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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024145919
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】トレイ
(51)【国際特許分類】
B65D 5/44 20060101AFI20241004BHJP
B65D 21/032 20060101ALI20241004BHJP
B65D 5/22 20060101ALI20241004BHJP
【ＦＩ】
B65D5/44 H
B65D21/032
B65D5/22 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023058518
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】夏川 準司
【テーマコード（参考）】
3E006
3E060
【Ｆターム（参考）】
3E006AA03
3E006BA01
3E006CA04
3E006DA03
3E006DB04
3E060AA03
3E060AB20
3E060BB01
3E060BC02
3E060CD03
3E060CD12
3E060DA08
3E060DA12
3E060DA25
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができるトレイを提供する。
【解決手段】トレイ１Ａであって、底板１０に連設された前後の端壁２０，２０および左右の外側壁３０，３０と、外側壁３０の内面側に折り返された内側壁４０と、を備えている。また、トレイ１Ａは、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１と、第一連結フラップ５１の側縁部に連設され、第一連結フラップ５１の内面に折り重ねられた第二連結フラップ５２と、を備えている。第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２は、外側壁３０と内側壁４０との間に挟まれている。第二連結フラップ５２の側縁部には第一傾斜フラップ６１が連設されている。内側壁４０の側縁部には第一傾斜フラップ６１の内面に重ねられた第二傾斜フラップ６２が連設されている。
【選択図】図１
【解決手段】トレイ１Ａであって、底板１０に連設された前後の端壁２０，２０および左右の外側壁３０，３０と、外側壁３０の内面側に折り返された内側壁４０と、を備えている。また、トレイ１Ａは、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１と、第一連結フラップ５１の側縁部に連設され、第一連結フラップ５１の内面に折り重ねられた第二連結フラップ５２と、を備えている。第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２は、外側壁３０と内側壁４０との間に挟まれている。第二連結フラップ５２の側縁部には第一傾斜フラップ６１が連設されている。内側壁４０の側縁部には第一傾斜フラップ６１の内面に重ねられた第二傾斜フラップ６２が連設されている。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板と、
前記底板に連設された前後の端壁と、
前記底板に連設された左右の外側壁と、
前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、
前記端壁の側縁部に連設された第一連結フラップと、
前記第一連結フラップの先端側の側縁部に連設され、前記第一連結フラップの内面に折り重ねられた第二連結フラップと、を備え、
前記第一連結フラップおよび前記第二連結フラップは、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれており、
前記第二連結フラップの先端側の側縁部には、前記端壁の内面側に配置され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップが連設されており、
前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されていることを特徴とするトレイ。
前記底板に連設された前後の端壁と、
前記底板に連設された左右の外側壁と、
前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、
前記端壁の側縁部に連設された第一連結フラップと、
前記第一連結フラップの先端側の側縁部に連設され、前記第一連結フラップの内面に折り重ねられた第二連結フラップと、を備え、
前記第一連結フラップおよび前記第二連結フラップは、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれており、
前記第二連結フラップの先端側の側縁部には、前記端壁の内面側に配置され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップが連設されており、
前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されていることを特徴とするトレイ。
【請求項2】
底板と、
前記底板に連設された前後の端壁と、
前記底板に連設された左右の外側壁と、
前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、
前記端壁の側縁部に連設され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップと、
前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部に連設され、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれている連結フラップと、を備え、
前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されていることを特徴とするトレイ。
前記底板に連設された前後の端壁と、
前記底板に連設された左右の外側壁と、
前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、
