(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145663
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20241004BHJP
G06F 11/22 20060101ALI20241004BHJP
G01R 31/3193 20060101ALI20241004BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G01R31/28 V
G06F11/22 673E
G01R31/3193
H01L27/04 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058113
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 康員
【テーマコード(参考)】
2G132
5B048
5F038
【Fターム(参考)】
2G132AA01
2G132AA03
2G132AA09
2G132AB07
2G132AC03
2G132AD08
2G132AK09
2G132AK18
5B048CC01
5F038DT03
5F038DT10
5F038DT15
(57)【要約】
【課題】実動作における信号遅延を検出できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置11は、カウンタ回路13と、テストされるべき信号TEST_INを受ける入力15bと、信号TEST_INのアクティブ期間に周期信号SPRDをカウンタ回路13に与える出力15cとを有するスイッチ回路15と、カウンタ回路13からのカウント信号SCNTのカウント値を基準値SREDと比較して、判定結果を示す判定信号SDETを生成するように構成された処理回路17を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カウンタ回路と、
テストされるべき信号を受ける入力、及び前記信号のアクティブ期間に周期信号を前記カウンタ回路に与える出力を有するスイッチ回路と、
前記カウンタ回路からのカウント信号のカウント値を基準値と比較して、判定結果を示す判定信号を生成するように構成された処理回路と、
を備える、
半導体装置。
【請求項2】
前記スイッチ回路は、発振器を含み、
前記発振器は、前記信号の前記アクティブ期間に動作して、前記周期信号を生成する、
請求項1に記載された半導体装置。
【請求項3】
前記発振器は、リングオシレータを含む、
請求項2に記載された半導体装置。
【請求項4】
前記スイッチ回路は、クロック信号を受け、
前記スイッチ回路は、前記アクティブ期間に前記クロック信号と同等の信号を前記周期信号として出力する、
請求項1に記載された半導体装置。
【請求項5】
前記基準値を格納する記憶回路を更に備える、
請求項1に記載された半導体装置。
【請求項6】
前記記憶回路は、不揮発性半導体メモリを含む、
請求項5に記載された半導体装置。
【請求項7】
前記記憶回路は、少なくとも1つのヒューズ素子を含む、
請求項5に記載された半導体装置。
【請求項8】
前記スイッチ回路の前記入力に前記信号を提供する論理ゲートを更に備え、
前記論理ゲートは、第1遷移を有する第1信号を受ける第1入力と、第2遷移を有する第2信号を受ける第2入力とを有し、
前記論理ゲートは、前記第1遷移と前記第2遷移との間の期間に前記アクティブ期間を有する信号を生成する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された半導体装置。
【請求項9】
前記スイッチ回路の前記入力に接続されるセレクタを更に備え、
前記スイッチ回路は、テストされるべき前記信号を前記セレクタを介して受ける、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された半導体装置。
【請求項10】
前記処理回路は、中央処理装置を含む、
請求項1に記載された半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、半導体集積回路装置を開示する。半導体集積回路装置は、複数の信号遅延パスと、メモリを含む遅延故障検出回路とを有する。遅延故障検出回路は、複数の信号遅延パスのいずれかにおいて遅延故障が生じた旨を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体装置では、トランジスタといった素子によって構成される複数の論理ゲートを含む信号伝搬経路を含む。信号伝搬経路は、設計上の信号遅延と、設計上の信号遅延と異なる事象、実動作における信号遅延とを示す。実動作における信号遅延は、例えば経年劣化による信号遅延を含む。
