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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146386
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/30 20180101AFI20241004BHJP
【FI】
G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059249
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000108085
【氏名又は名称】セコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 明弥
(72)【発明者】
【氏名】氏家 美帆
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】複数の健康評価値全体としての目標達成度を把握できるようにする。
【解決手段】携帯端末20は、利用者の生体データから得られる所定期間における複数の健康評価値の各々の個別目標達成度に応じて、複数の健康評価値全体としての総合目標達成度を表示する表示部25を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の生体データから得られる所定期間における複数の健康評価値の各々の目標に対する個別達成度に応じて、前記所定期間における前記複数の健康評価値全体としての目標に対する総合達成度を表示する表示手段
を備える表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記総合達成度を表すグラフを表示し、
前記グラフは、前記複数の健康評価値の前記個別達成度を表す複数の構成要素を含む
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記グラフは円グラフであり、
前記複数の健康評価値は、第1健康評価値と、第2健康評価値とを含み、
前記円グラフは、前記第1健康評価値の前記個別達成度を表す第1構成要素と、前記第2健康評価値の前記個別達成度を表す第2構成要素とを含み、
前記第1構成要素及び前記第2構成要素は、前記円グラフの円周上の基準点から円周に沿って互いに反対方向に延びる
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記所定期間は、1日であり、
前記表示手段は、前記円グラフの一方の半円部分に前記第1構成要素を表示し、他方の半円部分に前記第2構成要素を表示する、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の健康評価値は、前記利用者の活動量に関する第1健康評価値と、前記利用者の睡眠に関する第2健康評価値とを含む
請求項1~4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
コンピュータに、
利用者の生体データから得られる所定期間における複数の健康評価値の各々の目標に対する個別達成度に応じて、前記所定期間における前記複数の健康評価値全体としての目標に対する総合達成度を表示するステップ
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の健康に関する評価を表す情報を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被測定者の活動量目標値に対する活動量の達成度を表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-123228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術では、単一の健康評価値の目標達成度しか表示されないため、健康評価値が複数ある場合に、それらの健康評価値全体としての目標達成度を把握することができない。
【0005】
本発明は、複数の健康評価値全体としての目標達成度を把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、利用者の生体データから得られる所定期間における複数の健康評価値の各々の目標に対する個別達成度に応じて、前記所定期間における前記複数の健康評価値全体としての目標に対する総合達成度を表示する表示手段を備える表示装置を提供する。
【0007】
前記表示手段は、前記総合達成度を表すグラフを表示し、前記グラフは、前記複数の健康評価値の前記個別達成度を表す複数の構成要素を含んでもよい。
【0008】
前記グラフは円グラフであり、前記複数の健康評価値は、第1健康評価値と、第2健康評価値とを含み、前記円グラフは、前記第1健康評価値の前記個別達成度を表す第1構成要素と、前記第2健康評価値の前記個別達成度を表す第2構成要素とを含み、前記第1構成要素及び前記第2構成要素は、前記円グラフの円周上の基準点から円周に沿って互いに反対方向に延びてもよい。
【0009】
前記所定期間は、1日であり、前記表示手段は、前記円グラフの一方の半円部分に前記第1構成要素を表示し、他方の半円部分に前記第2構成要素を表示してもよい。
【0010】
前記複数の健康評価値は、前記利用者の活動量に関する第1健康評価値と、前記利用者の睡眠に関する第2健康評価値とを含んでもよい。
【0011】