前記端壁の側縁部に連設され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップと、
前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部に連設され、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれている連結フラップと、を備え、
前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されていることを特徴とするトレイ。
【請求項3】
請求項１に記載のトレイであって、
前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部には、内フラップが連設され、
前記内フラップは、前記端壁の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部には、内フラップが連設され、
前記内フラップは、前記端壁の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
【請求項4】
請求項２に記載のトレイであって、
前記第二傾斜フラップの先端側の側縁部には、内フラップが連設され、
前記内フラップは、前記端壁の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
前記第二傾斜フラップの先端側の側縁部には、内フラップが連設され、
前記内フラップは、前記端壁の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
【請求項5】
請求項２に記載のトレイであって、
前記底板には、前後の第一縁部と、左右の第二縁部と、隣り合う前記第一縁部と前記第二縁部との間に形成された傾斜縁部と、が形成されており、
前記第一傾斜フラップは、前記傾斜縁部に沿って配置されていることを特徴とするトレイ。
前記底板には、前後の第一縁部と、左右の第二縁部と、隣り合う前記第一縁部と前記第二縁部との間に形成された傾斜縁部と、が形成されており、
前記第一傾斜フラップは、前記傾斜縁部に沿って配置されていることを特徴とするトレイ。
【請求項6】
請求項５に記載のトレイであって、
前記外側壁の側端部は、前記内側壁の側縁部よりも前後方向の外側に延びていることを特徴とするトレイ。
前記外側壁の側端部は、前記内側壁の側縁部よりも前後方向の外側に延びていることを特徴とするトレイ。
【請求項7】
請求項６に記載のトレイであって、
前記連結フラップの基端縁部から補強片が前後方向に突出しており、
前記補強片は、前記外側壁の側端部の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
前記連結フラップの基端縁部から補強片が前後方向に突出しており、
前記補強片は、前記外側壁の側端部の内面に重ねられていることを特徴とするトレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレイに関する。
【背景技術】
【0002】
段ボール製のトレイとしては、底板に連設された前後の端壁および左右の側壁を有し、側壁の側縁部に三角筒状に折り曲げた柱部を連設し、柱部の一面を端壁の内面に貼り付けているものがある（例えば、特許文献１参照）。この構成では、トレイの角部に柱部が配置されるため、トレイの上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０２２－１２７１３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来のトレイを組み立てるときには、底板に対して立ち上げた端壁および側壁を手で支えながら、柱部を端壁の内面に接着剤によって貼り付けるため、トレイを組み立てる作業が煩雑になるという問題がある。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができるトレイを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、第一の発明は、トレイであって、底板と、前記底板に連設された前後の端壁と、前記底板に連設された左右の外側壁と、前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、を備えている。また、前記トレイは、前記端壁の側縁部に連設された第一連結フラップと、前記第一連結フラップの先端側の側縁部に連設され、前記第一連結フラップの内面に折り重ねられた第二連結フラップと、を備えている。前記第一連結フラップおよび前記第二連結フラップは、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれている。前記第二連結フラップの先端側の側縁部には、前記端壁の内面側に配置され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップが連設されている。前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されている。
【0007】
第一の発明のトレイでは、角部に第一傾斜フラップと第二傾斜フラップとが重ね合わされて配置されているため、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第一の発明のトレイでは、端壁に連設された第一連結フラップおよび第二連結フラップを外側壁と内側壁とによって挟み込むことで、端壁と外側壁および内側壁とが連結されている。
したがって、第一の発明のトレイでは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第一の発明のトレイでは、端壁に連設された第一連結フラップおよび第二連結フラップを外側壁と内側壁とによって挟み込むことで、端壁と外側壁および内側壁とが連結されている。
したがって、第一の発明のトレイでは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【0008】
また、第一の発明のトレイでは、ブランクシートの状態において、第一傾斜フラップ、第一連結フラップおよび第二連結フラップを外側壁および内側壁の側縁部の横に並べて配置できる。このようにすると、ブランクシートの外形を四角形に近づけることができるため、ブランクシートを製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
