPS位置を測位する。Gセンサ11dは、車両に加わる加速度を測定する。
【0042】
通信部12は、ネットワークアダプタ等によって実現される。通信部12は、ネットワークNと無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。
【0043】
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の記憶デバイスによって実現される。記憶部13は、
図3の例では、車両データ情報13aと、キーワード情報13bとを記憶する。
【0044】
車両データ情報13aは、上述したように、ドライブレコーダ10が記録する車両データのデータベースである。キーワード情報13bは、上述したように、事故発生やヒヤリ・ハットといった異常発生時の他、異常発生までには至らないもののその予兆となりうる乗員の言動を示すキーワードとなるテキストデータが予め登録される情報である。
【0045】
キーワード情報13bおよび車両データ情報13aの一例を
図4および
図5に示す。
図4は、キーワード情報13bの一例を示す図である。また、
図5は、車両データ情報13aの一例を示す図である。
【0046】
図4に示すように、キーワード情報13bは、「ジャマだ」、「どけ」、「このやろう」、「ワハハハ」といった、異常発生の予兆となりうる乗員の言動を示すキーワードが登録される。「ジャマだ」、「どけ」といったキーワードは、例えば車両の乗員が煽り運転を行う予兆を推定させるものである。「このやろう」等のキーワードは、例えば車両の乗員の苛立ちを推定させるものである。「ワハハハ」等のキーワードは、例えば車両の複数の乗員の会話が盛り上がるなどして、注意力が散漫となった状況を推定させるものである。
【0047】
また、
図5に示すように、車両データ情報13aは、「タイムスタンプ」項目と、「車両データ」項目と、「キーワード」項目と、「音量値」項目とを含む。「タイムスタンプ」項目は、各車両データのタイムスタンプ(「時刻情報」の一例に相当)が格納される。
【0048】
「車両データ」項目は、映像データ、音声データおよび状態データを含む各車両データの実データが格納される。なお、各車両データは、#1~#4…といった識別子が紐付けられる。
【0049】
「キーワード」項目は、各車両データにおいて、音声データに対する音声認識によってこの音声データがキーワード情報13bに合致したキーワードを含む場合に、そのキーワードが格納される。「音量値」項目は、音声データがキーワード情報13bに合致したキーワードを含む場合に、そのキーワードの音量値が格納される。
【0050】
図3の説明に戻る。コントローラ14は、いわゆるプロセッサに相当する。コントローラ14は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部13に記憶されている図示略の実施形態に係るプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、コントローラ14は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
【0051】
コントローラ14は、
図8に示す処理シーケンスによる情報処理を実行する。
図8を用いた説明は後述する。
【0052】
次に、サーバ装置100の構成例について説明する。
図6は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。
図6に示すように、サーバ装置100は、通信部101と、記憶部102と、コントローラ103とを有する。
【0053】
通信部101は、ネットワークアダプタ等によって実現される。通信部101は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、ドライブレコーダ10との間で情報の送受信を行う。
【0054】
記憶部102は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶デバイスによって実現される。記憶部102は、
図6の例では、データ要求情報102aと、収集情報DB(Database)102bとを記憶する。
【0055】
データ要求情報102aは、上述したように、サーバ装置100がドライブレコーダ10から受信したキーワードと音量値に応じて、車両へ要求すべき車両データの種別が予め設定された情報である。
【0056】
データ要求情報102aの一例を
図7に示す。
図7は、データ要求情報102aの一例を示す図である。
図7に示すように、データ要求情報102aは、「キーワード」項目と、「音量値」項目と、「要求データ」項目と、「警告」項目と、「摘要」項目とを含む。
【0057】
「キーワード」項目は、上述したキーワード情報13bの各キーワードに対応する値が設定される。「音量値」項目は、各キーワードにおける音量値の判定条件が設定される。「要求データ」項目は、車両へ要求すべき車両データの種別が設定される。「警告」項目は、オプションとして車両への軽奥を行う場合の警告の要否が設定される。「摘要」項目は、実施形態に係る情報処理において直接に影響しないが、データ要求情報102aの各レコードにおける説明等が設定される。
