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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014601
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】弁付きバイアルアダプター
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20240125BHJP
   A61M 39/26 20060101ALI20240125BHJP
   A61M 39/02 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
A61J1/20
A61M39/26
A61M39/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117561
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】591039540
【氏名又は名称】前田産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100127579
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 泰弘
(74)【代理人】
【識別番号】100203301
【弁理士】
【氏名又は名称】都築 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】杉田 浩一
【テーマコード(参考)】
4C047
4C066
【Fターム(参考)】
4C047AA05
4C047AA27
4C047CC04
4C047DD02
4C047DD05
4C066CC01
4C066EE06
4C066FF07
4C066GG13
4C066JJ07
(57)【要約】
【課題】短時間で大量生産できる簡便な構造を持ち、取扱時の薬液等の液漏れが少なく、異物混入を防止できる弁付きバイアルアダプターを提供すること。
【解決手段】注射器本体装着部、弾性弁部およびバイアル装着部を備え、
注射器本体の遠位端が、弾性弁部の先端を押した場合に、弾性弁部が長手方向に圧縮変形して、バイアル装着部のバイアル挿入用突起部の挿通孔から、注射器本体装着部先端まで流路が形成され、
注射器本体が外されると、弾性弁部の先端が長手方向に伸長変形して、弾性弁部先端側の注射器本体装着部用接触部と、注射器本体装着部先端側の内側面が密着閉塞される。前記弾性弁部は、前記弾性弁部の長手方向の垂直面を基準として、外壁部に環状拡張突起を備えることができる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射器本体装着部、弾性弁部およびバイアル装着部を備え、
前記弾性弁部が、注射器本体装着部およびバイアル装着部の内部に設置され、
前記弾性弁部が、先端部、外壁部および内空部を有し、
前記弾性弁部が、外壁部および内空部との間に弾性弁部挿通孔を有し、
前記弾性弁部が、外壁部に注射器本体装着部用接触部を有し、
前記注射器本体装着部が、先端部およびバイアル装着部用連結部を有し、
前記バイアル装着部が、弾性弁部支持部、バイアル挿入用突起部、外気吸入孔、注射器本体装着部用連結部およびバイアル用連結部を有し、
前記バイアル挿入用突起部が、弾性弁部側とバイアル側とをつなぐ挿通孔と、外気吸入孔側とバイアル側とをつなぐ挿通孔を有し、
前記注射器本体装着部のバイアル装着部用連結部と、バイアル装着部の注射器本体装着部用連結部とが、相互に嵌め合わされて固定され、
注射器本体が、注射器本体装着部の先端部に接触した後、注射器本体の遠位端が、弾性弁部の先端を押した場合に、バイアル装着部の弾性弁部支持部に支えられた弾性弁部が、長手方向に圧縮変形して、バイアル装着部のバイアル挿入用突起部の挿通孔から、注射器本体装着部先端まで流路が形成され、
注射器本体が、注射器本体装着部の先端部から外されると、
弾性弁部の先端部が、長手方向に伸長変形して、弾性弁部の先端部の外側面と、注射器本体装着部の先端部の内側面とが密着閉塞され、
かつ、
弾性弁部挿通孔が、注射器本体装着部の先端部側の内側面により密着閉塞されることを特徴とする、弁付きバイアルアダプター。
【請求項2】
前記弾性弁部が、前記弾性弁部の長手方向の垂直面を基準として、外壁部に環状拡張突起を備え、環状拡張突起が、注射器本体装着部とバイアル装着部の間に挟み込まれ、前記環状拡張突起が、注射器本体装着部とバイアル装着部により密着閉塞される、請求項1に記載の弁付きバイアルアダプター。
【請求項3】
