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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146661
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】検査指摘情報共有システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241004BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALN20241004BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081356
(22)【出願日】2023-05-17
(31)【優先権主張番号】P 2023059510
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り サービスの提供 サービス提供開始日 令和4年10月1日
(71)【出願人】
【識別番号】511300145
【氏名又は名称】株式会社穴吹カレッジサービス
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 哲志
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L049CC15
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】同じ指摘事項の入力を複数回繰り返す場合であっても、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができる。
【解決手段】検査指摘情報共有システム100は、入力画面表示手段と、指摘情報送信手段21とを備え、クイックモードにより指摘事項を入力することが可能である。クイックモードでは、検査毎に検査位置を特定された位置特定情報を、指摘事項を予め設定された指摘事項特定情報とともに指摘情報としてクライアント装置2からサーバ装置1へ送信する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と複数のクライアント装置とを含んで構成され、検査で指摘された情報を複数の前記クライアント装置の間で共有する検査指摘情報共有システムであって、
検査箇所に関して指摘すべき指摘情報の入力を受け付ける入力受付手段を構成する指摘情報入力画面を、前記クライアント装置に表示する入力画面表示手段と、
前記指摘情報入力画面で入力された前記指摘情報を、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信する指摘情報送信手段と、
を備え、
前記指摘情報入力画面には、建物の図面が含まれ、
前記指摘情報入力画面を介して入力される指摘情報には、指摘事項を特定する指摘事項特定情報と、前記建物の図面上で選択される検査位置を特定する位置特定情報とが含まれており、
前記指摘情報を入力する際の入力モードを通常モードおよびクイックモードから選択するための入力モード選択手段をさらに備え、
前記入力受付手段は、
前記入力モードが通常モードであるとき、前記位置特定情報と前記指摘事項特定情報の両方の入力を毎回受け付け、同じ回に受け付けた前記位置特定情報と前記指摘事項特定情報を互いに紐づける第1受付手段と、
前記入力モードがクイックモードであるとき、前記位置特定情報の入力のみを毎回受け付ける第2受付手段と、
前記クイックモード用に指摘事項特定情報の入力を受け付け、受け付けた指摘事項特定情報を、前記第2受付手段がクイックモード中に受け付けた位置特定情報に紐づける第3受付手段と、
を有し、
前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面において、互いに紐づけられた前記指摘事項特定情報と前記位置特定情報とを対応付けて表示する手段を含む、
ことを特徴とする検査指摘情報共有システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検査指摘情報共有システムにおいて、
前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面にクイックモード選択ボタンと指摘追加ボタンを表示し、さらに所定操作がなされた場合に、前記指摘情報入力画面上に前記指摘事項を選定するためのクイックモード一覧画面を表示し、
前記第2受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された後に、前記図面上で連続的に選択される検査位置を前記位置特定情報として受け付け、
前記第3受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された場合に、選定された当該指摘事項を前記指摘事項特定情報として受け付ける、
ことを特徴とする検査指摘情報共有システム。
【請求項3】
請求項1に記載の検査指摘情報共有システムにおいて、
前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面にクイックモード選択ボタンと指摘追加ボタンを表示し、さらに所定操作がなされた場合に、前記指摘情報入力画面上に前記指摘事項を選定するためのクイックモード一覧画面を表示し、
前記第2受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンの押下と前記図面上での検査位置の選択とが交互になされた場合に、当該検査位置を前記位置特定情報として受け付け、
前記第3受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された場合に、選定された当該指摘事項を前記指摘事項特定情報として受け付ける、
ことを特徴とする検査指摘情報共有システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の検査指摘情報共有システムにおいて、
一の前記クライアント装置の前記指摘情報入力画面に、他の前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信された前記指摘情報を表示する指摘情報共有手段を備え、
指摘情報共有手段は、一の前記クライアント装置の前記指摘情報入力画面に、他の前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信された前記指摘情報として、一の前記クライアント装置の指摘情報に基づく標記と区別して、前記建物の図面上に標記を表示することを特徴とする検査指摘情報共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置と複数のクライアント装置とを含んで構成され、検査で指摘された情報を複数のクライアント装置の間で共有する検査指摘情報共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の建設工事や修繕工事では、工事が設計図面通りに施工されているかどうかを確認するための検査が行われる。そして、各検査員が検査で指摘した情報を、複数の工事関係者の間で共有するためのシステムとして、サーバ装置と複数のクライアント装置(例えば、タブレット等の情報端末装置)から構成される検査指摘情報共有システムが従来知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この検査指摘情報共有システムでは、一のクライアント装置において検査員が指摘情報を含んだ検査記録を作成し、その検査記録をサーバ装置へ送信することにより、サーバ装置に検査記録が記憶される。そうすると、他のクライアント装置を使用する工事関係者は、サーバ装置にアクセスすることにより指摘情報を閲覧することができる。
