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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145631
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】テープ貼付装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 70/38 20060101AFI20241004BHJP
   B29C 70/54 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
B29C70/38
B29C70/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058068
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000219314
【氏名又は名称】東レエンジニアリング株式会社
(72)【発明者】
【氏名】熱田 直行
(72)【発明者】
【氏名】杉原 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】喜多 由起
(72)【発明者】
【氏名】高島 歩
【テーマコード(参考)】
4F205
【Fターム(参考)】
4F205AC03
4F205AD16
4F205AG03
4F205AR11
4F205AR13
4F205HA14
4F205HA23
4F205HA37
4F205HA45
4F205HB01
4F205HC02
4F205HC17
4F205HF05
4F205HF23
4F205HK03
4F205HK04
4F205HK16
4F205HK19
4F205HK23
4F205HK25
4F205HM13
4F205HT13
4F205HT26
(57)【要約】
【課題】押圧部が被貼付面から離間している間にパラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができるテープ貼付装置を提供する。
【解決手段】パラレルリンク機構50がエンド部40を変位させることと押圧部30がテープ1を介して被貼付面2aに押し当てられるにともなって回動することによって押圧部30の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面2aの形状に倣わせるように動作し、制御部54gが回動機構70の姿勢を検知してパラレルリンク機構50の動作に反映させるための姿勢検出部74と、押圧部30が被貼付面2aから離間している間は回動機構70の姿勢が変化することを制御部54aが検知することを抑制する離間時検知抑制機構と、をさらに有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被貼付面上にテープを所定の貼付方向に貼り付けるテープ貼付装置であって、
テープを前記被貼付面との間に挟持、押圧しつつテープを前記被貼付面に貼り付けるための押圧部と、
前記押圧部を保持し、所定の回動軸周りに前記押圧部を回動させる回動機構と、
前記回動機構を保持するエンド部と、
前記エンド部を変位させるパラレルリンク機構と、
を有する貼付ヘッドと、
前記パラレルリンク機構の動作を制御する制御部と、
を備え、前記パラレルリンク機構が前記エンド部を変位させることと前記押圧部がテープを介して前記被貼付面に押し当てられるにともなって回動することによって前記押圧部の押圧位置及び/又は押圧姿勢を前記被貼付面の形状に倣わせるように動作し、
前記制御部が前記回動機構の姿勢を検知して前記パラレルリンク機構の動作に反映させるための姿勢検出部と、
前記押圧部が前記被貼付面から離間している間は前記回動機構の姿勢が変化することを前記制御部が検知することを抑制する離間時検知抑制機構と、をさらに有することを特徴とするテープ貼付装置。
【請求項2】
前記離間時検知抑制機構は、前記回動機構を回動方向の両側から引っ張るスプリングであることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
前記離間時検知抑制機構は、前記回動機構を挟持して前記回動機構が回動することを制止するクランプ機構であることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
前記離間時検知抑制機構は、前記押圧部が前記被貼付面から離間している間は前記回動機構の姿勢に基づく信号を無効にする信号無効化機構であることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテープを被貼付面に貼り付けることにより、繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造する際に用いられるテープ貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
