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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146218
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】状態監視システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
A61B5/00 102C
A61B5/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023058996
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 陸
(72)【発明者】
【氏名】中井 康博
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 次郎
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XA05
4C117XB01
4C117XB02
4C117XC15
4C117XC26
4C117XD22
4C117XE14
4C117XE15
4C117XE17
4C117XE23
4C117XE56
4C117XE76
4C117XH16
4C117XJ03
4C117XJ45
4C117XJ46
4C117XJ48
4C117XL01
4C117XQ20
(57)【要約】
【課題】ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じ、対応が必要な場合に、迅速かつ適切に対応することができる状態監視システムを提供すること。
【解決手段】被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、解析システムと通信可能であり、被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、を備える状態監視システムであって、解析システムは、生体情報に基づいて、被検体の測定状態を判定する判定部と、判定部による判定結果を受信端末に送信するか否かについて被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、回答受付部が受け付けた回答に応じて判定結果を受信端末に送信させる制御部と、を有し、受信端末は、判定結果を受信する通信部と、判定結果を出力する出力部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記解析システムと通信可能であり、前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の測定状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有する状態監視システム。
【請求項2】
前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を出力する、
請求項1に記載の状態監視システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
請求項1に記載の状態監視システム。
【請求項4】
前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
請求項1~3のいずれか一つに記載の状態監視システム。
【請求項5】
被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
前記解析システムおよび前記受信端末とそれぞれ通信可能なサーバと、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有し、
前記サーバは、前記解析システムから受信した判定結果を、前記受信端末に送信する、
状態監視システム。
【請求項6】
当該状態監視システムは、複数の前記受信端末を備え、
前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記受信端末は、
当該受信端末の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記サーバは、
前記第1および第2の位置情報に基づいて前記判定結果を送信する受信端末を選択する選択部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記第1の位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記通信部は、前記サーバに、前記第2の位置情報を送信し、
前記サーバは、前記選択部が選択した受信端末に前記判定結果を送信する、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記判定結果とともに、当該受信端末を所持する看守者に対する対応を指示する指示情報を作成する命令部、
をさらに有し、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記指示情報を出力する、
請求項5または7に記載の状態監視システム。
【請求項9】
前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項10】
前記サーバは、各受信端末に対し、互いに異なる指示情報を送信する、
請求項6に記載の状態監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報に基づいて被検体の状態を監視する状態監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