弾性弁部挿通孔が、注射器本体装着部の先端部側の内側面により密着閉塞される際に、弾性弁部の先端部側の注射器本体装着部用接触部と、注射器本体装着部の先端部側の内側面が、弾性弁部の長手方向に対して垂直方向を基準として、15~75度の角度の範囲である、請求項1または2に記載の弁付きバイアルアダプター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁付きバイアルアダプターに関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場、研究開発の現場等では、液体の薬液が封入されたバイアルが使用される。このバイアルの上部には内部の薬液漏出防止のためにゴム製の蓋材が設置されている。この蓋材に注射器の針を刺して、内部の薬液等を注射器に吸い上げる操作が実施される。
この様なバイアルを扱う技術に対して応用できる可能性がある、以下の先行技術が提案されている。
第1の先行技術は、自発シールコネクターである。第1の先行技術では、中空管が弾性部材の一方の面を押して、弾性部材同士の圧着面を開き、中空管が弾性部材の他方の面側の空間とつながる様子が開示されている(特許文献1)。
【0003】
第2の先行技術は、医療用逆流防止バルブである。第2の先行技術では、注射器内部の薬液等の流圧で可撓性部材が開き、薬液等が注射器の先端側へ排出できる仕組みが開示されている(特許文献2)。
【0004】
第3の先行技術は、バルブ付きスパイク移送装置である。ここでバルブ付きスパイク移送装置は、注射器にバイアルからの薬液等を充填するための移送装置を意味する。第3の先行技術では、注射器本体により装置内部の弁部材シールヘッドが押されて変形し、弁部材シールヘッドとシールリブとの間に隙間ができる。この隙間を通って、薬液等が注射器の内部へ移送される仕組みが開示されている(特許文献3)。
【0005】
第4の先行技術は、混注具である。この混注具は、輸液ルートの途中に別ルートの輸液ラインやシリンジを接続できる混注部を予め設けておき、この混注部を介して薬液等を注入する際に使用される。第4の先行技術では、弁体に設置された切り込みに管体を挿入して薬液移送を実現できることが開示されている(特許文献4)。
【0006】
第5の先行技術は、コネクタである。このコネクタは輸液ラインに対する混注に用いられる。このコネクタは、切り込みがある弾性弁体を備えている。第5の先行技術では、この切り込みに注射器本体先端部を挿入して薬液を移送できることが開示されている(特許文献5)。
【0007】
第6の先行技術は、ニードルレス混注管である。このニードルレス混注管はカテーテルにチューブを接続する場合等に用いられる。このニードルレス混注管は、切り込みがある弾性弁体を備えている。第6の先行技術では、この切り込みに注射器本体先端部を挿入して薬液を移送できることが開示されている(特許文献6)。
【0008】
第7の先行技術は、医療用混注ポートである。この医療用混注ポートは、送液路外部から液を混注し、逆に送液路内部から液を採取する際に医療器具に装着されて使用される。第7の先行技術では、ディスク状の弁の中央部に挿入孔が形成され、この挿入孔に中空管を差し込み、薬液を移送できることが開示されている(特許文献7)。
【0009】
第8の先行技術は、混注管である。この混注管は、輸液や薬液が封入される医療用バッグ、医療用ボトル、医療用瓶などの医療用容器や輸液配管に接続されて使用される。第8の先行技術では、混注管が弁孔を持つ弁体を備えている。そして弁孔周囲の突起部に注射器本体の先端が接触して、注射器本体を弁体方向に押せば、弁孔が開く構造が開示されている(特許文献8)。
【0010】
第9の先行技術は、シール弁である。このシール弁は、容器又は配管の開口に再密閉できる状態で装着される。第9の先行技術では、シール弁に使用される弾性シール弁体に切り込みが設けられていて、密閉状態では、弾性シール弁体の圧縮応力で閉じた状態で維持されている。そしてこの切り込みに注射器本体の先端を挿入し、薬液を移送できることが開示されている(特許文献9)。
【0011】
ところで注射器は、通常、注射針、注射筒本体、プランジャーロッド、およびプランジャーロッドの先端に設置された弾性樹脂製の封止部材を備える。この注射器の注射針をバイアルのゴム製の蓋材に刺した状態で、注射器にバイアル内部の薬液等を吸い上げようとすると問題が生じる。
注射器の弾性樹脂製の封止部材が、注射筒本体内部の遠位端、すなわち注射針が装着される側に接している状態から、注射筒本体内部の近位端、すなわち注射針が装着される側とは反対側に移動したとする。
この場合、注射筒本体内部を注射器の弾性樹脂製の封止部材が移動した体積と同じ体積の空気をバイアル内部に補充しないと、注射筒本体に設置されているプランジャーロッドから手を離せば、注射器の弾性樹脂製の封止部材が注射筒本体内部の遠位端に戻ってしまい、効率よく注射筒本体内部に薬液等を吸い上げることができない。
【0012】