【0004】
特に、この検査指摘情報共有システムでは、複数の検査員の間で検査に関する指摘情報をリアルタイムに共有することができる。そのため、ある検査員が指摘情報を含んだ検査記録を作成してサーバに送信した後でないと、他の検査員はその指摘情報を閲覧することができないといった問題が生じない。例えば複数の検査員が同じ建物の異なる検査箇所で同時に検査を行う場合であっても、各検査員は他の検査員が指摘した情報をリアルタイムに閲覧することができる。そうすると、複数の検査員が建物の異なる階で同種の検査をそれぞれ行う場合であっても、各検査員は他の検査員の指摘情報を参考にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-179491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1の検査指摘情報共有システムでは、検査員がタブレット等に表示させた図面(間取り図)上で不具合箇所を指摘する場合、不具合箇所毎に指摘情報を入力する必要がある。
【0007】
例えば、検査員がタブレット等に表示させた図面上で不具合箇所を指摘する場合、不具合箇所の場所をタップして指摘事項(例えば「クロス破れ」などの文字)を入力し、また、別の場所で不具合箇所を発見した場合、タブレット等に表示させた図面上でその別の場所をタップして指摘事項を入力していた。
【0008】
このように、不具合箇所毎に指摘事項を入力するため、複数回同じ指摘事項の入力であっても、毎回指摘事項入力用のポップアップを開いて複数回繰り返して入力する必要があり、不便であった。
【0009】
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、同じ指摘事項の入力を複数回繰り返す場合であっても、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができる検査指摘情報共有システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる検査指摘情報共有システムの一態様は、サーバ装置と複数のクライアント装置とを含んで構成され、検査で指摘された情報を複数の前記クライアント装置の間で共有する検査指摘情報共有システムであって、検査箇所に関して指摘すべき指摘情報の入力を受け付ける入力受付手段を構成する指摘情報入力画面を、前記クライアント装置に表示する入力画面表示手段と、前記指摘情報入力画面で入力された前記指摘情報を、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信する指摘情報送信手段と、を備える。前記指摘情報入力画面には、建物の図面が含まれる。前記指摘情報入力画面を介して入力される指摘情報には、指摘事項を特定する指摘事項特定情報と、前記建物の図面上で選択される検査位置を特定する位置特定情報とが含まれている。前記指摘情報を入力する際の入力モードを通常モードおよびクイックモードから選択するための入力モード選択手段をさらに備える。前記入力受付手段は、前記入力モードが通常モードであるとき、前記位置特定情報と前記指摘事項特定情報の両方の入力を毎回受け付け、同じ回に受け付けた前記位置特定情報と前記指摘事項特定情報を互いに紐づける第1受付手段と、前記入力モードがクイックモードであるとき、前記位置特定情報の入力のみを毎回受け付ける第2受付手段と、前記クイックモード用に指摘事項特定情報の入力を受け付け、受け付けた指摘事項特定情報を、前記第2受付手段がクイックモード中に受け付けた全ての位置特定情報に紐づける第3受付手段と、を有する。前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面において、互いに紐づけられた前記指摘事項特定情報と前記位置特定情報とを対応付けて表示する手段を含む。
【0011】
本発明にかかる検査指摘情報共有システムの一態様においては、前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面にクイックモード選択ボタンと指摘追加ボタンを表示し、さらに所定操作がなされた場合に、前記指摘情報入力画面上に前記指摘事項を選定するためのクイックモード一覧画面を表示してもよい。前記第2受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された後に、前記図面上で連続的に選択される検査位置を前記位置特定情報として受け付けるものであってもよい。前記第3受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された場合に、選定された当該指摘事項を前記指摘事項特定情報として受け付けるものであってもよい。
【0012】
本発明にかかる検査指摘情報共有システムの一態様においては、前記入力画面表示手段は、前記指摘情報入力画面にクイックモード選択ボタンと指摘追加ボタンを表示し、さらに所定操作がなされた場合に、前記指摘情報入力画面上に前記指摘事項を選定するためのクイックモード一覧画面を表示してもよい。前記第2受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンの押下と前記図面上での検査位置の選択とが交互になされた場合に、当該検査位置を前記位置特定情報として受け付けてもよい。前記第3受付手段は、前記クイックモード選択ボタンが選択されることにより、前記入力モードがクイックモードとなり、前記クイックモード一覧画面において指摘事項が選定され、前記指摘追加ボタンが押下された場合に、選定された当該指摘事項を前記指摘事項特定情報として受け付けるものであってもよい。
【0013】
本発明にかかる検査指摘情報共有システムの一態様においては、一の前記クライアント装置の前記指摘情報入力画面に、他の前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信された前記指摘情報を表示する指摘情報共有手段を備え、指摘情報共有手段は、一の前記クライアント装置の前記指摘情報入力画面に、他の前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信された前記指摘情報として、一の前記クライアント装置の指摘情報に基づく標記と区別して、前記建物の図面上に標記を表示してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、同じ指摘事項の入力を複数回繰り返す場合であっても、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る検査指摘情報共有システム100の概略構成を示す模式図である。
図2】サーバ装置1とクライアント装置2の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】画像入力画面フォームを含んだ画像入力画面70を示す概略図である。
