(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146492
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】複合プラン管理支援装置及び複合プラン管理支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059428
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】517366091
【氏名又は名称】株式会社パプレア
(74)【代理人】
【識別番号】100120075
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 浩明
(72)【発明者】
【氏名】峰▲崎▼ 揚右
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】複合プランに応じてサービスとリソースを特定し、これらの情報を一括管理する。
【解決手段】異なる複数のサービスを含む複合プラン情報を記憶するプランDB144と、複合プランに含まれる複数のサービスを複合プランの種別情報に関連付けて記憶すると共に、複数のサービスのそれぞれを実施するリソースに関するリソース情報を記憶するリソースDB143と、複合プランの種別情報を含む複合プラン情報を取得してその登録を受け付けるプラン登録受付部121と、取得された複合プランの種別情報に基づいて、その複合プランに含まれる複数のサービスを特定するサービス特定部122と、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するリソース特定部123と、特定されたサービスの種別とリソースに関連付けて複合プラン情報をプランDBに登録するプラン登録部124とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる複数のサービスを含む複合プラン情報の管理を支援する複合プラン管理支援装置であって、
前記複合プラン情報を記憶するプランデータベースと、
前記複合プランに含まれる前記複数のサービスを前記複合プランの種別情報に関連付けて記憶すると共に、前記複数のサービスのそれぞれを実施するリソースに関するリソース情報を記憶するリソースデータベースと、
前記複合プランの種別情報を含む前記複合プラン情報を取得してその登録を受け付けるプラン登録受付部と、
取得された前記複合プランの種別情報に基づいて、その複合プランに含まれる前記複数のサービスを特定するサービス特定部と、
特定された前記複数のサービスのそれぞれを実施する前記リソースを特定するリソース特定部と、
特定された前記サービスの種別と前記リソースに関連付けて前記複合プラン情報を前記プランデータベースに登録するプラン登録部と、を備える
複合プラン管理支援装置。
【請求項2】
前記複数のリソースの空き時間情報を含むスケジュール情報を記憶するスケジュールデータベースと、
前記リソースで実施可能な前記サービスの種別情報及びそのサービスを適用可能な前記複合プランの種別情報を含むリソース情報と、そのリソースの前記スケジュール情報との何れか一方又は両方を取得して、前記リソースの登録を受け付けるリソース登録受付部と、
前記リソース登録受付部が前記スケジュール情報を取得すると、そのスケジュール情報を前記スケジュールデータベースに登録するスケジュール管理部と、
前記リソース登録受付部が前記リソース情報を取得すると、前記リソースデータベースに前記リソースとそのサービスの種別情報を前記複合プランの種別情報に関連付けて登録するリソース登録部と、を備える
請求項1に記載の複合プラン管理支援装置。
【請求項3】
前記リソースデータベースは、前記リソースの特徴情報を記憶し、
前記プラン登録受付部が取得する前記複合プラン情報は、その複合プランの条件情報を含み、
前記リソース特定部は、前記複合プランの条件情報に合うリソースを前記リソースの特徴情報に基づいて判定し、判定した前記リソースの中からその複合プランに関連づける前記リソースを特定する
請求項2に記載の複合プラン管理支援装置。
【請求項4】
前記リソース登録受付部が取得する前記リソース情報は、そのリソースの実績情報を含み、
前記リソース特定部は、前記複合プランに関連づける前記リソースの優先順位を前記リソースの実績情報に基づいて決定する
請求項3に記載の複合プラン管理支援装置。
【請求項5】
前記複合プランの予約情報を記憶する予約データベースと、
前記複合プランの種別情報及び予約の条件情報を含む予約情報を取得して前記複合プランの予約を受け付ける予約登録受付部と、
前記予約登録受付部が前記予約情報を取得すると、少なくともその複合プランの種別情報を含む前記複合プランを前記プランデータベースから検索して、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させて、前記端末装置で選ばれた前記複合プランを予約対象の前記複合プランとして選定するプラン選定部と、
前記複合プランが選定されると、その複合プランに関連付けられた前記サービスごとに、前記予約の条件情報に合う前記リソースを選定するリソース選定部と、
選定された前記リソースの空き時間に基づいて前記複合プランの空き状況を取得し、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させて、前記複合プランの予約日時が決定されると、その予約日時を前記スケジュールデータベースに登録すると共に、選定された前記複合プランの予約情報を前記予約データベースに登録する予約登録部と、を備える
請求項1から請求項4の何れかに記載の複合プラン管理支援装置。
【請求項6】
前記予約の条件情報には、サービスの希望条件が含まれ、
前記プラン選定部は、前記リソースの特徴情報から前記サービスの希望条件に合う前記サービスを実施可能なリソースを判定し、判定されたリソースを含む複合プランを前記プランデータベースから検索して、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させる
請求項5に記載の複合プラン管理支援装置。
【請求項7】
異なる複数のサービスを含む複合プラン情報の管理を支援する複合プラン管理支援装置が行うプラン登録処理をコンピュータに実行させる複合プラン管理支援プログラムであって、
前記プラン登録処理は、
前記複合プランの種別情報を含む複合プラン情報を取得して登録を受け付けるステップと、
取得された前記複合プランの種別情報に基づいて、その複合プランに含まれる前記複数のサービスを特定するステップと、
特定された前記複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するステップと、
特定された前記サービスと前記リソースに関連付けて前記複合プランを登録するステップと、を含む
複合プラン管理支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の異なるサービスを含む複合プランの登録情報や予約情報などの管理を支援する複合プラン管理支援装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の異なるサービスを含む複合プランとしては、例えば結婚式写真プランなどが挙げられる。結婚式写真プランは、ウエディングドレスを着て新郎新婦が好きな場所で写真を撮影できるプランである。このような複合プランでは、撮影だけでなく、ヘアメイク、着付けなど複数のサービスが必要となる。ヘアメイクサービスは美容室、着付けは衣装店、撮影サービスは写真館など、各サービスはそれぞれ別々のリソースで実施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、複合プランの主催者にとっては、一部のリソースが不足していたり、リソースが不十分でなかなか予約が取れなかったり、複合プランの種別によってはどのサービスが必要でどのリソースを準備しなければならないか分かりにくい場合もある。特に顧客の要望にリソースが合わないと顧客満足度の低下を招く恐れもある。
【0005】
しかも、近年ではインターネットの普及により、特許文献1のように美容室などは予約サイトで予約することも可能であるものの、特許文献1のような予約システムでは、美容室の予約はできても、衣装店や写真館の予約はできない。このように、従来は複合プランに必要な異なるサービスのリソースを別々に予約しなければならないため、リソースを別々に管理する必要があった。そうすると、顧客からすれば、写真館の撮影時間に間に合うように美容店や衣装店の予約を取るのは容易ではなく、時間的な余裕をもってそれぞれの予約を取っていた。このため、複合プランのサービスを受ける顧客にはそれぞれのリソースで無駄な待ち時間が生じ、撮影終了まであまりに多くの時間がかかってしまう。これでは、各サービスを実施する業者側もただ時間が合わないというだけで、顧客を失い機会損失を招くおそれがあった。