予め樹脂が含浸された炭素繊維等の繊維束をテープ状に成形したもの(プリプレグテープ、UDテープなどとも呼ぶ)を被貼付面に貼付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品を製造する方法が知られている。
【0003】
これらの製法は、ATL(Auto Tape Layup)、AFP(Auto Fiber Placement)など種々の称呼があるが、これらは厳密に区別されているものでない。本明細書に於いては、テープを押圧しながら被貼付面に貼付けていく製法を総称してATLと呼び、その装置(テープ貼付装置)をATL装置と呼ぶこととする。
【0004】
従来のATL装置の一例が下記の特許文献1に開示されている。
【0005】
特許文献1記載のATL装置は、多関節ロボットのアーム先端にATLヘッドが取り付けられている。前記ATLヘッドは、テープを保持搬送するフィーダー、テープ及び/又はワークの被貼付面を加熱するヒータ、及びテープを被貼付面に貼り付ける押圧ローラを含んで構成されている。
【0006】
前記ワークは、例えば、熱可塑性樹脂の射出成型品であって、様々な形状(3次元形状)を有しており、設計上の形状、寸法に対して形状誤差を有していることが多い。
【0007】
そのため、特許文献1に開示されたような前記多関節ロボットによる前記ATLヘッドの姿勢制御では、前記押圧ローラによる前記ワークの被貼付面への押圧が不十分な箇所が生じたりして、押圧状態にばらつきが生じることがあり、前記被貼付面に対する押圧ローラの押圧状態を一定に保つことが難しいという課題があった。
【0008】
係る課題を解決するために本出願人らは、下記の特許文献2に開示されたATL装置を提案した。特許文献2記載のATL装置は、図6に示すように、ATLヘッド120が、押圧部130と、パラレルリンク機構と150を備えた構成となっている。また、パラレルリンク150と押圧部130との間には、たとえばゴニオステージといった回動機構170が設けられている。
【0009】
特許文献2記載のATL装置によれば、パラレルリンク機構150の動作制御により、ワーク102の被貼付面102aにテープ101を押し付ける押圧部130の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面102aの形状に倣うように動作させることが可能となる。また、ワーク102が幾らかの形状誤差を有している場合であっても、押圧部130が押しつけられた際に回動機構170においてガイド部171に対して摺動部172が回動することによって、押圧部130を確実に被貼付面102aに倣わせることができるため、被貼付面102aに対する押圧部130の押圧状態を一定に保つことが可能となり、テープ101の貼付性能を高めることが可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2018-149730号公報
【特許文献2】特願2022-040026
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の通り回動機構170を有するATLヘッド120では、ワーク102が形状誤差を有していて回動機構170が回動することによって押圧部130が被貼付面102aに倣うようになった場合であっても、たとえば被貼付面102aに対する法線方向に押圧部130がテープ101に荷重を付与するようにパラレルリンク機構150を動作させるためには、ATLヘッド120の動作を制御するATLヘッド制御部154gは回動機構170の姿勢を検知する必要がある。そのため、回動機構170には姿勢検出部174が設けられており、姿勢検出部174からの信号をATLヘッド制御部154gが受け取ることによってATLヘッド制御部154gは回動機構170の現在の姿勢を検知し、その姿勢に応じてパラレルリンク機構150を動作させる。
【0012】
ここで、回動機構170では、回動動作の抵抗が低いほどワーク102の形状への倣い性が高くなる。一方、貼り付け動作前の待機状態や貼り付け動作を開始するためにATLヘッド120全体がワーク102接近する最中である状態においてATLヘッド120がワーク102から離間している間は、図7に示すように押圧部130が宙吊りの状態となり、ここで回動機構170の回転動作の抵抗が低いほど押圧部130がふらついてしまう。このとき、押圧部130がふらついて回動機構170の姿勢が変化したことを、姿勢検出部174を介してATLヘッド制御部154gが検知すると、その姿勢に応じてATLヘッド制御部154gはパラレルリンク機構150を動作させようとする。そのため、押圧部130がふらついている間、パラレルリンク機構150の姿勢も変化し続け、さも暴れたようになってしまうという問題があった。
【0013】
