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  • 特開-回転電機用ステータ 図1
  • 特開-回転電機用ステータ 図2
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  • 特開-回転電機用ステータ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146168
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】回転電機用ステータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/04 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
H02K3/04 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058907
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】森本 貴文
【テーマコード(参考)】
5H603
【Fターム(参考)】
5H603CA01
5H603CA10
5H603CB12
(57)【要約】
【課題】丸線の集合線の端部の必要な長さを確保しつつ、回転電機用ステータの径方向の体格増加を防止又は低減する。
【解決手段】ステータコアと、丸線の集合線により形成され、ワニスにより固定されるステータコイル線と、を備え、丸線の集合線は、スロット挿入部と、軸方向端面よりも軸方向外側に延在し、かつ、異なるスロット内に位置する複数のスロット挿入部の間を接続するコイルエンド部と、ステータコアの軸方向一方側に位置し、電源側の端子部に接合される集合線端部とを、有し、集合線端部は、軸方向一方側のコイルエンド部よりも軸方向外側へと軸方向に延在する第1部位と、第1部位よりも径方向外側で軸方向に延在する第2部位と、第1部位と第2部位とを連続的に接続する第3部位と、を含み、第3部位は、周方向に視て、第1部位と第2部位とをU字状又はV字状に径方向に接続する、回転電機用ステータが開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータコアと、
前記ステータコアに巻装される丸線の集合線により形成され、前記ステータコアに前記丸線の集合線がワニスにより固定されるステータコイル線と、を備え、
前記丸線の集合線は、
前記ステータコアのスロット内に挿入されるスロット挿入部と、
軸方向端面よりも軸方向外側に延在し、かつ、異なるスロット内に位置する複数の前記スロット挿入部の間を接続するコイルエンド部と、
前記ステータコアの軸方向一方側に位置し、電源側の端子部に接合される集合線端部とを、有し、
前記集合線端部は、前記軸方向一方側の前記コイルエンド部よりも軸方向外側へと軸方向に延在する第1部位と、前記第1部位よりも径方向外側で軸方向に延在する第2部位と、前記第1部位と前記第2部位とを連続的に接続する第3部位と、を含み、
前記第3部位は、周方向に視て、前記第1部位と前記第2部位とをU字状又はV字状に径方向に接続する、回転電機用ステータ。
【請求項2】
前記第2部位は、軸方向内側の端部が前記第3部位側の端部よりも周方向の寸法が大きくかつ径方向の寸法が小さい、請求項1に記載の回転電機用ステータ。
【請求項3】
前記第2部位は、径方向に視て、軸方向内側の端部が、径方向に視て前記軸方向一方側の前記コイルエンド部に重なるか、又は、前記軸方向一方側の前記コイルエンド部より軸方向外側に位置する、請求項1に記載の回転電機用ステータ。
【請求項4】
前記第2部位は、軸方向内側の端部が、前記端子部に加締めにより接合される、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の回転電機用ステータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、回転電機用ステータに関する。
【背景技術】
【0002】
ステータコイル線の端部を、ステータコアの外周縁よりも径方向外側へと比較的大きく引き出して電源側の端子部に接合する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-55486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ステータコアに巻装される丸線の集合線によりステータコイル線を形成する構成では、ステータコアに丸線の集合線をワニスにより固定する場合がある。ワニスは、比較的粘度が低いため、毛細管現象により、丸線の集合線の端部と電源側の端子部との間の接合部まで浸透しうる。ワニスが接合部まで浸透すると、丸線の集合線の端部と電源側の端子部との間の電気的な接続の信頼性が低下するおそれがある。
【0005】