【0006】
このような事情を考慮して、本発明は、複合プランに応じてサービスとリソースを特定し、これらの情報を一括管理することで、主催者はその複合プランに最適なリソースによるサービスを提供でき、顧客は各リソースの予約を一度にできるので、業者の機会損失を防ぎ、顧客満足度も高めることができる画期的な複合プラン管理支援装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の装置は、異なる複数のサービスを含む複合プラン情報の管理を支援する複合プラン管理支援装置であって、複合プラン情報を記憶するプランデータベースと、複合プランに含まれる複数のサービスを複合プランの種別情報に関連付けて記憶すると共に、複数のサービスのそれぞれを実施するリソースに関するリソース情報を記憶するリソースデータベースと、複合プランの種別情報を含む複合プラン情報を取得してその登録を受け付けるプラン登録受付部と、取得された複合プランの種別情報に基づいて、その複合プランに含まれる複数のサービスを特定するサービス特定部と、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するリソース特定部と、特定されたサービスの種別とリソースに関連付けて複合プラン情報をプランデータベースに登録するプラン登録部と、を備える。本態様によれば、複合プランの種別情報に基づいてその複合プランに含まれる複数のサービスを特定し、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するから、複合プランに応じてサービスとリソースを特定でき、これらの情報を一括管理することができる。これにより、主催者はその複合プランに最適なリソースによるサービスを提供でき、顧客は各リソースの予約を一度にできるので、業者の機会損失を防ぎ、顧客満足度も高めることができる。
【0008】
本発明の好適な態様において、複数のリソースの空き時間情報を含むスケジュール情報を記憶するスケジュールデータベースと、リソースで実施可能なサービスの種別情報及びそのサービスを適用可能な複合プランの種別情報を含むリソース情報と、そのリソースのスケジュール情報との何れか一方又は両方を取得して、リソースの登録を受け付けるリソース登録受付部と、リソース登録受付部がスケジュール情報を取得すると、そのスケジュール情報をスケジュールデータベースに登録するスケジュール管理部と、リソース登録受付部がリソース情報を取得すると、リソースデータベースにリソースとそのサービスの種別情報を複合プランの種別情報に関連付けて登録するリソース登録部と、を備える。本態様によれば、リソース登録受付部がスケジュール情報を取得すると、そのスケジュール情報をスケジュールデータベースに登録し、リソース情報を取得すると、リソースデータベースにリソースとそのサービスの種別情報を登録するから、新規にリソースを登録する場合のみならず、既にリソースを登録している場合もスケジュール情報を登録できる。しかも、リソースとそのサービスを複合プランの種別情報に関連付けて登録するから、そのサービスとリソースがどの複合プランの種別によって利用できるかが分かる。複合プランに関連するリソースを判定しやすくなる。
【0009】
本発明の好適な態様において、リソースデータベースは、リソースの特徴情報を記憶し、プラン登録受付部が取得する複合プラン情報は、その複合プランの条件情報を含み、リソース特定部は、複合プランの条件情報に合うリソースをリソースの特徴情報に基づいて判定し、判定したリソースの中からその複合プランに関連づけるリソースを特定する。本態様によれば、複合プランの条件情報に合うリソースをリソースの特徴情報に基づいて判定するので、そのリソースの持つ特徴を活かすことができると共に、顧客の満足度も向上させることができる。
【0010】
本発明の好適な態様において、リソース登録受付部が取得するリソース情報は、そのリソースの実績情報を含み、リソース特定部は、複合プランに関連づけるリソースの優先順位をリソースの実績情報に基づいて決定する。本態様によれば、リソース登録の際に、リソース特定部が複合プランに関連づけるリソースの優先順位をリソースの実績情報に基づいて決定するから、その複合プランの予約の際には、その複合プランのサービスを実施するリソースとして、経験のあるリソースが選定されやすくなる。これにより、顧客満足度の更なる向上も期待できる。
【0011】
本発明の好適な態様において、複合プランの予約情報を記憶する予約データベースと、
複合プランの種別情報及び予約の条件情報を含む予約情報を取得して複合プランの予約を受け付ける予約登録受付部と、予約登録受付部が予約情報を取得すると、少なくともその複合プランの種別情報を含む複合プランをプランデータベースから検索して、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させて、端末装置で選ばれた複合プランを予約対象の複合プランとして選定するプラン選定部と、複合プランが選定されると、その複合プランに関連付けられたサービスごとに、予約の条件情報に合うリソースを選定するリソース選定部と、選定されたリソースの空き時間に基づいて複合プランの空き状況を取得し、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させて、複合プランの予約日時が決定されると、予約日時をスケジュールデータベースに登録すると共に、選定された複合プランの予約情報を予約データベースに登録する予約登録部と、を備える。
【0012】
本態様によれば、複合プランの種別情報及び予約の条件情報を含む予約情報を取得し、複合プランの種別情報から複合プランを検索し、選定された複合プランのリソースを予約の条件情報から選定した上で、そのリソースの空き時間に基づいて複合プランの空き状況を取得することができる。これにより、単に空き状況で予約する場合に比較して、的確なリソースによる複合プランの空き状況を取得できるので、顧客満足度向上の可能性を高めることができる。しかも、本態様によれば、端末装置に表示されるのは、複合プランの空き状況であり、リソースの予約は装置内部で自動的に行われるため、端末装置にはリソースの予約画面までは表示されない。従って、顧客にとっては、端末装置で複合プランの日時を予約するだけでよく、従来のように個々のリソースの予約まで気にする必要がなくなるので、複合プランを予約する際の労力も大幅に低減できる。
【0013】
本発明の好適な態様において、予約の条件情報には、サービスの希望条件が含まれ、プラン選定部は、リソースの特徴情報からサービスの希望条件に合うサービスを実施可能なリソースを判定し、判定されたリソースを含む複合プランをプランデータベースから検索して、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させる。本態様によれば、顧客の希望に沿ったサービスを実施可能なリソースが特定された上で、そのリソースの空き時間から複合プランの空き状況を取得できる。これにより、複合プランで受けるサービスも顧客の希望に沿ったものとなるので、顧客の満足度をより高めることができる。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、異なる複数のサービスを含む複合プラン情報の管理を支援する複合プラン管理支援装置が行うプラン登録処理をコンピュータに実行させる複合プラン管理支援プログラムであって、プラン登録処理は、複合プランの種別情報を含む複合プラン情報を取得して登録を受け付けるステップと、取得された複合プランの種別情報に基づいて、その複合プランに含まれる複数のサービスを特定するステップと、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するステップと、特定されたサービスとリソースに関連付けて複合プランを登録するステップと、を含む。本態様のプログラムを実行することで、プラン登録処理を実行でき、コンピュータを複合プラン管理支援装置として機能させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複合プランに応じてサービスとリソースを特定し、これらの情報を一括管理することで、主催者はその複合プランに最適なリソースによるサービスを提供でき、顧客は各リソースの予約を一度にできるので、業者の機会損失を防ぎ、顧客満足度も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態の複合プラン管理支援システムの構成を示す図である。
【
図2】複合プラン管理支援装置と端末装置のブロック図である。
【
図8】プラン登録処理の具体例を示すフローチャートである。
【
図9】リソース特定処理の具体例を示すフローチャートである。
【
図10】プラン情報入力画面の具体例を示す図である。
【
図11】リソース特定画面の具体例を示す図である。
【
図12】リソース登録処理の具体例を示すフローチャートである。