本発明は、上記問題点を鑑み、押圧部が被貼付面から離間している間にパラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができるテープ貼付装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために本発明のテープ貼付装置は、被貼付面上にテープを所定の貼付方向に貼り付けるテープ貼付装置であって、テープを前記被貼付面との間に挟持、押圧しつつテープを前記被貼付面に貼り付けるための押圧部と、前記押圧部を保持し、所定の回動軸周りに前記押圧部を回動させる回動機構と、前記回動機構を保持するエンド部と、前記エンド部を変位させるパラレルリンク機構と、を有する貼付ヘッドと、前記パラレルリンク機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記パラレルリンク機構が前記エンド部を変位させることと前記押圧部がテープを介して前記被貼付面に押し当てられるにともなって回動することによって前記押圧部の押圧位置及び/又は押圧姿勢を前記被貼付面の形状に倣わせるように動作し、前記制御部が前記回動機構の姿勢を検知して前記パラレルリンク機構の動作に反映させるための姿勢検出部と、前記押圧部が前記被貼付面から離間している間は前記回動機構の姿勢が変化することを前記制御部が検知することを抑制する離間時検知抑制機構と、をさらに有することを特徴としている。
【0015】
本発明のテープ貼付装置では、離間時検知抑制機構を有していることにより、押圧部が被貼付面から離間している際にパラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができる。
【0016】
また、前記離間時検知抑制機構は、前記回動機構を回動方向の両側から引っ張るスプリングであると良い。
【0017】
こうすることにより、簡単な構成で押圧部が被貼付面から離間している間も回動機構が所定の姿勢となるように維持されるため、押圧部がふらつくことが抑えられる。その結果、パラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができる。
【0018】
また、前記離間時検知抑制機構は、前記回動機構を挟持して前記回動機構が回動することを制止するクランプ機構であっても良い。
【0019】
こうすることにより、回動機構の抵抗が比較的小さくふらつき易い場合であっても、押圧部が被貼付面から離間している際に回動機構の姿勢を固定することができる。その結果、パラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができる。
【0020】
また、前記離間時検知抑制機構は、前記押圧部が前記被貼付面から離間している間は前記回動機構の姿勢に基づく信号を無効にする信号無効化機構であっても良い。
【0021】
こうすることにより、押圧部が被貼付面から離間している際に押圧部がふらついていたとしても制御部はその信号を受け取ることがないため、押圧部のふらつきに起因してパラレルリンク機構が暴れることは無い。
【発明の効果】
【0022】
本発明のテープ貼付装置により、押圧部が被貼付面から離間している間にパラレルリンク機構が暴れることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態にかかるテープ貼付装置のATLヘッドの構成を示す模式図である。
図2】本実施形態におけるATLヘッドでワークにテープを貼り付けている様子を示す模式図である。
図3】本実施形態におけるATLヘッドでワークにテープを貼り付けている様子を示す模式図である。
図4】本発明の他の実施形態にかかるテープ貼付装置のATLヘッドの構成を示す模式図である。
図5】本発明の他の実施形態にかかるテープ貼付装置のATLヘッドの構成を示す模式図である。
図6】従来のテープ貼付装置のATLヘッドの構成を示す模式図である。
図7】従来のATLヘッドにおける問題点を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るテープ貼付装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係るテープ貼付装置におけるATLヘッドの構成例を示す模式図である。ATL装置10は、本発明に係るテープ貼付装置の一例であり、ATLヘッド20は、貼付ヘッドの一例である。なお、以下の説明では、テープ1の貼付方向をY軸方向、これと水平面で直交する方向をX軸方向、X軸及びY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明する。
【0026】
ATL装置10は、ワーク2の被貼付面2a上にテープ1を所定の貼付方向(Y軸方向)に貼り付けることにより、テープ1で補強された成型品を製造するための装置であり、ATLヘッド20を含んで構成されている。
【0027】
テープ1は、例えば、繊維束の少なくとも一部に予め樹脂を含浸させてテープ状にしたものであり、熱可塑性の樹脂が含浸されたもの(UDテープとも呼ばれる)や、熱硬化性の樹脂が含浸されたもの(プリプレグテープとも呼ばれる)などが適用され得る。テープ1は、炭素繊維を含むものでもよいし、樹脂テープに多数の短い繊維が混ぜ込まれたものでもよい。テープ1は、ワーク2の材質などに応じて、その種類が適宜選択され得る。また、テープ1は、複数のテープが並列に配置された形態のものであってもよい。