医療現場、研究開発の現場等では、実際にバイアルと注射器を扱う専門家は、バイアルから抜き出す薬液等の体積を見越して、あらかじめ空気を注射筒本体内部に貯めておき、この注射筒本体内部の空気をバイアル内部に送り込む。そうすれば、バイアル内部は加圧状態に保たれる。次に注射器のプランジャーロッドを注射筒本体内部の近位側へ移動させて、注射筒本体内部を減圧状態にして、注射筒本体内部に薬液等を抜き取ることができる。
しかしこの操作は熟練の技能が必要である。空気は加圧されると体積が変化するため、希望する体積の薬液等を正確に注射筒本体内部に吸い上げることが難しい。
また注射器にバイアルから薬液等を吸い上げる毎に、吸い上げる体積が変化した場合には、例えば、一本のバイアルに付き、本来なら4人にワクチン等の薬剤を接種できたはずが、3人にしかワクチン等の薬剤を接種できない等の問題も生じる。
【0013】
この様な問題に対応するために、バイアルと注射器の間に設置して、バイアルと注射器の両方に外部空気を供給できるフィルターも医療機器メーカーから販売されている(例えば、ジェイ・エム・エス社の接続フィルター、テルモ社のバイアルアダプター)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第4387879号公報
【特許文献2】米国特許第3601151号公報
【特許文献3】米国特許第4128098号公報
【特許文献4】特許第4116754号公報
【特許文献5】特開2020-116338号公報
【特許文献6】特許第3761748号公報
【特許文献7】特許第4016313号公報
【特許文献8】特許第4030522号公報
【特許文献9】特許第4118598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかし、上記の外部空気を供給できるフィルターを第1から第9の先行技術に、仮に併用したとしても問題が残る。
例えば、弾性弁体の弁構造は、弾性体に刃物でスリット等を加工して成形される場合がある。一般的な弁構造のダックビル型弁もその先端部分には刃物で加工したスリット構造を持つが、刃物で弾性体に対してスリットを形成した場合、刃物による加工に基づく弾性体の微細片の付着が生じる。また大量生産の過程で刃物の摩耗等の理由により、正確なスリットが形成されなくなる問題も生じる。
【0016】
また第1,第4~第7ならびに第9の先行技術の場合は、注射器を使用した場合、弾性弁体の接合部を注射器遠位端部が弾性弁体との最初の接触面から反対側の面まで挿通しないと、弾性弁体に閉じたままの部分が残るため、バイアルと注射器間で薬剤等の移送ができなくなる。弾性弁体の接合面に対して斜めに注射器遠位端部が挿入された場合には、弾性弁体の接合面を注射器遠位端部が削る様に内部を移動するため、バイアル内部に弾性弁体の微小破断片が混入する可能性が残る。
また第2の先行技術の場合、注射器内部の薬液等の流圧で可撓性部材が開くが、注射器等のプランジャーを強く押し過ぎると薬液等が外部へ噴出する懸念がある。
【0017】
一方、第3および第8の先行技術の場合は、注射器先端部が弾性弁体の接合部に直接接することを防止できるため、バイアル内部に弾性弁体の微小破断片が混入する可能性を排除できる。
弾性弁体を変形させて流路を形成させる場合、バイアル内部が密閉状態にある際に、弾性弁体と、その弾性弁体を格納する本体部との密着面積が大きいと、弾性弁体を注射器先端で押しても、押した部分の形状が変化するだけで、薬液等の流路を形成することが難しい。この問題を解消するため、弾性弁体と、その弾性弁体を格納する本体部との密着面積を小さくして、弾性弁体を注射器先端で少し押せば、第3および第8の先行技術の様に、簡単に薬液等の流路を形成することができる。
【0018】
しかし、第3および第8の先行技術の様に、弾性弁体と、その弾性弁体を格納する本体部との密着面積を小さくした場合、薬剤等の液漏れが生じる場合がある。
【0019】
加えて、上記に示した先行技術に示される医療関連機器は、複雑な構造を持つものが多く、ロボット工作機器等を用いて、短時間で大量に生産することが難しい。
【0020】
本発明の目的は、短時間で大量生産できる簡便な構造を持ち、取扱時の薬液等の液漏れが少なく、異物混入を防止できる弁付きバイアルアダプターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記の課題を解決すべく、本発明者が鋭意検討した結果、注射器本体装着部、弾性弁部およびバイアル装着部を備え、前記注射器本体装着部の内部に設置された弾性弁部が、注射器本体を前記注射器本体装着部に設置した際に、注射器本体遠位端に接触して押され、弾性弁部が、注射器本体長手方向に変形し、内部に流路が形成され、注射器本体が前記注射器本体装着部から外された際に、
弾性弁部の先端が、長手方向に伸長変形して、弾性弁部の先端部の外側面と、注射器本体装着部の先端部の内側面とが密着閉塞され、