【0009】
また、第一の発明のトレイにおいて、前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部に内フラップを連設し、前記内フラップを前記端壁の内面に重ねた場合には、第一傾斜フラップを安定させることができる。
【0010】
前記課題を解決するため、第二の発明は、トレイであって、底板と、前記底板に連設された前後の端壁と、前記底板に連設された左右の外側壁と、前記外側壁の上縁部に連設され、前記外側壁の内面側に折り返された内側壁と、を備えている。また、前記トレイは、前記端壁の側縁部に連設され、前記端壁の内面に対して傾斜した第一傾斜フラップと、前記第一傾斜フラップの先端側の側縁部に連設され、前記外側壁と前記内側壁との間に挟まれている連結フラップと、を備えている。前記内側壁の側縁部には、前記第一傾斜フラップの内面に重ねられた第二傾斜フラップが連設されている。
【0011】
第二の発明のトレイでは、角部に第一傾斜フラップと第二傾斜フラップとが重ね合わされて配置されているため、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第二の発明のトレイでは、端壁に第一傾斜フラップを介して連設された連結フラップを、外側壁と内側壁とによって挟み込むことで、端壁と外側壁および内側壁とが連結されている。
したがって、第二の発明では、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第二の発明のトレイでは、端壁に第一傾斜フラップを介して連設された連結フラップを、外側壁と内側壁とによって挟み込むことで、端壁と外側壁および内側壁とが連結されている。
したがって、第二の発明では、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【0012】
また、第二発明のトレイでは、ブランクシートの状態において、連結フラップを外側壁の側縁部の横に並べて配置できる。このようにすると、ブランクシートの外形を四角形に近づけることができるため、ブランクシートを製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
【0013】
第二の発明のトレイにおいて、前記第二傾斜フラップの先端側の側縁部に内フラップを連設し、前記内フラップを前記端壁の内面に重ねた場合には、第二傾斜フラップを安定させることができる。
【0014】
第二の発明のトレイにおいて、前記底板には、前後の第一縁部と、左右の第二縁部と、隣り合う前記第一縁部と前記第二縁部との間に形成された傾斜縁部と、が形成されている場合がある。この場合には、前記第一傾斜フラップを前記傾斜縁部に沿って配置することで、八角形や六角形などの多角形に形成された底板の傾斜縁部を閉じることが好ましい。
【0015】
また、前記外側壁の側端部を、前記内側壁の側縁部よりも前後方向の外側に向けて延ばすことで、角部に傾斜面を有するトレイにおける上下方向の圧縮強度を高めることが好ましい。
【0016】
さらに、外側壁の側端部が内側壁の側縁部よりも前後方向の外側に向けて延びている場合には、前記連結フラップの基端縁部から補強片を前後方向に突出させ、前記補強片を前記外側壁の側端部の内面に重ねることで、外側壁の側端部の変形を防ぐことが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明のトレイは、容易に組み立てることができるとともに、角部に傾斜フラップが二重に配置されることで、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第一実施形態に係るトレイを前方左上から見た斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係るトレイのブランクシートを示した図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るトレイを示した平面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係るトレイを組み立てる手順を示した図で、底板に対して端壁を立ち上げた状態を示した斜視図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係るトレイを前方左上から見た斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係るトレイのブランクシートを示した図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係るトレイを示した平面図である。
【図8】本発明の第二実施形態に係るトレイを組み立てる手順を示した図で、底板に対して端壁を立ち上げた状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成や使用状態を限定するものではない。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成や使用状態を限定するものではない。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0020】
［第一実施形態］
第一実施形態のトレイ１Ａは、図１に示すように、底板１０と、底板１０に連設された前後の端壁２０，２０および左右の外側壁３０，３０と、左右の外側壁３０，３０の上縁部にそれぞれ連設された左右の内側壁４０，４０と、を備えている。
また、トレイ１Ａは、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１と、第一連結フラップ５１に連設された第二連結フラップ５２と、を備えている。
また、トレイ１Ａは、第二連結フラップ５２に連設された第一傾斜フラップ６１と、内側壁４０に連設された第二傾斜フラップ６２と、を備えている。
第一実施形態のトレイ１Ａは、図１に示すように、底板１０と、底板１０に連設された前後の端壁２０，２０および左右の外側壁３０，３０と、左右の外側壁３０，３０の上縁部にそれぞれ連設された左右の内側壁４０，４０と、を備えている。
また、トレイ１Ａは、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１と、第一連結フラップ５１に連設された第二連結フラップ５２と、を備えている。
また、トレイ１Ａは、第二連結フラップ５２に連設された第一傾斜フラップ６１と、内側壁４０に連設された第二傾斜フラップ６２と、を備えている。