図4】識別コード入力画面を示す概略図である。
図5】通常モード時の画像入力画面を示す概略図である。
図6】通常モード時の指摘用ピンを表示した画像入力画面を示す概略図である。
図7】指摘追加一覧画面82を重ねて表示した通常モード時の画像入力画面を示す概略図である。
図8】通常モード時の指摘画像登録シートを示す概略図である。
図9】指摘情報一覧画面83を重ねて表示した通常モード時の画像入力画面を示す概略図である。
図10】同期設定時の他のクライアント装置で登録した指摘用ピンを表示した画像入力画面を示す概略図である。
図11】通常モード時の指摘事項登録処理の流れを示すフローチャートである。
図12】クイックモード一覧画面84を重ねて表示したクイックモード時の画像入力画面を示す概略図である。
図13】クイックモード一覧画面84の最小化表示として、設定された指摘事項を表示するボタン712を重ねて表示した画像入力画面を示す概略図である。
図14】クイックモード時の画像入力画面を示す概略図である。
図15】クイックモード時の指摘用ピンを表示した画像入力画面を示す概略図である。
図16】クイックモード時の指摘事項登録処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態(本実施形態)に係る検査指摘情報共有システムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る検査指摘情報共有システムは、複数の検査員の間で検査に関する指摘情報をリアルタイムに共有するシステムである。
【0017】
(検査指摘情報共有システムの構成)
図1は、本実施形態に係る検査指摘情報共有システム100(以下、「本システム100」ともいう。)の概略構成を示す模式図である。検査指摘情報共有システム100は、データセンタD等に設置されたサーバ装置1と、このサーバ装置1に対してインターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続された少なくとも1つ以上のクライアント装置2と、を備えている。クライアント装置2として、2つのタブレット端末2Aと、2つのスマートフォン2Bと、を含んでいる。なお、クライアント装置2としては、図に詳細は示さないが、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話等、従来公知の情報端末を使用することができる。
【0018】
サーバ装置1は、クライアント装置2に対して所定のサービスを提供する。図2は、サーバ装置1とクライアント装置2の機能的な構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、クライアント装置2からの指示を受け付ける受付手段3と、指示に応じた各種画面をクライアント装置2に表示する画面表示手段4と、指摘情報の共有に関する処理を行う指摘情報共有手段5と、各種情報を記憶する記憶手段6と、を含んで構成されている。
【0019】
受付手段3は、図2に示すように、画面表示指示受付手段31と、通常モード指摘情報受付手段32と、クイックモード指摘情報受付手段33と、同期要求受付手段34と、を備える。
【0020】
画面表示手段4は、図2に示すように、入力画面表示手段41と、指摘一覧画面表示手段42と、を有している。
【0021】
指摘情報共有手段5は、図2に示すように、入力画面更新手段51と、指摘一覧画面更新手段52と、を有している。
【0022】
記憶手段6は、図2に示すように、画面フォーム記憶手段61と、図面記憶手段62と、画像記憶手段63と、指摘情報記憶手段64と、検査員識別標記記憶手段65と、を有している。
【0023】
(受付手段3について)
図2に示す画面表示指示受付手段31は、クライアント装置2に各種の画面を表示させるための指示をクライアント装置2から受け付ける。
【0024】
また、画面表示指示受付手段31は、指摘情報入力画面(以下、「入力画面」と略す。)をクライアント装置2に表示させるための指示をクライアント装置2から受け付けると、入力画面表示手段41に対し、クライアント装置2に入力画面を表示させるべき旨の命令を発する。ここで、入力画面とは、クライアント装置2のユーザである検査員が検査時に指摘情報を入力する画面である。なお、本明細書における「指摘情報」とは、検査箇所に関して検査員が指摘する情報を意味し、検査箇所が設計通りに施工されていないことを指摘する不具合情報と、検査箇所が設計通りに施工されていることを指摘する情報の両方を含んでいる。また、本実施形態では、入力画面で入力される指摘情報には、指摘事項を特定する指摘事項特定情報と、建物の図面上で選択された検査位置を特定する位置特定情報とが含まれる。
【0025】
本実施形態では、入力画面として、画像指摘情報を入力するための画像入力画面と、テキスト指摘情報を入力するためのテキスト入力画面と、不具合の指摘情報を予め設定した指摘事項より選択して入力するための指摘事項選択画面(後述するクイックモード一覧画面84)とが設けられている。ここで、画像指摘情報とは画像情報として構成された指摘情報であり、テキスト指摘情報とはテキスト情報として構成された指摘情報のことである。指摘事項とは、予め設定された複数の指摘事項から構成される指摘情報のことである。画面表示指示受付手段31は、入力画面表示指示を受け付けると、入力画面表示手段41に対し、クライアント装置2に画像入力画面、テキスト入力画面、または指摘事項選択画面を表示させるべき旨の命令を発する。
【0026】
また、画面表示指示受付手段31は、クライアント装置2に指摘情報一覧画面(以下、「一覧画面」と略す)を表示させるための指示をクライアント装置2から受け付けると、指摘一覧画面表示手段42に対し、クライアント装置2に一覧画面を表示させるべき旨の命令を発する。ここで、一覧画面とは、例えば図9に示すような一覧画面83であり、各検査員によってこれまでに入力された全ての指摘情報を一覧として表示する画面である。
【0027】
図2に示す通常モード指摘情報受付手段32は、クライアント装置2からサーバ装置1へ送信された指摘情報を受け付ける。この通常モード指摘情報受付手段32は、クライアント装置2から通常モード時の指摘情報を受け付けると、受け付けた画像指摘情報およびテキスト指摘情報を、指摘情報記憶手段64にそれぞれ記憶する。なお、クライアント装置2においては、ユーザが指摘情報を入力する際の入力モードとして、ユーザが通常モードおよびクイックモードの何れかを選択できるようになっている。例えば、デフォルト設定では、通常モードとなり、通常モード時にクイックモード選択ボタン712(図3参照)を押下することでクイックモードに遷移する。また、クイックモード時にクイックモード解除ボタン845(図12参照)を押下することで通常モードに遷移する。
【0028】
図2に示すクイックモード指摘情報受付手段33は、クライアント装置2からサーバ装置1へ送信された指摘情報を受け付ける。ここで受け付ける指摘情報は、予め設定された指摘事項からユーザにより選択指定されたものである。このクイックモード指摘情報受付手段33は、クライアント装置2がクイックモード中に受け付けた指摘情報をクライアント装置2から受け付けると、受け付けた指摘事項に含まれるテキスト指摘情報を、指摘情報記憶手段64に記憶する。なお、クイックモードの詳説は、後述する。
【0029】
