(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146841
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】熱交換器及び冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F28F 13/08 20060101AFI20241004BHJP
F28D 9/02 20060101ALI20241004BHJP
F25B 39/04 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
F28F13/08
F28D9/02
F25B39/04 H
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024049431
(22)【出願日】2024-03-26
(31)【優先権主張番号】P 2023057844
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬場 大介
(72)【発明者】
【氏名】寺井 航
(72)【発明者】
【氏名】小島 誠
(72)【発明者】
【氏名】江村 知恵
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA37
3L103CC02
3L103CC18
3L103CC30
3L103DD15
3L103DD53
(57)【要約】
【課題】流体通路の流れ方向の端部において流体の流速が低くなることによる熱伝達率の低下を抑える。
【解決手段】第2流体層(30)には、相変化を伴う第2流体が流れる。第2流体通路(31)は、少なくとも1回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)と、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)と、に少なくとも分割される。第1流路区間(R1)は、凝縮出口側又は蒸発入口側に位置する。第1流路区間(R1)の流路断面積は、第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さい。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体が流れる第1流体通路(21)を有する第1流体層(20)と、相変化を伴う第2流体が流れる第2流体通路(31)を有する第2流体層(30)と、が交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、
前記第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割され、
前記第1流路区間(R1)は、凝縮出口側又は蒸発入口側に位置し、
前記第N流路区間(RN)は、凝縮入口側又は蒸発出口側に位置し、
前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積よりも小さい
熱交換器。
【請求項2】
請求項1の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積の25%以下である
熱交換器。
【請求項3】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積と略同じであり、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない
熱交換器。
【請求項4】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数と略同じであり、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さい
熱交換器。
【請求項5】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さく、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない
熱交換器。
【請求項6】
請求項1又は2の熱交換器において、
Nは3以上の自然数であり、
前記第N流路区間(RN)から前記第1流路区間(R1)に向かって流路断面積が徐々に小さくなる
熱交換器。
【請求項7】
請求項1又は2の熱交換器(10)と、
前記熱交換器(10)が接続され、前記第2流体が流れる流体回路(1a)と、を備える
冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器及び冷凍装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、加熱流体である冷媒の流路を、数回の折り返し構造により長くすることで、伝熱面積を確保して熱交換の効率を高めるようにしたプレート熱交換器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のプレート熱交換器を凝縮器として使用する場合、加熱流体である冷媒が下流側に向かうにつれて凝縮することで、冷媒の乾き度が小さくなる。そのため、ガス冷媒から液冷媒へと密度が変化することで、加熱流体の下流側において流速が低くなってしまい、熱伝達率が低下するという問題がある。
【0005】
本開示の目的は、流体通路の流れ方向の端部において流体の流速が低くなることによる熱伝達率の低下を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、第1流体が流れる第1流体通路(21)を有する第1流体層(20)と、相変化を伴う第2流体が流れる第2流体通路(31)を有する第2流体層(30)と、が交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、前記第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割され、前記第1流路区間(R1)は、凝縮出口側又は蒸発入口側に位置し、前記第N流路区間(RN)は、凝縮入口側又は蒸発出口側に位置し、前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積よりも小さい。
【0007】
第1の態様では、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる第2流体の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0008】
本開示の第2の態様は、第1の態様の熱交換器において、前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積の25%以下である。
【0009】
第2の態様では、第1流路区間(R1)の流路断面積を適切に設定することで、第1流路区間(R1)を流れる第2流体の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0010】
