(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145669
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】洗替システム、洗替方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/24 20120101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058120
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内藤 賢一
(72)【発明者】
【氏名】神田 茂
(72)【発明者】
【氏名】浪波 璃菜
(72)【発明者】
【氏名】グエン ホアン
(72)【発明者】
【氏名】ユソン ケビン
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】適切な洗替を実現する。
【解決手段】洗替システム(1)の管理部(101)は、ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する。トークン取得部(104)は、カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得する。洗替実行部(105)は、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1カード情報に基づいて、カードに関する洗替を実行する。比較部(106)は、洗替が実行された場合に、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1カード情報と、第2カード情報と、を比較する。処理実行部(107)は、比較部による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する管理部と、
前記カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得するトークン取得部と、
前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記カードに関する洗替を実行する洗替実行部と、
前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2カード情報と、を比較する比較部と、
前記比較部による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する処理実行部と、
を含む洗替システム。
【請求項2】
前記洗替システムは、
前記第1カード情報を更新するための第1更新要求を受け付ける第1受付部と、
前記第1更新要求に基づいて、前記第1カード情報を更新する第1更新部と、
を更に含み、
前記トークン取得部は、前記第1カード情報が更新された後に、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供する複数のサービス提供システムのうち、第1サービス提供システムとは異なる第2サービス提供システムから、前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得し、
前記洗替実行部は、前記第2サービス提供システムから取得された前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記洗替を実行し、
前記比較部は、前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2サービス提供システムから取得された前記第2カード情報と、を比較する、
請求項1に記載の洗替システム。
【請求項3】
前記洗替システムは、
前記ユーザのユーザ端末から、前記第1カード情報を更新するための第2更新要求を受け付ける第2受付部と、
前記第2更新要求に基づいて、前記第1カード情報を更新する第2更新部と、
を更に含み、
前記トークン取得部は、前記第1カード情報が更新された後に、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムから前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得する、
請求項1又は2に記載の洗替システム。
【請求項4】
前記洗替実行部は、前記第1カード情報が更新される場合には、前記洗替を実行せずに、前記第2トークン及び前記第2カード情報が取得された場合に、前記洗替を実行する、
請求項2に記載の洗替システム。
【請求項5】
ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムは、前記サービスに関する支払が予約された予約時点が訪れた場合に、前記洗替システムに対し、前記第2トークン及び前記第2カード情報を送信し、
前記トークン取得部は、前記予約時点が訪れた場合に、前記サービス提供システムから、前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得する、
請求項1又は2に記載の洗替システム。
【請求項6】
前記処理実行部は、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムに対し、所定の通知を送信することによって、前記所定の処理を実行する、
請求項1又は2に記載の洗替システム。
【請求項7】
前記カードは、前記ユーザのクレジットカードであり、
前記第1カード情報は、前記洗替システムが管理する前記クレジットカードの有効期限を示し、
前記第2カード情報は、ユーザが前記クレジットカードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムが管理する前記クレジットカードの有効期限を示す、
請求項1又は2に記載の洗替システム。
【請求項8】
コンピュータが実行する洗替方法であって、
ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する管理ステップと、
前記カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得するトークン取得ステップと、
前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記カードに関する洗替を実行する洗替実行ステップと、
前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2カード情報と、を比較する比較ステップと、
前記比較ステップによる比較結果に基づいて、所定の処理を実行する処理実行ステップと、
を含む洗替方法。
【請求項9】
ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する管理部、
前記カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得するトークン取得部、
前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記カードに関する洗替を実行する洗替実行部、
前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2カード情報と、を比較する比較部、
