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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146033
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】決済管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/34 20120101AFI20241004BHJP
   G06Q 20/24 20120101ALI20241004BHJP
【FI】
G06Q20/34
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058698
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桜栄 翔大
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L020AA66
5L055AA52
5L055AA66
(57)【要約】      (修正有)
【課題】クレジットカード決済を制限する機能を備えた決済管理装置、プログラムを提供する。
【解決手段】決済管理装置及びサービス提供サーバが、複数のユーザ端末と、通信ネットワークを介して互いに情報を送受する決済システムにおいて、クレジットカード決済を管理する決済管理装置は、加盟店が提供するサービスの利用者を識別する利用者識別子及び加盟店を識別する加盟店識別子の少なくとも一方と、サービスの利用に対する決済に用いられるクレジットカードのクレジットカード情報とを含むクレジットカード支払登録情報を受け付ける受付部と、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方に対して、クレジットカードを用いる決済に対する制限情報を設定する設定部と、制限情報に基づいて、サービスの利用に対するクレジットカードを用いる決済を制限する制限部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカード決済を管理する決済管理装置であって、
加盟店が提供するサービスの利用者を識別する利用者識別子及び前記加盟店を識別する加盟店識別子の少なくとも一方と、前記サービスの利用に対する決済に用いられるクレジットカードのクレジットカード情報とを含むクレジットカード支払登録情報を受け付ける受付部と、
前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方に対して、前記クレジットカードを用いる決済に対する制限情報を設定する設定部と、
前記制限情報に基づいて、前記サービスの利用に対する前記クレジットカードを用いる決済を制限する制限部と
を備える決済管理装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記受付部が前記クレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、前記クレジットカードを用いる決済を制限するか否かを、前記クレジットカードに予め関連づけられたユーザに問い合わせ、前記問い合わせに対して前記クレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答を前記ユーザから取得した場合に、前記制限情報を設定する
請求項1に記載の決済管理装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記問い合わせに対して前記クレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答を前記ユーザから取得した場合に、前記サービスの利用に対する決済に用いるためのクレジットカード識別情報を生成し、生成した前記クレジットカード識別情報と、前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方と、前記制限情報と、前記受付部が受け付けたクレジットカード情報とを対応づける
請求項2に記載の決済管理装置。
【請求項4】
前記設定部が生成した前記クレジットカード識別情報を、前記加盟店識別子で特定される加盟店又は前記利用者の端末に送信する送信部
をさらに備える請求項3に記載の決済管理装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記受付部が前記クレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方に既に前記クレジットカード識別情報が対応づけられているときは、前記サービスの利用に対する決済に用いることができる新たなクレジットカード識別情報を生成することを禁止する
請求項3又は4に記載の決済管理装置。
【請求項6】
前記制限情報は、クレジットカード決済の利用限度額を示す情報を含み、
前記制限部は、前記クレジットカード識別情報に基づく新たなクレジットカード決済要求を受信した場合に、前記クレジットカード識別情報に基づくクレジットカード決済の利用残高が前記利用限度額を超える場合に、前記新たな決済要求のクレジットカード決済を制限する