【0058】
例えば、サーバ装置100が、ドライブレコーダ10から「ジャマだ+70dB」のメタデータを受信したものとする。この場合、サーバ装置100がかかるメタデータをデータ要求情報102aに照らすと、
図7の例の場合、このメタデータはレコード2行目に該当する。すると、サーバ装置100は、かかる2行目のレコードの「要求データ」項目から要求すべき車両データの種別として「状態データ」を選択する。
【0059】
そして、サーバ装置100は、ドライブレコーダ10に対し、メタデータ「ジャマだ+70dB」に紐付けられた車両データのうちの「状態データ」を要求する車両データ要求を生成する。そして、サーバ装置100は、生成した車両データ要求をドライブレコーダ10へ向けて送信する。この場合、かかる車両データ要求を受けたドライブレコーダ10は、
図5に示した車両データ#4の状態データをサーバ装置100へ転送することとなる。
【0060】
このように、サーバ装置100は、車両からキーワードおよび音量値を含むメタデータを受信した場合に、データ要求情報102aにおいてメタデータに対応する車両データの実データを車両へ要求する。これにより、サーバ装置100は、メタデータに含まれるキーワードおよび音量値の組み合わせが示す状況に応じた車両データの実データを、データ転送量を抑えつつ収集することができる。
【0061】
なお、
図7の例でレコード1行目に示すように、音量値が閾値に満たなければ、サーバ装置100は要求データの種別を選択しないことも可能である。すなわち、音量値が閾値に満たなければ、サーバ装置100はメタデータに対する実データをドライブレコーダ10に要求しないことも可能である。これにより、無用なデータ要求およびこれに応じたドライブレコーダ10からの実データの転送機会を減らし、データ転送量をより軽量化することができる。
【0062】
なお、この閾値に満たなければドライブレコーダ10に車両データを要求しない処理シーケンスは、ドライブレコーダ10が主体となって判断してもよい。すなわち、ドライブレコーダ10は、音声データがキーワード情報13bのキーワードに合致しても、音量値が閾値に満たなければ、「キーワード+音量値」のメタデータをサーバ装置100へ送信しなくともよい。これにより、そもそものメタデータの送信量を減らし、データ転送量をより軽量化することができる。
【0063】
また、以下では、メタデータに応じて選択する車両データの種別が多いことを「高レベル」と言う場合がある。
図7の例で、3行目のレコードは、2行目のレコードと同じキーワード「ジャマだ」に関するものの、2行目のレコードに比べて高レベルとなる車両データの種別「映像データ+状態データ」をサーバ装置100に選択させることとなる。同様に、
図7の例で、5行目のレコードは、4行目のレコードと同じキーワード「どけ」に関するものの、4行目のレコードに比べて高レベルとなる車両データの種別「全種別」をサーバ装置100に選択させることとなる。
【0064】
図6の説明に戻る。収集情報DB102bは、各ドライブレコーダ10から収集された車両データが格納されるデータベースである。
【0065】
コントローラ103は、いわゆるプロセッサに相当する。コントローラ103は、CPUやMPU等によって、記憶部102に記憶されている図示略の実施形態に係るプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、コントローラ103は、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。
【0066】
コントローラ103は、
図8に示す処理シーケンスによる情報処理を実行する。次に、この処理シーケンスによる情報処理について説明する。
図8は、実施形態に係るデータ転送システム1が実行する処理シーケンスを示す図である。
【0067】
図8に示すように、ドライブレコーダ10側では、コントローラ14が車両データを記録する(ステップS101)。また、コントローラ14は、音声データの音声認識を実行する(ステップS102)。
【0068】
コントローラ14は、音声認識の結果、認識した音声データがキーワード情報13bのキーワードに合致するか否かを判定する(ステップS103)。キーワードに合致する場合(ステップS103,Yes)、コントローラ14は、合致したキーワードおよび音量値を含むテキストデータであるメタデータをサーバ装置100へ向けて送信する(ステップS104)。
【0069】
また、キーワードに合致しない場合(ステップS103,No)、コントローラ14は、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0070】
サーバ装置100側では、コントローラ103が、ドライブレコーダ10からのメタデータを受信すると、このメタデータをデータ要求情報102aと照合する(ステップS105)。
【0071】
そして、コントローラ103は、照合結果に基づき、車両へ要求する車両データの種別を選択する(ステップS106)。そして、コントローラ103は、選択結果に応じて車両データ要求を生成する(ステップS107)。そして、コントローラ103は、生成した車両データ要求をドライブレコーダ10へ向けて送信する(ステップS108)。
