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  • 特開-回転式草刈刃 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146493
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】回転式草刈刃
(51)【国際特許分類】
   A01D 34/73 20060101AFI20241004BHJP
   A01D 34/90 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
A01D34/73 101
A01D34/90 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059432
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】523121853
【氏名又は名称】荒木 真一
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】荒木 真一
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA02
2B083CA02
2B083CA07
2B083CB02
2B083HA51
(57)【要約】
【課題】生い茂った雑草やつる等を刈り払い作業時に短く切断することで刈った雑草同士が絡み合うことを防ぎ、刈り払い後の雑草の後処理(移動や袋詰め作業)を容易とし、さらに、刈払機の出力軸への雑草の巻き付きを抑制することが可能な刈払機で使用する回転式草刈刃を提供する。
【解決手段】周縁部に略凹凸状の多数の刈刃を形成した円盤状の草刈刃本体において、草刈刃本体の周縁部に形成する長手の切断刃と隣接した多数のチップ刃体を、下方に傾斜した下方刈刃と水平状の水平刈刃とで互い違いに形成したことにより課題を解決した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周縁部に略凹凸状の多数の刈刃を形成した円盤状の草刈刃本体において、前記草刈刃本体の周縁部に形成する隣接した前記多数の刈刃を、下方に傾斜した下方刈刃と水平状の水平刈刃とで互い違いに形成したことを特徴とする回転式草刈刃。
【請求項2】
前記草刈刃本体の周縁部における前記下方刈刃と前記水平刈刃との中間に上方に傾斜した上方刈刃を形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転式草刈刃。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈払機の先端回転部に装着して草に絡んだつるや背高雑草などを効率的に刈り取るための回転式草刈刃に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、つるや背高泡立草等の植物は繁殖しやすく畑や農業用土壌地に繁殖した状態では農作業その他の労働に支障となるために刈払機で切断除去して更地にする。
【0003】
これらの刈払機は、エンジン等の駆動源に設けた出力軸に回転自在に円盤状の草刈刃を装着して雑草やつる等を切断する。
【0004】
かかる草刈刃は円盤状の金属製の草刈刃本体周縁に刃部を突設し回転により刃部縁部に有する切断刃体によってつるや背高の雑草を切断している。
【0005】
しかしながら、背が高く成長した雑草やつる等が生い茂った場所で刈払機を使用して草刈刃で雑草を切断した場合には、切断した雑草の長さが背高の雑草分長くなるため切断した雑草が堆積して切断作業後の更地の清掃や堆積雑草の処分に多大の労力を割かねばならないという不都合があった。更には、切断した雑草の種類によっては茎やつるの強靭さによって長手の切断した雑草が刈払機の出力軸近傍に巻き付き絡まる恐れがあり、作業の効率化に悪影響を与えていた。
【0006】
かかる刈払機の草刈刃は通常チップソーと称されており、メンテナンスとしてチップソーの交換が行われている。すなわち、チップソーである上記した草刈刃は劣化すると新品のチップソーと取り換えることが行われており、取り換え時に出力軸に巻き付いたり絡まったりした切断した雑草を除去しているが、予めかかる雑草の巻き付きを防止する構成の草刈刃が使用されることが多く、例えば特許文献1に記載されているような草刈刃が用いられる。
【0007】
すなわち、切断した雑草が刈払機の出力軸に巻き付こうとした際に、出力軸外側の切断刃で巻き付こうとする雑草を切断するように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005-110531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、刈払機により切断された雑草は丈が長く一般廃棄物や産業廃棄物として廃棄する場合や土と混在して肥料とする場合であっても一定の加工がさらに必要であり煩雑であった。