【
図13】リソース情報入力画面の具体例を示す図である。
【
図14】スケジュール情報入力画面の具体例を示す図である。
【
図15】予約登録処理の具体例を示すフローチャートである。
【
図16】予約情報入力画面の具体例を示す図である。
【
図17】プラン検索結果画面の具体例を示す図である。
【
図18】プラン予約日時登録画面の具体例を示す図である。
【
図19】第2実施形態の複合プラン管理支援システムの構成を示す図である。
【
図20】第2実施形態のリソースDBの具体例を示す図である。
【
図21】第2実施形態のプランDBの具体例を示す図である。
【
図22】第2実施形態の予約DBの具体例を示す図である。
【
図23】第2実施形態のリソース特定処理の具体例を示すフローチャートである。
【
図24】第3実施形態の複合プラン管理支援システムの構成を示す図である。
【
図25】第3実施形態のリソースDBの具体例を示す図である。
【
図26】第3実施形態のプランDBの具体例を示す図である。
【
図27】第3実施形態の予約DBの具体例を示す図である。
【
図28】第3実施形態のリソース特定処理の具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。第1実施形態では本発明の複合プラン管理支援装置10を備える複合プラン管理支援システム100を例示する。
図1は、第1実施形態に係る複合プラン管理支援システム100の構成を示す図である。複合プラン管理支援システム100は、複合プラン管理支援装置10と複数の端末装置20A、20B、20Cとを備える。
【0018】
複合プラン管理支援システム100は、複合プランの種別情報144aに基づいてその複合プランに含まれる複数のサービスを特定し、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定する。これによれば、複合プランに応じてサービスとリソースを特定でき、これらの情報を一括管理できる。
【0019】
端末装置20Aは複合プランの主催者が複合プランの登録に利用する端末装置であり、端末装置20Bは複合プランのサービスを実施するリソースの業者がリソースの登録に利用する端末装置である。なお、リソースは業者には、法人だけでなく、個人事業主も含まれる。端末装置20Cは顧客が複合プランの予約登録に利用する端末装置である。ネットワークNに接続される端末装置の数は図示する場合に限られない。主催者、業者、顧客が複数の場合にはそれぞれが利用する端末装置がネットワークNに接続される。
【0020】
複合プラン管理支援装置10は、端末装置20A、20B、20C(以下、これらを単に「端末装置20」とも称する)をクライアントとするサーバコンピュータで構成する場合を例示する。複合プラン管理支援装置10は、複数台で分散処理するように構成してもよく、また1台のサーバ装置に設けられた複数の仮想マシンによって構成してもよい。また、複合プラン管理支援装置10は、パーソナルコンピュータで構成してもよく、クラウドサーバで構成してもよい。複合プラン管理支援装置10と各端末装置20とはインターネットなどのネットワークNを介して互いに通信可能に構成されている。
【0021】
各端末装置20は、例えばスマートフォン、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末や、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータなどである。
【0022】
図2は、複合プラン管理支援装置10と各端末装置20の具体的構成例を示すブロック図である。
図1の端末装置20A、20B、20Cは同様の構成を含むので、ここでは端末装置20として代表して説明する。
図2に示すように複合プラン管理支援装置10は、通信部11と制御部12と記憶部14とを備える。通信部11と制御部12と記憶部14とは、それぞれバスライン10Lに接続され、相互に情報(データ)のやり取りが可能である。
【0023】
通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置20との間で情報(データ)の送受信を行う。通信部11は、インターネットやイントラネットの通信インターフェースとして機能し、例えばTCP/IP、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)を用いた通信などが可能である。
【0024】
制御部12は、複合プラン管理支援装置10全体を統括的に制御する。制御部12は、MPU(Micro Processing Unit)などの集積回路で構成される。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備える。制御部12は、必要なプログラムをROMにロードし、RAMを作業領域としてそのプログラムを実行することで、各種の処理を行う。
【0025】
記憶部14は、制御部12で実行される後述のプラン登録処理、リソース特定処理、リソース登録処理、予約登録処理、リソース選定処理のプログラムを含む各種プログラムやこれらのプログラムによって使用されるデータを記憶する記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な有形の記憶媒体:a tangible storage medium)の例示である。記憶部14は、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスクなどの記憶装置で構成される。記憶部14の構成はこれらに限られず、記憶部14をRAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリなどで構成してもよい。例えば記憶部14をSSD(Solid State Drive)で構成することもできる。
【0026】
記憶部14は、プログラム記憶部141、顧客DB142(顧客データベース)、リソースDB143(リソースデータベース)、プランDB144(プランデータベース)、スケジュールDB145(スケジュールデータベース)、予約DB146(予約データベース)などを備える。プログラム記憶部141は、制御部12で実行される上記各種プログラムを記憶する。制御部12は、プログラム記憶部141から必要なプログラムを読み出して各種の処理を実行する。
【0027】
図3は、顧客DB142の具体例を示す図である。顧客DB142には、複合プランを予約登録した顧客の情報が記憶される。具体的には顧客DB142には、
図3に示すように顧客ID、氏名、住所、性別、年齢などが含まれる。
【0028】
図4は、リソースDB143の具体例を示す図である。リソースDB143には、複合プランに含まれる複数のサービスと、これらのサービスのそれぞれを実施するリソースが記憶される。リソースDB143には
図4に示すように、リソースID、業者名、その業者のリソース(ここではサービスの実施者)、リソースが実施するサービスの種別、複合プランの種別などが記憶される。複合プランの種別は、そのサービスを適用可能な複合プランの種別情報144a(結婚式写真、七五三写真など)であり、それぞれのサービスの種別はこの複合プランの種別情報144aに関連づけて記憶される。複合プランの種別情報144aは、後述するプラン登録処理において、複合プランに関連するサービスを判定する場合に利用される。ここでのサービスの種別は、その複合プランに含まれる異なるサービスに相当する。本実施形態では、複合プランにどのようなサービスを特定して、どのようなリソースを割り当てるかについてまで自動で行うことができる。
【0029】
図5は、プランDB144の具体例を示す図である。プランDB144には、複合プラン情報が記憶される。具体的にはプランDB144には、
図5に示すように、プランID、プラン名、複合プランの種別、複合プランに含まれるサービスの種別、サービスを実施するリソース、そのリソースの業者名などが記憶される。複合プランの種別は
図4の複合プランの種別と同様である。この複合プランの種別情報144aは、主催者が後述のプラン情報入力画面SC11にてプラン情報として入力できるようになっている。
【0030】
図6は、スケジュールDB145の具体例を示す図である。スケジュールDB145には、リソースDB143に登録(記憶)された複数のリソースのスケジュール情報が記憶される。スケジュール情報には、各リソースの空き時間情報が含まれる。具体的にはスケジュールDB145には、リソースID、サービスの種別、リソース、業者、スケジュール情報などが含まれる。スケジュール情報には、年月日、勤務時間(例えば6時から18時)、予約の可否(「○」「×」など)が含まれる。
図6では予約の可否として、予約が入っていない空き時間枠を「○」で示し、予約が入っている予約時間枠を「×」で示す場合を例示する。予約の可否は、「○」「×」で示す場合に限られない。例えば、空き時間が「0」、予約時間に「1」など数字で示してもよい。
