(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146089
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】機器箱
(51)【国際特許分類】
B61C 17/12 20060101AFI20241004BHJP
H05K 7/18 20060101ALI20241004BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
B61C17/12 A
H05K7/18 D
H05K7/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058802
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮原 宏和
(72)【発明者】
【氏名】小島 周平
(72)【発明者】
【氏名】秋山 純子
【テーマコード(参考)】
4E352
【Fターム(参考)】
4E352AA02
4E352AA09
4E352AA16
4E352BB02
4E352BB15
4E352CC32
4E352CC40
4E352DD10
4E352DD11
4E352DR02
4E352DR25
4E352DR40
4E352GG04
4E352GG12
4E352GG20
(57)【要約】
【課題】電気機器の取り付けや電気機器の配線の作業性を向上することが可能な機器箱を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る収容装置は、筐体と、支持部材と、第1の配線群と、第2の配線群と、中継コネクタとを具備する。支持部材は、外部電源に配線によって接続される複数の電気機器を支持し、筐体に収容される。第1の配線群は、外部電源に接続される。第2の配線群は、複数の電気機器に接続される。中継コネクタは、第1の配線群と第2の配線群とを電気的に接続する。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
外部電源に配線によって接続される複数の電気機器と、
前記複数の電気機器を支持し、前記筐体内に配置される支持部材と、
前記外部電源に接続される第1の配線群と、
前記複数の電気機器に接続される第2の配線群と、
前記第1の配線群と前記第2の配線群とを電気的に接続する中継コネクタと
を具備する機器箱。
【請求項2】
請求項1に記載の機器箱であって、
前記第1の配線群は、一端側が前記外部電源に接続され他端側に複数の第1の端子をそれぞれ有する複数の第1の配線と、前記複数の第1の端子と電気的に接続し前記複数の第1の端子を共通に支持するコネクタ部と、を有し、
前記第2の配線群は、一端側が前記複数の電気機器に接続され他端側に複数の第2の端子をそれぞれ有する複数の第2の配線を有し、
前記中継コネクタは、前記コネクタ部が接続される第1の接続部と、前記複数の第2の端子が接続され前記コネクタ部と電気的に接続される第2の接続部と、を有する
【請求項3】
請求項2に記載の機器箱であって、
前記第1の配線群は、前記複数の第1の配線を束ねる円筒状の配線保護材をさらに有し、
前記円筒状の配線保護材は、径方向に前記配線保護材が重複する重複部を有する
機器箱。
【請求項4】
請求項3に記載の機器箱であって、
前記配線保護材は、自己巻き付けチューブである
機器箱。
【請求項5】
請求項3に記載の機器箱であって、
前記配線保護材を前記筐体または前記支持部材に固定させる固定部材をさらに具備する
機器箱。
【請求項6】
請求項1に記載の機器箱であって、
前記筐体は、矩形環状のメインフレーム体と、前記メインフレーム体の各辺と交差する複数のサブフレーム材と、を有する
機器箱。
【請求項7】
請求項1に記載の機器箱であって、
前記支持部材は、所定の間隙を介して互いに平行に設けられた複数の柱フレームと、前記複数の柱フレームの間を接続する複数の支持フレームと、を有し、
前記複数の電気機器は、前記複数の支持フレームに取り付けられる
機器箱。
【請求項8】
請求項1に記載の機器箱であって、
前記支持部材は、前記複数の電気機器が支持される板状の支持板と、所定の間隙を介して互いに平行に設けられ前記筐体に取り付けられる複数のカーテンレール部と、前記複数のカーテンレール部に設けられ前記複数のカーテンレール部に沿って移動可能な複数の固定具とを有し、
前記支持板は、前記複数の固定具によって前記複数のカーテンレール部と連結するための複数の連結孔を有する
機器箱。
【請求項9】
請求項1に記載の機器箱であって、
前記機器箱は、鉄道車両に設置される
機器箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば鉄道車両の床下に設置されて各種電気機器を収容する機器箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道車両の床下に設置されて各種電気機器を収容する床下装置として、箱状の筐体を備えたものが利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、内部に空間を有し側壁と天井板とを有する箱体と、箱体内部における所定方向に沿って設けられる骨組体と、骨組体に対して固着具によって固定され複数の電気機器を支持する複数の取付部材と、を備え、骨組体と箱体とは溶接により固定されることについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、側壁に骨組体が取り付けられた状態で取付部材が骨組体に取り付けられており、電気機器を取り付ける作業者は、狭い箱体のなかで電気機器を取り付けたり、配線作業をしたりしていた。そのため、電気機器の取り付けや配線といった作業の効率が悪いという問題があった。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、電気機器の取り付けや電気機器の配線の作業性を向上することが可能な機器箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る機器箱は、筐体と、複数の電気機器と、支持部材と、第1の配線群と、第2の配線群と、中継コネクタとを具備する。
上記複数の電気機器は、外部電源に配線によって接続される。
上記支持部材は、上記複数の電気機器を支持し、上記筐体に収容される。
上記第1の配線群は、上記外部電源に接続される。
上記第2の配線群は、上記複数の電気機器に接続される。
上記中継コネクタは、上記第1の配線群と上記第2の配線群とを電気的に接続する。
【0008】
上記機器箱において、複数の電気機器は、外部電源に接続される第1の配線群から中継コネクタと第2の配線群を介して電力が供給される。これにより、筐体に複数の電気機器が取り付けられた支持部材を入れた状態で複数の電気機器に対応する配線を一本一本配線する必要がなくなる。つまり、支持部材が筐体内に取り付けられる前に複数の電気機器と第2の配線群とを接続でき、かつ、支持部材を筐体内に収容したときは、第1の配線群を中継コネクタに接続することで、複数の電気機器に電力が供給される。これにより、電気機器を支持部材に取り付けるときに、筐体内で作業することなく、また筐体内で複数の電気機器に外部電源から接続される配線を一本一本配線する必要がないため、電気機器の取り付けや電気機器の配線の作業性を向上することができる。
【0009】
上記第1の配線群は、一端側が上記外部電源に接続され他端側に複数の第1の端子をそれぞれ有する複数の第1の配線と、上記複数の第1の端子を共通に支持するコネクタ部と、を有し、
上記第2の配線群は、一端側が上記複数の電気機器に接続され他端側に複数の第2の端子をそれぞれ有する複数の第2の配線を有し、
上記中継コネクタは、上記コネクタ部が接続される第1の接続部と、上記複数の第2の端子が接続され上記コネクタ部と電気的に接続される第2の接続部と、を有してもよい。
【0010】
上記第1の配線群は、上記複数の第1の配線を束ねる円筒状の配線保護材をさらに有し、上記円筒状の配線保護材は、径方向に上記配線保護材が重複する重複部を有してもよい。
【0011】
上記配線保護材は、自己巻き付けチューブであってもよい。
【0012】
上記配線保護材を上記筐体または上記支持部材に固定させる固定部材をさらに具備してもよい。
【0013】
上記筐体は、矩形環状のメインフレーム体と、上記メインフレーム体の各辺と交差する複数のサブフレーム材と、を有してもよい。
【0014】
上記支持部材は、所定の間隙を介して互いに平行に設けられた複数の柱フレームと、上記複数の柱フレームの間を接続する複数の支持フレームと、を有し、
上記複数の電気機器は、上記複数の支持フレームに取り付けられてもよい。
【0015】
上記支持部材は、上記複数の電気機器が支持される板状の支持板と、所定の間隙を介して互いに平行に設けられ上記筐体に取り付けられる複数のカーテンレール部と、上記複数のカーテンレール部に設けられ上記複数のカーテンレール部に沿って移動可能な複数の固定具とを有し、
上記支持板は、上記複数の固定具によって上記複数のカーテンレール部と連結するための複数の連結孔を有してもよい。
【0016】
上記機器箱は、鉄道車両に設置されてもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、電気機器の取り付けや電気機器の配線の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態における機器箱の斜視図である。
【
図2】本発明のうち扉部を取り除いた機器箱の斜視図である。
【
図3】本発明のうち扉部を取り除き、上面部を取り外した収容装置の斜視図である。
【
図4】本発明のうち扉部と上面部とを取り除き、複数の側面部を取り外した収容装置の斜視図である。
【
図9】第1のメインフレームと第2のメインフレームとの斜視図である。
【
図21】第2の実施形態における収容装置のうち扉部と上面部とを取り除き、複数の側面部を取り外した収容装置の斜視図である。
【
図22】第2の実施形態におけるメインフレームの斜視図である。
【
図23】第2の実施形態におけるカーテンレール部の図であり、(A)は、カーテンレール部の断面図であり、(B)は、カーテンレール部の斜視図である。
【
図24】第2の実施形態における支持部材とカーテンレール部との斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態における機器箱1000の斜視図である。
図2は、本発明のうち扉部30を取り除いた機器箱1000の斜視図である。
図3は、本発明のうち扉部30を取り除き、上面部21を取り外した収容装置1の斜視図である。
図4は、扉部30と上面部21とを取り除き、複数の側面部22、23を取り外した収容装置1の斜視図である。
図5は、骨組構造体10と、底面部40との斜視図である。
図6は、骨組構造体10の斜視図である。
図7は、骨組体10Aの斜視図である。
図8は、メインフレーム11の斜視図である。
図9は、第1のメインフレーム11Aと第2のメインフレーム11Bとの斜視図である。なお、以下の図においてX軸、Y軸及びZ軸方向は相互に直交する3軸方向である。
【0020】
本実施形態では、機器箱1000は、鉄道車両の床下(不図示)に設置されるものであって、
図1~
図4に示されるように機器箱1000は、収容装置1と、複数の電気機器54A~54Cと、第1の配線群(外部配線)90と、第2の配線群(内部配線)53と、を備え、収容装置1は、骨組体(筐体)10Aと、板部20と、扉部30と、底面部40と、取付部材50と、第3の連結部材60と、を備える。本実施形態において、Y軸方向における収容装置1の長さは、おおよそ1m、X軸方向における収容装置1の長さは、おおよそ0.7m、Z軸方向における収容装置1の長さは、おおよそ0.8mの立方体であるが、もちろんこれに限られない。また鉄道車両の床下とは、鉄道車両の筐体のうち、外部に露出している部分であって、地面と対向する部分であり、機器箱1000は、地面に対向するように吊設(吊り下げられている)されている。
【0021】
本実施形態では、鉄道車両の進行方向をY軸方向とし、車両の幅方向をX軸方向とし、車両の高さ方向をZ軸方向とする。
【0022】
収容装置1から見てZ軸の正方向側に鉄道車両の床下(不図示)があり、収容装置1は、その床下に取り付けられる。収容装置1は、鉄道の車両の種類や号車に応じて種々の電気機器を収容可能に構成される。また一台の車両において、X軸方向において2つの収容装置1を並べることができる。本実施形態では、後述する筒部90が露出しないような向きに並べられるが、もちろんこれに限られない。
【0023】
[底面部]
本実施形態では、
図2~5に示されるように、底面部40は、X軸方向およびY軸方向に平行な面を有する。本実施形態では底面部40は、X軸方向に短手であり、Y軸方向に長手である長方形状であるが、もちろんこれに限られず、X軸方向に長手であり、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。本実施形態では、底面部40は、鉄から形成されるが、もちろんこれに限られず例えば、ステンレス鋼(SUS)であってもよいし、金属に限らず、樹脂製であってもよい。
【0024】
[板部]
本実施形態では、
図1~4に示されるように、板部20は、底面部40と対向し骨組体10(後述)と連結する上面部21と、Y軸方向と直交するXZ平面(第2の平面)に平行であり互いに対向し、骨組体10と連結する複数の側面部22、23と、を有する。本実施形態では、板部20は、鉄から形成されるが、もちろんこれに限られず例えば、ステンレス鋼(SUS)であってもよいし、金属に限らず、樹脂製であってもよい。
【0025】
(上面部)
上面部21は、XY平面に平行な面であり底面部40と対向する上面210を有する。本実施形態では上面210は、X軸方向に短手であり、Y軸方向に長手である長方形状であるが、もちろんこれに限られず、X軸方向に長手であり、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。本実施形態では、上面210のZ軸方向における厚さは、おおよそ1.6mmであるが、もちろんこれに限られない。
【0026】
上面部21は、収容装置1がZ軸の正方向側にある鉄道車両の床下に取り付けられるための吊り下げ金具211~214を有する。本実施形態では、吊り下げ金具211~214は、長方形状である上面部21の四隅に設けられる(
図1~3参照)。吊り下げ金具211~214は、ボルトBおよびナットN(
図7参照)によって、上面部21に連結される。ボルトBは、吊り下げ金具211~214と上面部21だけでなく、吊り下げ金具211~214と上面部21と骨組体10とを貫通し連結する。
【0027】