前記比較部による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する処理実行部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、洗替システム、洗替方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カード(例えば、クレジットカード又はデビットカード)に関する洗替が行われている。例えば、特許文献1には、加盟店ごとに、クレジットカードのカード情報と、課金する加盟店の識別子と、を含む洗替データを管理し、当該洗替データに基づいて、クレジットカードの利用可否を含むクレジットカードの更新情報を加盟店ごとに取得する洗替を実施する洗替実施装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、複数のシステムの各々が有効期限等の情報を管理する場合には、第三者にカード番号が漏洩することを防ぐために、システム間でトークンが送信されることがある。この場合に、適切な洗替を実現することが求められている。しかしながら、特許文献1の技術は、このような洗替について記載されていない。このため、従来の技術では、適切な洗替を実現できなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、適切な洗替を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る洗替システムは、ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する管理部と、前記カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得するトークン取得部と、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記カードに関する洗替を実行する洗替実行部と、前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2カード情報と、を比較する比較部と、前記比較部による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する処理実行部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、適切な洗替を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】洗替システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザがクレジットカードを利用する流れの一例を示す図である。
【
図3】ユーザが古いクレジットカードの有効期限を新たなクレジットカードの有効期限に更新する流れの一例を示す図である。
【
図4】洗替システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図5】第1カードデータベースの一例を示す図である。
【
図6】第2カードデータベースの一例を示す図である。
【
図7】第3カードデータベースの一例を示す図である。
【
図8】洗替システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図9】変形例の洗替システムで実現される機能の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.洗替システムの全体構成]
本開示に係る洗替システムの実施形態の一例を説明する。
図1は、洗替システムのハードウェア構成の一例を示す図である。洗替システム1は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。本実施形態では、サービス提供システム2-1,2-2,…,2-a、カード会社システム3-1,3-2,…,3-b、及びユーザ端末40も、ネットワークNに接続される。a,bは、3以上の整数である。aの値と、bの値と、は同じであってもよいし、異なってもよい。
【0010】
例えば、洗替システム1は、洗替サーバ10を含む。洗替サーバ10は、洗替者のサーバコンピュータである。洗替者は、洗替を実行する者である。例えば、洗替者は、カードに関する各種情報を統括的に管理する会社である。洗替は、洗替者が管理する情報が最新であるか否かを確認する処理である。洗替は、カードの有効性を確認する処理、又は、最新のカードであるか否かを確認する処理ということもできる。本実施形態では、洗替システム1が種々のサービスの決済を代行する場合を説明するが、洗替システム1は、決済を代行せずに洗替だけを実行してもよい。
【0011】
例えば、洗替サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
なお、記憶部12に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して洗替サーバ10に供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して洗替サーバ10に供給されてもよい。
【0013】
また、洗替システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。例えば、洗替システム1は、洗替サーバ10と、他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。洗替システム1は、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンといったように、サーバコンピュータ以外の他のコンピュータを含んでもよい。洗替システム1は、サーバコンピュータを含まずに、サーバコンピュータ以外の他のコンピュータだけを含んでもよい。
【0014】
例えば、サービス提供システム2-1,2-2,…,2-aは、それぞれサービス提供サーバ20-1,20-2,…,20-aを含む。以降、サービス提供システム2-1,2-2,…,2-aを区別しない場合には、ハイフン以降の符号を省略する。同様の理由で、サービス提供サーバ20-1,20-2,…,20-a、制御部21-1,21-2,…,21-a、記憶部22-1,22-2,…,22-a、及び通信部23-1,23-2,…,23-aのハイフン以降の符号を省略する。
【0015】
例えば、サービス提供システム2は、ユーザがカードを利用可能なサービスを提供する。サービス提供サーバ20は、提供者のサーバコンピュータである。提供者は、ユーザにサービスを提供する者である。サービスは、任意の種類であってよく、例えば、電子商取引サービス、通信サービス、旅行予約サービス、決済サービス、金融サービス、又は動画配信サービスであってもよい。あるサービスの提供者と、他のサービスの提供者と、は同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、提供者は、複数のサービスを総合的に提供する会社であってもよい。サービス提供サーバ20は、複数のサービスを1の会員情報で統括する装置であってもよい。
【0016】
例えば、サービス提供サーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。なお、記憶部22に記憶されるプログラムは、ネットワークN又は情報記憶媒体からサービス提供サーバ20に提供されてもよい。また、サービス提供システム2は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。これらの点は、洗替システム1と同様である。
【0017】
例えば、カード会社システム3-1,3-2,…,3-bは、それぞれカード会社サーバ30-1,30-2,…,30-bを含む。以降、カード会社システム3-1,3-2,…,3-bを区別しない場合には、ハイフン以降の符号を省略する。同様の理由で、カード会社サーバ30-1,30-2,…,30-b、制御部31-1,31-2,…,31-b、記憶部32-1,32-2,…,32-b、及び通信部33-1,33-2,…,33-bのハイフン以降の符号を省略する。
【0018】
例えば、カード会社システム3は、カード会社のサーバコンピュータである。カード会社は、ユーザのカードを発行した会社である。会社以外の者がカードを発行してもよい。例えば、会社以外の者が運営する店舗、国、官公庁、地方公共団体、又は非営利法人がカードを発行してもよい。あるカードを発行した者と、他のカードを発行した者と、は同じであってもよいし、異なってもよい。カード会社システム3は、最新のカードの情報を管理する。
【0019】
例えば、カード会社サーバ30は、制御部31、記憶部32、及び通信部33を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。なお、記憶部32に記憶されるプログラムは、ネットワークN又は情報記憶媒体からカード会社サーバ30に提供されてもよい。また、カード会社システム3は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。これらの点は、洗替システム1と同様である。
【0020】
例えば、ユーザ端末40は、ユーザのパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又はウェアラブル端末である。ユーザは、複数のサービスのうちの任意のサービスで自身のカードを利用できる。例えば、ユーザは、サービスにおける支払、認証、本人確認、又はその他の目的でカードを利用できる。
図1では、1つのユーザ端末40だけが示されているが、複数のユーザの各々のユーザ端末40が存在してもよい。
【0021】
