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特開2024-146079設計開発支援装置、設計開発支援方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146079
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】設計開発支援装置、設計開発支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/10 20200101AFI20241004BHJP
   G06F 30/12 20200101ALI20241004BHJP
   G06F 16/242 20190101ALI20241004BHJP
   G06F 119/20 20200101ALN20241004BHJP
   G06F 111/04 20200101ALN20241004BHJP
【FI】
G06F30/10
G06F30/12
G06F16/242
G06F119:20
G06F111:04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058788
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】須磨 建太
【テーマコード(参考)】
5B146
5B175
【Fターム(参考)】
5B146DC05
5B146DE03
5B146DG01
5B146DL04
5B146DL10
5B175GA02
(57)【要約】
【課題】部品の変更による他部品への影響を判断可能にし、流用設計における部品構成の検討を容易にすることを目的とする。
【解決手段】
設計開発支援装置1は、製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した対象部品を指定可能な指定画面を生成する部品指定部15と、指定画面を出力する出力部17と、部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、指定画面でユーザによって指定された対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部16と、を備える。出力部17は、IF関係部品情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成する部品指定部と、
前記指定画面を出力する出力部と、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部と、
を備え、
前記出力部は、前記IF関係部品情報を出力する、
設計開発支援装置。
【請求項2】
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報に基づいて、前記対象部品を特定し、特定した前記対象部品に関連する情報を対応付けてリスト形式にした仕様検索結果情報を生成する仕様部品処理部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様検索結果情報を表示し、前記対象部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記IF関係部品検索部は、前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成し、
前記出力部は、前記IF関係部品情報を出力する、
請求項1に記載の設計開発支援装置。
【請求項3】
製品のCADデータを作成する操作の入力を受け付ける操作画面を生成するCAD操作入力部と、
前記操作画面に入力された前記ユーザの操作を示す操作情報に基づいて、前記ユーザの操作に対応するCADデータを生成するCADデータ生成部と、
前記CADデータに含まれる製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報に基づいて、前記CADデータに含まれる製品の仕様に対応する前記対象部品を特定し、特定した前記対象部品に関連する情報を対応付けてリスト形式にした仕様検索結果情報を生成する仕様部品処理部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様検索結果情報を表示し、前記対象部品および前記IF関係部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記IF関係部品検索部は、前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成し、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品のCADデータおよび前記IF関係部品情報に基づいて、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品のインターフェース関係を表す図面データを生成し、
前記出力部は、前記図面データを出力する、
請求項1に記載の設計開発支援装置。
【請求項4】
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成する前記IF関係部品検索部を含み、前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報と前記IF関係部品情報とに基づいて、前記ユーザによって入力された製品の仕様と前記対象部品との関係および部品間のインターフェース関係を対応付けて体系的にツリー形式にした仕様部品関連情報を生成する関連付け部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様部品関連情報を表示し、前記対象部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記部品指定部は、前記部品構成情報、前記仕様部品関係情報および前記IF関係部品情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示した前記指定画面を生成し、前記出力部に出力させる、
請求項1に記載の設計開発支援装置。
【請求項5】
前記図面データは、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品を組み付けた状態を表す、
請求項3に記載の設計開発支援装置。
【請求項6】
前記指定画面は、前記仕様部品関連情報に対して、製品の仕様の仕様値を選択または入力可能である、
請求項4に記載の設計開発支援装置。
【請求項7】
前記指定画面は、前記仕様部品関連情報に対して、製品の部品構成の部品を選択または入力可能である、
請求項4または6に記載の設計開発支援装置。
【請求項8】
設計開発支援装置が実行する、
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成するステップと、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するステップと、
前記IF関係部品情報を出力するステップと、
を備える設計開発支援方法。
【請求項9】
コンピュータを、
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成する部品指定部、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部、ならびに、
前記IF関係部品情報を出力する出力部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、設計開発支援装置、設計開発支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
