(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145619
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】ドア開放操作装置
(51)【国際特許分類】
E05B 85/18 20140101AFI20241004BHJP
E05B 81/64 20140101ALI20241004BHJP
B60J 5/04 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
E05B85/18 D
E05B85/18 A
E05B81/64
B60J5/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058056
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000138462
【氏名又は名称】株式会社ユーシン
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】足立 秀平
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250LL01
2E250PP12
2E250PP15
2E250SS09
(57)【要約】
【課題】部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できるドア開放操作装置を提供する。
【解決手段】ドア開放操作装置10は、操作口15cを有するベース15と、閉鎖位置と開放位置の間の移動が許容されるようにベース15に配置されたカバー30と、カバー30と重なるようにカバー30の背部へ車長方向前側に突出した突出部15gと、カバー30を閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、カバー30を車内側に向かうに従って車長方向に対して傾きが大きくなるように回動させる回避機構50とを備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作口を有し、車両のドアパネルに沿って取り付けられるベースと、
前記操作口を閉鎖した閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも車内側に位置して前記操作口を開放した開放位置との間の移動が許容されるように、前記ベースに配置されたカバーと、
前記閉鎖位置の前記カバーよりも車内側に位置し、車外側から見て前記カバーと重なるように前記カバーの背部へ第1の向きに突出した突出部と、
前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるとき、前記カバーを車内側に向かうに従って前記第1の向きに対して傾きが大きくなるように回動させる回避機構と
を備える、ドア開放操作装置。
【請求項2】
前記カバーは、前記操作口を開放可能に閉鎖するカバー本体と、前記カバー本体から突出したアーム部と、前記アーム部を軸支する回転軸とを備え、
前記回避機構は、前記アーム部と前記回転軸によって構成されており、
前記回転軸は、前記突出部側の第1端部が前記第1端部とは反対側の第2端部よりも車内側に位置し、前記第1の向きに対して傾斜している、請求項1に記載のドア開放操作装置。
【請求項3】
前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるためのアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動力によって前記カバーを操作するための操作レバーと
を備え、
前記カバー及び前記操作レバーのうちの一方は、前記カバー及び前記操作レバーのうちの他方に向けて突出する突部を有し、
前記カバー及び前記操作レバーのうちの前記他方は、前記突部を移動可能に保持する保持部を有する、
請求項1又は2に記載のドア開放操作装置。
【請求項4】
前記操作レバーは、
前記アクチュエータに取り付けられ、前記カバーに向けて突出する操作部を有する出力レバーと、
前記突部又は前記保持部が形成され、前記アクチュエータによる前記出力レバーの回動によって前記操作部による操作を受ける操作受部を有する接続レバーと
を備え、
前記接続レバーの回転軸は、前記ベースに沿って前記第1の向きに延びている、請求項3に記載のドア開放操作装置。
【請求項5】
前記突部は、先端に球状の膨出部を備え、
前記保持部は、前記膨出部を移動可能に保持する長溝を有する椀型に形成されている、
請求項3に記載のドア開放操作装置。
【請求項6】
前記閉鎖位置に移動した前記カバーの外周縁と前記操作口の口縁との間に、車内側に向かうに従って前記第1の向きに対して傾きが大きくなるように回動する前記カバーの移動を許容する間隙を有する、請求項1又は2に記載のドア開放操作装置。
【請求項7】
前記ベースには、前記操作口の口縁から車内側へ突出する口壁が設けられ、
前記突出部は、前記口壁のうち車外側から車内側に向かうに従って前記第1の向きへ突出するように傾斜した傾斜壁の一部によって構成されており、