生体から取得される様々な情報(生体情報)は、その生体の身体状態、心理状態を把握する上で重要な情報である。生体情報は、例えば、心電、脈波、体温および血圧などが挙げられる。このうち、心電情報は、被検体の体表面に取り付けた電極によって心臓の電位を測定する。心電情報を取得するデバイスとして、hitoe(登録商標)のような、被検体に装着するウェアラブルの心電計が知られている。このようなウェアラブルデバイスを身体に装着し、生体情報を取得することによって日常的に健康管理や運動効果の最適化などが可能となるため、近年のヘルスケア需要拡大に伴い、普及が進んでいる。
【0003】
ウェアラブルデバイスによる生体情報の取得については、見守り用途での活用が検討されている。具体的には、建設現場といった作業負荷の大きい職場にて、従業員の状態監視を行うことで、従業員の怪我や疾患をいち早く発見したり、職場環境の改善に繋げたりすることが可能となる。
【0004】
例えば、特許文献1には、ウェアラブルデバイスから生体情報を取得し、装着者の作業負荷を判定して管理サーバに集約したり、管理サーバを介して管理者へ報知したりすることが記載されている。また、特許文献2には、ウェアラブルデバイスから生体情報を取得し、装着者の状態を判定し、異常があった場合に管理サーバを介して緊急連絡を行ったり、アラートによって周囲の人に報知したりすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6192885号公報
【特許文献2】特開2011-066861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2に記載の方法では、装着者に異常があり救護などが必要になった場合に、管理サーバを介して、予め設定されている管理者や緊急連絡先へ報知し、そこから救護員を派遣することになるため、初動に時間を要し、救護が遅くなってしまうおそれがあった。また、特許文献2に記載の方法では、アラートを用いて周囲の人に報知し、救護を依頼することになるため、音の届く範囲に人がいない場合や、騒音や遮蔽物などの周囲環境によって音が届かない場合など、救護が困難となるおそれがあった。これらの課題は、装着者の異常の内容によっては命にもかかわるため、周囲環境によらず、迅速に対応することが求められる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決し、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じ、対応が必要な場合に、迅速かつ適切に対応することができる状態監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の状態監視システムは、以下の構成からなる。
(1)被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記解析システムと通信可能であり、前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の測定状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有する状態監視システム。
【0009】
(2)前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を出力する、
(1)に記載の状態監視システム。
【0010】
(3)前記制御部は、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
(1)に記載の状態監視システム。
【0011】
(4)前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
(1)~(3)のいずれか一つに記載の状態監視システム。
【0012】
(5)被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
前記解析システムおよび前記受信端末とそれぞれ通信可能なサーバと、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有し、
前記サーバは、前記解析システムから受信した判定結果を、前記受信端末に送信する、
状態監視システム。
【0013】
(6)当該状態監視システムは、複数の前記受信端末を備え、
前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記受信端末は、
当該受信端末の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記サーバは、
前記第1および第2の位置情報に基づいて前記判定結果を送信する受信端末を選択する選択部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記第1の位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記通信部は、前記サーバに、前記第2の位置情報を送信し、
前記サーバは、前記選択部が選択した受信端末に前記判定結果を送信する、
(5)に記載の状態監視システム。
【0014】
(7)前記サーバは、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
(5)に記載の状態監視システム。
【0015】
(8)前記サーバは、
前記判定結果とともに、当該受信端末を所持する看守者に対する対応を指示する指示情報を作成する命令部、
をさらに有し、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記指示情報を出力する、
(5)または(7)に記載の状態監視システム。
【0016】
(9)前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