また上面部21は、上面210の4辺からZ軸の負方向へ延びる上面折り曲げ部215を有する。上面折り曲げ部215は、Z軸方向からみたとき、「□」の形状であり、上面部21がはめ込まれる前(底面部40、骨組体10、複数の側面部22、23が組み合わされた状態、
図3参照)の外枠の大きさより外側に位置している(Z軸方向からみて)。つまり、上面部21を組み合わせた際、Z軸方向からみて、上面折り曲げ部215が複数の側面部22、23、前面部13、後面部14、の中で最も外側に位置している(
図1、2参照)。
【0028】
さらに上面部21は、
図2、3に示されるように、ボルトBが上面部21を貫通する複数の上面連結孔21Aを有する。本実施形態では、複数の上面連結孔21Aの配置は、ボルトBが上面部21と骨組体10とを連結する(Z軸方向において貫通する)ために、Z軸方向からみて骨組体10の複数のサブフレーム12A、12B、12D、12E(後述)が設けられた位置に設けられる。
【0029】
本実施形態では、複数の上面連結孔21Aは、X軸方向に沿って4つ設けられ、互いに平行に4列設けられるがもちろんこれに限られない。
【0030】
(側面部)
複数の側面部22、23は、Y軸方向と直交するXZ平面(第2の平面)に平行であり互いに対向し、骨組体10と連結する。本実施形態における第1の側面220、第2の側面230(後述)のY軸方向における厚さは、おおよそ1.6mmであるが、もちろんこれに限られない。
【0031】
(第1の側面部)
第1の側面部22は、XZ平面に平行な面である第1の側面220を有し、後述する前面部13側から見て骨組体10の右側面に連結される(
図1~4参照)。
【0032】
また第1の側面部22は、第1の側面220の3辺からY軸の負方向へ延びる第1の側面折り曲げ部221を有する。当該3辺は、X軸方向に平行であり底面部40側の1辺と、Z軸方向に平行である2辺とを有し、Y軸方向から見て「U」の字形状である(
図2~4参照)。
【0033】
第1の側面折り曲げ部221は、Y軸方向からみたとき、第1の側面部22がはめ込まれる前(底面部40、骨組構造体10が組み合わされた状態、
図4参照)の外枠の大きさより外側に位置している。つまり、第1の側面部22を組み合わせた際、Y軸方向からみて、第1の側面折り曲げ部221が前面部13、後面部14、骨組体10の中で最も外側に位置している(
図1~3参照)。
【0034】
第1の側面220は、
図2~4に示されるように、第1の連結部材Tが第1の側面部22を貫通する複数の第1の側面連結孔22Aを有する。本実施形態では、複数の第1の側面連結孔22Aの配置は、第1の連結部材Tが第1の側面部22と骨組体10とを連結する(Y軸方向において貫通する)ために、Y軸方向からみて骨組体10の複数のサブフレーム12A、12F、12Hと第2のメインフレーム11Cとが連結する位置や、Y軸方向からみて複数のサブフレーム12A、12F、12H上の第2のメインフレーム11Cが配置されていない位置に設けられている(
図6、7参照)。
【0035】
本実施形態では、複数の第1の側面連結孔22Aは、X軸方向に沿って5つ並んで設けられ、Z軸方向に沿ってその5つが3組設けられる。もちろんこれに限られず、例えばX軸方向に沿って3つ並んで設けられるようにしてもよい。
【0036】
また、第1の側面連結孔22Aを介して、
図1~5に示されるように、第1の連結部材Tによって第1の側面220と前面部13の前面折り曲げ部130A(後述)及び後面部14の後面折り曲げ部140Aとが連結される。
【0037】
(第2の側面部)
第2の側面部23は、XZ平面に平行な面である第2の側面230を有し、後述する前面部13側から見て骨組体10の左側面に連結される(
図3、4参照)。
【0038】
また第2の側面部23は、第2の側面230の3辺からY軸の正方向へ延びる第2の側面折り曲げ部231を有する。当該3辺は、X軸方向に平行であり底面部40側の1辺と、Z軸方向に平行である2辺とを有し、Y軸方向から見て「U」の字形状である。
【0039】
第2の側面折り曲げ部231は、Y軸方向からみたとき、第2の側面部23がはめ込まれる前(底面部40、骨組構造体10が組み合わされた状態、
図4参照)の外枠の大きさより外側に位置している。つまり、第2の側面部23を組み合わせた際、Y軸方向からみて、第2の側面折り曲げ部231が前面部13、後面部14、骨組体10の中で最も外側に位置している(
図3、4参照)。
【0040】
第2の側面230は、
図4に示されるように、第1の連結部材Tが第2の側面部23を貫通する複数の第2の連結孔23Aを有する。本実施形態では、複数の第2の側面連結孔23Aの配置は、第1の連結部材Tが第2の側面部23と骨組体10とを連結する(Y軸方向において貫通する)ために、Y軸方向からみて骨組体10の複数のサブフレーム12E、12G、12Jと第2のメインフレーム11Eとが連結する位置や、Y軸方向からみて複数のサブフレーム12E、12G、12I上の第2のメインフレーム11Eが配置されていない位置に設けられている(
図6、7参照)。
【0041】
本実施形態では、複数の第1の側面連結孔22Aは、X軸方向に沿って5つ並んで設けられ、Z軸方向に沿ってその5つが3組設けられる。もちろんこれに限られず、例えばX軸方向に沿って3つ並んで設けられるようにしてもよい。
【0042】
また、第1の側面部22と同様に第2の側面連結孔23Aを介して、第1の連結部材Tによって第2の側面230と前面部13の前面折り曲げ部130A(後述)及び後面部14の後面折り曲げ部140Aとが連結される。
【0043】
本実施形態では第1の側面220および第2の側面230は、おおよそ正方形状であったが、これに限られず、X軸方向に短手であり、Y軸方向に長手である長方形状であってもよい。
【0044】
[骨組体構造体]
骨組構造体10は、後述する骨組体(筐体)10Aと、骨組体(筐体)10Aに取り付けられる前面部13および後面部14と、係合機構M1~M4を有する。骨組構造体10は、格子状に形成される。
【0045】
骨組体10Aは、X軸方向と直交するYZ平面(第1の平面)に平行である矩形環状のメインフレーム体11と、X軸方向に沿って延び、互いに平行に設けられ、メインフレーム体11と連結(交差)する複数のサブフレーム(複数のサブフレーム材)12A~12Jとを有し、底面部40に設けられる。メインフレーム体11は、X軸方向からみて長方形状である。また複数のサブフレーム(複数のサブフレーム材)12A~12Jは、「L」字形状である(
図3~
図9参照)。本実施形態では、骨組体10は、鉄から形成されるが、もちろんこれに限られず例えば、ステンレス鋼(SUS)であってもよいし、金属に限らず、樹脂製であってもよい。
【0046】
骨組体構造体10は、YZ平面に平行であり複数のサブフレーム12A~12Jの一端側に固定(交差)され取付部材50を挿入可能な第1の開口131'、132'の第1の開口端部131、132を有する前面部13と、YZ平面に平行であり複数のサブフレーム12A~12Jの他端側に固定され取付部材50を挿入可能な第2の開口141'、142'の第2の開口端部141、142を有する後面部14とをさらに有する(
図2~
図5参照)。
【0047】
ここで、交差とは、直交する状態(十の字状)に限られず、Tの字状に重なっている状態をいう。
【0048】
(メインフレーム体)
メインフレーム体11は、Y軸方向に沿って延び互いに平行に設けられた複数の第1のメインフレーム(複数の第1のフレーム部)11A、11Bと、Z軸方向に沿って延び、互いに平行に設けられ複数の第1のメインフレーム11A、11Bの両端と後述する第2の連結部材70によって連結する複数の第2のメインフレーム(複数の第2のフレーム部)11C~11Eと、を有する。
【0049】
(第1のメインフレーム)
第1のメインフレーム11Aは、上面部21側に設けられXY平面に平行な第1のメインフレーム面111Aと、第1のメインフレーム面111AのY軸方向に沿った両辺からZ軸の負方向に延びる複数の第1のメイン折り曲げ部112Aと、後述するサブフレーム12B~12Dと係合する第1の係合部115Aとを有する(
図7~
図9参照)。
【0050】
第1のメインフレーム11Aは、第1のメインフレーム面111Aに複数の第1のメイン連結孔113Aを有する。複数の第1のメイン連結孔113Aは、複数のサブフレーム12A~12Eの有する第1のサブ連結孔123A~123Eに対応する箇所に設けられる。
【0051】
つまり、Z軸方向から見て、複数の第1のメイン連結孔113Aが設けられた位置には、第1のサブ連結孔123A~123Eの一部が配置される。そして、第3の連結部材60は、第1のサブ連結孔123A~123Eを貫通して複数の第1のメイン連結孔113Aを貫通する。換言すると、複数の第1の連結孔113Aと第1のサブ連結孔123A~123Eの一部とは、Z軸方向においてそれぞれが一直線上に配置される。
【0052】
また第1のメインフレーム11Aは、複数の第1のメイン折り曲げ部112Aに複数の第1の折り曲げ連結孔114Aを有する。複数の第1の折り曲げ連結孔114Aは、後述する第2のメインフレーム11C~11Eと第2の連結部材70により連結するための貫通孔である。複数の第1の折り曲げ連結孔114Aは、X軸方向に貫通するように形成され、本実施形態では、複数の第1のメイン折り曲げ部112Aのうち、X軸の正方向側に6箇所設けられる。
【0053】
つまり、第2のメインフレーム11C~11Eと接続する3箇所(Z軸の正方向側の一端)にそれぞれ2つずつ設けられる(
図8参照)。複数の第1のメイン折り曲げ部112Aのうち、X軸の負方向側にもX軸の正方向側と同様に複数の第1の折り曲げ連結孔114Aは設けられ、X軸方向から見て、貫通するように設けられる。
【0054】
また第1の係合部115Aは、例えば、サブフレーム12Bに設けられた複数の第1の対向面1241Bを有する第1の凹部124B(後述)と係合(収容)する。第1の係合部115Aは、本実施形態では、第1のメインフレーム面111Aおよび複数の第1のメイン折り曲げ部112Aを有する「コ」の字形状であり、サブフレーム12Bと第1のメインフレームAとが交差する第1の交差領域W1に設けられる。しかしながら、もちろんこれに限られず、第1の係合部115Aは、Z軸方向に切欠きを有し、その切欠きに後述する第1の凹部124Bの一部が挿入されてもよい。
【0055】
また第1の係合部115Aは、上述したサブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12Dについてもサブフレーム12Bと同様の構成を有する。
【0056】
第1のメインフレーム11Bは、底面部40側に設けられXY平面に平行な第1のメインフレーム面111Bと、第1のメインフレーム面111BのY軸方向に沿った両辺からZ軸の正方向に延びる複数の第1のメイン折り曲げ部112Bと、後述するサブフレーム12Iと係合する第1の係合部115Bとを有する(
図8参照)。
【0057】
また第1のメインフレーム11Bは、複数の第1のメイン折り曲げ部112Bに複数の第1の折り曲げ連結孔113Bを有する。複数の第1の折り曲げ連結孔113Bは、後述する第2のメインフレーム11C~11Eと第2の連結部材70により連結するための貫通孔である。複数の第1の折り曲げ連結孔113Bは、X軸方向に貫通するように形成され、本実施形態では、複数の第1のメイン折り曲げ部112Bのうち、X軸の正方向側に2箇所設けられ、それが、第2のメインフレーム11C~11Eに対応する3箇所(Z軸の負方向側の一端)にそれぞれ設けられる(
図8参照)。複数の第1のメイン折り曲げ部112Bのうち、X軸の負方向側にもX軸の正方向側と同様に複数の第1の折り曲げ連結孔113Bは設けられ、X軸方向から見て、貫通するように設けられる。
【0058】
また第1の係合部115Bは、第1の係合部115Aと同様であり、サブフレーム12Iに設けられた複数の第1の対向面(不図示)を有する第1の凹部(不図示)と係合する。第1の係合部115Bは、本実施形態では、第1のメインフレーム面111Bおよび複数の第1のメイン折り曲げ部112Bを有する「コ」の字形状である。しかしながら、もちろんこれに限られず、第1の係合部115Bは、Z軸方向に切欠きを有し、その切欠きに後述する第1の凹部の一部が挿入されてもよい。
【0059】
第1のメインフレーム11Aおよび第1のメインフレーム11Bは、
図8に示されるように、「コ」の字形状であり開口部分が互いに対向している。
【0060】
本実施形態では、第1のメインフレーム11A、11Bは、「コ」の字形状であったが、もちろん、これに限られず、他の形状であってもよい。
【0061】
(第2のメインフレーム)
第2のメインフレーム11Cは、第1のメインフレーム11Aおよび第1のメインフレーム11BのY軸の正方向側の一端同士を連結するように設けられる。第2のメインフレーム11Cは、第1の側面部22側に設けられ、XZ平面に平行な第2のメインフレーム面111Cと、第2のメインフレーム面111CのZ軸方向に沿った両辺からY軸の負方向に延びる複数の第2のメイン折り曲げ部112Cと、後述するサブフレーム12Fと係合する第1の係合部117Cとを有する「コ」の字形状である。
【0062】
第2のメインフレーム11Cは、第1のメインフレーム11A、11Bの「コ」の字形状の内部に設けられている。つまり、第1のメインフレーム11A、11BのX軸方向における開口の大きさ(幅)は、第2のメインフレーム11CのX軸方向の大きさ(幅)よりも大きい(
図7~9参照)。
【0063】
また第2のメインフレーム11Cは、第2のメインフレーム面111Cに複数の第2のメイン連結孔113Cと、複数の第2のメイン対応孔113C'と、を有する。複数の第2のメイン連結孔113Cは、複数のサブフレーム12A、12F、12Hの有する第2のサブ連結孔124A、123F、121Hに対応する箇所に設けられる。また複数の第2のメイン対応孔113C'は、上述した複数の第1の側面連結孔22Aの一部に対応する箇所に設けられる(
図1、2、8参照)。
【0064】
つまり、Y軸方向からみて、複数の第2のメイン連結孔113Cが設けられた位置には、複数の第2のサブ連結孔124A、123F、121Hが配置される。そして、第3の連結部材60は、第2のサブ連結孔124A、123F、121Hを貫通して複数の第2のメイン連結孔113Cを貫通する。換言すると、第2のサブ連結孔124A、123F、121Hと、複数の第2のメイン連結孔113Cとは、Y軸方向においてそれぞれが一直線上に配置される。
【0065】
またY軸方向からみて、複数の第2のメイン対応孔113C'が設けられた位置には、複数の第1の側面連結孔22Aが配置される。そして、第1の連結部材Tは、第1の側面連結孔22Aを貫通して複数の第2のメイン対応孔113C'を貫通する。換言すると、第1の側面連結孔22Aと、複数の第2のメイン対応孔113C'とは、Y軸方向においてそれぞれが一直線上に配置される。
