(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014633
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】壁面階段
(51)【国際特許分類】
E04F 11/025 20060101AFI20240125BHJP
E04F 11/09 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
E04F11/025
E04F11/09
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117601
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】507001070
【氏名又は名称】株式会社西宮産業
(74)【代理人】
【識別番号】100129207
【弁理士】
【氏名又は名称】中越 貴宣
(72)【発明者】
【氏名】宮田 稔久
(72)【発明者】
【氏名】戸田 達也
(72)【発明者】
【氏名】岡村 拓生
(72)【発明者】
【氏名】宮本 久
【テーマコード(参考)】
2E301
【Fターム(参考)】
2E301CC44
2E301CD02
2E301CD34
2E301CD43
2E301CD47
2E301DD04
2E301DD15
2E301DD17
2E301DD93
2E301HH15
2E301JJ06
2E301JJ08
2E301LL01
2E301LL15
2E301LL17
2E301MM03
2E301MM05
(57)【要約】
【課題】 壁面の角度に影響を受けることなく、所望の勾配の階段を容易且つ安価に設置することができる壁面階段を提供する。
【解決手段】 本発明の壁面階段1は、固定部材11と、支持部材12と、保持部材13とを含んで構成され、固定部材11の一端部11aと支持部材12の一端部12aが連結され、固定部材11の他端部11bと保持部材13の一端部13aが連結され、支持部材12の他端部12bと保持部材13の他端部13bが連結されて成る複数のブラケット10と、踏板部21と、蹴込板部22とを含んで構成され、側面視が略L字状を成す複数のステップ20と、複数のブラケット10に係る各支持部材12上に架け渡される一対のレール30とを含んで構成され、ブラケット10に係る固定部材11が壁面Wに所定の間隔を空けて階段状に固定され、ブラケット10に係る支持部材12上に架け渡された一対のレール30上に複数のステップ20が配設される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
擁壁等の壁面に設置される壁面階段であって、
固定部材と、支持部材と、保持部材とを含んで構成され、該固定部材の一端部と該支持部材の一端部が連結され、該固定部材の他端部と該保持部材の一端部が連結され、該支持部材の他端部と該保持部材の他端部が連結されて成る複数のブラケットと、
踏板部と、蹴込板部とを含んで構成され、側面視が略L字状を成す複数のステップと、
前記複数のブラケットに係る各前記支持部材上に架け渡される一対のレールと、
を含んで構成され、
前記複数のブラケットに係る各前記固定部材が、前記壁面に所定の間隔を空けて階段状に固定され、
前記複数のブラケットに係る各前記支持部材上に、前記一対のレールが架け渡され、
前記一対のレール上に、前記複数のステップが配設されることを特徴とする壁面階段。
【請求項2】
前記ステップの幅方向の端部の外側に、前記ステップの昇降方向に沿って所定の間隔を空けて立設される複数の支柱と、
前記複数の支柱間に配設される手摺りと、
を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の壁面階段。
【請求項3】
前記ブラケットに係る前記支持部材の他端部側に支柱取付部が配設され、
前記支柱取付部に前記支柱が取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の壁面階段。
【請求項4】
前記一対のレール間に、補強レールが配設されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の壁面階段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、擁壁等の壁面に設置される壁面階段に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、擁壁等の壁面に設置される階段が種々開示されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照。)。特許文献1に開示された法面設置用階段は、一対の平行に配設されたフレームと、該フレームに懸架されるステップと、上記フレームに立設された支柱と、該支柱によって支持される手摺とからなる階段において、上記ステップは両側が垂直に折曲されてなる軌道プレートを有するものであって、該軌道プレートは上記フレームに回動自在に軸支される為の軸支部を有し、且つ該軸支部を中心とする円弧状を形成するように複数の位置決め孔が貫設されており、上記フレームは法面の傾斜に対応して一定の傾斜角を有して設置されるものであって、上記ステップは法面の傾斜に関係なく常に水平となるように上記複数の位置決め孔の中から一つの位置決め孔が選択されボルトが該位置決め孔及び上記フレームに貫入されて上記ステップが上記フレームに固定されることを特徴とする。
