(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014638
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】ミツウロラップの為の専用ボックス
(51)【国際特許分類】
B65D 25/52 20060101AFI20240125BHJP
A47J 47/20 20190101ALI20240125BHJP
B65D 83/08 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
B65D25/52 C
A47J47/20 Z
B65D83/08 G
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022125884
(22)【出願日】2022-07-21
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.サランラップ
(71)【出願人】
【識別番号】522312908
【氏名又は名称】田邊 有未愛
(72)【発明者】
【氏名】田邊 有未愛
【テーマコード(参考)】
3E014
3E062
4B066
【Fターム(参考)】
3E014MC06
3E062AA01
3E062AB13
3E062LA01
3E062LA29
4B066FF20
(57)【要約】
【課題】小さなおにぎりを包む際、従来の食品用ラップフィルムに生じる余分な部分を除くため。または、一度使用できない従来の食品用ラップフィルムをSDGsを目的とした再使用(リユース)可能なミツウロラップに変更し、プラスティックの排出量を軽減するため。
【解決手段】ミツウロラップを小さなおにぎりを包むのに適した、13センチメートル×13センチメートルのサイズに調整する為、パッケージに布カッターを設置し、スライドする事によりミツウロラップが切れる工程と、ミツウロラップを保管する際、ミツウロラップ同士の密着を防ぐ為に保管ケースに1センチメートル程の突起物を付属する工程を有する事を特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミツウロラップの横幅は13センチメートルであり、ミツウロラップをカットするために専用ボックスの内部に回転刃を有する工程と箱型の専用パッケージの外部に使用済みのミツウロラップを保管するケースを付属させ、ケースの内部にはミツウロラップの密着を防ぐために1センチメートル程の突起物を有する工程を特徴とするミツウロラップの為の専用ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ミツウロラップの主原料であるコットン生地を切るために、布カッターと呼ばれるローラー状の刃を専用ボックスに備え付ける。また、ミツウロラップを保管する際にミツウロラップ同士が張り付かないために、ケースの内部に1センチメートル幅の突起物を14個備え付ける。そして、ミツウロラップには子供おにぎりを包むのに適したサイズ(13センチメートルごとに印の線を印字する。
【背景技術】
【0002】
食品用ラップフィルムは、食品の包装や食品の保温や保存に適しており、破れにくいのが特徴である。故に、おにぎりを包み、外出先に持ち運びを可能にするだけではなく、食材の水分を逃さないようにしたり、料理の保温、保存や食器を料理事包むなど様々な利用を行うことができる食品用ラップフィルムが広く販売されている。その代表的な例としては、
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
https://kurelife.jp/products/newkrewrap/
(株式会社クレハ クレラップラインナップ)
に代表されるような、ポリ塩化ビニリデンを使用した食品用ラップフィルムが販売されている。また、別の方法で本発明の課題を解決しようとする従来技術としては、
特開2012-121586(ラップフィルム収納箱)
特開2016-137913(切断刃及びフィルムロール収納容器)
に示される。しかし、本発明のパッケージはサランラップと同様の箱型であるが、布製のミツウロラップを使用している為、M字型の刃は使用しておらず、持手を動かすと布が切断される工程であり、刃は布カッターを使用する。さらに、食品用ラップフィルムには、子供向けにキャラクターのイラストが印刷された小さなサイズのおにぎりや食品を包む商品が存在する。その代表的な例としては、
【非特許文献】
【0004】
https://www.bandai.co.jp/
(バンダイ社 アンパンマンおにぎりラップ商品情報)
代表されるような、ポリプロピレンを使用した製品が販売されている。しかしながら、上記で取り上げた製品は、ポリ塩化ビニリデンやポリプロピレンとプラスティック製品である。そのため、一度使用したラップは捨てられてしまい、持続可能性が低いことが欠点である。
そこで、食品用ラップフィルムをミツウロを塗った布製品(ミツウロラップ)に変更することで、SDGsを目的とする環境に配慮したミツウロラップのための専用ボックスが実現できると考えた。
また、ミツウロラップの代表的な例としては、
【非特許文献】
【0005】
https://beeecowraps.theshop.jp/
(Sustainable organic food storage Bee Eco food wrap オンラインショップ)
に代表されるようなコットン生地に、化学物質を一切使わず持続可能な方法で採集したミツウロを浸透させたフードラップが挙げられる。またミツウロは、蜂蜜から出来ているため子供の食べ物に包む際にも安心して使用できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ミツウロラップには、ひと口サイズのおにぎりを包むのに適している13センチメートル×13センチメートルのミツウロラップは販売されていない。そこで、ミツウロラップは自然由来の製品でなおかつリユースできるため、環境に良い製品である。一方で、洗った後に乾かす作業やラップ同士がくっつかないように保管する作業は手間がかかり、家事や育児に追われる主婦の負担になってしまう事から、ミツウロラップの普及が浸透していないと考え。