前記傾斜壁には、前記操作口を介してキー差込面が車外側に露出するように、前記ベースに対してキーシリンダが取り付けられている、請求項1又は2に記載のドア開放操作装置。
【請求項8】
前記ベースの車内側の前記操作口の周囲には、車両のドアを閉状態に保持するラッチ機構を電動でラッチ解除するための操作部と、前記ラッチ機構を手動でラッチ解除するための開放レバーとが配置されている、請求項1又は2に記載のドア開放操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア開放操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたドア開放操作装置は、車外側のドアパネルに配置され、ドアラッチ装置が備えるラッチ機構をラッチ状態からラッチ解除に切り換えてドアを開放可能とする。このドア開放操作装置は、カバー、アクチュエータ、及び開放レバーを備える。アクチュエータによる車内側へのカバーの回動によって操作口が開口され、この操作口に手を差し込んで開放レバーを操作する。これにより、ラッチ機構がラッチ解除されてドアが開放可能になる。
【0003】
ドア開放操作装置は更に、車両のバッテリが容量不足のときにドアを開放するためのキーシリンダを備える。このキーシリンダは、操作口と同じくカバーで覆われている。キーシリンダは車長方向に延びるように配置され、キーシリンダのキー差込面は回動時のカバーに干渉しないように車幅方向に延びるように配置されている。カバーを手動で車内側に押し込んで操作口を開口させ、メカキーをキーシリンダに差し込んで操作する。これにより、ドアラッチ装置が備えるロック機構がロック状態からアンロック状態に切り換えられ、ラッチ機構のラッチ解除によってドアが開放可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のドア開放操作装置では、操作口の内側のキーシリンダに対してメカキーを車長方向に差し込んで操作する必要があるため、操作性が悪い。この操作性に関する不都合は、キーシリンダを傾斜させて配置し、キー差込面が操作口を介して車外側に臨むようにすれば解消できる。しかし、この場合、キーシリンダ自体又はキーシリンダを配置する部分が操作口内へ突出するため、この突出部へのカバーの干渉によって作動不良が生じ得る。この作動不良は、操作性を踏まえたキーシリンダの配置に限られず、キーシリンダ以外の部品の配置によっても生じ得る。
【0006】
本発明は、部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できるドア開放操作装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、操作口を有し、車両のドアパネルに沿って取り付けられるベースと、前記操作口を閉鎖した閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも車内側に位置して前記操作口を開放した開放位置との間の移動が許容されるように、前記ベースに配置されたカバーと、前記閉鎖位置の前記カバーよりも車内側に位置し、車外側から見て前記カバーと重なるように前記カバーの背部へ第1の向きに突出した突出部と、前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるとき、前記カバーを車内側に向かうに従って前記第1の向きに対して傾きが大きくなるように回動させる回避機構とを備える、ドア開放操作装置を提供する。
【0008】
カバーを閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、カバーを車内側に向かうに従って第1の向きに対して傾きが大きくなるように回動させる回避機構を備える。これにより、カバーの背部に突出した突出部へのカバーの干渉を防止できるため、カバーの作動不良を防止できる。また、操作性を踏まえたキーシリンダの配置によって突出部が形成されている場合、車外側に臨むようにキー差込面を配置できるため、手動でドアを開放するとき、メカキーによるキーシリンダの操作性を向上できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドア開放操作装置では、部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係るドア開放操作装置の正面図。
【
図3】車外側から見たドア開放操作装置の分解斜視図。
【
図4】車内側から見たドア開放操作装置の分解斜視図。
【
図8】ハンドル、出力レバー、接続レバー、及びキーシリンダの底面図。
【
図9】ハンドル、出力部材、出力レバー、及び接続レバーを示す斜視図。
【
図10】車内側から見たカバーによる操作口の閉鎖状態を示す背面図。
【
図11】
図10の閉鎖状態をXI-XI線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
【
図12】車内側から見たカバーの回動過程の状態を示す背面図。
【
図13】
