(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014646
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】簡易型ライフジャケット
(51)【国際特許分類】
B63C 9/125 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
B63C9/125
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022127450
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】505396372
【氏名又は名称】塩島 芳春
(72)【発明者】
【氏名】塩島 芳春
(57)【要約】
【課題】 従来のライフジャケツトは、幼児用、子供用、大人用、叉は業種別用と多彩にありその中で水難事故で犠牲となる子供用のジャケツトが、大人用と同じような造りで特に浮力材にウレタン系の材料が使われており、重く,ごつごつ感があり、装着性が悪いために、未装着で遊戯中に事故に遭遇する場合が多々あった。
【解決手段】ジャケツトの素材を現在のウレタン系のごつごつ感のある材料を、空気泡のある、ポリエチレン系の軽い材料に置き換えることで、浮力が強く、廉価で、製法が標準化され、軽く、普段着感覚で着用できることで、水難防止に大変効果的である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海や河川等での水難事故を防止する為に着用するライフジャケットの製造方法に於いて、の基本的に使用する素材について、他の業界で一般的に使用される緩衝材である、気泡付きのポリエチレン材の商品名「エヤ-キャップ」をジャケットのベース材として製造した事を特徴としたライフジャケットである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に春から夏にかけて多発する水難事故に於ける死亡事故を削減する為のライフジャケットに関する内容であり、特に中学生以下の子供が川や海で遊ぶときにシャツ代わりに楽に着て遊べる浮力付の簡易ジャケツトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来市販されているライフジャケツトは、大人用、子供用、幼児用、叉は、業種別用と多種販売されているが、浮力材が個形材で、ウレタン材、やスポンジ材が多く、、叉は材質不明等があり、低浮力材を使用している物もあり、その為に全体に体積が増えている感がある。
まして、中学生以下の子供用も別にキャツプ付きもある。すなわち大掛かり感あり。
【0003】
従来市販品は価格帯がまちまちで、¥5,000~¥20,000とかなり幅がある。
【0004】
機能面に於いても、なかなか評価できない。
すなわち、浮力値もまちまちである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来品は全体の重量が重く、作業性が悪い為に特に子供には敬遠されて未着用で遊びに行き水難事故に遭い悲しい結果をむかえる場合が多々あった。
叉、装着性も面倒で一人で着脱できない子供もいて無装着で事故に遭遇する場合もあった。また、価格対機能面(浮力、耐久性、等)の評価が困難であった。
以上の様な観点から、着用率が低くかった。
【問題を解決する手段】
【0005】
本発明は、これらの課題を解決して子供にも普段着感覚で着用出来て、安価で、軽量で動きやすく、十分な浮力を保つ、ライフジャケットとして、まず、使用素材は、俗名、緩衝材として使う「プチプチ、エア、キャツプ」で、○や□の気泡があり浮力が高く、約10cm四方の素材で0,6kg程度の浮力があり、20cm×50cm×0,6kg=6kgで、40kg以下の子供の必要浮力6kgは20cm×50cmの素材で十分保証できる。
すなわちこのポリエチレン系の、1mm厚みの素材を使用していろいろなライフジャケツトを裁縫、及び接着することで製品造りをすることである。
【0006】
本素材「プチプチ、エヤキャップ」は梱包時の緩衝材として市販されているが特に耐久性を重視したい。
【0007】
本素材で、浮力を左右する気泡の形状は、気泡の体積と裁縫性を考慮して□形状とする。
【0008】
本発明は、基本仕様としてまず、40kg以下の子供用で河川及び海での遊び時に着用する簡易タイプのライフジャケツトについて一つの事例を説明する。
【0009】
ジャケットの素材は、ポリエチレン系の素材で、気泡の大きさ(縦×横×高さ×肉厚)をメーカーに指示して、
全幅1200mm長さ10m肉厚1,0mm,気泡の大きさ30mm角、高さ13mmを納入後、所定の形状、寸法に裁断し、補強部には別布を両面から接着縫合して強度アップ後、所定の色で着色して、バンド、笛等を取り付ける。
【発明の効果】
【0010】
上述の様に、本発明は、安価で、軽く、装着性も良く、夏の普段着感覚で子供にも喜んで着用出来る簡易型のライフジャケットである。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を
図4、にもとずいて説明する。
【0012】
図において、3及び4は左右の前身頃を、叉、5は後ろ身頃を
図2のロール材から形状通り切断したものである。
【0013】
夫々の身頃はプチプチの突起部を表にした状態で切断する。
【0014】
次に、5の後ろ身頃の下部に12の布製でかつ、内部に接着芯入りの補強部品を低温加熱アイロンで3層同時に接着縫合する。
【0015】
以下、5、後ろ身頃に、左右から3及び4の前身頃を8,および9の補強部品を介して上記と同様に3層同時接着縫合する。
【0016】
上記同様に、3及び4の見返し部には6及び7の部品を3層同時接着縫合する。
【0017】
上記同様に、13の襟部、及び14の袖部にも上記同様の3層同時接着縫合する。
【0018】
最後に、見返し部(前身頃)15部に、叉、前身頃の裏面に16部にボタン、叉はファスナーの代わりに面ファスナーを取り付ける。(特に図面無し)
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1,に於いては、従来市販されているライフジャケツトの一例
【
図2】
図2,においては、本発明の素材に使用する発泡ポリエチレン系の素材写真例
【
図3】
図3,においては、本発明品の完成品略図を示す。
【
図5】
図5、においては、ジャケツト本体の端面の補強材の構成を示す。