本発明の別の態様は、コンピュータに、利用者の生体データから得られる所定期間における複数の健康評価値の各々の目標に対する個別達成度に応じて、前記所定期間における前記複数の健康評価値全体としての目標に対する総合達成度を表示するステップを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の健康評価値全体としての目標達成度を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係る健康管理システムの一例を示す図である。
図2】健康管理システムの動作例を示すフローチャートである。
図3】トップ画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.構成
図1は、実施形態に係る健康管理システム1の一例を示す図である。健康管理システム1は、利用者の健康に関する評価を示す情報を利用者に提供する。健康管理システム1は、ウェアラブル端末10と、携帯端末20とを備える。ウェアラブル端末10と携帯端末20とは、予めペアリングされており、無線により通信可能に接続されている。ウェアラブル端末10は、利用者に装着され、利用者から各種の生体データを取得する。ウェアラブル端末10の例としては、腕時計型のウェアラブル端末、眼鏡型のウェアラブル端末、指輪型のウェアラブル端末が挙げられる。携帯端末20は、利用者に所持され、ウェアラブル端末10により取得された生体データに応じた利用者の健康に関する評価を示す情報を表示する。携帯端末20の例としては、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末が挙げられる。携帯端末20は、本発明に係る表示装置の一例である。
【0015】
ウェアラブル端末10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、表示部15と、センサ部16とを備える。記憶部12、通信部13、操作部14、表示部15、及びセンサ部16の各々と制御部11とは、バスを介して接続されている。
【0016】
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、ウェアラブル端末10の各部の制御及び演算を行う。記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)等の不揮発性メモリ、及びフラッシュメモリ等の揮発性メモリを含む。記憶部12には、ウェアラブル端末10の機能を実現するためのアプリケーションプログラムが記憶されている。通信部13は、無線ネットワークに接続されており、制御部11の制御の下、携帯端末20と通信を行う。操作部14は、例えばタッチパネル及び操作ボタンを含み、利用者によるウェアラブル端末10の操作に用いられる。表示部15は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイであり、制御部11の制御の下、各種情報を表示する。
【0017】
センサ部16は、利用者から生体データを取得する各種センサを含む。センサ部16には、例えばGPS(Global Positioning System)又はGNSS(global navigation satellite system)受信機、心拍センサ、及び加速度センサが含まれる。生体データとは、利用者の身体から取得できるデータ全般をいう。生体データには、活動量に関する生体データと、睡眠に関する生体データとが含まれる。活動量に関する生体データの例としては、加速度センサにより測定された加速度を示す加速度データが挙げられる。なお、加速度データは、利用者の動きを示すデータであるため、生体データに含まれる。睡眠に関する生体データの例としては、この加速度データに加えて、心拍センサにより測定された心拍数を示す心拍データが挙げられる。
【0018】
携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、操作部24と、表示部25とを備える。記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25の各々と制御部21とは、バスを介して接続されている。
【0019】
制御部21は、例えばCPU等のプロセッサであり、携帯端末20の各部の制御及び演算を行う。記憶部22は、例えばRAM等の不揮発性メモリ、及びフラッシュメモリ等の揮発性メモリを含む。記憶部22には、携帯端末20の機能を実現するためのアプリケーションプログラムが記憶されている。通信部23は、無線ネットワークに接続されており、制御部21の制御の下、ウェアラブル端末10と通信を行う。操作部24は、例えばタッチパネル及び操作ボタンを含み、利用者による携帯端末20の操作に用いられる。表示部25は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のディスプレイであり、制御部21の制御の下、各種情報を表示する。表示部25は、本発明に係る表示手段の一例である。
【0020】
制御部21は、記憶部22に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することにより、取得手段211、生成手段212、算出手段213、及び表示制御手段214として機能する。つまり、取得手段211、生成手段212、算出手段213、及び表示制御手段214は、ソフトウェアがハードウェア資源と協働することによって実現されるソフトウェアモジュールである。
【0021】