例えば、ユーザ端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45を含む。制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部44は、キーボード、マウス、又はタッチパネル等の入力デバイスである。表示部45は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイである。なお、記憶部42に記憶されるプログラムは、ネットワークN又は情報記憶媒体からユーザ端末40に提供されてもよい。
【0022】
[2.洗替システムの概要]
本実施形態では、カードの一例としてクレジットカードを説明する。カードは、洗替が必要なカードであればよく、クレジットカードに限られない。例えば、カードは、デビットカード、交通系のカード、電子マネーのカード、メンバーカード、個人番号カード、プリペイドカード、身分証明書、又は入退館カードであってもよい。本実施形態でクレジットカードと記載した箇所は、他のカードに読み替えることができる。カードは、ICカード又は磁気カードだけではなく、ユーザ端末40のICチップがカードとして扱われてもよい。カードは、物理的なカードが存在しない仮想的なカードであってもよい。
【0023】
例えば、ユーザは、複数のサービスのうちの任意のサービスの支払でクレジットカードを利用できる。本実施形態では、ユーザが、サービス提供システム2-1が提供する電子商取引サービスと、サービス提供システム2-2が提供する通信サービスと、の各々の支払で、同じクレジットカードを利用する場合を例に挙げる。以降、電子商取引サービス及び通信サービスを区別しない場合には、単にサービスという。ユーザは、3つ以上のサービスの支払で同じクレジットカードを利用してもよい。
【0024】
図2は、ユーザがクレジットカードを利用する流れの一例を示す図である。例えば、ユーザは、電子商取引サービスの支払で利用するクレジットカードを登録していない場合、電子商取引サービスにログインして登録画面SC1からクレジットカードに関する各種情報を入力する。ユーザは、入力フォームF10~F12に対し、クレジットカードのカード番号、有効期限、及び氏名を入力する。ユーザがボタンB13を選択すると、サービス提供サーバ20-1にクレジットカードに関する各種情報が登録される。クレジットカードに関する各種情報は、登録画面SC1ではなく、いわゆるチェックアウトページ等の他の画面から入力されてもよい。
【0025】
本実施形態では、洗替サーバ10が、複数のサービスの各々でユーザが入力したカード番号等の各種情報を統括的に管理する。サービス提供サーバ20は、クレジットカードの一部の情報だけを管理する。
図2の例であれば、ユーザ端末40は、登録画面SC1から入力されたカード番号等を、JavaScript(登録商標)等のスクリプトにより洗替サーバ10に送信する。洗替サーバ10は、16桁のカード番号の全て、有効期限、及び氏名を管理する。
【0026】
例えば、サービス提供サーバ20-1は、カード番号の一部(例えば、下4桁)、有効期限、及び氏名を管理する。これらの情報は、洗替サーバ10からサービス提供サーバ20-1に送信される。電子商取引サービスでは、クレジットカードに関する全ての情報が表示されるわけではなく、サービス提供サーバ20-1が管理する情報だけが表示される。
図2の例では、クレジットカードの登録が完了したことを示す完了画面SC2が表示部45に表示される。
【0027】
本実施形態では、サービス提供サーバ20-1には、カード番号が全て登録されているわけではない。ただし、ユーザが商品を注文する場合には、サービス提供サーバ20-1が洗替サーバ10に情報を問い合わせなくても、
図2の注文画面SC3のように、クレジットカードに関する最低限の情報が表示される。また、ユーザが電子商取引サービスからクレジットカードを登録すると、ユーザは、同じクレジットカードを通信サービスでも利用できるようになる。
【0028】
例えば、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-2と連携している。洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-2に対し、カード番号の一部、有効期限、及び氏名を送信する。サービス提供サーバ20-2は、カード番号の一部、有効期限、及び氏名を管理する。通信サービスでは、電子商取引サービスと同様、クレジットカードに関する全ての情報が表示されるわけではなく、サービス提供サーバ20-2が管理する情報だけが表示される。
【0029】
図2の例では、通信サービスにおける支払方法を確認するための確認画面SC4には、カード番号の一部、有効期限、及び氏名が表示される。サービス提供サーバ20-2は、サービス提供サーバ20-1と同様、洗替サーバ10に情報を問い合わせなくても、クレジットカードに関する最低限の情報を確認画面SC4に表示させることができる。ユーザは、通信サービスから新たなクレジットカードを登録することもできる。この場合、当該新たなクレジットカードの一部の情報は、電子商取引サービスに共有される。
【0030】
本実施形態では、洗替者及び提供者の間でクレジットカードを識別できるように、トークンが利用される。トークンは、クレジットカードを識別可能なカード識別情報の一例である。カード番号もカード識別情報に相当するが、トークンでもクレジットカードを識別可能である。ただし、カード番号は、原則として変わらないが、トークンは、同じクレジットカードだったとしても変わることがある。例えば、同じクレジットカードのトークンが定期的に更新されてもよい。
【0031】
例えば、トークンは、カード番号がトークン化された情報である。トークン化は、暗号化又はハッシュ化と呼ばれることもある。例えば、洗替サーバ10は、トークン化のための関数に対し、カード番号を入力する。洗替サーバ10は、当該関数から出力されたトークンを取得する。トークン化自体は、公知の手法を利用可能であり、例えば、一方向性ハッシュ関数、疑似ランダム関数、又は暗号化アルゴリズムが利用されてもよい。トークンは、洗替システム1及びサービス提供システム2で共有される。トークンは、カード会社システム3には共有されないものとするが、カード会社システム3に共有されてもよい。
【0032】
以降、洗替システム1が管理するトークン、カード番号、有効期限、及び氏名を、それぞれ第1トークン、第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名という。サービス提供システム2が管理するトークン、カード番号、有効期限、及び氏名を、それぞれ第2トークン、第2カード番号、第2有効期限、及び第2氏名という。第1トークン及び第2トークンを区別しない場合には、単にトークンという。
【0033】
また、カード会社システム3が管理するカード番号、有効期限、及び氏名を、それぞれ第3カード番号、第3有効期限、及び第3氏名という。第1カード番号、第2カード番号、及び第3カード番号を区別しない場合には、単にカード番号という。第1有効期限、第2有効期限、及び第3有効期限を区別しない場合には、単に有効期限という。第1氏名、第2氏名、及び第3氏名を区別しない場合には、単に氏名という。
【0034】
例えば、カード会社は、クレジットカードの有効期限が切れる前に、ユーザに対し、新たなクレジットカードを送付する。新たなクレジットカードのカード番号及び氏名は、基本的に、古いクレジットカードのカード番号及び氏名と同じである。新たなクレジットカードの有効期限は、古いクレジットカードの有効期限とは異なる。ユーザは、古いクレジットカードの有効期限が切れると古いクレジットカードを使えなくなるので、古いクレジットカードの有効期限を新たなクレジットカードの有効期限に更新する。
【0035】
図3は、ユーザが古いクレジットカードの有効期限を新たなクレジットカードの有効期限に更新する流れの一例を示す図である。例えば、ユーザが電子商取引サービスにログインして更新画面SC5の入力フォームF50から、新たなクレジットカードの有効期限を入力する。ユーザがボタンB51を選択すると、有効期限が更新されたことを示す完了画面SC6が表示される。
【0036】
本実施形態では、ユーザが電子商取引サービスから有効期限を更新しても、サービス提供サーバ20-2に登録された有効期限は更新されないものとする。このため、
図3のように、通信サービスの確認画面SC4には、古いクレジットカードの有効期限が表示される。通信サービスでは、毎月の利用料の支払が実行される前に、クレジットカードの洗替が実行される。
図3の例であれば、毎月20日に利用料の支払が実行される。このため、毎月20日又はその前に、クレジットカードの洗替が実行される。