図2に示す同期要求受付手段34は、指摘情報を同期する旨の要求をクライアント装置2から受け付ける。ここで、本明細書において「同期する」とは、同期要求を発したクライアント装置2に記憶された指摘情報を、サーバ装置1に記憶された指摘情報と同じ状態にすることを意味している。同期要求受付手段34は、クライアント装置2から同期要求を受け付けると、指摘情報共有手段5に対し、同期要求を発したクライアント装置2の指摘情報を同期する旨の命令を発する。より詳細には、同期要求受付手段34は、入力画面更新手段51に対し、入力画面を更新する旨の命令を発する。更に、同期要求受付手段34は、指摘一覧画面更新手段52に対し、一覧画面を更新する旨の命令を発する。
【0030】
(画面表示手段4について)
図2に示す入力画面表示手段41は、クライアント装置2に画像入力画面(例えば図3に示すような画像入力画面70)、テキスト入力画面(不図示)、または指摘事項選択画面(例えば図12に示すようなクイックモード一覧画面84)を表示する。この入力画面表示手段41は、画面表示指示受付手段31からクライアント装置2に画像入力画面を表示させるべき旨の命令を受けると、画面フォーム記憶手段61にアクセスし、そこに記憶された画像入力画面フォームを読み出す。また、入力画面表示手段41は、図面記憶手段62にアクセスし、そこに記憶された所定の図面を読み出す。そして、入力画面表示手段41は、読み出した画像入力画面フォームの所定位置に図面を配置することにより画像入力画面を作成し、作成した画像入力画面をクライアント装置2へ送信する。これにより、クライアント装置2に画像入力画面が表示される。なお、送信された図面はクライアント装置2内に記憶される。従って、次回以降にその図面を使用した画像入力画面をクライアント装置2に表示する場合、入力画面表示手段41は図面記憶手段62から図面を読み出してクライアント装置2へ送信する工程を省略することができる。従って、クライアント装置2において入力画面が表示されるまでの待ち時間を短縮化することができる。
【0031】
一方、入力画面表示手段41は、クライアント装置2にテキスト入力画面を表示させるべき旨の命令を画面表示指示受付手段31から受けると、画面フォーム記憶手段61にアクセスし、そこに記憶されたテキスト入力画面フォームを読み出す。そして、入力画面表示手段41は、読み出したテキスト入力画面フォームに基づいてテキスト入力画面を作成し、作成したテキスト入力画面をクライアント装置2へ送信する。これにより、クライアント装置2にテキスト入力画面が表示される。
【0032】
図2に示す指摘一覧画面表示手段42は、クライアント装置2に一覧画面(例えば図9に示すような一覧画面83)を表示させる。この指摘一覧画面表示手段42は、クライアント装置2に一覧画面を表示させるべき旨の命令を画面表示指示受付手段31から受けると、画面フォーム記憶手段61にアクセスし、そこに記憶された一覧画面フォームを読み出す。次に、指摘一覧画面表示手段42は、画像記憶手段63にアクセスし、そこに記憶された所定の検査画像を読み出す。更に、指摘一覧画面表示手段42は、指摘情報記憶手段64にアクセスし、そこに記憶されている画像指摘情報とテキスト指摘情報をそれぞれ読み出す。その上で指摘一覧画面表示手段42は、一覧画面フォームの所定位置に検査画像と画像指摘情報とテキスト指摘情報とをそれぞれ配置することにより一覧画面を作成し、作成した一覧画面をクライアント装置2へ送信する。これにより、クライアント装置2に一覧画面が表示される。
【0033】
また、指摘一覧画面表示手段42は、一覧画面に検査員識別標記(図9に示すような検査員識別標記715)を表示する。この検査員識別標記は、検査員の識別コード(図9に示す「T」「J」など)を含む標記であり、一覧画面に表示された指摘情報が、何れのユーザ(検査員)によって入力された指摘情報かを識別するための情報である。指摘一覧画面表示手段42は、検査員識別標記記憶手段65にアクセスし、そこに記憶されている検査員識別標記を読み出し、一覧画面の所定位置に検査員識別標記を適宜配置する。
【0034】
(指摘情報共有手段5について)
図2に示す入力画面更新手段51は、同期要求を発したクライアント装置2の画像入力画面(例えば図3に示すような画像入力画面70)を更新する。より詳細には、入力画面更新手段51は、まず画像入力画面に統合画像を表示する。すなわち、入力画面更新手段51は、同期要求受付手段34からクライアント装置2の入力画面を更新させるべき旨の命令を受けると、指摘情報記憶手段64にアクセスし、その時点においてそこに記憶されている画像指摘情報を読み出す。この時、入力画面更新手段51は、同期要求を発したクライアント装置2以外のクライアント装置2から過去に受け付けた画像指摘情報のみを選別して読み出す。その上で、入力画面更新手段51は、読み出した画像指摘情報を統合することにより統合画像を作成する。そして、入力画面更新手段51は、同期要求を発したクライアント装置2に対し、作成した統合画像を送信する。これにより、そのクライアント装置2の画像入力画面に統合画像が表示される。なお、入力画面更新手段51は、指摘情報記憶手段64に読み出すべき画像指摘情報が存在しない場合、画像入力画面を更新しない。また、入力画面更新手段51は、指摘情報記憶手段64から読み出した画像指摘情報が1つだけの場合、読み出した画像指摘情報をそのまま統合画像とする。
【0035】
更に、入力画面更新手段51は、同期した件数を示す同期件数アイコンをクライアント装置2の画像入力画面に表示させる。すなわち、入力画面更新手段51は、同期要求受付手段34からクライアント装置2の入力画面を更新させるべき旨の命令を受けると、まず同期件数を取得する。この同期件数とは、入力画面更新手段51が指摘情報記憶手段64から読み出した画像指摘情報の件数のうち、同期要求を発したクライアント装置2以外のクライアント装置2で入力された画像指摘情報の件数を意味している。そして、入力画面更新手段51は、取得した同期件数に応じて、その同期件数を視認可能な同期件数アイコンを作成する。そして、入力画面更新手段51は、同期要求を発したクライアント装置2に対し、作成した同期件数アイコンを送信する。これにより、そのクライアント装置2の画像入力画面に、同期件数アイコンが表示される。なお、画像入力画面に同期件数アイコンが既に表示されている場合、先に表示されていた同期件数アイコンが新たな同期件数アイコンに置換される。
【0036】
図2に示す指摘一覧画面更新手段52は、同期要求を発したクライアント装置2の一覧画面を更新する。より詳細には、指摘一覧画面更新手段52は、同期要求手段からクライアント装置2の一覧画面を更新させる旨の命令を受けると、指摘情報記憶手段64にアクセスし、その時点においてそこに記憶されている画像指摘情報とテキスト指摘情報をそれぞれ読み出す。そして、指摘一覧画面更新手段52は、同期要求を発したクライアント装置2に対し、読み出した画像指摘情報とテキスト指摘情報を送信する。これにより、そのクライアント装置2の一覧画面に、送信した画像指摘情報とテキスト指摘情報がそれぞれ表示される。
【0037】
(記憶手段6について)
図2に示す画面フォーム記憶手段61は、画面を構成する画面形態としての画面フォームを記憶している。本実施形態の画面フォーム記憶手段61は、画像入力画面を作成するための画像入力画面フォームと、テキスト入力画面を作成するためのテキスト入力画面フォームと、一覧画面を作成するための一覧画面フォームと、不具合の指摘情報を予め設定した指摘事項より選択するための指摘事項選択画面フォームとを記憶している。