取得手段211は、対象期間及び参照期間における利用者の生体データをウェアラブル端末10から取得する。対象期間は、表示対象となる所定期間である。参照期間は、対象期間と比較対象となる期間であり、対象期間より前の期間である。この実施形態では、対象期間は当日であり、参照期間は前日である。対象期間及び参照期間の各々の基準時は、活動量に関する生体データと睡眠に関する生体データとで異なる。活動量に関する生体データの対象期間は例えば当日の0時から現在時刻までの時間であり、参照期間は例えば前日の0時から24時までの期間である。一方、睡眠に関する生体データの対象期間は例えば前日の18時から現在時刻又は当日の18時までの期間であり、参照期間は例えば前々日の18時から前日の18時までの期間である。睡眠に関する生体データに関し、対象期間には、厳密には、当日だけでなく前日も含まれるが、ここでは説明の便宜上、対象期間を当日という場合がある。同様に、参照期間を前日という場合がある。
【0022】
生成手段212は、取得手段211により取得された生体データを用いて、対象期間及び参照期間の各々について、利用者の活動量に関する第1健康評価値と、利用者の睡眠に関する第2健康評価値とを生成する。これらの健康評価値は、利用者の健康に関する評価の指標として用いられる。利用者の健康に関する評価の指標として、利用者の活動量に関する第1健康評価値と利用者の睡眠に関する第2健康評価値とが用いられるのは、人の健康に資する要素には運動と睡眠とが含まれるためである。運動は主に日中に行われ、睡眠は主に夜に行われる。そのため、これら二つの健康評価値を用いることにより、利用者の一日の健康に関する評価の精度が高くなる。
【0023】
この実施形態では、第1健康評価値は歩数である。生成手段212は、加速度データを用いて歩数を測定する。なお、歩数の測定方法は既知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。第2健康評価値は総睡眠時間である。総睡眠時間は、睡眠中の状態によって、レム睡眠時間と、浅いノンレム睡眠時間と、深いノンレム睡眠時間とに分けられる。レム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及び深いノンレム睡眠時間は、総睡眠時間を構成する詳細を示すものであるため、第2健康評価値に含まれる詳細評価値として用いられる。生成手段212は、加速度データ及び心拍データを用いて睡眠時の姿勢、動き、心拍数、呼吸数等の特徴を検出し、検出した特徴に基づいて総睡眠時間、レム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及び深いノンレム睡眠時間を測定する。なお、これらの睡眠時間の測定方法は既知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0024】
算出手段213は、対象期間及び参照期間の各々について、生成手段212により生成された第1健康評価値及び第2健康評価値の各々の目標に対する個別達成度を算出する。各健康評価値の目標は、例えば初期状態において設定され又は利用者により予め設定され、記憶部22に記憶されている。個別達成度は、目標に対する健康評価値の割合を百分率で表すものである。算出手段213は、各健康評価値を目標で割った値を100倍することにより、各健康評価値の個別達成度を算出する。
【0025】
また、算出手段213は、対象期間及び参照期間の各々について、第1健康評価値の個別達成度及び第2健康評価値の個別達成度に応じて、これらの健康評価値全体としての目標に対する総合達成度を算出する。総合達成度は、対象期間に利用者が行った健康に資する行為の目標達成度を示す。総合達成度の目標は、例えば第1健康評価値の目標と第2健康評価値の目標との組合せである。この実施形態では、総合達成度を構成する第1健康評価値の個別達成度と第2健康評価値の個別達成度との比率は5対5である。したがって、算出手段213は、健康評価値の数をN(本実施形態ではN=2)とすると、第1健康評価値の個別達成度をNで割った値と、第2健康評価値の個別達成度をNで割った値との合計を求めることにより、総合達成度を算出する。
【0026】
表示制御手段214は、算出手段213により算出された対象期間及び参照期間の各々における第1健康評価値の個別達成度、第2健康評価値の個別達成度、及び総合達成度を、グラフを用いて表示部25に表示させる。このグラフにおいては、対象期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度と、参照期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度とが比較可能に表示される。
【0027】
2.動作
図2は、健康管理システム1の動作例を示すフローチャートである。この動作は、例えば利用者の操作に応じて携帯端末20のアプリケーションプログラムが起動されたことを契機に開始される。
【0028】
ステップS11において、取得手段211は、ウェアラブル端末10から対象期間及び参照期間における利用者の生体データを取得する。例えば取得手段211は、対象期間及び参照期間における加速度データ及び心拍データの取得要求をウェアラブル端末10に送信することにより、これらのデータをウェアラブル端末10から受信し、記憶部22に記憶させる。なお、取得手段211は、記憶部22に既に記憶されているデータについては新たに取得せずに、記憶部22から読み出して用いてもよい。
【0029】