【0021】
本実施形態のトレイ１Ａは、図２に示すように、段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートＳ１を各折れ線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図２に示すブランクシートＳ１は内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートＳ１の折れ線は、ブランクシートＳ１の表面を線状に押し込んで形成された罫線（押罫）である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートＳ１を折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
ブランクシートＳ１の折れ線は、ブランクシートＳ１の表面を線状に押し込んで形成された罫線（押罫）である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートＳ１を折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
【0022】
底板１０は、図３に示すように、四角形に形成されている（図２参照）。
底板１０の前後の縁部には、左右の第一係合穴１１，１１が形成されている（図２参照）。両第一係合穴１１，１１は、底板１０の左右方向の中央部を挟んで配置されている。第一係合穴１１は、四角形の貫通穴である。
底板１０の前後の縁部には、左右の第一係合穴１１，１１が形成されている（図２参照）。両第一係合穴１１，１１は、底板１０の左右方向の中央部を挟んで配置されている。第一係合穴１１は、四角形の貫通穴である。
【0023】
底板１０の左右の縁部には、三つの第二係合穴１２が形成されている（図２参照）。中央の第二係合穴１２は、底板１０の前後方向の中央部に配置され、前後の第二係合穴１２，１２は、底板１０の前後方向の中央部を挟んで配置されている。第二係合穴１２は、四角形の貫通穴である。
【0024】
底板１０の前縁部には、図４に示すように、折れ線を介して前側の端壁２０が連設されている。前側の端壁２０は、四角形の壁板であり、底板１０の前縁部から上方に向けて延びている。前側の端壁２０は、底板１０に対して垂直に形成されている。
前側の端壁２０の左右の側縁部には、折れ線を介して左右の第一連結フラップ５１，５１がそれぞれ連設されている。第一連結フラップ５１は、前側の端壁２０の側縁部から後方に向けて延びている。
前側の端壁２０の左右の側縁部には、折れ線を介して左右の第一連結フラップ５１，５１がそれぞれ連設されている。第一連結フラップ５１は、前側の端壁２０の側縁部から後方に向けて延びている。
【0025】
第一連結フラップ５１の先端側の側縁部には、折れ線を介して第二連結フラップ５２が連設されている。第二連結フラップ５２は、折れ線において第一連結フラップ５１の内面側に折り返されており、第一連結フラップ５１の内面に重ねられている。
【0026】
第二連結フラップ５２の先端側の側縁部には、折れ線を介して第一傾斜フラップ６１が連設されている。第一傾斜フラップ６１は、第二連結フラップ５２の先端側の側縁部からトレイ１Ａの内側に向けて延びている。第一傾斜フラップ６１は、第二連結フラップ５２の内面および端壁２０の内面に対して傾斜している。第一傾斜フラップ６１の内面と第二連結フラップ５２の内面とのなす角度、および、第一傾斜フラップ６１の内面と端壁２０の内面とのなす角度は、いずれも鈍角である。
【0027】
第一傾斜フラップ６１の先端側の側縁部には、折れ線を介して内フラップ７０が連設されている。内フラップ７０は、第一傾斜フラップ６１に対して、左右方向の内側に向けて折り返されており、端壁２０の内面に重ねられている。
内フラップ７０の下縁部には、図２に示すように、下方に向けて突出した第一差込部７１が形成されている。第一差込部７１が底板１０の第一係合穴１１に差し込まれることで、図４に示すように、底板１０に対して内フラップ７０の下縁部が固定されている。
内フラップ７０の下縁部には、図２に示すように、下方に向けて突出した第一差込部７１が形成されている。第一差込部７１が底板１０の第一係合穴１１に差し込まれることで、図４に示すように、底板１０に対して内フラップ７０の下縁部が固定されている。
【0028】
底板１０の後縁部には、折れ線を介して後側の端壁２０が連設されている（図２参照）。後側の端壁２０と前側の端壁２０とは前後対称に形成されている。後側の端壁２０の左右の側縁部にも、第一連結フラップ５１、第二連結フラップ５２、第一傾斜フラップ６１および内フラップ７０がそれぞれ連設されている。
【0029】
底板１０の左縁部には、図１に示すように、折れ線を介して、左側の外側壁３０が連設されている。外側壁３０は、四角形の壁板であり、底板１０の左縁部から上方に向けて延びている。外側壁３０は、底板１０に対して垂直に形成されている。外側壁３０は、前後の第一連結フラップ５１，５１の外面に重ねられている。
【0030】
外側壁３０の上縁部の中央部および前後の端部には、突出部３１が上方に向けて突出している。中央部の突出部３１は、トレイ１Ａの上側に他のトレイ１Ａを積み重ねたときに、他のトレイ１Ａの底板１０の側縁部に形成された中央の第二係合穴１２に差し込まれる。なお、底板１０の側縁部に形成された中央の第二係合穴１２は、外側壁３０に亘って形成されている。前後端部の突出部３１は、トレイ１Ａの上側に他のトレイ１Ａを積み重ねたときに、他のトレイ１Ａの底板１０の側縁部の前後の端部に形成された前後の切欠部１３，１３（図２参照）に差し込まれる。そして、下側のトレイ１Ａの突出部３１が、上側のトレイ１Ａの底板１０の第二係合穴１２および切欠部１３に嵌合することで、上下のトレイ１Ａ，１Ａが安定して積み重ねられる。
【0031】
また、外側壁３０の上縁部において隣り合う突出部３１，３１の間には、二本の折れ線が形成されており、この二本の折れ線を介して、内側壁４０が連設されている（図４参照）。内側壁４０は、四角形の壁板であり、外側壁３０の内面側に折り返されている。内側壁４０は、前後の第二連結フラップ５２，５２の内面（トレイ１Ａの内側に配置された面）に重ねられている。これにより、第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２は折り畳まれた状態で、外側壁３０と内側壁４０との間に挟まれる。
【0032】