【0005】
本発明は、実動作における信号遅延を検出できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る半導体装置は、カウンタ回路と、テストされるべき信号を受ける入力、前記信号のアクティブ期間に周期信号を前記カウンタ回路に与える出力を有するスイッチ回路と、前記カウンタ回路からのカウント信号のカウント値を基準値と比較して、判定結果を示す判定信号を生成するように構成された処理回路を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、実動作における信号遅延を検出できる半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る半導体装置を概略的に示す図面である。
【
図2】
図2は、
図1に示された半導体装置における主要ノードの波形を示す図面である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【
図7】
図7は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施するための各実施の形態について説明する。引き続く説明では、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付して、複写的な説明を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る半導体装置を概略的に示す図面である。半導体装置11は、カウンタ回路13、スイッチ回路15、及び処理回路17を備える。カウンタ回路13、スイッチ回路15、及び処理回路17は、例えば検知回路10を構成することができる。
【0011】
スイッチ回路15は、少なくとも1つの入力15b、及び出力15cを有する。スイッチ回路15は、入力15bに、テストされるべき信号TEST_INを受ける。この信号TEST_INは、論理値「H」及び論理値「L」の一方から他方へ遷移する第1遷移、並びに論理値「H」及び論理値「L」の他方から一方へ遷移する第2遷移を有し、第1遷移及び第2遷移は隣合っており、第1遷移が第2遷移に先立つ。引き続く説明において、信号TEST_INの第1遷移と第2遷移との間の期間は、信号のアクティブ期間として参照される。スイッチ回路15は、アクティブ期間に周期信号をカウンタ回路13に出力15cから与える。カウンタ回路13は、スイッチ回路15からの周期信号SPRDをカウントする。処理回路17は、カウンタ回路13からのカウント信号SCNTのカウント値を基準値SREFと比較して、判定結果を生成する。
【0012】
例示的な判定では、処理回路17の判定結果が値(「1」)を含むとき、テストされるべき信号TEST_INを出力した回路は、期待される動作している。処理回路17の判定結果が値(「0」)を含むとき、テストされるべき信号TEST_INを出力した回路は、期待される動作していない可能性がある。処理回路17は、判定結果示す判定信号SDETを生成する。
【0013】
半導体装置11は、少なくとも1つの基準値SREFを含む記憶回路21を備えることができる。記憶回路21は、不揮発性メモリ23を含み、不揮発性メモリ23は、例えば不揮発性半導体メモリ素子及びヒューズ素子を含むことができる。半導体装置11は、基準値SREFとして互いに異なる複数の値を含むことができる。信号TEST_INのために、例えば、大きな値(SREF1)、標準的な値(SREF2)、及び小さい値(SREF3)が準備されることができる。検知回路10は、記憶回路21を含んでいても良い
【0014】
図2は、
図1に示された半導体装置における主要ノードの波形を示す図面である。時刻t0において、リセット系信号RESETB(論理値「H」を持つ)が、カウンタ回路13の入力13bに与えられると、カウンタ回路13がアクティブになる。時刻t1において、信号TEST_INが、アクティブ値(例えば、論理値「L」から論理値「H」)に遷移する。スイッチ回路15は、カウンタ回路13の入力13cに周期信号SPRDを提供する(
図2の波形node1)。カウンタ回路13は、周期信号SPRDのトグルをカウントする。時刻t2において、信号TEST_INが、非アクティブ値(例えば、論理値「H」から論理値「L」)に遷移する。この遷移に応答して、スイッチ回路15は、カウンタ回路13への周期信号SPRDの提供を停止すると共に、カウンタ回路13のカウント値が確定される。