請求項4に記載の決済管理装置。
【請求項7】
前記制限部によって前記クレジットカード識別情報に基づく決済の利用残高が前記利用限度額を超えると判断した場合、前記加盟店識別子で識別される加盟店に通知する通知部
をさらに備える請求項6に記載の決済管理装置。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の決済管理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クレジットカードを利用して売買などの取引を行う際に、その利用に関する情報を利用者に通知する技術が開示されている。特許文献2には、課金要素を含むゲームの実行を制御する技術が開示されている。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 特許第6154971号公報
(特許文献2) 特許第6972239号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の態様においては、決済管理装置が提供される。上記の決済管理装置は、クレジットカード決済を管理する。上記の決済管理装置は、加盟店が提供するサービスの利用者を識別する利用者識別子及び前記加盟店を識別する加盟店識別子の少なくとも一方と、前記サービスの利用に対する決済に用いられるクレジットカードのクレジットカード情報とを含むクレジットカード支払登録情報を受け付ける受付部を備える。上記の決済管理装置は、前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方に対して、前記クレジットカードを用いる決済に対する制限情報を設定する設定部を備える。上記の決済管理装置は、前記制限情報に基づいて、前記サービスの利用に対する前記クレジットカードを用いる決済を制限する制限部を備える。
【0004】
上記の決済管理装置において、前記設定部は、前記受付部が前記クレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、前記クレジットカードを用いる決済を制限するか否かを、前記クレジットカードに予め関連づけられたユーザに問い合わせ、前記問い合わせに対して前記クレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答を前記ユーザから取得した場合に、前記制限情報を設定してよい。
【0005】
上記いずれかの決済管理装置において、前記設定部は、前記問い合わせに対して前記クレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答を前記ユーザから取得した場合に、前記サービスの利用に対する決済に用いるためのクレジットカード識別情報を生成し、生成した前記クレジットカード識別情報と、前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方と、前記制限情報と、前記受付部が受け付けたクレジットカード情報とを対応づけてよい。
【0006】
上記いずれかの決済管理装置において、前記設定部が生成した前記クレジットカード識別情報を、前記加盟店識別子で特定される加盟店又は前記利用者の端末に送信する送信部を備えてよい。
【0007】
上記いずれかの決済管理装置において、前記設定部は、前記受付部が前記クレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、前記利用者識別子及び前記加盟店識別子の少なくとも一方に既に前記クレジットカード識別情報が対応づけられているときは、前記サービスの利用に対する決済に用いることができる新たなクレジットカード識別情報を生成することを禁止してよい。
【0008】
上記いずれかの決済管理装置において、前記制限情報は、クレジットカード決済の利用限度額を示す情報を含んでよい。前記制限部は、前記クレジットカード識別情報に基づく新たなクレジットカード決済要求を受信した場合に、前記クレジットカード識別情報に基づくクレジットカード決済の利用残高が前記利用限度額を超える場合に、前記新たな決済要求のクレジットカード決済を制限してよい。
【0009】
上記いずれかの決済管理装置は、前記制限部によって前記クレジットカード識別情報に基づく決済の利用残高が前記利用限度額を超えると判断した場合、前記加盟店識別子で識別される加盟店に通知する通知部を備えてよい。
【0010】
本発明の第2の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムは、コンピュータを、上記いずれかの決済管理装置として機能させる。他の態様として、上記のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体であってもよく、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態における決済システム10の構成を概略的に示す。
図2】決済管理装置20が備える機能構成を概略的に示す。
図3】ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20が実行する決済手段の登録処理の手順を示す。