【0066】
本実施形態では、複数の第2のメイン連結孔113Cは、第2のメインフレーム11CのZ軸の正方向側にX軸方向に沿って2つ設けられ、第2のメイン対応孔113C'は、その2つの第2のメイン連結孔113Cの下(Z軸の負方向)側に1つ設けられている。それら3つの孔がZ軸方向に沿って3箇所設けられている。
【0067】
また第2のメインフレーム11Cは、複数の第2のメイン折り曲げ部112Cに複数の第2の折り曲げ連結孔114Cを有する。複数の第2の折り曲げ連結孔114Cは、上述した第1のメインフレーム11A、11Bと第2の連結部材70により連結するための貫通孔である。複数の第2の折り曲げ連結孔114Cは、X軸方向に貫通するように形成され、本実施形態では、複数の第2のメイン折り曲げ部112Cのうち、X軸の正方向側に2箇所設けられ、第1のメインフレーム11A、11Bに対応する2箇所にそれぞれ設けられる(
図8参照)。複数の第2のメイン折り曲げ部112Cのうち、X軸の負方向側にもX軸の正方向側と同様に複数の第2の折り曲げ連結孔114Cは設けられ、X軸方向から見て、貫通するように設けられる。
【0068】
また第1の係合部117Cは、サブフレーム12Fに設けられた複数の第1の対向面1241Fを有する第1の凹部124Fと係合する。第1の係合部117Cは、本実施形態では、第2のメインフレーム面111Cおよび複数の第2のメイン折り曲げ部112Cを有する「コ」の字形状である。しかしながら、もちろんこれに限られず、第1の係合部117Cは、Y軸方向に切欠きを有し、その切欠きに後述する第1の凹部124Fの一部が挿入されてもよい。
【0069】
第2のメインフレーム11Eは、第1のメインフレーム11Aおよび第1のメインフレーム11BのY軸の負方向側の一端同士を連結するように設けられる。第2のメインフレーム11Eは、第2の側面部23側に設けられ、XZ平面に平行な第2のメインフレーム面111Eと、第2のメインフレーム面111EのZ軸方向に沿った両辺からY軸の正方向に延びる複数の第2のメイン折り曲げ部112Eと、後述するサブフレーム12Gと係合する第1の係合部117Eとを有する「コ」の字形状である。
【0070】
第2のメインフレーム11Eは、第1のメインフレーム11A、11Bの「コ」の字形状の内部に設けられている。つまり、第1のメインフレーム11A、11BのX軸方向における開口の大きさ(幅)は、第2のメインフレーム11EのX軸方向の大きさ(幅)よりも大きい。
【0071】
また第2のメインフレーム11Eは、第2のメインフレーム面111Eに複数の第2のメイン連結孔113Eと、複数の第2のメイン対応孔(不図示)と、を有する。複数の第2のメイン連結孔113Eは、複数のサブフレーム12E、12G、12Jの有する第2のサブ連結孔(不図示)に対応する箇所に設けられる。また複数の第2のメイン対応孔(不図示)は、上述した複数の第2のメイン対応孔113C'と同様であり、上述した複数の第2の側面連結孔23Aの一部に対応する箇所に設けられる。
【0072】
つまり、Y軸方向からみて、複数の第2のメイン連結孔113Eが設けられた位置には、複数の第2のサブ連結孔(不図示)が配置される。そして、第3の連結部材60は、第2のサブ連結孔(不図示)を貫通して複数の第2のメイン連結孔113Eを貫通する。複数の第2のメイン連結孔113Cと複数の第2のメイン連結孔113Eとは、Y軸方向において一直線上に配置される。
【0073】
また第2のメインフレーム11Eは、複数の第2のメイン折り曲げ部112Eに複数の第2の折り曲げ連結孔114Eを有する。複数の第2の折り曲げ連結孔114Eは、上述した第1のメインフレーム11A、11Bと第2の連結部材70により連結するための貫通孔である。複数の第2の折り曲げ連結孔114Eは、X軸方向に貫通するように形成され、本実施形態では、複数の第2のメイン折り曲げ部112Eのうち、X軸の正方向側に2箇所設けられ、それが、第1のメインフレーム11A、11Bに対応する2箇所それぞれに設けられる(
図8参照)。複数の第2のメイン折り曲げ部112Eのうち、X軸の負方向側にもX軸の正方向側と同様に複数の第2の折り曲げ連結孔114Eは設けられ、X軸方向から見て、貫通するように設けられる。
【0074】
また第1の係合部117Eは第1の係合部117Cと同様に、サブフレーム12Gに設けられた複数の対向面(不図示)を有する第1の凹部(不図示)と係合する。第1の係合部117Eは、本実施形態では、第2のメインフレーム面111Eおよび複数の第2のメイン折り曲げ部112Eを有する「コ」の字形状である。しかしながら、もちろんこれに限られず、第1の係合部117Eは、Y軸方向に切欠きを有し、その切欠きに後述する第1の凹部の一部が挿入されてもよい。
【0075】
第2のメインフレーム11Dは、Y軸方向において第1のメインフレーム11A、11Bの中央部分に設けられる。第2のメインフレーム11Dは、XZ平面に平行な第2のメインフレーム面111Dと、第2のメインフレーム面111DのZ軸方向に沿った両辺からY軸の負方向に延びる複数の第2のメイン折り曲げ部112Dと、を有する「コ」の字形状である。本実施形態では、第2のメインフレーム11Dの開口がY軸の負方向側を向いているが、もちろんこれに限られず、Y軸の正方向側を向いていてもよい。
【0076】
第2のメインフレーム11Dは、第1のメインフレーム11A、11Bの「コ」の字形状の内部に設けられている。つまり、第1のメインフレーム11A、11BのX軸方向における開口の大きさ(幅)は、第2のメインフレーム11DのX軸方向の大きさ(幅)よりも大きい。
【0077】
また第2のメインフレーム11Dは、複数の第2のメイン折り曲げ部112Dに複数の第2の折り曲げ連結孔113Dを有する。複数の第2の折り曲げ連結孔113Dは、上述した第1のメインフレーム11A、11Bと第2の連結部材70により連結するための貫通孔である。複数の第2の折り曲げ連結孔113Dは、X軸方向に貫通するように形成され、本実施形態では、複数の第2のメイン折り曲げ部112Dのうち、X軸の正方向側に2箇所設けられ、それが、第1のメインフレーム11A、11Bに対応する2箇所それぞれに設けられる(
図8参照)。複数の第2のメイン折り曲げ部112Dのうち、X軸の負方向側にもX軸の正方向側と同様に複数の第2の折り曲げ連結孔113Dは設けられ、X軸方向から見て、貫通するように設けられる。
【0078】
本実施形態では、X軸方向に延びるサブフレームは第2のメインフレーム11Dと交差(連結)していないが、サブフレームが第2のメインフレーム11Dと交差(連結)してもよい。またその場合、第1の係合部117C、117Eと同様の構成が設けられてもよい。
【0079】
また第2のメインフレーム11C、11D、11Eは、取付支持部材50D(後述)を後固着具50C(後述)によって固定させるための取付部材連結孔115C、116C、115D、116D、115E、116Eを有する(
図3、8参照)。
【0080】
取付部材連結孔115C、115D、115Eは、X軸方向からみてY軸方向に並んで一直線上に設けられる。また取付部材連結孔116C、116D、116Eは、取付部材連結孔115C、115D、115EよりもZ軸の負方向側に、X軸方向からみてY軸方向に並んで一直線上に設けられる。
【0081】
第1のメインフレーム11A、11Bと第2のメインフレーム11C、11D、11Eとの連結方法は、第2の連結部材70だけでなく、第2の連結部材70によって連結される個所に対して隅肉溶接を施してもよい。これにより、メインフレーム11のがたつきを抑制することができる。
【0082】
本実施形態では、第2のメインフレーム11C、11D、11Eは、「コ」の字形状であったが、もちろん、これに限られず、他の形状であってもよい。
【0083】
(サブフレーム)
複数のサブフレーム12A~12Jは、X軸方向に沿って延び、互いに平行に設けられ、メインフレーム体11の各辺と前面部13および後面部14と交差する(
図5~
図7参照)。詳しくは、複数のサブフレーム12A~12Jは、複数のサブフレーム12A~12JのX軸方向での中間部でメインフレーム体11と係合し、第3の連結部材60および溶接により固定される。また複数のサブフレーム12A~12Jは、前面部13および後面部14と係合し、溶接により固定される。また複数のサブフレーム12A~12Jは、X軸方向からみてメインフレーム体11の全周(外周)に沿って配置(連結)される。ここで、メインフレーム体11の全周は、第1のメインフレーム面111A、111Bと、第2のメインフレーム面111C、111Eと、によって形成される。つまり、複数のサブフレーム12A~12Jは、X軸方向からみて矩形環状に配置されている。
【0084】
サブフレーム12Aは、XY平面に平行な第1のサブフレーム面121Aと、第1のサブフレーム面121AのX軸方向に沿った一辺(Y軸の正方向側)からZ軸の負方向に延びる第2のサブフレーム面122Aと、を有する「L」字形状である。サブフレーム12Aは、第1のメインフレーム11AのうちY軸の正方向側の一端に設けられている。また本実施形態では、サブフレーム12Aは、サブフレーム12Aのおおよそ中央部分(中間部)AO(X軸方向での)で、メインフレーム11と連結する。
【0085】
サブフレーム12Aは、第1のサブフレーム面121AにボルトBによって、上面部21と連結するための複数の第1のサブ連結孔123Aを有する。また複数の第1のサブ連結孔123Aは、第3の連結部材60によって、第1のサブフレーム面121Aと第1のメインフレーム11Aと連結するための貫通孔でもある。第1のサブフレーム面121Aには、Z軸の負方向側にナットNが設けられ、上述したボルトBがはめ込まれる。
【0086】
複数の第1のサブ連結孔123Aは、X軸方向に沿って設けられている。サブフレーム12Aと第1のメインフレーム11Aとが連結する箇所に設けられた複数の第1のサブ連結孔123Aは、上述したようにZ軸方向において第3の連結部材60によって貫通されるように設けられている。本実施形態では、複数の第1のサブ連結孔123Aは、X軸方向の両端側にそれぞれ2つ、第1のメインフレーム11Aと連結する箇所に2つの合計6つ設けられているが、数は特に限られず、4つでも8つでもよい。
【0087】
サブフレーム12Aは、第3の連結部材60によって第2のサブフレーム面122Aに第2のメインフレーム11Cと連結するための複数の第2のサブ連結孔124Aと、上述した複数の第1の側面連結孔22Aの一部に対応する箇所に設けられる複数の第2のサブ対応孔125Aとを有する。
【0088】
サブフレーム12Aと第2のメインフレーム11Cとが連結する箇所(サブフレーム12AのX軸方向において中央部分、第2のメインフレーム11CのZ軸の正方向側の一端)に設けられた複数の第2のサブ連結孔124Aおよび複数の第2のメイン連結孔113Cは、上述したようにY軸方向において第3の連結部材60によって貫通されるように設けられている。本実施形態では、複数の第2のサブ連結孔124Aは、Y軸方向からみて第2のメインフレーム面111Cと重なる位置に2つ設けられている。もちろんこれに限られず、孔の数は1つであってもよい。
【0089】
またY軸方向からみて、複数の第2のサブ対応孔125Aが設けられた位置には、複数の第1の側面連結孔22Aが配置される。そして、第1の連結部材Tは、第1の側面連結孔22Aを貫通して複数の第2のサブ対応孔125Aを貫通する。換言すると、第1の側面連結孔22Aと、第2のサブ対応孔125Aとは、Y軸方向においてそれぞれが一直線上に配置される。本実施形態では、第2のサブ対応孔125Aは、X軸方向に沿って3つ設けられている。その3つは、
図7に示されるように、Y軸方向からみて第2のメイン対応孔113C'と重なる位置に設けられた孔を中心にX軸の正方向及び負方向にそれぞれ1つ設けられている。
【0090】
本実施形態では、複数の第2のサブ連結孔124Aは、第2のサブフレーム面122AのZ軸の正方向側にX軸方向に沿って2つ設けられ、第2のサブ対応孔125Aは、その2つの第2のサブ連結孔124Aの下(Z軸の負方向)側に1つ設けられている。
【0091】
また上述した複数の第2のサブ連結孔124Aおよび複数の第2のメイン連結孔113Cは、サブフレーム12Aとメインフレーム11との仮止め用の孔として用いられる。これは、メインフレーム11とサブフレーム12とを後述する板部20や前面部13および後面部14と連結するために予め固定しておく必要があるからである。本実施形態では、例えば、2つの第2のサブ連結孔124Aおよび第2のメイン連結孔113Cを仮止め用として予めボルトおよびナットまたはリベットなどで固定させてもよい。
【0092】
またサブフレーム12Aと第1のメインフレーム11Aおよび第2のメインフレーム11Cとが当接する箇所を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、サブフレーム12Aと第1のメインフレーム11Aおよび第2のメインフレーム11Cとを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0093】
サブフレーム12Aは、後述する前面折り曲げ部130Aと係合する第1の係合部126Aと、後述する後面折り曲げ部140Aと係合する第2の係合部127Aと、を有する。
【0094】
第1の係合部126Aは、サブフレーム12AのうちX軸の正方向側に設けられ後述する前面折り曲げ部130Aに形成される第1の凹部1300Aと係合する。第1の係合部126Aは、X軸方向からみてL字形状であり前面折り曲げ部130Aに形成される第1の凹部1300Aは、X軸方向からみて第1の係合部126Aと同様のL字形状である。
【0095】
また第2の係合部127Aは、サブフレーム12AのうちX軸の負方向側に設けられ後述する後面折り曲げ部140に形成される第2の凹部1400Aと係合する。第2の係合部127Aは、X軸方向からみてL字形状であり後面折り曲げ部140Aに形成される第2の凹部1400Aは、X軸方向からみて第2の係合部127Aと同様のL字形状である。
【0096】
前面折り曲げ部130Aと第1の係合部126Aとは、XY平面およびXZ平面に面一である。また後面折り曲げ部140Aと第2の係合部127Aとは、XY平面およびXZ平面に面一である。
【0097】
サブフレーム12Eは、上述したサブフレーム12Aとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Eは、第1のメインフレーム11AのうちY軸の負方向側の一端に設けられている点で異なる。またサブフレーム12Hは、上述したサブフレーム12Aとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Hは、第1のメインフレーム11BのうちY軸の正方向側の一端に設けられる点で異なる。さらにサブフレーム12Jは、上述したサブフレーム12Aとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Jは、第1のメインフレーム11BのうちY軸の負方向側の一端に設けられている点で異なる。
