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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014650
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】穿孔紐通し結束器具
(51)【国際特許分類】
   B65B 67/00 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
B65B67/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022129766
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】522325322
【氏名又は名称】小木曽 克己
(72)【発明者】
【氏名】小木曽 克己
【テーマコード(参考)】
3E057
【Fターム(参考)】
3E057AD05
3E057AD10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】古段ボール箱の結束を容易にするため、横断面を縦長又は横長にし、かつ、回転機能のある穿孔紐通し棒を備えた穿孔紐通し器と、突き刺す深さを調整する穿孔紐通し台から成る、穿孔紐通し結束器具を提供する。
【解決手段】横断面が縦長又は横長の形状で、尖らせた先端部106とひも通し用のフック105を有する穿孔紐通し棒104aと、これを回転させるための軸受け103とアーム102とつまみ101を備えた穿孔紐通し器100と、古段ボール箱をストックし、これを固定し、穿孔紐通し棒104aが床に傷をつけずに古段ボール箱を貫通する位置に、ストッパー左とストッパー右と段ボール受けと足を備えた穿孔紐通し台を設けた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
尖らせた先端部106と先端部106近くに設けたフック105を有し先端部106からフック105に至る部分の横断面が縦長又は横長形状で、これ以外の部分の横断面が縦長又は横長又は多角形である穿孔紐通し棒104aと、穿孔紐通し棒104aを回転させるためにこれに直角に固定したアーム102とアームの先端近くに設けたつまみ101と、穿孔紐通し棒104aを回転させるための軸受け103を備えた穿孔紐通し器100と、床の上に足204を下にして置き、ストッパー左201とストッパー右201の間に穿孔紐通し棒104aを先端部106を下にして軸受け103下端が当たるまで挿し込んだとき、フック105より上に位置する段ボール受け203と、先端部106より下に位置する足204と、上記のストッパー左201とストッパー右202を備えた穿孔紐通し台200から成る、穿孔紐通し結束器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、古段ボール箱の結束を容易にするため、横断面を縦長又は横長にし、かつ、回転機能のある穿孔紐通し棒を備えた穿孔紐通し器と、突き刺す深さを調整する穿孔紐通し台から成る、穿孔紐通し結束器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紐通し用のフックを備えたポールを、折りたたんで積み重ねた段ボール箱に突き刺し紐を引き上げて結束する方法(特許文献1参照)。又は、折り畳んで積み重ねた段ボール箱を紐を十字にして結束する方法等があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002―284123
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような方法では、ポールを突き刺すとき及び紐を引き上げるときに大きな力を必要とし、かつ、段ボール箱を貫通したポールの先端部が床を傷つけることがあった。また、ポールと段ボール箱にあけた穴の内面との隙間が小さい為に、紐をを引き上げる際、擦れて切れる恐れがあった。
【0005】
一般的な結束方法である、折り畳んで積み重ねた段ボール箱を紐を十字にして結束する方法では、大きさや形状が不揃いな段ボール箱を結束するのは容易ではなく。また、運搬中に結束が崩れて段ボール箱が抜け落ちることが多かった。
【0006】
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、横断面が縦長又は横長で、尖らせた先端部106と紐通し用のフック105を有する穿孔紐通し棒104aと、これを回転させるための軸受け103とアーム102とつまみ101を備えた穿孔紐通し器100と、古段ボール箱301をストックし、これを固定し、穿孔紐通し棒104aが床304に傷をつけずに古段ボール箱301を貫通する位置に、ストッパー左201とストッパー右202と段ボール受け203と足204を備えた穿孔紐通し台200から成る穿孔紐通し結束器具を発明した。
【発明の効果】
【0008】
古段ボール箱の保管、運搬のための結束を容易にし、結束が外れて古段ボール箱が抜け落ちる事を防止することができる。
穿孔紐通し作業により床を傷つける事を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】穿孔紐通し器の斜視図
図2】穿孔紐通し台の斜視図
図3】古段ボール箱を穿孔紐通し台にセットする説明図
図4】古段ボール箱をセットした穿孔紐通し台を向こう側に90度倒す前後の図
図5】古段ボール箱に穿孔紐通し棒を突き刺す直前の図
図6】古段ボール箱に穿孔紐通し棒を半分程度突き刺し回転させる図
図7】穿孔紐通し棒が古段ボール箱を貫通した状態の図
図8】先端部、フック、古段ボール箱等の位置関係を示す拡大図
図9】穿孔紐通し棒を回転させたときの古段ボール箱の穴の断面図
図10】穿孔紐通し台を手前に90度倒す直前の図
図11】フックに紐を引掛け紐を通した図
図12】紐の両端を結ぶ図
図13】穿孔紐通し器の分解図
図14】穿孔紐通しピットの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明は、穿孔紐通し器100と穿孔紐通し台200で構成されそれぞれの詳細、使用方法及び他の実施例は以下の通りである。
なお、穿孔紐通し器100及び穿孔紐通し台200は、金属又は強化プラスチック等で制作するのが望ましい。
【0011】
(穿孔紐通し器)