【0015】
カウンタ回路13は、時刻t1と時刻t2との期間に受けた周期信号SPRDをカウントして、カウント値を生成する。次いで、このカウント値は、処理回路17に送られる。処理回路17は、カウンタ回路13から送られたカウント信号SCNTのカウント値を基準値SREFと比較して、判定結果を生成する。処理回路17の判定結果は、カウント信号SCNTのカウント値が基準値SREF以下であることを示す第1値(例えば「1」)を含み、カウント信号SCNTのカウント値が基準値SREFより大きいことを示す第2値(例えば「0」)を含むことができる。
【0016】
図2から理解されるように、周期信号SPRDの周期は、信号TEST_INのアクティブ期間に比べて小さい。周期信号SPRDの周期が小さいと、信号TEST_INのアクティブ期間の長さをより正確にカウント値として見積もることができる。
【0017】
図3は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【0018】
半導体装置11では、例示的なスイッチ回路15は、発振器25を含むことができる。例示的な発振器25は、
図3に示されるように、例えばリングオシレータを含むことができる。リングオシレータは、一般的には、奇数段の否定論理ゲートの直列接続18を含み、直列接続18の出力が直列接続18の入力に帰還されるように構成される。直列接続18における否定論理ゲートの段数は、例えば3、5又は5より大きな奇数であることができる。小さい段数のリングオシレータによれば、周期信号SPRDの周期を短くでき、これ故に、信号TEST_INのアクティブ期間の長さをより詳細にカウント値として見積もることを可能にする。
【0019】
例示的な発振器25は、否定論理ゲートの直列接続に否定論理積ゲート(又は否定論理和ゲート)を含むことができる。否定論理積ゲート16の一入力は、信号TEST_INを受けることができ、他入力は、否定論理ゲートの直列接続18の帰還ラインを受けることができる。否定論理和ゲートの一入力は、信号TEST_INの反転信号を受けることができ、他入力は、否定論理ゲートの直列接続18の帰還信号を受けることができる。
【0020】
発振器25は、信号TEST_INのアクティブ期間に動作して、周期信号を生成する。
【0021】
図4は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【0022】
半導体装置11では、例示的なスイッチ回路15は、入力15dにクロック信号CLKを受けることができる。スイッチ回路15は、否定論理積ゲート16を介して信号TEST_INのアクティブ期間に周期信号としてクロック信号CLKと同等な信号を出力15cより出力する。
【0023】
図5は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【0024】
半導体装置11は、スイッチ回路15の入力15bに信号TEST_INを提供する論理ゲート27を更に備えることができる。論理ゲート27は、第1入力27b、第2入力27c、及び出力27dを有する。例示的な論理ゲート27は、多入力を有し、これらの入力に受けた波形に応答して、信号TEST_INを生成し、この後に、スイッチ回路15は、生成された信号TEST_INを受ける。
【0025】
論理ゲート27は、第1入力27bに、第1信号TEST_IN1を受けると共に、第2入力27cに、第2信号TEST_IN2を受ける。第1信号TEST_IN1は、時刻t3に第1遷移(例えば論理値「L」から論理値「H」)を有する。第2信号TEST_IN2は、時刻t4に第2遷移(例えば論理値「L」から論理値「H」)を有する。論理ゲート27は、第1信号TEST_IN1及び第2信号TEST_IN2から、テストされるべき信号TEST_INを生成して、出力27dに提供する。信号TEST_INは、時刻t3に第3遷移(例えば論理値「L」から論理値「H」)を有すると共に、時刻t4に第4遷移(例えば論理値「H」から論理値「L」)を有する。信号TEST_INのアクティブ期間は、第3遷移及び第4遷移によって規定され、また第1信号TEST_IN1の第1遷移と第2信号TEST_IN2の第2遷移との間隔に関連付けられる。第1遷移及び第2遷移の時刻は、それぞれ、第3遷移及び第4遷移の時刻に関連付けられる。論理値「H」から論理値「L」への遷移は、否定論理ゲートを用いて論理値「L」から論理値「H」への遷移に変更されることができる。また、論理値「L」から論理値「H」への遷移は、否定論理ゲートを用いて論理値「H」から論理値「L」への遷移に変更されることができる。具体的には、論理ゲート27は、例えば論理積ゲートを含むことができ、論理積ゲートは、ある期間に共に論理値「H」を有する複数の入力信号からのアクティブ期間を特定することができる。また、論理ゲート27は、例えば論理和ゲートを含むことができ、論理和ゲートは、ある期間に共に論理値「L」を有する複数の入力信号からのアクティブ期間を特定することができる。