製品の構造設計において、標準仕様と共に顧客が要求する特殊仕様を確認し、仕様に合わせた製品設計を実施している。その際に、新たな特殊仕様に対して部品形状を変更すると共に、その周囲の部品への変更点を確認して、なるべく全体的に部品変更が最小となる設計変更が求められる。変更点を最小にすることで、部品の流用性が高まり製造設備を新規導入または改造しなくても対応できる場合があるため製造コストの抑制につながる。また、流用部品の割合を高めることで試験部品も少なくなるため、試験コストの抑制にも貢献する。しかし、複数の特殊仕様により客先要望が複雑化してくると、どの部品のどの構造を変更すべきかが判断しにくく、無駄な部品の設計変更を指示してしまうといった課題がある。
【0003】
従来技術では、製品仕様から設計ルールに合わせて図面リストを生成し、仕様の中で特殊仕様と図面リストをセットで蓄積することで、次回以降から特殊仕様に合わせた図面リストを生成している。例えば、設計仕様テーブルを内部に用意して置き、設計ルールから入力仕様に合わせた設計パラメータ値を準備して置くことで、仕様変更に合わせた図面を生成するシステムが存在する。
【0004】
特許文献1には、入力した仕様に合わせて構成に必要な図面リストを生成する機能および特殊仕様に合わせた構成情報も登録する機能を備える設計支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-305963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の設計支援装置では、特殊仕様で新規構造設計する際に、仕様に合わせて流用設計する場合、仕様に対応する部品を個別に検索および抽出することはできるが、部品同士が関係するインターフェースを読み込む機能を備えていないため、部品の変更による他部品への影響が分からない。また、実績から部品の組み合わせを提示する構成にしたとしても、実績がない場合どの仕様に対してどの組み合わせが対応しているのかを判断できない。
【0007】
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、部品の変更による他部品への影響を判断可能にし、流用設計における部品構成の検討を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本開示に係る設計開発支援装置は、部品指定部と、出力部と、IF関係部品検索部とを備える。部品指定部は、製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した対象部品を指定可能な指定画面を生成する。出力部は、指定画面を出力する。IF関係部品検索部は、部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、指定画面でユーザによって指定された対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成する。出力部は、IF関係部品情報を出力する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を指定可能な指定画面を出力し、指定された対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を示すIF関係部品情報を出力することで、部品の変更による他部品への影響を判断可能になり、流用設計における部品構成の検討が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る設計開発支援装置の機能構成例を示すブロック図
図2】実施の形態1に係る入力画面の一例を示す図
図3】実施の形態1に係る指定画面の一例を示す図
図4】実施の形態1に係るIF関係を示す図
図5】実施の形態2に係る設計開発支援処理1の例を示すフローチャート
図6】実施の形態2に係る設計開発支援装置の機能構成例を示すブロック図
図7】実施の形態2に係る指定画面の一例を示す図
図8】実施の形態2に係る設計開発支援処理2の例を示すフローチャート
図9】実施の形態3に係る設計開発支援装置の機能構成例を示すブロック図
図10】実施の形態3に係る指定画面の一例を示す図
図11】実施の形態3に係る強調表示した指定画面の一例を示す図
図12】実施の形態3に係る設計開発支援処理3の例を示すフローチャート
図13】実施の形態1から3に係る設計開発支援装置のハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本実施の形態に係る設計開発支援装置、設計開発支援方法およびプログラムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。以下の実施の形態では、ユーザが入力した製品の仕様に対して、対応する部品とインターフェース関係を有する部品とを抽出して提示する例について説明する。インターフェース関係とは、結合、接触、接着、クリアランスなどの部品間の関係性を含む。以下、インターフェース関係をIF関係と略す。
【0012】
(実施の形態1)
図1に示すように、設計開発支援装置1は、製品の仕様項目を示す製品仕様情報、製品の部品構成を示す部品構成情報、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報、および、部品間のIF関係を示すIF関係情報を記憶する記憶部11と、ユーザによって入力された製品の仕様を示す検索情報を取得する検索情報取得部12と、検索情報が示す製品の仕様に対応する部品構成情報および仕様部品関係情報を検索し、記憶部11から取得する仕様検索部13と、仕様検索部13が取得した部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、検索情報が示す製品の仕様に対応する部品を特定し、特定した部品に関連する情報を対応付けてリスト形式にした仕様検索結果情報を生成する仕様部品処理部14とを備える。以下、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する部品を対象部品という。
【0013】
また、設計開発支援装置1は、ユーザによって指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得する部品指定部15と、IF関係情報記憶部114が記憶するIF関係情報に基づいて、指定情報が示す部品種別または図面番号の対象部品とIF関係を有する部品を抽出し、抽出したIF関係を有する部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部16と、仕様検索結果情報およびIF関係部品情報を出力する出力部17とを備える。以下、対象部品とIF関係を有する部品をIF関係部品という。
【0014】
記憶部11は、製品仕様情報を記憶する製品仕様情報記憶部111と、部品構成情報を記憶する部品構成情報記憶部112と、仕様部品関係情報を記憶する仕様部品関係情報記憶部113と、IF関係情報を記憶するIF関係情報記憶部114とを備える。
【0015】
検索情報取得部12は、製品仕様情報記憶部111から製品仕様情報を取得し、取得した製品仕様情報に基づいて、製品の仕様項目を表示し、製品の仕様の入力を受け付ける入力画面を生成する。検索情報取得部12は、生成した入力画面を出力部17に出力させる。入力画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。前者の場合、ユーザは、出力部17に表示された入力画面に部品を検索する製品の仕様を入力する。このとき、検索情報取得部12は、入力画面に入力された製品の仕様を示す検索情報を取得する。後者の場合、ユーザは、ユーザ端末に表示された入力画面に部品を検索する製品の仕様を入力する。検索情報取得部12は、ユーザ端末から入力された製品の仕様を示す検索情報を受信する。検索情報取得部12は、取得した検索情報を仕様検索部13に送る。
【0016】