図12の回動過程の状態をXIII-XIII線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
【
図14】車内側から見たカバーによる操作口の開放状態を示す背面図。
【
図15】
図14の開放状態をXV-XV線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0012】
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施形態に係るドア開放操作装置10は、ドアのアウタパネル(ドアパネル)1に取り付けられ、ドアに配置されたドアラッチ装置5を操作して閉状態のドアを開放可能とする。本実施形態のドア開放操作装置10は左サイドドア用である。但し、ドア開放操作装置10は右サイドドア用であってもよく、この場合、ドア開放操作装置10の構成部品は、線対称な形状及び配置となる。
【0013】
添付図面におけるX方向は車長方向であり、矢印が示す向きが前側かつ本発明の第1の向きであり、矢印とは逆向きが後側である。Y方向は車幅方向であり、矢印が示す向きが内側(車内側)で、矢印とは逆向きが外側(車外側)である。Z方向は車高方向であり、矢印が示す向きが上側で、矢印とは逆向きが下側である。
【0014】
ドアラッチ装置5とドア開放操作装置10は、車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit)3に接続され、ECU3からの信号に従って電動で作動可能である。ECU3には、車外の電子キー(図示せず)とLF(Low Frequency)信号による通信を行い、電子キーから受信した認証コードを登録された正規コードと比較して、これらが合致(成立)すれば正規ユーザであると判断する認証装置4が接続されている。
【0015】
ドアラッチ装置5の概要を説明すると、ドアラッチ装置5は、ラッチ機構6、ロック機構7、及び電動切換機構8を備え、ドアのエンドパネル2に沿って配置されている。
【0016】
ラッチ機構6は、フォークとクローを備え、ラッチ状態とラッチ解除に切り換えられる。ラッチ状態ではフォークが車体のストライカを保持し、ドアを閉状態に保持する。ラッチ解除ではフォークがストライカを解放し、ドアが開放可能となる。ラッチ解除からラッチ状態への切り換えは、開状態のドアを閉じることによるフォークへのストライカの進入(回動)によって行われる。ラッチ状態からラッチ解除への切り換えは、ドア開放操作装置10の操作によって2通りの方法で行われる。第1の方法では、ドア開放操作装置10が備えるセンサユニット20の操作を検出したECU3が、電動切換機構8を介して電動で切り換える。第2の方法では、ドア開放操作装置10が備える開放レバー23の操作によって、ユーザが手動で切り換える。
【0017】
ロック機構7は、複数のレバー等によって構成されており、ラッチ機構6をラッチ状態からラッチ解除に切換可能なアンロック状態と、ラッチ機構6をラッチ状態からラッチ解除に切換不可能なロック状態に切り換えられる。アンロック状態とロック状態の切り換えは、2通りの方法で行われる。第1の方法では、ECU3が電動切換機構8を介して電動で切り換える。第2の方法では、ドア開放操作装置10が備えるキーシリンダ28の操作によって、ユーザが手動で切り換える。
【0018】
電動切換機構8は、電動モータを含む複数のレバー等によって構成されており、ラッチ機構6のラッチ状態からラッチ解除への切り換えと、ロック機構7のアンロック状態とロック状態の切り換えとを、電動で行うことが可能である。この電動切換機構8は、ECU3からの信号に従ってロック機構7をアンロック状態からロック状態に切り換え、意図しないドアの開放を防止する。また、電動切換機構8は、ECU3からの信号に従って、ロック機構7をロック状態からアンロック状態に切り換えるとともに、ラッチ機構6をラッチ状態からラッチ解除に切り換え、ドアを開放可能とする。
【0019】
次に、本実施形態のドア開放操作装置10について説明する。
【0020】
図5から
図7を参照すると、ドア開放操作装置10は、ベース15及び外装カバー16によって構成された外装体を備え、アウタパネル1の車内側の面に取り付けられている。
図2から
図4を参照すると、ドア開放操作装置10は、センサユニット(操作部)20、開放レバー23、キーシリンダ28、カバー30、及びアクチュエータ40を備え、これらがベース15に組み付けられている。
【0021】
図3から
図6を参照すると、ベース15は、アウタパネル1に沿って配置されるベース壁15aと、ベース壁15aから車内側に突出した一対の側壁15bとを備える。ベース壁15aには、アウタパネル1の開口部1aと対応して、車長方向に延びる長方形状の操作口15cが設けられている。開口部1a内に位置する部分のみ、ドア開放操作装置10は車外に露出している。
【0022】
センサユニット20、開放レバー23、及びカバー30は、ベース15の一対の側壁15b間に配置され、外装カバー16によって覆われている。キーシリンダ28は、ベース15の車長方向後側の側壁15bの外側に配置され、カバー部15dによって大部分が覆われている。アクチュエータ40は、ベース15の車長方向前側に延設されたカバー部15eに配置されている。カバー部15e内と操作口15cの下方とは連通している。