【0028】
ワーク2は、例えば、3次元形状を有する成型品であり、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂などの樹脂製の成型品であってもよいし、金属製の成型品などであってもよい。
【0029】
また、ATL装置10は、テープ1を搬送するフィーダー(搬送手段)、及び/又は該フィーダーから後述の押圧部30のローラ31に送り出されるテープ1及び被貼付面2aの少なくともいずれかを加熱する加熱手段(いずれも図示せず)をさらに装備してもよい。前記フィーダーと前記加熱手段とは、例えば、押圧部30のローラ支持部32に固定された取付ガイド(図示せず)などに取り付けることができる。
【0030】
ATLヘッド20は、ハンドリングロボット80に取り付けられている。ハンドリングロボット80は、汎用産業用ロボット、例えば、ガントリ構造体(直交座標形機構ともいう)で構成してもよいし、多関節ロボット(シリアル多関節機構ともいう)で構成してもよい。ハンドリングロボット80は、ATLヘッド20を少なくともXYZ軸方向に並進運動可能な機構(3自由度)を備えているものが好ましい。ハンドリングロボット80の動作制御は、ロボット制御部80aにより実行される。
【0031】
ATLヘッド20は、押圧部30と、エンド部40と、パラレルリンク機構50と、ベース部60とを含んで構成され、さらに回動機構70を有している。
【0032】
押圧部30は、テープ1をワーク2の被貼付面2aとの間に挟持、押圧しつつテープ1を被貼付面2aに貼り付けるものである。
【0033】
エンド部40は、回動機構70と押圧部30とを保持するものであり、エンド部40のパラレルリンク機構50が取り付けられた面とは反対側の面に回動機構70が取り付けられ、回動機構70に押圧部30が取り付けられている。
【0034】
パラレルリンク機構50は、エンド部40を変位させ、押圧部30の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面2aに倣うように動作するものである。
【0035】
ベース部60は、パラレルリンク機構50のエンド部40側とは反対側を保持するものであり、ベース部60にハンドリングロボット80が取り付けられている。
【0036】
回動機構70は、少なくとも押圧部30を被貼付面2aの形状に応じて所定の回転軸周り(図1では、ロール(θy)方向)に回動可能とするものである。
【0037】
押圧部30は、テープ1を押圧するローラ31を有し、さらにローラ31を回転軸31a周りに回転可能に支持するローラ支持部32を備えている。ローラ支持部32は、ローラ31の長手(回転軸31a)方向両側に配設されている。ローラ31は、被貼付面2aへの押圧時に線状押圧領域31bを形成する。
【0038】
ローラ31は、テープ1の特性、又はワーク2の材質などに応じて、樹脂製ローラ、弾性ローラ、又は金属性ローラなどで構成され得る。ローラ31のサイズ(直径、幅)は、使用するテープ1の種類やサイズ、ワーク2の種類や形状に応じて適宜選択され得る。したがって、ローラ31が樹脂製ローラ又は金属製ローラなどの変形しない剛体で構成されている場合、押圧部30におけるテープ1の被貼付面2aへの押圧に寄与する部分となる線状押圧領域31bは線状となる。また、ローラ31が弾性ローラなどの若干変形する部材で構成されている場合、線状押圧領域31bは細長い面状となる。なお、別の構成例では、ローラ31に代えて、押圧シュー等の押圧部材が用いられてもよく、この場合、線状押圧領域31bは、ある程度の幅を有する面状となる。このように線状押圧領域31bは、押圧部30におけるテープ1の被貼付面2aへの押圧に寄与する部分を示し、その部分の形状は線状の他、面状などであってもよい。
【0039】
パラレルリンク機構50は、ベース部60とエンド部40との間に並列に設けられる複数のリンク部51を備えている。これら各リンク部51は、両端に自在継手52、53と、これら自在継手52、53の間に設けられるアクチュエータとしてのエアシリンダ54とを含んで構成されている。リンク部51の本数は特に限定されない。例えば、リンク部51は4本で構成されてもよいし、3本~6本で構成されてもよい。
【0040】
エアシリンダ54は、例えば、シリンダ部54aと、シリンダ部54a内の圧力に応じて進退するロッド部54bと、シリンダ部54a内の圧力を検出する圧力センサ54cと、ロッド部54bの変位を検出する変位センサ54dとを備えている。
【0041】
シリンダ部54aは、圧力センサ54cを介してサーボバルブ54eに接続されている。サーボバルブ54eは、シリンダ部54a内への空気の流入量や排気量を調整し、シリンダ部54aの両室の差圧を制御する。サーボバルブ54eは、コンプレッサなどの圧縮した空気を出力する空気圧供給部54fに接続されている。圧力センサ54cで検出された圧力信号と、変位センサ54dで検出された変位信号とは、それぞれATLヘッド制御部54gに出力される。
【0042】
