IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

特開2024-145601情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145601
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/30 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058033
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】数野 修一
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】二次電池のリサイクル後の商品へのサービス提供や、付加価値の向上ができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体を提供すること。
【解決手段】第1蓄電装置の経済的価値を算出し、第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの、前記第1蓄電装置に再利用される可能性を示す再利用可能性度合いに基づいて、前記経済的価値を算出する算出部を備え、第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される情報処理装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1蓄電装置の経済的価値を算出する算出部を備え、
前記第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される
情報処理装置。
【請求項2】
第1蓄電装置は、未だ製品化されていないものである。
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの、前記第1蓄電装置に再利用される可能性を示す再利用可能性度合いに基づいて、前記経済的価値を算出する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記算出部は、前記第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの、劣化度合いまたは使用態様に基づいて、前記再利用可能性度合いを算出する、
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記経済的価値は、証券的価値である、
請求項1から4のうちいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記経済的価値は、証券的価値であり、
前記再利用可能性度合いに基づいて、前記第2蓄電装置の保有者が保有することになる前記第1蓄電装置の保有権利を予想する予想部を更に備える、
請求項3または4記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が、
第1蓄電装置の経済的価値を算出する、情報処理方法であって、
前記第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置のプロセッサに、
第1蓄電装置の経済的価値を算出させる、ためのプログラムであって、
前記第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される、
プログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、二次電池の需要が拡大している。二次電池の価格も高価であり、搭載される車両の価格も高騰している。例えば、特許文献1記載の発明では、販売者が、二次電池の価格を抑えるために二次電池の一部を証券化し、投資家へ転売する。販売者は、投資家による証券の購入費を二次電池の一部または全部の費用に充当して、販売価格を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-126305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、二次電池のリサイクル後の商品へのサービス提供や、付加価値の向上に関しては考慮が十分にされていなかった。このため、利用者に対するリサイクルの促進が不十分であることがあった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、二次電池の付加価値の向上とリサイクルの促進を図ることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体は、第1蓄電装置の経済的価値を算出する算出部を備え、第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される情報処理装置である。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、第1蓄電装置は、未だ製品化されていないものである。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、算出部は、第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの、第1蓄電装置に再利用される可能性を示す再利用可能性度合いに基づいて、前記経済的価値を算出するものである。
【0009】
(4):上記(3)の態様において、算出部は、第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの、劣化度合いまたは使用態様に基づいて、再利用可能性度合いを算出するものである。
【0010】
(5):上記(3)または(4)の態様において、経済的価値は、証券的価値である。
【0011】
(6):上記(3)または(4)の態様において、経済的価値は、証券的価値であり、再利用可能性度合いに基づいて、第2蓄電装置の保有者が保有することになる第1蓄電装置の保有権利を予想する予想部を更に備えるものである。
【0012】
(7):この発明の一態様に係る情報処理装置は、第1蓄電装置の経済的価値を算出する、情報処理方法であって、第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される情報処理方法である。