かつ、
弾性弁部挿通孔が、注射器本体装着部の先端部側の内側面により密着閉塞されて、弾性弁部の流路が閉じる弁付きバイアルアダプターが、本発明の目的に適うことを見出し本発明を完成するに至った。
【0022】
すなわち本発明は、
[1]注射器本体装着部、弾性弁部およびバイアル装着部を備え、
前記弾性弁部が、注射器本体装着部およびバイアル装着部の内部に設置され、
前記弾性弁部が、先端部、外壁部および内空部を有し、
前記弾性弁部が、外壁部および内空部との間に弾性弁部挿通孔を有し、
前記弾性弁部が、外壁部に注射器本体装着部用接触部を有し、
前記注射器本体装着部が、先端部およびバイアル装着部用連結部を有し、
前記バイアル装着部が、弾性弁部支持部、バイアル挿入用突起部、外気吸入孔、注射器本体装着部用連結部およびバイアル用連結部を有し、
前記バイアル挿入用突起部が、弾性弁部側とバイアル側とをつなぐ挿通孔と、外気吸入孔側とバイアル側とをつなぐ挿通孔を有し、
前記注射器本体装着部のバイアル装着部用連結部と、バイアル装着部の注射器本体装着部用連結部とが、相互に嵌め合わされて固定され、
注射器本体が、注射器本体装着部の先端部に接触した後、注射器本体の遠位端が、弾性弁部の先端を押した場合に、バイアル装着部の弾性弁部支持部に支えられた弾性弁部が、長手方向に圧縮変形して、バイアル装着部のバイアル挿入用突起部の挿通孔から、注射器本体装着部先端まで流路が形成され、
注射器本体が、注射器本体装着部の先端部から外されると、
弾性弁部の先端部が、長手方向に伸長変形して、弾性弁部の先端部の外側面と、注射器本体装着部の先端部の内側面とが密着閉塞され、
かつ、
弾性弁部挿通孔が、注射器本体装着部の先端部側の内側面により密着閉塞されることを特徴とする、弁付きバイアルアダプターを提供するものである。
【0023】
また本発明の一つは、
[2]前記弾性弁部が、前記弾性弁部の長手方向の垂直面を基準として、外壁部に環状拡張突起を備え、環状拡張突起が、注射器本体装着部とバイアル装着部の間に挟み込まれ、前記環状拡張突起が、注射器本体装着部とバイアル装着部により密着閉塞される、上記[1]に記載の弁付きバイアルアダプターを提供するものである。
【0024】
また本発明の一つは、
[3]弾性弁部挿通孔が、注射器本体装着部の先端部側の内側面により密着閉塞される際に、弾性弁部の先端部側の注射器本体装着部用接触部と、注射器本体装着部の先端部側の内側面が、弾性弁部の長手方向に対して垂直方向を基準として、15~75度の角度の範囲である、上記[1]または[2]に記載の弁付きバイアルアダプターを提供するものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る弁付きバイアルアダプターは、注射器本体装着部、弾性弁部およびバイアル装着部を組み合わせて形成できる簡潔な構成であり、単位時間当りの生産量を向上させることができ、大量生産製に優れる。
また、本発明に係る弁付きバイアルアダプターは薬液等の液漏れがなく、効率よく使用できる。
また、本発明に係る弁付きバイアルアダプターは注射器本体の遠位端側が斜めに挿入されて、弾性弁部の接合面を削る様に移動することがないため、弾性弁部の一部が欠けて、注射器本体の薬液に混入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1を例示した模式正面図である。
図2図2は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1を例示した模式断面図である。
図3図3は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する弾性弁部1を例示した、模式平面図である。
図4図4は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する弾性弁部1を例示した、模式底面図である。
図5図5は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100を説明するための模式断面図である。
図6図6は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の模式分解図である。
図7図7は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の模式斜視図である。
図8図8は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の使用形態を説明するための模式部分断面図である。
図9図9は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の使用形態を説明するための模式部分断面図である。