本開示の第3の態様は、第1又は2の態様の熱交換器において、前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積と略同じであり、前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない。
【0011】
第3の態様では、第1単位通路(r1)の流路断面積を第N単位通路(rN)の流路断面積と略同じにし、第1単位通路(r1)の本数を第N単位通路(rN)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0012】
本開示の第4の態様は、第1又は2の態様の熱交換器において、前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数と略同じであり、前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さい。
【0013】
第4の態様では、第1単位通路(r1)の本数を第N単位通路(rN)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)の流路断面積を第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0014】
本開示の第5の態様は、第1又は2の態様の熱交換器において、前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さく、前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない。
【0015】
第5の態様では、第1単位通路(r1)の流路断面積を第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)の本数を第N単位通路(rN)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0016】
本開示の第6の態様は、第1~5の態様の何れか1つの熱交換器において、Nは3以上の自然数であり、前記第N流路区間(RN)から前記第1流路区間(R1)に向かって流路断面積が徐々に小さくなる。
【0017】
第6の態様では、第N流路区間(RN)から第1流路区間(R1)に向かう第2流体の流速を上げて熱伝達率を向上させることで、効率良く熱交換を行うことができる。
【0018】
本開示の第7の態様は、第1~6の態様の何れか1つの熱交換器(10)と、前記熱交換器(10)が接続され、前記第2流体が流れる流体回路(1a)と、を備える冷凍装置である。
【0019】
第7の態様では、熱交換器(10)を備えた冷凍装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本実施形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
【
図2】
図2は、プレート熱交換器の構成を示す正面断面図である。
【
図3】
図3は、第1流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図4】
図4は、第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図7】
図7は、第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図8】
図8は、本実施形態1の変形例に係る第1流体層及び第2流体層の構成を示す
図5相当図である。
【
図9】
図9は、第1流体層及び第2流体層の構成を示す
図6相当図である。
【
図10】
図10は、第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図11】
図11は、本実施形態2に係る第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図12】
図12は、第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図13】
図13は、本実施形態2の変形例に係る第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図14】
図14は、本実施形態3に係る第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図15】
図15は、第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図16】
図16は、本実施形態3の変形例に係る第1流路区間の流路断面積と、第2流路区間の流路断面積と、を示す正面断面図である。
【
図17】
図17は、本実施形態4に係る第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図18】
図18は、本実施形態5に係る第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【
図19】
図19は、本実施形態6に係る第2流体層の構成を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
《実施形態1》
図1に示すように、冷凍装置(1)は、第1流体と、相変化を伴う第2流体と、を熱交換する。第1流体は、例えば、水である。第2流体は、ガス冷媒と液冷媒とに相変化する冷媒である。第2流体は、例えば、プロパンである。
【0022】
冷凍装置(1)は、冷媒が充填された流体回路としての流体回路(1a)を有する。流体回路(1a)は、圧縮機(2)と、四方切換弁(3)と、減圧機構(4)と、空気熱交換器(5)と、プレート熱交換器(10)と、を有する。
【0023】
減圧機構(4)は、例えば、膨張弁である。空気熱交換器(5)は、例えば、クロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器で構成される。流体回路(1a)は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う。
【0024】
四方切換弁(3)は、冷媒の循環方向を切り換える。四方切換弁(3)が
図1に実線で示す状態の場合、空気熱交換器(5)が蒸発器、プレート熱交換器(10)が凝縮器として機能する。四方切換弁(3)が
図1に破線で示す状態の場合、空気熱交換器(5)が凝縮器、プレート熱交換器(10)が蒸発器として機能する。
【0025】
以下では、空気熱交換器(5)が蒸発器、プレート熱交換器(10)が凝縮器として機能する場合について説明する。
【0026】
冷凍装置(1)は、例えば、給湯器である。プレート熱交換器(10)には、水回路(6)が接続される。水回路(6)は、タンク(7)を有する。プレート熱交換器(10)では、プレート熱交換器(10)を流れる冷媒と、水回路(6)を流れる水と、が熱交換される。プレート熱交換器(10)で熱交換された水は、タンク(7)に貯留される。タンク(7)には、流入管(8)と、流出管(9)と、が接続される。流入管(8)は、タンク(7)に水を流入する。流出管(9)は、タンク(7)に貯留された水を流出する。
【0027】
〈プレート熱交換器〉
図2~