【0013】
(8):この発明の一態様に係るプログラムは、情報処理装置のプロセッサに、第1蓄電装置の経済的価値を算出させるためのプログラムであって、第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用済みの第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成されるプログラムである。
【0014】
(9):上記(8)の態様のプログラムを記憶した記憶媒体である。
【発明の効果】
【0015】
(1)~(9)の態様によれば、第2蓄電装置の再利用の選択肢を参照でき、利用者にとって価値の高い保有権利となる選択肢を選ぶことを促すことにより、二次電池の付加価値の向上とリサイクルの促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る情報処理装置100の使用環境と構成の一例を示す図である。
図2】使用環境係数テーブル152の内容の一例を示す図である。
図3】劣化量を積み上げ表示した図である。
図4】再利用方法スコープテーブル154の内容の一例を示す図である。
図5】再利用方法テーブル156の内容の一例を示す図である。
図6】実施形態の情報処理装置100によって実施される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記憶媒体の実施形態について説明する。
【0018】
[全体構成]
図1は、実施形態に係る情報処理装置100の使用環境と構成の一例を示す図である。図1に示す例では、情報処理装置100は、例えば、利用者端末10と、車両20とネットワークNWを介して通信する。
【0019】
利用者端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等の通信機能と表示機能を有するコンピュータ装置である。
【0020】
UA(User Agent)12は、例えば、アプリケーションプログラムまたはブラウザであり、ネットワークNWを介してWebサーバからWebページなどのコンテンツを取得し、利用者端末10に表示させる。利用者端末10の利用者は、UA12を用いて情報処理装置100の提供するコンテンツを取得する。
【0021】
車両20には、車両として一般的な構成の他、TCU(Telematics Control Unit)22と、バッテリ24が搭載される。車両20は、例えば、専らバッテリ24からの電力によって走行する電気自動車である。バッテリ24は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、全固体電池などである。
【0022】
TCU22は、ネットワークNWを介して、情報処理装置100、利用者端末10と通信する。TCU22は、バッテリ24に取り付けられた電流センサや電圧センサ、温度センサなどによって測定された測定結果を情報処理装置100に送信する。TCU22は、図示しないバッテリ管理装置によって認識された充電上限電圧、一定時間測定した放電電圧の差分データなどを情報処理装置100に送信してもよい。
【0023】
情報処理装置100は、通信部102と、算出部104と、予想部106と、情報取得部108と、情報出力部110と、記憶部150とを備える。通信部102と記憶部150以外の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0024】
記憶部150は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。記憶部150は、使用環境係数テーブル152、再利用方法スコープテーブル154と再利用方法テーブル156を記憶する。
【0025】
通信部102は、ネットワークNWの接続するための通信インターフェースである。通信部102は、情報処理装置100の指示を送信したり、利用者端末10へ情報を送信したり、車両20の情報を取得する。
【0026】
算出部104は、蓄電装置の経済的価値を算出する。蓄電装置とは、例えば車両バッテリ、可搬バッテリ、定置バッテリ、コンデンサ等のリチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、全固体電池を搭載した装置である。経済的価値とは、例えば、蓄電装置の構成部品または構成素材の価格等に基づいて算出された証券価格および証券保有率である。算出部104は、第1蓄電装置の価値を算出する。第1蓄電装置とは、他の蓄電装置(第2蓄電装置)の構成部品または構成素材を再利用して製造される(或いは製造された)装置である。第1蓄電装置と第2蓄電装置は、それぞれ単独で存在してもよいし、複数存在してもよい。
【0027】
算出部104は、第2蓄電装置の構成部品または構成素材が、第1蓄電装置に再利用される可能性を示す再利用可能性度合いを算出する。再利用可能性度合いは、例えば、第2蓄電装置の構成部品または構成素材の劣化量、劣化環境または使用態様に基づいて算出される。
【0028】
算出部104は、第2蓄電装置の劣化量を算出する。劣化量は、例えば、バッテリ24の使用環境(典型的には温度環境)によって定められた係数を、バッテリ24の使用量(例えば充放電電流量)に乗算した値を積算することによって求められる。係数は、使用環境係数テーブル152に登録されている。図2は、使用環境係数テーブル152の内容の一例を示す図である。使用環境係数テーブル152では、バッテリ24の使用環境が通常の温度で劣化する係数を1、高温、低温であった場合は2というように定められている。算出部104は、例えば、劣化量=αk×使用量(αk:使用環境ごとの係数)の計算式に基づいて劣化量を算出する。
【0029】
予想部106は、第2蓄電装置の保有者が保有することになる保有権利を予想する。保有権利とは、第2蓄電装置の利用者が、第1蓄電装置に再利用された構成部品または構成素材の保有に応じて生じる権利である。保有権利は、例えば、再利用可能性度合いと経済的価値に基づいており、再利用可能性度合いと経済的価値が高ければ高いほど、保有権利は高くなる。予想部106は、算出部104によって算出された第1蓄電装置の再利用可能性度合いと経済的価値に基づいて、保有権利を予想する。
【0030】
予想部106は、初回に保有権利を予想した後、最新の情報に基づいて再予想を行ってもよい。予想部106は、最新の再利用可能性度合い、劣化量、経済的価値の情報を算出部104、情報取得部108と連携し、保有権利の再予想を行う。
【0031】