図4】決済管理装置20が管理するクレジットカード管理情報のデータ構造の一例を示す。
図5】決済管理装置20が管理するクレジットカード利用情報のデータ構造を示す。
図6】サービス提供サーバ30が管理する決済手段情報のデータ構造を示す。
図7】ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20がクレジットカード決済時に実行する決済処理の手順を示す。
図8】ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20が実行する決済手段の登録処理の他の手順を示す。
図9】コンピュータ3000のシステム構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0014】
図1は、一実施形態における決済システム10の構成を概略的に示す。決済システム10は、決済管理装置20と、サービス提供サーバ30と、ユーザ端末40と、ユーザ端末42とを備える。
【0015】
決済管理装置20及びサービス提供サーバ30は、ユーザ端末40及びユーザ端末42と、通信ネットワークを介して、互いに情報を送受することができる。通信ネットワークは、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線の少なくとも1つを含んでよい。通信ネットワークは、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である)を含んでよい。
【0016】
ユーザ端末40は、利用者80が使用する端末である。ユーザ端末40は、例えば、スマートフォンである。ユーザ端末40は、スマートフォン以外の端末であってよい。ユーザ端末40は、通信機能を有するコンピューティングデバイスであってよい。ユーザ端末40は、携帯電話、PDA、タブレット・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータ等の携帯端末であってよく、デスクトップ・コンピュータであってよい。
【0017】
ユーザ端末42は、ユーザ82が使用する端末である。ユーザ端末40は、例えば、スマートフォンである。ユーザ端末42は、スマートフォン以外の端末であってよい。ユーザ端末42は、通信機能を有するコンピューティングデバイスであってよい。ユーザ端末42は、携帯電話、PDA、タブレット・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータ等の携帯端末であってよく、デスクトップ・コンピュータであってよい。
【0018】
本実施形態において、利用者80は、サービス提供サーバ30が提供するサービスの利用者である。一例として、サービス提供サーバ30は、ゲームサービスを提供する。利用者80は、ユーザ端末40を用いて、サービス提供サーバ30が提供するゲームサービスを利用する。例えば、ユーザ端末40にはサービス提供サーバ30が提供するゲームアプリケーションがインストールされており、利用者80は、当該ゲームアプリケーションをユーザ端末40で動作させて、ゲームをプレイする。ユーザ端末40はサービス提供サーバ30と協働して、利用者80にゲームサービスを提供する。
【0019】
本実施形態において、ユーザ82はクレジットカード90の名義人であり、利用者80はユーザ82の家族であるとする。例えば、利用者80はユーザ82の子供であるとする。決済管理装置20は、クレジットカード90を用いるクレジットカード決済を管理する。決済管理装置20は、例えば、クレジットカード90の発行会社が管理するクレジットカード決済サーバである。サービス提供サーバ30は、決済管理装置20が管理するクレジットカード決済における加盟店サーバである。
【0020】
サービス提供サーバ30には、利用者80がゲームアプリケーション内でサービスを利用する場合にクレジットカード90を使用して決済を行うための情報が予め登録されている。例えば、利用者80がゲームアプリケーション内でゲームアイテム等の商品を購入すると、クレジットカード90を用いて決済される。ここで、決済システム10において、サービス提供サーバ30が提供するサービスに対する決済手段としてクレジットカード90を登録する場合の処理の概要を説明する。
【0021】
利用者80又はユーザ82は、ユーザ端末40でゲームアプリケーションを動作させ、サービス提供サーバ30に登録した利用者80のアカウントでゲームアプリケーションにログインする。利用者80又はユーザ82は、ログイン後のゲームアプリケーションの決済手段登録画面上で、クレジットカード90の番号等のクレジットカード情報を入力することによって、決済手段としてクレジットカード90を登録する。このとき、ユーザ端末40は、直接に、又は、サービス提供サーバ30を通じて、クレジットカード90の識別情報を含むクレジットカード支払登録情報を、決済管理装置20に送信する。
【0022】