ステップS12において、生成手段212は、ステップS11において取得された対象期間における生体データを用いて、対象期間における第1健康評価値及び第2健康評価値を生成する。例えば生成手段212は、対象期間における加速度データを用いて、対象期間における利用者の歩数を生成する。これにより、対象期間における利用者の歩数を示す第1健康評価値が得られる。また、生成手段212は、対象期間における加速度データ及び心拍データを用いて、対象期間における総睡眠時間、レム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及び深いノンレム睡眠時間を生成する。これにより、対象期間における利用者の総睡眠時間を示す第2健康評価値、及びレム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及び深いノンレム睡眠時間を示す複数の詳細評価値が得られる。同様の方法により、生成手段212は、ステップS11において取得された参照期間における生体データを用いて、参照期間における第1健康評価値及び第2健康評価値を生成する。
【0030】
ステップS13において、算出手段213は、ステップS12において生成された対象期間における第1健康評価値及び第2健康評価値の各々の目標に対する個別達成度を算出する。ここでは、一日の歩数の目標が9000歩であり、総睡眠時間の目標が6時間である例を挙げて説明する。例えば対象期間における歩数が5580歩である場合、第1健康評価値の個別達成度は、5580歩÷9000歩×100=62%となる。また、対象期間における総睡眠時間が4.8時間である場合、第2健康評価値の個別達成度は、4.8時間÷6時間×100=80%となる。同様の方法により、算出手段213は、ステップS12において生成された参照期間における第1健康評価値及び第2健康評価値の各々の目標に対する個別達成度を算出する。
【0031】
ステップS14において、算出手段213は、ステップS13において算出された対象期間における第1健康評価値の個別達成度及び第2健康評価値の個別達成度に応じて、対象期間における総合達成度を算出する。例えば対象期間における第1健康評価値の個別達成度が62%、第2健康評価値の個別達成度が80%である場合、健康評価値の数であるN=2であるため、総合達成度は、62%÷2+80%÷2=71%になる。同様の方法により、算出手段213は、ステップS12において生成された参照期間における第1健康評価値の個別達成度及び第2健康評価値の個別達成度に応じて、参照期間における総合達成度を算出する。
【0032】
ステップS15において、表示制御手段214は、ステップS13及びS14において算出された第1健康評価値の個別達成度、第2健康評価値の個別達成度、及び総合達成度を表したグラフを作成する。ステップS16において、表示制御手段214は、ステップS15において作成されたグラフを含むトップ画面250を表示部25に表示させる。
【0033】
図3は、トップ画面250を例示する図である。図3に示される例では、対象期間は当日であり、参照期間は前日である。なお、対象期間は、利用者の操作に応じて変更可能である。トップ画面250には、当日における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を表すドーナツグラフ251が含まれる。ドーナツグラフ251は円グラフの一種である。ドーナツグラフ251は、第1構成要素253と、第2構成要素254とにより構成される。
【0034】
第1構成要素253は、ドーナツグラフ251の上半分の領域(上半円部分)に配置される円弧形状の構成要素であり、第2構成要素254とは異なる色、例えばオレンジ色で表示される。第1構成要素253は、当日における第1健康評価値の個別達成度、すなわち歩数の個別達成度を表す。第1構成要素253は、ドーナツグラフ251の円周上の9時の位置にある基準点Sから円周に沿って時計回りに延びる。第1構成要素253は、当日における歩数の個別達成度が高い程長くなり、この個別達成度が100%になると、ドーナツグラフ251の円周上の3時の位置にある終点Eに到達する。例えば当日における歩数の個別達成度が61%である場合、円周における基準点Sから終点Eまでの長さを100とすると第1構成要素253の長さは61になるため、この長さにより当日における歩数の個別達成度が表される。なお、個別達成度が目標を達成した場合、又は、目標を超えた場合は、終点Eで止まる。
【0035】
第2構成要素254は、ドーナツグラフ251の下半分の領域(下半円部分)に配置される円弧形状の構成要素であり、第1構成要素253の色とは異なる色、例えば紫色で表示される。第2構成要素254は、当日における第2健康評価値、すなわち総睡眠時間の個別達成度を表す。第2構成要素254は、基準点Sから円周に沿って反時計回りに延びる。このように第1構成要素253と第2構成要素254とは、同一の基準点Sから円周に沿って互いに反対方向に延びる。第2構成要素254は、当日における総睡眠時間の個別達成度が高い程長くなり、この個別達成度が100%になると、終点Eに到達する。当日における総睡眠時間の個別達成度が80%である場合、円周における基準点Sから終点Eまでの長さを100とすると第2構成要素254の長さは80になるため、この長さにより当日における総睡眠時間の個別達成度が表される。なお、個別達成度が目標を達成した場合、又は、目標を超えた場合は、終点Eで止まる。
【0036】