図4に示すように、プレート熱交換器(10)は、第1流体層(20)と、第2流体層(30)と、を有する。第1流体層(20)と、第2流体層(30)と、は、厚み方向に交互に積層される。プレート熱交換器(10)は、第1流体と第2流体とを熱交換させる。
【0028】
第1流体層(20)は、第1流体通路(21)を有する。第1流体通路(21)には、第1流体としての水が流れる。なお、各図には、第1流体の流れを黒塗矢印線で示している。第1流体通路(21)は、
図3で上下方向に延びる。
【0029】
第2流体層(30)は、第2流体通路(31)を有する。第2流体通路(31)には、第2流体としての相変化を伴う冷媒が流れる。なお、各図には、第2流体の流れを白塗矢印線で示している。第2流体通路(31)は、
図4で左右方向に延びる。
【0030】
第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割される。
図4に示す例では、N=4である。なお、第2流体通路(31)の詳細については後述する。
【0031】
プレート熱交換器(10)には、第1入口ヘッダ(11)と、第1出口ヘッダ(12)と、第2入口ヘッダ(13)と、第2出口ヘッダ(14)と、が設けられる。
【0032】
第1入口ヘッダ(11)は、プレート熱交換器(10)の
図3で下側の位置において積層方向に延びる孔で形成される。第1入口ヘッダ(11)には、第1入口管(15)が接続される。第1入口管(15)は、第1流体としての水を、プレート熱交換器(10)に流入する。
【0033】
第1出口ヘッダ(12)は、プレート熱交換器(10)の
図3で上側の位置において積層方向に延びる孔で形成される。第1出口ヘッダ(12)には、第1出口管(16)が接続される。第1出口管(16)は、第1入口ヘッダ(11)、第1流体通路(21)、及び第1出口ヘッダ(12)を通過した水を、プレート熱交換器(10)の外部に流出する。
【0034】
第2入口ヘッダ(13)は、プレート熱交換器(10)の
図4で左上側の位置において積層方向に延びる孔で形成される。第2入口ヘッダ(13)には、第2入口管(17)が接続される。第2入口管(17)は、第2流体としての冷媒を、プレート熱交換器(10)に流入する。
【0035】
第2出口ヘッダ(14)は、プレート熱交換器(10)の
図4で左下側の位置において積層方向に延びる孔で形成される。第2出口ヘッダ(14)には、第2出口管(18)が接続される。第2出口管(18)は、第2入口ヘッダ(13)、第2流体通路(31)、及び第2出口ヘッダ(14)を通過した冷媒を、プレート熱交換器(10)の外部に流出する。
【0036】
〈第1流体層〉
図5及び
図6にも示すように、第1流体層(20)は、一対の仕切板(22)と、第1枠状部材(23)と、第1スペーサ部材(25)と、を有する。
【0037】
一対の仕切板(22)は、厚み方向に間隔をあけて配置される。第1枠状部材(23)は、
図3で上下方向に延びる矩形状の第1内部空間(24)を有する。第1枠状部材(23)は、一対の仕切板(22)の間に配置される。第1内部空間(24)は、仕切板(22)によって密閉される。
【0038】
第1スペーサ部材(25)は、第1内部空間(24)に配置される。第1スペーサ部材(25)は、波形状の板材で構成される。第1スペーサ部材(25)は、波形状の山と谷とが
図5で左右方向に連続する姿勢で第1内部空間(24)に配置される。第1スペーサ部材(25)における波形状の山の頂部及び谷の底部は、仕切板(22)に当接する。これにより、第1スペーサ部材(25)と仕切板(22)とで仕切られた空間に、第1流体通路(21)が形成される。
【0039】
仕切板(22)、第1枠状部材(23)、及び後述する第2枠状部材(33)には、第1入口ヘッダ(11)、第1出口ヘッダ(12)、第2入口ヘッダ、及び第2出口ヘッダ(14)に対応する位置に、それぞれ貫通孔が設けられる。なお、プレート熱交換器(10)の外壁面を構成する仕切板(22)には、貫通孔が設けられていない。これらの貫通孔が積層方向に連続的に繋がることで、第1入口ヘッダ(11)、第1出口ヘッダ(12)、第2入口ヘッダ、及び第2出口ヘッダ(14)が構成される。
【0040】
〈第2流体層〉
第2流体層(30)は、一対の仕切板(22)と、第2枠状部材(33)と、第2スペーサ部材(35)と、を有する。
【0041】
一対の仕切板(22)は、厚み方向に間隔をあけて配置される。なお、本実施形態では、第2流体層(30)の仕切板(22)を、第2流体層(30)に隣接する第1流体層(20)の仕切板(22)と共通で用いる。
【0042】
第2枠状部材(33)は、
図4で上下方向に延びる矩形状の第2内部空間(34)を有する。第2枠状部材(33)は、一対の仕切板(22)の間に配置される。第2内部空間(34)は、一対の仕切板(22)によって密閉される。
【0043】
第2内部空間(34)には、第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)と、が設けられる。第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)とは、
図4で上下方向に間隔をあけて配置される。
【0044】
第1折り返し部(36)は、第2内部空間(34)における
図4で左側の内壁面から右方に向かって延びる。第1折り返し部(36)の右端部と、第2内部空間(34)の右側の内壁面との間には、隙間が設けられる。第1折り返し部(36)と、第2内部空間(34)の下側の内壁面との空間は、第2出口ヘッダ(14)に連通する。
【0045】
第2折り返し部(37)は、第1折り返し部(36)よりも上方に配置される。第2折り返し部(37)は、第2内部空間(34)における
図4で右側の内壁面から左方に向かって延びる。第2折り返し部(37)の左端部と、第2内部空間(34)における左側の内壁面との間には、隙間が設けられる。
【0046】
第3折り返し部(38)は、第2折り返し部(37)よりも上方に配置される。第3折り返し部(38)は、第2内部空間(34)における
図4で左側の内壁面から右方に向かって延びる。第3折り返し部(38)の右端部と、第2内部空間(34)における右側の内壁面との間には、隙間が設けられる。第3折り返し部(38)と、第2内部空間(34)における上側の内壁面との空間は、第2入口ヘッダ(13)に連通する。
【0047】
これにより、第2流体通路(31)は、第1折り返し部(36)、第2折り返し部(37)、及び第3折り返し部(38)によって形成された折り返し構造によって、第1流路区間(R1)と、第2流路区間(R2)と、第3流路区間(R3)と、第4流路区間(R4)と、に分割される。第2流体通路(31)を折り返し構造とすることで、伝熱面積を増やすことができる。
【0048】
第1流路区間(R1)は、第2内部空間(34)の下側の内壁面と第1折り返し部(36)との間の空間である。これにより、第1流路区間(R1)は、凝縮器として機能するプレート熱交換器(10)の凝縮出口側に位置する。このとき、第4流路区間(R4)は、プレート熱交換器(10)の凝縮入口側に位置する。
【0049】
なお、プレート熱交換器(10)を蒸発器として機能させる場合、第1流路区間(R1)は、蒸発入口側に位置する。このとき、第4流路区間(R4)は、プレート熱交換器(10)の蒸発出口側に位置する。