決済管理装置20は、クレジットカード支払登録情報を受信すると、クレジットカード90に関連づけられたユーザ端末42に、クレジットカード90を用いるクレジットカード決済を制限の対象とするかの問い合わせを送信する。当該問い合わせに対して、ユーザ82は、ユーザ端末42を介して、クレジットカード90を用いるクレジットカード決済を制限の対象とするか否かを選択する。決済管理装置20は、クレジットカード90を用いるクレジットカード決済を制限の対象とする旨の制限設定応答をユーザ端末42から受信すると、利用者80がサービス提供サーバ30が提供するサービスを利用する場合の決済に使用するための専用のクレジットカード情報を生成する。決済管理装置20は、当該専用クレジットカード情報を識別する専用クレジットカード識別情報を生成して、制限情報に対応づけて記憶する。制限情報は、例えば、利用限度額、1月あたりの決済回数の上限値、決済1回あたりの決済額の上限値等を含んでよい。制限情報は、問い合わせへの応答時にユーザ82が設定することが可能であってよい。
【0023】
決済管理装置20は、ユーザ端末40を介して、又は、ユーザ端末40を介さずに、専用クレジットカード識別情報をサービス提供サーバ30に送信する。これにより、サービス提供サーバ30が提供するサービスを利用者80が利用する場合に用いられる決済手段の登録が完了する。サービス提供サーバ30に送信される専用クレジットカード識別情報は、クレジットカード90を識別するクレジットカード識別情報とは異なるものである。
【0024】
利用者80がユーザ端末40を用いてゲームアプリを立ち上げてゲームアイテム等の商品を購入する操作を行うと、サービス提供サーバ30は、専用クレジットカード識別情報に基づくオーソリゼーション要求を決済管理装置20に送信する。決済管理装置20は、専用クレジットカード識別情報に対応づけられた制限情報に基づいて、オーソリゼーション要求に対する判定を行う。例えば、決済管理装置20は、制限情報に基づいてオーソリゼーション要求に対する決済を許容できると判断した場合、オーソリゼーション有効の判定結果を送信する。決済管理装置20は、制限情報に基づいてオーソリゼーション要求に対する決済を許容できないと判断した場合、オーソリゼーション無効の判定結果を送信するとともに、ユーザ端末42に通知する。
【0025】
決済システム10によれば、サービス提供サーバ30が提供するサービスを利用者80が利用する場合の決済に対する制限情報を設定することができる。また、決済管理装置20は、利用者80がサービス提供サーバ30のサービスを利用する場合の決済を行うための専用のクレジットカード識別情報を生成するので、利用者80及び加盟店毎に制限情報を設定することができる。これにより、利用者80がサービス提供サーバ30が提供するゲームアプリケーション内で多数のゲームアイテム等を購入することで高額な課金が発生してしまうことを防ぐことができる。一方で、利用者80は、ユーザ82が設定した制限の範囲内であれば、利用者80はゲームアプリケーション内で自由にゲームアイテム等を購入することができるので、決済の度にユーザ82の承認を得る必要がない。そのため、利用者80の利便性が著しく低下することがなく、ユーザ82の煩わしさが著しく増大することもない。
【0026】
図2は、決済管理装置20が備える機能構成を概略的に示す。決済管理装置20は、受付部210と、設定部220と、制限部230と、送信部240と、通知部250と、記憶部290とを備える。
【0027】
受付部210は、加盟店が提供するサービスの利用者80を識別する利用者識別子及び加盟店を識別する加盟店識別子の少なくとも一方と、サービスの利用に対する決済に用いられるクレジットカードのクレジットカード情報とを含むクレジットカード支払登録情報を受け付ける。例えば、受付部210は、ユーザ端末40又はサービス提供サーバ30から送信されるクレジットカード支払登録情報を受け付けてよい。
【0028】
設定部220は、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方に対して、クレジットカードを用いる決済に対する制限情報を設定する。制限部230は、制限情報に基づいて、サービスの利用に対するクレジットカードを用いる決済を制限する。
【0029】
設定部220は、受付部210がクレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、クレジットカードを用いる決済を制限するか否かを、クレジットカードに予め関連づけられたユーザに問い合わせ、問い合わせに対してクレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答をユーザから取得した場合に、制限情報を設定する。設定部220は、問い合わせに対してクレジットカードを用いる決済を制限する旨の応答をユーザから取得した場合に、サービスの利用に対する決済に用いるためのクレジットカード識別情報を生成し、生成したクレジットカード識別情報と、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方と、制限情報と、受付部210が受け付けたクレジットカード情報とを対応づける。
【0030】
送信部240は、設定部220が生成したクレジットカード識別情報を、加盟店識別子で特定される加盟店又は利用者80のユーザ端末40に送信する。
【0031】