内側壁４０の下縁部は、底板１０の上面に当接している。内側壁４０の下縁部には、図２に示すように、下方に向けて突出した三つの第二差込部４１が形成されている。各第二差込部４１が底板１０の左縁部の各第二係合穴１２にそれぞれ差し込まれることで、図１に示すように、底板１０に対して内側壁４０の下縁部が固定されている。
【0033】
内側壁４０の前後の側縁部は、図３に示すように、外側壁３０の前後の側縁部よりも前後方向の内側に配置されている。内側壁４０の側縁部には、図２に示すように、折れ線を介して第二傾斜フラップ６２が連設されている。
第二傾斜フラップ６２は、図３に示すように、内側壁４０の側縁部からトレイ１Ａの内側に向けて延びている。第二傾斜フラップ６２は、内側壁４０の内面に対して傾斜しており、第一傾斜フラップ６１の内面に重ねられている。
第二傾斜フラップ６２は、図３に示すように、内側壁４０の側縁部からトレイ１Ａの内側に向けて延びている。第二傾斜フラップ６２は、内側壁４０の内面に対して傾斜しており、第一傾斜フラップ６１の内面に重ねられている。
【0034】
トレイ１Ａでは、左側の部位と右側の部位とが左右対称に形成されている。つまり、図１に示すように、底板１０の右縁部にも外側壁３０および内側壁４０が連設され、第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２が外側壁３０および内側壁４０に挟まれている。また、第二連結フラップ５２には、第一傾斜フラップ６１および内フラップ７０が連設されている。さらに、右側の内側壁４０の側縁部にも、第二傾斜フラップ６２が連設されている。
【0035】
第一実施形態のトレイ１Ａは、図２に示すブランクシートＳ１の状態において、段ボールの段目が図２の上下方向に延びている。したがって、ブランクシートＳ１から図１に示すトレイ１Ａを組み立てると、第一傾斜フラップ６１における段ボールの段目は横方向に延びている状態となる。また、第二傾斜フラップ６２における段ボールの段目は上下方向に延びている状態となる。
【0036】
以上のような第一実施形態のトレイ１Ａでは、図３に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２がそれぞれ配置され、第一傾斜フラップ６１と第二傾斜フラップ６２とが重ね合わされる。また、トレイ１Ａでは、端壁２０、第一連結フラップ５１および第一傾斜フラップ６１によって、角部に三角筒状の柱部が形成される。これにより、第一実施形態のトレイ１Ａでは、上下方向の圧縮強度をより高めることができる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第二傾斜フラップ６２の段ボールの段目が上下方向に延びているため、第二傾斜フラップ６２によってトレイ１Ａにおける上下方向の圧縮強度を効果的に高めることができる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第一傾斜フラップ６１と第二傾斜フラップ６２とが重ね合わされることにより、トレイ１Ａの角部に形成された傾斜面の形状が安定する。これにより、第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が内容物や外部から衝撃を受けた場合においても、傾斜面の形状を維持し易い。そのため、第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が内容物や外部からの衝撃を受けた場合においても、上下方向の圧縮強度を維持できる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２を、外側壁３０と内側壁４０とによって挟み込むことで、端壁２０と、外側壁３０および内側壁４０と、が連結されている。
したがって、第一実施形態のトレイ１Ａは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第二傾斜フラップ６２の段ボールの段目が上下方向に延びているため、第二傾斜フラップ６２によってトレイ１Ａにおける上下方向の圧縮強度を効果的に高めることができる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第一傾斜フラップ６１と第二傾斜フラップ６２とが重ね合わされることにより、トレイ１Ａの角部に形成された傾斜面の形状が安定する。これにより、第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が内容物や外部から衝撃を受けた場合においても、傾斜面の形状を維持し易い。そのため、第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が内容物や外部からの衝撃を受けた場合においても、上下方向の圧縮強度を維持できる。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、端壁２０に連設された第一連結フラップ５１および第二連結フラップ５２を、外側壁３０と内側壁４０とによって挟み込むことで、端壁２０と、外側壁３０および内側壁４０と、が連結されている。
したがって、第一実施形態のトレイ１Ａは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【0037】
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、内フラップ７０が端壁２０の内面に重なることで、第一傾斜フラップ６１を安定させることができる。
【0038】
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図２に示すブランクシートＳ１の状態において、第一連結フラップ５１、第二連結フラップ５２、第一傾斜フラップ６１および内フラップ７０を外側壁３０および内側壁４０の側縁部の横に並べて配置できる。
これにより、ブランクシートＳ１の外形が四角形に近づいているため、ブランクシートＳ１を製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
これにより、ブランクシートＳ１の外形が四角形に近づいているため、ブランクシートＳ１を製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
【0039】
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