図10図10は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1の注射器本体装着部用接触部13aの傾斜度を説明するための模式正面図である。
図11図11は、本発明の実施形態2に係る発明に使用する、弾性弁部4を例示した模式正面図である。
図12図12は、本発明の実施形態3に係る発明に使用する、弾性弁部5を例示した模式正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、実施形態に基づき、図面を参照しつつ、本発明に係る発明について詳細に説明する。なお本発明は下記の実施形態の内容に限定されるものではない。
【0028】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1を例示した模式正面図である。また図2は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1を例示した模式断面図である。図3は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する弾性弁部1を、弾性弁部1の先端突起部19側から見下ろした状態を例示した、模式平面図であり、図4は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する弾性弁部1を、弾性弁部1の底部16側から見上げた状態を例示した、模式底面図である。
【0029】
図1に例示される弾性弁部1は、可撓性のある、天然ゴム、合成ゴム、シリコーンゴム等の弾性材料により形成されていて、外力に応じて弾性弁部1の長手方向、すなわち図1における上下方向に伸縮できる。
なお、弾性弁部1は、全てが弾性材料により形成されてもよいし、弾性材料と、弾性材料以外との材料と組み合わせて形成されてもよい。
弾性材料以外との材料としては、例えば、合成樹脂、金属、セラミック等の一種もしくは二種以上が挙げられる。
【0030】
弾性弁部1の内部には、内空部11が設けられている。弾性弁部1の先端部14には、先端突起部19が設置されている。各先端突起部19の間は、弾性弁部1の長手方向に対する垂直方向、すなわち図1の左右方向に隙間があり、この隙間を通って、薬剤等の液体、空気等の気体が、弾性弁部1の長手方向に対して垂直方向に移動することができる。
なお、弾性弁部1の先端部14に設置された先端突起部19に替えて、または、先端突起部19と共に、弾性弁部1の先端部14に溝を形成することもできる(図示せず)。
【0031】
弾性弁部1には、弾性弁部挿通孔17が形成されている。この弾性弁部挿通孔17は、図3および4から明らかな様に、弾性弁部1の先端部14の外側面14bより外側に設置されている。
注射器本体装着部2(図5参照)の先端部24側の内側面24cと、弾性弁部1の先端部14側の外側面14b同士が密着閉塞している状態で、弾性弁部1の長手方向の垂直面を基準に、弾性弁部1の先端部14側の外側面14bと、注射器本体装着部2の先端部24側の内側面24cが密着閉塞している断面境界の外側に、弾性弁部1の先端部14側から弾性弁部1の内空部11を挿通する弾性弁部挿通孔17が設けられている。
【0032】
また図4に例示される通り、弾性弁部1を底側から観察した場合、内空部11の奥に弾性弁部挿通孔17を確認することができる。弾性弁部1が、長手方向の下方向(図5参照)へ圧縮されて、弾性弁部1と注射器本体装着部2とが離れると、弾性弁部挿通孔17を閉塞していた注射器本体装着部2と、弾性弁部挿通孔17との間に隙間が生じるので、その隙間から弾性弁部1の底部16までバイアルに封入された薬液等の液体、気体等は内空部11を通って自由に移動できる。弾性弁部1の内部にバイアルに封入された薬液等の液体、気体等の移動を遮るものはなく、また滞留させるものもない。
【0033】
図5は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の模式断面図である。また図6は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の模式分解図であり、図7は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の模式斜視図である。
【0034】
本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100は、弾性弁部1、注射器本体装着部2およびバイアル装着部3を備える。
図5に示される様に、弾性弁部1は、弾性弁部1の長手方向、すなわち上下方向に圧縮された状態で、注射器本体装着部2およびバイアル装着部3の内部に設置されている。
注射器本体装着部2には、弾性弁部用接触部22aと弾性弁部用接触部23aが形成されていて、それぞれ、弾性弁部用接触部22aが弾性弁部1の注射器本体装着部用接触部12aに接触し、弾性弁部用接触部23aの内側面が弾性弁部1の注射器本体装着部用接触部13aに接触している。