【0026】
図6は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【0027】
半導体装置11は、スイッチ回路15の入力15bに接続されて、入力15bに信号TEST_INを提供するセレクタ29を更に備えることができる。スイッチ回路15は、テストされるべき信号TEST_INをセレクタ29を介して受ける。
【0028】
セレクタ29、例えば4入力のセレクタは、論理ゲート27、第1回路31、第2回路32、及び第3回路33からのテストされるべき信号を受ける。セレクタ29は、これらのテストされるべき信号のうちの1つを選択信号SSELに応答してスイッチ回路15に提供することができる。
【0029】
図7は、本実施形態に係る例示的な半導体装置を概略的に示す図面である。
【0030】
半導体装置11は、例えば半導体チップ14の形態を有することができる。例示的な半導体装置11は、処理回路17として中央処理装置(CPU)を含み、記憶回路21として不揮発性半導体メモリ回路(NVM)を含む。例示的な半導体装置11は、第1周辺回路41、第2周辺回路42、第3周辺回路43及び第4周辺回路44を含むことができる。例示的な半導体装置11では、処理回路17(CPU)、記憶回路21(NVM)、第1周辺回路41、第2周辺回路42、第3周辺回路43及び第4周辺回路44は、共通バス12を介して接続される。
【0031】
例示的な第1周辺回路41、第2周辺回路42、第3周辺回路43及び第4周辺回路44の少なくとも一部は、1又は複数の検知回路10を含むことができる。これらの周辺回路は、検知回路10を用いて個々に信号(例えば、TEST_IN)の検査を行うことができる。記憶回路21は、実動作中、例えば電源起動の際に、半導体装置11を用いて、例示的な第1周辺回路41、第2周辺回路42、第3周辺回路43及び第4周辺回路44を検査することができる。また、記憶回路21は、実動作中に半導体装置11を用いて、例示的な第1周辺回路41、第2周辺回路42、第3周辺回路43及び第4周辺回路44を検査するプログラムコードを含むことができる。
【0032】
本実施形態によれば、実動作における信号遅延を検出できる半導体装置11を提供することができる。
【0033】
具体的には、半導体集積回路といった半導体装置11において、実動作に用いられる単一の信号の遷移間隔及び複数の信号の遷移間の間隔を、アクティブ期間の時間変化として見積もることができる。この時間の変化は、故障及び経年劣化といった様々な事象に起因する。また、検知回路10を動作させれば、実動作中の半導体装置11において検出を可能にする。例示的なスイッチ回路15のリングオシレータ及びカウンタ回路13は、小規模な回路として提供される。
【0034】
カウンタ回路13が計数したカウント値と記憶回路21に格納された基準値(カウント値に換算された値)の大きさを比較することができ、或いはカウント値の範囲(例えば、下限値及び上限値)を示す基準値SREFと比較することができる。処理回路17は、中央処理装置とは別のハードウエアとして構築されることができ、これによって、検知回路10は、中央処理装置及び共通バスから独立して、信号(TEST_IN)の検査を行うことができる。
【0035】
半導体装置11は、例えば以下のように作製されることができる。半導体装置11は、例えばMOSトランジスタといった電界効果トランジスタを製造する半導体プロセスを用いて作製されることができる。具体的には、半導体プロセスを半導体ウエハに適用して、ウエハ生産物を作製する。ウエハ生産物は、複数の半導体チップを提供可能な区画の配列を有する。また、ウエハ生産物から複数の半導体チップを作製することができる。さらに、半導体チップをパッケージ内に組み込んで組立体を作製することができる。ウエハ生産物、半導体チップ、及び組立体に電気的特性の検査を適用することができる。この検査において、基準値SREFは、出荷時の電気特性テストの値、並びに半導体チップ及び組立体毎の測定値に基づき特定される、或いは算出される、ことができる。