【0038】
図3は、本実施形態に係る画像入力画面フォーム7を含んだ画像入力画面70を示す概略図である。画像入力画面フォーム7は、画面中央部に設けられた図面表示エリア71と、画面上部に設けられたヘッダーエリア72と、画面下部に設けられたフッターエリア73と、を備えている。
【0039】
図3に示す図面表示エリア71には、検査対象となる建物の間取り図を示した図面711が表示される。また、この図面表示エリア71内の画面向かって右側上部にクイックモード選択ボタン712が表示されている。検査員がこのクイックモード選択ボタン712を押下すると、指摘情報を入力する際の入力モードがクイックモードとなり、図12に示すように不具合の指摘情報を予め設定された指摘事項から選択指定するためのクイックモード一覧画面84(指摘事項選択画面)がポップアップし、検査員がこのクイックモード一覧画面84において指摘事項を選択指定すると、選択された指摘事項が、クライアント装置2において、クイックモードにおける後記の指摘事項特定情報として受け付けられる(後述参照)。
【0040】
図3に示すヘッダーエリア72には、その画面向かって左端に、入力画面を閉じるためのキャンセルボタン721が配置される。検査員は、このキャンセルボタン721を押下することにより、画像入力画面70を閉じてテキスト入力画面(図示省略)へ遷移することができる。また、ヘッダーエリア72内の画面向かって右側には、アップロードボタン722が配置されている。このアップロードボタン722は、画像入力画面70において作成中でまだサーバ装置1へ送信されていない画像指摘情報がある場合に押下可能な状態となる。検査員がこのアップロードボタン722を押下することにより、未送信の画像指摘情報がサーバ装置1へ送信される。
【0041】
図3に示すフッターエリア73には、その画面向かって左側に、図面表示エリア71の図面711を編集するために使用される各種ボタンが配置される。本実施形態のフッターエリア73には、フリー描画ボタン731と、直線描画ボタン732と、文字挿入ボタン733と、オブジェクト選択ボタン734と、測定ボタン735と、色設定ボタン736と、サイズ設定ボタン737とがそれぞれ配置されている。フリー描画ボタン731は、図面711上に任意の曲線を描画する時に使用される。直線描画ボタン732は、図面711上に任意の直線を描画する時に使用される。文字挿入ボタン733は、図面711上に任意の文字を挿入する時に使用される。オブジェクト選択ボタン734は、図面711上に描画された線や文字等のオブジェクトを選択し、そのオブジェクトを削除、回転、拡大、縮小等する時に使用される。測定ボタン735は、図面711上における所定区間の長さを測定する時や、所定領域の面積を測定する時等に使用される。色設定ボタン736は、図面711上に線や文字等を描画する時にその色を設定するために使用される。サイズ設定ボタン737は、図面711上に線を描画する時にその太さを設定し、または文字を描画する時にその大きさを設定するために使用される。
【0042】
更に、フッターエリア73には、その画面向かって右側に、指摘追加ボタン738と指摘情報一覧ボタン739とがそれぞれ配置されている。指摘追加ボタン738は、図3に示すように、図面711上における所定の検査箇所に、画像指摘情報としての指摘用ピン713を配置する時などに使用される。一方、指摘情報一覧ボタン739は、一覧画面83を呼び出す時に使用される。すなわち、検査員が指摘情報一覧ボタン739を押下すると、図9に示すように、画像入力画面70の上に一覧画面83が出現する。
【0043】
図4は、識別コード入力画面81を示す概略図である。本システム100を起動する際に図4に示す識別コード入力画面81が表示される。もしくは、識別コード入力画面81は、図2の図面711上における所定の検査箇所に指摘用ピン713を配置する時などにおいて、検査員が識別コードを未設定の場合に、検査員が指摘追加ボタン738を押下すると識別コード入力画面81が表示される。
【0044】
識別コード入力画面81は、識別コードをテキスト入力する識別コード入力欄811を備えている。識別コード入力画面81は、サーバ装置1との接続が確立されているオンラインの時のみに表示される。一方で、サーバ装置1との接続が確立されていないオフラインの時に指摘情報が追加された場合、指摘情報のアップロードの際に識別コード入力画面81が表示され、識別コードの入力が必要となる。また、検査員が識別コード入力欄811への入力後に決定ボタンを押下した際、識別コードの重複の有無をサーバ装置1に問い合わせを行う。重複がある場合、「ご指定の識別コードは既に使用されています」とエラーメッセージが識別コード入力画面81に表示される。また他のクライアント装置2を検査員が使用し、さらに別のクライアント装置2で使用する場合、「識別コードは、既に登録済みです」とエラーメッセージが識別コード入力画面81に表示される。
【0045】
指摘追加ボタン738を押下し、識別コード入力画面81への検査員の識別コードを入力した後、図面表示エリア71に、図5に示すように「指摘追加したい場所をタップしてください」とのメッセージが表示され、図面711の指摘する箇所(検査位置)を検査員が押下する(タップする)ことで図6に示すように指摘用ピン713が配置される。指摘用ピン713には、検査員識別標記715が対応付けて表示される。検査員の識別コードが本システム100に登録されていない状態で検査位置がタップされた場合、図6に示すように、指摘用ピン713上に重ねて「?」が表示される。一方、検査員の識別コードが本システム100において登録されている状態で検査位置がタップされた場合、指摘用ピン713に重ねて検査員識別標記715が表示される。検査員識別標記715は、本実施形態では、検査員の識別コードと、当該検査員の指摘事項入力回数に相当する通し番号とからなる情報で構成されている。例えば、検査員の識別コードが「T」であって、当該検査員が3回目に入力した指摘情報に関する検査員識別表示は、「T3」となる。
【0046】
図2に示す図面記憶手段62は、検査箇所の周辺を示した各種図面711を記憶する。本実施形態では図3に示す建物の平面図を記憶する。なお、図面記憶手段62が記憶する図面711は、建物の平面図に限定されず、検査箇所の特定が可能な任意の図面やポンチ絵等であってもよい。
【0047】
図7は、本実施形態に係る指摘追加画面フォーム821を含んだ指摘追加一覧画面82を示す概略図である。指摘追加画面フォーム821は、2つのタブを備えており、図7に示す指摘詳細事項シート822と、図8に示す指摘画像登録シート823とを備えている。
【0048】
指摘詳細事項シート822では、図7に示すように、表記左上に「識別コード」が表記され、その右隣に「識別番号の入力欄」が配される。また、識別コードの右側に指摘場所を選択する「指摘場所欄」が配される。これら「識別コード」と「指摘場所」の下方に「指摘情報」に関する「部位」「不具合」「工種」が選択可能に配される。「指摘情報」の下方には、「是正日付」に関する「是正日」と「是正合格日」が配され、その下方に「是正写真の要求」と「検査員におる合格判定」が配される。最下方には、「備考欄」が配され、任意情報をテキスト入力できる。
【0049】