【0023】
図7及び
図8を参照すると、本実施形態のドア開放操作装置10では、キーシリンダ28にメカキー(図示せず)を差し込んで操作するときの操作性を考慮し、キーシリンダ28が車幅方向及び車長方向に対して傾斜して配置されている。これにより、ベース15のキーシリンダ28を配置する部分は、傾斜壁15gによって構成されている。この傾斜壁15gの車内側の一部は、閉鎖位置のカバー30のカバー本体30aよりも車内側に位置し、車幅方向外側から見てカバー本体30aと重なるようにカバー本体30aの背部(車内側)に突出した突出部17となる。
【0024】
一方で、カバー30は、
図10及び
図11に示す閉鎖位置と
図14及び
図15に示す開放位置との間を、
図12及び
図13に示す回動過程を経て回動可能である。この回動時、ベース15の突出部17に干渉することなく、突出部17を回避してカバー30を移動させるために、本実施形態では回避機構50が設けられている。この回避機構50は、カバー30が備えるアーム部30bと回転軸31によって構成されており、操作口15cが延びる面であるXZ平面に対し、回転軸31が傾斜して配置されている。
【0025】
以下、センサユニット20、開放レバー23、キーシリンダ28、カバー30、アクチュエータ40、及び回避機構50について具体的に説明する。
【0026】
図2、
図4、及び
図5を参照すると、センサユニット20は、車両に搭載されたバッテリの容量が定められた閾値を上回る通常時、電動でラッチ機構6をラッチ解除するために設けられている。このセンサユニット20は、操作口15cの上側(周囲)に位置するようにベース15の車内側に配置され、操作口15cから車内側に差し込んだ手によって操作可能である。
【0027】
センサユニット20は、静電容量の変化によってユーザによる開操作を検出可能な静電容量センサによって構成されており、ユーザによる開操作を検出するとECU3に信号を出力する。これによりECU3が電動切換機構8を作動させて、ラッチ機構6をラッチ状態からラッチ解除に切り換える。但し、ユーザが開操作する操作部は、マイクロスイッチを用いたスイッチユニットであってもよい。
【0028】
図2、
図4、及び
図6を参照すると、開放レバー23は、バッテリの容量が閾値を下回る不足状態のとき等の非常時、つまり電動でラッチ機構6を作動できないときに、手動でラッチ機構6をラッチ解除するために設けられている。この開放レバー23は、センサユニット20の車長方向前側に隣接して配置され、操作口15cから車内側に差し込んだ手によって操作可能である。
【0029】
開放レバー23は、ベース15に回転可能に支持される断面矩形状(非円形状)の軸24を備え、
図6に実線で示す非操作位置と
図6に破線で示す操作位置との間を軸24と一体に回動可能である。開放レバー23は、トーションスプリング25によって
図6に実線で示す非操作位置に付勢されている。軸24のうちベース15から車長方向後側に突出した部分には、図示しないロッドを介してラッチ機構6に機械的に接続されるオープンレバー26が固着されている。ロック機構7がアンロック状態のとき、
図6に破線で示す操作位置に開放レバー23を操作することによって、オープンレバー26が
図6に破線で示す位置に反時計まわりに回動し、ラッチ機構6がラッチ状態からラッチ解除に切り換えられる。
【0030】
図2、
図4、及び
図7を参照すると、キーシリンダ28は、非常時に手動でロック機構7をロック状態からアンロック状態に切り換えるために設けられている。このキーシリンダ28は、操作口15cと対応するようにベース15の車長方向後側に配置されている。詳しくは、ベース15には、操作口15cの口縁から車幅方向内側に突出する口壁15fが設けられている。この口壁15fの両側部分は、側壁15bの一部によって構成されている。口壁15fのうち、キーシリンダ28を配置する車長方向後側の部分は、車幅方向内側に向かうに従って、操作口15c内である車長方向前側へ突出するように傾斜した傾斜壁15gによって構成されている。この傾斜壁15gには、キーシリンダ28のキー差込面28aを露出させる貫通孔15hが設けられている。アウタパネル1が延びる方向であるXZ平面に対する傾斜壁15gの傾斜角度、つまりキー差込面28aの傾斜角度は、メカキーをキーシリンダ28に差し込んで操作する操作性を考慮して設定される(例えば40度)。このように形成された傾斜壁15gの車内側の一部は、閉鎖位置のカバー本体30aよりも車内側に位置し、ベース壁15aに沿って車長方向前側(第1の向き)へ突出している。つまり、傾斜壁15gの一部は、操作性を踏まえたキーシリンダ28の配置によって、カバー本体30aと重なるようにカバー本体30aの背部に突出した突出部17である。
【0031】