また、注射器本体装着部2の先端部24の内側面24cは、弾性弁部1の先端部14の外側面14bと密着閉塞されている。
加えて弾性弁部挿通孔17が、注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面により密着閉塞されている。
弾性弁部1は、注射器本体装着部2の弾性弁部用接触部22a,23aにより押さえられているため、注射器本体装着部2を超えて、弾性弁部1が先端突起部19側方向の外部へ脱落することを防止できる。
【0035】
注射器本体装着部2の先端部24は、注射器本体と連結するためのねじ山24bが螺旋状に形成されている。注射器本体の遠位端に設置されたねじ溝を上記のねじ山24bに沿って回転させると、注射器本体が弁付きバイアルアダプター100の長手方向に移動することができる(図8,9参照)。
【0036】
本発明の実施形態1に係る発明に開示される上記のねじ山24bを使って弁付きバイアルアダプター100と注射器本体とを接続する構造は例示であり、ねじ山24bに換えて、例えば、筒構造の注射器本体装着部用接触部と筒構造の内側面とを嵌め合わせる構造等を採用することもできる。
【0037】
また図5に示される様に、注射器本体装着部2のバイアル装着部用連結部25と、バイアル装着部3の注射器本体装着部用連結突起部31aとがそれぞれ接触して互いに固定されている。弾性弁部1を内部に格納しつつ、前記注射器本体装着部2のバイアル装着部用連結部25と、バイアル装着部3の注射器本体装着部用連結部31とが、相互に嵌め合わされて固定されて、それぞれ弾性弁部1、注射器本体装着部2およびバイアル装着部3が弁付きバイアルアダプター100を形成している。
【0038】
図5に示される様に、弾性弁部1の長手方向の垂直面を基準として、弾性弁部1は外壁部18に環状拡張突起12を備える。環状拡張突起12が、注射器本体装着部2とバイアル装着部3の間に挟み込まれ、前記環状拡張突起12が、注射器本体装着部2とバイアル装着部3により密着閉塞される。
弾性弁部1に環状拡張突起12を設けることにより、この部分を挟んで注射器本体装着部2とバイアル装着部3とを相互を嵌め合わされて固定できるから、接着等の方法を用いることなく気密を保ちつつ、嵌め合わせるだけで本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の組立ができる。
【0039】
バイアル装着部3は、注射器本体装着部用連結部31、弾性弁部支持部32、バイアル挿入用突起部33、外気吸入孔34およびバイアル用連結部35を備える。
バイアル装着部3には、弾性弁部支持部32が形成されていて、弾性弁部1の底部16とバイアル装着部3の弾性弁部支持部32が接触している。このため、弾性弁部1の先端突起部19側から、弾性弁部1が、注射器本体遠位端により押された場合に、弾性弁部1の先端突起部19が、弁付きバイアルアダプター100の長手方向、すなわち、図5の下方向に圧縮できる。また弾性弁部1が圧縮された場合でも、弾性弁部1の底部16をバイアル装着部3の弾性弁部支持部32が支えているため、弾性弁部1が、バイアル装着部3の方向、すなわち図5の下方向の外部へ脱落することを防止できる。
【0040】
また注射器本体装着部2の内側には、突起26が設けられていて、注射器本体装着部2の突起26が、弾性弁部1の注射器本体装着部用接触部12aの内部に食い込んでいる。一方、バイアル装着部3の注射器本体装着部用連結部31の先端部31bが、弾性弁部1のバイアル装着部用接触部12bを支えて固定している。注射器本体装着部2の突起26により、弾性弁部1が予期せず回転することを防止できる。
【0041】
バイアル装着部3は、バイアル挿入用突起部33を有する。
通常バイアルは、薬剤等の薬液が封入された小型容器であり、内部の薬液を注射器等で取り出せるように、合成ゴム製の蓋を備えている。この合成ゴム製の蓋に、バイアル挿入用突起部33を挿入することができる(図8,9参照)。
【0042】
バイアル装着部3に設置された、バイアル挿入用突起部33は、弾性弁部1側とバイアル側とをつなぐ挿通孔36を有している。このため、バイアル挿入用突起部33をバイアルの合成ゴム製の蓋に挿入すれば、バイアル内部の薬液を、弾性弁部1側へ移送することができる。
【0043】
またバイアル装着部3は、外気吸入孔34を有する。
この外気吸入孔34に、市販の逆止弁付き空気フィルターを設置することができる(図8,9参照)。例えば、外気吸入孔34に逆止弁付き空気フィルターを設置した場合、バイアル内部が減圧された場合にのみ、逆止弁付き空気フィルターに外部から、フィルターを通過した清浄な外気をバイアル内部に供給できる。