第一実施形態のトレイ１Ａでは、図３に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２がそれぞれ配置されているが、少なくとも一つの角部に第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が配置されていればよい。
また、端壁２０の内面に対する第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２の傾斜角度は限定されるものではない。
第一実施形態のトレイ１Ａでは、図３に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２がそれぞれ配置されているが、少なくとも一つの角部に第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２が配置されていればよい。
また、端壁２０の内面に対する第一傾斜フラップ６１および第二傾斜フラップ６２の傾斜角度は限定されるものではない。
【0040】
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、内フラップ７０が第一傾斜フラップ６１に対して、左右方向の内側に向けて折り曲げられているが、内フラップ７０を第一傾斜フラップ６１に対して、左右方向の外側に向けて折り返してもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第一傾斜フラップ６１の先端側の縁部に内フラップ７０が連設されているが、第二傾斜フラップ６２の先端側の縁部に内フラップ７０を連設してもよい。なお、内フラップ７０を設けなくてもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、外側壁３０の上縁部に突出部３１が形成されているが、突出部３１を形成しなくてもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、外側壁３０の上縁部に三つの突出部３１が形成されているが、中央部の突出部３１または前後の突出部３１，３１を形成しなくてもよい。更には、外側壁３０の上縁部に突出部３１を形成しなくてもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、第一傾斜フラップ６１の先端側の縁部に内フラップ７０が連設されているが、第二傾斜フラップ６２の先端側の縁部に内フラップ７０を連設してもよい。なお、内フラップ７０を設けなくてもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、外側壁３０の上縁部に突出部３１が形成されているが、突出部３１を形成しなくてもよい。
また、第一実施形態のトレイ１Ａでは、図１に示すように、外側壁３０の上縁部に三つの突出部３１が形成されているが、中央部の突出部３１または前後の突出部３１，３１を形成しなくてもよい。更には、外側壁３０の上縁部に突出部３１を形成しなくてもよい。
【0041】
第一実施形態のトレイ１Ａは段ボール製であるが、各種公知の板紙によってトレイを形成してもよい。
【0042】
［第二実施形態］
次に、第二実施形態のトレイ１Ｂについて説明する。
第二実施形態のトレイ１Ｂは、図８に示すように、端壁２０に連設された第一傾斜フラップ６５と、第一傾斜フラップ６５に連設された連結フラップ５０と、を備えている。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂは、図５に示すように、内側壁４０に連設された第二傾斜フラップ６６と、第二傾斜フラップ６６に連設された内フラップ７０と、を備えている。
次に、第二実施形態のトレイ１Ｂについて説明する。
第二実施形態のトレイ１Ｂは、図８に示すように、端壁２０に連設された第一傾斜フラップ６５と、第一傾斜フラップ６５に連設された連結フラップ５０と、を備えている。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂは、図５に示すように、内側壁４０に連設された第二傾斜フラップ６６と、第二傾斜フラップ６６に連設された内フラップ７０と、を備えている。
【0043】
第二実施形態のトレイ１Ｂは、図６に示すように、段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートＳ２を各折れ線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図６に示すブランクシートＳ２は内面側が見えるように配置されている。
【0044】
第二実施形態の底板１０は、八角形に形成されている。第二実施形態の底板１０には、前後の第一縁部Ｌ１，Ｌ１と、左右の第二縁部Ｌ２，Ｌ２と、隣り合う第一縁部Ｌ１と第二縁部Ｌ２との間に形成された傾斜縁部Ｌ３と、が形成されている。傾斜縁部Ｌ３は、第一縁部Ｌ１および第二縁部Ｌ２に対して傾斜している。第二実施形態の底板１０では、前後左右の角部に傾斜縁部Ｌ３が形成されることで、八角形に形成されている。
【0045】
図８に示すように、第二実施形態の端壁２０の左右の側縁部には、折れ線を介して左右の第一傾斜フラップ６５，６５がそれぞれ連設されている。第一傾斜フラップ６５は、傾斜縁部Ｌ３に沿って配置されている。
第一傾斜フラップ６５の下縁部には、下方に向けて突出した係止部６５ａが形成されている。係止部６５ａが底板１０の傾斜縁部Ｌ３に外側から当接することで、端壁２０に対する第一傾斜フラップ６５の傾斜角度が保たれている。
第一傾斜フラップ６５の下縁部には、下方に向けて突出した係止部６５ａが形成されている。係止部６５ａが底板１０の傾斜縁部Ｌ３に外側から当接することで、端壁２０に対する第一傾斜フラップ６５の傾斜角度が保たれている。
【0046】
第一傾斜フラップ６５の先端側の側縁部には、折れ線を介して連結フラップ５０が連設されている。連結フラップ５０は、底板１０の第二縁部Ｌ２に沿って配置されており、連結フラップ５０の下縁部に形成された第三差込部５３（図６参照）が、底板１０の第二係合穴１２に差し込まれている。
【0047】
前側の連結フラップ５０の基端縁部（前縁部）の上部から前方に向けて補強片５４が突出している。補強片５４は、第一傾斜フラップ６５の上部から切り離された部位である。補強片５４は、第一傾斜フラップ６５の側方に位置している。
同様に、後側の連結フラップ５０の基端縁部（後縁部）の上部から後方に向けて補強片５４が突出している。