図6では、時間枠を1時間にしているが、これに限られず、30分枠、15分枠など所望の時間枠を設定できる。なお、
図6のスケジュール情報は、1日分(6時から18時)だけ表示しているが、その左右は日にちごとに連続している。
【0031】
図7は、予約DB146の具体例を示す図である。予約DB146には、複合プランの予約情報を記憶する。具体的には予約DB146には、
図7に示すように、予約ID、複合プラン予約日時、顧客ID、プランID、プラン名、複合プランの種別、サービスの種別、予約の条件情報、リソース、業者名、リソース予約日時などが記憶される。顧客ID、プランID、プラン名、複合プランの種別、サービスの種別、リソース、業者名は、上述した通りである。なお、図示は省略しているが、顧客氏名なども記憶される。予約の条件情報は、予約するサービスやリソースの選定条件についての情報であり、後述する予約情報入力画面SC15で顧客が入力する情報である。予約の条件情報は、複合プランの種別情報と共に、複合プランの予約情報に含まれる情報である。この予約の条件情報により、そのサービスのリソース(人数など)を絞り込むことができる。複合プラン予約日時は複合プランの予約日時であり、リソース予約日時は、複合プランの予約時にその複合プランのリソースとして選定されたリソースの予約日時である。このように本実施形態では、複合プランを予約する際にリソースが選定され、その選定されたリソースの空き時間に基づいて複合プランの空き状況を取得する。複合プランの空き状況は、後述する予約情報入力画面SC15に表示される。顧客は、複合プランの空き状況に基づいて、複合プランの予約日時を決定することができる。このように、複合プランの予約日時は、顧客により決定される情報であり、予約情報に含まれる。
【0032】
図2の制御部12は、プラン登録に関する構成要素として、プラン登録受付部121、サービス特定部122、リソース特定部123、プラン登録部124を備える。また制御部12は、リソース登録に関する構成要素として、リソース登録受付部125、スケジュール管理部126、リソース登録部127を備える。さらに制御部12は、予約登録受付部131、プラン選定部132、リソース選定部133、予約登録部134を備える。これら制御部12の各構成要素は、物理的な回路で構成してもよく、CPUが実行可能なプログラムで構成してもよい。制御部12の構成は、
図2に示す構成に限られない。
【0033】
先ずは、プラン登録に関する構成要素(プラン登録受付部121、サービス特定部122、リソース特定部123、プラン登録部124)について説明する。プラン登録受付部121は通信部11を介して、複合プランの主催者の端末装置20Aから複合プラン情報を取得してその登録を受け付ける。プラン登録受付部121は、例えば端末装置20Aのブラウザで複合プラン登録時に表示されるプラン情報入力画面SC11、リソース特定画面SC12から入力された情報から複合プラン情報を取得する。取得された複合プラン情報は、プランDB144などに記憶される。複合プラン情報には、後述する複合プランの種別情報144a(結婚式写真、七五三写真など)が含まれる。
【0034】
サービス特定部122は、プラン登録受付部121で取得した複合プランの種別情報144aに基づいて、その複合プランに含まれる複数の異なるサービスを特定する。これにより、複合プランは、複合プランに最小限必要なサービスを特定するためのキーワードが含まれる。例えば複合プランの種別情報144aが結婚式写真であれば、結婚式の写真を撮るために最低限必要なサービスとして、「メイク」、「着付け」、「撮影」が挙げられる。また複合プランの種別情報144aが七五三写真であれば、「メイク」、「着付け」、「撮影」の他に「祈祷」なども挙げられる。このように、複合プランはその種別によって必要なサービスが変わるので、必要なリソースも変わってくる。このため、サービス特定部122が複合プランのサービスを自動的に特定することで、その複合プランにどのようなサービスが必要になるかが分かるので、必要なリソースも分かりやすくなる。また、複合プランに含まれるサービスは例示したものに限られるない。例えば衣装に関するサービスについては、「着付け」の他にドレスや着物などの「衣装レンタル」、バッグや髪飾りなどの「小物レンタル」などを含めてもよい。
【0035】
リソース特定部123は、サービス特定部122で特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定する。例えばサービスの種別が「メイク」であれば、それを実施するリソースとしては「美容師」が挙げられる。ここでの「メイク」は、ヘアメイクを想定しているが、これに限られず、例えばフェイスメイクなどを含んでもよい。その場合、フェイスメイクも「美容師」をリソースとしてもよく、ヘアメイクとフェイスメイクでリソースが異なっていてもよい。またサービスの種別が「着付け」であれば、それを実施するリソースとしては「着付師」が挙げられる。但し、必ずしも「着付け」は師範クラスでなく、業者の「着付担当」であってもよいので、ここでは「着付担当」としているが、これに限られず、例えば「衣装担当」などとしてもよい。またサービスの種別が「撮影」であれば、それを実施するリソースとしては、「カメラマン」が挙げられる。またサービスの種別が「祈祷」であれば、それを実施するリソースとしては、「祈祷師」が挙げられる。このように、ここでのリソースは、サービスを実施する者(人)を例示するが、これに限られず、サービスを実施する業者であってもよい。このようなリソースを持つ業者は、法人であっても個人事業主であってもよい。
【0036】
プラン登録部124は、リソース特定部123で特定されたサービスの種別とリソースに関連付けて複合プラン情報をプランDB144に登録する。プラン登録部124は、複合プラン情報を特定されたサービスの種別とリソースに関連付けて登録するので、複合サービスとそれに含まれるサービスを実施するリソースを一括管理することができる。これにより、後述するように複合プランを予約すれば、そのリソースも自動的に予約することができるようになる。プラン登録部124で登録されるリソースは、リソースDB143に登録されたリソースの中から特定される。
【0037】
次に、リソース登録に関する構成要素(リソース登録受付部125、スケジュール管理部126、リソース登録部127)について説明する。リソース登録受付部125は、プラン登録受付部121は通信部11を介して、リソースを持つ業者の端末装置20Bから、リソース情報とそのリソースのスケジュール情報の何れか一方又は両方を取得してそのリソースの登録を受け付ける。リソース情報には、リソースで実施可能なサービスの種別情報143a(「メイク」、「着付け」、「撮影」など)と、そのサービスを適用可能な複合プランの種別情報144aとが含まれる。リソースを新規で登録する場合には、リソース登録受付部125は、リソース情報とスケジュール情報の両方を取得する。また既にリソースが登録されている場合にリソースのスケジュール情報だけ登録することもできる。その場合には、リソース登録受付部125は、リソースのスケジュール情報を取得する。また、先ずはリソースの登録だけ行うこともできる。その場合には、リソース登録受付部125は、リソース情報を取得する。スケジュール管理部126は、リソース登録受付部125がスケジュール情報を取得すると、そのスケジュール情報をスケジュールDB145に登録(記憶)する。リソース登録部127は、リソース登録受付部125がリソース情報を取得すると、リソースDB143にリソースとそのサービスの種別情報143aを複合プランの種別情報144aに関連付けて登録(記憶)する。
【0038】
次に、予約登録に関する構成要素(予約登録受付部131、プラン選定部132、リソース選定部133、予約登録部134)について説明する。予約登録受付部131は、複合プランの種別情報144a及び予約の条件情報を含む予約情報と、複合プランの予約日時情報とを取得して複合プランの予約を受け付ける。予約の条件情報は、サービスについての条件であり、例えばメイクや着付けの人数、撮影の被写体(本人のみ、本人と親御様など)が挙げられる。予約日時情報は、複合プランの予約日時である。
【0039】
予約登録受付部131が予約情報を取得すると、プラン選定部132は少なくともその複合プランの種別情報144aを含む複合プランをプランDB144から検索して、顧客の端末装置20Cに表示させて、予約したい複合プランを選ばせる。プラン選定部132は、顧客の端末装置20Cで複合プランが選ばれると、その複合プランを予約対象として選定する。複合プランが選定されると、リソース選定部133は、その複合プランに関連付けられたサービスごとに、予約の条件情報に合うリソースを選定する。例えば
図7に示すように予約の条件情報が「メイク」1名であれば、「美容師」1名をリソースとして選定する。予約の条件情報が「着付け」1名であれば、「着付担当」1名をリソースとして選定する。
【0040】