ATLヘッド制御部54gには、ワーク2の被貼付面2aの3次元座標データの他、これら3次元座標データ、圧力信号、変位信号などに基づいてATLヘッド20各部の動作を制御するプログラムなどが記憶されている。ATLヘッド制御部54gは、汎用のコンピューター装置で構成されてもよい。また、ATLヘッド制御部54gとロボット制御部80aとが1つの制御部で構成されてもよい。
【0043】
パラレルリンク機構50は、複数のリンク部51の各々の長さをエアシリンダ54でそれぞれ制御することにより、エンド部40の位置(並進)及び/又は姿勢(回転)を変化させて、ローラ31の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面2aの形状に倣うように動作させる機能を備えている。
【0044】
なお、パラレルリンク機構50には、エンド部40を変位させることにより、ローラ31を少なくともロール(θy)方向、及びピッチ(θx)方向に回動可能な自由度を有するものを採用することが好ましい。また、パラレルリンク機構50の自由度は、ハンドリングロボット80の動作機能(自由度)を考慮して設定してもよい。また、ハンドリングロボット80の動作機能に関わらずに、パラレルリンク機構50が、6自由度機構、すなわち、6方向(並進3方向、回転3方向)に運動させる機構を備えてもよい。
【0045】
ATLヘッド制御部54gは、各エアシリンダ54の圧力センサ54cや変位センサ54dから取り込んだ検出信号を用いて、各エアシリンダ54のサーボバルブ54eの動作(加圧動作又は減圧動作)を制御する。そして、ATLヘッド制御部54gは、本発明でいう制御部にあたり、サーボバルブ54eの動作制御により、各エアシリンダ54のシリンダ部54a内の圧力及び/又はロッド部54bの変位を制御して、ローラ31の押圧位置及び/又は押圧姿勢が被貼付面2aの形状に倣うようにエンド部40の変位を制御する処理を実行する。
【0046】
ATLヘッド制御部54gは、エンド部40の変位制御において、望ましいコンプライアンス特性を得る観点からインピーダンス制御を行うように構成されていることが好ましい。前記インピーダンス制御では、エンド部40に慣性、粘性、剛性からなる機械的インピーダンスを仮想的に実現させるようアクチュエータ推力が制御される。例えば、前記インピーダンス制御では、目標インピーダンスである慣性、粘性、剛性のパラメータが設定される。そして、エンド部40の位置及び姿勢の目標値に対するエンド部40の変位を計測し、エンド部40の変位とエンド部40が外部へ与える力との関係が所定の関係(インピーダンス制御則)を満たすようにパラレルリンク機構50の動作を制御する。
【0047】
また、ATLヘッド制御部54gは、エンド部40の変位を制御する際に、目標とするエンド部40の位置及び姿勢を実現するための各エアシリンダ54のロッド部54bの長さ(変位)を計算する。そして、これら計算値が各エアシリンダ54のロッド部54bの長さの目標値として記憶される。ATLヘッド制御部54gは、これら記憶された目標値と、貼付動作時における各エアシリンダ54の変位センサ54dの出力値とを比較して、目標値になるようにフィードバック制御が行ってもよい。なお、前記目標値には、ワーク2の形状誤差が加味された、各エアシリンダ54のロッド部54bの長さが設定されてもよい。また、目標とするエンド部40の位置及び姿勢は、ワーク2の3次元座標データに基づく動作軌跡に対し、直交する方向(法線方向)からローラ31で被貼付面2aを押圧するためのエンド部40の位置及び姿勢である。
【0048】
回動機構70は、ローラ31の線状押圧領域31bを長手方向に二分する点Cを通り、テープ1の貼付方向(Y軸方向)に平行な軸の周り(すなわち、ロール(θy)方向)に押圧部30を回動させることが可能な構成となっている。回動機構70は、被貼付面2aの形状に応じて押圧部30を従動させるもの、換言すれば、外部から動力供給を必要としない受動機構であることが好ましい。
【0049】
回動機構70は、ゴニオステージなどの傾斜ステージ機構などを利用して構成することができ、例えば、エンド部40に取り付けられたガイド部71と、ガイド部71に摺動可能な態様で取り付けられた摺動部72とを含んで構成されている。摺動部72に押圧部30のローラ支持部32が取り付けられている。
【0050】
ガイド部71は、下面に円弧形状をした逆凹状曲面部71aを有し、摺動部72は、上面にガイド部71と略同じ円弧形状をした凸状曲面部72aを有している。ガイド部71の逆凹状曲面部71aは、ローラ31に形成される線状押圧領域31bを長手方向に二分する点Cを略中心とする円弧形状に形成されている。
【0051】
また、ガイド部71の逆凹状曲面部71aと摺動部72の凸状曲面部72aとの摺動面には、円弧動作用のガイド機構73が設けられている。ガイド機構73は、摺動部72をガイド部71の逆凹状曲面部71aに沿って円弧動作可能にする機構であればよく、例えば、リニアボール機構、アリ溝機構、又はクロスローラ機構などが採用され得る。
【0052】