【0007】
本発明は以上の課題を考えてなされたものであり、食品用ラップフィルムの幅13センチメートルに短くし、ミツウロラップの手入れや保管作業の負担を軽減することで、忙しい主婦や小さいお子さんを持つ方の手間を省くこと、さらには持続可能なSDGsに貢献するミツウロラップの普及を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために請求項1に係る発明によれば、パッケージの内部に布製のミツウロラップをカットする手段と、パッケージの外部に使用済みのミツウロラップをを再使用するための手入れをする手段と保管する手段を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項1に関わる発明によれば、箱型パッケージに入ったミツウロラップを13センチメートルまたは自由な長さにカットする工程は、あらかじめパッケージに付属する布カッターの付いた持ち手を横にスライドすることのより少ない力でカットすることを特徴とする。
【0010】
請求項1に関わる発明によれば、再使用するミツウロラップを保管するための工程は、ケース内部に付属する1センチメートルの突起物をケースの入り口に設置する工程を有する。
【発明の効果】
【0011】
以上詳述したように、本発明によれば、ミツウロラップをの為の専用ボックスを用いて、外出の準備の際に子供用おにぎりカバーとしてミツウロラップの為の専用ボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に関わるミツウロラップの為の専用ボックス外観および、構造を示す図。
【
図2】本発明に関わる布カッターできる実施形態の内部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面に沿って本発明の実施の形態を説明する。下記に示す本発明の実施の形態は、ミツロウラップのための専用ボックスの一例として、子供用おにぎりに適した、横幅13センチメートルのミツロウラップに、縦幅13センチメートル間隔に印を付け、箱型パッケージの内部の布カッターにより13センチメートル×13センチメートルにカットする事ができる。また、自由な長さにカットする事も可能ならしめるものである。そして、使用済みのミツロウラップを洗って乾かす際は、レンジフードフックや食器棚の取手に引っ掛けるための洗濯バサミを有する。また、使用済みのミツロウラップを保管するためのケースには、ミツロウラップの密着を防ぐために1センチ程の突起物を有する工程を特徴とするミツロウラップの為の専用ボックスであり、利用者が本発明によるミツロウラップの為の専用ボックスを使用する事で、忙しい主婦や小さなお子様をもつ家庭の家事を省くこと、さらにはSDGsに貢献することを可能ならしめるものである。
【0014】
図1から
図2は本実施のミツロウラップの為の専用ボックスの外観を示し、
図1はラップのパッケージとそれに付随する布カッターを示す図である。以下これらの図面を用いて説明する。
【0015】
1は本発明によるミツロウラップの為の専用ボックスあり、その材質は布にミツロウを塗ったものである。また横幅は子供用おにぎりを包むのに適した13センチメートル、長さは195センチメートルほどである。これは、13センチメートル×13センチメートルのミツロウラップ1が15枚カットできる長さであるが、それ以上の長さを必要としてもよい。2はそのラップが収納されている箱型のパッケージである。パッケージの横幅は15センチメートルほどの大きさである。3はミツロウラップの為の専用ボックスの切り口に布を切る丸い布カッター3が装備されており、布カッター3をスライドさせる事でミツロウラップ1が切れる仕組みである。また、布カッター3で手を切らない為にプラスティック製の持ち手6が付随している。4は、ミツロウラップ1を保管する際に使用するケースである。これは、高さがパッケージ2と同じ高さになっており、取り外して冷蔵庫の中や食器棚に置く事も可能である。
【0016】
そして、
図1はミツロウラップ1をパッケージの内部に収納する方法を示す図であり、
図2はミツロウラップ1を布カッター3でカットする際に必要となるガード7と保護シート7について示す図である。
図1ではミツロウラップがロール状に巻かれ、パッケージ2に収納する。
図2では、長さ15センチメートルのガード7がある。ガード7は、布カッター3が通るための溝のことを示し、布カッター3の動きを横のスライドに固定できる。また、8の保護シートはガード7の下にあり、布カッター3を使用した際に手や指を切る危険性を防ぐものである。
【0017】
そして、乾いたミツロウラップ1を次回使用するまでの間、衛生的に保管するために
図1のケース4が存在する。さらに、ミツロウラップは熱に弱く、温かい場所で保管するとミツロウラップ1が貼り付く恐れがある。その為、ケース4にはプラスティック製の小さな突起物(1センチメートルほど)8が両サイドに7個ついており、ミツロウラップ1を保管した際に貼り付く事を防ぐ仕組みである。ちなみに、8はプラスティック製である。
【0018】
本発明によるミツロウラップの為の専用ボックスの利用者は、ミツロウラップ1を自由な長さもしくは、13センチメートル×13センチメートルにカットし、子供用おにぎりをミツロウラップ1を用いて包装する。また、おにぎりを食べ終わった後はミツロウラップ1を持ち帰り、家でミツロウラップ1を洗った後、付属の洗濯バサミ を使用して乾かす。そして、次回ミツロウラップ1使用する時までケース4に入れて保管する。
【0019】
以上のようにして、ラップ本体1の布カッター3で利用者の自由な長さにカットし、おにぎりを包み終わった後は、壁掛けフック の機能を使い台所の空いているスーペースに洗濯バサミ を引っ掛け、ミツロウラップ1を乾かす。そして、乾いたミツロウラップはケース4で保管することで再使用できる。また、再使用して使えなくなった場合は、パッケージ2に収納されているラップ本体1から、また自由な長さ、もしくは13センチメートル×13センチメートルにカットして使用する事ができる。
【符号の説明】
【0020】
1:ミツウロラップ
2:パッケージ
3:布カッター
4:ケース
5:プラスティック製の突起物
6:プラスティック製の持ち手
7:ガード
8:保護シート