(5)に記載の状態監視システム。
【0017】
(10)前記サーバは、各受信端末に対し、互いに異なる指示情報を送信する、
(6)に記載の状態監視システム。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じ、対応が必要な場合に、迅速かつ適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、実施の形態1に係る状態監視システムの構成例を示す図である。
図2図2は、解析に用いる心電情報の詳細例を示す図である。
図3図3は、実施の形態1に係る状態監視処理を示すフローチャートである。
図4図4は、実施の形態1の変形例に係る判定処理を説明するための図である。
図5図5は、実施の形態2に係る状態監視システムの構成例を示す図である。
図6図6は、実施の形態2に係る状態監視処理を示すフローチャートである。
図7図7は、実施の形態3に係る状態監視システムの構成例を示す図である。
図8図8は、実施の形態3に係る受信端末の構成例を示す図である。
図9図9は、実施の形態3に係る状態監視処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明に係る状態監視システムの実施の形態を、図面に基づいて、詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、本発明の個々の実施の形態は、独立したものではなく、それぞれ組み合わせて適宜実施することができる。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る状態監視システムの構成例を示す図である。状態監視システムは、心電信号測定器2、解析システム3および受信端末4を備える。図1によれば、解析対象である心電情報10は、心電信号測定器2を介して被検体1から取得する。被検体1は、人や動物等、特に限定されない。
また、受信端末4は、看守者(例えば、工場の衛生管理者や医師等の術者、周囲の作業者)が所持する。
【0022】
心電信号測定器2の例としては、ウェアラブルの心電計が挙げられる。具体的には、心電信号測定器2は、被検体1に装着されるウェア本体と、複数の電極と、各電極と電気席に接続する心電計100とを備える。心電計100等は、バンド等を用いてウェア本体に固定される。なお、本実施の形態1では、心電に関する情報を取得して被検体1の状態を監視する例について説明するが、心電のほか、脈波、体温および血圧等を測定機によって取得して状態を監視する構成としてもよい。
【0023】
心電計100は、被験者の心電信号を計測する心電信号計測装置の一例である。心電計100は、被検体1の心電信号(心電情報)を連続的に計測する機能と、得られた心電情報10を記憶する機能と、解析システム3と通信によってデータを転送する機能と備える。なお、心電計100がサーバ装置に心電情報10を含むデータを転送し、該サーバ装置が解析システム3に心電情報10を転送する構成としてもよい。以下、被検体1は、心電信号測定器2を着用した人を指すものとして説明する。
【0024】
被検体1から取得した心電情報10は、被検体1の情報や、取得日時、場所、測定結果を含む。測定結果は、横軸を時間、縦軸を電圧としてプロットして得られる波形データ11である(図1参照)。
【0025】
図2は、解析に用いる心電情報10の詳細例を示す図である。波形データ11は、P波11a、Q波11b、R波11c、S波11d、T波11eと呼ばれる成分を含み得るものであり、これらの形状は不整脈の判定基準として用いられる。例えば、波形データ11は、これらの波成分のパターンを繰り返してなる。なお、心電情報10が有する波形データ11は、被検体や、被検体における心電計100の位置によってその形状が変わることもある。
【0026】
図1に戻り、解析システム3は、通信部31と、判定部32と、回答受付部33と、出力部34と、制御部35と、記憶部36とを備える。
【0027】
通信部31は、通信ネットワークを介して心電信号測定器2や受信端末4と通信可能である。ここでいう通信ネットワークは、例えば既存の公衆回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を用いて構成されるものであり、有線、無線を問わない。通信部31は、例えば、通信対象と電気的に接続するコネクタ、心電信号測定器2との通信手段を備える通信装置、またはデータが保存されたメディアの入力ポートによって構成される。通信部31は、キーボード、マウス、マイク等のユーザインタフェースをさらに含んで構成してもよい。通信部31は、心電信号測定器2から出力される心電情報10の入力を受け付ける入力部としても機能する。
【0028】
判定部32は、通信部31が取得した波形データ11に基づいて、心電計100を装着している被検体1の状態が、正常であるか否かを判定する。判定部32は、例えば、心電情報10から心拍数を推定し、その値および乱れから送信側装着者の状態を判定する。心拍数は、心電情報10中に現れる心電波形の時間間隔から計算され、一般的には60sec当たりに現れる心電波形の数を指す。そして、判定部32は、例えば、心拍数が、予め設定されている閾値と比較して、被検体1の状態が異常であるとして判定する。この際、複数の生体情報を組み合わせることによって状態を判定する場合や、波形データ11から単位波形データ12を抽出し、この単位波形データ12を用いて判定する場合も想定される。具体的には、判定部32は、例えば上述したR波11cのピークや、S波11dのピーク、各波のピーク位置または強度の差を用いて、心電の状態が、正常であるか否かを判定する。
【0029】
回答受付部33は、被検体1の状態が正常ではないと判定された場合に、通信部31を通じて、報知処理の要否についての回答を受け付ける。回答受付部33は、被検体1の意志として、自身の心電の状態が異常であると判定された場合の看守者への報知の要否に係る回答を受け付ける。