【0003】
特許文献1に開示された法面設置用階段によると、回動自在に軸支されるステップは、設けるべき法面の状態に応じて自在に角度調整が可能となり、画一的な階段を予め製造していたとしても、様々な状況において対処できることとなり、安価な法面設置用階段を提供できることとなる、と記載されている。
【0004】
また、特許文献2に開示された階段用ステップは、壁部に複数個取付けられて、該壁部に片持ち式の階段を形成するためのものであって、壁部に取付けられる固定部の上部より支持部がその長手方向を前方に向けて片持ち状に突出され、該支持部の上面に踏板部が形成されると共に、前記固定部と支持部との間で三角形を形成するように、前記固定部の下部より斜め前方に向けて突出された補強部の先端部が前記支持部に取付けられていることを特徴とする。
【0005】
特許文献2に開示された階段用ステップによると、片持ち式の階段を形成するので、取付ける壁面の角度に合わせて、前後する踏板部が平面視において緩衝しないように、また、隣り合う上下の踏板部の高さ位置を自在に調整して、壁面に取付けることができる。さらに、前記固定部と支持部との間で三角形が形成されるように、前記固定部の下部より斜め前方に向けて突出された補強部の先端部を前記支持部に取付けることにより、片持ち式であっても、踏板部にかかる荷重に対する十分な強度を備えさせることができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第2948561号公報
【特許文献2】特開2014-40700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された法面設置用階段や特許文献2に開示された階段用ステップによると、壁面に対して比較的容易に階段を設置することができるものと思料する。
【0008】
しかし、特許文献1に開示された法面設置用階段は、主として一対の平行に配設されたフレームと、このフレームに懸架されるステップとで構成され、法面(壁面)に対して上下方向に真っ直ぐ昇降するタイプの階段である。従って、壁面の角度が急になると、それに伴ってフレームの配設角も急になるため、階段の勾配が急なものとなる。そこで、壁面の角度が急な場合に階段の勾配を緩やかにしようとすると、フレームの下端部分を壁面から大幅に遠ざける必要があり、設置場所の確保や、壁面からフレームが離れていくことによる取付方法の問題等が生じるものと思料する。
【0009】
この点、特許文献2に開示された階段用ステップを使用すると、壁面に対して斜め方向に昇降するタイプの階段を設置することができる。従って、壁面の角度に影響を受けることなく、所望の勾配の階段を設置することができる。しかし、特許文献2に開示された階段用ステップは一対で踏板部を支持する構成である。つまり、階段の段数の2倍の階段用ステップを設置する必要があり、非常に手間が掛かるとともに、部品点数も多くなるため、設置コストが高くなるものと思料する。
【0010】
そこで本願発明者は、上記の問題点に鑑み、壁面の角度に影響を受けることなく、所望の勾配の階段を容易且つ安価に設置することができる壁面階段を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
即ち、本発明の壁面階段は、擁壁等の壁面に設置される壁面階段であって、固定部材と、支持部材と、保持部材とを含んで構成され、該固定部材の一端部と該支持部材の一端部が連結され、該固定部材の他端部と該保持部材の一端部が連結され、該支持部材の他端部と該保持部材の他端部が連結されて成る複数のブラケットと、踏板部と、蹴込板部とを含んで構成され、側面視が略L字状を成す複数のステップと、前記複数のブラケットに係る各前記支持部材上に架け渡される一対のレールと、を含んで構成され、前記複数のブラケットに係る各前記固定部材が、前記壁面に所定の間隔を空けて階段状に固定され、前記複数のブラケットに係る各前記支持部材上に、前記一対のレールが架け渡され、前記一対のレール上に、前記複数のステップが配設されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の壁面階段において、前記ステップの幅方向の端部の外側に、前記ステップの昇降方向に沿って所定の間隔を空けて立設される複数の支柱と、前記複数の支柱間に配設される手摺りと、を含んで成ることを特徴とする。
【0013】
更に、本発明の壁面階段において、前記ブラケットに係る前記支持部材の他端部側に支柱取付部が配設され、前記支柱取付部に前記支柱が取り付けられることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の壁面階段において、前記一対のレール間に、補強レールが配設されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の壁面階段によると、壁面の角度に影響を受けることなく、所望の勾配の階段を容易且つ安価に設置することができる。
【0016】
特に、本発明の壁面階段においては、複数のブラケットを所定の間隔を空けて階段状に固定し、この複数のブラケット上に一対のレールを架け渡し、この一対のレール上に複数のステップが配設されるため、ステップ毎にブラケットを配設する必要が無く、設置工事の簡素化や部品点数の削減、これらによる低コスト化等が図られる。
【0017】