同様に、後側の連結フラップ５０の基端縁部（後縁部）の上部から後方に向けて補強片５４が突出している。
【0048】
前後の連結フラップ５０，５０は、図５に示すように、外側壁３０と内側壁４０との間に挟まれている。第二実施形態では、外側壁３０の前端部が内側壁４０の前縁部よりも前方に延びているとともに、外側壁３０の後端部が内側壁４０の後縁部よりも後方に延びている。
第二実施形態の外側壁３０の上縁部の中央部には、第一実施形態と同様に、突出部３１が形成されているとともに、外側壁３０の上縁部の前後の端部には、上方に向けて突出した突出部３１，３１が形成されている。
また、連結フラップ５０に形成された補強片５４は、図７に示すように、外側壁３０の側端部の内面に重ねられている。
第二実施形態の外側壁３０の上縁部の中央部には、第一実施形態と同様に、突出部３１が形成されているとともに、外側壁３０の上縁部の前後の端部には、上方に向けて突出した突出部３１，３１が形成されている。
また、連結フラップ５０に形成された補強片５４は、図７に示すように、外側壁３０の側端部の内面に重ねられている。
【0049】
内側壁４０の側縁部には、折れ線を介して第二傾斜フラップ６６が連設されている（図６参照）。第二傾斜フラップ６６は、第一傾斜フラップ６５の内面に重ねられている。
第二傾斜フラップ６６の先端側の側縁には、折れ線を介して内フラップ７０が連設されている。内フラップ７０は、端壁２０の内面に重ねられている。
内フラップ７０の下縁部に形成された第一差込部７１（図６参照）が底板１０の第一係合穴１１に差し込まれている。
第二傾斜フラップ６６の先端側の側縁には、折れ線を介して内フラップ７０が連設されている。内フラップ７０は、端壁２０の内面に重ねられている。
内フラップ７０の下縁部に形成された第一差込部７１（図６参照）が底板１０の第一係合穴１１に差し込まれている。
【0050】
第二実施形態のトレイ１Ｂは、図６に示すブランクシートＳ２の状態において、段ボールの段目が図６の上下方向に延びている。したがって、ブランクシートＳ２から図５に示すトレイ１Ｂを組み立てると、第一傾斜フラップ６５における段ボールの段目は横方向に延びている状態となる。また、第二傾斜フラップ６６における段ボールの段目は上下方向に延びている状態となる。また、内フラップ７０および補強片５４の段ボールの段目は横方向に延びている。
【0051】
以上のような第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図７に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６がそれぞれ配置され、第一傾斜フラップ６５と第二傾斜フラップ６６とが重ね合わされているため、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、第二傾斜フラップ６６の段ボールの段目が上下方向に延びているため、第二傾斜フラップ６６によってトレイ１Ｂにおける上下方向の圧縮強度を効果的に高めることができる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図５に示すように、端壁２０に連設された連結フラップ５０を、外側壁３０と内側壁４０とによって挟み込むことで、端壁２０と、外側壁３０および内側壁４０と、が連結されている。
したがって、第二実施形態のトレイ１Ｂは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、第二傾斜フラップ６６の段ボールの段目が上下方向に延びているため、第二傾斜フラップ６６によってトレイ１Ｂにおける上下方向の圧縮強度を効果的に高めることができる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図５に示すように、端壁２０に連設された連結フラップ５０を、外側壁３０と内側壁４０とによって挟み込むことで、端壁２０と、外側壁３０および内側壁４０と、が連結されている。
したがって、第二実施形態のトレイ１Ｂは、容易に組み立てることができるとともに、上下方向の圧縮強度を高めることができる。
【0052】
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、内フラップ７０が端壁２０の内面に重なることで、第二傾斜フラップ６６を安定させることができる。
【0053】
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図６に示すブランクシートＳ２の状態において、連結フラップ５０を外側壁３０の側縁部の横に並べて配置できる。
これにより、ブランクシートＳ２の外形が四角形に近づいているため、ブランクシートＳ２を製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
これにより、ブランクシートＳ２の外形が四角形に近づいているため、ブランクシートＳ２を製作するときに、四角形のシートから切り抜く領域を削減できる。
【0054】
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図７に示すように、底板１０の傾斜縁部Ｌ３に沿って第一傾斜フラップ６５を配置することで、八角形に形成された底板１０の傾斜縁部Ｌ３が閉じられている。
【0055】
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、外側壁３０の側端部が内側壁４０の側縁部よりも前後方向の外側に向けて延びているため、角部に傾斜面を有するトレイ１Ｂにおける上下方向の圧縮強度を高めることができる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、左右の側面の前後方向の長さが底板１０の前後方向の最大長さと同等（周壁部が四角形の一般的なトレイと同等の長さ）となる。これにより、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、角部に傾斜部が形成された多角形の底板の外周縁部に沿って周壁部を形成した場合と比較して、外面に図柄や文字を表示（印刷）できる面積が大きくなる。
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、左右の側面の前後方向の長さが底板１０の前後方向の最大長さと同等（周壁部が四角形の一般的なトレイと同等の長さ）となる。これにより、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、角部に傾斜部が形成された多角形の底板の外周縁部に沿って周壁部を形成した場合と比較して、外面に図柄や文字を表示（印刷）できる面積が大きくなる。