摺動部72の凸状曲面部72aがガイド部71の逆凹状曲面部71aに沿って所定方向(本例ではX軸方向)に受動的に摺動することにより、摺動部72は、線状押圧領域31bを長手方向に二分する点Cを略中心とする円弧上を摺動可能な構成となっている。
【0053】
なお、本実施の形態では、点Cが、被貼付面2aに対するローラ31の接触中心点であるTool Center Point(TCPともいう)にも対応しており、回動機構70は、点Cを通るY軸方向の軸を中心にしてローラ31を回動可能な構成となっている。なお、別の実施の形態では、回動機構70が、点Cとは異なる線状押圧領域31b内又はその延長上の任意の1点が回動中心となるように構成されてもよい。
【0054】
ATL装置10によれば、パラレルリンク機構50によりエンド部40を変位させる制御で吸収しきれない形状誤差を被貼付面2aが有している場合であっても、回動機構70による押圧部30のロール(θy)方向の受動的な回動動作により、ローラ31が被貼付面2aに倣いやすい構造となっている。したがって、被貼付面2aがある程度大きな形状誤差を有している場合であっても、ワーク2の被貼付面2aに対して直交する方向(法線方向)(図1に示すA方向)からローラ31を被貼付面2aに押圧する動作が実現されやすい構造になっている。
【0055】
図2(a)、(b)は、本実施形態に係るATL装置でワークにテープを貼付している一場面を示す要部模式図であり、ATLヘッドの貼付動作の一例を説明するための図である。
【0056】
ワーク2は、設計上、図2(a)に示すようにテープ1の貼付方向(Y軸方向)に対して直交する方向(X軸方向)に傾斜(左傾斜)した被貼付面2aを有しているものとする。
このように、ワーク2の被貼付面2aの形状にθy方向の傾斜を有している場合、ATLヘッド制御部54gによるパラレルリンク機構50の制御(インピーダンス制御)によって、エンド部40を変位させて、被貼付面2aの形状に倣うようにローラ31の押圧位置及び/又は押圧姿勢が制御される。そして、被貼付面2aに対し法線方向(A方向)からローラ31が押し当てられて、ローラ31に線状押圧領域31bが形成される。
【0057】
一方、図2(b)は、設計上は図2(a)に示すような被貼付面2aの形状であったものに対して実際は形状誤差が生じていた場合である。このような場合、ATLヘッド20では、まずローラ31が被貼付面2aに片当たりし、被貼付面2aからローラ31に作用する押し当て反力によって、回動機構70の摺動部72がガイド部71上を受動的に摺動し始める。すなわち、回動機構70の摺動部72が、押圧部30とともに、被貼付面2aの形状誤差βに応じて、ローラ31の線状押圧領域31bを長手方向に二分する点Cを通り、貼付方向(Y軸方向)に平行な軸周り(ロール(θy)方向)に回動し始める。
【0058】
そして、摺動部72が、押圧部30とともに、エンド部40からの垂線に対して右方向に角度θy1だけ回動し、ローラ31が、形状誤差βを有する被貼付面2aの形状に倣った状態となる。
【0059】
本実施形態に係るATL装置10によれば、パラレルリンク機構50によりエンド部40を変位させて、押圧部30の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面2aの形状に倣うように動作させることにより、被貼付面2aに対する押圧部30の押圧位置及び/又は押圧姿勢の制御精度を高く維持することができる。また、パラレルリンク機構50によりエンド部40を変位させる制御を行いつつ、回動機構70により少なくとも押圧部30を被貼付面2aの形状に応じて所定の回動軸(点C(=TCP)を通り、Y軸に平行な軸)周りに回動させることにより、被貼付面2aの形状誤差に対する誤差吸収性を高め、被貼付面2aに対する押圧部30の倣い性を向上させることができる。
【0060】
また、ATL装置10によれば、回動機構70が、ガイド部71と摺動部72とを含み、ガイド部71の逆凹状曲面部71aに沿って摺動部72が受動的に摺動するように構成されている。そのため、被貼付面2aの形状に応じて押圧部30を従動させることが可能となり、被貼付面2aの形状誤差に対する即応性が高く、また、押圧部30を被貼付面2aに低押付荷重で倣わせることができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、パラレルリンク機構50を構成するアクチュエータが、空気圧で駆動するエアシリンダ54で構成されているが、本発明に適用できるアクチュエータは、エアシリンダ54に限定されるものではない。例えば、油圧シリンダ、又は電動シリンダなどの直動式アクチュエータで構成することも可能である。
【0062】
ここで、図2(b)に示したように設計上の形状に対し実際のワーク2の形状が誤差を有しており、それに応じて回動機構70が受動的に姿勢を変化させた場合、パラレルリンク機構50がそのままであると、パラレルリンク機構50による押圧方向は実際の被貼付面2aに対して所定の方向(法線方向)から押圧するものでなくなっている。具体的には、法線方向に対してθy方向にθy1分傾いた押圧方向となってしまう。