これに対して、丸線の集合線の端部の長さ(引き出し長さ)を比較的大きくすると、接合部まで至るワニスの量を無くす又は低減することが可能となるが、この場合、比較的長い丸線の集合線の端部の配置スペースの確保が困難となる。例えば、比較的長い丸線の集合線の端部を径方向外側へと延在させると、回転電機用ステータの径方向の体格増加を招くおそれがある。
【0006】
そこで、1つの側面では、本開示は、丸線の集合線の端部の必要な長さを確保しつつ、回転電機用ステータの径方向の体格増加を防止又は低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの側面では、ステータコアと、
前記ステータコアに巻装される丸線の集合線により形成され、前記ステータコアに前記丸線の集合線がワニスにより固定されるステータコイル線と、を備え、
前記丸線の集合線は、
前記ステータコアのスロット内に挿入されるスロット挿入部と、
軸方向端面よりも軸方向外側に延在し、かつ、異なるスロット内に位置する複数の前記スロット挿入部の間を接続するコイルエンド部と、
前記ステータコアの軸方向一方側に位置し、電源側の端子部に接合される集合線端部とを、有し、
前記集合線端部は、前記軸方向一方側の前記コイルエンド部よりも軸方向外側へと軸方向に延在する第1部位と、前記第1部位よりも径方向外側で軸方向に延在する第2部位と、前記第1部位と前記第2部位とを連続的に接続する第3部位と、を含み、
前記第3部位は、周方向に視て、前記第1部位と前記第2部位とをU字状又はV字状に径方向に接続する、回転電機用ステータが提供される。
【発明の効果】
【0008】
1つの側面では、本開示によれば、丸線の集合線の端部の必要な長さを確保しつつ、回転電機用ステータの径方向の体格増加を防止又は低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施例によるモータの断面構造を概略的に示す断面図である。
図2】本実施例の電源接続用端部の一部の拡大図であり、図1のQ1部の拡大図である。
図3】本実施例の電源接続用端部が配置される周方向範囲を軸方向視で部分的に示すステータの平面図である。
図4】本実施例の電源接続用端部と電源側端子との間の接続態様の一例を軸方向視で示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0011】
図1は、一実施例によるモータ1の断面構造を概略的に示す断面図である。
【0012】
図1には、モータ1の回転軸12が図示されている。以下の説明において、軸方向とは、モータ1の回転軸(回転中心)12が延在する方向を指し、軸方向外側とは、ステータコア211の軸方向中心C0から離れる側を指し、軸方向内側とは、ステータコア211の軸方向中心C0に向かう側を指す。また、径方向とは、回転軸12を中心とした径方向を指し、径方向外側とは、回転軸12から離れる側を指し、径方向内側とは、回転軸12に向かう側を指す。また、周方向とは、回転軸12まわりの回転方向に対応する。
【0013】
また、本明細書において、「周方向に視て」とは、以下の通りである。回転軸12を法線とする平面内においては、ある点を通る回転軸12まわりの接線は、一意に定まる。「ある着目部位を周方向に視て」とは、「当該着目部位を通る同接線に沿って視て」と同義である。また、「軸方向に視て」とは、以下の通りである。回転軸12を含む平面内においては、ある点を通る回転軸12に平行な直線は、一意に定まる。「ある着目部位を軸方向に視て」とは、「当該着目部位を通る同直線に沿って視て」と同義である。また、「径方向に視て」とは、以下の通りである。回転軸12を法線とする平面内においては、ある点と回転軸12(同平面との交点)とを結ぶ直線は、一意に定まる。「ある着目部位を径方向に視て」とは、「当該着目部位を通る同直線に沿って視て」と同義である。
【0014】
また、図1には、軸方向に平行なX方向ともに、X1側とX2側とが定義されている。
【0015】
モータ1は、例えばハイブリッド車両や電気自動車で使用される車両駆動用のモータであってよい。ただし、モータ1は、他の任意の用途に使用されるものであってもよい。
【0016】
モータ1は、インナロータタイプであり、ステータ21がロータ30の径方向外側を囲繞するように設けられる。ステータ21は、径方向外側がモータハウジング10に固定される。ステータ21は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなるステータコア211を備え、ステータコア211の径方向内側には、ステータコイル線22が巻回される複数のスロット213が形成される。
【0017】
本実施例では、ステータコイル線22は、丸線の集合線からなる。すなわち、ステータコイル線22は、平角線ではなく、複数の丸線の束状に集合させた集合線からなる。なお、丸線の断面形状は、厳密な円形である必要はない。
【0018】