【0098】
サブフレーム12Bは、XY平面に平行な第1のサブフレーム面121Bと、第1のサブフレーム面121BのX軸方向に沿った一辺(Y軸の正方向側)からZ軸の負方向に延びる第2のサブフレーム面122Bと、を有する「L」字形状である。サブフレーム12Bは、サブフレーム12AのY軸の負方向側に設けられている。
【0099】
サブフレーム12Bは、第1のサブフレーム面121BにボルトBによって上面部21と、または第3の連結部材60によって第1のメインフレーム11Aと連結するための複数の第1のサブ連結孔123Bを有する。第1のサブフレーム面121Bには、Z軸の負方向側にナットNが設けられ、上述したボルトBがはめ込まれる。
【0100】
複数の第1のサブ連結孔123Bは、X軸方向に沿って設けられている。サブフレーム12Bと第1のメインフレーム11Aとが連結する箇所に設けられた複数の第1のサブ連結孔123Bは、上述したようにZ軸方向において第3の連結部材60によって貫通されるように設けられている。本実施形態では、複数の第1のサブ連結孔123Bは、X軸方向の両端側にそれぞれ2つ、第1のメインフレーム11Aと連結する箇所に2つの合計6つ設けられているが、数は特に限られず、4つでも8つでもよい。
【0101】
第2のサブフレーム面122Bは、「コ」の字形状に切りかかれた凹部(第1の凹部)124Bを有する。凹部124Bは、X軸方向において中央部分(中間部)BOの第1のサブ連結孔123BとX軸方向において同じ位置に形成され、X軸方向に対向する複数の第1の対向面1241Bを有する。またサブフレーム12Bは、X軸方向の両端に第1の係合部125B、第2の係合部126Bを有し、後述する前面部13、後面部14と係合する。
【0102】
第1の係合部125Bは、サブフレーム12BのうちX軸の正方向側に設けられ後述する前面折り曲げ部130Aに形成される第1の凹部(第2の凹部)1300Aと係合する。また第2の係合部126Bは、サブフレーム12BのうちX軸の負方向側に設けられ後述する後面折り曲げ部140Aに形成される第2の凹部1400Aと係合する。
【0103】
第1の係合部125Bは、Z軸方向からみて、第2のサブフレーム面122Bよりも短く形成される(X軸方向において)。つまり、Y軸方向からみて、サブフレーム12BのX軸の正方向の一端は、第2のサブフレーム面122Bのみが形成されている部分がある。第2のサブフレーム面122Bは、Y軸方向からみて第1のサブフレーム面121BよりもX軸の正方向側(前面折り曲げ部130A側または前面部13側)に設けられた第1の延出部1221Bを有する。第1の延出部1221Bは、前面折り曲げ部130Aおよび前面130と当接(接触)する。また第1の延出部1221Bは、Z軸の負方向側に向けて切りかかれた第1の切欠き部125B'を有する。第1の切欠き部125B'の役割は、板金曲げ逃げである。つまり、サブフレーム12Bを曲げる時に板金(フレーム)が引っ張られて外側向きに凸形状になることを防ぐための切欠きである。
【0104】
第2の係合部126Bは、Z軸方向からみて、第2のサブフレーム面122Bよりも短く形成される(X軸方向において)。つまり、Y軸方向からみて、サブフレーム12BのX軸の負方向の一端は、第2のサブフレーム面122Bのみが形成されている部分がある。第2のサブフレーム面122Bは、Y軸方向からみて第1のサブフレーム面121BよりもX軸の負方向側(後面折り曲げ部140A側または後面部14側)に設けられた第2の延出部1222Bを有する。第2の延出部1222Bは、後面折り曲げ部140Aおよび前面140と当接(接触)する。また第2の延出部1222Bは、Z軸の負方向側に向けて切りかかれた第1の切欠き部125B'と同様な第2の切欠き部(不図示)を有する。
【0105】
前面折り曲げ部130Aと第1の係合部125Bとは、XY平面およびXZ平面に面一である。また後面折り曲げ部140Aと第2の係合部126Bとは、XY平面およびXZ平面に面一である。
【0106】
第1の係合部125Bおよび第1の延出部1221Bと前面部13とが当接する箇所(前面折り曲げ部130Aと前面130)を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、サブフレーム12Bと前面部13とを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0107】
また第2の係合部126Bおよび第2の延出部1222Bと後面部14とが当接する箇所(後面折り曲げ部140Aと後面140)を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、サブフレーム12Bと後面部14とを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0108】
また凹部124Bの複数の対向面1241Bは、本実施形態では、複数の第1のメイン折り曲げ部112Aと対向(当接)する。
【0109】
さらに凹部124Bと第1のメインフレーム11Aとが当接する箇所を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、上面部21を連結させる際の位置決めをすることができる。またサブフレーム12Bと第1のメインフレーム11Aとを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0110】
サブフレーム12Cは、上述したサブフレーム12Bとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Cは、第1のメインフレーム11AのうちY軸の中央部分に設けられている点で異なる。サブフレーム12Dは、上述したサブフレーム12Bとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Dは、第1のメインフレーム11AのうちY軸の負方向側に設けられている点で異なる。さらにサブフレーム12Iは、上述したサブフレーム12Bとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Iは、第1のメインフレーム11BのうちY軸のおおよそ中央部分に設けられている点で異なる。
【0111】
サブフレーム12Fは、XY平面に平行な第1のサブフレーム面121Fと、第1のサブフレーム面121FのX軸方向に沿った一辺(Y軸の負方向側)からZ軸の負方向に延びる第2のサブフレーム面122Fと、を有する「L」字形状である。サブフレーム12Fは、第2のメインフレーム11CのうちZ軸のおおよそ中央部分に設けられている。
【0112】
サブフレーム12Fは、X軸方向において中央部分に設けられ第2のサブフレーム面122Fに第3の連結部材60によって第2のメインフレーム11Cと連結するための複数の第1のサブ連結孔123Fと、上述した複数の第1の側面連結孔22Aの一部に対応する箇所に設けられる複数の第2のサブ対応孔127Fと、を有する。
【0113】
サブフレーム12Fと第2のメインフレーム11Cとが連結する箇所(サブフレーム12FのX軸方向において中央部分、第2のメインフレーム11CのZ軸方向において中央部分)に設けられた複数の第1のサブ連結孔123Fおよび複数の第2のメイン連結孔113Cは、上述したようにY軸方向において第3の連結部材60によって貫通されるように設けられている。本実施形態では、複数の第1のサブ連結孔123Fは、第1のメインフレーム11Aと連結する箇所に2つ設けられている。
【0114】
またY軸方向からみて、複数の第2のサブ対応孔127Fが設けられた位置には、複数の第1の側面連結孔22Aが配置される。そして、第1の連結部材Tは、第1の側面連結孔22Aを貫通して複数の第2のサブ対応孔127Fを貫通する。換言すると、第1の側面連結孔22Aと、第2のサブ対応孔127Fとは、Y軸方向においてそれぞれが一直線上に配置される。本実施形態では、第2のサブ対応孔127Fは、X軸方向に沿って3つ設けられている。その3つは、
図7に示されるように、Y軸方向からみて第2のメイン対応孔113C'と重なる位置に設けられた孔を中心にX軸の正方向及び負方向にそれぞれ1つ設けられている。
【0115】
本実施形態では、複数の第2のサブ連結孔123Fは、第2のサブフレーム面122FのZ軸の正方向側にX軸方向に沿って2つ設けられ、第2のサブ対応孔127Fは、その2つの第2のサブ連結孔123Fの下(Z軸の負方向)側に1つ設けられている。
【0116】
また上述した複数の第2のサブ連結孔123Fおよび複数の第2のメイン連結孔113Cは、サブフレーム12Fとメインフレーム11との仮止め用の孔として用いられる。これは、メインフレーム11とサブフレーム12とを後述する板部20や前面部13および後面部14と連結するために予め固定しておく必要があるからである。本実施形態では、例えば、2つの第2のサブ連結孔123Fおよび第2のメイン連結孔113Cを仮止め用として予めボルトおよびナットまたはリベットなどで固定させてもよい。
【0117】
第1のサブフレーム面121Fは、「コ」の字形状に切りかかれた凹部124Fを有する。凹部124Fは、X軸方向において中央部分FOの第2のサブ連結孔123FとX軸方向において同じ位置に形成され、X軸方向に対向する複数の第1の対向面1241Fを有し第2のメインフレーム11Cに係合される。またサブフレーム12Fは、X軸方向の両端に第1の係合部125F、第2の係合部126Fを有し、後述する前面部13、後面部14と凹凸係合により連結する。
【0118】
第1の係合部125Fは、サブフレーム12FのうちX軸の正方向側に設けられ後述する前面折り曲げ部130Aに形成される第1の凹部1300Aと係合する。また第2の係合部126Fは、サブフレーム12AのうちX軸の負方向側に設けられ後述する後面折り曲げ部140に形成される第2の凹部1400Aと係合する。
【0119】
第1の係合部125Fは、Y軸方向からみて、第1のサブフレーム面121Fよりも短く形成される(X軸方向において)。つまり、Z軸方向からみて、サブフレーム12FのX軸の正方向の一端は、第1のサブフレーム面121Fのみが形成されている部分がある。第1のサブフレーム面121Fは、Z軸方向からみて第2のサブフレーム面122FよりもX軸の正方向側(前面折り曲げ部130A側または前面部13側)に設けられた第1の延出部1211Fを有する。第1の延出部1211Fは、前面折り曲げ部130Aおよび前面130と当接(接触)する。また第1の延出部1211Fは、Y軸の負方向側に向けて切りかかれた第1の切欠き部125F'を有する。第1の切欠き部125F'の役割は、板金曲げ逃げである。つまり、サブフレーム12Fを曲げる時に板金(フレーム)が引っ張られて外側向きに凸形状になることを防ぐための切欠きである。
【0120】
第2の係合部126Fは、Z軸方向からみて、第1のサブフレーム面121Fよりも短く形成される(X軸方向において)。Z軸方向からみて、サブフレーム12FのX軸の負方向の一端は、第1のサブフレーム面121Fのみが形成されている部分がある。第1のサブフレーム面121Fは、Z軸方向からみて第2のサブフレーム面122FよりもX軸の負方向側(後面折り曲げ部140A側または後面部14側)に設けられた第2の延出部1212Fを有する。第2の延出部1212Fは、後面折り曲げ部140Aおよび後面140と当接(接触)する。また第2の延出部1212Fは、Y軸の負方向側に向けて切りかかれた第1の切欠き部125F'と同様な第2の切欠き部126F'を有する。
【0121】
前面折り曲げ部130Aと第1の係合部125F(第2のサブフレーム面122F)とは、XZ平面に面一である。また後面折り曲げ部140Aと第2の係合部126F(第2のサブフレーム面122F)とは、XZ平面に面一である。
【0122】
また凹部124Fの複数の対向面1241Fは、本実施形態では、複数の第2のメイン折り曲げ部112Cと対向(当接)する。
【0123】
第1の係合部125Fおよび第1の延出部1211Fと前面部13とが当接する箇所(前面折り曲げ部130Aと前面130)を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、上面部21を連結させる際の位置決めをすることができる。またサブフレーム12Fと前面部13とを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0124】
また第2の係合部126Fおよび第2の延出部1212Fと後面部14とが当接する箇所(後面折り曲げ部140Aと後面140)を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、上面部21を連結させる際の位置決めをすることができる。またサブフレーム12Fと後面部14とを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0125】
さらに凹部124Fと第2のメインフレーム11Cとが当接する箇所を溶接(隅肉溶接)してもよい。これにより、第2の側面部22を連結させる際の位置決めをすることができる。またサブフレーム12Fと第2のメインフレーム11Cとを固定させた際のがたつきを抑制することができる。
【0126】
サブフレーム12Gは、上述したサブフレーム12Fとほぼ同様の構成であり、サブフレーム12Gは、第2のメインフレーム11EのうちY軸のおおよそ中央部分に設けられている点で異なる。
【0127】
骨組体10を上述したようにYZ平面に対して平行なメインフレーム11とX軸方向に延びる複数のサブフレーム12A~12Jとによって形成されているため、収容装置1の強度を骨組体10によって確保することができる。
【0128】
サブフレーム12A~12Jは、本実施形態では、L字形状であったがもちろん、これに限られず、他の形状であってもよい。またサブフレームの数は、本実施形態のように10本に限られない。またサブフレーム12A~12Jの配置も本実施形態に限られない。
【0129】
(前面部)
前面部13は、YZ平面に平行であり複数のサブフレーム12A~12JのうちX軸の正方向側の一端に固定される前面130と、前面130に設けられた第1の開口端部131、132とを有する(
図1~
図5参照)。前面13は、本実施形態では、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手である長方形状である。もちろんこれに限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0130】