【0050】
第2流路区間(R2)は、第2内部空間(34)における第1折り返し部(36)と第2折り返し部(37)との間の空間である。第3流路区間(R3)は、第2内部空間(34)における第2折り返し部(37)と第3折り返し部(38)との間の空間である。第4流路区間(R4)は、第2内部空間(34)の上側の内壁面と第3折り返し部(38)との間の空間である。
【0051】
第2スペーサ部材(35)は、第2内部空間(34)に配置される。第2スペーサ部材(35)は、波形状の板材で構成される。第2スペーサ部材(35)は、波形状の山と谷とが
図6で上下方向に連続する姿勢で第2内部空間(34)に配置される。第2スペーサ部材(35)における波形状の山の頂部及び谷の底部は、仕切板(22)に当接する。これにより、第2スペーサ部材(35)と仕切板(22)とで仕切られた空間に、第2流体通路(31)が形成される。
【0052】
第2スペーサ部材(35)は、第1流路区間(R1)と、第2流路区間(R2)と、第3流路区間(R3)と、第4流路区間(R4)と、にそれぞれ配置される。第2スペーサ部材(35)では、
図4の左右方向に冷媒が流通する。
【0053】
これにより、第2入口管(17)及び第2入口ヘッダ(13)から流入した冷媒は、第4流路区間(R4)の第2流体通路(31)を通過した後、第3折り返し部(38)と第2内部空間(34)の内壁面との隙間を通って、第3流路区間(R3)に向かって流れる。
【0054】
第3流路区間(R3)の第2流体通路(31)を通過した冷媒は、第2折り返し部(37)と第2内部空間(34)の内壁面との隙間を通って、第2流路区間(R2)に向かって流れる。
【0055】
第2流路区間(R2)の第2流体通路(31)を通過した冷媒は、第1折り返し部(36)と第2内部空間(34)の内壁面との隙間を通って、第1流路区間(R1)に向かって流れる。
【0056】
第1流路区間(R1)の第2流体通路(31)を通過した冷媒は、第2出口ヘッダ(14)及び第2出口管(18)を通ってプレート熱交換器(10)の外部に流出する。
【0057】
〈第1流路区間の流路断面積について〉
ところで、プレート熱交換器(10)を凝縮器として使用する場合、加熱流体である冷媒が下流側に向かうにつれて凝縮することで、冷媒の乾き度が小さくなる。そのため、ガス冷媒から液冷媒へと密度が変化することで、加熱流体の下流側において流速が低くなってしまい、熱伝達率が低下するという問題がある。
【0058】
そこで、本実施形態では、第2流体通路(31)の凝縮出口において冷媒の流速が低くなることによる熱伝達率の低下を抑えることができるようにした。
【0059】
具体的に、
図7に示すように、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくするようにした。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0060】
第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0061】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0062】
第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積と略同じである。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数よりも少ない。
【0063】
このように、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる冷媒の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0064】
なお、本実施形態では、2回以上の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、及び第4流路区間(R4)を含むように分割される。そのため、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、第4流路区間(R4)のうち最も流路断面積が大きい流体区間の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0065】
-実施形態1の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる第2流体の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0066】
本実施形態の特徴によれば、第1流路区間(R1)の流路断面積を適切に設定することで、第1流路区間(R1)を流れる第2流体の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0067】
本実施形態の特徴によれば、第1単位通路(r1)の流路断面積を第2単位通路(r2)の流路断面積と略同じにし、第1単位通路(r1)の本数を第2単位通路(r2)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0068】
本実施形態の特徴によれば、熱交換器(10)と、熱交換器(10)が接続され、第2流体が流れる流体回路(1a)と、を備える。これにより、熱交換器(10)を備えた冷凍装置(1)を提供できる。
【0069】
《実施形態1の変形例》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0070】
図8及び
図9に示すように、第1流体層(20)は、一対の仕切板(22)と、第1枠状部材(23)と、第1スペーサ部材(25)と、を有する。一対の仕切板(22)は、厚み方向に間隔をあけて配置される。第1枠状部材(23)は、一対の仕切板(22)の間に配置される。
【0071】
第1スペーサ部材(25)は、隣接する仕切板(22)の一方に一体形成された複数の突起部で構成される。第1スペーサ部材(25)の突起部は、
図8で左右方向に間隔をあけて複数設けられる。第1スペーサ部材(25)における突起部の先端部は、隣接する仕切板(22)の他方に当接する。これにより、第1スペーサ部材(25)と仕切板(22)とで仕切られた空間に、第1流体通路(21)が形成される。
【0072】
第2流体層(30)は、一対の仕切板(22)と、第2枠状部材(33)と、第2スペーサ部材(35)と、を有する。
【0073】
一対の仕切板(22)は、厚み方向に間隔をあけて配置される。なお、本実施形態では、第2流体層(30)の仕切板(22)を、第2流体層(30)に隣接する第1流体層(20)の仕切板(22)と共通で用いている。第2枠状部材(33)は、一対の仕切板(22)の間に配置される。
【0074】
第2スペーサ部材(35)は、複数の溝部を有する板材で構成される。複数の溝部は、
図9で上下方向に間隔をあけて配置される。第2スペーサ部材(35)は、仕切板(22)に当接する。これにより、第2スペーサ部材(35)の溝部と仕切板(22)とで仕切られた空間に、第2流体通路(31)が形成される。
【0075】