ステータコイル線22は、スロット挿入部222と、コイルエンド部223と、電源接続用端部224とを含む。スロット挿入部222は、ステータコア211のスロット213内に挿入される。スロット挿入部222は、各スロット213に配置される。コイルエンド部223は、ステータコア211の軸方向端面2110よりも軸方向外側に延在し、かつ、異なるスロット213内に位置する複数のスロット挿入部222の間を接続する。電源接続用端部224は、相ごとに設けられ、一端が電源(図示せず)に電気的に接続される。なお、一の相に係る各スロット挿入部222、コイルエンド部223及び電源接続用端部224は、1束の丸線の集合線により連続的に形成されてよい。あるいは、相ごとのステータコイル線22がコイルを並列に形成する場合、一の相に係る各スロット挿入部222、コイルエンド部223及び電源接続用端部224は、2束以上の丸線の集合線により連続的に形成されてよい。
【0019】
ステータコイル線22は、ステータコア211にワニス(電気絶縁ワニス)により固定される。例えば、製造時、ステータコア211に丸線の集合線が巻装された状態のワークを、軸方向が水平となる姿勢で保ちながら軸まわりに回転させ、径方向外側からステータコイル線22の軸方向端部(後述するコイルエンド部223)に向けてワニスを滴下することとしてもよい。この場合、ワニスは、ステータコイル線22の軸方向端部の周方向全体にわたって滴下される。そして、毛細管現象によりステータコイル線22の全体にわたってワニスが浸透する。ワニスが加熱等により硬化されると、ステータコイル線22自体がワニスにより固められるとともに、ステータコイル線22とステータコア211との間に浸透したワニスにより、ステータコイル線22とステータコア211とが固定される。
【0020】
ロータ30は、ステータ21の径方向内側に配置される。
【0021】
ロータ30は、ロータコア32と、ロータシャフト34と、エンドプレート35A、35Bと、磁石62とを備える。
【0022】
ロータコア32は、ロータシャフト34の径方向外側の表面に固定され、ロータシャフト34と一体となって回転する。ロータコア32は、軸孔320を有し、軸孔320にロータシャフト34が嵌合される。ロータコア32は、ロータシャフト34に焼き嵌め、圧入、又はその類により固定されてよい。例えば、ロータコア32は、ロータシャフト34にキー結合やスプライン結合により結合されてもよい。ロータシャフト34は、モータハウジング10にベアリング14a、14bを介して回転可能に支持される。なお、ロータシャフト34は、モータ1の回転軸12を画成する。
【0023】
ロータコア32は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板により形成される。ロータコア32の内部には、磁石62が埋め込まれる。すなわち、ロータコア32は、軸方向に貫通する磁石孔322を有し、磁石孔322内に磁石62が挿入され固定される。なお、変形例では、ロータコア32は、磁性粉末が圧縮して固められた圧粉体により形成されてもよい。
【0024】
なお、図1には、特定の構造を有するモータ1が示されるが、モータ1の構造は、かかる特定の構造に限定されない。例えば、図1では、ロータシャフト34は、中空であるが、中実であってもよい。
【0025】
次に、図1を参照しつつ、図2以降を参照して、本実施例の特徴を更に説明する。
【0026】
図2は、本実施例の電源接続用端部224の一部の拡大図であり、図1のQ1部の拡大図である。図3は、本実施例の電源接続用端部224が配置される周方向範囲を軸方向視で部分的に示すステータ21の平面図である。図4は、本実施例の電源接続用端部224と電源側端子80との間の接続態様の一例を軸方向視で示す平面図である。
【0027】
以下では、任意の一の相に係る電源接続用端部224及びその関連構成について説明するが、他の相についても同様であってよい。なお、3相の電源接続用端部224は、図3に示すように、周方向に並んで配置されてよい。また、以下では、主にステータ21の軸方向両側のうちの、リード側(X方向X1側)の構成について説明する。従って、以下の説明において、コイルエンド部223とは、X方向X1側のコイルエンド部223を指す。
【0028】
本実施例では、電源接続用端部224は、第1部位2241と、第2部位2242とを含む。
【0029】
第1部位2241は、コイルエンド部223よりも軸方向外側へと軸方向に延在する。第1部位2241は、軸方向に視て、ステータコア211(又はそのスロット213)に重なる径方向位置に延在してよい。第1部位2241は、スロット挿入部222から連続してもよいし、コイルエンド部223から連続してもよい。
【0030】
第2部位2242は、第1部位2241よりも径方向外側で軸方向に延在する。第2部位2242は、第1部位2241の軸方向外側の端部に、接続される。第2部位2242は、軸方向に視て、ステータコア211よりも径方向外側に延在してよい。第2部位2242は、軸方向内側の端部2242Aが、端子部70に加締めにより接合される。なお、本明細書において、軸方向内側の端部2242Aとは、第2部位2242のうちの、端子部70に加締めにより接合される部位を指す。
【0031】