ドーナツグラフ251の中心には、当日における総合達成度である「71%」が数値で表示される。また、第1構成要素253と第2構成要素254との組合せにより、総合達成度が表される。例えば当日における総合達成度が71%である場合、ドーナツグラフ251の円周の長さを100とすると第1構成要素253の長さと第2構成要素254の長さの合計は71になるため、この長さの合計により当日における総合達成度が表される。したがって、ドーナツグラフ251を見ることにより、当日における総合達成度を容易に把握することができる。
【0037】
ドーナツグラフ251は、総合達成度が100%である場合には、第1構成要素253と第2構成要素254との組合せの形状は環状になる一方、総合達成度が100%未満の場合には、図3に示されるように、第1構成要素253と第2構成要素254との組合せの形状は一部欠けた環状になる。そのため、この欠けた部分の大きさにより、総合達成度が100%に到達するまでの不足部分が表される。このように不足部分を表示することにより、この不足部分を減らすことへのモチベーションを高めることができる。
【0038】
第2構成要素254は、さらに、総睡眠時間の内訳として、深いノンレム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及びレム睡眠時間の対象期間における総睡眠時間に対する比率を同系色の濃淡を用いて色分けして表す。第2構成要素254は、第2構成要素254aと、第2構成要素254bと、第2構成要素254cとにより構成される。第2構成要素254a、254b、及び254cは、それぞれ、深いノンレム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及びレム睡眠時間の比率を表す。なお、目標を超えた場合は、各睡眠時間の目標に対する比率を求め、健康に資する貢献度が高いもの(例えば、深いノンレム睡眠時間など)から順に、求めた比率に応じて同系色の濃淡を用いて色分けして表してもよい。
【0039】
深いノンレム睡眠時間は、健康に資する貢献度が高い睡眠時間として予め定められている。そこで、深いノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254aが強調表示されるように、例えば深いノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254aは濃い紫色で表示され、浅いノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254bは濃い紫色と薄い紫色の中間の紫色で表示され、レム睡眠時間を表す第2構成要素254cは薄い紫色で表示される。
【0040】
また、第2構成要素254a、254b、及び254cは、基準点Sから円周方向に沿って順番に配置される。深いノンレム睡眠時間が表す第2構成要素254aが強調表示されるように、深いノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254aは基準点Sに最も近い位置に表示され、第2構成要素254aは基準点Sに二番目に近い位置に表示され、第2構成要素254cは基準点Sから最も遠い位置に表示される。このように、ノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254aを強調表示することにより、健康に資する貢献度が高い深いノンレム睡眠時間を延ばすことへのモチベーションを高めることができる。
【0041】
また、トップ画面250には、前日における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を表すドーナツグラフ255が含まれる。ドーナツグラフ255は円グラフの一種である。ドーナツグラフ255は、ドーナツグラフ251の外側に、ドーナツグラフ251の背面に部分的に重なるように表示される。言い換えると、ドーナツグラフ251は、ドーナツグラフ255の内側に、ドーナツグラフ255の上に部分的に重なるように表示される。このように、ドーナツグラフ251とドーナツグラフ255とは内側と外側に隣り合うように表示されるため、前日における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度と、当日における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度とを容易に比較することができる。その結果、前日と当日との間の各健康評価値の個別達成度及び総合達成度の各々の変化を容易に把握することができる。ドーナツグラフ255は、第1構成要素256と、第2構成要素257とにより構成される。なお、前日の目標と当日の目標は、異なる目標が設定されていてもよい。なお、異なる目標が設定されている場合のドーナツグラフ255は、より比較し易いよう、当日の目標の場合における個別達成度及び総合達成度で表示するとよい。
【0042】
第1構成要素256は、前日における第1健康評価値の個別達成度、すなわち歩数の個別達成度を表す。第1構成要素256の形状はドーナツグラフ251の第1構成要素253の形状と概ね同じであるが、第1構成要素256の色はドーナツグラフ251の第1構成要素253の色と同系色であって第1構成要素253の色より薄い色、例えば極淡いオレンジ色である。例えば前日における歩数の個別達成度が85%である場合、基準点Sから終点Eまでの円周上の長さを100とすると第1構成要素256の長さは85になるため、この長さにより前日における歩数の個別達成度が表される。
【0043】