【0010】
これらの不都合は一に草刈刃による雑草の長尺裁断による。刈られた雑草は切断長さが長いため雑草同士が絡まり塊状となりやすく、塊状となった雑草同士を解すことが必要となり、処理作業がより重労働となる虞があった。
【0011】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、刈刃に一定の加工、すなわち、周縁部の刈刃を下向き、上向き、水平向き等の各種の変形を施して生い茂った雑草やつる等の刈取り作業を可及的に短く切断し刈取った雑草が地面に広く浅く散在するようにし互いに絡まり塊状となることを防ぎ、刈り払い後の雑草の後処理(移動や袋詰め作業)を容易とし、さらに、刈払機の出力軸への雑草の巻き付きの防止効果を発揮することができるチップソーたる草刈刃を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の従来の課題を解決するために、本発明では周縁部に略凹凸状の多数の刈刃を形成した円盤状の草刈刃本体において、草刈刃本体の周縁部に形成する隣接した多数の刈刃を、下方に傾斜した下方刈刃と水平に伸延した水平刈刃とで互い違いに形成したことを特徴とする。
【0013】
また、草刈刃本体の周縁部における下方刈刃と水平刈刃との中間に上方に傾斜した上方刈刃を形成したことにも特徴を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、下方刈刃と水平刈刃の2種類、もしくは上方刈刃を含む3種類の刈刃の回転駆動により、雑草の切断長さを短くすることができ、短い雑草を薄く広範囲に散乱してばらまき状とすることにより刈った後の刈取り雑草の処理を多大な労務を掛けることなく容易に行うことができる。例えば、雑草の搬送や保管のための袋詰めといった作業を容易に行うことができ、更には、雑草の切断長さが短いために刈払機の出力軸への巻き付きトラブルも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の回転式草刈刃を刈払機に取付けた状態を示す斜視図である。
図2】本発明の回転式草刈刃を刈払機に取付ける方法を説明するための分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る回転式草刈刃の構成を説明するための底面図である。
図4】本発明の第1実施形態及び第3実施形態に係る回転式草刈刃の下方刈刃と水平刈刃とを説明するための端面図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る回転式草刈刃の構成を説明するための底面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る回転式草刈刃の下方刈刃と水平刈刃と上方刈刃とを説明するための端面図である。
図7】本発明の第3実施形態に係る回転式草刈刃の構成を説明するための底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明の要旨は、周縁部に略凹凸状の多数の刈刃を形成した円盤状の草刈刃本体において、草刈刃本体の周縁部に形成する隣接した多数の刈刃を、下方に傾斜した下方刈刃と水平に伸延した水平刈刃とで互い違いに形成したことを特徴とする。
【0017】
また、草刈刃本体の周縁部における下方刈刃と水平刈刃との中間に上方に傾斜した上方刈刃を形成したことにも特徴を有する。
【0018】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る回転式草刈刃Mの実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明のかかる回転式草刈刃Mを刈払機40へ取付けた状態を示す斜視図であり、図中の上部の矢印は回転式草刈刃Mの回転方向を示している。図2は、本発明に係る回転式草刈刃Mを刈払機40へ取付ける方法を説明するための分解図である。図3は、第1実施形態に係る回転式草刈刃Mの底面図である。図4は、第1実施形態及び第3実施形態に係る回転式草刈刃Mの端面図であり、(A)は、図1におけるA-A端面図及び図7におけるF-F端面図を、(B)は、図1におけるB-B端面図及び図7におけるG-G端面図をそれぞれ示している。図5は、第2実施形態に係る回転式草刈刃Mの底面図である。図6は、第2実施形態に係る回転式草刈刃Mの端面図であり、(A)は、C-C端面図を、(B)は、D-D端面図を、(C)は、E-E端面図をそれぞれ示している。図7は、第3実施形態に係る回転式草刈刃Mの底面図である。
【0019】
以下、本発明の第1実施形態を主体に説明し、これに関連して第2、第3実施形態を併説する。本発明に係る回転式草刈刃Mは、雑草やつる等を切断して刈り払うために使用されるものであり、図1及び図2に示すように、刈払機40の出力軸41に装着される。