予約登録部134は、選定されたリソースの空き時間に基づいて複合プランの空き状況を取得し、顧客の端末装置20Cに表示させる。そして、複合プランの予約日時が特定されると、予約登録部134は、プラン選定部132で選定されたリソースの予約日時をスケジュールDB145に登録する。これにより、例えば
図6のスケジュールDB145において予約日時が「○」の時間帯が「×」になる。プラン選定部132で選定された複合プランの予約情報を予約DB146に登録(記憶)する。予約DB146には、複合プランの予約日時や各リソースの予約日時も登録(記憶)される。そして予約登録部134は、選定された複合プランの予約情報を予約DB146に登録する。
【0041】
次に、端末装置20A、20B、20Cの構成例について
図2を参照しながら説明する。端末装置20A、20B、20Cは同様の構成であるため、
図2の端末装置20にて代表して説明する。
図2に示す端末装置20は、通信部21と制御部22と記憶部23と入力部24と表示部25とを備える。通信部21と、制御部22と、記憶部23と、入力部24と、表示部25とは、それぞれバスライン20Lに接続され、相互に情報(データ)のやり取りが可能である。
【0042】
通信部21は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、複合プラン管理支援装置10との間で情報(データ)の送受信を行う。通信部21は、インターネットやイントラネットの通信インターフェースとして機能し、例えばTCP/IP、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)を用いた通信などが可能である。
【0043】
制御部22は、端末装置20全体を統括的に制御する。制御部22は、MPU(Micro Processing Unit)などの集積回路で構成される。制御部22は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備える。制御部22は、必要なプログラムをROMにロードし、RAMを作業領域としてそのプログラムを実行することで、各種の処理を行う。
【0044】
記憶部23は、プログラム記憶部、データ記憶部などを備える。プログラム記憶部には、制御部22で実行される複数のアプリケーションプログラムが記憶される記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な有形の記憶媒体:a tangible storage medium)として機能する。記憶部23は、ハードディスクで構成されていてもよく、フラッシュメモリなどの半導体メモリで構成されていてもよい。例えば記憶部23をSSD(Solid State Drive)で構成することもできる。
【0045】
入力部24は、キーボード及びマウスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて操作内容に対応した制御信号を制御部22へ送信する。入力部24は、タッチパネルを備えていてもよい。表示部25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどであり、制御部22からの指示に従って各種情報を表示する。表示部25は、例えばブラウザでウェブサイトを表示して、複合プラン管理支援装置10の表示データに基づき、
図10のプラン情報入力画面SC11などを表示する。
【0046】
次に、第1実施形態の複合プラン管理支援装置10が行うプラン登録処理について
図8を参照しながら説明する。
図8は、第1実施形態のプラン登録処理の具体例を示すフローチャートである。第1実施形態のプラン登録処理は、複合プラン管理支援プログラムによる処理であり、制御部12(プラン登録受付部121、サービス特定部122、リソース特定部123、プラン登録部124など)によってプログラム記憶部141から必要なプログラムが読み出されて実行される。プラン登録処理では、複合プラン管理支援装置10が複合プランを登録する主催者の端末装置20Aとデータをやり取りしながら実施される。
【0047】
図8のプラン登録処理は、先ずステップS110にて制御部12は主催者のユーザ認証を行う。ユーザ認証では、端末装置20AにIDとパスワードの入力画面(図示省略)が表示される。IDとパスワードが入力されてユーザが認証されると、ステップS120にて制御部12は、プラン情報を取得して複合プランの登録を受け付ける。制御部12は、
図10に示すようなプラン情報入力画面SC11を端末装置20Aに表示させる。
図10のプラン情報入力画面SC11では、複合プラン情報としての複合プランの種別(結婚式写真、七五三写真)と、リソース特定情報(メイク人数、着付け人数、撮影者人数)とが表示され、これらを選択して指定できるようになっている。ただし、プラン情報入力画面SCでは、少なくとも複合プランの種別の入力ができればよく、人数、選択肢、入力項目などは図示したものに限られない。
図10では、リソース特定情報により各リソースの人数を2名に指定した場合である。複合プラン情報が入力され「リソースの特定へ」のボタンが押されると、そのプラン情報はネットワークNを介して通信部11で受信されてプラン登録受付部121で取得される。こうして、プラン登録受付部121はプラン登録を受け付ける。このように、複合プランの登録時においても予めリソース特定情報によりリソースを指定しておくことで、複合プランの予約時にはその指定されたリソースの中から後述する予約の条件情報に応じてさらにリソースを絞り込んで選定することができる。これにより、多くのリソースの中から顧客の希望に沿ったより的確なリソースを複合プランに割り当てることができる。
【0048】
次いでステップS130にて制御部12は、リソース特定処理を行う。リソース特定処理は、複合プランに関連づけるリソースを特定するための処理である。リソース特定処理の具体例を
図9に示す。
図9のリソース特定処理では、先ずステップS132にて制御部12は、複合プランに含まれるサービスの特定を行う。具体的にはサービス特定部122が、プラン登録受付部121で取得した複合プランの種別情報144aに基づいて、その複合プランに含まれる複数の異なるサービスを特定する。例えば
図10では複合プランの種別情報144aとして「結婚式写真」が選択されているので、サービス特定部122はリソースDB143の複合プランの種別情報144aに「結婚式写真」があるサービスの種別から「メイク」、「着付け」、「撮影」を、その複合プランに含まれるサービスとして特定する。もし複合プランの種別情報144aとして「七五三写真」が選択されていれば、「メイク」、「着付け」、「撮影」、「祈祷」がその複合プランに含まれるサービスとして特定される。
【0049】
次にステップS134にて制御部12は、リソースの判定を行う。具体的にはリソース特定部123が、ステップS132で特定されたサービスごとにそのサービスを実施可能なリソースをリソースDB143から判定する。このとき、リソース特定情報により各リソースの人数が指定されている場合にはその人数分のリソースを判定する。
図10では、各サービスに2名のリソースが指定されているので、各サービスで2名のリソースが判定される。具体的には
図4の「メイク」サービスは「美容師01」「美容師02」の2名がリソースとして判定され、「着付け」サービスは「着付け担当01」「着付担当02」の2名がリソースとして判定され、「撮影」サービスは「カメラマン01」「カメラマン02」の2名がリソースとして判定される。
【0050】
次いでステップS136にて制御部12は、判定されたリソースとそのサービスの種別を表示する。具体的にはリソース特定部123が、リソースとそのサービスの種別をリソース特定画面SC12に表示する表示データを、通信部11を介して主催者の端末装置20Aに送信する。これにより、主催者の端末装置20Aの表示部25には、リソース特定画面SC12にてリソースとそのサービスの種別が表示される。
図11は、リソース特定画面SC12の具体例を示す図である。
図11では、登録する結婚式写真プランのサービスとリソースが表示されており、各サービスと各リソースを選択できるようになっている。例えば
図11において「メイク」のチェックを外せば、「着付け」と「撮影」のサービスを含む複合プランにすることができる。また、カメラマンを1名にしたい場合は、2名のカメラマンのいずれかのチェックを外せばよい。このようにリソース特定画面SC12においてもサービスとリソースを特定できる。
【0051】
次にステップS138にて制御部12は、サービスとリソースが特定されたか否かを判断する。具体的にはリソース特定部123が、端末装置20Aのリソース特定画面SC12においてチェックが入れられ、「プランの登録」ボタンが押されることで、そのサービスとリソースが特定されたと判断する。ステップS138では、サービスとリソースが特定されるまで、すなわち「プランの登録」ボタンが押されるまで入力待ちとなる。