【0056】
また、第二実施形態のトレイ１Ｂでは、連結フラップ５０から突出した補強片５４が外側壁３０の側端部の内面に重ねられている。さらに、外側壁３０における段ボールの断面は上下方向に延びているとともに、補強片５４における段ボールの段目は横方向に延びており、外側壁３０と補強片５４とにおいて段ボールの段目が交差している。
このように、外側壁３０の側端部を補強片５４によって補強することで、外側壁３０の側端部の変形を防ぐことができる。これにより、両外側壁３０，３０に形成された前後左右の突出部３１の位置が変化するのを防ぐことができるため、トレイ１Ｂを積み重ねたときに、下側のトレイ１Ｂの各突出部３１によって、上側のトレイ１Ｂの底部を確実に挟み込むことができ、トレイ１Ｂを安定して積み重ねることができる。
このように、外側壁３０の側端部を補強片５４によって補強することで、外側壁３０の側端部の変形を防ぐことができる。これにより、両外側壁３０，３０に形成された前後左右の突出部３１の位置が変化するのを防ぐことができるため、トレイ１Ｂを積み重ねたときに、下側のトレイ１Ｂの各突出部３１によって、上側のトレイ１Ｂの底部を確実に挟み込むことができ、トレイ１Ｂを安定して積み重ねることができる。
【0057】
以上、本発明の第二実施形態について説明したが、本発明は前記第二実施形態に限定されることなく、前記第一実施形態と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図７に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６がそれぞれ配置されているが、少なくとも一つの角部に第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６が配置されていればよい。
また、端壁２０に対する第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６の傾斜角度は限定されるものではない。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図７に示すように、前後左右の角部に第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６がそれぞれ配置されているが、少なくとも一つの角部に第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６が配置されていればよい。
また、端壁２０に対する第一傾斜フラップ６５および第二傾斜フラップ６６の傾斜角度は限定されるものではない。
【0058】
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、第二傾斜フラップ６６に連設された内フラップ７０が端壁２０の内面に重ねられているが、第二傾斜フラップ６６に内フラップ７０を連設しなくてもよい。
【0059】
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、外側壁３０の側端部が内側壁４０の側縁部よりも前後方向の外側に向けて延びているが、外側壁３０の側縁部を内側壁４０の側縁部に揃えてもよい。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、連結フラップ５０に形成された補強片５４が外側壁３０の側端部の内面に重ねられているが、補強片５４を設けなくてもよい。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図６に示すように、外側壁３０の上縁部に三つの突出部３１が形成されているが、中央部の突出部３１または前後の突出部３１，３１を形成しなくてもよい。更には、外側壁３０の上縁部に突出部３１を形成しなくてもよい。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、連結フラップ５０に形成された補強片５４が外側壁３０の側端部の内面に重ねられているが、補強片５４を設けなくてもよい。
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、図６に示すように、外側壁３０の上縁部に三つの突出部３１が形成されているが、中央部の突出部３１または前後の突出部３１，３１を形成しなくてもよい。更には、外側壁３０の上縁部に突出部３１を形成しなくてもよい。
【0060】
第二実施形態のトレイ１Ｂでは、底板１０が八角形に形成されているが、底板１０の形状は限定されるものではなく、六角形や五角形など、角部の少なくとも一つに傾斜縁部が形成されていればよい。
【符号の説明】
【0061】
１Ａ トレイ（第一実施形態）
１Ｂ トレイ（第二実施形態）
１０ 底板
１１ 第一係合穴
１２ 第二係合穴
２０ 端壁
３０ 外側壁
３１ 突出部
４０ 内側壁
４１ 第二差込部
５０ 連結フラップ（第二実施形態）
５１ 第一連結フラップ（第一実施形態）
５２ 第二連結フラップ（第一実施形態）
５３ 第三差込部
５４ 補強片
６１ 第一傾斜フラップ（第一実施形態）
６２ 第二傾斜フラップ（第一実施形態）
６５ 第一傾斜フラップ（第二実施形態）
６５ａ 係止部
６６ 第二傾斜フラップ（第二実施形態）
７０ 内フラップ
７１ 第一差込部
Ｌ１ 第一縁部
Ｌ２ 第二縁部
Ｌ３ 傾斜縁部
Ｓ１ ブランクシート（第一実施形態）
Ｓ２ ブランクシート（第二実施形態）
１Ｂ トレイ（第二実施形態）
１０ 底板
１１ 第一係合穴
１２ 第二係合穴
２０ 端壁
３０ 外側壁
３１ 突出部
４０ 内側壁
４１ 第二差込部
５０ 連結フラップ（第二実施形態）
５１ 第一連結フラップ（第一実施形態）
５２ 第二連結フラップ（第一実施形態）
５３ 第三差込部
５４ 補強片
６１ 第一傾斜フラップ（第一実施形態）
６２ 第二傾斜フラップ（第一実施形態）
６５ 第一傾斜フラップ（第二実施形態）
６５ａ 係止部
６６ 第二傾斜フラップ（第二実施形態）
７０ 内フラップ
７１ 第一差込部
Ｌ１ 第一縁部
Ｌ２ 第二縁部
Ｌ３ 傾斜縁部
Ｓ１ ブランクシート（第一実施形態）
Ｓ２ ブランクシート（第二実施形態）
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】