穿孔紐通し器100は尖った先端部106と先端部106の近くに設けた紐を引っ掛けるためのフック105を有する穿孔紐通し棒104aと、これを回転させるときに手で支えるための軸受け103、穿孔紐通し棒を回転させるためにこれに直角に固定したアーム102、アーム102の先端近くにつまみ101を備えている。
【0012】
穿孔紐通し棒104aは、先端部106からフック105に至る部分の横断面が縦長又は横長形状であり、これ以外の部分の横断面は縦長又は横長又は多角形である。図1で穿孔紐通し棒の断面104bを長方形にしているのは本明細書においては代表的な例として穿孔紐通し棒の全体の断面が長方形であるものとして説明するためであり、長方形に限定されるものではなく、楕円や多角形を含むものとする。
【0013】
先端部106及び穿孔紐通し棒の断面104bの角の部分は削りかすの発生を防ぐため、あまり鋭利にならない様にする。鋭利でないので使用時の安全性も確保できる。
【0014】
軸受け103は穿孔紐通し棒104aが貫通しており自由に回転できるようになっている、つまみ101はアーム102に対し自由に回転できるように取り付ける。
【0015】
(穿孔紐通し台)
穿孔紐通し台200は古段ボール箱(折り畳んで積み重ねたもの)(以下カッコ内は省略する)301をストックし、穿孔紐通し棒104aを古段ボール箱301に突き刺して紐を通す作業において古段ボール箱301を固定し、突き刺し貫通した先端部106が床304を傷つけることを防止するためのものである。
【0016】
穿孔紐通し台200はストッパー左201とストッパー右202と段ボール受け203と足204を備えている。各部の寸法は以下の通りとする。
【0016】
ストッパー左201とストッパー右202は、これらの間を穿孔紐通し棒104aを通し、回転させることができる間隔とし、軸受け103下端の直径より狭くし、ストッパーとしての機能を持たせる。
【0017】
ストッパー左201の上部とストッパー右202の上部を含む面と、左右の段ボール受け203の上部を含む面との距離は、軸受け103の下端とフック105までの距離より短くし、穿孔紐通し棒104aを軸受け103の下端がストッパーに当たるまで突き刺したとき、穿孔紐通し棒104aがフック105の位置まで古段ボール箱103を貫通するようにする。
【0018】
ストッパー左201の上部とストッパー右202の上部を含む面と、4ヶ所の足204の下部を含む面との距離は、軸受け103の下端と先端部106までの距離より長くし、穿孔紐通し棒104aを突き刺したとき先端部106が床に達しないようにする。
【0018】
(使用方法)
以下に、穿孔紐通し器具の使用方法を紹介する。
穿孔紐通し台200のストッパー左201、ストッパー右202と段ボール受け203の間に図3のように古段ボール箱301を挿入する。次々に挿入し、隙間が無くなると図4の様に向こう側へ90度倒す。この時、ストッパー左201とストッパー右202が上、足204が下になる。次に、図5の様にストッパー左201とストッパー右202の間に穿孔紐通し器100の先端部106を下にして穿孔紐通し棒104aを突き刺す。深く刺し込むにつれて入りにくくなるので、図6の様に突き刺すのを止めて、一方の手で軸受け103をもう一方の手でつまみ101を持って穿孔紐通し棒104aを数回回転させる。回転させることにより段ボールの穴が円形となって広がり、穴の内面と穿孔紐通し棒104aとの接触が図9の様に角だけになる。回転させないときは穿孔紐通し棒104aの全体が接触するのと比較して摩擦が著しく軽減し、ここからさらに穿孔紐通し棒104aを刺し込む作業は軽い力で行うことができる。上記の様に刺し込みと回転を繰り返し、図6図7の様に軸受け103の下端がストッパー左201とストッパー右202に当たるまで行う。先行技術では、ポールを突き刺すのに大きな力を要するが、ここでは一連の作業を軽い力で行うことができる。
【0019】
ここまでの作業で、穿孔紐通し棒104aが古段ボール箱301を貫通しているのであるが。このときの穿孔紐通し器100の先端部106、フック105、穿孔紐通し台200の段ボール受け203、足204、古段ボール箱301、床304の位置関係は図8の様になっている。先端部106は段ボール受け203と床304の間に位置し先端部106は床304に達していない。上記の様な穿孔紐通し台200を使用することなく、穿孔紐通し棒104aを古段ボール箱301に安易に突き刺すと、貫通した後に床304を傷つけることになるが、穿孔紐通し台200を使用することにより床304を傷つけることはない。
【0020】
穿孔紐通し棒104aが古段ボール箱301を貫通したら図10の様に穿孔紐通し台200を手前に90度倒し、フック105に紐303を引っ掛けて手前に引き抜く。この時図9の様に円形となって広がった古段ボール箱301の穴と横断面が長方形である穿孔紐通し棒104aとの隙間を紐が通るため、紐が擦れて切れることは無い。先行技術ではポールと段ボールの穴との間で紐が擦れて切れる恐れがある。
【0021】
図11の様に紐が通ったら図12の様に紐の両端を結んで結束は完了する。なお、この使用方法に記載した作業を2回繰り返すことにより、紐が2回古段ボール箱301を貫通するため、より強固に結束することができる。
【0022】
(他の実施例)
穿孔紐通器100を電動工具のピットとして使用するために穿孔紐通し棒104aの先端部106から軸受け103下端までの部分に図14の様に六角シャンク111とつば112(軸受け103を短くしたもの)を取付けた穿孔紐通しピット100aを電動ドライバー等に装着し穿孔紐通し器100と同様に使用する。
【符号の説明】
【0022】
100 穿孔紐通し器
100a 穿孔紐通しピット
101 つまみ
102 アーム
103 軸受け
104a 穿孔紐通し棒
104b 穿孔紐通し棒の断面
105 フック
106 先端部
107 ワッシャー小
108 固定ピン
109 カシメ
110 ワッシャー大
111 六角シャンク
112 つば
200 穿孔紐通し台
201 ストッパー左
202 ストッパー右
203 段ボール受け
204 足
301 古段ボール箱(折り畳んで積み重ねたもの)
302 古段ボール箱にあけた穴
303 紐
304 床
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【図
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-09-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14