また、本発明の壁面階段においては、容易に手摺りを設置することも可能であり、安全性の向上を図ることができる。
【0018】
更に、本発明の壁面階段において、一対のレール間に補強レールを配設することによって、ステップ幅が大きい場合や踊り場等において、安全性の更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係る壁面階段の側面図である。
【
図4】
図1に示した壁面階段に係るブラケットの正面図である。
【
図5】本発明の壁面階段に係るブラケットの他の実施形態を示す正面図である。
【
図6】本発明の他の実施形態に係る壁面階段の側面図である。
【
図7】
図6に示した壁面階段に係るブラケットの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の壁面階段の実施形態について、図面に基づいて詳述する。
図1~
図3に示すように、擁壁等の壁面Wに設置される本実施形態の壁面階段1は、主として、複数のブラケット10と、複数のステップ20と、複数のブラケット10上に架け渡される一対のレール30とを含んで構成される。
【0021】
まず、本実施形態の壁面階段1に係るブラケット10は、
図4(a)に示すように、固定部材11と、支持部材12と、保持部材13とを含んで構成され、固定部材11の一端部11aと支持部材12の一端部12aが連結され、固定部材11の他端部11bと保持部材13の一端部13aが連結され、支持部材12の他端部12bと保持部材13の他端部13bが連結されて成り、正面視が三角形状を成す。固定部材11、支持部材12及び保持部材13には、断面L型のアングル材が適用でき、各部材同士がボルト等で連結される。
【0022】
本実施形態の壁面階段1に係るステップ20は、
図1等に示すように、踏板部21と、踏板部21と一体に形成され、踏板部21の段鼻21aから略垂直に配設される蹴込板部22とによって主に構成され、側面視が略L字状を成している。踏板部21における段鼻21aと反対側の端部には、上方に向かって係合板部23が突設されている。なお、係合板部23の機能については後述する。
【0023】
本実施形態の壁面階段1に係るレール30は、
図4(a)に示すように、断面矩形状の角材である。材質は金属製やプラスチック製等、特に限定されないが、強度が確保できればプラスチック製が軽量であるため好ましい。なお、
図4(a)及び
図4(b)では、レール30及び後述する補強レール32について、これらを水平方向に配設した場合の断面で表している。
【0024】
次に、本実施形態の壁面階段1の設置方法について説明する。本実施形態の壁面階段1は、前述したブラケット10、ステップ20及びレール30によって主に構成されており、
図1~
図3には、本実施形態の壁面階段1を、垂直な壁面Wに設置した態様を示す。
【0025】
まず、複数のブラケット10に係る各固定部材11が、壁面Wに所定の間隔を空けて階段状に固定される。ブラケット10に係る固定部材11は、例えばアンカーボルト(不図示)等によって壁面Wに固定される。
【0026】
壁面Wに複数のブラケット10が階段状に固定されたら、これら複数のブラケット10に係る各支持部材12上に、一対のレール30が架け渡される。一対のレール30は、支持部材12上に所定の間隔を空けて配設される。レール30と支持部材12との固定方法は特に限定されないが、例えば、断面L型のレール固定金物31をブラケット10に係る支持部材12上にボルトBとナットNで取り付け、このレール固定金物31にレール30をボルトBとナットNで取り付け固定することによって、複数のブラケット10,10間に一対のレール30を架け渡して固定することができる。
【0027】
そして、複数のブラケット10,10間に架け渡された一対のレール30上に複数のステップ20が配設される。一対のレール30にステップを配設し、固定する方法は特に限定されないが、例えば、下段側のステップ20に係る踏板部21と係合板部23とで形成される角部23aをレール30の上面に当接させ、この角部23aの位置において釘部材24等によってステップ20をレール30に固定する。下段側のステップ20を固定したら、下段側のステップ20が備える係合板部23の前面側に、上段側のステップ20に係る蹴込板部22の下端側の裏面を係合させ、係合板部23と蹴込板部22とを釘部材24等によって固定する。これを順次繰り返してステップ20を配設していくことによって、本実施形態の壁面階段1が設置されることとなる。
【0028】
なお、本実施形態の壁面階段1においては、最上段のステップ20から水平方向に踊り場25が設置されている。この踊り場25は、壁面Wに所定の間隔を空けて水平方向に配設された複数のブラケット10,10間に一対のレール30を架け渡し、この一対のレール30上に、踏板部材26を敷設することによって設置されている。
【0029】
ここで、本実施形態の壁面階段1に係る踊り場25の設置箇所においては、一対のレール30間に、補強レール32が配設されていることが好ましい。具体的には、
図4(b)に示すように、一対のレール30間に補強レール32を配設し、これら一対のレール30及び補強レール32上に踏板部材26を敷設することによって、踊り場25の耐荷重を向上することができ、踊り場25の安全性の向上が図られる。
【0030】
以上、本実施形態の壁面階段1における主要な構成について詳述したが、本実施形態の壁面階段1には、
図1~