【0037】
例えば、サービス提供サーバ20-2は、毎月の利用料の支払の前に、洗替サーバ10に対し、第2トークン及び第2有効期限を送信する。洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20から受信した第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられて管理されている第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名を取得する。洗替サーバ10は、当該取得された第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名に基づいて、カード会社サーバ30との間で洗替を実行する。
【0038】
図3の例であれば、ユーザが電子商取引サービスから第1有効期限を更新しているので、洗替サーバ10は、最新の第1有効期限を管理している。このため、洗替サーバ10は、カード会社サーバ30から、洗替の実行結果として、クレジットカードに変更がないことを示す実行結果を受信する。この場合、サービス提供サーバ20-2が管理する第2有効期限が古いにも関わらず、洗替の実行結果としては、クレジットカードの情報に変更がないことになる。
【0039】
そこで、本実施形態の洗替サーバ10は、洗替の実行結果によって最新であることが確認された第1有効期限と、サービス提供サーバ20-2から受信した第2有効期限と、を比較する。洗替サーバ10は、第1有効期限及び第2有効期限が一致しない場合には、サービス提供サーバ20-2に対し、第2有効期限が古いことを通知する。これにより、洗替サーバ10は、適切な洗替を実現できるようになっている。以降、洗替システム1の詳細を説明する。
【0040】
[3.洗替システムで実現される機能]
図4は、洗替システム1で実現される機能の一例を示す図である。
図4では、サービス提供システム2、カード会社システム3、及びユーザ端末40の各々で実現される機能の一例も示されている。
【0041】
[3-1.洗替システムで実現される機能]
例えば、洗替サーバ10は、データ記憶部100、管理部101、第1受付部102、第1更新部103、トークン取得部104、洗替実行部105、比較部106、及び処理実行部107を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。管理部101、第1受付部102、第1更新部103、トークン取得部104、洗替実行部105、比較部106、及び処理実行部107は、制御部11により実現される。
【0042】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、洗替に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、第1カードデータベースDB1を記憶する。
【0043】
図5は、第1カードデータベースDB1の一例を示す図である。第1カードデータベースDB1は、クレジットカードに関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、第1カードデータベースDB1には、ユーザID、第1トークン、第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名が格納される。第1カードデータベースDB1には、クレジットカードに関する何らかの情報が格納されるようにすればよく、第1カードデータベースDB1に格納される情報は、
図5の例に限られない。例えば、第1カードデータベースDB1には、ユーザの個人情報が格納されてもよいし、第1トークンの履歴が格納されてもよい。第1カードデータベースDB1に第1トークンの履歴が格納される場合、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20から古い第2トークンを受信したとしても、当該古い第2トークンがどのクレジットカードなのかを特定できる。
【0044】
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。このため、ユーザIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、ユーザID以外の他の情報であってもよく、ユーザIDに限られない。例えば、ユーザ識別情報は、メールアドレス又は電話番号であってもよい。ユーザ識別情報は、ユーザを何らかの形で識別可能な情報であればよい。本実施形態では、全てのサービスでユーザIDが共通である場合を例に挙げるが、ユーザIDは、サービスごとに異なっていてもよい。ユーザIDがサービスごとに異なる場合には、どのユーザIDが同じユーザであるかを示す対応関係がデータ記憶部100に記録されているものとする。
【0045】
本実施形態では、第1有効期限は、第1カード情報の一例である。このため、第1有効期限について説明している箇所は、第1カード情報と読み替えることができる。第1カード情報は、新たなクレジットカードが発行されると更新される可能性がある情報である。第1カード情報は、新たなクレジットカードが発行された場合に必ず更新されるわけではなくてもよい。第1カード情報は、第1有効期限に限られず、他の情報であってもよい。例えば、第1カード情報は、第1カード番号又は第1氏名であってもよい。第1カード情報は、セキュリティコード、クレジットカードに付帯するポイントのポイントカード番号、又はその他の情報であってもよい。
【0046】
なお、データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。データ記憶部100に記憶されるデータは、第1カードデータベースDB1に限られない。例えば、データ記憶部100は、トークン化のための関数、サービス提供システム2と情報共有をするためのプログラム、カード会社システム3との間で洗替を実行するためのプログラム、又はカード番号とカード会社システム3の関係を示すデータを記憶してもよい。
【0047】
[管理部]
管理部101は、ユーザのクレジットカードに関する第1トークン及び第1有効期限を関連付けて管理する。関連付けて管理するとは、複数の情報のうちの一方から他方を検索可能な状態で当該複数の情報をメモリに保存することである。本実施形態では、第1カードデータベースDB1の同じレコードに情報を格納することが関連付けることに相当する。管理部101は、第1カードデータベースDB1の同じレコードに第1トークン及び第1有効期限を格納することによって、第1トークン及び第1有効期限を関連付けて管理する。本実施形態では、管理部101は、第1有効期限だけではなく、ユーザID、第1カード番号、及び第1氏名も第1トークンに関連付けて管理する。
【0048】
図2の例であれば、あるユーザが電子商取引サービスからクレジットカードを登録するための手続を行うと、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-1から、このユーザID、第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名を取得する。管理部101は、第1トークンを発行する。本実施形態では、管理部101は、トークン化のための関数に第1カード番号を入力し、当該関数から出力された第1トークンを取得する。管理部101は、当該取得された第1トークンと、クレジットカードの登録を要求したユーザのユーザID、第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名と、を関連付けて第1カードデータベースDB1に格納する。管理部101は、サービス提供サーバ20-2に対し、第1トークンを送信する。この第1トークンは、第2トークンとしてサービス提供サーバ20-2により管理される。
【0049】
なお、第1トークンは、クレジットカードを識別可能であり、かつ、カード番号とは異なる情報であればよく、本実施形態の例に限られない。例えば、管理部101は、第1カード番号とは関係ないランダムな文字列を、第1トークンとして生成してもよい。管理部101は、ユーザの氏名、住所、電話番号、又はメールアドレスといった他の情報をトークン化することによって、第1トークンを生成してもよい。
【0050】
[第1受付部]
第1受付部102は、第1有効期限を更新するための第1更新要求を受け付ける。例えば、第1受付部102は、ユーザ端末40により入力された第1有効期限を更新するための第1更新要求を受け付ける。第1更新要求は、第1有効期限の更新を要求するためのデータである。第1更新要求は、予め定められた形式のデータであればよい。本実施形態では、第1受付部102は、ユーザ端末40から第1更新要求を受け付けるものとするが、他の装置から第1更新要求を受け付けてもよい。