【0063】
これに対し、ATL装置10では、回動機構70の姿勢が変化したことをATLヘッド制御部54gが検知し、それにもとづいてパラレルリンク機構50の姿勢を変更する。そのために、回動機構70には回動機構の姿勢(ガイド部71に対する摺動部72の相対角度)を検知するための姿勢検出部74が備えられている。
【0064】
回動機構70に設けられる姿勢検出部74は、ガイド部71に対する摺動部72の姿勢(ロール(θy)方向の傾き、移動量、変位量など)を検出可能な装置、例えば、走査ヘッドとスケールとを含んで構成されるリニアスケールなどの各種エンコーダ、又は角度検出センサなどが適用され得る。姿勢検出部74でガイド部71に対する摺動部72の姿勢(ロール(θy)方向の傾き、移動量、又は変位量など)を検出することにより、エンド部40に対する押圧部30の姿勢(ロール(θy)方向の傾き、移動量、又は変位量など)を検出することが可能となっている。
【0065】
そして、ATLヘッド制御部54gが、姿勢検出部74で検出されたガイド部71に対する摺動部72の姿勢の情報を、パラレルリンク機構50によるエンド部40を変位させる制御に反映させる処理を行う。具体的には、ATLヘッド制御部54gは、パラレルリンク機構50の制御動作時に姿勢検出部74で検出された押圧部30の姿勢に関する検出信号も取り込み、各エアシリンダ54の圧力センサ54cや変位センサ54dから取り込んだ検出信号とともに、押圧部30の姿勢に関する検出信号を制御パラメータとして用いる。
【0066】
ATLヘッド制御部54gは、これら制御パラメータを用いて、ローラ31の押圧位置及び/又は押圧姿勢が被貼付面2aの形状に倣うように各エアシリンダ54のサーボバルブ54eの動作(例えば、シリンダ部54a内の圧力、及び/又はロッド部54bの変位)を制御する処理を実行する。
【0067】
このようにATLヘッド制御部54gが姿勢検出部74からの信号も取り込んでパラレルリンク機構50の動作を制御することにより、図3に示すように、回動機構70の回動によってワーク2の形状誤差を吸収してローラ31が被貼付面102aに倣った体勢になった後、この押圧部30の傾きにおいて所定の方向(法線方向)にテープ1を押圧できるようにパラレルリンク機構50がエンド部40の体勢を整えることができる。
【0068】
ここで、回動機構70では、ガイド部71に対する摺動部72の回動動作の抵抗が低いほどワーク2の形状への倣い性が高くなる。一方、貼り付け動作前の待機状態や貼り付け動作を開始するためにATLヘッド20全体がワーク2接近する最中である状態においてATLヘッド20がワーク2から離間している間は、押圧部130が宙吊りの状態となり、ここで回動機構70の回転動作の抵抗が低いほど押圧部30がふらついてしまう。このとき、押圧部30がふらついて回動機構70の姿勢が変化したことを、姿勢検出部74を介してATLヘッド制御部54gが検知すると、その姿勢に応じてATLヘッド制御部54gはパラレルリンク機構50を動作させようとする。そのため、押圧部30がふらついている間、パラレルリンク機構150の姿勢も変化し続け、さも暴れたようになってしまう。
【0069】
これを防ぐために、本発明のATL装置10では、押圧部30が被貼付面2aから離間している間は回動機構70の姿勢が変化することをATLヘッド制御部54gが検知することを抑制する離間時検知抑制機構を備えている。本実施形態では、回動機構70の摺動部72を回動方向の両側から引っ張るスプリング91がこの離間時検知抑制機構に相当している。
【0070】
摺動部72をスプリング91によって回動方向の両側から引っ張ることにより、両スプリング91による引っ張り力が釣り合う所定の位置にて摺動部72が保持される。そして、仮に外力が加わって摺動部72が回動したとしても、即座に上記所定の位置に戻る動作を示すため、簡単な構成で押圧部30が被貼付面2aから離間している間も回動機構70が所定の姿勢となるように維持される。そのため、押圧部30がふらつくことが抑えられ、その結果、パラレルリンク機構50が暴れることを防ぐことができる。
【0071】
次に、他の実施形態に係る離間時検知抑制機構を備えたATLヘッド20を図4に示す。
【0072】
また、この実施形態に係る離間時検知抑制機構は、回動機構72の摺動部72側(図4ではローラ支持部32)を挟持して回動機構70が回動することを制止するクランプ機構92である。
【0073】
図4(a)のように押圧部30が被貼付面2aから離間している間は、エアシリンダなどの動作により2つのクランプ機構92がローラ支持部32に接近してローラ支持部32を挟持して摺動部72が回動することを阻害する。
【0074】
一方、図4(b)のように押圧部30が被貼付面2aに近接している間は、クランプ機構92はローラ支持部32から離間し、摺動部72の動作を阻害しないようにしている。
【0075】
こうすることにより、回動機構70の抵抗が比較的小さくふらつき易い構成であっても、押圧部30が被貼付面2aから離間している際に回動機構70の姿勢を固定することができる。その結果、パラレルリンク機構50が暴れることを防ぐことができる。