端子部70は、導体により形成され、図2に示すように、筒状部位72と、締結部位74を有する。筒状部位72と締結部位74とは、周方向に視てL字状の形態であり、締結部位74は、軸方向に垂直な平面内に締結面を形成してよい。
【0032】
筒状部位72には、図2に示すように、丸線の集合体が挿入される。丸線の集合体が挿入された状態で筒状部位72が機械的に潰されると、加締めにより内部の丸線の集合体と端子部70とが接合される。なお、この際、筒状部位72内部の丸線は、絶縁被覆が剥がれ、丸線の集合体と端子部70との間の電気的な接続も実現される。なお、相ごとのステータコイル線22がコイルを並列に形成する場合、同じ相の2束以上の丸線の集合線が一の筒状部位72に挿入されてよい。
【0033】
本実施例においては、筒状部位72に挿入される第2部位2242の軸方向内側の端部2242Aは、好ましくは、第2部位2242の軸方向外側の端部よりも、周方向の寸法が大きくかつ径方向の寸法が小さい。すなわち、第2部位2242の軸方向内側の端部2242Aは、好ましくは、径方向の寸法を低減しつつ周方向の寸法が増加する態様で、扁平化される。これにより、第2部位2242の軸方向内側の端部2242Aと、端子部70との間の接触面積(周方向の接触幅)を効果的に増加させることができる。なお、筒状部位72は、扁平化された面に対して垂直な方向(すなわち径方向)の力が加締め時に付与されてよい。
【0034】
締結部位74は、図4に示すように、電源側端子80に締結により接合される。なお、締結は、ボルトBTにより軸方向に平行な方向で実現されてよい。電源側端子80は、導体により形成され、例えばバスバーの形態であってよい。電源側端子80は、インバータ(図示せず)に一端が接続されるバスバーの他端により形成されてもよい。なお、この場合、バスバーの他端は、端子台の形態で樹脂部により支持されてもよい。
【0035】
本実施例では、一例として、第1部位2241及び第2部位2242は、周方向に視て、軸方向内側に開口するU字状となる形態で、それぞれの軸方向外側端部同士が径方向に接続される。具体的には、第1部位2241及び第2部位2242は、それぞれの軸方向外側端部同士が、径方向に延在する接続部2243を介して接続される。接続部2243は、周方向に視て、第1部位2241と第2部位2242とをU字状に径方向に接続する。なお、接続部2243は、必ずしも径方向に平行に延在する必要はなく、径方向に対して斜め方向に延在してもよいし、軸方向に視て湾曲部を有してもよい。
【0036】
なお、第1部位2241及び第2部位2242は、それぞれ、軸方向に平行に延在する必要はない。例えば、第1部位2241及び第2部位2242は、周方向に視て、軸方向内側に開口するV字状をなす形態で、軸方向に延在してもよい。この場合、接続部2243は、実質的に省略されてもよい。
【0037】
ところで、「発明が解決しようとする課題」の欄で言及したように、ワニスが電源接続用端部224の第2部位2242の自由端側の端部2242A(端子部70に加締めにより接合される軸方向内側の端部2242A)まで浸透しないように、電源接続用端部224の長さ(引き出し長さ)を比較的大きくすると、その反面として、回転電機用ステータの径方向の体格増加を招くおそれがある。
【0038】
この点、本実施例によれば、電源接続用端部224は、第1部位2241と第2部位2242とが、周方向に視て、U字状又はV字状の形態をなす。これにより、電源接続用端部224の長さ(丸線の延在方向の長さ)を比較的長くしつつ、電源接続用端部224に起因したモータ1の径方向の体格増加を防止又は低減できる。
【0039】
ここで、本実施例では、電源接続用端部224の第2部位2242は、軸方向内側の端部2242Aが、径方向に視て、コイルエンド部223に重なる。これにより、径方向に視てコイルエンド部223に重なる軸方向範囲に設けられる電源側端子80に対しても、電源接続用端部224の長さを比較的長くしつつ、電源接続用端部224に起因したモータ1の径方向の体格増加を防止又は低減できる。ただし、変形例では、電源接続用端部224の第2部位2242は、軸方向内側の端部2242Aが、電源側端子80の軸方向の位置に合わせて、コイルエンド部223より軸方向外側に位置してもよい。この場合、コイルエンド部223より軸方向外側に設けられる電源側端子80に対しても、電源接続用端部224の長さを比較的長くしつつ、電源接続用端部224に起因したモータ1の径方向の体格増加を防止又は低減できる。
【0040】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0041】
21・・・ステータ(回転電機用ステータ)、211・・・ステータコア、213・・・スロット、22・・・ステータコイル線、222・・・スロット挿入部、223・・・コイルエンド部、224・・・電源接続用端部(集合線端部)、2241・・・第1部位、2242・・・第2部位、2243・・・接続部(第3部位)、2242A・・・軸方向内側の端部、70・・・端子部
図1
図2
図3
図4