前面130は、前面130の4辺からX軸の負方向へ延びる前面折り曲げ部130Aを有する。前面折り曲げ部130Aは、Y軸方向に沿って延びる複数の第1の前面折り曲げ面130BとZ軸方向に沿って延びる複数の第2の前面折り曲げ面130Cとを有し、X軸方向から見て「口」の字形状である。
【0131】
前面折り曲げ部130Aは、上述した複数の第1の側面連結孔22Aの一部と連結する複数の折り曲げ対応孔130A'を有する。複数の折り曲げ対応孔130A'は、複数のサブフレーム12A、12F、12Hおよび複数のサブフレーム12E、12G、12Iと前面部13とが連結する前面折り曲げ部130Aの複数の第2の前面折り曲げ面130Cに設けられている。複数の折り曲げ対応孔130A'は、Z軸方向にそって本実施形態では、3つ設けられているが、もちろんこれに限られず、4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。また複数の折り曲げ対応孔130A'は、X軸方向においてサブフレーム12A、12F、12Hとは同一直線状に設けていないが、もちろん、同一直線上に設けてもよい。複数のサブフレーム12E、12G、12I側に関しても同様の構成である。
【0132】
また前面折り曲げ部130Aの複数の第1の前面折り曲げ面130Bは、上述したサブフレーム12A~12E、12H~12Jと係合する第1の凹部(第2の凹部)1300Aとを有する。また前面折り曲げ部130Aの複数の第2の前面折り曲げ面130Cは、上述したサブフレーム12A、12E、12F、12G、12H、12Jと係合する第1の凹部(第2の凹部)1300Bとを有する。
【0133】
図5、7に示されるように、第1の凹部1300Aは、サブフレーム12Aの第1の係合部126Aと、サブフレーム12Bの第1の係合部125Bと、係合する。サブフレーム12B、12C、12D、12Iと係合する第1の凹部1300Aは、Y軸方向に対向する複数の第2の対向面1301Aを有する。もちろん、図示されていないが、サブフレーム12C、サブフレーム12D、サブフレーム12E、サブフレーム12H、サブフレーム12I、サブフレーム12Jについても同様に第1の凹部1300Aと係合される。
【0134】
第1の凹部1300Bは、サブフレーム12Aの第1の係合部126Aと、サブフレーム12Fの第1の係合部125Fと係合する。サブフレーム12F、12Gと係合する第1の凹部1300Bは、Z軸方向に対向する複数の第2の対向面1301Bを有する。もちろん、図示されていないが、サブフレーム12E、サブフレーム12G、サブフレーム12H、サブフレーム12Jについても同様に第1の凹部1300Bと係合される。
【0135】
サブフレーム12Aの第1の係合部126Aと凹凸係合する第1の凹部1300Aおよび第1の凹部1300Bは、X軸方向からみて「L」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12E、サブフレーム12H、サブフレーム12Jの第1の係合部(不図示)と凹凸係合する第1の凹部1300A、1300Bは、X軸方向からみて「L」の字形状に切りかかれている。
【0136】
サブフレーム12Bの第1の係合部125Bと凹凸係合する第1の凹部1300Aは、Z軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12C、サブフレーム12D、サブフレーム12Iの第1の係合部(不図示)と凹凸係合する第1の凹部1300Aは、Z軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。
【0137】
サブフレーム12Fの第1の係合部125Fと凹凸係合する第1の凹部1300Bは、Y軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12Gの第1の係合部(不図示)と凹凸係合する第1の凹部1300Bは、Y軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。
【0138】
第1の凹部1300A、1300Bは、複数のサブフレーム12A~12Jと係合してXY平面、XZ平面に平行(面一)になるように形成される。これにより、上面部21、第1の側面部22、第2の側面部23を連結させた際に複数のサブフレーム12A~12Jと板部20との隙間をなくすことができる。
【0139】
第1の開口端部131は、Y軸の正方向側に設けられ、X軸方向からみて、矩形の開口131'を有し、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手の長方形状である。もちろんこれに限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0140】
第1の開口端部131は、前面130(開口131')からX軸の正方向に突出する突出部131Aと、突出部131Aに設けられYZ平面に平行なフランジ部131Bと、突出部131AのX軸の負方向側からZ軸の負方向側に延びY軸方向に沿って形成された当接部131Cとを有する(
図1~5、10、11参照)。
【0141】
突出部131Aは、開口131'に沿って設けられた矩形環状であり、フランジ部131Bは、突出部131Aから外側(開口131'の外側)に延びるように形成される。
【0142】
第2の開口端部132は、第1の開口端部131と同様であり、Y軸の負方向側に設けられ、X軸方向からみて、矩形環状の開口を有し、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手の長方形状である。もちろんこれに限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0143】
第2の開口端部132は、前面130(開口132')からX軸の正方向に突出する突出部132Aと、突出部132Aに設けられYZ平面に平行なフランジ部132Bと、突出部132AのX軸の負方向側に設けられY軸方向に延びる当接部(不図示)とを有する。
【0144】
突出部132Aは、開口132'に沿って設けられた矩形環状であり、フランジ部132Bは、突出部132Aから外側(開口132'の外側)に延びるように形成される。
【0145】
本実施形態では、前面部13は、第1の開口端部131と第2の開口端部132とを有しているが、これに限られず、どちらか一方であってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0146】
前面部13は、X軸方向に貫通するように設けられた複数の配線孔133を有する(
図2~
図5参照)。複数の配線孔133は、外部から供給される電力を電気機器54へ供給する際、外部配線90を通すための孔である。複数の配線孔133の数、孔の大きさは適宜変更することが可能である。
【0147】
また前面部13は、Z軸方向において第1の開口端部131と複数の配線孔133との間に複数のヒンジ部134を有する。
【0148】
複数のヒンジ部134は、本実施形態では、Y軸方向に沿って2つ設けられ、後述する扉部30をY軸方向中心に回転可能に構成される。つまり、扉部30は、Z軸の正方向に向けて開けられる。もちろんこれに限られず、複数のヒンジ部134は、3つ以上設けられてもよい。
【0149】
複数のヒンジ部134は、扉部30と接続される接続板134Aと、前面部13に固定され、接続板134Aを回動自在に支持する回動支持部134Bとを有する。
【0150】
(後面部)
後面部14に関しては、前面部13と同様の構成であり、後面部14は、YZ平面に平行であり複数のサブフレーム12A~12JのうちX軸の負方向側の一端に固定される後面140と、後面14Aに設けられた第2の開口端部とを有する(
図1~
図5参照)。後面140は、本実施形態では、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手である長方形状である。もちろんこれに限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0151】
後面140は、後面140の4辺からX軸の負方向へ延びる後面折り曲げ部140Aを有する。後面折り曲げ部140Aは、Y軸方向に沿って延びる複数の第1の後面折り曲げ面140BとZ軸方向に沿って延びる複数の第2の後面折り曲げ面140Cとを有し、X軸方向から見て「口」の字形状である。
【0152】
後面折り曲げ部140Aは、上述した複数の第1の側面連結孔22Aの一部と連結する複数の折り曲げ対応孔140A'を有する。複数の折り曲げ対応孔140A'は、複数のサブフレーム12A、12F、12Hと後面部14とが連結する後面折り曲げ部140Aの複数の第2の後面折り曲げ面140Cに設けられている。複数の折り曲げ対応孔140A'は、Z軸方向にそって本実施形態では、3つ設けられているが、もちろんこれに限られず、4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。また複数の折り曲げ対応孔140A'は、X軸方向においてサブフレーム12A、12F、12Hとは同一直線状に設けていないが、もちろん、同一直線上に設けてもよい。複数のサブフレーム12E、12G、12I側に関しても同様の構成である。
【0153】
また後面折り曲げ部140Aの複数の第1の後面折り曲げ面140Bは、上述したサブフレーム12A~12E、12H~12Jと係合する第2の凹部(第3の凹部)1400Aとを有する。また後面折り曲げ部140Aの複数の第2の後面折り曲げ面140Cは、上述したサブフレーム12A、12E、12F、12G、12H、12Jと係合する第2の凹部(第3の凹部)1400Bとを有する。
【0154】
図5、7に示されるように、第2の凹部1400Aは、サブフレーム12Aの第2の係合部127Aと、サブフレーム12Bの第2の係合部126Bと、サブフレーム12Cの第2の係合部125Cと、係合する。サブフレーム12B、12C、12D、12Iと係合する第2の凹部1400Aは、Y軸方向に対向する複数の第3の対向面1401Aを有する。もちろん、図示されていないが、サブフレーム12D、サブフレーム12E、サブフレーム12H、サブフレーム12I、サブフレーム12Jについても同様に第2の凹部1400Aと係合される。
【0155】
第2の凹部1400Bは、サブフレーム12Aの第2の係合部127Aと、サブフレーム12Fの第2の係合部126Fと係合する。サブフレーム12F、サブフレーム12Gと係合する第2の凹部1400Bは、Z軸方向に対向する複数の第3の対向面1401Bを有する。もちろん、図示されていないが、サブフレーム12E、サブフレーム12G、サブフレーム12H、サブフレーム12Jについても同様に第2の凹部1400Bと係合される。
【0156】
サブフレーム12Aの第2の係合部127Aと凹凸係合する第2の凹部1400Aおよび第2の凹部1400Bは、X軸方向からみて「L」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12E、サブフレーム12H、サブフレーム12Jの第2の係合部(不図示)と凹凸係合する第2の凹部1400A、1400Bは、X軸方向からみて「L」の字形状に切りかかれている。
【0157】
サブフレーム12Bの第2の係合部126Bおよびサブフレーム12Cの第2の係合部125Cと凹凸係合する第2の凹部1400Aは、Z軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12D、サブフレーム12Iの第2の係合部(不図示)と凹凸係合する第2の凹部1400Aは、Z軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。
【0158】
サブフレーム12Fの第2の係合部126Fと凹凸係合する第2の凹部1400Bは、Y軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。また同様にサブフレーム12Gの第2の係合部(不図示)と凹凸係合する第2の凹部1400Aは、Y軸方向からみて「コ」の字形状に切りかかれている。
【0159】
第2の凹部1400A、1400Bは、複数のサブフレーム12A~12Jと係合してXY平面、XZ平面に平行(面一)になるように形成される。これにより、上面部21、第1の側面部22、第2の側面部23を連結させた際に複数のサブフレーム12A~12Jと板部20との隙間をなくすことができる。
【0160】
第3の開口端部141は、Y軸の正方向側に設けられ、X軸方向からみて、矩形の開口141'を有し、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手の長方形状である。もちろんこれに限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0161】
第3の開口端部141は、上述した第1の開口端部131と同様に後面140(開口141')からX軸の正方向に突出する突出部(不図示)と、突出部に設けられYZ平面に平行なフランジ部(不図示)と、突出部のX軸の正方向側からZ軸の負方向側に延びY軸方向に沿って形成された当接部(不図示)とを有する。
【0162】
[係合機構]
係合機構は、メインフレーム体11と前面部13および後面部14と、複数のサブフレーム12A~12Jとが交差する複数の交差領域のうち任意の複数箇所でZ軸周りにメインフレーム体11と前面部13および後面部14と、複数のサブフレーム12A~12Jとを位置決めする。
【0163】
ここで任意の複数箇所とは、メインフレーム体11と前面部13および後面部14と、複数のサブフレーム12A~12Jとが交差する箇所が複数であることをいい、すべての箇所であってもよい。またZ軸回りに位置決めするとは、Z軸回りに移動(回転)が規制されるということである。
【0164】
複数の交差領域は、第1のメインフレーム11A、11B(複数の第1のフレーム部)各々に対して複数のサブフレーム12B~12D、12Iが交差する複数の第1の交差領域W1と、第2のメインフレーム11C、11D(複数の第2のフレーム部)各々に対して複数のサブフレーム12F、12Gが交差する複数の第2の交差領域W2と、を有する。
【0165】
また複数の交差領域は、前面部13(第3のフレーム材)と複数のサブフレーム12B~12D、12Iとが交差する複数の第3の交差領域W3と、後面部14(第4のフレーム部)と複数のサブフレーム12B~12D、12Iとが交差する複数の第4の交差領域W4と、を有する。
【0166】
係合機構は、複数の第1の交差領域W1のうち任意の複数箇所でZ軸回りに第1のメインフレーム11A、11Bおよびサブフレーム12B~12D、12Iを位置決めする第1の係合機構M1を有する。