逆に、バイアル内部が加圧された場合には、逆止弁付き空気フィルターの逆止弁が働いて、バイアル内部で加圧された気体を外部に逃がすことができない。この結果、バイアル内部が加圧された場合でも、外気吸入孔34側からバイアル内部の薬液が外部に噴出することを防止できる。
なお、どの様な空気フィルターを設置するかは、目的用途に応じて適宜変更して選択することができる。
【0044】
バイアル挿入用突起部33は、外気吸入孔34側とバイアル側とをつなぐ挿通孔37を有する。弁付きバイアルアダプター100に逆止弁付き空気フィルターが設置されている場合には、挿通孔37を通って、バイアル内部が減圧された場合にのみ、バイアル内部に外気を取り入れることができる。
【0045】
またバイアル装着部3はバイアル用連結部35を有する。このバイアル用連結部35をバイアルの蓋部に掛けることにより、バイアル装着部3をバイアルに固定することができる。
【0046】
図8および図9は、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100の使用形態を説明するための模式部分断面図である。
最初にバイアル200を弁付きバイアルアダプター100のバイアル装着部3のバイアル用連結部35と連結する。バイアル200には、合成ゴム201製の蓋部202が設置されていて、バイアル挿入用突起部33を挿入することができる。
【0047】
次に本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100に設置された注射器本体装着部2の先端部24に注射器本体300を設置する。
注射器本体300の遠位端301が、弁付きバイアルアダプター100の注射器本体装着部2に接触した後に、弁付きバイアルアダプター100の注射器本体装着部2に注射器本体300を回転させながら挿入すると、注射器本体300の注射筒先端部302が、弁付きバイアルアダプター100の弾性弁部1の先端突起部19を押す。
バイアル装着部3の弾性弁部支持部32に支えられた弾性弁部1が、長手方向に圧縮変形して、注射筒先端部302から弾性弁部挿通孔17までの間に流路ができる。
上記の操作により、[バイアル200]-[バイアル装着部3のバイアル挿入用突起部33]-[弾性弁部1の内空部11]-[弾性弁部1の弾性弁部挿通孔17]-[弾性弁部1の先端部14]のそれぞれの間に流路が形成される。
【0048】
注射器本体300の遠位端301は、正確に図8,9の上下方向に動くため、弁付きバイアルアダプター100の弾性弁部1を斜めに横切って、壁面を削る動きをしないので、注射器本体300の注射筒先端部302の移動により、弾性弁部1の微細片が削り取られることを防止できる。
【0049】
次にバイアル200を上にし、注射器本体300を下にした状態で、注射器本体300内部のプランジャーロッド303を注射器本体300の近位端側に引く。
この操作により、バイアル200内部は減圧され、プランジャーロッド303を動かした体積分に相当する外気が、逆止弁付き空気フィルター400から、バイアル200側へ、挿通孔37を通じてバイアル200側へ供給される。
【0050】
一方、バイアル200内部の薬液210は、バイアル装着部3に設置された、バイアル挿入用突起部33の挿通孔36を通って、弾性弁部1の内空部11に入る。
続いて弾性弁部1の内空部11に入った薬液210は、弾性弁部1の弾性弁部挿通孔17を通って、弾性弁部1の先端部14側へ抜けて、注射器本体300側へ移送される。
【0051】
注射器本体300のプランジャーロッド303の動きを止めると、逆止弁付き空気フィルター400の逆止弁401が閉じて、バイアル200内部への外気の供給が遮断される。これにより、バイアル200側から、過剰な薬液210が注射器本体300側へ移行するのを防止できる。
【0052】
注射器本体300を、弁付きバイアルアダプター100の注射器本体装着部2の先端部24から外す。すると弾性弁部1の先端部14が、弁付きバイアルアダプター100の長手方向に伸長変形して、弾性弁部1の先端部14の外側面14bと、注射器本体装着部2の先端部24の内側面24cが密着閉塞する。
【0053】
また弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面が密着し、弾性弁部挿通孔17が注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面により閉塞される。
【0054】
本発明に使用する弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面の密着面は、弾性弁部1の長手方向、すなわち、図8の上下方向を基準に、斜めに接触することが好ましい。
【0055】