キーシリンダ28は、貫通孔15h及び操作口15cを介してキー差込面28aが車外側に臨むように、ベース15の傾斜壁15gに配置されている。キーシリンダ28は、図示しないロッドを介してロック機構7に機械的に接続されている。操作口15cと貫通孔15hを通してキーシリンダ28にメカキーを差し込んで回動操作することによって、ロック機構7がロック状態からアンロック状態に切り換えられる。
【0032】
図2から
図4を参照すると、カバー30は、操作口15cと対応するようにベース15の車内側中央に配置されている。このカバー30は、操作口15cを開放可能に閉鎖するカバー本体30a、カバー本体30aから下向きに突出したアーム部30b、及びアーム部30bの下端に設けられた軸着部30cを備える。また、カバー30は、ベース15の操作口15cの下側に設けられた軸受部15iに支持される回転軸31を備え、この回転軸31に軸着部30cが回動可能に支持されている。アーム部30bの車長方向前側に位置する部分には、アクチュエータ40に向けて車長方向前側に突出した棒状の突部30dが設けられている。この突部30dは回転軸31に対して車内側に間隔あけて位置しており、先端には球状に膨出した膨出部30eが設けられている。
【0033】
このように構成されたカバー30は、
図10及び
図11に示す閉鎖位置と
図14及び
図15に示す開放位置との間を、回転軸31まわりに回動可能である。
図10及び
図11に示す閉鎖位置では、カバー本体30aによって操作口15cを閉鎖する。
図14及び
図15に示す開放位置では、カバー本体30aが操作口15cから車内側に離れ、操作口15cを開放する。
図10及び
図11に示す閉鎖位置から
図14及び
図15に示す開放位置に向けた車内側へのカバー30の開作動は、通常時にはアクチュエータ40の駆動力によって電動で行われ、非常時にはユーザの押込操作によって手動で行われる。
図14及び
図15に示す開放位置から
図10及び
図11に示す閉鎖位置に向けた車外側へのカバー30の閉作動は、後に詳述する操作レバー42が備えるキックバネ46の付勢力によって行われる。
【0034】
引き続いて
図2から
図4を参照すると、アクチュエータ40は、操作レバー42を介してカバー30を開作動させる。このアクチュエータ40は、ベース15の車長方向前側に配置されている。アクチュエータ40は、出力部材41、出力部材41を回動させるためのモータ(図示せず)、及びモータの出力を出力部材41に伝達して回動させる伝達機構(図示せず)を備える。
【0035】
操作レバー42は、出力部材41に固着された出力レバー43と、カバー30の突部30dを保持した接続レバー44とによって構成されている。出力レバー43と接続レバー44の具体的構成については、後に詳述する。
【0036】
出力部材41がモータによって
図5において反時計回りに回動されると、出力レバー43が一体に反時計回りに回動する。これにより、接続レバー44が
図5において時計回りに回動することによって、カバー30が一体に
図5に破線で示す開放位置に回動する。
【0037】
アクチュエータ40は、ECU3に接続するためのコネクタ40aを備え、ECU3からの信号に従ってカバー30を開作動させる。但し、アクチュエータ40は、単一又は複数のマイクロコンピュータ、及びその他の電子デバイスにより構成された専用の制御部によって制御されてもよい。
【0038】
図7から
図9を参照すると、回避機構50は、操作性を踏まえたキーシリンダ28の配置によって車長方向前側に突出した傾斜壁15gの突出部17を回避して、
図10及び
図11に示す閉鎖位置と
図14及び
図15に示す開放位置にカバー30を移動させるために設けられている。この回避機構50は、カバー30が備えるアーム部30bと回転軸31によって構成され、回転軸31が車長方向に対して傾斜するようにベース15に配置されている。
【0039】
以下、回転軸31、及びカバー30の回動に関連する操作レバー42の構成を具体的に説明する。
【0040】
図4、
図8、及び
図10を参照すると、カバー30が備える回転軸31は、ベース15の一対の軸受部15iに支持されている。この回転軸31は、傾斜壁15g側に位置する後端部(第1端部)31aと、操作レバー42側に位置する前端部(第2端部)31bとを備える。後端部31aは、前端部31bよりも車内側かつ上側に位置し、回転軸31がXZ平面に対して傾斜するようにベース15に配置されている。つまり、回転軸31は、傾斜壁15gが突出する方向である車長方向に対して傾斜して延びている。
【0041】
カバー30が
図10及び
図11に示す閉鎖位置にあるとき、カバー本体30aは、車長方向及び車高方向に延びるように配置され、操作口15cを閉鎖している。この状態でアーム部30bは、回転軸31と対応するように、車内側から車外側に向かうに従って車長方向後側、つまりキーシリンダ28に近づく向きに傾斜している。カバー30の下端に形成された軸着部30cもアーム部30bと同様に傾斜している。
【0042】
カバー30は、傾斜した回転軸31まわりの回動によって、
図7及び