この際、被検体1は、心電信号測定器2に設けられる入力装置や、当該被検体1が所持する携帯端末等を介して、自身の状態について看守者に報知するか否かを回答する。
【0030】
出力部34は、表示装置や印刷装置等の出力装置によって構成され、制御部35の制御のもと、各種情報を出力する。出力部34は、例えば、液晶や有機EL(Electro Luminescence)などからなるディスプレイや、スピーカ等の音声出力機能を有する。
【0031】
制御部35は、解析システム3の動作を統括して制御する。また、制御部35は、回答受付部33が受け付けた回答に応じて、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された判定結果を、装着者情報とともに、通信部31を介して受信端末4に送信する。装着者情報は、被検体1の氏名や性別等の個人情報や、被検体1が装着するウェアラブルデバイスもしくは周辺機器の管理番号などを含む、被検体1を特定するための情報である。また、制御部35は、判定部32による判定結果を、ディスプレイに表示させてもよい。
【0032】
記憶部36は、解析システム3を動作させるための各種プログラムや、各部が生成するデータ等を含む各種データを記憶する。各種プログラムには、学習モデルを用いて実行される判定プログラムも含まれる。記憶部36は、各種プログラム等があらかじめインストールしたROM(Read Only Memory)、および各処理の演算パラメータやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いて構成される。
【0033】
各種プログラムは、HDD、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、Blu-ray(登録商標)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。また、通信部31が、通信ネットワークを介して各種プログラム取得することも可能である。
【0034】
以上の機能構成を有する解析システム3は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の1または複数のハードウェアを用いて構成されるコンピュータである。解析システム3は、心電信号測定器2とは別体で構成されてもよいし、心電信号測定器2と一体的に構成されてもよい。
【0035】
受信端末4は、通信部41と、出力部42と、制御部43とを備える。
【0036】
通信部41は、通信ネットワークを介して、解析システム3から出力される情報を受信する。通信部41は、例えば、解析システム3から、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された判定結果や、装着者情報を受信する。
【0037】
出力部42は、表示装置や印刷装置等の出力装置によって構成され、制御部43の制御のもと、各種情報を出力する。出力部42は、例えば、液晶や有機ELなどからなるディスプレイや、スピーカ等の音声出力機能を有する。
【0038】
制御部43は、受信端末4の動作を統括して制御する。また、制御部43は、判定部32による判定結果を、例えばディスプレイに表示させる。
【0039】
以上の機能構成を有する受信端末4は、CPU、GPU、ASIC、FPGA等の1または複数のハードウェアを用いて構成されるコンピュータである。
【0040】
続いて、被検体1から得た心電情報10に基づく、状態監視処理について説明する。図3は、本実施の形態1に係る状態監視処理を示すフローチャートである。状態監視処理では、まず、通信部31が、被検体1から得た心電情報10を、心電信号測定器2を介して取得する(ステップS101)。通信部31は、必要に応じて、取得した心電情報10の波形データ11に処理を施して判定処理用のデータを生成する。
【0041】
判定部32は、通信部31からのデータに基づいて、状態が正常であるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、判定部32は、例えば、所定のピーク強度が、予め設定されている閾値よりも小さいか否かによって正常であるか否かを判定したり、単位波形データ12における所定の測定波のピーク位置が、予め設定されている範囲に位置しているか否かによって正常であるか否かを判定したりして、判定結果を生成する。
【0042】
判定処理後、制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定されたか否か判断する(ステップS103)。制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定された場合(ステップS103:Yes)、本状態監視処理を終了する。一方、制御部35は、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された場合(ステップS103:No)、ステップS104に移行する。
【0043】
ステップS104において、制御部35は、回答受付部33が受け付けた回答であって、状態が異常である旨を看守者の端末(ここでは受信端末4)に送信して報知するか否かの回答に基づいて報知要否判定を行う。制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が不要であると判定した場合(ステップS105:No)、状態監視処理を終了する。これに対し、制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が必要であると判定した場合(ステップS105:Yes)、ステップS106に移行する。