図10に示すように、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくしている。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0076】
具体的に、第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0077】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0078】
ここで、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積と略同じである。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数よりも少ない。
【0079】
このように、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる冷媒の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0080】
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0081】
図11及び
図12に示すように、第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0082】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0083】
ここで、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数と略同じである。また、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さい。
【0084】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることができる。また、第2流路区間(R2)の流路断面積は、第3流路区間(R3)の流路断面積よりも小さい。第3流路区間(R3)の流路断面積は、第4流路区間(R4)の流路断面積よりも小さい。このように、第4流路区間(R4)から第1流路区間(R1)に向かって流路断面積が徐々に小さくなる。ここで、例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第4流路区間(R4)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0085】
なお、第3流路区間(R3)の流路断面積は、第2流路区間(R2)の流路断面積と略同じであってもよい。
【0086】
また、第1流路区間(R1)の流路断面積と、第2流路区間(R2)の流路断面積とが略同じであってもよい。このようにすれば、第1流路区間(R1)及び第2流路区間(R2)において第2流体の流速を上げることができる。特に、プレート熱交換器(10)内において、過冷却状態の第2流体が占める割合が大きい場合に、第1流体との熱交換を効率的に行うことができる。
【0087】
なお、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)の本数を、第4単位通路(r4)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)の流路断面積を第4単位通路(r4)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)及び第2流路区間(R2)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0088】
また、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)の流路断面積を第4単位通路(r4)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)の本数を第4単位通路(r4)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0089】
-実施形態2の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1単位通路(r1)の本数を第2単位通路(r2)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)の流路断面積を第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0090】
また、第4流路区間(R4)から第1流路区間(R1)に向かう第2流体の流速を上げて熱伝達率を向上させることで、効率良く熱交換を行うことができる。
【0091】
また、例えば、気液二相状態で第2内部空間(34)に流入した第2流体の乾き度の変化に対応して、流路断面積を変化させるようにすれば、気液二相域での熱交換を効率良く行うことができる。
【0092】
《実施形態2の変形例》
以下、前記実施形態1の変形例と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0093】
図13に示すように、第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0094】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0095】
ここで、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数と略同じである。また、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さい。
【0096】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることができる。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0097】
《実施形態3》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0098】
図14及び
図15に示すように、第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0099】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間にそれぞれ形成される。
【0100】
ここで、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さい。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数よりも少ない。
【0101】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることができる。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0102】