制限情報は、クレジットカード決済の利用限度額を示す情報を含む。制限部230は、クレジットカード識別情報に基づく新たなクレジットカード決済要求を受信した場合に、クレジットカード識別情報に基づくクレジットカード決済の利用残高が利用限度額を超える場合に、新たな決済要求のクレジットカード決済を制限する。通知部250は、制限部230によってクレジットカード識別情報に基づく決済の利用残高が利用限度額を超えると判断した場合、加盟店識別子で識別される加盟店に通知する。
【0032】
設定部220は、受付部210がクレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方に既にクレジットカード識別情報が対応づけられているときは、サービスの利用に対する決済に用いることができる新たなクレジットカード識別情報を生成することを禁止してよい。設定部220は、受付部210がクレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方に既に予め定められた数を超えるクレジットカード識別情報が対応づけられているときは、サービスの利用に対する決済に用いることができる新たなクレジットカード識別情報を生成することを禁止してよい。設定部220は、受付部210がクレジットカード支払登録情報を受け付けた場合に、利用者識別子及び加盟店識別子の少なくとも一方に既にクレジットカード識別情報が対応づけられているときは、クレジットカードに予め関連づけられたユーザに問い合わせ、当該クレジットカード識別情報に既に対応づけられている制限情報を流用して設定するか否かを問い合わせてもよい。当該問い合わせをするとき、設定部220は、当該クレジットカード識別情報に対応するクレジットカードに予め関連づけられたユーザに、加盟店識別子で識別される加盟店の属性を通知してよい。設定部220は、既に対応づけられている制限情報を流用する旨の応答をユーザから取得した場合に、ユーザに通知した加盟店の属性情報に対応づけて、既に対応づけられている制限情報を設定してよい。制限部230は、加盟店の属性情報に対応づけられた制限情報に基づいて、サービスの利用に対するクレジットカードを用いる決済を、加盟店の属性毎に制限してよい。これにより、既に対応づけられている制限情報を流用して利用制限を行うことができるので、個々の加盟店ではなく加盟店の属性ごとに集約してクレジットカードを用いる決済を制限することができる。
【0033】
記憶部290は、不揮発性記憶媒体を含んで実現されてよい。記憶部290は、揮発性記憶媒体を含んで実現されてよい。決済管理装置20は、1つ以上のコンピュータによって実現されてよい。記憶部290は、コンピュータを決済管理装置20として機能させるためのプログラム等を記憶してよい。
【0034】
図3は、ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20が実行する決済手段の登録処理の手順を示す。まず、S300において、ユーザ端末40は、ゲームアプリケーションの制御に従って、サービス提供サーバ30と協働してログイン処理を実行する。例えば、ユーザ端末40は、ゲームアプリケーションに入力されたログインID及びパスワード等の認証情報を用いて、ログイン処理を実行する。
【0035】
S302において、ユーザ端末40は、ゲームアプリケーションの制御に従って、クレジットカード支払登録情報を決済管理装置20に送信する。クレジットカード支払登録情報は、サービス提供サーバ30が提供するゲームサービスの利用に対する支払いに用いるクレジットカード情報と、サービス提供サーバ30を運営する加盟店の加盟店識別子と、利用者80を識別する利用者識別子とを含む。本実施形態において、クレジットカード情報は、例えば、クレジットカード90のクレジットカード番号、有効期限及びセキュリティコードを含むとする。利用者識別子は、例えば、サービス提供サーバ30が利用者80を識別するための利用者ID等の情報であってよい。利用者識別子は、利用者80を識別する他の任意の情報であってよい。
【0036】
決済管理装置20において、受付部210が、S302においてユーザ端末40から送信されたクレジットカード支払登録情報を受け付けると、S304において、設定部220は、ユーザ82のユーザ端末42に、クレジットカード90を用いる決済を制限するか否かの問い合わせを行う。例えば、決済管理装置20の記憶部290には、クレジットカード90の名義人であるユーザ82のユーザ端末42とクレジットカード90とを対応づけるクレジットカード管理情報が記憶されている。設定部220は、クレジットカード管理情報を参照して、ショートメッセージにより、又は、ユーザ端末40にインストールされた決済管理装置20が提供する決済アプリケーションを通じて、ユーザ82への問い合わせを行う。
【0037】
本実施形態では、ユーザ82はクレジットカード90を用いる決済を制限する旨を設定するものとする。ユーザ端末42において、クレジットカード90を用いる決済を制限する旨がユーザ82によって設定されると、ユーザ端末42は、クレジットカード90を用いる決済を制限する旨の制限設定応答を決済管理装置20に送信する。制限設定応答は、例えば、ユーザ端末42からのショートメッセージによって、又は、ユーザ端末42にインストールされた決済アプリケーションを通じて、行われてよい。制限設定応答には、ユーザ82が設定した利用限度額、1月あたりの決済回数の上限値、及び、決済1回あたりの決済額の上限値等を含んでよい。
【0038】