ここで、入力画面について図2を用いて説明する。入力画面は、製品を設計する上で必要な仕様の項目である仕様項目201と、仕様項目201に対して仕様値を選択または入力可能な仕様値項目202とを有する。図2の例では、仕様項目201は、高さ、奥行き、幅、保護仕様、床板材質、スペースヒータなどである。仕様値項目202に選択または入力された値は、高さが2300、奥行きが2100、幅が600、保護仕様がIP30、床板材質が特殊仕様、スペースヒータが有りである。ユーザは部品を検索する製品の仕様について、各仕様項目201に対して仕様値を選択または入力する。なお、製品の仕様が入力可能であれば、図2の例に限らず、入力手段、入力画面および検索する内容はどのような形式であってもよい。入力画面に製品の仕様項目を表示しない場合には、記憶部11は、製品仕様情報記憶部111を備えなくてもよい。
【0017】
図1に戻り、仕様検索部13は、検索情報取得部12から検索情報を受け取ると、検索情報に基づいて、検索情報が示す製品の仕様に対応する部品構成情報および仕様部品関係情報をそれぞれ、部品構成情報記憶部112および仕様部品関係情報記憶部113から検索して取得する。仕様検索部13は、取得した部品構成情報および仕様部品関係情報を仕様部品処理部14に送る。
【0018】
仕様部品処理部14は、仕様検索部13から受け取った部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、対象部品の部品種別、図面番号などの情報を対応付けて、リスト形式にした仕様検索結果情報を生成する。仕様部品処理部14は、生成した仕様検索結果情報を部品指定部15に送る。
【0019】
部品指定部15は、仕様部品処理部14から受け取った仕様検索結果情報を表示し、対象部品の部品種別または図面番号の指定を受け付ける指定画面を生成し、出力部17に出力させる。指定画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。前者の場合、ユーザは、出力部17に表示された指定画面で対象部品の部品種別または図面番号を指定する。部品指定部15は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得する。後者の場合、ユーザは、ユーザ端末に表示された指定画面で対象部品の部品種別または図面番号を指定する。部品指定部15は、ユーザ端末から指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を受信する。部品指定部15は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。指定画面を出力後、製品の仕様を再入力可能な構成にしてもよい。この場合、例えば、検索情報取得部12は、取得した検索情報を履歴として一時的に保持しておき、製品の仕様を再入力する際に、前回の検索情報を入力画面に反映する。また、対象部品を指定するのは、部品種別または図面番号に限らず、部品名、部品識別情報などでもよい。
【0020】
ここで、指定画面について図3を用いて説明する。図3の例では、指定画面は、仕様検索結果情報を表示する仕様検索結果表示画面301と、IF関係部品情報を表示するIF関係部品表示画面302とを有する。例えば、検索情報が示す製品の仕様には、組立1、組立2などの組立が必要であり、組立1で組み立てる部品の部品種別は部品アおよび部品イである。部品アの図面番号はア-2、部品情報は、備考がドウタイハバ50、材質がA6101などである。部品イの図面番号はイ-2、部品情報は、備考がドウタイハバ50、材質がA6101などである。組立2で組み立てる部品の部品種別は部品ウおよび部品エである。部品ウの図面番号はウ-1およびウ-2、部品情報は、備考がドウタイハバ50およびドウタイハバ60、材質がA6101などである。部品エの図面番号はエ-2、部品情報は、備考がユニットキョウタイ、材質は設定なし(図中空欄)などである。
【0021】
例えば、ユーザが仕様検索結果表示画面301で部品種別「部品イ」を指定すると、部品指定部15は、指定された部品種別「部品イ」を示す指定情報を取得する。部品指定部15は、部品種別「部品イ」を示す指定情報をIF関係部品検索部16に送る。なお、ユーザが仕様検索結果表示画面で指定するのは部品種別または図面番号に限らず、例えば、末端部品のバリエーションを指定可能にしてもよい。
【0022】
図1に戻り、IF関係部品検索部16は、部品指定部15から受け取った指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する。IF関係部品検索部16は、取得したIF関係情報に基づいて、指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係部品を抽出する。IF関係部品検索部16は、IF関係部品を示すIF関係部品情報を部品指定部15に送る。部品指定部15は、IF関係部品検索部16から受け取ったIF関係部品情報が示すIF関係部品を出力部17が表示している指定画面に表示させる。IF関係部品を指定画面に表示後、対象部品の部品種別または図面番号を再指定可能な構成にしてもよい。この場合、例えば、部品指定部15は、取得した指定情報を履歴として一時的に保持しておき、対象部品の部品種別または図面番号を再指定する際に、前回の指定情報を指定画面に反映する。また、IF関係部品情報のユーザへの提示方法は、画面表示またはユーザ端末への送信に限らず、例えば、プリンターに出力してプリントアウトしてもよい。
【0023】
図3に戻り、例えば、IF関係部品検索部16は、部品指定部15から部品種別「部品イ」を示す指定情報を受け取ると、IF関係部品検索部16は、「部品イ」に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する。IF関係部品検索部16は、「部品イ」に対応するIF関係情報に基づいて、「部品イ」に対応するIF関係部品を抽出する。IF関係部品検索部16は、抽出した「部品イ」に対応するIF関係部品を示すIF関係部品情報を部品指定部15に送る。部品指定部15は、IF関係部品検索部16から受け取ったIF関係部品情報が示すIF関係部品を出力部17が表示している指定画面のIF関係部品表示画面302に表示させる。組立1において「部品イ」とIF関係を有する部品は「部品ア」である。組立2において「部品イ」とIF関係を有する部品は「部品ウ」である。「部品ウ」には、ドウタイハバ50のもの(図面番号ウ-1)とドウタイハバ60のもの(図面番号ウ-2)とがある。
【0024】
図4に「部品イ」と「部品ア」および「部品ウ」とのIF関係を示す。図4の左図は組立1における「部品イ」と「部品ア」との結合のIF関係を図面で示している。「部品イ」および「部品ア」の図面番号はそれぞれ、イ-2およびア-2である。図4の右図は組立2における「部品イ」と「部品ウ」との結合のIF関係を図面で示している。ドウタイハバ50の「部品ウ」の図面番号はウ-1、ドウタイハバ60の「部品ウ」の図面番号はウ-2である。
【0025】
ここで、設計開発支援装置1が実行する設計開発支援処理1について、図5を用いて説明する。図5に示す設計開発支援処理1は、例えば、ユーザが設計開発支援装置1に入力画面の表示指示を入力すると開始する。検索情報取得部12は、製品の仕様の入力を受け付ける入力画面を生成し(ステップS11)、出力部17に入力画面を出力させる(ステップS12)。入力画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。
【0026】
図2に示す入力画面の例では、各仕様項目201に対して、仕様値項目202に選択または入力された値は、高さが2300、奥行きが2100、幅が600、保護仕様がIP30、床板材質が特殊仕様、スペースヒータが有りである。
【0027】
図5に戻り、検索情報取得部12は、入力画面に入力された製品の仕様を示す検索情報を取得しない場合(ステップS13;NO)、ステップS13を繰り返し、検索情報の取得を待機する。検索情報を取得した場合(ステップS13;YES)、検索情報取得部12は、取得した検索情報を仕様検索部13に送る。仕様検索部13は、検索情報取得部12から検索情報を受け取ると、検索情報が示す製品の仕様に対応する部品構成情報および仕様部品関係情報をそれぞれ、部品構成情報記憶部112および仕様部品関係情報記憶部113から検索して取得する(ステップS14)。仕様検索部13は、取得した部品構成情報および仕様部品関係情報を仕様部品処理部14に送る。