-実施形態3の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1単位通路(r1)の流路断面積を第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)の本数を第2単位通路(r2)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくすることができる。
【0103】
《実施形態3の変形例》
以下、前記実施形態3の変形例と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0104】
図16に示すように、第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第1単位通路(r1)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0105】
第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2単位通路(r2)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成される。
【0106】
ここで、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さい。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数よりも少ない。
【0107】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第1流路区間(R1)とは異なる第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることができる。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0108】
《実施形態4》
図17に示すように、第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割される。
図17に示す例では、N=2である。
【0109】
第2内部空間(34)には、第1折り返し部(36)が設けられる。第1折り返し部(36)は、第2内部空間(34)における
図4で左側の内壁面から右方に向かって延びる。第1折り返し部(36)の右端部と、第2内部空間(34)の右側の内壁面との間には、隙間が設けられる。
【0110】
第1折り返し部(36)と、第2内部空間(34)の下側の内壁面との空間は、第1流路区間(R1)である。第1流路区間(R1)は、第2出口ヘッダ(14)に連通する。第1折り返し部(36)と、第2内部空間(34)における上側の内壁面との空間は、第2流路区間(R2)である。第2流路区間(R2)は、第2入口ヘッダ(13)に連通する。
【0111】
これにより、第2流体通路(31)は、第1折り返し部(36)によって形成された1回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)と、第2流路区間(R2)と、に分割される。
【0112】
第1流路区間(R1)は、凝縮器として機能するプレート熱交換器(10)の凝縮出口側に位置する。このとき、第2流路区間(R2)は、プレート熱交換器(10)の凝縮入口側に位置する。
【0113】
なお、プレート熱交換器(10)を蒸発器として機能させる場合、第1流路区間(R1)は、蒸発入口側に位置する。このとき、第2流路区間(R2)は、プレート熱交換器(10)の蒸発出口側に位置する。
【0114】
第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0115】
ここで、前記実施形態1(
図7参照)において説明したように、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間で形成すればよい。
【0116】
なお、前記実施形態1の変形例(
図10参照)において説明したように、第1単位通路(r1)及び第2単位通路(r2)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成するようにしてもよい。
【0117】
図17に示す例では、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)の流路断面積と略同じである。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)の本数よりも少ない。
【0118】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることができる。例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0119】
なお、第1単位通路(r1)の本数を第2単位通路(r2)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)の流路断面積を第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0120】
また、第1単位通路(r1)の流路断面積を第2単位通路(r2)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)の本数を第2単位通路(r2)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0121】
-実施形態4の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる冷媒の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0122】
《実施形態5》
図18に示すように、第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割される。
図18に示す例では、N=4である。
【0123】
第2内部空間(34)には、第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)と、が設けられる。第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)とは、
図18で上下方向に間隔をあけて配置される。
【0124】
これにより、第2流体通路(31)は、第1折り返し部(36)、第2折り返し部(37)、及び第3折り返し部(38)によって形成された3回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)と、第2流路区間(R2)と、第3流路区間(R3)と、第4流路区間(R4)と、に分割される。
【0125】
第1流路区間(R1)は、凝縮器として機能するプレート熱交換器(10)の凝縮出口側に位置する。このとき、第4流路区間(R4)は、プレート熱交換器(10)の凝縮入口側に位置する。
【0126】
なお、プレート熱交換器(10)を蒸発器として機能させる場合、第1流路区間(R1)は、蒸発入口側に位置する。このとき、第4流路区間(R4)は、プレート熱交換器(10)の蒸発出口側に位置する。