S308において、設定部220は、ユーザ端末42から受信した制限設定応答に基づいて、制限情報を生成し、生成した制限情報を記憶部290に記憶する。制限情報は、クレジットカード90のクレジットカード情報から生成した専用クレジットカード識別情報と、ユーザ端末42から受信した制限設定応答に含まれるユーザ82が設定した利用限度額、1月あたりの決済回数の上限値、及び、決済1回あたりの決済額の上限値等の制限情報とを含んでよい。本実施形態において、「専用クレジットカード識別情報」は、利用者識別子及び加盟店識別子の組み合わせに対して生成される情報であり、利用者識別子で識別される利用者80と加盟店識別子で識別される加盟店との間のクレジットカード決算をするための専用のクレジットカード識別情報である。設定部220は、専用クレジットカード識別情報を、クレジットカード90のクレジットカード情報に対応づけて記憶部290に記憶する。
【0039】
S310において、送信部240は、生成した専用クレジットカード識別情報をユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40は、ゲームアプリケーションの制御に従って、決済管理装置20から専用クレジットカード識別情報を受信すると、受信した専用クレジットカード識別情報及び利用者IDを、サービス提供サーバ30に送信する。利用者IDは、利用者80の識別情報の一例である。利用者IDは、サービス提供サーバ30が利用者80に割り当てた識別情報であってよい。S314において、サービス提供サーバ30は、受信した専用クレジットカード識別情報及び利用者IDを決済手段情報に登録する。
【0040】
図4は、決済管理装置20が管理するクレジットカード管理情報のデータ構造の一例を示す。クレジットカード管理情報は、記憶部290に記憶される。クレジットカード管理情報は、基本クレジットカード識別情報と、専用クレジットカード識別情報と、加盟店識別子と、利用者識別子とをデータ項目として含む。
【0041】
基本クレジットカード識別情報は、例えば、クレジットカード名義人に実際に発行されたクレジットカードの識別情報である。専用クレジットカード識別情報は、加盟店識別子で識別される加盟店と利用者識別子で識別される利用者との組み合わせに対して仮想的に発行される専用のクレジットカード識別情報である。
【0042】
なお、説明を分かり易くするために、図4では、専用クレジットカード識別情報は、基本クレジットカード識別情報の末尾に文字を追加したものを例示している。しかし、基本クレジットカード識別情報及び専用クレジットカード識別情報は、相互に区別可能な情報である限り、どのような情報であってもよい。基本クレジットカード識別情報及び専用クレジットカード識別情報は、セキュリティを考慮して、ランダムに生成された任意の文字列又は数値であってよい。
【0043】
図4において、基本クレジットカード識別情報の「XXXX-・・・・-0001」は、クレジットカード90の識別情報である。また、専用クレジットカード識別情報における「XXXX-・・・・-0001-A」は、利用者80がサービス提供サーバ30のサービスを利用するための決済に用いるためのクレジットカード識別情報であるとする。また、専用クレジットカード識別情報における「XXXX-・・・・-0001-B」及び「XXXX-・・・・-0001-C」は、利用者80以外のユーザ82の家族(例えば、ユーザ82の配偶者、利用者80の兄弟等)であるとする。
【0044】
このように、決済管理装置20は、クレジットカード名義人に実際に発行されたクレジットカードの識別情報と、加盟店識別子で識別される加盟店と利用者識別子で識別される利用者との組み合わせと、利用者識別子で識別される利用者が加盟店識別子で識別される加盟店が提供するサービスを利用する場合の決済のための専用のクレジットカード識別情報とを対応づける。
【0045】
図5は、決済管理装置20が管理するクレジットカード利用情報のデータ構造を示す。クレジットカード利用情報は、記憶部290に記憶される。クレジットカード管理情報は、クレジットカード識別情報と、利用残高と、制限情報とをデータ項目として含む。
【0046】
クレジットカード識別情報は、クレジットカードの識別情報である。利用残高は、クレジットカード利用額から返済済みの額を差し引いた額である。つまり、利用残高は、未返済の金額である。制限情報は、設定部220が生成した制限情報である。なお、図5では、制限情報として、利用限度額のみが例示されている。
【0047】
図6は、サービス提供サーバ30が管理する決済手段情報のデータ構造を示す。決済手段情報は、利用者IDと、クレジットカード識別情報とをデータ項目として含む。
【0048】
利用者IDは、サービス提供サーバ30が提供するサービスの利用者の識別情報である。利用者IDは、サービス提供サーバ30が利用者80に割り当てた識別情報であってよい。利用者IDは、サービス提供サーバ30が利用者を識別することができる情報である限り、どのような情報であってもよい。利用者IDは、セキュリティを考慮して、ランダムに生成された任意の文字列又は数値であってよい。
【0049】
クレジットカード識別情報は、サービス提供サーバ30のサービスの利用者が決済手段登録画面で登録したクレジットカードの識別情報である。図6に示されるように、クレジットカード識別情報には、専用クレジットカード識別情報及び基本クレジットカード識別情報が区別無く記憶され得る。