指摘画像登録シート823は、上方から下方に順に画像登録順に表記される。1つの欄には、是正前の画像と是正後の画像とのアイコンが併設され、撮影者と撮影日が示される。また、シート上方には、画像をサーバ装置1にアップロードするためのボタンが配され、是正前画像に関する「カメラ」「アルバム」と是正後画像に関する「カメラ」「アルバム」のボタンが設置されている。これらボタンを押下することで「カメラ」ではカメラ撮影による写真の登録が可能となり、「アルバム」では写真フォルダから写真の選択による登録が可能となる。
【0050】
図9は、本実施形態に係る指摘一覧フォーム831を含んだ一覧画面83を示す概略図である。指摘一覧フォーム831は、画面中央部に設けられた指摘情報表示エリア832と、画面上部に設けられたヘッダーエリア833とを備えている。
【0051】
図9に示す指摘情報表示エリア832には、現時点までに入力された全ての指摘情報834が表示される。この指摘情報834には、画像入力画面70で現在表示中の図面711に関する指摘情報834だけでなく、検査シートに含まれる全ての図面について入力された指摘情報834が含まれる。そして、各指摘情報834には、日付け、検査員識別標記715(図9に示す「T1」「T2」「J1」など)、写真画像、指摘コメント等がそれぞれ表示される。なお、図10に示すように、図面711上に表示される指摘用ピン713には、検査員識別標記715が表示されるとともに、その指摘用ピン713に関する指摘事項が自ら入力したものか他の検査員が入力したものかを識別できるように、指摘用ピン713は色分け表示される。
【0052】
図9に示すヘッダーエリア833には、その画面向かって右端に、一括ボタン835が配置される。検査員は、この一括ボタン835を押下することにより、全ての指摘情報834について合格とすることができる。
【0053】
図2に示す画像記憶手段63は、検査画像すなわち指摘情報834の裏付けとして撮影された検査箇所の画像を記憶する。また、図2に示す指摘情報記憶手段64は、テキスト指摘情報と画像指摘情報とを記憶する。ここで、テキスト指摘情報には、図7に示す「備考」欄へテキスト入力された指摘コメントが含まれる。また、画像指摘情報には、図6に示す画像入力画面70で図面711上に配置される指摘用ピン713の画像が含まれる。この指摘用ピン713としては、施工工事、仮設工事、または地業工事などといった工種ごとに、色や形状の異なる複数種類の指摘用ピン713が用意されている。また、図2に示す検査員識別標記記憶手段65は、図9図10に示す検査員識別標記715を記憶する。
【0054】
図1に示すクライアント装置2は、サーバ装置1から所定のサービスを享受する。このクライアント装置2は、図2に示すように、指摘情報送信手段21と、同期要求送信手段22と備えている。また、図2において図示しないが、クライアント装置2に表示される入力画面は、サーバ装置1における通常モード指摘情報受付手段32およびクイックモード指摘情報受付手段33とともに、指摘情報の入力を受け付ける入力受付手段を構成する。
【0055】
(指摘情報送信手段21について)
図2に示す指摘情報送信手段21は、クライアント装置2で入力画面を介して入力された指摘情報834を、サーバ装置1の通常モード指摘情報受付手段32へ送信する。
【0056】
(同期要求送信手段22について)
図2に示す同期要求送信手段22は、指摘情報834を同期する旨の要求を、サーバ装置1の同期要求受付手段34へ一定時間間隔で送信する。本実施形態では、この同期要求送信手段22による同期要求が、60秒間隔で行われている。この時間間隔は、本実施形態に限定されず適宜変更が可能である。また、本実施形態ではクライアント装置2からの同期要求に対してサーバ装置1が指摘情報834の同期を行っているが、クライアント装置2からの同期要求は行わず、サーバ装置1が一定時間間隔で自動的に指摘情報834の同期を行って、その結果を各クライアント装置2へ送信してもよい。
【0057】
次に、本実施形態にかかる通常モード時の指摘事項登録処理を、図11などを用いて以下に説明する。
【0058】
(通常モード時の指摘事項登録処理について)
検査員はクライアント装置2において所定操作を行うことで、クライアント装置2とサーバ装置1との通信を確立させた後、識別コードを入力し(図4参照)、指摘現場に関する図面711を図面表示エリア71に表示して(図3参照)、検査を始める。この際、検査員は、指摘情報の入力モードが通常モードであるか否かを確認する。具体的には、クイックモード選択ボタン712の色が付いていないか、またはクイックモード選択ボタン712に指摘事項が記載されていないかを基準に判断することで、現在の設定が通常モードであるか否かを判断できる。
【0059】
通常モードが選択されている場合(ステップS11)、検査員は、現場にて、検査の指摘事項を発見した際、指摘追加ボタン738を押下(タップ)する(ステップS12にてYes)。指摘追加ボタン738が押下されると、検査員の識別設定の判定ステップに移る(ステップS13)。現場にて検査の指摘事項を発見しない場合、指摘箇所を発見するまでクライアント装置2での操作は行われない(ステップS12にてNo)。
【0060】
本実施形態では、事前に検査員の識別コードが設定されており(ステップS13にてYes)、指摘追加ボタン738が押下されて、図5に示すように図面表示エリア71に「指摘追加した場所をタップしてください」とメッセージが表記される(ステップS14)。
【0061】
もし、ステップS13において、検査員の識別設定が未指定である場合(ステップS13にてNo)、図4に示す識別コード設定に関する識別コード入力画面81が表示される。この時、検査員により識別コードが入力されると識別コードが設定される。一方で、識別コードに間違いがあったり、その識別コードが既に他のクライアント装置2で使用している場合、エラーメッセージが図4に示す識別コード入力画面81に表示される(ステップS15)。なお、このエラーによる作業停止はなく、クライアント装置2に識別コード入力画面81が継続して表示される。この表示により検査員に識別コードの入力が継続して促される。
【0062】
ステップS15でエラーメッセージが表示され、その表示が継続した状態で、図面表示エリア71に「指摘追加した場所をタップしてください」とメッセージが表記される(ステップS14)。
【0063】
ステップS14の後、検査員が指摘箇所をタップすると、指摘用ピン713が図面711上に配置される(ステップS16)。タップ(入力)された検査位置(図面711上においてタップされた位置)は、位置特定情報として本システム100の入力受付手段に受け付けられる。
【0064】
指摘用ピン713が図面711上に配置された後、図7に示す指摘追加一覧画面82が表示される。検査員は、指摘追加一覧画面82において、指摘詳細の設定を行う(ステップS17にてYes)。ここでは、図7に示すように、「指摘番号」「場所」「部位」「不具合」「工種」「是正写真の要求」「検査員による合格判定」「備考」についてそれぞれ項目が検査員により選択され、もしくはそれぞれの項目にテキスト情報が記入される。検査員は、指摘詳細の入力設定が完了した後、別の場所の検査を行う(ステップS18にてYes)。入力設定された指摘詳細(指摘事項)は指摘事項特定情報として本システム100の入力受付手段に受け付けられる。
【0065】
一方、検査員は、指摘箇所が間違っていたなど指摘を取り消す場合、「キャンセル」ボタンをタップすることによりキャンセル処理を行うことで、図面711上に配置された指摘用ピン713が消去され(ステップS17にてNo)、検査員は、図面711上で別の場所の検査位置をタップすることもできる(ステップS16)。