【0051】
例えば、第1受付部102は、ユーザ端末40により入力された所定の形式のデータを受信することによって、第1更新要求を受け付ける。本実施形態では、第1更新要求は、更新対象となるクレジットカードの第2トークンと、ユーザが入力した新たな第1有効期限と、を含む。新たな第1有効期限は、新たな第2有効期限と同じである。第2トークン及び新たな第1有効期限は、第1更新要求とは別のデータとして第1更新要求に付与されていてもよい。
【0052】
例えば、ユーザが更新画面SC5から新たな第1有効期限を入力すると、洗替サーバ10は、ユーザ端末40から、新たな第1有効期限を取得する。サービス提供サーバ20は、所定のタイミングで洗替サーバ10から当該取得された新たな第1有効期限を、新たな第2有効期限となるように、後述の第2カードデータベースDB2を更新する。第1受付部102は、サービス提供サーバ20から第1更新要求を受信することによって、第1更新要求を受け付ける。
【0053】
本実施形態では、第1受付部102は、ユーザ端末40から、第1更新要求を受け付ける。
図2,3の例であれば、サービス提供システム2-1が第1サービス提供システム2に相当する場合を例に挙げる。第1サービス提供システム2は、サービス提供システム2-1に限られない。他のサービス提供システム2-2~2-aが第1サービス提供システム2に相当してもよい。例えば、ユーザが通信サービスにログインしてクレジットカードの情報を更新する場合には、サービス提供システム2-2が第1サービス提供システム2に相当する。
【0054】
[第1更新部]
第1更新部103は、第1更新要求に基づいて、第1有効期限を更新する。例えば、第1更新部103は、第1カードデータベースDB1に格納された第1有効期限のうち、第1更新要求に含まれる第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限を、第1更新要求に含まれる新たな第1有効期限で上書きすることによって、第1有効期限を更新する。第2トークン及び新たな第1有効期限が第1更新要求とは別のデータである場合には、第1更新部103は、当該別のデータである第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限を、当該別のデータである新たな第1有効期限で上書きすればよい。
【0055】
[トークン取得部]
トークン取得部104は、第2トークン及び第2有効期限を取得する。例えば、トークン取得部104は、ユーザ端末40から、第2トークン及び第2有効期限を取得する。第1受付部102も第2トークンを取得するが、トークン取得部104は、洗替の実行対象となるクレジットカードの第2トークンを取得する。先述したように、第2トークンは、サービス提供システム2側で管理されるトークンである。第2トークンは、原則として第1トークンと同じである。ただし、あるクレジットカードの第1トークンが何らかの理由で更新されて、このクレジットカードの第2トークンが更新されなければ、第1トークン及び第2トークンが互いに異なる可能性もある。本実施形態では、トークン取得部104は、ユーザ端末40から第2トークン及び第2有効期限を取得するものとするが、他の装置から第2トークン及び第2有効期限を取得してもよい。
【0056】
本実施形態では、複数のサービス提供システム2の各々で第2トークンが同じである場合を例に挙げるが、複数のサービス提供システム2の各々の第2トークンが互いに異なってもよい。例えば、同じクレジットカードだったとしても、サービス提供システム2-1の第2トークンと、サービス提供システム2-2の第2トークンと、が互いに異なってもよい。この場合、サービス提供システム2ごとに、独自の第2トークンが発行されることになる。
【0057】
先述したように、第2有効期限は、サービス提供システム2側で管理される有効期限である。第2有効期限は、第2カード情報の一例である。このため、第2有効期限と記載した箇所は、第2カード情報と読み替えることができる。第2カード情報は、新たなクレジットカードが発行されると更新される可能性がある情報である。第2カード情報は、新たなクレジットカードが発行された場合に必ず更新されるわけではなくてもよい。第2カード情報は、第2有効期限に限られず、他の情報であってもよい。例えば、第2カード情報は、第2カード番号又は第2氏名であってもよい。第2カード情報は、セキュリティコード、クレジットカードに付帯するポイントのポイントカード番号、又はその他の情報であってもよい。
【0058】
例えば、トークン取得部104は、第1有効期限が更新された後に、複数のサービス提供システム2のうち、第1サービス提供システム2とは異なる第2サービス提供システム2から、第2トークン及び第2有効期限を取得する。
図2,3の例では、サービス提供システム2-2は、第2サービス提供システム2の一例である。第2サービス提供システム2は、古い第2有効期限を管理しているサービス提供システム2である。
【0059】
本実施形態では、サービス提供システム2は、サービスに関する支払が予約された予約時点が訪れた場合に、洗替システム1に対し、第2トークン及び第2有効期限を送信する。例えば、トークン取得部104は、予約時点が訪れた場合に、サービス提供システム2から、第2トークン及び第2有効期限を取得する。予約時点は、クレジットカードによる支払が予約された時点である。
【0060】
本実施形態では、通信サービスの利用料の支払が行われる予約時点が予め定められているので、サービス提供サーバ20-2は、予約時点が訪れた場合に、洗替サーバ10に対し、第2トークン及び第2有効期限を送信する。
図2,3の例では、毎月20日又はその前の時点が予約時点に相当する。トークン取得部104は、サービス提供サーバ20-2が送信した第2トークン及び当該第2有効期限を取得する。
【0061】
[洗替実行部]
洗替実行部105は、トークン取得部104が取得した第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限に基づいて、クレジットカードに関する洗替を実行する。洗替実行部105は、第1カードデータベースDB1の中から、第2トークンと同じ第1トークンを検索する。洗替実行部105は、当該検索された第1トークンに関連付けられて第1カードデータベースDB1に格納された第1有効期限に基づいて、洗替を実行する。
【0062】
洗替自体は、公知の手法を利用可能である。例えば、洗替実行部105は、洗替の対象となるクレジットカードを管理するカード会社のカード会社システム3に対し、洗替の対象となるクレジットカードの第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名を送信する。クレジットカードとカード会社の関係は、データ記憶部100に予め記録されているものとする。例えば、カード番号の一部によってカード開始が識別されるようにしてもよい。洗替システム1及びカード会社システム3の間で、トークンが共有されてもよい。この場合には、第1カード番号は送信されない。
【0063】
例えば、洗替実行部105は、カード会社システム3から、洗替の実行結果を受信する。洗替の実行結果は、クレジットカードに変更がないことを意味する第1の値、又は、クレジットカードに変更があることを意味する第2の値を示す。洗替の実行結果は、所定の形式のデータであればよい。洗替の実行結果は、最新の有効期限を含んでもよい。本実施形態では、洗替の実行結果は、第1有効期限が最新であるか否かを示す。洗替は、カード会社システム3ではなく、洗替システム1が主体となって実行されてもよい。例えば、洗替実行部105は、カード会社システム3から最新の第1有効期限等を取得し、第1データベースDB1に格納された第1有効期限と比較することによって、洗替を実行してもよい。
【0064】
例えば、洗替実行部105は、第2サービス提供システム2から取得された第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限に基づいて、洗替を実行する。即ち、洗替実行部105は、第1有効期限を更新する要因となった第1サービス提供システム2ではなく、古い第2トークンを管理する第2サービス提供システム2から取得された第2トークンに基づいて、洗替を実行する。
【0065】
例えば、洗替実行部105は、第1有効期限が更新される場合には、洗替を実行せずに、第2トークン及び第2有効期限が取得された場合に、洗替を実行してもよい。