図11ではすべてのサービスとリソースにチェックが入っている状態なので、このまま「プランの登録」ボタンを押すことで、リソース特定部123はサービスとリソースが特定されたと判断する。ステップS138にて制御部12は、サービスとリソースが特定されたと判断した場合は、
図8のステップS140にてそのプランとリソースを登録して一連のプラン登録処理を終了する。具体的にはプラン登録部124が特定されたサービスの種別とリソースに関連付けて複合プラン情報を
図5のようにプランDB144に登録する。このように、複合プランの種別情報144aに基づいてその複合プランに含まれる複数のサービスを特定し、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するから、複合プランに応じてサービスとリソースを特定でき、これらの情報を一括管理することができる。なお、第1実施形態では主催者が端末装置20Aのリソース特定画面SC12でリソースを特定できる場合を例示したが、これに限られず、リソース特定部123が判定したリソースをそのまま自動で特定するようにしてもよい。
【0052】
次に、第1実施形態の複合プラン管理支援装置10が行うリソース登録処理について
図12を参照しながら説明する。
図12は、第1実施形態のリソース登録処理の具体例を示すフローチャートである。第1実施形態のリソース登録処理は、複合プラン管理支援プログラムによる処理であり、制御部12(リソース登録受付部125、スケジュール管理部126、リソース登録部127など)によってプログラム記憶部141から必要なプログラムが読み出されて実行される。リソース登録処理では、複合プラン管理支援装置10が複合プランのサービスを実施するリソースを登録する業者の端末装置20Bとデータをやり取りしながら実施される。このリソース登録処理では、リソースとそのスケジュール情報の何れか一方又は両方を登録できる。
【0053】
図12のリソース登録処理は、先ずステップS210にて制御部12は業者のユーザ認証を行う。ユーザ認証では、端末装置20BにIDとパスワードの入力画面(図示省略)が表示される。IDとパスワードが入力されてユーザが認証されると、ステップS220にて制御部12は、リソース情報とスケジュール情報の何れか一方又は両方を取得してこれらの登録を受け付ける。
【0054】
具体的には制御部12は、
図13に示すようなリソース情報入力画面SC13を端末装置20Bに表示させる。
図12のリソース情報入力画面SC13では、リソース情報として業者名、サービスを実施する者の氏名、サービスの種別、リソース、リソースで実施するサービスを適用可能な複合プランの種別などが表示され、これらの項目を入力したり選択したりできるようになっている。ただし、選択肢、入力項目などは図示したものに限られない。
図13では、サービスの種類が「メイク」であり、リソースが「美容師」であり、複合プランの種別は、「結婚式写真」と「七五三写真」にチェックが入っているので、両方のプランで利用可能である。
【0055】
次にステップS230にて制御部12は、リソース情報を取得したか否かを判断する。リソース情報には、リソースで実施可能なサービスの種別情報143a(
図13では「メイク」)と、そのサービスを適用可能な複合プランの種別情報144a(
図13では「結婚式写真」、「七五三写真」)とが含まれる。リソース登録部127は、リソース登録受付部125がリソース情報を取得したと判断すると、ステップS240にてサービスの種別情報143aに関連づけてリソースを登録する。具体的にはリソース登録受付部125が、リソースDB143にリソースとそのサービスの種別情報143aを複合プランの種別情報144aに関連付けて登録(記憶)する。例えばリソース登録部127は、
図13の「リソースの登録」ボタンが押されることで、リソース情報を取得したと判断してリソースを登録する。
【0056】
次にステップS250にて制御部12は、スケジュール情報を取得したか否かを判断する。具体歴にはスケジュール管理部126が、リソース登録受付部125がスケジュール情報を取得したと判断すると、ステップS260にて制御部12は、スケジュール情報の登録処理を行う。例えばスケジュール管理部126は、
図13の「スケジュールの登録へ」ボタンが押されることで、リソース情報を取得したと判断する。既にリソースが登録されている場合は「リソースの登録」ボタンを押さずに、「スケジュールの登録へ」ボタンを押すことで、そのリソースのスケジュール情報の登録処理が行われる。
【0057】
スケジュール情報の登録処理では、スケジュール管理部126が
図14に示すようなスケジュール情報入力画面SC14を端末装置20Bに表示させる。所望の年月日を表示させて空き時間を登録する。具体的には
図14のスケジュール情報入力画面SC14では、予定の可否として、空き時間帯には「○」、予定が入っている時間帯には「×」を入力する。なお、スケジュール情報入力の方法は図示したものに限られない。まだ不確定な時間帯には「△」を入力してもよい。
図14では、上下にスクロールすることで別の日時を表示させることが可能である。
図14では、時間枠を1時間にしているが、これに限られず、30分枠、15分枠など所望の時間枠を設定できる。また
図14では、勤務時間を6時から18時としているが、これに限られず、所望の勤務時間を表示できる。
【0058】
次に、第1実施形態の複合プラン管理支援装置10が行う予約登録処理について
図15を参照しながら説明する。
図15は、第1実施形態の予約登録処理の具体例を示すフローチャートである。第1実施形態の予約登録処理は、複合プラン管理支援プログラムによる処理であり、制御部12(予約登録受付部131、プラン選定部132、リソース選定部133、予約登録部134など)によってプログラム記憶部141から必要なプログラムが読み出されて実行される。予約登録処理では、複合プラン管理支援装置10が複合プランを予約登録する顧客の端末装置20Cとデータをやり取りしながら実施される。
【0059】
図15の予約登録処理は、先ずステップS310にて制御部12は顧客のユーザ認証を行う。顧客のユーザ認証では、端末装置20CにIDとパスワードの入力画面(図示省略)が表示される。IDとパスワードが入力されてユーザが認証されると、ステップS320にて制御部12は、予約情報と複合プランの予約日時情報とを取得して複合プランの予約登録を受け付ける。制御部12は、
図16に示すような予約情報入力画面SC15を端末装置20Cに表示させる。第1実施形態の予約情報には、複合プランの種別情報144a及び予約の条件情報が含まれる。具体的には、
図16の予約情報入力画面SC15において、複合プランの種別だけでなく、予約の条件情報として、メイク人数、着付け人数、撮影(当人のみ、当人と親御様)、祈祷(○○神社、◇◇神社)などが表示され、これらを選択して入力できるようになっている。なお、予約情報入力画面SC15において、人数、選択肢、入力項目などは図示したものに限られない。
図16では、複合プランの種別として「七五三写真」、「メイク人数」は1名、着付け人数は1名、撮影は当人のみ、祈祷は○○神社がそれぞれ選択されている。
【0060】
制御部12は、予約情報を取得すると、ステップS330にてその予約情報に基づいて複合プランを検索して、ステップS340にてその複合プランの検索結果を表示する。具体的には予約登録受付部131が予約情報を取得すると、プラン選定部132が少なくともその複合プランの種別情報144aを含む複合プランをプランDB144から検索して、
図17に示すようなプラン検索結果画面SC16を顧客の端末装置20Cに表示させる。このとき、
図17に示すように「予約したいプランを選んでください。」など、複合プランを選ぶように促す表示を行ってもよい。
【0061】
図17のプラン検索結果画面SC16は、
図16の複合プランの種別が「七五三写真」、予約の条件情報として「祈祷」が例えば○○神社による検索結果の例である。このため、
図17のプラン検索結果画面SC16には七五三写真プランに「○○神社の祈祷」が含まれる複合プランが列挙されている。各複合プランには、プラン名、サービスの種別(「メイク」、「着付け」、「写真」、「祈祷」)などが表示される。各プランの表示は図示したものに限られず、サムネイル表示を含んでもよい。
【0062】
次にステップS350にて制御部12は、複合プランが選定されたか否かを判断する。具体的にはプラン検索結果画面SC16に表示されている複合プランの中から所望の複合プランが特定され、「予約日時へ」のボタンが押されることで、プラン選定部132は複合プランが選定されたと判断する。
【0063】
制御部12は、ステップS350にて複合プランが選定されたと判断した場合は、ステップS360にてリソース選定処理を行う。リソース選定処理は、複合プランに関連づけるリソースから予約を行うリソースを選定するための処理である。具体的にはリソース選定部133が、顧客の端末装置20Cで複合プランが選定されると、その複合プランに関連付けられたサービスごとに、予約の条件情報に合うリソースを選定する。例えば