ここで、回答受付部33が、回答要求を開始した時刻から、予め設定された時間経過しても回答が得られない場合でも、制御部35は、ステップS106に移行する。なお、未回答時の制御については、状態監視処理を終了する等、適宜設定の変更が可能である。
【0044】
ステップS106において、制御部35は、対象の被検体1の状態が異常である旨の情報、および装着者情報を受信端末4に送信する。その後、受信端末4には、被検体1の状態が異常である旨の情報が表示される。この受信端末4を所持する看守者は、この異常の旨の情報を確認し、被検体1への確認等の対応を行う。なお、受信端末4において、情報を表示するほか、音や光によって異常である旨の報知を行うようにしてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
なお、上述した状態監視処理は、例えば、新たな心電情報10が入力されるタイミングでその都度実行される。
【0045】
以上説明した本実施の形態1によれば、心電の状態が正常ではないと判定された場合に、被検体1の意志を示す回答に基づいて、看守者が所持する受信端末4に情報を送信するようにしたので、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じた場合に、迅速かつ適切に対応することができる。
【0046】
(実施の形態1の変形例)
次に、本発明の実施の形態1の変形例について説明する。本変形例に係る状態監視システムの構成は、実施の形態1に係る状態監視システムと同じであるため、説明を省略する。以下、実施の形態1とは異なる部分について説明する。
【0047】
本変形例において、判定部32は、心電情報10に変換処理を施したデータを用いて判定処理を実行する。具体的には、時間と強度(ここでは電圧)との関係を示す波形データ11に対して周波数解析を施して、時間-周波数-強度の三次元特徴データを生成し、この三次元特徴データの強度分布に基づいて判定部32は、状態が、正常であるか否かを判定する。
【0048】
図4は、本実施の形態1の変形例に係る判定処理を説明するための図である。判定部32は、単位波形データ12に対して周波数解析を適用し、単位波形データ12から時間-周波数-強度の関係を示す三次元周波数特徴データ13を生成する。このほか、判定部32は、時間-周波数、あるいは周波数-強度の関係を示す二次元周波数特徴データを生成してもよい。また、通信部31において、周波数特徴データが生成されてもよい。
【0049】
判定部32は、この周波数特徴データを用いて、状態が、正常であるか否かを判定する。判定部32は、例えば、予め設定されている基準周波数特徴データの強度分布との強度差を算出し、算出した強度差と、閾値とを比較して状態が、正常であるか否かを判定する。
【0050】
以上説明した本変形例によれば、上述した実施の形態1と同様に、心電の状態が正常ではないと判定された場合に、被検体1の意志を示す回答に基づいて、看守者が所持する受信端末4に情報を送信するようにしたので、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じた場合に、迅速かつ適切に対応することができる。
【0051】
なお、実施の形態1および本実施の形態1の変形例に記載の判定方法に限らず、公知の方法を用いて、心電の状態が正常であるか否かを判定することができる。
【0052】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、実施の形態1に係る解析システム3に代えて、位置情報を取得する解析システム3Aを備える。以下、実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる部分について説明する。
【0053】
図5は、本実施の形態2に係る状態監視システムの構成例を示す図である。本実施の形態2に係る状態監視システムは、心電信号測定器2、解析システム3A、および受信端末4を備える。
【0054】
解析システム3Aは、通信部31と、判定部32と、回答受付部33と、出力部34と、制御部35と、記憶部36と、位置情報取得部37とを備える。
【0055】
位置情報取得部37は、心電信号測定器2の位置情報を取得する。位置情報取得部37は、例えば、GPS(Global Positioning System)や、RTK(Real Time Kinematic)、IPS(Indoor Positioning System)等の位置測位システム(Real Time Location System:RTLS)によって測定された心電信号測定器2の位置情報を取得する。位置情報は、例えば、座標形式のほか、事前に登録された区画の名称(例えばAブロック、Bブロックなど)を含んでもよい。
【0056】
続いて、本実施の形態2における状態監視処理について説明する。図6は、本実施の形態2に係る状態監視処理を示すフローチャートである。本実施の形態2に係る状態監視処理では、実施の形態1と同様にして、通信部31が、被検体1から心電情報10を取得し、判定部32が、通信部31からのデータに基づいて、状態が正常であるか否かを判定する(ステップS201~S202)。
【0057】
判定処理後、制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定されたか否か判断する(ステップS203)。制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定された場合(ステップS203:Yes)、本状態監視処理を終了する。一方、制御部35は、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された場合(ステップS203:No)、ステップS204に移行する。
【0058】