図3の例であれば、ユーザが更新画面SC5から新たな第1有効期限を入力した場合には、洗替は実行されない。洗替実行部105は、あくまで、サービス提供システム2から第2トークン及び第2有効期限が取得された場合に、洗替を実行する。なお、洗替実行部105は、第1有効期限が更新される場合に、ユーザが入力した新たな有効期限が正しいか否かを確認するために、洗替を実行してもよい。
【0066】
なお、洗替実行部105は、任意のタイミングで洗替を実行可能である。洗替実行部105は、本実施形態のような予約時点だけではなく、決済が発生しないタイミングで洗替を実行してもよいし、予め定められたタイミングで洗替を実行してもよい。例えば、洗替実行部105は、ユーザが洗替を要求した場合、洗替者が指定したタイミング、又はカード会社が指定したタイミングで洗替を実行してもよい。
【0067】
[比較部]
比較部106は、洗替が実行された場合に、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限と、第2有効期限と、を比較する。比較部106は、第1有効期限及び第2有効期限が一致するか否かを判定する。本実施形態では、比較部106は、洗替が実行された場合に、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限と、第2サービス提供システム2から取得された第2有効期限と、を比較する。
【0068】
例えば、比較部106は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果が、クレジットカードに変更がないことを示す場合に、第1有効期限及び第2有効期限を比較する。比較部106は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果が、クレジットカードに変更があることを示す場合には、第1有効期限及び第2有効期限を比較しなくてもよいし、この場合にも第1有効期限及び第2有効期限を比較してもよい。比較部106は、洗替が実行された後に、第1有効期限及び第2有効期限を比較すればよい。
【0069】
[処理実行部]
処理実行部107は、比較部106による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する。例えば、処理実行部107は、サービス提供システム2に対し、所定の通知を送信することによって、所定の処理を実行する。通知は、何らかのデータが送信されることによって行われるようにすればよい。通知は、電子メール等の手段を利用して行われてもよい。なお、処理実行部107が実行する所定の処理は、所定の通知を送信する処理に限られない。例えば、所定の処理は、決済又は認証といった他の処理であってもよい。この場合には、最新の第2有効期限であることが確認されなければ、決済又は認証といった他の処理が実行されないことになる。支払又は認証は、洗替サーバ10によって実行される。
【0070】
例えば、処理実行部107は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果がクレジットカードに変更があることを示し、かつ、第1有効期限及び第2有効期限の比較結果が一致することを示す場合には、サービス提供システム2に対し、第2有効期限が最新の期限であることを示す通知を送信する。処理実行部107は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果がクレジットカードに変更がないことを示し、かつ、第1有効期限及び第2有効期限の比較結果が一致しないことを示す場合には、サービス提供システム2に対し、第2有効期限が最新の期限ではないことを示す通知を送信する。
【0071】
なお、処理実行部107は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果がクレジットカードに変更があることを示す場合には、比較部106による比較結果に関係なく、サービス提供システム2に対し、クレジットカードに変更があることを示す通知を送信してもよい。この場合、比較部106による比較が実行されなくてもよいし、比較部106による比較が実行される場合には、処理実行部107は、サービス提供システム2に対し、比較部106による比較結果を示す通知を送信してもよい。また、処理実行部107は、カード会社システム3から受信された洗替の実行結果がクレジットカードに変更があることを示す場合に、第1有効期限をサービス提供システム2へ送信するようにしてもよい。
【0072】
[3-2.サービス提供システムで実現される機能]
本実施形態では、複数のサービス提供システム2の各々は、互いに同様の機能を有する場合を説明する。例えば、サービス提供サーバ20は、データ記憶部200、トークン送信部201及び表示制御部202を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。トークン送信部201及び表示制御部202は、制御部21により実現される。
【0073】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、サービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、第2カードデータベースDB2を記憶する。
【0074】
図6は、第2カードデータベースDB2の一例を示す図である。第2カードデータベースDB2は、サービス提供システム2側で管理するクレジットカードに関する各種情報である。例えば、第2カードデータベースDB2は、ユーザID、第2トークン、第2カード番号、第2有効期限、及び第2氏名が格納される。第2カードデータベースDB2には、クレジットカードに関する何らかの情報が格納されるようにすればよく、第2カードデータベースDB2に格納される情報は、
図6の例に限られない。例えば、第2カードデータベースDB2には、ユーザの個人情報が格納されてもよい。なお、第2カード番号は、第1カード番号よりも情報量が少ないものとする。
【0075】
[トークン送信部]
トークン送信部201は、洗替システム1に対し、第2トークン及び第2有効期限を送信する。例えば、トークン送信部201は、あるユーザのクレジットカードの洗替が必要な場合に、第2カードデータベースDB2を参照し、このユーザのユーザID、第2トークン、及び第2有効期限を取得する。トークン送信部201は、洗替システム1に対し、当該取得されたユーザID、第2トークン、及び第2有効期限を送信する。トークン送信部201は、洗替システム1に対し、第2カード番号及び第2氏名の少なくとも一方を送信してもよい。
【0076】
[表示制御部]
表示制御部202は、ユーザ端末40に対し、各画面の表示データを送信する。表示データは、何らかの画面をユーザ端末40に表示させるためのデータであればよく、例えば、HTMLデータ又は画像データである。
【0077】
[3-3.カード会社システムで実現される機能]
本実施形態では、複数のカード会社システム3の各々は、互いに同様の機能を有する場合を説明する。例えば、カード会社サーバ30は、データ記憶部300及び洗替実行部301を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。洗替実行部301は、制御部31により実現される。
【0078】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、クレジットカードの管理に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、第3カードデータベースDB3を記憶する。
【0079】
図7は、第3カードデータベースDB3の一例を示す図である。第3カードデータベースDB3は、カード会社システム3側で管理するクレジットカードに関する各種情報である。例えば、第3カードデータベースDB3は、第3カード番号、第3有効期限、及び第3氏名が格納される。第3カードデータベースDB3には、クレジットカードに関する何らかの情報が格納されるようにすればよく、第3カードデータベースDB3に格納される情報は、
図7の例に限られない。例えば、第3カードデータベースDB3には、ユーザIDと、ユーザの個人情報と、が格納されてもよい。
【0080】
[洗替実行部]
洗替実行部301は、洗替を実行する。例えば、洗替実行部301は、洗替システム1から受信した第1カード番号、第1有効期限、及び第1氏名と同じ第3カード番号、第3有効期限、及び第3氏名が第3カードデータベースDB3に存在するか否かを判定する。別の言い方をすれば、洗替実行部301は、第3カードデータベースDB3のうち、第1カード番号と同じ第3カード番号に関連付けられた第3有効期限及び第3氏名と、第1カード番号とともに受信した第1有効期限及び第1氏名と、が一致するか否かを判定する。洗替実行部301は、洗替システム1に対し、洗替の実行結果を送信する。