図16に示すように予約の条件情報が「メイク」1名であれば、「美容師」1名をリソースとして選定する。予約の条件情報が「着付け」1名であれば、「着付担当」1名をリソースとして選定する。
【0064】
次にステップS370にて制御部12は、複合プランの空き状況を取得して表示する。具体的には予約登録部134が、リソース選定部133で選定されたリソースについて、
図6のスケジュールDB145による空き時間に基づいて、複合プランの空き状況を取得する。そして予約登録部134は、
図18に示すような予約日時登録画面SC17によって顧客の端末装置20Cにその複合プランの空き状況を表示させる。例えば第1サービス乃至第3サービスの順にそれぞれ1時間ずつかかる複合プランであれば、第1サービスの9時から10時、第2サービスは10時から11時、第3サービスは11時から12時が空き時間であれば、複合プランの午前9時から午前12時までは空き日時となる。予約日時登録画面SC17では、空き日時には予約可能を示す「○」が表示される。なお、「×」が表示される時間帯は予約不可である。
【0065】
次いでステップS380にて制御部12は、複合プランの予約日時が特定されたか否かを判断する。具体的には予約日時登録画面SC17の予約可能の時間帯「○」をクリックされ「予約登録」ボタンを押されることで、予約登録部134は複合プランの予約日時が特定されたと判断する。制御部12が、ステップS380にて複合プランの予約日時が特定されたと判断すると、ステップS390にて制御部12は、複合プランとリソースを予約登録する。具体的には予約登録部134が、プラン選定部132で選定されたリソースの予約日時をスケジュールDB145に登録する。これにより、例えば
図6のスケジュールDB145において予約日時が「○」の時間帯が「×」になる。プラン選定部132で選定された複合プランの予約情報を予約DB146に登録(記憶)する。予約DB146には、複合プランの予約日時や各リソースの予約日時も登録(記憶)される。そして予約登録部134は、選定された複合プランの予約情報を予約DB146に登録する。予約DB146には、複合プランの予約日時や各リソースの予約日時も登録(記憶)される。
【0066】
このように第1実施形態では、複合プラン登録において、複合プランの種別情報144aに基づいてその複合プランに含まれる複数のサービスを特定し、特定された複数のサービスのそれぞれを実施するリソースを特定するから、複合プランに応じてサービスとリソースを特定でき、これらの情報を一括管理することができる。これにより、主催者はその複合プランに最適なリソースによるサービスを提供でき、顧客は各リソースの予約を一度にできるので、業者の機会損失を防ぎ、顧客満足度も高めることができる。
【0067】
また、リソース登録においては、リソース登録受付部125がスケジュール情報を取得すると、そのスケジュール情報をスケジュールDB145に登録し、リソース情報を取得すると、リソースDB143にリソースとそのサービスの種別情報143aを登録するから、新規にリソースを登録する場合のみならず、既にリソースを登録している場合もスケジュール情報を登録できる。しかも、リソースとそのサービスを複合プランの種別情報144aに関連付けて登録するから、そのサービスとリソースがどの複合プランの種別によって利用できるかが分かる。複合プランに関連するリソースを判定しやすくなる。
【0068】
また、複合プランの予約登録においては、複合プランの種別情報及び予約の条件情報を含む予約情報を取得し、複合プランの種別情報から複合プランを検索し、選定された複合プランのリソースを予約の条件情報から選定した上で、そのリソースの空き時間に基づいて複合プランの空き状況を取得することができる。これにより、単に空き状況で予約する場合に比較して、的確なリソースによる複合プランの空き状況を取得できるので、顧客満足度向上の可能性を高めることができる。しかも、顧客の端末装置20Cに表示されるのは、
図18に示す複合プランの空き状況であり、リソースの予約は装置内部で自動的に処理されるため、顧客の端末装置20Cにはリソースの予約画面までは表示されない。従って、顧客にとっては、端末装置20Cで複合プランの日時を予約するだけでよく、従来のように個々のリソースの予約まで気にする必要がなくなるので、複合プランを予約する際の労力も大幅に低減できる。
【0069】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する各形態において実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。第1実施形態では、サービスの種別情報に基づいて複合プランに必要なサービスを特定し、そのサービスを実施するリソースを判定する場合を例示した。第2実施形態では、リソースDB143に各リソースが得意とするサービスなど特徴情報を追加して、その特徴情報からリソースを判定する場合を例示する。これにより、その複合プランのサービスを実施するリソースとして最適なリソースを特定できる。
【0070】
図19は、第2実施形態の複合プラン管理支援装置10と端末装置20のブロック図であり、
図2に対応する。
図20は第2実施形態のリソースDB143の具体例を示す図であり、
図21は第2実施形態のプランDB144の具体例を示す図であり、
図22は第2実施形態の予約DB146の具体例を示す図である。
図19の端末装置20については、第1実施形態と同様に端末装置20A、20B、20Cを代表したものである。
図19の複合プラン管理支援装置10において
図2と異なるのは、
図20に示すようにリソースDB143にリソースの特徴情報143bを設けた点と、
図21に示すようにプランDB144に複合プランの条件情報144bを追加した点である。
【0071】
図20に示すようにリソースの特徴情報143bとしては、リソースが特に得意とするサービスの情報などが含まれる。例えばリソース「美容師」であれば、洋装ヘアメイクが得意な美容師や、和装ヘアメイクの方が得意な美容師もいる。ところが、単に空き時間だけで美容師をリソースとして特定した場合には、和装ヘアメイクの方が得意な美容師が洋装ヘアメイクのリソースとして特定されてしまう場合も考えられる。そこで、第2実施形態では、その美容師などのリソースが得意なサービスを特徴情報として追加し、このリソースの特徴情報を参照してリソースを特定する。これによれば、そのリソースの持つ特徴を活かすことができると共に、顧客の満足度も向上させることができる。
【0072】
図23は、このような第2実施形態のリソース特定処理の具体例を示すフローチャートであり、
図9に対応する。
図23において
図9と異なるのは、ステップS133にて制御部12が、複合プランの条件情報144bとリソースの特徴情報を照合して、ステップS134にてリソースを判定する点である。複合プランの条件情報144bは、リソースごとの条件であり、複合プランを登録する際に
図8のステップS120にてプラン情報として取得する。
【0073】
例えば複合プランの条件情報144bとして、
図21に示すように結婚式写真プランの「メイク」で「洋装ヘアメイク」が指定されている場合は、その複合プランの条件情報144bをリソースの特徴情報143bと照合することで、リソースDB143から「洋装ヘアメイク」をリソースの特徴情報143bとする「美容師01」「美容師02」がリソースとして判定される。この場合、予約の条件情報に、サービスの希望条件(
図22の希望条件など)も含めることで、顧客が「洋装ヘアメイク」をサービスの希望条件として結婚式写真の複合プランを予約する際には、洋装ヘアメイクを得意とする「美容師01」「美容師02」からリソースをこの順に選定可能となる。具体的には
図22のように、予約の条件情報が美容師1名、サービスの希望条件が「洋装ヘアメイク」の場合は、洋装ヘアメイクを得意とする「美容師01」の1名がリソースとして特定される。このとき、もしスケジュールDB145において「美容師01」の空き時間が合わなくても、同様に洋装ヘアメイクを得意とする「美容師02」を選定可能である。
【0074】
これに対して、複合プランの条件情報144bとして、
図21に示すように七五三写真プランの「メイク」では「和装ヘアメイク」が指定されているので、その複合プランの条件情報144bをリソースの特徴情報143bと照合することで、リソースDB143から「和装ヘアメイク」をリソースの特徴情報143bとする「美容師03」「美容師04」がリソースとして判定される。これにより、顧客が「和装ヘアメイク」をサービスの希望条件として七五三写真の複合プランを予約する際には、「和装ヘアメイク」を得意とする「美容師03」「美容師04」からリソースを選定可能となる。具体的には
図22のように、予約の条件情報が美容師1名、サービスの希望条件が「和装ヘアメイク」の場合は、和装ヘアメイクを得意とする「美容師03」の1名がリソースとして特定される。このとき、もしスケジュールDB145において「美容師03」の空き時間が合わなくても、同様に和装ヘアメイクを得意とする「美容師04」を選定可能である。