ステップS204において、制御部35は、回答受付部33が受け付けた回答であって、状態が異常である旨を看守者の端末(ここでは受信端末4)に送信して報知するか否かの回答に基づいて報知要否判定を行う。制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が不要であると判定した場合(ステップS205:No)、状態監視処理を終了する。これに対し、制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が必要であると判定した場合(ステップS205:Yes)、ステップS206に移行する。
【0059】
ステップS206において、制御部35は、位置情報取得部37に、対象の被検体1が装着する心電信号測定器2の位置情報を取得させる。
【0060】
その後、制御部35は、対象の被検体1の状態が異常である旨の情報とともに、その被検体1が装着する心電信号測定器2の位置情報を受信端末4に送信する(ステップS207)。その後、受信端末4には、被検体1の状態が異常である旨の情報が表示される。この受信端末4を所持する看守者は、この異常の旨の情報を確認し、被検体1への確認等の対応を行う。
この際、制御部35が送信する情報として、救護設備位置情報をさらに送信してもよい。救護設備位置情報は、被検体1の救護に際し、必要となるAED(自動体外式除細動器)の設置場所や経口補水液の保管場所等の位置情報を含む。さらに、被検体1や救護設備までの経路を案内する情報を含むようにしてもよい。救護設備位置情報は、心電信号測定器2もしくは受信端末4に予め登録されていることが好ましい。
【0061】
以上説明した本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、心電の状態が正常ではないと判定された場合に、被検体1の意志を示す回答に基づいて、看守者が所持する受信端末4に情報を送信するようにしたので、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じた場合に、迅速かつ適切に対応することができる。
【0062】
また、本実施の形態2によれば、心電の状態が正常ではないとの判定結果とともに、被検体1の位置情報が受信端末4に送信されるため、一層迅速に対応することができる。
【0063】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3は、解析システム3Aから、サーバ5を介して受信端末4Aに情報を送信する。以下、実施の形態1および実施の形態2と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる部分について説明する。
【0064】
図7は、本実施の形態3に係る状態監視システムの構成例を示す図である。本実施の形態3に係る状態監視システムは、心電信号測定器2、解析システム3A、受信端末4Aおよびサーバ5を備える。本実施の形態3では、複数の看守者が、それぞれ受信端末4Aを所持しているものとして説明する。
【0065】
図8は、実施の形態2に係る受信端末4Aの構成例を示す図である。受信端末4Aは、通信部41と、出力部42と、位置情報取得部44と、制御部43とを備える。
【0066】
本実施の形態3において、通信部41は、解析システム3Aから出力される情報を受信するとともに、サーバ5に対し、位置情報取得部44が取得した位置情報を送信する。
【0067】
位置情報取得部44は、心電信号測定器2の位置情報を取得する。位置情報取得部44は、位置情報取得部37と同様、例えば、GPSやRTK、IPS等の位置測位システム(RTLS)によって測定された心電信号測定器2の位置情報を取得する。
【0068】
以上の機能構成を有する受信端末4Aは、CPU、GPU、ASIC、FPGA等の1または複数のハードウェアを用いて構成されるコンピュータである。
【0069】
図7に戻り、サーバ5は、通信部51と、選択部52と、命令部53と、出力部54と、制御部55とを備える。
【0070】
通信部51は、通信ネットワークを介して、解析システム3Aから出力される情報を受信する。通信部51は、例えば、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された判定結果を受信する。また、通信部51は、受信端末4Aから位置情報取得部44が取得した位置情報を受信する。さらに、通信部51は、各受信端末4Aの位置情報に基づいて、受信端末4Aに、状態が異常である旨の情報を送信する。
【0071】
選択部52は、心電信号測定器2の位置情報と、各受信端末4Aの位置情報とに基づいて、該心電信号測定器2に最も近い受信端末4Aを選択する。
【0072】
命令部53は、送信対象の受信端末4Aを所持する看守者に、判定部32による判定結果(被検体1に異常が生じている旨)を報知するための情報や、当該看守者に行わせる対応を指示する情報を生成する。
【0073】
出力部54は、表示装置や印刷装置等の出力装置によって構成され、制御部55の制御のもと、各種情報を出力する。出力部54は、例えば、液晶や有機ELなどからなるディスプレイや、スピーカ等の音声出力機能を有する。
【0074】
制御部55は、サーバ5の動作を統括して制御する。また、制御部55は、受信端末4Aに対し、命令部53が生成した情報を通信部51に送信させる。
【0075】
以上の機能構成を有する受信端末4Aは、CPU、GPU、ASIC、FPGA等の1または複数のハードウェアやメモリを用いて構成されるコンピュータである。
【0076】
続いて、本実施の形態3に係る状態監視処理について説明する。図9は、本実施の形態3に係る状態監視処理を示すフローチャートである。本実施の形態3に係る状態監視処理では、解析システム3Aにおいて、実施の形態1と同様に、通信部31が、被検体1から心電情報10を取得し、判定部32が、通信部31からのデータに基づいて、状態が正常であるか否かを判定する(ステップS301、S302)。