【0167】
第1の係合機構M1は、サブフレーム12Bの中間部BOに設けられX軸方向に対向する複数の第1の対向面1241Bを有する凹部124Bと、第1のメインフレーム11Aに設けられ凹部124Bと係合する第1の係合部115Aと、を有する。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0168】
つまり、第1の係合機構M1により、サブフレーム12BがZ軸回りに移動(回転)しようとしたとしても第1のメインフレーム11Aの複数の第1のメイン折り曲げ部112Aにより、移動(回転)が規制される(凹部124Bが複数の第1のメイン折り曲げ部112Aに引っかかる)。これにより、サブフレーム12Bおよび第1のメインフレーム11Aは、Z軸回りに位置決めされる。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0169】
係合機構は、複数の第2の交差領域M2のうち任意の複数個所でZ軸方向の軸回りに第2のメインフレーム11C、11Dおよびサブフレーム12F、12Gを位置決めする第2の係合機構M2を有する。
【0170】
第2の係合機構M2は、サブフレーム12Fの中間部FOに設けられX軸方向に対向する複数の第1の対向面1241Fを有する凹部124Fと、第2のメインフレーム11Cに設けられ凹部124Fと係合する第2の係合部117Cと、を有する。もちろん、サブフレーム12Fに限られず、サブフレーム12Gについても同様である。
【0171】
つまり、第1の係合機構M2により、サブフレーム12FがZ軸回りに移動(回転)しようとしたとしても第2のメインフレーム11Cの複数の第2のメイン折り曲げ部112Cにより、移動(回転)が規制される(凹部124Fが複数の第2のメイン折り曲げ部112Cに引っかかる)。これにより、サブフレーム12Fおよび第2のメインフレーム11Cは、Z軸回りに位置決めされる。もちろん、サブフレーム12Fに限られず、サブフレーム12Gについても同様である。
【0172】
係合機構は、前面部13とサブフレーム12B~12D、12Iとが交差する複数の第3の交差領域W3のうち任意の複数箇所でZ軸回りに前面部13およびサブフレーム12B~12D、12Iを位置決めする第3の係合機構M3を有する。
【0173】
第3の係合機構M3は、前面部13の複数の第1の前面折り曲げ面130Bに設けられたY軸方向に対向する複数の第2の対向面1301Aを有する第1の凹部1300Aと、サブフレーム12Bに設けられ第2の凹部1300Aと係合する第2の係合部125Bと、を有する。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0174】
つまり、第3の係合機構M3により、サブフレーム12BがZ軸回りに移動(回転)しようとしたとしても第1の前面折り曲げ面130Bの第1の凹部1300Aにより、移動(回転)が規制される(第2の係合部125Bが第1の凹部1300Aの複数の第2の対向面1301Aに引っかかる)。これにより、サブフレーム12Bおよび前面部13は、Z軸回りに位置決めされる。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0175】
係合機構は、後面部14とサブフレーム12B~12D、12Iとが交差する複数の第4の交差領域W4のうち任意の複数箇所でZ軸回りに後面部14およびサブフレーム12B~12D、12Iを位置決めする第4の係合機構M4を有する。
【0176】
第4の係合機構M4は、後面部14の複数の第1の後面折り曲げ面140Bに設けられたY軸方向に対向する複数の第3の対向面1401Bを有する第2の凹部1400Bと、サブフレーム12Bに設けられ第2の凹部1400Bと係合する第2の係合部126Bと、を有する。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0177】
つまり、第4の係合機構M4により、サブフレーム12BがZ軸回りに移動(回転)しようとしたとしても第1の後面折り曲げ面140Bの第2の凹部1400Aにより、移動(回転)が規制される(第2の係合部126Bが第2の凹部1400Aの複数の第3の対向面1401Aに引っかかる)。これにより、サブフレーム12Bおよび後面部14は、Z軸回りに位置決めされる。もちろん、サブフレーム12Bに限られず、サブフレーム12C、12D、12Iについても同様である。
【0178】
[扉部]
図10は、扉部30の斜視図、
図11は、扉部30の断面図であり、
図12は、弾性部材80の断面図である。扉部30は、
図1に示されるように、前面部13側に第1の扉部30Aと、第2の扉部30Bとを有する。本実施形態では、Y軸方向における扉部30の長さは、おおよそ600mmであるが、もちろんこれに限られない。
【0179】
図1、10、11に示されるように、第1の扉部30Aは、YZ平面に平行な扉面31Aと、扉面31Aの4辺からX軸の負方向へ延びる扉折り曲げ部32Aと、扉面31Aに設けられた取手部33Aとを有する。本実施形態では、第1の扉部30Aは、鉄から形成されるが、もちろんこれに限られず例えば、ステンレス鋼(SUS)であってもよいし、金属に限らず、樹脂製であってもよい。
【0180】
扉面31Aは、Z軸方向に短手、Y軸方向に長手の長方形状である。締付金具33Aは、X軸方向中心に回転可能である。締付金具33Aは、第1の扉部30Aの内側(扉面31Aに対してX軸の負方向側)に設けられた引掛け部331Aを有する。また扉面31Aの形状は、上述に限られず、Z軸方向に長手、Y軸方向に短手である長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
【0181】
第1の扉部30Aを閉める際、後述する弾性部材80をフランジ131Bに圧接させた状態で、締付金具33Aを回転させ、引掛け部331Aを当接部131Cに当接(圧接)させることで閉扉状態を維持することができる。
【0182】
[弾性部材]
弾性部材80は、環状であり、第1の扉部30Aに取り付けられ、閉扉時に第1の開口端部131に当接するシール材である。弾性部材80は、本実施形態では、パッキンで形成されているが、もちろんこれに限られない。
【0183】
弾性部材80は、第1の扉部30Aの扉面31Aの内側(扉面31Aに対してX軸の負方向側)に矩形環状に設けられる。またここで、弾性部材80は、弾性部材80が連続的に形成されている状態であり、複数本の弾性部材を接着または組み合わせて、矩形環状に形成したもの形状のことである。もちろんこれに限られず、弾性部材80は、つなぎ目なく、一体的に、一部材(一本もの)で形成されていてもよい。
【0184】
図12に示されるように、弾性部材80は、底部81と、膨出部82とを有する。底部81は、フランジ部131Bに沿って矩形環状に設けられ、扉面31Aと接着する。膨出部82は、底部81に設けられX軸の負方向側に膨出する。
【0185】
上述したように、第1の扉部30Aを閉める際、膨出部82がX軸の正方向側に潰れた状態で閉扉することで、第1の扉部30Aに対して密閉状態を形成することができる。
図12に示されるように、弾性部材80の断面には、中空空間が形成されていないが、例えば膨出部82に中空空間を設けてもよい。またもちろんこれに限られず、Y軸方向からみた弾性部材80の断面形状が長方形状または正方形状(凸形状がない)であってもよい。
【0186】
[取付部材]
図13は、取付部材50の斜視図であり、
図14は、支持部材50Aの斜視図である。また、
図15は、固着具50Cの斜視図であり、
図16は、固着具50Cの取り付け方を示す斜視図であり、
図17は、固着具50Cと支持部材50Aとの拡大図である。
【0187】
取付部材50は、外部電源に配線によって接続される複数の電気機器54A、54B、54Cを支持する支持部材50Aと、支持部材50Aに設けられ外部電源から出力される電力を複数の電気機器54A、54B、54Cそれぞれに供給するための中継コネクタ50Bとを有し、骨組体10に対して取付支持部材50Dを介して固着具50Cによって固定される。本実施形態では、取付部材50は、アルミフレームで形成される。
【0188】
(支持部材)
支持部材50Aは、XZ平面に平行であり、所定の間隙を介して互いに平行に設けられた複数の柱フレーム51と、Y軸方向に平行であり、互いに平行であり、複数の柱フレーム51の間に設けられた複数の支持フレーム52と、を有し、複数の電気機器54A、54B、54Cは複数の支持フレーム52のYZ平面に取り付けられ、または複数の支持フレーム52間にまたがって取り付けられる立体的な形状である。支持部材50Aは、本実施形態では、アルミフレームである。ここで所定の間隙とは、特に限られないが、例えば、数センチ、十数センチ、または数十センチである。
【0189】
複数の柱フレーム51は、
図13、14に示されるように、Z軸方向に沿って延びXZ平面に平行な面を有する第1の柱フレーム51Aと、Z軸方向に沿って延びXZ平面に平行な面を有し、Y軸方向に対向する第2の柱フレーム51Bと、を有する。
【0190】
複数の支持フレーム52は、
図13、14に示されるように、第1の柱フレーム51Aと第2の柱フレーム51Bとの間を接続するように設けられ、Y軸の負方向に開口を有する「コ」の字形状のフレームであり、Z軸の正方向側から順に第1の支持フレーム52A、第2の支持フレーム52B、第3の支持フレーム52Cと第4の支持フレーム52Dとを有する。本実施形態では、複数の支持フレーム52は、4本のフレームであったが、もちろんこれに限られず、3本であっても、5本であってもよい。
【0191】
第1の支持フレーム52Aは、Y軸の負方向側に後述する固着具50Cが取り付けられる長方形状の第1の孔部522Aと、第1の孔部522AのY軸の正方向側に円形状の第2の孔部521Aとを有する。また第1の支持フレーム52Aは、Y軸の正方向側に固着具50Cが取り付けられる長方形状の第1の孔部523Aと、第1の孔部523AのY軸の負方向側に円形状の第2の孔部524Aとを有する。
【0192】
また第4の支持フレーム52Dは、Y軸の負方向側に固着具50Cが取り付けられる長方形状の第1の孔部522Dと、第1の孔部522DのY軸の正方向側に円形状の第2の孔部521Dとを有する。また第4の支持フレーム52Dは、Y軸の正方向側に固着具50Cが取り付けられる長方形状の第1の孔部523Dと、第1の孔部523DのY軸の負方向側に円形状の第2の孔部524Dとを有する。
【0193】
また後述する固着具50Cによって第1の支持フレーム52Aと第1の取付支持部材501Dとを固定させたとき、上述した第2の孔部521Aから固着具50Cの一部が視認可能に構成される。もちろん第2の孔部521Aに限られず、第2の孔部524A、521D、524Dに関しても同様である。
【0194】
第2の支持フレーム52Bは、Z軸方向において第1の支持フレーム52Aの負方向側に設けられ、Y軸方向に沿って延びる第1のフレーム521Bと、第1のフレーム521BのY軸の負方向側に設けられ、Z軸方向に延びる第2のフレーム522Bと、第2のフレーム522BのZ軸の正方向側に設けられ、第2の柱フレーム51Bに接続されY軸方向に沿って延びる第3のフレーム523Bと、第2のフレーム522BのZ軸の負方向側に設けられ、第2の柱フレーム51Bに接続されY軸方向に沿って延びる第4のフレーム524Bと、を有する。
【0195】
図13に示されるように、第2の支持フレーム52Bには、第1のフレーム521Bに取り付けられる第1の電気機器54Aと、第3のフレーム523Bおよび第4のフレーム524Bに取り付けられる第3の電気機器54Cとが取り付けられる。取付方法は、DINレールDを用いた方法が挙げられるが、これに限られず、例えばネジ止めなどである。
【0196】
DINレールDは、本実施形態では、第3の支持フレーム52Cに取り付けられ、DINレールDに対応する第2の電気機器54BがDINレールDに取り付けられる。これにより、ネジ締結を削減することができるため、作業効率を向上させることができる。
【0197】
図13に示されるように、第3の支持フレーム52Cは、Z軸方向において第2の支持フレーム52Bの負方向側に設けられ、Y軸方向に沿って延び、第1の柱フレーム51Aと第2の柱フレーム51Bとの間に設けられ(接続され)る。第3の支持フレーム52Cには、第2の電気機器54Bが取り付けられる。
【0198】
第1の電気機器54A、第2の電気機器54B、第3の電気機器54Cは、特に限られないが、例えば、遮断器などである。
【0199】
(取付支持部材)
取付支持部材50Dは、
図3に示されるように、第1の取付支持部材501Dと第2の取付支持部材502Dとを有するフレームである。
【0200】
上述したように第1の取付支持部材501Dは、取付部材連結孔115C、115D、115Eとに連結されるフレームである。また上述したように第2の取付支持部材502Dは、取付部材連結孔116C、116D、116Eとに連結される。取付支持部材50Dは、例えば、ボルトおよびナットによって第2のメインフレーム11C、11D、11Eに固定される。
【0201】
第1の取付支持部材501Dには、第1の支持フレーム52Aに設けられた第1の孔部522Aに対応する対応孔5012Dを有する。図示していないが、第1の取付支持部材501Dには、第2の孔部521Aと、第1の孔部523Aと、第2の孔部524Aとに対応する対応孔をさらに有する。
【0202】
また第2の取付支持部材502Dには、第4の支持フレーム52Dに設けられた第1の孔部522Dと、第2の孔部521Dと、第1の孔部523Dと、第2の孔部524Dとに対応する孔部を有する。
【0203】
ここで対応するとは、X軸方向からみて貫通するように設けられるように構成されているという意味である。
【0204】
(中継コネクタ)
図18は、中継コネクタ50Bの拡大図であり、
図19は、第1の配線群90の一部を示した図であり、
図20は、配線保護材902を示す図である。
図13、18~19に示されるように、中継コネクタ50Bは、支持部材50(第3の支持フレーム52C)に取り付けられている。本実施形態では、中継コネクタ50Bは、例えば樹脂製である。
【0205】
中継コネクタ50Bは、外部電源から後述する第1の配線群90を介して供給される電力を、後述する第2の配線群53を介して電気機器54A、54B、54Cへ供給するためのコネクタである。ここで、第1の配線群90は、配線孔133に設けられた筒部90Aを通って内部に挿通される。
【0206】
また中継コネクタ50Bは、第1の配線群90及び第2の配線群53が、接続されるように構成されている。つまり、中継コネクタ50Bのハウジングの一端側には、第1の配線群90(コネクタ部90B)が挿入される第1の挿入口部(第1の接続部)501Bが形成され、他端側には第2の配線群53(複数の第2の端子532A)が挿入される第2の挿入口部(第2の接続部)502Bがそれぞれ形成されている。