【0028】
仕様部品処理部14は、仕様検索部13から受け取った部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、対象部品の部品種別、図面番号などの情報を対応付けて、リスト形式にした仕様検索結果情報を生成する(ステップS15)。仕様部品処理部14は、生成した仕様検索結果情報を部品指定部15に送る。
【0029】
部品指定部15は、仕様部品処理部14から受け取った仕様検索結果情報を表示し、対象部品の部品種別の指定を受け付ける指定画面を生成し(ステップS16)、出力部17に指定画面を出力させる(ステップS17)。指定画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。ユーザは、指定画面で対象部品の部品種別を指定する。
【0030】
図3に示す指定画面の例では、検索情報が示す製品の仕様には、組立1、組立2などの組立が必要であり、組立1で組み立てる部品の部品種別は部品アおよび部品イであること、および、組立2で組み立てる部品種別は部品ウおよび部品エであることが仕様検索結果表示画面301に表示されている。また、仕様検索結果表示画面301には、部品アの図面番号がア-2、部品情報の備考がドウタイハバ50、材質がA6101などであること、および、部品イの図面番号がイ-2、部品情報の備考がドウタイハバ50、材質がA6101などであることが表示されている。さらに、仕様検索結果表示画面301には、部品ウの図面番号がウ-1およびウ-2、部品情報の備考がドウタイハバ50およびドウタイハバ60、材質がA6101などであること、ならびに、部品エの図面番号がエ-2、部品情報の備考がユニットキョウタイ、材質は設定なし(図中、空欄)などであることが表示されている。
【0031】
図5に戻り、部品指定部15は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得しない場合(ステップS18;NO)、ステップS18を繰り返し、指定情報の取得を待機する。指定情報を取得した場合(ステップS18;YES)、部品指定部15は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。
【0032】
図3に示す指定画面の例では、ユーザが仕様検索結果表示画面301で部品種別「部品イ」を指定すると、部品指定部15は、指定された部品種別「部品イ」を示す指定情報を取得する。部品指定部15は、部品種別「部品イ」を示す指定情報をIF関係部品検索部16に送る。
【0033】
図5に戻り、IF関係部品検索部16は、部品指定部15から受け取った指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する(ステップS19)。IF関係部品検索部16は、取得したIF関係情報に基づいて、指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成する(ステップS20)。IF関係部品検索部16は、生成したIF関係部品情報を部品指定部15に送る。部品指定部15は、IF関係部品検索部16から受け取ったIF関係部品情報が示すIF関係部品を出力部17が表示している指定画面に表示させ(ステップS21)、処理を終了する。
【0034】
図3に示す指定画面の例では、組立1において「部品イ」とIF関係を有する部品である「部品ア」と、組立2において「部品イ」とIF関係を有する部品である「部品ウ」とがIF関係部品表示画面302に表示されている。
【0035】
なお、指定画面を出力後に製品の仕様を再入力可能な構成の場合、例えば、ステップS17の後に、入力画面の表示指示が入力されたか否かを判定する。入力画面の表示指示が入力された場合は、ステップS11に戻り、ステップS11~ステップS17を繰り返す。このとき、検索情報取得部12が検索情報を履歴として一時的に保持している場合には、ステップS11で前回の検索情報を入力画面に反映する。
【0036】
また、IF関係部品を指定画面を表示後、対象部品の部品種別または図面番号を再指定可能な構成の場合、例えば、ステップS21の後に、指定画面の再表示指示が入力されたか否かを判定する。指定画面の再表示指示が入力された場合は、ステップS16に戻り、ステップS16~ステップS21を繰り返す。このとき、部品指定部15が指定情報を履歴として一時的に保持している場合には、ステップS15で前回の指定情報を指定画面に反映する。
【0037】
実施の形態に係る設計開発支援装置1によれば、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品の部品種別または図面番号を指定可能な指定画面を出力し、指定された対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を示すIF関係部品情報を出力することで、部品の変更による他部品への影響を判断可能になり、流用設計における部品構成の検討が容易になる。
【0038】
(実施の形態2)
実施の形態1では、ユーザが製品の仕様を入力して対象部品およびIF関係部品を検索し、ユーザに提示した。実施の形態2では、対象部品とIF関係部品とをCAD(Computer Aided Design)の操作画面でユーザに提示する。以下、本実施の形態については、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
【0039】
図6に示すように、実施の形態2に係る設計開発支援装置1は、検索情報取得部12、および部品指定部15に代えて、製品のCADデータを作成する操作の入力を受け付けるCAD操作入力部18を備える。設計開発支援装置1は、さらに、CAD操作入力部18に入力された操作に従って、CADデータを生成するCADデータ生成部19を備える。
【0040】
記憶部11は、製品仕様情報記憶部111、部品構成情報記憶部112、仕様部品関係情報記憶部113、および、IF関係情報記憶部114に加えて、CADデータを記憶するCADデータ記憶部115を備える。CADデータには、ユーザが設計した製品の仕様を示す設計製品仕様情報、ユーザが設計した製品のCADモデル、ユーザが設計した製品の部品構成を示す設計部品構成情報などが含まれる。
【0041】
CAD操作入力部18は、CADデータを作成する操作の入力を受け付ける操作画面を生成し、出力部17に出力させる。操作画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。前者の場合、ユーザは、CAD操作入力部18に表示された操作画面にCADデータを作成する操作を入力する。CAD操作入力部18は、操作画面に入力されたCADデータを作成する操作を示す操作情報を取得する。後者の場合、ユーザは、ユーザ端末に表示された操作画面にCADデータを作成する操作を入力する。CAD操作入力部18は、ユーザ端末から入力されたCADデータを作成する操作を示す操作情報を受信する。CAD操作入力部18は、取得した操作情報をCADデータ生成部19に送る。
【0042】
CADデータ生成部19は、CAD操作入力部18から受け取った操作情報に従って、ユーザの操作に対応するCADデータを生成する。CADデータ生成部19は、生成したCADデータをCADデータ記憶部115に記憶する。
【0043】
仕様検索部13は、CADデータ記憶部115が記憶するCADデータから設計製品仕様情報を抽出し、設計製品仕様情報が示す製品の仕様に対応する部品構成情報および仕様部品関係情報をそれぞれ、部品構成情報記憶部112および仕様部品関係情報記憶部113から検索して取得する。仕様検索部13は、取得した部品構成情報および仕様部品関係情報を仕様部品処理部14に送る。
【0044】
仕様部品処理部14は、仕様検索部13から受け取った部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、仕様検索結果情報を生成し、CAD操作入力部18に送る。
【0045】