具体的には、弾性弁部1の先端部14が、長手方向に伸長変形して、弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面が密着し、弾性弁部挿通孔17が注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面により閉塞される際に、弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端24a側の弾性弁部用接触部23aの内側面が、弾性弁部1の長手方向に対して垂直方向を基準として、斜めに密着することがより好ましい。斜めに密着すれば、確実に弾性弁部1の弾性弁部挿通孔17が密着閉塞され、注射器本体300を外した後でも、バイアルからの液漏れを防ぐことができる。
【0056】
図10は、本発明の実施形態1に係る発明に使用する、弾性弁部1の注射器本体装着部用接触部13aの傾斜度を説明するための模式正面図である。
図10に示される様に、弾性弁部1の長手方向、すなわち図10の上下方向を基準として、垂直方向(図10の参照符号aで示される一点破線)と、弾性弁部1の先端側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aの傾斜方向(図10の参照符号bで示される一点破線)との角度が参照符号cである。
弾性弁部1が、長手方向に伸長変形して、弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端部24側の弾性弁部用接触部23aの内側面が密着し、弾性弁部挿通孔17が注射器本体装着部2の先端部24側の弾性弁部用接触部23aの内側面により閉塞される際に、弾性弁部1の先端部14側の外壁部18の注射器本体装着部用接触部13aと、注射器本体装着部2の先端部24側の弾性弁部用接触部23aの内側面が、弾性弁部の長手方向に対して垂直方向を基準として、参照符号cの示す角度が15~75度の範囲により密着するすることがさらに好ましい。
この密着部分は長手方向垂直と15~75度の角度を持って密着閉塞し、弾性弁部1が注射器本体装着部2の中心に向かって伸長変形することの補助となり、確実に弾性弁部挿通孔17を塞ぐことができる。
【0057】
図8および図9から明らかな様に、本発明の実施形態1に係る弁付きバイアルアダプター100は、必要な薬液を必要な量だけ注射器本体300側に移送して使用することができる。
【0058】
[実施形態2]
図11は、本発明の実施形態2に係る発明に使用する、弾性弁部4を例示した模式正面図である。
本発明に係る実施形態2の場合は、先に説明した実施形態1の場合で、弾性弁部1を弾性弁部4に変更した以外は同様である。
図11に例示される様に、本発明に使用する弾性弁部4は、外壁部18に追加の環状拡張突起15を備える。この環状拡張突起15を追加設置することにより、弾性弁部4の上下方向の外部応力に対する伸縮の割合を調整することができる。
【0059】
[実施形態3]
図12は、本発明の実施形態3に係る発明に使用する、弾性弁部5を例示した模式正面図である。
本発明に係る実施形態3の場合は、先に説明した実施形態1の場合で、弾性弁部1を弾性弁部5に変更した以外は同様である。
図12に例示される様に、本発明に使用する弾性弁部5は、外壁部18に蛇腹構造40を備える。この蛇腹構造40を設置することにより、弾性弁部5の上下方向の外部応力に対する伸縮の割合を、より柔軟に調整することができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係る弁付きバイアルアダプターはロボット制御の大量生産に適した簡潔な構造を有するから、例えば、世界各国に急速に拡がる疾病対策用の医療現場、研究現場における様々な要求に迅速に対応できる。
【符号の説明】
【0061】
1,4,5 弾性弁部
2 注射器本体装着部
3 バイアル装着部
11 内空部
12a,13a,14c 注射器本体装着部用接触部
12b バイアル装着部用接触部
14 先端部
14a 先端
16 底部
17 弾性弁部挿通孔
18 外壁部
19 先端突起部
18 外壁部
19 先端突起部
22a,23b 弾性弁部用接触部
23a 弾性弁部用接触部の内側面
24 先端部
24a 先端
24b ねじ山
24c 先端部の内側面
25 バイアル装着部用連結部
26 突起
31 注射器本体装着部用連結部
31a 注射器本体装着部用連結突起部
31b 注射器本体装着部用連結部先端
32 弾性弁部支持部
33 バイアル挿入用突起部
34 外気吸入孔
35 バイアル用連結部
36,37 挿通孔
100 弁付きバイアルアダプター
200 バイアル
201 合成ゴム
202 蓋部
210 薬液
300 注射器本体
301 遠位端
302 注射筒先端部
303 プランジャーロッド
400 逆止弁付き空気フィルター
401 逆止弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12