【0020】
例えばエンジン等の駆動源の出力軸41に装着され回転しながら雑草を細断状に刈取る。刈払機40の取り付け部分における主な構成は、図2に示すように、ロッド状の先端部分に設けられ螺合溝を有した出力軸41と、出力軸41を覆う出力軸カバー42と、出力軸41の螺合溝に対応する取付ボルト43と、出力軸41と取付ボルト43との間に介在するブラケット44と、からなる。
【0021】
出力軸41は、上述したように、刈払機40の駆動源からの駆動力により、回転作動する。また、出力軸41の下端近傍は、筒状となっており、その内部に取付ボルト43が螺合可能な螺合溝を形成している。
【0022】
ブラケット44は、回転式草刈刃Mの取付用孔12の径よりも大きな面積を有した円形状の部材であり、中心部には、取付ボルト43が挿通可能な挿通孔を穿設している。
【0023】
回転式草刈刃Mは、図3図5及び図7に示すように、刈刃20を保持する基部円盤体の草刈刃本体10と、当該草刈刃本体10の周縁部11に形成された刈刃20とからなる。
【0024】
回転式草刈刃Mを構成する草刈刃本体10と刈刃20は、鋼板等の金属製板状部材により構成され通常のチップソーと同様の肉厚とする。従って、使用態様によって一定の摩耗劣化を生起した場合は予め保管した本件の回転式草刈刃Mと交換するものであり、メンテナンスとしてのいわゆるチップソー交換作業を行う。
【0025】
草刈刃本体10は略円形板状に構成されその円形板中心には刈払機40の出力軸41に固定するための取付用孔12を設けている。
【0026】
刈払機40への取付け方法は、図2に示すように、取付用孔12の上方から出力軸41を挿通させ、下方からブラケット44により草刈刃本体を押さえつつ出力軸41の螺合溝へ取付ボルト43を螺合させ取付けられる。すなわち、従来の草刈刃同様に刈払機40の出力軸41へ取付けを行うことができる。
【0027】
刈払機40の出力軸41は、刈払機40の駆動源に連設されて回転動力を受け回転式草刈刃Mの回転出力軸としての機能を果たす。すなわち、刈払機40の出力軸41に装着された草刈刃本体10は図1に示すように反時計回り(図1に示す矢印方向、以下「刃回転方向」という)に回転する。
【0028】
なお、草刈刃本体10には、取付用孔12の外側に取付用孔12とは別の複数の軽量孔13が穿設されている。これらの軽量孔13は、回転式草刈刃Mの軽量化のために設けられている。
【0029】
以下に本発明の要旨となる刈刃20の具体的な構成について詳細に説明する。すなわち、刈刃20の基本的な構成は、草刈刃本体10の周縁部11に凹凸状の刈刃20を多数形成しており、草刈刃本体10の周縁部11に形成する多数の刈刃20は、側面視において下方に傾斜した下方刈刃20aと水平に伸延した水平刈刃20bとを互い違いに形成しており、また第2実施形態として、草刈刃本体10の周縁部11における下方刈刃20aと水平刈刃20bとの中間に更に上方に傾斜した上方刈刃20cを形成している。
【0030】
このように各種形態の刈刃20は草刈刃本体10の伸延周縁部11に凹凸状に形成構成している。刈刃20はこのように草刈刃本体10の周縁部11に凹凸状で一定の間隔を保持して多数突設されているために隣接する刈刃20に間には凹部空間30が形成される。かかる凹部空間30は雑草刈取り時の雑草取込み空間として機能し、この空間に雑草の茎や葉などを取り込んで回転上手側に位置する刈刃20によって雑草切断を行う。従って、本発明の実際の刈取り作業においては従来の平面刈刃による刈取り作業の様に前後左右の水平的な刈取り運動を行うのではなく上下の昇降運動、すなわち、草刈刃本体10を雑草の上方から押付けることにより刈取り雑草を凹部空間30に取込みつつ刈刃20と接して切断する。
【0031】
かかる作業形態は本発明刈刃20の上下傾斜形態により達成されるものであり、かつ、かかる刈取り形態によって背高雑草を細切れの短尺に細断することができることになる。
【0032】
また、草刈刃本体10の周縁部11に形成した多数の刈刃20は、第2実施形態として、図5及び図6に示すように、6個の刈刃20で構成して上方に傾斜した上方刈刃20cと下方に傾斜した下方刈刃20aと水平に伸延した水平刈刃20bとの三形態の刈刃20を交互に組合せる形態とすることが考えられる。かかる複雑な三種の刈刃20の組合せによって雑草をより効率的に細断することができ、特に複雑に絡み合ったつるの様な全体容量がかさむ刈取り対象物の刈取りに最適となる。
【0033】
上記したように、第2の実施形態として、草刈刃本体10の周縁部11における下方刈刃20aと水平刈刃20bとの中間には、図6に示すように、更に上方に傾斜した上方刈刃20cを形成し6個の刈刃20形態としている。
【0034】
具体的には、刈刃20は、下方に傾斜した下方刈刃20aと草刈刃本体10から水平に形成する水平刈刃20bとで互い違いに形成されており、下方刈刃20aと水平刈刃20bとがそれぞれ2枚の計4枚の刈刃20としその中間位置に上方刈刃20cを形成して刈刃20が6個の回転式草刈刃Mとしている。なお、凹部空間30の隅角部は、湾曲状の切断刃21としている。