【0050】
サービス提供サーバ30は、図3のS314に示すようにクレジットカード識別情報及び利用者IDを受信すると、受信したクレジットカード識別情報及び利用者IDを対応づけて決済手段情報に記憶する。サービス提供サーバ30は、クレジットカード90のような実際に発行されているクレジットカード識別情報と、サービス提供サーバ30が提供するサービスを利用する場合の決済専用に生成されたクレジットカード識別情報とを認識せずに、決済手段情報で管理することができる。
【0051】
図7は、ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20がクレジットカード決済時に実行する決済処理の手順を示す。ここでは、図3等に関連して説明した処理により、サービス提供サーバ30には決済手段が既に登録されているものとする。
【0052】
S702において、利用者80はユーザ端末40を用いてゲームアプリケーションにログインした状態で、サービス提供サーバ30が提供する有料サービスを利用するための操作を行う。例えば、利用者80は、ユーザ端末40を用いて、サービス提供サーバ30が提供する有料のゲームアイテムを購入するための操作を行う。
【0053】
S704において、ユーザ端末40は、S702の操作に応じて、利用されるサービスを示す情報及び利用者IDを、サービス提供サーバ30に送信する。S706において、サービス提供サーバ30は、利用されるサービスに関するクレジットカード決済を要求するオーソリゼーション要求を決済管理装置20に送信する。具体的には、サービス提供サーバ30は、決済手段情報を参照して、S704で受信した利用者IDに対応づけられたクレジットカード識別情報を取得し、当該クレジットカード識別情報及び決済額を含むオーソリゼーション要求を、決済管理装置20に送信する。
【0054】
S708において、決済管理装置20は、オーソリゼーション要求に基づいて、オーソリゼーション判定を行う。例えば、制限部230は、図5に示すクレジットカード利用情報を参照して、オーソリゼーション要求に含まれるクレジットカード識別情報に対応づけられた利用残高及び制限情報を取得する。また、制限部230は、決済管理装置20は、図4に示すクレジットカード管理情報を参照して、オーソリゼーション要求に含まれるクレジットカード識別情報に対応づけられた基本クレジットカード識別情報を取得し、取得した基本クレジットカード識別情報に対応づけられた利用残高及び利用限度額と、オーソリゼーション要求に含まれる決済額とに基づいて、クレジットカード90の与信枠を確保できるか否かを判断する。制限部230は、オーソリゼーション要求に含まれる専用クレジットカード識別情報に対応づけられた利用残高とオーソリゼーション要求に含まれる決済額との和が制限情報を超えず、かつ、クレジットカード90の与信枠を確保できた場合に、オーソリゼーションが有効であると判定し、それ以外の場合に、オーソリゼーションが無効であると判定する。
【0055】
S710において、決済管理装置20は、オーソリゼーションの判定結果をサービス提供サーバ30に送信する。通知部250は、オーソリゼーションの判定結果が無効の場合、ユーザ端末42に通知する。例えば、オーソリゼーション要求に含まれる専用クレジットカード識別情報に対応づけられた利用残高とオーソリゼーション要求に含まれる決済額との和が制限情報を超える場合に、ユーザ端末42に通知する。これにより、利用者80がサービス提供サーバ30が提供するサービスの利用料が利用限度額を超えないようにすることができる。
【0056】
図8は、ユーザ端末40、ユーザ端末42、サービス提供サーバ30及び決済管理装置20が実行する決済手段の登録処理の他の手順を示す。図8に示す登録処理は、サービス提供サーバ30が決済管理装置20に支払登録情報を送信する構成を有する点で、図3に示す登録処理と異なる。具体的には、図8のS300、S304、S306、S308、S314の処理は、図3において同じ符号が付された処理と実質的に同一である。そのため、図3に示す登録処理との相違点のみを主として説明する。
【0057】
S300においてログイン処理が実行された後、S802において、ユーザ端末40は、ゲームアプリケーションの制御に従って、クレジットカード支払登録情報をサービス提供サーバ30に送信する。サービス提供サーバ30は、支払登録情報を受信すると、S803において、サービス提供サーバ30は、クレジットカード支払登録情報を決済管理装置20に送信する。
【0058】
続いて、決済管理装置20及びユーザ端末42において、S304、S306、S308の処理が行われる。続いて、S810において、決済管理装置20の送信部240は、設定部220が生成した専用クレジットカード識別情報及び利用者IDをサービス提供サーバ30に送信する。サービス提供サーバ30は、決済管理装置20から専用クレジットカード識別情報及び利用者IDを受信すると、受信した専用クレジットカード識別情報及び利用者IDを決済手段情報に登録する。図8に示す登録処理が行われた後においてクレジットカード決済が行われる場合には、図7に示す決済処理と同じ処理を適用することができる。