CAD操作入力部18は、仕様部品処理部14から受け取った仕様検索結果情報を表示し、対象部品の部品種別または図面番号の指定を受け付ける指定画面を生成し、出力部17が表示している操作画面に表示させる。ユーザは、指定画面で対象部品の部品種別または図面番号を指定する。CAD操作入力部18は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得する。CAD操作入力部18は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。
【0046】
IF関係部品検索部16は、CAD操作入力部18から受け取った指定情報が示す対象部品の部品種別または図面番号に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する。IF関係部品検索部16は、取得したIF関係情報に基づいて、指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係部品を抽出する。IF関係部品検索部16は、IF関係部品を示すIF関係部品情報をCAD操作入力部18に送る。CAD操作入力部18は、IF関係部品検索部16から受け取ったIF関係部品情報が示すIF関係部品を出力部17が表示している指定画面に表示させる。
【0047】
ユーザが、指定画面でIF関係部品の部品種別または図面番号を指定すると、CAD操作入力部18は、指定されたIF関係部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得する。CAD操作入力部18は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。指定画面で選択するIF関係部品の部品種別または図面番号は複数であってもよい。
【0048】
IF関係部品検索部16は、CAD操作入力部18から受け取った指定情報が示す対象部品およびIF関係部品の部品種別または図面番号に対応するCADデータをCADデータ記憶部115から検索して取得する。IF関係部品検索部16は、取得したCADデータおよびIF関係部品情報に基づいて、指定情報が示す対象部品およびIF関係部品のIF関係を表す図面データを生成し、出力部17が表示している指定画面に表示させる。
【0049】
ここで、指定画面について図7を用いて説明する。図7に示す指定画面の仕様検索結果表示画面301およびIF関係部品表示画面302は、図3に示した指定画面と同様である。ただし、IF関係部品表示画面302において、IF関係部品の部品種別または図面番号を指定可能である。図7に示す指定画面は、仕様検索結果表示画面301およびIF関係部品表示画面302に加えて、図面データを表示する図面表示画面303を有する。図7の例では、ユーザが仕様検索結果表示画面301で対象部品の部品種別「部品イ」を指定しており、IF関係部品表示画面302に「部品イ」に対応するIF関係部品が表示されている。組立1において「部品イ」とIF関係を有する部品は「部品ア」である。組立2において「部品イ」とIF関係を有する部品は「部品ウ」である。「部品ウ」には、ドウタイハバ50のもの(図面番号ウ-1)とドウタイハバ60のもの(図面番号ウ-2)とがある。
【0050】
ユーザはIF関係部品表示画面302でIF関係部品の部品種別「部品ア」を指定している。CAD操作入力部18は、指定された対象部品の部品種別「部品イ」を示す指定情報とIF関係部品の部品種別「部品ア」を示す指定情報とをIF関係部品検索部16に送る。IF関係部品検索部16は、CAD操作入力部18から受け取った指定情報が示す対象部品の部品種別「部品イ」およびIF関係部品の部品種別「部品ア」に対応するCADデータをCADデータ記憶部115から検索して取得する。IF関係部品検索部16は、取得したCADデータおよびIF関係部品情報に基づいて、指定情報が示す「部品イ」および「部品ア」のIF関係を表す図面データを生成し、出力部17が表示している図面表示画面303に表示させる。図7の例では、対象部品およびIF関係部品を組み付けた状態を表す図面データを表示しているが、これに限らず、対象部およびIF関係部品のIF関係を表す図面データであればよい。その他の機能については、実施の形態1と同様である。
【0051】
ここで、設計開発支援装置1が実行する設計開発支援処理2について、図8を用いて説明する。図8に示す設計開発支援処理2は、例えば、ユーザが操作画面に指定画面の表示指示を入力すると開始する。仕様検索部13は、CADデータ記憶部115が記憶するCADデータから設計製品仕様情報を抽出し(ステップS31)、設計製品仕様情報が示す製品の仕様に対応する部品構成情報および仕様部品関係情報をそれぞれ、部品構成情報記憶部112および仕様部品関係情報記憶部113から検索して取得する(ステップS32)。仕様検索部13は、取得した部品構成情報および仕様部品関係情報を仕様部品処理部14に送る。
【0052】
仕様部品処理部14は、仕様検索部13から受け取った部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、仕様検索結果情報を生成し(ステップS33)、CAD操作入力部18に送る。
【0053】
CAD操作入力部18は、仕様部品処理部14から受け取った仕様検索結果情報を表示し、対象部品の部品種別または図面番号の指定を受け付ける指定画面を生成し(ステップS34)、出力部17が表示している操作画面に表示させる(ステップS35)。CAD操作入力部18は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得しない場合(ステップS36;NO)、ステップS36を繰り返し、指定情報の取得を待機する。指定情報を取得した場合(ステップS36;YES)、部品指定部15は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。
【0054】
IF関係部品検索部16は、CAD操作入力部18から受け取った指定情報が示す対象部品の部品種別または図面番号に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する(ステップS37)。IF関係部品検索部16は、取得したIF関係情報に基づいて、指定情報が示す部品種別または図面番号に対応するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成する(ステップS38)。IF関係部品検索部16は、生成したIF関係部品情報をCAD操作入力部18に送る。CAD操作入力部18は、IF関係部品検索部16から受け取ったIF関係部品情報が示すIF関係部品を出力部17が表示している指定画面に表示させる(ステップS39)。
【0055】
CAD操作入力部18は、指定されたIF関係部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得しない場合(ステップS40;NO)、ステップS40を繰り返し、指定情報の取得を待機する。指定情報を取得した場合(ステップS40;YES)、部品指定部15は、取得した指定情報をIF関係部品検索部16に送る。
【0056】
IF関係部品検索部16は、CAD操作入力部18から受け取った指定情報が示す対象部品およびIF関係部品の部品種別または図面番号に対応するCADデータをCADデータ記憶部115から検索して取得する(ステップS41)。IF関係部品検索部16は、取得したCADデータおよびIF関係部品情報に基づいて、指定情報が示す対象部品およびIF関係部品のIF関係を表す図面データを生成し(ステップS42)、出力部17が表示している指定画面に表示させ(ステップS43)、処理を終了する。
【0057】
図7に示す指定画面の例では、仕様検索結果表示画面301で対象部品の部品種別「部品イ」が指定されており、IF関係部品表示画面302で、IF関係部品の部品種別「部品ア」が指定されている。図面表示画面303には、「部品イ」および「部品ア」のIF関係を表す図面データが表示されている。
【0058】