【0066】
検査員が次の指摘箇所を発見した場合(ステップS18にてYes)、ステップS13に戻り、上述のステップを繰り返す。一方、検査員が次の指摘箇所を発見しない場合は、検査員がクライアント装置2において所定操作を行うことにより一連の処理が完了する(ステップS18にてNo)。
【0067】
このように、入力モードが通常モードであるとき、本システム100の入力受付手段により、位置特定情報と指摘事項特定情報の両方の入力が毎回受け付けられる。そして、同じ回に受け付けられた位置特定情報と指摘事項特定情報は、入力受付手段によって互いに紐づけられる。また、互いに紐づけられた位置特定情報と指摘事項特定情報は、例えば図3図10に示す画像入力画面70において互いに対応付けて表示させることが可能となる。例えば、画像入力画面70に表示された指摘情報一覧ボタン739が押下されると、図9に示すように、画像入力画面70上に一覧画面83が出現し、この一覧画面83において表示される各指摘情報834に含まれる検査員識別標記715(例えば図9に示す「T1」「T2」「J1」など)と、指摘用ピン713上に重ねて表示される検査員識別標記715とが対応付けて表示される。このため、検査者は、指摘用ピン713に重ねて表示される検査員識別標記715と各指摘情報834に含まれる検査員識別標記715とから、どの検査位置に対してどのような指摘がなされたかを把握することができ、併せて、各検査位置に関する指摘をした検査員が誰なのかも把握することができる。
【0068】
本実施形態では、クライアント装置2における指摘事項の入力モードとして上記通常モードのほかクイックモードがある。クイックモードは、指摘事項を繰り返して入力する作業を省くことを目的とした機能である。
【0069】
クイックモードでは、クライアント装置2は、図面上で選択された検査位置を特定する位置特定情報を、予め設定された指摘事項(指摘事項特定情報)とともに指摘情報としてクライアント装置2からサーバ装置1へ送信する。
【0070】
本実施形態におけるクイックモードでは、指摘事項特定情報は、検査員が図面711上で検査位置を選択する前に、予め設定される。
【0071】
クイックモードでは、指摘情報入力画面(画像入力画面70)に表示されたクイックモード一覧画面84において検査員により指摘事項が選定され、その後、指摘追加ボタン738の入力(指摘追加ボタン738の押下)により、選定された指摘事項が、指摘事項特定情報として入力受付手段に受付けられる。そして、指摘事項特定情報が受け付けられた状態で、図面711上での検査位置の選択(指摘追加したい場所へのタップ)がなされることにより、選択された検査位置が位置特定情報として入力受付手段に受け付けられる。
【0072】
また、クイックモードでは、図面711上で検査位置を選択(タップ)を行った後、入力画面(画像入力画面70)において指摘事項の入力が求められることはなく、続いて、指摘追加ボタン738を押下すれば、別の検査位置を選択することで、選択された検査位置が位置特定情報として入力受付手段に受け付けられる。つまり、検査員は、複数の検査位置に関して同じ指摘事項を登録したい場合に、予め指摘事項を設定した後、検査位置のタップ操作と、指摘追加ボタン738を押下(タップ操作)を交互に繰り返すことにより、指摘事項をその都度入力することなく、複数の検査位置について同じ指摘事項を紐づけて登録することができる。
【0073】
上記の通り、複数の検査位置に関して同じ指摘事項を登録したい場合には、入力モードをクイックモードにすることで、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができ、検査員は、通常モードと比べて効率良く検査作業を行うことができる。
【0074】
以下、図3図12図16を用いてクイックモードについて、更に具体的に説明する。なお、クイックモードでは、図2に示す「クイックモード指摘情報受付手段33」と図3に示す「クイックモード選択ボタン712」が用いられる。
【0075】
クイックモードでは、図3に示すクイックモード選択ボタン712を押下することでクイックモード一覧画面84が表示され、表示されたクイックモード一覧画面84から指摘事項を選択して記録する(図12参照)。
【0076】
図12は、本実施形態に係るクイックモード指摘追加画面フォーム841を含んだクイックモード一覧画面84を示す概略図である。
【0077】
クイックモード一覧画面84では、図12に示すように、左上に最小化ボタン844が配され、右上にクイックモード解除ボタン845が配されたヘッダー842と、指摘事項を選択する選択エリア843とを備えている。
【0078】
選択エリア843では、指摘場所を選択する「指摘場所欄」が上方に配される。「指摘場所欄」の下方には、並列して「指摘情報」に関する「部位」「不具合」「工種」が選択可能に配される。なお、本実施形態では、全て予め指摘事項を設定しているが、手入力により任意に設定できるようにしてもよい。
【0079】
本実施形態では、「指摘場所」として「洋間」、「部位」として「天井クロス」、「不具合」として「割れ・剥がれ」、「工種」として「クロス・カーペット関係」「軽天・PB・GL関係」を指摘事項として設定している。
【0080】
ヘッダー842の最小化ボタン844を押下することで、図13に示すようにクイックモードで設定した指摘事項を最小化した状態で表示される。
【0081】
クイックモードにおいて、本システム100の入力受付手段は、クイックモード一覧画面84において指摘事項が選定されることにより入力され、指摘追加ボタン738の押下と図面711上での検査位置の選択とが交互になされた場合に、指摘事項が都度入力されなくても検査位置のみを位置特定情報として毎回受け付ける。また、本システム100の入力受付手段は、クイックモード一覧画面84において指摘事項が選定され、指摘追加ボタン738が押下された場合に、選定された当該指摘事項を指摘事項特定情報として受け付ける。すなわち、クイックモードでは、指摘事項を予め設定(登録)し、指摘追加ボタン738を押下し指摘用ピン713を図面711に配置することで、指摘情報を登録することができる。また、指摘情報を登録すると検査位置の入力待ち状態は解除され、別の検査位置を入力するために、改めて指摘追加ボタン738を押下する必要がある。このため、複数の検査位置について指摘情報を登録する場合は、指摘追加ボタン738の押下と図面711上での検査位置の選択(入力)とを交互に行う必要がある。このようにすることで、図面711上の不要な位置へ誤って指摘用ピン713を配置することを防ぐことができる。なお、クイックモードにおける指摘事項の設定(選定)は変更しない限り維持されるため、検査位置を選択するたびに、指摘事項を入力することは要しない。そのため、クイックモードによれば、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができる。
【0082】
次に、本実施形態にかかるクイックモード時の指摘事項登録処理を、図16などを用いて以下に説明する。
【0083】
(クイックモード時の指摘事項登録処理について)
図1に示すように、クライアント装置2とサーバ装置1との通信を確立させる。通信が確立した後、検査員はクライアント装置2を用いて識別コードを入力し(図4参照)、指摘現場に関する図面711を図面表示エリア71に表示して(図3参照)、検査を始める。この際、クイックモード選択ボタン712を押下してクイックモードにする(ステップS21)。