【0072】
ドライブレコーダ10側のコントローラ14は、車両データ要求を受信すると、車両データ情報13aから要求に対応する車両データを抽出する(ステップS109)。そして、コントローラ14は、抽出した実データである車両データをサーバ装置100へ転送する(ステップS110)。なお、図示は略しているが、転送された車両データは、サーバ装置100側でコントローラ103が収集情報DB102bへ格納することとなる。
【0073】
ところで、これまでは、ドライブレコーダ10のコントローラ14が音声データの音声認識を行い、合致したキーワードおよびその音量値をメタデータとしてサーバ装置100へ送信する例を挙げた。これに加え、コントローラ14は、メタデータにさらに別の情報を含めるようにしてもよい。
【0074】
例えばコントローラ14は、車両データ取得時におけるGPSセンサ11cによる位置情報や、タイムスタンプ等をメタデータに含めるようにしてもよい。この場合、サーバ装置100のコントローラ103は、生成する車両データ要求においてこの位置情報やタイムスタンプ等を指定することができるので、ドライブレコーダ10側でコントローラ14は転送すべき車両データを容易に抽出することが可能となる。
【0075】
また、例えばコントローラ14は、Gセンサ11dによる加速度をメタデータに含めるようにしてもよい。この場合、サーバ装置100のコントローラ103は、車両データ要求を生成するに際して加速度を加味した車両データ要求のレベル判定を行うことができる。例えばコントローラ14は、衝撃に相当する加速度とともに「やばい」とのキーワードがメタデータに含まれる場合、事故との関連性が高いと推定し、高レベルとなる車両データ要求を生成することが可能となる。これにより、事故が起きた場合に、サーバ装置100は、事故の状況をより詳しく解析するためにより情報量の多い車両データを確実に収集することが可能となる。
【0076】
また、例えばコントローラ14は、音声認識した音声データが誰の音声か、映像データを解析してその発声者を特定するようにしてもよい。また、例えばコントローラ14は、音声データの周波数解析を行い、発声者の性別を特定して、性別を示す情報をメタデータに含めてサーバ装置100へ送信するようにしてもよい。また、例えばコントローラ14は、周波数解析の結果、異音を特定して、異音に該当する周波数を示す情報をメタデータに含めてサーバ装置100へ送信するようにしてもよい。コントローラ14が、周波数解析の結果をメタデータに含めることで、サーバ装置100は、発声者の性別や発せられた異音に応じた実データの収集が可能となる。
【0077】
このような性別や異音を特定する変形例について、
図9を用いて説明する。
図9は、変形例に係るドライブレコーダ10Aの構成例を示す図である。なお、
図9は
図3に対応しているため、
図9を用いた説明では、
図3と異なる部分についてのみ説明する。
【0078】
図9に示すように、変形例に係るドライブレコーダ10Aは、記憶部13がさらに周波数特定情報13cを記憶する。周波数特定情報13cは、音声データを周波数解析した場合に、周波数解析された音声データを男性あるいは女性のいずれが発したものかを特定するための周波数に関する閾値等を含む情報である。
【0079】
また、周波数特定情報13cは、音声データを周波数解析した場合に、周波数解析された音声データが、予め決められた異音のいずれに該当するかを特定するための周波数に関する閾値等を含む情報である。
【0080】
ここに言う異音は、例えば事件や、事故、犯罪、ハラスメントを連想させるような内容の音である。例えば異音は、激しくガラスが叩かれる音や、ガラスが割れるような音や、車両が傷付けられるような音や、人を殴打するような音などである。
【0081】
また、この場合に、ドライブレコーダ10Aのキーワード情報13bは、同じく事件や、事故、犯罪、ハラスメントを連想させるような内容のキーワードが予め登録されていてもよい。
【0082】
そして、ドライブレコーダ10Aは、このようなキーワード情報13bおよび周波数特定情報13cに基づいて、「キーワード+音量値+性別または周波数」を含むメタデータをサーバ装置100へ送信する。
【0083】
このようなドライブレコーダ10Aからのメタデータを受信した場合、サーバ装置100は、かかるメタデータに応じて、例えばデータ要求情報102aにおける「音量値」の閾値を変更する。具体的には、サーバ装置100は、同じキーワードであっても、例えば男性の場合は女性の場合に比べて「音量値」の閾値を低くするように変更する。逆に、サーバ装置100は、同じキーワードであっても、例えば女性の場合は男性の場合に比べて「音量値」の閾値を高くするように変更する。
【0084】
また、サーバ装置100は、上述した事件や、事故、犯罪、ハラスメントを連想させるような内容の異音やキーワードを受信した場合には、音量値に関わりなく高レベルとなる車両データの種別を選択する。これにより、サーバ装置100は、事件や、事故、犯罪、ハラスメントといった詳細な状況の解析が求められやすいケースにおいて、高レベルな、すなわち多くの種別の車両データを収集することが可能となる。