【0081】
[3-4.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末40は、データ記憶部400及び表示制御部401を含む。データ記憶部400は、記憶部42により実現される。表示制御部401は、制御部41により実現される。
【0082】
[データ記憶部]
データ記憶部400は、ユーザがサービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部400は、各画面を表示するためのブラウザ又は専用のアプリケーションを記憶する。
【0083】
[表示制御部]
表示制御部401は、サービス提供システム2から受信した表示データに基づいて、各画面を表示部45に表示させる。例えば、ユーザ端末40は、各画面のスクリプトによって、第2トークン及び第2有効期限等の情報を取得できるようにしてもよい。
【0084】
[4.洗替システムで実行される処理]
図8は、洗替システム1で実行される処理の一例を示す図である。
図8では、サービス提供システム2、カード会社システム3、及びユーザ端末40の各々で実行される処理の一例も示されている。
図8の処理は、制御部11,21,31,41がそれぞれ記憶部12,22,32,42に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図8では、ユーザが電子商取引サービスから第1有効期限及び第2有効期限を更新する手続きを行う場合の処理を説明する。
【0085】
図8のように、ユーザが、ユーザ端末40を操作して電子商取引サービスにログインすると、サービス提供サーバ20-1及びユーザ端末40の間で、更新画面SC5を表示部45に表示させるための処理が実行される(S1)。更新画面SC5上で、第2有効期限が入力されると、ユーザ端末40は、第1更新要求を洗替サーバ10へ送信する(S2)。洗替サーバ10は、第1更新要求を受け付けると(S3)、第1カードデータベースDB1のうち、第1更新要求に含まれる第2トークンに関連付けられた第1有効期限を更新する(S4)。先述したように、洗替サーバ10は、その後の任意のタイミングでサービス提供サーバ20-1に対し、新たな第1有効期限を送信する。サービス提供サーバ20-1は、新たな第1有効期限と同じ期限になるように、自身が管理する第2有効期限を更新する。
【0086】
サービス提供サーバ20-2は、通信サービスの利用料の支払が行われる予約時点が訪れたか否かを判定する(S5)。予約時点が訪れたと判定されない場合(S5:N)、再びS5の処理が実行される。予約時点が訪れたと判定された場合(S5:Y)、サービス提供サーバ20-2は、洗替サーバ10に対し、通信サービスにおける第2カードデータベースDB2に格納された第2トークン及び第2有効期限を送信する(S6)。
【0087】
洗替サーバ10は、通信サービスにおける第2トークン及び第2有効期限を受信すると(S7)、第1カードデータベースDB1を参照し、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1カード番号等に基づいて、カード会社サーバ30との間で洗替を実行する(S8)。洗替サーバ10は、カード会社サーバ30から受信した洗替の実行結果を参照する(S9)。クレジットカードが変更したことを洗替の実行結果が示す場合(S9:変更あり)、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-2に対し、クレジットカードの情報が変更されたことを通知し(S10)、本処理は終了する。
【0088】
S9において、クレジットカードが変更していないことを洗替の実行結果が示す場合(S9:変更なし)、洗替サーバ10は、洗替の対象となったクレジットカードの第1有効期限と、通信サービスにおける第2有効期限と、を比較する(S11)。第1有効期限と、通信サービスにおける第2有効期限と、が一致する場合(S11:一致)、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-2に対し、クレジットカードの情報が変更されていないことを通知し(S12)、本処理は終了する。この場合、洗替サーバ10は、通信サービスの利用料をユーザが支払うための決済処理を実行してもよい。
【0089】
S11において、第1有効期限及び第2有効期限が一致しない場合(S11:不一致)、洗替サーバ10は、サービス提供サーバ20-2に対し、第2有効期限が更新されていることを通知し(S13)、本処理は終了する。この場合、洗替サーバ10は、決済処理を保留してもよい。ユーザが通信サービスにおける第2有効期限を更新した場合に、洗替サーバ10は、当該保留された決済処理を実行してもよい。サービス提供サーバ20-2は、S13における通知に基づいて、古い第2有効期限を更新してもよい。この場合、通知には最新の第2有効期限が含まれているものとする。
【0090】
[5.実施形態のまとめ]
本実施形態の洗替システム1は、第2トークン及び第2有効期限を取得すると、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限に基づいて、洗替を実行する。洗替システム1は、洗替が実行された場合に、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限と、第2有効期限と、を比較する。洗替システム1は、当該比較結果に基づいて、所定の処理を実行する。これにより、洗替システム1は、適切な洗替を実現できる。例えば、ユーザが電子商取引サービスから第1有効期限を更新した場合、洗替サーバ10の第1有効期限は最新の有効期限なので、通信サービスにおける第2有効期限が古かったとしても、洗替サーバ10がカード会社サーバ30から受信する洗替の実行結果は変更なしを示す。洗替サーバ10は、第1有効期限と、通信サービスにおける第2有効期限と、を比較することによって、通信サービスにおける第2有効期限が古いことを特定できる。このため、適切な洗替を実現できる。
【0091】
また、洗替システム1は、第1有効期限が更新された後に、第2サービス提供システム2から、第2トークン及び第2有効期限を取得する。洗替システム1は、第2サービス提供システム2から取得された第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限に基づいて、洗替を実行する。洗替システム1は、洗替が実行された場合に、第2トークンと同じ第1トークンに関連付けられた第1有効期限と、第2サービス提供システム2から取得された第2有効期限と、を比較する。これにより、第1サービス提供システム2により第1有効期限が更新されて、第2サービス提供システム2における第2有効期限が古い状態になったとしても、洗替システム1は、適切な洗替を実現できる。
【0092】
また、洗替システム1は、第1有効期限が更新される場合には、洗替を実行せずに、第2トークン及び第2有効期限が取得された場合に、洗替を実行する。これにより、不要な洗替を実行することなく、適切な洗替を実現できる。例えば、洗替のためにカード会社へのコストが発生する場合には、頻繁に洗替が実行されると不要なコストが発生する。この点、洗替の実行頻度を抑えることよって、不要なコストの発生を回避できる。
【0093】
また、洗替システム1は、サービスの予約時点が訪れた場合に、洗替システムに対し、第2トークン及び第2有効期限を送信する。洗替システム1は、予約時点が訪れた場合に、サービス提供システムから、第2トークン及び第2有効期限を取得する。これにより、洗替システム1は、予約時点が訪れた場合に適切な洗替を実行できる。
【0094】
また、洗替システム1は、サービス提供システム2に対し、所定の通知を送信することによって、所定の処理を実行する。これにより、洗替システム1は、第2有効期限が古いことをサービス提供システム2に通知できる。
【0095】
また、第1カード情報は、洗替システムが管理するクレジットカードの有効期限を示す。第2カード情報は、サービス提供システム2が管理するクレジットカードの有効期限を示す。これにより、洗替システム1は、クレジットカードの有効期限が最新であるか否かを特定できる。
【0096】
[6.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0097】