特定された基準値SREFは、ウエハ生産物、半導体チップ、及び組立体における不揮発性メモリに書き込まれて、書き込み済みのウエハ生産物、半導体チップ、及び組立体を製造することができる。このような測定から基準値SREFを作成すると、基準値SREFは、発振器及びリングオシレータといった半導体装置の内蔵回路の製造バラツキから逃れることができ、基準値SREFの特定の煩雑さを回避できる。つまり、基準値SREFは、基準値SREFを特定する時点における内蔵回路に固有の特性を考慮した値として規定されることができる。これ故に、半導体装置11は、発振器及びリングオシレータの特性ばらつきを許容することができ、これは、発振器及びリングオシレータといった回路の特性ばらつきを小さくするためにこれらの回路が複雑化又は大規模化にされることを防ぐ。この結果、リングオシレータといった簡素な回路を発振器として用いることができる。例えば、半導体チップ内のリングオシレータの特性を測定して、その特性に基づき基準値SREFを得ることができる。
【0036】
アクティブ期間は、論理値「H」又は論理値「L」のいずれであってもよい。比較される基準値は、記憶回路21に格納される基準値(SREF)より演算処置されたものであってもよい。
【0037】
本実施形態は、以下の示されるような様々な側面を有する。
【0038】
本実施形態に係る第1側面の半導体装置は、カウンタ回路と、テストされるべき信号を受ける入力、及び前記信号のアクティブ期間に周期信号を前記カウンタ回路に与える出力を有するスイッチ回路と、前記カウンタ回路からのカウント信号のカウント値を基準値と比較して、判定結果を示す判定信号を生成するように構成された処理回路と、を備える。
【0039】
第1側面に従う第2側面の半導体装置では、前記スイッチ回路は、発振器を含み、前記発振器は、前記信号の前記アクティブ期間に動作して、前記周期信号を生成することができる。
【0040】
第2側面に従う第3側面の半導体装置では、前記発振器は、リングオシレータを含むことができる。
【0041】
第1側面に従う第4側面の半導体装置では、前記スイッチ回路は、クロック信号を受け、前記スイッチ回路は、前記アクティブ期間に前記クロック信号と同等の信号を前記周期信号として出力することができる。
【0042】
第1側面から第4側面のいずれか一側面に従う第5側面の半導体装置は、前記基準値を格納する記憶回路を更に備えることができる。
【0043】
第5側面に従う第6側面の半導体装置では、前記記憶回路は、不揮発性半導体メモリを含むことができ、及び/又は前記記憶回路は、少なくとも1つのヒューズ素子を含むことができる。
【0044】
第1側面から第6側面のいずれか一側面に従う第7側面の半導体装置は、前記スイッチ回路の前記入力に前記信号を提供する論理ゲートを更に備え、前記論理ゲートは、第1遷移を有する第1信号を受ける第1入力と、第2遷移を有する第2信号を受ける第2入力とを有し、前記論理ゲートは、前記第1遷移と前記第2遷移との間の期間に前記アクティブ期間を有する信号を生成することができる。
【0045】
第1側面から第7側面のいずれか一側面に従う第8側面の半導体装置は、前記スイッチ回路の前記入力に接続されるセレクタを更に備え、前記スイッチ回路は、テストされるべき前記信号を前記セレクタを介して受けることができる。
【0046】
第1側面から第8側面のいずれか一側面に従う第9側面の半導体装置では、前記処理回路は、中央処理装置を含むことができる。
【0047】
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思想に含まれるものである。
【符号の説明】
【0048】
10・・・検知回路、11・・・半導体装置、12・・・共通バス、13・・・カウンタ回路、13b、13c・・・入力、14・・・半導体チップ、15・・・スイッチ回路、16・・・否定論理積ゲート、17・・・処理回路、18・・・直列接続、21・・・記憶回路、23・・・不揮発性メモリ、25・・・発振器、27・・・論理ゲート、29・・・セレクタ、31・・・第1回路、32・・・第2回路、33・・・第3回路、41・・・第1周辺回路、42・・・第2周辺回路、43・・・第3周辺回路、44・・・第4周辺回路、CLK・・・クロック信号、RESETB・・・リセット系信号、SCNT・・・カウント信号、SDET・・・判定信号、SPRD・・・周期信号、SREF・・・基準値、SSEL・・・選択信号、TEST_IN、TEST_IN1、TEST_IN2・・・信号。