【0077】
判定処理後、制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定されたか否か判断する(ステップS303)。制御部35は、判定部32によって状態が正常であると判定された場合(ステップS303:Yes)、本状態監視処理を終了する。一方、制御部35は、判定部32によって状態が正常ではない(異常である)と判定された場合(ステップS303:No)、ステップS304に移行する。
【0078】
ステップS304において、制御部35は、回答受付部33が受け付けた回答であって、状態が異常である旨を看守者の端末(ここでは受信端末4A)に送信して報知するか否かの回答に基づいて報知要否判定を行う。制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が不要であると判定した場合(ステップS305:No)、状態監視処理を終了する。これに対し、制御部35は、報知要否判定によって、報知処理が必要であると判定した場合(ステップS305:Yes)、ステップS306に移行する。
【0079】
ステップS306において、制御部35は、位置情報取得部37に、対象の被検体1が装着する心電信号測定器2の位置情報を取得させる。
【0080】
その後、制御部35は、対象の被検体1の状態が異常である旨の情報とともに、その被検体1が装着する心電信号測定器2の位置情報をサーバ5に送信する(ステップS307)。
【0081】
サーバ5の制御部55は、解析システム3Aから判定結果および位置情報を受信すると、各受信端末4Aから位置情報を取得する(ステップS308)。
【0082】
位置情報取得後、選択部52は、心電信号測定器2の位置に対し、最も近い受信端末4Aを選択する(ステップS309)。なお、選択部52が選択する条件は、最も近いものに限らず、近い順に所定数選択したり、救護等の資格を所有している看守者から最も近い看守者が所持する受信端末4Aを選択したりしてもよい。資格所有者に応じて送信対象を選択する際、看守者の情報に資格等の情報が対応付けられている。
【0083】
その後、命令部53は、受信端末4Aに送信する情報を生成する(ステップS310)。本実施の形態3では、対象の被検体1の状態が異常である旨を報知する情報を生成する。
【0084】
ステップS311において、制御部55は、命令部53が生成した情報を、選択部52によって選択された受信端末4Aに送信する。その後、受信端末4Aには、被検体1の状態が異常である旨の情報が表示される。この受信端末4Aを所持する看守者は、この異常の旨の情報を確認し、被検体1への確認等の対応を行う。
この際、命令部53が生成する情報として、救護設備位置情報を含むようにしてもよい。救護設備位置情報は、被検体1の救護に際し、必要となるAED(自動体外式除細動器)の設置場所や経口補水液の保管場所等の位置情報を含む。さらに、被検体1やAED設置場所までの経路を案内する情報を含むようにしてもよい。救護設備位置情報は、サーバ5に予め登録されていることが好ましい。
また、命令部53は、看守者それぞれに役割を課し、その役割に応じた対応を指示する指示情報を生成してもよい。この指示情報は、看守者間で互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよいし、一部が同じ指示、その他が異なる指示であってもよい。例えば、被検体1に最も近い看守者に対しては被検体1のもとに行くように指示する情報を生成し、他の看守者に対しては、AEDの使用準備させることや、経口補水液を取りに行くように指示する情報をそれぞれ生成する。
【0085】
以上説明した本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様、心電の状態が正常ではないと判定された場合に、被検体1の意志を示す回答に基づいて、看守者が所持する受信端末4Aに情報を送信するようにしたので、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じた場合に、迅速かつ適切に対応することができる。
【0086】
また、本実施の形態3によれば、サーバ5によって、被検体1の対応を行ううえで最適な指示が看守者に送信されるため、一層迅速かつ適切に対応することができる。
【0087】
なお、本実施の形態3では、複数の受信端末4Aを備える例について説明したが、受信端末4Aは一つであってもよいし、システムとして受信端末を一つ備える場合、実施の形態1に係る受信端末4を備える構成としてもよい。
【0088】
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、解析システム3もしくは解析システム3Aが心電信号測定器2とは別体で設けられるものとして説明したが、解析システム3もしくは解析システム3Aが心電信号測定器2と一体的に構成されてもよい。
また、解析システム3もしくは解析システム3Aと受信端末4もしくは受信端末4Aとの機能を一体とした装置としてもよい。この際、例えば、解析システム3もしくは解析システム3Aが通信部41、出力部42、制御部43の機能を有し、この解析システム3もしくは解析システム3Aが、心電信号測定器2と通信可能に接続する。この構成によって、被検体1と看守者との相互監視が可能となる。
【符号の説明】
【0089】
1 被検体
2 心電信号測定器
3、3A 解析システム
4、4A 受信端末
5 サーバ
10 心電情報
11 波形データ
12 単位波形データ
13 三次元周波数特徴データ
31、41、51 通信部
32 判定部
33 回答受付部
34、42、54 出力部
35、43、55 制御部
36 記憶部
37、44 位置情報取得部
52 選択部
53 命令部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9