また、保有権利は第2蓄電装置の劣化量によって変動してもよい。図3は、劣化量を積み上げ表示した図である。例えば、第2蓄電装置が高温、通常、低温等の温度環境で使用された場合、それぞれの温度環境で生じた劣化量を積み上げて合算をする。劣化量が多ければ多いほど、利用用途が限られてくるため、保有権利が加速的に低下する。一定水準(L1)に対して劣化量が低い場合は、例えば、正極電極リユースが選択でき、保有権利が高くなる。一定水準(L1)に対して劣化量が高い場合は、例えば、活物質を回収し、これを原料として再度活物質を製造する、活物質リサイクルしか選択できず、処理コストが高くなるため保有権利が低くなる。
【0032】
図4は、再利用方法スコープテーブル154の内容の一例を示す図である。この再利用方法スコープテーブルでは、再利用方法ごとに、適用条件、処理コスト、保有権利が定められている。保有権利は、高、中、低といった離散情報ではなく、パーセントなどの連続値で示される情報であってもよい。図示する例では、活物質リサイクルに関しては、適用条件が「劣化量50%未満」、処理コストが「高」、保有権利が「低」となっており、電極リユースに関しては、適用条件が「劣化量20%未満」、処理コストが「低」、保有権利が「高」となっている。
【0033】
情報取得部108は、車両20のTCU22からバッテリ24の劣化量を算出するための情報(劣化情報)を取得する。劣化情報は、温度環境ごとの使用量の情報を含む。なお、バッテリ24の劣化量は再利用方法テーブル156(後述)に記憶される。第2蓄電装置が車両に搭載されていない場合、劣化情報が手動で入力されてもよい。
【0034】
情報取得部108は、第2蓄電装置の構成部品または構成素材の市場価格情報を、例えば、公共機関、商社、素材取引業者などにより運営されている情報提供サーバから取得する。情報取得部108は、構成部品または構成素材の種類ごと且つ量ごとに市場価格情報を取得する。情報取得部108は、取得した市場価格情報を算出部104と予想部106に提供する。
【0035】
図5は、再利用方法テーブル156の内容の一例を示す図である。再利用方法テーブル156は、蓄電装置ID、第2蓄電装置名、再利用方法、劣化量、価格、第1蓄電装置名等が互いに対応付けられたものである。図示する例では、1行目の蓄電装置IDが「AAAA」である蓄電装置は、第2蓄電装置名が「車両バッテリ」、再利用方法が「電極リユース」、劣化量が「20%」、価格が「○○○○」、第1蓄電装置名が、「車両バッテリ」となっており、2行目の蓄電装置IDが「BBBB」である蓄電装置は、第2蓄電装置名が「可搬バッテリ」、再利用方法が「活物質リサイクル」、劣化量が「50%」、価格が「△△△△」、第1蓄電装置名が、「定置バッテリ」となっている。
【0036】
情報出力部110は、通信部102に指示して、利用者が参照する情報を利用者端末10へ出力する。出力する情報は、再利用用途先(第1蓄電装置名)、第2蓄電装置名、再利用方法、保有権利、価格、劣化量、劣化環境等である。例えば、情報出力部110は、利用者の所有する第2蓄電装置ごとの再利用用途先に応じて、保有権利や価格の表示を対応付けて表示するように出力する。これらの情報をグラフまたは表に加工するのもよい。加工したグラフや表は、時系列(例えば、1か月ごと)に劣化量が変化すると保有権利も変動することがグラフで表示されるのもよい。例えば、類推線で表現する場合、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能によって実現してもよい。将来の時点ごとの予想された情報は、上下にばらつきがあってもよい。予想保有権利の上限と下限を利用者端末10に出力する情報として含める。
【0037】
情報出力部110は、情報取得部108から取得した第2蓄電装置の構成部品または構成素材ごとの経済的価値をグラフまたは表に加工して利用者端末10に出力する。
【0038】
[フローチャート]
図6は、実施形態の情報処理装置100によって実施される処理の一例を示すフローチャートである。第2蓄電装置は車両用バッテリである場合とする。まず、情報取得部108は、車両20のTCU22からバッテリ24の劣化情報を取得する(ステップS100)。
【0039】
次に、算出部104は、劣化情報に基づいて、バッテリ24の劣化量を算出する(ステップS102)。劣化情報取得時点の劣化量のみでもよいし、過去3年程度の劣化量の推移でもよい。
【0040】
算出部104は、経済的価値をバッテリ24の構成部品または構成素材の市場価格に基づいて算出する(ステップS104)。
【0041】
算出部104はバッテリ24の再利用可能性度合いを算出する(ステップS106)。
【0042】
次に、予想部106は、バッテリ24の経済的価値と再利用可能性度合いに基づいて保有権利を予想する(ステップS108)。
【0043】
次に、記憶部150は、算出または予想した情報を再利用方法テーブル156に登録する(ステップS110)。
【0044】
次に、情報出力部110は、利用者端末10に情報を表示する(ステップS112)。表示する内容は、利用者が所有する第2蓄電装置が再利用可能な第1蓄電装置の選択肢を表示し、選択して更に詳細な内容を表示することができてもよい。
【0045】
[まとめ]
上述した実施形態によれば、情報処理装置100は、第2蓄電装置の再利用の選択肢を参照でき、利用者にとって価値の高い保有権利となる選択肢を選ぶことを促すことができる。よって、二次電池の付加価値の向上とリサイクルの促進を図ることができる。
【0046】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)
第1蓄電装置の経済的価値を算出する、情報処理方法であって、
前記第1蓄電装置は、少なくとも一部が、使用を終えた第2蓄電装置の構成部品または構成素材を用いて構成される、
情報処理装置。
【0047】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0048】
10 利用者端末
12 UA
14 CPU
20 車両
22 TCU
24 バッテリ
NW ネットワーク
100 情報処理装置
102 通信部
104 算出部
106 予想部
108 情報取得部
110 情報出力部
150 記憶部
152 使用環境係数テーブル
154 再利用方法スコープテーブル
156 再利用方法テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6