【0084】
ステップS21の後、クイックモード一覧画面84にて指摘事項を設定する(図12参照)。本実施形態では、「指摘場所」として「洋間」、「部位」として「天井クロス」、「不具合」として「割れ・剥がれ」、「工種」として「クロス・カーペット関係」「軽天・PB・GL関係」を指摘事項として設定する(ステップS22)。設定された指摘事項は指摘事項特定情報として本システム100の入力受付手段に受け付けられる。
【0085】
ステップS22の後、現場にて、検査の指摘箇所を発見した際、指摘追加ボタン738を押下する(ステップS23にてYes)。指摘追加ボタン738を押下すると、検査員の識別設定に移る(ステップS24)。現場にて、検査の指摘事項を発見しない場合、指摘箇所を発見するまでクライアント装置2での操作はしない(ステップS23にてNo)。
【0086】
本実施形態では、事前に検査員の識別コードを設定しており(ステップS24にてYes)、指摘追加ボタン738を押下すると図14に示すように図面表示エリア71に「指摘追加した場所をタップしてください」とメッセージが表記される(ステップS25)。
【0087】
ステップS24にて検査員の識別設定が未指定である場合(ステップS24にてNo)、図4に示す識別コード設定に関する識別コード入力画面81が表示される。この時、識別コードを入力すると識別コードが設定される。一方で、識別コードに間違いがあったり、既に他のクライアント装置2で使用している場合、エラーメッセージが図4に示す識別コード入力画面81に表示される(ステップS26)。なお、このエラーによる作業停止はなく、クライアント装置2に識別コード入力画面81が表示し続ける。この表示により検査員に識別コードの入力を促す目的としている。
【0088】
ステップS26でエラーメッセージが表示された状態で、図面表示エリア71に「指摘追加した場所をタップしてください」とメッセージが表記される(ステップS25)。
【0089】
ステップS25の後、検査員が指摘箇所をタップすると、指摘用ピン713が図面711上に配置される(ステップS27)。タップ(入力)された検査位置は位置特定情報として本システム100の入力受付手段に受け付けられる。
【0090】
ステップS27にて指摘用ピン713が図面711上に配置された後、検査員は別の場所の検査を行う(ステップS28)。
【0091】
ステップS28にて、次の指摘箇所を発見した場合、ステップS22もしくはステップS23に戻る(ステップS28にてYes)。つまり、指摘事項を変更することが必要な場合、ステップS22に戻り、指摘事項が同じ内容であればステップS23に戻る。一方で、次の指摘箇所を発見しない場合、その後所定操作(例えばアップロードのための操作)が行われた上で、検査を終了する(ステップS28にてNo)。
【0092】
このように、ステップS28の後、ステップS22に戻ってクイックモード一覧画面84にて指摘事項を再設定して指摘事項を改めて特定したり、ステップS23に戻って指摘追加ボタン738を再押下したりすることで次の指摘情報の追加を行う。
【0093】
このように、入力モードがクイックモードであるとき、入力受付手段により、位置特定情報と指摘事項特定情報のうちの位置特定情報のみが毎回受け付けられ、クイックモード中に受け付けられた全ての位置特定情報に対して、ステップS22において受け付けられた指摘事項特定情報が紐づけられる。そして、紐づけられた指摘事項特定情報と位置特定情報は、例えば図3図10に示す画像入力画面70において互いに対応付けて表示させることが可能となる。この指摘事項特定情報と位置特定情報とを対応付けた表示は、通常モードの説明時に詳述した通りである。
【0094】
上記した本実施形態によれば、クイック入力機能(クイックモードによる入力機能)を備えているので、同じ指摘事項の入力を複数回繰り返す場合であっても、入力作業を迅速に行うことができ、その結果、繰り返しの指摘事項の入力作業を省くことができる。
【0095】
また、本実施形態におけるクイック入力機能では、クイックモード一覧画面84において指摘事項が選定され、指摘追加ボタン738の押下と図面711上での検査位置の選択とが交互になされた場合に、当該検査位置が位置特定情報として受け付けられ、指摘追加ボタン738を押下することなく、検査位置のみを連続して入力(選択)操作することができないため、図面711上の不要な位置へ誤って指摘用ピン713を配置することを防ぐことができる。
【0096】
また、指摘情報共有手段5は、一のクライアント装置2の指摘情報入力画面(本実施形態では、画像入力画面フォーム7を含んだ画像入力画面70)に、他のクライアント装置2からサーバ装置1へ送信された指摘情報として、一のクライアント装置2の指摘情報に基づく標記と区別して建物の図面711上に標記を表示するので、複数人の検査員で検査を行っても、それぞれのクライアント装置2では誰が検査を行ったのか容易に分かる(図9図10の符号715参照)。
【0097】
<他の実施形態>
既述した実施形態におけるクイック入力機能では、クイックモード一覧画面84において指摘事項が選定され、指摘追加ボタン738の押下と図面711上での検査位置の選択とが交互になされた場合に、当該検査位置が位置特定情報として受け付けられ、検査位置の入力(選択)操作の間に指摘追加ボタン738の押下操作を介在させることなく、検査位置のみを連続して入力(選択)操作することができないようになっていたが、クイックモード一覧画面84において指摘事項が選定され、指摘追加ボタン738が押下された後に、検査位置の入力(選択)操作の間に指摘追加ボタン738の押下操作が介在することなく、図面711上で連続的に検査位置の選択がなされた場合に、当該検査位置が本システム100の入力受付手段によって位置特定情報として受け付けられるようにしてもよい。そのようにした場合、指摘追加ボタン738を最初に1回押下すれば、その後、検査位置の選択操作を連続して行うことができるため、指摘情報の入力作業をさらに迅速に行うことができるようになる。
【0098】
なお、上記の入力画面表示処理、入力画面更新処理、指摘一覧画面表示処理、及び指摘一覧画面更新処理においては、同期要求を発したクライアント装置2に対し、それ以外のクライアント装置2のうち特定のクライアント装置2からサーバ装置1へ送信された指摘情報のみが送信されてもよい。より詳細には、クライアント装置2を使用する複数の検査員が予め複数のグループに分けられ、同じグループに属する検査員が使用するクライアント装置2の間でのみ、指摘情報が共有される構成であってもよい。
【0099】
また、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。また、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、サーバ装置と複数のクライアント装置とを含んで構成され、検査で指摘された情報を複数のクライアント装置の間で共有する検査指摘情報共有システムにおいて、複数の指摘事項を入力することに好適である。
【符号の説明】
【0101】
1 サーバ装置
2 クライアント装置
21 指摘情報送信手段
41 入力画面表示手段
70 指摘情報入力画面(画像入力画面)
100 検査指摘情報共有システム
711 図面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16