実施の形態2に係る設計開発支援装置1によれば、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品の部品種別または図面番号を指定可能な指定画面をCADの操作画面に出力し、指定された対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を示すIF関係部品情報を指定画面に出力することで、製品のCADデータを作成する際に、部品の変更による他部品への影響を判断可能になり、流用設計における部品構成の検討が容易になる。
【0059】
(実施の形態3)
実施の形態1では、対象部品とIF関係部品とをリスト形式でユーザに提示した。実施の形態3では、対象部品とIF関係部品とをツリー形式でユーザに提示する。以下、本実施の形態については、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
【0060】
図9に示すように、実施の形態3に係る設計開発支援装置1は、仕様部品処理部14およびIF関係部品検索部16に代えて、対象部品に関連する情報を対応付けて体系的なツリー形式にした仕様部品関連情報を生成する関連付け部20を備える。関連付け部20は、IF関係部品検索部16の機能を有する。
【0061】
仕様検索部13は、対象部品を含む部品構成情報および仕様部品関係情報を関連付け部20に送る。関連付け部20は、検索情報が示す製品の仕様に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する。関連付け部20は、取得したIF関係情報に基づいて、対象部品に対応するIF関係部品を抽出する。IF関係部品検索部16は、IF関係部品を示すIF関係部品情報を生成する。関連付け部20は、部品構成情報および仕様部品関係情報と、IF関係部品情報とに基づいて、検索情報が示す製品の仕様、仕様と対象部品との関係および部品間のIF関係を対応付けて体系的にツリー形式にした仕様部品関連情報を生成する。関連付け部20は、生成した仕様部品関連情報およびIF関係部品情報と、部品構成情報および仕様部品関係情報とを部品指定部15に送る。
【0062】
部品指定部15は、関連付け部20から受け取った仕様部品関連情報を表示し、対象部品の部品種別または図面番号の指定を受け付ける指定画面を生成し、出力部17に出力させる。指定画面の出力方法は、画面表示してもよいし、ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。前者の場合、ユーザは、出力部17に表示された指定画面で対象部品の部品種別または図面番号を指定する。部品指定部15は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得する。後者の場合、ユーザは、ユーザ端末に表示された指定画面で対象部品の部品種別または図面番号を指定する。部品指定部15は、ユーザ端末から指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を受信する。
【0063】
ここで、指定画面について図10を用いて説明する。図10の例では、指定画面は、仕様項目を表示する仕様項目領域401と、仕様値を表示する仕様値領域402と、図面番号を表示する図面番号領域403と、部品種別を表示する部品種別領域404と、組立を表示する組立領域405とを有する。図中の直線矢印は親子関係を表しており、直線は仕様と部品との関係を表しており、一点鎖線矢印はIF関係を表している。検索情報が示す製品の機種名は機種Mであり、組立1および組立2の組立が必要である。組立1で組み立てる部品の部品種別は部品アおよび部品イである。部品アの図面番号はア-2、部品イの図面番号はイ-2である。組立2で組み立てる部品の部品種別は部品ウおよび部品エである。部品ウの図面番号はウ-1およびウ-2、部品エの図面番号はエ-1およびエ-2である。
【0064】
検索情報が示す製品の仕様一覧には、仕様A、仕様Bおよび仕様Cがある。仕様Aの仕様値は、A-1、A-2およびA-3である。仕様Bの仕様値は、B-1、B-2およびB-3である。仕様Cの仕様値は、C-1、C-2およびA-3である。仕様値A-1、A-2およびA-3にはそれぞれ、図面番号ア-1、ア-2およびア-3の部品が対応している。仕様値B-1には、図面番号ア-1およびイ-1の部品が対応している。仕様値B-2には、図面番号ア-2およびイ-2の部品が対応している。仕様値B-3には、図面番号ア-3およびイ-2の部品が対応している。仕様値B-1には、図面番号ウ-1およびエ-1の部品が対応している。仕様値C-2には、図面番号ウ-2およびエ-1の部品が対応している。仕様値C-3には、図面番号ウ-2およびエ-2の部品が対応している。ユーザが図面番号領域403で図面番号「イ-2」を指定すると、部品指定部15は、指定された図面番号「イ-2」を示す指定情報を取得する。
【0065】
図10の例では、検索情報が示す製品の仕様において、仕様値A-2、B-2、C-1、C-2、およびC-3が決定されているものとする。指定画面上では、決定している仕様値以外をグレーアウトで表示している。なお、指定画面上で仕様部品関連情報に対して、製品の仕様の仕様値を選択または入力可能な構成にしてもよいし、指定画面上で仕様部品関連情報に対して、製品の部品構成の部品を選択または入力可能な構成にしてもよい。これらの構成では、検索情報取得部12は、指定画面上で選択または入力された仕様値を含む製品の仕様を示す入力製品仕様情報、および、指定画面上で選択または入力された部品を含む製品の部品構成を示す入力部品構成情報を関連付け部20に送る。関連付け部20は、入力製品仕様情報、および、入力部品構成情報に基づいて、仕様部品関連情報を更新し、部品指定部15に送る。部品指定部15は、関連付け部20から受け取った仕様部品関連情報を表示する指定画面を生成し、出力部17に出力させる。また、指定画面において、図面番号に部品情報を紐付け、図面番号を選択すると部品情報が表示される構成にしてもよい。
【0066】
図9に戻り、部品指定部15は、関連付け部20から受け取った仕様部品関連情報、部品構成情報、仕様部品関係情報およびIF関係部品情報とに基づいて、取得した指定情報が示す対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示した指定画面を生成し、出力部17に出力させる。なお、指定情報が示す対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示する方法に限らず、対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性をユーザが視認できる方法であれば何でもよい。
【0067】
ここで、指定された対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号および部品種別を強調表示した指定画面について図11用いて説明する。図11の例では、ユーザが図面番号領域403で図面番号「イ-2」を指定している。図面番号「イ-2」の部品の仕様値は「B-2」である。図面番号「イ-2」の部品の部品種別は「イ」であり、部品種別「イ」の部品は、部品種別「ア」および「ウ」の部品とIF関係を有する。部品種別「ア」の部品の内、部品種別「イ」の部品とIF関係を有するのは図面番号「ア-2」の部品であって、その仕様値は「A-2」である。部品種別「ウ」の部品は、図面番号「ウ-1」および「ウ-2」の部品は部品種別「イ」の部品とIF関係を有する。図11の指定画面では、図面番号「イ-2」に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性が強調表示されている。その他の機能については、実施の形態1と同様である。強調表示の方法は、図11の例に限らず、例えば、文字色、線色を変更してもよいし、点滅表示させてもよい。
【0068】
続いて、設計開発支援装置1が実行する設計開発支援処理3について、図12を用いて説明する。図12に示す設計開発支援処理3は、例えば、ユーザが設計開発支援装置1に入力画面の表示指示を入力すると開始する。設計開発支援処理3のステップS51~54は設計開発支援処理1のステップS11~14と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0069】