図8に実線で示す閉鎖位置、破線で示す回動過程、及び一点鎖線で示す開放位置のように、閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、車内側に向かうに従って車長方向前側へ向かうように斜めに回動する。一方で、開放位置から閉鎖位置に移動させるときには、車外側に向かうに従って車長方向後側へ向かうように斜めに回動する。回避機構50を設けない場合、カバー30は、車長方向に移動できないため、カバー本体30aの背部に突出した突出部17に干渉して作動不良が生じ得る。このような不都合の発生を防ぐために、本実施形態では回避機構50が設けられている。
【0043】
より具体的には、
図10に示す閉鎖状態、
図12に示す回動過程、及び
図14に示す開放状態に示すように、閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、カバー本体30aは、車内側に向かうに従って車長方向に対して傾きが大きくなるように回動する。このときのカバー本体30aの傾斜方向は、車長方向前側に向かうに従って下側に延びる姿勢である。一方で、
図14に示す開放状態、
図12に示す回動過程、及び
図10に示す閉鎖状態に示すように、開放位置から閉鎖位置に移動させるとき、カバー本体30aは、車内側に向かうに従って車長方向に対して傾きが小さくなるように回動する。
【0044】
図4、
図6、及び
図9を参照すると、アクチュエータ40に取り付けられた操作レバー42は、突部30dを下向きに押し下げることによって、カバー30を車内側へ回転軸31まわりに回動させる。この操作レバー42は、出力部材41に取り付けられた出力レバー43と、カバー30の突部30dを保持する保持部(操作部)44cを有する接続レバー44とによって構成されている。
【0045】
出力レバー43は、出力部材41に取り付けられる基部43aと、基部43aからカバー30に向けて車長方向後側に突出した操作部43bとを備える。操作部43bは、棒状であり、出力部材41の車長方向に延びる回転軸Arに対して間隔をあけた偏心位置から突出している。アクチュエータ40によって操作部43bは、
図11に示す非操作位置と
図15に示す操作位置とに回動可能である。
【0046】
接続レバー44は、ベース15に取り付けられた回転軸45に回動可能に支持されている。この回転軸45は、操作口15cの下側に軸受部15iと隣り合うように設けられた一対の軸受部15jに支持されている。接続レバー44は、出力レバー43による押圧によって、
図11に示す初期位置から
図15に示す操作位置に回転軸45まわりを回動する。
図15に示す操作位置から
図11に示す初期位置への復帰は、キックバネ46の付勢力によって行われる。この操作レバー42は、板状の操作受部44a、一対の軸着部44b、及び椀型の保持部44cを備える。
【0047】
操作受部44aは、出力レバー43の操作部43bの回動軌道上の下側に配置され、アクチュエータ40による出力レバー43の回動によって操作部43bによる操作を受ける。この操作受部44aは、アクチュエータ40が作動されていないとき、保持部44cによるカバー30の突部30dの保持によって、概ね車幅方向及び車長方向に延びている。
【0048】
軸着部44bは、操作受部44aから車幅方向外側へ突出し、回転軸45に取り付けられている。この回転軸45は、カバー30の回転軸31よりも上側に位置し、ベース壁15aに沿って車長方向に延びている。つまり、接続レバー44の回転軸45とカバー30の回転軸31とは、互いに交差する向きに延びている。一対の軸着部44bの間には、接続レバー44を上向きに付勢するキックバネ46が取り付けられている。キックバネ46が備える一対の係止片のうち、一方は操作受部44aに係止され、他方はベース15に係止されている。
【0049】
保持部44cは、操作受部44aの車長方向後側に設けられており、突部30dを保持し、接続レバー44の回動に連動してカバー30を回動させる。保持部44cは、軸線が車長方向に延びる楕円筒状であり、車長方向前端が閉鎖され、カバー30側である車長方向後端が開放されている。保持部44c内には、突部30dの膨出部30eを移動可能に保持する長溝44dが形成されている。この長溝44dは、膨出部30eの車幅方向の移動と車長方向の移動を許容できる範囲で、可能な限り小さい寸法で形成されている。
【0050】
このように構成された接続レバー44は、出力レバー43の操作部43bによる操作受部44aの押し下げによって、キックバネ46の付勢力に抗して、
図11に示す初期位置から
図15に示す操作位置へ反時計まわりに回動する。これにより保持部44cが突部30dを押し下げることによって、カバー30が
図10及び
図11に示す閉鎖位置から
図14及び
図15に示す開放位置に車内側へ回動する。この際、接続レバー44の回転軸45に対してカバー30の回転軸31が傾斜しているため、突部30dは車幅方向の回動しながら車長方向にも移動する回動軌跡になる。これに対し、接続レバー44には長溝44dを有する保持部44cが形成されているため、突部30dの移動を許容しつつ保持状態を維持できる。
【0051】
一方で、接続レバー44は、アクチュエータ40による出力レバー43の作動が解除されると、キックバネ46の付勢力によって、
図15に示す操作位置から