【0207】
第2の挿入口部502Bには、第1の配線群90のコネクタ部90と電気的に接続する中継端子(不図示)が形成される。中継端子は、第2の挿入口部502Bを介して後述する複数の第2の端子532Aと電気的に接続可能である。また中継端子は、後述するコネクタ部90Bの複数の第1の外部端子902Bと電気的に接続可能である。これにより、外部電源から供給される電力を複数の電気機器54A~54Cへ供給することができる。
【0208】
中継コネクタ50Bの第1の挿入口部501Bおよび第2の挿入口部502Bは、一対一の関係である。つまり、第1の挿入口部501Bの上から3番目(
図18参照)に対応する箇所に第1の配線901が挿入されている場合、その第1の配線901から供給される電力は、第2の挿入口部502Bの例えば上から3番目に位置する挿入口に挿入されている第2の配線53に供給される。
【0209】
(第1の配線群)
図18~20に示されるように、第1の配線群90は、一端側が外部電源に接続され他端側に複数の第1の端子901Aをそれぞれ有する複数の第1の配線901と、複数の第1の端子901Aと電気的に接続され複数の第1の端子901Aを共通に支持するコネクタ部90Bと、複数の第1の配線901を束ねる複数の配線保護材902と、を有する。
【0210】
コネクタ部90Bは、複数の第1の端子901Aを支持する支持台901Bと、支持台901Bに設けられ第1の挿入口部501Bに挿入される複数の外部端子902Bとを有する。支持台901Bは、おおよそ矩形状であり、複数の第1の端子901Aが挿入される挿入穴9011Bを有する。また複数の外部端子901Bは、第1の挿入口部501Bに挿入され、挿入穴9011Bと同数設けられる。また複数の配線901の配線の数は、複数の電気機器54A、54B、54Cの数と一致する。
【0211】
配線保護材902は、複数の第1の配線901を被覆し(束ね)、外部からの衝撃等から複数の配線901を保護する。また配線保護材902は、円筒状に形成され、径方向に重複部9021を有し、本実施形態では、自己巻き付けチューブである。自己巻き付けチューブとは、外力がない場合に自ら円周方向に巻かれる(径方向に縮径する)自己巻き付け特性を有し、円周方向の両端部が一定角度だけ重なり合う重複部分が存在するチューブのことである。
【0212】
また作業者は、配線保護材902の上記重複部分を作業者が手などで分離して開いた間隙を通じて複数の第1の配線901を挿入する。配線保護材902は、例えば、編組チューブやプラスチックチューブなどであるが、もちろんこれに限られない。
【0213】
第1の配線群90は、配線保護材902を保持する固定部材903を有する。固定部材903は、例えば結束バンドであり、配線保護材902を支持部材50Aや骨組体10Aに保持させる。これにより、振動などによって第1の配線群90が収容装置1内にぶつかることを抑制することができる。また固定部材903は、配線保護材902同士を結束させてもよい。これにより、第1の配線群90がばらばらに収容装置1内に配置されることを抑制する。
【0214】
また筒部90は、配線孔133にはめ込まれ、第1の配線群90が挿通される外部配線穴を有するパッキン(不図示)を有する。パッキンは、本実施形態では、1つの外部配線穴を有し、外部配線穴は、外部配線穴の穴径と同一以上の外径の第1の配線群90を通すように構成される。これにより、第1の配線群90を通す穴に防水構造を付与することができる。本実施形態では、一つのパッキンに一つの外部配線穴が設けられる構造であったが、これに限られず、挿通される第1の配線群90の数に応じて2以上の外部配線穴が設けられてもよい。
【0215】
本実施形態では、2本にまとめられた第1の配線群90から中継コネクタ50Bを介して第2の配線群53(第1の内部配線53Aと、第2の内部配線53B)を通して、電気機器54A、54B、54Cへ電力が供給される。もちろん第1の配線群90の本数は、これに限られず、3本でも4本であってもよい。
【0216】
(第2の配線群)
図13、18に示されるように、第2の配線群53は、第1の内部配線53Aと、第2の内部配線53Bとを有する。本実施形態では、第1の内部配線53Aは、
図13に示されるように、第1の電気機器54Aと第3の電気機器54Cとに接続される。また本実施形態では、第2の内部配線53Bは、
図13に示されるように、第2の電気機器54Bに接続される。
【0217】
図18に示されるように、第2の配線群53のうち第1の内部配線53Aは、一端側が複数の電気機器54A、54Cに接続され他端側に複数の第2の端子532Aをそれぞれ有する複数の第2の配線531Aと、複数の第2の配線531Aを束ねる複数の配線保護材530Aと、を有する。複数の第2の端子532Aは、第2の挿入口部502Bにそれぞれ挿入される。
【0218】
複数の配線保護材530Aは、複数の配線保護材902と同様の構成であり、複数の第2の配線531Aを被覆し(束ね)、外部からの衝撃等から複数の第2の配線531Aを保護する。また配線保護材531Aは、本実施形態では、自己巻き付けチューブである。
【0219】
また作業者は、配線保護材531Aの自己巻き付けチューブを作業者が手などで分離して開いた間隙を通じて複数の第2の配線531Aを挿入する。
【0220】
図18に示されるように、第2の配線群53のうち第2の内部配線53Bは、第1の内部配線53Aと同様の構成であり、一端側が複数の電気機器54Bに接続され他端側に複数の第2の端子(不図示)をそれぞれ有する複数の第2の配線(不図示)と、複数の第2の配線を束ねる複数の配線保護材530Bと、を有する。
【0221】
第2の配線群53は、配線保護材530A、530Bを保持する固定部材903を有する。固定部材903は、例えば結束バンドであり、配線保護材530A、530Bを支持部材50Aなどに保持させる。これにより、振動などによって第2の配線群53が収容装置1内にぶつかることを抑制することができる。
【0222】
また本実施形態では、第1の内部配線53Aから第1の電気機器54Aへ、第2の内部配線53Bから第2の電気機器54Bへ電力が供給されたが、もちろんこれに限られず、第1の電気機器54Aへ2本の第2の配線群53、第2の電気機器54Bへ3本の第2の配線群53が接続されるように構成してもよい。中継コネクタ50Bの配置も第3の支持フレーム52Cに限られず、第2の支持フレーム52Bであってもよい。
【0223】
[固着具]
図13~17に示されるように、固着具50Cは、パネルファスナであり、取付プレート501Cと、取付プレート501Cに取り付けられる軸受部材502Cと、一対のフック503Cとを有する。以下、第1の孔部522Aに取り付けられる固着具50Cについて説明するが、もちろんこれに限られず、第1の孔部524A、522D、524Dに取り付けられる場合も第1の孔部522Aと同様である。
【0224】
取付プレート501Cは、第1の孔部522Aよりも大きい平面である第1の取付面5011Cを有する。第1の取付面5011Cは、YZ辺面に平行な面であり第1の支持フレーム52Aと平行な面である。また取付プレート501Cは、第1の取付面5011Cとは反対側に第2の取付面5012Cを有する。
【0225】
軸受部材502Cは、第1の取付面5011Cに取り付けられ、後述する一対のフック503Cを回転可能に支持する。軸受部材502Cは、X軸方向からみて第1の孔部522A、第1の取付孔1121Aよりも小さくなるように構成される。
【0226】
一対のフック503Cは、上述した軸受部材502CにZ軸を中心に回転可能に支持される。一対のフック503Cは、X軸方向からみて第1の孔部522A、第1の取付孔1121Aよりも大きくなるように構成される。また一対のフック503Cは、コイルによりZ軸方向から見て軸受部材502Cから突出した位置に保持される。
【0227】
固着具50Cは、第1の孔部522Aおよび第1の取付孔1121Aを挿通するとき、一対のフック503Cが第1の孔部522Aおよび第1の取付孔1121Aの枠により内側に押されながら挿通される。
【0228】
そして、第1の取付面5011Cが第1の支持フレーム52Aに当接したとき、一対のフック503Cがバネの力により外側へ突出する。これにより、第1の取付支持部材501Dに一対のフック503Cが係止されることで第1の支持フレーム52Aがメインフレーム11に固定される。また上述したように固着具50Cによって第1の支持フレーム52Aと第1の取付支持部材501Dとを固定させたとき、上述した第2の孔部521Aから一対のフック503Cが作業者から視認可能に構成される(
図17参照)。
【0229】
一対のフック503Cは、第2の孔部521Aからみえる箇所にマークが設けられてもよい。ここで、マークとは、例えば、赤色の線や、蛍光塗料である。これにより、作業者が一対のフック503Cを視認しやすくなる。
【0230】
固着具50Cは、第2の取付面5012Cに一対のフック503Cを軸受部材502C内に収容させる解除部504Cを有する。一対のフック503Cは、解除部504CをX軸方向を中心に回転させることで、軸受部材502C内に収容させる。解除部504Cは、解除部504Cを回転させるためのハンドル部材等を用いて回転させる。これにより、第1の取付支持部材501Dと取付部材50との着脱を可能にする。
【0231】
[第3の連結部材]
図1~4に示されるように、第3の連結部材60は、メインフレーム11とサブフレーム12とを連結させる。
【0232】
本実施形態では、第3の連結部材60は、リベットであり、より詳しくは、平頭リベットである。
【0233】
[第2の連結部材]
図9に示されるように第2の連結部材70は、複数の第1のメインフレーム11A、11Bと、複数の第2のメインフレーム11C、11D、11Eと、を連結する。
【0234】
連結箇所は、複数の第1の折り曲げ連結孔114Aと第2の折り曲げ連結孔114C、113D、114E、と、複数の第1の折り曲げ連結孔113Bと第2の折り曲げ連結孔114C、113D、114Eと、である。本実施形態では、第2の連結部材70は、リベットであり、より詳しくは、丸頭リベットである。
【0235】
[第1の連結部材]
図1~4に示されるように、第1の連結部材Tは、骨組体10と第1の側面部22および第2の側面部23とを連結させる。
【0236】
第1の連結部材Tを複数の第1の側面連結孔22Aに挿通させてサブフレーム12A、12F、12Hおよび第2のメインフレーム11Cと、第1の側面部22とを連結させる。
【0237】
また第1の連結部材Tを複数の第2の側面連結孔23Aに挿通させてサブフレーム12E、12G、12Jおよび第2のメインフレーム11Eと、第2の側面部23とを連結させる。
【0238】
本実施形態では、第1の連結部材Tは、リベットであり、より詳しくは、防水リベットである。これにより、収容装置1の気密性を高めることができる。
【0239】
(収容装置の製造方法)
続いて、以上のように構成される本実施形態の収容装置1の製造方法について説明する。
【0240】
本実施形態における収容装置1の製造方法は、骨組構造体10を組み立てる工程と、骨組構造体10に取付部材50を取り付ける工程と、取付部材50が取り付けられた骨組構造体10に板部20と扉部30とを組み立てる工程とを有する。
【0241】
骨組構造体10を組み立てる工程について、説明する(
図5~9参照)。まず、メインフレーム体11を組み立てる(
図8、9参照)。メインフレーム体11は、上述したように、第1のメインフレーム11A、11Bと、第2のメインフレーム11C、11D、11Eと、を第2の連結部材70によって連結し固定する。これにより、
図8に示されるようにメインフレーム11が組み立てられる。
【0242】
このとき第1のメインフレーム11A、11Bと第2のメインフレーム11C、11D、11Eとの連結方法は、第2の連結部材70だけでなく、第2の連結部材70によって連結される個所に対して隅肉溶接を施してもよい。
【0243】
次に、メインフレーム体11にサブフレーム12を連結させる(
図6、7参照)。メインフレーム体11とサブフレーム12との連結(組立)は、上述したように、第3の連結部材60によって連結し固定される。
【0244】
このときメインフレーム体11とサブフレーム12との当接箇所に対して隅肉溶接を施してもよい。
【0245】
次に、メインフレーム体11およびサブフレーム12(骨組体10A)に底面部40と前面部13および後面部14とを連結させる(
図5参照)。メインフレーム体11およびサブフレーム12は、底面部40とボルトおよびナットまたは溶接または接着剤により、固定(連結)または溶着または接着される。またサブフレーム12(例えば、第1の嵌合部125B、126B)は、前面部13と後面部14と溶接により溶着される。また底面部40と前面部13および後面部14とは、ボルトおよびナットまたは溶接または接着剤により、固定(連結)または溶着または接着される。これにより、骨組構造体10が組み立てられる。
【0246】
次に、骨組構造体10に取付部材50を取り付ける工程について説明する(
図3、5、13~17参照)。まず、
図5に示される状態の骨組構造体10の内部に取付支持部材50Dを骨組構造体10に取り付ける(
図3参照、ただし、本実施形態ではこの段階では側面部22、23は取り付けられていない)。
【0247】
次に、
図5に示される状態の骨組構造体10の内部に取付部材50を挿入する。取付部材50をどの方向(X軸方向、またはY軸方向、またはZ軸方向)から骨組構造体10に挿入するかは特に限られないが、本実施形態では、X軸方向(前面部13または後面部14)から取付部材50を挿入する。
【0248】
次に、電気機器54と内部配線53と中継コネクタ50Bとを有する取付部材50を取付支持部材50Dを介して骨組体10に取り付ける(
図3、14~18参照)。取付支持部材50Dと取付部材50とは、上述したように、固着具50Cによって、例えば、4か所で固定される。これにより、骨組構造体10に取り付けられた取付支持部材50Dを介して取付部材50が取り付けられる。
【0249】
次に、
図17に示されるように、第2の孔部521Aからみて固着具50Cの一部(一対のフック503C)が見えるかどうかユーザが確認する。
図17に示されるように、第2の孔部521Aからみて固着具50Cの一部(一対のフック503C)が見えた場合、取付支持部材50D(骨組構造体10)に取付部材50が取り付けられたと判定する。
【0250】
次に複数の配線孔133に筒部90Aを取り付け、筒部90Aを介して外部配線90を中継コネクタ50Bに接続させる。
【0251】
次に取付部材50が取り付けられた骨組構造体10に板部20と扉部30とを組み立てる工程について説明する(