ステップS54の後、仕様検索部13は、対象部品を含む部品構成情報および仕様部品関係情報を関連付け部20に送る。関連付け部20は、仕様検索部13から受け取った部品構成情報および仕様部品関係情報に基づいて、検索情報が示す製品の仕様に対応するIF関係情報を、IF関係情報記憶部114から検索して取得する(ステップS55)。関連付け部20は、取得したIF関係情報に基づいて、対象部品に対応するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成する(ステップS56)。関連付け部20は、部品構成情報および仕様部品関係情報と、IF関係部品情報とに基づいて、検索情報が示す製品の仕様、仕様と対象部品との関係および部品間のIF関係を対応付けて体系的にツリー形式にした仕様部品関連情報を生成する(ステップS57)。関連付け部20は、生成した仕様部品関連情報と取得した部品構成情報、仕様部品関係情報およびIF関係情報とを部品指定部15に送る。
【0070】
部品指定部15は、関連付け部20から受け取った仕様部品関連情報を表示し、対象部品の部品種別または図面番号の指定を受け付ける指定画面を生成し(ステップS58)、出力部17に出力させる(ステップS59)。部品指定部15は、指定された対象部品の部品種別または図面番号を示す指定情報を取得しない場合(ステップS60;NO)、ステップS59を繰り返し、指定情報の取得を待機する。
【0071】
図10の例では、指定画面は、仕様項目を表示する仕様項目領域401と、仕様値を表示する仕様値領域402と、図面番号を表示する図面番号領域403と、部品種別を表示する部品種別領域404と、組立を表示する組立領域405とを有する。例えば、ユーザが図面番号領域403で図面番号「イ-2」を指定すると、部品指定部15は、指定された図面番号「イ-2」を示す指定情報を取得する。
【0072】
図12に戻り、指定情報を取得した場合(ステップS60;YES)、部品指定部15は、関連付け部20から受け取った仕様部品関連情報、部品構成情報、仕様部品関係情報およびIF関係部品情報に基づいて、取得した指定情報が示す対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示した指定画面を生成し(ステップS61)、出力部17に出力させ(ステップS62)、処理を終了する。
【0073】
図11の例では、ユーザが図面番号領域403で図面番号「イ-2」を指定しており、図面番号「イ-2」に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性が強調表示されている。
【0074】
実施の形態3に係る設計開発支援装置1によれば、ユーザによって入力された製品の仕様、仕様と対象部品との関係および部品間のIF関係を対応付けて体系的にツリー形式にした仕様部品関連情報を表示して、対象部品の部品種別または図面番号を指定可能な指定画面を出力し、指定された対象部品の部品種別または図面番号に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示した指定画面を出力することで、部品の変更による他部品への影響を判断可能になり、流用設計における部品構成の検討が容易になる。
【0075】
設計開発支援装置1のハードウェア構成について図13を用いて説明する。図13に示すように、設計開発支援装置1は、一時記憶部101、記憶部102、計算部103、入力部104、送受信部105および表示部106を備える。一時記憶部101、記憶部102、入力部104、送受信部105および表示部106はいずれもBUSを介して計算部103に接続されている。
【0076】
計算部103は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。計算部103は、記憶部102に記憶されている制御プログラムに従って、設計開発支援装置1の検索情報取得部12、仕様検索部13、仕様部品処理部14、部品指定部15、IF関係部品検索部16、CAD操作入力部18、CADデータ生成部19および関連付け部20の処理を実行する。
【0077】
一時記憶部101は、例えばRAM(Random-Access Memory)である。一時記憶部101は、記憶部102に記憶されている制御プログラムをロードし、計算部103の作業領域として用いられる。
【0078】
記憶部102は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD-RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)、DVD-RW(Digital Versatile Disc - ReWritable)などの不揮発性メモリである。記憶部102は、設計開発支援装置1の処理を計算部103に行わせるためのプログラムを予め記憶し、また、計算部103の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを計算部103に供給し、計算部103から供給されたデータを記憶する。設計開発支援装置1の記憶部11は、記憶部102に構成される。
【0079】
入力部104は、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力機器などの入力装置と、入力装置をBUSに接続するインターフェース装置である。入力部104を介して、ユーザが入力した情報が計算部103に供給される。検索情報取得部12および部品指定部15がユーザからの入力を受け付ける場合には、入力部104は、検索情報取得部12および部品指定部15として機能する。CAD操作入力部18がユーザからの入力を受け付ける場合には、入力部104は、CAD操作入力部18として機能する。
【0080】
送受信部105は、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインターフェースまたはLAN(Local Area Network)インターフェースである。検索情報取得部12および部品指定部15がユーザ端末から情報を受信する場合には、送受信部105は、検索情報取得部12および部品指定部15として機能する。CAD操作入力部18がユーザ端末から情報を受信する場合には、送受信部105は、CAD操作入力部18として機能する。出力部17がユーザ端末に情報を送信する場合には、送受信部105は、出力部17として機能する。
【0081】
表示部106は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置である。出力部17が画面表示する場合には、表示部106は、出力部17として機能する。
【0082】
図1図6及び図9に示す設計開発支援装置1の記憶部11と、検索情報取得部12と、仕様検索部13と、仕様部品処理部14と、部品指定部15、IF関係部品検索部16、出力部17と、CAD操作入力部18、CADデータ生成部19と、関連付け部20との処理は、制御プログラムが、一時記憶部101、計算部103、記憶部102、入力部104、送受信部105および表示部106などを資源として用いて処理することによって実行する。
【0083】
その他、前記のハードウェア構成およびフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
【0084】
計算部103、一時記憶部101、記憶部102、入力部104、送受信部105、表示部106などの設計開発支援装置1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)などのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する設計開発支援装置1を構成してもよい。また、インターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることで設計開発支援装置1を構成してもよい。
【0085】