第2構成要素257は、前日における第2健康評価値、すなわち総睡眠時間の個別達成度を表す。第2構成要素257の形状はドーナツグラフ251の第2構成要素254の形状と概ね同じであるが、第2構成要素257の色は第2構成要素254a~254cの色と同系色であって第2構成要素254a~254cの色より薄い色、例えば極淡い紫色である。例えば前日における総睡眠時間の個別達成度が70%である場合、基準点Sから終点Eまでの円周上の長さを100とすると、第2構成要素254の長さは70になるため、この長さにより前日における総睡眠時間の個別達成度が表される。第2構成要素257においては、第2構成要素254とは異なり、総睡眠時間だけが表され、深いノンレム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及びレム睡眠時間の比率については表されない。そのため、第2構成要素257は、例えば極淡い紫色の一色で表示される。これにより、第2構成要素257の情報量が減るため、前日と当日との間の総睡眠時間の個別達成度の変化が視認し易くなる。
【0044】
ドーナツグラフ255においては、第1構成要素256と第2構成要素257との組合せにより、前日における総合達成度が表される。例えば前日における総合達成度が75%である場合、ドーナツグラフ255の円周上の長さを100とすると、第1構成要素256の長さと第2構成要素257の長さの合計は75となるため、この長さの合計により前日における総合達成度が表される。上述したように、対象期間に対応するドーナツグラフ251は、参照期間に対応するドーナツグラフ255の上に部分的に重なるように表示される。そのため、参照期間に対応するドーナツグラフ255においては、対象期間に対応するドーナツグラフ251と重なっている部分は細く見え、重なっていない部分は太く見える。この重なっていない部分は、参照期間における総合達成度と対象期間における総合達成度との差を表す。したがって、この差を表す部分が太く見えるように表示することにより、この差を減らすことへのモチベーションを高めることができる。
【0045】
上述した実施形態によれば、ドーナツグラフ251により対象期間における総合達成度が表示されるため、対象期間における第1健康評価値及び第2健康評価値全体としての目標達成度を容易に把握することができる。また、ドーナツグラフ251の第1構成要素253及び第2構成要素254により、それぞれ、対象期間における第1健康評価値の個別達成度及び第2健康評価値の個別達成度が表示されるため、第1健康評価値及び第2健康評価値全体としての目標達成度だけでなく、対象期間における各健康評価値の個別達成度を容易に把握することができる。さらに、利用者の活動に関する第1健康評価値と利用者の睡眠に関する第2健康評価値とを用い、第1健康評価値はドーナツグラフ251の上半分、第2健康評価値はドーナツグラフ251の下半分の領域にそれぞれ配置されるため、利用者の一日の健康に関する評価の精度を高めるとともに、日中(上半分)の健康に資する活動と夜間(下半分)の健康に資する活動を通じて、1日を通した健康に資する活動全体の達成度を直感的に把握することができる。
【0046】
さらに、ドーナツグラフ251及び255により対象期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度と、参照期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度とが比較可能に表示されるため、利用者の健康に関する評価の変化を容易に把握することができる。さらに、対象期間に対応するドーナツグラフ251においては深いノンレム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及びレム睡眠時間の比率が表示される一方、参照期間に対応するドーナツグラフ255においてはこれらの睡眠時間の比率は表示されないため、各健康評価値の個別達成度及び総合達成度の変化を容易に視認することができる。さらに、健康に資する貢献度が高い深いノンレム睡眠時間を表す第2構成要素254aは、他の第2構成要素254b及び254cよりも濃い紫色で表示され、且つ基準点Sに最も近い位置に表示されるため、健康に資する貢献度が高い要素の評価を上げることへのモチベーションを高めることができる。さらに、参照期間に対応するドーナツグラフ255は、対象期間に対応するドーナツグラフ251と同系色でドーナツグラフ251より薄い色で表示されるため、対象期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を容易に視認することができる。さらに、参照期間に対応するドーナツグラフ255は、対象期間に対応するドーナツグラフ251の外側に、ドーナツグラフ251の背面に部分的に重なるように表示されるため、参照期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度と対象期間における各健康評価値の個別達成度及び総合達成度との差を容易に視認することができる。
【0047】
3.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態は、以下の例のように変形して実施されてもよい。このとき、以下の2以上の変形例が組み合わせて用いられてもよい。
【0048】
(1)変形例1