【0076】
また、ATL装置10においては、押圧部30が被貼付面2aと離間している時と近接している時とでパラレルリンク機構50の制御形態を切り替える場合もある。具体的には、押圧部30が被貼付面2aと離間している時にはATLヘッド制御部54gはパラレルリンク機構50の姿勢を一定に保つように位置制御し、押圧部30が被貼付面2aに近接している時にはエンド部40に所定の方向に所定の荷重を付与するためにパラレルリンク機構50の圧力を制御している。この制御形態の切り替えに合わせて、クランプ機構92の位置の切り替えを行っても良い。
【0077】
次に、本発明のさらに他の実施形態に係る離間時検知抑制機構を備えたATLヘッド20を図5に示す。
【0078】
上記2つの実施形態では回動機構70の摺動部72の動作を物理的に抑制することによってATLヘッド制御部54gが回動機構70のふらつきを検知することを防いでいるが、本実施形態ではソフト的にATLヘッド制御部54gが回動機構70のふらつきを検知することを防いでいる点で異なる。
【0079】
具体的には、本実施形態における離間時検知抑制機構は、押圧部30が被貼付面2aから離間している間は回動機構70の姿勢に基づく信号を無効にする信号無効化機構である。
【0080】
さらに具体的には、信号無効化機構は姿勢検出部74とATLヘッド制御部54gとを繋ぐ信号線の途中に設けられたスイッチ93である。このスイッチ93が図5のように開状態である場合、姿勢検出部74からの信号はATLヘッド制御部54gに届かない。また、スイッチ93が閉状態である場合は、姿勢検出部74からの信号はATLヘッド制御部54gに届き、回動機構70の姿勢に基づくパラレルリンク機構50の動作制御を行うことができる。したがって、押圧部30が被貼付面2aから離間している間はスイッチ93を開状態にし、押圧部30が被貼付面2aに近接している時にはスイッチ93を開状態にすることにより、押圧部30が被貼付面2aから離間している際に押圧部30がふらついていたとしてもATLヘッド制御部54gはその信号を受け取ることがないため、押圧部30のふらつきに起因してパラレルリンク機構50が暴れることは無い。
【0081】
また、本実施形態におけるスイッチ93の開閉の切り替えも、上記同様パラレルリンク機構50の制御形態の切り替えに合わせて実施されても良い。
【0082】
また、信号無効化機構は、上記のようなスイッチ93の開閉に限らず、たとえばテープ1の貼り付け動作を設定するコンピュータプログラム上で押圧部30が被貼付面2aから離間している間はATLヘッド制御部54gが姿勢検出部74からの信号を受け付けないように設定するものであっても良い。
【0083】
以上のテープ貼付装置により、押圧部が被貼付面から離間している間にパラレルリンク機構が暴れることを防ぐことが可能である。
【0084】
ここで、テープ貼付装置は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明では離間時検知抑制機構は摺動部72をスプリング91で引っ張る形態、クランプ機構92で固定する形態であったが、これに限らずたとえば摺動部72にピンを差し込むことによって摺動部72の回動を阻害する形態など他の形態であっても良い。
【0085】
また、以上の説明では、パラレルリンク機構50はエンド部40をθy方向にも変位させてエンド部40を被貼付面2aと略並行にすることによって付与する荷重の方向を被貼付面2aの法線方向にするものであったが、これに限らず、たとえばパラレルリンク機構50はエンド部40を並進方向(XYZ方向)にのみ変位させるものであって、パラレルリンク機構50を構成する各アクチュエータから付与する荷重に差異を持たせることによってパラレルリンク機構50全体がエンド部40に付与する荷重の方向を調節するものであっても良い。
【符号の説明】
【0086】
1 テープ
2 ワーク
2a 被貼付面
10 ATL装置(テープ貼付装置)
20 ATLヘッド(貼付ヘッド)
30 押圧部
31 ローラ
31a 回転軸
31b 線状押圧領域
32 ローラ支持部
40 エンド部
50 パラレルリンク機構
51 リンク部
52、53 自在継手
54 エアシリンダ(アクチュエータ)
54a シリンダ部
54b ロッド部
54c 圧力センサ(圧力検出部)
54d 変位センサ(変位検出部)
54e サーボバルブ
54f 空気圧供給部
54g ATLヘッド制御部
60 ベース部
70 回動機構
71 ガイド部
72 摺動部
73 ガイド機構
74 姿勢検出部
80 ハンドリングロボット
80a ロボット制御部
91 スプリング
92 クランプ機構
93 スイッチ
101 テープ
102 ワーク
102a 被貼付面
120 ATLヘッド
130 押圧部
150 パラレルリンク機構
154g ATLヘッド制御部
170 回動機構
171 ガイド部
172 摺動部
174 姿勢検出部
A 法線方向
C 回動中心点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7