また、設計開発支援装置1の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体、記憶装置に格納してもよい。
【0086】
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、通信ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを提供してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できる構成にしてもよい。
【0087】
上記の実施の形態1から3では、ユーザは、設計開発支援装置1に製品の仕様を入力したが、これに限らず、例えば、製品の機種を識別する情報を入力し、設計開発支援装置1が製品の機種を識別する情報に対応する仕様を示す情報を取得してもよい。
【0088】
上記の実施の形態1から3では、設計開発支援装置1は、内部に記憶部11を備えたが、外部の装置またはシステムが記憶部11を備える構成にしてもよい。
【0089】
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形および置換を加えることができる。
【0090】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0091】
(付記1)
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成する部品指定部と、
前記指定画面を出力する出力部と、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部と、
を備え、
前記出力部は、前記IF関係部品情報を出力する、
設計開発支援装置。
(付記2)
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報に基づいて、前記対象部品を特定し、特定した前記対象部品に関連する情報を対応付けてリスト形式にした仕様検索結果情報を生成する仕様部品処理部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様検索結果情報を表示し、前記対象部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記IF関係部品検索部は、前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成し、
前記出力部は、前記IF関係部品情報を出力する、
付記1に記載の設計開発支援装置。
(付記3)
製品のCADデータを作成する操作の入力を受け付ける操作画面を生成するCAD操作入力部と、
前記操作画面に入力された前記ユーザの操作を示す操作情報に基づいて、前記ユーザの操作に対応するCADデータを生成するCADデータ生成部と、
前記CADデータに含まれる製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報に基づいて、前記CADデータに含まれる製品の仕様に対応する前記対象部品を特定し、特定した前記対象部品に関連する情報を対応付けてリスト形式にした仕様検索結果情報を生成する仕様部品処理部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様検索結果情報を表示し、前記対象部品および前記IF関係部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記IF関係部品検索部は、前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成し、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品のCADデータおよび前記IF関係部品情報に基づいて、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品のインターフェース関係を表す図面データを生成し、
前記出力部は、前記図面データを出力する、
付記1に記載の設計開発支援装置。
(付記4)
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する、前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報を取得する仕様検索部と、
前記ユーザによって入力された製品の仕様に対応する前記IF関係情報を取得し、取得した前記IF関係情報に基づいて、前記IF関係部品情報を生成する前記IF関係部品検索部を含み、前記仕様検索部が取得した前記部品構成情報および前記仕様部品関係情報と前記IF関係部品情報とに基づいて、前記ユーザによって入力された製品の仕様と前記対象部品との関係および部品間のインターフェース関係を対応付けて体系的にツリー形式にした仕様部品関連情報を生成する関連付け部と、
をさらに備え、
前記部品指定部は、前記仕様部品関連情報を表示し、前記対象部品を指定可能な指定画面を生成し、
前記出力部は、前記指定画面を出力し、
前記部品指定部は、前記部品構成情報、前記仕様部品関係情報および前記IF関係部品情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品に関連する仕様値、図面番号、部品種別、および、関係性を強調表示した前記指定画面を生成し、前記出力部に出力させる、
付記1に記載の設計開発支援装置。
(付記5)
前記図面データは、前記指定情報が示す前記対象部品および前記IF関係部品を組み付けた状態を表す、
付記3に記載の設計開発支援装置。
(付記6)
前記指定画面は、前記仕様部品関連情報に対して、製品の仕様の仕様値を選択または入力可能である、
付記4に記載の設計開発支援装置。
(付記7)
前記指定画面は、前記仕様部品関連情報に対して、製品の部品構成の部品を選択または入力可能である、
付記4または6に記載の設計開発支援装置。
(付記8)
設計開発支援装置が実行する、
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成するステップと、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するステップと、
前記IF関係部品情報を出力するステップと、
を備える設計開発支援方法。
(付記9)
コンピュータを、
製品の部品構成を示す部品構成情報、および、仕様と部品との関係を示す仕様部品関係情報に基づいて、ユーザによって入力された製品の仕様に対応する対象部品を特定し、特定した前記対象部品を指定可能な指定画面を生成する部品指定部、
部品間のインターフェース関係を示すIF関係情報に基づいて、前記指定画面で前記ユーザによって指定された前記対象部品とインターフェース関係を有するIF関係部品を抽出し、抽出したIF関係部品を示すIF関係部品情報を生成するIF関係部品検索部、ならびに、
前記IF関係部品情報を出力する出力部、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0092】
1 設計開発支援装置、11 記憶部、12 検索情報取得部、13 仕様検索部、14 仕様部品処理部、15 部品指定部、16 IF関係部品検索部、17 出力部、18 CAD操作入力部、19 CADデータ生成部、20 関連付け部、22 アーキテクチャ生成部、23 アーキテクチャデータ記憶部、24 編集画面生成部、25 編集画面表示部、26 編集入力部、27 アーキテクチャ変更部、101 一時記憶部、102 記憶部、103 計算部、104 入力部、105 送受信部、106 表示部、111 製品仕様情報記憶部、112 部品構成情報記憶部、113 仕様部品関係情報記憶部、114 IF関係情報記憶部、115 CAデータ記憶部、201 仕様項目、202 仕様値項目、301 仕様検索結果表示画面、302 IF関係部品表示画面、303 図面表示画面、401 仕様項目領域、402 仕様値領域、403 図面番号領域、404 部品種別領域、405 組立領域。
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