【0075】
他のサービス「撮影」についても同様に、例えば複合プランの条件情報144bとして、
図21に示すように結婚式写真プランの「撮影」で「室外」が指定されている場合は、リソースDB143から「室外撮影」をリソースの特徴情報143bとする「カメラマン01」「カメラマン03」がリソースとして判定される。これにより、顧客が「室外撮影」をサービスの希望条件として結婚式写真の複合プランを予約する際には、「室外撮影」を得意とする「カメラマン01」「カメラマン03」からリソースをこの順に選定可能となる。また「祈祷」についても同様に、例えば複合プランの条件情報144bとして、
図21に示すように七五三写真プランの「祈祷」で「祈祷・巫女舞」が指定されている場合は、リソースDB143から「祈祷・巫女舞」をリソースの特徴情報143bとする「祈祷師02」「祈祷師04」がリソースとして判定される。これにより、顧客が「室外撮影」をサービスの希望条件として結婚式写真の複合プランを予約する際には、「祈祷・巫女舞」を得意とする「祈祷師02」「祈祷師04」からリソースをこの順に選定可能となる。
図22では、顧客が「室外撮影」をサービスの希望条件として結婚式写真の複合プランを予約する場合であるが、予約の条件情報として「○○神社」が指定されているので、「祈祷師02」の方がリソースとして選定される。
【0076】
このように第2実施形態では、リソースDB143にリソースの特徴情報を記憶させて、複合プランの条件情報に合うリソースをリソースの特徴情報に基づいて判定することにより、そのリソースの持つ特徴を活かすことができると共に、顧客の満足度も向上させることができる。また、
図22に示すように予約の条件情報には、サービスの希望条件を含めるようにしてもよい。これにより、複合プランの予約登録において、プラン選定部132は、リソースの特徴情報143bからサービスの希望条件に合うサービスを実施可能なリソースが判定される。そして、判定されたリソースを含む複合プランをプランデータベースから検索して、ネットワークを介して接続される端末装置に表示させることができる。これによれば、顧客の希望に沿ったサービスを実施可能なリソースが特定された上で、そのリソースの空き時間から複合プランの空き状況を取得できる。これにより、複合プランで受けるサービスも顧客の希望に沿ったものとなるので、顧客の満足度をより高めることができる。
【0077】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について説明する。第2実施形態では、リソースの特徴情報からリソースを判定する場合を例示した。さらに第3実施形態では、過去の実績からリソースを判定する場合の優先順位を決める場合を例示する。これにより、その複合プランのサービスを実施するリソースとして経験のあるリソースが特定されやすくなる。
【0078】
図24は、第3実施形態の複合プラン管理支援装置10と端末装置20のブロック図であり、
図19に対応する。
図25は第3実施形態のリソースDB143の具体例を示す図であり、
図26は第3実施形態のプランDB144の具体例を示す図であり、
図27は第3実施形態の予約DB146の具体例を示す図である。
図24の端末装置20については、第1実施形態と同様に端末装置20A、20B、20Cを代表したものである。
図24の複合プラン管理支援装置10において
図19と異なるのは、
図25に示すようにリソースDB143にリソースの実績情報143cを設けた点である。
【0079】
図25に示すようにリソースの実績情報143cとしては、そのリソースの過去の経験などが含まれる。例えば
図25において「美容師02」のリソース実績情報には「結婚式」とあるので、「美容師02」は過去に結婚式のヘアメイクを実施したことがあるとういことが分かる。これに対して、「美容師01」のリソース実績情報には特に記載がないので、「美容師01」は過去に結婚式も七五三もヘアメイクを経験したことがないことが分かる。したがって、結婚式写真の複合プランでは結婚式での実績のある「美容師02」の方が優先されれば、顧客の満足度がさらに向上する可能性がある。そこで、第3実施形態では、リソース実績情報も照合してリソースを判定できるようにしたものである。
【0080】
図28は、このような第3実施形態のリソース特定処理の具体例を示すフローチャートであり、
図23に対応する。
図28において
図23と異なるのは、ステップS135にて制御部12が、リソースの実績情報に基づいてリソースの優先順位を決定する点である。
【0081】
例えば
図25において「美容師02」のリソースの実績情報143cは「結婚式」であるのに対して、「美容師01」のリソースの実績情報143cがないので、
図26のリソースの優先順位は「美容師02」「美容師01」となり、
図21とは逆になる。これによれば、たとえ「美容師01」と「美容師02」が共に「洋装ヘアメイク」を得意とする特徴があったとしても、実績のある「美容師02」の方がリソースの優先順位が高くなる。これにより、その複合プランの予約の際には、経験実績のあるリソース「美容師02」の方が優先的に選定される。また、他のサービス「着付け」についても同様に、例えば
図25において「着付担当02」のリソースの実績情報143cは「結婚式」であるのに対して、「着付担当01」のリソースの実績情報143cがないので、リソースの優先順位は「着付担当02」「着付担当01」となり、
図21とは逆になる。これによれば、たとえ「着付担当01」と「着付担当02」が共に「洋装着付け」を得意とする特徴があったとしても、実績のある「着付担当02」の方がリソースの優先順位が高くなる。
【0082】
このように第3実施形態では、リソース登録受付部125が取得するリソース情報にそのリソースの実績情報を含ませることで、複合プランの登録の際にリソース特定部127は複合プランに関連づけるリソースの優先順位をリソースの実績情報に基づいて決定することができる。これにより、複合プランを予約する際には、その複合プランのサービスを実施するリソースとして実績のあるリソースが選定されやすくなる。これにより、顧客満足度の更なる向上も期待できる。
【0083】
<変形例>
本発明は、上述した各実施形態に限定されず、例えば以降に説明する各種の応用・変形が可能である。また、これらの変形の態様および上述した各実施形態は、任意に選択された一または複数を適宜組み合わせることも可能である。また当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0084】
例えば上記第1実施形態乃至第3実施形態では、リソースDB143の「サービスの種別」に、複数の異なる複数のサービスを個々のサービスとして記憶する場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば複数の異なるサービスを複合プランの種別に応じてグループ化してそのサービスグループとして記憶してもよい。例えば複合プランの種別が「結婚式写真」の場合は、結婚式写真サービスグループとして「メイク」、「着付け」、「撮影」を「結婚式写真サービスグループ」としてリソースDB143の「サービスの種別」に記憶してもよい。複合プランの種別が「七五三写真」の場合は、七五三写真サービスグループとして「メイク」、「着付け」、「撮影」、「祈祷」を「七五三写真サービスグループ」としてリソースDB143の「サービスの種別」に記憶してもよい。そして、リソースDB143の「リソース」には、各サービスグループに含まれる個々のサービスを実施するリソースを記憶する。このようにすることで、複合プランの種別に応じてサービスグループを特定すれば、その複合プランに必要な個々のサービスとリソースを特定できるようになる。
【符号の説明】
【0085】
100…複合プラン管理支援システム、10…複合プラン管理支援装置、11…通信部、12…制御部、121…プラン登録受付部、122…サービス特定部、123…リソース特定部、124…プラン登録部、125…リソース登録受付部、126…スケジュール管理部、127…リソース登録部、131…予約登録受付部、132…プラン選定部、133…リソース選定部、134…予約登録部、14…記憶部、141…プログラム記憶部、
142…顧客DB、143…リソースDB、143a…サービスの種別情報、143b…サービスの特徴情報、143c…サービスの実績情報、144…プランDB、144a…複合プランの種別情報、144b…複合プランの条件情報、145…スケジュールDB、
146…予約DB、20(20A、20B、20C)…端末装置、21…通信部、22…制御部、23…記憶部、24…入力部、25…表示部、SC11…プラン情報入力画面
SC12…リソース特定画面、SC13…リソース情報入力画面、SC14…スケジュール入力画面、SC15…予約情報入力画面、SC16…プラン検索結果画面、SC17…プラン予約日時入力画面、N…ネットワーク。