上述した実施形態において、利用者が住居等の建物内に居る期間においては、この建物内に設置された屋内センサの検出結果を用いて第1健康評価値及び第2健康評価値が生成されてもよい。利用者が居住する建物内には、複数の屋内センサと、これらの屋内センサの検出結果を収集するコントローラとが設けられる。屋内センサの例としては、窓/ドアセンサ、人感センサ、TOF(Time Of Flight)センサ、超音波(ミリ波、マイクロ波)センサ、照明/家電操作検知センサ、ベッドセンサが挙げられる。取得手段211は、複数の屋内センサの検出結果をコントローラから直接取得し、又はコントローラから外部のサーバ装置を介して取得する。生成手段212は、取得手段211により取得された宅内センサの検出結果を用いて利用者の移動距離を測定し、測定した移動距離を歩数に換算する。これにより、利用者の歩数を示す第1健康評価値が得られる。また、生成手段212は、取得手段211により取得された宅内センサの検出結果を用いて睡眠時の姿勢、動き、心拍、呼吸数等の特徴を検出し、検出した特徴に基づいて利用者の総睡眠時間、レム睡眠時間、浅いノンレム睡眠時間、及び深いノンレム睡眠時間を測定する。これにより、利用者の睡眠時間を示す第2健康評価値が得られる。この構成であっても、利用者の生体データから第1健康評価値及び第2健康評価値を得ることができる。
【0049】
(2)変形例2
上述した実施形態において、第1健康評価値は利用者の歩数に限定されない。第1健康評価値は利用者の活動量であってもよい。この活動量は、メッツ(METs:metabolic equivalents)等の既知の方法を用いて算出されてもよい。この構成であっても、利用者の活動量を示す第1健康評価値を得ることができる。
【0050】
(3)変形例3
上述した実施形態において、詳細評価値の重要度に応じて第2健康評価値の重み付けが行われてもよい。例えば深いノンレム睡眠時間は健康に資する貢献度が高い睡眠時間であるため、深いノンレム睡眠時間に1.1倍等の重み係数を用いて重み付けが行われてもよい。このように重み付けが行われる場合、第2健康評価値は、重み付けが行われた深いノンレム睡眠時間と、レム睡眠時間と、浅いノンレム睡眠時間との合計となる。この構成によれば、睡眠の質に応じたより精度の高い第2健康評価値を得ることができる。
【0051】
(4)変形例4
上述した実施形態において、第2健康評価値の複数の詳細評価値は表示しない構成としてもよい。また、表示する詳細評価値は3つではなく2つ(ノンレム睡眠とレム睡眠など)であってもよい。この場合、表示対象としない詳細評価値については算出しない構成であってもよい。
【0052】
(5)変形例5
上述した実施形態において、健康評価値の数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。例えば活動量に関する第1健康評価値、睡眠に関する第2健康評価値に加えて、食事に関する第3健康評価値が用いられてもよい。これは、人の健康に資する要素には運動と睡眠の他に、食事が含まれるためである。食事に関する第3健康評価値が用いられる場合、例えば利用者は、ウェアラブル端末10又は携帯端末20を操作して、食事により摂取したエネルギー量を入力する。入力されたエネルギー量は第3健康評価値として用いられる。第3健康評価値の目標には、例えば予め定められた成人の一日に必要なエネルギー量が用いられる。この構成によれば、利用者の一日の健康に関する評価の精度を高めることができる。なお、健康評価値が3つ以上の場合、各健康評価値の個別達成度を健康評価値の数Nで割った値に応じて、総合達成度の算出とグラフ表示を行う。また、グラフ表示する際の各健康評価値の起点は、それぞれの起点の位置が等間隔(360度を健康評価値の数で割った値)となる位置としてもよく、或いは、3つ目(及び4つ目)の健康評価値の起点を他の2つの健康評価値の終点(例えば、図3の終点Eなど)として逆方向に延びるグラフで表してもよい。また、3つ目以降の健康評価値の起点を他の健康評価値を示す円グラフの終端を起点にしてもよい。なお、3つ以上の健康評価値の中に睡眠に関する健康評価値がある場合には、グラフの下半分の領域に睡眠に関する健康評価値がくるよう表示するとよい。
【0053】
(6)変形例6
上述した実施形態において、総合達成度を構成する第1健康評価値の個別達成度と第2健康評価値の個別達成度との比率は5:5に限定されない。例えば利用者の設定に応じて、総合達成度を構成する第1健康評価値の個別達成度と第2健康評価値の個別達成度の比率は4:6等の他の比率に変更されてもよい。この構成によれば、利用者が重視する健康評価値に応じた総合達成度を得ることができる。
【0054】
(7)変形例7
上述した実施形態において、利用者の歩数は、加速度データを分析することにより、歩行の歩数とランニングの歩数とに区別することができる。そこで、第1構成要素253は、第2構成要素254と同様の方法により、歩行の歩数とランニングの歩数とを同系色の濃淡を用いて色分けして表示してもよい。また、ランニングの歩数は利用者の健康に資する貢献度が高い歩数であると考えられるため、ランニングの歩数を表す構成要素は、歩行の歩数を表す構成要素より濃いオレンジ色で表示され、且つ、基準点Sに最も近い位置に表示されてもよい。この構成によれば、利用者の活動量に関してより詳細な評価を行うことができる。
【0055】
さらに、第1健康評価値について、健康に資する貢献度に応じて重み付けが行われてもよい。例えば、ランニングの歩数に1.1倍等の重み係数を用いて重み付けが行われてもよい。このように重み付けが行われる場合、第1健康評価値は、重み付けが行われたランニングの歩数と、歩行の歩数との合計となる。この構成によれば、活動量の質に応じたより精度の高い第1健康評価値を得ることができる。
【0056】
(8)変形例8