図1~4参照)。まず、第1の側面部22および第2の側面部23を上述したように、骨組構造体10に第1の連結部材Tによって連結する。
【0252】
次に、第1の側面部22および第2の側面部23が取り付けられた骨組構造体10に上面部21を、上述したように、ボルトBおよびナットNによって連結する。
【0253】
次に、前面部13および後面部14に扉部30を取り付ける。これにより、骨組構造体10に板部20と扉部30とを組み立てられ、収容装置1が組み立てられる(
図1参照)。
【0254】
以上のように、板部20を骨組構造体10に連結させる前に取付部材50を骨組構造体10に取り付けることが可能となる。このため、取付部材50を骨組構造体10に取り付ける際、Y軸方向から作業者(ユーザ)が手を入れて取付部材50を支持したり連結させるための位置合わせをしたりすることが可能となる。これにより、取付部材50の重さが重くても複数人で支持しながら取り付け作業が可能となるため取付部材50の取り付け作業の効率を向上させることができる。
【0255】
メインフレーム体11およびサブフレーム12を第3の連結部材60によって連結しているため、溶接工程を削減することが可能となる。これにより、容易にメインフレーム体11およびサブフレーム12を固定させることができる。
【0256】
第1のメインフレーム11A、11Bおよび第2のメインフレーム11C、11D、11Eを第2の連結部材70によって連結しているため、溶接工程を削減することが可能となる。これにより、容易に第1のメインフレーム11A、11Bおよび第2のメインフレーム11C、11D、11Eを固定させることができる。
【0257】
さらに骨組体10と板部20とは、リベットによって固定されている。これにより、溶接作業を削減することが可能となるため、骨組体10と板部20とを容易に固定させることができる。また第1のメインフレーム11A、11Bおよび第2のメインフレーム11C、11D、11Eについても同様にリベットによって固定されている。これにより、ボルトおよびナット又は溶接による締結作業を削減することが可能となるため、骨組体10と板部20とを容易に固定させることができる。
【0258】
取付支持部材50D(骨組体10)に取付部材50を取り付ける際、取付支持部材50D(骨組体10)に取付部材50が確実に取り付けられるかどうかを第2の孔部521Aから一対のフック503Cが見えるかどうかで判断することが可能となり、作業者にとって容易に確認することができる。また取付部材50は、固着具50C(パネルファスナ)によって取付支持部材50D(骨組体10)に取り付けられるため、ボルトおよびナットを使用せず、容易に取付支持部材50D(骨組体10)に取付部材50を取り付けることができる。
【0259】
骨組体10と板部20とをボルトBおよび第1の連結部材Tによって連結させているため、溶接工程を削減することが可能となる。これにより、容易に骨組体10と板部20とを固定させることができる。また骨組体10と板部20との間に例えばコーキングガンによってコーキング材を塗布してもよい。この場合、骨組体10と板部20とが当接する箇所に塗布される。これにより、気密性を高めることができる。もちろんコーキングガンに限られず、張り付けるテープ状のものであってもよい。
【0260】
また第2の配線群53を配置した電気機器54A、54B、54Cを有した取付部材50に骨組体10に取り付けるため、骨組体10内で電気機器54A、54B、54Cを取り付ける作業をする必要がない。つまり、予め支持部材50Aに電気機器54A、54B、54Cと第2の配線群53とを取り付けた状態で骨組体10に取り付けることが可能となるため、作業者にとって効率的に電気機器54A、54B、54Cの取り付け作業や第2の配線群53の配線作業をすることができる。
【0261】
また取付部材50が外部電源から出力される電力を複数の電気機器54A、54B、54Cそれぞれに供給するための中継コネクタ50Bを有している。これにより、第1の配線群90を各電気機器54A、54B、54Cへそれぞれ配線する必要がない。つまり、第1の配線群90を中継コネクタ50Bに接続するだけでよい(すでに第2の配線群53が中継コネクタ50Bから各電気機器54A、54B、54Cへ接続されている)ため、配線に対しての作業効率を向上させることができる。さらに本実施形態では、取付部材50を支持する筐体が骨組体10であるため第1の配線群90を中継コネクタ50Bに接続するとき、作業者が手を様々な方向から入れて作業できるため、効率的に配線作業ができる。
【0262】
また一本一本チューブに配線を通す場合、労力がかかっていたが、本実施形態の配線保護材902、530A、530Bによって、容易に取り付けることができる。さらに本実施形態の配線保護材902、530A、530Bによって、後からでも複数の第1の配線、第2の配線を保護するために取り付けることができる。
【0263】
また取付部材50は、上述したように、柱フレーム51と支持フレーム52とで構成されているため、電気機器54の配置の自由度を高めることができる。例えば、第3のフレーム523Bと第4のフレーム524Bとの間にXZ平面に平行な板を取り付け、その板の両側から第2の電気機器54Cを複数並べることができる。つまり、取付部材50は、3次元的な構造をしているため、立体的な電気機器54の配置ができ、より電気機器54を収容することができる。
【0264】
また取付部材50は、上述したように、柱フレーム51と支持フレーム52とで構成されているため、大きさの異なる複数の電気機器54を容易に配置することができる(
図13参照)。
【0265】
取付部材50は、アルミフレームで形成されているため、板金を用いて加工、塗装する場合と比べて軽量化、やコスト削減をすることができる。
【0266】
また弾性部材80が扉部30側に設けられ、一本ものであるため、弾性部材80の取り付け作業を容易にすることができる。また弾性部材80の膨出部82をフランジ部131Bに当接させるため、容易に扉部30を閉めることができる(例えば、前面部13側にガスケットを設け、扉折り曲げ部32Aをガスケットに押し付ける場合と比べて)。
【0267】
また収容装置1は、上述した骨組構造体10で箱の強度を保つことができるため、板部20の厚さを薄くすることが可能となるため、製造コストを抑制することができる。
【0268】
また上述したようにメインフレーム体11と複数のサブフレーム12A~12Jとが嵌合しているため、骨組構造体10として組み立てた際、Z軸回りにがたつくことを抑制することができる(平行四辺形のような形状に変形することを抑制する)。
【0269】
さらに上述したように前面部13および後面部14と複数のサブフレーム12A~12Jとが嵌合しているため、骨組構造体10として組み立てた際、Z軸回りにがたつくことをより抑制することができる(平行四辺形のような形状に変形することを抑制する)。
【0270】
以上、本実施形態では、第1の配線群90が支持台901Bを有しているが、もちろん、これに限られず、例えば、第2の配線群53のように第1の挿入口部501Bに複数の第1の端子901Aが挿入されるように構成されてもよい。また本実施形態では、第2の配線群53がコネクタ部90を有していないが、もちろん、これに限られず、第1の配線群90のように第2の挿入口部502Bにコネクタ部を介して挿入されるように構成されてもよい。
【0271】
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
図21は、第2の実施形態における収容装置1'のうち扉部30と上面部21とを取り除き、複数の側面部22、23を取り外した収容装置1'の斜視図である。
図22は、第2の実施形態におけるメインフレーム11'の斜視図である。
図23は、第2の実施形態における第1のカーテンレール部51Rの図であって(A)は第1のカーテンレール部51Rの断面図であり、(B)は、第1のカーテンレール部51Rの斜視図である。
図24は、第2の実施形態における支持部材50A'と第1のカーテンレール部51Rとの斜視図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
【0272】
本実施形態の収容装置1'は、メインフレーム体11'にカーテンレール部50Rが取り付けられている点で、第1の実施形態とは異なる。取付部材50は、Y軸方向に沿って延び互いに平行に設けられメインフレーム体11'に固着具B0によって固定されるカーテンレール部50Rと、カーテンレール部50Rに設けられY軸方向に移動可能である第1のボルトB1と、第1のボルトB1と嵌合する第1のナットN1と、を有する。
【0273】
またメインフレーム体11'は、固着具B0が貫通するレール連結孔115C'、116C'、115D'、116D'、115E'、116E'を有する(
図22参照)。
【0274】
本実施形態ではカーテンレール部50Rは、メインフレーム体11'の第2のメインフレーム11C'、11D'との間に所定の間隙を介して設けられる。カーテンレール部50Rは、本実施形態では第1のカーテンレール部51Rと第2のカーテンレール部52Rとの2本を有する。第1のカーテンレール部51Rは、Y軸方向に沿って延び、Y軸方向の一端を第2のメインフレーム11D'、Y軸方向の他端を第2のメインフレーム11C'に連結させる。第2のカーテンレール部52Rは、Y軸方向に沿って延び、Y軸方向の一端を第2のメインフレーム11D'、Y軸方向の他端を第2のメインフレーム11C'に連結させ、第1のカーテンレール部51RとZ軸方向で対向する。ここで所定の間隙とは、Z軸方向における支持部材50A'の長さとおおよそ同じであり、例えば、数センチ、十数センチ、または数十センチである。
【0275】
ここで、カーテンレール部50Rとメインフレーム11との固定方法について第1のカーテンレール部51Rと第2のメインフレーム11D'を用いて説明する。
【0276】
図21~
図23(A)に示されるように、第1のカーテンレール部51Rの一端(Y軸の負方向側)で固着具B0を介して第2のメインフレーム11D'に固定される。固着具50C'は、本実施形態ではボルトおよびナット(不図示)であるが、もちろんこれに限られず、リベットであってもよい。
【0277】
第2のメインフレーム11D'には、固着具B0が貫通するためのレール連結孔115Dを有する。また
図21~
図23(A)に示されるように、第1のカーテンレール部51Rの他端(Y軸の正方向側)についても同様に固着具B0を介して第2のメインフレーム11C'に固定される。また第2のメインフレーム11C'には、固着具B0が貫通するためのレール連結孔115C'を有する。レール連結孔115C'、115D'は、Y軸方向において一直線上に設けられる。
【0278】
つまり、固着具B0が第1のカーテンレール部51Rおよびレール連結孔115C'、115D'を貫通することで第2のメインフレーム11C'、11D'に第1のカーテンレール部51Rが固定される。
【0279】
第2のカーテンレール部52Rは、第1のカーテンレール部51Rと同様にメインフレーム11に固定される。
【0280】
次に、カーテンレール部50Rと支持部材50A'との固定方法について、説明する。第1のカーテンレール部51Rは、X軸の正方向(前面部13または支持部材50A')側に第1のボルトB1が移動可能な第1の溝部501Rを有する。第2のカーテンレール部52Rは、X軸の正方向(前面部13または支持部材50A')側に第1のボルトB2が移動可能な第2の溝部502Rを有する。
【0281】
第1の溝部501R、第2の溝部502Rは、Y軸方向に沿って延び、X軸方向からみて後述する締結孔501A'、502A'と重なる位置に設けられる。第1の溝部501Rには、第1のボルトB1の頭部がY軸方向にスライド可能に設けられる。第2の溝部502Rには、第2のボルトB2の頭部がY軸方向にスライド可能に設けられる。
【0282】
また支持部材50A'は、Y軸方向に平行な面を有し、電気機器54を支持する長方形状の支持板(板状)であり、長方形状の4隅に複数の締結孔501A'を有する。複数の締結孔501A'は
図21に示されるように、X軸方向からみて上述した第1の溝部501R、第2の溝部502Rと重なる位置に設けられる。
【0283】
第1のボルトB1、B2を複数の締結孔501A'に挿通するようにスライドさせ、第1のボルトB1、B2および第1のナットN1、N2を用いて支持部材50A'を固定させることができる。
【0284】
以上のように、第1のボルトB1、B2が移動(スライド)可能に構成されているため、ボルトの配置位置が固定されている場合と比べて複数の締結孔501A'同士の間隔の精度を高める必要がない。このため、支持部材50A'(取付部材)をメインフレーム11'に固定させる際の作業効率を向上させることができる。
【0285】
また本実施形態では、第1のボルトB1、B2が複数の締結孔501A'を貫通して、固定していたが、これに限られない。例えば、複数の締結孔501A'をY軸方向に切りかかれた切欠き部としてもよい。これにより、より固定させる際の作業効率を向上させることができる。
【0286】
また本実施形態では、支持板である支持部材50A'を用いて説明したが、もちろんこれに限られず、支持部材50A(
図14参照)であってもよい。
【0287】
さらに本実施形態では、第2のメインフレーム11C'、11D'間にカーテンレール部50Rが設けられていたが、これに限られず、第2のメインフレーム11D'、11E'間にカーテンレール部50Rが設けられてもよい。
【0288】
例えば、板状の支持部材50A'を骨組体10に固定する方法は、カーテンレール部50Rによる固定以外にも上述したパネルファスナ50Cによる方法であってもよい。つまり、支持部材50A'には、支持部材50Aと同様に、パネルファスナ50Cが取り付けられる第1の孔部とパネルファスナ50Cが十分に取り付けられたことを確認するための第2の孔部が形成されてもよい。
【0289】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論であり、各実施形態及び変形例の構成を組み合わせてもよい。固定例えば、本実施形態では、鉄道車両の床下に設置された収容装置1について説明したが、例えば、鉄道車両床上装置や屋内外配電盤配電箱、機器室等に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0290】
1…収容装置
10…骨組構造体
11…メインフレーム体
12…サブフレーム
13…前面部
14…後面部
20…板部
21…上面部
22…第1の側面部
23…第2の側面部
30…扉部
40…底面部
50…取付部材
50A…支持部材
50B…中継コネクタ
50C…パネルファスナ
60…第3の連結部材
70…第2の連結部材
80…弾性部材