【0059】
以上に説明した決済システム10によれば、決済管理装置20は、利用者80がサービス提供サーバ30のサービスを利用する場合の決済を行うための専用のクレジットカード識別情報を生成するので、利用者80及び加盟店の組み合わせに対して制限情報を設定することができる。これにより、決済管理装置20は、実際に発行されたクレジットカードを用いる決済に対するオーソリゼーション判定と同様の判定処理を、利用者80及び加盟店毎に行うことが可能になる。これにより、決済管理装置20に特別な処理を追加することなく、利用者及び加盟店の組み合わせ毎に利用限度額等の利用制限を設定することができる。例えば、ユーザ82の家族のそれぞれに利用限度額等の制限を課することができる。
【0060】
以上に説明した本実施形態では、加盟店識別子及び利用者識別子の組み合わせ毎に専用クレジットカード識別情報を生成する。しかし、利用者識別子によらず、加盟店識別子毎に専用クレジットカード識別情報を生成する形態を採用してもよい。その他、加盟店識別子によらず、利用者識別子毎に専用クレジットカード識別情報を生成する形態を採用することもできる。
【0061】
以上に説明した実施形態では、ユーザ端末40を用いてゲームサービスを利用するための処理を説明した。しかし、本実施形態で説明した処理は、ユーザ端末40を用いてゲームサービスを利用する場合に限られず、様々なサービスを利用するための処理に適用できる。本実施形態で説明した処理は、例えば、インターネットショッピングサービスを利用するための処理に適用できる。
【0062】
図9は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。決済システム10の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、決済管理装置20の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。
【0063】
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
【0064】
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、グラフィックコントローラ3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インターフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
【0065】
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
【0066】
通信インターフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0067】
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
【0068】
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0069】
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0070】
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0071】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0072】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
【0073】
上記実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0074】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0075】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0076】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0077】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0078】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0079】
10 決済システム
20 決済管理装置
30 サービス提供サーバ
40 ユーザ端末
42 ユーザ端末
80 利用者
82 ユーザ
90 クレジットカード
210 受付部
220 設定部
230 制限部
240 送信部
250 通知部
290 記憶部
3000 コンピュータ
3001 DVD-ROM
3010 ホストコントローラ
3012 CPU
3014 RAM
3016 グラフィックコントローラ
3018 ディスプレイデバイス
3020 入出力コントローラ
3022 通信インターフェース
3024 ハードディスクドライブ
3026 DVD-ROMドライブ
3030 ROM
3040 入出力チップ
3042 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9