【0085】
変形例に係るドライブレコーダ10Aを含むデータ転送システム1が実行する処理シーケンスについて、
図10を用いて説明する。
図10は、変形例に係るドライブレコーダ10Aを含むデータ転送システム1が実行する処理シーケンスを示す図である。
【0086】
図10に示すように、ドライブレコーダ10A側では、コントローラ14が車両データを記録する(ステップS201)。また、コントローラ14は、音声データの音声認識を実行する(ステップS202)。さらに、コントローラ14は、音声データの周波数解析を実行する(ステップS203)。
【0087】
コントローラ14は、音声認識および周波数解析の結果、認識した音声データがキーワード情報13bのキーワードに合致するか否か、または、周波数特定情報13cに基づく異音に合致するか否かを判定する(ステップS204)。
【0088】
キーワードまたは異音に合致する場合(ステップS204,Yes)、コントローラ14は、キーワードおよび音量値に加えて性別または周波数を含むメタデータをサーバ装置100へ向けて送信する(ステップS205)。
【0089】
また、キーワードおよび異音に合致しない場合(ステップS204,No)、コントローラ14は、ステップS201からの処理を繰り返す。
【0090】
サーバ装置100側では、コントローラ103が、ドライブレコーダ10からのメタデータを受信すると、このメタデータをデータ要求情報102aと照合する(ステップS206)。
【0091】
そして、コントローラ103は、照合結果に基づき、高レベルの要求が必要か否かを判定する(ステップS207)。高レベルの要求が必要である場合(ステップS207,Yes)、例えば上述した事件等を連想させるような内容の異音やキーワードである場合、サーバ装置100のコントローラ103は、高レベルとなる車両データの種別を選択する(ステップS208)。
【0092】
高レベルの要求が必要でない場合(ステップS207,No)、コントローラ103は、高レベルに対して通常レベルとなる車両データの種別を選択する(ステップS209)。
【0093】
そして、コントローラ103は、選択結果に応じて車両データ要求を生成する(ステップS210)。そして、コントローラ103は、生成した車両データ要求をドライブレコーダ10へ向けて送信する(ステップS211)。
【0094】
ドライブレコーダ10側のコントローラ14は、車両データ要求を受信すると、車両データ情報13aから要求に対応する車両データを抽出する(ステップS212)。そして、コントローラ14は、抽出した車両データをサーバ装置100へ転送する(ステップS213)。
【0095】
上述してきたように、実施形態に係るドライブレコーダ10は、車両に搭載され、車両の各種状態を示す車両データを取得する情報処理装置であって、コントローラ14を備える。コントローラ14は、車両の乗員が発する音声の音声認識を実行する。また、コントローラ14は、上記音声認識によって上記音声が予め定められたキーワードに合致した場合に、キーワードとキーワードに関連する上記車両データを対応付けて記憶するとともに、キーワードおよびキーワードを認識した際の音量値を少なくとも含むメタデータを、上記車両の外部にあるサーバ装置100へ送信する。また、コントローラ14は、サーバ装置100の要求に応じて、上記メタデータに対応する上記車両データをサーバ装置100へ送信する。
【0096】
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、音声認識によって車両の乗員が発した音声が予め定められたキーワードに合致した場合にのみ、軽量なメタデータを送信する。そして、このメタデータに基づいてサーバ装置100から要求される車両データのみをサーバ装置100へ転送する。これにより、実データを常時転送する場合や、トリガに応じて必ず実データを送信する必要がある場合に比べて、データ転送量をより軽量化することができる。
【0097】
なお、上述した実施形態では、ドライブレコーダ10が、車載装置の一例である場合を例に挙げたが、ドライブレコーダ10以外の1以上の車載装置が、ドライブレコーダ10と同等の機能を実現するようにしてもよい。
【0098】
例えば、車両にドライブレコーダ10が搭載されていない場合に、車両に搭載された車載カメラ、車載マイク、および、通信型のナビゲーション装置等を組み合わせることによって、ドライブレコーダ10と同等の機能を実現するようにしてもよい。
【0099】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 データ転送システム
10,10A ドライブレコーダ
11 センサ部
11a マイク
11b カメラ
11c GPSセンサ
11d Gセンサ
12 通信部
13 記憶部
13a 車両データ情報
13b キーワード情報
13c 周波数特定情報
14 コントローラ
100 サーバ装置
101 通信部
102 記憶部
102a データ要求情報
102b 収集情報DB
103 コントローラ