【0035】
更に、上記した刈刃20の上半部には3~5個のチップ刃体22を形成しており、チップ刃体22は刈刃20の高さの二分の一から三分の一高さの凹凸形状としており、刈刃20の凹部空間30に接する刈刃20最先端縁部には長手の切断刃21を形成し、その上部先端にチップ刃体22を形成している。
【0036】
切断刃21は、図3図5及び図7に示すように、草刈刃本体10の周縁部11に形成され下方傾斜面に構成している。なお、チップ刃体22の上縁部に形成した切断刃21はチップ23と呼ばれる硬質の小片を有している。
【0037】
第1実施形態では、図3に示すように、刈刃20が4個の場合には各刈刃20にそれぞれチップ刃体22を4~5個形成しており、第2実施形態では、図5に示すように、刈刃20が6個の場合にはチップ刃体22は4個形成しており、第3実施形態では、図7に示すように、刈刃20が8個の場合にはチップ刃体22は3個形成している。なお、第3の実施形態は、図4及び図7に示すように、第1の実施形態の回転式草刈刃Mと同様で下方刈刃20aと水平刈刃20bとを互い違いに設けた態様としている。
【0038】
このように刈刃20の数が増えれば一個の刈刃20に形成するチップ刃体22の数は減少するように構成しており、これは草刈刃本体10の周縁部11に形成される総体的な刈刃20に形成される切断刃21数に大きな差が生じないようにしており、そのため刈刃20の数及びチップ刃体22の数にかかわらず雑草の切断機能に大きな差が生じないと共に、刈取り対象の雑草の特性と繁殖形態に応じて適性の刈刃20を選択できるように構成している。
【0039】
このように、刈刃20を水平刈刃20bと下方刈刃20aの2種類設けた場合は、例えば背の高い雑草を切断する際に、雑草の根本近傍の茎と茎の中途部との2箇所を切断することとなる。特に、切断作業時に刈刃20を雑草に被せて上方から押さえ込むことにより、下向きの下方刈刃20aが長尺の雑草茎を細かく切断する。すなわち、従来の草刈刃よりも雑草の切断長さを短く細切れにすることが可能となり、後処理として行う雑草の移動や袋詰めが容易となる効果がある。また、従来の草刈刃を用いて背の高い雑草やつる等を切断すると、雑草の切断長さが長く茎が刈払機40の出力軸41に巻き付きやすくなる問題点があった。それに対して回転式草刈刃Mは、雑草やつる等を短く切断することができるため、刈払機40の出力軸41への茎の巻き付きを防止することができる。
【0040】
下方刈刃20a及び上方刈刃20cの草刈刃本体10に対するそれぞれの角度α及びβは、図4及び図6に示すように、90度以上180度未満となるように形成しており、角度αと角度βはともに120度~160度の範囲とすことが好ましい。本実施形態においては、角度α及び角度βが、最も好適と考えられる略135度となるように形成している。また、角度αと角度βとは、上記の角度範囲であればよく、角度αと角度βが必ずしも一致する必要はない。
【0041】
このように、第2実施形態に係る回転式草刈刃Mにおける6個の刈刃20においては、刈刃20を水平刈刃20b、下方刈刃20a及び上方刈刃20cの3形態設けることにより、刈り払いを行う際に雑草を根本近傍の茎と茎の中途部3箇所で切断して計4細断茎以上とすることができる。すなわち、つる切断の様に複雑に絡み合った全体容量が大きい切断対象物においては、6個の刈刃20とした第2実施形態の方が第1、第3実施形態に係る回転式草刈刃Mよりもさらに雑草の切断長さを短く効率よい細断に適応するようにしている。
【0042】
なお、3形態の刈刃20、すなわち、水平刈刃20b、下方刈刃20a及び上方刈刃20cの3形態設ける中で、特に下方刈刃20a及び上方刈刃20cのうち特に下方刈刃20aは下方を向いているので雑草の茎を切断する際に雑草切断分は刈刃20の切断下向き方向に沿って斜め下方の広範囲に飛散されて切断周辺に薄く広範囲に散乱し刈取り地点の周辺に略水平状態で散乱する。
【0043】
従って、従来の水平状刈刃の様に切断雑草が順に積み重なった状態で積層されて積み重なった切断長手雑草の後処理に多大の労力を要する労苦を解消することができる。
【0044】
同時に、切断刈り草は長片にならずに短辺切断茎になっているので搬送や保管や日干し処理が行いやすく雑草刈り作業にともなう刈取り雑草処理が簡易になって刈取り作業の効率化、省エネルギー化に多大の貢献をすることができる。
【符号の説明】
【0045】
M 回転式草刈刃
10 草刈刃本体
11 周縁部
12 取付孔
13 軽量孔
20 刈刃
20a 下方刈刃
20b 水平刈刃
20c 上方刈刃
21 切断刃
22 チップ刃体
23 チップ
30 凹部空間
40 刈払機
41 出力軸
42 出力軸カバー
43 取付ボルト
44 ブラケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7