図3に示すように、手摺り40が配設されることが好ましい。手摺り40の構成や設置態様は特に限定されないが、例えば、本願出願人らが先に出願し、権利化された特許第6779102号に係る手摺りが適用できる。
【0031】
具体的には、本実施形態の壁面階段1に係るステップ20の幅方向の端部20aの外側に、ステップ20の昇降方向に沿って所定の間隔を空けて複数の支柱41を立設する。支柱41の立設方法も特に限定されないが、本実施形態では、支柱41を支柱固定金物42によってレール30の側面に固定している。そして、これら複数の支柱41間に手摺り40が配設される。支柱41と手摺り40の固定方法は特に限定されず、例えば、支柱41における所定の箇所に手摺り取付部42を配設し、手摺り取付部42に手摺り40をボルトB等で固定することができる。
【0032】
以上の構成を備える本実施形態の壁面階段1によると、所望の勾配の階段を容易且つ安価に設置することができる。特に、本実施形態の壁面階段1においては、複数のブラケット10を所定の間隔を空けて階段状に固定し、この複数のブラケット10上に一対のレール30を架け渡し、この一対のレール30上に複数のステップ20が配設されるため、特許文献2のように、踏板部毎に一対の階段用ステップを配設する必要が無く、設置工事の簡素化や部品点数の削減、これらによる低コスト化等が図られる。
【0033】
また、本実施形態の壁面階段1においては、容易に手摺り40を設置することも可能であり、安全性の向上を図ることができる。
【0034】
更に、本実施形態の壁面階段1において、特に踊り場25の設置箇所において、一対のレール30間に補強レール32を配設することによって、踊り場25の安全性の更なる向上を図ることができる。
【0035】
以上、本発明の一実施形態に係る壁面階段1について詳述したが、本発明の壁面階段は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態に係る壁面階段1は、垂直な壁面Wに複数のブラケット10を固定した態様であるが、複数のブラケット10が固定される壁面は垂直な壁面Wに限定されず、本発明の壁面階段は、壁面の角度に影響を受けることなく、所望の勾配の階段を容易且つ安価に設置することができる。
【0036】
本発明の壁面階段が設置される壁面が垂直ではない場合は、壁面の角度に応じて、本発明の壁面階段を構成するブラケット10に係る固定部材11、支持部材12及び保持部材13の連結角度を適宜調整することによって、あらゆる角度の壁面に本発明の壁面階段を設置することができる。
図5(a)~(d)に示したブラケット10a~10dのように、各ブラケット10a~10dを構成する支持部材12が水平となるように、壁面の角度に応じて固定部材11と支持部材12との連結角度αを決定し、所定の連結角度αで固定部材11と支持部材12とを連結する。そして、固定部材11の他端部11bと支持部材12の他端部12bとを保持部材13で連結固定することによって、壁面の角度に応じたブラケット10a~10dを得ることができる。なお、
図5(a)~(d)では、一対のレール30について、これを水平方向に配設した場合の断面で表している。
【0037】
本発明の壁面階段における手摺りの設置態様についても、例えば、
図6及び
図7に示した実施形態の壁面階段1aを構成する複数のブラケット10eは、ブラケット10eに係る支持部材12の他端部12b側に延設部12cを備え、この延設部12c上に支柱取付部44が配設されている。支柱取付部44は筒状を成しており、支柱取付部44に支柱41を挿入し、支柱取付部44に支柱41をボルトBとナットNで固定することによって、支柱41が立設されることとなる。立設された支柱41間に手摺り40を配設することによって、手摺り40を備えた本実施形態の壁面階段1aが得られる。なお、
図7(a)及び
図7(b)では、一対のレール30及び補強レール32について、これらを水平方向に配設した場合の断面で表している。
【0038】
また、本実施形態の壁面階段1aにおいて、壁面階段1aを構成する複数のブラケットを全てブラケット10eの態様にする必要は無く、支柱41を立設したい箇所に位置するブラケット10を、支柱取付部44を備えるブラケット10eに置き換えればよい。
【0039】
以上、本発明の壁面階段の実施形態について詳述したが、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、本発明の実施形態に係る壁面階段1,1aでは、ステップ20の配設箇所、すなわち階段部分では、
図4(a)や
図7(a)に示すように、一対のレール30上にステップ20を固定しているが、階段部分においても、一対のレール30間に、補強レール32が配設されてもよい。階段部分においても補強レール32を配設することによって、階段部分の耐荷重が向上され、安全性の更なる向上が図られる。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
【符号の説明】
【0040】
1,1a:壁面階段
10,10a~10e:ブラケット
11:固定部材
12:支持部材
13:保持部材
20:ステップ
21:踏板部
22:蹴込板部
23:係合板部
24:釘部材
25:踊り場
26:踏板部材
30:レール
31:固定金物
32:補強レール
40:手摺り
41:支柱
42:支柱固定金物
43:手摺り取付部
44:支柱取付部
B:ボルト
N:ナット
W:壁面
α:連結角度