図11に示す初期位置へ時計まわりに回動する。これにより保持部44cが突部30dを押し上げることによって、カバー30が
図14及び
図15に示す開放位置から
図10及び
図11に示す閉鎖位置に車外側へ回動する。
【0052】
図5、
図6、及び
図10を参照すると、閉鎖位置に移動されたカバー本体30aの外周縁と操作口15cの口壁(口縁)15fとの間には、間隙55が確保されている。この間隙55は、開作動時のカバー30の車内側に向かうに従って車長方向前側に向かう斜めの回動、及び閉作動時のカバー30の車外側に向かうに従って車長方向後側に向かう斜めの回動を許容する幅に設定されている。
【0053】
次に、
図2を参照して、ECU3によるドアラッチ装置5とドア開放操作装置10の制御の一例を説明する。
【0054】
通常時、車両が停車又は駐車された状態で、認証装置4は、キー認証によってドアの近傍に正規ユーザが存在しているか否か判断する。ECU3は、認証装置4による判断結果が正規ユーザの存在を示す場合、アクチュエータ40を作動させ、操作レバー42を介してカバー30を車内側に移動させて操作口15cを開放する。なお、アクチュエータ40を作動させるための専用のスイッチ又はセンサをドアに配置してもよい。
【0055】
カバー30の開作動時、カバー30の車内側には、キーシリンダ28を取り付けるための傾斜壁15gが車長方向前側へ突出している。しかし、本実施形態では、傾斜した回転軸31によって、カバー30が車内側に向かうに従って車長方向前側へ向かうように斜めに回動するため、傾斜壁15gの突出部17にカバー本体30aが干渉することはない。
【0056】
具体的には、
図10、
図11、及び
図7に実線で示す閉鎖位置から
図12、
図13、及び
図7に破線で示す回動過程の位置に、カバー本体30aが突出部17を回避するように、操作レバー42を介してカバー30が車内側へ斜めに回動する。その後、
図14、
図15、及び
図7に一点鎖線で示す開放位置に、引き続いてカバー30が車内側へ斜めに回動する。
【0057】
図14及び
図15に示す開放位置にカバー30が移動すると、ユーザは、開放した操作口15cに手を差し込んでセンサユニット20に触れる(開操作)。これにより、センサユニット20から開操作を示す信号が入力されたECU3は、電動切換機構8を作動させて、ロック機構7をロック状態からアンロック状態に切り換えるとともに、ラッチ機構6をラッチ状態からラッチ解除に切り換える。これによりユーザは、そのままドアを引くことによって開放できる。
【0058】
一方で、
図14及び
図15に示すカバー30の開放状態で、ユーザが車内に乗り込むと、又はドアの近傍からユーザが離れると、ECU3は、アクチュエータ40を作動前の状態に復帰させる。これにより、カバー30は、キックバネ46の付勢力によって接続レバー44を介して回動し、操作口15cを閉鎖する。
【0059】
カバー30の閉作動時、カバー30は、傾斜した回転軸31によって車外側に回動するが、この際にも、突出部17にカバー30のカバー本体30aが干渉することはない。
【0060】
具体的には、
図14、
図15、及び
図7に一点鎖線で示す開放位置から
図12、
図13、及び
図7に破線で示す回動過程の位置に、キックバネ46の付勢力によって、接続レバー44を介してカバー30が車外側に向かうに従って車長方向後側へ向かうように斜めに回動する。この際、傾斜した回転軸31によってカバー本体30aの回動方向が規定されるため、突出部17へのカバー本体30aの干渉が回避される。その後、
図10、
図11、及び
図7に実線で示す閉鎖位置に、引き続いてカバー30が車外側に向かうに従って車長方向後側へ向かうように斜めに回動する。
【0061】
電動でドアを開放できない非常時、ユーザは、カバー30を車内側に押し込むことによって、キックバネ46の付勢力に抗してカバー30を車内側に回動させ、操作口15cを開放させる。この際も、傾斜した回転軸31によって、カバー30を車長方向前側へ回動できるため、突出部17にカバー本体30aが干渉することはない。また、アクチュエータ40に取り付けられた出力レバー43は、操作部43bが接続レバー44の操作受部44aの上側(車外側)に位置するため、カバー30の押込操作によって連動して回動することはない。
【0062】
手動で操作口15cを開放させると、続いてユーザは、メカキーをキーシリンダ28に差し込んで操作することによって、ロック機構7をロック状態からアンロック状態に切り換える。この際、キーシリンダ28を配置する部分を傾斜壁15gとしていない場合、つまりキー差込面28aが車幅方向(YZ平面)に沿って平行に延びる場合、操作口15c内に位置するキーシリンダ28にメカキーを差し込んで操作するは困難である。これに対し、本実施形態では、キーシリンダ28は傾斜壁15gに配置され、キー差込面28aが操作口15cを介して車外側に露出しているため、メカキーを良好に差し込んで回転させることができる。
【0063】
ロック機構7をアンロック状態に切り換えると、引き続いてユーザは、開放レバー23を車外側へ操作する。これにより、ラッチ機構6がラッチ状態からラッチ解除に切り換えられるため、そのままドアを引くことによって開放できる。