例えば、実施形態では、ユーザが電子商取引サービスにログインして新たな有効期限を入力する場合を説明したが、ユーザは、洗替システム1が提供するカード管理サービスに直接的にログインして新たな有効期限を入力してもよい。即ち、ユーザは、電子商取引サービス及び通信サービスを介することなく、第1有効期限を更新してもよい。この場合、電子商取引サービスにおける第2有効期限と、通信サービスにおける第2有効期限と、の両方が古い状態になる。
【0098】
図9は、変形例の洗替システム1で実現される機能の一例を示す図である。変形例の洗替システム1は、第2受付部108及び第2更新部109を含む。第2受付部108及び第2更新部109は、制御部11により実現される。第2受付部108は、ユーザ端末40から、第1有効期限を更新するための第2更新要求を受け付ける。
【0099】
第2更新要求は、第1有効期限の更新を要求するためのデータである。第2更新要求は、予め定められた形式のデータであればよい。例えば、第2受付部108は、ユーザ端末40から、所定の形式のデータを受信することによって、第2更新要求を受け付ける。本変形例では、第2更新要求は、ユーザIDと、ユーザが入力した新たな第1有効期限と、を含む。ユーザID及び新たな第1有効期限は、第2更新要求とは別のデータとして第2更新要求に付与されていてもよい。本変形例では、更新対象となるクレジットカードがユーザIDによって特定される場合を説明するが、カード番号又はトークンといった他の情報によって、更新対象となるクレジットカードが特定されてもよい。この場合、他の情報は、ユーザ端末40に予め記憶されていてもよいし、ユーザにより手入力されてもよい。
【0100】
第2更新部109は、第2更新要求に基づいて、第1有効期限を更新する。例えば、第2更新部109は、第1カードデータベースDB1に格納された第1有効期限のうち、第2更新要求に含まれるユーザIDに関連付けられた第1有効期限を、第2更新要求に含まれる新たな第1有効期限で上書きすることによって、第1有効期限を更新する。ユーザID及び新たな第1有効期限が第2更新要求とは別のデータである場合には、第2更新部109は、当該別のデータであるユーザIDに関連付けられた第1有効期限を、当該別のデータである新たな第1有効期限で上書きすればよい。
【0101】
変形例のトークン取得部104は、第1有効期限が更新された後に、サービス提供システム2から第2トークン及び第2有効期限を取得する。ユーザが洗替システム1に直接的にログインして第1有効期限が更新される点で実施形態とは異なるが、トークン取得部104が第2トークン及び第2有効期限を取得した後の洗替の流れは、実施形態と同様である。変形例では、電子商取引サービス又は通信サービスの何れかのサービス提供システム2から洗替が要求されたとしても、実施形態と同様の洗替が実行される。
【0102】
変形例の洗替システム1は、ユーザ端末40から、第1有効期限を更新するための第2更新要求を受け付ける。洗替システム1は、第2更新要求に基づいて、第1有効期限を更新する。洗替システム1は、第1有効期限が更新された後に、サービス提供システムから第2トークン及び第2有効期限を取得する。これにより、洗替システム1は、ユーザが洗替システム1に直接的にログインして第1有効期限を更新したとしても、適切な洗替を実現できる。
【0103】
例えば、洗替サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、洗替システム1の複数のコンピュータで機能が分担されてもよい。この場合、複数のコンピュータの各々が、他のコンピュータに対し、自身の処理結果を送信することによって、機能の分担が実現されるようにすればよい。洗替システム1は、サービス提供システム2及びカード会社システム3の少なくとも一方を含んでもよい。
【0104】
[7.付記]
例えば、本開示に係る洗替システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
ユーザのカードに関する第1トークン及び第1カード情報を関連付けて管理する管理部と、
前記カードに関する第2トークン及び第2カード情報を取得するトークン取得部と、
前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記カードに関する洗替を実行する洗替実行部と、
前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2カード情報と、を比較する比較部と、
前記比較部による比較結果に基づいて、所定の処理を実行する処理実行部と、
を含む洗替システム。
(2)
前記洗替システムは、
前記第1カード情報を更新するための第1更新要求を受け付ける第1受付部と、
前記第1更新要求に基づいて、前記第1カード情報を更新する第1更新部と、
を更に含み、
前記トークン取得部は、前記第1カード情報が更新された後に、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供する複数のサービス提供システムのうち、第1サービス提供システムとは異なる第2サービス提供システムから、前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得し、
前記洗替実行部は、前記第2サービス提供システムから取得された前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報に基づいて、前記洗替を実行し、
前記比較部は、前記洗替が実行された場合に、前記第2トークンと同じ前記第1トークンに関連付けられた前記第1カード情報と、前記第2サービス提供システムから取得された前記第2カード情報と、を比較する、
(1)に記載の洗替システム。
(3)
前記洗替システムは、
前記ユーザのユーザ端末から、前記第1カード情報を更新するための第2更新要求を受け付ける第2受付部と、
前記第2更新要求に基づいて、前記第1カード情報を更新する第2更新部と、
を更に含み、
前記トークン取得部は、前記第1カード情報が更新された後に、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムから前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得する、
(1)又は(2)に記載の洗替システム。
(4)
前記洗替実行部は、前記第1カード情報が更新される場合には、前記洗替を実行せずに、前記第2トークン及び前記第2カード情報が取得された場合に、前記洗替を実行する、
(2)又は(3)に記載の洗替システム。
(5)
前記サービス提供システムは、前記サービスに関する支払が予約された予約時点が訪れた場合に、前記洗替システムに対し、前記第2トークン及び前記第2カード情報を送信し、
前記トークン取得部は、前記予約時点が訪れた場合に、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムから、前記第2トークン及び前記第2カード情報を取得する、
(1)~(4)の何れかに記載の洗替システム。
(6)
前記処理実行部は、ユーザが前記カードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムに対し、所定の通知を送信することによって、前記所定の処理を実行する、
(1)~(5)の何れかに記載の洗替システム。
(7)
前記カードは、前記ユーザのクレジットカードであり、
前記第1カード情報は、前記洗替システムが管理する前記クレジットカードの有効期限を示し、
前記第2カード情報は、ユーザが前記クレジットカードを利用可能なサービスを提供するサービス提供システムが管理する前記クレジットカードの有効期限を示す、
(1)~(6)の何れかに記載の洗替システム。
【符号の説明】
【0105】
1 洗替システム、2 サービス提供システム、3 カード会社システム、N ネットワーク、10 洗替サーバ、11,21,31,41 制御部、12,22,32,42 記憶部、13,23,33,43 通信部、20 サービス提供サーバ、30 カード会社サーバ、40 ユーザ端末、44 操作部、45 表示部、100 データ記憶部、101 管理部、102 第1受付部、103 第1更新部、104 トークン取得部、105 洗替実行部、106 比較部、107 処理実行部、108 第2受付部、109 第2更新部、200 データ記憶部、201 トークン送信部、202 表示制御部、300 データ記憶部、301 洗替実行部、400 データ記憶部、401 表示制御部、B13,B51 ボタン、F10,F50 入力フォーム、SC1 登録画面、SC2 完了画面、SC3 注文画面、SC4 確認画面、SC5 更新画面、SC6 完了画面。