【0127】
第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0128】
第3流路区間(R3)には、複数の第3単位通路(r3)が設けられる。第3単位通路(r3)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第4流路区間(R4)には、複数の第4単位通路(r4)が設けられる。第4単位通路(r4)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0129】
ここで、前記実施形態1(
図7参照)において説明したように、第1単位通路(r1)、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、及び第4単位通路(r4)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間で形成すればよい。
【0130】
なお、前記実施形態1の変形例(
図10参照)において説明したように、第1単位通路(r1)、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、及び第4単位通路(r4)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成するようにしてもよい。
【0131】
図18に示す例では、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、及び第4単位通路(r4)の流路断面積と略同じである。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、及び第4単位通路(r4)の本数よりも少ない。
【0132】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、及び第4流路区間(R4)の流路断面積よりも小さくすることができる。なお、
図18に示す例では、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、及び第4流路区間(R4)の流路断面積は略同じである。ここで、例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第4流路区間(R4)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0133】
なお、第1単位通路(r1)の本数を第4単位通路(r4)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)の流路断面積を第4単位通路(r4)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0134】
また、第1単位通路(r1)の流路断面積を第4単位通路(r4)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)の本数を第4単位通路(r4)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0135】
-実施形態5の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第4流路区間(R4)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる冷媒の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0136】
《実施形態6》
図19に示すように、第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割される。
図19に示す例では、N=6である。
【0137】
第2内部空間(34)には、第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)と、第4折り返し部(39)と、第5折り返し部(40)と、が設けられる。第1折り返し部(36)と、第2折り返し部(37)と、第3折り返し部(38)と、第4折り返し部(39)と、第5折り返し部(40)とは、
図19で上下方向に間隔をあけて配置される。
【0138】
これにより、第2流体通路(31)は、第1折り返し部(36)、第2折り返し部(37)、第3折り返し部(38)、第4折り返し部(39)と、第5折り返し部(40)とによって形成された5回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)と、第2流路区間(R2)と、第3流路区間(R3)と、第4流路区間(R4)と、第5流路区間(R5)と、第6流路区間(R6)と、に分割される。
【0139】
第1流路区間(R1)は、凝縮器として機能するプレート熱交換器(10)の凝縮出口側に位置する。このとき、第6流路区間(R6)は、プレート熱交換器(10)の凝縮入口側に位置する。
【0140】
なお、プレート熱交換器(10)を蒸発器として機能させる場合、第1流路区間(R1)は、蒸発入口側に位置する。このとき、第6流路区間(R6)は、プレート熱交換器(10)の蒸発出口側に位置する。
【0141】
第1流路区間(R1)には、複数の第1単位通路(r1)が設けられる。第1単位通路(r1)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第2流路区間(R2)には、複数の第2単位通路(r2)が設けられる。第2単位通路(r2)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0142】
第3流路区間(R3)には、複数の第3単位通路(r3)が設けられる。第3単位通路(r3)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第4流路区間(R4)には、複数の第4単位通路(r4)が設けられる。第4単位通路(r4)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0143】
第5流路区間(R5)には、複数の第5単位通路(r5)が設けられる。第5単位通路(r5)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。第6流路区間(R1)には、複数の第6単位通路(r6)が設けられる。第6単位通路(r6)は、流路断面積が略一定で冷媒の流れ方向に沿って延びる。
【0144】
ここで、前記実施形態1(
図7参照)において説明したように、第1単位通路(r1)、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、第4単位通路(r4)、第5単位通路(r5)、及び第6単位通路(r6)は、波形状の第2スペーサ部材(35)における、隣接する山の頂部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間、及び隣接する谷の底部の間と仕切板(22)とで囲まれる空間で形成すればよい。
【0145】
なお、前記実施形態1の変形例(