【0064】
このように構成されたドア開放操作装置10は、以下の特徴を有する。
【0065】
カバー30を閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、カバー30を車内側に向かうに従って車長方向に対して傾きが大きくなるように回動させる回避機構50を備える。これにより、カバー30の背部に突出した突出部17へのカバー30の干渉を防止できるため、カバー30の作動不良を防止できる。また、操作性を踏まえたキーシリンダ28の配置によって突出部17が形成されている場合、車外側に臨むようにキー差込面28aを配置できるため、手動でドアを開放するとき、メカキーによるキーシリンダ28の操作性を向上できる。
【0066】
回避機構50を構成する回転軸31は、突出部17側の後端部31aが前端部31bよりも車内側に位置し、車長方向に対して傾斜している。これにより、カバー30は、閉鎖位置から開放位置への回転軸31まわりの回動によって車長方向前側へ移動するため、突出部17へのカバー30の干渉を確実に防止できる。
【0067】
アクチュエータ40の駆動力によってカバー30を操作するための操作レバー42を備え、カバー30及び操作レバー42のうち、一方は突部30dを有し、他方は突部30dを移動可能に保持する保持部44cを有する。これにより、アクチュエータ40に過剰な負荷を与えることのなく少ない部品点数で、アクチュエータ40の駆動力をカバー30に伝達し、カバー30を閉鎖位置から開放位置に移動できる。
【0068】
操作レバー42は、操作部43bを有する出力レバー43と、操作受部44aを有する接続レバー44とを備える。つまり、アクチュエータ40に接続された出力レバー43は、接続レバー44を介してカバー30に接続されている。よって、カバー30の回動方向に関する設計の自由度を向上できるうえ、アクチュエータ40の配置に関する設計の自由度も向上できる。
【0069】
突部30dは先端に球状の膨出部30eを備え、保持部44cは膨出部30eを移動可能に保持する長溝を有する椀型に形成されている。これにより、アクチュエータ40の駆動力をカバー30に伝達して、カバー30を確実に回動できる。
【0070】
閉鎖位置に移動したカバー30の外周縁と操作口15cの口縁との間に、車内側に向かうに従って車長方向に対して傾きが大きくなるように回動するカバー30の移動を許容する間隙55を有する。これにより、カバー30が、閉鎖位置と開放位置の間の移動によって操作口15cの口縁に干渉することを防止できる。
【0071】
突出部17は、操作口15cの口縁から車内側へ突出した口壁15fのうち、車外側から車内側に向かうに従って車長方向前側へ突出するように傾斜した傾斜壁15gによって構成されており、この傾斜壁15gにキーシリンダ28が取り付けられている。これにより、操作口15cを介してキー差込面28aが車外側に露出するため、手動でドアを開放するとき、メカキーによるキーシリンダ28の操作性を向上できる。
【0072】
なお、本発明は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
【0073】
例えば、操作レバー42を構成する出力レバー43と接続レバー44は一体構造であってもよい。
【0074】
突部30dには膨出部30eを設けなくてもよい。突部30dを操作レバー42に設け、保持部44cをカバー30のアーム部30bに設けてもよい。また、操作レバー42とカバー30のアーム部30bの接続構造は、カバー30の偏心回動を許容できる構成であれば、必要に応じて変更が可能である。
【0075】
アクチュエータ40は、カバー30を車内側に回動できる構成であれば、必要に応じて変更が可能である。
【0076】
突出部17は、センサユニット20又は開放レバー23の配置によって形成される構成であってもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 アウタパネル(ドアパネル)
1a 開口部
2 エンドパネル
3 ECU
4 認証装置
5 ドアラッチ装置
6 ラッチ機構
7 ロック機構
8 電動切換機構
10 ドア開放操作装置
15 ベース
15a ベース壁
15b 側壁
15c 操作口
15d カバー部
15e カバー部
15f 口壁
15g 傾斜壁
15h 貫通孔
15i 軸受部
15j 軸受部
16 外装カバー
17 突出部
20 センサユニット(操作部)
23 開放レバー
24 軸
25 トーションスプリング
26 オープンレバー
28 キーシリンダ
28a キー差込面
30 カバー
30a カバー本体
30b アーム部
30c 軸着部
30d 突部
30e 膨出部
31 回転軸
31a 後端部(第1端部)
31b 前端部(第2端部)
40 アクチュエータ
40a コネクタ
41 出力部材
42 操作レバー
43 出力レバー
43a 基部
43b 操作部
44 接続レバー
44a 操作受部
44b 軸着部
44c 保持部
44d 長溝
45 回転軸
46 キックバネ(付勢部材)
50 回避機構
55 間隙