上述した実施形態において、利用者の歩数は、センサ部16により得られた位置情報を併用することにより、宅内の歩数と宅外の歩数とに区別することができる。そこで、第1構成要素253は、第2構成要素254と同様の方法により、宅内の歩数と宅外の歩数とを同系色の濃淡を用いて色分けして表示してもよい。また、宅外の歩数は利用者の健康に資する貢献度が高い歩数であると考えられるため、宅外の歩数を表す構成要素は、宅内の歩数を表す構成要素より濃いオレンジ色で表示され、且つ、基準点Sに最も近い位置に表示されてもよい。さらに、上述した変形例3と同様の方法により、第1健康評価値の生成において、宅外の歩数に1.1倍等の重み係数を用いて重み付けが行われてもよい。この構成によれば、利用者の活動量に関してより詳細な評価を行うことができる。
【0057】
(9)変形例9
上述した実施形態において、各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を表すグラフは、円グラフに限定されない。これらの達成度は、積み上げ棒グラフ等の他のグラフを用いて表示されてもよい。この構成によっても、各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を容易に把握することができる。
【0058】
(10)変形例10
上述した実施形態において、参照期間における健康評価値は前日の健康評価値に限定されず、例えば前日までの一週間の健康評価値の平均であってもよい。また、対象期間及び参照期間は、それぞれ、当日及び前日に限定されない。例えば対象期間及び参照期間は、それぞれ、今週及び先週であってもよいし、今月及び先月であってもよい。この構成であっても、利用者の健康に関する評価の変化を容易に把握することができる。
【0059】
(11)変形例11
上述した実施形態において、携帯端末20と通信可能に接続された外部のクラウドサーバを設け、ウェアラブル端末10により取得された生体データが携帯端末20を介して又は携帯端末20を介さず外部のクラウドサーバに送信され格納されてもよい。携帯端末20は、外部のクラウドサーバから生体データを取得してもよい。この構成であっても、携帯端末20は利用者の生体データを取得することができる。
【0060】
(12)変形例12
上述した実施形態において、トップ画面250又はトップ画面250に含まれるグラフを表示する主体は、携帯端末20に限定されない。例えば携帯端末20からウェアラブル端末10にトップ画面250に含まれるグラフを示すデータが送信され、このデータに基づいてウェアラブル端末10の表示部15にグラフが表示されてもよい。他の例として、利用者が高齢者等の見守り対象者である場合、利用者の携帯端末20から利用者の見守り者の携帯端末にトップ画面250を示すデータが送信され、このデータに基づいて見守り者の携帯端末にトップ画面250が表示されてもよい。この構成によれば、見守り者が見守り対象者の各健康評価値の個別達成度及び総合達成度を容易に把握することができる。
【0061】
(13)変形例13
上述した実施形態において、健康管理システム1に含まれる各機能又は各構成の主体は上述した例に限定されない。例えばウェアラブル端末10は、携帯端末20の機能の少なくとも一部を有してもよい。例えば、ウェアラブル端末10が生成手段212を備え、ウェアラブル端末10が歩数の測定と総睡眠時間の測定をしてもよい。他の例として、携帯端末20がセンサ部16を備え、携帯端末20が利用者の生体データを取得してもよい。携帯端末20が利用者の生体データを取得する場合には、ウェアラブル端末10は必ずしも設けられなくてもよい。また、健康管理システム1、ウェアラブル端末10、及び携帯端末20は、上述した装置又は構成を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置又は構成を含まずに構成されてもよい。
【0062】
(14)変形例14
上述した実施形態において、健康管理システム1、ウェアラブル端末10、及び携帯端末20の動作は上述した例に限定されない。健康管理システム1、ウェアラブル端末10、及び携帯端末20の動作手順は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよいし、一部の動作手順が省略されてもよい。
【0063】
(15)変形例15
本発明の別の形態は、健康管理システム1、ウェアラブル端末10、及び携帯端末20のうち少なくともいずれかにおいて行われる動作のステップを有する方法を提供してもよい。また、本発明のさらに別の形態は、ウェアラブル端末10又は携帯端末20において実行されるプログラムを提供してもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、インターネット等を介したダウンロードによって提供されてもよい。
【0064】
本発明の一実施形態にかかる表示装置及びプログラムは、健康寿命の延伸、生活の質(QOL)向上、超高齢社会による独居高齢者の増加などの社会課題の解決に貢献し得るものである。また、本発明の一実施形態にかかる表示装置及びプログラムは、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献できる。
【符号の説明】
【0065】
1:健康管理システム、10:ウェアラブル端末、11:制御部、12:記憶部、13:通信部、14:操作部、15:表示部、16:センサ部、20:携帯端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:操作部、25:表示部、211:取得手段、212:生成手段、213:算出手段、214:表示制御手段
図1
図2
図3