図10参照)において説明したように、第1単位通路(r1)、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、第4単位通路(r4)、第5単位通路(r5)、及び第6単位通路(r6)は、第2スペーサ部材(35)の溝部と、仕切板(22)と、で囲まれる空間で形成するようにしてもよい。
【0146】
図19に示す例では、第1単位通路(r1)の流路断面積は、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、第4単位通路(r4)、第5単位通路(r5)、及び第6単位通路(r6)の流路断面積と略同じである。また、第1単位通路(r1)の本数は、第2単位通路(r2)、第3単位通路(r3)、第4単位通路(r4)、第5単位通路(r5)、及び第6単位通路(r6)の本数よりも少ない。
【0147】
これにより、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、第4流路区間(R4)、第5流路区間(R5)、及び第6流路区間(R6)の流路断面積よりも小さくすることができる。
【0148】
ここで、第2流路区間(R2)の流路断面積は、第3流路区間(R3)の流路断面積よりも小さい。第3流路区間(R3)の流路断面積は、第4流路区間(R4)の流路断面積よりも小さい。第4流路区間(R4)の流路断面積は、第5流路区間(R5)の流路断面積よりも小さい。第5流路区間(R5)の流路断面積は、第6流路区間(R6)の流路断面積よりも小さい。
【0149】
これにより、第6流路区間(R6)から第1流路区間(R1)に向かって流路断面積が徐々に小さくなる。ここで、例えば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第6流路区間(R6)の流路断面積の25%以下とするのが好ましい。
【0150】
なお、第1単位通路(r1)の本数を第6単位通路(r6)の本数と略同じにし、第1単位通路(r1)の流路断面積を第6単位通路(r6)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0151】
また、第1単位通路(r1)の流路断面積を第6単位通路(r6)の流路断面積よりも小さくし、第1単位通路(r1)の本数を第6単位通路(r6)の本数よりも少なくすることで、第1流路区間(R1)の流路断面積を小さくするようにしてもよい。
【0152】
なお、第2流路区間(R2)、第3流路区間(R3)、第4流路区間(R4)、第5流路区間(R5)、及び第6流路区間(R6)の流路断面積が略同じであってもよい。
【0153】
また、第1流路区間(R1)の流路断面積と、第2流路区間(R2)の流路断面積とが略同じであってもよい。このようにすれば、第1流路区間(R1)及び第2流路区間(R2)において第2流体の流速を上げることができる。特に、プレート熱交換器(10)内において、過冷却状態の第2流体が占める割合が大きい場合に、第1流体との熱交換を効率的に行うことができる。
【0154】
-実施形態6の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1流路区間(R1)の流路断面積を、第6流路区間(R6)の流路断面積よりも小さくすることで、第1流路区間(R1)を流れる冷媒の流速を上昇させ、第1流路区間(R1)における熱伝達率の低下を抑えることができる。
【0155】
また、第6流路区間(R6)から第1流路区間(R1)に向かう第2流体の流速を上げて熱伝達率を向上させることで、効率良く熱交換を行うことができる。
【0156】
《その他の実施形態》
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態に係る要素を適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。また、明細書及び特許請求の範囲の「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0157】
以上説明したように、本開示は、熱交換器及び冷凍装置について有用である。
【符号の説明】
【0158】
1 冷凍装置
1a 冷媒回路(流体回路)
10 プレート熱交換器(熱交換器)
20 第1流体層
21 第1流体通路
30 第2流体層
31 第2流体通路
r1 第1単位通路
r2 第2単位通路
r3 第3単位通路
r4 第4単位通路
R1 第1流路区間
R2 第2流路区間
【手続補正書】
【提出日】2024-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体が流れる第1流体通路(21)を有する第1流体層(20)と、相変化を伴う第2流体が流れる第2流体通路(31)を有する第2流体層(30)と、が交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、
前記第2流体通路(31)は、Nを2以上の自然数とする(N-1)回の折り返し構造によって、第1流路区間(R1)から第N流路区間(RN)までの複数の流路区間に分割され、
前記第1流路区間(R1)は、凝縮出口側に位置し、
前記第N流路区間(RN)は、凝縮入口側に位置し、
前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積よりも小さい
熱交換器。
【請求項2】
請求項1の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)の流路断面積は、前記第N流路区間(RN)の流路断面積の25%以下である
熱交換器。
【請求項3】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積と略同じであり、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない
熱交換器。
【請求項4】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数と略同じであり、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さい
熱交換器。
【請求項5】
請求項1又は2の熱交換器において、
前記第1流路区間(R1)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第1単位通路(r1)が複数設けられ、
前記第N流路区間(RN)には、流路断面積が略一定で前記第2流体の流れ方向に沿って延びる第N単位通路(rN)が複数設けられ、
前記第1単位通路(r1)の流路断面積は、前記第N単位通路(rN)の流路断面積よりも小さく、
前記第1単位通路(r1)の本数は、前記第N単位通路(rN)の本数よりも少ない
熱交換器。
【請求項6】
請求項1又は2の熱交換器において、
Nは3以上の自然数であり、
前記第N流路区間(RN)から前記第1流路区間(R1)に向かって流路断面積が徐々に小さくなる
熱交換器。
【請求項7】
請求項1又は2の熱交換器(10)と、
前記熱交換器(10)が接続され、前記第2流体が流れる流体回路(1a)と、を備える
冷凍装置。